JP2008076451A - シャッター装置及びカメラモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁駆動のアクチュエータを用い、平面積の小型化、高トルク化を達成したシャッター装置を提供する。
【解決手段】鏡筒25に設けられた鏡筒窓9から入射する入射光を、遮光するためのシャッター窓21を一端に有し、他端を回転軸3で固定したシャッター羽根5と、シャッター羽根5と連動するように、シャッター羽根5に固定して設けられた電磁コイル7と、電磁コイル7に通電を行う為の駆動手段と、シャッター羽根5の可動範囲内で、電磁コイル7の一部を所定の間隙を持って挟持して、かつ電磁コイル7の一部に対して磁束の流れを与える様に配置された磁束発生手段19とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話に用いられるカメラモジュールのシャッター羽根や絞り羽根などの羽根部材をアクチュエータ装置で駆動するようにしたカメラ用のシャッター装置及びカメラモジュールに関するものである。
その技術分野においては、カメラ用のシャッター装置を含めたカメラモジュールの平面積の低減と光軸方向の薄型化等の小型化要求は高いものになってきている。そのような中、光軸方向薄型化を図るためにシャッター部を開閉する開閉駆動部を、シャッター部より撮像素子側のレンズ鏡筒の径方向外側に配置したことを特徴とするカメラモジュールが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のカメラモジュールについて説明する。図10は、従来の小型シャッターを用いたカメラモジュールの平面図である。本図はシャッター羽根によって開口部が閉じられ、撮像センサーに入射する光が遮光された状態を示している。従来のシャッター装置を用いたカメラモジュールは、鏡筒101、開口部115、シャッター羽根103、回転軸105、永久磁石107、励磁コイル109、出力軸111が設けられ、出力軸111は永久磁石107と一体であり、出力軸111はシャッター羽根103の長穴113に摺動可能に接続されている。そして、シャッター羽根103を開閉する開閉駆動部117は鏡筒101の径方向外側に配置されている。なお、従来のカメラモジュールの平面図においては、開閉駆動部117の磁気回路を構成するための磁性材ヨークは図示していない。
シャッター羽根103の動作としては、表裏2極に着磁された永久磁石107の磁束と、励磁コイル109を励磁することにより生じる磁束とにより、矢印方向の推力が生じ、この推力によって永久磁石107が移動し、永久磁石107と一体である出力軸111の位置が移動し、シャッター羽根103の回転軸105と出力軸111との距離が変化することからシャッター羽根103の長穴113内での出力軸111の位置が変化し、シャッター羽根103を開口部115に対して開閉させることができる。
特開2005−128452号公報(第2−4頁、第5図)
しかしながら、この特許文献1に記載の従来の小型シャッターを用いたカメラモジュールは、下記に記載の問題点を有する。
携帯電話に組み込まれる小型カメラモジュールは、光軸方向の高さを低くすることや、光軸方向に垂直な面である平面積を小さくするなど、モジュールを小型化することが要求されている。図10に示すように、開閉駆動部117を構成する励磁コイル109、永久磁石107は、鏡筒101周辺に配置されており、カメラモジュールの平面積が大きくなってしまい、平面積の小型化が達成できない。
また、開閉駆動部117の駆動力を伝達する出力軸111は、シャッター羽根103に設けられた長穴113に摺動可能に接続しており、出力軸111に加わる駆動力によって、長穴113周辺に力を伝達し、シャッター羽根103を駆動させて、シャッター羽根103を開口部115に対して開閉させることができるが、シャッター羽根103の回転方
向に対して、出力軸111の移動方向が異なるために、開閉駆動部117の駆動力よりもシャッター羽根回転に寄与する力は小さいものとなってしまう。
さらに、回転軸105と出力軸111との距離が短いため、シャッター羽根回転トルクが小さくなる。従って、一定スピードで駆動させるためには開閉駆動部117により生じる力を大きくする必要があるが、この場合は開閉駆動部117のサイズが大きくなり、開閉駆動部117の小型化が難しく、平面積の小型化が難しい。
そこで本発明は上記課題を解決し、電磁駆動の開閉駆動部を用い、平面積の小型化、高トルク化を達成したシャッター装置及びカメラモジュールを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、基本的には、下記に記載されたような技術構成を採用するものである。
