JP2008102000A - 強度変調光を用いた空間情報検出装置 - Google Patents

強度変調光を用いた空間情報検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】強度変調光を用いた空間情報検出装置において、周囲環境の変動による検出の誤差の増加を抑制する。
【解決手段】発光素子1は対象空間に強度変調光を投光し、CCD撮像素子からなる受光素子2により対象空間からの光を受光する。受光素子2から電荷を読み出すタイミングは受光駆動回路22からの受光タイミング信号sg4により決まる。受光タイミング信号sg4は受光タイミング回路21から出力される受光制御信号sg3をタイミング調整回路3で遅延させることにより得られる。タイミング調整回路3での遅延時間は、強度変調光に相当する発光タイミング信号sg2と受光制御信号sg3との位相差に応じて決まり、発光タイミング信号sg1と受光制御信号sg3との位相差を一定に保つ。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象空間に強度変調光を投光し、対象空間から受光した光と投光した強度変調光との位相関係を用いて、対象空間内に存在する物体までの距離や物体の反射率などの空間情報を検出する強度変調光を用いた空間情報検出装置に関するものである。
従来から強度変調光を対象空間に投光し、投光空間からの受光した光と投光した強度変調光との位相関係を用いることにより空間情報を検出する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
投光する強度変調光の変調波形を正弦波とすれば、物体により反射された反射光の波形も正弦波であり、両者の位相差は物体までの距離によって変化する。つまり、強度変調光の投受光の位相差を求めることにより対象空間内の物体までの距離を計測することができる。ここに、対象空間とは強度変調光の投受光が可能な範囲の空間を意味している。
強度変調光の投受光の位相差は、強度変調光の変調波形の複数の位相区間に対応する受光強度を計測すれば、位相区間の位置と受光強度の対応関係によって知ることができる。たとえば、投光強度は時間の関数であるから時刻tの投光強度をI(t)と表すと、対象空間からの受光強度Irは、物体までの距離や物体での反射率などによる光の減衰率をηとし、環境光(外乱光)の強度をIeとすれば、Ir=η・I(t−δ)+Ieと表すことができる。ここに、δは物体までの距離に応じた遅れ時間であり、物体までの距離をLとすれば、δ=2L/cである。
上式の未知数は、減衰率η、遅れ時間δ、環境光の強度Ieの3個であるから、3個以上の異なる時刻について受光強度を求めると、これらの未知数を求めることができ、空間情報として物体までの距離や物体の反射率などを知ることが可能になる。強度変調光には強度が周期的に変化するものを用いるのが一般的であり、たとえば、上述のように変調波形を正弦波とする。強度変調光の強度が周期的に変化していれば複数周期に亘って検出した受光強度を積分することにより、環境光の変動成分の影響を抑制したり、装置の内部で発生するノイズの影響を抑制したりすることができる。
特開2004−45304号公報
ところで、上述の技術を用いて空間情報を検出するには、対象空間に投光した強度変調光の位相区間の位置と受光強度との対応付けを正確に行うことが要求される。一般に、受光強度を検出する受光素子で生成された電荷のうち所望の位相区間に対応する電荷を取り出す技術としては、受光素子から取り出した電荷のうち所望の位相区間に対応した期間の電荷のみを利用する技術(フォトダイオードのような受光素子を用いる場合)と、電荷の取出タイミングを制御する電極を備えた受光素子に対して所望の位相区間に対応した信号を与えて電荷を取り出す技術(CCDのような受光素子を用いる場合)とがある。どちらの技術を利用するとしても、結果の精度を高めるには、発光素子に与える信号と受光素子の電荷を取り出す信号とを正確に同期させることが必要である。
しかしながら、発光素子や受光素子の特性、あるいは発光素子や受光素子に関連する信号を生成する回路の特性は、周囲温度や湿度などの環境の変動によって変動することがあり、キャリブレーションを行った後に装置を稼働させたとしても、環境の変動により検出結果に含まれる誤差が拡大する可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、周囲環境の変動による検出の誤差の増加を抑制した強度変調光を用いた空間情報検出装置を提供することにある。
請求項1の発明は、対象空間に光を投光する発光素子と、対象空間からの光を受光し受光強度を反映した電荷が取り出される受光素子と、発光素子から強度変調光を投光させるように発光素子を駆動する発光駆動回路と、強度変調光の変調波形に同期したタイミングで生成された電荷を受光素子から取り出すように受光素子を駆動する受光駆動回路と、発光素子の投光のタイミングを指示する発光制御信号を生成するとともに受光素子を駆動するタイミングを指示する受光制御信号を生成するタイミング回路と、発光素子から投光した強度変調光の変調波形と受光素子により受光した光との位相の関係を用いて対象空間の空間情報を検出する評価演算部と、発光駆動回路と受光駆動回路との少なくとも一方とタイミング回路との間に挿入され強度変調光の変調波形に相当する発光タイミング信号と受光素子を駆動するタイミングを規定する受光タイミング信号との位相差を一定に保つように発光制御信号を発光駆動回路に入力するタイミングと受光制御信号を受光駆動回路に入力するタイミングとの少なくとも一方を調整するタイミング調整回路とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、タイミング調整回路を設けることによって、強度変調光の変調波形に相当する発光タイミング信号と受光素子を駆動するタイミングを規定する受光タイミング信号との位相差を一定に保っているから、周囲環境の変動により構成要素の応答に変化が生じてもタイミング調整回路により投受光のタイミングが一定に保たれ、環境の変動による誤差の発生を抑制することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記タイミング調整回路は、前記受光駆動回路の入力側において発光タイミング信号を基準にして受光制御信号の位相を調整する機能と、前記発光駆動回路の入力側において受光タイミング信号を用いて発光制御信号の位相を調整する機能との少なくとも一方の機能を備えることを特徴とする。
