JP5315518B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズを光軸方向に変位駆動して被写体の像を結像させるレンズ駆動装置に関する。
近年、カメラが搭載されたカメラ付き携帯電話機が普及するにつれ、その携帯電話機を用いて様々な被写体を撮影する機会が増えている。例えば、友人や風景など、カメラのレンズからある程度離れた被写体を撮影(通常撮影)したり、バスの時刻表や花びらなど、カメラのレンズと近接した位置にある被写体を撮影(接写撮影)したりする場合がある。
接写撮影(マクロ撮影)の場合、カメラのレンズ位置は、通常撮影時のレンズ位置よりも、僅かに被写体側に近づいた位置にする必要がある。そのため、この種の撮影レンズ系では、レンズを光軸方向に変位駆動する駆動機構を備えており、スイッチの切り替えによってこの駆動機構を駆動し、レンズを光軸方向に移動させることができるようになっている(例えば特許文献1参照)。特許文献1では、略円筒状のヨークと、ヨークが装着される外筒部と、レンズを備えるキャリアと、キャリアを外筒部の内周側に支持するスプリングと、コイルと、マグネットとを備え、コイルに通電して生じる電磁力により、外筒部に対してキャリアをレンズの光軸方向に移動するレンズ駆動装置が開示されている。
ここで、レンズ駆動装置が携帯電話等の小型電子機器に搭載された場合において、揺れや落下等の物理的外力がレンズ駆動装置に作用すると、キャリアに加わった過剰な横移動によって、キャリアに取り付けられているスプリングが変形して元に戻らなくなる虞がある。そのため、この点を考慮して、特許文献1に係る発明では、固定部となるフレームに、スプリングの外環が取り付けられるとともに、キャリアに、スプリングの内部が取り付けられ、内環の横移動を抑制する位置規制部を外環に形成することによって、横移動時のスプリングの変形を防止している。
特開2007−94235号公報
しかしながら、特許文献1のように、スプリングの位置規制を光軸方向と直交する方向だけにしか行わない場合には、位置規制されていない他の方向においてスプリングの変形をより確実に抑制することが困難である、という問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、揺れや落下等の物理的衝撃が加わった場合であっても、レンズを保持する移動体の回転を防止することが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) レンズを保持するとともに、レンズの光軸方向に移動可能な移動体と、磁気的相互作用により前記移動体をレンズの光軸方向に移動可能とする駆動部と、前記移動体を支持する固定体と、を有するレンズ駆動装置において、前記移動体は、スリーブと、当該スリーブと一体的に形成された被係合部を備えるとともに、前記固定体は、孔状の内縁を囲む外縁を有するホルダと、当該ホルダと一体的に形成された係合部を備え、前記被係合部は、前記スリーブの外周側であってかつレンズの光軸方向の端部に光軸方向とは略直交する方向に延設されるとともに、前記係合部は、前記ホルダの外縁側であってかつ前記ホルダから前記被係合部に向かって光軸方向に延設され、前記係合部は、前記被係合部に周方向に所定の空隙をもって挟み込まれるように構成され、前記被係合部と前記係合部とは、レンズの光軸方向に直交する四方向に4組形成され、前記被係合部及び前記係合部は樹脂材料で成型加工されており、前記スリーブがレンズの光軸を中心に回転しようとした場合に、前記被係合部と前記係合部が係合して当該回転を抑止することを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、レンズを保持して移動可能な移動体と、その移動体をレンズの光軸方向に移動可能とする駆動部と、移動体を支持する固定体と、を有するレンズ駆動装置において、移動体には、スリーブと、スリーブと一体的に形成された被係合部とが設けられ、固定体には、ホルダと、ホルダと一体的に形成された係合部とが設けられている。そして、被係合部は、スリーブの外周側であってかつレンズの光軸方向の端部に設けられるとともに、係合部は、ホルダから被係合部に向かって光軸方向に延設され、樹脂材料で成型加工された両者によって、レンズの光軸を中心とするスリーブの回転を抑止することとしたので、揺れや落下等の物理的衝撃が加わった場合であっても、移動体(スリーブ)の回転を防止することができる。
一般的に削り部品からなるマグネット等ではなく、樹脂材料で成型加工される型物同士の移動体や固定体に、被係合部と係合部を一体的に形成することによって、容易に加工ができる。また、寸法精度および位置精度を高めることができるため、回転抑制部位の精度を高めることができる。ひいてはスリーブの回転を精度良く管理(スリーブが一定量以上回らないように)することができる。
