JP2008076513A - ズームレンズ、カメラ装置および携帯情報端末装置 - Google Patents

ズームレンズ、カメラ装置および携帯情報端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 半画角42°以上の広画角で、短焦点端のF値が3.0以下でありながら、十分に小型で高性能な4群構成のズームレンズを提供する。
【解決手段】 物体側から順次、正、負、正、正の4群の光学系G1、G2、G3、G4をもってズームレンズを構成する。このうち、特に、第3群光学系G3は、物体側から順次、正レンズL31、負レンズL32、正レンズL33および負レンズL34を配置してなり、前記負レンズL32と負レンズL34の凹面を共に像側に向ける。短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第1群光学系と前記第2群光学系の間隔が増大し、前記第2群光学系と前記第3群光学系の間隔が減少し、前記第3群光学系と前記第4群光学系の間隔が変化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影光学系として、改良されたズームレンズ、そのズームレンズを有するカメラ装置および携帯情報端末装置に関するものである。
近年においては、ディジタルカメラまたは電子カメラ等と称され、被写体像を、例えばCCD(電荷結合素子)やC−MOSイメージセンサからなる撮像素子等の固体撮像素子により撮像し、被写体の静止画像(スティル画像)または動画像(ムービー画像)の画像データを得て、フラッシュメモリに代表される不揮発性半導体メモリ等にディジタル的に記録するタイプのカメラが既に一般化しており、旧来の銀塩フィルムを用いる在来型のカメラ、すなわち銀塩カメラは、次第に過去のものとなりつつある。
このようなディジタルカメラの市場は非常に大きなものとなっており、ディジタルカメラに対するユーザの要望も多岐にわたってきている。なかんずく、高画質化と広角化と小型化と大口径化等の要望が強くなってきている。
今後は、これらの要望に応えて開発していく必要がある。
そのため、撮影レンズとしてのズームレンズにおいては、500万画素を超えるような受光素子に対応するための高画質化と小型化、広角化、大口径比化が求められている。
例えば、物体側より順次、正の焦点距離を持つ第1群光学系と、負の焦点距離を持つ第2群光学系と、正の焦点距離を持つ第3群光学系と、正の焦点距離を持つ第4群光学系を有し、前記第3群光学系の物体側に開口絞りを有しており、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1群光学系と第2群光学系の間隔が増大し、第2群光学系と第3群光学系の間隔が減少し、第3群光学系と第4群光学系の間隔が変化し、第3群光学系が物体側から順次、正レンズ、負レンズ、正レンズおよび負レンズにより構成されるズームレンズとしては、特許文献1として特開2005−62228号公報、特許文献2として特開2003−241091号公報、特許文献3として特開平6−180423号公報、特許文献4として特開平6−175023号公報、特許文献5として特開平6−3592号公報がある。
特開2005−62228号公報 特開2003−241091号公報 特開平6−180423号公報 特開平6−175023号公報 特開平6−3592号公報
上記4つの公報に記載のズームレンズでは、第3群光学系の物体側から2番目と4番目に配置されている負レンズの像側面が共に像側に凹になっていないため、Fナンバが、3.0以下であり、画角としても半画角が42°以上のものが実現されていない。
特に、短焦点端から長焦点端まで諸収差が少なく解像力の高いズームレンズを実現するには、変倍による収差変動を小さく抑えなければならず、とりわけ変倍作用を担う第3群光学系が変倍範囲全域にわたって良好に収差補正されている必要がある。そのためにも、第3群光学系の構成が重要なポイントとなる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら、十分に小型で、高性能なズームレンズと、このズームレンズを有するカメラ装置と携帯情報端末装置を提供することにある。
特に、請求項1に記載の発明の目的は、物体側から順次、正の焦点距離を持つ第1群光学系と、負の焦点距離を持つ第2群光学系と、正の焦点距離を持つ第3群光学系と、正の焦点距離を持つ第4群光学系とを配置し、前記第3群光学系の物体側に開口絞りを有してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第1群光学系と前記第2群光学系の間隔が増大し、前記第2群光学系と前記第3群光学系の間隔が減少し、前記第3群光学系と前記第4群光学系の間隔が変化するズームレンズにおいて、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら、十分に小型で、高性能なズームレンズと、このズームレンズを有するカメラ装置と携帯情報端末装置を提供することにある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のズームレンズを、高性能化を図りつつ、製造誤差感度を低減化することを目的としている。
請求項3、4に記載の発明は、請求項1に記載のズームレンズをより高性能にすることを目的としている。
請求項5、6に記載の発明は、請求項1に記載のズームレンズを小型でありながら、高性能にすることを目的としている。
請求項7〜9に記載の発明は、請求項1に記載のズームレンズを、より高性能にすることを目的としている。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載のズームレンズを、高性能化を図りつつ、製造誤差感度の低減化を目的としている。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載のズームレンズに、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら、十分に小型で高性能なカメラ装置を提供することを目的としている。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のカメラ装置において、撮影画像をディジタル情報とする機能を有するカメラ装置を提供することを目的としている。
請求項13に記載の発明は、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら、十分に小型で、高性能な請求項1〜10のいずれか1項に記載のズームレンズを撮影光学系として使用した、小型で高画質な携帯情報端末装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、物体側から順次、正の焦点距離を持つ第1群光学系と、負の焦点距離を持つ第2群光学系と、正の焦点距離を持つ第3群光学系と、正の焦点距離を持つ第4群光学系とを配置し、前記第3群光学系の物体側に開口絞りを有してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第1群光学系と前記第2群光学系の間隔が増大し、前記第2群光学系と前記第3群光学系の間隔が減少し、前記第3群光学系と前記第4群光学系の間隔が変化するズームレンズにおいて、前記第3群光学系は、物体側から順次、正レンズL31、負レンズL32、正レンズL33および負レンズL34を配置し、前記負レンズL32と前記負レンズL34の像側面が共に像側に凹であることを特徴としている。
請求項2に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、前記負レンズL32の像側面の曲率半径をR322とし、前記負レンズL34の像側面の曲率半径をR342としたとき、次の条件式:
−1.0<(R322−R342)/ (R322+R342)<−0.1
を満足することを特徴としている。
請求項3に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、前記正レンズL31の物体側面の曲率半径をR311とし、前記負レンズL32の像側面の曲率半径をR322としたとき、次の条件式:
−0.2<(R311−R322)/ (R311+R322)<0.7
を満足することを特徴としている。
請求項4に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、前記正レンズL31の物体側面の曲率半径をR311とし、前記負レンズL34の像側面の曲率半径をR342としたとき、次の条件式:
−0.9<(R311−R342)/ (R311+R342)<0.5
を満足することを特徴としている。
請求項5に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、前記正レンズL31の物体側面から前記負レンズL32の像側面までの距離をdn1とし、最大像高をY′としたとき、次の条件式:
0.7<dn1/Y′<1.3
