JP2004198855A - ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 - Google Patents

ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 Download PDF

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真 平川
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和泰 大橋
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    • G02B15/16Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group
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Abstract

【課題】充分に小型で且つ広画角を得て、しかも高性能で、充分な解像力を得ることを可能とするズームレンズを実現する。
【解決手段】負のパワーの第1群光学系G1と、正のパワーの第2群光学系G2とを物体側から順次配置し、且つ第2群光学系G2の物体側に一体に移動する絞りFAを設ける。短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第2群光学系G1は、像側から物体側へと単調に移動し、第1群光学系G1は、変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動する。第2群光学系G2は、物体側から、順次、負の第1のレンズE5、正の第2のレンズE6、そして負の第3のレンズE7を配列してなる3枚接合レンズを含んでいる。3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置されたレンズを、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズとする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる銀塩カメラを含む各種のカメラに撮影用光学系として用いられるズームレンズの改良に係り、特に、ディジタルカメラおよびビデオカメラ等のカメラに好適なズームレンズ、並びにそのようなズームレンズを用いるカメラおよび携帯情報端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、銀塩フィルムを用いる在来のカメラ、すなわち銀塩カメラに代わって、ディジタルカメラまたは電子カメラ等と称され、被写体像を、例えばCCD(電荷結合素子)撮像素子等の固体撮像素子により撮像し、被写体の静止画像(スティル画像)または動画像(ムービー画像)の画像データを得て、フラッシュメモリに代表される不揮発性半導体メモリ等にディジタル的に記録するタイプのカメラが急速に普及しつつある。
このようなディジタルカメラの市場は非常に大きなものとなっており、ディジタルカメラに対するユーザの要望も多岐にわたってきている。常に高画質化と小型化への要望があることは言うまでもなく、さらに近年では撮影レンズの広画角化の要望も大きくなっている。広画角化が要望される場合、具体的には、撮影レンズとして用いるズームレンズの短焦点端の半画角は、38°以上であることが望まれる。
【0003】
例えば、ディジタルカメラ用のズームレンズとしては、多くの種類が考えられるが、小型化に適するタイプのズームレンズとして、物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1群光学系と、正の焦点距離を持つ第2群光学系とを配置して設け、且つ短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第2群光学系は像側から物体側へと単調に移動し、前記第1群光学系は変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動するものがある。このようなタイプのズームレンズは、例えば、特許文献1等に開示されている。
【特許文献1】
特開平4−242709号公報
特許文献1には、物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1群光学系と、正の焦点距離を持つ第2群光学系とを有し、前記第2群光学系の物体側に該第2群光学系と一体に移動する絞りを有しており、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第2群光学系は像側から物体側へと単調に移動し、前記第1群光学系は変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動するズームレンズであって、前記第2群光学系に接合レンズを有するものが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されたズームレンズにおいては、上述した構成において、前記第2群光学系中の前記接合レンズの屈折率とアッベ数に適切なものを選ぶことによって、小型で且つ低コストのズームレンズを提供するようにしている。しかしながら、この特許文献1のズームレンズは、広角側端での半画角が27°程度であり、広画角化という面では充分ではない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1群光学系と、正の焦点距離を持つ第2群光学系とを配置し、且つ前記第2群光学系の物体側に該第2群光学系と一体に移動する絞りを有して、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第2群光学系は、像側から物体側へと単調に移動し、前記第1群光学系は、変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動する構成を用いて、充分に小型で且つ広画角を得て、しかも高性能で、充分な解像力を得ることを可能とするズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置を提供することを目的としている。
【0005】
すなわち、本発明の請求項1の目的は、特に、充分に小型で且つ広画角を得ることが可能で、しかも高性能であり、300万〜500万画素の撮像素子に対応する解像力を得ることを可能とするズームレンズを提供することにある。
また、本発明の請求項2の目的は、特に、主として球面収差およびコマ収差をより良好に補正して、さらに高性能とすることを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、球面収差およびコマ収差の補正に加えて非点収差をより良好に補正して、一層高性能とすることを可能とするズームレンズを提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、主として軸上色収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることを可能とするズームレンズを提供することにある。本発明の請求項5の目的は、特に、主として倍率色収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることを可能とするズームレンズを提供することにある。
【0006】
本発明の請求項6の目的は、特に、主として単色収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることを可能とするズームレンズを提供することにある。本発明の請求項7の目的は、特に、主として球面収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることを可能とするズームレンズを提供することにある。
そして、本発明の請求項8の目的は、特に、充分に小型で且つ広画角を得ることが可能で、しかも高性能であり、300万〜500万画素の撮像素子に対応する解像力を得るズームレンズを撮影光学系として使用して、小型、広画角で且つ高画質を得ることを可能とするカメラを提供することにある。
また、本発明の請求項9の目的は、特に、充分に小型で且つ広画角を得ることが可能で、しかも高性能であり、300万〜500万画素の撮像素子に対応する解像力を得るズームレンズをカメラ機能部の撮影光学系として使用して、小型、広画角で且つ高画質を得ることを可能とする携帯情報端末装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した本発明に係るズームレンズは、上述した目的を達成するために、
物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1群光学系と、正の焦点距離を持つ第2群光学系とを配置し、且つ前記第2群光学系の物体側に該第2群光学系と一体に移動する絞りを有しており、
