JP2008081869A - 壁紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】裏打ち材上に発泡剤及び無機充填剤を含む熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層と、絵柄層とを順に積層した基材シートを有する壁紙であって、発泡樹脂層の表面側から凹凸模様が施され、かつ、裏打ち材の湿潤強度が0.20〜0.70N/mであり、水中伸度が1.6%以下であることを特徴とする壁紙である。
【選択図】図1
Description
このような柔軟性やカール防止性を目的に種々の試みがなされており、例えば、裏打ち紙としてステキヒトサイズ度が10秒以上である片艶紙を用いた壁紙(特許文献1参照)、表面樹脂被覆層の表面張力が40mN/m以下、裏打ち材の横方向の水中伸度が1.3%以下、かつサイズ度が70秒以下である壁紙(特許文献2参照)が提案されている。
しかしながら、フィルム貼り壁紙における柔軟性及びカール防止性については、いまだ不十分であり、さらなる改良が望まれている。
(1)裏打ち材上に発泡剤及び無機充填剤を含む熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層と、絵柄層とを順に積層した基材シートを有する壁紙であって、発泡樹脂層の表面側から凹凸模様が施され、裏打ち材の湿潤強度が0.20〜0.70N/mであり、かつ水中伸度が1.6%以下であることを特徴とする壁紙、
(2)前記発泡樹脂層を構成する熱可塑性樹脂が塩化ビニル樹脂である上記(1)に記載の壁紙、
(3)前記基材シート上に表面保護シートが積層されており、該表面保護シートが熱可塑性樹脂からなるフィルム層上に表面保護層を積層したものである上記(1)又は(2)に記載の壁紙、
(4)前記フィルム層を構成する熱可塑性樹脂がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂である上記(3)に記載の壁紙、
(5)前記表面保護層が電離放射線硬化性樹脂を架橋硬化したものである上記(3)又は(4)に記載の壁紙、
(6)表面保護層側から発泡樹脂層にかけて凹凸模様が施された上記(3)〜(5)のいずれかに記載の壁紙、及び
(7)熱可塑性樹脂からなるフィルム層の一方の面に表面保護層を設け、他方の面に必要に応じて接着剤層を設けた表面保護シートを準備する工程と、湿潤強度が0.20〜0.70N/mであり、水中伸度が1.6%以下である裏打ち材に発泡剤及び無機充填剤を含む熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂組成物を塗工し、その上に絵柄層を設けた後に加熱発泡炉で該発泡樹脂組成物を発泡させて発泡樹脂層とし、基材シートを得る工程と、表面にエンボス型が形成された加圧ロール又は加圧版によって、該基材シートと該表面保護シートとを貼り合わせると同時に、表面保護層側から発泡樹脂層にかけて凹凸模様を形成する工程を含むことを特徴とする壁紙の製造方法、
を提供するものである。
基材シート20は、裏打ち材21上に、発泡剤と無機充填剤を含む熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層22及び絵柄層23を有する。一方、表面保護シート30はフィルム層31及び表面保護層32が積層してなるものである。図1に示す例では、フィルム層31と表面保護層32は接着性を高めるためのプライマー層33を介して積層されている。
また、図1に示す例では、基材シート20と表面保護シート30は接着剤層40を介して接着されている。
本発明で用いられる裏打ち材21の材質としては、普通パルプ紙;スルファニル酸グアナジンやリン酸グアナジン等の水溶性難燃剤を含浸させたパルプ主体の難燃紙;炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機質剤を混抄した無機質紙;アクリル繊維やポリエステル繊維を混ぜた紙などが使用でき、これらの材料はそれぞれ単独で使用してもよいし、紙同士の複合体等、任意の組み合わせによる積層体であってもよい。
なお、湿潤強度の測定はJIS P−8135に準拠したものである。
また、湿潤強度を制御するその他の方法としては叩解がある。叩解はシートの密度を増加させ、繊維が伸張できる空間を減少させ、このことによって繊維間の結合を増加させる。従って叩解を十分行うことで湿潤強度を高めることができる。但し、過度の叩解は後に説明する水中伸度を本発明の範囲から逸脱させる場合がある。
なお、水中伸度はJAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.27:2000に準拠して測定された値である。
また、裏打ち材中には、上述の湿潤紙力増強樹脂に加えて、必要に応じて難燃剤、無機質剤、乾燥紙力増強剤、着色剤、サイズ剤、定着剤等を適宜添加してもよい。
裏打ち材21の厚さについては特に制限はないが、坪量が通常50〜300g/m2程度、好ましくは55〜160g/m2の範囲である。特に壁紙施工時の下地の凹凸を拾う、いわゆる不陸が目立たないようにするためには、60〜160g/m2の範囲が好ましい。
また、本発明の発泡樹脂層22の厚みは500〜1200μmが好ましい。
本発明において用いる無機充填剤の平均粒径は5〜25μmが好ましく、5〜15μmがさらに好ましい。
