JP2007257727A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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達朗 井手
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勝彦 木村
Akio Yabe
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Mariko Umeda
麻理子 梅田
Takeshi Shimano
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Abstract

【課題】BDやHD DVDなどディスク基板厚の異なる光ディスクを記録再生できる互換型光ピックアップ装置を実現する。
【解決手段】ほぼ同一の波長又は同一光源101aを用いて、基板厚の異なる2種以上の媒体113a,113bを記録/再生する光ピックアップで、エキスパンダーレンズ104aを用いて、一方を無限光学系とし、他方を有限光学系とする。BDやHDDVDなど、同一波長で使用されるディスク基板厚の異なる光ディスクを、互換性を持って記録再生できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数種類の光ディスクの記録再生に用いられる互換型光ピックアップ装置に関する。
近年、光ディスクは高密度化の一途をたどり、従来のCD(記録容量略0.78GB)やDVD(記録容量略4.7GB)に続き、波長略405nmの青紫色半導体レーザを光源として用いる記録容量が23〜27GB/層のBD(Blu-ray Disc)が2003年に製品化されている。また同じく波長略405nmの青紫色半導体レーザを光源として用いる記録容量15〜20GBのHDDVDも2006年内に製品化の予定である。
光ディスクの記録再生に用いられる光ピックアップでは、情報の記録時には半導体レーザからの光を対物レンズで集光して、光ディスクの透明基板越しに情報記録面に照射し、レーザの熱効果による記録層の物理的変形や化学的変化を利用する。また再生時にはディスクからの反射光の強弱で情報の読み出しを行う。この時、半導体レーザからの光を光ディスクの情報記録面内にある記録トラック上に正しく集光するために、光ディスクからの反射光強度を光検出器により電気信号として検出し、その電気信号からフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を出力、これらのサーボ信号を用いて対物レンズの位置制御を行っている。
光ディスクの記録容量は主に、記録再生に用いる光スポットの大きさによって決定される。半導体レーザからの光を対物レンズで回折限界まで集光したときの光スポットの大きさdは、光の波長をλ、対物レンズの開口数をNAとすると以下の式(1)のように表され、波長λと対物レンズの開口数NAの逆数に比例する。
Figure 2007257727
光ディスクにより大容量の情報を記録するために、光源波長の短波長化と対物レンズの高NA化による高密度化が図られてきた。光源に用いられる半導体レーザの波長λはCD、DVD、BD(及びHDDVD)においてそれぞれ略780nm、略660nm、略405nmであり、一方対物レンズの開口数NAはCD、DVD、HDDVD、BDにおいてそれぞれ略0.45、略0.60、略0.65、略0.85である。
ところで光ピックアップの設計では、対物レンズの収差や光ディスクの傾き(ディスクチルト)による収差、その他ミラーなどの光学部品の持つ収差などを含めた光学系全体の収差を考慮する必要がある。一般に光ピックアップの光学的な結像性能には、光源の波長をλとした時に、マレシャル(Marechal)基準と呼ばれる数値0.07λrmsがあり、光ピックアップの光学系全体のRMS(Root Mean Square)波面収差がそれ以下に抑えられれば良好な集光スポットが得られるとされている。
前記波面収差の中で、ディスクチルトにより発生するコマ収差W31は、ディスクの基板厚をt、基板の屈折率をn、ピックアップに対するディスクの傾斜角をθ、対物レンズの開口数をNAとすると、以下の式(2)のように、対物レンズの開口数NAの3乗とディスク基板厚tに比例する。
Figure 2007257727
光ディスクの高密度化に向けて開口数NAの高い対物レンズを採用したことに伴い、上式が示すようにディスクチルトに因るコマ収差が増大し、ピックアップの再生性能が著しく低下してしまう。そこでディスクチルトに対するマージンを確保するため、ディスクの基板厚tはCDからDVD(及びHDDVD)、BDと薄くなってきている。ディスクの基板厚tはCDで1.2mmに対し、DVDで0.6mm、HDDVDで0.6mm、BDで0.1mmと規格で規定されており、ディスクによって基板厚が異なっている。光ディスク装置としては、これらの光ディスクの記録再生互換性が強く要求されている。現在、2層のDVD−R/+Rを含めすべてのDVD/CDの記録再生に対応した互換型光ディスク装置が市場に普及し始めており、今後は次世代光ディスクとして有望なBDやHDDVDにも対応した互換型光ディスク装置の開発が期待されている。
そして、1つのピックアップ、1つの対物レンズで前記複数種類の光ディスクに対応することが望ましい。2以上の光学系を併設したり、媒体種別毎にレンズを切換えたりすると、ピックアップの大型化や光学系・機構の複雑化が発生するためである。なお、ここでいう「1つの対物レンズ」とは、記録再生を行う光ディスクの種類によって対物レンズを切換えない、ということを意味するものであり、例えば2枚のレンズを用いた組合せレンズ(いわゆる2枚組レンズ)でも構わない。
ところで、光ピックアップにおいて対物レンズにより集光された光が、基板厚t、屈折率nのディスクの透明基板を通過すると次式(3)に示すような球面収差W40が発生する。球面収差W40は、基板厚tに比例し、対物レンズの開口数NAの4乗に比例する。
Figure 2007257727
光ピックアップの対物レンズは、ディスク基板を通過する時に発生する球面収差を打ち消すように設計する。ところが、1つのピックアップで複数種類の光ディスクの記録再生を行う際に1つの対物レンズを使用した場合、ディスクによって基板厚が違うことにより発生する球面収差の量が異なるため、あるディスクに対して対物レンズを最適設計すると、他のディスクに対して球面収差が残存し、スポットを十分に集光することができなくなる。したがって、1つの対物レンズで基板厚の異なる複数種類の光ディスクの互換をとるためには、基板厚の違いによる球面収差を補正する必要がある。
基板厚の違いによる球面収差を補正するためには、回折を利用する方法がある。例えば、DVD/CDの互換をとる方法として、対物レンズの表面に輪帯の回折構造を設けて屈折レンズに回折の機能を付加し、回折次数の違いやDVDとCDとで記録再生に用いる光の波長が異なることを利用し、ディスク基板厚の違いによる球面収差を補正する方法がある。特許文献1(特開平9−179020号公報、対応米国特許第5838496号)には、対物レンズの片側のレンズ面に光軸を中心とした輪帯上の回折パターンを形成し、同一の波長を用い、回折次数の違いを利用して光を複数の焦点に分けることにより、それぞれのディスクに対して情報記録面上に焦点を結ぶ技術が掲載されている。特許文献2(特開2000−81566号公報、対応米国特許第6118594号)には、2つの波長の光による同一次数の回折光を用い、波長の違いを利用してそれぞれのディスクに対して良好なスポットを形成する技術が記載されている。この技術によると、記録再生に用いる光を高い回折効率を持つ2つ以上の回折光に分ける必要がなく、回折面をブレーズ化することにより高い光利用効率を得ることができるので、現在DVD/CD互換対物レンズとして広く使われている。
