JP2020003250A - 距離計測装置 - Google Patents

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【課題】クロックのジッターの影響を低減して距離分解能が高められた距離計測を可能にする。【解決手段】測定システム100は、レーザ光源3と、対象物Saからの入射光を露光する画素群X(i,j)が二次元的に配置された第1受光面11aと、画素群Y(i,j)が二次元的に配置された第2受光面11bと、レーザ光源3から照射されたパルス光L0を対象物Saに入射するパルス光LSと第2受光面11bに入射するパルス光LRとに分割するビームスプリッタ5と、パルス光L0の照射タイミングを決定するトリガー信号及び露光タイミングを決定するクロック信号を生成する信号生成回路15,17と、画素群X(i,j)毎の距離演算値を計算し、画素群Y(i,j)毎の基準距離演算値を計算し、画素群X(i,j)毎の距離演算値と基準距離演算値との差分を求め補正距離演算値を計算する演算回路7と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明の一側面は、光の飛行時間を計測することで対象物までの距離を二次元的に検出する距離計測装置に関する。
従来から、光の飛行時間を計測することで距離計測が可能なTOF(Time Of Flight)法を用いた測距システムの開発が進められている。例えば、下記特許文献1には、光を照射する光源部と、対象物からの反射光を露光して画素毎のRAWデータを得る受光部と、RAWデータを基に画素毎の距離を表すTOF信号を供給するTOF演算部とを備える測距システムが開示されている。この測距システムでは、画像センサ上の基準画素についてのTOF信号と基準値との差分を検出し、その差分をもとに微調信号を生成し、微調信号を基にTOF信号を補正して画素毎の距離情報を出力している。
国際公開第2014/208018号公報
しかしながら、上記の従来の測距システムにおいては、光源部から対象物に照射する光から生じる反射光を基に、基準画素を用いて微調信号を生成しているために、対象物の一部の形状が既知のもの、あるいはマーカを付加できるものに限定される。その結果、光源部又は受光部を制御するクロックのジッターの影響を十分に除去することができない傾向がある。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、クロックのジッターの影響を低減して距離分解能が高められた距離計測を可能にする距離計測装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一側面にかかる距離計測装置は、光を照射する光源と、対象物からの入射光を露光する第1の画素群が二次元的に配置され、第1の画素群のそれぞれから露光量に対応する第1の電気信号を出力する第1の受光面と、入射光を露光する第2の画素群が二次元的に配置され、第2の画素群のそれぞれから露光量に対応する第2の電気信号を出力する第2の受光面と、光源から照射された光を、対象物に入射する第1の光と、第2の受光面に入射する第2の光とに分割する光分割部と、外部クロックを基に、光源の光の照射タイミングを決定するトリガー信号、及び、第1の受光面及び第2の受光面における露光タイミングを決定するクロック信号を生成する信号生成部と、第1の画素群毎の第1の電気信号を基に第1の画素群毎の距離演算値を所定の計算方法を用いて計算し、第2の画素群毎の第2の電気信号を基に基準距離演算値を所定の計算方法を用いて計算し、第1の画素群毎の距離演算値と基準距離演算値との差分を求め、差分から第1の画素群毎の補正距離演算値を計算する計算部と、を備える。
このような距離計測装置によれば、光源から照射された光が光分割部によって第1の光と第2の光とに分割され、第1の光が対象物に入射することによって反射光が生じ、その反射光が第1の受光面上の第1の画素群によって露光される。一方、光分割部によって分割された第2の光が第2の受光面上の第2の画素群によって露光される。そして、計算部により、第1の画素群のそれぞれの画素からの第1の電気信号を基に距離演算値が計算され、第2の画素群からの第2の電気信号を基に基準距離演算値が計算され、それらの差分から第1の画素群毎の補正距離演算値が計算される。これにより、信号生成部から光源あるいは受光面に与える制御信号において生じるジッターによる距離演算値のゆらぎを除去することができる。このとき、第2の受光面には光源からの光から分割された第2の光が入射するので、第2の電気信号には安定した光路を経由した光の強度が反映される結果、様々な対象物の形状に対応して距離演算値のゆらぎを安定して除去できる。その結果、距離分解能が高められた距離計測を可能にする。
ここで、光分割部は、光源から照射される光の光路上に配置され、光を第1の光と第2の光とに分割するビームスプリッタである、ことが好ましい。この場合、第2の受光面に入射する第2の光の光路をより安定化することができ、距離演算値のゆらぎをより安定して除去できる。
また、第2の光の成分のうち第2の受光面への入射光に対応する成分以外の成分をカットするマスクをさらに備える、ことが好ましい。この場合、第1の受光面によって第2の光が露光されることを防止することができ、距離演算値の誤差を低減できる。
