JP2006323907A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】BDやHD DVDなどディスク基板厚の異なる光ディスクを記録再生できる互換型光ピックアップ装置を実現する。
【解決手段】ほぼ同一の波長または同一光源(101a)を用いて、基板厚の異なる2種以上の媒体(113a、113b)を記録/再生する光ピックアップで、エキスパンダーレンズ(104a)を用いて、一方を無限光学系とし、他方を有限光学系とする。
【発明の効果】BDやHD DVDなど、同一波長を用い、ディスク基板厚の異なる光ディスクを、互換性を持って、記録再生できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数種類の光ディスクの記録再生に用いられる互換型光ピックアップ装置に関する。
近年、光ディスクは高密度化の一途をたどり、従来のCD(記録容量略0.78GB)やDVD(記録容量略4.7GB)に加え、波長略405nmの青紫色半導体レーザを光源として用いる記録容量が単層で23〜27GBのBD(Blu-ray Disc)が2003年に製品化され、また同じく波長略405nmの青紫色半導体レーザを光源として用いる記録容量15〜20GBのHD DVDも2005年内に製品化の予定である。
光ディスクの記録再生に用いられる光ピックアップは、半導体レーザからの光を対物レンズで集光して、光ディスクの透明基板越しに情報記録面に照射し、レーザの熱効果による記録層の物理的変形や化学的変化を利用して情報の記録を行い、また再生ではディスクからの反射光の強弱で情報の読み出しを行う。この時、半導体レーザからの光を光ディスクの情報記録面内にある記録トラック上に正しく集光するために、光ディスクからの反射光強度を光検出器により電気信号として検出し、その電気信号からフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を出力、これらのサーボ信号を用いて対物レンズの位置制御を行っている。
光ディスクの記録容量は主に、記録再生に用いる光スポットの大きさによって決定される。半導体レーザからの光を対物レンズで回折限界まで集光したときの光スポットの大きさdは、光の波長をλ、対物レンズの開口数をNAとすると以下の式のように表され、波長λと対物レンズの開口数NAの逆数に比例する。
d=1.22λ/NA
光ディスクにより大容量の情報を記録するために、光源波長の短波長化と対物レンズの高NA化による高密度化が図られてきた。光源に用いられる半導体レーザの波長λはCD、DVD、BD(およびHD DVD)においてそれぞれ略780nm、略660nm、略405nmであり、一方対物レンズの開口数NAはCD、DVD、HD DVD、BDにおいてそれぞれ略0.45、略0.60、略0.65、略0.85である。
ところで光ピックアップの設計において、対物レンズの収差や光ディスクの傾き(ディスクチルト)による収差、その他ミラーなどの光学部品の持つ収差などを含めた光学系全体の収差を考慮する必要がある。一般に光ピックアップの光学的な結像性能には、光源の波長をλとした時に、マレシャル(Marechal)基準と呼ばれる数値0.07λrmsがあり、光ピックアップの光学系全体のRMS(Root Mean Square)波面収差がそれ以下に抑えられれば良好な集光スポットが得られるとされている。
前記波面収差の中で、ディスクチルトにより発生するコマ収差W31は、ディスクの基板厚をt、基板の屈折率をn、ピックアップに対するディスクの傾斜角をθ、対物レンズの開口数をNAとすると、以下の数1の式のように、対物レンズの開口数NAの3乗とディスク基板厚tに比例する。
Figure 2006323907
光ディスクの高密度化に向けて開口数NAの高い対物レンズを採用したことに伴い、上式が示すようにディスクチルトに因るコマ収差が増大し、ピックアップの再生性能が著しく低下してしまう。そこでディスクチルトに対するマージンを確保するため、ディスクの基板厚tはCDからDVD(およびHD DVD)、BDと薄くなってきている。ディスクの基板厚tはCDで1.2mmに対し、DVDで0.6mm、HD DVDで0.6mm、BDで0.1mmと規格で規定されており、ディスクによって基板厚が異なっている。光ディスク装置としては、これらの光ディスクの記録再生互換性が強く要求されている。現在、DVD−RAMやDVD−R/+Rの2層ディスクを含めすべてのDVD系/CD系光ディスクの記録再生に対応した互換型光ディスク装置が市場に普及し始めており、今後は次世代光ディスクとして有望なBDやHD DVDにも対応した互換型光ディスク装置の開発が期待されている。
そして、1つのピックアップ、1つの対物レンズで前記複数種類の光ディスクに対応することが望ましい。2以上の光学系を併設したり、媒体種別毎にレンズを切換えたりすると、ピックアップの大型化や光学系・機構の複雑化が発生するためである。なお、ここでいう「1つの対物レンズ」とは、記録再生を行う光ディスクの種類によって対物レンズを切換えない、ということを意味するものであり、例えば2枚のレンズを用いた組合せレンズ(いわゆる2枚組レンズ)でも構わない。
ところで、光ピックアップにおいて対物レンズにより集光された光が、基板厚t、屈折率nのディスクの透明基板を通過すると次の数2の式に示すような球面収差W40が発生する。球面収差W40は基板厚tと対物レンズの開口数NAの4乗に比例する。
Figure 2006323907
光ピックアップの対物レンズは、ディスク基板を通過する時に発生する前記球面収差を打ち消すように設計する。ところが、1つのピックアップで前記複数種類の光ディスクの記録再生を行う際に1つの対物レンズを使用した場合、各ディスクによって基板厚が違うことにより発生する球面収差の量が異なるため、あるディスクに対して対物レンズを最適設計すると、他のディスクに対して球面収差が残存し、スポットを十分に集光することができなくなる。したがって、1つの対物レンズで基板厚の異なる複数種類の光ディスクの互換をとるためには、基板厚の違いによる球面収差を補正する必要がある。
基板厚の違いによる球面収差を補正するためには、回折を利用する方法がある。例えば、DVD/CDの互換をとる方法として、対物レンズの表面に輪帯の回折構造を設けて屈折レンズに回折の機能を付加し、回折次数の違いやDVDとCDとで記録再生に用いる光の波長が異なることを利用し、ディスク基板厚の違いによる球面収差を補正する方法がある。特許文献1(特開平9−179020、対応USP 5838496)では、対物レンズの片側のレンズ面に光軸を中心とした輪帯上の回折パターンを形成し、同一の波長を用い、回折次数の違いを利用して光を複数の焦点に分けることにより、それぞれのディスクに対して情報記録面上に焦点を結ぶ技術が掲載されている。一方、特許文献2(特開2000−81566、対応USP6118594)では、2つの波長の光による同一次数の回折光を用い、波長の違いを利用してそれぞれのディスクに対して良好なスポットを形成する技術が記載されている。この技術によると、記録再生に用いる光を高い回折効率を持つ2つ以上の回折光に分ける必要がなく、回折面をブレーズ化することにより高い光利用効率を得ることができるので、現在DVD/CD互換対物レンズとして広く使われている。
