JP2008087728A - スライドコンソールボックス装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤハーネスと接続されるコンソールボックスを長距離に亘って移動させることができるスライドコンソールボックス装置を得る。
【解決手段】支持機構部50の滑車52は、ワイヤハーネス30の中間部が巻き掛けられた状態でコイルスプリング56によって車両後方側に付勢され、コンソールボックス20が車両前後方向へスライドされた場合には、ワイヤハーネス30の支持位置を変位させながら、コイルスプリング56の付勢力によってワイヤハーネス30に張力を付与する。
【選択図】図4
【解決手段】支持機構部50の滑車52は、ワイヤハーネス30の中間部が巻き掛けられた状態でコイルスプリング56によって車両後方側に付勢され、コンソールボックス20が車両前後方向へスライドされた場合には、ワイヤハーネス30の支持位置を変位させながら、コイルスプリング56の付勢力によってワイヤハーネス30に張力を付与する。
【選択図】図4
Description
本発明は、コンソールボックスがスライド可能とされるスライドコンソールボックス装置に関する。
コンソールボックス装置においては、コンソールボックスがハーネス側コネクタを介してワイヤハーネスと接続されると共に、収納位置と使用位置との間で前後移動可能とされるスライドコンソールボックス装置がある(例えば、特許文献1参照)。このようなスライドコンソールボックス装置では、ワイヤハーネスが巻き取られることで、コンソールボックスの位置にかかわらずワイヤハーネスの弛みが抑えられた状態となっている。
しかし、この従来装置では、限られたスペースで太径のワイヤハーネスを巻き取るのが難しいため、コンソールボックスを長距離に亘って移動させることができない。
特開平11−45756公報
本発明は、上記事実を考慮して、ワイヤハーネスと接続されるコンソールボックスを長距離に亘って移動させることができるスライドコンソールボックス装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明のスライドコンソールボックス装置は、車室内の車体フロア側に配置されるコンソールボックスと、前記コンソールボックスを車両前後方向へスライド可能とするスライド手段と、車両側に一端部が接続される長尺状のワイヤハーネスと、前記コンソールボックス側に配設されると共に前記ワイヤハーネスの他端部と接続され、前記コンソールボックスの車両前後方向へのスライドに応じて追従移動するハーネス側コネクタと、前記車体フロア側に車両前後方向に沿って設けられると共に張力を付与した状態で前記ワイヤハーネスの中間部を支持し、前記コンソールボックスの車両前後方向へのスライド量に応じて前記ワイヤハーネスを支持する位置が変位される支持手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明のスライドコンソールボックス装置によれば、ワイヤハーネスと接続されるハーネス側コネクタがコンソールボックスの車両前後方向へのスライドに応じて追従移動するので、コンソールボックスが車両前後方向へスライドされた場合には、ハーネス側コネクタ及びワイヤハーネスがこれに追従移動する。ここで、支持手段は、張力を付与した状態でワイヤハーネスの中間部を支持し、コンソールボックスの車両前後方向へのスライド量に応じてワイヤハーネスを支持する位置が変位されるので、コンソールボックスが車両前後方向へスライドされた場合、ワイヤハーネスの中間部を支持する支持手段は、ワイヤハーネスの支持位置を変位させながらワイヤハーネスに張力を付与する。このように、ワイヤハーネスを巻き取らずに、ワイヤハーネス中間部の支持位置を変えることで、ワイヤハーネスの弛みを抑えることができる。
請求項2に記載する本発明のスライドコンソールボックス装置は、請求項1記載の構成において、前記ハーネス側コネクタが取り付けられて前記コンソールボックスの車両前後方向へのスライドに応じて前記ハーネス側コネクタと共に追従移動する追従部材が設けられ、前記コンソールボックスのスライド範囲の下方部において前記ハーネス側コネクタの移動範囲に対応して形成された開口部が、前記ハーネス側コネクタ及び前記追従部材によって塞がれることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明のスライドコンソールボックス装置によれば、追従部材がコンソールボックスの車両前後方向へのスライドに応じてハーネス側コネクタと共に追従移動し、また、開口部がハーネス側コネクタ及び追従部材によって塞がれるので、コンソールボックスが車両前後方向へスライドされた場合、追従部材がハーネス側コネクタと共にコンソールボックスに追従移動しながら開口部の閉塞された状態を維持する。