本発明のシャッター装置は、鏡筒に設けられた鏡筒窓から入射する入射光を、遮光するためのシャッター窓を一端に有し、他端を回転軸で固定したシャッター羽根と、シャッター羽根と連動するように、シャッター羽根に固定して設けられた電磁コイルと、電磁コイルに通電を行う為の駆動手段と、シャッター羽根の可動範囲内で、電磁コイルの一部を所定の間隙を持って挟持して、かつ電磁コイルの一部に対して磁束の流れを与える様に配置された磁束発生手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のシャッター装置における、前述した磁束発生手段は、永久磁石とヨークにより構成されており、永久磁石とヨークとによって、電磁コイルの一部に対して磁束の流れを与えるようにしたことを特徴とするものである。
また、シャッター羽根は、扇形形状となっており、回転軸は扇形形状における頂角近傍に設けられており、シャッター窓は扇形形状における円弧部近傍に設けられていることを特徴とするものである。
また、鏡筒窓から入射する入射光から光学像を撮像するための撮像センサーを内挿する鏡筒と、鏡筒窓の被写体側に設けられた、シャッター装置とを備えることを特徴とする。
また、電磁コイルにおけるコイル芯と、鏡筒窓から入射する入射光の光軸とが平行となるように電磁コイルと磁束発生手段とを配置することを特徴とする。
また、電磁コイルにおけるコイル芯と、鏡筒窓から入射する入射光の光軸とが直交となるように、電磁コイルと磁束発生手段とを配置することを特徴とするものである。
本発明によれば、一端にシャッター窓を有し、他端を回転軸で固定したシャッター羽根と、シャッター羽根と連動するように、シャッター羽根に固定して設けられた電磁コイルと、電磁コイルに通電を行う為の駆動手段と、シャッター羽根の可動範囲内で、電磁コイルの一部を所定の間隙を持って挟持して、かつ電磁コイルの一部に対して磁束の流れを与える様に配置された磁束発生手段とを備えるため、シャッター装置及びカメラモジュールの平面積サイズを小さくすることができ、大きな駆動トルクを得ることができるという効果がある。
また、磁束発生手段は、永久磁石とヨークにより構成されており、永久磁石とヨークとによって、電磁コイルの一部に対して磁束の流れを与えるようにしたため、磁気回路は閉
磁路を形成でき、永久磁石の磁束を効率良く間隙部に集中させることができるため、電磁コイルとの間に生じる推力を大きく得ることができ、磁束発生手段を小型化でき、シャッター装置及びカメラモジュールの平面積を小さくすることができる。
また、シャッター羽根は、扇形形状となっており、回転軸は扇形形状における頂角近傍に設けられており、シャッター窓は扇形形状における円弧部近傍に設けられているため、シャッター羽根動作範囲を小さくすることができ、シャッター装置及びカメラモジュールの平面積を小さくすることができる。
以下、本発明のシャッター装置を用いたカメラモジュールの構成について説明する。図1から図8は、実施例1におけるカメラモジュールを示し、図9は実施例2におけるカメラモジュールを示す。各実施例において同一の構成要素については、同一番号を付与し、説明は省略する。以下、図に基づいて具体的な実施例について説明する。
図1は、実施例1のシャッター装置を用いたカメラモジュールの構成を示す図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)における断面aa’における断面図を示している。本実施例のシャッター装置を用いたカメラモジュールは、図1(a)、図1(b)に示すように、複数のレンズ29を保持した鏡筒25を備え、鏡筒25には鏡筒窓9が設けられ、この鏡筒25は基台31上に保持されている。また、鏡筒25の下面側には、鏡筒窓9から入射する入射光から光学像を撮像するためのCCDやCMOS等の撮像センサー13を内挿し、赤外線除去フィルター33や、IC部品やコンデンサなどの部品が実装されている基板(図示せず)が配置されている。
また、鏡筒窓9に対して光軸1方向の被写体側にシャッター装置23が設けられている。シャッター装置23は、一端にシャッター窓21を、他端に回転軸3を有し、回転軸3は鏡筒25の径方向外側に置かれ、回転軸3によって回転自在に固定したシャッター羽根5と、シャッター羽根5と連動するようにシャッター羽根5に固定して設けられた電磁コイル7と、シャッター羽根5の可動範囲内で電磁コイル7の一部を所定の間隙を持ってシャッター羽根5を挟持して、かつ電磁コイル7の一部に対して磁束の流れを与える様に配置された磁束発生手段19を備える。そして、電磁コイル7におけるコイル芯15と、鏡筒窓9から入射する入射光の光軸1とが略平行となるように電磁コイル7と磁束発生手段19とを配置している。
