JP2008100453A - 表皮貼り込み製品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】縫合ラインが一定の表皮貼り込み製品を容易に得ることができる製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】表皮15を表皮載置台41に載置し、表皮15の表面にブレードの刃64を当接させ、表皮の連結部の段差部位16aがブレードの刃64に当たるまで表皮15を表皮載置台41上でずらして縫合ライン21aの位置決めを行うと共に、縫合ライン位置決め後の表皮を表皮載置台41に保持し、ブレードの刃64を表皮15の表面から退避させ、表皮載置台上の表皮15の表面に吸着手段の吸着面を重ね、縫合ライン21aの乱れを生じさせることなく表皮15を吸着面に吸着して表皮を表皮載置台から外し、接着剤が塗布された基材の表面に積層して押圧する。
【選択図】図11

Description

この発明は、表皮を縫合ラインの位置が一定となるようにして基材表面に貼り込んだ表皮貼り込み製品の製造方法に関する。
従来、自動車の内装部品には、基材の表面に表皮を貼り込んだ表皮貼り込み製品がある。例えば、インストルメントパネルのメーターフード(速度計等を包囲する部分)や、グローブボックスの蓋体、ピラーガーニッシュ等には、合成樹脂製の基材表面に表皮を接着したものがある。
また、装飾性を高めるため、複数の表皮片を縫合により連結した表皮を用い、縫合ライン(ステッチ)によって装飾性を高めることが提案されている。しかし、表皮を基材の表面に貼り込む際に、縫合ラインが波打ったり、ゆがんだりし易く、縫合ラインを一定にして表皮を基材の表面に貼り込むことが難しい問題がある。特に表皮が織布等からなる場合には、表皮を基材に手作業で貼り込む際に表皮が部分的に伸び易く、それによって縫合ラインが波打ったり、ゆがんだりし易く、一定の縫合ラインとするのが難しかった。しかも、縫合ラインは目に付きやすく、しかも装飾性を高める部分であるため、縫合ラインが波打ったりしていると、装飾性を損ない、製品価値を失うことにもなる。
特開平6−190921号公報
この発明は前記の点に鑑みなされたものであって、縫合ラインの位置が一定の表皮貼り込み製品を容易に得ることができる製造方法の提供を目的とする。
請求項1の発明は、複数の表皮片が一部の重ね合わせ縫合により連結されて前記連結による段差が形成された表皮を基材の表面に貼り込んだ表皮貼り込み製品の製造方法において、前記表皮を表皮載置台に載置する表皮載置工程と、前記表皮の表面にブレードの刃を当接させ、前記連結部の段差部位が前記ブレードの刃に当たるまで前記表皮を前記表皮載置台上でずらして前記縫合ラインの位置決めを行うと共に、前記縫合ライン位置決め後の表皮を前記表皮載置台に保持する縫合ライン位置決め保持工程と、前記ブレードの刃を前記表皮表面から退避させるブレード退避工程と、前記表皮載置台上の前記表皮の表面に吸着手段の吸着面を重ね、前記表皮を前記吸着面に吸着して前記表皮を前記表皮載置台から外す表皮取り外し工程と、前記吸着面に吸着保持した前記表皮を、接着剤が塗布された前記基材の表面に積層して押圧し、前記表皮と前記基材の接着を行う表皮接着工程と、よりなることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記表皮載置台の表皮載置面が、前記基材の表面と略等しい形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の表皮貼り込み製品の製造方法。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記吸着面が前記表皮貼り込み製品の表面形状とされていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、前記表皮載置台の水平方向に基材載置台を設け、前記表皮を吸着した前記吸着面を前記表皮接着工程時に前記表皮載置台の上方から前記基材載置台の基材上方へ移動させ、次いで前記吸着面を下降させて前記表皮を前記基材の表面に押圧することを特徴とする。
