JP2008076135A - 顕微鏡標本容器用ラック - Google Patents

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卓也 村角
Hidehiko Murakado
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Abstract

【課題】凹凸部が多くユニークな形状の顕微鏡標本容器を収容する場合でも多数の容器を効率的且つ安定的に収納でき、好ましくは、縦横等いずれの方向にも収納できるとともに、一旦収納された容器の向きを必要に応じ自在に変えることができる顕微鏡標本容器用ラックを提供する。
【解決手段】顕微鏡標本を収容した平面視長方形の箱型収容部7aを有する顕微鏡標本容器7を収容するためのラックであって、底板2と、該底板2の対向する2辺から立設された側板3と、該側板3に架設された支持板4とからなり、前記支持板4には箱状収容部7bを縦及び横の方向に挿通支持し得る透孔4aが穿設されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は病理組織や生物学的液体(血液や尿など)等の検体がスライドガラス上に固定されてなる顕微鏡標本を収容する顕微鏡標本容器を多数収納するためのラックに関し、特に突出部が多くユニークな形状の顕微鏡標本容器であっても、これを揺動しないように収納することができ、さらに好ましくは、縦横等いずれの方向にも収納できるとともに、一旦収容された顕微鏡標本容器の向きを必要に応じて自在に変えることができる顕微鏡標本容器用ラックに関するものである。
従来から、病理組織の切片が固定され、又は生物学的液体が塗布されたスライドガラスからなる標本は、アルコールやホルマリンの中に浸して保存されていた。そのための容器としては例えば特許文献1に記載されたような水密性容器がある。これは標本を充分に保護でき、さらに蓋を容器に螺合させるようになっているため容易に密封できる点で好ましい容器である。しかし、複数の標本をこの容器に入れるとお互いに衝突して破損するおそれがあるという欠点がある。
特開2001−2109号
この点を改良して、現在では図25に示すような、外形が円筒状で断面略正方形の穴が穿設された容器の内側にいくつかの支持凸部を設けた容器7が用いられている。これは支持凸部の間に標本Sを挿入することにより、標本S同士が衝突することもなく、容易に持ち運ぶことができる容器である。しかしながら、少数の標本(図25の従来例では4枚)しか収納できないという問題があり、主として、少数の標本を携帯する目的で使用されているにすぎない。
ここで、最近ではもっとたくさんの標本を収容でき、容易に持ち運ぶことができる顕微鏡標本容器が望まれてきている。しかし、現在使用されている図25の顕微鏡標本容器をそのまま大型化すると、収容部の側部(図26の破線矢印参照)が非常に厚くなってしまい、収納量の割には容器のサイズが過度に大きくなり、持ち運びや保存が却って困難になってしまう。また、材料面での無駄も無視できない。
そこで、このような問題を解決できる容器として、図27に示したようなものがある。これはガラス製で、断面が矩形になっており一列に標本Sを並べるようになっている。この場合には、上記したサイズが過大となる問題は解消されるものの、開口部まで矩形であるため円形の場合のように蓋を螺着して容易に密封するということが不可能である。従って、この容器では密封するために、蓋と容器とを引っ掛けるタイプの止め具を使用する必要があり、作業が煩雑である。また、矩形であるため長辺方向に沿った力に対しては安定であるものの、短辺方向に沿った力に対しては不安定で転倒し易く、開蓋状態で転倒した場合には貴重な標本が台無しになる虞れがある。また、ガラス製であるため、壊れやすいばかりでなく、重くて持ち運びに不便であるという欠点もある。
このような欠点を解消するため本出願人は、図23、図24に示したような、円形状の開口部と箱型収容部を有する容器本体と、該開口部に螺着する蓋体からなる顕微鏡標本を収納する樹脂製の容器であって、長辺内側面に支持凸部が列設されている顕微鏡標本容器を提案した(特願2006−158128)。これは、標本の収納量が多くかつコンパクトであり、密封が容易であるという点で優れている。
