JP2008100843A - シート状食品の供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸引筺は吸引流路50を通じてブロワー5に連繋され、吸引流路50には弁装置6が設けられ、弁装置6は吸引流路50を遮断する際に流路面積を徐々に絞る絞り手段が設けられている。吸引筺上の海苔に対する吸引は、徐々に解除されるから、海苔が吸引筺やベルトコンベア上で位置ズレすることを防止できる。
【選択図】図8
Description
以下の説明では、シート状食品は「海苔」とし、シート状食品の供給装置は、単に「供給装置」と呼ぶ。
供給装置は、下面開口(22)のストッカー(2)と、該開口(22)の両側に配備した開閉可能な受け爪(7)(7)と、ストッカー(2)の下方にて昇降可能に配備された吸引筺(3)と、該吸引筺の下降位置に対応して配備されたベルトコンベア(4)とによって構成されている。
弁装置(6)は、吸引流路(50)と直交する軸(68)を中心に回動する弁板(67)と、該弁板よりも上流側の吸引流路の壁面に設けられ弁板(67)とロッド(67a)で連結された開閉板(69)と、吸引筺(3)が下死点に達する際に開閉板(69)を開く開閉手段(69a)とによって構成される。開閉板(69)が開くと弁板(67)は閉じ、開閉板(69)が閉じると弁板(67)は開く。
吸引流路(50)の大部分は大口径のフレキシブルチューブによって形成され、吸引筺(3)の昇降を可能にしてる。
吸引筺(3)の昇降と、受け爪(7)(7)の開閉によって、吸引筺(3)の昇降毎に最下部の海苔S1を吸引筺(3)上面に吸着して海苔束から引き離す(図13から図14)。
吸引筺(3)の下降位置にて弁装置(6)により、吸引筺(3)の吸引を解除し(図14)、ベルトコンベア(4)に海苔Sを受け渡して(図12)、海苔Sを1枚づつ供給できる。
吸引筺(3)はクランク運動する昇降装置に連繋されている。
又、上記カム飛びによって、カムローラ(89)が板カム(82)を断続的に叩く音や、前記弁装置の開閉板(69)が閉じるときの衝突音によって運転音が高くなって騒音となり、作業環境を著しく悪化させる。
又、吸引筺(3)の昇降ストロークが大きいと、吸引筺(3)の単位時間当たりの昇降回数を増やすこと、即ち、単位時間当たりの海苔Sの供給量を増やすことが困難である。
本発明は上記問題を解決できる、海苔S等の供給装置を明らかにするものである。
吸引筺(3)は吸引流路(50)を通じてブロワー(5)に連繋され、該吸引流路(50)には弁装置(6)が設けられ、該弁装置(6)は吸引流路(50)を遮断する際に流路面積を徐々に絞る絞り手段(66)が設けられている。
該海苔Sに対する吸引が瞬間的に解除された場合、海苔Sが吸引筺(3)上で跳ね上がり気味となり、吸引筺(3)上で海苔Sが位置ずれして、ベルトコンベア(4)への海苔Sの受け渡しに失敗したり、コンベアベルト(41)上で海苔が水平面内で位置ずれした状態となって、ベルトコンベア(4)より下流側で海苔Sに対する各種作業に支障を来す虞れがある。 請求項1の供給装置は、前記の如く、吸引筺(3)上の海苔S1に対する吸引は、徐々に解除されるから、海苔S1が吸引筺(3)やベルトコンベア(4)上で位置ズレすることを防止しでき、上記問題の発生を防止できる。
海苔S1の両端が下側へ撓んだまま、吸引筺(3)からベルトコンベア(4)へ海苔を受け渡すと、海苔がベルトコンベア(4)や回転支持軸(42)に引っ掛かって海苔が損傷することは述べたが、前記した海苔の両端を持ち上げ気味に案内する案内受け部(47)と、弁装置(6)の連続回転する弁板(64)上の開放孔(65)と該開放孔(65)の形状による絞り手段(66)との相乗効果により、弁装置(6)からの騒音発生の問題と、吸引筺(3)からベルトコンベア(4)への海苔の受け渡しの際の、海苔の損傷の問題を一挙に解決できたのである。
