JP2008076726A - 多孔性薄膜の製造方法、多孔性薄膜を備えた光学部材及びその製造方法 - Google Patents

多孔性薄膜の製造方法、多孔性薄膜を備えた光学部材及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造効率及び作業性が良好で、且つ、レーザ耐性等に優れた多孔性薄膜の製造方法、多孔性薄膜を備えた光学部材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】多孔性薄膜の製造方法は、ガラス基材の表面に設けられた多孔性薄膜の製造方法であって、ガラス基材の表面に蒸着によって薄膜を形成するステップと、ガラス基材の表面に形成した薄膜に空孔を形成するステップと、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、多孔性薄膜の製造方法、多孔性薄膜を備えた光学部材及びその製造方法に関する。
光学部品の表面には、種々の目的で光学特性を有する多孔性薄膜が形成されている。そのようなものとして、例えば、高出力レーザ用光学素子の反射防止膜、高出力レーザ用偏光素子や反射鏡のレーザ耐力を向上させるための光学薄膜、ディスプレイ画面の輝きを緩和するための目の保護用フィルタ上に形成する反射防止膜やソーラシステム等に用いられるパネルの反射減衰を緩和させるための反射防止膜に用いる光学薄膜が知られている。
これらの多孔性薄膜は、従来、真空蒸着法又は化学的方法によって作製されている。
これらのうち、真空蒸着法による光学薄膜には、蒸着基板上に基板の屈折率より低い蒸着物質を厚さがλ/4(λは入射光の波長)となるように付着させて形成される単層膜、或いは、低屈折率材料と高屈折率材料とを2層以上蒸着して形成される多層膜等がある。
また、特許文献1には、真空蒸着法と化学的処理法とを併用したものとして、水溶性と非水溶性物質とを同時に蒸着して混合膜を形成した後、この混合膜中の水溶性物質を溶解除去して基板上に非水溶性物質による多孔性薄膜を形成する方法が開示されている。
さらに、特許文献2には、光学素子基板に対し、反射防止用の非水溶性物質を蒸着し、その表面により高い粒子エネルギーを有する水溶性物質を蒸着し、水溶性物質が非水溶性物質の内部に奥深く侵入して混合膜を形成した後、水溶性物質を溶解除去して多孔性薄膜を形成する方法が開示されている。
また、非特許文献1には、化学的処理方法として、ゾルゲル法によって石英ガラス基板面上に反射率0.1〜0.3%の多孔性シリカ薄膜を形成することにより反射防止膜を作製するものが開示されている。
さらに、非特許文献2には、ゾルゲル法によって石英ガラス及びCaF2結晶基板上にフッ化物である多孔性MgF及びCaF薄膜を形成する方法が開示されている。
特開平06-167601号公報 国際公開第02/018981号パンフレット D.Milam et al.,CLEO'84 Technical Digest, THB2(1984) Ian M.Thomas,Appl.Opt,Vol.27,No.16,P3356-3358(1988)
しかしながら、上述した従来の真空蒸着法で作製された多孔性薄膜は、レーザ耐力が低く、また、広帯域の反射防止膜を形成するには3層以上の蒸着が必要となる。さらに、一度膜が損傷すると、その基板は粗研磨及び超精密研磨の2つの処理を施して復元しなければならないという問題が生じる。これは、従来の真空蒸着法では、基板表面と蒸着した薄膜との境界部に局所的に形成された吸収層が高密度の蒸着膜に被覆されているため、超音波による洗浄やレーザ光照射によるレーザクリーニングで除去できず、そのまま残留しているため高出力レーザ光の照射によってプラズマ化して蒸着膜を破壊してしまうことによる。
また、広帯域の反射防止膜は、高屈折率材料及び低屈折率材料の2種類の蒸着物質を3〜7層程度積層するか、又は、単層膜の膜厚の1/100〜1/300の厚さの2種類の物質を100〜300層積層する方法が用いられるが、この方法では、単層膜に比べて製造コストが大幅に上昇する。
さらに、上述の特許文献1に係る方法では、混合膜の形成過程において、2種類の物質の混合比を変えながら蒸着する必要性があり、蒸着レートの制御の点から安定して所望の反射率を得ることが困難である。
また、上述の特許文献2に係る方法では、1層の膜の作製に対し、蒸着物質が2種類必要であり、製造コストの点から問題がある。
さらに、上述の非特許文献1及び2に開示された方法で作成される反射膜は、所定の波長での反射率が0.5%以下であり、レーザ耐力に関しても真空蒸着法による薄膜の2倍以上の耐力を有するが、表面の機械的強度が非常に弱い。この方法では基板表面にコロイド粒子がファンデル・ワールス力で付着して多孔性薄膜を形成している状態にあり、機械的に外力が加わると容易に剥離し、作製手順が困難で非常に時間がかかる。さらに高温環境下で作業を行うため、作業性に問題が生じる。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造効率及び作業性が良好で、且つ、レーザ耐性等に優れた多孔性薄膜の製造方法、多孔性薄膜を備えた光学部材及びその製造方法を提供することである。
