JP5655982B2 - 光学反射素子 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光を用いた光学反射装置等に用いられる光学反射素子に関する。
近年、Micro Electro Mechanical Systems(MEMS)技術を用いて、レーザ光を走査しスクリーン等に画像を投影する光学反射素子が開発されている。画像を投影するには、その光学反射素子を用いてレーザ光を2次元に走査する必要があり、光学反射素子を駆動する手段の一つに圧電アクチュエータが用いられる。
図12は特許文献1に記載されている従来の光学反射素子1の斜視図である。光学反射素子1は、固定部2aと、固定部2aの内側に一端を対向するように接続された一対の第一振動部3a、3bと、一対の第一振動部3a、3bの他端に接続された可動枠4と、可動枠4の内側に一端を対向するように接続された第二振動部5a、5bと、一対の第二振動部5a、5bの他端に接続されたミラー部6で構成されている。第一振動部3a、3bの回動軸である第一軸7aと第二振動部5a、5bの回動軸である第二軸7bは略直交する。また、一対の第一振動部3a、3bは第二振動部5a、5bの回動軸に平行な可動枠4の辺と接続されている。
図13は光学反射素子1の拡大斜視図であり、第一振動部3a、3bを示す。第一振動部3a、3bは、固定部2aに接続、支持された梁であり、複数回折り返したいわゆるミアンダ形状を有し、複数の折り返し部8と、複数の折り返し部8を連結した複数の連結部9とから構成されている。第二振動部5a、5bも、第一振動部3a、3bと同様に、可動枠4に接続、支持された梁であり、複数回折り返したいわゆるミアンダ形状を有し、複数の折り返し部8と複数の連結部9とから構成されている。
折り返し部8および連結部9の上部には圧電アクチュエータが各々形成されている。圧電アクチュエータは、絶縁膜と、その絶縁膜の上部に設けられた下部電極と、その下部電極の上部に設けられた圧電膜と、その圧電膜の上部に設けられた上部電極からなる。圧電アクチュエータを互いに逆位相となるように駆動され、連結部9を矢印方向に変位させて反らせることで、その変位量を連結部の数だけ加算させてミアンダ形状の一端の大変位を実現している。光学反射素子はこの変位を利用してレーザ光を走査する。
光学反射素子1に類似の従来の光学反射素子は特許文献2にも記載されている。
特開2008−040240号公報 特開2011−141333号公報
光学反射素子は、互いに反対側の一対の辺を有する固定部と、固定部の一対の辺にそれぞれ接続された一端を有する一対の第1の振動部と、一対の第1の振動部の他端にそれぞれ接続された一対の接続部と、一対の接続部を介して一対の第1の振動部の他端に回動可能に支持された可動枠と、可動枠の一対の辺のそれぞれに接続された一端を有する一対の第2の振動部と、一対の第2の振動部の他端に回動可能に接続されたミラー部とを備える。一対の第2の振動部は、回動軸周りの回動振動をミラー部に伝達させるように構成されている。一対の接続部は回動軸の方向で可動枠と接続されている。一対の接続部はミラー部の回動振動による可動枠の変位量が最も小さい部分に接続されている。
この光学反射素子は、不要振動を低減し、鮮明な画像を投影することが出来る。
図1は実施の形態における光学反射素子の平面図である。 図2は図1に示す光学反射素子の線2−2における断面図である。 図3は実施の形態における光学反射素子の拡大斜視図である。 図4は実施の形態における光学反射素子の拡大平面図である。 図5は図4に示す光学反射素子の線5−5における断面図である。 図6は実施の形態における光学反射素子の可動枠の側面図である。 図7は実施の形態における光学反射素子の拡大図である。 図8は実施の形態における他の光学反射素子の拡大図である。 図9は実施の形態におけるさらに他の光学反射素子の拡大斜視図である。 図10Aは実施の形態におけるさらに他の光学反射素子の拡大図である。 図10Bは図10Aに示す光学反射素子の線10B−10Bにおける断面図である。 図11は実施の形態における光学反射素子の接続部の拡大図である。 図12は従来の光学反射素子の斜視図である。 図13は従来の光学反射素子の拡大図である。
