JP2008101636A - フラッシング回路を備える油圧駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油圧モータの温度調整を安定して行うことができる油圧駆動装置を提供すること。
【解決手段】油圧ポンプ4が供給する作動油によって駆動する油圧モータ1と、油圧モータ1に接続された一対のメイン通路2,3と、油圧モータ1のケース1b内に作動油を導き、油圧モータ1の温度調整を行うフラッシング回路20とを備える油圧駆動装置であって、フラッシング回路20は、一対のメイン通路2,3間に介装されメイン通路2,3間の圧力差によって切換わりいずれか一方のメイン通路を選択する選択弁21と、選択弁21を通過する作動油を油圧モータ1のケース1b内に導くフラッシング通路22と、フラッシング通路22に介装され油圧モータ1のケース1b内に導かれる作動油の流量が一定となるように調整する流量調整弁23とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】油圧ポンプ4が供給する作動油によって駆動する油圧モータ1と、油圧モータ1に接続された一対のメイン通路2,3と、油圧モータ1のケース1b内に作動油を導き、油圧モータ1の温度調整を行うフラッシング回路20とを備える油圧駆動装置であって、フラッシング回路20は、一対のメイン通路2,3間に介装されメイン通路2,3間の圧力差によって切換わりいずれか一方のメイン通路を選択する選択弁21と、選択弁21を通過する作動油を油圧モータ1のケース1b内に導くフラッシング通路22と、フラッシング通路22に介装され油圧モータ1のケース1b内に導かれる作動油の流量が一定となるように調整する流量調整弁23とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、フラッシング回路を備える油圧駆動装置に関するものである。
油圧モータを駆動する油圧駆動装置において、作動油の温度上昇を抑制するためのフラッシング回路を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
従来のフラッシング回路は、油圧ポンプと油圧モータとを閉回路接続する一対の油通路(供給通路、戻り通路)のうち圧力の低い低圧ライン(戻り通路)を選択する選択弁を備え、選択弁を通じて油圧モータのケース内に作動油を供給し、油圧モータを冷却するものである。
特開2002−227998号
しかしながら、選択弁に固着等が発生した場合には、選択弁が低圧側を選択できず高圧側を選択してしまうことがある。また、何らかの要因で戻り通路の圧力が一時的に急激に増加してしまうこともある。
このような場合には、油圧モータのケース内へ供給される流量が増加し、ケース内の温度及び圧力が上昇するため油圧モータが破損してしまう虞もある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、油圧モータの温度調整を安定して行うことができる油圧駆動装置を提供することを目的とする。
本発明は、油圧ポンプが供給する作動油によって駆動する油圧モータと、当該油圧モータに接続され、前記油圧ポンプからの作動油がいずれか一方に導かれる一対のメイン通路と、前記油圧モータのケース内に作動油を導き、当該油圧モータの温度調整を行うフラッシング回路とを備える油圧駆動装置であって、前記フラッシング回路は、当該一対のメイン通路間に介装され、メイン通路間の圧力差によって切換わりいずれか一方のメイン通路を選択する選択弁と、当該選択弁を通過する作動油を前記油圧モータのケース内に導くフラッシング通路と、当該フラッシング通路に介装され、前記油圧モータのケース内に導かれる作動油の流量が一定となるように調整する流量調整弁とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、選択弁を通過する作動油の流量が変動した場合でも、油圧モータのケース内に導かれる作動油の流量は流量調整弁にて一定となるように調整されるため、油圧モータの温度調整を安定して行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2を参照して本発明の実施の形態である油圧駆動装置について説明する。図1は油圧駆動装置の油圧回路図であり、図2は油圧駆動装置におけるフラッシング装置の断面図である。
図1に示す油圧回路は、出力軸1aが油圧作業機(図示せず)に連結された油圧モータ1を駆動するためのものである。
油圧モータ1には一対のメイン通路2,3が接続され、油圧モータ1は、メイン通路2,3の一方を介して油圧ポンプ4から供給される作動油によって駆動する。
