JP2008097784A - 形状可変ミラーの形状設計方法、光ピックアップ装置、および記録再生装置 - Google Patents

形状可変ミラーの形状設計方法、光ピックアップ装置、および記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】収差を軽減する単純な構成の形状可変ミラーのミラー面の形状を簡易な方法で算出できることを目的とする。
【解決手段】形状可変ミラー14aのミラー面の形状は、ツェルニケの多項式の第四項と第五項により近似的に算出される。さらに、ツェルニケの多項式の第四項と第五項を構成するツェルニケ係数C4とC5は
C5/C4=2{1−cos(2φ)}/(cos(2φ)+3)
によりどちらかを一方の変数とする値となる。上記式をツェルニケの多項式に代入することで、形状可変ミラー14aのミラーの形状は一次関数として近似され簡易な計算により算出することができる。
【選択図】図1

Description

光源からの光を対物レンズに反射するミラーを有する光ピックアップ装置に関して、特に、ミラーを最適な形状に変形させることにより収差を補正する光ピックアップ装置に関する。
記録再生装置は、CD(Compact Dick)、またはDVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクの再生および記録を行うため、光ピックアップ装置を使用している。光ピックアップ装置は、光源からの光を光ディスクの読み取り面に集光させ、反射した光を読み取るとともに、光ディスクに所定のデータを記録させるものである。
図8は、従来の光ピックアップ装置1を表す図である。同図より光ピックアップ装置1は、光を照射するレーザーダイオード2と、レーザーダイオードから照射された光を偏光するコリメータレンズ3と、コリメータレンズ3を透過した光を上方に配置された光ディスク100に照射する形状可変ミラー4と、形状可変ミラー4から照射された光を集光する対物レンズ5と、コリメータレンズ3と形状可変ミラー4との間に位置して、光ディスク100の読み取り面を反射した光のみを上方に反射させるハーフミラー6と、ハーフミラー6にて反射した光を集光させるシリンドリカルレンズ7と、シリンドリカルレンズ7を介して集光した光を受信してディジタル信号に変換する光検出器8とから構成している。
上述した構成において、レーザーダイオード2から照射された光は、コリメータレンズ3により偏光された後、ハーフミラー6を透過して形状可変ミラー4に照射される。形状可変ミラー4は照射された光を反射して対物レンズ5に照射する。このとき、対物レンズにより光ディスクの読み取り面に収束した光は光ディスク100の読み取り面上で集光せず、収差を発生させる場合がある。収差の発生原因としては、光ディスク100のカバー面(表面)から読み取り面まで厚さの違いや、対物レンズ5や形状可変ミラー4の微細な形状の違い等が上げられる。
光の収差を補正する方法として、従来では、形状可変ミラーのtan方向とrad方向の形状を同一量だけたわませることで、反射する光を補正して収差の低減をおこなっていた。図9は、形状可変ミラー4と入射した光の反射航路を表す図である。同図より、tan方向とは、形状可変ミラーのミラー面に平行な方向であり、かつ対物レンズに入射される光のうち、光ディスク100の面にもっとも近い光の入射位置と、最も遠い光の入射位置とを結ぶ方向である。また、rad方向とは、ミラー面に平行な方向であり、かつtan方向に垂直な方向である。しかしながら、形状可変ミラー4のtan方向とrad方向の形状を同一量だけたわませたとしても、収差を補正しきれない場合が存在する。
また、光の収差を補正する方法として、レーザー光を反射させる円形のミラーと、上記ミラーの裏面に接着され、ミラー面に垂直な方向に厚みを有し、かつミラーの裏面と接触する側の面が扇形の第1〜第4の圧電素子を含むミラーアクチュエータを備える光ピックアップ装置が開示されている。上述した光ピックアップ装置では、上記ミラーと4つの圧電素子で収差を補正する構成としている。このような、光ピックアップ装置では、4つの圧電素子に印加する電圧を調整することにより、ミラーの面形状のtan方向の曲率半径の比とrad方向の曲率半径の比とを制御することができる(例えば、特許文献1参照。)。
また、形状可変ミラー(文献では反射ミラー)の表面を印加電圧により形状を変化させる圧膜素子にて形成するとともに、上記形状可変ミラーのミラー面の形状をツェルニケの多項式(Zernike Polynomials)に基づいて変化させ、光の収差を補正する方法が開示されている。(例えば、特許文献2参照。)。