を満足することを特徴としている。
請求項6に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、前記正レンズL31の物体側面から前記負レンズL34の像側面までの距離をdn2とし、最大像高をY′としたとき、次の条件式:
1.5<dn2/Y′<2.6
を満足することを特徴としている。
請求項7に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、前記正レンズL31が非球面レンズであることを特徴としている。
請求項8に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、前記負レンズL34が非球面レンズであることを特徴としている。
請求項9に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、前記負レンズL34の像側面が非球面であることを特徴としている。
請求項10に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第4群光学系が像面に対して固定であることを特徴としている。
請求項11に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、撮影用ズームレンズとして有することを特徴としている。
請求項12に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、撮影画像をディジタル情報とする機能を有することを特徴としている。
請求項13に記載した発明に係るズームレンズは、上記の目的を達成するため、撮影用ズームレンズとして有することを特徴としている。
本発明によれば、物体側から順次、正の焦点距離を持つ第1群光学系と、負の焦点距離を持つ第2群光学系と、正の焦点距離を持つ第3群光学系と、正の焦点距離を持つ第4群光学系とを配置し、前記第3群光学系の物体側に開口絞りを有してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第1群光学系と前記第2群光学系の間隔が増大し、前記第2群光学系と前記第3群光学系の間隔が減少し、前記第3群光学系と前記第4群光学系の間隔が変化するズームレンズにおいて、半画角が42°以上の広画角で、短焦点端のF値が3.0以下でありながら、十分に小型で高性能なズームレンズ、当該ズームレンズを有するカメラ装置および携帯情報端末装置を提供することができる。
特に、請求項1に記載の発明によれば、物体側から順次、正の焦点距離を持つ第1群光学系と、負の焦点距離を持つ第2群光学系と、正の焦点距離を持つ第3群光学系と、正の焦点距離を持つ第4群光学系とを配置し、前記第3群光学系の物体側に開口絞りを有してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第1群光学系と前記第2群光学系の間隔が増大し、前記第2群光学系と前記第3群光学系の間隔が減少し、前記第3群光学系と前記第4群光学系の間隔が変化するズームレンズにおいて、前記第3群光学系は、物体側から順次、正レンズL31、負レンズL32、正レンズL33および負レンズL34を配置し、前記負レンズL32と前記負レンズL34の像側面を共に像側に凹とすることにより、特に、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら、十分に小型で、高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のズームレンズにおいて、前記負レンズL32の像側面の曲率半径をR322とし、前記負レンズL34の像側面の曲率半径をR342としたとき、次の条件式:
−1.0<(R322−R342)/ (R322+R342)<−0.1
を満足することにより、特に、高性能でありながら、製造誤差等による影響が小さいズームレンズを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31の物体側面の曲率半径をR311とし、前記負レンズL32の像側面の曲率半径をR322としたとき、次の条件式:
−0.2<(R311−R322)/ (R311+R322)<0.7
を満足することにより、特に、より一層高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31の物体側面の曲率半径をR311とし、前記負レンズL34の像側面の曲率半径をR342としたとき、次の条件式:
−0.9<(R311−R342)/ (R311+R342)<0.5
を満足することにより、特に、より一層高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31の物体側面から前記負レンズL32の像側面までの距離をdn1とし、最大像高をY′としたとき、次の条件式:
0.7<dn1/Y′<1.3
を満足することにより、特に、小型でありながら、より高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31の物体側面から前記負レンズL34の像側面までの距離をdn2とし、最大像高をY′としたとき、次の条件式:
1.5<dn2/Y′<2.6
を満足することにより、特に、小型でありながら、より高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31が非球面レンズで構成したので、特に、より高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜7のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記負レンズL34を非球面レンズとしたので、特に、より高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載のズームレンズにおいて、前記負レンズL34の像側面を非球面に形成したので、特に、より高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1〜9のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第4群光学系が像面に対して固定であるので、特に、製造誤差感度が低いズームレンズを提供することができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項1〜10のいずれか1項に記載のズームレンズを、撮影用ズームレンズとして有する構成としたので、特に、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら、十分に小型で、高画質な画像を撮影ができる高性能なズームレンズを有するカメラ装置を提供することができる。
請求項12に記載の発明によれば、請求項11に記載のカメラ装置において、撮影画像をディジタル情報とする機能を有するので、半画角42°以上の広画角、短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら、十分小型で高性能なズームレンズを使用した、小型で高画質なカメラ装置を提供できるため、ユーザは携帯性に優れたカメラで高画質な画像を撮影し、画像をディジタル情報として扱うことができる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項1〜10のいずれか1項に記載のズームレンズを、撮影用ズームレンズとして有する構成としたので、高性能、半画角42°以上の広画角、短焦点端のFナンバが3.0以下でありながら、十分小型で高性能なズームレンズを使用した、小型で高画質な携帯情報端末装置を提供できるため、携帯情報端末装置で高画質な画像を撮影することができる。
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して、本発明に係るズームレンズ、カメラ装置および携帯情報端末装置を詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明の第1〜第4の実施の形態に係るズームレンズの構成を示す断面図であると共に、特に、図1は、本発明に係る実施例1の構成、図2は、実施例2の構成、図3は、実施例3の構成、図4は、実施例4の構成をそれぞれ示す断面図である。
図1〜図4に示すように、本発明の実施の形態1〜実施の形態4は、物体側から像側に順次、正の焦点距離を持つ第1群光学系G1と、負の焦点距離を持つ第2群光学系G2と、正の焦点距離を持つ第3群光学系G3と、正の焦点距離を持つ第4群光学系G4を配置して、前記第3群光学系G3の物体側に開口絞りSを有してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第1群光学系G1と前記第2群光学系G2の空気間隔が増大し、第2群光学系G2と第3群光学系G3の空気間隔が減少し、第3群光学系G3と第4群光学系G4の間隔が変化することにより変倍するタイプのズームレンズである。