一方で、対物レンズに発散光または収束光を入射する有限光学系では、トラッキングなどで対物レンズが光ディスクの半径方向へシフトするいわゆる対物レンズシフトが生じた場合、対物レンズに対して光束が斜めに入射するためにコマ収差が生じてしまい、収差特性が悪化する。そこで、特許文献3(特開2004−14095、US2004032815A1)では、対物レンズシフト時に同時に対物レンズを光ディスクの半径方向にチルトさせ、コマ収差を補正する方法が記載されている。
特開平9−179020
特開2000−81566 特開2004−14095
上記特許文献1では、同一波長の光を用いるが、光を少なくとも2つ以上の回折光に分けてしまうため、光利用効率を稼げない。
一方、特許文献2では、波長の違いを利用しているため、同一波長を用いる2種以上の媒体、例えば、BDとHD DVDでは適用不可能である。
特許文献3では、それぞれの媒体種別毎に、異なる波長を用いた互換ピックアップであり、同一波長を用いる2種以上の媒体の互換をとるものではない。
このように、従来例では、1つのピックアップ(または1つの光路中)で、同じ波長の光を用いる2種以上の媒体(例えばBDとHD DVD)につき、記録再生の互換をとる技術は開示されていなかった。
上記課題を解決するために、本発明では、ほぼ同一の波長または同一光源を用いて、基板厚の異なる2種以上の媒体を記録/再生する光ピックアップで、一方を無限光学系とし、他方を有限光学系とする。このようにすることで、記録再生に必要な波長がほぼ同一であっても、異なる基板厚を有する2種以上の媒体を記録/再生することができる。
詳細には、以下の通りである。レーザ光源と、前記レーザ光源から発した光束を集光して光ディスクの情報記録面上に集光する対物レンズと、前記光ディスクからの反射光を、前記レーザ光源から前記光ディスクまでの光路から分岐する光分岐素子と、前記光分岐素子からの反射光強度を検出する光検出器と、前記光検出器から出力された信号に所定の演算を行うことによりフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を出力するサーボ回路と、前記サーボ回路からのサーボ信号に基づいて前記対物レンズをフォーカス方向および光ディスクのトラック方向に駆動させるアクチュエータを有する互換型光ピックアップで、対物レンズは最も高いNAを必要とするBDを無限光学系として収差特性が最良となるように設計し、その他の光ディスクに対しては基板厚の違いによる球面収差を補正するように倍率を変更した有限光学系とする。
ここで、BDとHD DVDではディスクの基板厚も異なるため、基板厚の違いによる球面収差を補正するために、光源と対物レンズとの間にエキスパンダーレンズを具備すると良い。このエキスパンダーレンズを用いて、BDとHD DVDによって対物レンズの倍率の切換えを行う。対物レンズの倍率の切換えは、液晶素子などを用いても良い。このように、前記複数種類の光ディスクを、記録または再生する光ピックアップ装置で、基板厚の違いにより発生する球面収差を、光学系の倍率をディスクによって変更することで補正できる。
続いて、コマ収差補正について説明する。有限光学系とすると、対物レンズの媒体ラジアル方向へのシフトが起きれば、コマ収差が大きく生じてしまう。そこで、更に、前記アクチュエータに前記対物レンズを光ディスクの半径方向にチルトさせる機構を設け、特に有限光学系となるBD以外の光ディスクに対して、トラッキング動作時などに前記対物レンズが光ディスクの半径方向にシフトするのに伴って対物レンズを光ディスクの半径方向にチルトさせ、レンズシフトにより発生するコマ収差を補正すると良い。
ここで、前記対物レンズのチルト量は、対物レンズのレンズシフト量に応じて制御する。具体的には前記チルト量は、対物レンズシフト量に略比例することが望ましい。チルト量の制御は、例えば対物レンズを光ディスクの半径方向に駆動するアクチュエータの駆動電流に応じて制御してもよい。または、対物レンズシフト量をレンズ位置検出器によって直接検出し、検出したレンズシフト量に略比例するチルトを対物レンズに加えてもよい。
また、前記対物レンズのチルト量は、前記光ピックアップ装置において記録再生を行う光ディスクに応じて、対物レンズシフトによって発生するコマ収差が補正されるように制御することが望ましい。すなわち、前記複数種類の光ディスクに対して、対物レンズシフトに伴い発生するコマ収差を補正するための対物レンズチルト量は、各ディスクによって異なっても良い。
具体的には、前記アクチュエータに、対物レンズの光軸方向であるフォーカス方向に沿って、第1のトラッキングコイルと第2のトラッキングコイルを設け、第1のトラッキングコイルへの駆動電流と第2のトラッキングコイルへの駆動電流の比を変えることで、対物レンズシフト量に比例して対物レンズをチルトさせ、そのレンズシフト量に対するレンズチルト量を変化させることができる。
このように、有限光学系において対物レンズシフト時に発生するコマ収差を打ち消すように、対物レンズシフトと共に対物レンズを光ディスクの半径方向にチルトさせることにより、複数種類の光ディスクに対してそれぞれ良好な収差特性を維持することができる。
続いて、対物レンズの開口制限について説明する。前記対物レンズは、記録再生を行う前記光ディスクに対して必要となる開口数の中で、最も大きい開口数を有するものとする。このため、前記開口数以外の対物レンズの開口数に対応する光ディスクに対しては、必要な開口数の光のみが光ディスクの情報記録面上に集光されるよう、光源と前記対物レンズの間に開口制限フィルタを設けて開口数の切換えを行う。
BDとHD DVDについては同じ波長の光を用いるが、必要となる対物レンズの開口数が異なるため、ディスク挿入時にディスク判別を行い、相対的に小さい開口数を必要とするHD DVDに対してのみ開口制限を行う機構を備える。具体的には、光源と前記対物レンズの間に、印加電圧により屈折率が可変に制御される液晶素子を配する。液晶素子は、BDの記録再生に必要な開口を有する第1の領域とHD DVDの記録再生に必要な開口を有する第1の領域より相対的に小さな第2の領域を有し、HD DVDの記録再生時には前記液晶素子に電圧を印加することで前記第1の領域の屈折率を変化させ、第1の領域に入射する光束を透過させないようにすることで開口数の切換えを行う。
更に、対物レンズの詳細について説明する。BDに対して無限光学系とし、その他の光ディスクに対しては有限光学系としているが、有限光学系において、対物レンズの開口数NAが大きく倍率の絶対値が大きいと、対物レンズシフトによるコマ収差が急激に増加する。前記収差を良好に抑えるために、HD DVDに対する対物レンズの倍率β2は
−0.080<β2<0 (1)
の条件を満たすことが望ましい。