さらに、第1の光の成分のうち第1の受光面への入射光に対応する成分以外の成分をカットするマスクをさらに備える、ことも好ましい。この場合、第2の受光面によって第1の光によって生じる反射光が露光されることを防止することができ、距離演算値のゆらぎをより安定して除去できる。
さらに、計算部は、第2の画素群毎の第2の電気信号を基に所定の計算方法を用いて距離演算値を計算し、距離演算値の平均値を基準距離演算値として計算する、ことも好ましい。このような計算部の構成により、第2の受光面において生じるショットノイズの影響を低減することができ、距離演算値のゆらぎをより一層低減することができる。
またさらに、第1の受光面と第2の受光面とは、同一の撮像素子の受光面が分割されたものである、ことが好ましい。このような構成によれば、装置全体の小型化が容易となる。
さらにまた、第1の受光面と第2の受光面とは、同一の撮像素子の受光面が行方向に沿って分割されたものであり、信号生成部は、第1の受光面と第2の受光面とにおける同一列の画素毎にクロック信号を供給し、計算部は、第2の画素群毎の第2の電気信号を基に所定の計算方法を用いて距離演算値を計算し、第2の画素群の列毎の距離演算値の平均値を基準距離演算値として計算し、第1の画素群毎の距離演算値と当該第1の画素群と同一列に対応する基準距離演算値との差分を求める、ことが好ましい。このような構成によれば、信号生成部から第1の受光面に対して列毎に供給されるクロック信号において生じるジッターによる距離演算値のゆらぎを安定して除去することができる。
また、第1の受光面と第2の受光面とは、同一の撮像素子の受光面が列方向に沿って分割されたものであり、信号生成部は、第1の受光面と第2の受光面とにおける同一行の画素毎にクロック信号を供給し、計算部は、第2の画素群毎の第2の電気信号を基に所定の計算方法を用いて距離演算値を計算し、第2の画素群の行毎の距離演算値の平均値を基準距離演算値として計算し、第1の画素群毎の距離演算値と当該第1の画素群と同一行に対応する基準距離演算値との差分を求める、ことも好ましい。このような構成によっても、信号生成部から第1の受光面に対して行毎に供給されるクロック信号において生じるジッターによる距離演算値のゆらぎを安定して除去することができる。
また、第1の受光面と第2の受光面とは、別々の撮像素子の受光面である、ことも好適である。かかる構成を採れば、第2の電気信号にはさらに安定した光路を経由した光の強度が反映される結果、距離演算値のゆらぎをより安定して除去できる。
また、信号生成部によって第1の受光面あるいは第2の受光面に供給されるクロック信号の遅延時間を調整する遅延調整回路をさらに備える、ことも好適である。この場合、第1の受光面を利用した距離演算値の測距範囲と、第2の受光面を利用した距離演算値の測距範囲を独立して調整可能となり、装置における光学設計の自由度を向上させることができる。
本発明によれば、クロックのジッターの影響を低減して距離分解能が高められた距離計測を可能にする。
本発明の第1実施形態に係る距離計測装置である測定システム100の概略構成を示す図である。 図1のトリガー生成回路17及びクロック生成回路15によって生成される信号の波形を示すタイミングチャートである。 図1の測定システム100の光学系の構成を示す図である。 様々な距離に配置された対象物Saを対象に検出された距離演算値の分解能の値を示すグラフである。 (a)は、本実施形態において球を対象に生成された三次元点群データを示す図であり、(b)は、比較例において球を対象に生成された三次元点群データを示す図である。 本発明の変形例にかかる光学系の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる測定システム100Aの概略構成を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる測定システム100Bの概略構成を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかる測定システム100Cの光学系の構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る距離計測装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面は説明用のために作成されたものであり、説明の対象部位を特に強調するように描かれている。そのため、図面における各部材の寸法比率は、必ずしも実際のものとは一致しない。
図1は、本発明の第1実施形態に係る距離計測装置である測定システム100の概略構成を示す図である。測定システム100は、対象物Saまでの距離をTOF(Time Of Flight)法を用いて二次元的に検出するものであり、その検出結果を用いて二次元距離画像、あるいは三次元CADデータを生成するために用いられる。この測定システム100は、イメージセンサ(撮像素子)1と、光を照射するレーザ光源3と、ビームスプリッタ(光分割部)5と、演算回路(計算部)7と、遅延調整回路9とを含んで構成されている。