図1〜図4に示すズームレンズは、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、第6レンズL6、第7レンズL7、第8レンズL8、第9レンズL9、第10レンズL10、絞りSおよび光学フィルタOFを具備している。
この場合、第1レンズL1〜第2レンズL2は、第1群光学系G1を構成し、第3レンズL3〜第5レンズL5は、第2群光学系G2を構成し、第6レンズL6〜第9レンズL9は、第3群光学系G3を構成し、第10レンズL10は、第4群光学系G4を構成しており、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては、各群毎に一体的に動作する。また、図1〜図4には、各光学面の面番号R1〜R21も示している。
このようなレンズ構成を有する本発明に係るズームレンズは、以下のような特徴を持つものである。
また、短焦点端から長焦点端まで諸収差が少なく解像力の高いズームレンズを実現するには、変倍による収差変動が小さく抑えなければならず、特に変倍作用を担う第3群光学系が変倍範囲全域に渡って良好に収差補正されている必要がある。そのため、上述したように、第3群光学系の構成が重要となってくる。
本発明に係るズームレンズにおいては、第3群光学系G3は、物体側から順次、正レンズL31(L6)、負レンズL32(L7)、正レンズL33(L8)、負レンズL34(L9)からなる構成とした。正レンズ2枚、負レンズ2枚で構成することにより、正レンズ3枚、負レンズ1枚の構成より軸上色収差や倍率色収差を補正することが容易となっている。また、第3群光学系G3のような結像群には、像側に凹となる負レンズが必要となる。従来技術のうち、上記特許文献1と特許文献2においては、像側面が凹となる負レンズを1枚だけ有して構成しているが、本発明においては、負レンズL32と負レンズL34の像側面の2面を凹で構成することにより、1つの面で過大な収差を発生することを防ぎ、第3群光学系G3全体としての収差量の低減や製造誤差感度の低減をしている。そのため、Fナンバが3.0以下、半画角42°以上の広画角が達成可能となる。
また、高性能でありながら、製造誤差感度を低減するには、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。(請求項2)
−1.0<(R322−R342)/ (R322+R342)<−0.1……(1)
ここで、R322は、負レンズL32(L7)の像側面の曲率半径、R342は、負レンズL34(L9)の像側面の曲率半径である。
条件式(1)を満足することにより、負レンズL32(L7)と負レンズL34(L9)の像側面に負のパワーを分担でき、1つの面で過大な収差を発生することを防ぎ、第3群光学系全体としての収差量の低減と製造誤差感度の低減をすることができる。
さらに望ましくは、以下の条件式を満足すると良い。
−0.9<(R322−R342)/ (R322+R342)<−0.1……(1a)
さらに高性能にするには、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。(請求項3)
−0.2<(R311−R322)/ (R311+R322)<0.7……(2)
ここで、R311は、レンズL31(L6)の物体側面の曲率半径、R322は、負レンズL32(L7)の像側面の曲率半径である。
正レンズL31の物体側面と負レンズL32の像側面では収差のやりとりをしているため、条件式(2)の下限値に満たないと、正レンズL31の物体側面が発生する収差が負レンズL32の像側面が発生する収差よりも大きくなり、上限値を超えると、負レンズL32の像側面が発生する収差が、正レンズL31の物体側面が発生する収差よりも大きくなり、どちらにしても収差のバランスをとることが困難となる。
さらに高性能にするには、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。(請求項4)
−0.9<(R311−R342)/ (R311+R342)<0.5……(3)
ここで、R311は、正レンズL31の物体側面の曲率半径、R342は、負レンズL34の像側面の曲率半径である。
正レンズL31の物体側面と負レンズL34の像側面でも収差のやりとりをしているため、条件式(2)の下限値に満たないと、正レンズL31の物体側面が発生する収差が負レンズL34の像側面が発生する収差よりも大きくなり、上限値を超えると、負レンズL34の像側面が発生する収差が、正レンズL31の物体側面が発生する収差よりも大きくなり、どちらにしても収差のバランスをとることが困難となる。
小型でありながら、さらに高性能にするには、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。(請求項5)
0.7<dn1/Y′<1.3……(4)
ここで、dn1は、正レンズL31の物体側面から負レンズL32の像側面までの距離、Y′は、最大像高である。
正レンズL31の物体側面と負レンズL32の像側面では収差のやりとりをしているため、良好な収差補正を行うためには、これら2つの面を通る光線の高さが重要である。条件式(4)の下限値に満たないと、負レンズL32の像側面における軸外主光線の高さが小さくなり過ぎ、非点収差、コマ収差の補正が難しくなる。条件式(4)の上限値を超えると、負レンズL32の像側面における軸上マージナル光線高さが小さくなり過ぎ、球面収差の補正が難しくなる。また、第3群の小型化にも不利となる。
また、小型でありながら、さらに高性能にするには、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。(請求項6)
1.5<dn2/Y′<2.6……(5)
dn2は、正レンズL31の物体側面から負レンズL34の像側面までの距離、Y′は、最大像高である。
正レンズL31の物体側面と負レンズL34の像側面でも収差のやりとりをしているため、良好な収差補正を行うためには、これら2つの面を通る光線の高さが重要である。条件式(5)の下限値に満たないと、負レンズL34の像側面における軸外主光線の高さが小さくなり過ぎ、非点収差、コマ収差の補正が難しくなる。条件式(5)の上限値を超えると、負レンズ34の像側面における軸上マージナル光線高さが小さくなり過ぎ、球面収差の補正が難しくなる。また、第3群の小型化にも不利となる。
より高性能化するためには、正レンズL31は、非球面レンズであることが望ましい(請求項7)。正レンズL31において、光束が最も太くなるため、球面収差やコマ収差の補正に非球面の効果が得られる。さらに望ましくは物体側面が非球面であることが望ましい。
さらに高性能化するには、負レンズL34は、非球面レンズを有することが望ましい(請求項8)。第3群光学系G3の最も像面側に非球面レンズを配置することにより、軸上光線と軸外光線が離れているため、像面補正において非球面による効果が大きく得られる。さらに望ましくは、第3群光学系G3の最も像面側の負レンズL34の像面側を非球面にすることが望ましい(請求項9)。
また、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第4群光学系G4(L10)は、像面に対して固定であることが望ましい(請求項10)。変倍に際して第4群光学系G4を固定位置に保持させるようにすることによって、鏡胴構成の簡素化、ならびに群間偏心精度の確保にも有効的である。もちろん、収差補正を優先すれば全てのレンズ群を移動させるようにしたほうが有利ではあるが、そのようにすると、鏡胴の構成が複雑になり、製作誤差も生じ易くなる。
次に、上述した本発明の実施の形態に基づく具体的な数値をもって示す数値実施例(以下、単に「実施例」と記載することがある)を詳細に説明する。
尚、図1、図2、図3および図4は、本発明の第1の実施例、第2の実施例、第3の実施例および第4の実施例に係るズームレンズ(撮像装置)の構成を、変倍時のレンズ移動軌跡と共にそれぞれ示す断面図である。
以下に、本発明の具体的な実施例を示す。実施例の収差は、後述するように、十分に補正されている。本発明のようにズームレンズを構成することで、半画角42°以上の広角で且つ小型で短焦点端のF値が3.0以下であり、非常に良好な像性能を確保し得ることは、以下に説明する実施例より明らかである。
実施例における記号の意味は、以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ(F値)
ω:半画角
R:曲率半径
D:面間隔
DA、DB、DC:可変間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
:4次の非球面係数
:6次の非球面係数
:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
ただし、ここで用いられる非球面は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをHとするとき、以下の(9)式で定義される.