以下にツェルニケの多項式の説明を行うツェルニケの多項式は光の波面を近似するときに使用される多項式である。ツェルニケの多項式は周知技術であるため概略的な説明に留めるが、ミラー面の形状Wを(ξ、η)で表した場合、ミラー面の形状Wはツェルニケの多項式を用いて
Figure 2008097784
と表すことができる。これにより、ミラー面の形状はミラー面半径α、偏角θ、規格化半径ρ、さらにはツェルニケ係数Cjを用いて近似することが可能となる。さらに各項は多項式であるため各項ごとに意味を持ち、独立して使用することが可能である。引用文献2では第六項と第七項を用いてミラー面の形状を近似することにより光の収差を軽減している。
特開2006−092602 特開2001−034993
上述した特許文献1の発明は、次のような課題があった。つまり、4つの圧電素子を用いてミラー面の形状を変化させるため、反射ミラーの構成が複雑となりコスト高となる。また、単純にtan方向の曲率半径とrad方向の曲率半径との比を変えただけでは、収差を完全に取り切れない場合がある。
また、特許文献2の発明は次のような課題がった。圧電膜素子を用いてツェルニケの多項式の六項と七項の形状を再現することによりコマ収差を低減するが、ツェルニケの多項式の六項と七項にて表現される面形状は複雑であるため圧電膜素子でしか応用できない。図10は、ツェルニケの多項式の第六項と第七項で表現される面形状を表した図である。図中10−aが第六項により表現される波面を表し、10−bが第七項により表現される波面を表す。同図10−bより、ツェルニケの多項式の第七項にて表現される波面は中心部より対向するよう高低差を有する形状となっている。さらに、上述した第七項の形状を第六項の形状と合わせることによりさらに複雑な形状となる。そのため、形状可変ミラーを上述した形状とするには制御が複雑になる。
さらには、ツェルニケの多項式の第六項と第七項とを構成するツェルニケ係数C6、C7とは変数であるため、ミラー面の形状を算出する際、ツェルニケ係数C6、C7を変数とした式により形状を算出する必要がある。そのため、ミラー面の形状を簡易に算出することができない。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、収差を軽減する単純な構成の形状可変ミラーのミラー面の形状を簡易な方法で算出できることが可能な形状可変ミラーの設計方法、および上記形状可変ミラーを用いた光ピックアップ装置、さらには上記光ピックアップ装置を使用した記録再生装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために請求項2に記載の発明では、光源から出射される光を対物レンズに反射する形状可変ミラーの形状設計方法において、
上記形状可変ミラーは、反射する光の収差を低減させるためにミラー面の形状を、下記に記すツェルニケの多項式
Figure 2008097784
の第四項と第五項を用いて算出する構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明において、集光した光の収差を低減するために、形状可変ミラーのミラー面の形状は、ツェルニケの多項式の第四項と第五項とを用いて算出される。そのため、ミラー面の形状を、ミラー面半径α、偏角θ、規格化半径ρ、さらにはツェルニケ係数C4とC5を用いた簡単な式にて算出することができる。
上述した、ツェルニケの多項式を用いた形状可変ミラーのミラー面の形状の算出において、形状可変ミラーを算出する変数はツェルニケ係数C4、C5である。そのためツェルニケ係数C4、C5を関連付けることにより、形状可変ミラーの形状を算出するための変数をさらに減らして、より一層簡易な式により形状可変ミラーのミラー面の形状の算出を行うことができる。そのため請求項3にかかる発明では、上記ツェルニケの多項式の第四項と第五項を構成するツェルニケ係数C4、C5は、
Figure 2008097784
の式を満たす構成としている。
上記のように構成した請求項3にかかる発明において、C4、C5の関係は上記式を用いて表される。これにより、ツェルニケ係数C4、およびC5は一方を変数とした計算式により表される。上述したツェルニケ係数C4、C5の関係式を用いることで、ミラー面を算出する式の変数をさらに減らすことができる。これにより収差を軽減する形状可変ミラーのミラー面の形状はツェルニケの多項式によりC4ないしC5を変数とした一次式により算出される。そのため、形状可変ミラーの形状を一次の変数を用いて簡易に近似することが可能となる。
