JP2008076570A - アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置 - Google Patents

アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】省電力化および小型化を図りつつ、質量部の回動角を大きくすることができるアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】支持部22は、第1の質量部21の外周を囲むように枠状をなし、第1の質量部21を駆動する駆動手段は、第1の質量部21の回動中心軸Xから離間した位置で第1の質量部21に設けられた強磁性体291と、第1の質量部21を平面視したときに強磁性体291の外周を囲んで周回するように第1の質量部21の回動中心軸Xおよび支持部22に沿って形成されたコイル28と、コイル28に電圧を印加する電源回路5とを備え、電源回路5の作動により、コイル28が磁界を発生させ、コイル28に対し強磁性体291を変位させて、第1の質量部21を回動させるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置に関するものである。
レーザープリンタ等に用いられ、光走査により描画を行う光スキャナとして、小型化を図ることなどの目的から、ねじり振動子で構成された構造体を有するアクチュエータを用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、特許文献1にかかるアクチュエータは、枠状部材と、枠状部材を両持ち支持する1対の捩りバネと、枠状部材の内側に設けられた板状部材(反射ミラー)と、板状部材を枠状部材に対し両持ち支持する1対の捩りバネとを有し、これらが2自由度の振動系を構成している。かかるアクチュエータにあっては、前述したような振動系を構成する構造体が支持基板に支持されている。
また、かかるアクチュエータは、枠状部材の回動中心軸から離間した位置で枠状部材に設けられた永久磁石と、この永久磁石に対向するように支持基板上に設けられたコイル(電磁石)とを有している。そして、このコイルに電圧を印加することにより、枠状部材を振動させ、これに伴って、板状部材を振動させる。
このようなアクチュエータにあっては、枠状部材の回動角(振幅)を抑えつつ、板状部材の回動角(振幅)を大きくすることができる。
しかしながら、特許文献1にかかるアクチュエータでは、前述したように支持基板上にコイルが設けられているため、永久磁石と基板との接触や、枠状部材とコイルとの接触が生じない程度の回動角で、枠状部材を回動させなければならない。
そのため、枠状部材の回動角を大きくするには、永久磁石とコイルとの間の距離を大きくしなければならず、これに伴い、コイルに流す電流を大きくする必要がある。その結果、消費電力の増大を招いてしまう。また、永久磁石とコイルとの間の距離を大きくすると、アクチュエータの大型化を招いてしまう。また、コイルと永久磁石が別々の基板上に配置されることになるため実装時にアライメントが必要になり生産コストの増加を招く。
特開平6−175060号公報
本発明の目的は、省電力化および小型化を図りつつ、振れ角を大きくすることができるアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、枠状をなす第1の質量部と、
前記第1の質量部を支持するための支持部と、
前記第1の質量部を前記支持部に対して支持するように連結されてなる1対の第1の弾性部と、
前記第1の質量部の前記枠状の内側に設けられた第2の質量部と、
前記第2の質量部を前記第1の質量部に対して支持するように連結されてなる1対の第2の弾性部と、
前記第1の質量部を回動させる駆動手段とを有し、
前記駆動手段の作動により、前記1対の第1の弾性部を捩れ変形させながら前記第1の質量部を回動させ、前記1対の第2の弾性部を捩れ変形させながら前記第2の質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
前記支持部は、前記第1の質量部の外周を囲むように枠状をなし、
前記駆動手段は、前記第1の質量部の回動中心軸から離間した位置で前記第1の質量部に設けられた強磁性体と、前記第1の質量部を平面視したときに前記強磁性体の外周を囲んで周回するように前記第1の質量部の回動中心軸および前記支持部に沿って形成されたコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記電圧印加手段の作動により、前記コイルが磁界を発生させ、前記コイルに対し前記強磁性体を変位させて、前記第1の質量部を回動させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、第1の質量部の回動を妨げることなく、コイルと強磁性体との間の距離を小さくすることができる。そのため、アクチュエータの小型化および省電力化を図りつつ、第1の質量部の回動角(振れ角)を大きくし、ひいては、第2の質量部の回動角(振れ角)を大きくすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記強磁性体は、軟磁性体材料を主材料として構成されていることが好ましい。
これにより、材料の選択範囲が広く設計の自由度を増すことができる。
本発明のアクチュエータでは、前記電圧印加手段は、前記コイルへ直流を間欠的に印加するように構成されていることが好ましい。
これにより、電圧印加手段の構成を比較的簡単なものとし、アクチュエータの低コスト化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部に対し、その一方の面側に前記コイルが設けられ、他方の面側に前記強磁性体が設けられていることが好ましい。
これにより、比較的簡単かつ正確に、コイルと強磁性体とを第1の質量部の厚さ方向に離間させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部と前記1対の第1の弾性部と前記第2の質量部と前記1対の第2の弾性部と前記支持部とは、一体的に形成されていることが好ましい。
これにより、一枚の基板を加工することにより、簡単に、これらの構造体を製造することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記コイルは、単層の金属層で構成されていることが好ましい。