Figure 2008076513
また、以下に述べる数値例においてE−XYは、10−XYを意味している。さらに、以下に説明する収差図については、球面収差において、実線が球面収差、破線が正弦条件をあらわし、非点収差において、実線がサジタル像面、破線がメリディオナル像面をあらわす。また、実線の一方の線はd線(587.56nm)、そして他方の実線g線(435.83nm)をあらわしている。
〔実施例1〕
図1は、本発明の実施例1に係るズームレンズの光学系の構成を示している。
図1は、本発明の実施例1に係るズームレンズの光学系の短焦点距離端、つまり広角端(Wide端)における構成を示している。
図1に示すズームレンズは、物体側から像面側に向って順次、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、絞りS、第6レンズL6、第7レンズL7、第8レンズL8、第9レンズL9、第10レンズL10および光学フィルタOFの順で配置されており、各種の光学フィルタリング機能を有する光学フィルタOFの背後に結像される。この場合、第1レンズL1〜第2レンズL2は、第1群光学系G1を構成し、第3レンズL3〜第5レンズL5は、第2群光学系G2を構成し、第6レンズL6〜第9レンズL9は、第3群光学系G3を構成し、第10レンズL10は、第4群光学系G4を構成しており、各群光学系G1〜G4毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては、各群光学系毎に一体的に動作する。また、図1〜図4には、各光学面の面番号も示している。
尚、第3群光学系G3のレンズについては、上記したように、便宜上、第3群光学系G3の物体側から第1番目の正レンズは、L6と称すると共にL31と称することとし、第2番面目の負レンズは、L7と称すると共に、L32とも称することとし、第3番目の正レンズは、L8と称すると共にL33とも称することとし、第4番目の負レンズは、L9と称すると共にL34とも称することとする。
次に、本願発明の実施例1において、第1レンズL1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2レンズL2は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり、これら第1レンズL1と第2レンズL2は順次密接して貼り合わせられて一体に(2枚)接合され、接合レンズを形成している。
これら第1レンズL1と第2レンズL2により構成する第1群光学系は、全体として正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
第3レンズL3は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズで、その像側面に非球面を形成した非球面レンズである。第4レンズL4は、両凹レンズ、第5レンズL5は両凸レンズであり、これら第3レンズL3〜第5レンズL5により構成する第2群光学系G2は、全体として負の焦点距離、つまり負の屈折力を有する。
第6レンズL6は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズであり、その物体側面に非球面を形成した非球面レンズであり、第7レンズL7は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、第8レンズL8は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズであり、これら第7レンズL7および第8レンズL8は、順次密接して貼り合わせられて一体に接合され(2枚)、接合レンズを形成している。第9レンズL9は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、その像側面に非球面を形成した非球面レンズである。
これら第6レンズL6〜第9レンズL9により構成する第3群光学系G3は、全体として正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
第10レンズL10は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり、この第10レンズL10のみにより構成する第4群光学系G4は、正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
各群光学系G1〜G4は、短焦点端(広角端:Wide端)から長焦点端(望遠端:Tele端)への変倍に際して、第1群光学系G1と第2群光学系G2の間隔が増大し、第2群光学系G2と第3群光学系G3の間隔が減少し、第3群光学系G3と第4群光学系G4の間隔が変化するように移動する。
無限遠と近距離の物体との間における合焦は、全群繰り出し等でフォーカシングすることも可能であるが、第4群光学系G4でフォーカシングする方が望ましい。
最も像側に配置されている平行平板からなる光学フィルタOFは、水晶ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等のフィルタ類である。焦点距離変化に伴う各群の移動により、各群間の可変間隔、すなわち、第1群光学系G1の最も像側の面、つまり第2レンズL2の像側の面(面番号R3)と第2群光学系G2の最も物体側の面、つまり第3レンズL3の物体側の面(面番号R4)との間隔DA、第2群光学系G2の最も像側の面、つまり第5レンズL5の像側の面(面番号R9)と開口絞りS(面番号R10)との間隔DB、開口絞りS(面番号R10)と第3群光学系G3の最も物体側の面、つまり第6レンズL6(L31)の物体側の面(面番号R11)との間隔DC、第3群光学系G3の最も像側の面、つまり第9レンズL9(L34)の像側の面(面番号R17)と第4群光学系G4の最も物体側の面、つまり第10レンズL10の物体側の面(面番号R18)との間隔DDが、それぞれ変化する。
この実施例1においては、広角側から望遠側への焦点距離変化に伴って、
全系の焦点距離f:5.06〜16.79mm
Fナンバ(F値):2.78〜4.31
半画角ω:44.93〜15.71
と変化する。各光学面の特性は、次表の通りである。
Figure 2008076513
表1において面番号にアスタリスク「*」を付した第5面、第11面、第17面および第18面の各光学面が非球面であり、各非球面の(6)式におけるパラメータ(非球面係数)は、次表(表2)の通りである。
Figure 2008076513
第1群光学系G1と第2群光学系G2との間の可変間隔DA、第2群光学系G2と開口絞りSとの間の可変間隔DB、開口絞りSと第3群光学系G3との間の可変間隔DC、第3群光学系G3と第4群光学系G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表(表3)のように、それぞれ変化させられる。
Figure 2008076513
また、この実施例1における先に述べた条件式(1)〜条件式(5)に係るパラメータの値は、次表(表4)の通りとなる。
Figure 2008076513
従って、この実施例1における先に述べた条件式(1)〜条件式(5)に係るパラメータの値は、条件式の範囲内である。
図5〜図7は、上述した実施例1に係る図1に示したズームレンズにおける各収差の収差曲線図を示しており、図5は、広角端における収差曲線図、図6は、中間焦点距離における収差曲線図、そして図7は、望遠端における収差曲線図である。各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルをあらわしている。
これらの図5〜図7の収差曲線図によれば、上述した本発明の実施例1に係る図1に示した構成のズームレンズにより、収差は良好に補正されあるいは抑制されていることがわかる。