図1は実施の形態における光学反射素子11の上面図である。光学反射素子11は、固定部12と、一対の振動部13a、13bと、一対の接続部27a、27bと、可動枠14と、一対の振動部15a、15bと、ミラー部16を有している。一対の振動部13a、13bの一端が固定部12の内側に接続されて固定部12に支持され、他端が可動枠14に接続されて可動枠14を支持している。振動部13a、13bは可動枠14について互いに反対側に位置する。具体的には、一対の接続部27a、27bは一対の振動部13a、13bの他端にそれぞれ接続され、可動枠14は一対の接続部27a、27bを介して一対の振動部13a、13bの他端に回動可能に支持されている。一対の振動部15a、15bが可動枠14の内側に接続されて可動枠14に支持され、他端がミラー部16に接続されてミラー部16を支持している。振動部15a、15bはミラー部16について互いに反対側に位置する。振動部13a、13bは回動軸17a周りに可動枠14を回動させるように支持し、振動部15a、15bは回動軸17aと実質的に直交する回動軸17b周りにミラー部16を回動させるように支持する。可動枠14は、互いに反対側の辺14a、14bと、互いに反対側の辺14c、14dとを有して、実質的に矩形状を有する。辺14a、14bは回動軸17bに平行に延び、辺14c、14dは回動軸17aと平行に延びる。接続部27a、27bは可動枠14の辺14d、14cにそれぞれ接続されている。
図2は、図1に示す光学反射素子11の線2−2における断面図である。振動部13a、13bは、シリコンよりなる基板20と、基板20上に設けられた絶縁膜21とを有する。固定部12と振動部13a、13bと可動枠14と振動部15a、15bとミラー部16とは基板20で一体的に形成されている。絶縁膜21上に下部電極22が設けられ、下部電極22上には圧電膜23が設けられ、圧電膜23上に上部電極24が設けられている。基板20と絶縁膜21と下部電極22と圧電膜23と上部電極24は振動部13a、13bの厚み方向D111に積層されている。実施の形態における光学反射素子11では厚み方向D111は回動軸17a、17bの方向と直角であり、光を反射するミラー部16の反射面16aと直角である。
下部電極22は白金等の導電材料で形成され、圧電膜23はチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr1−x,Ti)O)等の圧電材料によって形成されている。これらの材料が蒸着、ゾルゲル、CVD、スパッタ法等によって薄膜化されることで下部電極22や圧電膜23を形成することが出来る。
図3は光学反射素子11の振動部13aを示す拡大斜視図である。振動部13aは、複数の連結部25と、複数の連結部25に交互に配置されて複数の連結部25を連結する複数の折り返し部26とで構成されたミアンダ形状を有する。折り返し部26は互いに隣り合った連結部25を連結する。振動部13aの下部電極22と上部電極24との間に所定の電位差を与えると圧電膜23に所定の電界が掛かり、逆圧電効果によって圧電膜23が厚み方向D111と直角の圧電膜23の平面方向D112に伸縮する。圧電膜23で発生した平面方向D112の伸縮が振動部13aの厚み方向D111のモーメントとして働くことにより、振動部13aは厚み方向D111に撓み振動する。振動部13aの互いに隣り合う連結部25にそれぞれ逆位相の電圧を印加することによって、連結部25の撓みが重畳され、回動軸17a周りの大きな回動変位を得ることが出来る。
図4は光学反射素子11の可動枠14と振動部15a、15bとミラー部16を示す拡大平面図である。振動部15a、15bは可動枠14内部においてトーションバー形状を有する。振動部15aは、ミラー部16に接続された接合部18aと、接合部18aを可動枠14に接続する駆動部19a、19bから構成されている。振動部15bは、ミラー部16に接続された接合部18bと、接合部18bを可動枠14に接続する駆動部19c、19dから構成されている。接合部18a、18bはミラー部16を挟んで互いに反対側に位置する。駆動部19a、19bは接合部18aを可動枠14の辺14a、14bから挟むように支持して、接合部18aを可動枠14の辺14a、14bにそれぞれ接続する。駆動部19c、19dは接合部18bを可動枠14の辺14a、14bから挟むように支持して、接合部18bを可動枠14の辺14a、14bにそれぞれ接続する。接合部18a、18bの一端が駆動部19a〜19dの一端に接続され、他端がミラー部16と接続されている。