これにより、コイルを成膜により簡単に形成することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記強磁性体は、前記平面視にて、前記コイルの中央部付近に配置されていることが好ましい。
これにより、コイルから発生した磁界を強磁性体に対し効果的に作用させることができる。その結果、より省電力化および小型化を図りつつ、振れ角をより大きくすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記強磁性体は、前記離間した位置において、前記第1の質量部の回動中心軸方向でのほぼ全域に亘って設けられていることが好ましい。
これにより、コイルから発生した磁界を強磁性体に対し効果的に作用させることができる。その結果、より省電力化および小型化を図りつつ、振れ角をより大きくすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第2の質量部は、光反射性を有する光反射部を備えることが好ましい。
これにより、本発明のアクチュエータを光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに適用することができる。
本発明の光スキャナは、枠状をなす第1の質量部と、
前記第1の質量部を支持するための支持部と、
前記第1の質量部を前記支持部に対して支持するように連結されてなる1対の第1の弾性部と、
前記第1の質量部の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備えた第2の質量部と、
前記第2の質量部を前記第1の質量部に対して支持するように連結されてなる1対の第2の弾性部と、
前記第1の質量部を駆動させる駆動手段とを有し、
前記駆動手段の作動により、前記1対の第1の弾性部を捩れ変形させながら前記第1の質量部を回動させ、前記1対の第2の弾性部を捩れ変形させながら前記第2の質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査するように構成された光スキャナであって、
前記支持部は、前記第1の質量部の外周を囲むように枠状をなし、
前記駆動手段は、前記第1の質量部の回動中心軸から離間した位置で前記第1の質量部に設けられた強磁性体と、前記第1の質量部を平面視したときに前記強磁性体の外周を囲んで周回するように前記第1の質量部の回動中心軸および前記支持部に沿って形成されたコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記電圧印加手段の作動により、前記コイルが磁界を発生させ、前記コイルに対し前記強磁性体を変位させて、前記第1の質量部を回動させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、省電力化および小型化を図りつつ、第2の質量部の回動角を大きくすることができる光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、枠状をなす第1の質量部と、
前記第1の質量部を支持するための支持部と、
前記第1の質量部を前記支持部に対して支持するように連結されてなる1対の第1の弾性部と、
前記第1の質量部の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備えた第2の質量部と、
前記第2の質量部を前記第1の質量部に対して支持するように連結されてなる1対の第2の弾性部と、
前記第1の質量部を駆動させる駆動手段と、
前記光反射部に向け光を照射する光照射手段とを有し、
前記駆動手段の作動により、前記1対の第1の弾性部を捩れ変形させながら前記第1の質量部を回動させ、前記1対の第2の弾性部を捩れ変形させながら前記第2の質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を主走査および/または副走査し、対象物上に画像を形成するように構成された画像形成装置であって、
前記支持部は、前記第1の質量部の外周を囲むように枠状をなし、
前記駆動手段は、前記第1の質量部の回動中心軸から離間した位置で前記第1の質量部に設けられた強磁性体と、前記第1の質量部を平面視したときに前記強磁性体の外周を囲んで周回するように前記第1の質量部の回動中心軸および前記支持部に沿って形成されたコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記電圧印加手段の作動により、前記コイルが磁界を発生させ、前記コイルに対し前記強磁性体を変位させて、前記第1の質量部を回動させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、省電力化および小型化を図りつつ、第2の質量部の回動角を大きくすることができる画像形成装置を提供することができる。特に、第2の質量部の回動角を大きくすることができるため、対象物と光スキャナとの距離を小さくしつつ、対象物に対し光を広範囲で主走査および/または副走査することができる。その結果、画像形成装置の小型化を図ることができる。また、本発明の画像形成装置をイメージングディスプレイのような表示装置に適用した場合には、対象物と光スキャナとの距離を小さくして、画像形成装置の大型化を抑制しつつ、表示領域であるスクリーン(対象物)の大きさを大きくすることができる。
以下、本発明のアクチュエータの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエータの第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1に示すアクチュエータに備えられたコイルを説明するための図、図4は、図1に示すアクチュエータにおける第1の質量部および第2の質量部の振幅と印加電圧の周波数との関係を示すグラフである。
なお、以下では、説明の便宜上、図1中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
図1および図2に示すアクチュエータ1は、2自由度振動系を有する基体2と、この基体2を支持する支持体3とを有している。
