JP4983266B2 - 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置 - Google Patents

光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4983266B2
JP4983266B2 JP2007006378A JP2007006378A JP4983266B2 JP 4983266 B2 JP4983266 B2 JP 4983266B2 JP 2007006378 A JP2007006378 A JP 2007006378A JP 2007006378 A JP2007006378 A JP 2007006378A JP 4983266 B2 JP4983266 B2 JP 4983266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable plate
members
piezoelectric elements
axis
optical device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007006378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008170902A5 (ja
JP2008170902A (ja
Inventor
安志 溝口
友亮 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007006378A priority Critical patent/JP4983266B2/ja
Publication of JP2008170902A publication Critical patent/JP2008170902A/ja
Publication of JP2008170902A5 publication Critical patent/JP2008170902A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4983266B2 publication Critical patent/JP4983266B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

本発明は、光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置に関するものである。
光反射性を有する光反射部で反射した光を偏向・走査する光学デバイスとしては、例えばレーザープリンタ等に用いられる光スキャナが知られている。このような光スキャナとしては、マイクロマシニング技術によりSi基板を加工して製造した、捩り振動子を有する構造体を用いたものが提案されている。このような構造体を用いた光スキャナは、ポリゴンミラーに比し高速で光走査を行うことができるという利点がある。
例えば、特許文献1にかかる光スキャナは、板状の反射ミラーを1対のバネ部で両持ち支持しており、各バネ部はその途中で2つに分岐し、その各分岐部上に駆動源たる圧電体が設けられている。このような光学デバイスでは、各圧電体に電圧を印加することにより、各バネ部にて1対の分岐部を互いに反対方向に曲げ変形させて各バネ部全体を捩れ変形させながら、反射ミラーを回動させる。
このような光スキャナにあっては、周期的に変化する電圧を各圧電体に印加して駆動するが、その電圧には、一般に、各圧電体が逆バイアス状態とならないようにオフセット電圧が重畳される。
ところが、特許文献1にかかる光スキャナにあっては、複数の圧電体のすべてが可動板の一方の面側に設けられているため、前述したようなオフセット電圧により圧電体が反射ミラーをその厚さ方向に変位させてしまう。そのため、光スキャナを設置するに際し、反射ミラーと光源との間の距離、すなわち光路長が所望の距離となるようにするのが難しい。
特開2004−191953号公報
本発明の目的は、オフセット電圧による可動板の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板を回動させることができる光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の光学デバイスは、光反射性を有する光反射部を備えた可動板を含む可動部と、
前記可動部を支持する弾性変形可能な複数の変形部材と、
前記各変形部材上に接合され、前記各変形部材を前記可動板の厚さ方向に曲げ変形させることにより前記可動板を回動させる複数の圧電素子とを有し、
前記複数の圧電素子のうち、少なくとも1つの圧電素子が前記可動板の表面側に設けられ、残りの圧電素子が前記可動板の裏面側に設けられていることを特徴とする。
これにより、オフセット電圧による可動板の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板を回動させることができる。
本発明の光学デバイスは、光反射性を有する光反射部を備えた可動板を含む可動部と、
前記可動部を支持する弾性変形可能な4つの変形部材と、
前記各変形部材上に接合され、前記各変形部材を前記可動板の厚さ方向に曲げ変形させることにより前記可動板を回動させる4つの圧電素子とを有し、
前記4つの圧電素子のうち、2つの圧電素子が前記可動板の一方の面側に設けられ、他の2つの圧電素子が前記可動板の他方の面側に設けられていることを特徴とする。
これにより、オフセット電圧による可動板の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板を回動させることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記可動部は、前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な1対の軸部材と、前記各軸部材に連結された1対の駆動部材とを含み、前記4つの変形部材は、対をなし前記各駆動部材に対応して連結され、前記各対の変形部材を互いに反対方向に曲げ変形させることにより、前記各駆動部材を回動させ、これに伴い、前記各軸部材を捩れ変形させながら前記可動板を回動させるように構成されていることが好ましい。
かかる構成により、2自由度振動系を構成することができる。そのため、各変形部材の変形量を抑えつつ、可動板の回動角を大きくすることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記2対の変形部材に連結され、前記可動板を囲むように枠状をなす枠状部材を有し、前記各軸部材を捩れ変形させながら第1の軸線まわりに前記可動板を回動させるとともに、前記枠状部材を前記第1の軸線に直交する第2の軸線まわりに回動させて前記可動板を前記第2の軸線まわりに回動させるように構成されていることが好ましい。
かかる構成により、可動板を2次元的に回動(互いに直交する2つの軸線のそれぞれのまわりに回動)させることができる。そのため、例えば、本発明の光学デバイスを光スキャナとして用いた場合、1つの光学デバイスで主走査および副走査を行うことができ、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記可動部は、前記可動板を第1の軸線まわりに回動可能に支持する弾性変形可能な1対の第1の軸部材と、前記各第1の軸部材に連結され、前記可動板を囲むように枠状をなす枠状部材と、前記枠状部材を前記第1の軸線と直交する第2の軸線まわりに回動可能に支持する弾性変形可能な1対の第2の軸部材と、前記各第2の軸部材に連結された1対の駆動部材とを含み、前記4つの変形部材は、対をなし前記各駆動部材に対応して連結され、前記各対の変形部材を互いに反対方向に曲げ変形させることにより、前記各駆動部材を回動させ、これに伴い、前記各第2の軸部材を捩れ変形させながら前記枠状部材を前記第2の軸線まわりに回動させて前記可動板を前記第2の軸線まわりに回動させるとともに、前記各第1の軸部材を捩れ変形させながら可動板を前記第1の軸線まわりに回動させるように構成されていることが好ましい。
かかる構成により、可動板を2次元的に回動(互いに直交する2つの軸線のそれぞれのまわりに回動)させることができる。そのため、例えば、本発明の光学デバイスを光スキャナとして用いた場合、1つの光学デバイスで主走査および副走査を行うことができ、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記1対の駆動部材のうちの一方の駆動部材に連結された前記1対の変形部材に対応する前記1対の圧電素子は、それぞれ、前記可動板の一方の面側に設けられ、前記1対の駆動部材のうちの他方の駆動部材に連結された前記1対の変形部材に対応する前記1対の圧電素子は、それぞれ、前記可動板の他方の面側に設けられていることが好ましい。
これにより、可動板の回動を円滑なものとしつつ、比較的簡単に、オフセット電圧による可動板の厚さ方向での変位を防止することができる。また、このような圧電素子の配置の場合、可動板を2次元的に回動させるように光学デバイスを構成すると、オフセット電圧による可動板の厚さ方向以外での変位を簡単に修正することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記各駆動部材に連結された前記1対の変形部材に対応する前記1対の圧電素子は、一方の前記圧電素子が前記可動板の一方の面側に設けられ、他方の前記圧電素子が前記可動板の他方の面側に設けられていることが好ましい。