一方で、対物レンズに発散光又は収束光を入射する有限光学系では、トラッキングなどで対物レンズが光ディスクのラジアル方向へシフトするいわゆる対物レンズシフトが生じた場合、対物レンズに対して光束が斜めに入射するためにコマ収差が生じてしまい、収差特性が悪化する。そこで、特許文献3(特開2004−14095号公報、対応US2004032815A1)では、対物レンズシフト時に同時に対物レンズを光ディスクのラジアル方向にチルトさせ、コマ収差を補正している。
また、ディスク傾きなどに伴うコマ収差を補正する方法として、特許文献4(特開2003−16679号公報)には、従来の光学系において回折格子を用いて光束を内外に分離、別々の光検出器に集光、それぞれの光束に対してプッシュプル信号を独立に検出し、それらの差信号からコマ収差信号を検出する手法が記載されている。
特開平9−179020号公報 特開2000−81566号公報 特開2004−14095号公報 特開2003−16679号公報
上記特許文献1では、同一波長の光を用いるが、光を少なくとも2つ以上の回折光に分けてしまうため、光利用効率を稼げない。特許文献2では、波長の違いを利用しているため、同一波長を用いる2種以上の媒体、例えば、BDとHDDVDには適用不可能である。特許文献3の互換ピックアップは、それぞれの媒体種別毎に、異なる波長を用いるものであり、同一波長を用いる2種以上の媒体の互換をとるものではない。
このように、従来例では、1つのピックアップ(又は1つの光路中)で、同じ波長の光を用いる2種以上の媒体(例えばBDとHDDVD)につき、記録再生の互換をとる技術は開示されていなかった。
本発明では、ほぼ同一の波長又は同一光源を用いて、基板厚の異なる2種以上の媒体を記録/再生する光ピックアップにおいて、一方を無限光学系とし、他方を有限光学系とする。このようにすることで、記録再生に必要な波長がほぼ同一であっても、異なる基板厚を有する2種以上の媒体を記録/再生することができる。
本発明の互換型光ピックアップは、レーザ光源と、レーザ光源から発した光束を集光して光ディスクの情報記録面上に集光する対物レンズと、光ディスクからの反射光をレーザ光源から光ディスクまでの光路から分岐する光分岐素子と、光分岐素子からの反射光強度を検出する光検出器と、光検出器から出力された信号に所定の演算を行うことによりフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を出力するサーボ回路と、サーボ回路からのサーボ信号に基づいて対物レンズをフォーカス方向及び光ディスクのトラック方向に駆動させるアクチュエータを有する。対物レンズは最も高いNAを必要とする光ディスク、例えばBDを無限光学系として収差特性が最良となるように設計し、その他の光ディスクに対しては基板厚の違いによる球面収差を補正するように倍率を変更した有限光学系とする。
ここで、BDとHD DVDではディスクの基板厚が異なるため、基板厚の違いによる球面収差を補正するために、光源と対物レンズとの間にエキスパンダーレンズを具備すると良い。このエキスパンダーレンズを用いて、BDとHDDVDに対して対物レンズの倍率の切換えを行う。対物レンズの倍率の切換えは、液晶素子などを用いても良い。このように、複数種類の光ディスクを、記録又は再生する光ピックアップ装置で、基板厚の違いにより発生する球面収差を、光学系の倍率をディスクに応じて変更することで補正できる。
続いて、コマ収差補正について説明する。有限光学系とすると、対物レンズの媒体ラジアル方向へのシフトが起きれば、コマ収差が大きく生じてしまう。そこで、更に、アクチュエータに対物レンズを媒体ラジアル方向にチルトさせる機構を設け、特に有限光学系となるBD以外の光ディスクに対して、トラッキング動作時などに対物レンズが媒体ラジアル方向にシフトするのに伴って対物レンズを媒体ラジアル方向にチルトさせ、レンズシフトにより発生するコマ収差を補正すると良い。
有限光学系においてレンズシフト時に対物レンズを媒体ラジアル方向にチルトさせてコマ収差を補正する場合、チルト量を適当に制御しなければ十分にコマ収差が補正できない可能性がある。また、フォーカス、トラッキングサーボによる対物レンズ駆動時に媒体タンジェンシャル方向に対物レンズがチルトした場合も、コマ収差が発生してしまう可能性がある。
この問題を解決するための第1の手段として、光検出器によりコマ収差信号を検出し、対物レンズをチルトさせるアクチュエータにフィードバックしてチルト制御を行う。コマ収差信号は、例えば、媒体からの反射光を光軸付近の第1の光束と周辺部の第2の光束に分岐し、第1の光束と第2の光束の各々についてそれぞれ第1、第2のトラッキングエラー信号を検出して、それらの差信号により得る。この信号を、レンズをチルトさせるアクチュエータにフィードバックして、コマ収差を補償するように制御する。有限光学系におけるレンズシフト時のコマ収差補正のために、媒体ラジアル方向のコマ(ラジアルコマ)収差検出による媒体ラジアル方向のレンズチルト制御は必要であるが、媒体タンジェンシャル方向のコマ(タンジェンシャルコマ)収差補正も行うことがより望ましい。
また第2の手段としては、対物レンズの媒体ラジアル方向のレンズシフト量及びレンズチルト量を検出し、ある量のレンズシフトが起きたときに発生するコマ収差の補正に必要となる対物レンズのチルト量を予め指定しておき、レンズチルト量を制御する。
対物レンズのチルト量は、光ピックアップ装置において記録再生を行う光ディスクに応じて、対物レンズシフトによって発生するコマ収差が補正されるように制御することが望ましい。すなわち、複数種類の光ディスクに対して、対物レンズシフトに伴い発生するコマ収差を補正するための対物レンズチルト量は、各ディスクによって異なっても良い。
このように、有限光学系において対物レンズシフト時に発生するコマ収差を打ち消すように、対物レンズシフトと共に対物レンズを媒体ラジアル方向にチルトさせることにより、複数種類の光ディスクに対してそれぞれ良好な収差特性を維持することができる。また、媒体ラジアル方向及びタンジェンシャル方向のコマ収差信号を検出し、アクチュエータにフィードバックして対物レンズをチルト制御することにより、より良好な収差特性を維持することができる。あるいは対物レンズのチルト制御は、レンズシフト量及びチルト量を検出し、予め指定しておいたチルト量になるようアクチュエータにフィードバックして制御しても良い。
続いて、対物レンズの開口制限について説明する。対物レンズは、記録再生を行う複数種類の光ディスクに対して必要となる開口数の中で、最も大きい開口数を有するものとする。このため、その開口数以外の対物レンズの開口数に対応する光ディスクに対しては、必要な開口数の光のみが光ディスクの情報記録面上に集光されるよう、光源と対物レンズの間に開口制限フィルタを設けて開口数の切換えを行う。BDとHDDVDについては同じ波長の光を用いるが、必要となる対物レンズの開口数が異なるため、ディスク挿入時にディスク判別を行い、相対的に小さい開口数を必要とするHDDVDに対してのみ開口制限を行う機構を備える。
本発明では、BDやHD DVD、DVD、CDなど基板厚の異なる光ディスクに対して互換性があり、高い光利用効率を維持したまま、1つの対物レンズを用いた光学系が簡素な光ピックアップを実現する。
