JP2006164493A - 光学ヘッド及び情報記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の情報記録層が設けられる光情報記録媒体に適用される光学ヘッドが大型化するのを抑制する。
【解決手段】コリメータレンズ30は、光源側に配置される凹レンズ30aと、対物レンズ側に配置される凸レンズ30bとで構成される。コリメータレンズ用アクチュエータ31は、光情報記録媒体の情報記録層までの光透過層の厚みに応じて発生する球面収差を打ち消す方向に凸レンズ30bを移動させる。対物レンズ50のコリメータレンズ側に開口絞り25が設けられており、開口絞り52は、凸レンズ30bの対物レンズ側焦点位置の近傍に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学ヘッド及び当該光学ヘッドを備えた情報記録再生装置に関するものである。
高密度、大容量の光情報記録媒体として市販されているものでDVDやBDと呼ばれる光ディスクがある。このような光ディスクは画像、音楽、コンピュータデータを記録する記録媒体として急速に普及しつつある。
光ディスクの大容量化に伴い、光学ヘッド用光源の短波長化と対物レンズの高NA化が進んでいる。しかし、NAが高くなるほど光ディスクの光透過層厚みの変化による球面収差の変化が顕著になってくる。例えばDVDで用いられている波長650nm、対物レンズのNAが0.6の場合では、光透過層厚みの変化が10μmに対して約10mλの球面収差が発生する。これに対し、次世代の光ディスク用として考えられる波長400nm、NA0.85の場合には光透過層厚みの変化が10μmに対して約100mλとDVDの場合に対して約10倍の球面収差が発生する。
下記特許文献1には、球面収差を補正する手段として、コリメータレンズをコリメータレンズ用アクチュエータに搭載し、光源と対物レンズの間に配置されたコリメータレンズを移動させる方式が示されている。この方式では、コリメータレンズを移動させることによって光透過層の厚み誤差に起因する球面収差を打ち消すが、その方式について図9を参照しながら以下、具体的に説明する。
図9は、特許文献1に開示された光学ヘッド101の構成を示している。この光学ヘッド101は、光源110と、回折格子111と、偏光ビームスプリッタ112と、コリメータレンズ113と、コリメータレンズ用アクチュエータ114と、1/4波長板115と、対物レンズ116と、対物レンズ用2軸アクチュエータ117と、マルチレンズ118と、光検出器119とを備えている。
光源110から出射されたビーム光は、先ず、回折格子111に入射し、この回折格子111によって回折される。この回折格子111は、いわゆる3スポット法によるトラッキングサーボを可能とするために、ビーム光を少なくとも3つに分割するためのものである。
そして、回折格子111によって回折されてなる0次光及び±1次光(以下、これらをまとめて「入射ビーム光」と称する。)は、偏光ビームスプリッタ112を透過して、コリメータレンズ113に入射する。ここで、コリメータレンズ113は、例えば、2枚の球面レンズ113a、113bを貼り合わせてなる。
コリメータレンズ113に入射した入射ビーム光は、光ディスク102の光透過層104の厚さtが規定値通りの場合には、コリメータレンズ113によって平行光とされる。
なお、このコリメータレンズ113は、コリメータレンズ用のアクチュエータ114に搭載されており、このコリメータレンズ用アクチュエータ114によって、入射ビーム光の光軸に沿って前後に移動可能とされている。そして、このコリメータレンズ113は、光ディスク102の光透過層の厚さtが規定値から外れている場合には、当該光透過層104の厚み誤差に起因する球面収差を補正するように、コリメータレンズ用アクチュエータ114によって移動される。すなわち、光ディスク102の光透過層104の厚さtが規定値から外れている場合、入射ビーム光は、光透過層104の厚み誤差に起因する球面収差を補正するように、コリメータレンズ113によって発散光或いは収束光とされる。
そして、コリメータレンズ113から出射された入射ビーム光は、1/4波長板115を介して、対物レンズ116に入射する。ここで、入射ビーム光は、1/4波長板115を透過する際に円偏光状態となされ、この円偏光光束が対物レンズ116に入射する。
対物レンズ116は、入射ビーム光を光ディスク102の記録層上に集光するためのものである。すなわち、1/4波長板115によって円偏光状態とされた入射ビーム光は、対物レンズ116によって集光されて、光ディスク102の光透過層104を介して、光ディスク102の記録層に入射する。
対物レンズ116によって集光されて光ディスク102の記録層に入射した入射ビーム光は、記録層で反射されて戻り光となる。この戻り光は、元の光路をたどって対物レンズ116を透過した後、1/4波長板115に入射する。そして、戻り光は、1/4波長板115を透過することにより、往きの偏光方向に対して90度回転された直線偏光となり、その後、この戻り光は、コリメータレンズ113によって収束光とされた後、偏光ビームスプリッタ112に入射し、この偏光ビームスプリッタ112によって反射される。偏光ビームスプリッタ112によって反射された戻り光は、マルチレンズ118を介して光検出器119に入射し、当該光検出器119によって検出される。