本発明では有限光学系において対物レンズシフト発生時に生ずるコマ収差を補正するため対物レンズをチルトさせているが、補正に必要なチルト量が大きいと対物レンズと光ディスクの間隔(差動距離:Working Distance)が小さくなってしまい、対物レンズと光ディスクの衝突が起こる可能性がある。そのため、チルト量はできうる限り小さい方が望ましい。前記対物レンズの光源側に位置する第1面の曲率をc1、前記光ディスク側に位置する第2面の曲率をc2とすると、以下の条件(2)、
c1>c2>0 (2)
を満たすように構成されることが望ましい。
また、本発明ではレンズシフトに伴って対物レンズを光ディスクの半径方向にチルトさせており、レンズチルトによって対物レンズと光ディスクの間隔が小さくなるため、対物レンズのコバを対物レンズと光ディスクが衝突しにくいような形状にすることが望ましい。
前記対物レンズはBD、HD DVD、DVD、CDに対してそれぞれ良好な収差性能を示すように、第1面は以下の条件(3)、
0.55<c<0.65
0≦A、B<1.0E−3
−3.0E−4<C≦0 (3)
0≦D、E<1.0E−4
−2.0E−6<F、G、H、J<2.0E−6
第2面は以下の条件(4)、
0<c<0.1
0≦A<5.0E−2
−3.0E−2<B≦0
0≦C<2.0E−2 (4)
−3.0E−3<D≦0
0≦E<3.0E−4
−5.0E−5<F、G、H、J<5.0E−5
を満たすように構成されることが望ましい。但し、cは非球面の光軸上での曲率、A〜Jは4次から20次までの偶数次の非球面係数を表す。これにより、レンズシフトにより発生するコマ収差を補正するのに必要なレンズチルト量を、レンズシフト0.4mm以内で2度以下に抑えることができる。
本発明では、BDやHD DVD、DVD、CDなど基板厚の異なる光ディスクに対して互換性があり、高い光利用効率を維持したまま、1つの対物レンズを用いた光学系が簡素な光ピックアップを実現する。
以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る光ピックアップ装置の一例の全体構成を示した図である。第1の実施形態では光源として異なる3つの波長の半導体レーザを備えた光ピックアップ装置の構成を示す。光ピックアップ部は、第1の波長用の半導体レーザ光源101a、第2の波長用の半導体レーザ102a、第3の波長用の半導体レーザ103a、前記それぞれの波長の光に対して検出手段となる光検出器101e、102e、103e、カップリングレンズ101b、102b、103b、光分岐素子101c、102c、103c、検出レンズ101d、102d、103d、第1開口制限フィルタ101f、前記第1の光源101aからの倍率を変換するエキスパンダーレンズ104a、前記第1の光源101aからの光と前記第2の光源102aからの光を合成または分岐する光分岐素子105、前記第1および第2の光源101a、102aからの光と前記第3の光源103aからの光を合成または分岐する光分岐素子106、立ち上げミラー107、1/4λ波長板108、第2開口制限フィルタ109、対物レンズ110、対物レンズホルダ111、および対物レンズアクチュエータ112から構成される。113a、113b、113c、113dはそれぞれ第1、第2、第3、第4の光ディスクを表す。前記光ディスク113a、113b、113c、113dはスピンドルモータ114によって回転させられる。前記第1および第2の光ディスク113a、113bは前記第1の光源101aの光を用いて記録再生を行い、前記第3の光ディスク113cは前記第2の光源102a、前記第4の光ディスク113dは前記第3の光源103aの光を用いて記録再生を行う。
図1は前記第1、第3、第4の光ディスクを記録再生する時の各光源からの光線図も示している。例えば第1の光ディスクの記録再生において、前記第1の光源101aから出た光は、カップリングレンズ101b、第1開口制限フィルタ101f、光分岐素子101c、エキスパンダーレンズ104a、光分岐素子105、106を透過し、立ち上げミラー107、1/4λ波長板108、第2開口制限フィルタ109、対物レンズ110を経て、前記第1の光ディスク113aの情報記録面上に集光される。光ディスク113aから反射された光は、往路とほぼ同様の光路を逆にたどり対物レンズ110、第2開口制限フィルタ109、1/4λ波長板108、立ち上げミラー107、光分岐素子106、105を経て、光分岐素子101cで反射され、検出レンズ101dにより光検出器101eに集光される。第2、第3、第4の光ディスクの記録再生に関してもほぼ同様なので記載は割愛する。
信号処理制御部は、光検出器101e、102e、103eからの光電流を電圧に変換する電流電圧変換回路、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生RF信号を出力する信号演算回路、フォーカス誤差、トラッキング誤差を補正するサーボ回路、サーボ回路からのサーボ信号にもとづき前記対物レンズを変位させるためのアクチュエータ駆動回路、CPU、メモリ、レーザ駆動回路から構成される。CPUでは、信号演算回路から得られた信号をもとに記録再生を行う光ディスクのディスク判別を行う。
第1、第2、第3、第4の光ディスクの記録再生に必要な対物レンズの開口数をそれぞれNA1、NA2、NA3、NA4とすると、これらは以下の条件(5)、
NA1>NA2>NA4、NA1>NA3>NA4 (5)
を満たすこととする。また、第1、第2、第3の光源の波長λ1、λ2、λ3は以下の条件(6)、
λ1<λ2<λ3 (6)
を満たすこととする。さらに、第1、第2、第3、第4の光ディスクの基板厚t1、t2、t3、t4は以下の条件(7)、
t1<t2<t4、t1<t3<t4 (7)
を満たすこととする。
エキスパンダーレンズ104aは、第1の光ディスクと第2の光ディスクによって第1の光源101aからの光束の発散度あるいは収束度を切換える光学素子である。第1の光ディスクと第2の光ディスクによって条件(7)に示すようにディスクの基板厚が異なるため、基板によって発生する球面収差を補正する必要がある。エキスパンダーレンズ104は一対の凹レンズと凸レンズによって構成され、図1に示す実施例では、アクチュエータ104bにより凸レンズを光軸方向に移動させる構成となっている。これにより前記一対のレンズの間隔を可変にでき、前記一対のレンズの間隔を調整することによりディスク基板で発生する球面収差をそれぞれのディスクで補正する。このとき、条件(5)に示すように第1の光ディスクの記録再生に必要となる開口数NA1は第2の光ディスクの記録再生に必要となる開口数NA2よりも相対的に大きいため、対物レンズ110に入射する光が発散光または収束光の場合、対物レンズシフトにおいて発生するコマ収差が非常に大きくなってしまう。したがって、第1の光ディスクの記録再生において、エキスパンダーレンズ104a出射後の光束は略平行光であることが望ましい。なお、本実施例ではアクチュエータ104bにより凸レンズを移動させる構成になっているが、移動させるのは凹レンズでも構わない。また、倍率変換手段として本実施例では一対の凹レンズと凸レンズによるエキスパンダーレンズを用いたが、液晶素子などを用いた倍率変換素子を用いることも可能である。
