JP2005147689A - 電波時計及び電波時計用アンテナ - Google Patents

電波時計及び電波時計用アンテナ Download PDF

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Abstract

【課題】枠部や裏蓋、ムーブメントなどの構成部品の材料に関わらず、アンテナを内部に組み込んで動作させることができる電波時計及び電波時計用アンテナの提供。
【解決手段】外側の筐体(枠部3)と裏蓋4とムーブメント7(デジタル式の場合は回路部)との間のスペースに時刻情報を含む電波を受信するアンテナ9が配置される電波時計1において、枠部3や裏蓋4、ムーブメント7などの構成部品とアンテナ9との間の少なくとも一部に、軟磁性金属のフレーク又は粒子又は軟磁性フェライトの粒子とプラスチックとの複合材からなる軟磁性材10、又は、アルミ、銅、銀、金などの電気伝導性の良い導電材の少なくとも一方を配置する。これにより、構成部品に金属材料や強磁性材料が含まれる場合であってもアンテナ9のQ値の低下を抑制して、電波を確実に受信できるようにすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、時刻情報を含む電波を受信して時刻を修正する機能を備えた電波時計及び該電波時計に内蔵される電波時計用アンテナに関する。
時計は正確に時を刻むことによりその機能を発揮するため、定期的に時刻を修正する必要がある。この時刻の修正は煩雑であることから、近年、時刻情報を含む電波を受信して自動的に時刻を修正する機能を備えた電波時計が提供されている。この電波時計には時刻情報を含む電波を受信するためのアンテナを電波時計内部又は電波時計に近接して設置する必要がある。
ここで、置き時計や掛け時計などのサイズの大きい時計の場合は内部に空間的な余裕があり、また、アンテナが突出していても支障が無いために、上記アンテナを容易に設置することができるが、腕時計のようなサイズの小さい時計の場合は内部にわずかなスペースしかないため、アンテナをどのような形態で設置するかが問題となる。
ここで、図11を参照して電波時計の構造について説明すると、電波時計1は、電波時計本体と電波時計本体を腕に装着するためのベルト8とで構成され、電波時計本体は、環状の筐体(以下、枠部3と呼ぶ。)と、枠部3の表側を封止するガラス、プラスチック等の窓部2と、枠部3の裏側を封止する裏蓋4と、図示しないパッキングなどのシール部材とを含む時計ケースと、時刻を表示する文字盤(図示せず)及び文字盤上で回動する時針、分針、秒針等の時刻指示針6と、時刻指示針6を駆動するムーブメント7とを備えている。そして、裏蓋4や枠部3がプラスチックなどの非金属材料で形成されている場合は、枠部3と裏蓋4とムーブメント7とで囲まれるスペースにアンテナ9が設置される。
また、アンテナ9の別の設置形態として、図12に示すようにアンテナ9をベルト8上に配置して電波時計本体内部に設置された回路と接続する構成や、図13に示すようにアンテナ9を枠部3の外側に設置してプラスチックケース3aなどの非金属材料によって保護する構成などがある。例えば、特開2001−337181号公報には、フェライト又は金属の粉末又はフレークとプラスチックとを混合してなる第1複合材により形成される棒状芯材の両端を除く部分にコイルを巻回した電波時計用アンテナに接続ピンを設け、該接続ピンを用いて枠部3の側面に固定し、該アンテナをプラスチックで覆う構造が開示されている。
特開2001−337181号公報(第5−9頁、第3図)
しかしながら、上述した従来の電波時計1では以下に示す問題がある。
第1の問題は、電波時計1の枠部3や裏蓋4などの時計ケースの材料が限定されてしまうということである。すなわち、枠部3や裏蓋4がプラスチックなどの非金属材料で形成されている場合はアンテナ9を電波時計1内部に設置することができるが、枠部3や裏蓋4が金属材料で形成されている場合は、アンテナ9を電波時計1内部に設置するとアンテナ9のQ値が著しく低下してしまい、アンテナ9で電波を受信することができなくなってしまう。
また、第2の問題は、枠部3や裏蓋4がプラスチックなどの非金属材料で形成されている場合であっても、電波時計1を構成するムーブメント7などの他の構成部品に導電性、または強磁性の部材が含まれている場合には、ムーブメント7などの影響を受けてアンテナ9のQ値が低下してしまうということである。また、枠部3や裏蓋4をプラスチックで形成すると、電波時計1の高級感を損なってしまい、更にプラスチックでは十分な強度が得られなくなってしまうという問題もある。