これにより、可動板の回動を円滑なものとしつつ、比較的簡単に、オフセット電圧による可動板の厚さ方向での変位を防止することができる。特に、オフセット電圧による可動板の回動中心軸のブレを防止することができるため、可動板の回動を極めて円滑なものとすることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記変形部材は、これに対応する前記駆動部材に対し前記可動板とは反対側に設けられていることが好ましい。
これにより、各軸部材を捩れ変形させながら可動板をより円滑に回動させることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記変形部材は、これに対応する前記駆動部材に対し前記可動板側に設けられていることが好ましい。
これにより、可動板の回動中心軸方向における光学デバイスの寸法を抑えることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記4つの圧電素子は、前記各圧電素子に印加されたオフセット電圧による前記可動板の厚さ方向での変位を防止するように設けられていることが好ましい。
これにより、オフセット電圧による可動板の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板を回動させることができる。
本発明の光スキャナは、光反射性を有する光反射部を備えた可動板を含む可動部と、
前記可動部を支持する弾性変形可能な4つの変形部材と、
前記各変形部材上に接合され、前記各変形部材を前記可動板の厚さ方向に曲げ変形させることにより前記可動板を回動させる4つの圧電素子とを有し、
前記可動板の回動により、前記光反射部で反射した光を走査するものであり、
前記4つの圧電素子のうち、2つの圧電素子が前記可動板の一方の面側に設けられ、他の2つの圧電素子が前記可動板の他方の面側に設けられていることを特徴とする。
これにより、オフセット電圧による可動板の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板を回動させることができる。
本発明の画像形成装置は、光反射性を有する光反射部を備えた可動板を含む可動部と、
前記可動部を支持する弾性変形可能な4つの変形部材と、
前記各変形部材上に接合され、前記各変形部材を前記可動板の厚さ方向に曲げ変形させることにより前記可動板を回動させる4つの圧電素子とを有し、
前記可動板の回動により、前記光反射部で反射した光を走査して、対象物上に画像を形成するものであり、
前記4つの圧電素子のうち、2つの圧電素子が前記可動板の一方の面側に設けられ、他の2つの圧電素子が前記可動板の他方の面側に設けられていることを特徴とする。
これにより、オフセット電圧による可動板の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板を回動させることができる。
また、本発明の光学デバイスは、光を反射する平面を備える光反射部材と、
前記光反射部材を支持する第1および第2の軸部材と、
前記第1の軸部材に設けられる第1の駆動部と、
前記第2の軸部材に設けられる第2の駆動部と、
前記第1の駆動部に設けられる第1および第2の弾性部と、
前記第2の駆動部に設けられる第3および第4の弾性部と、
前記第1、第2、第3および第4の弾性部のそれぞれに1つずつ設けられる4つの圧電素子と、を有し、
前記4つの圧電素子のうちの2つの圧電素子が前記平面の一方の面側に設けられ、前記4つの圧電素子のうちの他の2つの圧電素子が前記平面の他方の面側に設けられていることを特徴とする。
これにより、オフセット電圧による光反射部材の変位を防止しつつ、圧電駆動により光反射部材を回動させることができる。
また、本発明の光スキャナは、光を反射する平面を備える光反射部材と、
前記光反射部材を支持する第1および第2の軸部材と、
前記第1の軸部材に設けられる第1の駆動部と、
前記第2の軸部材に設けられる第2の駆動部と、
前記第1の駆動部に設けられる第1および第2の弾性部と、
前記第2の駆動部に設けられる第3および第4の弾性部と、
前記第1、第2、第3および第4の弾性部のそれぞれに1つずつ設けられる4つの圧電素子と、を有し、
前記4つの圧電素子のうちの2つの圧電素子が前記平面の一方の面側に設けられ、前記4つの圧電素子のうちの他の2つの圧電素子が前記平面の他方の面側に設けられ、
前記光反射部材で反射した光を走査することを特徴とする。
これにより、オフセット電圧による光反射部材の変位を防止しつつ、圧電駆動により光反射部材を回動させることができる。
また、本発明の画像形成装置は、光を反射する平面を備える光反射部材と、
前記光反射部材を支持する第1および第2の軸部材と、
前記第1の軸部材に設けられる第1の駆動部と、
前記第2の軸部材に設けられる第2の駆動部と、
前記第1の駆動部に設けられる第1および第2の弾性部と、
前記第2の駆動部に設けられる第3および第4の弾性部と、
前記第1、第2、第3および第4の弾性部のそれぞれに1つずつ設けられる4つの圧電素子と、を有し、
前記4つの圧電素子のうちの2つの圧電素子が前記平面の一方の面側に設けられ、前記4つの圧電素子のうちの他の2つの圧電素子が前記平面の他方の面側に設けられ、
前記光反射部材で反射した光を走査し、対象物に画像を形成することを特徴とする。
これにより、オフセット電圧による光反射部材の変位を防止しつつ、圧電駆動により光反射部材を回動させることができる。
以下、本発明の光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の光学デバイスの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す光学デバイスの平面図、図3は、図2中のA−A線断面図、図4は、図2中のB−B線断面図、図5は、図1に示す光学デバイスに備えられた各圧電素子にオフセット電圧が印加された状態を説明するための図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図3中の上側を「上」、下側を「下」と言い、図4中および図5中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
光学デバイス1は、図1ないし図4に示すように、振動系を有する基体2と、この基体2の振動系を駆動するための圧電素子31、32、33、34と、基体2を支持する支持体4とを有している。なお、基体2と支持体4とが一体的に形成されていてもよいし、支持体4を省略することも可能である。
かかる光学デバイス1にあっては、通電により各圧電素子31、32、33、34を所定タイミングで伸縮させることにより、基体2の振動系に軸線Xを回動中心軸として回動させる。
以下、光学デバイス1を構成する各部を順次説明する。
振動系を有する基体2は、図1および図2に示すように、枠状をなす支持部材21と、この支持部材21の内側に設けられた可動板(光反射部材)22と、可動板22を軸線Xまわりに回動可能に支持する1対の軸部材(第1および第2の軸部材)23、24と、1対の軸部材23、24にそれぞれ対応して連結された1対の駆動部材(第1および第2の駆動部)25、26と、1対の駆動部材25、26にそれぞれ対応して連結された1対の変形部材(第1および第2の弾性部)27、28および1対の変形部材(第3および第4の弾性部)29、30とを有している。本実施形態では、基体2は、平面視したときに、左右対称な形状となるように形成されている。
ここで、可動板22と1対の軸部材23、24と1対の駆動部材25、26とが可動部10を構成し、この可動部10が2対の変形部材27、28、29、30に支持されている。
支持部材21は、枠状(より具体的には四角環状)をなしている。
このような支持部材21の内側には、支持部材21に対し離間した状態で、可動板22が設けられている。
可動板22は、板状をなし、その上面(表面)に光反射部221が設けられている。これにより、光学デバイス1を光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。なお、以下、可動板22の上面を「表面」、下面を「裏面」とも言う。
本実施形態では、可動板22の平面視形状が円形である。すなわち、可動板22は、円板状をなしている。そのため、可動板22の慣性モーメントを抑えつつ、光反射部221の光反射に利用可能な面積を大きくすることができる。なお、可動板22の平面視形状は、光学デバイスの設計などに応じて決定されるものであり、前述したような円板状に限定されず、例えば、4角形、5角形などの多角形状や、楕円形状、長円形状などであってもよい。
このような可動板22は、軸線Xに沿って設けられた1対の軸部材23、24に支持されている。
各軸部材23、24は、軸線Xに沿って長手形状をなし、軸線Xまわりに捩れ変形可能となっている。
このような軸部材23は、その長手方向での一端(右側の端)が可動板22に連結され、他端(左側の端)が駆動部材25に連結されている。これと同様に、軸部材24は、その長手方向での一端(左側の端)が可動板22に連結され、他端が駆動部材26に連結されている。
言い換えすれば、可動板22は、軸部材23を介して駆動部材25に支持されているとともに、軸部材24を介して駆動部材26に支持されている。
各駆動部材25、26は、可動板22の板面に平行でかつ軸線Xに対し直角な方向に延在する長手形状をなしている。
また、駆動部材25は、その長手方向での中央部で、前述した軸部材23を支持している。これと同様に、駆動部材26は、その長手方向での中央部で、軸部材24を支持している。そして、駆動部材25および駆動部材26のそれぞれの長手方向での中央部が、可動板22の回動中心軸である軸線X上に位置している。
