JP2010008946A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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大輔 樋口
Takeshi Sue
猛 須江
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Abstract

【課題】レンズを大径化しても、真空チャックによる天板部の吸着が可能、天板部のシールド部材としての機能の確保、天板部のヨークとしての機能の確保、あるいはレンズに対して被写体側が開放状態であっても異物の侵入防止を図ることのできるレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】レンズ駆動装置1において、ケース18の天板部18bに形成した開口部18cの内径寸法は、レンズ121の有効径よりも大きくてレンズ121の外径寸法よりも小さいため、天板部18bとして残っている部分が広い。ケース18において、筒状部18aは両端で開口する筒状部材180によって構成され、天板部18bは、筒状部材180の被写体側端部180aに固定された天板部材185からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズを備えた移動体を支持体の内側で光軸方向に駆動するレンズ駆動装置に関するものである。
カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラなどに搭載されたカメラは、レンズを光軸方向に変位駆動させるレンズ駆動装置を有している(特許文献1参照)。
このようなレンズ駆動装置は、図9(a)、(b)に示すように、概ね、レンズ121を備えた移動体3と、この移動体3の外周側を覆う筒状部18a、および移動体3の被写体側を覆う天板部18bを備えたケース18を備えた支持体2と、矢印Aおよび矢印Bで示すように、移動体3を光軸Xに沿って磁気駆動するレンズ駆動機構5とを有しており、ケース18は通常、深絞り加工により、筒状部18aおよび天板部18bが一体に形成された金属部品である。ここで、天板部18bには、レンズ121に対する光路を確保する開口部18wが形成されており、かかる開口部18wの内径寸法Dwは、レンズ121の外径寸法Dbよりも大きく設計されている。なお、図9(a)、(b)に示す構成は、本願発明の特徴を説明するために本願発明者が案出した参考例であり、従来技術ではない。
特開2007−65432号公報
このようなレンズ駆動装置では、カメラの画素数の増大などの影響によってレンズ121として大型のものが用いられる傾向にあり、その結果、天板部18bの開口部18wが益々大径化し、天板部18bの面積が狭くなる傾向にある。それ故、例えば、レンズ駆動装置を製造する際、ケース18の天板部18bを真空チャックで吸着しようとしても、天板部18bが狭くて、ケース18を吸着できないという問題点がある。また、ケース18を金属製とすることにより、ケース18を電磁シールドに利用している場合には、天板部18bの開口部18wが大径化すると、シールド機能が低下するという問題点がある。さらに、ケース18を磁性体により形成することによって、ケース18をレンズ駆動機構5のヨークとして利用している場合、天板部18bの開口部18wが大径化すると、ヨークとしての機能が低下するという問題点がある。さらにまた、レンズ121に対して被写体側を開放状態で製造する場合や、完成品の段階でレンズ121に対して被写体側が開放状態になっている場合、天板部18bの開口部18wが大径化すると、開口部18wからケース18の内部に異物が侵入してレンズ121に付着するなどの問題点が発生しやすくなる。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、レンズを大径化しても、真空チャックによる天板部の吸着が可能、天板部のシールド部材としての機能の確保、天板部のヨークとしての機能の確保、あるいはレンズに対して被写体側が開放状態であっても異物の侵入防止を図ることのできるレンズ駆動装置を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明では、レンズを備えた移動体と、該移動体の周りを囲む筒状部、および当該移動体を被写体側で覆う天板部を備えた支持体と、前記移動体をレンズ光軸に沿って磁気駆動するレンズ駆動機構と、を有し、前記天板部には、前記レンズに対する光路を確保する開口部が形成されたレンズ駆動装置において、前記開口部の内径寸法は、前記レンズの外径寸法よりも小さいことを特徴とする。
本発明において、前記開口部の内径寸法は、前記レンズの全動作範囲にわたって前記天板部に起因する画像のケラレが発生させない大きさであることが好ましい。
本発明では、支持体の天板部に形成した開口部の大きさについては、所定の大きさ以上であれば、レンズに対する光路を好適に確保でき、レンズの全動作範囲にわたって画像のケラレが発生しないことに着目して、開口部の内径寸法についてはレンズの外径寸法よりも小さくしてある。このため、レンズが大型化しても、天板部として残っている部分が広い。従って、天板部を真空チャックで吸着することが可能である。また、天板部および筒状部を金属製とすることにより、シールド機能をもたせた場合には、十分なシールド機能を発揮する。さらに、天板部および筒状部を磁性材とすることにより、ヨークとしての機能をもたせた場合には、十分に機能する。さらにまた、レンズに対して被写体側を開放状態で製造する場合や、完成品の段階でレンズに対して被写体側を開放状態で使用する場合には、開口部からの異物の侵入を防止することができる。すなわち、レンズに対して被写体側にはフィルタやシャッタ機構など配置する場合があるが、このような場合でも、製造途中ではレンズに対して被写体側が開放状態になっていることがあることから、本発明によれば、かかる構成のレンズ駆動装置であっても、開口部からの異物の侵入を防止することができる。
