JP2008080886A - 車両の防振構造 - Google Patents

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秀典 奈倉
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Abstract

【課題】車両の防振構造を改良することでキャビン内の騒音を低減する。
【解決手段】乗員が乗車する前車体14に、少なくとも乗員の上方を覆うルーフ31を備え、ルーフ31が車体フレーム41に連結された支柱28で支持された車両10において、支柱28の中間部に弾性機構75を設け、下部支柱73と上部支柱74との間に弾性部材としてのゴムブッシュを介在させて、支柱28を下部支柱73と上部支柱74とに短縮し、下部支柱73及び上部支柱74を車体の振動に共振しにくくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の防振構造の改良に関するものである。
従来の車両の防振構造として、フレーム側に弾性体を介してルーフピラーを取付け、このルーフピラーにルーフを取付けたもの(例えば、特許文献1参照。)、フレーム側に取付けられたピラーに弾性体を介してルーフを取付けたもの(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
特許2862917号公報 特開平6−239276号公報
特許文献1の図1及び図7を以下に説明する。
ルーフ9は、車体フレーム側に取付けられた左右一対のルーフピラー12,12で支持されている。詳しくは、メインフレーム2に逆U字フレーム24が取付けられ、この逆U字フレーム24に弾性体としてのラバーブーツ25a,25aを介してルーフピラー12,12が取付けられ、これらのルーフピラー12,12の上端にルーフ9が取付けられている。
特許文献2の図2を以下に説明する。
車体フレーム側に取付けられた支持フレーム26には左右一対のピラー25,25が取付けられ、これらのピラー25,25に弾性体としてのクッションラバー41,41を介してルーフ21が取付けられている。
上記特許文献1及び特許文献2では、それぞれ弾性体であるラバーブーツ25a、クッションラバー41によって車体フレーム側からルーフに伝わる振動を抑制し、ルーフの振動を低減させることでキャビン内の騒音の低減を図っているが、上記のルーフピラー12やピラー25のような長尺な部品を用いてルーフを高くした場合には、ルーフピラー12やピラー25が車体の振動に共振しやすくなり、ルーフが大きく振動して、キャビン内の騒音を助長する場合がある。
本発明の目的は、車両の防振構造を改良することでキャビン内の騒音を低減することにある。
請求項1に係る発明は、乗員が乗車する車体に、少なくとも乗員の上方を覆う屋根を備え、屋根が車体に連結された支柱で支持された車両において、支柱の中間部に弾性部材が介在されることを特徴とする。
作用として、支柱が分割されて短くなり、車体の振動に共振しにくくなる。また、弾性体によって車体から屋根に伝わる振動が減衰されて屋根が振動しにくくなる。
請求項2に係る発明は、支柱を複数連結したものとし、一つの支柱の端部に円筒管が設けられ、この円筒管の内部にゴムブッシュが嵌合され、このゴムブッシュに挿入される締結部材で一つの支柱の端部に他の一つの支柱の端部が連結されることを特徴とする。
作用として、複数の支柱のうちの一つの支柱に設けられた円筒部にゴムブッシュを介して他の支柱が連結され、ゴムブッシュによって一つの支柱から他の一つの支柱に伝わる振動が減衰される。
ゴムブッシュは2つの部材間にゴムを挟んだ構造であるから、構造が比較的簡単で、安価な防振構造となる。
請求項3に係る発明は、一つの支柱に円筒管が複数設けられ、これらの円筒管にそれぞれ嵌合されるゴムブッシュを介して他の一つの支柱が連結されることを特徴とする。
作用として、複数のブッシュの弾性特性をそれぞれ異ならせることで、異なった振動数の振動に対応することが可能になる。
請求項4に係る発明は、支柱を、乗員の背部近傍に設け、この支柱にシートバック又はヘッドレストを設け、弾性部材をシートバック又はヘッドレストに内蔵したことを特徴とする。
作用として、弾性部材が外部に露出しないため、光、雨水、土埃等に晒されない。また、外観性が向上する。
請求項5に係る発明は、屋根を支持する支柱の下端に接続されてシートバックを支持する支持部材が車体フレーム側に連結された車両において、車体フレームと支持部材との間に弾性部材を介在させたことを特徴とする。
