JP2008145544A - 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置 - Google Patents

光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低コスト化および小型化を図りつつ、可動板を大きな振れ角でかつ円滑に回動させることができる光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明の光学デバイス1は、可動板22の板面に略平行で可動板22の回動中心軸Xに対し略直角な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が支持部材21に固定され、その固定部近傍に回動中心軸Xを位置させるように各軸部材23、24に連結された弾性変形可能な1対の第1の変形部材25、26と、回動中心軸Xに略平行な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が支持部材21に固定され、他端部が各第1の変形部材25、26の他端部に連結された弾性変形可能な1対の第2の変形部材27、28と、各第2の変形部材27、28上に接合され、各第2の変形部材27、28の長手方向に略平行な方向に伸縮する1対の圧電素子31、32を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置に関するものである。
光反射性を有する光反射部で反射した光を偏向・走査する光学デバイスとしては、例えばレーザープリンタ等に用いられる光スキャナが知られている。このような光スキャナとしては、マイクロマシニング技術によりSi基板を加工して製造した、捩り振動子を有する構造体を用いたものが提案されている。このような構造体を用いた光スキャナは、ポリゴンミラーに比し高速で光走査を行うことができるという利点がある。
例えば、特許文献1にかかる光スキャナは、板状の反射ミラーを1対のバネ部で両持ち支持しており、各バネ部はその途中で2つに分岐し、その各分岐部上に駆動源たる圧電体が設けられている。このようなアクチュエータは、各圧電体に電圧を印加することにより、各バネ部にて1対の分岐部を互いに反対方向に曲げ変形させて各バネ部全体を捩れ変形させながら、反射ミラーを回動させる。
このような光スキャナにあっては、各圧電体の伸縮方向が反射ミラーの面に平行な方向であるため、反射ミラーの厚さ方向に光スキャナの寸法が大きくなるのを防止しつつ、圧電体の変位量を大きくすることができる。その結果、光スキャナの小型化を図りつつ、反射ミラーの回動角を大きくすることができる。
しかしながら、特許文献1にかかる光スキャナは、各バネ部の各分岐部に圧電体を設けているため、合計4つの圧電体が必要となり、高コスト化を招いてしまう。しかも、このように圧電体の数が多いと、各圧電体の取り付け位置のズレや寸法誤差などによる影響を受けやすく、反射ミラーを円滑に回動させるのが難しくなるという問題がある。この問題を回避するために、圧電体の取り付け精度や寸法精度を高精度化すると、さらに高コスト化を招いてしまう。
特開2004−191953号公報
本発明の目的は、低コスト化および小型化を図りつつ、可動板を大きな振れ角でかつ円滑に回動させることができる光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の光学デバイスは、支持部材と、
光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
前記支持部材に対し前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
前記各軸部材に捩りモーメントを与える駆動手段とを有し、
前記駆動手段の作動により、前記各軸部材を捩れ変形させながら、前記可動板を回動させて、前記光反射部で反射した光を偏向または走査するように構成された光学デバイスであって、
前記駆動手段は、前記可動板の板面に略平行で前記可動板の回動中心軸に対し略直角な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、その固定部近傍に前記回動中心軸を位置させるように前記各軸部材に連結された弾性変形可能な1対の第1の変形部材と、前記回動中心軸に略平行な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、他端部が前記各第1の変形部材の前記一端部とは反対側の他端部に連結された弾性変形可能な1対の第2の変形部材と、前記各第2の変形部材上に接合され、前記各第2の変形部材の長手方向に略平行な方向に伸縮する1対の圧電素子を備え、通電により前記各圧電素子を伸縮させることにより、前記各第2の変形部材を曲げ変形させ、これに伴って、前記各第1の変形部材を曲げ変形させて、前記各軸部材に捩りモーメントを与え、前記可動板を回動させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、可動板の回動中心軸のブレを抑えつつ、各軸部材に1つの圧電素子で捩りモーメントを与えて、可動板を回動させることができる。
特に、固定部近傍に可動板の回動中心軸が位置しているため、可動板の回動中心軸に対し第1の変形部材の片側(前記固定部とは反対側の部分)だけに駆動力を作用させても、可動板の回動中心軸のブレを防止することができる。そのため、圧電素子の可動板の回動に必要な圧電素子の数が少なくて済むため、光学デバイスの低コスト化を図ることができる。しかも、このように圧電素子の数が少ないと、各圧電素子の取り付け位置のズレや寸法誤差などによる影響を受けにくく、可動板を円滑に回動させるのが簡単になる。
また、圧電素子の伸縮方向が前記可動板の板面に平行な方向であるため、可動板の厚さ方向に光学デバイスの寸法が大きくなるのを防止しつつ、圧電素子の変位量を大きくすることができる。その結果、光学デバイスの小型化を図りつつ、可動板の回動角を大きくすることができる。その上、圧電素子の伸縮方向が可動板の回動中心軸に平行な方向であるため、回動中心軸に対し直角な方向における光学デバイスの寸法も抑えることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記可動板を平面視したときに、前記各第1の変形部材の前記一端部が前記回動中心軸上に位置していることが好ましい。