レーザ光源3は、イメージセンサ1の画素の応答時間よりも十分短いパルス幅のパルス光を照射可能な光源装置であり、例えば、パルス幅100psecのパルス光を照射可能に構成されている。なお、レーザ光源3の照射する光のパルス幅は上記値には限定されず、様々な値に設定され得る。
イメージセンサ1は、受光面11と、インバータツリー回路13と、クロック生成回路(信号生成部)15と、トリガー生成回路(信号生成部)17と、受光面11の画素からの信号を読み出す読み出し回路(図示せず)を含んで構成され、これらは同一の半導体チップ上に集積化されて構成される。なお、演算回路7及び遅延調整回路9は、イメージセンサ1の外部の回路上に構成されているが、インバータツリー回路13、クロック生成回路15、及びトリガー生成回路17とともに同一の半導体チップ上に集積化されていてもよい。また、クロック発生回路15とインバータツリー回路13の順序を逆にし、クロック生成回路による信号生成後に、インバータツリー回路13でそれらを分配してもよい。
受光面11は、第1受光面11aと第2受光面11bとを含み、それぞれの受光面11a,11bは二次元的に配置された画素群を有する。これらの受光面11a,11bは、同一のイメージセンサの受光面が論理的に分割されたものである。詳細には、第1受光面11aには、N行N列で2次元マトリクス状に複数の画素(光電変換素子、第1の画素群)X(i,j)(iは1〜Nの整数、jは1〜Nの整数)が配列されており、方形状の撮像領域を構成している。また、第2受光面11bには、第1受光面11aに隣接して、N行NHR列で2次元マトリクス状に複数の画素(第2の画素群)Y(i,j)(iは1〜NHRの整数、jは1〜Nの整数)が配列されており、方形状の撮像領域を構成している。すなわち、画素X(i,j)が、複数の列毎に一次元的に垂直方向に沿ってN個配列されるとともに、複数の行毎に一次元的に水平方向に沿ってN個配列される。また、画素Y(i,j)は、画素X(i,j)に対して水平方向に隣接しており、複数の列毎に一次元的に垂直方向に沿ってN個配列されるとともに、複数の行毎に一次元的に水平方向に沿ってNHR個配列される。例えば、N=8、N=512、NHR=32に設定されている。ただし、これらの画素数は適宜変更されてよい。
そして、この受光面11の周辺部に、インバータツリー回路13、クロック生成回路15、及びトリガー生成回路17が設けられる。インバータツリー回路13は、イメージセンサ1の外部から入力されたクロック信号を、列毎あるいは複数列毎に分配する回路部である。クロック生成回路15は、インバータツリー回路13によって信号変換されたクロック信号を参照して、第1受光面11aの各画素X(i,j)、及び第2受光面11bの各画素Y(i,j)を対象に、各画素における露光のタイミングを決定するためのクロック信号を生成および出力する。クロック生成回路15は、クロック信号を第1受光面11a及び第2受光面11bの各列の画素毎に供給する。トリガー生成回路17は、外部から入力されたクロック信号を参照して、レーザ光源3によるパルス光の照射タイミングを決定するトリガー信号を生成し、そのトリガー信号をレーザ光源3に供給する。
図2において、(a)はトリガー生成回路17によって生成されるトリガー信号TLの波形を示すタイミングチャート、(b)および(c)はクロック生成回路15によって生成されるクロック信号TW1,TW2の波形を示すタイミングチャートである。このようなクロック信号TW1,TW2及びトリガー信号TLは、所定の周期で繰り返されるフレーム期間において繰り返し生成され、矩形パルス状のトリガー信号TLが発生した後であって、フレーム期間内の互いに重複しない異なるタイミングで、矩形パルス状の2つのクロック信号TW1,TW2が発生する。トリガー信号TLは各フレーム期間において繰り返し発生し、2つのクロック信号TW1,TW2は異なるフレーム期間において発生する。ただし、各画素X(i,j),Y(i,j)において同一のフレーム期間内の複数の期間で変調(露光)が可能とされている場合は、2つのクロック信号TW1,TW2を同一のフレーム期間において発生するようにしてもよい。
このようなトリガー信号TLを受けて、レーザ光源3は、トリガー信号TLに同期したパルス光を繰り返し照射する。一方、クロック信号TW1を受けて、第1受光面11aの各画素X(i,j)及び第2受光面11bの各画素Y(i,j)は、クロック信号TW1に同期したタイミングで、各画素X(i,j),Y(i,j)に入射する入射光を露光することによって入射光の強度に対応した電荷を蓄積する。そして、各画素X(i,j)からは、複数のフレーム期間での露光後の別途制御された読出タイミングで、画素X(i,j)の各行ごとに、蓄積された電荷量(露光量)に対応する強度の電気信号(第1の電気信号)が、演算回路7に向けて出力される。同様に、各画素Y(i,j)からは、複数のフレーム期間での露光後の別途制御された読出タイミングで、画素Y(i,j)の各行ごとに、蓄積された電荷量に対応する強度の電気信号(第2の電気信号)が、演算回路7に向けて出力される。