以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光ピックアップ装置の一例の全体構成を示した図である。第1の実施形態では光源として異なる3つの波長の半導体レーザを備えた光ピックアップ装置の構成を示す。光ピックアップ部は、第1の波長用の半導体レーザ光源101a、第2の波長用の半導体レーザ光源102a、第3の波長用の半導体レーザ光源103a、カップリングレンズ101b,102b,103b、光分岐素子101c,102c,103c、検出レンズ101d,102d,103d、それぞれの波長の光に対して検出手段となる光検出器101e,102e,103e、光束を光軸付近の第1の光束と周辺部の第2の光束に分岐する光分離ホログラム101f,102f,103f、第1の光源101aからの倍率を変換するエキスパンダーレンズ104a、第1の光源101aからの光と第2の光源102aからの光を合成又は分岐する光分岐素子105、第1及び第2の光源101a,102aからの光と第3の光源103aからの光を合成又は分岐する光分岐素子106、立ち上げミラー107、第1開口制限フィルタ108a、第2開口制限フィルタ108b、λ/4板109、対物レンズ110、対物レンズホルダ111、及び対物レンズアクチュエータ112を有する。113a,113b,113c,113dはそれぞれ第1、第2、第3、第4の光ディスクを表す。光ディスク113a,113b,113c,113dはスピンドルモータ114によって回転させられる。第1及び第2の光ディスク113a,113bは第1の光源101aの光を用いて記録再生を行い、第3の光ディスク113cは第2の光源102a、第4の光ディスク113dは第3の光源103aの光を用いて記録再生を行う。
図1は、第1、第3、第4の光ディスクを記録再生する時の各光源からの光線図も示している。例えば第1の光ディスクの記録再生において、第1の光源101aから出た光は、カップリングレンズ101b、光分岐素子101c、エキスパンダーレンズ104a、光分岐素子105,106を透過し、立ち上げミラー107、第1開口制限フィルタ108a、第2開口制限フィルタ108b、λ/4板109、対物レンズ110を経て、第1の光ディスク113aの情報記録面上に集光される。光ディスク113aから反射された光は、往路とほぼ同様の光路を逆にたどり、対物レンズ110、λ/4板109、第2開口制限フィルタ108b、第1開口制限フィルタ108a、立ち上げミラー107、光分岐素子106、105を経て、光分岐素子101cで反射され、検出レンズ101dにより光検出器101eに集光される。第2、第3、第4の光ディスクの記録再生に関してもほぼ同様なので説明を省略する。
信号処理制御部は、光検出器101e,102e,103eからの光電流を電圧に変換する電流電圧変換回路、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生RF信号、コマ収差信号、球面収差信号を出力する信号演算回路、フォーカス誤差、トラッキング誤差を補正するサーボ回路、サーボ回路からのサーボ信号に基づき対物レンズを変位させるためのアクチュエータ駆動回路、CPU、メモリ、レーザ駆動回路から構成される。CPUでは、信号演算回路から得られた信号をもとに記録再生を行う光ディスクのディスク判別を行う。
第1、第2、第3、第4の光ディスクの記録再生に必要な対物レンズの開口数をそれぞれNA1,NA2,NA3,NA4とすると、これらは次の条件(i)を満たすこととする。
(i) NA1>NA2>NA4,
NA1>NA3>NA4
また、第1、第2、第3の光源の波長λ1,λ2,λ3は次の条件(ii)を満たすこととする。
(ii) λ1<λ2<λ3
さらに、第1、第2、第3、第4の光ディスクの基板厚t1,t2,t3,t4は次の条件(iii)を満たすこととする。
(iii) t1<t2<t4,
t1<t3<t4
エキスパンダーレンズ104aは、第1の光ディスクと第2の光ディスクによって第1の光源101aからの光束の発散度あるいは収束度を切換える光学素子である。第1の光ディスクと第2の光ディスクによって条件(iii)に示すようにディスクの基板厚が異なるため、基板によって発生する球面収差を補正する必要がある。エキスパンダーレンズ104は一対の凹レンズと凸レンズによって構成され、第1の実施形態では、アクチュエータ104bにより凸レンズを光軸方向に移動させる構成となっている。これにより一対のレンズの間隔を可変にでき、一対のレンズの間隔を調整することによりディスク基板で発生する球面収差をそれぞれのディスクで補正する。このとき、条件(i)に示すように第1の光ディスクの記録再生に必要となる開口数NA1は第2の光ディスクの記録再生に必要となる開口数NA2よりも相対的に大きいため、対物レンズ110に入射する光が発散光又は収束光の場合、対物レンズシフトにおいて発生するコマ収差が非常に大きくなってしまう。したがって、第1の光ディスクの記録再生において、エキスパンダーレンズ104a出射後の光束は略平行光であることが望ましい。なお、第1の実施形態ではアクチュエータ104bにより凸レンズを移動させる構成になっているが、移動させるのは凹レンズでも構わない。また、倍率変換手段として第1の実施形態では一対の凹レンズと凸レンズによるエキスパンダーレンズを用いたが、液晶素子などを用いた倍率変換素子を用いることも可能である。
第1開口制限フィルタ108aは、第1の光源からの光に対して開口の大きさを調節する光学素子である。第1の光ディスクと第2の光ディスクは同じ光源101aからの光を用いるにも関わらず、条件(i)に示すように、第1の光ディスクの記録再生に必要となる対物レンズの開口数NAが、第2の光ディスクに対する開口数に比べ相対的に大きい。図2は第1開口制限フィルタ108aの一例を示す上面図である。第1開口制限フィルタ108aは、第1の領域201と第2の領域202から構成され、記録再生を行う光ディスクの種類を判別し、第1の光ディスクの場合には第1開口制限フィルタ108aに入射する光束をそのまま透過し、第2の光ディスクの場合には第2の領域202に入射する光束のみを透過させることで開口数の切換えを行う。第1開口制限フィルタ108aは、例えば印加電圧により屈折率が可変に制御される液晶素子であり、第2の光ディスクの記録再生時は、その液晶素子に電圧を印加することで第1の領域の屈折率を変化させ、第1の領域201に入射する光束を透過させないようにすることで開口数の切換えを行うことができる。なお、第1開口制限フィルタ108aは第1の光源101aと対物レンズ111の間にあればよい。
第2開口制限フィルタ108bは、入射する光の波長に応じて開口数を調節する光学素子である。条件(i)より第2開口制限フィルタ108bは、第1の波長の光に対しては大きな開口を有し、第2の波長の光に対しては第1の波長の光に対する開口よりも相対的に小さな開口を有し、第3の波長の光に対しては第2の波長の光に対する開口よりも相対的に小さな開口を有する。図3は第2開口制限フィルタ108bの一例を示す上面図である。第2開口制限フィルタ108bは、入射する光の波長に因らず光を透過する領域301、第1の波長の光及び第2の光の波長の光を透過し、第3の波長の光を透過しない領域302、第1の波長の光のみを透過し、第2、第3の波長の光を透過しない領域303から構成される。なお、第2開口制限フィルタ108bは第1の光源101aと対物レンズ111の間にあればよい。このようにすることで、記録再生を行う光ディスクの種類に対応して、開口数を調節することができる。
また、第1開口制限フィルタ108aと第2開口制限フィルタ108bは図4に示すようにその機能を組み合わせた開口制限フィルタでも構わない。図4に示す開口制限フィルタは例えば印加電圧により屈折率が可変に制御される液晶素子であり、入射する光の波長に因らず光を透過する領域401、第1の波長の光及び第2の波長の光を透過し、第3の波長の光を透過しない領域402、第1の波長の光を透過し、第2、第3の波長の光を透過しない領域403,404の4つの領域を有し、第2の光ディスクの記録再生時には液晶素子に電圧を印加する電圧によって領域404の光を透過しないようにして開口制限を行う。