これにより、1対の軸部材の形状を簡単なものとしつつ、可動板の回動中心軸のブレを抑えることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記可動板を平面視したときに、前記1対の第1の変形部材と前記1対の第2の変形部材と前記1対の圧電素子とは、その配置が、前記回動中心軸に対し直角な方向で前記可動板の中心を通る線分に対し実質的に対称となるように設けられていることが好ましい。
これにより、圧電素子の取り付け位置や駆動を簡単なものとしつつ、可動板の回動中心軸のブレをより抑えることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記各第2の変形部材は、それぞれ対応する前記第1の変形部材に対し前記可動板側に位置していることが好ましい。
これにより、可動板の回動中心軸方向における光学デバイスの寸法を抑えることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記各第2の変形部材は、それぞれ対応する前記第1の変形部材に対し前記可動板とは反対側に位置していることが好ましい。
これにより、1対の軸部材に張力を与えながら第1の変形部材および第2の変形部材が変形するため、可動板の回動中心軸のブレをより抑えることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記駆動手段は、前記可動板および前記1対の軸部材で構成された捩り振動子の捩り共振周波数に等しい周波数で周期的に変化する電圧を前記各圧電素子に印加するように構成されていることが好ましい。
これにより、各第1の変形部材および各第2の変形部材の変形量や各圧電素子の変位量を抑えつつ、可動板の回動角を大きくすることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記1対の圧電素子は、ともに前記回動中心軸に対しその片側に偏在するように配置され、前記駆動手段は、前記1対の圧電素子の伸張/収縮のタイミングが互いに同じになるように、前記圧電素子に電圧を印加するように構成されていることが好ましい。
これにより、1対の圧電素子を駆動する駆動回路の構成を簡単なものとすることができる。
本発明の光スキャナは、光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
前記各軸部材に捩りモーメントを与える駆動手段とを有し、
前記駆動手段の作動により、前記各軸部材を捩れ変形させながら、前記可動板を回動させて、前記光反射部で反射した光を走査するように構成された光スキャナであって、
前記駆動手段は、前記可動板の板面に略平行で前記可動板の回動中心軸に対し略直角な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、その固定部近傍に前記回動中心軸を位置させるように前記各軸部材に連結された弾性変形可能な1対の第1の変形部材と、前記回動中心軸に略平行な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、他端部が前記各第1の変形部材の前記一端部とは反対側の他端部に連結された弾性変形可能な1対の第2の変形部材と、前記各第2の変形部材上に接合され、前記各第2の変形部材の長手方向に略平行な方向に伸縮する1対の圧電素子を備え、通電により前記各圧電素子を伸縮させることにより、前記各第2の変形部材を曲げ変形させ、これに伴って、前記各第1の変形部材を曲げ変形させて、前記各軸部材に捩りモーメントを与え、前記可動板を回動させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、低コスト化および小型化を図りつつ、可動板を大きな振れ角でかつ円滑に回動させることができる光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
前記各軸部材に捩りモーメントを与える駆動手段とを有し、
前記駆動手段の作動により、前記各軸部材を捩れ変形させながら、前記可動板を回動させて、前記光反射部で反射した光を主走査および/または副走査し、対象物上に画像を形成するように構成された画像形成装置であって、
前記駆動手段は、前記可動板の板面に略平行で前記可動板の回動中心軸に対し略直角な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、その固定部近傍に前記回動中心軸を位置させるように前記各軸部材に連結された弾性変形可能な1対の第1の変形部材と、前記回動中心軸に略平行な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、他端部が前記各第1の変形部材の前記一端部とは反対側の他端部に連結された弾性変形可能な1対の第2の変形部材と、前記各第2の変形部材上に接合され、前記各第2の変形部材の長手方向に略平行な方向に伸縮する1対の圧電素子を備え、通電により前記各圧電素子を伸縮させることにより、前記各第2の変形部材を曲げ変形させ、これに伴って、前記各第1の変形部材を曲げ変形させて、前記各軸部材に捩りモーメントを与え、前記可動板を回動させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、低コスト化および小型化を図りつつ、可動板を大きな振れ角でかつ円滑に駆動させることができる。そのため、本発明の画像形成装置は、小型化および低コスト化を図りつつ、優れた画像を得ることができる。
以下、本発明の光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の光学デバイスの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す光学デバイスの平面図、図3は、図2中のA−A線断面図、図4は、図1に示す光学デバイスの動作を説明するための図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図3中および図4中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
