JP2008080920A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Shinji Kiyomiya
眞二 清宮
Tei Higuchi
樋口  禎
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Abstract

【課題】 路面からのショック(衝撃)の緩和性能と振動の減衰性能とを両立させるようにして、乗心地性を改善するようにした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 左右一対のビード部5、5にそれぞれビードコア6、6を埋設し、このビードコア6、6を帯状のスチール材6aを複数回層状に巻回して環状体に形成した空気入りタイヤ1において、ビードコア6をスチール材6a、6aの層間に60℃におけるtanδが0.25〜0.50であり、かつ厚さtがスチール材6aの厚さTの50〜300%である高減衰ゴム層10を介在させて構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、路面からのショック(衝撃)の緩和性能と振動の減衰性能とを両立させるようにして、乗心地性を改善した空気入りタイヤに関する。
一般に、空気入りタイヤの乗心地性を改善するための手法には、大別して(1)タイヤ径方向の剛性を下げることにより路面からの入力(ショック)を低下させること、(2)タイヤ周方向の剛性を上げることにより振動の減衰性を向上させること、の二つがある。しかし、これら二つの手法は、タイヤ径方向の剛性を下げて路面からの入力を和らげれば振動減衰性が悪化し、逆にタイヤ周方向の剛性を上げて振動減衰性を確保しようとすると路面からの入力が高くなる傾向があるため、両立させることが非常に難しいという問題がある。
従来、路面の凹凸によりタイヤに発生する振動が車両内に伝播して共鳴音となる、所謂ロードノイズを低減する対策として、ビード部に埋設するビードコアをタイヤ径方向内側の第1ビードコアと外側の第2ビードコアとに分割し、両ビードコアの間に緩衝ゴム層を介在させると共に、第2ビードコアの周りにカーカス層を係止するようにした提案がある(特許文献1参照)。
しかしながら、このように単に緩衝ゴム層を介在させただけでは、路面からのショック(衝撃)の緩和には多少の効果は期待できても、振動の減衰性能には殆ど寄与しないため、乗心地性を改善させるための対策としては不十分なものであった。
特開平9−207526号公報
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消するもので、路面からのショック(衝撃)の緩和性能と振動の減衰性能とを両立させるようにして、乗心地性を改善するようにした空気入りタイヤに関する。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、左右一対のビード部にそれぞれビードコアを埋設し、該ビードコアを帯状のスチール材を複数回層状に巻回して環状体に形成した空気入りタイヤにおいて、前記ビードコアを前記スチール材の層間に60℃におけるtanδが0.25〜0.50であり、かつ厚さが前記スチール材の厚さの50〜300%である高減衰ゴム層を介在させて構成したことを特徴とする。
さらに、上述する構成において、以下(1)〜(4)に記載するように構成することが好ましい。
(1)ビードコアのタイヤ径方向の断面高さをタイヤ断面高さの30%以下にする。
(2)スチール材を複数本のスチールワイヤを平行に並べた帯状体で構成する。
(3)スチール材をスチール板で構成する。この場合において、スチール板の横断面形状を屈曲又は湾曲した形状にするとよい。
(4)スチール材の層間に高減衰ゴム層を3層以上介在させる。
本発明の空気入りタイヤは、帯状のスチール材を複数回層状に巻回して形成したビードコアにおけるスチール材の層間に所定のtanδ及び厚さを有する高減衰ゴム層を介在させたので、この高減衰ゴム層が路面から入力されたショックを緩和するだけでなく、タイヤ周方向に対しては振動を減衰するため、ショックの緩和性能と振動の減衰性能とを両立させて、乗心地性を改善することができる。
以下、本発明の構成につき添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す半断面図、図2は図1のタイヤのビード部に埋設されたビードコアを示す断面図である。