基体2は、図1に示すように、枠状をなす第1の質量部21と、第1の質量部21を支持するための支持部22と、第1の質量部21と支持部22とを連結する1対の第1の弾性部23、24と、第1の質量部21の内側に設けられた第2の質量部25と、第1の質量部21と第2の質量部25とを連結する1対の第2の弾性部26、27とを有している。
本実施形態では、基体2は、左右対称な形状となるように形成されている。
第1の質量部21は、枠状(より具体的には四角環状)をなしている。そして、第1の質量部21には、その回動中心軸Xから離間した位置に強磁性体291が設けられている。本実施形態では、強磁性体291は、図2にて第1の質量部21の右側の端部の上面付近に設けられ、回動中心軸Xに平行に延在している。
強磁性体291は、薄膜状をなし、強磁性体材料を主材料として構成されている。
強磁性体材料としては、特に限定されず、各種軟磁性体材料や各種硬磁性体材料を用いることができるが、本実施形態では、強磁性体291は、例えば、Fe、各種Fe合金(ケイ素鉄、パーマロイ、アモルファス、センダストなど)、軟磁性フェライトなどの軟磁性体材料を主材料として構成されている。
また、強磁性体291は、第1の質量部21の平面視にて回動中心軸Xから離間した位置において、回動中心軸X方向でのほぼ全域に亘って設けられている。これにより、後述するコイル28から発生した磁界を強磁性体291に対し効果的に作用させることができる。その結果、より省電力化および小型化を図りつつ、第1の質量部21および第2の質量部25の振れ角をより大きくすることができる。
このような枠状をなす第1の質量部21の内側には、第1の質量部21に対し離間した状態で、第2の質量部25が設けられている。
第2の質量部25は、板状をなし、その板面(上面)に光反射部251が設けられている。これにより、アクチュエータ1を光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
このような第1の質量部21および第2の質量部25にあっては、第1の質量部21が1対の第1の弾性部23、24を介して支持部22に接続され、第2の質量部25が第2の弾性部26、27を介して第1の質量部21に接続されている。
1対の第1の弾性部23、24は、それぞれ、弾性変形可能であるとともに、第1の質量部21を支持部22に対して回動可能とするように、第1の質量部21と支持部22とを連結している。すなわち、1対の第1の弾性部23、24は、弾性変形可能であり、第1の質量部21を支持部22に対し両持ち支持するように連結している。
1対の第2の弾性部26、27は、それぞれ、弾性変形可能であり、第2の質量部25を第1の質量部21に対して回動可能とするように、第2の質量部25と第1の質量部21とを連結している。すなわち、1対の第2の弾性部26、27は、弾性変形可能であり、第2の質量部25を第1の質量部21に対し両持ち支持するように連結している。
各第1の弾性部23、24および各第2の弾性部26、27は、同軸的に設けられており、これらを回動中心軸(回転軸)Xとして、第1の質量部21が支持部22に対して、また、第2の質量部25が第1の質量部21に対して回動可能となっている。
このように、基体2は、第1の質量部21と1対の第1の弾性部23、24とで構成された第1の振動系と、第2の質量部25と第2の弾性部26、27とで構成された第2の振動系とからなる2自由度振動系を有する。
このような2自由度振動系を有する基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されている。また、基体2は、第1の質量部21と、第2の質量部25と、支持部22と、第1の弾性部23、24と、第2の弾性部26、27とが一体的に形成されている。これにより、アクチュエータ1の製造に際し、一枚の基板を加工することにより、簡単に、これらの構造体を製造することができる。
また、前述したような2自由度振動系を支持するための支持部22は、第1の質量部21の外周を囲むように枠状をなしている。
また、支持部22の下面付近には、図1に示すように、回動中心軸Xと、図2にて回動中心軸Xに対し支持部22の右側の部分とに沿って、コイル28が設けられている。このコイル28は、前述した第2の質量部25の光反射部251とは反対側の面に設けられているため、光反射部251の設計の自由度が低下することもない。
このコイル28は、図1に示すように、と、第1の質量部21を平面視(以下、単に「平面視」とも言う。)したときに、前述した強磁性体291の外周を囲んで周回するように第1の質量部21の回動中心軸Xおよび支持部22(前述した右側の部分)に沿って形成されている。
より具体的には、コイル28は、回動中心軸Xに沿って延在する第1の部分281と、支持部22の回動中心軸Xを介してその片側の部分に形成された第2の部分282とを有している。そして、第1の部分281は、その一方の端が第2の部分282に接続され、他方の端に端子283が接続されている。また、第2の部分282は、第1の部分281と接続されている側とは反対側の端に、端子284が接続されている。
また、平面視にて、コイル28は、その中央部の開口部分に強磁性体291が位置するように形成されている。すなわち、強磁性体291は、平面視にて、コイル28の中央部付近に配置されている。これにより、コイル28から発生した磁界を強磁性体291に対し効果的に作用させることができる。その結果、より省電力化および小型化を図りつつ、振れ角をより大きくすることができる。
このような1対の端子283、284は、図3に示すように、電圧印加手段である電源回路5に接続されている。この電源回路5は、1対の端子283、284を介してコイル28へ間欠的に直流を印加(すなわち、周期的に電圧をオン・オフ)するように構成されている。
なお、電源回路5は、コイル28に交流を印加するものであってもよい。この場合、強磁性体291は、硬磁性体材料を主材料として構成されているのが好ましく、また、強磁性体291がその厚さ方向に磁化(着磁)されているのが好ましい。
また、このコイル28は、Al、Cuなどの金属で構成された単層の金属層で構成されている。これにより、コイル28を一回の成膜で形成して、アクチュエータ1の製造を簡単化することができる。その結果、アクチュエータ1の低コスト化を図ることができる。また、コイル28を比較的薄いものとすることができるので、アクチュエータ1の振動特性に対するコイル28の影響を少なくし、アクチュエータ1の設計を簡単化することができる。