本発明において、前記支持体は、前記筒状部および前記天板部が金属製であることが好ましい。このように構成すると、筒状部および天板部を電磁シールド材として十分、機能させることができる。
本発明において、前記支持体は、前記筒状部および前記天板部が磁性材からなることが好ましい。このように構成すると、筒状部および天板部をレンズ駆動機構のヨークとして利用することができる。
本発明において、前記筒状部は筒状部材から構成され、前記天板部は、前記筒状部材とは別体の天板部材から構成され、前記天板部材は、前記筒状部材の被写体側端部に固定されていることが好ましい。このように構成すると、筒状部材の内側に、レンズを備えた移動体を配置した後、筒状部材の被写体側端部に天板部材を固定することができる。
本発明において、前記天板部材は、前記筒状部材の被写体側端部に溶接されていることが好ましい。すなわち、天板部材を筒状部材の被写体側端部に固定するにあたっては、接着や溶接を利用できるが、溶接を利用すれば、接着と違って、天板部材と筒状部材の被写体側端部との間に接着剤が介在せず、天板部材と筒状部材の被写体側端部とを直接、繋げることができる。このため、天板部材と筒状部材とを電気的あるいは磁気的に接続することができるので、天板部材と筒状部材とを電磁シールド部材やヨークとして利用するのに適している。
本発明において、前記筒状部材の被写体側端部および前記天板部材のうちの一方側には他方側に向けて突出する突部が形成され、他方側には前記突部が嵌る凹部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、筒状部材と天板部材の位置合わせを容易かつ確実に行なうことができる。
本発明において、前記筒状部材は、被写体側端部で内側あるいは外側に張り出した張り出し部を備え、前記天板部材は、前記被写体側端部および前記張り出し部に重なっていることが好ましい。このように構成すると、筒状部材と天板部材とが接する部分を広くすることができるので、天板部材を筒状部材に強固に固定することができる。
本発明において、前記天板部材の端部は、前記筒状部材から外周側に張り出していることが好ましい。すなわち、筒状部と天板部が一体の場合、その形状については加工面での大きな制約があって、天板部が筒状部から外周側に張り出している構成を実現することは困難であるが、筒状部と天板部が別部材からなる場合には、天板部材の端部が筒状部材の被写体側端部で外側に張り出した構造を容易に実現することができ、かかる張り出し部を形成すれば、張り出し部を利用して位置決めなどを行なうことができる。
本発明では、前記支持体において、前記筒状部と前記天板部とは一体の部品からなる構成を採用してもよい。
本発明では、支持体の天板部に形成した開口部の大きさについては、所定の大きさ以上であれば、レンズに対する光路を好適に確保でき、レンズの全動作範囲にわたって画像のケラレが発生しないことに着目して、開口部の内径寸法についてはレンズの外径寸法よりも小さくしてある。このため、レンズが大型化しても、天板部として残っている部分が広い。従って、天板部を真空チャックで吸着することが可能である。また、天板部および筒状部を金属製とすることにより、シールド機能をもたせた場合には、十分なシールド機能を発揮する。さらに、天板部および筒状部を磁性材とすることにより、ヨークとしての機能をもたせた場合には、十分に機能する。さらにまた、レンズに対して被写体側を開放状態で製造する場合や、完成品の段階でレンズに対して被写体側を開放状態で使用する場合には、開口部からの異物の侵入を防止することができる。すなわち、レンズに対して被写体側にはフィルタやシャッタ機構など配置する場合があるが、このような場合でも、製造途中ではレンズに対して被写体側が開放状態になっていることがあることから、本発明によれば、かかる構成のレンズ駆動装置であっても、開口部からの異物の侵入を防止することができる。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下に説明するレンズ駆動装置は、カメラ付き携帯電話機に使用することができるとともに、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、薄型のデジタルカメラ、PHS、PDA、バーコードリーダ、監視カメラ、車の背後確認用カメラ、光学的認証機能を有するドア等に用いることができる。
[実施の形態1]
(レンズ駆動装置の全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。図2(a)、(b)は、図1に示すレンズ駆動装置1の動作を模式的に示す説明図、および筒状部材と天板部材との接合部分を拡大して示す断面図である。なお、図2の左半分は、スリーブ13が無限遠の位置(通常撮影位置)にあるときの図を示しており、図2の右半分は、スリーブ13がマクロ位置(接写撮影位置)にあるときの図を示している。
図1(a)、(b)、および図2(a)において、本形態のレンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話機などに用いられる薄型カメラにおいて、例えば3枚のレンズ121を光軸X方向に沿って被写体(物体側)に近づくA方向(前側)、および被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるためのものであり、略直方体形状を有している。レンズ駆動装置1は、概ね、3枚のレンズ121および固定絞りを内側に備えた円筒状のレンズホルダ12を保持した移動体3と、この移動体3を光軸X方向に沿って磁気駆動するレンズ駆動機構5と、レンズ駆動機構5および移動体3などが搭載された支持体2とを有している。移動体3は、円筒状のスリーブ13を備えており、その内側に円筒状のレンズホルダ12が固着されている。従って、移動体3の外形形状はスリーブ13によって規定され、略円柱形状を備えている。
支持体2は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するための矩形の撮像素子ホルダ19と、移動体3の周りおよび被写体側を覆う筒状部18aおよび天板部18bを備えたケース18と、ケース18の内側に配置されたスペーサ11とを備えており、スペーサ11、およびケース18の天板部18bの中央には、被写体からの光をレンズ121に取り込むための円形の開口部110、18cが各々形成されている。本形態において、本形態において、筒状部18aは角筒状であり、天板部18bは矩形形状を備えている。また、ケース18は、金属製であり、外部からレンズ駆動装置1に侵入しようとする電磁波ノイズやレンズ駆動装置1に外部に放出されようとする電磁波ノイズに対するシールド部材として利用されている。
レンズ駆動機構5は、スリーブ13の外周面に巻回された駆動コイル30と、駆動コイル30に鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体4とを備え、駆動コイル30および鎖交磁界発生体4により磁気駆動機構5aが構成されている。鎖交磁界発生体4は、駆動コイル30に対して外周側で対向する4つのマグネット17を備えている。
本形態において、ケース18は、鋼板などの強磁性板からなり、マグネット17に対するヨークとして利用されている。このため、ケース18は、鎖交磁界発生体4の一部として利用されている。すなわち、ケース18は、駆動コイル30の側面側および上面側を覆うような箱形状を有しており、マグネット17と駆動コイル30との間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができ、スリーブ13の移動量と、駆動コイル30に流す電流との間のリニアリティを向上させることができる。
ケース18において、対向する一対の側面部181は平面状に形成され、他方の対向する一対の側面部182は、両端部182aが内側に凹んでいる分、中央には外側に段差状に突出する凸部182bが形成されている。
本形態において、4つのマグネット17は各々、略三角柱形状を備えており、ケース18の筒状部18aの内周面のうち、4つの角部分に周方向で離間した状態で固定されている。4つのマグネット17はいずれも光軸X方向において磁気的に2分割されており、いずれにおいても内面と外面とが異なる極に着磁されている。また、4つのマグネット17では、例えば、上半分では内面がN極に着磁され、外面がS極に着磁され、下半分では、内面がS極に着磁され、外面がN極に着磁されている。従って、駆動コイル30は、マグネット17の上半分と下半分に対応して2分割されており、2分割された駆動コイルの巻回方向は反対である。このように、マグネット17を四隅に分割して配置すれば、ケース18の筒状部18aの辺部の中央部分において、ケース18とスリーブ13との隙間が狭くなっている場合でも、マグネット17に薄い部分が発生することを防止でき、マグネット17の強度を高めることができる。また、移動体3に搭載された駆動コイル30に対して、効率よくマグネット17の磁気力を作用させることができる。さらに、移動体3とケース18との間の四隅の空間を、マグネット17の配置スペースとして有効利用することにより、レンズ駆動装置1全体の小型化を図ることができる。
レンズ駆動機構5は、さらに、撮像素子ホルダ19とスリーブ13との間、およびスペーサ11とスリーブ13との間の各々にバネ部材14x、14yを備えている。2つのバネ部材14x、14yはいずれも、ベリリウム銅やSUS系鋼材などといった金属製であり、所定厚の薄板に対するプレス加工、あるいはフォトリソグラフィ技術を用いたエッチング加工により形成したものである。
バネ部材14xは、撮像素子ホルダ19およびスリーブ13に連結されており、移動体3をレンズ光軸Xに沿って移動可能に支持体2に支持された状態とする。また、バネ部材14yは、スペーサ11およびスリーブ13に連結されており、移動体3をレンズ光軸Xに沿って移動可能に支持体2に支持された状態とする。
また、バネ部材14x、14yのうち、撮像素子ホルダ19側に配置されたバネ部材14xは、バネ片14a、14bに2分割されており、駆動コイル30の2本の端末、巻き始め端部および巻き終わり端部は各々、バネ片14a、14bに接続される。その際、駆動コイル30の2本の端末のうち、被写体側の端末は、スリーブ13の外周面に形成された溝(図示せず)を通ることにより、駆動コイル30の下を潜ってバネ片14aまで引き回されている。また、バネ部材14xにおいて、バネ片14a、14bには各々、端子14cが形成されており、バネ部材14x(バネ片14a、14b)は駆動コイル30に対する給電部材としても機能する。
本形態において、レンズ駆動機構5は、さらに、スリーブ13の上端に保持されたリング状の磁性片130を備えており、このような磁性片130は、マグネット17との間に作用する吸引力により移動体3に対して光軸X方向の付勢力を印加する。このため、移動体3が無通電時に自重で変位することを防止することができるため、移動体3に所望の姿勢を維持させ、さらに耐衝撃性を向上させることが可能である。また、磁性片130は、一種のバックヨークとして作用し、マグネット17と駆動コイル30との間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができる。なお、磁性片としては、棒状の磁性体が用いられることもある。
スペーサ11は、ケース18の天板部18bの内面に取り付けられるとともに、中央には開口部110が形成された板部115を有している。板部115の四隅には、撮像素子側に突き出た小突起112が形成されている。
また、撮像素子ホルダ19には、その四隅に、被写体側に延びる小突起192が形成されている。撮像素子ホルダ19の小突起192およびスペーサ11の小突起112は、2つのバネ部材14x、14yを各々、支持体2に接続する際に用いられる。
スリーブ13の外周面には、外周側に向けて突出する突起13a、13bが形成されており、突起13a、13bは、レンズ121(レンズホルダ12)を挟む両側位置において、光軸Xに対して直交する方向に突出している。このように構成したスリーブ13(移動体3)をケース18(支持体2)内に配置すると、突起13a、13bは、隣接するマグネット17の間において、ケース18の凸部182bの内側に配置される。ここで、凸部182bは、光軸X方向に延びており、凸部182bは、移動体3が光軸X方向に移動した際、突起13a、13bの光軸X方向への移動を許容する移動路182eとして機能する。また、衝撃等で移動体3が光軸X方向と直交する方向(左右方向や周方向)に変位した場合、突起13a、13bがケース18の凸部182bの内壁に当接するため、それ以上の移動体3の光軸X方向と直交する左右方向における変位や、周方向への回転変位を防ぐことができる。
また、スリーブ13の上端面(被写体側の端面)には、バネ部材14yを連結するための小突起13yが周方向に複数形成されており、スリーブ13の下端面(撮像素子側の端面)には、バネ部材14xを連結するための小突起13xが周方向に複数形成されている。
(基本的な動作)
本形態のレンズ駆動装置1において、移動体3は、通常は撮像素子側(像側)に位置しており、このような状態において、駆動コイル30に所定方向の電流を流すと、駆動コイル30は、それぞれ上向き(前側)の電磁力を受けることになる。これにより、駆動コイル30が固着されたスリーブ13は、被写体側(前側)に移動し始めることになる。このとき、バネ部材14yとスリーブ13の前端との間、およびバネ部材14xとスリーブ13の後端との間には、それぞれスリーブ13の移動を規制する弾性力が発生する。このため、スリーブ13を前側に移動させようとする電磁力と、スリーブ13の移動を規制する弾性力とが釣り合ったとき、スリーブ13は停止する。その際、バネ部材14x、14yによってスリーブ13に働く弾性力に応じて、駆動コイル30に流す電流量を調整することで、スリーブ13(移動体3)を所望の位置に停止させることができる。本形態では、弾性力(応力)と変位量(歪み量)との間に線形関係が成立するバネ部材14x、14yを用いていることから、スリーブ13の移動量と駆動コイル30に流す電流との間のリニアリティを向上させることができる。また、2つのバネ部材14x、14yを用いていることから、スリーブ13が停止したときに光軸Xの方向に大きな釣り合いの力が加わることになり、光軸Xの方向に遠心力や衝撃力等の他の力が働いたとしても、より安定にスリーブ13を停止させることができる。さらに、レンズ駆動装置1では、スリーブ13を停止させるのに、衝突材(緩衝材)等に衝突させて停止させるのではなく、電磁力と弾性力との釣り合いを利用して停止させることとしているので、衝突音の発生を防ぐことも可能である。
(ケース18の詳細構成)
本形態において、ケース18は、筒状部18aを構成する横断面矩形の筒状部材180と、天板部18bを構成する矩形の天板部材185とからなる2つの部品によって構成されており、筒状部材180の被写体側端部180aに対して天板部材185を固定した構造になっている。このため、天板部材185は、筒状部材180の被写体側端部180aの平面形状と同一の平面形状を備えており、端部185a、185bのうち、端部185bには、筒状部材180(筒状部18a)の凸部182bと重なるように張り出した凸部185cが形成されている。
ここで、筒状部材180および天板部材185はいずれも、各種の金属のうち、磁性材料から構成されている。このため、ケース18(筒状部材180および天板部材185)は、外部からレンズ駆動装置1に侵入しようとする電磁波ノイズやレンズ駆動装置1に外部に放出されようとする電磁波ノイズに対するシールド部材として機能するとともに、磁束の漏れを防止するシールド部材(ヨーク)としての機能を有している。
本形態では、筒状部材180の被写体側端部180aに天板部材185を固定するにあたって、溶接が行なわれ、かかる溶接として、本形態では、レーザ溶接が行なわれている。このため、図2(b)に示すように、筒状部材180の被写体側端部180aと天板部材185とが直接、接合されている。
ここで、天板部材185には開口部18cが形成されているが、開口部18cは、図9を参照して説明した開口部18wと比較するとかなり小さい。すなわち、本形態においては、開口部18cの内径寸法Dcは、レンズ121の外径寸法よりも小さい。本形態では、レンズ121を複数枚、備えており、開口部18cの内径寸法Dcは、複数枚のレンズ121のうち、最も被写体側に位置するレンズ121の外径寸法よりも小さい。但し、開口部18cの内径寸法Dcは、画角、レンズ121の有効径、およびレンズ121の全動作範囲におけるレンズ121と開口部18cの距離を考慮して、レンズ121の全動作範囲にわたって天板部18bに起因する画像のケラレが発生させない大きさに設定されており、画像に開口部18cの内周縁が写り込むことがない。例えば、開口部18cの内径寸法Dcは、最も被写体側に位置するレンズ121の有効径Daより十分大きく、レンズ121が開口部18cから最も離間した最大フォーカス距離においても、開口部18の内周縁で入射光束がケラレない寸法に設定してある。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、支持体2に用いたケース18の天板部18bに形成した開口部18cの内径寸法Dcは、レンズ121の有効径Daよりも大きくてレンズ121の外径寸法Dbよりも小さい。すなわち、本形態では、開口部18cの大きさはレンズ121の有効径Daよりも大きければ、レンズ121の外径寸法Dbよりも小さくてもレンズ121に対する光路を十分確保することができることに着目して、開口部18cの内径寸法Dcについてはレンズ121の外径寸法Dbよりも小さくしてある。このため、本形態では、レンズ121が大型化した場合でも、天板部18bとして残っている部分が広い。
従って、本形態によれば、レンズ駆動装置1の製造途中、あるいは製造後、天板部18bを真空チャックで吸着して搬送などを行なうことができる。また、天板部18bおよび筒状部18aを金属製とすることにより、シールド材として利用した際、十分なシールド機能を発揮する。さらに、天板部18bおよび筒状部18aを磁性材とすることにより、ヨークとして利用した際、十分に機能する。さらにまた、レンズ121に対して被写体側を開放状態で製造する場合や、完成品の段階でレンズ121に対して被写体側を開放状態で使用する場合には、開口部18cからの異物の侵入を防止することができ、レンズ121への異物の付着を防止することができる。
かかる構成を採用すると、レンズ駆動装置1を組み立てる際、開口部18cからレンズ121を備えた移動体3を装着することが不可能であるが、本形態において、ケース18の筒状部18aは、両端で開口する筒状部材180によって構成され、ケース18の天板部18bは、筒状部材180とは別部品からなる天板部材185によって構成されている。このため、筒状部材180の内側に、レンズ121を備えた移動体3を配置した後、筒状部材180の被写体側端部180aに天板部材185を固定すればよいので、組み立てに支障がない。
また、本形態では、筒状部材180の被写体側端部180aに天板部材185を固定するにあたって、溶接が行なわれ、かかる溶接として、本形態では、レーザ溶接がおこなわれている。このため、筒状部材180の被写体側端部180aと天板部材185とは直接、接合され、筒状部材180の被写体側端部180aに天板部材185を接着剤で固定した場合と違って、状部材180の被写体側端部180aと天板部材185との間に接着剤が介在しない。それ故、ケース18を2つの部品(筒状部材180および天板部材185)から構成した場合でもシールド部材およびヨークとしての機能を十分に発揮する。特に、ケース18の電磁波ノイズに対するシールド性能が高ければ、レンズ駆動装置1を携帯電話機などに搭載する際、レンズ駆動装置1の近傍に電磁波発生源があってもかかる電磁波発生源の影響をレンズ駆動装置1が受けることがない。逆に、電磁波ノイズの影響を受けやすい部品をレンズ駆動装置1の近傍に配置しても、レンズ駆動装置1で発生した電磁波ノイズが周囲に影響を及ぼさないという利点がある。
[実施の形態2]
図3(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略するとともに、図3(b)には、図1(b)に示すレンズ駆動装置の構成要素のうち、レンズ121、レンズホルダ12、およびケース18(筒状部材180および天板部材185)のみを示してある。
図3(a)、(b)において、本形態のレンズ駆動装置1も、実施の形態1と同様、レンズ121を光軸X方向に沿って被写体(物体側)に近づくA方向(前側)、および被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるためのものであり、支持体2は、移動体3の周りおよび被写体側を覆う筒状部18aおよび天板部18bを備えたケース18を有している。
かかるケース18を構成するにあたって、本形態では、実施の形態1と同様、ケース18には、筒状部18aを構成する筒状部材180と、天板部18bを構成する天板部材185とからなる2つの部品が用いられており、筒状部材180の被写体側端部180aに対して天板部材185を固定してある。ここで、筒状部材180、および天板部材185はいずれも、各種の金属のうち、磁性材料から構成されているため、ケース18(筒状部材180および天板部材185)はシールド部材およびヨークとしての機能を有している。また、本形態でも、実施の形態1と同様、筒状部材180の被写体側端部180aに天板部材185を固定するにあたって、溶接が行なわれ、かかる溶接として、本形態では、レーザ溶接がおこなわれている。また、天板部材185には開口部18cが形成されているが、開口部18cの内径寸法は、最も被写体側に位置するレンズ121の外径寸法よりも小さいが、最も被写体側に位置するレンズ121の有効径よりも大きい。