前記光学ヘッド101を用いて光ディスク102の記録層上に光を集光して記録再生を行うとき、光ディスク102の光透過層104の厚み誤差によって発生する主な収差は、デフォーカスによるものと、球面収差によるものである。
デフォーカスは、フォーカスサーボにより補正される。すなわち、光検出器119での検出光量に基づいてフォーカスサーボを行い、対物レンズ用2軸アクチュエータ117によって対物レンズ116を光軸方向に沿って前後に動かすようにしている。これによりデフォーカスが補正され、記録層上に焦点が合わされる。
一方、球面収差については、対物レンズ116に入射する入射ビーム光を発散光或いは収束光とすることにより、光透過層104の厚さtに応じて発生する球面収差と逆極性の球面収差を発生させることで補正を行う。具体的には、コリメータレンズ用アクチュエータ114によってコリメータレンズ113を光軸方向に沿って前後に動かすことで、対物レンズ116への入射ビーム光を発散光或いは収束光とし、対物レンズ116で逆極性の球面収差を発生させる。これにより、光透過層104の厚み誤差に起因する球面収差をキャンセルするようにしている。すなわち、この光学ヘッド101において、コリメータレンズ用アクチュエータ114は、光ディスク102の光透過層104の厚さtに応じて、球面収差を打ち消すようにコリメータレンズ113を移動させる移動手段となっている。したがって、この光学ヘッド101においては、光源110から出射されたビーム光が対物レンズ116を透過して焦点を結んだときは、球面収差がキャンセルされた状態になっていて、光学系全体として良好に球面収差が補正された系となっている。
特開平11−259906号公報
ところで、今後さらなる大容量化を図るためには、情報記録層をさらに多層構造とすることが考えられる。すなわち、情報記録層を多層化し、各情報記録層に情報の記録を行うことで大容量化を図ることが考えられる。しかし、情報記録層毎に対物レンズからの距離が違うため、発生する球面収差が情報記録層毎に異なることになる。例えば、ある情報記録層に対しては到達した光の残存球面収差が最小となるように設定されているとする。このときの光透過層の厚みを最適基材厚と呼ぶことにする。この場合において前記情報記録層と異なる情報記録層に対しては、最適基材厚からの光透過層の厚みの変化量に応じた球面収差が発生する。ここで、光透過層の厚みの変化量Δd、光透過層の屈折率n、対物レンズの開口数NA(numerical aperture)とすると、3次の球面収差Wは、下記のような数式(2)で表される(ラジオ技術社 光ディスク技術第2版 p60〜参照)。
Figure 2006164493
この数式(2)から明らかなように、3次の球面収差Wは、最適基材厚からの光透過層の厚みの変化量Δdに比例して大きくなる。つまり、情報記録層を多層化することによって光透過層の厚みが大きくなると、補正する球面収差量も増えることになる。そのため、従来の光学ヘッドでは、発生した球面収差を補正するために必要なコリメータレンズの移動量も増大することになる。この結果、コリメータレンズの移動量を確保するためにはコリメータレンズ用アクチュエータが大きくなり、光学ヘッドが大型化してしまうという課題がある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の情報記録層が設けられる光情報記録媒体に適用される光学ヘッドが大型化するのを抑制することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、光源から出射された光ビームをコリメータレンズ及び対物レンズを通して複数の情報記録層を有する光情報記録媒体に集光させる光学ヘッドを前提として、前記コリメータレンズは、前記光源側に配置される凹レンズと、前記対物レンズ側に配置される凸レンズとで構成され、前記光情報記録媒体の情報記録層までの光透過層の厚みに応じて発生する球面収差を打ち消す方向に前記凸レンズを移動させるコリメータレンズ用アクチュエータが設けられている。
本発明では、コリメータレンズ用アクチュエータが凸レンズを移動させることにより、対物レンズへ入射する光ビームを平行光から発散光又は収束光に変えることができる。このため、光情報記録媒体中の情報記録層までの光透過層の厚みに応じて発生する球面収差を低減することができる。しかもコリメータレンズを凹レンズと凸レンズとで構成していることから、コリメータレンズとしての焦点距離よりも凸レンズの焦点距離のほうが短くなる。このためコリメータレンズとしての機能を確保しつつ、コリメータレンズを1枚のレンズで構成した場合に比べて前記球面収差補正時の凸レンズの移動量を低減することができる。この結果、凸レンズの移動範囲が低減されるので、複数の情報記録層が設けられる光情報記録媒体に適用される光学ヘッドが大型化するのを抑制することができる。