図5は図4に示す光学反射素子11の線5−5における断面図である。駆動部19a、19b、19c、19dは、シリコンよりなる基板20と、基板20上に設けられた絶縁膜21と、絶縁膜21に設けられた下部電極22と、下部電極22上に設けられた圧電膜23と、圧電膜23上に設けられた上部電極24で構成されている。基板20と絶縁膜21と下部電極22と圧電膜23と上部電極24とは厚み方向D111に積層されている。下部電極22と上部電極24との間に所定の電位差を与えることにより駆動部19a、19b、19c、19dが厚み方向D111に撓み振動する。駆動部19aに与える電圧を、接合部18aを挟んで対向する駆動部19bに与える電圧に対して逆位相にすることにより、駆動部19a、19bの撓み振動により接合部18aに回動軸17b周りに捩れ変位を起こすことが可能となる。接合部18aと同様に、駆動部19c、19dに位相が逆方向の電圧をそれぞれ印加することにより接合部18bに回動軸17b周りに捩れ変位を起こすことが可能となる。さらに、駆動部19aと駆動部19cにそれぞれ印加する電圧を互いに同位相にし、駆動部19b、19dにそれぞれ印加する電圧の位相を同位相にすることにより、一対の接合部18a、18bが同位相ですなわち同方向に回動軸17b周りに捩れ変位を起こし、ミラー部16に回動軸17b周りの回動振動をさせることができる。
図12と図13に示す従来の光学反射素子1では、第二軸7b周りに回動する第二振動部5a、5bの振動が可動枠4を通して第一軸7a周りに回動する第一振動部3a、3bに伝達される。これにより、第一軸7a周りに回動する第一振動部3a、3bに不要振動が発生し、光学反射素子1によって投影される画像が不鮮明になる場合がある。
図1に示す実施の形態における光学反射素子11では振動部13a、13bでの不要振動を低減させることができる。
図6は光学反射素子11の可動枠14の側面図である。ミラー部16を回動軸17b周りに回動振動させて変位させると、その回動の反作用により、可動枠14がミラー部16とは逆方向に回動軸17b周りの回動振動を起こす。すなわち、ミラー部16の回動振動により回動軸17bと平行な可動枠14の辺14c、14dの回動軸17bから離れた部分が回動軸17b周りに回動変位する。振動部13a、13bにそれぞれ繋がる接続部27a、27bが回動軸17bと平行な可動枠14の辺14a、14bに接続されている場合、振動部13a、13bに可動枠14の回動振動による上下振動が伝達される。振動部13a、13bに伝達された振動は振動部13a、13bに不要振動を起こし、結果、振動部15a、15bによるミラー部16の駆動を阻害する。
振動部15a、15bの回動により可動枠14が変位するときには、可動枠14の位置によって回動軸17b周りの変位量が異なる。図6に示すように実施の形態における光学反射素子11では、可動枠14の変位量が最も小さい部分14pに接続部27a、27bすなわち振動部13a、13bが接続されている。これにより、振動部15a、15bから振動部13a、13bに伝わる振動を低減させることができる。
図1に示すように振動部15a、15bがトーションバー形状を有する場合には、可動枠14の最も変位量が小さい部分14pは振動部15a、15bの回動軸17bと一致している。したがって、回動軸17b上で可動枠14に振動部13a、13bすなわち接続部27a、27bを接続することにより、振動部13a、13bへの伝達される振動を低減することができる。特に、可動枠14の辺14d、14cの回動軸17aの方向の中点14sで可動枠14を支持することによりバランスよく可動枠14を支持することができるので、接続部27a、27bが振動部15a、15bの回動軸17bから離れている光学反射素子に比べて、振動部13a、13bの不要振動をより低減することができる。