さらに、クロック信号TW2を受けて、第1受光面11aの各画素X(i,j)及び第2受光面11bの各画素Y(i,j)は、クロック信号TW2に同期したタイミングで、各画素X(i,j),Y(i,j)に入射する入射光を露光することによって入射光の強度に対応した電荷を蓄積する。そして、各画素X(i,j)からは、複数のフレーム期間での露光後の別途制御された読出タイミングで、画素X(i,j)の各行ごとに、蓄積された電荷量に対応する強度の電気信号(第1の電気信号)が、演算回路7に向けて出力される。同様に、各画素Y(i,j)からは、複数のフレーム期間での露光後の別途制御された読出タイミングで、画素Y(i,j)の各行ごとに、蓄積された電荷量に対応する強度の電気信号(第2の電気信号)が、演算回路7に向けて出力される。
このようにして各画素X(i,j),Y(i,j)から出力される電気信号においては、露光期間TW1に対応するものと露光期間TW2に対応するものとの間での強度(電荷量)の比が、パルス光によって生じる戻り光のタイミングによって異なってくる。すなわち、戻り光のタイミングが早い場合には、露光期間TW2に対応する電気信号の強度Nに対する露光期間TW1に対応する電気信号の強度Nの割合が高くなり、戻り光のタイミングが遅い場合には、露光期間TW2に対応する強度Nに対する露光期間TW1に対応する強度Nの割合が低くなる。本実施形態では、このような性質を利用してパルス光を反射する対象物Saの距離を二次元的に検出する。
図1に戻って、遅延調整回路9は、イメージセンサ1とレーザ光源3との間に電気的に接続されている。この遅延調整回路9は、イメージセンサ1から出力されるトリガー信号TLに遅延を生じさせ、この遅延の時間幅を可変に調整する。遅延調整回路9は、イメージセンサ1内で生じる信号遅延に対応してパルス光の発光タイミングを調整するため、あるいは、対象物Saの位置に対応して検出する距離レンジを調整するために設けられる。すなわち、比較的遠くに位置する対象物Saを検出する際には戻り光のタイミングが遅くなるため、遅延調整回路9によってフレーム期間内でのトリガー信号TLの発生タイミングが早くなるように(図2(a)の点線に示すように)調整される。
図3を参照して、測定システム100の光学系の構成について説明する。
測定システム100は、イメージセンサ1及びレーザ光源3に対して固定された光学系として、撮像レンズであるレンズ19、ビームスプリッタ(光分割部)5、マスク23,25、ミラー27、及び光反射面である基準面29を含んでいる。ミラー27は、レーザ光源3から照射されたパルス光Lをビームスプリッタ5に向けて反射する。ビームスプリッタ5は、パルス光Lの光路上に配置され、パルス光Lを、対象物Saに入射するパルス光(第1の光)Lと、基準面29に入射するパルス光(第2の光)Lとに分割する。ビームスプリッタ5は、例えば、入射光の一部を透過し、入射光の他部を反射するハーフミラーである。このビームスプリッタ5は、イメージセンサの受光面11の前面にレンズ19を挟んで配置され、対象物Saで反射したパルス光Lを、イメージセンサ1の受光面11に集光されるように透過すると同時に、基準面29で反射したパルス光Lを、イメージセンサ1の受光面11に集光するように反射する。また、マスク23は、基準面29とビームスプリッタ5との間に配置され、パルス光Lの成分のうち第2受光面11bに入射する成分以外の成分、すなわち、第1受光面11aに入射する成分をカットする光遮蔽部材である。また、マスク25は、対象物Saとビームスプリッタ5との間に配置され、パルス光Lの成分のうち第1受光面11aに入射する成分以外の成分、すなわち、第2受光面11bに入射する成分をカットする光遮蔽部材である。
再び図1に戻って、演算回路7は、第1受光面11aの各列の画素X(i,j)に対応する距離計算部31(1)〜31(N)と、第2受光面11bの各列の画素Y(i,j)に対応する距離計算部33(1)〜33(NHR)と、平均化部35と、減算器37とを含んで構成される。
距離計算部31(1)〜31(N)は、各列の画素X(i,j)から出力された、露光期間TW1に対応する電気信号及び露光期間TW2に対応する電気信号とを用いて、対象物Saまでの距離を、所定の計算方法を用いて、各列毎に計算する。さらに、距離計算部31(1)〜31(N)は、各列毎の距離を行をシフトして繰り返し計算することにより、第1受光面11a上の全ての画素X(i,j)について、対象物Saまでの距離を計算する。そして、距離計算部31(1)〜31(N)は、計算した各画素X(i,j)に対応する距離を、減算器37に出力する。
例えば、距離計算部31(1)〜31(N)は、所定の計算方法として次の方法を用いる。すなわち、距離計算部31(1)〜31(N)は、露光期間TW1に対応する電気信号の強度がNであり、露光期間TW2に対応する電気信号の強度がNである場合は、下記式:
={N/(N+N)}×(c/2)×t
によって、距離演算値Dを計算する。上記式中、cは光速であり、tは、パルス光のパルス幅に対応する時間である。なお、所定の計算方法は、上記に限定されるものではなく、国際公開2014/181619号公報に記載されたように、受光面11の応答特性を一次関数あるいは二次関数で近似するように他の計算式を用いるものであってもよい。また、距離演算値Dと比率{N/(N+N)}との間の関係を予めルックアップテーブルに記憶しておいて、計算した比率{N/(N+N)}を基にルックアップテーブルを参照することによって距離演算値Dを決定してもよい。また、距離演算値Dと比率{N/(N+N)}との間の関係を予め三次関数等の近似関数として記憶しておいて、計算した比率{N/(N+N)}を基に近似関数を用いて距離演算値Dを計算してもよい。なお、上記の所定の計算方法は、各画素から出力された2つの電気信号を用いた距離演算値の計算方法であるが、各画素から出力された3つ以上の電気信号を用いた距離演算値の計算方法であってもよい。