ここで、筒状部材180の被写体側端部180aでは、相対向する2辺に、被写体側に向けて突出する突部180eが2つずつ形成されている一方、天板部材185の端部185aには、突部180eが嵌る凹部185eが形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
このように構成した場合も、ケース18の天板部18bに形成した開口部18cの内径寸法は、レンズ121の有効径よりも大きいが、レンズ121の外径寸法よりも小さい。このため、天板部18bとして残っている部分が広いので、レンズ駆動装置1の製造途中、あるいは製造後、天板部18bを真空チャックで吸着して搬送などを行なうことができるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、筒状部材180の被写体側端部180aには突部180eが形成されている一方、天板部材185の端部185aには、突部180eが嵌る凹部185eが形成されているため、突部180eと凹部185eとによって、筒状部材180と天板部材185とを正確に位置決めすることができるとともに、筒状部材180に天板部材185を強固に固定することができる。
[実施の形態3]
図4は、本発明の実施の形態3に係るレンズ駆動装置に用いた筒状部材180の被写体側端部180aおよび天板部材185の端部185bを拡大して示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1、2と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図4において、本形態のレンズ駆動装置1においても、実施の形態1と同様、ケース18には、筒状部18aを構成する筒状部材180と、天板部18bを構成する天板部材185とからなる2つの部品が用いられており、筒状部材180の被写体側端部180aに対して天板部材185をレーザ溶接により固定してある。
ここで、筒状部材180の被写体側端部180aでは、相対向する2辺に、外側および被写体側の双方に向けて突出した突部180gが形成されている一方、天板部材185の端部185aには突部180gが嵌る凹部185gが形成されている。ここで、突部180gは、筒状部材180の肉厚部分として形成されており、外周側への突出高さは、凸部182bの外周側への突出高さに比して同等以下である。その他の構成は実施の形態1、2と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本形態では、筒状部材180の被写体側端部180aでは、相対向する2辺に、外側および被写体側の双方に向けて突出した突部180gが形成されている一方、天板部材185の端部180aには突部180gが嵌る凹部185gが形成されているため、突部180gと凹部185gとによって、筒状部材180と天板部材185とを正確に位置決めすることができるとともに、筒状部材180に天板部材185を強固に固定することができる。
[実施の形態4]
図5(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態4に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略するとともに、図5(b)には、図1(b)に示すレンズ駆動装置の構成要素のうち、レンズ121、レンズホルダ12、およびケース18(筒状部材180および天板部材185)のみを示してある。
図5(a)、(b)において、本形態のレンズ駆動装置1においても、実施の形態1、2と同様、ケース18には、筒状部18aを構成する筒状部材180と、天板部18bを構成する天板部材185とからなる2つの部品が用いられており、筒状部材180の被写体側端部180aに対して天板部材185をレーザ溶接により固定してある。
ここで、天板部材185の端部185aには、被写体側とは反対側に向けて突出する突部185fが形成されている一方、筒状部材180の被写体側端部180aには突部185fが嵌る凹部180fが形成されている。その他の構成は実施の形態1、2と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本形態では、天板部材185の端部185aには突部185fが形成されている一方、筒状部材180の被写体側端部180aには突部185fが嵌る凹部180fが形成されているため、突部185fと凹部180fとによって、筒状部材180と天板部材185とを正確に位置決めすることができるとともに、筒状部材180に天板部材185を強固に固定することができる。
[実施の形態5]
図6(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態5に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略するとともに、図6(b)には、図1(b)に示すレンズ駆動装置の構成要素のうち、レンズ121、レンズホルダ12、およびケース18(筒状部材180および天板部材185)のみを示してある。
図6(a)、(b)において、本形態のレンズ駆動装置1においても、実施の形態1と同様、ケース18には、筒状部18aを構成する筒状部材180と、天板部18bを構成する天板部材185とからなる2つの部品が用いられており、筒状部材180の被写体側端部180aに対して天板部材185をレーザ溶接により固定してある。