この構成によれば、強度変調光の変調波形に相当する発光タイミング信号を基準に用いて受光素子の駆動のタイミングを決める受光制御信号の位相を決めるか、あるいは、受光側において受光素子を駆動する受光タイミング信号を基準に用いて発光素子の駆動のタイミングを決める発光制御信号の位相を決めるから、発光側の動作タイミングを基準として受光側の動作を規定するか、受光側の動作タイミングを基準として発光側の動作を規定することになり、周囲環境の変動によらず発光側と受光側との動作を同期させることができる。その結果、強度変調光の変調波形に同期したタイミングで受光素子において生成された電荷を高い時間精度で取り出すことが可能になる。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記タイミング調整回路は、前記タイミング回路と前記受光駆動回路との間に挿入されタイミング回路から出力される受光制御信号が受光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する遅延時間可変回路と、発光タイミング信号と受光制御信号との位相差を検出し位相差に応じて遅延時間可変回路の遅延時間を決定する位相比較回路とからなることを特徴とする。
この構成によれば、発光タイミング信号に合わせて受光駆動回路への入力のタイミングを調整するから、環境の変動により発光タイミング信号に変化が生じても発光タイミング信号の変化分に応じて受光側のタイミングを調整することで誤差の発生を抑制することができる。
請求項4の発明では、請求項1の発明において、前記タイミング調整回路は、前記受光駆動回路と前記発光駆動回路との一方と前記タイミング回路との間に挿入されタイミング回路から出力される発光制御信号が発光駆動回路に入力されるまでの遅延時間またはタイミング回路から出力される受光制御信号が受光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する遅延時間可変回路と、発光タイミング信号と受光タイミング信号との位相差を検出し位相差に応じて遅延時間可変回路の遅延時間を決定する位相比較回路とからなることを特徴とする。
この構成によれば、発光タイミング信号と受光タイミング信号との位相差に合わせて受光駆動回路への入力のタイミングを調整するから、環境の変動により発光タイミング信号と受光タイミング信号との一方に変化が生じてもその変化分に応じて発光側または受光側のタイミングを調整することで誤差の発生を抑制することができる。しかも、発光タイミング信号と受光タイミング信号との位相差を比較しているから、環境の変動により発光駆動回路または受光駆動回路の応答に変化が生じても、その変化は発光タイミング信号または受光タイミング信号に折り込まれており、発光駆動回路または受光駆動回路の変動分による誤差の発生も抑制することができる。
請求項5の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記タイミング調整回路は、前記タイミング回路と前記発光駆動回路との間に挿入されタイミング回路から出力される発光制御信号が発光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する第1の遅延時間可変回路と、発光制御信号と受光タイミング信号との位相差を検出し位相差に応じて第1の遅延時間可変回路の遅延時間を決定する第1の位相比較回路と、前記タイミング回路と前記受光駆動回路との間に挿入されタイミング回路から出力される受光制御信号が受光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する第2の遅延時間可変回路と、受光制御信号と発光タイミング信号との位相差を検出し位相差に応じて第2の遅延時間可変回路の遅延時間を決定する第2の位相比較回路とからなることを特徴とする。
この構成によれば、受光タイミング信号に合わせて発光駆動回路への入力のタイミングを調整し、しかも発光タイミング信号に合わせて受光駆動回路への入力のタイミングを調整するから、環境の変動により発光タイミング信号と受光タイミング信号とに変化が生じても発光タイミング信号と受光タイミング信号との変化分に応じて発光側と受光側とでそれぞれのタイミングを調整することで誤差の発生を抑制することができる。しかも、発光側と受光側とでともにタイミングの調整を行うから、発光側と受光側とのタイミングにずれが生じたときに互いにタイミングを合わせるように調整がなされ、環境の変動に対して迅速に対応することができる。
請求項6の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記タイミング調整回路は、前記受光駆動回路に与える受光制御信号を出力するとともに入力電圧に応じて出力周波数を調整する発振回路と、前記タイミング回路から出力される受光制御信号と発光タイミング信号との位相差に応じた出力電圧を発振回路に与える位相比較器とからなることを特徴とする。
請求項3から請求項5の構成では、タイミング回路から出力される受光制御信号の遅延時間を調整した信号を受光駆動回路に入力しているから、受光制御信号のジッタに対応して精度を高めることができる。一方、請求項6の構成によれば、発振回路の出力を受光駆動回路に与えているから、発振回路の出力におけるジッタを抑制する機能はないが、発振回路から出力する受光制御信号を受光駆動回路に直接入力するから、受光駆動回路に与える信号のデューティ比の制御が容易である。また、発光タイミング信号に合わせて受光駆動回路への入力のタイミングを調整するから、環境の変動により発光タイミング信号に変化が生じても発光タイミング信号の変化分に応じて受光側のタイミングを調整することで誤差の発生を抑制することができる。
請求項7の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記タイミング調整回路は、前記受光駆動回路に与える受光制御信号を出力するとともに入力電圧に応じて出力周波数を調整する発振回路と、前記タイミング回路から出力される受光タイミング信号と発光タイミング信号との位相差に応じた出力電圧を発振回路に与える位相比較器とからなることを特徴とする。
この構成によれば、請求項7の発明の構成と同様にデューティ比の制御が容易である。また、発光タイミング信号と受光タイミング信号との位相差に合わせて受光駆動回路への入力のタイミングを調整するから、環境の変動により発光タイミング信号と受光タイミング信号とのいずれかに変化が生じてもその変化分に応じて受光側のタイミングを調整することで誤差の発生を抑制することができる。
請求項8の発明では、請求項3ないし請求項7のいずれかの発明において、前記遅延時間可変回路と前記受光駆動回路との間に挿入され遅延時間可変回路の出力が受光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する第3の遅延時間可変回路と、第3の遅延時間可変回路への入力と受光駆動回路から出力される受光タイミング信号との位相差を検出し位相差に応じて第3の遅延時間可変回路の遅延時間を決定する第3の位相比較回路とを備え、第3の遅延時間可変回路への入力と受光タイミング信号との位相差を一定に保つことを特徴とする。