このようにすれば、正−負−正−正の4群のズームレンズにおいて、諸収差の良好な補正が可能で、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のFナンバ値が3.0以下でありながら、十分に小型で高性能なズームレンズを提供することができる。
〔実施例2〕
図2は、本発明の実施例2に係るズームレンズの光学系の構成を示している。
図2は、本発明の実施例2に係るズームレンズの光学系の短焦点距離端、つまり広角端における構成を示している。
図2に示すズームレンズは、実施例1に係るズームレンズ同様に、物体側から順次、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、開口絞りS、第6レンズL6、第7レンズL7、第8レンズL8、第9レンズL9、第10レンズL10および光学フィルタOFの順で配列されており、各種の光学フィルタリング機能を有する光学フィルタOFの背後に結像される。この場合、第1レンズL1〜第2レンズL2は、第1群光学系G1を構成し、第3レンズL3〜第5レンズL5は、第2群光学系G2を構成し、第6レンズL6〜第9レンズL9は、第3群光学系G3を構成し、第10レンズL10は、第4群光学系G4を構成しており、各群光学系G1〜G4毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては、各群光学系毎に一体的に動作する。
尚、第3群光学系G3のレンズについては、上記したように、便宜上、第3群光学系G3の物体側から第1番目の正レンズは、L6と称すると共にL31と称することとし、第2番面目の負レンズは、L7と称すると共にL32とも称することとし、第3番目の正レンズは、L8と称すると共にL33とも称することとし、第4番目の負レンズは、L9と称すると共にL34とも称することとする。
次に、本願発明の実施例2において、第1レンズL1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2レンズL2は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり、これら第1レンズL1と第2レンズL2は順次密接して貼り合わせられて一体に(2枚)接合され、接合レンズを形成している。
これら第1レンズL1と第2レンズL2により構成する第1群光学系は、全体として正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
第3レンズL3は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズで、その像面側に非球面を形成した非球面レンズである。第4レンズL4は、像側に強い凹面を向けた両凹レンズ、第5レンズL5は、像側に強い凸面を向けた両凸レンズであり、これら第3レンズL3〜第5レンズL5により構成する第2群光学系G2は、全体として負の焦点距離、つまり負の屈折力を有する。
第6レンズL6は、像側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズであり、その物体側面に非球面を形成した非球面レンズであり、第7レンズL7は、像面側に強い凹面を向けた両凹レンズである。第8レンズL8は、像面側に強い凸面を向けた両凸レンズであり、第9レンズL9は、物体側に強い凹面を向けた両凹レンズであり、これら第8レンズL8および第9レンズL9は、順次密接して貼り合わせられて一体に接合され(2枚)、接合レンズを形成している。第9レンズL9は、その像側面に非球面を形成した非球面レンズである。
これら第6レンズL6〜第9レンズL9により構成する第3群光学系G3は、全体として正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
第10レンズL10は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり物体側に非球面を形成した非球面レンズである。この第10レンズL10のみにより構成する第4群光学系G4は、正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
各群光学系G1〜G4は、短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に際して、第1群光学系G1と第2群光学系G2の間隔が増大し、第2群光学系G2と第3群光学系G3の間隔が減少し、第3群光学系G3と第4群光学系G4の間隔が変化するように移動する。
無限遠と近距離の物体との間における合焦は、全群繰り出し等でフォーカシングすることも可能であるが、第4群光学系G4でフォーカシングする方が望ましい。
最も像側に配置されている平行平板からなる光学フィルタOFは、水晶ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等のフィルタ類である。焦点距離変化に伴う各群の移動により、各群間の可変間隔、すなわち、第1群光学系G1の最も像側の面、つまり第2レンズL2の像側の面(面番号R3)と第2群光学系G2の最も物体側の面、つまり第3レンズL3の物体側の面(面番号R4)との間隔DA、第2群光学系G2の最も像側の面、つまり第5レンズL5の像側の面(面番号R9)と開口絞りS(面番号R10)との間隔DB、開口絞りS(面番号R10)と第3群光学系G3の最も物体側の面、つまり第6レンズL6(L31)の物体側の面(面番号R11)との間隔DC、第3群光学系G3の最も像側の面、つまり第9レンズL9(L34)の像側の面(面番号R17)と第4群光学系G4の最も物体側の面、つまり第10レンズL10の物体側の面(面番号R18)との間隔DDが、それぞれ変化する。
この実施例2においては、広角側から望遠側への焦点距離変化に伴って、
全系の焦点距離f:5.05〜16.79mm
Fナンバ(F値):2.74〜4.22
半画角ω:45.20〜15.75
と変化する。各光学面の特性は、次表(表5)の通りである。
Figure 2008076513
表5において面番号にアスタリスク「*」を付した第5面、第11面、第17面および第18面の各光学面が非球面であり、各非球面の(6)式におけるパラメータ(非球面係数)は、次表(表6)の通りである。
Figure 2008076513
第1群光学系G1と第2群光学系G2との間の可変間隔DA、第2群光学系G2と開口絞りSとの間の可変間隔DB、開口絞りSと第3群光学系G3との間の可変間隔DC、第3群光学系G3と第4群光学系G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表(表7)のように、それぞれ変化させられる。
Figure 2008076513
また、この実施例2における先に述べた条件式(1)〜条件式(5)に係るパラメータの値は、次表(表8)の通りとなる。
Figure 2008076513
従って、この実施例2における先に述べた条件式(1)〜条件式(5)に係るパラメータの値は、条件式の範囲内である。
図8〜図10は、上述した実施例2に係る図2に示したズームレンズにおける各収差の収差曲線図を示しており、図8は、広角端における収差曲線図、図9は、中間焦点距離における収差曲線図、そして図10は、望遠端における収差曲線図である。各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルをあらわしている。
これらの図8〜図10の収差曲線図によれば、上述した本発明の実施例2に係る図2に示した構成のズームレンズにより、収差は良好に補正されあるいは抑制されていることがわかる。
このようにすれば、正−負−正−正の4群のズームレンズにおいて、諸収差の良好な補正が可能で、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のFナンバ値が3.0以下でありながら、十分に小型で高性能なズームレンズを提供することができる。