弾性部材によって車体フレームから支持部材に伝わる振動が減衰され、支持部材、シートバック、支柱、屋根に振動が伝わりにくくなる。
また、車体フレームに対して屋根を支えるための支持部材と支柱とは形状が異なり、しかも、支柱だけで屋根を支えるのに比べて支柱が短くなるから、共振しにくい構造である。
請求項1に係る発明では、支柱の中間部に弾性部材が介在されるので、支柱が短縮されたことにより支柱が車体の振動に共振するのを抑制することができ、更に、支柱間の弾性部材によって車体から屋根に振動が伝わりにくくなり、キャビン内の騒音を抑制することができる。
請求項2に係る発明では、支柱を複数連結したものとし、一つの支柱の端部に円筒管が設けられ、この円筒管の内部にゴムブッシュが嵌合され、このゴムブッシュに挿入される締結部材で一つの支柱の端部に他の一つの支柱の端部が連結されるので、支柱の連結部にゴムブッシュを用いることにより、比較的簡単な構造で防振効果を発揮することができ、また、ゴムブッシュとして市販品を用いれば、安価な防振構造とすることができる。
請求項3に係る発明では、一つの支柱に円筒管が複数設けられ、これらの円筒管にそれぞれ嵌合されるゴムブッシュを介して他の一つの支柱が連結されるので、異なった弾性特性のゴムブッシュを用いることができ、様々な特性の振動に対応することができて、設計の自由度を増すことができる。
請求項4に係る発明では、支柱を、乗員の背部近傍に設け、この支柱にシートバック又はヘッドレストを設け、弾性部材をシートバック又はヘッドレストに内蔵したので、弾性部材が外部に露出せず、弾性部材をより長期に亘って使用することができ、また、車両の外観性を向上させることができる。
請求項5に係る発明では、車体フレームと支持部材との間に弾性部材を介在させたので、屋根を支持する部品を支持部材と支柱とで構成し、弾性部材を介して車体フレームと支持部材とを連結したため、屋根を支持する部品を形状の異なる2部品で構成することにより共振を抑制することができる上に、共振が発生しやすい支柱を短くすることができ、より一層の防振効果を得ることができる。
更に、車体フレームの振動が弾性部材で吸収されてシートバックに伝わりにくくなり、シートバックの振動及びこれに起因する騒音の発生を抑えることができ、乗り心地を向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る防振構造を備える車両の側面図であり、車両10は、1つの前輪11を操舵するバーハンドル12、運転者が着座するシート13を備えた前車体14と、左右一対の後輪16,16、これらの後輪16,16を駆動するパワーユニット17を備えた後車体18とを揺動機構21を介して連結することで、前車体14に対して後車体18を上下スイング自在及び左右ローリング自在に連結した自動三輪車である。
前車体14は、バーハンドル12の前方にフロントカバー23が設けられ、このフロントカバー23の上部にウインドスクリーン26が取付けられ、バーハンドル12とシート13との間の下方にステップフロア27が設けられ、シート13の後方から左右一対の支柱28,28(手前側の符号28のみ示す。)が立ち上げられ、ウインドスクリーン26と支柱28,28とにルーフ31が渡され、シート13の後方に荷室32が配置されたものである。なお、35は前輪11の上方を覆うフロントフェンダ、36はバックミラー、37はヘッドランプである。
前車体14のウインドスクリーン26、ステップフロア27、支柱28,28及びルーフ31で囲まれる空間は運転者が乗り込むキャビン38を形成している。
前車体14は、車体フレーム41を骨格とする部分であり、車体フレーム41は、ヘッドパイプ43と、このヘッドパイプ43から下方に延びるダウンパイプ44と、このダウンパイプ44の下部から後方、後方斜め上方そして後方へ延びるメインパイプ45からなる。
ヘッドパイプ43は、ステアリング軸47を回転自在に支持する部品であり、ステアリング軸47の上部にバーハンドル12、下部にフォーク状部材48を介して前輪11が取付けられている。なお、51はフロントクッションユニットである。
メインパイプ45は、下部に揺動機構21が連結され、後部上部にシート13を構成するシートクッション52を支持する支持部材53が取付けられている。なお、54はリヤクッションユニットである。
揺動機構21は、メインパイプ45の下部に前後スイング自在に一端が取付けられたリンク55と、このリンク55の他端に前端がスイング自在に取付けられるとともに後端が後車体18のパワーユニット17にブラケット56を介して取付けられたジョイントケース57とからなる。