このような基体2の支持部22の下面には、支持体3が接合されている。
支持体3は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。なお、基体2と支持体3とは、例えば、ガラス、シリコン、またはSiOを主材料として構成された接合層を介して接合されていてもよい。
支持体3は、基板31と、この基板31の上面に接合された枠体32とを備え、凹部33を有するトレイ状をなしている。なお、基板31と枠体32とは、一体的に形成されていてもよい。また、支持体3の形状は、前述したものに限定されず、枠体32の剛性などによっては、基板31を省略したような形状であってもよい。また、基体2の支持体3の剛性や形状などによっては、支持体3を省略することができる。
このような支持体3にあっては、枠体32の上面が基体2の支持部22の下面と接合されることにより、支持体3が基体2をその下方から支持している。
そして、凹部33は、基体2の2自由度振動系の振動、すなわち第1の質量部21および第2の質量部25の回動が回動(振動)する際に、支持体3に接触するのを防止する逃げ部を構成する。凹部(逃げ部)33を設けることにより、アクチュエータ1全体の大型化を防止しつつ、第1の質量部21および第2の質量部25の振れ角(振幅)をより大きく設定することができる。
このようなアクチュエータ1にあっては、コイル28と電源回路5と強磁性体291とが、第1の質量部21を回動させる駆動手段を構成している。
このような駆動手段は、次のようにして作動し、アクチュエータ1を駆動する。
電源回路5がコイル28に間欠的(断続的)に直流を印加することにより、間欠的(断続的)にコイル28が第1の質量部21の厚さ方向に磁界を発生させる。
このような磁界により、強磁性体291とコイル28との間に間欠的に吸引力が生じる。
これにより、強磁性体291がコイル28に対して第1の質量部21の厚さ方向に変位し、これに伴い、第1の弾性部23、24が捩れ変形しながら、第1の質量部21が支持部22に対し回動(振動)する。
そして、この第1の質量部21の振動(駆動)に伴って、第2の弾性部26、27を介して連結されている第2の質量部25も、第2の弾性部26、27を軸に、支持体3の板面(図1における紙面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
このようなアクチュエータ1にあっては、第1の質量部21を回動させる駆動手段を前述したようなコイル28と電源回路5と強磁性体291とで構成したため、第1の質量部21の回動を妨げることなく、コイル28と強磁性体291との間の距離を小さくすることができる。そのため、アクチュエータ1の小型化および省電力化を図りつつ、第1の質量部21の回動角(振れ角)を大きくし、ひいては、第2の質量部25の回動角(振れ角)を大きくすることができる。
特に、コイル28および強磁性体291が第1の質量部21の厚さ方向に互いに離間し、強磁性体291が軟磁性体材料を主材料として構成されているため、強磁性体291を着磁する必要がなく、アクチュエータ1の製造が簡単化することができる。
また、電圧印加手段である電源回路5がコイル28へ直流を間欠的に印加するように構成されているため、電源回路5の構成を比較的簡単なものとし、アクチュエータ1の低コスト化を図ることができる。
また、第1の質量部21に対し、その一方の面側にコイル28が設けられ、他方の面側に強磁性体291が設けられているため、第1の質量部21や第2の質量部25の回動を妨げることはないし、比較的簡単かつ正確に、コイル28と強磁性体291とを第1の質量部21の厚さ方向に適度に離間させることができる。
このようなアクチュエータ1にあっては、第2の質量部25の最大回転角度が、20°以上となるように構成されるのが好ましい。
ところで、このような2自由度振動系では、第1の質量部21および第2の質量部25の振幅(振れ角)と、コイル28に印加する電圧の周波数(電圧のオン・オフの周波数)との間に、図4に示すような周波数特性が存在している。
すなわち、かかる振動系は、第1の質量部21の振幅と、第2の質量部25の振幅とが大きくなる2つの共振周波数fm[kHz]、fm[kHz](ただし、fm<fm)と、第1の質量部21の振幅がほぼ0となる、1つの反共振周波数fm[kHz]とを有している。
この振動系では、コイル28に印加する電圧の周波数Fが、2つの共振周波数のうち低いもの、すなわち、fmとほぼ等しくなるように設定するのが好ましい。これにより、第1の質量部21の振幅を抑制しつつ、第2の質量部25の振れ角(回転角度)を大きくすることができる。
なお、本明細書中では、F[kHz]とfm[kHz]とがほぼ等しいとは、(fm−1)≦F≦(fm+1)の条件を満足することを意味する。
第1の質量部21の平均厚さは、それぞれ、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
第2の質量部25の平均厚さは、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
第1の弾性部23、24のばね定数kは、1×10−3〜1×10Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×10Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×10Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、第2の質量部25の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
一方、第2の弾性部26、27のばね定数kは、1×10−4〜1×10Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×10Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×10Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、第1の質量部21の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部25の振れ角をより大きくすることができる。