しかしながら、このような容器は上部の円形状の開口部が大きく、下部の箱状収容部が小さいというユニークな形状をしているため、重心が高く安定性が悪い上、積み重ねるのが難しく、多数の容器を保管したり一度に運ぶのが難しいという問題点がある。また、ラックを使用するとしても、単に容器を縦方向又は横方向の特定方向のみに定置するようなラックでは、容器をラックに収納する際にその方向を選択する必要があるため作業が煩雑となり、また、容器がラックに収容された状態で標本を容器内から出し入れする場合にも容器の方向が規制されるので、作業の自由度が制限されることになる。
本発明は、かかる実情に鑑み、上記従来の問題を解消し、ユニークな形状の顕微鏡標本容器を収納する場合でも多数の容器を同時に扱うことができ、さらにラック内で容器が揺動しないように収納できるばかりでなく、好ましくは、縦横等いずれの方向にも自在に収納でき、且つ収納後も容器の向きを必要に応じて縦横自由自在に変えることができる顕微鏡標本容器用ラックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る本発明は、顕微鏡標本を収容した平面視長方形の箱型収容部を有する容器(以下、顕微鏡標本容器と記す)を収納するためのラックであって、底板と、該底板の対向する2辺から立設された側板と、該側板に架設された支持板とからなり、前記支持板には前記箱状収容部を挿通支持し得る透孔が複数個穿設されていることを特徴とする顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項2に係る発明は、透孔が箱状収容部を少なくとも縦及び横の方向に挿通支持し得る透孔であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項3に係る発明は、支持板が箱状収容部の高さの少なくとも1/2の高さに架設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項4に係る発明は、底板に箱状収容部を抱持定置し得る凹窩部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項5に係る発明は、底板が、箱状収容部を挿通支持し得る透孔が穿設された上部板と、該透孔が穿設されていない下部板とを重ね合わせてなり、前記上部板の透孔と下部板の表面とにより箱状収容部を抱持定置し得る凹窩部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項6に係る発明は、底板の3〜10mm上方に、箱状収容部を挿通支持し得る透孔を穿設した下部支持板が架設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項7に係る発明は、底板に液溜溝が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項8に係る発明は、底板に堰止壁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項9に係る発明は、側板の上端部内側及び底板の裏側に段積用係合突起が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項10に係る発明は、側板の上部付近に把持部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項11に係る発明は、透明性樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項12に係る発明は、顕微鏡標本容器が、円形状の開口部と箱型収容部を有する容器本体と、該開口部に螺着する蓋体からなる顕微鏡観察標本を収納する樹脂製の容器であって、前記箱型収容部の長辺内側面に支持凸部が列設されているものであることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
請求項13に係る発明は、箱型収容部の長辺外面に転倒防止部材が設けられていることを特徴とする請求項12に記載の顕微鏡標本容器用ラックを内容とする。
本発明の顕微鏡標本容器用ラックは、顕微鏡標本容器の箱状収容部を挿通支持し得る透孔が複数個支持板に穿設されている。本発明の顕微鏡標本容器用ラックによれば、顕微鏡標本容器は透孔に挿通支持されてラック内で揺動しないため、容器内の標本が破損する虞れもなく安全に運搬や保管が可能である。また、複数の顕微鏡標本容器を整然と収納できるため、取り違え等のトラブルが防止され、作業性、信頼性が高められる。