本発明に係る多孔性薄膜の製造方法は、基材の表面に設けられた多孔性薄膜の製造方法であって、基材の表面に蒸着によって薄膜を形成するステップと、基材の表面に形成した薄膜に空孔を形成するステップと、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、空孔を形成することにより、安定してレーザ耐性等に優れた多孔性薄膜を得ることができる。また、レーザ耐性等の良好な多孔性薄膜が、蒸着物質を一つだけ用いることで形成することができる。このため、製造効率が良好となる。さらに、高温環境下での作業が不要であるため、作業性が良好となる。
また、本発明に係る多孔性薄膜の製造方法は、蒸着が真空蒸着であってもよい。
このような構成によれば、基材に形成した薄膜が、ある程度初めから空孔を有しており、その後に空孔をさらに膜中に形成することが容易となる。
さらに、本発明に係る多孔性薄膜の製造方法は、空孔を、薄膜を80℃以上の温水中に所定時間浸漬することにより形成してもよい。
このような構成によれば、簡易な装置構成で薄膜に空孔を形成することができる。このため、製造効率が良好となる。
また、本発明に係る多孔性薄膜の製造方法は、温水中に浸漬した薄膜に対し、その表面に気泡を所定時間供給してもよい。
このような構成によれば、温水中に浸漬した薄膜に対し、その表面に気泡を所定時間供給するため、より良好に薄膜中に空孔を形成することができる。
さらに、本発明に係る多孔性薄膜の製造方法は、空孔を、薄膜を沸騰水中に所定時間浸漬することにより形成してもよい。
このような構成によれば、薄膜を沸騰水中に所定時間浸漬することにより空孔を形成するため、さらに良好にレーザ耐性等の優れた多孔性薄膜を形成することができる。
また、本発明に係る多孔性薄膜の製造方法は、薄膜を、SiO、MgF、CaF又はAlで形成してもよい。
このような構成によれば、薄膜を、SiO、MgF、CaF又はAlで形成するため、薄膜への空孔の形成が容易となる。
本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法は、基材を準備するステップと、基材の表面に蒸着によって薄膜を形成するステップと、基材の表面に形成した薄膜に空孔を形成して多孔性薄膜を形成するステップと、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、空孔を形成することにより、安定してレーザ耐性等に優れた多孔性薄膜を備えた光学部材を得ることができる。また、レーザ耐性等の良好な光学部材の多孔性薄膜が、蒸着物質を一つだけ用いることで形成することができる。このため、製造効率が良好となる。さらに、高温環境下での作業が不要であるため、作業性が良好となる。
また、本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法は、多孔性薄膜の少なくとも一方の表面に、さらに多孔性薄膜への水分の侵入を規制するバリア部材を形成してもよい。
このような構成によれば、大気中に放置されること等による多孔性薄膜への水分の侵入を規制するため、反射防止特性(AR特性)の低下を抑制することができる。
さらに、本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法は、バリア部材を、多孔
性薄膜の両表面に形成してもよい。
このような構成によれば、バリア部材を多孔性薄膜の両表面に形成するため、多孔性薄膜の両表面において水分の侵入を規制するため、反射防止特性(AR特性)の低下をより良好に抑制することができる。
また、本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法は、基材と多孔性薄膜との間に、さらに基材と多孔性薄膜との密着力を高める補助部材を形成してもよい。
このような構成によれば、基材と多孔性薄膜との間に、さらに基材と多孔性薄膜との密着力を高める補助部材を形成するため、空孔形成処理の際やその後に基材と多孔性薄膜とが剥離してしまうことを抑制することができる。
さらに、本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法は、補助部材を、多孔性薄膜と同一材料で形成してもよい。
このような構成によれば、補助部材を多孔性薄膜と同一材料で形成するため、より補助部材と多孔性薄膜との密着力が高まり、それに伴って、より良好に基材と多孔性薄膜との密着力を高めて多孔性薄膜の剥離を抑制することができる。