この構成によれば、受光駆動回路の入出力の位相差を一定に保つから、受光駆動回路の応答は環境の変動の影響を受けず、環境の変動による受光タイミング信号の変動を抑制することで誤差の発生を抑制することができる。
請求項9の発明では、請求項3ないし請求項8のいずれかの発明において、前記評価演算部は、前記受光素子から取り出される電荷のうち強度変調光の変調波形における複数の位相区間に同期するタイミングで得られる電荷を強度変調光の複数周期に亘って積分した結果を用いて空間情報を検出しており、前記受光駆動回路から受光素子に与える受光タイミング信号は前記位相区間に対応した複数相であり、受光素子から取り出される電荷が積分される期間において複数相の受光タイミング信号を強度変調光の1周期毎に1相ずつ選択して前記位相比較回路に与えるセレクタとを備えることを特徴とする。
この構成によれば、受光タイミング信号が複数相であって評価演算部では受光素子の出力として強度変調光の複数周期分の積分値を用いる場合に、強度変調光の毎周期ごとに各相の受光タイミング信号をセレクタで選択して発光側との位相差を求めるから、各相の受光タイミング信号に時間のずれがあったとしても、積分を行っている間にその時間のずれが平均化されることになり、誤差の発生を抑制することができる。
請求項10の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれかの発明において、前記発光素子に流れる電流と発光素子に印加される電圧との一方を発光タイミング信号に用いることを特徴とする。
この構成によれば、発光タイミング信号が発光素子を駆動する部位で取り出されるから、発光素子の動作を反映した発光タイミング信号を得ることができ、強度変調光の変調波形にほぼ一致する変調波形を有する発光タイミング信号を取り出すことが可能になる。その結果、評価演算部において精度よく空間情報を検出することができる。
請求項11の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれかの発明において、前記発光素子から出射した光の一部を受光し受光強度を反映した出力が得られる参照用受光素子を備え、参照用受光素子の出力を発光タイミング信号に用いることを特徴とする。
この構成によれば、参照用受光素子により発光素子から出射された強度変調光を検出するから、強度変調光の変調波形を正確に抽出することができ、評価演算部において精度よく空間情報を検出することができる。
請求項12の発明では、請求項11の発明において、前記受光素子はそれぞれ受光強度に応じた電荷を生成する複数個の受光部を備え、前記参照用受光素子として受光素子の一部の受光部を用いることを特徴とする。
この構成によれば、受光素子として複数個の受光部を備えたものを用いることにより、参照用受光素子を別途に設けることなく、受光素子の一部の受光部を流用することで、部品点数の増加を抑制することができる。
本発明の構成によれば、タイミング調整回路を設け強度変調光の変調波形に相当する発光タイミング信号と受光素子からの電荷を抽出するタイミングを規定する受光タイミング信号との位相差を一定に保つから、周囲環境の変動により構成要素の応答に変化が生じてもタイミング調整回路により投受光のタイミングが一定に保たれ、評価演算部での空間情報の検出結果に環境の変動による誤差が発生するを抑制することができるという利点がある。
以下に説明する各実施形態は、発光素子が対象空間に投光している強度変調光の変調波形と受光側で生成する受光タイミング信号とが規定した一定の時間差になるように調整するタイミング調整回路を備える。
タイミング調整回路を設ける位置に応じて基本的には3種類の構成がある。すなわち、強度変調光のタイミングに相当する発光タイミング信号を基準にして受光タイミング信号(実際には後述する受光制御信号)のタイミングを調整する構成と、受光タイミング信号を基準にして発光タイミング信号(実際には後述する発光制御信号)を調整する構成と、発光タイミング信号と受光タイミング信号とをそれぞれ基準にして互いに他方のタイミングを調整する構成とである。
発光タイミング信号には、発光素子に流れる電流または発光素子に印加する電圧を用いる場合と、発光素子から出射された光の一部である参照光を光電変換した信号を用いる場合とがある。
また、以下の実施形態では、対象空間に投光する発光素子として発光ダイオードを用いるとともに、対象空間からの光を受光する受光素子としてCCD撮像素子を用いる場合を想定している。ただし、発光素子は、目的に応じて100Hz〜1GHz程度の範囲の駆動信号で強度を変調することができればよく、発光ダイオードのほかレーザダイオードなども用いることができる。また、受光素子としてはCCD撮像素子のほかCMOS撮像素子、あるいはそれらに準じた素子を用いることができる。これらの撮像素子では、受光素子において電荷を蓄積するタイミングや電荷を取り出すタイミングの制御のために受光タイミング信号が用いられる。なお、撮像素子ではなくフォトダイオードのような受光素子を用い、受光素子から出力された電気信号について利用する期間を受光タイミング信号により指定する場合でも本発明の技術思想を適用可能である。
以下に説明する実施形態では、受光素子の出力を用いて距離を計測する測距装置について説明するが、他の空間情報を検出するために本発明の技術思想を用いることも可能である。受光素子の出力から距離あるいは他の空間情報を求める演算は、マイクロコンピュータを用いた評価演算部において行われる。
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、対象空間に投光する発光素子1に印加する電圧(もしくは、発光素子1に流れる電流)を発光タイミング信号に用いる構成であって、発光タイミング信号を基準にして受光タイミング信号のタイミングを調整する例を示す。
発光素子1の発光周期は一定であり、発光タイミング回路(タイミング回路)11から出力される矩形波の発光制御信号sg1により発光周期が規定される。発光制御信号sg1は、発光駆動回路12に入力され、発光駆動回路12では発光制御信号sg1の立ち上がりと立ち下がりとに対応するタイミングで発光素子1を点灯・消灯させる。発光制御信号sg1は矩形波信号であるが、発光素子1の応答には遅れがあり、発光制御信号sg1の周波数が数百kHzより高い範囲では、発光素子1から取り出される光の強度は正弦波状に変化する。したがって、対象空間には強度が正弦波状に変調された強度変調光が投光される。
発光駆動回路12は、図3に示すように、MOSFETのようなスイッチング素子SWと電流調整用の抵抗R1との直列回路からなり抵抗R1とスイッチング素子SWとの間に発光素子1を直列に接続した直列回路を電源に接続する構成と、図4に示すように、ロジック回路であるインバータ(またはバッファ)INと電流調整用の抵抗R1とを用い抵抗R1に発光素子1を直列に接続した直列回路の一端をインバータINに接続する構成とのいずれかが採用される。また、ロジック回路がオープンコレクタ型の場合には、図3の構成と実質的に同回路になる。