距離計算部33(1)〜33(NHR)は、各列の画素Y(i,j)から出力された、露光期間TW1に対応する電気信号及び露光期間TW2に対応する電気信号とを用いて、基準面29までの距離を、所定の計算方法を用いて、各列毎に計算する。さらに、距離計算部33(1)〜33(NHR)は、各列毎の距離を行をシフトしながら繰り返し計算することにより、第2受光面11b上の全ての画素Y(i,j)について、基準面29までの距離を基準距離演算値Dとして計算する。この基準距離演算値Dの計算方法としては、距離計算部31(1)〜31(N)と同様の計算方法が用いられる。
平均化部35は、距離計算部33(1)〜33(NHR)によって計算された第2受光面11b上の全画素Y(i,j)毎の基準距離演算値Dを基に、それらの基準距離演算値Dの平均値を計算する。さらに、平均化部35は、計算した平均値を減算器37に出力する。
減算器37は、距離計算部31(1)〜31(N)から出力された各画素X(i,j)に対応する距離演算値Dと、平均化部35から出力された平均値との差分を求め、その差分に基準面29までの距離である参照距離Rを加算した加算値を求め、各画素X(i,j)に対応して求めた加算値を、補正距離演算値tTOF,out(i,j)として出力する。この補正距離演算値tTOF,out(i,j)は、対象物Saまでの距離を二次元的に表すものであり、二次元距離画像あるいは三次元CADデータを生成するために用いられる。ここでは、演算回路7は、二次元距離画像あるいは三次元CADデータに加工後にそれらを出力してもよいし、各画素X(i,j)毎の補正距離演算値tTOF,out(i,j)をそのまま出力してもよい。
以上説明した測定システム100によれば、レーザ光源3から照射されたパルス光Lがビームスプリッタ5によってパルス光Lとパルス光Lとに分割され、パルス光Lが対象物Saに入射することによって反射光が生じ、その反射光が第1受光面11a上の画素群X(i,j)によって露光される。一方、ビームスプリッタ5によって分割されたパルス光Lが対象物Saに入射することによって反射光が生じ、その反射光が第2受光面11b上の画素群Y(i,j)によって露光される。そして、演算回路7により、画素群X(i、j)のそれぞれからの電気信号を基に距離演算値Dが計算され、画素群Y(i,j)からの電気信号を基に基準距離演算値Dが計算され、それらの差分から画素群X(i,j)毎の補正距離演算値tTOF,outが計算される。
このような構成により、クロック生成回路15及びトリガー生成回路17からレーザ光源3あるいは受光面11に与える制御信号において生じるクロックジッターによる距離演算値のゆらぎを除去することができ、距離分解能を向上できる。すなわち、クロックジッターは、レーザ光源3内のトリガー受信回路及びレーザダイオード等の発光素子の駆動回路において生じるゆらぎδLMと、遅延調整回路9におけるゆらぎδDLCと、イメージセンサ1内のトリガー生成回路17におけるゆらぎδTRIGと、イメージセンサ1内の変調素子を駆動するクロック生成回路15におけるゆらぎδCOLが主な原因となる。特に、1/fゆらぎをもつクロックジッターは複数のフレーム間で露光量を平均して距離を求めるフレーム平均を用いても低減ができないため、従来の距離計測装置における計測精度はクロックジッターで律速されてしまう傾向にあった。本実施形態においては、受光面11bを用いて計算される距離演算値Dにおける変化は、基準面29が固定されているために、受光面11bに十分な信号電荷が蓄積されていれば、クロックジッターを要因とするゆらぎの成分と一致する。そのため、距離演算値Dと距離演算値Dとの差分をとれば、共通部分のクロックジッターの成分を除去することができ、距離分解能を画素におけるショットノイズのみで決まる理論限界までに向上できる。
特に、本実施形態では、第2受光面11bにはレーザ光源3からのパルス光Lから分割されたパルス光Lが入射するので、第2受光面11bから読み出される電気信号には、基準面29及びビームスプリッタ5を含んだ安定した光路長の光路を経由したパルス光Lの強度が反映される。そのため、様々な対象物Saの形状に対応して距離演算値のゆらぎを安定して除去できる。その結果、距離分解能がより高められた距離計測を可能にする。
また、パルス光Lの成分のうち第2受光面11bへの入射光に対応する成分以外の成分をカットするマスク23を備えている。これにより、第1受光面11aによってパルス光Lが露光されることを防止することができ、距離演算値の誤差を低減できる。
さらに、パルス光Lの成分のうち第1受光面11aへの入射光に対応する成分以外の成分をカットするマスク25をさらに備えている。この場合、第2受光面11bによってパルス光Lによって生じる反射光が露光されることを防止することができ、距離演算値のゆらぎをより一層安定して除去できる。
ここで、演算回路7においては、第2受光面11aの画素Y(i,j)毎の距離演算値の平均値を基準距離演算値Dとして計算している。これにより、画素Y(i,j)において生じるショットノイズの影響を低減することができ、距離演算値のゆらぎをより一層低減することができる。