短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第2群光学系は、像側から物体側へと単調に移動し、前記第1群光学系は、変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動するズームレンズであって、
前記第2群光学系は、物体側から、順次、負の第1のレンズ、正の第2のレンズ、そして負の第3のレンズを配列してなる3枚接合レンズを含む
ことを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズであって、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズが、像側に凹面を向けたメニスカス形状からなる負メニスカスレンズであることを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズであって、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズが、像側に強い凹面を向けてなる負レンズであることを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズであって、
前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの中間に配置される前記正の第2のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC2およびνC2として、
条件式:
1.45<NC2<1.52
64<νC2<85
を満足することを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項4のズームレンズであって、
前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC1およびνC1とし、そして前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC3およびνC3として、
条件式:
1.60<NC1<1.95
20<νC1<43
1.60<NC3<1.95
20<νC3<40
を満足することを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズであって、
前記第2群光学系の前記3枚接合レンズの物体側接合面の曲率半径をRC2、そして前記第2群光学系の前記3枚接合レンズの最も像側の面の曲率半径をRC4として、
条件式:
0.5<(RC2/RC4)<0.85
を満足することを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズであって、前記第2群光学系の最も物体側の面が非球面であることを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係るカメラは、上述した目的を達成するために、撮影用光学系として、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズを含むことを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係る携帯情報端末装置は、上述した目的を達成するために、カメラ機能部の撮影用光学系として、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズを含むことを特徴としている。
【0011】
【作用】
すなわち、本発明の請求項1によるズームレンズは、物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1群光学系と、正の焦点距離を持つ第2群光学系とを配置し、且つ前記第2群光学系の物体側に該第2群光学系と一体に移動する絞りを有しており、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第2群光学系は、像側から物体側へと単調に移動し、前記第1群光学系は、変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動するズームレンズにおいて、前記第2群光学系は、物体側から、順次、負の第1のレンズ、正の第2のレンズ、そして負の第3のレンズを配列してなる3枚接合レンズを含む。
このような構成により、特に、充分に小型で且つ広画角を得ることが可能で、しかも高性能であり、300万〜500万画素の撮像素子に対応する解像力を得ることが可能となる。
【0012】
また、本発明の請求項2によるズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズが、像側に凹面を向けたメニスカス形状からなる負メニスカスレンズである。
このような構成により、特に、主として球面収差およびコマ収差をより良好に補正して、さらに高性能とすることが可能となる。
本発明の請求項3によるズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズが、像側に強い凹面を向けてなる負レンズである。
このような構成により、特に、球面収差およびコマ収差の補正に加えて非点収差をより良好に補正して、一層高性能とすることが可能となる。
【0013】
本発明の請求項4によるズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの中間に配置される前記正の第2のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC2およびνC2として、
条件式:
1.45<NC2<1.52
64<νC2<85
を満足する。
このような構成により、特に、主として軸上色収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることが可能となる。
【0014】
本発明の請求項5によるズームレンズは、請求項4のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC1およびνC1とし、そして前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC3およびνC3として、
条件式:
1.60<NC1<1.95
20<νC1<43
1.60<NC3<1.95
20<νC3<40
を満足する。
このような構成により、特に、主として倍率色収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることが可能となる。
【0015】
本発明の請求項6によるズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズの物体側接合面の曲率半径をRC2、そして前記第2群光学系の前記3枚接合レンズの最も像側の面の曲率半径をRC4として、
条件式:
0.5<(RC2/RC4)<0.85
を満足する。
このような構成により、特に、主として単色収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることが可能となる。
本発明の請求項7によるズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の最も物体側の面が非球面である。
このような構成により、特に、主として球面収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることが可能となる。
【0016】
本発明の請求項8によるカメラは、撮影用光学系として、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズを含む。
このような構成により、充分に小型で且つ広画角を得ることが可能で、しかも高性能であり、300万〜500万画素の撮像素子に対応する解像力を得るズームレンズを撮影光学系として使用して、小型、広画角で且つ高画質を得ることが可能となる。
本発明の請求項9による携帯情報端末装置は、カメラ機能部の撮影用光学系として、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズを含む。
このような構成により、充分に小型で且つ広画角を得ることが可能で、しかも高性能であり、300万〜500万画素の撮像素子に対応する解像力を得るズームレンズをカメラ機能部の撮影光学系として使用して、小型、広画角で且つ高画質を得ることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明のズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置を詳細に説明する。具体的な実施の形態について説明する前に、まず、本発明の原理的な構成を説明するために、特許請求の範囲の各請求項に定義した構成およびその機能について説明する。
