JP2008076325A - 電波修正時計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の電波修正時計は、アンテナ近傍の金属物との間に、このアンテナまたはムーブメントを支持する支持部材を有しており、この支持部材のアンテナと対向する部分に磁性体を有している。磁性体は、固体状態として板状部材やフィルム状部材とすることができる。また、磁性体は、粉体化してもよく、支持部材の形成時に支持部材の形成材料に含有させることで、できあがった支持部材の表面または内部に盛り込むことができる。こうした構成の支持部材を用いることにより、アンテナ近傍の金属物とアンテナとの渦電流損の削減が可能となり受信感度の低下を防ぐことができる。
【選択図】図1
Description
その中でも特に、アンテナ近傍に存在する金属物を磁束が貫き、その部分の金属物に渦電流損が発生し、これにより標準電波の受信性能を劣化してしまうという現象が知られており、解決すべき問題として知られている。
この渦電流損は、捕捉した標準電波による磁束とは反対向きの反磁束がアンテナのコイルにより生成し、この反磁束がアンテナ近傍に存在する金属物を貫くことによって生じるものである。
これを防止するためには、正確に裏蓋が回転する数と位置とを知り得ないとならず、裏蓋または時計外装のねじ機構の製造精度のために時計ごとに異なるばらつきをも考慮に入れたうえ、時計の組み立てや設計を行わなければならない。これは、実際には大変な労力を伴い、現実的ではない。
とがある。この場合においても、それを防止するために時計の組み立てに大きな労力を伴うばかりか、ムーブメントなどの構成物を磁性体シートに製造途中接触しないようにそのサイズを小さくしなければならない場合もある。
ムーブメントの回路要素を搭載してある回路基板には、配線などの用途で金属が用いられている。その金属配線がグランド線として時計外装に導通している場合もある。
このような場合は、金属で構成する時計外装内面、またはムーブメント外面のいずれかに磁性体シートを貼り付ける構成では、ムーブメント内部での金属に発生する渦電流損を防ぐことはできなかった。
時計外装に組み込まれ、アンテナと時計外装またはムーブメントを構成する金属体とが対向する部分に設け、アンテナまたはムーブメントを保持する支持部材を有し、
支持部材は、アンテナと支持部材とが対向する領域に磁性体を設けることを特徴とする。
このような構成とすることにより、支持部材とアンテナとの位置関係が保たれるうえに、磁性体によって、アンテナ近傍の金属との間に生じる渦電流損を低減することができる。
アンテナやムーブメントを支持する支持部材に磁性体を設けているので、新たに磁性体シートを時計外装などに貼り付ける必要はなく、内部のスペースに余裕のない時計であっても用いることができる。
の支持部材とアンテナとが対向する領域に磁性体を有している。
磁性体は、結晶状態でも非結晶状態でもよい。非結晶状態の磁性体をアモルファス磁性体と呼ぶことにする。
これらは、支持部材に接着するかこの支持部材に設ける凹部(くぼみ)に嵌め込む。
これらの場合、それぞれが小さいから支持部材に直接塗布してもよい。また、支持部材の製造時に、その材料(例えば、樹脂)にこのような磁性体を適当量を添加することで、支持部材成型時にはすでに支持部材の内部や表面に磁性体が盛り込まれているようにしてもよい。
次に、支持部材とアンテナとが対向する領域について説明する。図1は、支持部材とアンテナとが対向する領域を説明するために模式的に示す図であって、図1(a)は平面図、図1(b)は切断線A−A’における断面図である。図1において、10はアンテナ、11は支持部材、20,21は持部材11とアンテナ10とが対向する領域である。11aは支持部材11の底部、11bは支持部材11の立設部である。
この領域20,21は、それぞれアンテナ10と支持部材11とが対向する領域に、アンテナ10がX方向またはY方向にそれぞれ投影される領域とほぼ同じ大きさである。
このような領域20,21に磁性体を有することで、アンテナ10の磁束を磁性体に流すことで金属外装などへの影響を防ぐことができるのである。
逆に領域20または領域21が大きすぎる場合には、磁束がアンテナよりも支持部材に
設置した磁性体を迂回してしまう磁束が増えるので渦電流損は改善してもアンテナ利得が改善しなくなる。
つまり、これらの領域、つまり磁性体を有するエリアは、アンテナ10とほぼ同等の大きさ程度あれば充分である。
図2は、本発明の電波修正時計における第1の実施形態を説明するための図であって、時計を側面から見たときの断面図である。図2において、10はアンテナ、111はアンテナ支持部材、110は時計基板や時計機構部品またはムーブメントを支持するムーブメント支持部材、12は磁性体、13は時計外装、14は時計基板、140は時計基板14の金属配線、15は受信用ICなどの回路部材である。金属配線140は、図示しない手段で時計外装13と接続しており、グランド(GND)配線である。ムーブメントは、時計基板14や回路部材15で構成しているが、説明に必要がない部分は図示していない。