また、第1受光面11aと第2受光面11bとは、同一のイメージセンサの受光面が論理的に分割されたものであるので、装置全体の小型化が容易となる。特に、第1受光面11aと第2受光面11bとは列方向に隣接しているので、入射光のロスが少なく測距調整範囲も広くとることが可能となる。
ここで、本実施形態における検出結果を比較例と比較しつつ例示する。図4は、様々な距離に配置された対象物Saを対象に検出された距離演算値の分解能の値を、比較例と比較しつつ示す。比較例においては、距離演算値Dと距離演算値Dとの差分をとることなく、距離演算値Dをそのまま最終的な検出結果として求めている。このように、本実施形態では、差分処理を行うことにより、距離が135mm〜160mmの範囲において、分解能が1桁ほど改善されている。例えば、約300μmから約80μmに改善されている。また、図5(a)は、本実施形態において直径20mmの球を対象に生成された三次元点群データのイメージを示し、図5(b)は、比較例において直径20mmの球を対象に生成された三次元点群データのイメージを示している。このように、比較例においてはドリフトの影響を受けて正確な球形状の点群データが得られていないが、本実施形態においては正確な球形状の点群データが得られている。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、測定システム100は、パルス光Lを固定した光路長で第2受光面11bに入射させる構成を有していれば、必ずしも基準面29を含んでいなくてもよい。図6には、本発明の変形例における光学系の構成を示している。この光学系は、ビームスプリッタ5の近傍に入射端129aが固定され、受光面11の前面に出射端129bが固定された光ファイバ129と、マスク125とを含む。光ファイバ129は、ビームスプリッタ5によってパルス光Lから分割されたパルス光Lを導光して、レンズ19を介さずに直接パルス光Lを第2受光面11bに入射させるように構成される。マスク125は、レンズ19と受光面11との間に配置され、対象物Saによって受光面11に向けて反射されたパルス光Lの成分のうち第1受光面11aに入射する成分以外の成分、すなわち、第2受光面11bに入射する成分をカットする光遮蔽部材である。このような変形例によれば、装置の小型化が容易になる。
また、図7には、本発明の第2実施形態にかかる測定システム100Aの構成を示している。測定システム100Aの構成の測定システム100との相違点は、イメージセンサ1において、クロック生成回路が第1受光面11a及び第2受光面11bに対応して2つ設けられている点と、遅延調整回路109が追加されている点である。基準面29を経由する光路の長さと対象物Saを経由する光路の長さとは必ずしも等しくはならないため、第2実施形態では、パルス光Lの測距範囲を独立して調整可能な構成を採用している。
すなわち、測定システム100Aのイメージセンサ1内には、2つのクロック生成回路115a,115bと、遅延調整回路109とが設けられる。クロック生成回路115aは、第1受光面11aに供給するクロック信号TW1,TW2を生成し、クロック生成回路115bは、第2受光面11bに供給するクロック信号TW1,TW2を生成する。遅延調整回路109は、クロック生成回路115bに外部から入力されるクロック信号の遅延時間を可変に調整する。これにより、クロック生成回路115bによって供給されるクロック信号TW1,TW2の遅延時間を調整することができ、第1受光面11aに供給するクロック信号TW1,TW2のタイミングと、第2受光面11bに供給するクロック信号TW1,TW2のタイミングとの間のずれを調整することができる。なお、遅延調整回路109は、クロック生成回路115aに外部から入力されるクロック信号の遅延時間を可変に調整するように構成されてもよい。
第2実施形態に係る測定システム100Aによれば、基準面29を経由する光路の長さと対象物Saを経由する光路の長さとが異なっていても、第1受光面11aを利用した距離演算値の測距範囲と、第2受光面11bを利用した距離演算値の測距範囲を独立して調整可能となり、装置における光学設計の自由度を向上させることができる。
また、図8には、本発明の第3実施形態にかかる測定システム100Bの構成を示している。測定システム100Bの構成は、イメージセンサ1の受光面11における第1受光面211aと第2受光面211bとの分割形態に関して、測定システム100と異なる。すなわち、測定システム100Bにおいては、イメージセンサ1の受光面11が行方向に沿って2つに分割されて第1受光面211a及び第2受光面211bが構成される。
第1受光面211aは、N行N列で2次元マトリクス状に複数の画素X(i,j)(iは1〜Nの整数、jは1〜Nの整数)が配列されており、方形状の撮像領域を構成している。また、第2受光面211bには、第1受光面211aに隣接して、NVR行N列で2次元マトリクス状に複数の画素Y(i,j)(iは1〜Nの整数、jは1〜NVRの整数)が配列されており、方形状の撮像領域を構成している。すなわち、画素X(i,j)が、複数の列毎に一次元的に垂直方向に沿ってN個配列されるとともに、複数の行毎に一次元的に水平方向に沿ってN個配列される。また、画素Y(i,j)は、画素X(i,j)に対して垂直方向に隣接しており、複数の列毎に一次元的に垂直方向に沿ってNVR個配列されるとともに、複数の行毎に一次元的に水平方向に沿ってN個配列される。従って、画素X(i,j)及び画素Y(i,j)のうち同一列に属する画素はクロック生成回路15における同一のクロック生成源からクロック信号が供給される。