ここで、前記対物レンズのコリメータレンズ側に開口絞りが設けられており、前記開口絞りは、前記凸レンズの対物レンズ側の焦点位置の近傍に配置されているのが好ましい。
この態様では、球面収差を補正するために凸レンズが移動しても、開口絞りへの入射ビーム光量の変動を最小限に抑えることが可能となり、光情報記録媒体に入射される光量を安定させることができる。
また、前記対物レンズは、平行光が入射されたときの前記対物レンズの焦点が前記光情報記録媒体の最も入射側表面に近い情報記録層に合ったときに生ずる球面収差の絶対値と、前記焦点が最奥の情報記録層に合ったときに生ずる球面収差の絶対値とが同等になるように設定されているのが好ましい。
この態様では、最も入射側表面に近い情報記録層に対物レンズの焦点が合ったときの球面収差の絶対値と、最奥側の情報記録層に対物レンズの焦点が合ったときの球面収差の絶対値とが同等となるので、これら球面収差を補正するに際し、対物レンズへ入射される光ビームの平行光から発散光への変化割合と平行光から収束光への変化割合とを同等にすることができる。したがって、対物レンズに発散光を入射させる場合の光量変化と、収束光を入射させる場合の光量変化とを同等にできるので何れの情報記録層においても情報記録再生性能を確保しやすくすることができる。
この場合において、前記光ビームが入射する側からj番目(jは1≦j≦mの整数、mは情報記録層の層数)の前記情報記録層までの前記光透過層の厚みをdj、j番目の前記光透過層の屈折率をnj、前記対物レンズを設計するときの前記光透過層の屈折率をN、前記最も入射側表面に近い情報記録層と前記最奥の情報記録層との間に前記対物レンズの焦点が合った状態で平行光が入射された前記対物レンズによって生ずる球面収差が相殺される前記光透過層の厚みをAとしたときに、前記対物レンズは、以下の式(1)
Figure 2006164493
を満足しているのが好ましい。
この態様では、最も入射側表面に近い情報記録層に対物レンズの焦点が合ったときの球面収差と、最奥側の情報記録層に対物レンズの焦点が合ったときの球面収差とを同等にし易くすることができる。
また、本発明は、光源から出射された光ビームをコリメータレンズ及び対物レンズを通して複数の情報記録層を有する光情報記録媒体に集光させる光学ヘッドを前提として、前記光源と前記対物レンズとの間に前記情報記録層までの光透過層の厚みに応じて発生する球面収差を補正する収差補正手段が設けられ、前記対物レンズは、平行光が入射されたときの前記対物レンズの焦点が前記光情報記録媒体の最も入射側表面に近い情報記録層に合ったときに生ずる球面収差の絶対値と、前記焦点が最奥の情報記録層に合ったときに生ずる球面収差の絶対値とが同等になるように設定されている。
本発明では、最も入射側表面に近い情報記録層に対物レンズの焦点が合ったときの球面収差の絶対値と、最奥側の情報記録層に対物レンズの焦点が合ったときの球面収差の絶対値とが同等となるので、これら球面収差を補正するに際し、対物レンズへ入射される光ビームの平行光から発散光への変化割合と平行光から収束光への変化割合とを同等にすることができる。したがって、対物レンズに発散光を入射させる場合の光量変化と、収束光を入射させる場合の光量変化とを同等にできるので何れの情報記録層においても情報記録再生性能を確保しやすくすることができる。
この発明において、前記光ビームが入射する側からj番目(jは1≦j≦mの整数、mは情報記録層の層数)の前記情報記録層までの前記光透過層の厚みをdj、j番目の前記光透過層の屈折率をnj、前記対物レンズを設計するときの前記光透過層の屈折率をN、前記最も入射側表面に近い情報記録層と前記最奥の情報記録層との間に前記対物レンズの焦点が合った状態で平行光が入射された前記対物レンズによって生ずる球面収差が相殺される前記光透過層の厚みをAとしたときに、前記対物レンズは、以下の式(1)
Figure 2006164493
を満足しているのが好ましい。
この態様では、最も入射側表面に近い情報記録層に対物レンズの焦点が合ったときの球面収差と、最奥側の情報記録層に対物レンズの焦点が合ったときの球面収差とを同等にし易くすることができる。
また、本発明は、前記光学ヘッドと、前記光学ヘッドからの信号に基づいて、前記光情報記録媒体への情報の記録及び前記光情報記録媒体に記録された情報の再生の少なくとも一方を行う制御部とを備えている情報記録再生装置である。
以上説明したように、本発明によれば、複数の情報記録層が設けられる光情報記録媒体に適用される光学ヘッドが大型化するのを抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明に従う光学ヘッドの一実施形態を示した図である。この光学ヘッド1は、光ディスク等の光情報記録媒体90に光ビームを照射する。
前記光学ヘッド1は、光源10と、偏光ビームスプリッタ20と、コリメータレンズ30と、コリメータレンズ用アクチュエータ31と、1/4波長板40と、対物レンズ50と、対物レンズ用アクチュエータ51と、対物レンズ開口絞り52と、回折格子60と、シリンドリカルレンズ70と、光検出器80を備える。