また、第3の問題は、ベルト8にアンテナ9を設置する構造では、アンテナ9と電波時計本体1内に設置される回路とを接続するための結線が必要であるが、ベルト8が動くと結線が屈曲し、結線が金属疲労により断線してしまうということである。また、この構造ではベルト8を金属材料で形成することができないために高級感を損なってしまい、ベルト8を樹脂などの非金属材料で形成すると十分な強度が得られなくなってしまうという問題もある。
また、第4の問題は、特許文献1に記載されているように金属製の枠部3の外側に距離を隔ててアンテナ9を設置し、アンテナ9をプラスチックケース3aなどで覆う構造では、アンテナ9やプラスチックケース3aが枠部3から突出して電波時計1自体が大きくなってしまい、また、見栄えが悪くなってしまうということである。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、枠部や裏蓋、ムーブメントなどの構成部品の材料に関わらず、アンテナを内部に組み込んで動作させることができる電波時計及び電波時計用アンテナを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の電波時計は、アンテナを用いて時刻情報を含む電波を受信し、該時刻情報に基づいて時刻を修正する機能を備える電波時計において、前記アンテナは、前記電波時計内部の空間に設置され、前記アンテナと該アンテナ周囲の前記電波時計を構成する構成部品の少なくとも一つとの間に、軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設されているものである。
また、本発明の電波時計は、アンテナを用いて時刻情報を含む電波を受信し、該時刻情報に基づいて時刻を修正する機能を備える電波時計において、前記アンテナは、環状の枠体と、該枠体の裏面を封止する裏蓋と、時刻指示針を駆動する駆動部とを含む構成部品の間の空間に設置され、前記アンテナと前記構成部材の少なくとも一つとの間に、軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設されているものである。
また、本発明の電波時計は、アンテナを用いて時刻情報を含む電波を受信し、該時刻情報に基づいて時刻を修正する機能を備える電波時計において、前記アンテナは、環状の枠体と、該枠体の裏面を封止する裏蓋と、時刻表示部を制御する回路部とを含む構成部品の間の空間に設置され、前記アンテナと前記構成部材の少なくとも一つとの間に、軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設されているものである。
本発明においては、前記構成部材に金属材料が含まれる場合は少なくとも前記軟磁性材が配設され、前記構成部材に強磁性材料が含まれる場合は少なくとも前記導電材が配設される構成とすることができる。
また、本発明においては、前記軟磁性材は、軟磁性金属のフレーク又は粒子、又は、軟磁性フェライトの粒子とプラスチックとの複合材であることが好ましい。
また、本発明においては、前記導電材は、Al又はCuであり、前記導電材の厚さをt(mm)、固有抵抗をρ(μΩcm)とした場合には、t/ρの値が略0.06以上とすることができる。
また、本発明のアンテナは、時刻情報を含む電波を受信するコイルの周りに軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設された電波時計用アンテナであって、前記アンテナは、電波時計を構成する環状の枠体と、該枠体の裏面を封止する裏蓋と、時刻指示針を駆動する駆動部とを含む構成部品の間の空間に設置可能な形状に加工されているものである。
また、本発明のアンテナは、時刻情報を含む電波を受信するコイルの周りに軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設された電波時計用アンテナであって、前記アンテナは、電波時計を構成する環状の枠体と、該枠体の裏面を封止する裏蓋と、時刻表示部を制御する回路部とを含む構成部品の間の空間に設置可能な形状に加工されているものである。
このように、本発明によれば、電波時計の外側の筐体(枠部)と裏蓋と駆動部(ムーブメント)との間のスペースにアンテナが配置される構造において、枠部や裏蓋、ムーブメントなどの構成部品とアンテナとの間の少なくとも一部に、軟磁性材又は導電材の少なくとも一方を配置することにより、構成部品に金属材料や強磁性材料が含まれる場合であってもアンテナのQ値の低下を抑制して、電波を確実に受信できるようにすることができる。