請求項2に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、透孔が箱状収容部を少なくとも縦及び横の方向(以下2方向と記す場合がある)に挿通支持し得る透孔であるため、該容器を縦横等いずれの方向かを考えることなく透孔内に挿通することができ、また、例えば、標本を検査する技師らは必要に応じて顕微鏡標本の出し入れが容易な方向に該容器の向きを変更することができる。さらに、標本が透明性樹脂からなる顕微鏡標本容器に収容されている場合は、必要に応じて標本の向きや状態等内部が確認しやすい向きに変更することができる。従って、使い勝手が良く、作業性が大幅に向上する。
請求項3に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、支持板が箱状収容部の高さの少なくとも1/2の高さに架設されているため、ラックが相当傾いた場合でも顕微鏡標本容器はラックから脱落せず、安全に保存、運搬ができる。
請求項4に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、底板に箱状収容部を抱持定置し得る凹窩部が設けられているので、顕微鏡標本容器は上方の支持板の透孔と下方の凹窩部の2箇所で支持されることになり、より安定に容器を保存、運搬できる。
請求項5に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、底板が、箱状収容部を挿通支持し得る透孔が穿設された上部板と、該透孔が穿設されていない下部板とを貼り合わせてなり、前記上部板の透孔と下部板の表面とにより凹窩部を容易に成形することができ、上方の支持板の透孔と下方の凹窩部の2箇所で支持されるので容器を安定的に保存、運搬することができる。
請求項6に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、底板の3〜10mm上方に、箱状収容部を挿通支持し得る透孔を穿設した下部支持板が架設されているため、上部支持板及び下部支持板のそれぞれの透孔の2個所で容器を支持することになり、例えば運搬時に容器が揺動により跳ね上がったとしても、容器は下部支持板の透孔から脱落しにくくなり、一層安定的に運搬することが可能となる。
請求項7に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、底板に液溜溝が設けられているため、例えば、ラック上に顕微鏡標本容器内の薬液を少々こぼしたとしても、この薬液は液溜溝内に流れ込み他の場所に流れないため、隣接する顕微鏡標本容器を汚したりラック外に薬液が流出して机や床面を汚すことがない。
請求項8に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、底板に堰止壁が設けられているため、例えば、ラック上に顕微鏡標本容器内の薬液をこぼしたとしても、この薬液は堰止壁で堰き止められ、ラック外に薬液が流出することがない。
請求項9に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、側板の上端部内側及び底板の裏側に段積用係合突起が設けられているため、これらの係合突起を係合させることにより段積みをしても上段のラックが下段のラックから滑り落ちるようなことがなく、安定的に段積みできるので、保管や運搬が容易である。
また段積用係合突起を側板の内側に設けることにより、側板表面に余計な突出物がなくなり、外観が良好であるとともに、物を引っ掛けて段積みしたラックを倒したりする危険性が減少する。
請求項10に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、側板の上部付近に把持部が設けられているため、ラックを持ち上げ易く、運搬や保管が容易になる。
また、ラックの重心よりも上に把持部があるため、運搬中にバランスを崩してラックをひっくり返す危険性が減少する。