前記光情報記録媒体90には、複数(図例では4つ)の情報記録層90a,・・,90dが設けられている。対物レンズ50側の表面と、この入射側表面に最も近い最入射側の情報記録層90aとの間は光透過層となっており、この光透過層の厚みをd1とする。最入射側の情報記録層90aと、この情報記録層90aの隣の情報記録層(2番目の情報記録層)90bとの間は光透過層となっており、その厚みをd2とする。2番目の情報記録層90bと3番目の情報記録層90cとの間は光透過層となっており、その厚みをd3とする。3番目の情報記録層90cと4番目の情報記録層(最奥の情報記録層)90dとの間は光透過層となっており、その厚みをd4とする。
前記光源10は、記録再生時に光情報記録媒体90に向けて光ビームを出射するものであり、直線偏光の発散ビームを出射する。光源10から出射された発散ビームは、偏光ビームスプリッタ20を透過して、コリメータレンズ30に入射する。ここで、コリメータレンズ30は、従来例で示した光学ヘッドとは異なり、2枚のそれぞれ独立した正のパワーを持つレンズと負のパワーを持つレンズで構成する。すなわち、コリメータレンズ30は、光源10側に配置された負のパワーを持つ凹レンズ30aと、対物レンズ50側に配置された正のパワーを持つ凸レンズ30bとで構成される。凹レンズ30aは、ビーム入射面が凹面形状、ビーム出斜面が凸面形状のメニスカスレンズである。凸レンズ30bは、図例では両面が凸面形状のレンズを示しているが、これに代えて片面が平面形状の凸レンズとしていもよい。ただし、性能面を考慮すれば両面が凸面形状の凸レンズとするのが好ましい。
凸レンズ30bは、コリメータレンズ用アクチュエータ31に搭載されている。コリメータレンズ用アクチュエータ31は、図2に示すように固定レンズホルダ37と、この固定レンズホルダ37に固定された駆動部36と、この駆動部36によって移動可能に構成される可動レンズホルダ35とを備えている。固定レンズホルダ37には、凹レンズ30aが固定されている。可動レンズホルダ35には、凸レンズ30bが固定されている。可動レンズホルダ35は、駆動部36によって、ビーム光の光軸に沿って双方向(前後方向)に移動可能となっている。駆動部36は、例えばステッピングモータによってスクリュー軸を回転させることで可動レンズホルダ35を移送させるものであってもよく、あるいは圧電素子によって軸自体を軸方向に移動させて可動レンズホルダ35を移送させるものであってもよい。
凸レンズ30bは通常、基準位置に設定されるようになっている。凸レンズ30bがこの基準位置にあるときには、コリメータレンズ30から対物レンズ50へ向かう光ビームが平行光となる。そして、可動レンズホルダ35を移動させて凸レンズ30bと凹レンズ30aとの間隔dclを変えることにより、コリメータレンズ30から出射される光ビームが、平行光から発散光又は収束光に変わる。この凸レンズ30bと凹レンズ30aとの間隔dclの調整は、記録再生を行う情報記録層90a,・・,90dまでの光透過層の厚さに応じて発生する球面収差を補正するために行われる。すなわち、対物レンズ50への入射ビーム光を発散光或いは収束光とすることで、対物レンズ50で逆極性の球面収差を発生させ、光透過層の厚みに応じて発生する球面収差を低減させる。言い換えると、本実施形態では、凹レンズ30a及び凸レンズ30bからなるコリメータレンズ30と、コリメータレンズ用アクチュエータ31とにより、光透過層の厚みに応じて発生する球面収差を補正する収差補正手段が構成されている。
コリメータレンズ30を透過した入射ビーム光は、1/4波長板40を介して対物レンズ50に入射される。ここで、入射ビーム光は、1/4波長板40を透過する際に円偏光状態となされ、この円偏光光束が対物レンズ50に入射する。対物レンズ50の入射側(コリメータレンズ側)には前記対物レンズ開口絞り52が配設されているので、この対物レンズ開口絞り52によって対物レンズ50への入射ビーム光の径が制限される。対物レンズ開口絞り52は、凸レンズ30bの焦点位置の近傍に配置される。このように配置することにより、球面収差を補正するために凸レンズ30bを光軸方向に移動させて入射ビーム光を発散光或いは収束光としたときでも、対物レンズ開口絞り52を通過できる入射ビーム光量の変動を抑えることができる。ここで、凸レンズ30bの焦点位置の近傍とは、凸レンズ30bの焦点距離に対して±20%の範囲を含む概念であり、凸レンズ30bの焦点距離に対して±10%の範囲であるのが好ましい。この範囲であれば、記録再生性能にあまり影響を与えない程度に入射ビーム光量の変動を抑えることができる。
対物レンズ50は、入射ビーム光を光情報記録媒体90の情報記録層上に集光するためのものである。すなわち、1/4波長板40によって円偏光状態とされた入射ビーム光は、対物レンズ50によって集光されて、光情報記録媒体90の光透過層を透過して目的の情報記録層90a,・・,90dに入射する。