以上説明したように、本発明の電波時計及び電波時計用アンテナによれば、枠部や裏蓋、ムーブメントなどの構成部品の材料に関わらず、アンテナのQ値の低下を抑制することができる。
その理由は、アンテナから発する電波を受けるエネルギーを消耗させ、アンテナのQ値を低下させる枠部や裏蓋、ムーブメントとアンテナとの間に電波を反射させるアルミや銅のような良導電材を配設して電波を反射させ、また、電波を通過させる軟磁性材を配設してアンテナから発する電波を誘導し、枠部や裏蓋、ムーブメントの位置に電波が到達しないようにし、これにより、枠部や裏蓋、ムーブメントなどの構成部品の影響をなくしてエネルギーの消耗を防止し、アンテナのQ値の低下を抑制することができるからである。
従来技術で示したように、時刻情報を含む電波を受信するアンテナを備えた電波時計では、高級感を損なわないためには該アンテナを時計内部に設置することが望ましいが、その場合、電波時計側面の枠部や裏面の裏蓋、ムーブメントなどの構成部品に金属材料や強磁性材料を含む場合にはアンテナのQ値が低下してしまうという問題があった。
ここで、電波を受けるアンテナに発生する電圧は電波の強さとアンテナのQ値に比例するため、Q値が低下すると電波が強い位置でなければ電波時計が正常に作動しなくなる。そのため、従来の構造では電波時計を作動させる環境が制限され、例えば、電波の発信アンテナ側に窓のない建物の中などでは電波が弱いため正常に作動させることができない場合があった。
腕時計の枠部や裏蓋は多くの場合SUS304等で構成されている。この材料は固有抵抗が高く電波時計の電波(40kHz又は60kHz)を受けると渦電流によりエネルギーの損失が生じる。また、ムーブメントには電池が配設されており、そのケースは強磁性の鉄である場合があり、その場合はヒステリシスによりエネルギーの損失が生じる。これらの損失はアンテナの特性としてはQ値の低下となる。一方、導電材は電波を受けると渦電流が流れるが固有抵抗が小であるためエネルギーを損失することなく反射させる。また、軟磁性材はヒステリシスが小であるため電波の損失を生じることなく通過させる。
このため、アンテナと枠部、裏蓋又はムーブメントの間に導電材を配設して電波を反射させ、枠部、裏蓋又はムーブメントの位置にアンテナから発する電波が達することを防止し、枠部等で渦電流又はヒステリシス損が生じることを防止しQ値の低下を防ぐ。又は、アンテナと枠部、裏蓋又はムーブメントの間に軟磁性材を配設してその中を電波を通過させることにより、枠部、裏蓋又はムーブメントの位置にアンテナから発する電波が達することを防止し、枠部等で渦電流又はヒステリシス損が生じることを防止しQ値の低下を防ぐ。更に、枠部、裏蓋又はムーブメント側に導電材を配設し、アンテナ側に軟磁性材を配設して、軟磁性材によりアンテナの発する電波を枠部等の方向に達しないように誘導し、枠部等の方向に多少漏洩した電波を導電材により反射させる構成とすると、枠部等の影響を完全に排除することができる。特に枠部、裏蓋ないしはムーブメントに強磁性の材料を含む場合は、導電材と軟磁性材とを配設することが好適である。
この導電材としては固有抵抗の低いアルミニウム、銅、銀及び金が好適である。また、固有抵抗が低くても厚さが薄いと抵抗が高くなり渦電流による損失が生じるため、厚さをt(mm)、固有抵抗をρ(μΩcm)とした場合、t/ρの値が0.06以上とする必要があり、取り扱いの容易さも考慮すれば上述の金属の厚さ0.1mm以上の板が好適である。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る電波時計について図1乃至図10を参照して説明する。図1及び図2は、本実施例の電波時計の構成を示す図であり、図3乃至図9は、アンテナ設置部分の構造のバリエーションを示す断面図である。また、図10は、本実施例の実験の構成を示す図である。なお、以下では腕に装着可能な腕時計型の電波時計1について記載するが、電波時計1の形態は腕時計型に限らず、同等の大きさの懐中時計や、置き時計、掛け時計などにも同様に適用することができる。また、電波時計1はアナログ式又はデジタル式のどちらでもよいし、アナログとデジタルとが混在したものであってもよい。また、電波時計1は少なくとも時計機能と時刻修正機能を備えていればよく、演算処理機能などの他の機能を兼ね備えていてもよいし、電波時計1が他の機器、例えば、コンピュータ機器に内蔵される形態であってもよい。