光分離ホログラム101fは、光ディスクからの反射光を光軸付近の光と周辺部分の光で異なる方向に分離する。分離された光束は、ともに検出レンズ101dにより光検出器101eに入射する。光検出器101eには複数の受光領域があり、光束を分割して検出し、信号演算回路によりフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号、コマ収差信号、球面収差信号として出力する。コマ収差信号は媒体ラジアル方向とタンジェンシャル方向のコマ収差信号がそれぞれ検出され、アクチュエータ112にフィードバックされて、対物レンズ110の媒体ラジアル方向及びタンジェンシャル方向の傾きによってそれぞれのコマ収差を補正するように制御される。球面収差信号はエキスパンダーレンズ104aにフィードバックされ、光ディスク113aの基板厚のばらつきや、レンズ間隔ずれによる球面収差を補正するように制御される。
図5に、第1の実施形態における光分離ホログラム101fのパターンの概略図を示す。入射光束501の径に対して、光量でほぼ等分になるような境界502を設定し、その内側領域503と外側領域504で回折格子の方向を異ならせる。これにより光束の内側と外側が分離されて検出器101eに集光されることになる。
図6は第1の実施形態における光検出器101eの受光面パターンと、その出力信号からトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、ラジアルコマ収差信号、タンジェンシャルコマ収差信号、RF信号を得る回路演算方法を示す模式図を示す。光分離ホログラム101fにより光束の内側と外側に分離された光は4つの受光領域601,602,603,604により受光される。このうち602,604で内側光束回折光、601,603で外側光束回折光を受光する。4分割受光領域601,602で外側光束1次回折光605、内側光束1次回折光606を受光し、非分割受光領域603,604で外側光束−1次回折光607、内側光束−1次回折光608を受光する。第1の実施形態ではフォーカスエラー信号の検出に非点収差法を用いているため、非点収差による最小錯乱円において光束の方向が90°回転し、ディスクの案内溝による回折パターンが接線方向に現れる。そのため分割はラジアル方向の直線で行う。
4分割受光領域の出力a,b,c,d,e,f,g,hを回路609で演算し、収差信号を得る。フォーカスエラー信号は(a+c+e+g)−(b+d+f+h)である。(e+g)−(f+h)で内側光束のフォーカスエラー信号、(a+c)−(b+d)で外側光束のフォーカスエラー信号を得て、内外フォーカスエラー信号の差を球面収差信号とする。トラッキングエラー信号はプッシュプル法を用いて、(a+b+e+f)−(c+d+g+h)で得る。(e+f)−(g+h)で内側光束のプッシュプル信号、(a+b)−(c+d)で外側光束のプッシュプル信号を得て、内外プッシュプル信号の差をラジアルコマ収差信号とする。タンジェンシャルコマ収差信号は(a+d+f+g)−(b+c+e+h)で得られる。光分離ホログラム102f,103fは101fと同様の機能であるため説明を省略する。
第1の実施形態では、第1の光ディスクに対して平行光入射とし、第2、第3、第4の光ディスクに対しては対物レンズの倍率を負、すなわち発散光入射としているが、有限光学系において、対物レンズの開口数NAが大きく、倍率の絶対値が大きいと対物レンズシフトによるコマ収差が急激に増加するため、上記のようにレンズチルトしてもコマ収差を十分に補正することができなくなる。第1の実施形態では条件(i)に示すとおり、有限光学系の中では第2の光ディスクに対する対物レンズのNAが最も大きい。第2の光ディスクの記録再生において、対物レンズシフト0.3mm時にレンズチルトによりコマ収差補正をした時のRMS波面収差を0.07λrms以下に抑えるために、第2の光ディスクに対する対物レンズの倍率β2は以下の条件(iv)を満たすように構成される。
(iv) −0.090<β2<0
条件(iv)を満足することにより、対物レンズの開口数が大きい第2の光ディスクに対しても、対物レンズシフト時に発生するコマ収差をレンズチルト補正により良好に抑えることができる。
以後、説明に具体性を持たせるため、第1の半導体レーザ光源101aは波長λ1が略405nmの青紫色半導体レーザ、第2の半導体レーザ光源102aは波長λ2が略660nmの赤色半導体レーザ、第3の半導体レーザ光源103aは波長λ3が略780nmの赤外半導体レーザ、第1の光ディスク113aはBD、第2の光ディスク113bはHDDVD、第3の光ディスク113cはDVD、第4の光ディスク113dはCDとする。
対物レンズ110の第1面及び第2面は、光軸を中心に回転対称な非球面形状であり、光軸からの高さをr(単位:mm)、非球面の面頂点での接平面からの光軸方向距離(サグ量)をZ(単位:mm)、非球面の光軸上での曲率をc(単位:1/mm)、円錐定数をk、m次の非球面係数をAとして、以下の式(4)で表される。
Figure 2007257727
対物レンズ110の第1面及び第2面の非球面を規定する曲率、円錐係数、各次の非球面係数及び第1面と第2面の面間隔dは表1に示される。対物レンズ110は開口数が最も大きい第1の光ディスクにおいて平行光(倍率β1=0)が対物レンズに入射した場合に球面収差が補正されるように設計している。なお、表1における表記Eは、10を基数、Eの右の数字を指数とする累乗を表している。
Figure 2007257727
第1の実施形態の光学系の具体的数値構成は表2に示される。表中、NA1,f1,λ1,t1,β1は、それぞれ第1の光ディスク使用時の像側開口数、焦点距離、設計波長、ディスクの基板厚、倍率であり、NA2,f2,λ1,t2,β2は、それぞれ第2の光ディスク使用時の同様の値、NA3,f3,λ2,t3,β3は、それぞれ第3の光ディスク使用時の同様の値、NA4,f4,λ3,t4,β4は、それぞれ第4の光ディスク使用時の同様の値である。前記の通り、開口数が大きい第1の光ディスクに対しては無限系(倍率β1=0)とし、第2、第3、第4の光ディスク使用時にも球面収差が補正されるよう倍率β2、β3、β4を決定している。第1の実施形態におけるピックアップの光学系全体のRMS波面収差は、第1、第2、第3、第4の光ディスクでそれぞれ0.006λrms,0.005λrms,0.009λrms,0.004λrmsであった。なお、対物レンズの硝材はM-LAF81、ディスク基板はPC(ポリカーボネート)とした。n405,n660,n780はそれぞれλ1,λ2,λ3での屈折率、νdはd-line(587.6nm)でのアッベ数である。
Figure 2007257727
図7(a)、(b)、(c)、(d)は、第1の実施形態における対物レンズ110と光ディスク113a,113b,113c,113d及びそれぞれの光ディスクで信号の記録再生を行う時の光源101a,102a,103aからそれぞれのディスクまでの光線図である。
図8は、第1の実施形態において対物レンズ110が媒体ラジアル方向にシフトした場合のレンズシフト量に対する波面収差発生量を示す。(a)は第2の光ディスク、(b)は第3の光ディスク、(c)は第4の光ディスクにおける収差量をそれぞれ表す。横軸がレンズシフト量、縦軸が諸収差量をそれぞれ表す。それぞれの光ディスクにおいてレンズシフトと共に3次のコマ収差が支配的となり、ハーフハイト型の光ピックアップ装置で想定される0.3mmのレンズシフトに対し、第2、第3、第4の光ディスクではトータルでそれぞれ0.278λrms,0.176λrms,0.138λrmsのRMS波面収差が発生しており、回折限界性能のマレシャル基準の0.07λrmsを大きく超えてしまい、良好なスポット性能を得ることができない。なお第1の光ディスク使用時は、対物レンズ110での結像倍率β1=0であるので、対物レンズには平面波が入射する。この場合には、対物レンズが媒体ラジアル方向にシフトしてもコマ収差が発生することはない。