本発明によれば、複数の表皮片が縫合により連結されて前記表皮片の連結部に段差が形成された表皮の表面にブレードの刃を当接し、前記連結部の段差部位が前記ブレードの刃に当たるまで前記表皮を前記表皮載置台上でずらすことにより段差部位の位置決めを行い、前記段差部位の位置決めによって連結部の縫合ラインの位置決めされるため、基材へ貼り込む前に表皮の縫合ラインを所定の位置に位置決めすることができる。しかも、縫合ライン位置決め後の表皮を前記縫合ラインの乱れを生じさせることなく吸着手段の吸着面に吸着保持し、接着剤が塗布された基材の表面に押圧し、表皮と基材の接着を行うことができるため、縫合ラインの位置が一定となるようにして基材の表面に表皮を容易に貼り込むことができる。
以下この発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の製造方法で製造された表皮貼り込み製品の一例を示す斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は表皮の一例を示す斜視図、図4は図3のB−B断面図、図5は貼り込み製品の製造方法に使用する表皮貼り込み装置の一例を示す斜視図、図6は同表皮貼り込み装置の正面図、図7は同表皮貼り込み装置の平面図、図8は同表皮貼り込み装置のブレード、表皮載置台、基材載置台部分の斜視図およびC−C断面図、D−D断面図、図9はブレードの正面図、右側面図、背面図およびE−E断面図、図10は表皮載置台に表皮を載置する際の表皮および表皮載置台の断面図、図11は表皮の表面にブレードの刃を当接する際の表皮および表皮載置台の断面図、図12は表皮の端を引っ張る際を示す表皮載置台およびブレードの正面図、図13は表皮の端を引っ張る際を示す表皮載置台およびブレードの断面図、図14は吸着面の下降途中を示す表皮貼り込み装置の正面図、図15は吸着面が表皮に当接した状態を示す表皮貼り込み装置の正面図、図16は表皮を吸着した吸着面の上昇状態を示す表皮貼り込み装置の正面図、図17は表皮を吸着した吸着面の下降状態を示す表皮貼り込み装置の正面図、図18は表皮を基材表面の接着剤に押圧した状態を示す表皮貼り込み装置の正面図、図19は吸着面を表皮から離して上昇させた状態を示す表皮貼り込み装置の正面図である。
図1および図2に示す表皮貼り込み製品10は、自動車のインストルメントパネル151におけるメーターフード152の上部外面を構成する板状の部品である。前記表皮貼り込み製品10は、合成樹脂製の基材11と、その表面に接着剤を用いて貼り込んだ表皮15とよりなる。
前記表皮15は、ファブリック等からなり、図3および図4に示すように、複数の表皮片17,19の端部17a,19aを重ねて縫合によって連結し、所定形状としたものでり、前記基材11の表面に被せて接着剤で基材11の表面に接着される。図2に示すように、前記表皮15の縁15aは、前記基材11の縁を巻き込んで基材11の裏面に接着固定される。符号16は表皮片の連結部、21,22は縫合糸である。なお、図示の例では表皮15の一方の表皮片17の端部17aは裏側へ折り重ねられて他の表皮片19の端部19aと縫合され、表皮片17の切断端面が露出しないようにされている。また、前記縫合糸21,22のうち一方の縫合糸21は、前記表皮15の外面に縫合ライン21aとして現れ、表皮貼り込み製品10の装飾性を高めている。図示の例では、前記表皮貼り込み製品10の前端面(車内の乗員側を向く端面)に縫合ライン21aが存在している。なお、前記縫合ライン21aはステッチとも称され、要求される装飾性に応じて縫い方が選択される。