本発明の請求項1〜請求項7に係るズームレンズは、物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1群光学系と、正の焦点距離を持つ第2群光学系とを配置するとともに、前記第2群光学系の物体側に該第2群光学系と一体に移動する絞りを有し、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第2群光学系は、像側から物体側へと単調に移動し、前記第1群光学系は変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動するズームレンズであり、これら請求項1〜請求項7のズームレンズは、さらに、それぞれ次のような特徴を持っている。
請求項1に係るズームレンズは、前記第2群光学系が、物体側から、順次、負の第1のレンズ、正の第2のレンズ、そして負の第3のレンズを配列してなる3枚接合レンズを含んでいる。
【0018】
請求項2に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズが、像側に凹面を向けたメニスカス形状をなす負メニスカスレンズである。
請求項3に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群の3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズが、像側に強い凹面を向けたレンズである。
請求項4に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の3枚接合レンズのうちの中間に配置される前記正の第2のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC2およびνC2とするとき、次の条件式を満足する。
1.45<NC2<1.52
64<νC2<85
【0019】
請求項5に係るズームレンズは、請求項4のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC1およびνC1とし、前記第2群光学系の3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC3およびνC3とするとき、次の条件式を満足する。
1.60<NC1<1.95
20<νC1<43
1.60<NC3<1.95
20<νC3<40
請求項6に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の3枚接合レンズの物体側接合面の曲率半径をRC2とし、前記第2群光学系の3枚接合レンズの最も像側の面の曲率半径をRC4とするとき、次の条件式を満足する。
【0020】
0.5<(RC2/RC4)<0.85
請求項7に係るズームレンズは、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の最も物体側の面を非球面とする。
また、本発明の請求項8に係るカメラは、請求項1〜請求項7のいずれか1項のズームレンズを、撮影用光学系として有する。
本発明の請求項9に係る携帯情報端末装置は、請求項1〜請求項7のいずれか1項のズームレンズを、カメラ機能部の撮影用光学系として有する。
本発明に係るズームレンズのような、負−正の2群で構成されるズームレンズは、一般に、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第2群光学系が像側から物体側へと単調に移動し、第1群光学系が変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動する。変倍機能は、全て第2群光学系が担っている。
このようなズームレンズにおいて、一層の小型化を図るためには、各群光学系のパワー、特に変倍群である第2群光学系のパワーを強める必要がある。このために、第2群光学系において良好な収差補正を行わなければならない。
【0021】
すなわち、本発明のズームレンズにおいては、良好な収差補正を行なうために、第2群光学系を、負レンズ−正レンズ−負レンズの貼り合わせからなる3枚接合レンズを有する構成とした(請求項1に対応する)。すなわち、この場合の第2群光学系は、物体側から、順次、負の第1のレンズ、正の第2のレンズ、そして負の第3のレンズを配列してなる3枚接合レンズを含んでいる。この3枚接合レンズにおける2つの接合面は、絞りからの距離が異なり、軸上および軸外の光線の通り方も異なっている。このような2つの接合面により、軸上色収差と倍率色収差をある程度独立して補正することが可能となり、特に広画角化に伴って増大する倍率色収差の補正に効果がある。このように、接合面を2面設ける方法としては、他にも考えられ、例えば、2組の(各2枚の)接合レンズを用いる方法もあるが、組み付け時の偏心等により、接合レンズ同士の光軸がずれた場合、軸外において倍率色収差が非対称に発生し、不自然な色にじみを生じ易い。これに対して、本発明のように3枚接合レンズを使用すれば、2つの接合面に組み付け偏心を生じることがなく、倍率色収差を充分に低減した製品を製造することができる。
【0022】
より充分な収差補正を行うためには、第2群光学系の3枚接合レンズの最も物体側に配置される負の第1のレンズが、像側に凹面を向けたメニスカス形状からなる負メニスカスレンズであることが望ましい(請求項2に対応する)。この負の第1のレンズは、その物体側面を凸面として、入射光線をあまり大きく屈折させず不要な収差の発生を防ぎ、且つその像側面を強い凹面として、主に球面収差およびコマ収差の補正を行っている。
さらに充分な収差補正を行うためには、第2群光学系の3枚接合レンズの最も像側に配置される負の第3のレンズが、像側に強い凹面を向けていることが望ましい(請求項3に対応する)。この負の第3のレンズの像側面は、強い凹面として、球面収差およびコマ収差の副次的な補正を行うとともに、非点収差の補正にも寄与している。
また、良好な色収差補正のためには、次の条件式を満足することが望ましい(請求項4に対応する)。
【0023】
1.45<NC2<1.52
64<νC2<85
但し、NC2およびνC2は、それぞれ、第2群光学系の3枚接合レンズの中間に配置される正の第2のレンズの屈折率およびアッベ数をあらわす。この場合、NC2が1.52以上、あるいはνC2が68以下になると、軸上の色収差と他の収差のバランスがとりづらくなり、特に長焦点端における軸上色収差が発生し易くなる。また、このような状態では、物体側の接合面における単色収差の補正効果も充分に得られなくなる。一方、NC2が1.45以下、あるいはνC2が85以上になると、収差補正上は有利であるが、そのようなガラス材料は高価であり、不必要なコストの上昇を招くことになってしまう。
【0024】
さらに倍率色収差を良好に補正するためには、次の条件式を満足することが望ましい(請求項5に対応する)。
1.60<NC1<1.95
20<νC1<43
1.60<NC3<1.95
20<νC3<40
但し、NC1およびνC1は、それぞれ、第2群光学系の3枚接合レンズの最も物体側に配置される負の第1のレンズの屈折率およびアッベ数をあらわし、そしてNC3およびνC3は、それぞれ、第2群光学系の3枚接合レンズの最も像側に配置される負の第3のレンズの屈折率およびアッベ数をあらわす。上述したNC2およびνC2に関する条件式とあわせ、これらの条件式を満足することにより、軸上色収差と倍率色収差をバランスさせ、特に短焦点端における倍率色収差を効果的に低減することができる。その際、単色色収差の補正状態も良好に保つことが可能である。
【0025】
単色収差をさらに改善するためには、次の条件式を満足することが望ましい(請求項6に対応する)。
0.5<(RC2/RC4)<0.85
但し、RC2は、第2群光学系の3枚接合レンズの物体側の接合面の曲率半径をあらわし、そしてRC4は、第2群光学系の3枚接合レンズの最も像側の面の曲率半径をあらわす。(RC2/RC4)が0.85以上になると、長焦点端における球面収差が正方向に大きく発生し易くなり、画像のコントラストを劣化させる要因となる。一方、(RC2/RC4)が0.5以下になると、非点収差および像面湾曲の補正能力が不足気味になり、変倍範囲の全域において像面の平坦性が悪くなる要因となる。
本発明のズームレンズを、さらに簡素で高性能なものとするためには、少なくとも第2群光学系の最も物体側のレンズにおいて物体側面を非球面とすることが望ましい(請求項7に対応する)。第2群光学系の最も物体側の面は、絞りの近傍であり、マージナル光線が十分な高さを有している上、光線高さのズーミングによる変化が少ないため、ここに非球面を設けることによって、結像性能の基本となる球面収差を一層良好に補正することが可能となる。
【0026】
なお,本発明のズームレンズにおいては,第2群光学系が、負レンズ−正レンズ−負レンズからなる3枚接合レンズと、その物体側および像側に配置される,少なくとも1枚ずつの正レンズを有することが望ましい。3枚接合レンズには、強い負の屈折力を有する凹面が2面あり、これらの面の収差補正能力を充分に引き出すためには、これらに対抗する正の屈折力を有する面を配置する必要がある。3枚接合レンズの物体側および像側に、いずれも正レンズを配置すれば、第2群光学系全体としては、正−負−正−負−正の構成となり、屈折力の配置として非常にバランスが良い。このような構成をとることによって、1つのレンズ面で過大な収差が発生することを防ぎ、偏心等の製造誤差による像性能の劣化も小さく抑えることが可能となる.