ブロワー(5)の小型化により、供給装置の製造コストの引き下げ、及びブロワー(5)の運転音を小さくできる効果を奏する。
又、上記大口径のフレキシブルチューブを振り回すスペースを確保する必要もなく、この点でも供給装置の小型化に寄与できる。
又、案内受け部(47)を回転支持軸(42)と一緒に回転させることができるから、案内受け部(47)と海苔との摩擦よる海苔の損傷を防止して、円滑に海苔を案内できる。
又、吸引筺(3)の昇降ストロークを小さくすれば、単位時間当たりの吸引筺(3)の昇降回数、即ち、海苔の供給量を増やすことが容易となる。
図2、図3に示す如く、基台(1)上にストッカー(2)(2)、吸引筺(3)(3)、ベルトコンベア(4)(4)が、夫々左右に2基づつ配備され、2列で海苔Sが供給される。
2つの受け爪(7)(7)は、同調して開閉する機構(図示せず)に連繋されている。
メイン回転軸(84)の1回転毎に、受け爪(7)(7)が1回開閉する。
図6に示す如く、吸引筺(3)は、従前と同様にして、上面が多数の吸引孔(34b)を有す吸着面(34)となっている。吸着面(34)の左右両端部(ベルトコンベア(4)へ海苔Sを受け渡す方向に沿う両端部)は、徐々に下側へ傾斜している。実施例では吸着面(34)の両側傾斜面(34a)(34a)は略円弧状に傾斜している。
図7に示す如く、ストッカー(2)に積層収容した海苔Sを、吸引筺(3)が上昇して最下部の海苔S1を吸着した状態において、海苔S1の下向き両端間の長さL1は、ベルトコンベア(4)のコンベアベルト(41)の幅長さL2と同程度或いは該幅長さL2よりも大きくなる様に、吸引筺(3)の幅長さが決められている。
L1に対して、L2が1〜2cm程度小さい場合に、吸引筺(3)からベルトコンベア(4)への海苔Sの受け渡しが最も円滑に且つベルトコンベア(4)によって海苔Sを安定して搬送できる。
弁装置(6)は、吸引流路(50)を横切って設けた扁平カバー体(61)と、該扁平カバー体(61)内で吸引流路(50)と直交する面内で回転可能に配備された円形の弁板(64)と、該弁板(64)の中心を貫通し、前記メイン回転軸(84)とベルト伝達された従動回転軸(60)とによって構成される。
弁板(64)には開放孔(65)が開設されている。開放孔(65)が吸引流路(50)と重なっている状態で、吸引流路(50)は開かれ、開放孔(65)が吸引流路(50)から外れている状態で吸引流路(50)は閉じられる。
開放孔(65)は、吸引筺(3)が上昇してストッカー(2)の海苔束の下面に当たる前後から、吸引筺(3)が下降端に達するまでの間だけ、吸引流路(50)を開放する様に、弁板(64)の回転方向に延びる長孔である。
前記メイン回転軸(84)の一回転毎に、吸引流路(50)が一回開く。
実施例では、弁板(64)の該開放孔(65)の孔形状を弁板反回転方向の終端側を徐々に狭めることにより絞り手段(66)としている。
ベルトコンベア(4)の上流端は、下記の構成により常時吸引力が作用している。
案内ローラ(44)の長さ中央には周溝(44a)が開設されている。
カバー体(45)の、吸引筺(3)の昇降移行路に向く面は、回転支持軸(42)を半径中心とする円弧面に形成され、該円弧面は前記案内ローラ(44)より僅か小径であり、コンベアベルト(41)との摩擦を軽減している。
カバー体(45)の上面に吸引孔(45a)が開設されている。
実施例の受けローラ(46)は円錐台状に形成され、外周はテーパ面となっているが、円弧状に縮径してもよい。受けローラ(46)のカバー体(45)側の最大径は案内ローラ(44)の外径と同じ或いは少し小さい。
