JP2008076724A - カラーフィルタ用フォトマスク、カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ、及び液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネガ型フォトレジストを用い、近接露光によりパターンを形成するフォトマスクにおいて、遮光部S3の角部に多角形の補正遮光パターンH3をその頂点を接して設けたこと。ネガ型フォトレジストを用い、近接露光によりパターンを形成するフォトマスクにおいて、光透過部の角部に多角形の補正開口パターンをその頂点を接して設けたこと。
【選択図】図1
Description
また、例えば、その後方に光反射層を設け、液晶表示装置を観視する際の周囲からの外光によって表示を行う液晶表示装置がある。このような液晶表示装置は反射型液晶表示装置と称され、主に屋外のような周囲が明るい環境下で用いられる。
カラーフィルタ(30)は、ガラス基板(11)上にブラックマトリックス(12)、着色画素(13)が形成されたものである。また、透明電極(41)及び反射電極(42)はTFT素子のドレイン電極と接続されている。
光透過領域(Tr)は、透過型液晶表示装置として機能する領域であり、光反射領域(Re)は、反射型液晶表示装置として機能する領域である。
着色画素(13)の光透過領域(Tr)には、その全領域に厚さD1の均一な着色層(15)が形成され、また、光反射領域(Re)には、外光が入反射するスルーホール(開口
部)(17)を有する着色層(16)が形成されている。
また、着色層(16)のスルーホール(開口部)(17)が、何も設けていない、着色層の欠落した状態であると、カラーフィルタの表面の平坦性は悪化したものとなる。これにより、液晶の配向が乱され、表示品質に悪影響を及ぼすことになる。従って、一般には、着色層(16)のスルーホール(開口部)(17)には無色透明な樹脂を充填し、平坦性を保たせている。
従って、この半透過型液晶表示装置のバックライトを点灯し透過型液晶表示装置として使用した際には、透過型液晶表示装置として優れた明度、彩度を有する透過カラー表示をする。
このようなカラーフィルタを用いることにより、透過型液晶表示装置としての優れた明度、彩度を有する透過カラー表示をし、また、反射型液晶表示装置として暗くならず、優れた明度、彩度を有する反射カラー表示をすることが可能となる。
よって生じるキズを防止するため、また、フォトマスクに塵埃が付着した際に画素が欠陥となってしまうのを防止するためフォトレジストが塗布されたガラス基板とフォトマスクとは、例えば、50μm〜100μm程度の間隔を保って露光を行う方法である。
フォトマスク(PM)には、スルーホール(開口部)(17)の形成に対応したパターンが形成されている。フォトマスクの膜面(18)は着色フォトレジストの塗布膜(47)に対向している。
このように、着色層(16)に設けられるスルーホール(開口部)(17)の形状は円形に限定されず、各種の多角形が用いられる。図6(a)〜(c)に示すスルーホール(開口部)(17)の形状は、スルーホール(開口部)(17)の所望する形状を表したものである。
この正方形の四隅の角部(頂点)での丸味によってスルーホール(開口部)(K1)の面積は変化し、前記図4に示すスルーホール(開口部)を有する着色層(16)の平均厚さ(D2)に影響を及ぼす。すなわち、この平均厚さ(D2)の変化は、反射型液晶表示装置の反射カラー表示における明度、彩度に変化をもたらすこととなる。
図8(b)は、図8(a)に示すカラーフィルタ用フォトマスクを用いて形成された着色画素を拡大して示す平面図である。
この着色画素(63)の反射表示部(Re)には、スルーホール(開口部)(K2)として左右対称に2個の矩形が設けられている。スルーホール(開口部)(K2)は、着色画素内にあるが、左スルーホール(開口部)(K2)の左辺、及び右スルーホール(開口部)(K2)の右辺は各々、着色画素の長辺を延長した線(f)に接した状態になっている。
図1(a)は、本発明によるカラーフィルタ用フォトマスクの一実施例のパターンの一部を拡大して示す平面図である。このカラーフィルタ用フォトマスクは、着色画素を形成するためのものであり、着色画素を形成するフォトレジストとしてネガ型着色フォトレジストを用いた際のものである。また、図1(b)は、図1(a)に示すカラーフィルタ用フォトマスクを用いて形成された着色画素を拡大して示す平面図である。
図1に示す一実施例は、前記図7に示すカラーフィルタ用フォトマスク及び着色画素に対応させて本発明を説明するものである。
この正方形遮光部(S3)は、遮光部(21)とは繋がっておらず、光透過部(22)内
で島状に孤立した遮光部である。
二等辺三角形の補正遮光パターン(H3)は、その頂点を正方形遮光部(S3)の四偶の各角部(h)に接して設けられている。角部(h)の内角(θ)の二等分線(k)に対し、補正遮光パターン(H3)が対称に位置するように設けられている。
従って、前記図4に示すスルーホール(開口部)を有する着色層(16)の平均厚さ(D2)に影響を及ぼすことはなく、反射型液晶表示装置の反射カラー表示における明度、彩度に変化をもたらすことはなくなる。
この正方形遮光部(S3)の角部(h)の内角(θ)は90°であるが、本発明においては、フォトマスク上の遮光部の角部の内角は、70°〜120°であることを特徴としている。
また、内角が70°以下の角部を有する遮光部を用いることは少ない。
従って、フォトマスク上の遮光部の角部の内角が、70°〜120°の範囲である場合に補正遮光パターン(H3)を設けと効果的なものとなる。
概ね、0.5μm〜6.0μmの範囲であると好ましい結果が得られる。
である。
図9(a)、(b)に示すように、このフォトマスクは光透過部(32)と遮光部(31)で構成され、光透過部(32)は幅(a)約25μm、長さ(b)約75μm程度の矩形で、所望する着色画素(33)の形状となっている。