着色剤としては、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等が用いられる。
この絵柄層23は厚さ1〜20μm程度が好ましい。
フィルム層31は、絵柄層23の上面に必要に応じて接着剤層40を介して積層される層であり、通常、壁紙に要求される、耐汚染性、耐セロファンテープ性、耐擦傷性、耐薬品性等の性能を付与するために設けられるものである。
本発明のフィルム層31に用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリブテン系、メタクリル系、熱可塑性ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、フッ素系等の熱可塑性樹脂単体及び各種共重合体樹脂を挙げることができ、上記樹脂からなる透明又は半透明な市販のフィルムを使用することができる。
上記の市販されるフィルムとしては、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、エチレンテトラフロロエチレン等のフッ素系樹脂フィルム、ウレタン系又はアクリル系コート剤でコートしたオレフィン系フィルムが挙げられる。中でも、耐汚染性、耐擦傷性、耐薬品性等の性能に優れ、エンボス加工において優れた凹凸追従性を示す、すなわち縦方向の引張伸度が十分大きく、電離放射線により崩壊することなく、製造コストが安く、また燃焼時の煙濃度が少ないエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムが好ましい。
また、本発明のフィルム層31に用いるフィルムの厚みは、10〜25μmであることが好ましい。フィルムの厚みが上記範囲内であれば、該フィルムの製造上の制約をうけることなく、またエンボス加工による壁紙の凹凸追従性を確保することができる。
なお、ここで、電離放射線硬化性樹脂組成物とは、電磁波または荷電粒子線の中で分子を架橋、重合させ得るエネルギー量子を有するもの、すなわち、紫外線または電子線などを照射することにより、架橋、硬化する樹脂組成物を指す。
(メタ)アクリレートAと(メタ)アクリレートBとの配合割合(質量比)は、凹凸追従性及び耐汚染性の観点から、5:95〜20:80が好ましく、10:90〜20:80がさらに好ましい。なお、(メタ)アクリレートA及び(メタ)アクリレートBは、1種単独でもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
また、分子中にカチオン重合性官能基を有する重合性オリゴマー等に対しては、芳香族スルホニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等が挙げられる。
また、光増感剤としては、例えばp−ジメチル安息香酸エステル、第三級アミン類、チオール系増感剤などを用いることができる。
本発明においては、電離放射線硬化性樹脂組成物として電子線硬化性樹脂組成物を用いることが好ましい。電子線硬化性樹脂組成物は無溶剤化が可能であって、環境や健康の観点からより好ましく、また光重合用開始剤を必要とせず、安定な硬化特性が得られるからである。
ここで、耐候性改善剤としては、紫外線吸収剤や光安定剤を用いることができる。紫外線吸収剤は、無機系、有機系のいずれでもよく、無機系紫外線吸収剤としては、平均粒径が5〜120nm程度の二酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛などを好ましく用いることができる。また、有機系紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール系、具体的には、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、ポリエチレングリコールの3−[3−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸エステルなどが挙げられる。一方、光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系、具体的には2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2’−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートなどが挙げられる。また、紫外線吸収剤や光安定剤として、分子内に(メタ)アクリロイル基などの重合性基を有する反応性の紫外線吸収剤や光安定剤を用いることもできる。
重合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、p−ベンゾキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t−ブチルカテコールなどが、架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、金属キレート化合物、アジリジン化合物、オキサゾリン化合物などが用いられる。
充填剤としては、例えば硫酸バリウム、タルク、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムなどが用いられる。