コンベアベルト(41)の両側縁寄りには、該ベルトの周回中に、前記カバー体(45)上面の吸引孔(45a)に重なり可能な吸引孔(41a)がベルトの周回方向に密なるピッチで開設されている。
コンベアベルト(41)を前記案内ローラ(44)にセットした状態で、コンベアベルト(41)の両側縁から受けローラ(46)(46)の殆んど全体がはみ出す。該受けローラ(46)(46)は、後記の如く、吸引筺(3)がコンベアベルト(41)へ受け渡される海苔Sの垂れ下がり両端を、ベルトコンベア(4)の該回転支持軸(42)より高く持ち上げる様に案内する役割を成す案内受け部(47)となる。
ベルトコンベア(4)の運転中は、カバー体(45)に吸引が作用している。
吸引筺(3)の昇降と、受け爪(7)(7)の開閉によって、吸引筺(3)の昇降毎に最下部の海苔Sを吸引筺(3)上面に吸着して海苔束から引き離す。
吸引筺(3)の下降位置にて弁装置(6)により、吸引筺(3)の吸引を解除し、ベルトコンベア(4)に海苔Sを受け渡して、海苔Sを1枚づつ供給できる。
又、ベルトコンベア(4)の回転支持軸(42)の近傍に設けた案内受け部(47)が、海苔Sの垂れ下がり両端を該回転支持軸(42)より内位置に持ち上げる様に案内するから、海苔Sがベルトコンベア(4)に受け渡される際に、海苔Sの両端が回転支持軸(42)に引っ掛かって破損することを確実に防止できる。
又、案内受け部(47)を回転支持軸(42)と一緒に回転させることができるから、案内受け部(47)と海苔Sの摩擦による海苔Sの損傷も防止できる。
又、弁板(64)に開設した開放孔(65)の反回転側を徐々に狭めて、吸引流路(50)を閉じる際に、流路面積を徐々に絞る様にしたため、吸引筺(3)に吸着された海苔Sに対する吸引は、徐々に解除される。
このため、吸引流路(50)が瞬間的に解除されると生じる問題、即ち、海苔Sが吸引筺(3)上で跳ね上がり気味となり、吸引筺(3)上で海苔Sが位置ずれして、ベルトコンベア(4)への海苔Sの受け渡しに失敗したり、コンベアベルト(41)上で海苔Sが水平面内で位置ずれした状態となって、ベルトコンベア(4)より下流側で海苔Sに対する各種作業に支障を来す問題を解決できる。
昇降駆動装置(32)は、確動カム(8a)、実施例では共役カム(81a)の回転により回動する回動軸(81b)にレバー(81c)を固定し、該レバー(81c)の自由端と、吸引筺(3)をリンク(81d)によって枢支連結して形成される。レバー(81c)の自由端の昇降により、吸引筺(3)も昇降する。
共役カム(81a)は、吸引筺(3)の上昇端及び下降端にて、吸引筺(3)が短時間停止する様に形成されている。実施例の停止時間は、共役カム(81a)の回転角度にして約15°である。
実施例では、固定筺(50a)の吸込み口(50b)は縦長の楕円形であり、吸引筺(3)の開口(37)は該楕円形吸込み口(50b)に収まる大きさの円形である。
従って、海苔が吸引筺(3)に吸着されて、ベルトコンベア(4)に受け渡されるまでは、海苔が吸引筺(3)からずり落ちたりすることない。
楕円形の吸込み口(50b)と円形の開口(37)のズレによる吸引通路(50)の開閉は、吸引流路(50)を遮断する際に流路面積を徐々に絞る効果を有するが、必要に応じて、吸込み口(50b)の下部側の幅を徐々に狭くする等により、絞り効果を更に高めることができる。
又、吸引筺(3)の昇降によって大口径のフレキシブルチューブの振り回を可能にするスペースを確保する必要がなく、供給装置の小型化に寄与できる。
又、吸引筺(3)の昇降ストロークを小さくすれば、単位時間当たりの吸引筺(3)の昇降回数、即ち、海苔の供給量を増やすことができる。
22 開口
3 吸引筺
34 吸着面
4 ベルトコンベア
41 コンベアベルト
42 回転支持軸
43 扁平ダクト
44 案内ローラ
45 カバー体
46 受けローラ