ここで、シャッター羽根5と電磁コイル7について説明する。図2はシャッター羽根5と電磁コイル7を示す分解斜視図である。
シャッター羽根5は扇形形状となっており、扇形形状における円弧部近傍である一端にシャッター窓21を有し、扇形形状における頂角近傍である他端を回転軸3で回転自在に固定したものであり、シャッター窓21の周辺には被写体側に突出する電磁コイルの巻枠6が形成されている。巻枠6の平面形状は略四辺形形状をしており、上面はシャッター羽根5と略平行平面になっている。この巻枠6の外周に溝に沿って電磁コイル7が巻回されている。また、電磁コイル7は、略四辺形形状をしており、回転軸3に対しての径方向に略平行な部分を左辺部51、右辺部53、周方向に略平行な部分を上辺部55、下辺部57となる。さらに、電磁コイル7の視認側には電磁コイルのカバー8が配置され、電磁コイル7がシャッター羽根5とカバー8とで狭持されている。なお、カバー8には、シャッター羽根5に設けるシャッター窓21に対応する位置に同じ大きさのシャッター窓21が形成されている。
そして、電磁コイル7の両端は、シャッター羽根5の回転軸3の近傍より引き出されて外部の電気的接続部に接続され、電気的接続部は電磁コイル7に通電するための駆動手段27に接続されており、電圧パルスを印加することが可能となっている。このように、シャッター羽根5は電磁コイル7の巻枠6を兼ねた構造である。なお、シャッター羽根5の形状は扇形形状に限定されるものではなく、カメラモジュールの平面積を小さくできる形状であれば良い。
次に磁束発生手段19の構成について説明する。図3は磁束発生手段19の斜視図である。磁束発生手段19は、第1の磁気回路35、第2の磁気回路37から構成され、第1の磁気回路35は、第1の下ヨーク39、第1の永久磁石41、第1の上ヨーク43から構成され、第2の磁気回路37は、第2の下ヨーク45、第2の永久磁石47、第2の上ヨーク49から構成されている。
そして、第1の永久磁石41、第2の永久磁石47は厚み方向に2極局に着磁されており、本実施例においては、第1の永久磁石41のS極面と第1の下ヨーク39とが接着等で固定されている。また、第2の永久磁石47はN極面と、第2の下ヨーク45とが接着等で固定されている。
第1の下ヨーク39と第1の上ヨーク43とは、磁気的に結合してコの字型をしており、第1の上ヨーク43と第1の永久磁石41のN極面とは一定間隔の空気層である間隙部を有している。第2の下ヨーク45と第2の上ヨーク49とは、磁気的に結合してコの字型をしており、第2の上ヨーク49と第2の永久磁石47のS極面とは一定間隔の空気層である間隙部を有している。このように構成された第1の磁気回路35と第2の磁気回路37とは、鏡筒25の被写体側の所定の位置に配置され、そのコの字状の開口部が互いに対向するように配置されている。なお、第1、第2の磁気回路35、37からなる磁束発生手段19は他に固定部材を設けて鏡筒25の被写体側の所定の位置に位置するように配置、固定しても良い。
次に、磁束発生手段19における磁束の流れについて説明する。図4(a)は第1の磁気回路35の側面図である。図4(b)は第2の磁気回路37の側面図である。図4(a)に示すように第1の永久磁石41のN極面から出た磁束は、第1の永久磁石41のN極面と第1の上ヨーク43とにより形成される空気層の間隙部を通り、第1の上ヨーク43に流れ込み、第1の上ヨーク43から第1の下ヨーク39へと流れ、第1の永久磁石41のS極面へ流れることで、第1の磁気回路35を構成している。
また、図4(b)に示すように第2の永久磁石47のN極面から出た磁束は第2の下ヨーク45に流れ込み、第2の下ヨーク45から第2の上ヨーク49へと流れ、第2の上ヨーク49の磁石対向面から第2の永久磁石47のS極へと、空気層の間隙部を通り流れることで第2の磁気回路37を構成している。
次に、磁束発生手段19の間隙部に挿入される電磁コイル7及びシャッター羽根5が第1の状態にある場合を説明する。図5は第1の状態を示す図であり、図5(a)は磁束発生手段の上ヨーク、下ヨークを図示しない平面図で、図5(b)は図5(a)における断面cc’における断面図を示してある。