情報記録層90a,・・,90dに集光された入射ビーム光は、情報記録層90a,・・,90dで反射されて戻り光となる。この戻り光は、元の光路を辿って対物レンズ50を透過した後、1/4波長板40に入射する。そして、1/4波長板40を透過することにより、戻り光は往きの偏光方向に対して90度回転された直線偏光となり、その後、この戻り光は、コリメータレンズ30によって収束光とされた後、偏光ビームスプリッタ20によって反射される。
偏光ビームスプリッタ20によって反射された戻り光は、ビーム分割素子である回折格子60で0次光と1次光に分割され、シリンドリカルレンズ70を介して光検出器70に入射し、当該光検出器80によって検出される。このシリンドリカルレンズ70は、戻り光に対して、いわゆる非点収差法によるフォーカスサーボを可能とするための非点収差を付与するためのものである。光検出器80は、各フォトダイオードに入射した戻り光の光強度に応じた電気信号を出力するとともに、それらの電気信号に対して所定の演算処理を施して、フォーカスサーボ信号やトラッキングサーボ信号等の信号を生成し出力する。
ここで、本実施形態1について、具体的な数値例を以下に示す。
光源1から出射される光の波長λ=405nm
コリメータレンズ30の合成焦点距離fcl=18.8mm
凹レンズ30aの焦点距離fcl凹=−21mm
凸レンズ30bの焦点距離fcl凸=12mm
凹レンズ30aと凸レンズ30bのレンズ間隔dcl=3.0mm
対物レンズ50の焦点距離fol=1.3mm
対物レンズ開口絞り52φ=2.21mm
情報記録層間の各光透過層の厚みd1=d2=d3=d4=25μm
情報記録媒体90の各光透過層の屈折率n1=n2=n3=n4=1.61
図3に、前記数値例の場合における凸レンズ30bの移動量と光透過層厚の関係を示す。この図は、縦軸に凸レンズ30bの移動量(mm)をとり、横軸に光透過層厚(mm)をとったものであり、情報記録媒体90の情報記録層90a,・・,90dに光ビームを集光させる際に発生する球面収差を補正するために必要な凸レンズ30bの移動量を示している。横軸の0.025mmは最入射側の情報記録層90aの位置に相当し、0.1mmは最奥の情報記録層90dの位置に相当する。
凸レンズ30bの移動量のゼロ点は、コリメータレンズ30を透過した光ビームが平行光となるとき、本例では凹レンズ30aと凸レンズ30bのレンズ間隔dcl=3.0mmのときとしている。このとき対物レンズ50で集光されて光情報記録媒体90の表面から62.5μm(0.0625mm)の位置に焦点が合ったときに残存球面収差が最小になるような対物レンズ50が選定されているものとしている。すなわち、光透過層の厚みが62.5μmで球面収差が最小になるような対物レンズ50が用いられていることを条件としている。そして同図では、レンズ間隔dclが広がる方向の移動量を「+」とし、本実施例のように凸レンズ30bと凹レンズ30aからなるコリメータレンズ30の場合と、従来のように1枚の凸レンズからなるコリメータレンズの場合とを比較している。これらコリメータレンズの焦点距離fは、何れも18.8mmとしている。
図3から分かるように、光情報記録媒体90の各光透過層の厚みd1〜d4の範囲で球面収差を補正するためには、1枚コリメータレンズでは約10.5mmの移動量が必要なのに対して、本実施例のコリメータレンズ30では、約4.0mmの移動量で足りる。したがって、本実施例では凸レンズ30bを光軸方向に移動させる距離を小さくすることができる。
このような結果が得られる理由について、図4に示す物体距離とレンズ移動量の関係を参照しつつ、ニュートンの結像公式
xx’=ff’=−f=−f’ ・・・(3)
を使って説明する。
光源の位置Oから出射された光がレンズによって集光されて光源虚像の位置O’で結像するとする。レンズが距離xだけ移動した場合において、レンズの後側焦点F’と光源虚像O’との間の距離x’と、レンズ移動量xとの関係を求める。レンズが距離xだけ移動した場合、式(3)により、光源虚像の位置O’は、焦点距離fの2乗に比例して変化する。したがって、コリメータレンズを独立した2枚のレンズからなる構成とし、移動させる凸レンズ30bの焦点距離fを短くすることで、少ないレンズ移動量で光源虚像位置O’を大きく移動することができる。つまり、凸レンズ30bの焦点位置fcl凸は、1枚のコリメータレンズの場合の焦点距離よりも短くしているので、1枚コリメータレンズよりも少ない移動量で対物レンズ50への入射ビーム光を1枚コリメータレンズと同じ発散状態或いは収束状態にすることができる。なお、凸レンズ30bの焦点位置は、光学ヘッドの光学系の倍率、コリメータレンズ30の焦点位置とコリメータレンズを構成する負のパワーをもつ凹レンズ30aとの関係、あるいは光学ヘッドの外形形状などの要素により、最適に決定することができる。
図5は、本光学ヘッド1における凸レンズ30bの移動量に対するコリメータレンズ入射側NAの変動量を示している。同図は、縦軸にコリメータレンズ入射側NAをとり、横軸に凸レンズ30bの移動量をとっている。ここでコリメータレンズ入射側NAとは、対物レンズ開口絞り52で入射ビーム光束が制限されることを前提とした光源側でのコリメータレンズ30への入射光束の広がり度合いを意味している。