本実施例に係るアンテナ9を備える電波時計1の構造について図1を参照して説明する。図1の上図は、電波時計1を上面から見た図であり、本実施形態の特徴部分であるアンテナ9及び軟磁性材10を識別しやすいようにハッチングで示している。また、図1の下図は、上図のA−A’線における断面を示す図である。図1に示すように、本実施例の電波時計1は、電波時計本体と電波時計本体を腕に装着するためのベルト8とで構成され、時計本体は、枠部3と、枠部3の表側を封止するガラス、プラスチック等の窓部2と、枠部3の裏側を封止する裏蓋4と、図示しないパッキングなどのシール部材とを含む時計ケースと、時刻を表示する文字盤及び文字盤上で回動する時針、分針、秒針等の時刻指示針6(デジタル式の場合は液晶などの時刻表示画面)と、時刻指示針6を駆動すると共に時刻情報に基づいて時刻を修正するムーブメント7(デジタル式の場合は駆動回路や制御回路などの回路部)とを備え、枠部3と裏蓋4とムーブメント7との間のスペースに、該スペースに合わせて円弧状に形成された磁芯材料に巻線をしたアンテナ9が配設され、上記構成部品とアンテナ9との間に軟磁性材10が配設されている。そして、この軟磁性材10により、枠部3や裏蓋4、ムーブメント7などの構成部品の影響を遮断し、アンテナ9のQ値の低下を抑制している。
なお、本発明は電波時計1のアンテナ9を設置する領域の構造に特徴を有するものであり、電波時計1を構成する他の部材(枠部3や裏蓋4、ムーブメント7やアンテナ9など)の構造や形状、材料は特に限定されない。また、この軟磁性材10は上記構成部品とアンテナ9との間の少なくとも一部に配設されていればよいが、上記構成部品の影響を防止するためには、図1に示すようにアンテナ9全体を覆うように軟磁性材10を配置することが好ましく、図2に示すように上記スペース全面に軟磁性材10を配設すればなお好ましい。また、アンテナ9の固定方法も限定されず、例えば、図3に示すように、電波時計1の構成部品(非金属材料で形成されている文字盤5など)にアンテナ9を固定してもよいし、軟磁性材10とアンテナ9との間に樹脂などを充填してアンテナ9を固定してもよい。
この軟磁性材10は、任意の磁性材料を用いて任意の製造方法で形成することができるが、枠部3と裏蓋4とムーブメント7との間の狭いスペースに配設でき、かつ、薄くしても所望の性能を有するように、アモルファス箔やアモルファス箔の積層材、金属粉、カーボニル鉄粉、還元鉄粉、アトマイズ粉(純鉄、Si、Cr、Al等を含む鉄、パーマロイ、Co−Fe等の粉末)、アモルファス(B、P、Si等を含む鉄、コバルト、ニッケル合金を水アトマイズまたはガスアトマイズした粉末)等の粒状の粉体若しくはフレークとプラスチック、ゴム等の有機物との複合材、又は上記粉体若しくはフレークを含む塗料の塗膜等により形成することが好ましい。
また、上記複合材を製造する方法としては、射出成形、塗布、圧縮成形、圧延等を用いることができる。射出成形又は圧縮成形により形成された磁性材はフェライトにより形成されたものと比較して、強靭であるため薄くしても割れ難いという特徴がある。塗布の場合は、例えば、粒状粉体をアトラター、ボールミル、スタンプミル等で扁平化してフレークとした後、フレーク又は粒状粉体を含む塗料をフィルム上に塗布/乾燥を繰り返して形成することができ、その際、塗布中に磁場を印加することによりフレークを一定の方向に配向させることができ、特性を向上させることができる。
また、複合材におけるプラスチックとしては加工性の良い熱可塑性のプラスチックを用いたり、或いは耐熱性の良い熱硬化性のプラスチックを用いたりすることができ、また、絶縁性を有するアクリル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、エポキシ等の樹脂を用いることもできる。
また、図1乃至図3は、枠部3、裏蓋4及びムーブメント7の全ての構成部品に金属材料を含む場合の構成であるが、構成部品のいずれかに金属材料が含まれていない場合や金属材料が含まれているがアンテナ9に対する影響が小さい場合は、該構成部品とアンテナ9との間には軟磁性材10を配置する必要はない。例えば、枠部3がプラスチックなどの非金属材料で形成されている場合は、図4に示すように、裏蓋4及びムーブメント7とアンテナ9との間にのみ軟磁性材10を配置すればよいし、裏蓋4が強化ガラスなどの非金属材料で形成され、ムーブメント7の影響が問題とならない場合には、図5に示すように枠部3とアンテナ9との間にのみ軟磁性材10を配置すればよい。
また、枠部3、裏蓋4及びムーブメント7のいずれかの構成部品に強磁性材料が含まれている場合は、軟磁性材10ではアンテナ9のQ値の低下を確実に抑制することができない場合もある。そのような場合には、該構成部品とアンテナ9との間に電気伝導性の良い導電材を配置することもできる。例えば、ムーブメント7に強磁性材料を含む場合は、図6に示すようにムーブメント7とアンテナ9との間に導電材11を配置する。