第1開口制限フィルタ101fは、前記第1の光源からの光に対して開口の大きさを調節する光学素子である。前記第1の光ディスクと第2の光ディスクは同じ光源101aからの光を用いるにも関わらず、条件(5)に示すように、第1の光ディスクの記録再生に必要となる対物レンズの開口数NAが、第2の光ディスクに対する開口数に比べ相対的に大きい。図2は第1開口制限フィルタ101fの一例を示す上面図である。第1開口制限フィルタ101fは、第1の領域201と第2の領域202から構成され、記録再生を行う光ディスクの種類を判別し、第1の光ディスクの場合には第1開口制限フィルタ101fに入射する光束をそのまま透過し、第2の光ディスクの場合には第2の領域202に入射する光束のみを透過させることで開口数の切換えを行う。第1開口制限フィルタ101fは、例えば印加電圧により屈折率が可変に制御される液晶素子であり、第2の光ディスクの記録再生時は、前記液晶素子に電圧を印加することで前記第1の領域の屈折率を変化させ、第1の領域201に入射する光束を透過させないようにすることで開口数の切換えを行うことができる。なお、第1開口制限フィルタ101fは図3に示すように、対物レンズ110とともに対物レンズホルダ111で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良い。
第2開口制限フィルタ109は、入射する光の波長に応じて開口数を調節する光学素子である。条件(5)より第2開口制限フィルタ109は、第1の波長の光に対しては大きな開口を有し、第2の波長の光に対しては第1の波長の光に対する開口よりも相対的に小さな開口を有し、第3の波長の光に対しては第2の波長の光に対する開口よりも相対的に小さな開口を有する。図4は第2開口制限フィルタ109の一例を示す上面図である。第2開口制限フィルタ109は、入射する光の波長に因らず光を透過する領域401、第1の波長の光および第2の光の波長の光を透過し、第3の波長の光を透過しない領域402、第1の波長の光のみを透過し、第2、第3の波長の光を透過しない領域403から構成される。なお、第2開口制限フィルタ109は対物レンズ110とともに、対物レンズホルダ111に保持され、アクチュエータ112で駆動される。このようにすることで、記録再生を行う光ディスクの種類に対応して、開口数を調節することができる。
また、第1開口制限フィルタ101f、第2開口制限フィルタ109を貼り合わせて、図3に示すように対物レンズホルダ110で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良い。
アクチュエータ112の構成を図5に示す。アクチュエータ112は、対物レンズ110および対物レンズホルダ111と、対物レンズホルダ111に取り付けられたフォーカシングコイル503と、第1のトラッキングコイル501および第2のトラッキングコイル502と、対物レンズホルダ111を固定部505に対して支持する支持部材504と、永久磁石506およびヨーク507から構成される。フォーカシングコイル503は、トラッキング方向に平行な対物レンズホルダ111の2つの側面にそれぞれ2個配置される。第1および第2のトラッキングコイル501、502は、トラッキング方向に平行な対物レンズホルダ111の2つの側面にそれぞれ2個が、対物レンズ110の光軸方向であるフォーカス方向に沿って配置される。ここでは、対物レンズ110に近い方を第1のトラッキングコイル501とし、対物レンズ110から遠い方を第2のトラッキングコイル502とする。
支持部材504は導電性の弾性体からなり、フォーカシングコイル503と、第1のトラッキングコイル501と、第2のトラッキングコイル502へ独立して電流供給を行うため6本となっている。
永久磁石506は、フォーカシングコイル503と第1および第2のトラッキングコイル501、502に対向して4極に着磁されている。あるいは、4個の単極の永久磁石を磁極が交互に現れるように組み合わせて永久磁石506としても良い。
ここで、アクチュエータ112の動作について説明する。フォーカスエラー信号に基づきサーボ回路およびアクチュエータ駆動回路でフォーカス駆動信号が生成され、フォーカシングコイル503に駆動電流を印加することにより対物レンズ110をフォーカス方向に駆動する。
次にトラッキング駆動およびチルト駆動について図6を用いて説明する。第1および第2のトラッキングコイル501、502への駆動電流は、トラッキングエラー信号に基づきサーボ回路およびアクチュエータ駆動回路で生成される。このとき、第1のトラッキングコイル501への駆動電流は増幅器でk1倍され、第2のトラッキングコイル502への駆動電流は増幅器でk2倍されて、それぞれトラッキングコイルへ印加される。
k1とk2が等しい場合には、第1のトラッキングコイル501への駆動電流と第2のトラッキングコイル502への駆動電流は等しくなり、第1のトラッキングコイル501と第2のトラッキングコイル502で発生する駆動力の大きさは等しい。
k1とk2に差が有る場合、例えばk1がk2よりも大きい場合には、第1のトラッキングコイル501への駆動電流が第2のトラッキングコイル502への駆動電流よりも大きくなり、第1のトラッキングコイル501で発生する駆動力は第2のトラッキングコイル502で発生する駆動力よりも大きくなる。これにより、対物レンズ110を光ディスクの半径方向へチルトさせることができる。このとき、対物レンズ110のレンズチルト量は第1のトラッキングコイル501での駆動力と第2のトラッキングコイル502での駆動力の差に応じて生じる。ここで、第1および第2のトラッキングコイル501、502への駆動電流は、トラッキング方向へのレンズシフト量に比例するので、対物レンズ110のレンズチルト量は、トラッキング方向へのレンズシフト量に比例して生じさせることができる。
したがって、増幅器の倍率k1、k2を所定の値に設定することで、トラッキング方向へのレンズシフト量に比例して対物レンズ110をチルトさせることができ、さらにそのレンズシフト量に対するレンズチルト量を任意に設定することができる。
なお、図6ではトラッキングエラー信号からレンズチルト量を決定しているが、例えばピックアップ装置に対物レンズのトラッキング方向の変位検出手段を設け、変位量に応じてレンズチルト量を決定してもよい。変位検出手段は図18に示すような変位センサ1801をレンズホルダまたはアクチュエータに取り付ければよい。
本実施例では、第1の光ディスクに対して平行光入射とし、第2、第3、第4の光ディスクに対しては対物レンズの倍率を負、すなわち発散光入射としているが、有限光学系において、対物レンズの開口数NAが大きく、倍率の絶対値が大きいと対物レンズシフトによるコマ収差が急激に増加するため、上記のようにレンズチルトしてもコマ収差を十分に補正することができなくなる。本実施例では条件(5)に示すとおり、有限光学系の中では第2の光ディスクに対する対物レンズのNAが最も大きい。第2の光ディスクの記録再生において、対物レンズシフト0.3mm時にレンズチルトによりコマ収差補正をした時のRMS波面収差を0.07λrms以下に抑えるために、第2の光ディスクに対する対物レンズの倍率β2は以下の条件(1)、