さらに、上述した計算式を用いて算出された形状可変ミラーを用いた具体的な構成として、請求項4に記載の発明は、レーザーダイオードから出射されるレーザー光を形状可変ミラーによって対物レンズに反射するとともに、上記対物レンズにてレーザー光を光ディスクの読み取り面に集光する光ピックアップ装置において、
上記形状可変ミラーはミラー面の形状を、下記に記すツェルニケの多項式
Figure 2008097784
の第四項と第五項を用いて算出することで、収差を低減させる構成としている。
上記のように構成した請求項4にかかる発明において、光ピックアップ装置は、上記式により算出される形状可変ミラーを用いることにより、単純な構造で球面収差を補正することができる。
さらに、上述した形状可変ミラーを用いた具体的な構成として請求項5の発明は、上記ツェルニケの多項式の第四項と第五項を構成するツェルニケ係数C4、C5は、
Figure 2008097784
の式を満たす構成としている。
上記のように構成した発明では、簡易な式にて算出されたミラー面を有する形状可変ミラーを用いることで、単純な構造にて集光する光の収差を低減することができる。
また、上述した光ピックアップ装置を使用する具体的な構成として本発明の請求項1にかかる発明では、レーザーダイオードから出射されるレーザー光を形状可変ミラーによって対物レンズに反射するとともに、上記対物レンズにてレーザー光を光ディスクの読み取り面に集光する光ピックアップ装置と、上記形状可変ミラーの形状を制御する制御部とを有する記録再生装置において、
上記形状可変ミラーはミラー面の形状を、下記に記すツェルニケの多項式
Figure 2008097784
の第四項と第五項を用いて算出することで、収差を低減させるとともに、上記ツェルニケの多項式の第四項と第五項を構成するツェルニケ係数C4、C5は、
Figure 2008097784
の式を満たす構成としている。
以上説明したように本発明によれば、収差を軽減する単純な構成の形状可変ミラーのミラー面の形状を簡易な方法で算出できることができる。
また請求項3にかかる発明によれば、形状可変ミラーのミラー面の形状を算出するための変数をさらに減らして、より一層簡易に形状可変ミラーのミラー面の形状を算出することができる。
さらに請求項4、請求項5にかかる発明によれば、単純な構造の形状可変ミラーにて球面収差を補正することができる。
さらに請求項1のような、より具体的な構成において、上述した請求項2〜請求項5の各発明と同様の作用を奏することはいうまでもない。
以下、下記の順序に従って本発明の光ピックアップ装置を説明する。
(1)光ピックアップ装置
(1−1)光ピックアップ装置の構成
(1−2)形状可変ミラーのミラー面の算出方法
(2)実施の形態
(3)まとめ
(1)光ピックアップ装置
(1−1)光ピックアップ装置の構成
以下、図1〜図5を参照して、光ピックアップ装置10の構成を説明する。図1は本発明の光ピックアップ装置10の構成図である。光ピックアップ装置10は照射したレーザーを光ディスク100の読み取り面に形成された微小なピット郡に集光するとともに、光ディスク100を反射したレーザー光をディジタル信号に変換して読み取るためのものである。
光ピックアップ装置10は上述した機能を実現するために、レーザー光を照射するレーザーダイオード11と、入射されたレーザー光を集光させる対物レンズ12と、対物レンズ12を保持するレンズホルダ13、レーザーダイオード11から照射されるレーザー光を偏光させて対物レンズ12に照射する光学系14、光ディスク100を反射したレーザー光を検知する検知器15とから構成されている。また、本発明の実施の形態での対物レンズ12は一枚であるが、対物レンズの枚数は1枚に限定されるものではなく用途によって適宜変更するものであればよい。
光学系14は、レーザーダイオード11から照射されたレーザー光を偏光するコリメータレンズ14bと、偏光された光を光ディスク側に反射させる形状可変ミラー14aと、レーザーダイオード11と形状可変ミラー14aとの間に位置し、レーザーダイオード11からのレーザー光は透過し、光ディスク100を反射したレーザー光は反射するハーフミラー14cとから構成している。上記構成によりレーザーダイオード11から照射されたレーザー光は、コリメータレンズ14bにて偏光された後、形状可変ミラー14aにより上方略45度の方向に反射され対物レンズ12に照射される。対物レンズ12は照射されたレーザー光を光ディスク100の読み取り面に集光させる。また、ハーフミラー14cを介して反射した光はシンドリカルレンズ14dにて検知器15に入射する。