請求項11に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、透明性樹脂からなるため、顕微鏡標本容器内の状態がラックの外から視認でき、例えば標本を取り出すことなく容器内の標本の状態を確認できるので、より作業性が高くなる。
請求項12に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、円形状の開口部と箱型収容部を有する容器本体と、該開口部に螺着する蓋体からなる顕微鏡観察標本を収納する樹脂製の容器であって、前記箱型収容部の長辺内側面に支持凸部が列設されている顕微鏡標本容器を収納するのに好適である。即ち、この容器は上部が大きく下部が小さいため不安定で倒れ易く、並べたり積み重ねたりすることが難しいが、本発明のラックを使用すれば、沢山の容器を効率的に収納することができる。
請求項13に係る発明の顕微鏡標本容器用ラックは、上記請求項12に記載の顕微鏡標本容器の箱型収容部の長辺外面に転倒防止部材が設けられ、上部が大きく下部が小さく、且つ転倒防止部材が突設された凹凸部の多い複雑な形状からなり、並べたり積み重ねが困難な顕微鏡標本容器を収納するのに好適である。
次に、本発明の顕微鏡標本容器ラックを詳細に説明する。
なお、ここでいう顕微鏡標本容器とは、例えば、平面視長方形の箱型収容部7bを有する顕微鏡標本容器7であり、図23や図24に示したものが例示でき、図27に示したような従来の容器にも適用できる。
特に、図24に示した顕微鏡標本容器7は重心が高く特に不安定であるため長辺側から力が加えられた場合に転倒しやすく、一方、図23に示した転倒防止部材7dを有する顕微鏡標本容器7は外面形状が複雑になり、さらに双方とも凹凸に富んだユニークな形状をしており、このような顕微鏡標本容器は並べたり積み重ねるのが困難である。従って、これらの顕微鏡標本容器を転倒、揺動しないように収納し、かつ容器が収納された状態で容器内の標本を扱うには、本発明によるラックが特に好適である。
本発明の顕微鏡標本容器ラックは、図20に簡単に示したように、底板2と、該底板2の対向する2辺から立設された側板3と、該側板3に架設された支持板4とからなり、支持板4に設けられた透孔4aに顕微鏡標本容器7の箱型収容部7bを挿通し、この透孔4aで顕微鏡標本容器7を支持するようにして使用される。
この透孔4aは図21に示したように、箱型収容部7bを少なくとも2方向、即ち縦及び横の方向に挿通支持できる形状となっており、これにより縦横等いずれの方向かを考えることなく箱型収容部7bを透孔4aに挿通支持させることができ、また標本を観察する技師らは、必要に応じ自ら使いやすい方向に顕微鏡標本容器7の向きを変えることができる。
ここで、顕微鏡標本容器を挿通支持し得る透孔の形状は、挿通支持される顕微鏡標本容器によって異なるため、該容器ごとに異なる形状の透孔を用意する必要がある。
顕微鏡標本容器の箱型収容部を少なくとも2方向に挿通支持し得る透孔の好ましい形状を具体的に説明すれば、まず、2方向に挿通支持し得る透孔の形状としては、箱状収容部の水平方向の断面形状(図24のように断面が長方形である場合はその長方形、図23のように転倒防止部材が設けられている場合は転倒防止部材の先端を結んでできる長方形)からなる透孔2個を、概ね90度の角度をつけて、縦横2方向に組み合わせた十字形状が挙げられる。このような形状の透孔とすることにより、箱状収容部は透孔の両端部で支持されるとともにデザイン上も美観に富む。3方向または4方向に挿通支持し得る透孔は、十字形状の交点を通過するように斜め方向の一方向又は両方向に透孔を穿設することにより形成することができる。
なお、本発明において、縦横2方向とは必ずしも概ね90度で交差している必要はなく、実質的に縦横と見ることができる程度でよく、例えば90〜60度、好ましくは90〜70度程度で交差している場合を含む。
本発明では収納する顕微鏡標本容器ごとに異なるラックを用意してもよいし、容器ごとに異なる数種類の支持板を用意し、収納する容器によって支持板を取り替えるようにしてもよい。
透孔の数は特に限定されず、顕微鏡標本容器のサイズ、ラックのサイズ、持ち運びや取り扱い性等を勘案して適宜決定すればよいが、通常6〜20個程度が好適である。
支持板の高さ(底板と支持板の間の距離)は特に限定されないが、顕微鏡標本容器の収容部の高さの1/2以上であると、ラックが相当傾いた場合でも顕微鏡標本容器はラックから脱落せず、安全に保存、運搬ができるため好ましい。