ここで、筒状部材180の被写体側端部180aでは、相対向する2辺に、内側に向けて突出した張り出し部180iが形成されており、天板部材185は、筒状部材180の被写体側端部180aおよび張り出し部180iに重なっている。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略するが、本形態では、筒状部材180の被写体側端部180aに対して、内側に向けて突出した張り出し部180iを設けたため、筒状部材180と天板部材185とが重なる面積が広い。それ故、筒状部材180に天板部材185を強固に固定することができる。なお、張り出し部180iは、筒状部材180の4辺ス全てに形成してもよく、この場合、隣接する張り出し部180i同士が繋がっている構成を採用してもよい。
[実施の形態6]
図7(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態6に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略するとともに、図7(b)には、図1(b)に示すレンズ駆動装置の構成要素のうち、レンズ121、レンズホルダ12、およびケース18(筒状部材180および天板部材185)のみを示してある。
図7(a)、(b)において、本形態のレンズ駆動装置1においても、実施の形態1と同様、ケース18には、筒状部18aを構成する筒状部材180と、天板部18bを構成する天板部材185とからなる2つの部品が用いられており、筒状部材180の被写体側端部180aに対して天板部材185をレーザ溶接により固定してある。
ここで、天板部材185は、筒状部材180の平面形状よりも大きく、天板部材185の一方の端部185sは、筒状部材180から外周側に張り出している。また、本形態では、天板部材185の端部185sの縁には凹部185tが形成されており、本形態では、半円形の凹部185tが形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略するが、本形態では、天板部材185の一方の端部185sは、筒状部材180から外周側に張り出しているため、かかる端部185sであれば、任意の面積で形成することができる。このため、本形態によれば、レンズ駆動装置1を小型化した場合でも、天板部材185において、筒状部材180から外周側に張り出した端部185sを利用すれば、真空チャックを容易かつ確実に行なうことができる。また、天板部材185の端部185sを利用すれば、レンズ駆動装置1を携帯電話機などに搭載した際の固定部として利用することができる。
また、天板部材185の端部185sに形成した凹部185tを利用すれば、天板部材185の位置出しや、レンズ駆動装置1を携帯電話機などに搭載する際の位置出しに利用することができる。
[実施の形態6の改良例]
図6に示すように、実施の形態5では、筒状部材180の被写体側端部180aに、内側に張り出した張り出し部180iを設けたが、例えば、図7(b)に示すように、天板部材185の一方の端部185sを筒状部材180から外周側に張り出させた場合には、図7(b)に一点鎖線で示すように、筒状部材180の被写体側端部180aから外側に向けて張り出した張り出し部180uを形成し、かかる張り出し部180uと天板部材185の端部185sとの間でも溶接を行なってもよい。このように構成すると、筒状部材180と天板部材185との重なり面積が広いので、天板部材185を筒状部材180に強固に固定することができる。
[実施の形態7]
図8(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態7に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略するとともに、図8(b)には、図1(b)に示すレンズ駆動装置の構成要素のうち、レンズ121、レンズホルダ12、およびケース18のみを示してある。
図8(a)、(b)において、本形態のレンズ駆動装置1も、実施の形態1と同様、レンズ121を光軸X方向に沿って被写体(物体側)に近づくA方向(前側)、および被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるためのものであり、支持体2は、移動体3の周りおよび被写体側を覆う筒状部18aおよび天板部18bを備えたケース18を有している。
本形態でも、実施の形態1と同様、天板部18bには円形の開口部18cが形成されており、かかる開口部18cの内径寸法は、最も被写体側に位置するレンズ121の外径寸法よりも小さいが、最も被写体側に位置するレンズ121の有効径よりも大きい。
ここで、ケース18は、実施の形態1〜6と違って、筒状部18aおよび天板部18bを一体に備えた箱形の金属部品であり、磁性材料から構成されている。
このように構成した場合も、ケース18の天板部18bに形成した開口部18cの内径寸法は、レンズ121の有効径よりも大きいが、レンズ121の外径寸法よりも小さいこのため、天板部18bとして残っている部分が広い。従って、レンズ駆動装置1の製造途中、あるいは製造後、天板部18bを真空チャックで吸着して搬送などを行なうことがでる。また、ケース18をシールド材として利用した際、十分なシールド機能を発揮する。さらに、ケース18をヨークとして利用した際、十分な集磁機能を発揮する。