凸レンズ30bの移動量がゼロとなる原点位置は、コリメータレンズ30の出射ビーム光が平行光になる場合としており、本実施例では凹レンズ30aと凸レンズ30bのレンズ間隔dcl=3.0mmとなっている。そして、凸レンズ30bが原点位置にあるときに、凸レンズ30bの対物側焦点位置と対物レンズ開口絞り52の位置が一致する設定となっている。凸レンズ30bの移動量は、レンズ間隔が広がる方向を「+」としている。
コリメータレンズ入射側NAは、凸レンズ30bの移動に伴い、凸レンズ30bが原点位置にあるときにピークを有し且つ上に凸の曲線状に変化する。したがって、原点位置を中心として凸レンズ30bが両側に移動する構成とすれば、コリメータレンズ入射側NAの変動が最も小さくなる特性となる。すなわち、凸レンズ30bの移動量が4mmの場合(例えば、図3における2枚コリメータレンズ参照)において、−3mmから+1mmの範囲で凸レンズ30bが移動する場合に比べ、−2mmから+2mmの範囲で凸レンズ30bが移動する場合の方がコリメータレンズ入射側NAの変動を低減することができる。このように、凸レンズ30bの焦点位置近傍に対物レンズ開口絞り52を配置すると、球面収差を補正するために凸レンズ30bが移動しても、コリメータレンズ入射側NAの変動を抑制することができる。したがって、対物レンズ開口絞り52への入射ビーム光量の変動を最小限に抑えることが可能となり、光情報記録媒体90に入射される光量を安定させることができる。この結果、どの情報記録層90a,・・,90dに焦点を当てるかによらず、光情報記録媒体90へ入射する光量及び光情報記録媒体90からの戻り光に基づく記録再生信号の光量の安定化を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、より少ないレンズ移動量でより大きい球面収差補正量を得ることができ、且つ、レンズ移動による対物レンズ50への入射ビーム光の取り込み効率の変動も抑えることができる。このため、光学システム上における移動部の移動距離を抑えることができるので、光学ヘッド1をより小型化することができる。また、凸レンズ30bの移動に伴う光軸ずれによって発生する収差も抑えることができるため、この点からも記録再生性能の向上に寄与する。
なお、本実施の形態では、光情報記録媒体の情報記録層を4層としたが、これに限られるものではなく、例えば3層や8層等の複数層であっても同様の効果が得られる。
また、本実施形態1における具体的な数値例として、情報記録層間の各光透過層の厚みd1=d2=d3=d4=25μmの場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば情報記録層間の各光透過層の厚みが、それぞれd1=55μm、d2=10μm、d3=20μm、d4=15μmであってもよく、あるいはd1=60μm、d2=10μm、d3=20μm、d4=15μmであってもよい。
(実施形態2)
図6は、本発明の第2実施形態に係る光学ヘッド1の一部と光情報記録媒体901を示した図である。なお、本実施形態2では対物レンズ501以外の構成については前記実施形態1と同様であるので、ここでは異なる部分についてのみ説明する。
光情報記録媒体901には、対物レンズ501側の表面から順に情報記録層901a、901b、901c、901dが形成されている。光情報録媒体901の対物レンズ501側の表面から最入射側の情報記録層901aまでの光透過層の厚みをd1、情報記録層901aから2番目の情報記録層901bまでの光透過層の厚みをd2、情報記録層901bから3番目の情報記録層901cまでの光透過層の厚みをd3、情報記録層901cから4番目の情報記録層(最奥の情報記録層)901dまでの光透過層の厚みをd4とする。
この光情報記録媒体901についての具体的な数値を以下に示す。
情報記録層間の各光透過層の厚みd1=d2=d3=d4=25μm
情報記録媒体901の各光透過層の屈折率n1=n2=n3=n4=1.61
なお、上記以外は実施形態1での数値と同じであるので、記載を省略している。
実施の形態1で示したように、光透過層の厚みにより変化する球面収差は、コリメータレンズ30からの出射ビーム光を発散光又は収束光とすることにより補正することができる。これにより、発生する球面収差のうち主な成分である3次成分を除去することができ、球面収差を大幅に低減することができる。しかしこの場合は、より高次の成分(主に5次成分)を除去することはできない。すなわち、記録再生の対象とする情報記録層が変わった場合に凸レンズ30bの移動によって3次成分を除去することはできても、より高次の成分については除去することができない。
図7に、光透過層厚みと5次球面収差量との関係を示す。この図は、対物レンズ501の最適基材厚A=62.5μm(設計屈折率N=1.61)とした場合の関係を示している。本実施形態における対物レンズ501では、空気中において、光情報媒体901の光透過層によって生ずる球面収差と逆の極性の球面収差が生ずる設計となっている。そして、対物レンズ501に付与された球面収差は、所定厚みの光透過層によって相殺されるようになっている。