形状可変ミラー14aは、印加電圧に基づいて形状を可変させて、光ディスクの各読み取り面に光を集光させるためのものである。具体的には、光ディスク100は複数層からなる各読み取り面にて形成されており、形状可変ミラー14aは対物レンズ12に反射する光の光路を変更して、対物レンズ12が各読み取り面に光を集光させることができるよう形状を変形させる。さらに、本発明で使用する形状可変ミラー14aは、ミラー面の形状をツェルニケの多項式より算出される面に変化させることにより、読み取り面に集光する光の収差を軽減する構成としている。
本発明により使用する形状可変ミラー14aは、印加電圧によりtan方向とrad方向の変形を行うとともに、光を受光するミラー面の形状をツェルニケの多項式により算出される波面の形状を近似するものであればよい。そのため、形状可変ミラー14aは、ミラー面の形状を変化させるためのコントローラ16と接続し、形状可変ミラー14aの形状を変化させる。また、形状可変ミラー14aのミラー部の横断面は、ツェルニケの多項式にて表される波面が円形であるため円形であることが望ましい。
以下に、上述した構成の光ピックアップ装置の機能について説明を行う。レーザーダイオード11から照射されたレーザー光は、コリメータレンズ14bにて偏光された後、形状可変ミラー14aに照射される。形状可変ミラー14aは、入射した光を略45度反射させて対物レンズ12に照射する。このとき、上述したように形状可変ミラー14aの形状を変化させるとともに、光を受光するミラー面の形状をツェルニケの多項式にて算出される面形状に変化させることにより、対物レンズ12にて読み取り面に集光される光は収差を軽減する。
上記方法にて光ディスク100の読み取り面に照射されたレーザー光は、読み取り面を反射して入射経路と同等の経路にてハーフミラー14cに入射する。ハーフミラー14cは入射したレーザー光を反射により検知器15側に出射する。検知器15は入射されたレーザー光を読み取りディジタル信号に変換して出力する。これにより光ピックアップ装置10は、光ディスク100のデータの読み取りを行う。本発明の実施の形態での検知器15はフォトダイオードを利用してレーザー光をディジタル信号に変換している。
(1−2)形状可変ミラーのミラー面の算出方法
次に、形状可変ミラー14aの具体的なミラー面の形状算出方法を説明する。ツェルニケの多項式を用いて形状可変ミラー14aのミラー面の形状Wは
Figure 2008097784
…(1)
と算出される。(1)式は多項式であるので、j=1〜の各項においてミラー面を近似するための所定の特徴を持ち合わせている。図2は、ツェルニケ多項式Zj(ρ、θ)のj=1〜20までの式を表した表である。同図より、ツェルニケ多項式Zj(ρ、θ)の第四項、第五項はそれぞれ
Figure 2008097784
…(2)
となり、第四項と第五項は形状可変ミラー14aの形状を入射角φを用いてそれぞれ図3、図4のように表現する。図3は、ツェルニケの多項式の第四項により表される波面の図である。図4は、ツェルニケの多項式の第五項により表される波面の図である。
また、上述したツェルニケ多項式の第四項と第五項を用いて、形状可変ミラー14aのミラー面の形状W(ζ、η)は、
Figure 2008097784
…(3)
と展開できる。このとき上記式を用いてrad方向の曲率はφ=0°を代入することで計算でき、
2C4+C5 …(4)
また、tan方向の曲率はφ=90°を代入することで計算でき、
2C4−C5 …(5)
今、tan方向の曲率半径に対するrad方向の曲率半径の比は
{cos(2Φ)+1}/2 …(6)
であるので、上記(6)式を用いて、(4)式と(5)式との関係は、
{cos(2Φ)+1}/2(2C4+C5)=2C4−C5
これをC4、C5により整理して
Figure 2008097784
…(7)
以上よりツェルニケ係数C4、C5の関係式が算出される。