このような駆動部材25は、その長手方向での両端部に、1対の変形部材27、28を介して支持部材21に支持されている。これと同様に、駆動部材26は、その長手方向での両端部にて、1対の変形部材29、30を介して支持部材21に支持されている。
各変形部材27、28は、軸線Xに略平行な方向に延在する長手形状をなし、主として曲げ変形するように構成されている。本実施形態では、各変形部材27、28は、駆動部材25に対し可動板22とは反対側(すなわち外側)に位置している。
このような変形部材27、28と同様に、各変形部材29、30は、軸線Xに略平行な方向に延在する長手形状をなし、主として曲げ変形するように構成されている。本実施形態では、各変形部材29、30は、駆動部材26に対し可動板22とは反対側(すなわち外側)に位置している。
以上説明したような基体2にあっては、可動板22および軸部材23、24が第1の振動系を構成し、駆動部材25、26と変形部材27、28、29、30と圧電素子31、32、33、34とが第2の振動系を構成し、これらの振動系は2自由度振動系を構成している。したがって、第2の振動系の振幅が小さくても、第1の振動系の振幅を大きくすることができる。すなわち、各駆動部材25、26および各圧電素子31、32、333、34の変位量や各変形部材27、28、29、30の曲げ変形量が小さくても、可動板22の回動角を大きくすることができる。
また、基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されている。そして、基体2は、支持部材21と可動板22と軸部材23、24と駆動部材25、26と変形部材27、28、29、30とが一体的に形成されている。
以上説明したような基体2上には、各軸部材23、24を捩れ変形させながら可動板22を回動させる駆動手段である圧電素子31、32、33、34が接合されている。
このような圧電素子31、32、33、34は、図示しない電源回路に接続されていて、周期的に変化する電圧が印加されるようになっている。これにより、圧電素子31、32、33、34を伸縮させることができる。ここで、図示しない電源回路は、各圧電素子31、32、33、34が逆バイアス状態(負電圧が印加された状態)とならないように、オフセット電圧が重畳された電圧を各圧電素子31、32、33、34に印加するように構成されている。なお、以下では、電源回路から各圧電素子31、32、33、34に印加される電圧のうち、オフセット電圧を除いた周期的に変化する成分を「駆動電圧」と言う。
特に、これらの圧電素子31、32、33、34は、各圧電素子31、32、33、34に印加されたオフセット電圧による可動板22の厚さ方向での変位を防止するように設けられている。
より具体的に説明すると、前述した変形部材27の上面(可動板22の表面側の面)上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子31が接合され、変形部材28の上面(可動板22の表面側の面)上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子32が接合されている。これにより、各変形部材27、28を可動板22の厚さ方向(すなわち上下方向)に曲げ変形させることができる。
これと同様に、変形部材29の下面(可動板22の裏面側の面)上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子33が接合され、変形部材30の下面(可動板22の裏面側の面)上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子34が接合されている。これにより、各変形部材29、30を可動板22の厚さ方向に曲げ変形させることができる。
このように4つの圧電素子31、32、33、34のうち、2つの圧電素子31、32が可動板22の表面側(一方の面側)に設けられ、他(残り)の圧電素子33、34が可動板22の裏面側(他方の面側)に設けられていると、オフセット電圧による可動板22の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板22を回動させることができる。
各圧電素子31、32、33、34にオフセット電圧が印加されると、例えば、図5に示すように、圧電素子32、34がそれぞれ伸張した状態となり、変形部材28が下方に曲げ変形されて駆動部材25を下方へ変位させるとともに、変形部材30が上方へ曲げ変形されて駆動部材26を上方へ変位させる。そのため、軸部材23が下方に凸湾曲するように撓むとともに、軸部材24が上方に凸湾曲するように撓むので、可動板22の中心位置が保たれる。ただし、このとき、可動板22は、図5に示すように、軸線Xに対し直角でかつ可動板22の中心を通る線分を中心として若干回動する。なお、図5では、説明の便宜上、可動板22の当該線分まわりの回動を誇張して図示している。
このようにして、各圧電素子31、32、33、34にオフセット電圧が印加されても、可動板22の厚さ方向での変位(中心位置の上下方向での変位)を防止することができる。
そのため、光学デバイス1を光スキャナとして用いた場合、光学デバイス1を設置するに際し、光反射部221と光源との間の距離、すなわち光路長が所望の距離となるようにするのが容易である。
また、本実施形態では、1対の圧電素子31、32がそれぞれ可動板22の一方の面側に設けられ、1対の圧電素子33、34がそれぞれ可動板22の他方の面側に設けられているため、可動板22の回動を円滑なものとしつつ、比較的簡単に、オフセット電圧による可動板22の厚さ方向での変位を防止することができる。
このような圧電素子31、32、33、34は、それぞれ、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料を主材料として構成された圧電体層と、この圧電体層を挟持する1対の電極とで構成されている。
一方、基体2の支持部材21の下面には、例えばシリコンやガラス等を主材料として構成された支持体4が接合されている。
支持体4は、支持部材21の下面に接合され、環状をなしており、その内側の空間が、基体2の振動系が振動する際、すなわち可動板22が回動(振動)する際に、支持体4に接触するのを防止する逃げ部(空間)を形成する。なお、基体2と支持体4とが一体的に形成されていてもよいし、支持体4を省略することも可能である。
以上説明したように構成された光学デバイス1は、次のようにして作動する。
前述したような周期的に変化する電圧を各圧電素子31、32、33、34に印加する。ここで、各圧電素子31、33に印加される電圧と、各圧電素子32、34に印加される電圧とは互いに180°位相がずれている。
このような周期的に変化する電圧を印加すると、各圧電素子31、32、33、34が伸張するが、各圧電素子31、33が伸張したときに、各圧電素子32、34が収縮し、一方、各圧電素子31、33が収縮したときに、各圧電素子32、34が収縮する。
このような各圧電素子31、32、33、34の伸縮により、各変形部材27、28、29、30が上下方向に曲げ変形する。より具体的には、1対の変形部材27、29が下方に曲げ変形したとき、1対の変形部材28、30が上方へ曲げ変形し、一方、1対の変形部材27、29が上方に曲げ変形したとき、1対の変形部材28、30が下方へ曲げ変形する。
これにより、駆動部材25、26が軸線Xまわりに回動し、これに伴って、各軸部材23、24が捩れ変形して、可動板22が軸線Xまわりに回動(振動)する。このとき、各圧電素子31、32、33、34には、オフセット電圧が印加されているが、前述したようにオフセット電圧による可動板22の厚さ方向での変位が防止されている。
以上説明したような光学デバイス1によれば、4つの圧電素子31、32、33、34のうち、2つの圧電素子31、32が可動板22の表面側(一方の面側)に設けられ、他(残り)の圧電素子33、34が可動板22の裏面側(他方の面側)に設けられていると、オフセット電圧による可動板22の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板22を回動させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の光学デバイスの第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の光学デバイスの第2実施形態を示す平面図、図7は、図6中のA−A線断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図6中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図7中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
以下、第2実施形態の光学デバイスについて、前述した第1実施形態の光学デバイスとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の光学デバイス1Aは、主に圧電素子および変形部材のそれぞれの配置が異なる以外は、第1実施形態の光学デバイス1とほぼ同様である。
図6に示す光学デバイス1Aは、振動系を有する基体2Aを有しており、かかる基体2Aでは、駆動部材25に対し可動板22側(内側)に1対の変形部材27A、28Aが設けられ、駆動部材26に対し可動板22側(内側)に1対の変形部材29A、30Aが設けられている。
そして、図7に示すように、変形部材27Aの下面には、圧電素子31Aが接合され、変形部材28Aの上面には、圧電素子32Aが接合されている。また、変形部材29Aの下面には、圧電素子33Aが接合され、変形部材30Aの上面には、圧電素子34Aが接合されている。
