JP2008098201A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高電圧側絶縁分離トレンチの寿命を延ばすことができる半導体装置を提供すること。
【解決手段】埋め込み酸化膜30を有する半導体基板に、低電圧素子201が複数形成された低電圧回路領域200と高電圧素子301が複数形成された高電圧回路領域300とが設けられた半導体装置であって、高電圧回路領域300を囲い、埋め込み酸化膜30に達するように形成された絶縁分離トレンチ61と、絶縁分離トレンチ61にて囲われた領域内において、埋め込み酸化膜30に達するように形成された絶縁分離トレンチ62と、絶縁分離トレンチ62によって囲われた各高電圧素子301が形成された高電圧側素子形成領域e2と、絶縁分離トレンチ61と絶縁分離トレンチ62との間の素子が形成されない高電圧側フィールド領域f2とを備え、高電圧側素子形成領域e2の電位と高電圧側フィールド領域f2の電位とを略同電位とする。
【選択図】図3
【解決手段】埋め込み酸化膜30を有する半導体基板に、低電圧素子201が複数形成された低電圧回路領域200と高電圧素子301が複数形成された高電圧回路領域300とが設けられた半導体装置であって、高電圧回路領域300を囲い、埋め込み酸化膜30に達するように形成された絶縁分離トレンチ61と、絶縁分離トレンチ61にて囲われた領域内において、埋め込み酸化膜30に達するように形成された絶縁分離トレンチ62と、絶縁分離トレンチ62によって囲われた各高電圧素子301が形成された高電圧側素子形成領域e2と、絶縁分離トレンチ61と絶縁分離トレンチ62との間の素子が形成されない高電圧側フィールド領域f2とを備え、高電圧側素子形成領域e2の電位と高電圧側フィールド領域f2の電位とを略同電位とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、一つに半導体基板に低電圧で動作する低電圧素子が複数形成された低電圧回路領域と高電圧で動作する高電圧素子が複数形成された高電圧回路領域とが設けられた半導体装置に関するものである。
従来、特許文献1に示すように、半導体基板に絶縁分離トレンチを設けることによって素子形成領域を分離する半導体装置があった。
特開2000−150807号公報
また、特許文献1に示すように、半導体基板に絶縁分離トレンチを設けることによって、低電圧で動作する低電圧素子が複数形成された低電圧回路領域と高電圧で動作する高電圧素子が複数形成された高電圧回路領域とを一つに半導体基板に設けることも考えられる。
すなわち、低電圧回路領域には、低電圧側絶縁分離トレンチで囲まれた複数の低電圧側素子形成領域に各低電圧素子を形成する。一方、高電圧回路領域には、高電圧側絶縁分離トレンチで囲まれた複数の高電圧側素子形成領域に各高電圧素子を形成する。そして、低電圧回路領域及び高電圧回路領域に共通である素子が形成されないフィールド領域は、グランド電位に固定する。
ところが、このようにフィールド領域をグランド電位に固定すると、高電圧側素子形成領域とフィールド領域との間に形成される高電圧側絶縁分離トレンチにかかる電位差が大きくなってしまう。したがって、高電圧側絶縁分離トレンチの寿命が短くなるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、高電圧側絶縁分離トレンチの寿命を延ばすことができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の半導体装置は、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板の主面側の第1半導体層の表層部に、低電圧で動作する低電圧素子が複数形成された低電圧回路領域と高電圧で動作する高電圧素子が複数形成された高電圧回路領域とが設けられた半導体装置であって、第1半導体層において高電圧回路領域を囲い埋め込み酸化膜に達するように形成された第1絶縁分離トレンチと、第1絶縁分離トレンチにて囲われた領域内において埋め込み酸化膜に達するように形成された第2絶縁分離トレンチと、第2絶縁分離トレンチによって囲われた各高電圧素子が形成された高電圧側素子形成領域と、第1絶縁分離トレンチと第2絶縁分離トレンチとの間の素子が形成されない高電圧側フィールド領域とを備え、高電圧側素子形成領域の電位と高電圧側フィールド領域の電位とを略同電位とすることを特徴とするものである。
このように、高電圧側素子形成領域の電位と高電圧側フィールド領域の電位とを略同電位とすることによって、高電圧側素子形成領域と高電圧側フィールド領域との間に形成される第2絶縁分離トレンチにかかる電位差を小さくすることができるため、各高電圧素子を分離するための第2絶縁分離トレンチの寿命を延ばすことができる。
また、請求項2に示すように、第1半導体層において、第1半導体層の縁部と第1絶縁分離トレンチ及び低電圧回路領域との間に、第1絶縁分離トレンチ及び低電圧回路領域を囲い埋め込み酸化膜に達するように形成された第3絶縁分離トレンチを備えるようにしてもよい。
このようにすることによって、第1半導体装置の縁部から低電圧回路領域、及び高電圧回路領域へのノイズを抑制することができる。