光学デバイス1は、図1ないし図3に示すように、振動系を有する基体2と、この基体2の振動系を駆動するための圧電素子31、32と、基体2を支持する支持体4とを有している。なお、基体2と支持体4とが一体的に形成されていてもよいし、支持体4を省略することも可能である。
かかる光学デバイス1にあっては、通電により圧電素子31、32を伸縮させることにより、基体2の振動系に回動中心軸Xまわりの振動(回動)を生じさせる。
以下、光学デバイス1を構成する各部を順次説明する。
振動系を有する基体2は、図1および図2に示すように、枠状をなす支持部材21と、この支持部材21の内側に設けられた可動板22と、可動板22を回動中心軸Xまわりに回動可能に支持する1対の軸部材23、24と、各軸部材23、24に回動中心軸Xまわりのトルクを与えるように設けられた第1の変形部材25、26および第2の変形部材27、28とを有している。本実施形態では、基体2は、平面視したときに、左右対称な形状となるように形成されている。
支持部材21は、枠状(より具体的には四角環状)をなしている。
このような支持部材21の内側には、支持部材21に対し離間した状態で、可動板22が設けられている。
可動板22は、板状をなし、その板面(上面)に光反射部221が設けられている。これにより、光学デバイス1を光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
本実施形態では、可動板22の平面視形状が円形である。すなわち、可動板22は、円板状をなしている。そのため、可動板22の慣性モーメントを抑えつつ、光反射部221の光反射に利用可能な面積を大きくすることができる。なお、可動板22の平面視形状は、光学デバイスの設計などに応じて決定されるものであり、前述したような円板状に限定されず、例えば、4角形、5角形などの多角形状や、楕円形状、長円形状などであってもよい。
このような可動板22は、回動中心軸Xに沿って設けられた1対の軸部材23、24に支持されている。
各軸部材23、24は、回動中心軸Xに沿って長手形状をなし、回動中心軸Xまわりに捩れ変形可能となっている。
このような軸部材23は、その長手方向での一端(右側の端)が可動板22に接続され、他端(左側の端)が第1の変形部材25に接続されている。これと同様に、軸部材24は、その長手方向での一端(左側の端)が可動板22に接続され、他端が第2の変形部材26に接続されている。
言い換えすれば、可動板22は、軸部材23を介して第1の変形部材25に支持されているとともに、軸部材24を介して第1の変形部材26に支持されている。
第1の変形部材25は、可動板22の板面に平行でかつ回動中心軸Xに対し直角な方向に延在する長手形状をなし、その一端251が支持部材21に固定され、弾性変形可能に構成されている。これと同様に、第1の変形部材26は、可動板22の板面に平行でかつ回動中心軸Xに対し直角な方向に延在する長手形状をなし、その一端261が支持部材21に固定され、弾性変形可能に構成されている。
また、第1の変形部材25は、その一端251(固定部)側の部分(以下、一端部251と言う。)で、前述した軸部材23を支持している。これと同様に、第1の変形部材26は、その一端(固定部)261側の部分(以下、一端部261と言う。)で、軸部材24を支持している。すなわち、第1の変形部材25の前記一端部251と第1の変形部材26の前記一端部261とが、それぞれ、可動板22の回動中心軸X上に位置している。
このように、第1の変形部材25は、その固定部近傍に回動中心軸Xを位置させるように軸部材23に連結されている。これと同様に、第1の変形部材26は、その固定部近傍に回動中心軸Xを位置させるように軸部材24に連結されている。
各第2の変形部材27、28は、回動中心軸Xに略平行な方向に延在する長手形状をなしている。
そして、第2の変形部材27は、その一端271が支持部材21に固定され、他端272側の部分(以下、他端部272と言う。)が第1の変形部材25の一端部251とは反対側の他端部252に連結され、弾性変形可能に構成されている。これと同様に、第2の変形部材28は、その一端281が支持部材21に固定され、他端282側の部分(以下、他端部282と言う。)が第1の変形部材26の一端部261とは反対側の他端部262に連結され、弾性変形可能に構成されている。
また、各第2の変形部材27、28は、それぞれ対応する第1の変形部材25、26に対し可動板22側(すなわち内側)に位置している。これにより、可動板22の回動中心軸方向Xにおける光学デバイス1の寸法を抑えることができる。
このような第2の変形部材27上にはその長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子31が接合され、第2の変形部材28上にはその長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子32が接合されている。これにより、各第2の変形部材27、28を曲げ変形させ、これに伴って、各第1の変形部材25、26を曲げ変形させて、各軸部材23、24に捩りモーメントを与えて、各軸部材23、24を捩れ変形させながら、可動板22を回動させることができる。なお、圧電素子31、32については、後に詳述する。
また、可動板22および1対の軸部材23、24が第1の振動系を構成し、1対の第1の変形部材25、26と1対の第2の変形部材27、28と1対の圧電素子31、32とが第2の振動系を構成し、これらの振動系は2自由度振動系を構成している。したがって、第2の振動系の振幅が小さくても、第1の振動系の振幅を大きくすることができる。すなわち、各圧電素子31、32の変位量や各変形部材25、26、27、28の曲げ変形量が小さくても、可動板22の回動角を大きくすることができる。