−0.080<β2<0 (1)
を満たすように構成される。条件(1)を満足することにより、前記対物レンズの開口数が大きい第2の光ディスクに対しても、対物レンズシフト時に発生するコマ収差をレンズチルト補正により良好に抑えることができる。
本実施例では有限光学系において対物レンズシフト発生時に生ずるコマ収差を補正するため対物レンズをチルトさせているが、補正に必要なチルト量が大きいと対物レンズと光ディスクの間隔(差動距離)が小さくなってしまい、対物レンズと光ディスクの衝突が起こる可能性がある。そのため、チルト量はできうる限り小さい方が望ましい。前記対物レンズの第1面の曲率をc1、第2面の曲率をc2とすると、以下の条件(2)、
c1>c2>0 (2)
を満たすように構成されることが望ましい。
以後、説明の具体性のため、第1の半導体レーザ光源101aは波長λ1が略405nmの青紫色半導体レーザ、第2の半導体レーザ光源102aは波長λ2が略660nmの赤色半導体レーザ、第3の半導体レーザ光源103aは波長λ3が略780nmの赤外半導体レーザ、第1の光ディスク113aはBD、第2の光ディスク113bはHD DVD、第3の光ディスク113cはDVD、第4の光ディスク113dはCDとする。
対物レンズ110の第1面および第2面は、光軸を中心に回転対称な非球面形状であり、光軸からの高さをr(単位:mm)、非球面の面頂点での接平面からの光軸方向距離(サグ量)をZ(単位:mm)、非球面の光軸上での曲率をc(単位:1/mm)、円錐定数をk、4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次、18次、20次の非球面係数をそれぞれA、B、C、D、E、F、G、H、Jとして、以下の数3の式で表される。
Figure 2006323907
対物レンズ110の第1面および第2面の非球面を規定する前記曲率、円錐係数、各次の非球面係数および第1面と第2面の面間隔dは表1に示される。対物レンズ110は開口数が最も大きい第1の光ディスクにおいて平行光(倍率β1=0)が対物レンズに入射した場合に球面収差が補正されるように設計している。なお、表1における表記Eは、10を基数、Eの右の数字を指数とする累乗を表している。
Figure 2006323907
本実施例の光学系の具体的数値構成は表2に示される。表中、NA1、f1、λ1、t1、β1は、それぞれ第1の光ディスク使用時の像側開口数、焦点距離、設計波長、ディスクの基板厚、倍率であり、NA2、f2、λ1、t2、β2は、それぞれ第2の光ディスク使用時の同様の値、NA3、f3、λ2、t3、β3は、それぞれ第3の光ディスク使用時の同様の値、NA4、f4、λ3、t4、β4は、それぞれ第4の光ディスク使用時の同様の値である。前記の通り、開口数が大きい第1の光ディスクに対しては無限系(倍率β1=0)とし、第2、第3、第4の光ディスク使用時にも球面収差が補正されるよう倍率β2、β3、β4を決定している。本実施例におけるピックアップの光学系全体のRMS波面収差は、第1、第2、第3、第4の光ディスクでそれぞれ0.006λrms、0.005λrms、0.009λrms、0.004λrmsであった。なお、対物レンズの硝材はM−LAF81、ディスク基板はPC(ポリカーボネート)とした。n405、n660、n780はそれぞれλ1、λ2、λ3での屈折率、νdはd−line(587.6nm)でのアッベ数である。
Figure 2006323907
図7(a)、(b)、(c)、(d)は、本実施例における対物レンズ110と光ディスク113a、113b、113c、113dおよびそれぞれの光ディスクで信号の記録再生を行う時の光源101a、102a、103aからそれぞれのディスクまでの光線図を示す。
図8は、本実施例において対物レンズ110が光ディスクの半径方向にシフトした場合のレンズシフト量に対する波面収差発生量を示す。(a)は第2の光ディスク、(b)は第3の光ディスク、(c)は第4の光ディスクにおける収差量をそれぞれ表す。横軸がレンズシフト量、縦軸が諸収差量をそれぞれ表す。それぞれの光ディスクにおいてレンズシフトと共に3次のコマ収差が支配的となり、ハーフハイト型の光ピックアップ装置で想定される0.3mmのレンズシフトに対し、第2、第3、第4の光ディスクではトータルでそれぞれ0.278λrms、0.176λrms、0.138λrmsのRMS波面収差が発生しており、回折限界性能のマレシャル基準の0.07λrmsを大きく超えてしまい、良好なスポット性能を得ることができない。なお第1の光ディスク使用時は、対物レンズ110での結像倍率β1=0であるので、対物レンズには平面波が入射する。この場合には、対物レンズが光ディスクの半径方向にシフトしてもコマ収差が発生することはない。
図9は、本実施例において図8に示すように対物レンズ110が光ディスクの半径方向にシフトした場合に発生するコマ収差を補正するために、対物レンズシフトに伴って対物レンズを光ディスクの半径方向にチルトさせた場合のレンズシフト量に対する波面収差発生量を示す。図7と同様、(a)は第2の光ディスク、(b)は第3の光ディスク、(c)は第4の光ディスクにおける収差量をそれぞれ表す。横軸がレンズシフト量、左縦軸が諸収差量、右縦軸が補正に必要なレンズチルト量をそれぞれ表す。図9内において、諸収差量は実線で、レンズチルト量は破線で記されている。ここでレンズチルト量は図10に示すように、前記対物レンズ110の第1面の面頂点を中心に対物レンズが光ディスクの半径方向に回転した角度θで定義する。図11は本実施例において、第2の光ディスク113bの記録再生の際に、対物レンズシフトに伴って対物レンズをチルトさせる様子を模式的に示す。図11の点線で示した対物レンズはレンズを光ディスクの半径方向にシフトしただけの状態、実線で示したレンズはレンズシフトとともに収差補正のためにチルトを加えた状態を示す。本実施例では図11に示すように、レンズシフトに伴って対物レンズ110の第1面が光軸側を向くようにチルトさせている。図9からわかるように、対物レンズ110がレンズシフトした場合の光学系全体のRMS波面収差は高次成分まで含めてほとんど発生していない。例えば、対物レンズが0.3mm光ディスクの半径方向にシフトした時のRMS波面収差は、第2、第3、第4の光ディスクでそれぞれ0.019λrms、0.009λrms、0.006λrmsであり、RMS波面収差がマレシャル基準の0.07λrms以下になっており、レンズシフトにより発生するコマ収差を良好に補正することができる。すなわち、前記第1、第2、第3、第4の光ディスクに対し軸外でも良好なスポット性能を得ることができる。また、対物レンズシフト0.4mm時のコマ収差補正に必要な対物レンズのチルト角は、第2、第3、第4の光ディスクでそれぞれ1.27°、1.02°、1.69°であり、特許文献4において収差補正に必要なチルト角に比べDVD、CDともに約15%低く抑えることができており、HD DVDに対してもチルト角はCD以下に抑えられている。なお、BDは無限光学系(β1=0)のため、対物レンズをチルトさせる必要は無い。