第1の状態とは、シャッター羽根5に設けられたシャッター窓21と、鏡筒窓9とが光軸1に対して一致している状態であり、この時鏡筒窓9から入射する入射光はシャッター窓21を通り、鏡筒窓9を通過し、レンズ29へとはいり、光学像を撮像することができる。このとき、電磁コイル7の左辺部51は第1の磁気回路35の間隙部奥に位置し、電磁コイル7の右辺部53は第2の磁気回路37の間隙部入り口に位置する。
第1の状態においてカメラのシャッターボタンが押されると、撮像センサー13に蓄積されていた電荷が放出されるための信号が制御回路から出され、その後、撮影のための新たな電荷が撮像センサー13に蓄積され始める。そして、被写体の輝度に対応した一定時間が経過すると、再び制御回路からの信号によって、シャッター羽根5が第2の状態に移動する。
次に、磁束発生手段19の間隙部に挿入される電磁コイル7及びシャッター羽根5が第2の状態にある場合を説明する。図6は第2の状態を示す図であり、図6(a)は磁束発生手段の上ヨーク、下ヨークを図示しない平面図で、図6(b)は図6(a)における断面dd’における断面図を示してある。
第2の状態とは、シャッター羽根5に設けられたシャッター窓21と、鏡筒窓9とが光軸1に対して一致しない状態であり、鏡筒窓9はシャッター羽根5によって遮光されているため、入射光は撮像センサー13に届かない。このとき、電磁コイル7の左辺部51は第1の磁気回路35の間隙部入り口に位置し、電磁コイル7の右辺部53は第2の磁気回路37の間隙部奥に位置することになる。
第2の状態においては、シャッター羽根5が停止後、撮像センサー13で光電変換された撮像情報が画像処理回路を介して記憶装置に転送される。
次に、電磁コイル7に通電した際のシャッター羽根5の動作について説明する。図7はシャッター羽根が第1の状態にある場合において、シャッター羽根5を第1の状態から第2の状態に移動させるために電磁コイル7に通電した際に作用する力の方向を示した図である。図7(a)はシャッター羽根5、電磁コイル7、永久磁石の位置関係を示す平面図であり、ここでは上ヨーク、下ヨークは図示していない。また、図7(b)は図7(a)における断面ee’における断面図であり、こちらは上ヨーク、下ヨークの断面も表示してある。
シャッター羽根5の位置が第1の状態において、電磁コイル7の右辺部53を流入端とし左辺部51が流出端となるように時計回転方向に電流Iを流して電磁コイル7を励磁した状態を第1の励磁とする。
このとき、第1の磁気回路35によって、電磁コイル7左辺部51の位置する間隙部には、第1の永久磁石41から上ヨーク43の方向に磁束φ1が生じており、磁束φ1と電磁コイル7による電流Iとによって推力f11が第1の磁気回路35から第2の磁気回路37に向かう方向に生じ、また、第2の磁気回路37によって、電磁コイル7の右辺部53の位置する間隙部には第2の上ヨーク49から第2の永久磁石47の方向に磁束φ2が生じ、磁束φ2と電流Iとによって推力f12が第1の磁気回路35から第2の磁気回路37に向かう方向に生じる。
そして、シャッター羽根5に作用する推力F1はF1=f11+f12とすることができ、シャッター羽根5を駆動させるための回転トルクT1は、回転軸3から推力の作用する推力作用位置までの距離をrとしたとき、回転トルクT1=F1×rとなる。
このように、シャッター羽根の回転軸3の中心と、推力作用位置との距離rを長くとることができるために、回転トルクT1を大きくすることができる。
また、推力F1は間隙部の磁束密度をB、電磁コイル7に流れる電流をI、電磁コイル7の左辺部51、右辺部53の長さをLとしたとき、F1=B×I×Lとして記述できる
。そして、電磁コイル7の上辺部55と回転軸3の位置関係は変えることなく、電磁コイル7の下辺部57を回転軸3近傍に配置することが可能であるため、電磁コイル7の右辺部53、左辺部51の長さLを長くとることができる。従って、カメラモジュールの平面積を大きくしなくても長さLを長く取ることができ、高トルクを達成することができる。
そして、シャッター羽根5が第1の状態から第2の状態に移動し、第2の状態にあるとき、第1の励磁を継続することでシャッター羽根5は第2の状態に安定的に保持され、撮像センサーに入射光の入らない遮光状態を維持することができる
図8は、シャッター羽根が第2の状態にある場合において、シャッター羽根を第2の状態から第1の状態に移動させるために電磁コイル7に通電した際に作用する力の方向を示した図である。図8(a)はシャッター羽根5、電磁コイル7、永久磁石の位置関係を示す平面図であり、ここでは上ヨーク、下ヨークは図示していない。また、図8(b)は図8(a)における断面ff’における断面図であり、こちらは上ヨーク、下ヨークの断面も表示してある。