【0027】
次に、上述した構成を反映した本発明に係るズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置の具体的な実施の形態について詳細に説明する。第1、第2、第3および第4の実施の形態は、本発明に係るズームレンズの実施の形態であり、第5の実施の形態は、第1〜第4の実施の形態に示されたようなズームレンズを撮影用光学系として用いた本発明に係るカメラまたは携帯情報端末装置の実施の形態である。
本発明に係るズームレンズを示す第1〜第4の実施例においては、ズームレンズの構成およびその具体的な数値例を示している。
第1〜第4の実施例の各々においては、収差は充分に補正されており、300万画素〜500万画素の受光素子に対応することが可能となっている。本発明のようにズームレンズを構成することによって、充分な小型化を達成しながら非常に良好な像性能を確保し得ることは、これら第1〜第4の実施例から明らかとなるであろう。
【0028】
以下の第1〜第4の実施例に関連する説明においては、次のような各種記号を用いている。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R:曲率半径
D:面間隔
:屈折率
ν:アッベ数
K:非球面の円錐定数
:4次の非球面係数
:6次の非球面係数
:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
12:12次の非球面係数
14:14次の非球面係数
16:16次の非球面係数
18:18次の非球面係数
但し、ここで用いられる非球面は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをHとするとき、次式で定義される。
【0029】
【数1】
Figure 2004198855
【0030】
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態であると共に第1の実施例に係るズームレンズの光学系の構成を示している。
図1に示すズームレンズは、第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3、第4レンズE4、第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7、第8レンズE8、第9レンズE9、絞りFAおよび光学フィルタOFを具備している。この場合、第1レンズE1〜第3レンズE3は、第1群光学系G1を構成し、第4レンズE4〜第9レンズE9は、第2群光学系G2を構成しており、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作する。図1には、ズーミング動作も把握できるようにするため、広角端である短焦点距離端から、中間焦点距離を経て、望遠端である長焦点距離端に至る各群の移動軌跡を模式的に矢印で示している。また、図1には、各光学面の面番号も付して示している。なお、図1に対する各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施の形態毎に独立に用いており、そのため図2〜図4と共通の参照符号を付していてもそれら他の実施の形態と共通の構成ではない。
【0031】
図1において、例えば被写体等の物体側から、順次、第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3、絞りFA、第4レンズE4、第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7、第8レンズE8、第9レンズE9および光学フィルタOFの順で配列されており、各種の光学フィルタリング機能を有する光学フィルタOFの背後に結像される。
第1レンズE1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2レンズE2は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、そして第3レンズE3は、物体側を凸面とした平凸レンズからなる正レンズであり、これら第1レンズE1〜第3レンズE3により構成する第1群光学系G1は、全体として負の焦点距離を呈する。第4レンズE4は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズである。第5レンズE5は、物体側に凸に形成された弱い正レンズである正メニスカスレンズ、第6レンズE6は、両凸レンズからなる正レンズ、第7レンズE7は、両凹レンズからなる負レンズであり、第5レンズE5、第6レンズE6および第7レンズE7は、順次貼り合わせられて一体に接合され、3枚接合レンズを形成している。
【0032】
すなわち、これら第5レンズE5、第6レンズE6および第7レンズE7は、それぞれ3枚接合レンズの第1のレンズ、第2のレンズおよび第3のレンズに相当する。第8レンズE8は、物体側に強い凹面を向けた両凹レンズからなる負レンズ、第9レンズE9は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズである。これら4群6枚構成の第4レンズE4〜第9レンズE9により構成する第2群光学系G2は、全体として正の焦点距離を呈する。第2群光学系G2の物体側に配置された絞りFAは、第2群光学系G2と一体に動作する。
短焦点端から長焦点端への変倍に際して、主として変倍機能を担う第2群光学系G2が像側から物体側へと単調に移動し、第1群光学系G1が変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動する。
【0033】
【第1の実施例】
この第1の実施例においては、全系の焦点距離f、FナンバF、そして半画角ωは、ズーミングにより、それぞれf=5.97〜16.87、F=2.80〜4.36、そしてω=39.16〜15.38の範囲で変化する。各光学面の特性は、次表の通りである。
【0034】
【表1】
光学特性
Figure 2004198855
【0035】
表1において面番号にアスタリスク「*」を付した第4面、第8面および第17面の各光学面が非球面であり、各非球面のパラメータは次の通りである。
非球面:第4面
K=0.0,A=−0.190745×10−3,A=−0.340982×10−5,A=0.190834×10−6,A10=−0.107303×10−7,A12=0.264053×10−9,A14=−0.218466×10−11,A16=−0.292366×10−12,A18=0.482182×10−15
非球面:第8面
K=0.0,A=−0.610637×10−6,A=0.568267×10−7,A=0.340318×10−7,A10=0.558976×10−9
非球面:第17面
K=0.0,A=0.107309×10−2,A=0.175630×10−4,A=−0.493638×10−6,A10=0.161833×10−7
第1群光学系G1と第2群光学系G2に一体化された絞りFAとの間の間隔D、そして第2群光学系G2と光学フィルタOFとの間の間隔Dは、可変であり、これら可変間隔DおよびDはズーミングに際して次表のように変化させられる。
【0036】
【表2】
可変間隔
Figure 2004198855
【0037】
また、この第1の実施例における先に述べた本発明の請求項6の条件式に係る(RC2/RC4)の数値は、次の通りとなる。
条件式数値
(RC2/RC4)=0.600
したがって、この第1の実施の形態における先に述べた本発明の各条件式に係る数値は、いずれも各条件式の範囲内である。
〔第2の実施の形態〕
【0038】
図2は、本発明の第2の実施の形態であると共に実施例に係るズームレンズの光学系の構成を示している。
図2に示すズームレンズは、第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3、第4レンズE4、第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7、第8レンズE8、絞りFAおよび光学フィルタOFを具備している。この場合、第1レンズE1〜第3レンズE3は、第1群光学系G1を構成し、第4レンズE4〜第8レンズE8は、第2群光学系G2を構成しており、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作する。図2にも、ズーミング動作も把握できるようにするため、広角端である短焦点距離端から、中間焦点距離を経て、望遠端である長焦点距離端に至る各群の概略的な移動軌跡を模式的に矢印で示している。また、図2には、各光学面の面番号も付して示している。上述したように図2に対する各参照符号も、他の実施の形態とは独立に用いている。
【0039】