図3に示す回路は発光制御信号sg1がHレベルになると発光素子1が点灯し、図4に示す回路はロジック回路としてインバータINを用いているから発光制御信号sg1がLレベルになると発光素子1が点灯する。発光制御信号sg1の信号レベルと発光素子1の点灯・消灯との関係は適宜に選択することができる。
発光タイミング信号sg2は、図3(a)のように発光素子1とスイッチング素子SWとの直列回路の両端電圧、図3(b)のようにスイッチング素子SWの両端電圧、図4(a)のように抵抗Rの両端電圧、図4(b)のように発光素子1と抵抗Rとの両端電圧のいずれかとして取り出される。図3、図4に示すどの構成でも、発光タイミング信号sg2は、発光素子1に流れる電流(もしくは、発光素子1の印加電圧)を反映する。
したがって、発光駆動回路12を構成するスイッチング素子SWやインバータINの応答により発光制御信号sg1と発光素子1の点灯・消灯とのタイミングがずれても、このタイミングのずれには関係なく実際の発光素子1の点灯・消灯のタイミングに対応した発光タイミング信号sg2を得ることができる。また、抵抗R1に流れる電流は発光素子1の応答を反映しているから、発光タイミング信号sg2には発光素子1の応答も折り込まれることになる。
つまり、発光素子1が対象空間に投光する強度変調光の変調波形にほぼ一致した発光タイミング信号sg2を得ることができる。言い換えると、発光タイミング信号sg2の立ち上がりから発光素子1の光出力が増加し、発光タイミング信号sg2の立ち下がりから発光素子1の光出力が減少するから、対象空間に投光する光の光量変化にほぼ一致した発光タイミング信号sg2が得られる。
一方、図1に示すように、受光素子2の動作は受光タイミング信号sg4により制御される。受光タイミング信号sg4は、受光タイミング回路(タイミング回路)21から一定周期で出力される受光制御信号sg3を用いて生成される。受光制御信号sg3は、矩形波信号であって発光制御信号sg1と同じクロック信号(後述する評価演算部を動作させるために別途に発生させているクロック信号を流用することができる)を用いて生成される。
したがって、発光制御信号sg1と受光制御信号sg3とは位相がほぼ一致しているが、発光タイミング回路11と受光タイミング回路21との動作のばらつきによって位相に若干のずれが生じることがある。また、発光素子1は周囲温度の変化により応答が変化するから、発光制御信号sg1と受光制御信号sg3との位相が一致していたとしても、発光素子1から対象空間に投光される強度変調光と受光制御信号sg3との位相には差が生じることがある。
そこで、本実施形態では、受光素子2に与える受光タイミング信号sg4を生成する受光駆動回路22と、受光タイミング回路21との間にタイミング調整回路3を設け、発光タイミング信号sg2を用いて受光制御信号sg3の位相を調整し、発光素子1から投光される強度変調光の変調波形と受光素子2に与える受光タイミング信号sg4との位相差を一定に保つようにしてある。この構成は、周囲温度のような環境の影響による受光駆動回路22の応答の変化は発光素子1に比較して十分に小さいという条件付きで採用される。通常はこの条件が成立していると考えてよい。
タイミング調整回路3は、具体的には、図2に示すように、発光タイミング信号sg2を基準として受光制御信号sg3との位相差に相当する電圧を出力する位相比較回路31と、位相比較回路31の出力電圧に応じた遅延時間で受光制御信号sg3を遅延させる遅延時間可変回路32とにより構成される。この構成により、遅延時間可変回路32に入力された受光制御信号sg3が位相比較回路31の出力電圧に応じて適宜に遅延され、発光タイミング信号sg2に対して位相差が一定である受光制御信号sg3′を得ることができる。この受光制御信号sg3′を受光駆動回路22に入力することにより、発光タイミング信号sg2に同期した受光タイミング信号sg4が生成される。つまり、発光素子1から対象空間に出射される強度変調光の変調波形と、受光タイミング信号sg4との位相差が一定に保たれる。受光駆動回路22は、発光駆動回路12と同様に、スイッチング素子やロジック回路を用いて構成される。
ところで、位相比較回路31としては、矩形波の位相差を検出する構成を採用している。受光タイミング回路21から出力される受光制御信号sg3は矩形波であるが、発光タイミング信号sg2は発光素子1に流れる電流の変化分を含む波形であるから、波形整形回路31aを用いて矩形波に整形した後に受光制御信号sg3との位相を比較する。波形整形回路31aは、受光制御信号sg3を適宜の閾値電圧と比較する電圧比較回路を用いるか、シュミットトリガ回路を用いることにより実現される。
波形整形回路31aの出力は受光制御信号sg3とともに位相比較器31bに入力される。位相比較器31bには、たとえばAND回路やOR回路のような2入力を比較するロジック回路(NAND回路、NOR回路、XOR回路も可能)を用いる。位相比較器31bとして、AND回路を用いると位相差が小さいほどHレベルの期間が長くなり、OR回路を用いると位相差が小さいほどHレベルの期間が短くなる。したがって、位相比較器31bの出力を積分器31cに与え、積分器31cの出力を位相比較回路31の出力とすれば、発光タイミング信号sg2と受光制御信号sg3との位相差に応じた信号(ここでは電圧信号)を位相比較回路31の出力として取り出すことができる。なお、位相比較回路31としては乗算器形位相比較器を用いることも可能であり、位相比較回路31の構成は上述した構成に制限されるものではない。
ところで、発光素子1から対象空間に強度変調光を投光するとともに対象空間内の物体で反射された光が受光素子2に入射するまでの時間を投受光の位相差に基づいて計測し、この位相差によって物体までの距離を求める場合などには、強度変調光と受光タイミング信号sg4との位相差を一定に保つことが必要である。本実施形態では、上述したように、発光素子1から対象空間に投光される強度変調光の変調波形を基準とし、受光素子1に与える受光タイミング信号sg4の位相差が一定になるように制御しているから、発光素子1の応答が周囲温度などの影響で変動したとしても、応答の変化を受光タイミング信号sg4に反映させ、強度変調光の変調波形と受光タイミング信号sg4との位相差を一定に保つことができる。したがって、上述のような距離の測定の際に、キャリブレーションを一度行えば、以後は周囲温度の変化などの環境変化の影響を受けることなく、距離を精度よく求めることが可能になる。
投受光の位相差を求める技術についてさらに詳しく説明する。たとえば、図5(a)に示す変調波形の強度変調光を対象空間に投光し、このとき、対象空間から受光した光の波形が図5(b)のようになっているとする。ここで、受光タイミング信号sg4として、図5(a)に示す変調波形の位相が0〜90度、90〜180度、180〜270度、270〜360度である4個の位相区間について、受光した光の受光量を受光素子2の出力として検出し、各位相区間の受光量がそれぞれA0,A1,A2,A3であったとすると、投受光の位相差φと受光量A0,A1,A2,A3との間では以下の関係が成立する(符号は適宜に選択される)。