シャッター羽根5の位置が第2の状態において、電磁コイル7の左辺部51を流入端とし右辺部53が流出端となるように反時計回転方向に電流Iを流して電磁コイル7を励磁した状態を第2の励磁とする。
このとき、第1の磁気回路35によって、電磁コイル7左辺部51の位置する間隙部には、第1の永久磁石41から上ヨーク43の方向に磁束φ1が生じており、磁束φ1と電磁コイル7による電流Iとによって推力f21が生じ、また、第2の磁気回路37によって、電磁コイル右辺53の位置する間隙部には第2の上ヨーク49から第2の永久磁石47の方向に磁束φ2が生じており、磁束φ2と電流Iとによって推力f22が生じる。
そして、推力f21とf22は回転軸に対して時計回り方向であり、シャッター羽根5に作用する推力F2はF2=f21+f22とすることができ、シャッター羽根5を駆動させるための回転トルクT2は、回転軸3から推力の作用する推力作用位置までの距離をrとしたとき、回転トルクT2=F2×rとなる。
従って、シャッター羽根5の回転軸3の中心と、推力作用位置との距離rを長くとることができるために、回転トルクT2を大きくすることができ、高トルクを達成できる。
また、推力F2は間隙部の磁束密度をB、電磁コイルに流れる電流をI、電磁コイルの左辺部51、右辺部53の長さをLとしたとき、F2=B×I×Lとして記述できる。そして、電磁コイル7の上辺部55と回転軸3の位置関係は変えることなく、電磁コイル7の下辺部57を回転軸3近傍に配置することが可能であるため、電磁コイル7の右辺部53、左辺部51の長さLを長くとることができる。従って、カメラモジュールの平面積を大きくしなくても長さLを長く取ることができ、高トルクを達成することができる。
そして、シャッター羽根5が第2の状態から第1の状態に移動し、第1の状態にあるとき、第2の励磁を継続することでシャッター羽根は第1の状態に安定的に保持され、シャッター窓21と鏡筒窓9とが一致し、鏡筒窓9が開口された状態を維持することができる。
この様に、一端にシャッター窓21を有し、他端を回転軸3で固定したシャッター羽根5と、シャッター羽根5と連動するようにシャッター羽根5に固定して設けられた電磁コイル7と、シャッター羽根5の可動範囲内で、電磁コイル7の一部を所定の間隔を持って挟持して、電磁コイル7の一部に対して磁束の流れを与える様に配置された磁束発生手段
19とを備える構成であるため、従来の構成に比べて、カメラモジュールの平面積サイズを格段に小さくすることができる。
また、シャッター羽根5は扇形形状をしていることから、第1の状態においては、電磁コイル7の左辺51がカメラモジュールの一辺に略平行になることができ、第2の状態においては電磁コイル7の右辺53がカメラモジュールの他の一辺に略平行にすることができるため、シャッター動作範囲を効率良くカメラモジュール内に納めることが可能であり、カメラモジュールの平面積を小さくすることができる。
また、本発明のシャッター装置は、磁束発生手段19による生じるシャッター羽根5の推力が回転軸3の中心とする周方向であるため、シャッター羽根5を回転移動させるための回転トルクとして有効に作用させることができる。更に、磁束発生手段19により生じる推力の作用点と回転中心との距離を長くとることができ、大きなトルクとして作用させることができる。また、コイル有効長を長くすることも可能な構成であるため、カメラモジュールの平面積を大きくすることなく、推力を大きくすることができ、高トルクを得ることができる。
以下、本発明の実施例2シャッター装置の構成について説明する。図9は、実施例2のシャッター装置の構成を示す斜視図である。
実施例2のシャッター装置は、図9に示すように基本的な構成は実施例1と同様で、電磁コイル7におけるコイル芯15と、光軸1とが略垂直となるように電磁コイル7と磁束発生手段19とを配置した例である。本実施例のシャッター羽根5は、一端にシャッター窓21を有し、他端を回転軸3で回転自在に固定したものであり、シャッター窓21を挟んで回転軸3と対向する端部に沿って電磁コイル7を配置したものである。この電磁コイル7はコイル芯15と、光軸1とが略垂直となるように形成されている。なお、電磁コイルの巻枠、カバーについては、図を分かり易くするために省略してあるが実施例1に類似した構成であり、巻枠の平面形状は略四辺形形状をしており、その平面はシャッター羽根5と略垂直となるように配置されている。また、第1の磁気回路35と第2の磁気回路37とは、鏡筒25の被写体側の所定の位置に配置され、そのコの字状の開口部が被写体側を向くように配置される。この第1の磁気回路35と第2の磁気回路37とで電磁コイル7が挟持され、かつ回転軸3を中心に回転移動ができるようにシャッター羽根5が配置されている。