また、第1の弾性部23、24のばね定数をk、第2の弾性部26、27のばね定数をkとしたとき、k>kなる関係を満足するのが好ましい。これにより、第1の質量部21の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部25の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
さらに、第1の質量部21の慣性モーメントをJとし、第2の質量部25の慣性モーメントをJとしたとき、JとJとは、J≦Jなる関係を満足することが好ましく、J<Jなる関係を満足することがより好ましい。これにより、第1の質量部21の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部25の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
ところで、第1の質量部21と第1の弾性部23、24とからなる第1の振動系の固有振動数ωは、第1の質量部21の慣性モーメントJと、第1の弾性部23、24のばね定数kとにより、ω=(k/J1/2によって与えられる。一方、第2の質量部25と第2の弾性部26、27とからなる第2の振動系の固有振動数ωは、第2の質量部25の慣性モーメントJと、第2の弾性部26、27のばね定数kとにより、ω=(k/J1/2によって与えられる。
このようにして求められる第1の振動系の固有振動数ωと第2の振動系の固有振動数ωとは、ω>ωなる関係を満足するのが好ましい。これにより、第1の質量部21の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部25の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態を説明する。
図5は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図、図6は、図5中のA−A線断面図である。
以下、第2実施形態のアクチュエータについて、前述した第1実施形態のアクチュエータとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のアクチュエータ1Aは、図5および図6に示すように、コイルの形状および電源回路の構成が異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
第2実施形態のアクチュエータ1Aでは、図5および図6に示すように、平面視にて回動中心軸Xに対し対称となるように形成されたコイル28Aが回動中心軸Xおよび支持部22に沿って形成されている。
より具体的には、コイル28Aは、回動中心軸Xに沿って延在する第1の部分281と、支持部22の回動中心軸Xを介してその両側の部分にそれぞれ形成された1対の第2の部分282、285とを有している。そして、第1の部分281は、その一方の端が1対の第2の部分282、285のぞれぞれに接続され、他方の端に端子283が接続されている。また、1対の第2の部分282、285は、それぞれ、第1の部分281と接続されている側とは反対側の端に、端子284、286が接続されている。
電源回路5は、端子283、284を介して、第1の部分281および第2の部分282で構成されたコイルに間欠的に直流を印加するとともに、これと交互に、第1の部分281および第2の部分285で構成されたコイルに間欠的に直流を印加するように構成されている。
すなわち、電源回路5は、第1の部分281および第2の部分282で構成されたコイルと、第1の部分281および第2の部分285で構成されたコイルとに交互に電圧を印加するように構成されている。
このようなアクチュエータ1Aにあっては、コイル28Aと電源回路5と強磁性体291、292とが、第1の質量部21を回動させる駆動手段を構成している。
以上のような本実施形態のアクチュエータ1Aは、前述した第1の実施形態のアクチュエータ1と同様の効果の効果に加えて、前述したような駆動手段を有しているため、回動中心軸Xのブレを防止して、第1の質量部21および第2の質量部25を円滑に回動させることができる。
以上説明したようなアクチュエータ1、1Aは、例えば、光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどに適用することができる。
アクチュエータ1、1Aを光スキャナとして用いた場合、アクチュエータ1、1A(本発明にかかる光スキャナ)は、光反射部251で反射した光を走査する。このような本発明にかかる光スキャナは、第2の質量部25の回動角を大きくすることができるため、対象物(例えば感光体やスクリーン)とアクチュエータ1(光スキャナ)との間の距離を小さくすることができる。
このような光スキャナは、例えば、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。
光スキャナとして用いたアクチュエータ1、1Aを備えた画像形成装置(本発明にかかる画像形成装置)は、第2の質量部25の回動角を大きくすることができるため、対象物(例えば、後述する感光体11やスクリーン197)とアクチュエータ1(光スキャナ)との間の距離を小さくしつつ、対象物に対し光を広範囲で主走査および/または副走査することができる。その結果、画像形成装置の小型化を図ることができる。また、本発明の画像形成装置をイメージングディスプレイのような表示装置に適用した場合には、対象物(後述するスクリーン197)とアクチュエータ1(光スキャナ)との間の距離を小さくして、画像形成装置の大型化を抑制しつつ、表示領域であるスクリーン(対象物)の大きさを大きくすることができる。
以下、本発明の光スキャナを備えた画像形成装置の具体例を説明する。
まず、電子写真方式を採用するプリンタに本発明を適用した例を説明する。
図7は、本発明の光スキャナを備える画像形成装置(プリンタ)の一例を示す全体構成の模式的断面図である。
図7に示す画像形成装置10(プリンタ)は、露光・現像・転写・定着を含む一連の画像形成プロセスによって、トナーからなる画像を紙やOHPシートなどの記録媒体に記録するものである。このような画像形成装置10は、図7に示すように、図示矢印方向に回転する感光体11を有し、その回転方向に沿って順次、帯電ユニット12、露光ユニット13、現像ユニット14、転写ユニット15、クリーニングユニット16が配設されている。また、画像形成装置10は、図7にて、下部に、紙などの記録媒体Pを収容する給紙トレイ17が設けられ、上部に、定着装置18が設けられている。