振動部13a、13bはミラー部16の中心点16cについて互いに点対称な構造を有しかつ、接続部27a、27bはミラー部16の中心点16cについて互いに点対称な構造を有することが望ましい。ミラー部16の中心点16cで回動軸17a、17bが交わる。振動部13a、13bや接続部27a、27bが互いに点対称でなく線対称の構造を有している場合には、接続部27a、27bが共に可動枠14の辺14c、14dのどちらか一方に接続される。この構造により振動部13a、13bの慣性モーメントが増大するので、振動部13a、13bの周波数特性の劣化を招く。振動部13a、13bや接続部27a、27bが互いに対称でない構造を有している場合には、回動軸17bについて互いに反対側の質量モーメントの均衡が崩れ、可動枠14が実際に回動する回動軸が回動軸17bと一致しないことから不要振動を起こす。
実施の形態における光学反射素子11では、接続部27a、27bは正確に回動軸17b上で可動枠14に接続されていなくてもよい。図7は光学反射素子11の拡大図であり、可動枠14と接続部27aを特に示す。可動枠14の変位量の最も小さい部分14pに接続部27a、27bが接続されることが不要振動を抑制するために効果的ではある。しかし、不要振動を抑制するために、可動枠14の辺14c、14dの回動軸17aの方向の長さL1と、接続部27a、27bの回動軸17aの方向の中点14sから回動軸17bまでの距離L2が式1を満たしていてもよい。
L2≦L1/4 …(式1)
式1を満たすことで、接続部27a、27bすなわち振動部13a、13bは可動枠14の変位量の小さい部分を支持することができるので、振動部13a、13bに伝達される不要振動を低減することができる。距離L2がL1/4の値より大きくなるほど、接続部27a、27bで支持される位置が可動枠14の変位量の最小な部分14pから遠くなり、振動部15a、15bの振動が振動部13a、13bに伝わりやすく、振動部13a、13bの不要振動を起こしやすくなる。
ミラー部16と振動部15a、15bの回動振動による可動枠14の変位量が最小になる部分14pの位置は振動部15a、15bの重心の位置により変わる。
図8は実施の形態における他の光学反射素子11aの拡大上面図である。図8において、図1から図7に示す光学反射素子11と同じ部分には同じ参照番号を付す。光学反射素子11aは、図1から図7に示す光学反射素子11のミラー部16を支持する振動部15a、15bの代わりに、ミラー部16を支持する振動部55a、55bを備える。図4に示す振動部15a、15bは共に可動枠14の互いに反対側の辺14a、14bに接続されている。図8に示す振動部55a、55bは可動枠14の辺14aのみに接続されて他の辺14b〜14dには接続されていない。光学反射素子11aでは、振動部55a、55bの回動振動による可動枠14の変位量が最も小さい部分14pは、辺14c、14dの中点14sから辺14aに向かって離れる部分14tに位置する。接続部27a、27bを可動枠14の辺14d、14cの部分14tに接続することにより、可動枠14の変位量が最小の位置で接続することが可能になり、振動部55a、55bから振動部13a、13bに伝わる振動を低減することが可能になる。
振動部15a、15bは図4に示すトーションバー形状の代わりに、振動部13a、13bと同様に、可動枠14の辺14c、14dに接続された一端と、ミラー部16に接続された他端とをそれぞれ有するミアンダ形状を有していてもよい。これにより、振動部13a、13bと同様に振動部15a、15bの回動軸17b回りの回動振動の大きな変位量を得ることができる。この光学反射素子では、回動軸17b周りのミラー部16の大きな変位量を得ながら振動部13a、13bに伝達される不要振動を低減することができる。