〔実施例3〕
図3は、本発明の実施例3に係るズームレンズの光学系の構成を示している。
図3は、本発明の実施例3に係るズームレンズの光学系の短焦点距離端、つまり広角端(Wide)における構成を示している。
図3に示すズームレンズは、物体側から順次、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、絞りS、第6レンズL6、第7レンズL7、第8レンズL8、第9レンズL9、第10レンズL10および光学フィルタOFの順で配列されており、各種の光学フィルタリング機能を有する光学フィルタOFの背後に結像される。この場合、第1レンズL1〜第2レンズL2は、第1群光学系G1を構成し、第3レンズL3〜第5レンズL5は、第2群光学系G2を構成し、第6レンズL6〜第9レンズL9は、第3群光学系G3を構成し、第10レンズL10は、第4群光学系G4を構成しており、各群光学系G1〜G4毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては、各群光学系毎に一体的に動作する。
次に、本願発明の実施例3において、第1レンズL1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2レンズL2は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり、これら第1レンズL1と第2レンズL2は順次密接して貼り合わせられて一体に(2枚)接合され、接合レンズを形成している。
これら第1レンズL1と第2レンズL2により構成する第1群光学系は、全体として正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
第3レンズL3は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズで、その像側面に非球面を形成した非球面レンズである。第4レンズL4は、両凹レンズ、第5レンズL5は両凸レンズであり、これら第3レンズL3〜第5レンズL5により構成する第2群光学系G2は、全体として負の焦点距離、つまり負の屈折力を有する。
第6レンズL6は、像側に強い凸面を向けた正メニスカスレンズからなる正レンズであり、その物体側面に非球面を形成した非球面レンズであり、第7レンズL7は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、第8レンズL8は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズであり、これら第7レンズL7および第8レンズL8は、順次密接して貼り合わせられて一体に接合され、接合レンズを形成している。第9レンズL9は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、その像側面に非球面を形成した非球面レンズである。
これら第6レンズL6〜第9レンズL9により構成する第3群光学系G3は、全体として正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
第10レンズL10は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり、この第10レンズL10のみにより構成する第4群光学系G4は、正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
各群光学系G1〜G4は、短焦点端(広角端:Wide端)から長焦点端(望遠端:Tele端)への変倍に際して、第1群光学系G1と第2群光学系G2の間隔が増大し、第2群光学系G2と第3群光学系G3の間隔が減少し、第3群光学系G3と第4群光学系G4の間隔が変化するように移動する。
無限遠と近距離の物体との間における合焦は、全群繰り出し等でフォーカシングすることも可能であるが、第4群光学系G4でフォーカシングする方が望ましい。
最も像側に配置されている平行平板からなる光学フィルタOFは、水晶ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等のフィルタ類である。焦点距離変化に伴う各群の移動により、各群間の可変間隔、すなわち、第1群光学系G1の最も像側の面、つまり第2レンズL2の像側の面(面番号R3)と第2群光学系G2の最も物体側の面、つまり第3レンズL3の物体側の面(面番号R4)との間隔DA、第2群光学系G2の最も像側の面、つまり第5レンズL5の像側の面(面番号R9)と開口絞りS(面番号R10)との間隔DB、開口絞りS(面番号R10)と第3群光学系G3の最も物体側の面、つまり第6レンズL6(L31)の物体側の面(面番号R11)との間隔DC、第3群光学系G3の最も像側の面、つまり第9レンズL9(L34)の像側の面(面番号R17)と第4群光学系G4の最も物体側の面、つまり第10レンズL10の物体側の面(面番号R18)との間隔DDが、それぞれ変化する。
この実施例3においては、広角側から望遠側への焦点距離変化に伴って、
全系の焦点距離f:5.05〜16.79mm
Fナンバ(F値):2.77〜4.59
半画角ω:45.75〜16.06
と変化する。各光学面の特性は、次表(表9)の通りである。
Figure 2008076513
表9において面番号にアスタリスク「*」を付した第5面、第11面、第17面および第18面の各光学面が非球面であり、各非球面の(6)式におけるパラメータ(非球面係数)は、次表(表10)の通りである。
Figure 2008076513
第1群光学系G1と第2群光学系G2との間の可変間隔DA、第2群光学系G2と開口絞りSとの間の可変間隔DB、開口絞りSと第3群光学系G3との間の可変間隔DC、第3群光学系G3と第4群光学系G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表(表11)のように、それぞれ変化させられる。
Figure 2008076513
また、この実施例3における先に述べた条件式(1)〜条件式(5)に係るパラメータの値は、次表(表12)の通りとなる。
Figure 2008076513
従って、この実施例3における先に述べた条件式(1)〜条件式(5)に係るパラメータの値は、条件式の範囲内である。
図11〜図13は、上述した実施例3に係る図3に示したズームレンズにおける各収差の収差曲線図を示しており、図11は、広角端における収差曲線図、図12は、中間焦点距離における収差曲線図、そして図13は、望遠端における収差曲線図である。各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルをあらわしている。
これらの図11〜図13の収差曲線図によれば、上述した本発明の実施例3に係る図3に示した構成のズームレンズにより、収差は良好に補正されあるいは抑制されていることがわかる。
このようにすれば、正−負−正−正の4群のズームレンズにおいて、諸収差の良好な補正が可能で、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のF値が3.0以下でありながら、十分に小型で高性能なズームレンズを提供することができる。
〔実施例4〕
図4は、本発明の実施例4に係るズームレンズの光学系の構成を示している。
図4は、本発明の実施例4に係るズームレンズの光学系の短焦点距離端、つまり広角端(Wide)における構成を示している。