このように構成された光学デバイス1Aによれば、各変形部材27A、28A、29A、30Aが内側に設けられているため、可動板22の回動中心軸方向である軸線X方向における光学デバイス1Aの寸法を抑えることができる。
また、本実施形態では、前述したように、各圧電素子31A、33Aが可動板22の一方の面側に設けられ、各圧電素子32A、34Aが可動板22の他方の面側に設けられているため、可動板22の回動を円滑なものとしつつ、比較的簡単に、オフセット電圧による可動板22の厚さ方向での変位を防止することができる。特に、オフセット電圧による可動板22の回動中心軸のブレを防止することができるため、可動板22の回動を極めて円滑なものとすることができる。
以上説明したような光学デバイス1Aによっても、オフセット電圧による可動板22の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板22を回動させることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の光学デバイスの第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の光学デバイスの第3実施形態を示す平面図、図9は、図8中のC−C線断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図8中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図9中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態の光学デバイスについて、前述した第1実施形態の光学デバイスとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の光学デバイス1Bは、可動部の構成が異なり、可動板を2次元的に回動(二次元走査)させる以外は、第1実施形態の光学デバイス1とほぼ同様である。
図8に示す光学デバイス1Bは、振動系を有する基体2Bを有しており、この基体2Bは、支持体4を介して基板6に支持されている。
基体2Bでは、可動板22Bを含む可動部10Bが2対の変形部材27、28、29、30により支持されている。
かかる可動部10Bは、可動板22Bと、1対の軸部材51、52(第1の軸部材)と、枠状部材53と、1対の軸部材23B、24B(第2の軸部材)と、1対の駆動部材25、26とで構成されている。
可動板22Bの上面には、光反射性を有する光反射部221Bが設けられている。一方、可動板22Bの下面には、軸線X方向に磁化された永久磁石222が接合されている。この永久磁石222は、軸線X方向に延在する長手形状をなし、その長手方向に磁化(図8では、左側がS極、右側がN極となるように磁化)されている。
1対の軸部材51、52(第1の軸部材)は、可動板22Bを軸線Xに直交する軸線Y(第1の軸線)まわりに回動可能に支持し、弾性変形可能に構成されている。
枠状部材53は、各軸部材51、52に連結され、可動板22Bを囲むように枠状をなしている。
1対の軸部材23B、24B(第2の軸部材)は、枠状部材53を軸線X(第2の軸線)まわりに回動可能に支持し、弾性変形可能に構成されている。
そして、1対の駆動部材25、26は、1対の軸部材23B、24Bに対応するように各軸部材23B、24Bに連結されている。
このように構成された基体2Bを支持体4を介して支持する基板6上には、前述した永久磁石222に対し磁界を作用させるコイル61が設けられている。
このコイル61は、筒状をなし、平面視にて可動板22Bを囲むように形成されている。
このような構成の光学デバイス1Bにあっては、各駆動部材25、26の回動に伴い、各軸部材23B、24Bを捩れ変形させながら枠状部材53を軸線Xまわりに回動させて可動板22Bを軸線Xまわりに回動させる。
一方、周期的に変化する電圧をコイル61に印加することにより、コイル61に対し永久磁石222の一端が接近し他端が離間して、可動板22Bを軸線Yまわりに回動させる。
以上のように構成された光学デバイス1Bは、可動板22Bを2次元的に回動(互いに直交する2つの軸線X、Yのそれぞれのまわりに回動)させることができる。そのため、例えば、後に詳述するが、光学デバイス1Bを光スキャナとして用いた場合、1つの光学デバイス1Bで主走査および副走査を行うことができ、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
また、このような可動板22を2次元的に回動させるように光学デバイスを構成した場合、前述したように圧電素子31、32、33、34を配置すると、オフセット電圧による可動板22Bの厚さ方向以外での変位を簡単に修正することができる。例えば、オフセット電圧により可動板22Bは軸線Yまわりに若干回動して傾くが、この傾きは、コイル61の駆動タイミングや駆動電圧を調整することにより実質的にキャンセルすることができる。
以上説明したような光学デバイス1Bによっても、オフセット電圧による可動板22Bの厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板22Bを回動させることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の光学デバイスの第4実施形態について説明する。
図10は、本発明の光学デバイスの第4実施形態を示す平面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図10中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第4実施形態の光学デバイスについて、前述した第1〜3実施形態の光学デバイスとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態の光学デバイス1Cは、主に圧電素子および変形部材のそれぞれの配置が異なる以外は、第3実施形態の光学デバイス1Bとほぼ同様である。言い換えすれば、第4実施形態の光学デバイス1Cは、可動部の構成が異なり、可動板を2次元的に回動(二次元走査)させるとともに、圧電素子の配置が異なる以外は、第2実施形態の光学デバイス1Aとほぼ同様である。
図10に示す光学デバイス1Cは、振動系を有する基体2Cを有しており、かかる基体2Cでは、前述した第3実施形態と同様の可動部10Bが2対の変形部材27A、28A、29A、30Aに支持されている。
ここで、1対の変形部材27A、28Aは、駆動部材25に対し可動板22側(内側)に設けられ、1対の変形部材29A、30Aは、駆動部材26に対し可動板22側(内側)に設けられている。
そして、変形部材27Aの上面には、圧電素子31Cが接合され、変形部材28Aの上面には、圧電素子32Aが接合されている。また、変形部材29Aの下面には、圧電素子33Aが接合され、変形部材30Aの下面には、圧電素子34Cが接合されている。
このように構成された光学デバイス1Cによれば、前述した第3実施形態の光学デバイス1Bの効果に加えて、各変形部材27A、28A、29A、30Aが内側に設けられているため、可動板22の回動中心軸方向である軸線X方向における光学デバイス1Cの寸法を抑えることができる。
以上説明したような光学デバイス1Cによっても、オフセット電圧による可動板22Bの厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板22Bを回動させることができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の光学デバイスの第5実施形態について説明する。
図11は、本発明の光学デバイスの第5実施形態を示す平面図、図12は、図11中のD−D線断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図11中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図12中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
以下、第5実施形態の光学デバイスについて、前述した第1実施形態の光学デバイスとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第5実施形態の光学デバイス1Dは、可動板を2次元的に回動させるように、支持部材21を回動可能に支持するとともに、支持部材21を回動させるための駆動手段を設けた以外は、第1実施形態の光学デバイス1とほぼ同様である。
第5実施形態の光学デバイス1Dは、枠状をなす支持部材21(枠状部材)を軸線Yまわりに回動可能に支持する1対の軸部材71、72(第2の軸部材)を有している。
支持部材21の下面には、軸線Xを介して対向するように、1対の永久磁石211、212が接合されている。各永久磁石211、212は、軸線Xに平行な方向に磁化(図11では、右側がS極、左側がN極となるように磁化)されている。
各軸部材71、72は、基体2を囲むように形成された枠状をなす支持部材73に支持されている。この支持部材73の下面には、支持部材21の回動を許容するように形成された枠状をなすスペーサ81を介して、基板82が接合されている。
基板82上には、前述した永久磁石211、212に対し磁界を作用させるコイル61Aが設けられている。
このコイル61Aは、筒状をなし、平面視にて基体2を囲むように形成されている。