図9は実施の形態におけるさらに他の光学反射素子11bの拡大斜視図である。図9において、図1から図7に示す光学反射素子11と同じ部分には同じ参照番号を付す。図9に示す光学反射素子11bは、トーションバー形状を有する振動部15a、15bの代わりに、音叉形状を有する振動部30a、30bを備える。振動部30aは、可動枠14の辺14cに接続された一端を有する支持部31aと、支持部31aの他端に接続されたアーム32a、32bと、支持部31aの他端に接続された一端を有するトーションバー34aによって構成されている。トーションバー34aの他端はミラー部16に接続されている。支持部31aとトーションバー34aは回動軸17bに沿って延びる梁形状を有する。支持部31aとアーム32a、32bは音叉形状を構成する。振動部30bは、可動枠14の辺14dに接続された一端を有する支持部31bと、支持部31bの他端に接続されたアーム33a、33bと、支持部31bの他端に接続された一端を有するトーションバー34bによって構成されている。トーションバー34bの他端はミラー部16に接続されている。支持部31bとトーションバー34bは回動軸17bに沿って延びる梁形状を有する。支持部31aとアーム32a、32bは音叉形状を構成する。支持部31bとアーム33a、33bは音叉形状を構成する。
アーム32a、32b、33a、33bは、図2と図4に示す振動部13a、15a、15bと同様、シリコンよりなる基板20と、基板20上に設けられた絶縁膜21と、絶縁膜21上に設けられた下部電極22と、下部電極22上に設けられた圧電膜23と、圧電膜23上に設けられた上部電極24とを有する。基板20と絶縁膜21と下部電極22と圧電膜23と上部電極24とは厚み方向D111に積層されている。
下部電極22と上部電極24との間に所定の電位差を与えると、逆圧電効果によって圧電膜23が圧電膜23の平面方向D112に伸縮し、アーム32a、32b、33a、33bは厚み方向D111に撓み振動する。アーム32aの圧電膜23に印加される電圧をアーム32bの圧電膜23に印加される電圧と逆相にし、アーム33aの圧電膜23に印加される電圧をアーム33bの圧電膜23に印加される電圧と逆相にする。これにより、アーム32a、32bは互いに逆方向に撓み振動し、アーム33a、33bは互いに逆方向に撓み振動する。さらに、アーム32aの圧電膜23に印加される電圧をアーム33aの圧電膜23に印加される電圧と同相にし、アーム32bの圧電膜23に印加される電圧をアーム33bの圧電膜23に印加される電圧と同相にする。これにより、アーム32a、33aは互いに同方向に撓み振動し、アーム32b、33bは互いに同方向に撓み振動する。これらの撓み振動により、支持部31a、31bおよびトーションバー34a、34bが捩れ振動して変位し、結果、ミラー部16に回動軸17b周りの回動振動をさせることが出来る。
次に、振動部13a、13bと可動枠14を接続する接続部27a、27bの詳細を以下で説明する。
図10Aは実施の形態におけるさらに他の光学反射素子11cの拡大図である。図10Bは図10Aに示す光学反射素子11cの線10B−10Bにおける断面図である。図10Aと図10Bにおいて、図1から図9に示す光学反射素子11(11a、11b)と同じ部分には同じ参照番号を付す。実施の形態における光学反射素子11(11a、11b)では、接続部27a、27bは振動部13a、13bや可動枠14、振動部15a、15b(30a、30b)と一体的に形成されるシリコンよりなる基板20で形成されている。これにより振動部13a、13bの不要振動を低減できる。
図10Aと図10Bに示す光学反射素子11cでは、接続部27a、27bは基板20と異なり、シリコンより剛性の小さな材料で形成されている。これにより、振動部13a、13bに伝達される振動部15a、15bの回動振動に起因する不要振動をさらに低減することができる。
上述したように、振動部13a、13bと可動枠14とが接続される接続部27a、27bを振動部15a、15bの回動の中心である回動軸17b上に設けることにより、振動部13a、13bに伝達される振動エネルギーは低減できる。可動枠14の辺14c、14dと回動軸17bとの交点の近傍の部分では捩れ振動が生じている。光学反射素子11、11a、11bでは接続部27a、27bが振動部13a、13bや可動枠14と同じシリコンよりなる基板20で構成されているので、この捩れ振動によるエネルギーが減衰されることなく振動部13a、13bへと伝達される。図10Aと図10Bに示す光学反射素子11cでは、接続部27a、27bの剛性が振動部13a、13bや可動枠14の基板20よりも小さく減衰係数の大きな材料を用いて構成することにより、振動部15a、15bから伝達される振動エネルギーをさらに低減させることができる。