図2においても、例えば被写体等の物体側から、順次、第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3、絞りFA、第4レンズE4、第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7、第8レンズE8および光学フィルタOFの順で配列されており、各種の光学フィルタリング機能を有する光学フィルタOFの背後に結像される。
第1レンズE1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2レンズE2は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、そして第3レンズE3は、物体側を凸面とした平凸レンズからなる正レンズであり、これら第1レンズE1〜第3レンズE3により構成する第1群光学系G1は、全体として負の焦点距離を呈する。第4レンズE4は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズである。第5レンズE5は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第6レンズE6は、両凸レンズからなる正レンズ、第7レンズE7は、両凹レンズからなる負レンズであり、第5レンズE5、第6レンズE6および第7レンズE7は、順次貼り合わせられて一体に接合され、3枚接合レンズを形成している。すなわち、これら第5レンズE5、第6レンズE6および第7レンズE7は、それぞれ3枚接合レンズの第1のレンズ、第2のレンズおよび第3のレンズに相当する。
【0040】
第8レンズE8は、像側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズである。これら3群5枚構成の第4レンズE4〜第8レンズE8により構成する第2群光学系G2は、全体として正の焦点距離を呈する。第2群光学系G2の物体側に配置された絞りFAは、第2群光学系G2と一体に動作する。
短焦点端から長焦点端への変倍に際して、主として変倍機能を担う第2群光学系G2が像側から物体側へと単調に移動し、第1群光学系G1が変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動する。
【第2の実施例】
この第2の実施例においては、全系の焦点距離f、FナンバF、そして半画角ωは、ズーミングにより、それぞれf=5.97〜16.84、F=2.80〜4.28、そしてω=39.26〜15.47の範囲で変化する。各光学面の特性は、次表の通りである。
【0041】
【表3】
光学特性
Figure 2004198855
【0042】
表3において面番号にアスタリスク「*」を付した第4面、第8面および第15面の各光学面が非球面であり、各非球面のパラメータは次の通りである。
非球面:第4面
K=0.0,A=−0.176084×10−3,A=−0.693314×10−5,A=0.456346×10−6,A10=−0.221781×10−7,A12=0.366690×10−9,A14=0.604378×10−11,A16=−0.300162×10−12,A18=0.292443×10−14
非球面:第8面
K=0.0,A=−0.863924×10−4,A=−0.216493×10−6,A=−0.371034×10−7,A10=0.795406×10−9
非球面:第15面
K=0.0,A=−0.672029×10−4,A=−0.444360×10−5,A=−0.205856×10−6,A10=−0.193613×10−7
第1群光学系G1と第2群光学系G2に一体化された絞りFAとの間の間隔D、そして第2群光学系G2と光学フィルタOFとの間の間隔Dは、可変であり、これら可変間隔DおよびDはズーミングに際して次表のように変化させられる。
【0043】
【表4】
可変間隔
Figure 2004198855
【0044】
また、この第2の実施の形態における先に述べた本発明の請求項6の条件式に係る(RC2/RC4)の数値は、次の通りとなる。
条件式数値
(RC2/RC4)=0.800
したがって、この第2の実施の形態における先に述べた本発明の各条件式に係る数値は、いずれも各条件式の範囲内である。
〔第3の実施の形態〕
図3は、本発明の第3の実施の形態であると共に、第3の実施例に係るズームレンズの光学系の構成を示している。
【0045】
図3に示すズームレンズは、第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3、第4レンズE4、第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7、第8レンズE8、絞りFAおよび光学フィルタOFを具備している。この場合も、第1レンズE1〜第3レンズE3は、第1群光学系G1を構成し、第4レンズE4〜第8レンズE8は、第2群光学系G2を構成しており、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作する。図3にも、ズーミング動作も把握できるようにするため、広角端である短焦点距離端から、中間焦点距離を経て、望遠端である長焦点距離端に至る各群の概略的な移動軌跡を模式的に矢印で示している。また、図3には、各光学面の面番号も付して示している。上述したように図3に対する各参照符号も、他の実施例とは独立に用いている。
【0046】
図3においても、例えば被写体等の物体側から、順次、第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3、絞りFA、第4レンズE4、第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7、第8レンズE8および光学フィルタOFの順で配列されており、各種の光学フィルタリング機能を有する光学フィルタOFの背後に結像される。
第1レンズE1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2レンズE2は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、そして第3レンズE3は、物体側を凸面とした平凸レンズからなる正レンズであり、これら第1レンズE1〜第3レンズE3により構成する第1群光学系G1は、全体として負の焦点距離を呈する。第4レンズE4は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズである。第5レンズE5は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第6レンズE6は、両凸レンズからなる正レンズ、第7レンズE7は、両凹レンズからなる負レンズであり、第5レンズE5、第6レンズE6および第7レンズE7は、順次貼り合わせられて一体に接合され、3枚接合レンズを形成している。
【0047】
すなわち、これら第5レンズE5、第6レンズE6および第7レンズE7は、それぞれ3枚接合レンズの第1のレンズ、第2のレンズおよび第3のレンズに相当する。第8レンズE8は、物体側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズである。これら3群5枚構成の第4レンズE4〜第8レンズE8により構成する第2群光学系G2は、全体として正の焦点距離を呈する。第2群光学系G2の物体側に配置された絞りFAは、第2群光学系G2と一体に動作する。
短焦点端から長焦点端への変倍に際して、主として変倍機能を担う第2群光学系G2が像側から物体側へと単調に移動し、第1群光学系G1が変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動する。
【第3の実施例】
第3の実施例においては、全系の焦点距離f、FナンバF、そして半画角ωは、ズーミングにより、それぞれf=5.97〜16.87、F=2.60〜4.04、そしてω=39.73〜15.95の範囲で変化する。各光学面の特性は、次表の通りである。
【0048】
【表5】
光学特性
Figure 2004198855
【0049】
表5において面番号にアスタリスク「*」を付した第4面、第8面および第14面の各光学面が非球面であり、各非球面のパラメータは次の通りである。
非球面:第4面
K=0.0,A=−0.171380×10−3,A=−0.254017×10−5,A=−0.186842×10−6,A10=0.323632×10−7,A12=−0.211971×10−8,A14=0.610712×10−10,A16=−0.702686×10−12,A18=0.106903×10−14
非球面:第8面
K=0.0,A=−0.778113×10−4,A=0.124687×10−6,A=−0.506850×10−7,A10=0.111072×10−8
非球面:第15面
K=0.0,A=0.179580×10−3,A=0.136412×10−5,A=−0.363044×10−7,A10=0.277698×10−8