以上説明したような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されている。また、基体2は、支持部材21と可動板22と1対の軸部材23、24と1対の第1の変形部材25、26と1対の第2の変形部材27、28が一体的に形成されている。
特に、本実施形態では、SOI基板の一方のSi層を加工することにより、基体2が形成されている。また、当該SOI基板の他方のSi層(前記一方のSi層とは反対側のSi層)を加工することにより、後述する支持体4の第1の層41が形成されている。さらに、当該SOI基板のSiO層を加工することにより、後述する支持体4の第2の層42が形成されている。
前述したように支持部材21と可動板22と1対の軸部材23、24と1対の第1の変形部材25、26と1対の第2の変形部材27、28がSOI基板のSi層を加工することにより形成されたものであると、比較的簡単かつ高精度に、これらを形成することができる。また、支持部材21と可動板22と1対の軸部材23、24と1対の変形部材25、26と1対の第2の変形部材27、28が一体的に形成され、かつ、これらがシリコンで構成されているため、優れた振動特性を発揮することができる。
このようにSOI基板を用いて基体2等を製造すると、簡単かつ高精度に、基体2等の構造体を形成することができる。そのため、優れた特性を有する光学デバイス1を安価に製造することができる。なお、基体2等の製造に用いる基板や基材は、前述したSOI基板に限定されない。
以上説明したような基体2の上面には、1対の圧電素子31、32が接合されている。
圧電素子31は、第2の変形部材27上に接合され、その長手方向に伸縮するように配置されている。一方、圧電素子32は、第2の変形部材28上に接合され、その長手方向に伸縮するように配置されている。
特に、圧電素子31は、その伸縮方向での一端が第1の変形部材25の他端部252付近に位置するとともに、他端が支持部材21上に位置している。これと同様に、圧電素子32は、その伸縮方向での一端が第1の変形部材26の他端部262付近に位置するとともに、他端が支持部材21上に位置している。このように圧電素子31、32が広範囲にわたって設けられているため、第2の変形部材27、28を大きく曲げ変形させることができる。
このような圧電素子31、32は、それぞれ、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料を主材料として構成された圧電体層と、この圧電体層を挟持する1対の電極とで構成されている。そして、この1対の電極のうちの一方の電極が第2の変形部材27や第2の変形部材28の上面に接合されている。
このような圧電素子31、32は、図示しない電源回路に接続されていて、周期的に変化する電圧が印加されるようになっている。これにより、圧電素子31、32を伸縮させることができる。
一方、基体2の支持部材21の下面には、支持体4が接合されている。
支持体4は、支持部材21の下面に接合され、環状をなしており、その内側の空間が、基体2の振動系が振動する際、すなわち可動板22が回動(振動)する際に、支持体4に接触するのを防止する逃げ部(空間)を形成する。
支持体4は、第1の層41と、第1の層41の上面に接合された第2の層42とで構成され、第1の層41の上面が支持部材21の下面に接合されている。なお、支持体4は、単層または3層以上から構成されていてもよい。
前述したように、第1の層41は、シリコンを主材料として構成され、第2の層42は、SiOを主材料として構成されている。
以上説明したように構成された光学デバイス1は、次のようにして作動する。なお、光学デバイス1は前述したように左右対称となるように構成されているため、以下の説明では、光学デバイス1の右側部分を代表して説明する。
光学デバイス1の作動にあっては、圧電素子32に周期的に変化する電圧が印加される。かかる電圧は、例えば、交流であってもよいし、間欠的な直流であってもよい。
前述したように1対の圧電素子31、32がともに回動中心軸Xに対しその片側に偏在するようにして配置されているため、1対の圧電素子31、32の伸張/収縮のタイミングが互いに同じになるように、各圧電素子31、32に電圧を印加する。これにより、圧電素子31、32を駆動する駆動回路や電源回路(図示せず)の構成を簡単なものとすることができる。
また、各圧電素子31、32に印加する電圧は、可動板22および1対の軸部材23、24で構成された捩り振動子の捩り共振周波数に等しい周波数で周期的に変化する電圧であるのが好ましい。これにより、第1の変形部材25、26および第2の変形部材27、28の変形量や圧電素子31、32の変位量を抑えつつ、可動板22の回動角を大きくすることができる。すなわち、低電圧駆動を可能としつつ、可動板22の回動角を大きくすることができる。
このような電圧が印加された圧電素子32は、その長手方向に伸縮する。すなわち、圧電素子32は、伸張状態と収縮状態とを前記電圧の周期で交互に繰り返す。
より具体的には、圧電素子32は、電圧が印加されていないとき、図4(a)に示すように収縮状態であり、第1の変形部材26および第2の変形部材28はそれぞれ曲げ変形していない(下方に撓んでいない)。一方、圧電素子32は、電圧が印加されているとき、図4(b)に示すように、伸張状態であり、第2の変形部材28は下方に撓むようにして曲げ変形される。このような第2の変形部材28の変形に伴って、第1の変形部材26も下方に撓むように曲げ変形される。なお、所定周期で圧電素子32の伸張状態と収縮状態とを交互に繰り返すと、圧電素子32に電圧が印加されていないときに、曲げ変形された第1の変形部材26および第2の変形部材28のそれぞれの反力により、第1の変形部材26および第2の変形部材28が上方に撓むように曲げ変形される。
このように第1の変形部材26が曲げ変形されたとき、その変形に伴って軸部材24の横断面での姿勢が傾くように変化して、軸部材24に捻りトルクが与えられる。
このような捻りトルクにより、軸部材24が捩れ変形しながら、可動板22が回動する。