顕微鏡標本容器の重心よりも高い位置に支持板を設けると安定性が増すためさらに好ましい。この場合、ラックが横転したとしても容器はラックから脱落しない。
円形の開口部を有する顕微鏡標本容器を収容する場合には、支持板を顕微鏡標本容器の収容部の高さを超える位置に設けてもよい。この場合、容器の開口部が透孔に引っ掛かり、この容器の箱型収容部が支持板から垂下される形で収容され、顕微鏡標本容器の底面が底板と接触しないため、底板に薬液がこぼれた場合でも容器の底面は薬液で汚れる事がない。なお、支持板の高さを顕微鏡標本容器の2倍以上とすると、顕微鏡標本容器用ラックは必要以上に大きくなってしまい、使用しにくくなる。
顕微鏡標本容器を安定的にラックに収納するには、該容器をラックの透孔に挿通支持した状態で該容器の箱型収容部の底面がラックの底板に接していることが望ましい。従って、この場合の支持板の高さは箱型収容部の上端付近とするのが好ましい。なお、支持板は必要に応じ、2枚以上架設することも可能である。
本発明の顕微鏡標本容器用ラックで使用する底板は、顕微鏡標本容器をより安定的に支承又は定置するためのものであって単なる平板であってもよいが、該容器の底部を抱持定置し得る凹窩部が設けられているのが好ましい。この場合、容器は支持板と凹窩部の2箇所で支持されることになり、安定に収容できるという利点がある。
ここで、該容器の底部を抱持定置し得る凹窩部とは、上記した支持板の透孔の形状と本質的に同じ形状をした窪みのことをいう。
このような凹窩部はプレス加工や掘穿加工などによっても形成できるが、箱状収容部を挿通支持し得る透孔が穿設された上部板と、該透孔が穿設されていない下部板とを重ね合わせることによって凹窩部を形成すれば、容易且つ安価であるためより好ましい。
なお、顕微鏡標本容器を上下2箇所で支持し安定に収納するためには、上記した凹窩部を設けた構造のほか、箱状収容部を挿通支持し得る形状、即ち支持板の透孔と同じ形状の透孔を穿設した下部支持板を底板の上方に架設した構造を採用することもできる。
この構造によると、顕微鏡標本容器が底板から浮いた状態で収納された場合や、例えば、運搬中ラックに衝撃が加えられて収納された容器が底板から少々跳び上がった場合でも該容器を2箇所で安定的に支持することができる。
この下部支持板の高さは顕微鏡標本容器の収容部を支持板と下部支持板の透孔で支持できる限り特に限定されないが、底板から3〜10mm程度上方に設けられるのが好ましい。3mm未満であると底板に凹窩部を設ける場合と効果上の大差はなく、10mmを超えると支持板と下部支持板の距離が近くなりすぎ、安定性がやや減少するからである。
底板には液溜溝を設けることもできる。この場合顕微鏡標本容器内の薬液をラック上にこぼしたとしてもこの薬液は液溜溝内に流れ込み、他の場所に流出して汚染することがないため好ましい。
この液溜溝は底板のいずれの個所に設けてもよいが、例えば底板の周縁部、特に側板が立設されていない2辺に沿って設ければ底板上にこぼれた薬液がラックの外に流れ出し汚染することが防止されるので好ましい。
さらに上記した凹窩部の廻りを囲むように設ければ、隣接する顕微鏡標本容器から薬液がこぼれたとしても凹窩部内にはこの薬液が流れ込まず、容器の底面が薬液により汚染されることがなく、清潔に保たれる。
このような液溜溝はプレス加工や掘穿加工などによっても形成できるが、スリットが開設された上部板と、該スリットが穿設されていない下部板とを重ね合わせることによって液溜溝を形成すれば、容易且つ安価であるためより好ましい。
上部板と下部板とは、必要に応じ、接着、溶着、融着等により一体化してもよい。
液溜溝に代えて、あるいは液溜溝と共に、堰止壁を設けてもよい。堰止壁によっても液溜溝と同様薬液の流出を防ぐことができる。
本発明の顕微鏡標本容器用ラックで使用する側板は、支持板と底板とを両側板間に架設するとともに支持板と底板との間隔を保持する役割を果たし、またラックの側方の保護壁の役割を果たすものである。また、この側板は底板の対向する2辺から立設されており、この底板により側板間の間隔が決定されている。
この側板の高さは最低限底板と支持板の間隔を保持できる程度、即ち支持板の高さ以上であればよい。しかし、このラックを段積み可能にする場合、即ち側壁の上端に別のラックを載せる場合は、顕微鏡標本容器の蓋と上側のラックの底板との衝突を防ぐため、顕微鏡標本容器の支持板より上方に突出した高さを超える程度の高さが必要となる。