また、本発明に係るレンズ駆動装置は、前記係合部は、前記被係合部に周方向に所定の空隙をもって挟み込まれるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、上述した被係合部又は係合部のいずれか一方が、他方の部材に所定の空隙をもって挟み込まれるように構成されているので、レンズの光軸を中心とするスリーブの左回転と右回転を、本構成によって一度に抑止することができ、ひいては組立性を向上させることができる。また、挟み込まれるような形状の係合部又は被係合部であれば、係合の深さ分だけ、横移動のぶれを防止することができるとともに、チルト方向のぶれをも防止することができる。
) レンズの光軸方向における前記被係合部と前記係合部とが係合している長さは、前記移動体がレンズの光軸方向において移動する長さよりも僅かに長くなるように形成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、レンズの光軸方向における被係合部と係合部とが係合している長さは、移動体がレンズの光軸方向において移動する長さよりも僅かに長くなるように形成されているので、レンズ駆動装置の小型化及び光軸方向の推力確保に資することができる。
詳細に説明すると、レンズ駆動装置は小型であるため、一般的な移動体の光軸方向の移動量は、例えば数百μm程度である。したがって、被係合部と係合部の光軸方向の係合長さを同程度の長さだけ設けることによって、移動体の回り止め機能を発揮しつつ、移動体のコイル巻回領域を広く確保することができ、ひいては小型化を図りつつ光軸方向の推力を確保することができる。
) 前記固定体は、前記ホルダに取り付けられるカバー部を有し、前記被係合部は、前記スリーブの外周側であってかつ前記カバー部の内側と隣接する位置に形成されることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した固定体は、ホルダに取り付けられるカバー部を有し、被係合部は、スリーブの外周側であってかつカバー部の内側と隣接する位置に形成されることとしたので、被係合部が形成されているスリーブの部位において、外周側にはカバー部だけとなり、その結果、設計の公差を吸収しやすくなる。
なお、「カバー部の内側と隣接する位置」とは、カバー部の内側の隅の部分と隣接する位置であってもよいし、カバー部の内側の平坦部分(平坦面)の部分と隣接する位置であってもよい。
また、本発明に係るレンズ駆動装置は、前記被係合部と前記係合部とは、レンズの光軸方向に直交する四方向に4組形成されていることを特徴とする
本発明によれば、上述した被係合部と係合部とは、レンズの光軸方向に直交する四方向に4組形成されていることとしたので、2組形成した場合よりも、より確実に被係合部と係合部を係合することができ、回転防止機能を高めることができる。また、重量の面から見ても、4組にすればバランス保持に貢献することができる。
また、本発明に係るレンズ駆動装置は、前記被係合部は、レンズの光軸方向とは略直交する方向に延設されていることを特徴とする
本発明によれば、上述した被係合部は、レンズの光軸方向とは略直交する方向に延設されていることとしたので、係合部は光軸に略直交する方向において余裕があり、この方向にずれて回転した場合であっても、係合部と被係合部とが外れることなく回転を抑制することができる。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、樹脂材料で成型加工された移動体と固定体に、被係合部又は係合部を一体的に形成することとしたので、揺れや落下等の物理的衝撃が加わった場合であっても、スリーブ等の移動体の回転を防止することができる。また、回転抑制部位の精度を向上させることもできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[機械構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の外観構成を示す斜視図である。図2は、図1に示すレンズ駆動装置1からヨーク11を取り除いた様子を示す図である。
図1及び図2において、レンズ駆動装置1は、ヨーク11と、カバー12と、スリーブ13と、第1の板バネ14と、第2の板バネ(図示を省略)と、ワイヤースプリング16と、マグネット17と、コイル18(第1のコイル181及び第2のコイル182)と、ホルダ19と、を有している。