このような構成の光学デバイス1Dにあっては、各軸部材23、24を捩れ変形させながら軸線Xまわりに可動板22を回動させる。
一方、周期的に変化する電圧をコイル61Aに印加することにより、コイル61Aに対し各永久磁石211、212の一端が接近し他端が離間して、各軸部材71、72を捩れ変形させながら支持部材21を軸線Yまわりに回動させる。これにより、支持部材21を軸線X(第1の軸線)に直交する軸線Y(第2の軸線)まわりに回動させて可動板22を軸線Yまわりに回動させる。
かかる構成により、可動板22を2次元的に回動(互いに直交する2つの軸線X、Yのそれぞれのまわりに回動)させることができる。そのため、例えば、光学デバイス1Dを光スキャナとして用いた場合、1つの光学デバイス1Dで主走査および副走査を行うことができ、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
また、このような可動板22を2次元的に回動させるように光学デバイスを構成した場合、前述したように圧電素子31、32、33、34を配置すると、オフセット電圧による可動板22Bの厚さ方向以外での変位を簡単に修正することができる。例えば、オフセット電圧により可動板22は軸線Yまわりに若干回動して傾くが、この傾きは、コイル61Aの駆動タイミングや駆動電圧を調整することにより実質的にキャンセルすることができる。
以上説明したような光学デバイス1Dによっても、オフセット電圧による可動板22の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板22を回動させることができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の光学デバイスの第6実施形態について説明する。
図13は、本発明の光学デバイスの第6実施形態を示す平面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図13中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第6実施形態の光学デバイスについて、前述した第1、2実施形態の光学デバイスとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第6実施形態の光学デバイス1Eは、可動板を2次元的に回動させるように、支持部材21Aを回動可能に支持するとともに、支持部材21Aを回動させるための駆動手段を設け、また、圧電素子の配置が異なる以外は、第2実施形態の光学デバイス1Aとほぼ同様である。
第6実施形態の光学デバイス1Eは、枠状をなす支持部材21A(枠状部材)を軸線Yまわりに回動可能に支持する1対の軸部材71A、72A(第2の軸部材)を有している。
支持部材21Aの下面には、軸線Xを介して対向するように、1対の永久磁石211E、212Eが接合されている。各永久磁石211E、212Eは、軸線Xに平行な方向に磁化(図13では、右側がS極、左側がN極となるように磁化)されている。
各軸部材71A、72Aは、基体2Aを囲むように形成され、枠状をなす支持部材73Aに支持されている。この支持部材73Aの下面には、支持部材21の回動を許容するように形成された枠状をなすスペーサ(図示せず)を介して、基板82Eが接合されている。
基板82E上には、前述した永久磁石211E、212Eに対し磁界を作用させるコイル61Eが設けられている。
このコイル61Eは、筒状をなし、平面視にて基体2Aを囲むように形成されている。
また、変形部材27Aの上面には、圧電素子31Cが接合され、変形部材28Aの上面には、圧電素子32Aが接合されている。また、変形部材29Aの下面には、圧電素子33Aが接合され、変形部材30Aの下面には、圧電素子34Cが接合されている。
このような構成の光学デバイス1Eにあっては、各軸部材23、24を捩れ変形させながら軸線Xまわりに可動板22を回動させる。
一方、周期的に変化する電圧をコイル61Eに印加することにより、コイル61Eに対し各永久磁石211E、212Eの一端が接近し他端が離間して、各軸部材71A、72Aを捩れ変形させながら支持部材21Aを軸線Yまわりに回動させる。これにより、支持部材21Aを軸線X(第1の軸線)に直交する軸線Y(第2の軸線)まわりに回動させて可動板22を軸線Yまわりに回動させる。
かかる構成により、可動板22を2次元的に回動(互いに直交する2つの軸線X、Yのそれぞれのまわりに回動)させることができる。そのため、例えば、光学デバイス1Eを光スキャナとして用いた場合、1つの光学デバイス1Eで主走査および副走査を行うことができ、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
また、このような可動板22を2次元的に回動させるように光学デバイスを構成した場合、前述したように圧電素子31C、32A、33A、34Cを配置すると、オフセット電圧による可動板22Bの厚さ方向以外での変位を簡単に修正することができる。例えば、オフセット電圧により可動板22は軸線Yまわりに若干回動して傾くが、この傾きは、コイル61Aの駆動タイミングや駆動電圧を調整することにより実質的にキャンセルすることができる。
以上説明したような光学デバイス1Dによっても、オフセット電圧による可動板22の厚さ方向での変位を防止しつつ、圧電駆動により可動板22を回動させることができる。
ここで、以上説明したような光学デバイス1〜1Eを光スキャナとして用いた場合について説明する。
このような光スキャナは、例えば、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。この場合、光反射部221で反射した光を主走査および/または副走査して、対象物上に画像を形成する。本発明の光スキャナを備えた画像形成装置、すなわち、本発明の画像形成装置は、優れた耐衝撃性を有する。
以下、本発明の光スキャナを備えた画像形成装置の具体例を説明する。
まず、電子写真方式を採用するプリンタに本発明を適用した例を説明する。
図14は、本発明の光スキャナを備える画像形成装置(プリンタ)の一例を示す全体構成の模式的断面図、図15は、図14に示す画像形成装置に備えられた露光ユニットの概略構成を示す図である。
図14に示す画像形成装置110(プリンタ)は、露光・現像・転写・定着を含む一連の画像形成プロセスによって、トナーからなる画像を紙やOHPシートなどの記録媒体に記録するものである。このような画像形成装置110は、図14に示すように、図示矢印方向に回転する感光体111を有し、その回転方向に沿って順次、帯電ユニット112、露光ユニット113、現像ユニット114、転写ユニット115、クリーニングユニット116が配設されている。また、画像形成装置110は、図14にて、下部に、紙などの記録媒体Pを収容する給紙トレイ117が設けられ、上部に、定着装置118が設けられている。
このような画像形成装置110にあっては、まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光体111、現像ユニット114に設けられた現像ローラ(図示せず)、および中間転写ベルト151が回転を開始する。そして、感光体111は、回転しながら、帯電ユニット112により順次帯電される。
感光体111の帯電された領域は、感光体111の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット113によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が前記領域に形成される。
感光体111上に形成された潜像は、感光体111の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像のための現像装置144によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体111上にイエロートナー像が形成される。このとき、現像ユニット114は、現像装置144が選択的に前記現像位置にて感光体111と対向している。なお、この選択は、保持体145の軸146まわりの回転により、現像装置141〜144の相対位置関係を維持しつつそれぞれの位置を変えることで行う。
感光体111上に形成されたイエロートナー像は、感光体111の回転に伴って一次転写位置(すなわち、感光体111と一次転写ローラ152との対向部)に至り、一次転写ローラ152によって、中間転写ベルト151に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ152には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。なお、この間、二次転写ローラ155は、中間転写ベルト151から離間している。
前述の処理と同様の処理が、第2色目、第3色目および第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写ベルト151に重なり合って転写される。これにより、中間転写ベルト151上にはフルカラートナー像が形成される。
一方、記録媒体Pは、給紙トレイ117から、給紙ローラ171、レジローラ172によって二次転写位置(すなわち、二次転写ローラ155と駆動ローラ154との対向部)へ搬送される。