メイン通路2と3には、油圧ポンプ4が供給する作動油を切り換える切替弁5が介装される。切替弁5のポジションを切り換えることによって、メイン通路2,3の一方が油圧ポンプ4の吐出作動油を油圧モータ1に導く供給通路となり、他方がタンク6と連通する戻り通路となる。このように、油圧駆動装置の油圧回路は、タンク内の作動油を油圧ポンプ4にて油圧モータ1に供給し、油圧モータ1からの戻り作動油をタンクへ戻すオープン回路にて構成される。
本実施の形態では、切替弁5がポジションa(図中左側)の場合には、メイン通路2が供給通路、メイン通路3が戻り通路となり、切替弁5がポジションb(図中右側)の場合には、メイン通路3が供給通路、メイン通路2が戻り通路となる。なお、以下では、切替弁5がポジションaの場合を正転運転、切替弁5がポジションbの場合を逆転運転とする。正転運転時はメイン通路2が高圧、メイン通路3が低圧となり、逆転運転時はメイン通路3が高圧、メイン通路2が低圧となる。
一対のメイン通路2,3における切替弁5と油圧モータ1との間には、3ポジションを有するカウンターバランス弁8が介装される。また、油圧モータ1とカウンターバランス弁8とを接続する一対のメイン通路2,3間には、一対のリリーフ弁9a,9bが互いに逆向きに介装され、リリーフ弁9a,9bはリリーフ動作した際、一方のメイン通路の作動油を他方のメイン通路へ逃がす。
切替弁5がポジションaの場合には、メイン通路2から分岐するパイロット通路10aを介して導かれる作動油によってカウンターバランス弁8のスプール(図示せず)は図中右側へ移動する。これにより、カウンターバランス弁8はポジションa(図中左側)に設定され、油圧ポンプ4からの作動油は、カウンターバランス弁8の逆止弁11aを押し開いてメイン通路2を通り油圧モータ1に供給されると共に、油圧モータ1の戻り作動油はメイン通路3を通ってタンク6へ排出される。
切替弁5がポジションbの場合には、メイン通路3から分岐するパイロット通路10bを介して導かれる作動油によってカウンターバランス弁8のスプール(図示せず)は図中左側へ移動する。これにより、カウンターバランス弁8はポジションb(図中右側)に設定され、油圧ポンプ4からの作動油は、カウンターバランス弁8の逆止弁11bを押し開いてメイン通路3を通り油圧モータ1に供給されると共に、油圧モータ1の戻り作動油はメイン通路2を通ってタンク6へ排出される。
また、切替弁5が中立ポジションcの場合には、カウンターバランス弁8のポンプポート12a,12bの双方はタンク6に連通するため、カウンターバランス弁8のスプールはスプリングの作用により中立位置に移動する。これにより、カウンターバランス弁8は遮断ポジションc(図中中央)に設定される。
油圧モータ1の正転運転中において、カウンターバランス弁8が遮断ポジションcに切り替わった場合、油圧モータ1は慣性力によって運転を継続するが、油圧モータ1の戻り作動油はカウンターバランス弁8の逆止弁13bによって流れが遮断される。このため、メイン通路3側が高圧となり、その高圧がリリーフ弁9bに作用し、リリーフ弁9bにより油圧モータ1に背圧がかかることによって油圧モータ1は制動する。
また、油圧モータ1の逆転運転中において、カウンターバランス弁8が遮断ポジションcに切り替わった場合には、油圧モータ1の戻り作動油はカウンターバランス弁8の逆止弁13aによって流れが遮断される。このため、メイン通路2側が高圧となり、その高圧がリリーフ弁9aに作用し、リリーフ弁9aにより油圧モータ1に背圧がかかることによって油圧モータ1は制動する。このように、リリーフ弁9a、9bは油圧モータ1を制動するブレーキ作用を発揮する。
なお、油圧駆動装置には、油圧モータ1のケース1b内に配置された摩擦制動式のブレーキ装置15が設けられている。ブレーキ装置15はスプリングの付勢力によって摩擦ブレーキ力を作用させ、作動油の圧力によってスプリングを圧縮させ摩擦ブレーキ力を解除するものである。
また、油圧駆動装置には、油圧モータ1の斜板17の傾斜角度を作動油の圧力を用いて切り換えることによって、油圧モータ1の回転数を切り換える変速装置18が設けられている。
油圧駆動装置の油圧回路には、油圧モータ1のケース1b内に作動油を導き、油圧モータ1の温度調整を行うフラッシング回路20が設けられる。
フラッシング回路20は、一対のメイン通路2,3間に介装され、メイン通路2,3間の圧力差によって切換わり低圧側のメイン通路を選択する低圧選択弁21と、低圧選択弁21を通過する作動油を油圧モータ1のケース1b内に導くフラッシング通路22とを備える。