φ=tan−1(A3−A1)/(A0−A2)
この演算は評価演算部4において行われる。位相差φを正確に求めるには、強度変調光の変調波形に正確に同期したタイミングで受光量を求める必要があり、強度変調光の変調波形と受光タイミング信号sg4との位相差を一定に保つことが必要である。しかしながら、周囲温度のような環境が変化すると、両者の位相差にずれが生じる可能性があり、その場合、対象空間において同距離に存在する物体に対して受光量A0,A1,A2,A3に変動が生じ、物体までの距離に変動がないにもかかわらず、位相差φが変動して距離の測定結果が変動することがある。
上述した本実施形態の構成によれば、タイミング調整回路3を設けることにより、強度変調光の変調波形と受光タイミング信号sg4との位相差を一定に保っているので、環境の変動による測定結果の変動を防止することができ、計測結果の信頼性が高くなるのである。
上述の構成例では、発光タイミング回路11と受光タイミング回路21とを個別に設け、発光制御信号sg1と受光制御信号sg3とを別の信号としているが、発光タイミング回路11と受光タイミング回路21とを兼用する1つのタイミング回路を設け、発光制御信号sg1と受光制御信号sg3とに兼用される1つの信号を分岐して、発光制御信号sg1および受光制御信号sg3として用いるようにしてもよい。要するに、発光制御信号sg1と受光制御信号sg3とは同じ信号を用いてもよい。
後述するように複数相の受光タイミング信号sg4を必要とするときには、タイミング信号から複数相のタイミング信号を生成することが必要になるから、発光制御信号sg1と受光制御信号sg3とに分岐した後に、複数相の受光制御信号sg3を生成すればよい。あるいはまた、受光駆動回路22において複数相の受光タイミング信号sg4を生成すればよい。
なお、上述の例では発光制御信号sg1と受光制御信号sg3とを矩形波信号とする例を示したが、正弦波信号など他の波形の信号を用いてもよい。
(実施形態2)
実施形態1では、発光素子1に流れる電流(あるいは、発光素子1に印加される電圧)を反映する信号として発光タイミング信号sg2を取り出す構成を採用したが、本実施形態では、図6に示すように、発光素子1から対象空間に投光する光の一部を受光して受光強度に比例した大きさの電気信号を出力する参照用受光素子5を設け、参照用受光素子5から出力される電気信号を発光タイミング信号sg2に用いる例を説明する。
参照用受光素子5は受光素子1とは別に設けてある。上述のように受光素子2にはCCD撮像素子を用いるから、受光素子2にはそれぞれ受光強度に応じた電荷を生成する多数個の受光部が存在する。したがって、一部(複数個でもよい)の受光部を参照用受光素子5として流用することは可能である。この場合、参照用受光素子5として用いる受光部で生成された電荷は他の受光部とは別経路で電荷を取り出すとともに、電荷を取り出す周期を発光素子1から投光される強度変調光の変調波形よりも十分に短くする。
参照用受光素子5を設ける場合には、発光素子1からの光を参照用受光素子5で受光することができるように、発光素子1と参照用受光素子5とを光結合が可能な程度に近接して配置するか、ミラー、ハーフミラー、光ファイバのような光学要素を用いて発光素子1から投光される光の一部を参照用受光素子5に入射させる。
たとえば、ハーフミラーを用いる構成では、発光素子1から光を投光する正面方向に対してハーフミラーを傾斜させた形で配置し、ハーフミラーを透過した光を対象空間に投光するとともに、ハーフミラーで反射された光を参照用受光素子5に導入する。また、光ファイバを用いる場合には、発光素子1から放射される光の一部が導入されるように発光素子1に光結合された光ファイバを設け、発光素子1からの光を光ファイバを通して参照用受光素子5に導く。どちらの構成を採用する場合も発光素子1からの大部分の光が対象空間に投光されるように配置する。さらに、参照用受光素子5には発光素子1からの光のみが入射し、他の光が入射しないように遮光する。
上述した構成により、参照用受光素子5には発光素子1から放射された強度変調光が入射し、強度変調光の変調波形に相当する電気信号が参照用受光素子5から出力されるから、この電気信号を必要に応じて増幅して発光タイミング信号sg2として用いる。発光タイミング信号sg2は、実施形態1の構成と動揺に、タイミング調整回路3の位相比較回路31に入力される。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
本実施形態では、発光素子1に流れる電流あるいは発光素子1に印加される電圧ではなく、発光素子1から放射された光を参照用受光素子5で受光することにより発光タイミング信号sg2を生成しているから、実施形態1の構成と比較すると、周囲温度のような環境の変動による発光駆動回路12の動作の変化および発光素子1を通過する電流(あるいは発光素子1に印加される電圧)の変化のみならず、発光素子1における変換効率の変化による強度変化も折り込んだ発光タイミング信号sg2を得ることができる。
したがって、本実施形態では、発光素子1から対象空間に投光される実際の強度変調光の変調波形を受光タイミング信号sg4に反映させることができ、周囲温度のような環境の変動による誤差の発生を実施形態1の構成よりもさらに低減することができる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
上述した各実施形態は、周囲温度のような環境が変化したときの受光駆動回路22の応答の変化は発光素子1よりも十分に小さいという条件付きであるが、受光駆動回路22の応答は実際には環境の変動に影響される。
本実施形態は、環境の変動による受光駆動回路22の応答の変化を抑制するために、図7に示すように、受光駆動回路22の出力である受光タイミング信号sg4と遅延時間可変回路32の出力である受光制御信号sg3′との位相差に応じた信号(ここでは電圧信号)を出力する位相比較回路23と、遅延時間可変回路32と受光駆動回路22との間に挿入され位相比較回路23の出力に応じて受光制御信号sg3′の遅延時間を調整する遅延時間可変回路24とを付加している。したがって、受光駆動回路22には受光制御信号sg3′を遅延させた受光制御信号sg3″が入力され、受光制御信号sg3′と受光タイミング信号sg4との位相差が一定に保たれる。
位相比較回路23と遅延時間可変回路24とは、タイミング調整回路3における位相比較回路31および遅延時間可変回路32と同様の構成を採用している。図7の位相比較回路23および遅延時間可変回路24はディレイロックループ(いわゆるDLL)を形成しており、周囲温度のような環境に変化があり受光駆動回路22が環境の変動により応答が変化する場合であっても、受光制御信号sg3′と受光タイミング信号sg4との位相差が一定に保たれる。また、実施形態1と同様に、発光タイミング信号sg2と受光制御信号sg3との位相差が一定に保たれるから、結果的に発光タイミング信号sg2と受光タイミング信号sg4との位相差が一定に保たれる。