接続部27a、27bの材料として用いられる、シリコンより剛性が小さくかつMEMS技術と整合性のある材料として、例えばポリイミドやエポキシ系永久レジスト、パリレン、アモルファスフッ素樹脂などの樹脂材料が挙げられる。
図11は実施の形態における光学反射素子11、11a〜11cの拡大図であり、接続部27a、27bを示す。実施の形態における光学反射素子11、11a〜11cでは、下記の理由で振動部13a、13bと可動枠14を接続する接続部27a、27bの厚み方向D111と直角の方向の幅27sは厚み方向D111の厚さ27tよりも大きくすることが望ましく、すなわち、接続部27a、27bの回動軸17bと直角の方向の断面の厚み方向D111と直角の方向の幅は厚み方向D111の幅すなわち厚みより大きくすることが望ましい。ミラー部16の回動振動の反作用により可動枠14も回動振動し、これにより可動枠14に接続された接続部27a、27bには捩れ振動が生じて捩れ応力が発生する。捩れ応力が発生すると、接続部27a、27bの回動軸17bと直角の方向の断面の長辺の中央に応力が集中して最大応力が発生する。基板20の厚み方向D111への加工にはドライエッチングを用いる。ドライエッチングにより、厚み方向D111と平行の面にはスキャロップと呼ばれる凹凸が発生する。よって厚み方向D111の面が断面の長辺である場合には、その凹凸に応力が集中しやすくなり、破壊に対する強度の低下を招く。したがって、厚み方向D111と異なる方向例えば厚み方向D111と直角の面を接続部27a、27b断面の長辺とすることで、接続部27a、27bでの捩れ応力に対する強度を確保することができる。
本発明の圧電アクチュエータは、スクリーンに鮮明な画像を投影することが可能な光学反射素子を提供でき、小型プロジェクタやヘッドマウントディスプレイに利用することができる。
11 光学反射素子
12 固定部
13a,13b 振動部(第1の振動部)
14 可動枠
15a,15b 振動部(第2の振動部)
16 ミラー部
17b 回動軸
27a,27b 接続部

Claims (7)

  1. 互いに反対側の一対の辺を有する固定部と、
    前記固定部の前記一対の辺にそれぞれ接続された一端と、他端とを有する一対の第1の振動部と、
    前記一対の第1の振動部の前記他端にそれぞれ接続された一対の接続部と、
    前記一対の接続部を介して前記一対の第1の振動部の前記他端に回動可能に支持されてかつ互いに反対側の一対の辺を有する可動枠と、
    前記可動枠の前記一対の辺のそれぞれに接続された一端と、他端とを有する一対の第2の振動部と、
    前記一対の第2の振動部の前記他端に回動可能に接続されたミラー部と、
    を備え、
    前記一対の第2の振動部は、回動軸周りの回動振動を前記ミラー部に伝達させるように構成されており、
    前記一対の接続部は前記回動軸の方向で前記可動枠と接続されており、
    前記一対の接続部は前記ミラー部の前記回動振動による前記可動枠の変位量が最も小さい部分に接続されている、光学反射素子。
  2. 前記一対の接続部は前記可動枠の前記一対の辺にそれぞれ接続されており、
    前記一対の接続部の前記回動軸と直角の方向の幅のそれぞれの中心から前記回動軸までの距離は、前記可動枠の前記一対の辺の前記回動軸と直角の前記方向の長さの1/4以下である、請求項1に記載の光学反射素子。
  3. 前記一対の接続部は前記回動軸上で前記可動枠に接続されている、請求項2に記載の光学反射素子。
  4. 前記一対の接続部の幅は前記一対の接続部の厚みよりも大きい、請求項1に記載の光学反射素子。
  5. 前記一対の第1の振動部は前記ミラー部の中心について互いに点対称に設けられている、請求項1に記載の光学反射素子。
  6. 前記一対の接続部の剛性は前記一対の第1の振動部の剛性より小さい、請求項1に記載の光学反射素子。
  7. 前記一対の第1の振動部はミアンダ形状を有する、請求項1に記載の光学反射素子。
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