この導電材11としては、後述する実験で明らかなように、アルミニウム、銅、銅合金、銀、金などを用いることができ、0.1mm程度の厚さの板とすれば強磁性材料の影響を有効に抑制することができる。なお、枠部3や裏蓋4などがSUS304等の通常、強磁性材とされていない材料を含む場合でも、これらの材料は冷間加工後焼鈍していない等の製造履歴によっては強磁性を呈することがあるため導電材11を配置する方が安全である。また、電池のケースは非磁性のものと強磁性のものがあり、その表示はないことが多いため、電池のケースがアンテナ9近傍に配置される場合も同様に導電材11を配置する方が安全である。
また、図1乃至図6では、構成部品とアンテナ9との間に、軟磁性材10又は導電材11のいずれか一方を配置したが、軟磁性材10と導電材11の双方を組み合わせて配置することもできる。例えば、枠部3に金属材料が含まれ、ムーブメント7に強磁性材料が含まれる場合には、図7に示すように、枠部3とアンテナ9との間に軟磁性材10を配置し、ムーブメント7とアンテナ9との間に導電材11を配置したり、枠部3、裏蓋4及びムーブメント7の影響を完全に排除するために、図8に示すように、ムーブメント7とアンテナ9との間に、ムーブメント7側から導電材11と軟磁性材10を組み合わせて配置したり、図9に示すように枠部3とアンテナ9との間にも枠部3側から導電材11と軟磁性材10を組み合わせて配置することもでき、構成部品の材料に応じて軟磁性材10と導電材11を適宜選択して配置することにより、Q値の低下を効果的に抑制することができる。
次に、導電材11を配置することの意義を明確にし、また、導電材11の好ましい材料及び厚さを設定するために以下の実験を行った。まず、構成部品の影響でアンテナ9のQ値が変化することを確認するために、図10(a)に示すように、100mm×20mm、厚さ0.3mmの金属板12(枠部3、裏蓋4、ムーブメント7などの構成部品の代替)の上に、12.5mm×50mmのCo系の磁性シートを30枚積層した磁芯材料に0.2mmφの巻線を380回巻回して形成したコイル13(アンテナ9の代替)を設置し、金属板12の材料を変えた場合の40kHz及び60kHzにおけるインダクタンスL(mH)及びQ値を測定した。その結果を表1に示す。なお、表1中のステンレスはSUS304(18%Cr、8%Ni)であり、チタン合金は6Al4V(6%Al、4%V)である。
Figure 2005147689
表1より、コイル13のみを単体で動作させた場合(表1の最下欄)、Q値は40kHzで26.7、60kHzで24.9、Lは40kHzで4.92、60kHzで4.968と大きな値を示すが、コイル13を金属板12上に設置するといずれの材料でもQ値及びLの双方が低下していることがわかる。特に、電波時計1の枠部3や裏蓋4は通常ステンレスやチタン、チタン合金などで形成されているため、アンテナ9を単に電波時計1の内部に設置しただけではQ値が著しく低下してしまい、電波の強さによっては正常に作動しなくなる可能性があることがわかる。
なお、金属板12の中でステンレスや軟鋼、チタン合金などはQ値の低下が著しく、一方、純銅及び純アルミはQ値の低下がそれほど大きくないがLの低下が大きい。このように金属の種類によってその影響が異なるのは、金属板12の電気抵抗の違い、すなわち、渦電流の流れやすさに起因すると考えられるが、Lの低下はコイル13の巻数を増やすことにより対応可能である。従って、銅やアルミを導電材11として使用してもステンレスなどに比べてQ値の低下を抑制することができ、また、アンテナ11の巻線の数を増やすことによってLの低下も抑制することができる。このような観点から、導電材11の材料としては銅又はアルミニウム又は同様に電気抵抗の小さい銀や金などが適していると言える。
次に、導電材11の好ましい厚さを規定するために、各々の材料の厚さを変えた場合の40kHz及び60kHzにおけるインダクタンスL(mH)及びQ値を測定した。その結果を表2に示す。なお、表中のt/ρは導電材11の厚さを固有抵抗で除算した値であり、表3に各々の材料の固有抵抗を示す。
Figure 2005147689
Figure 2005147689