図7に示す構成では、発光タイミング信号sg2を発光素子1に流れる電流(または、発光素子1に印加する電圧)としているが、実施形態2と同様に参照用受光素子5を別途に設け、参照用受光素子5の出力を発光タイミング信号sg2として用いてもよい。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
(実施形態4)
上述した各実施形態では、発光タイミング信号sg2と受光制御信号sg3との位相差を検出し、受光制御信号sg3の遅延時間を調整することにより受光駆動回路22に与える受光制御信号sg3′を生成しているが、本実施形態は、図8に示すように、発光タイミング信号sg2と受光タイミング信号sg4との位相差により遅延時間を調整する構成例を示す。受光制御信号sg3に代えて受光タイミング信号sg4を用いている点以外の構成は実施形態1と同様である。
本実施形態の構成では、受光駆動回路22による変動分を加味して遅延時間が決定されるから、受光駆動回路22の動作が周囲温度のような環境の変動により変動しても発光タイミング信号sg2と受光タイミング信号sg4との位相差が一定に保たれる。つまり、実施形態1,2の構成は、環境の影響による受光駆動回路22の応答の変化は発光素子1よりも十分に小さいという条件付きで採用しているが、本実施形態ではこの条件を除外することができる。
ところで、受光素子2として用いるCCD撮像素子のような撮像素子を動作させるために与える受光タイミング信号sg4は、一般に互いに異なる複数相の信号からなり、たとえば、実施形態1において説明したように4個の位相区間でそれぞれ受光量を求める場合には、2相または4相の受光タイミング信号sg4を用いる(図示例では4相の受光タイミング信号sg4を用いている)。したがって、本実施形態の構成では、発光タイミング信号sg2との位相を比較する信号として受光タイミング信号sg4のうちのどの相の信号を用いるかを選択することが必要である。つまり、複数相の受光タイミング信号sg4のうちの適宜の1相のみを選択して発光タイミング信号sg2との位相差を比較するのである。
なお、複数相の受光タイミング信号sg4を得るには、1つの受光制御信号sg3を受光駆動回路22で4相に分割することが可能であるが、本実施形態では、受光タイミング回路21において複数相の受光制御信号sg3を生成している(図9参照)。したがって、受光駆動回路22はバッファ回路やボルテージフォロワ回路などで構成され、受光素子2の駆動に必要な電力を供給し、後段の回路が前段の回路に影響するのを防止する。
上述のように受光タイミング信号sg4が複数相であるときには、受光駆動回路22の応答が相ごとにばらつく可能性があり、また環境の変動に対する応答の変化にも相ごとにばらつきを生じることがある。相ごとに応答にばらつきを有していると、受光駆動回路22に入力される受光制御信号sg3の遅延時間を調整しても、各相の受光タイミング信号sg4の位相にはばらつきが生じる。
また、評価演算部4において距離を求める場合などでは、受光素子2の内部でランダムに生じるショットノイズや環境光の変動成分の影響を軽減するために、4個の位相区間の受光量を各位相区間ごとに積分することがある。積分は受光素子2の内部において行う場合と、評価演算部4において行う場合とがある。このような積分を行うと、受光駆動回路22の各相のばらつきが小さい場合でも積分によってばらつきが蓄積され、評価演算部4において求めた結果に含まれる誤差が拡大する可能性がある。
一方、積分を実行する間に各相の受光タイミング信号sg4を順に利用する構成を採用すれば、積分によって応答のばらつきによる変動分が相殺されると考えられる。そこで、図9に示すように、位相比較回路31に入力する受光タイミング信号sg4を選択するセレクタ33を設け、セレクタ33に選択信号selを入力するたびに受光タイミング信号sg4の相を切り換える構成を採用する。選択信号selは評価演算部4で用いるクロック信号に同期させて発生すればよく、上述の積分を実行する期間に各相の受光タイミング信号sg4が同数回ずつ選択されるように適宜の時間間隔でセレクタ33に与えられる。また、相別の受光制御信号sg3を生成しているから、各相ごとに遅延時間可変回路32を設け、セレクタ33で選択した受光タイミング信号sg4を用いて各遅延時間可変回路32の遅延時間を調整する。
なお、図示例では、位相比較回路31に入力する発光タイミング信号sg2として、実施形態1と同様に発光素子1に流れる電流(あるいは、発光素子1に印加される電圧)を用いているが、実施形態2のように参照用受光素子5を付加し、参照用受光素子5の出力を発光タイミング信号sg2に用いてもよい。あるいはまた、実施形態3のように受光駆動回路22にDLLを組み合わせた構成を採用してもよい。また、本実施形態では、セレクタ33により各相の受光タイミング信号sg4を順に選択する動作について説明したが、受光タイミング信号sg4はランダムに選択してもよい。
(実施形態5)
上述した各実施形態では、タイミング調整回路3として、発光タイミング信号sg2を基準にして受光制御信号sg3の位相を調整する構成を採用しているが、本実施形態では、図10に示すように、受光タイミング信号sg4を基準にして発光制御信号sg1の位相を調整する構成について説明する。受光タイミング信号sg4は実施形態4において説明したようにセレクタ33を用いて各相を選択して用いる場合の例を示しているが、1相の受光タイミング信号sg4のみを用いる構成を採用することも可能である。
タイミング調整回路3の構成は、上述した各実施形態の構成と同様であって、位相比較回路31と遅延時間可変回路32とを備える。ただし、遅延時間可変回路32が発光タイミング回路11と発光駆動回路12との間に挿入されており、位相比較回路31がセレクタ33により選択された受光タイミング信号sg4を基準にして、発光タイミング信号sg2との位相差に相当する電圧を出力する点が実施形態4とは相違する。
本実施形態の構成は、受光タイミング信号sg4を基準にして発光駆動回路12に発光制御信号sg1′を入力するタイミングを調整する。したがって、発光素子1から対象空間に投光される強度変調光の変調波形は、受光タイミング信号sg4と一定の位相差になるように調整される。この構成では、周囲温度のような環境の変動により発光素子1および発光駆動回路12の応答が変化した場合でも、発光タイミング信号sg2の受光タイミング信号sg4に対する位相差が一定に保たれる。