本発明ではレンズシフトに伴って対物レンズを光ディスクの半径方向にチルトさせているが、レンズチルトによって対物レンズと光ディスクの間隔が小さくなることによる対物レンズと光ディスクの衝突を防ぐために、例えば図12に示すように、コバの厚さを一定にするのではなく、対物レンズチルト時にディスクに近づくコバの外側部分を内側部分より薄くしてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、第1および第2の光ディスクの記録再生時にエキスパンダーレンズ104によって倍率を切換えているが、図13に示すように第1から第4の光ディスクに対してエキスパンダーレンズ104を用いて対物レンズの倍率を切換えても良い。この構成では、各光源からエキスパンダーレンズに入射する光束を平行光にすることができるため、カップリングレンズの位置調整が容易となる。第1の実施形態と同様、倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。また、第1開口制限フィルタ101fは、対物レンズ110とともに対物レンズホルダ111で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良いし、第1開口制限フィルタ101fと第2開口制限フィルタ109を貼り合わせて対物レンズホルダ110で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良い。なお、本図中に示された各光学部品については、図1に示した本発明の第1の実施形態と同じ光学部品には同じ番号を付している。
(第3の実施形態)
第1、第2の実施形態では、検出器102b、103bは独立に配置した構成になっているが、図14に示すように第2の検出器102bと第3の検出器103bを共通化した形態でも構わない。第2および第3の光源から出た光は光分岐素子1401によって合成され、対物レンズ110によって光ディスク113c(DVD系光ディスク)または113d(CD系光ディスク)に集光される。光ディスクからの反射光は、光分岐素子1402で反射され、検出レンズ1403により光検出器1404に集光される。第1の実施形態と同様、倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。また、第1開口制限フィルタ101fは、対物レンズ110とともに対物レンズホルダ111で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良いし、第1開口制限フィルタ101fと第2開口制限フィルタ109を貼り合わせて対物レンズホルダ110で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良い。
(第4の実施形態)
第1から第3の実施形態では、半導体レーザ101a、102a、103aおよび検出器101b、102b、103bは独立に配置した構成になっているが、半導体レーザと検出器を同一の筐体に収納されたいわゆるレーザモジュールの形態でも構わない。例えば図15に示す実施例では、第1の半導体レーザ光源101aと第1の光検出器101bを同一の筐体1501aに、第2の半導体レーザ光源102aと第2の光検出器102bを同一の筐体1502aに、第3の半導体レーザ光源103aと第3の光検出器103bを同一の筐体1503aに収納したレーザモジュールを用いている。1501bは、第1の光源101aから光ディスク113aまたは113bに向けて発した光束と、前記光ディスクで反射された光束を分離し、復路の光束を光検出器101bに導く機能を持ったホログラム素子である。1502b、1503bも1501bと同じような作用を持つホログラム素子である。1501c、1502c、1503cはカップリングレンズである。エキスパンダーレンズは第1の実施形態と同様、倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。また、第2の実施形態と同様、第1から第4の光ディスクに対してエキスパンダーレンズ104を用いて対物レンズの倍率を切換えても良い。第1開口制限フィルタ101fは、対物レンズ110とともに対物レンズホルダ111で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良いし、第1開口制限フィルタ101fと第2開口制限フィルタ109を貼り合わせて対物レンズホルダ110で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良い。
(第5の実施形態)
第1から第4の実施形態では、半導体レーザ101a、102a、103aは独立に配置した構成になっているが、半導体レーザを同一の筐体に収納した構成でも構わない。例えば図16に示す実施例では、光源には第1の半導体レーザ光源101aと第2の半導体レーザ光源102a、第3の半導体レーザ光源103aを一体にした3波長レーザ1601を用い、検出系も共通化した光検出器1602を用いている。1603は光ディスクからの反射光を、光源から光ディスクまでの光路から分岐する光分岐素子である。エキスパンダーレンズは第1の実施形態と同様、倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。第1開口制限フィルタ101fは、対物レンズ110とともに対物レンズホルダ111で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良いし、第1開口制限フィルタ101fと第2開口制限フィルタ109を貼り合わせて対物レンズホルダ110で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良い。
(第6の実施形態)
さらには、複数の半導体レーザと共通化した光検出器を同一の筐体に収納したレーザモジュールの形態でも構わない。例えば図17に示す実施例では、第1、第2、第3の半導体レーザ光源101a、102a、103aと光検出器1703を同一の筐体1701に収納したレーザモジュールを用いている。1702は、前記各光源から光ディスク113a、113b、113c、113dに向けて発した光束と、前記光ディスクで反射された光束を分離し、復路の光束を光検出器1703に導く機能を持ったホログラム素子である。エキスパンダーレンズは第1の実施形態と同様、倍率の切換えはエキスパンダーレンズの代わりに液晶素子などを用いても良い。第1開口制限フィルタ101fは、対物レンズ110とともに対物レンズホルダ111で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良いし、第1開口制限フィルタ101fと第2開口制限フィルタ109を貼り合わせて対物レンズホルダ110で保持し、アクチュエータ112で対物レンズとともに駆動させても良い。