表2より、各々の材料について厚みが増すに従って電気抵抗が下がり、それに伴ってQ値が徐々に大きく、Lが徐々に小さくなっていることがわかる。この傾向は異なる金属間でも同様であり、固有抵抗の小さい銅では厚さが0.1mmでもQ値は13.7(@40kHz)、16.7(@60kHz)と10を超えているのに対して、Alでは0.2mm、黄銅では0.3mmの厚さでQ値が10以上となる。このことから厚さを固有抵抗で割った値(t/ρ)で評価すれば材料の種類に依存しない評価が可能であり、本願発明者の知見によれば、t/ρの値としては0.06以上、好ましくは0.1以上が適当であると言える。また、固有抵抗が10以上となると必要な厚さが過大(1mm以上)となるため、腕時計型の電波時計1の小さいスペースに配置するのが困難となる。
以上の実験では、導電材11の厚さの差を明確にするためにコイル13を導電材11に密着させたが、より実際の使用状況に近い状態で実験するために、図10(b)に示すように導電材11(又は軟磁性材10又はその双方)とコイル13との間に厚さ3mmのスペーサ14を介在させて同様の実験を行った。その結果を表4に示す。なお、軟磁性材10はフレークを含む複合材とし、厚さ0.45mmのものを用い、金属板12のSUS、導電材11のAl、Cuは共に厚さ0.3mmのものを用いた。
また、実際の電波時計1に挿入するアンテナ9は微小であるため、この実験では大型の模型(5倍程度)で行っており、導電材11とコイル13との間隔はアンテナ9の寸法に比例することから、上記3mmの間隔は実際の電波時計1では0.6mm程度に相当すると考えられる。また、金属板12の厚さの影響は電波の波長との関係で決まるため、コイル13を大型にしても厚さの影響は同じであり、本実験の結果をそのまま実際の電波時計1にも適用することができる。
Figure 2005147689
表4より、比較例1と実施例1とを比較すると、コイル13単体では、Q値及びL共に大きいがSUS(金属板12)上にコイル13を配置した状態ではQ値が著しく低下しており、SUSで形成される枠体3や裏蓋4、ムーブメント7で囲まれるスペースにアンテナ9を配置してもアンテナ9を正常に動作させることが困難である。しかしながら、SUSとコイル13との間にAl(導電材11)を介在させた場合(実施例2)及びCuを介在させた場合(実施例3)では、Q値の低下が大幅に改善されており、電波時計1の構成部品とアンテナ9との間にAlやCuなどの導電材11を挿入することによって構成部品の影響を抑制できることが分かる。また、SUSとコイル13との間に軟磁性材10を介在させた場合(実施例4)も、導電材11に比べると効果は小さいがQ値の減少が抑制されており、その効果は軟磁性材10の枚数が増える(実施例5では2枚)ほど大きくなることが分かる。また、SUSとコイル13との間に導電材11と軟磁性材10の双方を介在させた場合(実施例6及び実施例7)、Q値及びLの双方の低下が抑制されており、導電材11と軟磁性材10とを組み合わせて使用することにより、より効果的に枠体3や裏蓋4、ムーブメント7の影響を抑制できることが分かる。
このように、枠部3や裏蓋4、ムーブメント7などの構成部品で囲まれた領域にアンテナ9を配置する電波時計1において、これらの構成部品に金属材料が含まれる場合は該構成部品とアンテナ9との間に軟磁性材10を配置し、これらの構成部品に強磁性材が含まれる場合は該構成部品とアンテナ9との間に導電材11を配置し、又は、軟磁性材10と導電材11とを組み合わせて配置することにより、構成部品によるアンテナ9のQ値の低下を抑制することができ、構成部品の材料によらず、安定して電波を受信することができる電波時計1を提供することができる。
なお、上記実施例では、本発明のアンテナの構造を電波時計用アンテナに適用する場合について示したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、任意のアンテナ、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)システムのタグアンテナやリーダ/ライタアンテナなどにも同様に適用することができる。
本発明の一実施例に係る電波時計の構造を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係る電波時計の他の構造を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係る電波時計のアンテナ設置部分の構造を示す図である。 本発明の一実施例に係る電波時計のアンテナ設置部分の構造を示す図である。 本発明の一実施例に係る電波時計のアンテナ設置部分の構造を示す図である。 本発明の一実施例に係る電波時計のアンテナ設置部分の構造を示す図である。 本発明の一実施例に係る電波時計のアンテナ設置部分の構造を示す図である。 本発明の一実施例に係る電波時計のアンテナ設置部分の構造を示す図である。 本発明の一実施例に係る電波時計のアンテナ設置部分の構造を示す図である。 本発明の実験の構成を模式的に示す図である。 従来の電波時計の構造を模式的に示す図である。 従来の電波時計の構造を模式的に示す図である。 従来の電波時計の構造を模式的に示す図である。