前記表皮15における表皮片の連結部16は、一方の表皮片17が他方の表皮片19に重なっているため、一方の表皮17の厚みによる段差dを有する。符号16aは前記段差dの存在する段差部位(厚み変化の境界部)である。図示の例の段差dは、前記基材11の前端側(車内の乗員側を向く端部)を巻き込んで基材11の前端裏面に接着固定される表皮片19側で低くなっている。前記表皮片の縫合時、前記段差部位16aと前記縫合ライン21a間は一定距離および平行となるように縫合されている。そのため、後述するように、前記段差部位16aの位置を一定とすれば、前記縫合ライン21aの位置を一定(製品間で一定)にすることができる。なお、図3における表皮15の端縁の切り欠き23は、前記縫合ライン21aを位置決めする際に表皮15を正しく表皮載置台に載置するための目印であり、これに関しては後に詳述する。
次に、前記表皮貼り込み製品10の製造方法について説明する。図5〜図7に、前記表皮貼り込み製品10の製造方法に用いる表皮貼り込み装置の一例を示す。図示の表皮貼り込み装置30は、前記表皮15の段差部位16aの位置を一定にして前記表皮15を基材11に貼り込むことにより、前記縫合ライン21aを位置ずれおよび波打ちの無い一定にして表皮貼り込み製品10を製造するためのものである。
前記表皮貼り込み装置30は、フレーム31に表皮載置台41、基材載置台51、ブレード61、位置決め後表皮の昇降手段71が設けられている。
前記表皮載置台41と前記基材載置台51は、前記フレーム31の上下中間位置に設けられた支持プレート32上に、水平方向の左右に並んで並列状態で取り付けられている。図8に示すように、前記表皮載置台41と前記基材載置台51は、ベース部42,52とその上に設けられた表皮載置部43、基材載置部53とよりなる。前記ベース部42,52は前記支持プレート32への取り付け部である。一方、前記表皮載置部43は前記表皮15が載置される部分であり、また前記基材載置部53は前記基材21が載置される部分である。
前記表皮載置部43は、前記基材11の表面形状と略等しい形状の表皮載置面44を有し、前記表皮載置面44に真空吸引孔45が形成されている。前記真空吸引孔45は真空吸引ポンプ101と接続され、前記真空吸引ポンプ101によって前記表皮載置面44に表皮15を吸着保持可能となっている。また、前記表皮載置部43の前面頂部付近には、前記表皮15の連結部16の裏側を収容する溝46と、表皮位置決め目用マーク47が形成されている。前記表皮位置決め用マーク47は、前記表皮載置部43に前記表皮15を載置する際に、前記表皮15の切り欠き23を合わせることにより前記表皮15を表皮載置部43に正しくセットできるようになっている。なお、前記表皮位置決め用マーク47は、図示のような△印に限られず、目印となるものであればよい。例えば、他の記号、数字、絵等でもよく、さらには突起状のものであってもよい。
前記基材載置部53は、前記基材11の裏面形状と略等しい形状の基板載置面54を有する。前記前記基材載置面54には、前記基材11を正しく載置できるように凹部や凸部等からなる位置決め手段が設けられている。
前記ブレード61は、図8に示すように、前記支持プレート32上における前記表皮載置台41の前面側(手前側)に立設された取り付け部68に下部が軸着されて上部が前後揺動可能に設けられ、前記揺動によりブレード61の上部側が前記表皮載置台41に接近および離間可能とされている。前記ブレード61は、図9にも示すように、前面62とその左右に形成された側面63,63と、前記前面62の上部に前記表皮載置台41へ向けて突設された刃64とよりなる。前記前面62は、前記刃64より下側が切り欠かれて下端62aが弧状となっており、それによって後述のように前記表皮載置台42上で表皮15をずらす際に前記表皮片19の下部が前面62の下端62aから下方へ露出するように構成されている。
前記刃64は、前記表皮貼り込み製品10となった際における表皮10の段差部位16aの状態に合致した形状とされ、かつ前記表皮貼り込み製品10の段差部位16aの位置と対応させて形成され、さらに前記段差部位16aの突出量(高さ)は、前記段差部位16aの段差dと略等しくされている。図示の例では略弧状に前記刃64が形成されている。