本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材は、基材と、基材の表面に形成された多孔性薄膜と、で構成された多孔性薄膜を備えた光学部材であって、多孔性薄膜の屈折率が約1.292以下であることを特徴とする。
このような構成によれば、多孔性薄膜の屈折率が約1.292以下であるため、反射率が約0.5%以下の多孔性薄膜を備えた光学部材を得ることができる。従って、光学部材の多孔性薄膜のレーザ耐性が良好となり、また、多孔性薄膜の広帯域化、及び、それによる斜入射損失の低減化が可能となる。
また、本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材は、多孔性薄膜の少なくとも一方の表面に、多孔性薄膜への水分の侵入を規制するバリア部材が形成されていてもよい。
このような構成によれば、大気中に放置されること等による多孔性薄膜への水分の侵入が規制して、反射防止特性(AR特性)の低下を抑制することができる。
さらに、本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材は、バリア部材は、多孔性薄膜の両表面に形成されていてもよい。
このような構成によれば、多孔性薄膜の両表面において水分の侵入を規制するため、反射防止特性(AR特性)の低下をより良好に抑制することができる。
また、本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材は、基材と多孔性薄膜との間に、さらに基材と多孔性薄膜との密着力を高める補助部材が形成されていてもよい。
このような構成によれば、基材と多孔性薄膜との間に、さらに基材と多孔性薄膜との密着力を高める補助部材を形成するため、基材と多孔性薄膜とが剥離してしまうことを抑制することができる。
さらに、本発明に係る多孔性薄膜を備えた光学部材は、補助部材が、多孔性薄膜と同一材料で形成されていてもよい。
このような構成によれば、より補助部材と多孔性薄膜との密着力が高まり、それに伴って、より良好に基材と多孔性薄膜との密着力を高めて多孔性薄膜の剥離を抑制することができる。
本発明によれば、製造効率及び作業性が良好で、且つ、レーザ耐性等に優れた多孔性薄膜の製造方法、多孔性薄膜を備えた光学部材及びその製造方法を提供することができる。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜を備えた光学部材について、反射防止膜を例にして、図面を用いて詳細に説明する。
(多孔性薄膜10を備えた反射防止膜20の構成)
図1は、多孔性薄膜10を備えた反射防止膜20の断面図を示す。
反射防止膜20は、ガラス基材30、補助部材40、多孔性薄膜10、及び、バリア部材50が、下層から上層へこの順に積層されて構成されている。
ガラス基材30は、ガラス製材料からなる矩形状の板状体に形成されている。
補助部材40は、ガラス基材30上に設けられ、SiOで膜を構成している。補助部材40は、イオンアシスト蒸着等で密に形成し、より密着力を高めたものが好適である。
多孔性薄膜10は、補助部材40上に設けられ、空孔を有するSiO膜を構成している。ここで、多孔性薄膜10は、図2に示すように、通常の蒸着法により形成されて各分子どうしが密に形成されたSiO膜に空孔が形成されて、図3に示すような多孔性構造を有している。多孔性薄膜10は、反射防止膜20に入射する波長の約1/4程度の膜厚に形成されているのがよい。
バリア部材50は、多孔性薄膜10上に設けられ、SiO膜を構成している。バリア部材50は、イオンアシスト蒸着等で密に形成し、より水分の侵入に対するバリア性を高めたものが好適である。
(多孔性薄膜10及び反射防止膜20の製造方法)
次に、多孔性薄膜10及び反射防止膜20の製造方法を図面を用いて詳細に説明する。
まず、ガラス基材30を準備し、表面に所定のエッチング処理等を施す。
次に、図4に示す真空蒸着装置60を準備する。真空蒸着装置60は、処理槽61、処理槽61内に各々設けられた、基板載置用ドーム62、酸素イオン74を供給するイオン銃63、酸素ガス供給器64、不図示のアルゴン供給器及びアルゴン供給管、ルツボ65、電子銃66、膜厚制御用モニターガラス67、レート制御用水晶モニター68、さらには、処理槽61内の空気等を吸引する真空ポンプ69、処理槽61上に設けられた光源70、反射鏡71、及び、検出器72で構成されている。
この真空蒸着装置60内のルツボ65上に、蒸着源73となるSiOを載置する。さらに、基板載置用ドーム62に、ガラス基材30を載置する。
続いて、ルツボ65で蒸着源73を加熱しつつ、真空ポンプ69で処理槽61内を真空引きする。
次いで、ガラス基材30上に、酸素ガス、酸素イオン及びアルゴンイオン供給下でSiOを蒸着源とするイオンアシスト蒸着によってSiO膜を蒸着して、補助部材40を形成する。
具体的には、まず、電子銃66で電子を蒸着源73表面へ供給する。
電子が表面に供給された蒸着源73は、ガラス基材30へSiO蒸気75を送り、酸素ガス、酸素イオン及びアルゴンイオン供給下でガラス基材30にSiO膜が蒸着される。この間、光源70を点灯させ、レート制御用水晶モニター68や検出器72等で所望の膜厚になっているか確認する。
次に、基板載置用ドーム62に、補助部材40を表面に形成したガラス基材30を載置し、酸素ガス供給器64で酸素ガスをガラス基材30へ供給しつつ、電子銃66で電子を蒸着源73表面へ供給する。
電子が表面に供給された蒸着源73は、ガラス基材30へSiO蒸気75を送り、酸素ガス供給下でガラス基材30にSiO膜が蒸着される。この間、上述の補助部材40の形成のときと同様に、光源70を点灯させ、レート制御用水晶モニター68や検出器72等で所望の膜厚になっているか確認する。
次に、補助部材40上にSiO膜が形成されたガラス基材30を沸騰水中に、例えば約4時間半程度浸漬し、膜中に空孔を形成し、多孔性薄膜10を形成する。
次いで、ガラス基材30を沸騰水中から取り出す。
次に、沸騰水中から取り出したガラス基材30の多孔性薄膜10上に、酸素ガス、酸素イオン及びアルゴンイオン供給下でSiOを蒸着源とし、上述の補助部材40形成工程と同様のイオンアシスト蒸着によって所望の膜厚のSiO膜を蒸着して、バリア部材50を形成し、反射防止膜20を作製する。
このように作製した反射防止膜20は、例えば、光ファイバの両端面に備え付けることにより、レーザ等のファイバ端面入射及び反射の際の反射防止に用いることができる。
尚、本実施形態で説明した多孔性薄膜10を備えた反射防止膜20は、上述した構成に限られない。例えば、多孔性薄膜10の両表面にバリア部材50が設けられたものであっ
てもよい。
また、補助部材40、多孔性薄膜10及びバリア部材50を、それぞれSiOで形成したが、MgF、CaF又はAlでそれぞれ形成してもよい。
さらに、補助部材40及びバリア部材50の蒸着にイオンアシスト蒸着法を用いたが、これ以外の蒸着法を用いてもよい。
また、多孔性薄膜10を構成するSiO膜の蒸着を真空蒸着法によって行ったが、これ以外の蒸着法を用いてもよい。
さらに、本実施形態では、多孔性薄膜を備えた光学部材として、反射防止膜に係るものについて示したが、これに限らず、高出力レーザ用偏光子、反射鏡のレーザ耐力を向上させるための光学素子等に係る光学部材であってもよい。
(試験評価)
多孔性薄膜の分光特性を調べるための評価試験を、実施形態に示したのと同一構成の多孔性薄膜を備えた光学部材を用いて行った。
〈試験評価用光学部材〉
まず、実施例として以下に示すように作製した光学部材Aを準備した。
実施例の光学部材の作製は、まず、低屈折材料の非晶質SiOを使用した。また、基材には、石英ガラス基板を使用した。
次に、石英ガラス基板上に上述のSiOを電子ビーム蒸着法により作製した。その際の条件は、成膜中の真空度を1.0×10−2Pa、成膜速度を1Å/s、成膜温度を約25℃(無加熱成膜)とした。ここで、今回の場合は、1064nmのAR膜となるように成膜したので、物理膜厚は約210nmである。
次に、上述のようにSiO膜を形成した石英ガラス基板を、沸騰水中に、所定の時間浸漬し、膜中に空孔を形成した。ここで、沸騰水中への浸漬時間は、120分、240分及び270分に分けて、3種類のものを作製した。
また、空孔形成処理として、沸騰水を用いずに、70℃の温水中に気泡を供給しつつ浸漬したもの(光学部材A(4))、80℃の温水中に気泡の供給なしで約13時間浸漬したもの(光学部材A(5))を作製した。
次に、比較例として、それぞれ同様のガラス基板上に、真空蒸着法によりSiO膜を蒸着させた光学部材Bと、イオンアシスト蒸着法によりSiO膜を蒸着させた光学部材Cと、を作製した。
〈試験評価方法〉
上述のように作製した、沸騰水中の浸漬時間の異なる3種類の実施例に係る光学部材A(1)〜(3)、及び、比較例に係る光学部材B,C、さらに、沸騰水処理を施す前の実施例に係る光学部材A(0)、温水処理を施した光学部材A(4),(5)について、図5に示す実験装置によって、それらの入射光の波長と薄膜の反射率との関係を調べた。
図5の実験装置は、Nd:YAGレーザ(1064nm)照射部、プリズム、1/2λ板、ポラライザー、バイプラナー、石英ガラス、反射鏡71、集光レンズ、及び、CCDカメラ等で構成されている。
この実験装置の集光レンズの前方にサンプルとしての光学部材A,B及びCを設置し、それぞれにNd:YAGレーザ照射部から異なる大きさのフルエンスを有するレーザ光を照射させた。照射ごとにバイプラナーで観測した値をオシロスコープで読み取った。また、薄膜上の損傷の有無については、プラズマ発光とCCDカメラによって判定した。