符号の説明
1 電波時計
2 窓部
3 枠部
3a プラスチックケース
4 裏蓋
5 文字盤
6 時刻指示針
7 ムーブメント
8 ベルト
9 アンテナ
10 軟磁性材
11 導電材
12 金属板
13 コイル
14 スペーサ

Claims (12)

  1. アンテナを用いて時刻情報を含む電波を受信し、該時刻情報に基づいて時刻を修正する機能を備える電波時計において、
    前記アンテナは、前記電波時計内部の空間に設置され、
    前記アンテナと該アンテナ周囲の前記電波時計を構成する構成部品の少なくとも一つとの間に、軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設されていることを特徴とする電波時計。
  2. アンテナを用いて時刻情報を含む電波を受信し、該時刻情報に基づいて時刻を修正する機能を備える電波時計において、
    前記アンテナは、環状の枠体と、該枠体の裏面を封止する裏蓋と、時刻指示針を駆動する駆動部とを含む構成部品の間の空間に設置され、
    前記アンテナと前記構成部材の少なくとも一つとの間に、軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設されていることを特徴とする電波時計。
  3. アンテナを用いて時刻情報を含む電波を受信し、該時刻情報に基づいて時刻を修正する機能を備える電波時計において、
    前記アンテナは、環状の枠体と、該枠体の裏面を封止する裏蓋と、時刻表示部を制御する回路部とを含む構成部品の間の空間に設置され、
    前記アンテナと前記構成部材の少なくとも一つとの間に、軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設されていることを特徴とする電波時計。
  4. 前記構成部材に金属材料が含まれる場合は少なくとも前記軟磁性材が配設され、前記構成部材に強磁性材料が含まれる場合は少なくとも前記導電材が配設されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の電波時計。
  5. 前記軟磁性材は、軟磁性金属のフレーク又は粒子、又は、軟磁性フェライトの粒子とプラスチックとの複合材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の電波時計。
  6. 前記導電材は、Al又はCuであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の電波時計。
  7. 前記導電材の厚さをt(mm)、固有抵抗をρ(μΩcm)とした場合には、t/ρの値が略0.06以上であることを特徴とする請求項6記載の電波時計。
  8. 時刻情報を含む電波を受信するコイルの周りに軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設された電波時計用アンテナであって、
    前記アンテナは、電波時計を構成する環状の枠体と、該枠体の裏面を封止する裏蓋と、時刻指示針を駆動する駆動部とを含む構成部品の間の空間に設置可能な形状に加工されていることを特徴とする電波時計用アンテナ。
  9. 時刻情報を含む電波を受信するコイルの周りに軟磁性材又は導電材の少なくとも一方が配設された電波時計用アンテナであって、
    前記アンテナは、電波時計を構成する環状の枠体と、該枠体の裏面を封止する裏蓋と、時刻表示部を制御する回路部とを含む構成部品の間の空間に設置可能な形状に加工されていることを特徴とする電波時計用アンテナ。
  10. 前記軟磁性材は、軟磁性金属のフレーク又は粒子、又は、軟磁性フェライトの粒子とプラスチックとの複合材であることを特徴とする請求項8又は9に記載の電波時計用アンテナ。
  11. 前記導電材は、Al又はCuであることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一に記載の電波時計用アンテナ。
  12. 前記導電材の厚さをt(mm)、固有抵抗をρ(μΩcm)とした場合には、t/ρの値が略0.06以上であることを特徴とする請求項11記載の電波時計用アンテナ。
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