このように第1の変形部材26と第2の変形部材28と圧電素子32とが軸部材24に捩りモーメントを与える。また、同様に、第1の変形部材25と第2の変形部材27と圧電素子31とが軸部材23に捩りモーメントを与える。このようにして、1対の第1の変形部材25、26と1対の第2の変形部材27、28と圧電素子31、32とが、各軸部材23、24に捩りモーメントを与える駆動手段を構成している。
このような駆動手段の作動により、各軸部材23、24を捩れ変形させながら、可動板22を回動させて、光反射部221で反射した光を偏向または走査する。
このような光学デバイス1によれば、可動板22の回動中心軸のブレを抑えつつ、各軸部材23、24に1つの圧電素子で捩りモーメントを与えて、可動板22を回動させることができる。
特に、回動中心軸Xの近傍に第1の変形部材25、26の支持部材21との固定部が位置しているため、可動板22の回動中心軸Xに対し第1の変形部材25、26の片側(前記固定部とは反対側の部分)だけに駆動力を作用させても、可動板22の回動中心軸Xのブレを防止することができる。そのため、圧電素子31、32の可動板22の回動に必要な圧電素子の数が少なくて済む(本実施形態では2つである)ため、光学デバイス1の低コスト化を図ることができる。しかも、このように圧電素子の数が少ないと、各圧電素子の取り付け位置のズレや寸法誤差などによる影響を受けにくく、可動板22を円滑に回動させるのが簡単になる。
また、圧電素子31、32の伸縮方向が可動板22の板面に平行な方向であるため、可動板22の厚さ方向に光学デバイス1の寸法が大きくなるのを防止しつつ、圧電素子31、32の変位量を大きくすることができる。その結果、光学デバイス1の小型化を図りつつ、可動板22の回動角を大きくすることができる。その上、圧電素子31、32の伸縮方向が可動板22の回動中心軸Xに平行な方向であるため、回動中心軸Xに対し直角な方向における光学デバイス1の寸法も抑えることができる。しかも、圧電素子31、32を1対の第1の変形部材25、26間に配するようにしているため、回動中心軸X方向における光学デバイス1の寸法を極めて小さくすることができる。
また、可動板22を平面視したときに、各第1の変形部材25、26の一端部(251、261)が回動中心軸X上に位置しているため、1対の軸部材23、24の形状を簡単なものとしつつ、可動板22の回動中心軸Xのブレを抑えることができる。
さらに、可動板22を平面視したときに、1対の第1の変形部材25、26と1対の第2の変形部材27、28と圧電素子31、32とは、その配置が、回動中心軸Xに対し直角な方向で可動板22の中心を通る線分に対し実質的に対称となるように設けられているため、圧電素子31、32の取り付け位置や駆動を簡単なものとしつつ、可動板22の回動中心軸Xのブレをより抑えることができる。
以上説明したように、光学デバイス1によれば、低コスト化および小型化を図りつつ、可動板22を大きな振れ角でかつ円滑に回動させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の光学デバイスの第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の光学デバイスの第2実施形態を示す平面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図5中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態の光学デバイスについて、前述した第1実施形態の光学デバイスとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の光学デバイス1Aは、第2の変形部材や圧電素子の配置が異なる以外は、第1実施形態の光学デバイス1とほぼ同様である。
図5に示す光学デバイス1Aは、振動系を有する基体2Aを有しており、図示しないが、基体2Aの下面には、枠状の支持体が接合され、この支持体は基体2Aの振動系の振動を許容しつつ基体2Aをその下方から支持している。
この基体2Aでは、回動中心軸Xに略平行な方向に延在する長手形状をなす1対の第2の変形部材27A、28Aと、これらに対応して設けられた1対の圧電素子31A、32aとを有している。
そして、第2の変形部材27Aは、その一端271Aが支持部材21Aに固定され、他端272A側の部分(以下、他端部272Aと言う。)が第1の変形部材25の一端部251とは反対側の他端部252に連結され、弾性変形可能に構成されている。これと同様に、第2の変形部材28Aは、その一端281Aが支持部材21Aに固定され、他端282A側の部分(以下、他端部282Aと言う。)が第1の変形部材26の一端部261とは反対側の他端部262に連結され、弾性変形可能に構成されている。
特に、本実施形態では、各第2の変形部材27A、28Aは、それぞれ対応する第1の変形部材25、26に対し可動板22とは反対側(すなわち外側)に位置している。これにより、1対の軸部材23、24に張力を与えながら第1の変形部材25、26および第2の変形部材27A、28Aが変形するため、可動板22の回動中心軸Xのブレをより抑えることができる。
圧電素子31Aは、第2の変形部材27A上に接合され、その長手方向に伸縮するように配置されている。一方、圧電素子32Aは、第2の変形部材28A上に接合され、その長手方向に伸縮するように配置されている。
このような圧電素子31Aと第2の変形部材27Aとの関係や圧電素子32Aと第2の変形部材28Aとの関係は、前述した第1実施形態の圧電素子31と第2の変形部材27との関係や圧電素子32と第2の変形部材28との関係と同様である。すなわち、通電により圧電素子31Aが第2の変形部材27Aを曲げ変形させ、圧電素子32Aが第2の変形部材28Aを曲げ変形させる。
以上説明したような光学デバイス1Aによれば、前述した第1実施形態の光学デバイス1と同様の効果に加え、さらに圧電素子の数を少なくして、各圧電素子の取り付け位置のズレや寸法誤差などによる影響をより受けにくくすることができる。
以上説明したような光学デバイス1、1Aは、例えば、光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどに適用することができる。
光学デバイス1を光スキャナとして用いた場合、光学デバイス1(本発明にかかる光スキャナ)は、光反射部221で反射した光を走査する。