図9は、第1の実施形態において図8に示すように対物レンズ110が媒体ラジアル方向にシフトした場合に発生するコマ収差を補正するために、対物レンズシフトに伴って対物レンズを媒体ラジアル方向にチルトさせた場合のレンズシフト量に対する波面収差発生量を示す。図8と同様、(a)は第2の光ディスク、(b)は第3の光ディスク、(c)は第4の光ディスクにおける収差量をそれぞれ表す。横軸がレンズシフト量、左縦軸が諸収差量、右縦軸が補正に必要なレンズチルト量をそれぞれ表す。図9内において、諸収差量は実線で、レンズチルト量は破線で記されている。ここでレンズチルト量は図10に示すように、対物レンズ110の第1面の面頂点を中心に対物レンズが光ディスクのラジアル方向に回転した角度θで定義する。
図11は第1の実施形態において、第2の光ディスク113bの記録再生の際に、対物レンズシフトに伴って対物レンズをチルトさせる様子を模式的に示す。図11の点線で示した対物レンズはレンズを光ディスクのラジアル方向にシフトしただけの状態、実線で示したレンズはレンズシフトとともに収差補正のためにチルトを加えた状態を示す。第1の実施形態では図11に示すように、レンズシフトに伴って対物レンズ110の第1面が光軸側を向くようにチルトさせている。図9からわかるように、対物レンズ110がレンズシフトした場合の光学系全体のRMS波面収差は高次成分まで含めてほとんど発生していない。例えば、対物レンズが0.3mm光ディスクのラジアル方向にシフトした時のRMS波面収差は、第2、第3、第4の光ディスクでそれぞれ0.019λrms,0.009λrms,0.006λrmsであり、RMS波面収差がマレシャル基準の0.07λrms以下になっており、レンズシフトにより発生するコマ収差を良好に補正することができる。すなわち、第1、第2、第3、第4の光ディスクに対し軸外でも良好なスポット性能を得ることができる。また、対物レンズシフト0.4mm時のコマ収差補正に必要な対物レンズのチルト角は、第2、第3、第4の光ディスクでそれぞれ1.27°,1.02°,1.69°であり、特許文献3において収差補正に必要なチルト角に比べDVD、CDともに約15%低く抑えることができており、HDDVDに対してもチルト角はCD以下に抑えられている。なお、BDは無限光学系(β1=0)のため、対物レンズをチルトさせる必要は無い。
有限光学系においてレンズシフト時にレンズをチルトさせることでコマ収差を補正するが、レンズチルト量が適当に制御されていないと十分にコマ収差が補正されない可能性がある。図12は第1の実施形態において第2の光ディスクに対し、レンズシフト0.3mm時のレンズチルト角誤差と残存収差の関係を示す。チルト角誤差に対して3次のコマ収差がほぼ支配的であり、例えば0.03λrms以内に抑えるにはチルト角誤差を±0.18°以内に制御する必要がある。そこで、前述のように媒体ラジアル方向及びタンジェンシャル方向のコマ収差信号を検出し、アクチュエータにフィードバックしてコマ収差を補償するようにレンズチルト量を制御することで、対物レンズのチルト角の精度を高めることができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態ではレンズチルト制御にコマ収差信号を用いているが、レンズシフト量及びチルト量を直接検出し、アクチュエータにフィードバックしてレンズチルトを制御しても良い。図13は第2の実施形態に係る光ピックアップ装置の一例の全体構成を示した図である。なお、図1の実施形態と同じ部品に関しては図番号を省略する。
アクチュエータのラジアル方向に垂直な側面と対向して、アクチュエータのラジアル方向に垂直な側面との距離を検出する第1の位置検出器1301と第2の位置検出器1302と第3の位置検出器1303を配置する。第1の位置検出器1301と第2の位置検出器1302は、対物レンズのフォーカス方向に沿って、所定の間隔を有して配置される。第1の位置検出器1301の出力と第2の位置検出器1302の出力の差を、第1の位置検出器1301と第2の位置検出器1302の間隔で除算することで、レンズチルト量を検出することができる。また、第3の位置検出器1303を、フォーカス方向において、対物レンズ110の第1面の面頂点とほぼ一致する位置に配置することで、対物レンズのラジアル方向のレンズシフト量を検出することができる。
第3の位置検出器1303で検出したレンズシフト量に基づき、予め指定したチルト量に対応するチルト駆動信号がチルトサーボ回路及びチルトアクチュエータ駆動回路で生成され、アクチュエータに入力され、対物レンズ110がチルト駆動される。このときのレンズチルト量を上記の第1の位置検出器1301と第2の位置検出器1302により検出し、チルトサーボ回路にフィードバックすることで、レンズチルト量が制御される。このように、対物レンズのレンズシフト量とレンズチルト量を検出し、レンズチルト量が予め指定したチルト量になるようにフィードバック制御することで、対物レンズのチルト角の精度を高めることができる。レンズシフト量とチルト量との関係は、予めテーブルの形で記憶しておいてもよいし、関数の形で記憶しておいてもよい。
[第3の実施形態]
次に、対物レンズのレンズシフト量とレンズチルト量を検出する他の実施形態を図14に示す。アクチュエータのラジアル方向に垂直な側面と対向して、アクチュエータのラジアル方向に垂直な側面との距離を検出する第1の位置検出器1401と第2の位置検出器1402を配置する。第1の位置検出器1401と第2の位置検出器1402は、対物レンズのフォーカス方向に沿って、所定の間隔を有して配置される。第1の位置検出器1401の出力と第2の位置検出器1402の出力の差を、第1の位置検出器と第2の位置検出器の間隔で除算することで、レンズチルト量を検出することができる。また、第1の位置検出器1401の出力と第2の位置検出器1402の出力を足して、2で割ることで、レンズシフト量を検出することができる。
このようにして検出したレンズシフト量とレンズチルト量を元にして、上記第2の実施形態と同様、対物レンズのチルトを制御することができる。本実施形態によれば、位置検出器の数を2個に減らすことができるので、コスト低減を図ることができる。
[第4の実施形態]
図15は、本発明の第4の実施形態に係る光ピックアップ装置の一例の全体構成図である。第1の波長用の半導体レーザ光源101aからの光はハーフミラー1501によって反射され、液晶λ/2板1502、偏光性制限開口1503を経て、対物レンズ110によって第1の光ディスク113aあるいは第2の光ディスク113bに集光される。液晶λ/2板は、電圧を印加した時のみλ/2板として作用する液晶素子である。第1の実施形態と同様、第1の光ディスクと第2の光ディスクの記録再生時には、エキスパンダーレンズ104aにより第1の光源101aからの光束の発散度あるいは収束度を切り替え、ディスク基板によって発生する球面収差を補正する。倍率変換手段は、液晶素子などを用いた倍率変換素子を用いることも可能である。第1の光ディスクと第2の光ディスクに対する開口数の切換えは液晶λ/2板1502及び偏光性制限開口1503を用いて行う。例えば、第1又は第2のいずれかの光ディスクの記録再生時に、液晶λ/2板に電圧を印加し、直線偏光を90度回転させる。偏光性制限開口1503は図16に示すように、光軸付近の領域1601とその外側領域1602から構成される。領域1601は第1及び第2の光ディスクの偏光を透過し、領域1602は第1の光ディスクの偏光のみ透過し、第2の光ディスクの偏光は遮蔽することで、開口数の切換えを行う。