測定システム100Bの演算回路7は、第1受光面211aの各列の画素X(i,j)に対応する距離計算部231(i)(i=1〜N)と、第2受光面211bの各列の画素Y(i,j)に対応する距離計算部233(i)(i=1〜N)と、平均化部235と、減算器237とを含んで構成される。
距離計算部231(i)は、各列の画素X(i,j)から出力された電気信号を用いて、第1実施形態と同様にして、各列の画素X(i,j)に対応する距離演算値Dを計算し、計算した各列の画素X(i,j)に対応する距離演算値Dを減算器237に出力する。また、距離計算部233(i)は、各列の画素Y(i,j)から出力された電気信号を用いて、第1実施形態と同様にして、各列の画素Y(i,j)に対応する基準距離演算値Dを計算し、計算した各列の画素Y(i,j)に対応する基準距離演算値Dを、平均化部235に出力する。平均化部235は、画素Y(i,j)に対応する基準距離演算値Dを対象に、各列毎に平均値を計算し、各列毎の平均値を減算器237に出力する。減算器237は、距離計算部231(i)から出力された各画素X(i,j)に対応する距離演算値Dと、画素X(i,j)と同一列の画素Y(i,j)に対応する基準距離演算値Dの平均値との差分を求め、各画素X(i,j)に対応して求めた差分を、補正距離演算値tTOF,out(i,j)として出力する。
上記構成の測定システム100Bによれば、クロック生成回路15から第1受光面211aに対して列毎に供給されるクロック信号において生じるジッターによる距離演算値のゆらぎを安定して除去することができる。つまり、クロック生成回路15における列毎のクロック生成源のジッターによるゆらぎδCOL(i)を、共通のゆらぎ成分として除去できる。
ここで、上記第3実施形態においては、イメージセンサの受光面が列方向に沿って2つに分割されて第1受光面211a及び第2受光面211bが構成されていてもよい。この場合は、画素X(i,j)及び画素Y(i,j)のうち同一行に属する画素はクロック生成回路15における同一のクロック生成源からクロック信号が供給されるように構成される。そして、 距離計算部231(j)は、各行の画素X(i,j)から出力された電気信号を用いて、各行の画素X(i,j)に対応する距離演算値Dを計算する。また、距離計算部233(j)は、各行の画素Y(i,j)から出力された電気信号を用いて、各行の画素Y(i,j)に対応する基準距離演算値Dを計算する。平均化部235は、画素Y(i,j)に対応する基準距離演算値Dを対象に、各行毎に平均値を計算する。減算器237は、各画素X(i,j)に対応する距離演算値Dと、画素X(i,j)と同一行の画素Y(i,j)に対応する基準距離演算値Dの平均値との差分を求め、各画素X(i,j)に対応して求めた差分に基づいて、補正距離演算値tTOF,out(i,j)を計算する。
さらに、図9には、本発明の第4実施形態にかかる測定システム100Cの構成を示している。測定システム100Cの構成は、2つのイメージセンサ1a,1bを備える点で、測定システム100と異なる。
すなわち、測定システム100Cにおいては、イメージセンサ1aに第1受光面311aが備えられ、イメージセンサ1bに第2受光面311bが備えられ、第1受光面311aと第2受光面311bとが、別々のイメージセンサ1a,1b内に設けられる。2つのイメージセンサ1a,1bには同一のクロック信号が入力されることにより、露光動作が同期化される。あるいは、イメージセンサ1aからイメージセンサ1bにトリガー信号が入力されることにより、露光動作が同期化される。ビームスプリッタ5は、イメージセンサ1aの第1受光面311aの前面にレンズ19を挟んで配置され、対象物Saで反射したパルス光Lを、イメージセンサ1aの第1受光面311aに集光されるように透過すると同時に、パルス光Lから分割したパルス光Lを、イメージセンサ1bの受光面311bに入射させる。イメージセンサ1a,1bから出力された電気信号を基にした補正距離演算値tTOF,out(i,j)の算出形態は、第1実施形態と同様である。
このような測定システム100Cによれば、トリガー生成回路17からレーザ光源3に与える制御信号において生じるクロックジッターによる距離演算値のゆらぎを除去することができ、距離分解能を向上できる。すなわち、レーザ光源3内のトリガー受信回路及びレーザダイオード等の発光素子の駆動回路において生じるゆらぎδLMと、遅延調整回路9におけるゆらぎδDLCと、イメージセンサ1a内のトリガー生成回路17におけるゆらぎδTRIGが原因となるクロックジッターによる距離演算値のゆらぎを除去することができる。また、第1受光面311aと第2受光面311bとは別々のイメージセンサ1a,1bに設けられているので、第2受光面311bからの電気信号にはさらに安定した長さの光路を経由したパルス光Lのみの強度が反映される結果、距離演算値のゆらぎをより安定して除去できる。