このように、アンテナ支持部材111によって、アンテナ10の位置を正確に位置決めすることができるため、アンテナ10と時計外装13やムーブメントとが対向する位置もずれることはない。
磁性体12は、板状部材やフィルム状部材とすることができる。例えば、板状部材として形成し、アンテナ支持部材111に嵌め込むのである。これは、所謂、インサートモールドによってアンテナ支持部材111に磁性体を挿入している構成であり、アンテナ支持部材111に凹部を設け、そこに磁性体12を嵌め込むのである。このような構成にすることで、アンテナ支持部材111に対する磁性体12はガタつくことがなく、耐衝撃性に優れた構成となっている。
図3は、本発明の電波修正時計における第2の実施形態を説明するための図であって、時計を側面から見たときの断面図である。図3において、すでに説明した構成には同一の番号を付与しており、説明を省略する。図3に示す構成は、磁性体12をアンテナ支持部材111に含有するように設けている。
磁性体12は、結晶状態またはアモルファス磁性体の状態で、磁性粒子としてもよい。磁性粒子は、粉状(所謂、粉体化),球体状,小片状の形態を有している。磁性粒子は、粉状でもよく、ビーズのような細かい粒のような球体状、または固体を細かく砕いたような小片状で構成してもよい。
磁性体12は、アンテナ支持部材111の内部または表面にある一定の密度で含有される。アンテナ支持部材111に添加する磁性体12の量にもよるが、アンテナ支持部材111にほぼ均一に含有されるようにすることもできる。
このような構成は、アンテナ支持部材111から磁性体12が大きく突出することがなく、例えば、女性持ち用の腕時計型電波修正時計に本発明の電波修正時計を用いるときなど、その時計内部のスペースに余裕がない場合において、大変有効である。
図4は、本発明の電波修正時計における第3の実施形態を説明するための図であって、時計を側面から見たときの断面図である。図4において、112は支持部材である。すでに説明した構成には同一の番号を付与しており、説明は省略する。
図4において、支持部材112は、図2,図3に示すアンテナ支持部材111とムーブメント支持部材110とを兼ねた構成になっている。支持部材112は、粉体化した磁性体12をその内部や表面に盛り込まれているようにし、この支持部材112がアンテナ10とムーブメントとを一体に支持するものである。
磁性体12は、支持部材112の内部または表面にある一定の密度で含有される。支持部材112に添加する磁性体12の量にもよるが、支持部材112にほぼ均一に含有されるようにすることもできる。
磁性体12のサイズなどは、形成するアンテナ支持部材11に形状や製造方法に応じて自由に選択することができる。図4においては説明しやすいように磁性体12は球体状に表現している。
この場合では、透磁率が低下することにより金属との渦電流損の軽減効果も下がるが、ムーブメント全体を支持する部材はその強度を保つためにも極端な薄肉にはならないので、ある程度の厚みを持つこととなる。この厚みにより渦電流損を軽減させる効果も効力を失わず、効果を維持できるのである。
このように、支持部材112は、所望の透磁率や強度、あるいは電波修正時計の形状などによって自由に選択することができる。
もちろん、すでに説明した構成と同じように、時計外装13を樹脂などで構成しても、本発明の電波修正時計を置いた部分が金属であったとき、その金属とアンテナとの渦電流損の削減が可能となるのである。
11 支持部材
110 ムーブメント支持部材
111 アンテナ支持部材
112 支持部材
11a 底部
11b 立設部
12 磁性体
13 時計外装
14 時計基板
140 金属配線
15 回路部材
20 領域
21 領域
Claims (5)
- 時計外装にアンテナと時計機能を有するムーブメントとを内蔵し、該アンテナで標準電波を受信し、該ムーブメントを構成する回路によって時刻情報を得る電波修正時計において、
前記時計外装に組み込まれ、前記アンテナと前記時計外装または前記ムーブメントを構成する金属体とが対向する部分に、前記アンテナまたは前記ムーブメントを保持する支持部材を有し、
前記支持部材は、前記アンテナと前記支持部材とが対向する領域に磁性体を設けることを特徴とする電波修正時計。 - 前記磁性体は、板状部材またはフィルム状部材であることを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計。
- 前記磁性体は、前記支持部材に接着もしくは塗布、または前記支持部材に設ける凹部に嵌め込むことを特徴とする請求項1または2に記載の電波修正時計。
- 前記磁性体は、結晶または非結晶の状態で磁性粒子の形態を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の電波修正時計。
- 前記磁性粒子は、粉状,球体状または小片状であることを特徴とする請求項4に記載の電波修正時計。
Priority Applications (1)
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