なお、レンズが組み込まれたレンズバレル(鏡筒)については、図示を省略している。また、レンズ駆動装置1は、スリーブ13を光軸Lの方向に沿って、被写体(撮像対象)に近づくA方向(前側)、被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるものである(図1参照)。また、一又は複数枚のレンズが組み込まれたレンズバレル(上述のとおり図示せず)を保持するスリーブ13は、ワイヤースプリング16等と併せてレンズの光軸Lの方向に移動可能に構成されており、「移動体」の一例に相当する。また、ヨーク11、カバー12やホルダ19などは、第1の板バネ14及び第2の板バネを介してスリーブ13等を光軸Lの方向に移動可能に支持する「固定体」の一例に相当する。また、スリーブ13等は、スリーブ13に保持されたコイル18やマグネット17を備え、磁気的相互作用によりスリーブ13をレンズの光軸Lの方向に移動可能とする「駆動部」によって、駆動される。
ヨーク11は、例えば鋼板などの強磁性板から構成されている。また、ヨーク11は、レンズ駆動装置1の前面及び側面で露出し、その中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓111が形成されている。一方、カバー12は、ヨーク11に取付けられ、その中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓121が形成されている。ホルダ19は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するものである。
コイル18は、第1のコイル181及び第2のコイル182から構成され、これらは光軸Lの方向に2段に配置され、いずれも円環状となっている。そして、スリーブ13の外周面に光軸方向に所定の間隔をおいて巻き付けられる。また、8個のマグネット17が光軸方向に2段に重ねて配置されており、各段のマグネット17は、前側のマグネット17が第1のコイル181に対して及び後側のマグネット17は第2のコイル182に対して外周側で対向し、図1等に示すように、外形がほぼ四角形状したヨーク11の内周面のうち4箇所の角部分に固定される。
本実施形態では、マグネット17は、いずれにおいても内面と外面とが異なる極に着磁されている。例えば、前側に配置された4個のマグネット17は、その内面がN極に着磁され、外面がS極に着磁され、後側に配置された4個のマグネット17は、その内面がS極に着磁され、外面がN極に着磁されている。
ヨーク11は、第1のコイル181及び第2のコイル182が配置されている領域の光軸方向の寸法、および、マグネット17の光軸方向の寸法よりも大きくなっているため、前側のマグネット17と第1のコイル181との間に構成される磁路、及び、後側のマグネット17と第2のコイル182との間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができ、その結果、スリーブ13の移動量と、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流との間のリニアリティを向上させることができるようになっている。
レンズ駆動装置1は、円環状のワイヤースプリング16を備えている。ワイヤースプリング16は、マグネット17との間に作用する磁気吸引力により、スリーブ13に対して光軸Lの方向の付勢力を印加する。このため、移動体(スリーブ13等)がコイルの非通電時に自重で変位することを防止することができ、ひいては移動体(スリーブ13等)に所望の姿勢を維持させることができるようになっている。さらに、耐衝撃性を向上させることができるようになっている。
ここで、本実施形態に係るレンズ駆動装置1では、図2に示すように、スリーブ13に、スリーブ13と一体的に形成された被係合部131,132が設けられており、ホルダ19に、ホルダ19と一体的に形成された係合部191が設けられている。被係合部131,132は、スリーブ13の外周側であって、かつ、レンズの光軸Lの方向の端部(コイルボビンのフランジ部、すなわち鍔部)に設けられている。一方で、係合部191は、ホルダ19から被係合部に向かって光軸Lの方向に延設されている。これら被係合部131,132及び係合部191について、図3〜図6を用いて詳述する。
[被係合部及び係合部]
図3及び図4は、被係合部131,132及び係合部191並びにその周辺に着目したときの様子を示す拡大斜視図である。図5は、被係合部131,132及び係合部191並びにその周辺に着目したときの様子を示す側面図である。図6は、被係合部131,132及び係合部191並びにその周辺に着目したときの様子を示す平面図である。
図3〜図6に示すように、係合部191は、被係合部131,132に周方向に所定の空隙をもって挟み込まれるように構成されている。また、被係合部131,132及び係合部191は、上述のとおりそれぞれスリーブ13及びホルダ19に一体形成されており、樹脂材料で成形加工され得るものである。