図9に示す一実施例は、前記図8に示すカラーフィルタ用フォトマスク及び着色画素に対応させて本発明を説明するものである。
この矩形遮光部(S4)は、遮光部(31)とは繋がっており、遮光部(31)が延長された状態の遮光部である。
正六角形の補正開口パターン(H4)は、その頂点を光透過部(32)の角部(l)に接して設けられている。角部(l)の内角(θ)の二等分線(k)に対し、補正開口パターン(H4)が対称に位置するように設けられている。
従って、前記図4に示すスルーホール(開口部)を有する着色層(16)の平均厚さ(D2)に影響を及ぼすことはなく、反射型液晶表示装置の反射カラー表示における明度、彩度に変化をもたらすことはなくなる。
従って、反射型液晶表示装置の反射カラー表示における明度、彩度に変化をもたらすこと
はない。
上記四隅(g)の下方には、光透過部(22)又は光透過部(32)の四隅の形状に相似のブラックマトリックス(12)が設けられているので、この部分での丸味現象の影響は少ないのであるが、ブラックマトリックス(12)の幅と丸味の半径との関係で影響が懸念される場合には、光透過部(22)又は光透過部(32)の四隅に補正開口パターン(H4)を設けることが好ましい。
このフォトマスク上の光透過部の角部の内角(θ)は90°であるが、本発明においては、フォトマスク上の光透過部の角部の内角は、70°〜120°であることを特徴としている。
また、内角が70°以下の角部を有する光透過部を用いることは少ない。
従って、フォトマスク上の光透過部の角部の内角が、70°〜120°の範囲である場合に補正遮光パターン(H3)を設けと効果的なものとなる。
概ね、0.5μm〜6.0μmの範囲であると好ましい結果が得られる。
このブラックマトリックス(74)は、着色画素を区切るマトリックス部(73A)とTFT素子を遮光するTFT遮光部(73B)とで構成され、両者は一体的に繋がっている。TFT遮光部(73B)は着色画素内に突出した状態になっている。
遮光部(71)の角部(m)には、角部(m)の光透過部(72)側に補正遮光パターン(H3)が設けられている。また、光透過部(72)の角部(n)には、角部(n)の遮光部(71)側に補正開口パターン(H4)が設けられている例である。
12、74…ブラックマトリックス
13、23、33、53、63…着色画素
14…透明導電膜
15…光透過領域の均一な着色層
16…光反射領域の開口部を有する着色層
17…スルーホール(開口部)
21、31、51、61、71…遮光部
22、32、52、62、72…光透過部
30…半透過型液晶表示装置に用いられるカラーフィルタ
40…TFT素子などが形成されたTFT基板
41…TFT基板上に形成された透明電極
42…TFT基板上に形成された反射電極
47…着色フォトレジストの塗布膜
50…液晶
73A…マトリックス部
73B…TFT遮光部
A…バックライトからの白色光
B…周囲からの外光
D1…着色層の厚さ
D2…開口部を有する着色層の平均厚さ
G…近接露光のギャップ
H3…補正遮光パターン
H4…補正開口パターン
K1、K2、K3、K4…スルーホール(開口部)
L…照射光
L1…外光
L2…反射光
PM…フォトマスク
Px…1画素の領域
Re…光反射領域
P…光透過領域の色光
Q…光反射領域の色光
S1、S3…正方形遮光部
S2、S4…矩形遮光部
Tr…光透過領域
a…着色画素の幅
b…着色画素の長さ
c…正方形の一辺
d、h…正方形の四隅の角部(頂点)
e…光透過部の角部(頂点)
f…着色画素の長辺を延長した線
g…フォトマスクの光透過部の四隅
i、j…正六角形の補正開口パターンの頂点を交点とする2辺の長さ
r1…透過部の丸味の半径
r2…遮光部の丸味の半径
θ…正方形遮光部の角部の内角
Claims (9)
- ネガ型フォトレジストを用い、近接露光によりカラーフィルタを構成するパターンを形成する際に使用するフォトマスクにおいて、前記フォトマスクの遮光部の角部に、多角形の補正遮光パターンをその頂点を接して設けたことを特徴とするカラーフィルタ用フォトマスク。
- 前記遮光部の角部の内角が、70°〜120°の範囲であることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用フォトマスク。
- 前記多角形の補正遮光パターンの頂点を交点とする2辺の長さが、共に0.5μm〜6.0μmの範囲であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカラーフィルタ用フォトマスク。
- ネガ型フォトレジストを用い、近接露光によりカラーフィルタを構成するパターンを形成する際に使用するフォトマスクにおいて、前記フォトマスクの光透過部の角部に、多角形の補正開口パターンをその頂点を接して設けたことを特徴とするカラーフィルタ用フォトマスク。
- 前記光透過部の角部の内角が、70°〜120°の範囲であることを特徴とする請求項4記載のカラーフィルタ用フォトマスク。
- 前記多角形の補正開口パターンの頂点を交点とする2辺の長さが、共に0.5μm〜6.0μmの範囲であることを特徴とする請求項4又は請求項5記載のカラーフィルタ用フォトマスク。
- 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のカラーフィルタ用フォトマスクを使用して、カラーフィルタを構成するパターンを形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
- 請求項7記載のカラーフィルタの製造方法を用いて製造したことを特徴とするカラーフィルタ。
- 請求項8記載のカラーフィルタを具備することを特徴とする液晶表示装置。
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