感光体11は、例えば、円筒状の導電性基材(図示せず)の外周面に感光層(図示せず)を形成してなり、その軸線まわりに回転可能となっている。
帯電ユニット12は、コロナ帯電などにより感光体11の表面を一様に帯電するための装置である。
露光ユニット13は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータから画像情報を受けこれに応じて、一様に帯電された感光体11上に、レーザーを選択的に照射することによって、静電的な潜像を形成する装置である。
より具体的に説明すると、露光ユニット13は、図8に示すように、光スキャナであるアクチュエータ1と、レーザー光源131と、コリメータレンズ132と、fθレンズ133とを有している。
このような露光ユニット13にあっては、レーザー光源131からコリメータレンズ132を介してアクチュエータ1(光反射部251)にレーザー光Lが照射される。そして、光反射部251で反射したレーザー光Lがfθレンズを介して感光体11上に照射される。
その際、アクチュエータ1の駆動(第2の質量部25の回動中心軸Xまわりの回動)により、光反射部251で反射した光(レーザーL)は、感光体11の軸線方向に走査(主走査)される。一方、感光体11の回転により、光反射部251で反射した光(レーザーL)は、感光体11の周方向に走査(副走査)される。また、レーザー光源131から出力されるレーザー光Lの強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
このようにして露光ユニット13は、感光体11上を選択的に露光して画像形成(描画)を行う。
現像ユニット14は、4つの現像装置141、142、143、144と、これらの現像装置を保持する保持体145を有し、保持体145を軸146まわりに回転させることにより、各現像装置を感光体11に選択的に対向させるようになっている。ここで、現像装置141はブラック(K)トナー用の現像装置、現像装置142はマゼンタ(M)トナー用の現像装置、現像装置143はシアン(C)トナー用の現像装置、現像装置144はイエロー(Y)トナー用の現像装置である。
転写ユニット15は、エンドレスベルト状の中間転写ベルト151と、この中間転写ベルト151を張架する3つのローラ(一次転写ローラ152、従動ローラ153、駆動ローラ154)と、中間転写ベルト151を介して駆動ローラ154に対向する二次転写ローラ155とを有している。
中間転写ベルト151は、駆動ローラ154の回転により、一次転写ローラ152および従動ローラ153を従動回転させながら、図7に示す矢印方向に、感光体11とほぼ同じ周速度にて回転駆動されるようになっている。
一次転写ローラ152は、感光体11に形成された単色のトナー像を中間転写ベルト151に転写するための装置である。
二次転写ローラ155は、中間転写ベルト151上に形成された単色やフルカラーなどのトナー像を、紙、フィルム、布等の記録媒体Pに転写するための装置である。
定着装置18は、前記トナー像の転写を受けた記録媒体Pを加熱および加圧することにより、前記トナー像を記録媒体Pに融着させて永久像として定着させるための装置である。
クリーニングユニット16は、一次転写ローラ152と帯電ユニット12との間で感光体11の表面に当接するゴム製のクリーニングブレード161を有し、一次転写ローラ152によって中間転写ベルト151上にトナー像が転写された後に、感光体11上に残存するトナーをクリーニングブレード161により掻き落として除去するための装置である。
このような画像形成装置10にあっては、まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光体11、現像ユニット14に設けられた現像ローラ(図示せず)、および中間転写ベルト151が回転を開始する。そして、感光体11は、回転しながら、帯電ユニット12により順次帯電される。
感光体11の帯電された領域は、感光体11の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット13によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が前記領域に形成される。
感光体11上に形成された潜像は、感光体11の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像のための現像装置144によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体11上にイエロートナー像が形成される。このとき、現像ユニット14は、現像装置144が、前記現像位置にて感光体11と対向している。
感光体11上に形成されたイエロートナー像は、感光体11の回転に伴って一次転写位置(すなわち、感光体11と一次転写ローラ152との対向部)に至り、一次転写ローラ152によって、中間転写ベルト151に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ152には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。なお、この間、二次転写ローラ155は、中間転写ベルト151から離間している。
前述の処理と同様の処理が、第2色目、第3色目および第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写ベルト151に重なり合って転写される。これにより、中間転写ベルト151上にはフルカラートナー像が形成される。
一方、記録媒体Pは、給紙トレイ17から、給紙ローラ171、レジローラ172によって二次転写位置(すなわち、二次転写ローラ155と駆動ローラ154との対向部)へ搬送される。