ところで、実施形態4において説明したように、受光タイミング回路21から複数相の受光制御信号sg3を出力する構成において、受光タイミング回路21と受光駆動回路22との間に遅延時間可変回路32を挿入する構成を採用した場合には、位相比較回路31および遅延時間可変回路32が受光駆動回路22の相数分必要になるから、部品点数が多くなるという問題を生じる。これに対して、本実施形態では、タイミング調整回路3を発光タイミング回路11と発光駆動回路12との間に挿入していることにより、位相比較回路31および遅延時間可変回路32が1個ずつあればよく、回路構成が実施形態4よりも簡単で部品点数が少なくなり、結果的に低コスト化が可能になる。
また、図10では、発光タイミング信号sg2として、発光素子1に流れる電流(または、発光素子1に印加される電圧)を用いる場合を示しているが、実施形態2と同様に、参照用受光素子5を付設し、参照用受光素子5の出力を受光タイミング信号sg2に用いる構成を採用してもよい。あるいはまた、実施形態3のように受光駆動回路22にDLLを組み合わせる構成を採用することも可能であり、実施形態4のように位相比較回路31において発光タイミング信号sg2と受光タイミング信号sg4との位相を比較する構成を採用することも可能である。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
(実施形態6)
本実施形態は、図11に示すように、発光タイミング信号sg2と受光制御信号sg3との位相差を一定に保つように受光タイミング信号sg4の位相を調整するとともに、受光タイミング信号sg4と発光制御信号sg1との位相差を一定に保つように発光タイミング信号sg2の位相を調整する構成としたものである。
したがって、位相比較回路31、31と遅延時間可変回路32,32とを2個ずつ備える。一方の位相比較回路31では受光タイミング信号sg4と発光制御信号sg1との位相差を検出し、他方の位相比較回路31では発光タイミング信号sg2と受光制御信号sg3との位相差を比較する。また、一方の遅延時間可変回路32は発光タイミング回路11と発光駆動回路12との間に挿入され、他方の遅延時間可変回路32は受光タイミング回路21と受光駆動回路22との間に挿入される。位相比較回路31,31と遅延時間可変回路32,32との動作は実施形態4,5の構成と同様であり、本実施形態の構成では、発光制御信号sg1と受光制御信号sg3との両方について遅延時間を調整しているから、発光タイミング信号sg2と受光タイミング信号sg4とは互いに他方の位相に近付くように遅延時間が調整される。
他の構成および動作は実施形態4,5と同様である。すなわち、図11には記載していないが、受光タイミング信号sg4はセレクタ33によって選択するのが望ましい。また、発光タイミング信号sg2は発光素子1に流れる電流(あるいは、発光素子1に印加される電圧)として以外に、参照用受光素子5を別途に設け、参照用受光素子5の出力を受光タイミング信号sg2に用いることが可能である。
(実施形態7)
上述した各実施形態は、2信号の位相差に応じて遅延時間を調整することにより、位相差を一定に保つ構成を採用していたが、本実施形態は、図12に示すように、受光駆動回路22に与える受光制御信号sg3′を出力する発振回路34を設け、2信号の位相差に応じて発振回路34の出力周波数を調整する構成を採用している。発振回路34は入力電圧に応じて出力周波数が変化する電圧制御発振回路(VCO)であって、位相比較回路31の出力電圧に応じて発振回路34の出力が変化する。つまり、タイミング調整回路3を位相比較回路31と発振回路34とで構成している。位相比較回路31の出力電圧は積分回路などにより平滑してリプル成分を除去しておくのが望ましい。
図12に示す構成例では、実施形態1と同様に位相比較回路31は、発光タイミング信号sg2と受光制御信号sg3との位相差を比較するものであって、この位相差が一定に保たれるように発振回路34の出力周波数が制御される。したがって、発光タイミング信号sg2と受光タイミング信号sg4との位相差が一定に保たれる。
上述した他の実施形態の構成は本実施形態にも採用可能であって、参照用受光素子5から発光タイミング信号sg2を得る構成(実施形態2)、位相比較回路31に入力する信号として受光制御信号sg3に代えて受光タイミング信号sg4を用いる構成(実施形態4)を用いることができる。受光タイミング信号sg4を位相比較回路31に入力する場合には受光タイミング回路21は不要になる。
また、発振回路34から発光駆動回路12に与える発光制御信号sg1′を出力し、位相比較回路31には発光タイミング回路11から出力された発光制御信号sg1と受光タイミング信号sg4とを入力することにより、発光制御信号sg1と受光タイミング信号sg4との位相差を一定に保つようにしてもよい。あるいはまた、位相比較回路31に対して発光タイミング信号sg2と受光タイミング信号sg4とを与え、両者の位相差を一定に保つように発振回路34の出力周波数を調整してもよい。この構成では、発光タイミング回路11が不要になる。
すなわち、本実施形態では、タイミング調整回路3として、遅延時間を調整する構成ではなく、発光駆動回路12あるいは受光駆動回路22に与える受光制御信号sg3′の周波数を調整する構成を採用しており、上述した他の実施形態と同様に、周囲温度などの環境変化による応答の変化があっても、発光タイミング信号sg2と受光タイミング信号sg4との位相差を一定に保つことができ、結果的に発光素子1から対象空間に投光した強度変調光と受光素子2で受光した光との位相関係を正確に求めることができ、位相を利用して距離などの情報を得ようとするときに、周囲温度のような環境の変動の影響を軽減して正確な情報を得ることが可能になる。
実施形態1を示すブロック図である。 同上の要部ブロック図である。 同上に用いる発光駆動回路の構成例を示す回路図である。 同上に用いる発光駆動回路の他の構成例を示す回路図である。 同上の動作説明図である。 実施形態2を示すブロック図である。 実施形態3を示すブロック図である。 実施形態4を示すブロック図である。 同上の要部ブロック図である。 実施形態5を示すブロック図である。 実施形態6を示すブロック図である。 実施形態7を示すブロック図である。
符号の説明
1 発光素子
2 受光素子
3 タイミング調整回路
4 評価演算部
5 参照用受光素子
11 発光タイミング回路(タイミング回路)
12 発光駆動回路
21 受光タイミング回路(タイミング回路)
22 受光駆動回路
23 (第3の)位相比較回路
24 (第3の)遅延時間可変回路
31 位相比較回路
31 (第1の)位相比較回路
31 (第2の)位相比較回路
32 遅延時間可変回路
32 (第1の)遅延時間可変回路
32 (第2の)遅延時間可変回路
33 セレクタ
34 発振回路
sg1 発光制御信号
sg2 発光タイミング信号
sg3 受光制御信号
sg4 受光タイミング信号
IN インバータ
R1 抵抗
SW スイッチング素子

Claims (12)