また、レーザ光のエネルギー校正のために、サンプルを置かずに同様の実験を行った。
〈試験評価結果〉
上述の実験結果を図6〜8に示す。
ここで、図6は、実施例の光学部材A(0)〜(3)の入射光の波長と、反射率との関係を示す。
図6によると、光学部材A(0)から、光学部材A(1)、光学部材A(2)そして光学部材A(3)へ移るに従い、反射率が徐々に低下していくのがわかる。特に沸騰水処理
を270分間施した光学部材A(3)に至っては、波長が1064nmにおける反射率が約0.27%(屈折率約1.27)まで低下している。このため、沸騰水処理が薄膜中に空孔を形成して多孔性にする手段として効果的であることがわかる。さらに、最も反射率が低下した光学部材A(3)において、反射率が0.5017%のときの屈折率は1.293であり、反射率が0.4956%のときの屈折率は1.292であった。このため、反射率が0.5%以下である光学部材A(3)の多孔性薄膜の屈折率は1.292以下であることがわかる。
また、図7は、実施例の光学部材A(3)と比較例の光学部材B,Cとの入射光の波長と反射率との関係を示す。
図7によると、光学部材Cから、光学部材B、光学部材A(3)へ移るに従い、反射率が徐々に低下していくことがわかる。また、帯域も徐々に広くなっていき、これにより斜入射損失がより低下していくこともわかる。
次に、上述の試験における薄膜損傷の有無の観測結果を表1に示す。
Figure 2008076726
表1から、レーザ光のエネルギーが122.4mVを超えると損傷が発生していることがわかる。従って、122.4mVが実測値による損傷閾値であるといえる。
ここで、エネルギー校正のために行った実験結果を表2に示す。
Figure 2008076726
表2の値を、それぞれグラフで描いたものが図8のエネルギー校正グラフである。このグラフの直線において、損傷閾値の実測値である122.4mVに対応するの観測エネルギーは、25.38mJとなる。そして、この値をレーザ光照射のスポット面積である0.000686cmで割り、エネルギー校正後の損傷閾値36.99J/cmを得る。
この損傷閾値は、従来の薄膜の損傷閾値より大きく、レーザ耐性がより良好であることがわかる。
さらに、光学部材A(4)に係る実験によると、反射率低下が光学部材A(0)とほとんど変わらないという結果を得た。また、光学部材A(5)に係る実験によると、反射率の低下が光学部材A(0)と比較して顕著に見られた。
従って、空孔形成処理のためには、80℃以上の温水中に浸漬させることが条件となることがわかった。
(作用効果)
本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10の製造方法は、ガラス基材30の表面に設けられた多孔性薄膜の製造方法であって、ガラス基材30の表面に蒸着によって薄膜を形成するステップと、ガラス基材30の表面に形成した薄膜に空孔を形成するステップと、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、空孔を形成することにより、安定してレーザ耐性等に優れた多孔性薄膜10を得ることができる。また、レーザ耐性等の良好な多孔性薄膜10が、蒸着物質を一つだけ用いることで形成することができる。このため、製造効率が良好となる。さらに、高温環境下での作業が不要であるため、作業性が良好となる。
また、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10の製造方法は、蒸着が真空蒸着であることを特徴とする。
このような構成によれば、ガラス基材30に形成した薄膜が、ある程度初めから空孔を有しており、その後に空孔をさらに膜中に形成することが容易となる。
さらに、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10の製造方法は、空孔を、薄膜を沸騰水中に所定時間浸漬することにより形成することを特徴とする。
このような構成によれば、薄膜を沸騰水中に所定時間浸漬することにより空孔を形成するため、さらに良好にレーザ耐性等の優れた多孔性薄膜10を形成することができる。
また、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10の製造方法は、薄膜を、SiO、MgF、CaF又はAlで形成することを特徴とする。
このような構成によれば、薄膜を、SiO、MgF、CaF又はAlで形
成するため、薄膜への空孔の形成が容易となる。