ここで、最適基材厚Aとは、対物レンズ501に平行光が入射して光情報記録媒体内で焦点を結ぶ場合において、残存球面収差の絶対値が最小となるときの光透過層の厚みを意味している。すなわち、対物レンズは、平行光が入射される場合において最入射側の情報記録層に焦点があるときには球面収差補正が過剰になり、最奥側の情報記録層に焦点が合うときには球面収差補正が不足する。そして、これらの中間深さに焦点が合うことにより球面収差補正が相殺される状態のとき、この中間深さまでの光透過層の厚みを最適基材厚Aとしている。
球面収差の発生量は、ビーム光が透過する光透過層の厚みに比例し、情報記録層901a(光透過層厚d1=25μm)、または情報記録層901d(光透過層厚d1〜d4=100μm)に近いほど増大する(つまり、絶対値が大きくなる)。そして、対物レンズ501の最適基材厚Aとして、光情報記録媒体901の入射側表面から各情報記録層901a,・・,901dまでの光透過層の厚みの略平均値を採用することで、各情報記録層901a,・・,901dに焦点を合わせるときに生ずる5次球面収差の発生量を均等に割り振ることができるととともに、最入射側の情報記録層901aに合わせたときに生ずる球面収差と、最奥側の情報記録層901dに合わせたときに生ずる球面収差を抑えることができる。
一方、図3で示したように、2枚コリメータレンズの場合の光透過層厚と凸レンズ30b移動量の関係より、3次の球面収差の発生量は、ビーム光が通る光透過層の厚みに比例する。つまり、3次の球面収差発生量も5次の球面収差発生量もビーム光が通る光透過層の厚みに比例し、かつ対物レンズ501の最適基材厚A付近で最小となる。
したがって、5次の球面収差発生量を均等に割り振るときの対物レンズ501の最適基材厚Aは、前述した3次の球面収差の式(2)を用いて、次のように表すことができる。すなわち、光情報記録媒体の表面と1番目(最入射側)の情報記録層901aとの間の光透過層の厚みd、その屈折率nとし、各光透過層厚d、屈折率n(jは1≦j≦mの整数、mは情報記録層の層数)としたとき、対物レンズ501の最適基材厚Aは、以下の式(1)
Figure 2006164493
で表される。なお、Nは、任意であるが、例えばレンズを設計する時に使う屈折率(設計屈折率)である。
実際に、上記の数値例とN=1.61を用いてAを計算すると、A=62.5μmとなる。
なお、最適基材厚Aは、光情報記録媒体901の入射側表面から各情報記録層901a,・・,901dまでの光透過層の厚みの平均値とするのが望ましいが、±20%範囲内であれば、5次の球面収差発生量をほぼ均等に割り振ることができるので、実用上問題ない。
また本実施の形態では、光情報記録媒体の情報記録層を4層としたが、これに限られるものではなく、例えば3層や8層等の複数層であっても同様の効果が得られる。
また、本実施形態2における具体的な数値例として、情報記録層間の各光透過層の厚みd1=d2=d3=d4=25μmの場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば情報記録層間の各光透過層の厚みが、それぞれd1=55μm、d2=10μm、d3=20μm、d4=15μmであってもよく、あるいはd1=60μm、d2=10μm、d3=20μm、d4=15μmであってもよい。
また、本実施形態2では、実施形態1と同様にコリメータレンズ30及びコリメータレンズ用アクチュエータ31によって収差補正手段を構成してもよく、あるいはコリメータレンズとは別個に凹レンズ及び凸レンズを設けて、これらの間隔を変えることによって対物レンズ501への入射ビーム光を発散光又は収束光にして球面収差を補正するようにしてもよい。
(実施形態3)
図8は、本発明に従う情報記録再生装置の一実施形態を示している。この情報記録再生装置210は、光学ヘッド1と、回転駆動機構212と、電源214と、制御部215とを備えている。制御部215は、受光装置217と、再生装置218と、トラッキングサーボ機構219と、フォーカスサーボ機構220とを備えている。
光学ヘッド1は、例えば実施形態1として説明したものであるが、これに代え、実施形態2として説明したものであってもよい。
情報記録再生装置では、光学ヘッド1の対物レンズ50から出射し光ディスク90の記録面に収束する光によって、情報の記録、消去、及び読み取りが行われる。回転駆動機構212は、モータ(不図示)を備えており、軸に装着された光ディスク90を回転駆動する。電源214は、回路基板(不図示)、回転駆動機構212等に電力を供給する。受光装置217は、光学ヘッド1によって分岐させられた反射光に基づいて、再生信号222、トラッキングエラー信号224及びフォーカスエラー信号226を生成する。
再生装置218は、再生信号222に基づいて光ディスク90に記録された情報を再生するもので、当該情報が例えば映像情報及び音声情報であれば、映像信号及び音声信号へ変換する。映像信号はモニタ(不図示)へ入力されることにより映像として表示され、音声信号はスピーカ(不図示)へ入力されることにより音声として出力される。トラッキングサーボ機構219は、トラッキングエラー信号224に基づいて、トラッキング誤差を補償するように光学ヘッド1を制御する。同様に、フォーカスサーボ機構220は、フォーカスエラー信号226に基づいて、フォーカス誤差を補償するように光学ヘッド1を制御する。