なお、本実施形態では、係合部191が、被係合部131,132に挟み込まれるように構成しているが、逆であってもよい。すなわち、係合部をもう一つ設けて一対の係合部とし、これらによって一つの被係合部が挟み込まれるような構成にしてもよい。さらに、本実施形態では挟み込む構成としているが、被係合部131,132のうち片方だけを設けて係合部191を一方の方向だけで度当たりさせてもよい。ただし、この場合には、他方の方向で度当たるような係合部と被係合部とを、スリーブ13とホルダ19に設ける必要がある。
図5に示すように、被係合部131,132と係合部191は、係合している長さhが、スリーブ13がレンズの光軸Lの方向において移動する長さよりも僅かに長くなるように形成されている。なお、本実施形態ではこのように構成しているが、本発明はこれに限られない。
また、図6に示すように、被係合部131,132は、レンズの光軸Lの方向とは略直交する方向(図6では下方向)に延設されている。その結果、本実施形態では、係合部191は、被係合部131,132の外周面からlだけ内側に入り込むような構成となっており、スリーブ13が横方向(光軸Lの方向とは直交する方向)に多少傾いた場合であっても、回転を抑止することができる。特に、本実施形態では、図6に示すように、被係合部131,132の両脇と係合部191との間には、(スリーブ13の)周方向の隙間が形成されており、かつ、スリーブ13と係合部191との間にも、(スリーブ13の)径方向の隙間が形成されている。このような構成とすることで、組み立て性を向上させることができる。また、板バネが変形しない幅に形成することで、板バネの変形を防ぐこともできる。さらには、スリーブ13の周方向と径方向との度当たりとすることもできる。
なお、このような構成とすることで、組み立て工程における作業性を高めることも可能である。具体的に説明すると、レンズ駆動装置1を組み立てる際は、裏返しにしたヨーク11に、後側からカバー12,第1の板バネ14を入れて固定し、マグネット17を入れて固定し、ヨーク組を組み立てる。また、第1のコイル181及び第2のコイル182が巻回され、第2の板バネ(図示を省略)が取り付けられたスリーブ13とホルダ19を固定し、最後にヨーク組をホルダ19に取り付けると、レンズ駆動装置1が完成する。このような組み立て工程において、ホルダ19をヨーク組に取り付ける際に、光軸Lの方向で係合部191と被係合部131,132を係合することができれば、作業性が格段に良くなる。本実施形態に係るレンズ駆動装置1では、被係合部131,132を、レンズの光軸Lの方向とは略直交する方向に延設するようにしているので、組み立て工程における作業性を高めることができる。
被係合部131,132及び係合部191は、図2では一組を図示しているが、本実施形態ではレンズの光軸Lの方向に直交する二方向(図2では紙面の手前方向と奥方向)に2組形成されている。なお、本実施形態では二方向で2組形成することとしているが、例えば、一方向で1組形成してもよいし、それ以上の組数で形成してもよい。例えば図7に示すように、4組形成してもよい。
図7は、被係合部131,132及び係合部191が4組形成されている様子を示す図面である。図7(a)は、ヨーク11を外しているレンズ駆動装置の様子を示し、図7(b)は、図7(a)の矢印方向からみたときの様子を示している。
図2では、係合部191が、被係合部131,132に挟み込まれるような構成となっていたが、図7(a)及び図7(b)では、スリーブ13の被係合部135a及び135bが、ホルダ19の(一対の)係合部195に挟み込まれるような構成となっている。このような構成であっても、スリーブ13が回転しようとしたとき、被係合部135a及び135bと、係合部195とが係合して、その回転を抑止することができる。また、図7のように、被係合部135a及び135bと、係合部195とを4組形成することによって、より確実にスリーブ13の回転を抑止できる。なお、バランス保持にも貢献することもできる。また、被係合部135aと被係合部135bとは形状が異なっているが、図2と同様に、回転抑止機能を発揮することができる。
図1及び図2に示すように、被係合部131,132は、スリーブ13の外周側であって、かつ、ホルダ19に取り付けられる(光軸Lの方向における外周側をほぼ覆う外壁を形成している)ヨーク11の内側と隣接する位置に形成されている。仮に、マグネットをヨーク11の内側の平坦面に配置した場合には(平板マグネットを設けた場合には)、被係合部は、平板マグネットの内側と隣接する位置に形成されることになる。なお、本実施形態ではこのような構成としたが、本発明を適用するにあたっては、被係合部131,132とヨーク11との間に何らかの部材が介在しても構わない。また、ヨーク11は、「カバー部」の一例に相当する。