図4に示すズームレンズは、物体側から順次、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、絞りS、第6レンズL6、第7レンズL7、第8レンズL8、第9レンズL9、第10レンズL10および光学フィルタOFの順で配列されており、各種の光学フィルタリング機能を有する光学フィルタOFの背後に結像される。この場合、第1レンズL1〜第2レンズL2は、第1群光学系G1を構成し、第3レンズL3〜第5レンズL5は、第2群光学系G2を構成し、第6レンズL6〜第9レンズL9は、第3群光学系G3を構成し、第10レンズL10は、第4群光学系G4を構成しており、各群光学系G1〜G4毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群光学系毎に一体的に動作する。
次に、本願発明の実施例4において、第1レンズL1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2レンズL2は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり、これら第1レンズL1と第2レンズL2は順次密接して貼り合わせられて一体に(2枚)接合され、接合レンズを形成している。
これら第1レンズL1と第2レンズL2により構成する第1群光学系は、全体として正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
第3レンズL3は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズで、その像側面に非球面を形成した非球面レンズである。第4レンズL4は、両凹レンズ、第5レンズL5は両凸レンズであり、これら第3レンズL3〜第5レンズL5により構成する第2群光学系G2は、全体として負の焦点距離、つまり負の屈折力を有する。
第6レンズL6は、物体側に強い凸面を向けた正メニスカスレンズからなる正レンズであり、その物体側面に非球面を形成した非球面レンズであり、第7レンズL7は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、第8レンズL8は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズであり、これら第7レンズL7および第8レンズL8は、順次密接して貼り合わせられて一体に接合され、接合レンズを形成している。第9レンズL9は、像側に強い凹面を向けた両凹レンズであり、その像側面に非球面を形成した非球面レンズである。
これら第6レンズL6〜第9レンズL9により構成する第3群光学系G3は、全体として正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
第10レンズL10は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり、この第10レンズL10のみにより構成する第4群光学系G4は、正の焦点距離、つまり正の屈折力を有する。
各群光学系G1〜G4は、短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に際して、第1群光学系G1と第2群光学系G2の間隔が増大し、第2群光学系G2と第3群光学系G3の間隔が減少し、第3群光学系G3と第4群光学系G4の間隔が変化するように移動する。
無限遠と近距離の物体との間における合焦は、全群繰り出し等でフォーカシングすることも可能であるが、第4群光学系G4でフォーカシングする方が望ましい。
最も像側に配置されている平行平板からなる光学フィルタOFは、水晶ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等のフィルタ類である。焦点距離変化に伴う各群の移動により、各群間の可変間隔、すなわち、第1群光学系G1の最も像側の面、つまり第2レンズL2の像側の面(面番号R3)と第2群光学系G2の最も物体側の面、つまり第3レンズL3の物体側の面(面番号R4)との軸上間隔DA、第2群光学系G2の最も像側の面、つまり第5レンズL5の像側の面(面番号R9)と開口絞りS(面番号R10)との間隔DB、開口絞りS(面番号R10)と第3群光学系G3の最も物体側の面、つまり第6レンズL6(L31)の物体側の面(面番号R11)との間隔DC、第3群光学系G3の最も像側の面、つまり第9レンズL9(L34)の像側の面(面番号R17)と第4群光学系G4の最も物体側の面、つまり第10レンズL10の物体側面(面の番号R18)との間隔DDが、それぞれ変化する。
この実施例1においては、広角側から望遠側への焦点距離変化に伴って、
全系の焦点距離f:5.05〜16.82mm
Fナンバ(F値):2.78〜4.61
半画角ω:45.51〜16.03
と変化する。各光学面の特性は、次表(表13)の通りである。
Figure 2008076513
表13において面番号にアスタリスク「*」を付した第5面、第11面、第17面および第18面の各光学面が非球面であり、各非球面の(6)式におけるパラメータ(非球面係数)は、次表(表14)の通りである。
Figure 2008076513
第1群光学系G1と第2群光学系G2との間の可変間隔DA、第2群光学系G2と開口絞りSとの間の可変間隔DB、開口絞りSと第3群光学系G3との間の可変間隔DC、第3群光学系G3と第4群光学系G4との間の可変間隔DDは、ズーミングに伴って次表(表15)のように、それぞれ変化させられる。
Figure 2008076513
また、この実施例4における先に述べた条件式(1)〜条件式(5)に係るパラメータの値は、次表(表16)の通りとなる。
Figure 2008076513
従って、この実施例4における先に述べた条件式(1)〜条件式(5)に係るパラメータの値は、条件式の範囲内である。
図14〜図16は、上述した実施例4に係る図4に示したズームレンズにおける各収差の収差曲線図を示しており、図14は、広角端における収差曲線図、図15は、中間焦点距離における収差曲線図、そして図16は、望遠端における収差曲線図である。各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルをあらわしている。
これらの図14〜図16の収差曲線図によれば、上述した本発明の実施例4に係る図4に示した構成のズームレンズにより、収差は良好に補正されあるいは抑制されていることがわかる。
このようにすれば、正−負−正−正の4群のズームレンズにおいて、諸収差の良好な補正が可能で、半画角が42°以上の広画角で短焦点端のFナンバ値が3.0以下でありながら、十分に小型で高性能なズームレンズを提供することができる。
次に、上述した実施の形態1〜実施の形態4(同時に数値実施例1〜数値実施例4)に示されたような本発明に係るズームレンズとしての撮影光学系を採用してカメラ装置を構成した本発明の第5の実施の形態について図17〜図18を参照して説明する。図17(A)は、物体、すなわち被写体側である前面側から見たカメラ装置の外観を模式的に示す斜視図、図17(B)は、撮影者側である背面側から見たカメラ装置の外観を模式的に示す斜視図であり、図18は、カメラ装置の機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、カメラ装置について説明しているが、いわゆるPDA(personal data assistant)や携帯電話機等の携帯情報端末装置にカメラ機能を組み込んだものが近年登場している。このような携帯情報端末装置も、外観は若干異にするもののカメラ装置と実質的に全く同様の機能・構成を含んでおり、このような携帯情報端末装置に本発明に係る撮影光学系またはカメラ装置を採用してもよい。
図17(A)、(B)に示すように、カメラ装置1は、撮影レンズ2、シャッタボタン3、ズームレバー4、ファインダ5、ストロボ6、液晶モニタ7、操作ボタン8、電源スイッチ9、メモリ/通信カードスロット10等を備えている。さらに、図18に示すように、カメラ装置1は、受光素子12、信号処理装置13、画像処理装置14、中央演算装置(CPU)15、半導体メモリ16および通信カード等17も備えている。