本発明に係る光学ヘッド及び情報記録再生装置は、光透過層の厚さに応じて発生する球面収差を補正するためのコリメータレンズ移動量を低減することが可能である。したがって、本発明は小型な光学ヘッド、並びにそのような光学ヘッドを備えた情報記録再生装置に利用できる。
本発明の実施の形態1に係る光学ヘッドの構成を概略的に示す図である。 前記光学ヘッドに設けられたコリメータレンズアクチュエータの構成を概略的に示す図である。 光透過層の厚みと凸レンズの移動量との関係を示す特性図である。 物体距離とレンズ移動量の関係を説明するための説明図である。 凸レンズの移動量とコリメータレンズ入射側NAとの関係を示す特性図である。 本発明の実施形態2に係る光学ヘッドの一部と光情報記録媒体とを示す概略図である。 光透過層厚みと5次の球面収差発生量との関係を示す特性図である。 本発明の実施形態3に係る情報記録再生装置のブロック図である。 従来の光学ヘッドを示す図である。
符号の説明
1 光学ヘッド
10 光源
30 コリメータレンズ
30a 凹レンズ
30b 凸レンズ
31 コリメータレンズ用アクチュエータ
50 対物レンズ
52 対物レンズ開口絞り
90 光情報記録媒体
90a,90b,90c,90d 情報記録層
215 制御部
501 対物レンズ
901 光情報記録媒体
901a,901b,901c,901d 情報記録層

Claims (7)

  1. 光源から出射された光ビームをコリメータレンズ及び対物レンズを通して複数の情報記録層を有する光情報記録媒体に集光させる光学ヘッドであって、
    前記コリメータレンズは、前記光源側に配置される凹レンズと、前記対物レンズ側に配置される凸レンズとで構成され、
    前記光情報記録媒体の情報記録層までの光透過層の厚みに応じて発生する球面収差を打ち消す方向に前記凸レンズを移動させるコリメータレンズ用アクチュエータが設けられている光学ヘッド。
  2. 前記対物レンズのコリメータレンズ側に開口絞りが設けられており、
    前記開口絞りは、前記凸レンズの対物レンズ側の焦点位置の近傍に配置されている請求項1に記載の光学ヘッド。
  3. 前記対物レンズは、平行光が入射されたときの前記対物レンズの焦点が前記光情報記録媒体の最も入射側表面に近い情報記録層に合ったときに生ずる球面収差の絶対値と、前記焦点が最奥の情報記録層に合ったときに生ずる球面収差の絶対値とが同等になるように設定されている請求項1又は2に記載の光学ヘッド。
  4. 前記光ビームが入射する側からj番目(jは1≦j≦mの整数、mは情報記録層の層数)の前記情報記録層までの前記光透過層の厚みをdj、j番目の前記光透過層の屈折率をnj、前記対物レンズを設計するときの前記光透過層の屈折率をN、前記最も入射側表面に近い情報記録層と前記最奥の情報記録層との間に前記対物レンズの焦点が合った状態で平行光が入射された前記対物レンズによって生ずる球面収差が相殺される前記光透過層の厚みをAとしたときに、前記対物レンズは、以下の式(1)
    Figure 2006164493
    を満足している請求項3に記載の光学ヘッド。
  5. 光源から出射された光ビームをコリメータレンズ及び対物レンズを通して複数の情報記録層を有する光情報記録媒体に集光させる光学ヘッドであって、
    前記光源と前記対物レンズとの間に前記情報記録層までの光透過層の厚みに応じて発生する球面収差を補正する収差補正手段が設けられ、
    前記対物レンズは、平行光が入射されたときの前記対物レンズの焦点が前記光情報記録媒体の最も入射側表面に近い情報記録層に合ったときに生ずる球面収差の絶対値と、前記焦点が最奥の情報記録層に合ったときに生ずる球面収差の絶対値とが同等になるように設定されている光学ヘッド。
  6. 前記光ビームが入射する側からj番目(jは1≦j≦mの整数、mは情報記録層の層数)の前記情報記録層までの前記光透過層の厚みをdj、j番目の前記光透過層の屈折率をnj、前記対物レンズを設計するときの前記光透過層の屈折率をN、前記最も入射側の表面に近い情報記録層と前記最奥の情報記録層との間に前記対物レンズの焦点が合った状態で平行光が入射された前記対物レンズによって生ずる球面収差が相殺される前記光透過層の厚みをAとしたときに、前記対物レンズは、以下の式(1)
    Figure 2006164493
    を満足している請求項5に記載の光学ヘッド。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の光学ヘッドと、
    前記光学ヘッドからの信号に基づいて、前記光情報記録媒体への情報の記録及び前記光情報記録媒体に記録された情報の再生の少なくとも一方を行う制御部とを備えている情報記録再生装置。
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