このように、半導体レーザ光源や光検出器を同一の筐体内に収納し1つのユニットとして作成することにより、光ピックアップの小型化が可能であり、また各素子の光軸調整なども不要となるため、光ピックアップの信頼性も向上する。
本発明により、光情報記録再生装置の光ピックアップが簡素化、集約化でき、しかも現在規格化が進む、あるいはすでに規格化されているCDやDVD、BD、HD DVDなど複数種類の光ディスクに1台の光ディスクドライブ、1つの光ピックアップ装置で対応することが可能となる。
本発明の互換型光ピックアップ装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置における第1開口制限フィルタの一例を示す上面図である。 本発明の互換型ピックアップ装置における、第1、第2開口制限フィルタの配置の一例を示した図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置における第2開口制限フィルタの一例を示す上面図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置におけるアクチュエータの一例を示す斜視図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置における対物レンズのトラッキング駆動およびチルト駆動を示すブロック図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置における対物レンズと光ディスクを示す図である。(a)第1の光ディスクにおける光線図である。(b)第2の光ディスクにおける光線図である。(c)第3の光ディスクにおける光線図である。(d)第4の光ディスクにおける光線図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置における、レンズチルトによるコマ収差補正をしない場合のレンズシフトに対する諸収差の発生量を表すグラフである。(a)第2の光ディスクにおける諸収差の発生量を表すグラフである。(b)第3の光ディスクにおける諸収差の発生量を表すグラフである。(c)第4の光ディスクにおける諸収差の発生量を表すグラフである。 本発明の互換型光ピックアップ装置における、レンズチルトによるコマ収差補正をした場合のレンズシフトに対する諸収差の発生量および補正に必要なレンズチルト量を表すグラフである。(a)第2の光ディスクにおける諸収差の発生量および補正に必要なレンズチルト量を表すグラフである。(b)第3の光ディスクにおける諸収差の発生量および補正に必要なレンズチルト量を表すグラフである。(c)第4の光ディスクにおける諸収差の発生量および補正に必要なレンズチルト量を表すグラフである。 本発明の互換型光ピックアップ装置における対物レンズのレンズチルト量の定義を示す図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置における対物レンズのレンズチルトを示す概念図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置における対物レンズの一例を示した図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第3の実施形態を示す概略構成図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第4の実施形態を示す概略構成図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第5の実施形態を示す概略構成図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置の第6の実施形態を示す概略構成図である。 本発明の互換型光ピックアップ装置における対物レンズのレンズ位置検出手段の一例を示す図である。
符号の説明
101a:第1光源(青紫色半導体レーザ)、102a:第2光源(赤色半導体レーザ)、103a:第3光源(赤外半導体レーザ)、101b、102b、103b:カップリングレンズ、101c、102c、103c:光分岐素子、101d、102d、103d:検出レンズ、101e:第1光検出器、102e:第2光検出器、103e:第3光検出器、101f:第1開口制限フィルタ、104a:エキスパンダーレンズ、104b:アクチュエータ、105、106:光分岐素子、107:立ち上げミラー、108:1/4λ波長板、109:第2開口制限フィルタ、110:対物レンズ、111:対物レンズホルダ、112:対物レンズアクチュエータ、113a:第1光ディスク、113b:第2光ディスク、113c:第3光ディスク、113d:第4光ディスク、114:スピンドルモータ、
201:第1の領域、202:第2の領域、
401:光透過領域、402:第3光遮蔽領域、403:第2、第3光遮蔽領域、
501:第1のトラッキングコイル、502:第2のトラッキングコイル、503:フォーカシングコイル、504:支持部材、505:固定部、506:永久磁石、507:ヨーク、
1401:光分岐素子、1402:光分岐素子、1403:検出レンズ、1404:光検出器、
1501a、1502a、1503a:筐体、1501b、1502b、1503b:ホログラム素子、1501c、1502c、1503c:カップリングレンズ、
1601:光源(3波長半導体レーザ)、1602:光検出器、1603:光分岐素子、
1701:筐体、1702:ホログラム素子、1703:光検出器、
1801:変位センサ。

Claims (20)

  1. ほぼ同一波長の光を用いて、種別の異なる第1の光ディスクと第2の光ディスクの記録または再生を行う光ピックアップ装置であって、
    前記第1の光ディスクと前記第2の光ディスクとで、前記光の光束の発散度または収束度を切換える光学素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記光学素子は、前記第1の光ディスクに対して無限光学系に、前記第2の光ディスクに対して有限光学系に切換える素子であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 第1の基板厚を有する第1の光ディスクと、前記第1の基板厚とは厚さの異なる第2の基板厚を有する第2の光ディスクに、光を照射するための1つの第1の光源と、
    前記第1及び第2の光ディスクに、前記光源からの光を集光する対物レンズと、