図15に示した例では第1の実施形態と同様、コマ収差信号を検出してフィードバックすることによりレンズチルトを制御しているが、第2、第3の実施形態と同様、レンズシフト量及びチルト量を検出し、アクチュエータにフィードバックしてレンズチルトを制御してもよい。第3及び第4の光ディスクに関しては、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
[第5の実施形態]
第1から第4の実施形態では、第1及び第2の光ディスクの記録再生時にエキスパンダーレンズ104aによって倍率を切換えているが、図17に示すように第1から第4の光ディスクに対してエキスパンダーレンズ104aを用いて対物レンズの倍率を切換えても良い。この構成では、各光源からエキスパンダーレンズに入射する光束を平行光にすることができるため、カップリングレンズの位置調整が容易となる。第1の実施形態と同様、対物レンズの倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。
図17に示した例では第1の実施形態と同様、コマ収差信号を検出してフィードバックすることによりレンズチルトを制御しているが、第2、第3の実施形態と同様、レンズシフト量及びチルト量を検出し、アクチュエータにフィードバックしてレンズチルトを制御してもよい。また、図17に示した例では第1の実施形態と同様、開口数の切換えには開口制限フィルタを用いているが、第4の実施形態同様、偏光を利用して開口数の切換えを行ってもよい。
[第6の実施形態]
第1から第5の実施形態では、検出器102e,103eは独立に配置した構成になっているが、図18に示すように第2の検出器102eと第3の検出器103eを共通化した形態でも構わない。第2及び第3の光源から出た光は光分岐素子1801によって合成され、対物レンズ110によって光ディスク113c(DVD系光ディスク)又は113d(CD系光ディスク)に集光される。光ディスクからの反射光は、光分岐素子1802で反射され、検出レンズ1803により光検出器1804に集光される。また、第1の実施形態と同様、レンズチルト制御に用いるコマ収差信号検出のために、光分離ホログラム1805を備える。第1の実施形態と同様、倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。
図18に示した実施形態では第1の実施形態と同様、コマ収差信号を検出してフィードバックすることによりレンズチルトを制御しているが、第2、第3の実施形態と同様、レンズシフト量及びチルト量を検出し、アクチュエータにフィードバックしてレンズチルトを制御してもよい。また、図18に示した実施形態では第1の実施形態と同様、開口数の切換えには開口制限フィルタを用いているが、第4の実施形態同様、偏光を利用して開口数の切換えを行ってもよい。
[第7の実施形態]
第1から第6の実施形態では、半導体レーザ101a,102a,103a及び検出器101e,102e,103eは独立に配置した構成になっているが、半導体レーザと検出器を同一の筐体に収納されたいわゆるレーザモジュールの形態でも構わない。例えば図19に示す実施形態では、第1の半導体レーザ光源101aと第1の光検出器101eを同一の筐体1901aに、第2の半導体レーザ光源102aと第2の光検出器102eを同一の筐体1902aに、第3の半導体レーザ光源103aと第3の光検出器103eを同一の筐体1903aに収納したレーザモジュールを用いている。1901bは、第1の光源101aから光ディスク113a又は113bに向けて発した光束と、光ディスクで反射された光束を分離し、復路の光束を光検出器101eに導く機能を持ったホログラム素子である。1901bは、第1の実施形態と同様、レンズチルト制御に用いるコマ収差信号検出のための光分岐機能を有する。1902b,1903bも1901bと同じような作用を持つホログラム素子である。1901c,1902c,1903cはカップリングレンズである。エキスパンダーレンズは第1の実施形態と同様、倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。
図19に示した例では第1の実施形態と同様、コマ収差信号を検出してフィードバックすることによりレンズチルトを制御しているが、第2、第3の実施形態と同様、レンズシフト量及びチルト量を検出し、アクチュエータにフィードバックしてレンズチルトを制御してもよい。また、図19に示した例では第1の実施形態と同様、開口数の切換えには開口制限フィルタを用いているが、第4の実施形態同様、偏光を利用して開口数の切換えを行ってもよい。また、第5の実施形態と同様、第1から第4の光ディスクに対してエキスパンダーレンズ104aを用いて対物レンズの倍率を切換えても良い。
[第8の実施形態]
第1から第7の実施形態では、半導体レーザ101a,102a,103aは独立に配置した構成になっているが、半導体レーザを同一の筐体に収納した構成でも構わない。例えば図20に示す実施形態では、光源には第1の半導体レーザ光源101aと第2の半導体レーザ光源102a、第3の半導体レーザ光源103aを一体にした3波長レーザ2001を用い、検出系も共通化した光検出器2002を用いている。2003は光ディスクからの反射光を、光源から光ディスクまでの光路から分岐する光分岐素子である。光分離ホログラム2004は、第1の実施形態と同様、レンズチルト制御に用いるコマ収差信号検出のための光分岐機能を有する。第1の実施形態と同様、倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。
図20に示した例では第1の実施形態と同様、コマ収差信号を検出してフィードバックすることによりレンズチルトを制御しているが、第2、第3の実施形態と同様、レンズシフト量及びチルト量を検出し、アクチュエータにフィードバックしてレンズチルトを制御してもよい。また、図20に示した例では第1の実施形態と同様、開口数の切換えには開口制限フィルタを用いているが、第4の実施形態同様、偏光を利用して開口数の切換えを行ってもよい。
[第9の実施形態]
光源や光検出器は、複数の半導体レーザと共通化した光検出器を同一の筐体に収納したレーザモジュールの形態でも構わない。例えば図21に示す実施形態では、第1、第2、第3の半導体レーザ光源101a,102a,103aと光検出器2103を同一の筐体2101に収納したレーザモジュールを用いている。2102は、各光源から光ディスク113a,113b,113c,113dに向けて発した光束と、光ディスクで反射された光束を分離し、復路の光束を光検出器2103に導く機能を持ったホログラム素子である。光分離ホログラム2102は、第1の実施形態と同様、レンズチルト制御に用いるコマ収差信号検出のための光分岐機能を有する。第1の実施形態と同様、倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。
図21に示した例では第1の実施形態と同様、コマ収差信号を検出してフィードバックすることによりレンズチルトを制御しているが、第2、第3の実施形態と同様、レンズシフト量及びチルト量を検出し、アクチュエータにフィードバックしてレンズチルトを制御してもよい。また、図21に示した例では第1の実施形態と同様、開口数の切換えには開口制限フィルタを用いているが、第4の実施形態同様、偏光を利用して開口数の切換えを行ってもよい。