上述したツェルニケ係数C4、C5の関係によりC5ないしC4はもう一方(C4に対してはC5、C5に対してはC4)を変数とする式(7)により算出される。これにより、形状可変ミラー14aのミラー面の形状をツェルニケの多項式(1)を用いて算出する場合、ミラー面の形状W(ζ、η)は、変数をC4またはC5の一次式として算出することが可能となる。これにより光の収差を低減する形状可変ミラー14aのミラー面の形状を算出する際、C4ないしC5を変数とした一次式として表すことが可能となる。
次に、上記方法により算出した形状可変ミラー14aを使用することにより軽減された収差の値を図5を用いて説明する。図5は入射角φが30度、45度、60度、75度の場合での収差の値を表す図である。なお、通常、形状可変ミラー14aに入射される光の入射角φは45度である。図より、使用する光ディスク100は読み取り面が5層のDVDを使用し、読み取り面までの距離であるカバー層厚はそれぞれ、H1:0.125、H2:0.085、H3:0.068、H4:0.055、H5:0.030(単位:mm)としている。また対物レンズからDVD表面までの距離WDを1、3(単位:mm)としている。
図5より、入射角φが45°の場合では、層H1〜H5までの収差はそれぞれ、H1において0.038から0.00へ、H2において、0.007から0.000へ、H3において0.02から0.001へ、H4において0.033から0.000へ、H5において0.059から0.000へ(単位:mλ)と収差が低減している。このことは、入射角θが30°、60°、75°においても同様に光の収差は低減している。
(2)実施の形態
以下にこの発明に係る光ピックアップ装置10を使用した実施の形態を説明する。図6は、本発明の光ピックアップ装置を使用した記録再生装置のブロック構成図である。記録再生装置20は、DVDやCD等の光ディスク100に記録されたデータの記録および再生を行うためのものである。同図より、記録再生装置20は、本発明の光ピックアップ装置10と、光ディスク100を回転させるスピンドルモータ21と、光ディスクを載置するトレーをローディングするローディングモータ22、光ディスクの再生または記録を行う信号処理基板26、さらには電源を供給するための電源装置24、さらにはリモコン装置25からの操作信号を受信するリモコンI/F23とから構成されている。
上述した構成により、光ディスク100を再生するために光ディスク100をトレー20aに載置してリモコン装置25を操作すると、リモコン装置25から出力された操作信号をリモコンI/F23が読み取り信号処理基板26に出力する。信号処理基板26は、リモコンI/F23を介してリモコン装置25からの操作指示を受け入れると、ローディングモータ22を駆動させトレー20aを記録再生装置20に収容する。信号処理基板26は、スピンドルモータ21を駆動させて光ディスク100を回転させる。
さらに、光ピックアップ装置10は回転する光ディスク100のピットに追従するよう移動し、光ディスク100のデータの読み取りを行う。このとき、光ピックアップ装置10は、ミラー面の形状を変形して光ディスク100の読み取り面に集光する光の収差を軽減する。その後、読み取られたデータは信号処理基板26に出力され、信号処理を施され入出力端子27を介して外部に外部機器に出力される。信号処理基板26の構成は周知技術であるため説明を省略する。
上述した記録再生装置20は単体として機能を実現するものであるが、光ピックアップ装置10を使用する実施の形態としては、単体で機能を実現するものに限定されず、製品に組み込むためのものであってもよい。そのため、第二の実施の形態の一例として、本発明の光ピックアップ装置10を使用した記録再生ユニット30を説明する。記録再生ユニット30は、パーソナルコンピュータ等の製品に組み込まれ、光ディスク100のデータの再生および取得したデータの記録を行うものである。もちろん、記録再生ユニット30が組み込まれる製品としては、パーソナルコンピュータに限定されず、本発明の光ピックアップ装置10を使用するものであれば、何にでも組み込むことができる。図7は、本発明の光ピックアップ装置10を使用した記録再生ユニットを表すブロック図である。
同図より、記録再生ユニット30は、本発明の光ピックアップ装置10と、光ディスク100を回転させるスピンドルモータ21と、光ディスクを載置するトレーをローディングするローディングモータ22、光ディスクの再生または、取得したデータを光ディスク100に記録させるための制御を行う信号処理基板26とから構成されている。上述した各ブロックは、第一の実施の形態と同様の機能を有するためここでは各機能の説明を省略する。上述した記録再生ユニット30は、例えば記録再生ユニット30の外部に配置されたマイコン等の制御部からの指示を受けて、光ピックアップ装置10にて、光ディスク100のデータの読み出し並びに取得したデータの記録を光ディスク100に実行する。