図1において、空気入りタイヤ1はカーカス層2をトレッド部3からそれぞれ左右のサイドウォール部4,4を経てビード部5、5に延長し、ビード部5、5に埋設されたビードコア6、6の周りをその外周側に配置されたビードフィラー7、7を包み込むようにタイヤ内側から外側に折り返すように構成されている。トレッド部3におけるカーカス層2の外周には2層のベルト層8、9が配置されている。
ビードコア6は、図2に示すように、帯状のスチール材6aを複数回層状に巻回して形成した環状体からなり、この環状体を構成するスチール材6a、6a、・・の層間には、60℃におけるtanδが0.25〜0.50、好ましくは、0.25〜0.45で、かつ厚さtがスチール材6aの厚さTの50〜300%、好ましくは、50〜250%とする高減衰ゴム層10を介在している。
これにより、路面から入力された振動はカーカス層2を経由してビードコア6に内蔵された高減衰ゴム層10により減衰されてビード部5に伝播されるため、車体に伝播する振動を抑制して、乗心地性を改善することができる。この際、ビードコア6に内蔵された高減衰ゴム層10は、路面から入力されたショックを緩和するだけでなく、タイヤ周方向に対する振動を減衰するため、ショックの緩和性能と振動の減衰性能とを両立させて、乗心地性を改善することができる。
さらに、スチール材6a、6a、・・の層間に介在する高減衰ゴム層10は、その厚さtをスチール材6aの厚さTの300%以下にしているので、タイヤ径方向内側に対する締め付け力が不足することなく、良好な耐リムずれ性を維持することができる。
上述する高減衰ゴム層10の60℃におけるtanδが0.25未満では乗心地性の改善効果が十分には得られず、0.50超になると、走行時において、ビードコア6におけるコンプレッションセットが悪化するため、リムずれを誘発し易くなる。なお、本発明における高減衰ゴム層10のtanδの測定は、粘弾性スペクトロメーター(東洋精機製作所製)を用いて、初期歪み10%、振幅±2%、周波数20Hz、雰囲気温度60℃において測定したときの値をいう。測定値は小さいほど発熱が小さいことを示す。
本発明において、ビードコア6のタイヤ径方向の断面高さhをタイヤ断面高さSHの30%以下、好ましくは15%以下に設定するようにするとよい。ビードコア6の断面高さhがタイヤ断面高さSHの30%超になると、タイヤ径方向の剛性が高くなり過ぎて乗心地性が悪化することになる。ここで、上述するビードコア6の断面高さhとは、ビードコア6の外径とリム径の差の1/2をいい、タイヤ断面高さSHとは、タイヤの外径とリム径の差の1/2をいう。
図1の空気入りタイヤ1のビード部5に埋設されたビードコア6におけるスチール材6aは、図2に示すように、スチールワイヤwを平行に並べた帯状体からなり、隣接する各スチールワイヤwがインシュレーションゴムを介して互いに固着されている。インシュレーションゴムの物性は特に限定されないが、高減衰ゴム層10と同様に減衰性に優れたゴムを使用するとよい。
図3(a)及び(b)は、それぞれスチール材6aの他の実施形態を示すもので、スチール材6aがスチール板から構成されている場合を示している。このようにスチール材6aをスチール板で構成する場合には、図3(b)に示すように、それぞれのスチール板をタイヤ径方向の内側に屈曲又は湾曲した形状に形成して積層するとよい。これにより、ビードコア6の横方向の剛性を向上させることができるため、良好な操縦安定性を確保することができる。
さらに、スチール材6aをスチール板で構成する場合には、図4に示すように、ビードコア6の周囲を断面がL字型のスチール板により取り囲む形態に形成するとよい。このように形成することにより、ビードコア6の横方向の剛性をさらに向上させ、一層良好な操縦安定性を確保することができる。
本発明において、ビードコア6を構成する各スチール材6aの層間には、全ての層間に高減衰ゴム層10を介在させることが最も好ましいが、一部のスチール材6aの層間には高減衰ゴム層10を介在させずに、60℃におけるtanδを0.17〜0.18とする従来のインシュレーションゴムを介して積層することができる。しかしながら、良好な振動減衰効果を得る観点から、高減衰ゴム層10の層数を3層以上にするとよい。
なお、上述する実施形態では、ビードコア6の断面が矩形状に形成された場合を示したが、本発明におけるビードコア6の断面形状はこれに限られることなく、ビードコア6を構成する各スチール材6aの幅を変化させることにより、ビードコア6の断面形状を多角形状に形成することができる。
上述するように、本発明の空気入りタイヤは、帯状のスチール材を複数回層状に巻回して形成したビードコアにおけるスチール材の層間に所定のtanδ及び厚さを有する高減衰ゴム層を介在させることにより、耐リムずれ性を維持しながら、ショックの緩和性能と振動の減衰性能とを両立させて、乗心地性を改善するもので、乗用車用の空気入りタイヤをはじめとして、トラック、バスなどの重荷重用空気入りタイヤや2輪車用空気入りタイヤに広く適用することができる。