このような光スキャナは、例えば、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。この場合、光反射部221で反射した光を主走査および/または副走査して、対象物上に画像を形成する。本発明の光スキャナを備えた画像形成装置、すなわち、本発明の画像形成装置は、小型化および低コスト化を図りつつ、優れた画像を得ることができる。
以下、本発明の光スキャナを備えた画像形成装置の具体例を説明する。
まず、電子写真方式を採用するプリンタに本発明を適用した例を説明する。
図6は、本発明の光スキャナを備える画像形成装置(プリンタ)の一例を示す全体構成の模式的断面図、図7は、図6に示す画像形成装置に備えられた露光ユニットの概略構成を示す図である。
図6に示す画像形成装置110(プリンタ)は、露光・現像・転写・定着を含む一連の画像形成プロセスによって、トナーからなる画像を紙やOHPシートなどの記録媒体に記録するものである。このような画像形成装置110は、図6に示すように、図示矢印方向に回転する感光体111を有し、その回転方向に沿って順次、帯電ユニット112、露光ユニット113、現像ユニット114、転写ユニット115、クリーニングユニット116が配設されている。また、画像形成装置110は、図6にて、下部に、紙などの記録媒体Pを収容する給紙トレイ117が設けられ、上部に、定着装置118が設けられている。
このような画像形成装置110にあっては、まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光体111、現像ユニット114に設けられた現像ローラ(図示せず)、および中間転写ベルト151が回転を開始する。そして、感光体111は、回転しながら、帯電ユニット112により順次帯電される。
感光体111の帯電された領域は、感光体111の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット113によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が前記領域に形成される。
感光体111上に形成された潜像は、感光体111の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像のための現像装置144によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体111上にイエロートナー像が形成される。このとき、現像ユニット114は、現像装置144が選択的に前記現像位置にて感光体111と対向している。なお、この選択は、保持体145の軸146まわりの回転により、現像装置141〜144の相対位置関係を維持しつつそれぞれの位置を変えることで行う。
感光体111上に形成されたイエロートナー像は、感光体111の回転に伴って一次転写位置(すなわち、感光体111と一次転写ローラ152との対向部)に至り、一次転写ローラ152によって、中間転写ベルト151に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ152には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。なお、この間、二次転写ローラ155は、中間転写ベルト151から離間している。
前述の処理と同様の処理が、第2色目、第3色目および第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写ベルト151に重なり合って転写される。これにより、中間転写ベルト151上にはフルカラートナー像が形成される。
一方、記録媒体Pは、給紙トレイ117から、給紙ローラ171、レジローラ172によって二次転写位置(すなわち、二次転写ローラ155と駆動ローラ154との対向部)へ搬送される。
中間転写ベルト151上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト151の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ローラ155によって記録媒体Pに転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ155は中間転写ベルト151に押圧されるとともに二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。また、中間転写ベルト151は、駆動ローラ154を回転させることで一次転写ローラ152および従動ローラ153を従動回転させながら回転する。
記録媒体Pに転写されたフルカラートナー像は、定着装置118によって加熱および加圧されて記録媒体Pに融着される。その後、片面プリントの場合には、記録媒体Pは、排紙ローラ対173によって画像形成装置110の外部へ排出される。
一方、感光体111は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット116のクリーニングブレード161によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット116内の残存トナー回収部に回収される。
両面プリントの場合には、定着装置118によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを一旦排紙ローラ対173により挟持した後に、排紙ローラ対173を反転駆動するとともに、搬送ローラ対174、176を駆動して、当該記録媒体Pを搬送路175を通じて表裏反転して二次転写位置へ帰還させ、前述と同様の動作により、記録媒体Pの他方の面に画像を形成する。
このような画像形成装置に備えられた露光ユニット113は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータから画像情報を受けこれに応じて、一様に帯電された感光体111上に、レーザーを選択的に照射することによって、静電的な潜像を形成する装置である。