第1群光学系G1と第2群光学系G2に一体化された絞りFAとの間の間隔D、そして第2群光学系G2と光学フィルタOFとの間の間隔Dは、可変であり、これら可変間隔DおよびDはズーミングに際して次表のように変化させられる。
【0050】
【表6】
可変間隔
Figure 2004198855
【0051】
また、この第3の実施例における先に述べた本発明の請求項6の条件式に係る(RC2/RC4)の数値は、次の通りとなる。
条件式数値
(RC2/RC4)=0.800
したがって、この第3の実施例における先に述べた本発明の各条件式に係る数値は、いずれも各条件式の範囲内である。
〔第4の実施の形態〕
図4は、本発明の第4の実施の形態であると共に、第4の実施例に係るズームレンズの光学系の構成を示している。
図4に示すズームレンズは、第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3、第4レンズE4、第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7、第8レンズE8、絞りFAおよび光学フィルタOFを具備している。この場合も、第1レンズE1〜第3レンズE3は、第1群光学系G1を構成し、第4レンズE4〜第8レンズE8は、第2群光学系G2を構成しており、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に一体的に動作する。図4にも、ズーミング動作も把握できるようにするため、広角端である短焦点距離端から、中間焦点距離を経て、望遠端である長焦点距離端に至る各群の概略的な移動軌跡を模式的に矢印で示している。また、図4には、各光学面の面番号も付して示している。上述したように図4に対する各参照符号も、他の実施例とは独立に用いている。
【0052】
図4においても、例えば被写体等の物体側から、順次、第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3、絞りFA、第4レンズE4、第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7、第8レンズE8および光学フィルタOFの順で配列されており、各種の光学フィルタリング機能を有する光学フィルタOFの背後に結像される。
第1レンズE1は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第2レンズE2は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、そして第3レンズE3は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズであり、これら第1レンズE1〜第3レンズE3により構成する第1群光学系G1は、全体として負の焦点距離を呈する。第4レンズE4は、物体側に凸に形成された正メニスカスレンズである。第5レンズE5は、物体側に凸に形成された負メニスカスレンズ、第6レンズE6は、両凸レンズからなる正レンズ、第7レンズE7は、両凹レンズからなる負レンズである。これら第5レンズE5、第6レンズE6および第7レンズE7は、順次貼り合わせられて一体に接合され、3枚接合レンズを形成している。
【0053】
すなわち、これら第5レンズE5、第6レンズE6および第7レンズE7は、それぞれ3枚接合レンズの第1のレンズ、第2のレンズおよび第3のレンズに相当する。第8レンズE8は、像側に強い凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズである。これら3群5枚構成の第4レンズE4〜第8レンズE8により構成する第2群光学系G2は、全体として正の焦点距離を呈する。第2群光学系G2の物体側に配置された絞りFAは、第2群光学系G2と一体に動作する。
短焦点端から長焦点端への変倍に際して、主として変倍機能を担う第2群光学系G2が像側から物体側へと単調に移動し、第1群光学系G1が変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動する。
【第4の実施例】
第4の実施例においては、全系の焦点距離f、FナンバF、そして半画角ωは、ズーミングにより、それぞれf=5.97〜16.87、F=2.60〜4.04、そしてω=39.39〜15.40の範囲で変化する。各光学面の特性は、次表の通りである。
【0054】
【表7】
光学特性
Figure 2004198855
【0055】
表7において面番号にアスタリスク「*」を付した第4面、第8面、第14面および第15面の各光学面が非球面であり、各非球面のパラメータは次の通りである。
非球面:第4面
K=0.0,A=−0.149586×10−3,A=−0.316585×10−5,A=−0.218843×10−6,A10=0.326271×10−7,A12=−0.197571×10−8,A14=0.601320×10−10,A16=−0.925985×10−12,A18=0.570059×10−14
非球面:第8面
K=0.0,A=−0.571406×10−4,A=0.185496×10−6,A=−0.952421×10−7,A10=0.296057×10−8
【0056】
非球面:第14面
K=0.0,A=0.897371×10−3,A=0.371301×10−4,A=0.243526×10−5,A10=−0.424019×10−7
非球面:第15面
K=0.0,A=0.102094×10−2,A=0.428332×10−4,A=0.142534×10−5,A10=0.917601×10−7
第1群光学系G1と第2群光学系G2に一体化された絞りFAとの間の間隔D、そして第2群光学系G2と光学フィルタOFとの間の間隔Dは、可変であり、これら可変間隔DおよびDはズーミングに際して次表のように変化させられる。
【0057】
【表8】
可変間隔
Figure 2004198855
【0058】
また、この第4の実施例における先に述べた本発明の請求項6の条件式に係る(RC2/RC4)の数値は、次の通りとなる。
条件式数値
(RC2/RC4)=0.500
したがって、この第4の実施例における先に述べた本発明の各条件式に係る数値は、いずれも各条件式の範囲内である。
図5〜図7は、上述した第1の実施例に係る図1に示したズームレンズにおける球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差のそれぞれ収差曲線図を示しており、このうち、図5は、短焦点端におけるそれぞれの収差曲線図、図6は、中間焦点距離における収差曲線図、そして図7は、長焦点端における収差曲線図である。各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルをあらわしている。
【0059】
図8〜図10は、上述した第2の実施例に係る図2に示したズームレンズおける球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差のそれぞれ収差曲線図を示しており、このうち、図8は、短焦点端における収差曲線図、図9は、中間焦点距離における収差曲線図、そして図10は、長焦点端における収差曲線図である。この場合も、各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルをあらわしている。
図11〜図13は、上述した第3の実施例に係る図3に示したズームレンズおける球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差のそれぞれ収差曲線図を示しており、このうち、図11は、短焦点端における収差曲線図、図12は、中間焦点距離における収差曲線図、そして図13は、長焦点端における収差曲線図である。この場合も、各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルをあらわしている。
【0060】
そして、図14〜図16は、上述した第4の実施例に係る図4に示したズームレンズおける球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差のそれぞれ収差曲線図を示しており、このうち、図14は、短焦点端における収差曲線図、図15は、中間焦点距離における収差曲線図、そして図16は、長焦点端における収差曲線図である。この場合も、各収差曲線図中、球面収差図における破線は正弦条件をあらわし、非点収差図における実線はサジタル、破線はメリディオナルをあらわしている。
これらの図5〜図16の収差曲線図によれば、上述した本発明の第1〜第4の実施例に係る図1〜図4に示した構成のズームレンズによれば、いずれも収差は良好に補正されあるいは抑制されていることがわかる。
【0061】
〔第5の実施の形態〕