ジョイントケース57は、ケース本体61と、このケース本体61内に回転自在に挿入されるとともに後部がパワーユニット17側に取付けられたジョイント軸62と、これらのケース本体61及びジョイント軸62のそれぞれの間に介在されたダンパ部63とからなる。
支持部材53は、メインパイプ45に設けられた左右一対のブラケット45a,45a(手前側の符号45aのみ示す。)にボルトで取付けられた下部プレート部66,66(手前側の符号66のみ示す。)と、これらの下部プレート部66,66に取付けられた正面視門形の門形パイプ67と、シートクッション52を支持するために門形パイプ67の左右に渡されたクロスパイプに取付けられたシートクッション支持ブラケット71とからなり、門形パイプ67の上部に連結部材を介して支柱28,28が取付けられている。
支柱28は、下端が支持部材53に連結された下部支柱73と、上端がルーフ31に連結された上部支柱74とからなり、下部支柱73と上部支柱74との間に、車体フレーム41側からルーフ31へ振動が伝わるのを抑える弾性機構75が設けられている。なお、77は弾性機構75を覆うカバーの役目をするヘッドレスト、78は支持部材53及び下部支柱73の下部を覆う役目をするとともにシート13を構成する樹脂製のシートバックである。
後車体18は、パワーユニット17に吸気装置81及び排気装置82を接続し、これらのパワーユニット17、吸気装置81、排気装置82、他の機能部品及び後輪16,16を一体のカバー83で覆ったものである。
図2は本発明に係る車両の要部斜視図であり、シート13を構成するシートバック78の上方に左右一対の支柱28,28が延び、これらの支柱28,28の上端でルーフ31が支えられるとともに支柱28,28の中間部に弾性機構75(図1参照)を内蔵したヘッドレスト77が設けられたことを示している。
ヘッドレスト77内の弾性機構75は外部に露出しないから、光、雨水、土埃等に晒されないため、長期に亘ってその機能を発揮することができる。
図3は本発明に係る弾性機構の正面図(一部断面図)であり、弾性機構75が支柱28毎に設けられている。
弾性機構75は、下部支柱73の上端に取付けられた下部支持部86と、上部支柱74の下端に取付けられた上部支持部87と、これらの下部支持部86及び上部支持部87の間に設けられた2つの弾性部材としてのゴムブッシュ88,89とからなる。
下部支持部86は、下部支柱73に取付けられたコ字状プレート91と、このコ字状プレート91に取付けられたナット92,92と、コ字状プレート91に開けられた2組のボルト挿通穴91a,91b及びボルト挿通穴91a,91bに通されてナット92,92にそれぞれねじ結合するボルト93,93とからなる。
上部支持部87は、上部支柱74に取付けられた筒部材95と、この筒部材95に取付けられた連結パイプ96と、この連結パイプ96に取付けられた筒部材97とからなる。
ゴムブッシュ88は、筒部材95に嵌合する外筒101と、コ字状プレート91の内側に配置されるとともにボルト93が通された内筒102と、これらの外筒101及び内筒102のそれぞれの間に介在するとともに外筒101及び内筒102に接着されたゴム103とからなる。
ゴムブッシュ89は、ゴムブッシュ88と同一構造であるが、ゴムをゴムブッシュ88のゴム103と異なるもの(硬度、材質等)としてもよい。
ヘッドレスト77は、支柱28,28を前後に挟むように前後2つ割とした樹脂製のものであり、上部に開けられたパイプ挿通穴106,106がグロメット107,107を介して上部支柱74,74に嵌められ、下部に形成されたパイプ挿通穴108,108が下部支柱73に嵌められている。パイプ挿通穴108は縁が下方に曲げ成形されている。なお、111はグロメット107の位置決めのために上部支柱74に取付けられた位置決め片である。
グロメット107は、ヘッドレスト77と上部支柱74との間の隙間を埋めて外観性を向上させるとともにヘッドレスト77と上部支柱74との間を密封してヘッドレスト77内に雨水、土埃等が入り込まないようにするものである。
図4は本発明に係る弾性機構の組立要領を示す分解斜視図である。
まず、矢印A,Bで示すように筒部材95にゴムブッシュ88、筒部材97にゴムブッシュ89をそれぞれ嵌合させ、上部支柱74と共に上部支持部87、ゴムブッシュ88,89を矢印Cで示すようにコ字状プレート91内に挿入し、矢印D,Eで示すように、ボルト93,93を、コ字状プレート91のボルト挿通穴91a,91b、ゴムブッシュ88,89の各内筒102内に挿入し、更に、コ字状プレート91のボルト挿通穴91a,91bに挿入し、ナット92,92にそれぞれねじ込む。