47 案内受け部
48 第2ブロワー
5 第1ブロワー
6 弁装置
61 扁平カバー体
64 弁板
65 開放孔
66 絞り手段
7 受け爪
8 確動カム
Claims (9)
- 下面開口(22)のストッカー(2)と、該開口(22)近傍の両側に配備した開閉可能な受け爪(7)(7)と、ストッカー(2)の下方にて昇降可能に配備された吸引筺(3)と、該吸引筺(3)の下降位置に対応して配備されたベルトコンベア(4)とによって構成され、ストッカー(2)に積層収容したシート状食品を、閉じ状態の受け爪(7)(7)によって支え、吸引筺(3)の昇降と、受け爪(7)(7)の開閉によって、吸引筺(3)の昇降毎に最下部のシート状食品を該吸引筺の上面に吸着して下降させ、待機するベルトコンベア(4)に受け渡してシート状食品を供給する装置において、
吸引筺(3)は吸引流路(50)を通じてブロワー(5)に連繋され、該吸引流路(50)には弁装置(6)が設けられ、該弁装置(6)は吸引流路(50)を遮断する際に流路面積を徐々に絞る絞り手段(66)が設けられている、シート状食品の供給装置。 - 弁装置(6)は、吸引流路(50)を横切る面内で弁板(64)を回転可能に配備し、該弁板(64)に吸引流路(50)の開き時間に対応する孔長さの開放孔(65)を弁板回転方向に開設し、該開放孔(65)の弁板反回転方向の終端側を徐々に狭めて絞り手段(66)と成している、請求項1に記載のシート状食品の供給装置。
- ブロワー(5)に接続された固定筺(50a)内が吸引流路(50)となっており、弁装置(6)は、該吸引流路(50)の吸込み口(50b)、吸引筺(3)に設けられ吸込み口(50b)を開閉するシャッター板(36)及び該吸込み口(50b)に連通可能な開口(37)とによって構成され、吸引筺(3)の上昇によって該開口(37)を前記吸込み口(50b)に連通させ、吸引筺(3)が下降する際にシャッター板(36)が前記吸込み口(50b)を閉じていく、請求項1に記載のシート状食品の供給装置。
- ベルトコンベア(4)の上流端の回転支持軸(42)には、該コンベアベルト(41)の幅方向両側からはみ出して受けローラ(46)が配備され、該受けローラ(46)は外側へ向けて徐々に縮径し、該受けローラ(46)の外周面がシート状食品の両側縁を受ける案内受け部(47)となっている、請求項1乃至3の何れかに記載のシート状食品の供給装置。
- コンベアベルト(41)に吸引孔(41a)が開設され、回転支持軸(42)を部分的に包囲してカバー体(45)が回転支持軸(42)の回転を妨げない様に定位置に固定配備され、該カバー体(45)の上面にコンベアベルト(41)の吸引孔(41a)に重なり可能な吸引孔(45a)が開設され、カバー体(45)には吸引ダクトが連繋されている、請求項1乃至4の何れかに記載のシート状食品の供給装置。
- ベルトコンベア(4)の回転支持軸(42)上には、ベルトコンベア(4)の幅中央に対応して案内ローラ(44)、該案内ローラの両側にカバー体(45)(45)、両カバー体(45)(45)の外側に受けローラ(46)(46)が、案内ローラ(44)の長さ中央に対して左右対称状に配備されている、請求項1乃至5の何れかに記載のシート状食品の供給装置。
- 受け爪(7)は確動カム(8)によって駆動される、請求項1乃至6の何れかに記載のシート状食品の供給装置。
- 吸引筺(3)は確動カム(8a)を用いた昇降駆動装置(32)に連繋され、上昇端と下降端で停止時間を設けている、請求項1乃至7の何れかに記載のシート状食品の供給装置。
- 確動カム(8)(8a)は共役カム(81)(81a)である、請求項7又は8に記載のシート状食品の供給装置。
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