中間転写ベルト151上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト151の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ローラ155によって記録媒体Pに転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ155は中間転写ベルト151に押圧されるとともに二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。また、中間転写ベルト151は、駆動ローラ154を回転させることで一次転写ローラ152および従動ローラ153を従動回転させながら回転する。
記録媒体Pに転写されたフルカラートナー像は、定着装置118によって加熱および加圧されて記録媒体Pに融着される。その後、片面プリントの場合には、記録媒体Pは、排紙ローラ対173によって画像形成装置110の外部へ排出される。
一方、感光体111は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット116のクリーニングブレード161によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット116内の残存トナー回収部に回収される。
両面プリントの場合には、定着装置118によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを一旦排紙ローラ対173により挟持した後に、排紙ローラ対173を反転駆動するとともに、搬送ローラ対174、176を駆動して、当該記録媒体Pを搬送路175を通じて表裏反転して二次転写位置へ帰還させ、前述と同様の動作により、記録媒体Pの他方の面に画像を形成する。
このような画像形成装置に備えられた露光ユニット113は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータから画像情報を受けこれに応じて、一様に帯電された感光体111上に、レーザーを選択的に照射することによって、静電的な潜像を形成する装置である。
より具体的に説明すると、露光ユニット113は、図15に示すように、光スキャナである光学デバイス1と、レーザー光源131と、コリメータレンズ132と、fθレンズ133とを有している。
露光ユニット113にあっては、レーザー光源131からコリメータレンズ132を介して光学デバイス1(光反射部221)にレーザー光Lが照射される。そして、光反射部221で反射したレーザー光Lがfθレンズを介して感光体111上に照射される。
その際、光学デバイス1の駆動(可動板22の軸線Xまわりの回動)により、光反射部221で反射した光(レーザーL)は、感光体111の軸線方向に走査(主走査)される。一方、感光体111の回転により、光反射部221で反射した光(レーザーL)は、感光体111の周方向に走査(副走査)される。また、レーザー光源131から出力されるレーザー光Lの強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
このようにして露光ユニット113は、感光体111上を選択的に露光して画像形成(描画)を行う。
次に、イメージングディスプレイ(表示装置)に本発明を適用した例(第1の例および第2の例)を説明する。
(第1の例)
図16は、本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す概略図である。
図16に示す画像形成装置119は、光スキャナである光学デバイス1と、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光源191、192、193と、クロスダイクロイックプリズム(Xプリズム)194と、ガルバノミラー195と、固定ミラー196と、スクリーン197とを備えている。
このような画像形成装置119にあっては、光源191、192、193からクロスダイクロイックプリズム194を介して光学デバイス1(光反射部221)に各色の光が照射される。このとき、光源191からの赤色の光と、光源192からの緑色の光と、光源193からの青色の光とが、クロスダイクロイックプリズム194にて合成される。
そして、光反射部221で反射した光(3色の合成光)は、ガルバノミラー195で反射した後に、固定ミラー196で反射し、スクリーン197上に照射される。
その際、光学デバイス1の駆動(可動板22の軸線Xまわりの回動)により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の横方向に走査(主走査)される。一方、ガルバノミラー195の軸線Yまわりの回転により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の縦方向に走査(副走査)される。また、各色の光源191、192、193から出力される光の強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
このようにして画像形成装置119は、スクリーン197上に画像形成(描画)を行う。
なお、スクリーン197は、画像形成装置119の本体に備えられたものであっても別体であってもよい。また、スクリーン197の表面(視認側の面)に光を照射し表示してもよいし、スクリーン197の裏面(視認側の面とは反対側の面)に光を照射し表面に透過させ表示してもよい。
また、第1の例にかかる画像形成装置119にあっては、光学デバイス1に代えて、光学デバイス1Aを用いることができる。
(第2の例)
図17は、本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す概略図である。
図17に示すように、画像形成装置119Aは、光スキャナである光学デバイス1Bと、この光学デバイス1Bに光を照射する光照射装置198とを備え、光照射装置198からの光を光学デバイス1Bで主走査および副走査することにより、スクリーン197上に画像を形成(描画)する。
光照射装置198は、図示しないが、前述した第1の例の画像形成装置119に備えられた光源191、192、193とクロスダイクロイックプリズム(Xプリズム)194と同様の光源およびクロスダイクロイックプリズムを備えており、画像情報に応じた強度および色の光を出射するように構成されている。
このような画像形成装置119Aにあっては、光照射装置198から出射された光が光学デバイス1B(光反射部221)に照射される。そして、光反射部221で反射した光(3色の合成光)は、スクリーン197上に照射される。
その際、光学デバイス1Bの可動板22の軸線Xまわりの回動により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の横方向に走査(主走査)される。一方、光学デバイス1の可動板22の第2の軸線Yまわりの回動により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の縦方向に走査(副走査)される。
このようにして画像形成装置119Aは、スクリーンS上を画像形成(描画)を行う。このような画像形成装置119Aにあって、光学デバイス1Bを1つ設けるだけで、2次元走査、すなわち主走査(水平走査)および副走査(垂直走査)を行うことができ、低コスト化および小型化を図ることができる。
なお、第2の例にかかる画像形成装置119Aにあっては、光学デバイス1Bに代えて、光学デバイス1C〜1Eを用いることができる。
以上、本発明の光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光学デバイスでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、例えば、前述した実施形態では、可動板22が1対の軸部材23、24によって両持ち支持されていたが、軸部材23および軸部材24のいずれか一方を省略して、可動板22を片持ち支持した構成にも本発明は適用可能である。また、可動板22を支持する各部の形状や大きさ等の形態は前述したものに限定されないのは言うまでもない。
また、複数の変形部材に支持される可動部は、光反射部を有する可動板を含むものであれば、本発明の効果を発揮することができる。例えば、第1実施形態において、1対の軸部材23、24および駆動部材25、26を省略し、変形部材27、28、29、30が可動板22を直接支持するような構成であってもよい。
また、変形部材の数は、複数であればよく、前述した実施形態のものに限定されない。
また、前述した実施形態では可動板22の変位を規制する規制部材が複数設けられているものを説明したが、規制部材の数は1つであってもよく、また、規制部材の数は前述したものに限定されない。
また、前述した実施形態では、光学デバイスに備えられた複数の圧電素子のうちの半数の圧電素子を可動板の一方の面側に設け、残りの半数の圧電素子を可動板の他方の面側に設けた構成を説明したが、複数の圧電素子のうちの少なくとも1つの圧電素子を可動板の一方の面側に設け、残りの圧電素子を可動板の他方の面側に設ければ、本発明の効果を得ることができる。ただし、前述した実施形態のように対称な構成では、複数の圧電素子のうちの半数の圧電素子を可動板の一方の面側に設け、残りの半数の圧電素子を可動板の他方の面側に設けると、オフセット電圧による可動板の厚さ方向での変位を簡単に防止することができ、また、光学デバイスの設計も容易である。