図5は本発明に係る支柱とルーフとの結合部を示す断面図であり、ルーフ31は、支柱28の上端部に弾性部材としてのゴム114を介して取付けられている。
ゴム114は、内側に上部支柱74に嵌合する支柱嵌合穴115が形成された下部大径部116と、ルーフ31に開けられた取付穴117に嵌合する小径部118と、下部大径部116とでルーフ31の薄肉部121を挟むように形成された上部大径部122とからなり、上部大径部122の上面から支柱嵌合穴115に貫通するボルト挿通穴123が開けられ、ビス124で上部支柱74の上端に取付けられている。なお、126は上部支柱74の上端に取付けられたナット部材であり、ピス124がねじ結合されている。127はワッシャ、128は上部支柱74とゴム114との結合部を覆うためにルーフ31の下面に一体に形成された筒状部、131はルーフ31の上面に形成された穴部である。穴部131にはビス124の頭部の目隠し用キャップ132が嵌められる。
以上の図1及び図3に示したように、本発明は第1に、乗員が乗車する車体としての前車体14に、少なくとも乗員の上方を覆うルーフ31を備え、ルーフ31が車体フレーム41に連結された支柱28,28で支持された車両10において、各支柱28の中間部に弾性機構75が設けられ、下部支柱73と上部支柱74との間に弾性部材としてのゴムブッシュ88,89が介在されることを特徴とする。
これにより、支柱28の中間部にゴムブッシュ88,89が介在されるので、支柱28が下部支柱73と上部支柱74とに短縮されたことにより支柱28が車体の振動に共振するのを抑制することができ、更に、下部支柱73、上部支柱74間のゴムブッシュ88,89によって車体フレーム41からルーフ31に振動が伝わりにくくなり、キャビン38内の騒音を抑制することができる。
本発明は第2に、支柱28を、下部支柱73と上部支柱74というように複数連結したものとし、一つの支柱(上部支柱74)の端部に円筒管としての筒部材95,97が設けられ、これらの筒部材95,97の内部にそれぞれゴムブッシュ88,89が嵌合され、これらのゴムブッシュ88,89に挿入される締結部材としてのボルト93で一つの支柱(上部支柱74)の端部に他の一つの支柱(下部支柱73)の端部が連結されることを特徴とする。
これにより、支柱28の下部支柱73と上部支柱74との連結部にゴムブッシュ88,89を用いることにより、比較的簡単な構造で防振効果を発揮することができ、また、ゴムブッシュ88,89として市販品を用いれば、安価な防振構造とすることができる。
本発明は第3に、一つの支柱(上部支柱74)に筒部材が筒部材95,97というように複数設けられ、これらの円筒部材95,97にそれぞれ嵌合されるゴムブッシュ88,89を介して他の一つの支柱(下部支柱73)が連結されることを特徴とする。
これにより、ゴムブッシュ88,89として異なった弾性特性のものを用いることができ、様々な特性の振動に対応することができて、設計の自由度を増すことができる。
本発明は第4に、支柱28を、乗員の背部近傍に設け、この支柱28にシートバック又はヘッドレスト77を設け、ゴムブッシュ88,89をシートバック又はヘッドレスト77に内蔵したことを特徴とする。
これにより、ゴムブッシュ88,89が外部に露出せず、ゴムブッシュ88,89をより長期に亘って使用することができ、また、車両10の外観性を向上させることができる。
図6は本発明に係る防振構造の別実施形態を示す斜視図であり、左右のメインパイプ45,45に第1門形パイプ141が渡して取付けられ、この門形パイプ141にシート13(図1参照)のシートクッション52(図1参照)を支持するシートクッション支持ブラケット71が取付けられ、第1門形パイプ141とは別に、左右のメインパイプ45,45にそれぞれブラケット45aが取付けられ、これらの左右のブラケット45aに弾性部材としてのゴムブッシュ143,143を介して第2門形パイプ145が取付けられることを示している。第2門形パイプ145は支柱28,28(図1参照)を介してルーフ31(図1参照)を支持している。
ゴムブッシュ143,143は、ブラケット45aにボルト146で取付けられている。なお、45b,45bはブラケット45aに開けられたボルト挿通穴である。
図7は本発明に係る防振構造の別実施形態を示す断面図であり、図6に示されたゴムブッシュ143がボルト146でブラケット45aに取付けられ、車体フレーム41にゴムブッシュ143を介して第2門形パイプ145が取付けられた状態を示している。なお、148はボルト146をねじ込むためにブラケット45aに取付けられたナットである。