さらにまた、レンズ121に対して被写体側を開放状態で製造する場合や、完成品の段階でレンズ121に対して被写体側を開放状態で使用する場合には、開口部18cからの異物の侵入を防止することができ、レンズ121への異物の付着を防止することができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態は、一枚のレンズ121を使用した単焦点のオートフォーカスタイプのレンズ駆動装置や、複数枚のレンズ121の相対位置が切り換わらない単焦点のオートフォーカスタイプのレンズ駆動装置に本発明を適用した例であったが、複数枚のレンズ121の相対位置を切り換え可能なズームレンズを用いた可変焦点タイプのレンズ駆動装置に本発明を適用してもよい。この場合も、上記実施の形態と同様、天板部材185に形成する開口部18cの内径寸法は、複数枚のレンズ121より小さく設定する。例えば、開口部18cの内径寸法は、最も被写体側に位置するレンズ121の外径寸法よりも小さく設定する。但し、開口部18cの内径寸法Dcは、レンズ121の全動作範囲における画角、レンズ121の有効径、およびレンズ121の全動作範囲におけるレンズ121と開口部18cの距離を考慮して、レンズ121の全動作範囲にわたって天板部18bに起因する画像のケラレが発生させない大きさに設定する。このため、レンズ121を広角側に変位させたときでも、画像に開口部18cの内周縁が写り込むことがない。
(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。 (a)、(b)は、図1に示すレンズ駆動装置の動作を模式的に示す説明図、および筒状部材と天板部材との接合部分を拡大して示す断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。 本発明の実施の形態3に係るレンズ駆動装置に用いた筒状部材の被写体側端部および天板部材の端部を拡大して示す説明図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態4に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態5に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態6に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態7に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその要部の分解斜視図である。 (a)、(b)は、本発明の参考例に係るレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、およびその動作を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
2 支持体
3 移動体
5 レンズ駆動機構
14x、14y バネ部材
17 マグネット
18 ケース
18a 筒状部
18b 天板部
18c 開口部
30 駆動コイル
121 レンズ
180 筒状部材
185 天板部材

Claims (10)

  1. レンズを備えた移動体と、該移動体の周りを囲む筒状部、および当該移動体を被写体側で覆う天板部を備えた支持体と、前記移動体をレンズ光軸に沿って磁気駆動するレンズ駆動機構と、を有し、前記天板部には、前記レンズに対する光路を確保する開口部が形成されたレンズ駆動装置において、
    前記開口部の内径寸法は、前記レンズの外径寸法よりも小さいことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記開口部の内径寸法は、前記レンズの全動作範囲にわたって前記天板部に起因する画像のケラレが発生させない大きさであることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記支持体は、前記筒状部および前記天板部が金属製であることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記支持体は、前記筒状部および前記天板部が磁性材からなることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記筒状部は筒状部材から構成され、
    前記天板部は、前記筒状部材とは別体の天板部材から構成され、
    前記天板部材は、前記筒状部材の被写体側端部に固定されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記天板部材は、前記筒状部材の被写体側端部に溶接されていることを特徴とする請求項5に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記筒状部材の被写体側端部および前記天板部材のうちの一方側には他方側に向けて突出する突部が形成され、他方側には前記突部が嵌る凹部が形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記筒状部材は、被写体側端部で内側あるいは外側に張り出した張り出し部を備えており、
    前記天板部材は、前記被写体側端部および前記張り出し部に重なっていることを特徴とする請求項5または6に記載のレンズ駆動装置。
  9. 前記天板部材の端部は、前記筒状部材から外周側に張り出していることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載のレンズ駆動装置。
  10. 前記支持体において、前記筒状部と前記天板部とは一体の部品からなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のレンズ駆動装置。
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