この様に、本実施例のシャッター装置は、一端にシャッター窓21を有し、他端を回転軸3で固定したシャッター羽根5と、シャッター羽根5と連動するようにシャッター羽根5に固定して設けられた電磁コイル7と、シャッター羽根5の可動範囲内で、電磁コイル7の一部を所定の間隔を持って挟持して、電磁コイル7の一部に対して磁束の流れを与える様に配置された磁束発生手段19とを備える構成であり、電磁コイル7におけるコイル芯15と、光軸1とが略垂直となるように電磁コイル7と磁束発生手段19とを配置しているため、従来の構成に比べて、カメラモジュールの平面積サイズを小さくすることができる。
本発明のシャッター装置を用いたカメラモジュールの斜視図及び断面図である。 本発明のシャッター羽根の分解斜視図である。 本発明の磁束発生手段の分解図である。 本発明の磁束発生手段における磁束の流れ図である。 本発明のシャッター装置における第1の状態である。 本発明のシャッター装置における第2の状態である。 本発明のシャッター装置における第1の励磁である。 本発明のシャッター装置における第2の励磁である。 本発明の第2の実施形態である。 従来のシャッター装置の平面図である
符号の説明
1 光軸
3 回転軸
5 シャッター羽根
6 巻枠
7 電磁コイル
8 カバー
9 鏡筒窓
11 永久磁石
13 撮像センサー
15 コイル芯
17 ヨーク
19 磁束発生手段
21 シャッター窓
23 シャッター装置
25 鏡筒
27 駆動手段
29 レンズ
31 基台
33 赤外線除去フィルター
35 第1の磁気回路
37 第2の磁気回路
39 第1の下ヨーク
41 第1の上ヨーク
43 第2の下ヨーク
45 第2の上ヨーク

Claims (6)

  1. 鏡筒に設けられた鏡筒窓から入射する入射光を、遮光するためのシャッター窓を一端に有し、他端を回転軸で固定したシャッター羽根と、
    当該シャッター羽根と連動するように、前記シャッター羽根に固定して設けられた電磁コイルと、
    当該電磁コイルに通電を行うための駆動手段と、
    前記シャッター羽根の可動範囲内で、電磁コイルの一部を所定の間隙を持って挟持して、かつ前記電磁コイルの一部に対して磁束の流れを与える様に配置された磁束発生手段と、を備える
    ことを特徴とするシャッター装置。
  2. 前記磁束発生手段は、永久磁石とヨークとにより構成されており、
    前記永久磁石と前記ヨークとによって、前記電磁コイルの一部に対して磁束の流れを与えるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のシャッター装置。
  3. 前記シャッター羽根は、扇形形状となっており、
    前記回転軸は、前記扇形形状における頂角近傍に設けられており、
    前記シャッター窓は、前記扇形形状における円弧部近傍に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシャッター装置。
  4. 前記鏡筒窓から入射する入射光から光学像を撮像するための撮像センサーを内挿する鏡筒と、
    前記鏡筒窓の被写体側に設けられた、請求項1から3のいずれか一項に記載のシャッター装置と、を備える
    ことを特徴とするカメラモジュール。
  5. 前記電磁コイルにおけるコイル芯と、前記鏡筒窓から入射する入射光の光軸とが略平行となるように、前記電磁コイルと前記磁束発生手段とを配置する
    ことを特徴とする請求項4に記載のカメラモジュール。
  6. 前記電磁コイルにおけるコイル芯と、前記鏡筒窓から入射する入射光の光軸とが略直交となるように、前記電磁コイルと前記磁束発生手段とを配置する
    ことを特徴とする請求項4に記載のカメラモジュール。





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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103913926A (zh) * 2013-01-08 2014-07-09 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 取像镜头遮蔽结构
JP2015114359A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 日本電産コパル株式会社 レンズ駆動装置

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