タイヤサイズを205/55R16、タイヤ構造を図1として、左右のビード部に埋設したビードコアの仕様のみを異ならせて、図2に示すビードコアを構成する4層のスチール材(厚さ:1.2mm)の層間に高減衰ゴム層10を介在させない従来タイヤ(従来例)と、4層のスチール材の各層間に表1のように厚さ(mm)及び物性(60℃におけるtanδ)を異ならせた高減衰ゴム層10を介在させた本発明タイヤ(実施例1〜4)及び比較タイヤ(比較例1、2)と、をそれぞれ作製した。
上記7種類のタイヤについて、以下に示す試験方法によりショックの緩和による乗心地性(以下、入力の大きさという)、振動の減衰性による乗心地性(以下、減衰性という)及び耐リムずれ性を評価し、その結果を従来タイヤを100とする指数により表1に併記した。数値が大きいほど優れていることを示している。
〔乗心地性(入力の大きさ、減衰性)〕
各タイヤに内圧200kPaを充填した後、車両(小型FFセダン)の前後輪に装着して、平坦なアスファルト面からなるテストコースを平均時速80km/hにて走行し、熟練した評価パネラーにより官能評価を行った。
〔耐リムずれ性〕
各タイヤに内圧200kPaを充填して3日間放置した後、車両(小型FFセダン)の前後輪に装着して、アスファルト面からなるテストコースにおいて、100km/hからの急制動(時速100km→0km)を3回繰り返して実施した。実施後のタイヤとリムとの周方向のずれ量を測定して、その逆数を以って耐リムずれ性の評価とした。
Figure 2008080920
表1の結果から、本発明タイヤは従来タイヤに比して、耐リムずれ性を維持しながら、外力に伴う乗心地性(入力の大きさ)と衝撃に伴う乗心地性(減衰性)とを同時に向上させていることがわかる。なお、比較タイヤのうち、比較例1はtanδが小さ過ぎたため、従来タイヤに比して乗心地性の改善効果が認められず、比較例2はtanδが大き過ぎたため、従来タイヤに比して耐リムずれ性が低下していることがわかる。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの半断面図である。 図2は図1のタイヤのビード部に埋設されたビードコアを示す断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ本発明の他の実施形態からなるビードコアを示す図2に相当する断面図である。 本発明の他の実施形態からなるビードコアを示す図2に相当する断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 カーカス層
3 トレッド部
4 サイドウォール部
5 ビード部
6 ビードコア
6a スチール材
7 ビードフィラー
8、9 ベルト層
10 高減衰ゴム層
w スチールワイヤ

Claims (6)

  1. 左右一対のビード部にそれぞれビードコアを埋設し、該ビードコアを帯状のスチール材を複数回層状に巻回して環状体に形成した空気入りタイヤにおいて、
    前記ビードコアを前記スチール材の層間に60℃におけるtanδが0.25〜0.50であり、かつ厚さが前記スチール材の厚さの50〜300%である高減衰ゴム層を介在させて構成した空気入りタイヤ。
  2. 前記ビードコアのタイヤ径方向の断面高さがタイヤ断面高さの30%以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記スチール材が複数本のスチールワイヤを平行に並べた帯状体からなる請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記スチール材がスチール板からなる請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記スチール板の横断面形状を屈曲又は湾曲した形状にした請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記スチール材の層間に前記高減衰ゴム層を3層以上介在させた請求項1、2、3、4又は5に記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014192661A1 (ja) * 2013-05-28 2014-12-04 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

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