中間転写ベルト151上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト151の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ローラ155によって記録媒体Pに転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ155は中間転写ベルト151に押圧されるとともに二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。
記録媒体Pに転写されたフルカラートナー像は、定着装置18によって加熱および加圧されて記録媒体Pに融着される。その後、片面プリントの場合には、記録媒体Pは、排紙ローラ対173によって画像形成装置10の外部へ排出される。
一方、感光体11は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット16のクリーニングブレード161によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット16内の残存トナー回収部に回収される。
両面プリントの場合には、定着装置18によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを一旦排紙ローラ対173により挟持した後に、排紙ローラ対173を反転駆動するとともに、搬送ローラ対174、176を駆動して、当該記録媒体Pを搬送路175を通じて表裏反転して二次転写位置へ帰還させ、前述と同様の動作により、記録媒体Pの他方の面に画像を形成する。
次に、イメージングディスプレイ(表示装置)に本発明を適用した例を説明する。
図9は、本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す概略図である。
図9に示す画像形成装置19は、光スキャナであるアクチュエータ1と、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光源191、192、193と、クロスダイクロイックプリズム(Xプリズム)194と、ガルバノミラー195と、固定ミラー196と、スクリーン197とを備えている。
このような画像形成装置19にあっては、光源191、192、193からクロスダイクロイックプリズム194を介してアクチュエータ1(光反射部251)に各色の光が照射される。このとき、光源191からの赤色の光と、光源192からの緑色の光と、光源193からの青色の光とが、クロスダイクロイックプリズム194にて合成される。
そして、光反射部251で反射した光(3色の合成光)は、ガルバノミラー195で反射した後に、固定ミラー196で反射し、スクリーン197上に照射される。
その際、アクチュエータ1の駆動(第2の質量部25の回動中心軸Xまわりの回動)により、光反射部251で反射した光は、スクリーン197の横方向に走査(主走査)される。一方、ガルバノミラー195の軸線Yまわりの回転により、光反射部251で反射した光は、スクリーン197の縦方向に走査(副走査)される。また、各色の光源191、192、193から出力される光の強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
以上、本発明のアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータ等では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、アクチュエータの中心を通り質量部や駆動部の回動軸線に直角な面に対しほぼ対称(左右対称)な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、光反射部が第2の質量部の上面(支持基板とは逆側の面)に設けられている構成について説明したが、例えば、その逆に設けられている構成であってもよい。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示すアクチュエータに備えられたコイルを説明するための図である。 図1に示すアクチュエータにおける第1の質量部および第2の質量部の振幅と印加電圧の周波数との関係を示すグラフである。 本発明にかかるアクチュエータの第2実施形態を示す平面図である。 図5中のA−A銭断面図である。 本発明の光スキャナを備える画像形成装置(プリンタ)の一例を示す模式的断面図である。 図7の画像形成装置に備えられた露光ユニットの概略構成を示す図である。 本発明の光スキャナを備える画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す模式的断面図である。
符号の説明
1、1A‥‥‥アクチュエータ 2‥‥‥基体 21‥‥‥第1の質量部 22‥‥‥支持部 23、24‥‥‥第1の弾性部 25‥‥‥第2の質量部 251‥‥‥光反射部 26、27‥‥‥第2の弾性部 28、28A‥‥‥コイル 281‥‥‥第1の部分 282、285‥‥‥第2の部分 283、284、286‥‥‥端子 291、292‥‥‥強磁性体 3‥‥‥支持体 31‥‥‥基板 32‥‥‥枠体 33‥‥‥凹部 5‥‥‥電源回路(電圧印加手段) 10‥‥‥画像形成装置 11‥‥‥感光体 12‥‥‥帯電ユニット 13‥‥‥露光ユニット 14‥‥‥現像ユニット 15‥‥‥転写ユニット 16‥‥‥クリーニングユニット 17‥‥‥給紙トレイ 18‥‥‥定着装置 131‥‥‥レーザー光源 132‥‥‥コリメータレンズ 133‥‥‥fθレンズ 141〜144‥‥‥現像装置 145‥‥‥保持体 146‥‥‥軸 151‥‥‥中間転写ベルト 152‥‥‥一次転写ローラ 153‥‥‥従動ローラ 154‥‥‥駆動ローラ 155‥‥‥二次転写ローラ 161‥‥‥クリーニングブレード 171‥‥‥給紙ローラ 172‥‥‥レジローラ 173‥‥‥排紙ローラ対 174、176‥‥‥搬送ローラ対 175‥‥‥搬送路 191〜193‥‥‥光源 194‥‥‥クロスダイクロイックプリズム 195‥‥‥ガルバノミラー 196‥‥‥固定ミラー 197‥‥‥スクリーン 251‥‥‥光反射部 P‥‥‥記録媒体 X‥‥‥回動中心軸

Claims (11)

  1. 枠状をなす第1の質量部と、
    前記第1の質量部を支持するための支持部と、
    前記第1の質量部を前記支持部に対して支持するように連結されてなる1対の第1の弾性部と、
    前記第1の質量部の前記枠状の内側に設けられた第2の質量部と、