以上の説明した構成により、スリーブ13がレンズの光軸Lを中心に回転しようとした場合に、被係合部131,132と係合部191が係合して、その回転を抑止する。なお、係合部191はヨーク11と接触しており、接着剤によって接着することでヨーク11との施着強度を高めることができる。
本実施形態では、係合部191はホルダ19に形成することとしたが、例えばカバー12に形成してもよい。この場合、被係合部は、スリーブ13の外周側であって、かつ、レンズの光軸Lの方向端部(前端部)に設けられるとともに、係合部は、カバー12から被係合部に向かって光軸Lの方向に延設される。カバー12が金属からなる場合には、プレス加工等によって係合部を形成すればよい。この場合、第1の板バネ14が塑性変形してしまうのを防ぐことができる。
[基本動作]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1において、移動体は、通常(第1のコイル181及び第2のコイル182のコイルの非通電時)は、撮像素子側(像側)に位置する。このとき、ワイヤースプリング16は、マグネット17との間に作用する磁気吸引力によって、移動体の変位を規制している。ただし、ワイヤースプリング16とマグネット17との距離はある程度保たれているため、ワイヤースプリング16とマグネット17との磁気吸引力が強くなり過ぎることはない。これにより、移動体の中心軸がずれるのを防ぎ、ひいてはチルト特性の悪化を防ぐことができる。
このような状態において、移動体が上側に移動するように第1のコイル181及び第2のコイル182に電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ上向き(前側)の電磁力を受けることになる。第1のコイル181及び第2のコイル182並びにスリーブ13は、被写体側(前側)に移動し始める。
このとき、第1の板バネ14とスリーブ13の前端との間、及び第2の板バネとスリーブ13の後端との間には、それぞれスリーブ13の移動を規制する弾性力が発生する。このため、スリーブ13を前側に移動させようとする電磁力と、スリーブ13の移動を規制する弾性力が釣り合ったとき、スリーブ13は停止する。また、第1のコイル181及び第2のコイル182に、逆方向の電流を流すと、第1のコイル181及び第2のコイル182は、それぞれ下向き(後側)の電磁力を受けることになる。
その際、第1のコイル181及び第2のコイル182に流す電流量と、第1の板バネ14及び第2の板バネによってスリーブ13に働く弾性力を調整することで、スリーブ13(移動体)を所望の位置に停止させることができる。
[実施形態の主な効果]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1によれば、揺れや落下等の物理的衝撃が加わって、スリーブ13がレンズの光軸L方向を軸とした回転運動をしようとした場合であっても、被係合部131,132と係合部191が係合して、その回転を抑止することができる。その結果、第2の板バネ(図示を省略)の塑性変形を防ぐことができる。
また、被係合部131,132及び係合部191がそれぞれ一体形成されているのは、樹脂材料で成形加工されるスリーブ13及びホルダ19なので、回転抑制部位の寸法精度を高めることができ、ひいてはスリーブ13の回転を精度良く管理することができる。また、加工がしやすくなって寸法精度を確保し易くなる。
より具体的に説明すると、ホルダ19の係合部191とスリーブ13の被係合部131,132は、例えば図8に示すように、板バネSの一部品を介して組み立てられている。それに対して、ホルダ19に取り付けられるヨーク11に係合部にあたる部位を設けた場合は、スリーブ13,板バネS,ホルダ19,ヨーク11となるため、係合部と被係合部間には2部品を介することになる。また、マグネット17を回転規制の度当たりにした場合には、スリーブ13,板バネS,ホルダ19,ヨーク11,マグネット17となり、被係合部と度当たり部の間には3部品を介することになる。同様に、上段のカバー12に係合部を設けた場合を考えると、スリーブ13,板バネ,ホルダ19,ヨーク11,カバー12となり、係合部と被係合部の間には3部品を介することとなり、その結果、位置精度のばらつきが大きくなってしまう。一方で、本実施形態に係るレンズ駆動装置1のように、ホルダ19とスリーブ13の間に被係合部131,132及び係合部191を設けることで、組み立て公差や部品公差の影響を小さくすることができ、寸法精度や位置精度を高めることができる。
また、本実施形態では、被係合部131,132をスリーブ13の端部(後端部)に設けることとしているので(図2参照)、第2のコイル182をスリーブ13の外周面に巻回する際にそれほど邪魔にならない。したがって、レンズ駆動装置1を組み立てる際の作業性を高めることができる。