請求項3に記載する本発明のスライドコンソールボックス装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記支持手段は、前記ワイヤハーネスの中間部が巻き掛けられる滑車と、前記滑車の軸を車両後方側に付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載する本発明のスライドコンソールボックス装置によれば、支持手段は、ワイヤハーネスの中間部が巻き掛けられる滑車と、滑車の軸を車両後方側に付勢する付勢手段と、を備えるので、滑車がワイヤハーネスの中間部の巻き掛けられた状態で付勢手段によって車両後方側に付勢される。コンソールボックスが車両前後方向へスライドされた場合には、滑車は、ワイヤハーネスの支持位置を変位させながら付勢手段の付勢力によってワイヤハーネスに張力を付与する。このとき、ワイヤハーネスの移動ストロークに応じて滑車が回転し、ワイヤハーネスへの負荷を軽減する。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のスライドコンソールボックス装置によれば、コンソールボックスを車両前後方向へスライドさせた場合にワイヤハーネスの弛みが抑えられ、ワイヤハーネスが絡まるのを防止できるので、ワイヤハーネスと接続されるコンソールボックスを長距離に亘って移動させることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載のスライドコンソールボックス装置によれば、コンソールボックスを車両前後方向へスライドさせた場合にもハーネス側コネクタ及び追従部材が開口部を塞ぐことで、見栄えを良好に維持すると共に、異物の侵入を防止することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載のスライドコンソールボックス装置によれば、コンソールボックスを車両前後方向へスライドさせた場合に、ワイヤハーネスの中間部が巻き掛けられた状態の滑車が回転することで、ワイヤハーネスへの負荷を軽減することができるという優れた効果を有する。
(実施形態の構成)
本発明におけるスライドコンソールボックス装置の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印FRは車両の前方向、矢印Wは車幅方向をそれぞれ示す。また、図1は、スライドコンソールボックス装置10が配置される車室11内を示す斜視図、図2及び図3は、模式的な側断面図、図4及び図5は、コンソール基台26(詳細後述)の上部で水平に切断して示す水平断面図、図6は、車室11内を示す平面図、図7〜図12は、スライドコンソールボックス装置10を車幅方向に切断した状態で示す縦断面図、図13及び図14は、スライドコンソールボックス装置10を車両前後方向に切断した状態で示す縦断面図、図15は、ハーネス側コネクタ34等を示す拡大斜視図、図16は、ハーネス側コネクタ34とベルト44との取付け部分を示す拡大分解斜視図である。
本発明におけるスライドコンソールボックス装置の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印FRは車両の前方向、矢印Wは車幅方向をそれぞれ示す。また、図1は、スライドコンソールボックス装置10が配置される車室11内を示す斜視図、図2及び図3は、模式的な側断面図、図4及び図5は、コンソール基台26(詳細後述)の上部で水平に切断して示す水平断面図、図6は、車室11内を示す平面図、図7〜図12は、スライドコンソールボックス装置10を車幅方向に切断した状態で示す縦断面図、図13及び図14は、スライドコンソールボックス装置10を車両前後方向に切断した状態で示す縦断面図、図15は、ハーネス側コネクタ34等を示す拡大斜視図、図16は、ハーネス側コネクタ34とベルト44との取付け部分を示す拡大分解斜視図である。
図1に示されるように、スライドコンソールボックス装置10は、車室11内の車体フロア18側に配置されるコンソールボックス20を備えている。コンソールボックス20は、ボックス状とされて収納ボックスに用いられると共に、本実施形態では、ワイヤハーネス30(図4参照)の必要な電装品40(図9参照(例えば、オーディオや冷蔵庫等))が取付け可能とされた電装品装備(搭載)可能なコンソールボックスとなっている。
スライドコンソールボックス装置10は、コンソールボックス20を車両前後方向へスライド可能とするスライド手段としてのスライド機構部22を備えており、これによって、コンソールボックス20は、車幅方向中央部において、車室11の前部に配置されたインストルメントパネル12の下方位置(運転席13Aと助手席13Bとの間よりやや車両前方側)と、キャプテンシートされるセカンドシート14間と、の間の長距離(例えば、1500mm)を移動、すなわち、ロングスライドできるようになっている(図2及び図3参照)。これにより、全席において、車室内の横切りが容易になる(所謂ウォークスルー性の向上)。なお、図2は、コンソールボックス20が最も車両前方側の位置にある状態であり、図3は、コンソールボックス20が最も車両後方側の位置にある状態である。
図9に示されるように、コンソールボックス20の底板部20Aには、ねじ23等の固定手段で板状の下部材24が車両下方側に固定されている。下部材24は、コンソールボックス20の底板部20Aと対面配置される平板部24Aと、平板部24Aの車幅方向両側で屈曲されたアッパレール24Bと、を備えている。アッパレール24Bは、車両背面視の形状が上方に開口した略U字状とされており、屈曲内側にコンソール基台26のロアレール26Aの先端部が挿入されている。ロアレール26Aは、車両背面視の形状が下方に開口した略U字状とされている。ロアレール26Aの屈曲内側に配置されるアッパレール24Bの先端部は、略C字状に屈曲しており、ロアレール26Aとアッパレール24Bの先端部との間には、球体28が配置されている。ここで、本実施形態では、コンソールボックス20側に設けられるアッパレール24Bと、コンソール基台26側(車体フロア18側)に設けられるロアレール26A及び球体28と、がスライド機構部22を構成している。なお、スライドコンソールボックス装置10は、コンソールボックス20を所定位置でロックするために公知のロック機構(図示省略)を備えている。
コンソール基台26は、ロアレール26Aと、ロアレール26Aと連続してフロアパネル15上に設置される基部26Bと、基部26Bと連続して車幅方向内側に設けられる台状のコンソールベース26Cと、を含んで構成されている。コンソールベース26Cにおける天板部126Cは、コンソールボックス20の底板部20A及び下部材24の平板部24Aと平行に対向配置されている。また、図4及び図6に示されるように、車両前方側及び車両後方側における車幅方向両端部は、基部26B(図9等参照)において車幅方向外側に張り出した張出部126Bとされており、この張出部126Bがボルト29(図4参照)等の固定手段によってフロアパネル15に固定されている(車両後方側については、図12参照)。なお、図12に示されるように、張出部126Bの側方には、フロアパネル15の上に敷設されたサイレンサ16が配置されており、張出部126Bの上方には、サイレンサ16の上に敷設されたカーペット17が配置されている(図1及び図4〜図6では、カーペット17の図示を省略している。)。
コンソール基台26の上部で水平に切断した際の水平断面図とされる図4に示されるように、コンソール基台26内には、長尺状のワイヤハーネス30が略U字状又は略J字状に配設されている。ワイヤハーネス30の一端側は、コンソール基台26の車両前方側を貫通すると共に、ワイヤハーネス固定具32によって車体に固定されており、ワイヤハーネス30の一端部は、車両側のバッテリ(図示省略)に接続されている。ワイヤハーネス30内には複数の電線31が配設されているため、ワイヤハーネス30は、太径(本実施形態では、直径20mm程度)とされている。なお、コンソール基台26内のワイヤハーネス30の全長は、一定である(図4の状態と図5の状態とでは、コンソール基台26内のワイヤハーネス30の全長が同じである。)。
図9に示されるように、コンソールボックス20側となる平板部24Aには、平板部24Aを貫通するハーネス側コネクタ34が固定状態で配設されており、ハーネス側コネクタ34は、ワイヤハーネス30の他端部と接続されている。また、図4及び図5に示されるように、ハーネス側コネクタ34は、コンソールボックス20の車両前後方向へのスライドに応じて追従移動するようになっている。
図16に示されるように、ハーネス側コネクタ34は、ワイヤハーネス30の他端部側が挿入される筒状部35と、筒状部35の上方側に設けられて複数のターミナル36Aを備えるコネクタ部36と、筒状部35の車両前後方向側に設けられるベルト取付部37と、を含んで構成されている。
筒状部35は、車両上下方向に延在する筒下部35Aと、筒下部35Aから屈曲されて車幅方向外側に延在する筒中間部35Bと、筒中間部35Bから屈曲されて車両上方側に延在する筒上部35Cと、を備えている。筒下部35Aには、車両後方側に挿入口35Dが形成されてワイヤハーネス30の挿入用とされている。
筒上部35Cの上方に設けられるコネクタ部36は、その上部が凹状に形成され、凹状部36B内にターミナル36Aが設けられている。ターミナル36Aは、ワイヤハーネス30の電線先端部と接続されている。図9に示されるように、ハーネス側コネクタ34のコネクタ部36は、電装品40に結線された電装品側コネクタ42(電装ユニットのコネクタ)と連結して電気的な接続が可能とされている。
図16に示されるように、ベルト取付部37には、取付孔37Aが貫通形成されており、追従部材としてのベルト44の取付け用とされている。なお、本実施形態では、ベルト取付部37に取付孔37Aを貫通形成しているが、ベルト取付部37に溝状かつ上向きの取付穴を形成してもよい。ベルト44は、帯状のベルト本体44Aと、ベルト44の端部に設けられた留め具44Bと、を備えている。留め具44Bは、ベルト幅方向(矢印44W方向)の中間部がL字状に屈曲された差込片部144Bとされ、この差込片部144Bは、取付孔37Aに嵌合されるようになっている。これによって、図15に示されるように、ハーネス側コネクタ34がベルト44に固定状態で取り付けられている。ハーネス側コネクタ34がベルト44に取り付けられた状態では、ベルト44は、ハーネス側コネクタ34を介してループ状となっている。なお、図15において、ハーネス側コネクタ34における筒上部35C及びベルト取付部37の下方に示される帯は、一連のベルト44の一部である(図14参照)。
図14に示されるように、コンソール基台26内において、ベルト本体44Aは、車幅方向を軸方向として車両前方側及び車両後方側に配置されたローラ46に巻き掛けられている。図7及び図10に示されるように、これらのローラ46の軸部46Aは、コンソールベース26Cの天板部126Cの車両下方側に取り付けられたL字状の軸受用ブラケット48に回転可能に支持されている。
図1に示されるように、コンソールボックス20のスライド範囲の下方部とされるコンソール基台26において、天板部126Cには、車両前後方向に延在するコネクタガイド用開口部27が貫通形成されている。コネクタガイド用開口部27は、ハーネス側コネクタ34(図9参照)の移動範囲に対応しており、ハーネス側コネクタ34の車両前後方向への移動通路とされている。
図15に示されるコネクタガイド用開口部27の車両下方側の範囲を含んで配置されるベルト44は、コンソールボックス20(図1等参照)の車両前後方向へのスライドに応じてハーネス側コネクタ34と共に追従移動するようになっており、コネクタガイド用開口部27は、ハーネス側コネクタ34及びベルト44によって塞がれるようになっている(図7〜図10参照)。すなわち、ベルト44の幅(矢印44W方向の寸法)及びハーネス側コネクタ34におけるベルト44と連続する部位の幅は、コネクタガイド用開口部27の車幅方向の寸法に比べて大きく、また、図14に示されるベルト44の前端部位置は、コネクタガイド用開口部27の前端部位置に比べて車両前方側とされ、ベルト44の後端部位置は、コネクタガイド用開口部27の後端部位置に比べて車両後方側とされている。
図8及び図15に示されるように、コネクタガイド用開口部27の開口縁部からは、車両下方側に向けて第1リブ26Dが突出形成されて車両前後方向に延在している。第1リブ26Dは、コンソール基台26内への横からの異物進入を防止するために、ベルト44に線接触(断面視では点接触)しており、本実施形態では、突出量が1mm程度とされて断面視の形状が略半円形状とされている。また、天板部126Cの下面側には、第1リブ26Dの近接位置に第2リブ26Eが突出形成されて車両前後方向に延在している。第2リブ26Eは、ベルト44の側方(本実施形態では、ベルト44の側端面から1mm程度離れた位置)に配置されており、ベルト44の横ズレ(蛇行)の防止用とされると共に、コンソール基台26内への横からの異物進入防止用とされている。なお、第1、第2リブ26D、26Eと、ベルト44との間に砂等が通ってしまってもベルト44の動きに殆ど影響はない。
図4及び図5に示されるように、ワイヤハーネス30の長手方向の中間部は、支持手段としての支持機構部50によって張力が付与された状態で支持されている。支持機構部50は、車体フロア側となるコンソール基台26内に車両前後方向に沿って設けられ、ワイヤハーネス30の長手方向の中間部が巻き掛けられる滑車52(動滑車)と、滑車52の軸54を車両後方側に付勢する付勢手段としての引張り用のコイルスプリング56と、車両前後方向に延在して滑車52の軸54の一部及びコイルスプリング56が配置されるガイドケース58と、を備えている。
滑車52は、軸54の延在方向が車両上下方向とされており、滑車52の直径は、太径のワイヤハーネス30を無理なく巻き掛けるために、太径(本実施形態では、直径140mm以上)とされている。
図13に示されるように、軸54の上部には、コイルスプリング56の一端部が巻き付けられている。コイルスプリング56は、車両前後方向をコイル軸線方向として配置されており、その他端部は、コンソール基台26の後端部におけるスプリング係止部57に係止されている。コイルスプリング56は、車両前後方向に延在するガイドケース58内に収納されている。図11に示されるように、ガイドケース58は、コンソール基台26における天板部126C側に設けられて車両上方側が開放された断面略ハット形状に形成されており、内側部分における車幅方向寸法は、コイルスプリング56の径に比べてごく僅かに幅広とされている。
図11及び図13に示されるように、ガイドケース58の底部には、滑車52の軸54が移動可能な長孔58Aが車両上下方向に貫通形成されている。長孔58Aは、車両前後方向を長手方向としており、軸ガイドとして機能している。なお、ガイドケース58内に配置される軸54にフランジ部(図示省略)を設けてガイドケース58側に支持させる構成にすると、簡易な構成でより確実に滑車52を支持することができる。
図4及び図5に示されるように、滑車52とコイルスプリング56とガイドケース58とを備えた支持機構部50は、コンソールボックス20の車両前後方向へのスライド量(スライドによる移動ストローク)に応じてワイヤハーネス30を支持する位置が変位されるようになっている(ワイヤハーネス30の余長調整機構)。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果を説明する。
次に、上記実施形態の作用及び効果を説明する。
図4及び図5に示されるように、太径のワイヤハーネス30と接続されるハーネス側コネクタ34がコンソールボックス20の車両前後方向へのスライドに応じて追従移動するので、コンソールボックス20が車両前後方向へスライドされた場合には、ハーネス側コネクタ34及びワイヤハーネス30がこれに追従移動する。
ワイヤハーネス30の中間部を、張力を付与した状態で支持する支持機構部50は、ワイヤハーネス30の中間部が巻き掛けられる滑車52と、滑車52の軸54を車両後方側に付勢するコイルスプリング56と、ガイドケース58と、を備え、コンソールボックス20の車両前後方向へのスライド量に応じてワイヤハーネス30を支持する位置が変位される。このため、支持機構部50の滑車52は、ワイヤハーネス30の中間部が巻き掛けられた状態でコイルスプリング56によって車両後方側に付勢され、コンソールボックス20が車両前後方向へスライドされた場合には、ワイヤハーネス30の支持位置を変位させながら(ワイヤハーネス30の余長調整)、コイルスプリング56の付勢力によってワイヤハーネス30に張力を付与する。これによって、ワイヤハーネス30は、平面視で常に略U字状又は略J字状に整った状態で配置される。
より具体的には、図5に示されるように、コンソールボックス20を車両後方側へスライド移動させると、コイルスプリング56が縮んだ状態になって、ワイヤハーネス30は、コンソール基台26内における車幅方向右側で車両前後方向の寸法が長くなり、平面視で略J字状になる。また、図4に示されるように、コンソールボックス20が車両前方側へスライド移動すると、コイルスプリング56が伸びた状態になって、ワイヤハーネス30は、コンソール基台26内における車幅方向右側で車両前後方向の寸法が短くなり、平面視で略U字状になる。また、支持機構部50によるワイヤハーネス30の支持位置が変位する際に、滑車52は、ワイヤハーネス30の移動ストロークに応じて回転する。
このように、コンソールボックス20を車両前後方向へスライドさせた場合に、太径のワイヤハーネス30を巻き取らずに、ワイヤハーネス30の中間部の支持位置を変えることで、ワイヤハーネス30の弛みが抑えられ、ワイヤハーネス30がコンソール基台26内で乱れて絡まるのを防止できるので、ワイヤハーネス30と接続されるコンソールボックス20を長距離に亘って移動させることができる。また、滑車52がワイヤハーネス30の移動ストロークに応じて回転するので、ワイヤハーネス30への負荷が軽減される。
また、ベルト44がコンソールボックス20の車両前後方向へのスライドに応じてハーネス側コネクタ34と共に追従移動しており、ハーネス側コネクタ34及びベルト44によってコネクタガイド用開口部27が塞がれるので、コンソールボックス20が車両前後方向へスライドされた場合、ベルト44がハーネス側コネクタ34と共にコンソールボックス20に追従移動しながらコネクタガイド用開口部27の閉塞された状態を維持する。
補足すると、従来においては、リップ状のカバーで開口部を塞ぐ構造のものがあったが、このような構造では、リップ内を通るハーネス側コネクタ等の厚さが厚く(例えば、20mm以上に)なると、リップの変形量が大きくなって、開口部をきっちり塞ぐことができず、大きな隙間が発生していたが、本実施形態の構成では、ハーネス側コネクタ34及びベルト44によってコネクタガイド用開口部27をきっちり塞ぐことができる。
このように、コンソールボックス20を車両前後方向へスライドさせた場合にもハーネス側コネクタ34及びベルト44がコネクタガイド用開口部27を塞ぐことで、中見えを防いで見栄えを良好に維持すると共に、異物の侵入を防止することができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、コンソールボックス20は、電装品40(図9参照)が取付け可能とされているが、コンソールボックスは、このようなコンソールボックスに限定されず、例えば、ハーネス側コネクタが直接又は他部材を介して取り付けられているが、電装品の取付けは前提としていないようなコンソールボックスであってもよい。
なお、上記実施形態では、コンソールボックス20は、電装品40(図9参照)が取付け可能とされているが、コンソールボックスは、このようなコンソールボックスに限定されず、例えば、ハーネス側コネクタが直接又は他部材を介して取り付けられているが、電装品の取付けは前提としていないようなコンソールボックスであってもよい。
また、上記実施形態では、支持手段としての支持機構部50がコンソール基台26内に設けられているが、支持手段は、例えば、車体フロア18の下方位置(床下)に設けられてもよい。
また、上記実施形態では、ワイヤハーネス30の中間部が滑車52に巻き掛けられているが、ワイヤハーネスの中間部は、例えば、外周面が滑り面とされる円柱状の中間支持部材(例えば、シャフト等)における滑り面に巻き掛けられてもよい。換言すれば、支持手段は、前記中間支持部材と、前記中間支持部材を車両後方側等に付勢する付勢機構と、を備えるような他の支持手段としてもよい。
さらに、上記実施形態では、付勢手段としてのコイルスプリング56が滑車52の軸54を車両後方側に付勢しているが、ワイヤハーネスの中間部が巻き掛けられる部材を直接又は他部材を介して車両後方側等に付勢する(前記付勢手段を含む)付勢機構は、油圧ダンパやエアダンパ等のような他の付勢機構であってもよい。
さらにまた、上記実施形態では、スライド手段としてのスライド機構部22は、アッパレール24B、ロアレール26A及び球体28で構成されているが、スライド手段は、例えば、コンソール基台側(車体フロア側)のロアレールとコンソールボックス側のアッパレールとで構成されるスライド機構部や、前記アッパレールに替えてブロック状のスライダをコンソールボックス側に設けて当該スライダがコンソール基台側(車体フロア側)のレールをスライドするスライド機構部等のような他のスライド手段であってもよい。
なお、上記実施形態では、追従部材がベルト44とされているが、追従部材は、例えば、ハーネス側コネクタが取り付けられた状態でループ状とされない遮蔽カバー等のような他の追従部材であってもよい。
また、図1に示されるように、上記実施形態では、セカンドシート14(2列目シート)がキャプテンシートとされてコンソールボックス20が車両前方側からセカンドシート14間の位置までスライド可能となっているが、例えば、セカンドシート(2列目シート)がベンチシートとされてコンソールボックスが車両前方側からセカンドシートの手間の位置まで(例えば、約1000mmの距離を)スライド可能とされるような構成としてもよい。
また、図9に示されるように、上記実施形態では、コンソールボックス20側となる平板部24Aを貫通するハーネス側コネクタ34は、コネクタ部36が平板部24Aに固定状態で配設されているが、例えば、ハーネス側コネクタ34の筒状部35がコンソールボックス20内まで延在する等してワイヤハーネス30の他端部側がコンソールボックス20内まで延びると共に、ハーネス側コネクタ34のコネクタ部36がコンソールボックス20の底板部20Aに固定状態で配設される等の構成としてもよい。
さらに、図13に示されるように、上記実施形態では、車両上下方向に延在する軸54の上部にコイルスプリング56の一端部が巻き付けられているが、例えば、軸54の上部を車両後方側に屈曲させると共にこの屈曲先端部側にベースを設け、当該ベースにコイルスプリング56の一端部を(貫通させて係止させる等によって)接続してもよい。
さらにまた、上記実施形態では、滑車52の軸54の車両下方側がフロアパネル15から浮いた状態になっているが、フロアパネル15側において、軸54を軸支するための軸受部を設けると共に、軸54の車両前後方向への移動をガイドするガイド手段を設けてもよい。また、ガイドケース58内に長孔58Aを貫通した軸54の軸受部(図示省略)を別途設けてこの軸受部を車両前後方向に移動可能としてもよい。
10 スライドコンソールボックス装置
11 車室
18 車体フロア
20 コンソールボックス
22 スライド機構部(スライド手段)
27 コネクタガイド用開口部(開口部)
30 ワイヤハーネス
34 ハーネス側コネクタ
44 ベルト(追従部材)
50 支持機構部(支持手段)
52 滑車
54 軸
56 コイルスプリング(付勢手段)
11 車室
18 車体フロア
20 コンソールボックス
22 スライド機構部(スライド手段)
27 コネクタガイド用開口部(開口部)
30 ワイヤハーネス
34 ハーネス側コネクタ
44 ベルト(追従部材)
50 支持機構部(支持手段)
52 滑車
54 軸
56 コイルスプリング(付勢手段)
Claims (3)
- 車室内の車体フロア側に配置されるコンソールボックスと、
前記コンソールボックスを車両前後方向へスライド可能とするスライド手段と、
車両側に一端部が接続される長尺状のワイヤハーネスと、
前記コンソールボックス側に配設されると共に前記ワイヤハーネスの他端部と接続され、前記コンソールボックスの車両前後方向へのスライドに応じて追従移動するハーネス側コネクタと、
前記車体フロア側に車両前後方向に沿って設けられると共に張力を付与した状態で前記ワイヤハーネスの中間部を支持し、前記コンソールボックスの車両前後方向へのスライド量に応じて前記ワイヤハーネスを支持する位置が変位される支持手段と、
を有することを特徴とするスライドコンソールボックス装置。 - 前記ハーネス側コネクタが取り付けられて前記コンソールボックスの車両前後方向へのスライドに応じて前記ハーネス側コネクタと共に追従移動する追従部材が設けられ、
前記コンソールボックスのスライド範囲の下方部において前記ハーネス側コネクタの移動範囲に対応して形成された開口部が、前記ハーネス側コネクタ及び前記追従部材によって塞がれることを特徴とする請求項1記載のスライドコンソールボックス装置。 - 前記支持手段は、前記ワイヤハーネスの中間部が巻き掛けられる滑車と、前記滑車の軸を車両後方側に付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライドコンソールボックス装置。
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