    前記第2の質量部を前記第1の質量部に対して支持するように連結されてなる1対の第2の弾性部と、
    前記第1の質量部を回動させる駆動手段とを有し、
    前記駆動手段の作動により、前記1対の第1の弾性部を捩れ変形させながら前記第1の質量部を回動させ、前記1対の第2の弾性部を捩れ変形させながら前記第2の質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
    前記支持部は、前記第1の質量部の外周を囲むように枠状をなし、
    前記駆動手段は、前記第1の質量部の回動中心軸から離間した位置で前記第1の質量部に設けられた強磁性体と、前記第1の質量部を平面視したときに前記強磁性体の外周を囲んで周回するように前記第1の質量部の回動中心軸および前記支持部に沿って形成されたコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記電圧印加手段の作動により、前記コイルが磁界を発生させ、前記コイルに対し前記強磁性体を変位させて、前記第1の質量部を回動させるように構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記強磁性体は、軟磁性体材料を主材料として構成されている請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記電圧印加手段は、前記コイルへ直流を間欠的に印加するように構成されている請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記第1の質量部に対し、その一方の面側に前記コイルが設けられ、他方の面側に前記強磁性体が設けられている請求項2または3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記第1の質量部と前記1対の第1の弾性部と前記第2の質量部と前記1対の第2の弾性部と前記支持部とは、一体的に形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記コイルは、単層の金属層で構成されている請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記強磁性体は、前記平面視にて、前記コイルの中央部付近に配置されている請求項1ないし6のいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記強磁性体は、前記離間した位置において、前記第1の質量部の回動中心軸方向でのほぼ全域に亘って設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. 前記第2の質量部は、光反射性を有する光反射部を備える請求項1ないし8のいずれかに記載のアクチュエータ。
  10. 枠状をなす第1の質量部と、
    前記第1の質量部を支持するための支持部と、
    前記第1の質量部を前記支持部に対して支持するように連結されてなる1対の第1の弾性部と、
    前記第1の質量部の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備えた第2の質量部と、
    前記第2の質量部を前記第1の質量部に対して支持するように連結されてなる1対の第2の弾性部と、
    前記第1の質量部を駆動させる駆動手段とを有し、
    前記駆動手段の作動により、前記1対の第1の弾性部を捩れ変形させながら前記第1の質量部を回動させ、前記1対の第2の弾性部を捩れ変形させながら前記第2の質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査するように構成された光スキャナであって、
    前記支持部は、前記第1の質量部の外周を囲むように枠状をなし、
    前記駆動手段は、前記第1の質量部の回動中心軸から離間した位置で前記第1の質量部に設けられた強磁性体と、前記第1の質量部を平面視したときに前記強磁性体の外周を囲んで周回するように前記第1の質量部の回動中心軸および前記支持部に沿って形成されたコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記電圧印加手段の作動により、前記コイルが磁界を発生させ、前記コイルに対し前記強磁性体を変位させて、前記第1の質量部を回動させるように構成されていることを特徴とする光スキャナ。
  11. 枠状をなす第1の質量部と、
    前記第1の質量部を支持するための支持部と、
    前記第1の質量部を前記支持部に対して支持するように連結されてなる1対の第1の弾性部と、
    前記第1の質量部の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備えた第2の質量部と、
    前記第2の質量部を前記第1の質量部に対して支持するように連結されてなる1対の第2の弾性部と、
    前記第1の質量部を駆動させる駆動手段と、
    前記光反射部に向け光を照射する光照射手段とを有し、
    前記駆動手段の作動により、前記1対の第1の弾性部を捩れ変形させながら前記第1の質量部を回動させ、前記1対の第2の弾性部を捩れ変形させながら前記第2の質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を主走査および/または副走査し、対象物上に画像を形成するように構成された画像形成装置であって、
    前記支持部は、前記第1の質量部の外周を囲むように枠状をなし、
    前記駆動手段は、前記第1の質量部の回動中心軸から離間した位置で前記第1の質量部に設けられた強磁性体と、前記第1の質量部を平面視したときに前記強磁性体の外周を囲んで周回するように前記第1の質量部の回動中心軸および前記支持部に沿って形成されたコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記電圧印加手段の作動により、前記コイルが磁界を発生させ、前記コイルに対し前記強磁性体を変位させて、前記第1の質量部を回動させるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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