次に、上述した第1〜第4の実施の形態に示されたような本発明に係るズームレンズを撮影光学系として採用してカメラを構成した本発明の第5の実施の形態について図17〜図19を参照して説明する。このうち、図17は、物体、すなわち被写体側である前面側から見たカメラの外観を示す斜視図、図18は、撮影者側である背面側から見たカメラの外観を示す斜視図であり、図19は、カメラの機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、カメラについて説明しているが、いわゆるPDA(personal data assistant)や携帯電話機等の携帯情報端末装置にカメラ機能を組み込んだものが、近年登場している。このような携帯情報端末装置も外観は若干異にするもののカメラと実質的に全く同様の機能・構成を含んでおり、このような携帯情報端末装置に本発明に係るズームレンズを採用してもよい。
【0062】
図17および図18に示すように、カメラは、撮影レンズ101、シャッタボタン102、ズームレバー103、ファインダ104、ストロボ105、液晶モニタ106、操作ボタン107、電源スイッチ108、メモリカードスロット109および通信カードスロット110等を備えている。さらに、図19に示すように、カメラは、受光素子201、信号処理装置202、画像処理装置203、中央演算装置(CPU)204、半導体メモリ205および通信カード等206も備えている。
カメラは、撮影レンズ101とCCD(電荷結合素子)撮像素子等のエリアセンサとしての受光素子201を有しており、撮影光学系である撮影レンズ101によって形成される撮影対象となる物体、つまり被写体、の像を受光素子201によって読み取るように構成されている。この撮影レンズ101としては、第1〜第4の実施の形態において説明したような本発明に係る(すなわち請求項1〜請求項7で定義される)ズームレンズを用いる(請求項8および請求項9に対応する)。
【0063】
受光素子201の出力は、中央演算装置204によって制御される信号処理装置202によって処理され、ディジタル画像情報に変換される。信号処理装置202によってディジタル化された画像情報は、やはり中央演算装置204によって制御される画像処理装置203において所定の画像処理が施された後、不揮発性メモリ等の半導体メモリ205に記録される。この場合、半導体メモリ205は、メモリカードスロット109に装填されたメモリカードでもよく、カメラ本体に内蔵された半導体メモリでもよい。液晶モニタ106には、撮影中の画像を表示することもできるし、半導体メモリ205に記録されている画像を表示することもできる。また、半導体メモリ205に記録した画像は、通信カードスロット110に装填した通信カード等206を介して外部へ送信することも可能である。
【0064】
撮影レンズ101は、カメラの携帯時には、図17の(a)に示すように沈胴状態にあってカメラのボディー内に埋没しており、ユーザが電源スイッチ108を操作して電源を投入すると、図17の(b)に示すように鏡胴が繰り出され、カメラのボディーから突出する構成とする。このとき、撮影レンズ101の鏡胴の内部では、ズームレンズを構成する各群の光学系は、例えば短焦点端の配置となっており、ズームレバー103を操作することによって、各群光学系の配置が変更されて、長焦点端への変倍動作を行うことができる。なお、好ましくは、ファインダ104も撮影レンズ101の画角の変化に連動して変倍する。
多くの場合、シャッタボタン102の半押し操作により、フォーカシングがなされる。先に述べた第1〜第4の実施の形態に示されたような負−正の2群で構成されるズームレンズにおけるフォーカシングは、第1群光学系G1の移動、あるいは、受光素子201の移動によって行うことができる。シャッタボタン102をさらに押し込み全押し状態とすると撮影が行なわれ、その後に上述した通りの処理がなされる。
【0065】
半導体メモリ205に記録した画像を液晶モニタ106に表示させたり、通信カード等206を介して外部へ送信させる際には、操作ボタン107を所定のごとく操作する。半導体メモリ205および通信カード等206は、メモリカードスロット109および通信カードスロット110等のような、それぞれ専用または汎用のスロットに装填して使用される。
上述のようなカメラまたは携帯情報端末装置には、既に述べた通り、第1〜第4の実施の形態に示されたようなズームレンズを撮影光学系として使用することができる。したがって、300万画素〜500万画素クラスの受光素子を使用した高画質で小型のカメラまたは携帯情報端末装置を達成することが可能となる。この場合、携帯情報端末装置では、高画質な画像を撮影し、その画像を外部へ送信するなどすることができる。
【0066】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1群光学系と、正の焦点距離を持つ第2群光学系とを配置し、且つ前記第2群光学系の物体側に該第2群光学系と一体に移動する絞りを有して、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第2群光学系は、像側から物体側へと単調に移動し、前記第1群光学系は、変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動する構成を用いて、レンズ構成を工夫することによって、充分に小型で且つ広画角を得て、しかも高性能で、充分な解像力を得ることが可能なズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置を提供することができる。
【0067】
すなわち本発明の請求項1のズームレンズによれば、物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1群光学系と、正の焦点距離を持つ第2群光学系とを配置し、且つ前記第2群光学系の物体側に該第2群光学系と一体に移動する絞りを有しており、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第2群光学系は、像側から物体側へと単調に移動し、前記第1群光学系は、変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動するズームレンズにおいて、前記第2群光学系は、物体側から、順次、負の第1のレンズ、正の第2のレンズ、そして負の第3のレンズを配列してなる3枚接合レンズを含む構成とすることにより、特に、充分に小型で且つ広画角を得ることが可能で、しかも高性能であり、300万〜500万画素の撮像素子に対応する解像力を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項2のズームレンズによれば、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズを、像側に凹面を向けたメニスカス形状からなる負メニスカスレンズとすることにより、特に、主として球面収差およびコマ収差をより良好に補正して、境変動の影響を受けにくく、さらに高性能とすることが可能となる。
【0068】
本発明の請求項3のズームレンズによれば、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズを、像側に強い凹面を向けてなる負レンズとすることにより、特に、球面収差およびコマ収差の補正に加えて非点収差をより良好に補正して、境変動の影響を受けにくく、一層高性能とすることが可能となる。
本発明の請求項4のズームレンズによれば、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの中間に配置される前記正の第2のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC2およびνC2として、
条件式:
1.45<NC2<1.52
64<νC2<85
を満足する構成とすることにより、特に、主として軸上色収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることが可能となる。
【0069】
本発明の請求項5のズームレンズによれば、請求項4のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC1およびνC1とし、そして前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC3およびνC3として、
条件式:
1.60<NC1<1.95
20<νC1<43
1.60<NC3<1.95
20<νC3<40
を満足する構成とすることにより、特に、主として倍率色収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることが可能となる。
【0070】
本発明の請求項6のズームレンズによれば、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の前記3枚接合レンズの物体側接合面の曲率半径をRC2、そして前記第2群光学系の前記3枚接合レンズの最も像側の面の曲率半径をRC4として、