100,100A,100B,100C…測定システム、1,1a,1b…イメージセンサ(撮像素子)、3…レーザ光源、5…ビームスプリッタ(光分割部)、7…演算回路(計算部)、11a,211a,311a…第1受光面、11b,211b,311b…第2受光面、15,115a,115b…クロック生成回路(信号生成部)、17…トリガー生成回路(信号生成部)、23,25,125…マスク、29…基準面、109…遅延調整回路、L…パルス光、L…パルス光(第2の光)、L…パルス光(第1の光)、Sa…対象物、X…画素群(第1の画素群)、Y…画素群(第2の画素群)。

Claims (10)

  1. 光を照射する光源と、
    対象物からの入射光を露光する第1の画素群が二次元的に配置され、前記第1の画素群のそれぞれから露光量に対応する第1の電気信号を出力する第1の受光面と、
    入射光を露光する第2の画素群が二次元的に配置され、前記第2の画素群のそれぞれから露光量に対応する第2の電気信号を出力する第2の受光面と、
    前記光源から照射された前記光を、対象物に入射する第1の光と、前記第2の受光面に入射する第2の光とに分割する光分割部と、
    外部クロックを基に、前記光源の光の照射タイミングを決定するトリガー信号、及び、前記第1の受光面及び前記第2の受光面における露光タイミングを決定するクロック信号を生成する信号生成部と、
    前記第1の画素群毎の前記第1の電気信号を基に前記第1の画素群毎の距離演算値を所定の計算方法を用いて計算し、前記第2の画素群毎の前記第2の電気信号を基に基準距離演算値を前記所定の計算方法を用いて計算し、前記第1の画素群毎の前記距離演算値と前記基準距離演算値との差分を求め、前記差分から前記第1の画素群毎の補正距離演算値を計算する計算部と、
    を備えることを特徴とする距離計測装置。
  2. 前記光分割部は、前記光源から照射される光の光路上に配置され、前記光を前記第1の光と前記第2の光とに分割するビームスプリッタである、
    請求項1記載の距離計測装置。
  3. 前記第2の光の成分のうち前記第2の受光面への入射光に対応する成分以外の成分をカットするマスクをさらに備える、
    請求項1又は2記載の距離計測装置。
  4. 前記第1の光の成分のうち前記第1の受光面への入射光に対応する成分以外の成分をカットするマスクをさらに備える、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の距離計測装置。
  5. 前記計算部は、前記第2の画素群毎の前記第2の電気信号を基に前記所定の計算方法を用いて距離演算値を計算し、前記距離演算値の平均値を前記基準距離演算値として計算する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離計測装置。
  6. 前記第1の受光面と前記第2の受光面とは、同一の撮像素子の受光面が分割されたものである、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の距離計測装置。
  7. 前記第1の受光面と第2の受光面とは、同一の撮像素子の受光面が行方向に沿って分割されたものであり、
    前記信号生成部は、第1の受光面と第2の受光面とにおける同一列の画素毎に前記クロック信号を供給し、
    前記計算部は、前記第2の画素群毎の前記第2の電気信号を基に前記所定の計算方法を用いて距離演算値を計算し、前記第2の画素群の列毎の前記距離演算値の平均値を前記基準距離演算値として計算し、前記第1の画素群毎の前記距離演算値と当該第1の画素群と同一列に対応する前記基準距離演算値との差分を求める、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離計測装置。
  8. 前記第1の受光面と第2の受光面とは、同一の撮像素子の受光面が列方向に沿って分割されたものであり、
    前記信号生成部は、第1の受光面と第2の受光面とにおける同一行の画素毎に前記クロック信号を供給し、
    前記計算部は、前記第2の画素群毎の前記第2の電気信号を基に前記所定の計算方法を用いて距離演算値を計算し、前記第2の画素群の行毎の前記距離演算値の平均値を前記基準距離演算値として計算し、前記第1の画素群毎の前記距離演算値と当該第1の画素群と同一行に対応する前記基準距離演算値との差分を求める、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離計測装置。
  9. 前記第1の受光面と前記第2の受光面とは、別々の撮像素子の受光面である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の距離計測装置。
  10. 前記信号生成部によって前記第1の受光面あるいは前記第2の受光面に供給される前記クロック信号の遅延時間を調整する遅延調整回路をさらに備える、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の距離計測装置。
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