ゴムブッシュ143は、ボルト146が通されてブラケット45aに固定される内筒151と、第2門形パイプ145に備える筒部材152に嵌合された外筒153と、これらの内筒151及び外筒153のそれぞれの間に介在するとともに内筒151及び外筒153のそれぞれに接着されたゴム154とからなる。
第2門形パイプ145は、下端に上記の筒部材152と、この筒部材152が貫通するように取付けられた下部プレート部156とを備える。
シートバック78は、取付穴78aが開けられ、この取付穴78aにグロメット107を介して第2門形パイプ145が嵌められている。
本発明は第5に、図1、図6及び図7に示したように、ルーフ31を支持する支柱28,28の下端に接続されてシートバック78を支持する支持部材としての第2門形パイプ145が車体フレーム41側に連結された車両10において、車体フレーム41と第2門形パイプ145との間に弾性部材としてのゴムブッシュ143を介在させたことを特徴とする。
これにより、ルーフ31を支持する部品を第1門形パイプ145と支柱28とで構成し、ゴムブッシュ143を介して車体フレーム41と第2門形パイプ145とを連結したため、ルーフ31を支持する部品を形状の異なる2部品で構成することにより共振を抑制することができる上に、共振が発生しやすい支柱28を短くすることができ、より一層の防振効果を得ることができる。
更に、車体フレーム41の振動がゴムブッシュ143で吸収されてシートバック78に伝わりにくくなり、シートバック78の振動及びこれに起因する騒音の発生を抑えることができ、乗り心地を向上させることができる。
尚、図1、図3に示した実施形態では、ヘッドレスト77内に弾性部材としてのゴムブッシュ88,89を配置したが、これに限らず、支柱28をシートバック78内で下部支柱73と上部支柱74とに分割し、これらの下部支柱73と上部支柱74との間に弾性機構75を介在させて、シートバック78内にゴムブッシュ88,89を配置してもよい。
また、図7に示した実施形態では、ゴムブッシュ143の一端のみをブラケット45aで支持したが、これに限らず、例えば、メインパイプ45にコ字状プレートを取付け、このコ字状プレートでゴムブッシュ143の両端を支持してもよい。
本発明の防振構造は、屋根付き車両に好適である。
本発明に係る防振構造を備える車両の側面図である。 本発明に係る車両の要部斜視図である。 本発明に係る弾性機構の正面図である。 本発明に係る弾性機構の組立要領を示す分解斜視図である。 本発明に係る支柱とルーフとの結合部を示す断面図である。 本発明に係る防振構造の別実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る防振構造の別実施形態を示す断面図である。
符号の説明
10…車両、14…車体(前車体)、28,73,74,145…支柱、31…屋根(ルーフ)、41…車体フレーム、77…ヘッドレスト、78…シートバック、88,89,143,…弾性部材(ゴムブッシュ)、92,93…締結部材(ナット、ボルト)、95,97…円筒管(筒部材)、145…支持部材(第2門形パイプ)。

Claims (5)

  1. 乗員が乗車する車体に、少なくとも乗員の上方を覆う屋根を備え、前記屋根が前記車体後部に設けられた支柱で支持された車両において、
    前記支柱の中間部に弾性部材が介在されることを特徴とする車両の防振構造。
  2. 前記支柱は複数連結されたものであり、一つの支柱の端部に円筒管が設けられ、この円筒管の内部にゴムブッシュが嵌合され、このゴムブッシュに挿入される締結部材で前記一つの支柱の端部に他の一つの支柱の端部が連結されることを特徴とする請求項1記載の車両の防振構造。
  3. 前記一つの支柱に前記円筒管が複数設けられ、これらの円筒管にそれぞれ嵌合されるゴムブッシュを介して他の一つの支柱が連結されることを特徴とする請求項2記載の車両の防振構造。
  4. 前記支柱は、乗員の背部近傍に設けられ、この支柱にシートバック又はヘッドレストが設けられ、前記弾性部材は前記シートバック又は前記ヘッドレストに内蔵されることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両の防振構造。
  5. 屋根を支持する支柱の下端に接続されてシートバックを支持する支持部材が車体フレーム側に連結された車両において、
    前記車体フレームと前記支持部材との間に弾性部材を介在させたことを特徴とする車両の防振構造。
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