より具体的に説明すると、露光ユニット113は、図7に示すように、光スキャナである光学デバイス1と、レーザー光源131と、コリメータレンズ132と、fθレンズ133とを有している。
露光ユニット113にあっては、レーザー光源131からコリメータレンズ132を介して光学デバイス1(光反射部221)にレーザー光Lが照射される。そして、光反射部221で反射したレーザー光Lがfθレンズを介して感光体111上に照射される。
その際、光学デバイス1の駆動(可動板22の回動中心軸Xまわりの回動)により、光反射部221で反射した光(レーザーL)は、感光体111の軸線方向に走査(主走査)される。一方、感光体111の回転により、光反射部221で反射した光(レーザーL)は、感光体111の周方向に走査(副走査)される。また、レーザー光源131から出力されるレーザー光Lの強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
このようにして露光ユニット113は、感光体111上を選択的に露光して画像形成(描画)を行う。
次に、イメージングディスプレイ(表示装置)に本発明を適用した例を説明する。
図8は、本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す概略図である。
図8に示す画像形成装置119は、光スキャナである光学デバイス1と、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光源191、192、193と、クロスダイクロイックプリズム(Xプリズム)194と、ガルバノミラー195と、固定ミラー196と、スクリーン197とを備えている。
このような画像形成装置119にあっては、光源191、192、193からクロスダイクロイックプリズム194を介して光学デバイス1(光反射部221)に各色の光が照射される。このとき、光源191からの赤色の光と、光源192からの緑色の光と、光源193からの青色の光とが、クロスダイクロイックプリズム194にて合成される。
そして、光反射部221で反射した光(3色の合成光)は、ガルバノミラー195で反射した後に、固定ミラー196で反射し、スクリーン197上に照射される。
その際、光学デバイス1の駆動(可動板22の回動中心軸Xまわりの回動)により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の横方向に走査(主走査)される。一方、ガルバノミラー195の軸線Yまわりの回転により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の縦方向に走査(副走査)される。また、各色の光源191、192、193から出力される光の強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
このようにして画像形成装置119は、スクリーン197上に画像形成(描画)を行う。
以上、本発明の光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光学デバイスでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、軸部材が直線状をなしていたが、軸部材の形状は、可動板を回動可能に支持できるものであれば任意である。例えば、軸部材は、その途中に分岐している部分を有していてもよいし、幅広な部分や幅狭な部分を有してもよし、折れ曲がったような形状をなす部分を有していてもよい。
また、前述した実施形態では、圧電素子が基体の上面のみに接合されていたが、基体の下面に圧電素子を接合してもよい。
また、前述した実施形態では、光学デバイスが左右対称な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、光反射部が可動板の上面(支持体とは逆側の面)に設けられている構成について説明したが、例えば、その逆の面に設けられている構成であってもよいし、両方の面に設けられている構成であってもよい。
本発明の光学デバイスの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す光学デバイスの平面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図1に示す光学デバイスの動作を説明するための図である。 本発明の光学デバイスの第2実施形態を示す平面図である。 本発明の画像形成装置(プリンタ)の一例を示す全体構成の模式的断面図である。 図6に示す画像形成装置に備えられた露光ユニットの概略構成を示す図である。 本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す概略図である。
符号の説明
1、1A……光学デバイス 2、2A……基体 21、21A……支持部材 22……可動板 23、24……軸部材 25、26……第1の変形部材 27、28、27A、28A……第2の変形部材 31、31A、32、32A……圧電素子 4……支持体 41……第1の層 42……第2の層 110……画像形成装置 111……感光体 112……帯電ユニット 113……露光ユニット 114……現像ユニット 115……転写ユニット 116……クリーニングユニット 117……給紙トレイ 118……定着装置 119……画像形成装置 131……レーザー光源 132……コリメータレンズ 133……fθレンズ 141〜144……現像装置 145……保持体 146……軸 151……中間転写ベルト 152……一次転写ローラ 153……従動ローラ 154……駆動ローラ 155……二次転写ローラ 161……クリーニングブレード 171……給紙ローラ 172……レジローラ 173……排紙ローラ対 174、176……搬送ローラ対 175……搬送路 191、192、193……光源 194……クロスダイクロイックプリズム 195……ガルバノミラー 196……固定ミラー 197……スクリーン 221……光反射部 251、261……一端部 252、262、272、272A、282、282A……他端部 271、271A、281、281A……一端 P……記録媒体

Claims (9)