本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10を備えた光学部材の製造方法は、ガラス基材30を準備するステップと、ガラス基材30の表面に蒸着によって薄膜を形成するステップと、ガラス基材30の表面に形成した薄膜に空孔を形成して多孔性薄膜10を形成するステップと、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、空孔を形成することにより、安定してレーザ耐性等に優れた多孔性薄膜10を備えた光学部材を得ることができる。また、レーザ耐性等の良好な光学部材の多孔性薄膜10が、蒸着物質を一つだけ用いることで形成することができる。このため、製造効率が良好となる。さらに、高温環境下での作業が不要であるため、作業性が良好となる。
また、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10を備えた光学部材の製造方法は、多孔性薄膜10の少なくとも一方の表面に、さらに多孔性薄膜10への水分の侵入を規制するバリア部材50を形成することを特徴とする。
このような構成によれば、大気中に放置されること等による多孔性薄膜10への水分の侵入を規制するため、反射防止特性(AR特性)の低下を抑制することができる。
また、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10を備えた光学部材の製造方法は、ガラス基材30と多孔性薄膜10との間に、さらにガラス基材30と多孔性薄膜10との密着力を高める補助部材40を形成することを特徴とする。
このような構成によれば、ガラス基材30と多孔性薄膜10との間に、さらにガラス基材30と多孔性薄膜10との密着力を高める補助部材40を形成するため、空孔形成処理の際やその後にガラス基材30と多孔性薄膜10とが剥離してしまうことを抑制することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10を備えた光学部材の製造方法は、補助部材40を、多孔性薄膜10と同一材料で形成することを特徴とする。
このような構成によれば、補助部材40を多孔性薄膜10と同一材料で形成するため、より補助部材40と多孔性薄膜10との密着力が高まり、それに伴って、より良好にガラス基材30と多孔性薄膜10との密着力を高めて多孔性薄膜10の剥離を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10を備えた光学部材は、ガラス基材30と、ガラス基材30の表面に形成された多孔性薄膜10と、で構成された多孔性薄膜10を備えた光学部材であって、多孔性薄膜10の屈折率が1.292以下であることを特徴とする。
このような構成によれば、多孔性薄膜10の屈折率が1.292以下であるため、反射率が約0.5%以下の多孔性薄膜10を備えた光学部材を得ることができる。従って、光学部材の多孔性薄膜10のレーザ耐性が良好となり、また、多孔性薄膜10の広帯域化、及び、それによる斜入射損失の低減化が可能となる。
また、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10を備えた光学部材は、多孔性薄膜10の少なくとも一方の表面に、多孔性薄膜10への水分の侵入を規制するバリア部材50が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、大気中に放置されること等による多孔性薄膜10への水分の侵入が規制して、反射防止特性(AR特性)の低下を抑制することができる。
また、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10を備えた光学部材は、ガラス基材30と多孔性薄膜10との間に、さらにガラス基材30と多孔性薄膜10との密着力を高める補助部材40が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、ガラス基材30と多孔性薄膜10との間に、さらにガラス基材30と多孔性薄膜10との密着力を高める補助部材40を形成するため、ガラス基材30と多孔性薄膜10とが剥離してしまうことを抑制することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10を備えた光学部材は、補助部材40が、多孔性薄膜10と同一材料で形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、より補助部材40と多孔性薄膜10との密着力が高まり、それに伴って、より良好にガラス基材30と多孔性薄膜10との密着力を高めて多孔性薄膜
10の剥離を抑制することができる。
以上説明したように、本発明は、多孔性薄膜の製造方法、多孔性薄膜を備えた光学部材及びその製造方法について有用である。