本発明の光学デバイスの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す光学デバイスの平面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図2中のB−B線断面図である。 図1に示す光学デバイスに備えられた各圧電素子にオフセット電圧が印加された状態を説明するための図である。 本発明の光学デバイスの第2実施形態を示す平面図である。 図2中のA−A線断面図である。 本発明の光学デバイスの第3実施形態を示す平面図である。 図2中のA−A線断面図である。 本発明の光学デバイスの第4実施形態を示す平面図である。 本発明の光学デバイスの第5実施形態を示す平面図である。 図2中のA−A線断面図である。 本発明の光学デバイスの第6実施形態を示す平面図である。 本発明の画像形成装置(プリンタ)の一例を示す全体構成の模式的断面図である。 図6に示す画像形成装置に備えられた露光ユニットの概略構成を示す図である。 本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の第1の例を示す概略図である。 本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の第2の例を示す概略図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D、1E……光学デバイス 10……可動部 2、2A、2B、2C……基体 21、21A……支持部材 22、22B……可動板 23、23B、24、24B……軸部材 25、26……駆動材 27、27A、28、28A、29、29A、30、30A……変形部材 31、31A、31C、32、32A、33、33A、34、34A、34C……圧電素子 4……支持体 51、52……軸部材 53……枠状部材 6……基板 61、61A、61E……コイル 71、71A、72、72A……軸部材 73、73A……支持部材 81……スペーサ 82……基板 82E……基板 110……画像形成装置 111……感光体 112……帯電ユニット 113……露光ユニット 114……現像ユニット 115……転写ユニット 116……クリーニングユニット 117……給紙トレイ 118……定着装置 119、119A……画像形成装置 131……レーザー光源 132……コリメータレンズ 133……fθレンズ 141〜144……現像装置 145……保持体 146……軸 151……中間転写ベルト 152……一次転写ローラ 153……従動ローラ 154……駆動ローラ 155……二次転写ローラ 161……クリーニングブレード 171……給紙ローラ 172……レジローラ 173……排紙ローラ対 174、176……搬送ローラ対 175……搬送路 191、192、193……光源 194……クロスダイクロイックプリズム 195……ガルバノミラー 196……固定ミラー 197……スクリーン 198……光照射装置 211、211E、212、212E、222……永久磁石 221、221B……光反射部 P……記録媒体

Claims (10)

  1. 光反射性を有する光反射部を備えた可動板、前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な一対の軸部材、前記各軸部材に連結された1対の駆動部材と、を含む可動部と、
    前記可動部を支持する弾性変形可能な4つの変形部材と、
    前記各変形部材上に接合され、前記各変形部材を前記可動板の厚さ方向に曲げ変形させることにより前記可動板を回動させる4つの圧電素子と、
    前記可動板を囲むように枠状をなす枠状部材と、を有し、
    前記4つの圧電素子のうち、2つの圧電素子が前記可動板の一方の面側に設けられ、他の2つの圧電素子が前記可動板の他方の面側に設けられ、
    前記4つの変形部材は、対をなし前記各駆動部材に対応して連結され、
    前記枠状部材は、前記2対の変形部材に連結され、
    前記各対の変形部材を互いに反対方向に曲げ変形させることにより、前記各駆動部材を回動させ、これに伴い、前記各軸部材を捩れ変形させながら第1の軸線まわりに前記可動板を回動させるとともに、前記枠状部材を前記第1の軸線に直交する第2の軸線まわりに回動させて前記可動板を前記第2の軸線まわりに回動させるように構成されていることを特徴とする光学デバイス。
  2. 光反射性を有する光反射部を備えた可動板、前記可動板を第1の軸線まわりに回動可能に支持する弾性変形可能な1対の第1の軸部材、前記各第1の軸部材に連結され、前記可動板を囲むように枠状をなす枠状部材、前記枠状部材を前記第1の軸線と直交する第2の軸線まわりに回動可能に支持する弾性変形可能な1対の第2の軸部材、前記各第2の軸部材に連結された1対の駆動部材、を含む可動部と、
    前記可動部を支持する弾性変形可能な4つの変形部材と、
    前記各変形部材上に接合され、前記各変形部材を前記可動板の厚さ方向に曲げ変形させることにより前記可動板を回動させる4つの圧電素子と、を有し、
    前記4つの圧電素子のうち、2つの圧電素子が前記可動板の一方の面側に設けられ、他の2つの圧電素子が前記可動板の他方の面側に設けられ、
    前記4つの変形部材は、対をなし前記各駆動部材に対応して連結され、前記各対の変形部材を互いに反対方向に曲げ変形させることにより、前記各駆動部材を回動させ、これに伴い、前記各第2の軸部材を捩れ変形させながら前記枠状部材を前記第2の軸線まわりに回動させて前記可動板を前記第2の軸線まわりに回動させるとともに、前記各第1の軸部材を捩れ変形させながら可動板を前記第1の軸線まわりに回動させるように構成されていることを特徴とする光学デバイス。
  3. 前記1対の駆動部材のうちの一方の駆動部材に連結された前記1対の変形部材に対応する前記1対の圧電素子は、それぞれ、前記可動板の一方の面側に設けられ、前記1対の駆動部材のうちの他方の駆動部材に連結された前記1対の変形部材に対応する前記1対の圧電素子は、それぞれ、前記可動板の他方の面側に設けられている請求項1または2に記載の光学デバイス。
  4. 前記各駆動部材に連結された前記1対の変形部材に対応する前記1対の圧電素子は、一方の前記圧電素子が前記可動板の一方の面側に設けられ、他方の前記圧電素子が前記可動板の他方の面側に設けられている請求項1または2に記載の光学デバイス。
  5. 前記変形部材は、これに対応する前記駆動部材に対し前記可動板とは反対側に設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の光学デバイス。
  6. 前記変形部材は、これに対応する前記駆動部材に対し前記可動板側に設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の光学デバイス。
  7. 前記4つの圧電素子は、前記各圧電素子に印加されたオフセット電圧による前記可動板の厚さ方向での変位を防止するように設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の光学デバイス。
  8. 光を反射する平面を備える光反射部材と、
    前記光反射部材を支持する第1および第2の軸部材と、
    前記第1の軸部材に設けられる第1の駆動部と、
    前記第2の軸部材に設けられる第2の駆動部と、
    前記第1の駆動部に設けられる第1および第2の弾性部と、
    前記第2の駆動部に設けられる第3および第4の弾性部と、
    前記第1、第2、第3および第4の弾性部のそれぞれに1つずつ設けられる4つの圧電素子と、
    前記光反射部材を囲むように枠状をなす枠状部材と、を有し、
    前記4つの圧電素子のうちの2つの圧電素子が前記平面の一方の面側に設けられ、前記4つの圧電素子のうちの他の2つの圧電素子が前記平面の他方の面側に設けられ、
    前記枠状部材は、前記第1の弾性部、前記第2の弾性部、前記第3の弾性部および前記第4の弾性部に連結され、
    前記第1の弾性部および前記第2の弾性部と、前記第3の弾性部および前記第4の弾性部とを互いに反対方向に曲げ変形させることにより、前記各駆動部材を回動させ、これに伴い、前記第1の軸部材および前記第2の軸部材を捩れ変形させながら第1の軸線まわりに前記光反射部材を回動させるとともに、前記枠状部材を前記第1の軸線に直交する第2の軸線まわりに回動させて前記光反射部材を前記第2の軸線まわりに回動させることを特徴とする光学デバイス。
  9. 光を反射する平面を備える光反射部材と、
    前記光反射部材を支持する第1および第2の軸部材と、
    前記第1の軸部材に設けられる第1の駆動部と、
    前記第2の軸部材に設けられる第2の駆動部と、
    前記第1の駆動部に設けられる第1および第2の弾性部と、
    前記第2の駆動部に設けられる第3および第4の弾性部と、
    前記第1、第2、第3および第4の弾性部のそれぞれに1つずつ設けられる4つの圧電素子と、
    前記光反射部材を囲むように枠状をなす枠状部材と、を有し、
    前記4つの圧電素子のうちの2つの圧電素子が前記平面の一方の面側に設けられ、前記4つの圧電素子のうちの他の2つの圧電素子が前記平面の他方の面側に設けられ、
    前記枠状部材は、前記第1の弾性部、前記第2の弾性部、前記第3の弾性部および前記第4の弾性部に連結され、
    前記第1の弾性部および前記第2の弾性部と、前記第3の弾性部および前記第4の弾性部とを互いに反対方向に曲げ変形させることにより、前記各駆動部材を回動させ、これに伴い、前記第1の軸部材および前記第2の軸部材を捩れ変形させながら第1の軸線まわりに前記光反射部材を回動させるとともに、前記枠状部材を前記第1の軸線に直交する第2の軸線まわりに回動させて前記光反射部材を前記第2の軸線まわりに回動させ、
    前記光反射部材で反射した光を走査することを特徴とする光スキャナ。
  10. 光を反射する平面を備える光反射部材と、
    前記光反射部材を支持する第1および第2の軸部材と、
    前記第1の軸部材に設けられる第1の駆動部と、
