JP2008082665A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】室内ユニット2は、インバータ基板50,51と、インバータ圧縮機10aおよびファンモータ15aと、複数の配線60〜63とを備える。各インバータ圧縮機10aおよびファンモータ15aは、インバータ基板50,51のいずれかにより制御される。各配線60〜63は、インバータ基板50,51のそれぞれをそれぞれにより制御されるインバータ圧縮機10aおよびファンモータ15aのいずれかに接続する。そして、複数の配線60〜63は、正面板40a側から見て互いに交差しないように配線されている。
【選択図】図2
Description
〔空調システムの全体構成〕
本発明の第1実施形態に係る室内ユニット2を有する空調システム1は、電算機室内の空気を冷却するために用いられる冷房専用の空調システムである。
図2は、室内ユニット2の正面図であり、図3は、室内ユニット2の右側面図である。なお、図2においては、ケーシング40の正面板40aが取り外されており、図3においては、ケーシング40の右側面板40cが取り外されている。また、図2および図3においては、簡単のために、主要部品以外の部品が一部省略されている。
(1)蒸発器
蒸発器11は、クロスフィンチューブ式の熱交換器であり、室内ユニット2を側面板40b,40c側から見て略V字形状を有している。蒸発器11のV字の頂点は、下方を向いている。蒸発器11は、正面板40a側から見て電装品箱16の奥側に配置されており、左右方向におおよそ正面板40aと同じ幅を有している。また、蒸発器11は、右側面板40c側から見て中央付近に配置されている。
ドレンパン17は、板金製の皿形状の導水路であり、蒸発器11の表面において結露したドレン水を回収し、ケーシング40の外部に連通するドレン管41へと案内する役割を果たす。ドレンパン17は、蒸発器11のV字の頂点部分に沿ってその真下に配置されており、正面板40a側から見て左右方向におおよそ正面板40aと同じ幅を有している(すなわち、正面板40a側から見て左右方向におおよそ蒸発器11と同じ幅を有している)。これにより、ドレンパン17は、蒸発器11の表面から落下するドレン水を受け取ることができるようになっている。
ファンモータ15aおよびファンロータ15bは、2台ずつ正面板40a側から見て左右方向に交互に並べられており、最左にファンロータ15bが配置されている。2台のファンロータ15b,15bは、いずれもシロッコファンである。ファンモータ15a,15aは、右側面板40c側から見て中央付近に配置されており、ファンロータ15b,15bは、右側面板40c側から見て背面板40dよりに配置されている。中段の空間A2は、仕切板42により正面板40a側から見て手前側の空間と奥側の空間とに仮想的に分割されている。ファンモータ15a,15aおよびファンロータ15b,15bは、奥側の空間に配置されており、電装品箱43は、手前側の空間に配置されている。なお、図2においては、仕切板42および電装品箱43は省略されている。
インバータ圧縮機10a,10aは、圧縮機用インバータ基板50,50により回転数制御が為される容量可変の圧縮機であり、定速圧縮機10b,10bは、オンオフ制御が為される定容量の圧縮機である。インバータ圧縮機10aおよび定速圧縮機10bは、2台ずつ正面板40a側から見て左右方向に交互に並べられており、最左にインバータ圧縮機10aが配置されている。4台の圧縮機10a,10a,10b,10bは、右側面板40c側から見て正面板40aよりに配置されている。すなわち、4台の圧縮機10a,10a,10b,10bは、ファンモータ15a,15aおよびファンロータ15b,15bの真下を避けた位置に存在している。これにより、ファンロータ15b,15bから真下に向けて吹き出された空気は、圧縮機10a,10a,10b,10bにより進路を妨害されることなく、ケーシング40の底板40fに形成されている開口を介してフリーアクセスの床下の空間に流れ込むことが可能になる。
電装品箱16は、板金製の略直方体形状の箱であり、その内部には、室内ユニット2の運転を制御する制御P板や、2台のインバータ圧縮機10a,10aを制御する2つの圧縮機用インバータ基板50,50、2台のファンモータ15a,15aを制御する2つのファン用インバータ基板51,51、端子台などの様々な電装品が収容されている。圧縮機用インバータ基板50,50およびファン用インバータ基板51,51のそれぞれは、正面板40aに対向している。電装品箱16は、正面板40aに近接する位置に配置されており、正面板40a側から見て左右方向におおよそ正面板40aと同じ幅を有している(すなわち、正面板40a側から見て左右方向におおよそ蒸発器11およびドレンパン17と同じ幅を有している)。
正面板40a側から見て2台のインバータ圧縮機10a,10aのうち左側の圧縮機10aは、配線60を介して2つの圧縮機用インバータ基板50,50のうち左側のインバータ基板50に接続されており、正面板40a側から見て2台のインバータ圧縮機10a,10aのうち右側の圧縮機10aは、配線62を介して2つの圧縮機用インバータ基板50,50のうち右側のインバータ基板50に接続されている。正面板40a側から見て2台のファンモータ15a,15aのうち左側のファンモータ15aは、配線61を介して2つのファン用インバータ基板51,51のうち左側のインバータ基板51に接続されており、正面板40a側から見て2台のファンモータ15a,15aのうち右側のファンモータ15aは、配線63を介して2つのファン用インバータ基板51,51のうち右側のインバータ基板51に接続されている。