  1. 対象空間に光を投光する発光素子と、対象空間からの光を受光し受光強度を反映した電荷が取り出される受光素子と、発光素子から強度変調光を投光させるように発光素子を駆動する発光駆動回路と、強度変調光の変調波形に同期したタイミングで生成された電荷を受光素子から取り出すように受光素子を駆動する受光駆動回路と、発光素子の投光のタイミングを指示する発光制御信号を生成するとともに受光素子を駆動するタイミングを指示する受光制御信号を生成するタイミング回路と、発光素子から投光した強度変調光の変調波形と受光素子により受光した光との位相の関係を用いて対象空間の空間情報を検出する評価演算部と、発光駆動回路と受光駆動回路との少なくとも一方とタイミング回路との間に挿入され強度変調光の変調波形に相当する発光タイミング信号と受光素子を駆動するタイミングを規定する受光タイミング信号との位相差を一定に保つように発光制御信号を発光駆動回路に入力するタイミングと受光制御信号を受光駆動回路に入力するタイミングとの少なくとも一方を調整するタイミング調整回路とを備えることを特徴とする強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  2. 前記タイミング調整回路は、前記受光駆動回路の入力側において発光タイミング信号を基準にして受光制御信号の位相を調整する機能と、前記発光駆動回路の入力側において受光タイミング信号を用いて発光制御信号の位相を調整する機能との少なくとも一方の機能を備えることを特徴とする請求項1記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  3. 前記タイミング調整回路は、前記タイミング回路と前記受光駆動回路との間に挿入されタイミング回路から出力される受光制御信号が受光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する遅延時間可変回路と、発光タイミング信号と受光制御信号との位相差を検出し位相差に応じて遅延時間可変回路の遅延時間を決定する位相比較回路とからなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  4. 前記タイミング調整回路は、前記受光駆動回路と前記発光駆動回路との一方と前記タイミング回路との間に挿入されタイミング回路から出力される発光制御信号が発光駆動回路に入力されるまでの遅延時間またはタイミング回路から出力される受光制御信号が受光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する遅延時間可変回路と、発光タイミング信号と受光タイミング信号との位相差を検出し位相差に応じて遅延時間可変回路の遅延時間を決定する位相比較回路とからなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  5. 前記タイミング調整回路は、前記タイミング回路と前記発光駆動回路との間に挿入されタイミング回路から出力される発光制御信号が発光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する第1の遅延時間可変回路と、発光制御信号と受光タイミング信号との位相差を検出し位相差に応じて第1の遅延時間可変回路の遅延時間を決定する第1の位相比較回路と、前記タイミング回路と前記受光駆動回路との間に挿入されタイミング回路から出力される受光制御信号が受光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する第2の遅延時間可変回路と、受光制御信号と発光タイミング信号との位相差を検出し位相差に応じて第2の遅延時間可変回路の遅延時間を決定する第2の位相比較回路とからなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  6. 前記タイミング調整回路は、前記受光駆動回路に与える受光制御信号を出力するとともに入力電圧に応じて出力周波数を調整する発振回路と、前記タイミング回路から出力される受光制御信号と発光タイミング信号との位相差に応じた出力電圧を発振回路に与える位相比較器とからなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  7. 前記タイミング調整回路は、前記受光駆動回路に与える受光制御信号を出力するとともに入力電圧に応じて出力周波数を調整する発振回路と、前記タイミング回路から出力される受光タイミング信号と発光タイミング信号との位相差に応じた出力電圧を発振回路に与える位相比較器とからなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  8. 前記遅延時間可変回路と前記受光駆動回路との間に挿入され遅延時間可変回路の出力が受光駆動回路に入力されるまでの遅延時間を調整する第3の遅延時間可変回路と、第3の遅延時間可変回路への入力と受光駆動回路から出力される受光タイミング信号との位相差を検出し位相差に応じて第3の遅延時間可変回路の遅延時間を決定する第3の位相比較回路とを備え、第3の遅延時間可変回路への入力と受光タイミング信号との位相差を一定に保つことを特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  9. 前記評価演算部は、前記受光素子から取り出される電荷のうち強度変調光の変調波形における複数の位相区間に同期するタイミングで得られる電荷を強度変調光の複数周期に亘って積分した結果を用いて空間情報を検出しており、前記受光駆動回路から受光素子に与える受光タイミング信号は前記位相区間に対応した複数相であり、受光素子から取り出される電荷が積分される期間において複数相の受光タイミング信号を強度変調光の1周期毎に1相ずつ選択して前記位相比較回路に与えるセレクタとを備えることを特徴とする請求項3ないし請求項8のいずれか1項に記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  10. 前記発光素子に流れる電流と発光素子に印加される電圧との一方を発光タイミング信号に用いることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  11. 前記発光素子から出射した光の一部を受光し受光強度を反映した出力が得られる参照用受光素子を備え、参照用受光素子の出力を発光タイミング信号に用いることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
  12. 前記受光素子はそれぞれ受光強度に応じた電荷を生成する複数個の受光部を備え、前記参照用受光素子として受光素子の一部の受光部を用いることを特徴とする請求項11記載の強度変調光を用いた空間情報検出装置。
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