  1. 支持部材と、
    光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
    前記支持部材に対し前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
    前記各軸部材に捩りモーメントを与える駆動手段とを有し、
    前記駆動手段の作動により、前記各軸部材を捩れ変形させながら、前記可動板を回動させて、前記光反射部で反射した光を偏向または走査するように構成された光学デバイスであって、
    前記駆動手段は、前記可動板の板面に略平行で前記可動板の回動中心軸に対し略直角な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、その固定部近傍に前記回動中心軸を位置させるように前記各軸部材に連結された弾性変形可能な1対の第1の変形部材と、前記回動中心軸に略平行な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、他端部が前記各第1の変形部材の前記一端部とは反対側の他端部に連結された弾性変形可能な1対の第2の変形部材と、前記各第2の変形部材上に接合され、前記各第2の変形部材の長手方向に略平行な方向に伸縮する1対の圧電素子を備え、通電により前記各圧電素子を伸縮させることにより、前記各第2の変形部材を曲げ変形させ、これに伴って、前記各第1の変形部材を曲げ変形させて、前記各軸部材に捩りモーメントを与え、前記可動板を回動させるように構成されていることを特徴とする光学デバイス。
  2. 前記可動板を平面視したときに、前記各第1の変形部材の前記一端部が前記回動中心軸上に位置している請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記可動板を平面視したときに、前記1対の第1の変形部材と前記1対の第2の変形部材と前記1対の圧電素子とは、その配置が、前記回動中心軸に対し直角な方向で前記可動板の中心を通る線分に対し実質的に対称となるように設けられている請求項1または2に記載の光学デバイス。
  4. 前記各第2の変形部材は、それぞれ対応する前記第1の変形部材に対し前記可動板側に位置している請求項1ないし3のいずれかに記載の光学デバイス。
  5. 前記各第2の変形部材は、それぞれ対応する前記第1の変形部材に対し前記可動板とは反対側に位置している請求項1ないし3のいずれかに記載の光学デバイス。
  6. 前記駆動手段は、前記可動板および前記1対の軸部材で構成された捩り振動子の捩り共振周波数に等しい周波数で周期的に変化する電圧を前記各圧電素子に印加するように構成されている請求項1ないし5のいずれかに記載の光学デバイス。
  7. 前記1対の圧電素子は、ともに前記回動中心軸に対しその片側に偏在するように配置され、前記駆動手段は、前記1対の圧電素子の伸張/収縮のタイミングが互いに同じになるように、前記圧電素子に電圧を印加するように構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の光学デバイス。
  8. 光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
    前記各軸部材に捩りモーメントを与える駆動手段とを有し、
    前記駆動手段の作動により、前記各軸部材を捩れ変形させながら、前記可動板を回動させて、前記光反射部で反射した光を走査するように構成された光スキャナであって、
    前記駆動手段は、前記可動板の板面に略平行で前記可動板の回動中心軸に対し略直角な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、その固定部近傍に前記回動中心軸を位置させるように前記各軸部材に連結された弾性変形可能な1対の第1の変形部材と、前記回動中心軸に略平行な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、他端部が前記各第1の変形部材の前記一端部とは反対側の他端部に連結された弾性変形可能な1対の第2の変形部材と、前記各第2の変形部材上に接合され、前記各第2の変形部材の長手方向に略平行な方向に伸縮する1対の圧電素子を備え、通電により前記各圧電素子を伸縮させることにより、前記各第2の変形部材を曲げ変形させ、これに伴って、前記各第1の変形部材を曲げ変形させて、前記各軸部材に捩りモーメントを与え、前記可動板を回動させるように構成されていることを特徴とする光スキャナ。
  9. 光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
    前記各軸部材に捩りモーメントを与える駆動手段とを有し、
    前記駆動手段の作動により、前記各軸部材を捩れ変形させながら、前記可動板を回動させて、前記光反射部で反射した光を主走査および/または副走査し、対象物上に画像を形成するように構成された画像形成装置であって、
    前記駆動手段は、前記可動板の板面に略平行で前記可動板の回動中心軸に対し略直角な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、その固定部近傍に前記回動中心軸を位置させるように前記各軸部材に連結された弾性変形可能な1対の第1の変形部材と、前記回動中心軸に略平行な方向に延在する長手形状をなし、その一端部が前記支持部材に固定され、他端部が前記各第1の変形部材の前記一端部とは反対側の他端部に連結された弾性変形可能な1対の第2の変形部材と、前記各第2の変形部材上に接合され、前記各第2の変形部材の長手方向に略平行な方向に伸縮する1対の圧電素子を備え、通電により前記各圧電素子を伸縮させることにより、前記各第2の変形部材を曲げ変形させ、これに伴って、前記各第1の変形部材を曲げ変形させて、前記各軸部材に捩りモーメントを与え、前記可動板を回動させるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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