条件式:
0.5<(RC2/RC4)<0.85
を満足する構成とすることにより、特に、主として単色収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることが可能となる。
本発明の請求項7のズームレンズによれば、請求項1のズームレンズにおいて、前記第2群光学系の最も物体側の面を非球面とすることにより、特に、主として球面収差をさらに良好に補正して、より一層高性能とすることが可能となる。
【0071】
そして、本発明の請求項8のカメラによれば、撮影用光学系として、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズを含む構成とすることにより、充分に小型で且つ広画角を得ることが可能で、しかも高性能であり、300万〜500万画素の撮像素子に対応する解像力を得るズームレンズを撮影光学系として使用して、小型、広画角で且つ高画質を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項9の携帯情報端末装置によれば、カメラ機能部の撮影用光学系として、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズを含む構成とすることにより、充分に小型で且つ広画角を得ることが可能で、しかも高性能であり、300万〜500万画素の撮像素子に対応する解像力を得るズームレンズをカメラ機能部の撮影光学系として使用して、小型、広画角で且つ高画質を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であると共に、第1の実施例に係るズームレンズの光学系の構成を模式的に示す光軸に沿った断面図を示している。
【図2】本発明の第2の実施の形態であると共に、第2の実施例に係るズームレンズの光学系の構成を模式的に示す光軸に沿った断面図を示している。
【図3】本発明の第3の実施の形態であると共に、第3の実施例に係るズームレンズの光学系の構成を模式的に示す光軸に沿った断面図を示している。
【図4】本発明の第4の実施の形態であると共に、第4の実施例に係るズームレンズの光学系の構成を模式的に示す光軸に沿った断面図を示している。
【図5】図1に示す本発明の第1の実施例によるズームレンズの短焦点端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図6】図1に示す本発明の第1の実施例によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図7】図1に示す本発明の第1の実施例によるズームレンズの長焦点端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図8】図2に示す本発明の第2の実施例によるズームレンズの短焦点端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図9】図2に示す本発明の第2の実施例によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図10】図2に示す本発明の第2の実施例によるズームレンズの長焦点端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図11】図3に示す本発明の第3の実施例によるズームレンズの短焦点端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図12】図3に示す本発明の第3の実施例によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図13】図3に示す本発明の第3の実施例によるズームレンズの長焦点端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図14】図4に示す本発明の第4の実施例によるズームレンズの短焦点端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図15】図4に示す本発明の第4の実施例によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図16】図4に示す本発明の第4の実施例によるズームレンズの長焦点端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態に係るカメラの外観構成を模式的に示す物体側から見た斜視図であり、(a)は撮影レンズがカメラのボディー内に沈胴埋没している状態、(b)は撮影レンズがカメラのボディーから突出している状態を示している。
【図18】図17のカメラの外観構成を模式的に示す撮影者側から見た斜視図である。
【図19】図17のカメラの機能構成を模式的に示すブロック図である。
【符号の説明】
G1 第1群光学系
G2 第2群光学系
G3 第3群光学系
E1〜E9 レンズ
FA 絞り
OF 各種光学フィルタ
101 撮影レンズ
102 シャッタボタン
103 ズームレバー
104 ファインダ
105 ストロボ
106 液晶モニタ
107 操作ボタン
108 電源スイッチ
109 メモリカードスロット
110 通信カードスロット
201 受光素子(エリアセンサ)
202 信号処理装置
203 画像処理装置
204 中央演算装置(CPU)
205 半導体メモリ
206 通信カード等

Claims (9)

  1. 物体側から、順次、負の焦点距離を持つ第1群光学系と、正の焦点距離を持つ第2群光学系とを配置し、且つ前記第2群光学系の物体側に該第2群光学系と一体に移動する絞りを有しており、
    短焦点端から長焦点端への変倍に際して、前記第2群光学系は、像側から物体側へと単調に移動し、前記第1群光学系は、変倍に伴う像面位置の変動を補正するように移動するズームレンズにおいて、
    前記第2群光学系は、物体側から、順次、負の第1のレンズ、正の第2のレンズ、そして負の第3のレンズを配列してなる3枚接合レンズを含む
    ことを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズは、像側に凹面を向けたメニスカス形状からなる負メニスカスレンズであることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズは、像側に強い凹面を向けてなる負レンズであることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  4. 前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの中間に配置される前記正の第2のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC2およびνC2として、
    条件式:
    1.45<NC2<1.52
    64<νC2<85
    を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  5. 前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も物体側に配置される前記負の第1のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC1およびνC1とし、そして前記第2群光学系の前記3枚接合レンズのうちの最も像側に配置される前記負の第3のレンズの屈折率およびアッベ数を、それぞれNC3およびνC3として、
    条件式:
    1.60<NC1<1.95
    20<νC1<43
    1.60<NC3<1.95
    20<νC3<40
    を満足することを特徴とする請求項4に記載のズームレンズ。
  6. 前記第2群光学系の前記3枚接合レンズの物体側接合面の曲率半径をRC2、そして前記第2群光学系の前記3枚接合レンズの最も像側の面の曲率半径をRC4として、
    条件式:
    0.5<(RC2/RC4)<0.85
    を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  7. 前記第2群光学系の最も物体側の面が非球面であることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  8. 撮影用光学系として、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズを含むことを特徴とするカメラ。
  9. カメラ機能部の撮影用光学系として、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズを含むことを特徴とする携帯情報端末装置。
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