上記実施形態に係る室内ユニット2では、インバータ基板50,50とインバータ圧縮機10a,10aとを接続する配線60,62と、インバータ基板51,51とファンモータ15a,15aとを接続する配線61,63とが、正面板40a側から見て互いに交差しないように配線されている。また、これらの配線60〜63は、側面板40b,40c側から見ても互いに交差しないように配線されている。これにより、室内ユニット2では、配線60〜63の引き回しによるノイズを抑制することができるようになっている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、室内ユニットの構造ではなく室外ユニットの構造にも適用することができる。
本発明は、電算機室用でない空気調和装置にも適用することができる。
本発明は、インバータファンやインバータ圧縮機だけでなく、インバータ制御される任意の種類の部品に適用することが可能である。また、インバータ制御される部品の数は、上記実施形態のように4つに限られず、4つより多くても少なくてもよい。
上記実施形態においては、正面板40a側から見て左右方向に延びる軸に2台のファンモータ15a,15aを投影した2本の線分と、2台のインバータ圧縮機10a,10aを投影した2本の線分との合計4本の線分が、互いに重ならないようになっている。しかしながら、これらの4本の線分のうちいくつかの線分の一部と一部とが互いに重なるようになっていてもよい。
上記実施形態においては、正面板40a側から見て左右方向に延びる軸に2つの圧縮機用インバータ基板50,50を投影した2本の線分と、2つのファン用インバータ基板51,51を投影した2本の線分との合計4本の線分が、互いに重ならないようになっている。すなわち、圧縮機用インバータ基板50,50およびファン用インバータ基板51,51は、正面板40a側から見て左右方向におおよそ一直線に並べられている。しかしながら、これらの4本の線分のうちいくつかの線分の一部と一部とが互いに重なるようになっていてもよい。
上記実施形態においては、ファンモータ15aの軸部材18aとファンロータ15bの軸受け部18bとが直接接続されている。このような接続構造とするためには、ファンモータ15aとファンロータ15bとの距離に見合った長さの軸部材18aを有するファンモータ15aを特別に用意する必要があり、生産コストが増大し得る。
上記実施形態においては、圧縮機用インバータ基板50,50およびファン用インバータ基板51,51が正面板40a側から見て左右方向に並ぶように配置されており、インバータ圧縮機10a,10aおよびファンモータ15a,15aも正面板40a側から見て左右方向に並ぶように配置されている。しかしながら、圧縮機用インバータ基板50,50およびファン用インバータ基板51,51が正面板40a側から見て左右方向以外の任意の方向に並ぶように配置され、インバータ圧縮機10a,10aおよびファンモータ15a,15aも正面板40a側から見て左右方向以外の任意の方向に並ぶように配置されてもよい。
10a インバータ圧縮機
10b 定速圧縮機
11 蒸発器
15a ファンモータ
15b ファンロータ
16 電装品箱
17 ドレンパン
40 ケーシング
50 圧縮機用インバータ基板
51 ファン用インバータ基板
60〜63 配線
Claims (8)
- 複数のインバータ基板(50,51)と、
前記複数のインバータ基板(50,51)のいずれかにより制御される複数の被インバータ制御部品(10a,15a)と、
前記複数のインバータ基板(50,51)のそれぞれをそれぞれにより制御される前記複数の被インバータ制御部品(10a,15a)のいずれかに接続する複数の配線(60〜63)と、
を備え、
前記複数の配線(60〜63)は、前記複数のインバータ基板(50,51)に対向する第1方向から見て互いに交差しないように配線されている、
空気調和装置(2)。 - 前記複数のインバータ基板(50,51)は、3以上のインバータ基板からなり、前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置されている、
請求項1に記載の空調制御装置(2)。 - 前記複数の被インバータ制御部品(10a,15a)は、3以上の被インバータ制御部品からなり、前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置されている、
請求項1に記載の空気調和装置(2)。 - 前記複数のインバータ基板(50,51)と前記複数の被インバータ制御部品(10a,15a)とは、前記複数の配線(60〜63)のそれぞれにより接続されるものどうしが前記第2方向に同じ順番で並ぶように配置されている、
請求項2に記載の空気調和装置(2)。 - 前記複数の被インバータ制御部品(10a,15a)には、ファンロータ(15b)を駆動するファンモータ(15a)が含まれ、
前記ファンロータ(15b)と前記ファンモータ(15a)とは、前記第2方向に並んで配置され、
前記ファンロータ(15b)と前記ファンモータ(15a)以外の前記複数の被インバータ制御部品(10a,15b)に含まれる少なくとも1の被インバータ制御部品(10a)とは、前記第2方向に同じ位置に配置される、
請求項2に記載の空気調和装置(2)。 - 前記複数の被インバータ制御部品(10a,15a)には、複数の種類の部品が含まれる、
請求項1に記載の空気調和装置(2)。 - 前記複数の被インバータ制御部品(10a,15a)には、インバータ圧縮機(10a)と、ファンロータ(15b)を駆動するファンモータ(15a)とが含まれる、
請求項6に記載の空気調和装置(2)。 - 前記複数の配線(60〜63)は、前記第1方向に鉛直方向から見て直交する第2方向から見て互いに交差しないように配線されている、
請求項1に記載の空気調和装置(2)。
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