本発明の実施形態に係る多孔性薄膜10を備えた反射防止膜20の断面図である。 通常の蒸着法により形成されて各分子どうしが密に形成されたSiO膜の断面図である。 空孔が形成されて多孔性構造を有するSiO膜の断面図である。 本発明の実施形態に係る真空蒸着装置60の模式図である。 本発明の実施例に係る実験装置の模式図である。 本発明の実施例に係る光学部材A(0)〜(3)の入射光の波長と、反射率との関係を示すグラフである。 本発明の実施例に係る光学部材A(3)と比較例の光学部材B,Cとの入射光の波長と反射率との関係を示すグラフである。 本発明の実施例に係るエネルギー校正グラフである。
符号の説明
10 多孔性薄膜
20 反射防止膜
30 ガラス基材
40 補助部材
50 バリア部材

Claims (16)

  1. 基材の表面に設けられた多孔性薄膜の製造方法であって、
    上記基材の表面に蒸着によって薄膜を形成するステップと、
    上記基材の表面に形成した薄膜に空孔を形成するステップと、
    を備えた多孔性薄膜の製造方法。
  2. 請求項1に記載された多孔性薄膜の製造方法において、
    上記蒸着が真空蒸着である多孔性薄膜の製造方法。
  3. 請求項1に記載された多孔性薄膜の製造方法において、
    上記空孔は、上記薄膜を80℃以上の温水中に所定時間浸漬することにより形成する多孔性薄膜の製造方法。
  4. 請求項3に記載された多孔性薄膜の製造方法において、
    上記温水中に浸漬した薄膜に対し、該温水中でその表面に気泡を所定時間供給する多孔性薄膜の製造方法。
  5. 請求項4に記載された多孔性薄膜の製造方法において、
    上記空孔は、上記薄膜を沸騰水中に所定時間浸漬することにより形成する多孔性薄膜の製造方法。
  6. 請求項1に記載された多孔性薄膜の製造方法において、
    上記薄膜を、SiO、MgF、CaF又はAlで形成する多孔性薄膜の製造方法。
  7. 基材を準備するステップと、
    上記基材の表面に蒸着によって薄膜を形成するステップと、
    上記基材の表面に形成した薄膜に空孔を形成して多孔性薄膜を形成するステップと、
    を有する多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法。
  8. 請求項7に記載された多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法において、
    上記多孔性薄膜の少なくとも一方の表面に、該多孔性薄膜への水分の侵入を規制するバリア部材をさらに形成する多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法。
  9. 請求項8に記載された多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法において、
    上記バリア部材を、上記多孔性薄膜の両表面に形成する多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法。
  10. 請求項7に記載された多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法において、
    上記基材と多孔性薄膜との間に、さらに該基材と多孔性薄膜との密着力を高める補助部材を形成する多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法。
  11. 請求項10に記載された多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法において、
    上記補助部材を、上記多孔性薄膜と同一材料で形成する多孔性薄膜を備えた光学部材の製造方法。
  12. 基材と、該基材の表面に形成された多孔性薄膜と、で構成された多孔性薄膜を備えた光学部材であって、
    上記多孔性薄膜の屈折率が約1.292以下である多孔性薄膜を備えた光学部材。
  13. 請求項12に記載された多孔性薄膜を備えた光学部材において、
    上記多孔性薄膜の少なくとも一方の表面に、該多孔性薄膜への水分の侵入を規制するバリア部材が形成されている多孔性薄膜を備えた光学部材。
  14. 請求項13に記載された多孔性薄膜を備えた光学部材において、
    上記バリア部材は、上記多孔性薄膜の両表面に形成されている多孔性薄膜を備えた光学部材。
  15. 請求項12に記載された多孔性薄膜を備えた光学部材において、
    上記基材と多孔性薄膜との間に、さらに該基材と多孔性薄膜との密着力を高める補助部材が形成されている多孔性薄膜を備えた光学部材。
  16. 請求項15に記載された多孔性薄膜を備えた光学部材において、
    上記補助部材は、上記多孔性薄膜と同一材料で形成されている多孔性薄膜を備えた光学部材。
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