このように、半導体レーザ光源や光検出器を同一の筐体内に収納し1つのユニットとして作成することにより、光ピックアップの小型化が可能であり、また各素子の光軸調整なども不要となるため、光ピックアップの信頼性も向上する。
本発明により、光情報記録再生装置の光ピックアップが簡素化、集約化でき、しかも現在規格化が進む、あるいはすでに規格化されているCDやDVD、BD、HDDVDなど複数種類の光ディスクに1台の光ディスクドライブ、1つの光ピックアップ装置で対応することが可能となる。
本発明の互換型光ピックアップ装置の第1の実施形態を示す概略構成図。 本発明の互換型光ピックアップ装置における第1開口制限フィルタの一例を示す上面図。 本発明の互換型光ピックアップ装置における第2開口制限フィルタの一例を示す上面図。 本発明の互換型光ピックアップ装置における開口制限フィルタの一例を示す上面図。 本発明の互換型光ピックアップ装置における光分離ホログラムのパターンの概略図。 図1の実施形態における光検出器の受光面パターンと回路演算の説明図。 本発明の互換型光ピックアップ装置における対物レンズと光ディスクを示す図であり、(a)は第1の光ディスクにおける光線図、(b)は第2の光ディスクにおける光線図、(c)は第3の光ディスクにおける光線図、(d)は第4の光ディスクにおける光線図。 本発明の互換型光ピックアップ装置における、レンズチルトによるコマ収差補正をしない場合のレンズシフトに対する諸収差の発生量を表すグラフであり、(a)は第2の光ディスクにおける諸収差の発生量を表すグラフ、(b)は第3の光ディスクにおける諸収差の発生量を表すグラフ、(c)は第4の光ディスクにおける諸収差の発生量を表すグラフ。 本発明の互換型光ピックアップ装置における、レンズチルトによるコマ収差補正をした場合のレンズシフトに対する諸収差の発生量及び補正に必要なレンズチルト量を表すグラフであり、(a)は第2の光ディスクにおける諸収差の発生量及び補正に必要なレンズチルト量を表すグラフ、(b)は第3の光ディスクにおける諸収差の発生量及び補正に必要なレンズチルト量を表すグラフ、(c)は第4の光ディスクにおける諸収差の発生量及び補正に必要なレンズチルト量を表すグラフ。 本発明の互換型光ピックアップ装置における対物レンズのレンズチルト量の定義を示す図。 本発明の互換型光ピックアップ装置における対物レンズのレンズチルトを示す概念図。 図1の実施形態における第2の光ディスク、レンズシフト0.3mm時のレンズチルト誤差量と諸収差量の関係を示した図。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第2の実施形態を示す概略構成図。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第3の実施形態を示す概略構成図。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第4の実施形態を示す概略構成図。 本発明の互換型光ピックアップ装置における偏光性制限開口の概略図。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第5の実施形態を示す概略構成図。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第6の実施形態を示す概略構成図。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第7の実施形態を示す概略構成図。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第8の実施形態を示す概略構成図。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第9の実施形態を示す概略構成図。
符号の説明
101a:第1光源(青紫色半導体レーザ)、102a:第2光源(赤色半導体レーザ)、103a:第3光源(赤外半導体レーザ)、101b,102b,103b:カップリングレンズ、101c,102c,103c:光分岐素子、101d,102d,103d:検出レンズ、101e:第1光検出器、102e:第2光検出器、103e:第3光検出器、101f,102f,103f:光分離ホログラム、104a:エキスパンダーレンズ、104b:アクチュエータ、105,106:光分岐素子、107:立ち上げミラー、108a:第1開口制限フィルタ、108b:第2開口制限フィルタ、109:λ/4板、110:対物レンズ、111:対物レンズホルダ、112:対物レンズアクチュエータ、113a:第1光ディスク、113b:第2光ディスク、113c:第3光ディスク、113d:第4光ディスク、114:スピンドルモータ、
201:第1の領域、202:第2の領域、
301:光透過領域、302:第3光遮蔽領域、303:第2、第3光遮蔽領域、
401:光透過領域、402:第3光遮蔽領域、403:第2、第3光遮蔽領域、404:第2光ディスク偏光遮蔽領域、
501:光束、502:境界、503:内側領域、504:外側領域、
601、602:4分割受光領域、603、604:非分割受光領域、605:外側光束1次回折光、606:内側光束1次回折光、607:外側光束−1次回折光、608:内側光束−1次回折光、609:演算回路、
1301:第1の位置検出器、1302:第2の位置検出器、1303:第3の位置検出器、
1401:第1の位置検出器、1402:第2の位置検出器、
1501:ハーフミラー、1502:液晶λ/2板、1503:偏光性制限開口、
1601:内側領域、1602:外側領域、
1801:光分岐素子、1802:光分岐素子、1803:検出レンズ、1804:光検出器、1805:光分岐ホログラム、
1901a,1902a,1903a:筐体、1901b,1902b,1903b:ホログラム素子、1901c,1902c,1903c:カップリングレンズ、
2001:光源(3波長半導体レーザ)、2002:光検出器、2003:光分岐素子、2004:光分岐ホログラム、
2101:筐体、2102:ホログラム素子、2103:光検出器。

Claims (18)

  1. 第1の光源と、
    光ディスクに前記光源からの光を集光する対物レンズと、
    前記光ディスクが第1の基板厚を有する第1の光ディスクであるか、前記第1の基板厚とは厚さの異なる第2の基板厚を有する第2の光ディスクであるかに応じて、前記対物レンズの結像倍率を異ならせる光学素子と、
    前記対物レンズを前記光ディスクのラジアル方向にチルトさせるレンズチルト機構と
    コマ収差信号を検出する検出機構と、
    前記検出機構によって検出されたコマ収差を補正するように前記レンズチルト機構を制御する制御部と