また、図3〜図6に示すように、係合部191は、被係合部131,132に周方向に所定の空隙をもって挟み込まれるように構成されているので、スリーブ13の左回転と右回転とを一度に抑止することができ、ひいては組立性を向上させることができる。そして、被係合部131,132を光軸方向に直交する方向で係合部191の厚さより厚く設けたので、係合の深さ分(図6の長さl)だけ、横移動のぶれを防止することができるとともに、チルト方向のぶれをも防止することができる。
また、図5に示すように、レンズの光軸Lの方向における被係合部131,132と係合部191とが係合している長さh(図5参照)は、スリーブ13がレンズの光軸Lの方向において移動する長さよりも僅かに長くなるように形成されているので、光軸Lの方向の推力を確保しつつ、レンズ駆動装置1を小型化することができる。
また、被係合部131,132は、スリーブ13の外周側であって、かつ、ヨーク11の内側と隣接する位置に形成されているので、設計の公差を吸収しやすくなり、寸法精度を高めることができる。さらに、本実施形態では、被係合部131,132及び係合部191は、2組形成されているので、回転防止機能を高めることができる。
さらに、レンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、PHS,PDA,バーコードリーダ,薄型のデジタルカメラ,監視カメラ,車の背後確認用カメラ,光学的認証機能を有するドア等である。
本発明に係るレンズ駆動装置は、移動体の回転を防止することが可能なものとして有用である。
本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の外観構成を示す斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置からヨークを取り除いた様子を示す図である。 被係合部及び係合部並びにその周辺に着目したときの様子を示す拡大斜視図である。 被係合部及び係合部並びにその周辺に着目したときの様子を示す拡大斜視図である。 被係合部及び係合部並びにその周辺に着目したときの様子を示す側面図である。 被係合部及び係合部並びにその周辺に着目したときの様子を示す 被係合部及び係合部が4組形成されている様子を示す図面である。 レンズ駆動装置の組み立て公差や部品公差を説明するための説明図である。平面図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
11 ヨーク
12 カバー
13 移動体(スリーブ)
14 第1の板バネ
16 ワイヤースプリング
17 マグネット
18 コイル
19 ホルダ

Claims (3)

  1. レンズを保持するとともに、レンズの光軸方向に移動可能な移動体と、磁気的相互作用により前記移動体をレンズの光軸方向に移動可能とする駆動部と、前記移動体を支持する固定体と、を有するレンズ駆動装置において、
    前記移動体は、スリーブと、当該スリーブと一体的に形成された被係合部を備えるとともに、前記固定体は、孔状の内縁を囲む外縁を有するホルダと、当該ホルダと一体的に形成された係合部を備え、
    前記被係合部は、前記スリーブの外周側であってかつレンズの光軸方向の端部に光軸方向とは略直交する方向に延設されるとともに、前記係合部は、前記ホルダの外縁側であってかつ前記ホルダから前記被係合部に向かって光軸方向に延設され、
    前記係合部は、前記被係合部に周方向に所定の空隙をもって挟み込まれるように構成され、
    前記被係合部と前記係合部とは、レンズの光軸方向に直交する四方向に4組形成され、
    前記被係合部及び前記係合部は樹脂材料で成型加工されており、前記スリーブがレンズの光軸を中心に回転しようとした場合に、前記被係合部と前記係合部が係合して当該回転を抑止することを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. レンズの光軸方向における前記被係合部と前記係合部とが係合している長さは、前記移動体がレンズの光軸方向において移動する長さよりも僅かに長くなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記固定体は、前記ホルダに取り付けられるカバー部を有し、
    前記被係合部は、前記スリーブの外周側であってかつ前記カバー部の内側と隣接する位置に形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ駆動装置。
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