前記側面63には前記ブレード61を揺動させる際に作業者が把持して操作するための操作レバー66が形成されている。前記操作レバー66を前記表皮貼り込み台41側へ倒すことによって前記ブレード61の刃64が前記表皮貼り込み台41に接近する方向へ揺動し、前記操作レバー66を前記表皮貼り込み台41側とは反対側へ倒すことにより前記ブレード61の刃64が前記表皮貼り込み台41から離れる方向へ揺動する。
前記位置決め後表皮の昇降手段71は、前記表皮貼り込み製品10の表面形状と略等しい形状の吸着面72aを下部に有する吸着部72と、前記吸着部72を昇降させる昇降装置73とを備え、水平スライド装置77によって表皮載置台41側と基材載置台51側を往復移動可能とされている。
前記吸着部72の吸着面72aには真空吸引孔72bが形成されている。前記吸着面72aの真空吸引孔72bは前記真空吸引ポンプ101と接続されており、前記真空吸引ポンプ101の作動によって後述する位置決め後の表皮を吸着面72aに吸着保持可能となっている。
前記昇降装置73は、上下方向に設けられたシリンダ装置で構成され、シリンダ装置のロッド下端に前記吸着部72が固定され、ロッドの上下伸縮によって前記吸着部72が昇降するようになっている。前記昇降装置73は、前記フレーム31の上部に左右水平方向に沿って架設された上部フレーム33,34に昇降装置取り付け部74で取り付けられ、前記上部フレーム33,34を左右スライド可能とされている。
前記水平スライド装置77は、前記フレーム31に横向きに取り付けられたシリンダ装置で構成され、前記シリンダ装置のロッド先端に前記昇降装置取り付け部74が固定され、前記ロッドの水平伸縮によって前記昇降装置73が左右水平方向にスライド可能とされている。
符号35,36は、前記水平スライド装置77の作動を停止させるためのリミットスイッチであり、前記位置決め後表皮の昇降手段71の水平スライド時に前記吸着部72の吸着面72aが前記表皮載置台41の真上または前記記載載置台51の真上の位置にきたときに、前記昇降装置取り付け部74と前記リミットスイッチ34,35が接触して前記水平スライド装置77の作動を停止させる。
符号37は操作部であり、前記昇降装置73のシリンダ装置、前記水平スライド装置77のシリンダ装置、前記真空吸引ポンプ101等の操作を行うためのスイッチ類が設けられている。
前記表皮貼り込み装置30を用いて行う表皮貼り込み製品の製造方法について説明する。表皮貼り込み製品の製造方法は、表皮載置工程と、縫合ライン位置決め保持工程と、ブレード退避工程と、表皮取り外し工程と、表皮接着工程とからなる。
表皮載置工程では、図10の(10−A)および(10−B)に示すように、前記表皮15を前記表皮載置台41の表皮載置部43の表皮載置面44に載置する。その際、前記表皮15の切り欠き23を前記表皮載置台41の表皮位置決め用マーク47に合わせて表皮15を前記表皮載置部43に被せる。そして、前記表皮載置面44に形成されている真空吸引孔45から前記表皮15と表皮載置面44間の空気を吸引して前記表皮15を表皮載置面44に吸引保持する。
縫合ライン位置決め保持工程では、図11の(11−A)および(11−B)に示すように前記ブレード61を前記表皮載置台41側へ揺動させて前記表皮15の表面にブレード61の刃64を当接させる。このとき、前記ブレード61の前面62の弧状の下端62aから下方へ前記表皮片19の下部が露出している。次に、図12および図13に示すように、前記ブレード61の下端62aから下方へ露出している前記表皮片19の下部を下方へ手作業等で引っ張って、前記表皮15の段差部位16aが前記ブレード61の刃64に当たるまで前記表皮15をずらし、これにより前記段差部位16aの位置決め、すなわち前記縫合ライン21aの位置決めを行う。この間、前記表皮15は前記表皮載置台41の表皮載置面44に吸着されており、縫合ライン位置決め後の表皮15が前記表皮載置台41の表皮載置面43に保持され、前記縫合ライン21aのずれが防止される。
ブレード退避工程では、前記ブレード61の刃64を前記表皮15の表面から退避させる。本実施例では、前記ブレード61を前記表皮載置台41とは反対側へ揺動させて、前記ブレード61の刃64を前記表皮15の表面から離す。この状態においても、前記表皮15は前記表皮載置台41の表皮載置面43に吸着保持されており、前記縫合ライン21aの位置がずれることなく維持される。
表皮取り外し工程では、図14および図15に示すように、前記位置決め後表皮の昇降手段71を前記表皮載置台41の上方に位置させ、次に前記昇降装置73の作動によって前記吸着部72を下降させ、前記吸着面72aを前記表皮載置台41の表皮15の表面に重ねる。このとき、前記吸着面72aの真空吸引孔72bを利用して吸着面72aと前記表皮15の間の空気を吸引すると共に、前記表皮載置台41における表皮15の吸引を停止して前記表皮15を前記吸着面72aに吸着する。これによって、前記表皮15は前記縫合ライン21aの乱れなく前記吸着面72aに吸着保持される。そして、図16に示すように、前記昇降装置73の作動によって前記吸着部72を上昇させ、前記吸着面72aに吸着保持されている表皮15を前記表皮載置台41から外し、前記表皮載置台41の上方へ移動させる。
表皮接着工程では、前記位置決め後表皮の昇降手段71を前記水平スライド装置77の作動により前記基材載置台51側へ移動させ、前記基材載置台51の真上に前記表皮載置面72aの表皮15を位置させる。このとき、図16に示すように、前記基材載置台51の基材載置部53には、前記基材11を載置して前記基材11の表面に接着剤12を塗布する。なお、前記接着剤12を表面に塗布した基材11を前記基材載置部53に載置してもよい。次に図17および図18に示すように、前記昇降装置73の作動によって前記吸着部72を下降させ、前記吸着面72aの表皮15を、前記基材載置台51に載置されている接着剤12が塗布された基材11の表面に積層して押圧する。これにより、前記基材11の表面に前記接着剤12で前記表皮15を接着する。
前記接着剤12の硬化後、前記吸着面72aの吸引を停止し、図19に示すように、前記昇降装置73の作動によって前記吸着部72を上昇させ、前記吸着面72aを表皮15から離す。
その後、前記表皮15と基材11を前記基材載置台51から外し、前記基材11の縁からはみ出している表皮15の縁15aで前記基材11の縁を巻き込み、前記表皮15の縁15aを基材11の裏面に接着固定し、前記表皮貼り込み製品10を得る。なお、前記表皮15の縁15aは、表皮貼り込み製品によっては、前記基材11の縁を巻き込む必要がないこともある。このようにして得られた表皮貼り込み製品10は、前記縫合ライン21aの位置が所定位置にあって一定(製品間で一定の位置)となっている。
前記実施例では、前記位置決め後表皮の昇降手段71を前記表皮載置台41の上方から前記基材載置台51の上方へ移動させるために前記位置決め後表皮の昇降手段71を水平方向へスライドさせているが、これに代えて前記表皮載置台41と前記基材載置台51を水平方向へ移動可能に構成して、前記位置決め後表皮の昇降手段71の下方に前記基材載置台51を移動させるようにしてもよい。
さらに、前記表皮載置台41が前記基材載置台51を兼ねるようにしてもよい。すなわち、前記位置決め後表皮の昇降手段71で表皮15を上方へ移動させた後、前記表皮載置台41に基材11を配置し、接着剤を塗布して前記位置決め後表皮の昇降手段71で表皮15を下降させて基材11の表面に積層押圧するようにしてもよい。また、前記ブレード61は、シリンダ装置とうによって前記表皮載置台41へ向けて前進・後退可能なスライド式のものであってもよい。
なお、本発明は、前記自動車のインストルメントパネルにおけるメータクラスターの上部外面に装着される板状の部品の製造に限定されるものではなく、種々の表皮貼り込み製品に適用可能である。
本発明の製造方法で製造された表皮貼り込み製品の一例を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 表皮の一例を示す斜視図である。 図3のB−B断面図である。 貼り込み製品の製造方法に使用する表皮貼り込み装置の一例を示す斜視図である。 同表皮貼り込み装置の正面図である。 同表皮貼り込み装置の平面図である。 同表皮貼り込み装置のブレード、表皮載置台、基材載置台部分の斜視図およびC−C断面図、D−D断面図である。 ブレードの正面図、右側面図、背面図およびE−E断面図である。 表皮載置台に表皮を載置する際の表皮および表皮載置台の断面図である。 表皮の表面にブレードの刃を当接する際の表皮および表皮載置台の断面図である。 表皮の端を引っ張る際を示す表皮載置台およびブレードの正面図である。 表皮の端を引っ張る際を示す表皮載置台およびブレードの断面図である。 吸着面の下降途中を示す表皮貼り込み装置の正面図である。 吸着面が表皮に当接した状態を示す表皮貼り込み装置の正面図である。 表皮を吸着した吸着面の上昇状態を示す表皮貼り込み装置の正面図である。 表皮を吸着した吸着面の下降状態を示す表皮貼り込み装置の正面図である。 表皮を基材表面の接着剤に押圧した状態を示す表皮貼り込み装置の正面図である。 吸着面を表皮から離して上昇させた状態を示す表皮貼り込み装置の正面図である。
符号の説明
10 表皮貼り込み製品
11 基材
15 表皮
17,19 表皮片
21,22 縫合糸
21a 縫合ライン
30 表皮貼り込み装置
41 表皮載置台
43 表皮載置部
44 表皮載置面
51 基材載置台
53 基材載置部
71 位置決め後表皮の昇降手段
72a 吸着面
73 昇降装置
77 水平スライド装置

Claims (4)

  1. 複数の表皮片が一部を重ね合わせた縫合により連結されて前記連結による段差が形成された表皮を基材の表面に貼り込んだ表皮貼り込み製品の製造方法において、
    前記表皮を表皮載置台に載置する表皮載置工程と、
    前記表皮の表面にブレードの刃を当接させ、前記連結部の段差部位が前記ブレードの刃に当たるまで前記表皮を前記表皮載置台上でずらして前記縫合ラインの位置決めを行うと共に、前記縫合ライン位置決め後の表皮を前記表皮載置台に保持する縫合ライン位置決め保持工程と、
    前記ブレードの刃を前記表皮表面から退避させるブレード退避工程と、
    前記表皮載置台上の前記表皮の表面に吸着手段の吸着面を重ね、前記表皮を前記吸着面に吸着して前記表皮を前記表皮載置台から外す表皮取り外し工程と、
    前記吸着面に吸着保持した前記表皮を、接着剤が塗布された前記基材の表面に積層して押圧し、前記表皮と前記基材の接着を行う表皮接着工程と、
    よりなることを特徴とする表皮貼り込み製品の製造方法。
  2. 前記表皮載置台の表皮載置面が、前記基材の表面と略等しい形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の表皮貼り込み製品の製造方法。
  3. 前記吸着面が前記表皮貼り込み製品の表面形状と略等しい形状とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の表皮貼り込み製品の製造方法。
  4. 前記表皮載置台の水平方向に基材載置台を設け、前記表皮を吸着した前記吸着面を前記表皮接着工程時に前記表皮載置台の上方から前記基材載置台の基材上方へ移動させ、次いで前記吸着面を下降させて前記表皮を前記基材の表面に押圧することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の表皮貼り込み製品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008110544A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Inoac Corp 表皮貼り込み装置
JP2008110543A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Inoac Corp 表皮貼り込み製品の製造方法
US8377539B2 (en) 2009-09-28 2013-02-19 Toyoda Gosei Co., Ltd. Member with skin

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