    を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1記載の光ピックアップ装置において、前記光学素子は、前記第1の光ディスクに対して無限光学系に、前記第2の光ディスクに対して有限光学系に切換える素子であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項1記載の光ピックアップ装置において、前記第1の光源と前記対物レンズの間に、前記第2の光ディスクに対して開口制限を行う開口制限素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項1記載の光ピックアップ装置において、更に、前記第1、第2の光ディスクとは種別の異なる第3の光ディスクに光を照射するための、前記第1の光源からの光とは波長の異なる光を出射する第2の光源と、前記第1、第2、第3の光ディスクとは種別の異なる第4の光ディスクに光を照射するための、前記第1、第2の光源からの光とは波長の異なる光を出射する第3の光源とを有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項4記載の光ピックアップ装置において、前記対物レンズは、前記第1の光ディスクに対して無限光学系となり、前記第2、第3、第4の光ディスクに対して有限光学系となるように構成され、前記対物レンズは、前記第1の光ディスクの記録又は再生時には、前記レンズチルト機構による収差補正を行わず、前記第2、第3、第4の光ディスクの記録又は再生時に、前記レンズチルト機構による収差補正を行うことを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項4記載の光ピックアップ装置において、前記第1の光源から出射される光の波長が略405nm、前記第2の光源から出射される光の波長が略660nm、前記第3の光源から出射される光の波長が略780nmであり、前記第1の光ディスクがBD系の光ディスクであり、前記第2の光ディスクがHDDVD系の光ディスクであり、前記第3の光ディスクがDVD系の光ディスクであり、前記第4の光ディスクがCD系の光ディスクであることを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 請求項4記載の光ピックアップ装置において、前記光学素子は、前記第1、第2、第3、第4の光ディスクそれぞれに対して、倍率を切換えるように構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 請求項1記載の光ピックアップ装置において、
    前記第1の光ディスクに対する前記対物レンズの倍率β1がβ1=0であり、前記第2の光ディスクに対する前記対物レンズの倍率β2が
    −0.090<β2<0
    を満足するように構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 第1の光源と、
    光ディスクに前記光源からの光を集光する対物レンズと、
    前記光ディスクが第1の基板厚を有する第1の光ディスクであるか、前記第1の基板厚とは厚さの異なる第2の基板厚を有する第2の光ディスクであるかに応じて、前記対物レンズの結像倍率を異ならせる光学素子と、
    前記対物レンズを前記光ディスクのラジアル方向にチルトさせるレンズチルト機構と
    前記対物レンズのラジアル方向の変位量を検出するレンズシフト検出機構と、
    前記対物レンズのラジアル方向のチルト量を検出するレンズチルト検出機構と、
    前記レンズシフト検出機構で検出した変位量に応じたレンズチルト量を求め、前記レンズチルト検出機構で検出したレンズチルト量が前記求めたレンズチルト量と等しくなるように前記レンズチルト機構を制御する制御部と
    を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  10. 請求項9記載の光ピックアップ装置において、前記対物レンズを保持するレンズ保持部と、前記対物レンズのフォーカス方向に距離をおいて前記レンズ保持部のラジアル方向の変位量を検出する第1及び第2の位置検出器と、前記対物レンズのフォーカス方向に前記レンズチルト機構による前記対物レンズの回転中心と略一致する位置で前記レンズ保持部のラジアル方向の変位量を検出する第3の位置検出器とを有し、
    前記レンズチルト検出機構は前記第1の位置検出器と前記第2の位置検出器の出力の差から前記レンズチルト量を検出し、
    前記レンズシフト検出機構は前記第3の位置検出器の出力から前記変位量を検出することを特徴とする光ピックアップ装置。
  11. 請求項9記載の光ピックアップ装置において、前記対物レンズを保持するレンズ保持部と、前記対物レンズのフォーカス方向に距離をおいて前記レンズ保持部のラジアル方向の変位量を検出する第1及び第2の位置検出器とを有し、
    前記レンズチルト検出機構は前記第1の位置検出器と前記第2の位置検出器の出力の差から前記レンズチルト量を検出し、
    前記レンズシフト検出機構は前記第1の位置検出器と前記第2の位置検出器の出力の和に基づいて前記変位量を検出することを特徴とする光ピックアップ装置。
  12. 請求項9記載の光ピックアップ装置において、前記光学素子は、前記第1の光ディスクに対して無限光学系に、前記第2の光ディスクに対して有限光学系に切換える素子であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  13. 請求項9記載の光ピックアップ装置において、前記第1の光源と前記対物レンズの間に、前記第2の光ディスクに対して開口制限を行う開口制限素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  14. 請求項9記載の光ピックアップ装置において、更に、前記第1、第2の光ディスクとは種別の異なる第3の光ディスクに光を照射するための、前記第1の光源からの光とは波長の異なる光を出射する第2の光源と、前記第1、第2、第3の光ディスクとは種別の異なる第4の光ディスクに光を照射するための、前記第1、第2の光源からの光とは波長の異なる光を出射する第3の光源とを有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  15. 請求項14記載の光ピックアップ装置において、前記対物レンズは、前記第1の光ディスクに対して無限光学系となり、前記第2、第3、第4の光ディスクに対して有限光学系となるように構成され、前記対物レンズは、前記第1の光ディスクの記録又は再生時には、前記レンズチルト機構による収差補正を行わず、前記第2、第3、第4の光ディスクの記録又は再生時に、前記レンズチルト機構による収差補正を行うことを特徴とする光ピックアップ装置。
  16. 請求項14記載の光ピックアップ装置において、前記第1の光源から出射される光の波長が略405nm、前記第2の光源から出射される光の波長が略660nm、前記第3の光源から出射される光の波長が略780nmであり、前記第1の光ディスクがBD系の光ディスクであり、前記第2の光ディスクがHDDVD系の光ディスクであり、前記第3の光ディスクがDVD系の光ディスクであり、前記第4の光ディスクがCD系の光ディスクであることを特徴とする光ピックアップ装置。
  17. 請求項14記載の光ピックアップ装置において、前記光学素子は、前記第1、第2、第3、第4の光ディスクそれぞれに対して、倍率を切換えるように構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  18. 請求項9記載の光ピックアップ装置において、前記第1の光ディスクに対する前記対物レンズの倍率β1がβ1=0であり、前記第2の光ディスクに対する前記対物レンズの倍率β2が
    −0.090<β2<0
    を満足するように構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008097661A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Sanyo Electric Co Ltd 光ピックアップ装置
JP2010257542A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Sony Corp 光ピックアップ、光ディスク装置、光ピックアップ製造方法及び光ピックアップ制御方法

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