油圧モータ1の温度は、各摺動部での摩擦熱等によって上昇する。しかし、フラッシング回路20によってケース1b内には低圧の作動油が常時導かれるため、この作動油によって油圧モータ1は冷やされる。ケース1b内に導かれた作動油は、油圧モータ1から漏れ出たドレン油とともにドレン通路24を通じてタンク6に排出される。
低圧選択弁21は、分岐通路32aを介してメイン通路2と連通する第一入口ポート33a、分岐通路32bを介してメイン通路3と連通する第二入口ポート33b、及びフラッシング通路22に連通する出口ポート34の3ポートを有する。
分岐通路32aにはパイロット通路35a、分岐通路32bにはパイロット通路35bが設けられ、後述するように低圧選択弁のスプール36(図2参照)の両端には、それぞれパイロット通路35a、パイロット通路35bを介してメイン通路2,3からの油圧が作用する。
したがって、メイン通路2,3間の圧力差によってスプール36が移動し、低圧選択弁21のポジションが切り換わる。具体的には、メイン通路2が高圧、メイン通路3が低圧で、かつメイン通路2,3間の圧力差が所定値以上の場合には、スプール36はスプリング37bの付勢力に抗して図中右側へ移動する。これにより、低圧選択弁21はポジションa(図中左側)に設定され、第二入口ポート33bと出口ポート34とが連通し、低圧側のメイン通路3の作動油がフラッシング通路22に導かれる。
メイン通路2が低圧、メイン通路3が高圧で、かつメイン通路2,3間の圧力差が所定値以上の場合には、スプール36はスプリング37aの付勢力に抗して図中左側へ移動し、低圧選択弁21はポジションb(図中右側)に設定され、第一入口ポート33aと出口ポート34とが連通し、低圧側のメイン通路2の作動油がフラッシング通路22に導かれる。
また、メイン通路2とメイン通路3との圧力が等しいか、又はメイン通路2,3間の圧力差が所定値未満の場合には、スプリング37a及び37bの付勢力によって低圧選択弁21はポジションc(図中中央)に設定され、第一入口ポート33a、第二入口ポート33bと出口ポート34との連通が遮断される。
このように、低圧選択弁21は3ポジションを有し、メイン通路2とメイン通路3との圧力差によって切り換わる。
低圧選択弁21によって導かれた低圧の作動油は、フラッシング通路22に介装された流量調整弁23に導かれる。流量調整弁23は、油圧モータ1のケース1b内に導かれる作動油の流量が一定となるように通過する作動油の流量を調整するものである。
また、フラッシング通路22における流量調整弁23と油圧モータ1のケース1bとの間には、オリフィス25が介装される。オリフィス25は、何らかの原因で流量調節弁23が固着した場合や、流量調節弁23の作動応答性が悪化した場合に、フラッシング通路22からケース1b内に流入する作動油の圧力を低下させるためのものである。つまり、オリフィス25は、油圧モータ1の保護を目的として介装されるものである。
以下に、主に図2を参照して、フラッシング装置30について説明する。
フラッシング装置30の低圧選択弁21及び流量調整弁23は、図2に示すように、ケーシング31に各部材が組み付けられることによって構成される。
まず、低圧選択弁21について説明する。
ケーシング31には貫通孔40が形成され、その貫通孔40内には、内周に沿って摺動するスプール36が挿入される。また、貫通孔40の内周には、メイン通路2と連通する第一入口ポート33aと、メイン通路3と連通する第二入口ポート33bとが形成される。
スプール36の外周には環状の溝が形成され、この溝が低圧選択弁21と流量調整弁23とを接続する通路43に連通する出口ポート34である。
貫通孔40両端の開口部はプラグ41a,41bにて封止される。プラグ41aとスプール36の一端面36aとの間にてパイロット室42aが画成され、プラグ41bとスプール36の他端面36bとの間にてパイロット室42bが画成される。
パイロット室42aには、スプール36に形成されたパイロット通路35aを介してメイン通路2の作動油が常時導かれ、パイロット室42bには、スプール36に形成されたパイロット通路35bを介してメイン通路3の作動油が常時導かれる。
パイロット通路35a,35bには、メイン通路2,3からパイロット室42a,42bへの作動油の流れに抵抗を付与するオリフィス44a、44bが収装される。
パイロット室42a,42b内には、スプール36をパイロット室42a,42bの容積が拡大する方向に付勢するスプリング37a、37bが収装される。
以上のように構成される低圧選択弁21の動作について説明する。
メイン通路2の圧力がメイン通路3の圧力よりも所定値以上の差をもって低い場合、パイロット室42a,42bには、それぞれメイン通路2,3の作動油が導かれているため、スプール36は、スプリング37aの付勢力に抗してパイロット室42aを縮小する方向(図2中左方向)に移動する。なお、このとき他方のスプリング37bは、貫通孔40の内周に形成された環状段部に当接するため、スプール36に対して付勢力を及ぼすことはない。