    前記第2の軸部材に設けられる第2の駆動部と、
    前記第1の駆動部に設けられる第1および第2の弾性部と、
    前記第2の駆動部に設けられる第3および第4の弾性部と、
    前記第1、第2、第3および第4の弾性部のそれぞれに1つずつ設けられる4つの圧電素子と、
    前記光反射部材を囲むように枠状をなす枠状部材と、を有し、
    前記4つの圧電素子のうちの2つの圧電素子が前記平面の一方の面側に設けられ、前記4つの圧電素子のうちの他の2つの圧電素子が前記平面の他方の面側に設けられ、
    前記枠状部材は、前記第1の弾性部、前記第2の弾性部、前記第3の弾性部および前記第4の弾性部に連結され、
    前記第1の弾性部および前記第2の弾性部と、前記第3の弾性部および前記第4の弾性部とを互いに反対方向に曲げ変形させることにより、前記各駆動部材を回動させ、これに伴い、前記第1の軸部材および前記第2の軸部材を捩れ変形させながら第1の軸線まわりに前記光反射部材を回動させるとともに、前記枠状部材を前記第1の軸線に直交する第2の軸線まわりに回動させて前記光反射部材を前記第2の軸線まわりに回動させ、
    前記光反射部材で反射した光を走査し、対象物に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
JP2007006378A 2007-01-15 2007-01-15 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置 Expired - Fee Related JP4983266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007006378A JP4983266B2 (ja) 2007-01-15 2007-01-15 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007006378A JP4983266B2 (ja) 2007-01-15 2007-01-15 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008170902A JP2008170902A (ja) 2008-07-24
JP2008170902A5 JP2008170902A5 (ja) 2010-05-27
JP4983266B2 true JP4983266B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=39699019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007006378A Expired - Fee Related JP4983266B2 (ja) 2007-01-15 2007-01-15 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4983266B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210955A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Brother Ind Ltd 光スキャナ
US7986449B2 (en) * 2008-05-16 2011-07-26 Microvision, Inc. Induced resonance comb drive scanner
JP5272989B2 (ja) * 2009-09-17 2013-08-28 ブラザー工業株式会社 2次元光スキャナ
DE102010029539B4 (de) * 2010-06-01 2018-03-08 Robert Bosch Gmbh Mikromechanisches Bauteil und Herstellungsverfahren für ein mikromechanisches Bauteil
JP2014182225A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Seiko Epson Corp 光スキャナー、アクチュエーター、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
JP6349229B2 (ja) * 2014-10-23 2018-06-27 スタンレー電気株式会社 二軸光偏向器及びその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006309018A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Seiko Epson Corp アクチュエータ
JP4655977B2 (ja) * 2006-03-22 2011-03-23 ブラザー工業株式会社 光スキャナ、及び、光走査装置、及び、画像表示装置、及び、網膜走査型画像表示装置、及び、光スキャナにおける梁部の形成方法
JP2007292918A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Konica Minolta Holdings Inc 光走査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008170902A (ja) 2008-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4241791B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
CN101655602B (zh) 微机电反射镜、反射镜扫描仪、光学扫描单元和成像装置
US8553305B2 (en) Light deflecting element, light deflector, and image forming device
JP4983266B2 (ja) 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置
US20100195180A1 (en) Deflecting mirror for deflecting and scanning light beam
JP2020034942A (ja) 圧電光偏向器、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置
JP5233221B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2011095290A (ja) 光偏向素子、光偏向器、及び画像形成装置
JP4910668B2 (ja) 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置
JP4720723B2 (ja) 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置
JP2004243721A (ja) 画像形成装置
JP2008164873A (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2008145542A (ja) 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置
JP5023907B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2008145543A (ja) 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置
JP4983281B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2006154315A (ja) 静電櫛歯型揺動体装置、及びその作製方法
JP4720725B2 (ja) 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置
JP4525652B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2008145544A (ja) 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置
JP4720729B2 (ja) 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置
JP5109398B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2008209438A (ja) 光学デバイス、光スキャナ、および画像形成装置
JP2009069341A (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2011070056A (ja) 光偏向器、光偏向器の製造方法、及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111125

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111206

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4983266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees