JP2005161982A - 車両用トノカバー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トノボードの前側上面に収納ボックスを凹設することができる車両用トノカバー装置を提供する。
【解決手段】 トノボード2の内部の車幅方向両側に、スライドシャフト9の車幅方向両端部を前方へ付勢する別個のゼンマイバネ(付勢手段)15をそれぞれ独立した状態で設けたため、トノボード2の前側内部には車幅方向で横断するものが存在せず、トノボード2の前側上面に小物入れ用の収納ボックス5を凹設することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 トノボード2の内部の車幅方向両側に、スライドシャフト9の車幅方向両端部を前方へ付勢する別個のゼンマイバネ(付勢手段)15をそれぞれ独立した状態で設けたため、トノボード2の前側内部には車幅方向で横断するものが存在せず、トノボード2の前側上面に小物入れ用の収納ボックス5を凹設することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両用トノカバー装置に関するものである。
ハッチバック型の自動車等において、リヤシートの後方に形成されている荷室には、荷室前方がトノボードにより覆われ、荷室後方がトノボードから後方へ引き出したトノカバーにより覆われるタイプのものがある。トノボードの内部には前方へ付勢された状態で前後移動自在なスライドシャフトが収納され、そのスライドシャフトにはトノカバーが折返し状態で掛け回されている。そのトノカバーの一端は、トノボードの後端に形成された開口付近に固定され、他端側は開口から後方へ向けて引き出される。トノボードの開口から引き出されて荷室後方を覆ったトノカバーの後端部は車体に係止され、引き出し状態が維持される。トノカバーにはスライドシャフトからの付勢力によりテンションが付与されて、弛まない。
このように前後移動自在なスライドシャフトにトノカバーを掛け回すタイプのものは、スライドシャフトが一種の「動滑車」のような動きとなり、その前後移動量がトノカバーの引き出し量の1/2で済む。従って、スライドシャフトはトノボードの全長にわたって前後移動させる必要はなく、後側半分の範囲だけで前後移動すれば良い。
トノボードの前側半分の空間は空いているが、そこにはコイルバネが車幅方向にわたって配されている。コイルバネの両端にはそれぞれワイヤの一端が結合され、そのワイヤの他端はプーリを介して前後方向に方向変化してからスライドシャフトの車幅方向両端部に連結されている。従って、このコイルバネ及びワイヤにより、スライドシャフトに前方へ向けた付勢力が与えられる(例えば、特許文献1。)。
特開2000−198390号公報
しかしながら、このような従来の技術にあっては、空いているトノボード内部の前側空間に、スライドシャフトに付勢力を与えるコイルバネが車幅方向に横断状態で収納されているため、トノボードの前側上面に小物入れ用の収納ボックスを凹設しようとしても、収納ボックスが内部のコイルバネと干渉することになり、凹設することができない。
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、トノボードの前側上面に収納ボックスを凹設することができる車両用トノカバー装置を提供するものである。
請求項1記載の発明は、荷室前方を覆う中空構造のトノボードの内部に、該トノボードの前後途中位置よりも後方の範囲内で、前方へ付勢された状態で前後移動自在なスライドシャフトを収納し、該スライドシャフトに折り返すように掛け回したトノカバーの一端をトノボード後端の開口付近に固定すると共に、他端側を開口から後方へ引き出し自在で、引き出したトノカバーにより荷室後方を覆う車両用トノカバー装置であって、前記トノボード内部の車幅方向両側に、それぞれスライドシャフトの車幅方向両端部を前方へ付勢する別個の独立した付勢手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、付勢手段が、ケースから巻取方向に付勢された状態のワイヤを後方へ引出自在なゼンマイバネで、該ゼンマイバネをトノボード内部の前端部における車幅方向両側にそれぞれ設置し、且つワイヤの先端をスライドシャフトの車幅方向両端部にそれぞれ連結したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、トノボード内部の車幅方向両側に、スライドシャフトの車幅方向両端部を前方へ付勢する別個の付勢手段をそれぞれ独立した状態で設けたため、トノボードの前側内部には車幅方向で横断するものが存在せず、トノボードの前側上面に小物入れ用の収納ボックスを凹設することができる。
請求項2記載の発明によれば、付勢手段がケースからワイヤを引き出すタイプのゼンマイバネのため、トノボードの車幅方向両側の狭い空間にも配置しやすい。
トノボードの前側上面に収納ボックスを凹設することができる車両用トノカバー装置を提供する、という目的を、トノボード内部の車幅方向両側に、それぞれスライドシャフトの車幅方向両端部を前方へ付勢する別個の独立した付勢手段を設けたことで、実現した。
以下、図1〜図6に基づいて説明する。図1は、自動車の荷室全体を覆うことができるトノカバー装置1を示している。このトノカバー装置1は、荷室の前方を覆うトノボード2と、そこから後方へ引き出されて荷室後方を覆うトノカバー3とから構成されている。
トノボード2は、合成樹脂製の中空構造で、後方にはスリット状の開口4が形成されている。トノボード2の前側上面には、車幅方向両端部を残した状態で、車幅方向に沿う収納ボックス5が凹設されている。トノボード2の内部側面には、上下一対のガイドレール6が前後方向に沿って形成されている。
このガイドレール6の間には、前後移動自在なスライダ7が設けられている。このスライダ7は内向きのピン8を有し、このピン8を車幅方向に沿うスライドシャフト9の両端部にベアリング10を介して挿入している。従って、このスライドシャフト9は、スライダ7を介して前後移動自在であると共にピン8を中心に回転自在にもなる。
このスライドシャフト9には、トノカバー3が折り返すように掛け回される。そして、トノカバー3の「一端」は車幅方向に沿うバー11として、開口4付近の底面部に固定される。トノカバー3の「他端」は、トノカバー3の開口4よりも大きな幅のボード部12となっており、このボード部12の取手部13をつかんで引くことにより、トノカバー3を開口4から後方へ引き出すことができる。ボード部12の後縁12aは、図示せぬ荷室の後端形状に相応しており、車幅方向両端部にはフック14も形成されている。
そして、トノボード2の内部空間における前端部には、それぞれ車幅方向両側に「付勢手段」としてのゼンマイバネ15が、それぞれ別個に独立した状態で設置されている。このゼンマイバネ15は、ケース16からワイヤ17を後方へ引き出す構造になっている。ワイヤ17にはケース16に内蔵されたゼンマイにより巻取方向に付勢力が付与されている。ワイヤ17の先端にはリング18が設けられ、このリング18にスライダ7のピン8が挿通されている。
従って、ゼンマイバネ15のワイヤ17が、スライダ7を介して、スライドシャフト9の車幅方向両端部に連結された状態となり、スライドシャフト9に対して、前向きの付勢力を与える。ケース16からワイヤ17を引き出すタイプのゼンマイバネ15を用いたため、トノボード2における車幅方向両側の空間が狭くても、そこには細いワイヤ17が配置されているだけなので、スペース的に問題ない。
トノカバー3のボード部12をつかんで後方へ引き出し、そのフック14を車体の側壁に形成された図示せぬ係止部に係止させると、トノカバー3により荷室後方が覆われる。また、そのトノカバー3には、スライドシャフト9からの付勢力によりテンションが付与されるため弛まない。更に、ボード部12の後縁12aが荷室の後端形状に相応しているため、このボード部12により、荷室の後端部まで隙間なく覆うことができる。
ボード部12の車体に対する係止を解除すると、ゼンマイバネ15によるスライドシャフト9の前方移動により、トノカバー3がトノボード2内に巻き取り収納される。収納時には、ボード部12の幅が開口4よりも大きいため、ボード部12がトノボード2の開口4周辺に当接した状態で位置することとなり、その後のボード部12をつかんだ引き出し操作が行い易くなる。
そして、トノボード2の前側上面には収納ボックス5が凹設されているため、この収納ボックス5を小物入れとして利用することができる。このような収納ボックス5を形成できたのも、スライドシャフト9に付勢力を付与するゼンマイバネ15が、それぞれ別個の独立した状態で、トノボード2の車幅方向両側に設けられているからである。すなわち、トノボード2の前側内部に、車幅方向で横断するものが何も存在しないため、このような小物入れ用の収納ボックス5を形成しても、この収納ボックス5の底部がトノボード2の内部で干渉問題を起こすおそれがない。
尚、以上の実施形態では、「付勢手段」としてゼンマイバネ15を例にしたが、コイルバネでも良い。更に、コイルバネを、スライドシャフト9の車幅方向両端部が前後移動する範囲の下側に、後端を固定した状態で配置し、その前端に接続したワイヤをプーリを介して後方へ折り返した後にスライドシャフト9の車幅方向両端部に連結しても良い。要は、別個の付勢手段が、それぞれ車幅方向両側に独立した状態で配置されて、トノボード2の前側内部に車幅方向で横断するものが存在しなければ良い。
1 トノカバー装置
2 トノボード
3 トノカバー
4 開口
5 収納ボックス
9 スライドシャフト
11 バー(一端)
12 ボード部(他端)
15 ゼンマイバネ(付勢手段)
2 トノボード
3 トノカバー
4 開口
5 収納ボックス
9 スライドシャフト
11 バー(一端)
12 ボード部(他端)
15 ゼンマイバネ(付勢手段)
Claims (2)
- 荷室前方を覆う中空構造のトノボードの内部に、該トノボードの前後途中位置よりも後方の範囲内で、前方へ付勢された状態で前後移動自在なスライドシャフトを収納し、
該スライドシャフトに折り返すように掛け回したトノカバーの一端をトノボード後端の開口付近に固定すると共に、他端側を開口から後方へ引き出し自在で、引き出したトノカバーにより荷室後方を覆う車両用トノカバー装置であって、
前記トノボード内部の車幅方向両側に、それぞれスライドシャフトの車幅方向両端部を前方へ付勢する別個の独立した付勢手段を設けたことを特徴とする車両用トノカバー装置。 - 請求項1記載の車両用トノカバー装置であって、
付勢手段が、ケースから巻取方向に付勢された状態のワイヤを後方へ引出自在なゼンマイバネで、
該ゼンマイバネをトノボード内部の前端部における車幅方向両側にそれぞれ設置し、且つワイヤの先端をスライドシャフトの車幅方向両端部にそれぞれ連結したことを特徴とする車両用トノカバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003403339A JP2005161982A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | 車両用トノカバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003403339A JP2005161982A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | 車両用トノカバー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005161982A true JP2005161982A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34726674
Family Applications (1)
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JP2003403339A Pending JP2005161982A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | 車両用トノカバー装置 |
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JP (1) | JP2005161982A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014012472A (ja) * | 2012-07-04 | 2014-01-23 | Inoac Corp | 車両内装部材 |
JP2017193266A (ja) * | 2016-04-21 | 2017-10-26 | 林テレンプ株式会社 | シート装置 |
-
2003
- 2003-12-02 JP JP2003403339A patent/JP2005161982A/ja active Pending
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