スプール36が図2中左方向に移動することによって、スプール36の外周に形成された出口ポート34は、第一入口ポート33aと連通する。これにより、低圧側であるメイン通路2が通路43と連通し、メイン通路2の作動油が流量調整弁23に導かれる。
メイン通路3の圧力がメイン通路2の圧力よりも所定値以上の差をもって低い場合、スプール36は、スプリング37bの付勢力に抗してパイロット室42bを縮小する方向(図2中右方向)に移動する。これにより、出口ポート34は第二入口ポート33bと連通するため、低圧側であるメイン通路3が通路43と連通し、メイン通路3の作動油が流量調整弁23に導かれる。
また、メイン通路2とメイン通路3との圧力が等しいか、又はメイン通路2,3間の圧力差が所定値未満の場合には、スプール36はスプリング37aとスプリング37bとの間にてバランスするため、出口ポート34は第一入口ポート33a及び第二入口ポート33bのいずれにも連通せず、作動油の流れが遮断される。
次に、流量調整弁23について説明する。
ケーシング31には、貫通孔40と平行に貫通孔50が形成され、貫通孔50の両端の開口部はプラグ51a,51bにて封止される。
貫通孔50内には、内周に沿って摺動するスプール52が挿入される。貫通孔50には通路43が接続され、低圧選択弁21を通過した作動油は、通路43、貫通孔50を通りスプール52の上流側に導かれる。
スプール52には軸方向に貫通する導圧通路59が形成され、この導圧通路59には、作動油の流れに抵抗を付与するオリフィス54が介装される。
また、スプール52の胴部には、スプール52外周と導圧通路59とを連通する連通路55が形成される。また、貫通孔50の内周には、連通路55とフラッシング通路22とを接続する出口ポート56が形成される。
このように、低圧選択弁21から排出された作動油は、導圧通路59、連通路55、及び出口ポート56を通じてフラッシング通路22に流入する。
出口ポート56の開口面積は、スプール52が貫通孔50内を摺動することによって変化する。具体的には、スプール52が図2中左方向へ移動すると、出口ポート56の開口面積はスプール52によって狭められる。このように、スプール52と出口ポート56とは、作動油の流路を絞り作動油に対して抵抗を付与する絞り機能を有する。
スプール52上流の作動油は、導圧通路59を通じてスプール52の背面とプラグ51aとによって画成された背圧室53にも導かれる。
背圧室53には、出口ポート56の開口面積を広げる方向にスプール52を付勢するスプリング57が収装される。スプール52の外周には環状の突起部52aが形成され、スプリング57は、その突起部52aを介してスプール52を付勢する。
しかし、貫通孔50の内周には、スプール52の突起部52aと係合する段部50aが形成されているため、所定以上のスプール52の移動は規制される。
以上のように構成される流量調整弁23の動作について説明する。
流量調整弁23は、スプール52上流の作動油の圧力に応じてスプール52が移動し出口ポート56の開口面積が変化することによってオリフィス54の前後差圧をほぼ一定に保ち、通過する作動油の流量をほぼ一定に保つように動作するものである。
例えば、スプール52上流の圧力が高くなれば、スプール52はスプリング57の付勢力に抗して移動し、出口ポート56の開口面積が小さくなるため、オリフィス54出口圧力も高くなる。また、この状態からスプール52上流の圧力が低くなれば、スプール52はスプリング57の付勢力により出口ポート56の開口面積が大きくなる方向に移動するため、オリフィス54出口圧力も低くなる。
このように、スプール52上流の圧力に応じて出口ポート56の開口面積が変化し、オリフィス54の前後差圧がほぼ一定に保たれるため、流量調整弁23は通過する作動油の流量をほぼ一定に保つことができる。
次に、フラッシング装置30の動作について説明する。
油圧モータ1が正転運転中の場合、メイン通路2が高圧、メイン通路3が低圧となる。この場合において、メイン通路3の圧力がメイン通路2の圧力よりも所定値以上の差をもって低い場合には、低圧選択弁21はポジションaに設定され、低圧側であるメイン通路3が選択され、メイン通路3の戻り作動油が流量調整弁23に導かれる。
流量調整弁23は、メイン通路3の戻り作動油の圧力が変動した場合でも通過する流量がほぼ一定となるように動作するため、フラッシング回路22を通じて油圧モータ1のケース1b内に供給される作動油はほぼ一定に保たれる。