(3)まとめ
以上説明したように、形状可変ミラー14aの光を受光するミラー面の形状は、ツェルニケの多項式の第四項と第五項により近似的に算出される。さらに、ツェルニケの多項式の第四項と第五項を構成するツェルニケ係数C4とC5は前述した(7)式によりC4とC5のどちらかを一方の変数とする値となる。前述した(7)式を(1)式に代入することで、形状可変ミラー14aのミラー面の形状は形状の算出が簡易となる。また、上記形状可変ミラー14aを使用した光ピックアップ装置10を用いることで、簡易な構造で収差を軽減することが可能となる。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
本発明の光ピックアップ装置10の構成図である。 ツェルニケ多項式Zj(ρ、θ)のj=1〜20までの式を表した表である。 ツェルニケの多項式の第四項により表される波面の図である。 ツェルニケの多項式の第五項により表される波面の図である。 入射角が30度、45度、60度、75度の場合での収差の値を表す図である。 本発明の光ピックアップ装置を使用した記録再生装置のブロック構成図である。 本発明の光ピックアップ装置を使用した記録再生ユニットを表すブロック図である。 従来の光ピックアップ装置を表す図である。 形状可変ミラーと入射した光の反射航路を表す図である。 ツェルニケの多項式の第六項と第七項で表現される波面を表した図である。
符号の説明
10…光ピックアップ装置、11…レーザーダイオード、12…対物レンズ、13…レンズホルダ、14…光学系、14a…形状可変ミラー、14b…コリメータレンズ、14c…ハーフミラー、15…検知器、16…コントローラ、20…記録再生装置、20a…トレー、21…スピンドルモータ、22…ローディングモータ、23…リモコンI/F、24…電源装置、25…リモコン装置、26…信号処理基板、27…入出力端子、30…記録再生ユニット、100…光ディスク、


Claims (5)

  1. レーザーダイオードから出射されるレーザー光を形状可変ミラーによって対物レンズに反射するとともに、上記対物レンズにてレーザー光を光ディスクの読み取り面に集光する光ピックアップ装置と、
    上記形状可変ミラーの形状を制御する制御部とを有する記録再生装置において、
    上記形状可変ミラーはミラー面の形状を、下記に記すツェルニケの多項式
    Figure 2008097784
    の第四項と第五項を用いて算出することで、収差を低減させるとともに、
    上記ツェルニケの多項式の第四項と第五項を構成するツェルニケ係数C4、C5は、
    Figure 2008097784
    の式を満たすことを特徴とする記録再生装置。
  2. 光源から出射される光を対物レンズに反射する形状可変ミラーの形状設計方法において、
    上記形状可変ミラーは、反射する光の収差を低減させるためにミラー面の形状を、下記に記すツェルニケの多項式
    Figure 2008097784
    の第四項と第五項を用いて算出することを特徴とする形状可変ミラーの形状設計方法。
  3. 上記ツェルニケの多項式の第四項と第五項を構成するツェルニケ係数C4、C5は、
    Figure 2008097784
    の式を満たすことを特徴とする請求項2に記載の形状可変ミラーの形状設計方法。
  4. レーザーダイオードから出射されるレーザー光を形状可変ミラーによって対物レンズに反射するとともに、上記対物レンズにてレーザー光を光ディスクの読み取り面に集光する光ピックアップ装置において、
    上記形状可変ミラーはミラー面の形状を、下記に記すツェルニケの多項式
    Figure 2008097784
    の第四項と第五項を用いて算出することで、収差を低減させたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 上記ツェルニケの多項式の第四項と第五項を構成するツェルニケ係数C4、C5は、
    Figure 2008097784
    の式を満たすことを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
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