着色剤としては、例えばキナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、酸化チタン、カーボンブラックなどの公知の着色用顔料などが用いられる。
赤外線吸収剤としては、例えば、ジチオール系金属錯体、フタロシアニン系化合物、ジインモニウム化合物等が用いられる。
本発明においては、このようにして調製された塗工液を、基材の表面に、硬化後の厚さが1〜20μmになるように、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコートなどの公知の方式、好ましくはグラビアコートにより塗工し、未硬化樹脂層を形成させる。硬化後の厚さが1μm以上であると所望の機能を有する硬化樹脂層が得られる。硬化後の表面保護層の厚さは、好ましくは2〜20μm程度である。
なお、電子線の照射においては、加速電圧が高いほど透過能力が増加するため、基材として電子線により劣化する基材を使用する場合には、電子線の透過深さと樹脂層の厚みが実質的に等しくなるように、加速電圧を選定することにより、基材への余分の電子線の照射を抑制することができ、過剰電子線による基材の劣化を最小限にとどめることができる。
また、照射線量は、樹脂層の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)の範囲で選定される。
さらに、電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器を用いることができる。
このようにして、形成された硬化樹脂層には、各種の添加剤を添加して各種の機能、例えば、高硬度で耐擦傷性を有する、いわゆるハードコート機能、防曇コート機能、防汚コート機能、防眩コート機能、反射防止コート機能、紫外線遮蔽コート機能、赤外線遮蔽コート機能などを付与することもできる。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などが挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理は、基材の種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から好ましく用いられる。
また、層間接着力の強化の目的で、必要に応じて表面保護層32とフィルム層31との層間及び発泡樹脂層22とフィルム層31との層間にプライマー層を形成する等の処理を施すこともできる。
さらに、意匠性に優れたシャープな凹凸模様を得る観点より、フィルム層31と表面保護層32とからなる表面保護シート30の引張伸度(縦方向)は30%以上であることが好ましい。該引張伸度(縦方向)が30%以上であれば、エンボス加工により凹凸模様を形成する場合、表面保護層32に微小の亀裂が発生し、耐汚染性等の表面物性を著しく低下させることはない。
ここで、引張伸度(縦方向)とは、前記表面保護フィルムを縦方向に引っ張る前の長さと引っ張った後の長さの割合(%)のことをいう。
本発明の凹凸模様50は、製造過程にある壁紙がいずれかの手段によってエンボス可能な温度となっているときに、表面保護層32の上面、すなわち最外層側からエンボスロール又はエンボス版で加熱加圧することにより形成することができる。凹凸模様50の形成には、周知の枚葉、もしくは輪転式のエンボス機が用いられ、凹凸模様50の形状としては、木目版導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
なお、前述の基材シート20に凹凸模様を設け、その後、表面保護シート30を積層する場合にも、同様に、エンボス可能な温度となっているときに、発泡樹脂層の表面側からエンボスロール又はエンボス版で加熱加圧することにより形成することができる。
熱可塑性樹脂からなるフィルム層31の一方の面に電離放射線硬化性樹脂を塗工し、他方の面に必要に応じて接着剤及び/又はプライマー層を構成する樹脂を塗工し、さらに所定の電離放射線を照射して電離放射線硬化性樹脂を硬化させて表面保護シート30を得る。また、裏打ち材21上に発泡剤、無機充填剤、その他添加剤を必要に応じて含む熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂組成物をコンマコーター法にてコーティングし、さらに絵柄層23を印刷塗工した後、加熱発泡炉を用いて250℃程度で前記発泡樹脂組成物を発泡させて発泡樹脂層22を形成させて基材シート20を得る。次いで、該基材シート20を冷却した後、150℃程度まで再加熱してから、前記表面保護シート30の最外層側よりエンボス版が形成された冷却ロール(表面保護シート30側)と加圧ロール間を通すことで両シートを熱圧着し、かつ凹凸模様50を形成する。その後、冷却することで、表面保護層32の最外層側から発泡樹脂層22にかけて凹凸模様50を形成した本発明の壁紙を得ることができる。なお、前記のように、プライマー層33及び接着剤層40は必要に応じて、所望の層間に設けることができる。
(評価方法)
各実施例で得られた化粧シートについて、以下の方法で評価した。
(1)湿潤強度
JIS P−8135に準拠して測定した。
(2)水中伸度
JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.27:2000に準拠して測定した。
(3)柔軟性の評価