油圧モータ1が逆転運転する場合には、低圧選択弁21はポジションbに設定され、メイン通路2の戻り作動油の圧力が変動した場合でも、流量調整弁23によってフラッシング回路22を通じて油圧モータ1のケース1b内に供給される作動油はほぼ一定に調整される。
以上の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
低圧選択弁21に固着等が発生し、低圧選択弁21が低圧側のメイン通路を選択できず高圧側のメイン通路を選択してしまった場合でも、油圧モータ1のケース1b内に供給される作動油の流量は、流量調整弁23によってほぼ一定に保たれる。したがって、そのような不具合が発生した場合でも、油圧モータ1の温度調整は安定して行われ、油圧モータ1の故障を防止することができる。
また、オープン回路の場合、戻り側の通路に絞り(図1の符号58)が介装される場合があり、その絞りにて異物が詰まった等の不具合が発生した場合、戻り側の通路の圧力が一時的に急激に上昇することがある。この場合、低圧選択弁21を介して一時的に昇圧した戻り側のメイン通路の作動油がフラッシング回路22に流れ込もうとする。しかし、この場合でも油圧モータ1のケース1b内に供給される作動油の流量は、流量調整弁23によってほぼ一定に保たれるため、油圧モータ1の温度調整は安定して行われ、油圧モータ1の故障を防止することができる。
このように、フラッシング装置30は、戻り側のメイン通路の流量が変動した場合でも、油圧モータのケース内に導かれる作動油の流量は流量調整弁にて一定となるように調整されるため、油圧モータの温度調整を安定して行うことができる。
以下に本実施の形態の他の態様を示す。
上記実施の形態ではオープン回路の場合を例にとって説明した。これは、クローズ回路は、戻り側のメイン通路の圧力がほぼ確実に低圧側となるため、戻り側のメイン通路の圧力が急激に変動する等の不具合が少ないのに対して、オープン回路の場合、上記に示したように戻り側の通路に絞り58が介装されることに起因する不具合等が発生し易いため、フラッシング装置30を設ける効果が大きいためである。しかし、本実施の形態に係るフラッシング装置30をクローズ回路に適用しても、上記にて示した同様の作用効果を奏する。
また、上記実施の形態では、選択弁を低圧選択弁21とした。これは、油圧モータ1の温度調整として冷却する場合である。しかし、寒冷地で油圧モータ1を使用する場合には、油圧モータ1を暖機又は昇温する必要があるため、低圧選択弁21に代わり高圧選択弁を用いる。高圧選択弁は、図1の低圧選択弁21におけるポジションaとbを入れ替えることによって構成することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は、油圧モータを駆動する油圧駆動装置に用いられるフラッシング装置に適用することができる。
1 油圧モータ
1b ケース
2,3 メイン通路
4 油圧ポンプ
5 切替弁
6 タンク
8 カウンターバランス弁
20 フラッシング回路
21 低圧選択弁
22 フラッシング通路
23 流量調整弁
30 フラッシング装置
36 スプール
52 スプール
53 背圧室
54 オリフィス
55 連通路
56 出口ポート
57 スプリング
59 導圧通路
1b ケース
2,3 メイン通路
4 油圧ポンプ
5 切替弁
6 タンク
8 カウンターバランス弁
20 フラッシング回路
21 低圧選択弁
22 フラッシング通路
23 流量調整弁
30 フラッシング装置
36 スプール
52 スプール
53 背圧室
54 オリフィス
55 連通路
56 出口ポート
57 スプリング
59 導圧通路
Claims (2)
- 油圧ポンプが供給する作動油によって駆動する油圧モータと、
当該油圧モータに接続され、前記油圧ポンプからの作動油がいずれか一方に導かれる一対のメイン通路と、
前記油圧モータのケース内に作動油を導き、当該油圧モータの温度調整を行うフラッシング回路と、を備える油圧駆動装置であって、
前記フラッシング回路は、
当該一対のメイン通路間に介装され、メイン通路間の圧力差によって切換わりいずれか一方のメイン通路を選択する選択弁と、
当該選択弁を通過する作動油を前記油圧モータのケース内に導くフラッシング通路と、
当該フラッシング通路に介装され、前記油圧モータのケース内に導かれる作動油の流量が一定となるように調整する流量調整弁と、
を備えることを特徴とする油圧駆動装置。 - 前記選択弁は、低圧側のメイン通路を選択する低圧選択弁であることを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動装置。
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