    前記第1、第2の光ディスクの種別に応じて、前記対物レンズの結像倍率を異ならせる光学素子とを有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 前記光学素子は、前記第1の光ディスクに対して無限光学系に、前記第2の光ディスクに対して有限光学系に切換える素子であることを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記光ピックアップ装置は、更に、前記対物レンズを前記第1又は第2の光ディスクの半径方向にチルトさせるチルト機構を有することを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記光ピックアップ装置は、更に、前記第1,第2の光ディスクとは種別の異なる第3の光ディスクに光を照射するための、前記第1の光源からの光とは波長の異なる光を出射する第2の光源と、
    前記第1,第2、第3の光ディスクとは種別の異なる第4の光ディスクに光を照射するための、前記第1、第2の光源からの光とは波長の異なる光を出射する第3の光源とを有することを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記対物レンズは、前記第1の光ディスクに対して無限光学系となり、前記第2、第3、第4の光ディスクに対して有限光学系となるように構成され、
    前記対物レンズは、前記第1の光ディスクの記録または再生時には、レンズチルトによる収差補正を行わず、前記第2、第3、第4の光ディスクの記録または再生時に、レンズチルトによる収差補正を行うようにされたことを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記光ピックアップ装置は、前記対物レンズを光ディスクの半径方向への駆動するアクチュエータを有し、
    前記対物レンズのチルト量は、前記アクチュエータの駆動コイルへの印加電流によって決定することを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記光ピックアップ装置は、前記対物レンズのレンズ位置を検出するレンズ位置検出器を有し、
    前記対物レンズのチルト量は、前記レンズ位置検出器によって検出した前記対物レンズの前記第1または第2の光ディスクの半径方向へのシフト量によって決定することを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記光ピックアップ装置は、更に、前記光源と前記対物レンズの間に、前記第2の光ディスクに対して、開口制限を行う第1の開口制限素子を有することを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記第1の光源から出射される光の波長が略405nm、前記第2の光源から出射される光の波長が略660nm、前記第3の光源から出射される光の波長が略780nmであり、
    前記第1の光ディスクがBD系の光ディスクであり、前記第2の光ディスクがHD DVD系の光ディスクであり、前記第3の光ディスクがDVD系の光ディスクであり、前記第4の光ディスクがCD系の光ディスクであることを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ装置。
  12. 前記対物レンズは第1面、第2面ともに非球面形状であり、第1面の曲率c1(単位:1/mm)、第2面の曲率c2(単位:1/mm)が以下の条件(2)、
    c1>c2>0 (2)
    を満足することを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
  13. 前記対物レンズの第1面および第2面は、光軸を中心に回転対称な非球面形状であり、第1面は以下の条件(3)、
    0.55<c<0.65
    0≦A、B<1.0E−3
    −3.0E−4<C≦0 (3)
    0≦D、E<1.0E−4
    −2.0E−6<F、G、H、J<2.0E−6
    第2面は以下の条件(4)、
    0<c<0.1
    0≦A<5.0E−2
    −3.0E−2<B≦0
    0≦C<2.0E−2 (4)
    −3.0E−3<D≦0
    0≦E<3.0E−4
    −5.0E−5<F、G、H、J<5.0E−5
    を満たすことを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置(但し、cは非球面の光軸上での曲率、A〜Jは4次から20次までの偶数次の非球面係数)。
  14. 前記対物レンズは、レンズチルト時にディスクに近づくコバの外側部分を内側部分より薄くしたことを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
  15. 前記光学素子は、前記第1,第2,第3,第4の光ディスクそれぞれに対して、倍率を切換えるように構成されていることを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ装置。
  16. 前記第2の光源からの光の反射光と、前記第3の光源からの光の反射光とは、1の検出器で受光するように構成されていることを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ装置。
  17. 前記第1の光源と、前記第1の光源からの光の反射光を受光する第1の検出器は、同一の筐体に収容されておりであり、
    前記第2の光源と、前記第2の光源からの光の反射光を受光する第2の検出器は、同一の筐体に収容されておりであり、
    前記第3の光源と、前記第3の光源からの光の反射光を受光する第3の検出器は、同一の筐体に収容されていることを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ装置。
  18. 前記第1、第2,第3の光源は、同一の筐体に収容されていることを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ装置。
  19. 前記第1、第2,第3の光源と、前記第1、第2,第3それぞれの光源からの光の反射光を受光する光検出器は、同一の筐体に収容されていることを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ装置。
  20. ほぼ同一波長の光を用いて、基板厚の異なる第1の光ディスクと第2の光ディスクの記録または再生を行う光ピックアップ装置であって、
    前記第1,第2の光ディスクに、前記光を集光する対物レンズと、
    前記第1の光ディスクと前記第2の光ディスクとで、前記光の光束の発散度または収束度を切換える光学素子を有し、
    前記第1の光ディスクに対する前記対物レンズの倍率β1がβ1=0であり、前記第2の光ディスクに対する前記対物レンズの倍率β2が以下の条件(1)、
    −0.080<β2<0 (1)
    を満足するように構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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