カメラ装置1は、撮影光学系である撮影レンズ2とCCD(電荷結合素子)撮像素子等のエリアセンサとしての受光素子12を有しており、撮影光学系である撮影レンズ2によって形成される被写体の像を受光素子12によって読み取るように構成されている。この撮影レンズ2としては、上述した実施例1〜実施例4において説明したような本発明に係るズームレンズを用いる。具体的には、ズームレンズとしての撮影光学系を構成する光学要素であるレンズ等を用いてレンズユニットを構成する。このレンズユニットは、各レンズ等を、少なくともレンズ群毎に移動操作し得るように保持する機構を有する。カメラに組み込まれる撮影レンズ2は、通常の場合、このレンズユニットの形で組み込まれる。
本発明の数値実施例1のズームレンズの構成を示す断面図である。 本発明の数値実施例2のズームレンズの構成を示す断面図である。 本発明の数値実施例3のズームレンズの構成を示す断面図である。 本発明の数値実施例4のズームレンズの構成を示す断面図である。 本発明の数値実施例1のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 本発明の数値実施例1のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 本発明の数値実施例1のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 本発明の数値実施例2のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 本発明の数値実施例2のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 本発明の数値実施例2のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 本発明の数値実施例3のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 本発明の数値実施例3のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 本発明の数値実施例3のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 本発明の数値実施例4のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 本発明の数値実施例4のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 本発明の数値実施例4のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 本発明によるカメラ装置(携帯情報端末装置)としての一実施形態を示すディジタルカメラの外観図であり、(A)は携帯時の正面側の斜視図、(B)は背面側の斜視図である。 カメラ装置のシステム構造の概略を示すブロック図である。
符号の説明
G1 第1群光学系
G2 第2群光学系
G3 第3群光学系
G4 第4群光学系
L1 負レンズ(第1レンズ)
L2 正レンズ(第2レンズ)
L3 負レンズ(第3レンズ)
L4 負レンズ(第4レンズ)
L5 正レンズ(第5レンズ)
L6 正レンズ(第6レンズ)
L7 負レンズ(第7レンズ)
L8 正レンズ(第8レンズ)
L9 負レンズ(第9レンズ)
L10 正レンズ(第10レンズ)
OF フィルタ
S 開口絞り
1 カメラ装置
2 撮影レンズ
3 シャッタボタン
4 ズームレバー
5 ファインダ
6 ストロボ
7 液晶モニタ
8 操作ボタン
9 電源スイッチ
10 メモリ/通信カードスロット
12 受光素子
13 信号処理装置
14 画像処理装置
15 中央演算装置
16 半導体メモリ
17 通信カード等

Claims (13)

  1. 物体側から順次、正の焦点距離を持つ第1群光学系と、負の焦点距離を持つ第2群光学系と、正の焦点距離を持つ第3群光学系と、正の焦点距離を持つ第4群光学系とを配置し、前記第3群光学系の物体側に開口絞りを有してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第1群光学系と前記第2群光学系の間隔が増大し、前記第2群光学系と前記第3群光学系の間隔が減少し、前記第3群光学系と前記第4群光学系の間隔が変化するズームレンズにおいて、前記第3群光学系は、物体側から順次、正レンズL31、負レンズL32、正レンズL33および負レンズL34を配置し、前記負レンズL32と前記負レンズL34の像側面が共に像側に凹であることを特徴とするズームレンズ。
  2. 請求項1に記載のズームレンズにおいて、前記負レンズL32の像側面の曲率半径をR322とし、前記負レンズL34の像側面の曲率半径をR342としたとき、次の条件式:
    −1.0<(R322−R342)/ (R322+R342)<−0.1
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 請求項1または2に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31の物体側面の曲率半径をR311とし、前記負レンズL32の像側面の曲率半径をR322としたとき、次の条件式:
    −0.2<(R311−R322)/ (R311+R322)<0.7
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31の物体側面の曲率半径をR311とし、前記負レンズL34の像側面の曲率半径をR342としたとき、次の条件式:
    −0.9<(R311−R342)/ (R311+R342)<0.5
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31の物体側面から前記負レンズL32の像側面までの距離をdn1とし、最大像高をY′としたとき、次の条件式:
    0.7<dn1/Y′<1.3
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31の物体側面から前記負レンズL34の像側面までの距離をdn2とし、最大像高をY′としたとき、次の条件式:
    1.5<dn2/Y′<2.6
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記正レンズL31が非球面レンズであることを特徴とするズームレンズ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記負レンズL34が非球面レンズであることを特徴とするズームレンズ。
  9. 請求項8に記載のズームレンズにおいて、前記負レンズL34の像側面が非球面であることを特徴とするズームレンズ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第4群光学系が像面に対して固定であることを特徴とするズームレンズ。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のズームレンズを、撮影用ズームレンズとして有するカメラ装置。
  12. 請求項11に記載のカメラ装置において、撮影画像をデジタル情報とする機能を有することを特徴とするカメラ装置。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のズームレンズを、撮影用ズームレンズとして有する携帯情報端末装置。
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