また、低電圧回路領域側においては、請求項3に示すように、第1半導体層において、低電圧回路領域を囲い埋め込み酸化膜に達するように形成された第4絶縁分離トレンチと、第4絶縁分離トレンチにて囲われた領域内において、埋め込み酸化膜に達するように形成された第5絶縁分離トレンチと、第5絶縁分離トレンチによって囲われた各低電圧素子が形成された低電圧側素子形成領域と、第4絶縁分離トレンチと第5絶縁分離トレンチとの間の素子が形成されない低電圧側フィールド領域とを備え、低電圧側フィールド領域はグランド電位とすると好ましい。
低電圧回路領域においては、低電圧側素子形成領域における電位が比較的低いため、請求項3に示すように、低電圧側フィールド領域はグランド電位とすることによって、低電圧側素子形成領域と低電圧側フィールド領域との間に形成される第5絶縁分離トレンチにかかる電位差を小さくすることができるため、各高電圧素子を分離するための第5絶縁分離トレンチの寿命を延ばすことができる。
また、請求項4に示すように、第4絶縁分離トレンチは、第3絶縁分離トレンチにて囲われた領域内に形成されるようにしてもよい。
このようにすることによって、第1半導体装置の縁部から低電圧回路領域へのノイズをより一層抑制することができる。
また、請求項5に示すように、低電圧回路領域、及び高電圧回路領域は、互いに複数個設けられるようにしてもよい。
また、請求項6、請求項7に示すように、第1絶縁分離トレンチは、角部が丸め形状である多角形形状、もしくは角部がテーパー形状である多角形形状をなすようにしてもよい。
このようにすることによって、第1絶縁分離トレンチの角部(直角部)をなくし、その角部における電界集中を抑制することができる。
また、請求項8、請求項9に示すように、第4絶縁分離トレンチは、角部が丸め形状である多角形形状、もしくは角部がテーパー形状である多角形形状をなすようにしてもよい。
このようにすることによって、第4絶縁分離トレンチの角部(直角部)をなくし、その角部における電界集中を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態における半導体装置の概略構成を示す回路図である。図2は、本発明の実施の形態における半導体装置の概略構成を示す平面図である。図3は、本発明の実施の形態における半導体装置の概略構成を示す断面図である。なお、本発明の半導体装置は、ハイブリッド車両に搭載される半導体装置、自動車用電池制御IC、DCDCコンバータICなど、低電圧で動作する低電圧素子が複数形成された低電圧回路領域と高電圧で動作する高電圧素子が複数形成された高電圧回路領域とが一つの半導体基板に設けられた半導体装置に適用することができる。なお、低電圧回路領域200及び高電圧回路領域300には、それぞれ低電圧素子201及び高電圧素子301が複数形成されるものであるが、図1乃至図3における半導体装置では、図面を簡略化するために一部の低電圧素子201及び高電圧素子301だけを示しているか、もしくは、低電圧素子201及び高電圧素子301を省略して示している。
半導体装置100は、図1及び図2に示すように、低電圧電源600(例えば、12V)によって動作する複数の低電圧素子201が形成された低電圧回路領域200と、低電圧電源601(例えば、12V)と高電圧電源700(例えば、200V)によって動作する複数の高電圧素子301が形成された高電圧回路領域300とが一つの半導体基板に搭載される半導体チップである。
半導体装置100は、図3に示すように、埋め込み酸化膜30を有するSOI構造半導体基板(以下、半導体基板とも称する)である。半導体基板の埋め込み酸化膜30上には、n−エピ層40(表層部)、n+埋め込み拡散層50(第1半導体層)が形成される。また、半導体基板には、n−エピ層40及びn+埋め込み拡散層50を貫通して、埋め込み酸化膜30に達する環状の溝に絶縁体(例えば、酸化物など)が形成された絶縁分離トレンチ61〜64が形成される。
絶縁分離トレンチ61は、本発明の第1絶縁分離トレンチに相当するものである。この絶縁分離トレンチ61によって囲まれた領域が高電圧回路領域300である。絶縁分離トレンチ62は、本発明の第2絶縁分離トレンチに相当するものであり、高電圧回路領域300内に複数形成される。この絶縁分離トレンチ62によって囲まれた領域が高電圧側素子形成領域e2である。そして、絶縁分離トレンチ61と絶縁分離トレンチ62との間の素子が形成されない領域が高電圧側フィールド領域f2である。
また、絶縁分離トレンチ63は、本発明の第4絶縁分離トレンチに相当するものである。この絶縁分離トレンチ63によって囲まれた領域が低電圧回路領域200である。絶縁分離トレンチ64は、本発明の第5絶縁分離トレンチに相当するものであり、低電圧回路領域200内に複数形成される。この絶縁分離トレンチ64によって囲まれた領域が低電圧側素子形成領域e1である。そして、絶縁分離トレンチ63と絶縁分離トレンチ64との間の素子が形成されない領域が低電圧側フィールド領域f1である。
低電圧側素子形成領域e1におけるn−エピ層40には、低電圧素子201(本実施の形態においては、NPNトランジスタ)が形成される。すなわち、n−エピ層40には、コレクタ領域であるn+拡散層10、ベース領域であるp+拡散層20、及びp+拡散層20内にエミッタ領域であるn+拡散層10が形成される。
また、コレクタ領域であるn+拡散層10には、コンタクト穴が形成された層間絶縁膜80を介して低電圧側コレクタ電極405が電気的に接続される。ベース領域であるp+拡散層20には、コンタクト穴が形成された層間絶縁膜80を介して低電圧側ベース電極406が電気的に接続される。エミッタ領域であるn+拡散層10には、コンタクト穴が形成された層間絶縁膜80を介して低電圧側エミッタ電極407が電気的に接続される。
また、低電圧側フィールド領域f1におけるn−エピ層40には、フィールド電位用(基板電位用)のn+拡散層10が形成される。そして、このフィールド電位用のn+拡散層10には、コンタクト穴が形成された層間絶縁膜80を介して低電圧側パッド400が電気的に接続される。
この低電圧側パッド400は、アルミ配線800を介して接地される。したがって、低電圧側フィールド領域f1は、グランド電位(0V)とされる。なお、アルミ配線800は、複数個所で低電圧側フィールド領域f1と電気的に接続されている。すなわち、図示は省略するが低電圧側フィールド領域f1には、複数個所にn+拡散層10と低電圧側パッド400とが形成される。なお、低電圧側素子形成領域e1は、低電圧電源600によって低電位(12V)とされる。
一方、高電圧側素子形成領域e2におけるn−エピ層40には、高電圧素子301(本実施の形態においては、NPNトランジスタ)が形成される。すなわち、n−エピ層40には、コレクタ領域であるn+拡散層10、ベース領域であるp+拡散層20、及びp+拡散層20内にエミッタ領域であるn+拡散層10が形成される。また、コレクタ領域であるn+拡散層10には、コンタクト穴が形成された層間絶縁膜80を介して高電圧側コレクタ電極402が電気的に接続される。ベース領域であるp+拡散層20には、コンタクト穴が形成された層間絶縁膜80を介して高電圧側ベース電極403が電気的に接続される。エミッタ領域であるn+拡散層10には、コンタクト穴が形成された層間絶縁膜80を介して高電圧側エミッタ電極404が電気的に接続される。
また、高電圧側フィールド領域f2におけるn−エピ層40には、フィールド電位用(基板電位用)のn+拡散層10が形成される。そして、このフィールド電位用のn+拡散層10には、コンタクト穴が形成された層間絶縁膜80を介して高電圧側パッド401が電気的に接続される。
この高電圧側パッド401は、アルミ配線801を介して高電圧電源700に電気的に接続される。したがって、高電圧側フィールド領域f2は、高電圧電源700の電位(200V)とされる。なお、アルミ配線801は、複数個所で高電圧側フィールド領域f2と電気的に接続されている。すなわち、図示は省略するが高電圧側フィールド領域f2には、複数個所にn+拡散層10と高電圧側パッド401とが形成される。そして、その高電圧側パッド401とアルミ配線801とが電気的に接続される。なお、高電圧側素子形成領域e2は、低電圧電源601と高電圧電源700によって高電位(212V)とされる。
このように、半導体基板のn−エピ層40(表層部)には、低電圧で動作する低電圧素子201が複数形成された低電圧回路領域200と高電圧で動作する高電圧素子301が複数形成された高電圧回路領域300とが形成される。
ここで、本発明の特徴をより明確に説明するために比較例を用いて説明する。図4は、比較例における半導体装置の概略構成を示す平面図である。図5は、比較例における半導体装置の概略構成を示す断面図である。なお、図4は、本実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、比較例における半導体装置100aと本実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。また、図5は、本実施の形態を説明する図3に対応する図面であり、同様に共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
この比較例における半導体装置は、素子が形成されないフィールド領域の電位をグランド電位にしたものである。図4、図5に示すように、フィールド領域の電位を固定するためのパッド400aは一箇所のみである。また、各低電圧素子201及び各高電圧素子301は、絶縁分離トレンチ64及び絶縁分離トレンチ62で囲まれている。しかしながら、低電圧回路領域200、高電圧回路領域300は、絶縁分離トレンチで分離されていない。そして、低電圧回路領域200、高電圧回路領域300を囲うように絶縁分離トレンチ65が形成される。絶縁分離トレンチ62及び絶縁分離トレンチ64と絶縁分離トレンチ65との間に素子が形成されないフィールド領域f3が形成される。そして、このフィールド領域f3は、n+拡散層10にパッド400aが電気的に接続されることによってグランド電位とされる。
この比較例における半導体装置の各領域の電位は、フィールド領域f3が0V、低電圧側素子形成領域e1が12V、高電圧側素子形成領域e2が212Vとなる。このような場合、フィールド領域f3と低電圧側素子形成領域e1との間に形成されている絶縁分離トレンチ64(寄生容量C1)にかかる電位差は12Vである。そして、フィールド領域f3と高電圧側素子形成領域e2との間に形成されている絶縁分離トレンチ62(寄生容量C2)にかかる電位差は212Vと大きくなる。したがって、絶縁分離トレンチ62の寿命が短くなる。また、このように絶縁分離トレンチ62の寿命が短くなると、市場における故障の発生率も高くなる。
この比較例に対して本実施の発明においては、低電圧側フィールド領域f1が0V、低電圧側素子形成領域e1が12V、高電圧側フィールド領域f2が200V、高電圧側素子形成領域e2が212Vとなる。このような場合、低電圧側フィールド領域f1と低電圧側素子形成領域e1との間に形成されている絶縁分離トレンチ64(寄生容量C1)にかかる電位差は12Vである。そして、高電圧側フィールド領域f2と高電圧側素子形成領域e2との間に形成されている絶縁分離トレンチ62(寄生容量C2)にかかる電位差も低電圧側の絶縁分離トレンチ64と同じ12Vとなる。
したがって、本実施の形態における半導体装置においては、高電圧側素子形成領域e2の電位と高電圧側フィールド領域f2の電位とを略同電位とすることによって、高電圧側素子形成領域e2と高電圧側フィールド領域f2との間に形成される絶縁分離トレンチ62にかかる電位差を小さくすることができるため、各高電圧素子301を分離するための絶縁分離トレンチ62の寿命を延ばすことができる。また、このように本実施の形態における半導体装置は、絶縁分離トレンチ62の寿命を延ばすことができるため、市場における故障の発生率も低減することができる。
また、本実施の形態に示すように、高電圧側フィールド領域f2の電位を高電位(200V)とすることによって、ノイズの影響も低減することができる。すなわち、低電圧電源601からノイズが入力された場合、高電圧電源700があたかも大きい容量と働くと共に、絶縁分離トレンチ61及び絶縁分離トレンチ63とよってノイズが低電圧回路領域200に伝搬することを抑制することができる。
(変形例1)
また、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ63を省略することもできる。図6は、本発明の変形例1における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図6は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例1における半導体装置100bと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
また、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ63を省略することもできる。図6は、本発明の変形例1における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図6は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例1における半導体装置100bと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
図6に示すように、変形例1における半導体装置100bは、低電圧回路領域200と高電圧回路領域300とを分離するための絶縁分離トレンチは、高電圧回路領域300を囲う絶縁分離トレンチ61のみである。このようにすることによっても本発明の目的は達成できるものである。
(変形例2)
また、低電圧回路領域200と高電圧回路領域300の全体を囲う絶縁分離トレンチ66を設けてもよい。図7は、本発明の変形例2における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図7は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例2における半導体装置100cと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
また、低電圧回路領域200と高電圧回路領域300の全体を囲う絶縁分離トレンチ66を設けてもよい。図7は、本発明の変形例2における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図7は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例2における半導体装置100cと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
図7に示すように、変形例2における半導体装置100cは、半導体装置100cの縁部(チップ端部)と低電圧回路領域200及び高電圧回路領域300との間に、低電圧回路領域200及び高電圧回路領域300の全体を囲い、埋め込み酸化膜30に達する絶縁分離トレンチ66(本発明の第3絶縁分離トレンチに相当する)を備える。このようにすることによって、半導体装置100cの縁部から低電圧回路領域200、及び高電圧回路領域300へ伝搬されるノイズを抑制することができる。
なお、変形例2における半導体装置100cにおいても、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ63を設けるようにしてもよい。このようにすることによって、低電圧回路領域200へ伝搬されるノイズをより一層抑制することができる。
(変形例3)
また、低電圧回路領域200及び高電圧回路領域300とは、それぞれ複数個設けるようにしてもよい。図8は、本発明の変形例3における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図8は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例3における半導体装置100dと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
また、低電圧回路領域200及び高電圧回路領域300とは、それぞれ複数個設けるようにしてもよい。図8は、本発明の変形例3における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図8は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例3における半導体装置100dと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
図8に示すように、変形例3における半導体装置100dは、低電圧回路領域200を2つ、高電圧回路領域300を2つ備える。そして、各低電圧回路領域200は、絶縁分離トレンチ63で囲われており、各高電圧回路領域300は、絶縁分離トレンチ61で囲われている。このようにして、各低電圧回路領域200間、各高電圧回路領域300間、
各低電圧回路領域200と各高電圧回路領域300との間は、絶縁分離トレンチ61と絶縁分離トレンチ63とによって分離されている。そして、低電圧側フィールド領域f1はグランド電位(0V)とし、高電圧側フィールド領域f2は高電位(200V)とする。このように低電圧回路領域200及び高電圧回路領域300をそれぞれ複数個設けた場合であっても、高電圧側フィールド領域f2の電位を高電位(200V)、すなわち、高電圧側素子形成領域e2と略同電位とすることによって、本発明の目的は達成できるものである。
各低電圧回路領域200と各高電圧回路領域300との間は、絶縁分離トレンチ61と絶縁分離トレンチ63とによって分離されている。そして、低電圧側フィールド領域f1はグランド電位(0V)とし、高電圧側フィールド領域f2は高電位(200V)とする。このように低電圧回路領域200及び高電圧回路領域300をそれぞれ複数個設けた場合であっても、高電圧側フィールド領域f2の電位を高電位(200V)、すなわち、高電圧側素子形成領域e2と略同電位とすることによって、本発明の目的は達成できるものである。
(変形例4)
また、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ、及び高電圧回路領域300を囲う絶縁分離トレンチを丸め形状としてもよい。図9は、本発明の変形例4における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図9は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例4における半導体装置100eと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
また、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ、及び高電圧回路領域300を囲う絶縁分離トレンチを丸め形状としてもよい。図9は、本発明の変形例4における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図9は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例4における半導体装置100eと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
変形例4における半導体装置100eは、低電圧回路領域200を囲い角部に丸め形状部68aを有し埋め込み酸化膜30に達する絶縁分離トレンチ68、及び高電圧回路領域300を囲い角部に丸め形状部67aを有し埋め込み酸化膜30に達する絶縁分離トレンチ67を備える。このようにすることによって、角部での電界集中を抑制することができる。
なお、高電圧回路領域300を囲う絶縁分離トレンチ67のみに丸め形状部67aを設け、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ68は上記実施の形態に示すような矩形形状であってもよいし、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ68は省略してもよいし。
また、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ68のみに丸め形状部68aを設け、高電圧回路領域300を囲う絶縁分離トレンチ68は上記実施の形態に示すような矩形形状であっても。
(変形例5)
また、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ、及び高電圧回路領域300を囲う絶縁分離トレンチにテーパー部を設けてもよい。図10は、本発明の変形例5における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図10は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例5における半導体装置100fと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
また、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ、及び高電圧回路領域300を囲う絶縁分離トレンチにテーパー部を設けてもよい。図10は、本発明の変形例5における半導体装置の概略構成を示す平面図である。なお、図10は、上述の実施の形態を説明する図2に対応する図面であり、変形例5における半導体装置100fと上述実施の形態における半導体装置100とでは共通する箇所も多いため、共通する箇所に関しては同じ符号を付与して説明を省略する。
変形例5における半導体装置100fは、低電圧回路領域200を囲い角部にテーパー形状部70aを有し埋め込み酸化膜30に達する絶縁分離トレンチ70、及び高電圧回路領域300を囲い角部にテーパー形状部69aを有し埋め込み酸化膜30に達する絶縁分離トレンチ69を備える。このようにすることによって、角部での電界集中を抑制することができる。
なお、高電圧回路領域300を囲う絶縁分離トレンチ69のみにテーパー形状部69aを設け、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ70は上記実施の形態に示すような矩形形状であってもよいし、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ70は省略してもよいし。
また、低電圧回路領域200を囲う絶縁分離トレンチ70のみにテーパー形状部70aを設け、高電圧回路領域300を囲う絶縁分離トレンチ69は上記実施の形態に示すような矩形形状であっても。
なお、上記実施の形態及び変形例1乃至変形例5は、それぞれ独立して実施した場合であっても本発明の目的は達成できるものであるが、組み合わせて実施した場合であっても本発明の目的は達成できるものである。
10 n+拡散層、20 p+拡散層、30 埋め込み酸化膜、40 n−エピ層、50 n+埋め込み拡散層、61〜70 絶縁分離トレンチ、80 層間絶縁膜、100,100a〜100f 半導体装置、200 低電圧回路領域、201 低電圧素子、300 高電圧回路領域、301 高電圧素子、400 低電圧側パッド、401 高電圧側パッド、402 高電圧側コレクタ電極、403 高電圧側ベース電極、404 高電圧側エミッタ電極、405 低電圧側コレクタ電極、406 低電圧側ベース電極、407 低電圧側エミッタ電極、400a パッド、600 低電圧電源、601 低電圧電源、700 高電圧電源、600a,800,801 アルミ配線、f1 低電圧側フィールド領域、f2 高電圧側フィールド領域、f3 フィールド領域、e1 低電圧側素子形成領域、e2 高電圧側素子形成領域
Claims (9)
- 埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板の主面側の第1半導体層の表層部に、低電圧で動作する低電圧素子が複数形成された低電圧回路領域と、高電圧で動作する高電圧素子が複数形成された高電圧回路領域とが設けられた半導体装置であって、
前記第1半導体層において、前記高電圧回路領域を囲い前記埋め込み酸化膜に達するように形成された第1絶縁分離トレンチと、
前記第1絶縁分離トレンチにて囲われた領域内において、前記埋め込み酸化膜に達するように形成された第2絶縁分離トレンチと、
前記第2絶縁分離トレンチによって囲われた各高電圧素子が形成された高電圧側素子形成領域と、
前記第1絶縁分離トレンチと前記第2絶縁分離トレンチとの間の素子が形成されない高電圧側フィールド領域とを備え、
前記高電圧側素子形成領域の電位と前記高電圧側フィールド領域の電位とを略同電位とすることを特徴とする半導体装置。 - 前記第1半導体層において、前記第1半導体層の縁部と前記第1絶縁分離トレンチ及び前記低電圧回路領域との間に、前記第1絶縁分離トレンチ及び前記低電圧回路領域を囲い前記埋め込み酸化膜に達するように形成された第3絶縁分離トレンチを備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第1半導体層において、前記低電圧回路領域を囲い前記埋め込み酸化膜に達するように形成された第4絶縁分離トレンチと、
前記第4絶縁分離トレンチにて囲われた領域内において、前記埋め込み酸化膜に達するように形成された第5絶縁分離トレンチと、
前記第5絶縁分離トレンチによって囲われた各低電圧素子が形成された低電圧側素子形成領域と、
前記第4絶縁分離トレンチと前記第5絶縁分離トレンチとの間の素子が形成されない低電圧側フィールド領域とを備え、
前記低電圧側フィールド領域は、グランド電位とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。 - 前記第4絶縁分離トレンチは、前記第3絶縁分離トレンチにて囲われた領域内に形成されることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
- 前記前記低電圧回路領域、及び前記高電圧回路領域は、互いに複数個設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記第1絶縁分離トレンチは、角部が丸め形状である多角形形状をなすことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記第1絶縁分離トレンチは、角部がテーパー形状である多角形形状をなすことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記第4絶縁分離トレンチは、角部が丸め形状である多角形形状をなすことを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記第4絶縁分離トレンチは、角部がテーパー形状である多角形形状をなすことを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか一項に記載の半導体装置。
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