各実施例及び比較例にて製造された壁紙の裏面に、糊付け機(ヤヨイ化学工業(株)製)を用いて、市販の壁紙用接着剤(ヤヨイ化学工業(株)製「ルーアマイルド」)を120g/m2塗布し、接着面同士を貼り合わせて折りたたんだ。折りたたみ部分を圧着し、15分間放置した後の該折りたたみ部分の浮き(mm)を測定した。
(4)カール性の評価
上記柔軟性の評価方法と同様にし、15分間放置後の壁紙の端部の浮き(mm)を測定し、これをカール性の評価とした。
裏打ち材21として、米秤量60g/m2、湿潤強度0.37N/m、水中伸度1.07%に調整した裏打紙を用い、該基材上に下記の組成で発泡樹脂組成物を作製し、該組成物をコンマコート法によりコーティングし、さらにアクリル系樹脂をバインダーとし、カーボンブラックと弁柄を着色剤とするインキを用いて、塗工量3g/m2のグラビア印刷にて施して絵柄層23を形成した。
上記とは別に、フィルム層31として予め接着剤が塗工されたエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂((株)クラレ製、エバールフィルムHF−ME(厚み:12μm)、エチレン含有量44mol%)を用い、該フィルム層31の上面(接着剤が塗工されていない側)にウレタンーアクリル共重合体樹脂を塗工量2.0g/m2でグラビア印刷してプライマー層33を形成し、その上に下記組成の電離放射線硬化性樹脂を塗工量2.0g/m2でグラビアオフセットコータ法により塗工した。塗工後、加圧電圧125kV、照射線量30kGy(3Mrad)の電子線を照射して、電離放射線硬化性樹脂を硬化させて表面保護層32を形成し、表面保護シート30を得た。
上記の絵柄層23を施し、発泡樹脂組成物をコーティングして得られた裏打ち材21を、加熱発泡炉を用いて230℃で発泡樹脂組成物を発泡させて発泡樹脂層22を形成させて基材シート20を得た。次いで、該基材シート20と上記で得られた表面保護シート30とを同時にエンボス型が形成された冷却ロールと加圧ロールの間を通し、エンボス賦型をしながら熱圧着させることにより、表面に凹凸模様を有する壁紙1を得た。
発泡樹脂組成物組成
塩ビレジン(東ソー(株)製、商品名:R−720):100質量部
炭酸カルシウム(白石工業(株)製、商品名:ホワイトンH):100質量部
発泡剤(大塚化学(株)製、商品名:ユニフォームAZウルトラ):3質量部
防カビ剤(タイショウテクノス(株)製、商品名:ビオサイト7663DS):0.2質量部
光安定剤(アデカアーガス化学(株)製、商品名:O−1305):5質量部
希釈剤(シェル社製、商品名:シェルゾールS):20質量部
可塑剤(フタル酸ジイソノニル):38質量部
電離放射線硬化性樹脂組成
6官能ウレタンアクリレート:80質量部
3官能ウレタンアクリレート:20質量部
シリカ(粒径約3μm):20質量部
2官能シリコーンメタクリレート:2質量部
得られた壁紙について上記方法にて評価した。評価結果を第1表に示す。
実施例1の裏打ち材に代えて、第1表に示す湿潤強度及び水中伸度を有する裏打ち材を用いたこと以外は実施例1と同様にして壁紙を作製した。実施例1と同様に評価した結果を第1表に示す。
20.基材シート
21.裏打ち材
22.発泡樹脂層
23.絵柄層
30.表面保護シート
31.フィルム層
32.表面保護層
33.プライマー層
40.接着剤層
50.凹凸模様
Claims (7)
- 裏打ち材上に発泡剤及び無機充填剤を含む熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層と、絵柄層とを順に積層した基材シートを有する壁紙であって、発泡樹脂層の表面側から凹凸模様が施され、裏打ち材の湿潤強度が0.20〜0.70N/mであり、かつ水中伸度が1.6%以下であることを特徴とする壁紙。
- 前記発泡樹脂層を構成する熱可塑性樹脂が塩化ビニル樹脂である請求項1に記載の壁紙。
- 前記基材シート上に表面保護シートが積層されており、該表面保護シートが熱可塑性樹脂からなるフィルム層上に表面保護層を積層したものである請求項1又は2に記載の壁紙。
- 前記フィルム層を構成する熱可塑性樹脂がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂である請求項3に記載の壁紙。
- 前記表面保護層が電離放射線硬化性樹脂を架橋硬化したものである請求項3又は4に記載の壁紙。
- 表面保護層側から発泡樹脂層にかけて凹凸模様が施された請求項3〜5のいずれかに記載の壁紙。
- 熱可塑性樹脂からなるフィルム層の一方の面に表面保護層を設け、他方の面に必要に応じて接着剤層を設けた表面保護シートを準備する工程と、湿潤強度が0.20〜0.70N/mであり、水中伸度が1.6%以下である裏打ち材に発泡剤及び無機充填剤を含む熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂組成物を塗工し、その上に絵柄層を設けた後に加熱発泡炉で該発泡樹脂組成物を発泡させて発泡樹脂層とし、基材シートを得る工程と、表面にエンボス型が形成された加圧ロール又は加圧版によって、該基材シートと該表面保護シートとを貼り合わせると同時に、表面保護層側から発泡樹脂層にかけて凹凸模様を形成する工程を含むことを特徴とする壁紙の製造方法。
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