なお、側板の高さが顕微鏡標本容器の高さの2倍以上であるとラックが大きくなり過ぎ、取り扱いが困難になる。
顕微鏡標本容器用ラックを段積み可能とする場合、上段のラックが滑り落ちないようにするため、側板の上端付近と下端付近に段積用係合突起を設けるのが好ましい。この段積用係合突起の形状は係合後に上段のラックが移動しない形状であれば特に限定されないが、好ましい段積用係合突起としては、例えば図22のように側板の頂辺の内側で両端側及び底辺の内側中央部に棒状突起を横設し、段積みしたときに底辺側の棒状突起が頂辺側の棒状突起の間に嵌合するような形状が挙げられる。
さらに、段積用係合突起は側板の上端部内側に設け、これと係合し得る突起を底面の裏面、より詳しくは側板との接合部付近に設けるとより好ましい。このようにすれば、段積みした状態で側板外側に突出部がなくなり、外観が良好であるとともに、物を引っ掛けてラックを倒してしまう危険性等が減少するからである。
側板には、ラックの運搬を容易にするための把持部が設けられているのが好ましい。その形状は特に限定されず、例えば側板の外側に突起状の把持部を設けてもよいが、側板に穿設された横長の孔を把持部とすれば、構造が簡単で安価に製造でき、さらに余計な突出部がなく、外観が良好であるとともに、安全性が増すため好ましい。
把持部の位置も側板の平面視中央付近に設けられていればその高さは特に限定されないが、上端付近に設けた場合はラックの重心が把持部よりも下にあるため運搬中、特に段積み中にバランスを崩してラックをひっくり返す危険性がなくなるので好ましい。
なお、把持部を支持板と底板の間に設けた場合、側板を支持板の上にまで延設する必要がなくなり、ラック自体をコンパクトにできる。
本発明における顕微鏡標本容器用ラックの材質は特に限定されないが、造形性や軽量化を考慮して樹脂製が好ましい。使用できる樹脂としては特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチロール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリアセタール樹脂等が挙げられる。
また、透明性樹脂を使用するとより好ましい。ラックに収納された顕微鏡標本容器の状態を把握しやすく、さらに容器も透明性樹脂からなる場合には、標本Sの有無や検体の種類をラックの外側から判断することができ、作業性が向上するからである。透明性樹脂としては、特に限定されないがポリプロピレン、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂等が例示できる。
本発明の顕微鏡標本容器用ラックは、平面視長方形の箱型収容部を有する顕微鏡標本容器に対して使用することができるが、円形状の開口部と箱型収容部を有する容器本体と、該開口部に螺着する蓋体からなる顕微鏡観察標本を収容する樹脂製の容器であって、長辺内側面に支持凸部が列設された構造からなるものに特に好適に使用され、更に、該箱型収容部の長辺外面に転倒防止部材が設けられている顕微鏡標本容器に対して、最も好適に使用することができる。
即ち、このような顕微鏡標本容器は標本の収容量が多くコンパクト且つ軽量であり密封しやすいという長所を有する一方、凹凸部が多く形状がユニークであるため並べたり積み重ねるのが難しく、複数の容器を同時に使用、運搬、保存する場合に扱い難いという短所があるが、本発明の顕微鏡標本容器用ラックを使用すると、このような顕微鏡標本容器でも同時に多数収納できるため、上記の短所を補完でき、上記した顕微鏡標本容器の長所を最大限に生かすことができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されないことは云うまでもない。尚, 図1乃至図20において、透明材料からなる顕微鏡標本容器用ラック又は顕微鏡標本容器も含まれているが、図面が煩雑となるのを避けるため、透けて見える線を省略している。
実施例1
図1乃至図4に本発明の顕微鏡標本容器用ラックの実施例1を示す。実施例1は図23や図20に示したような、円形状の開口部7aと箱型収容部7bを有しており、箱型収容部7bの長辺側両端部から転倒防止部材7dが突設された顕微鏡標本容器7に対し好適に使用できる顕微鏡標本容器用ラック1である。また、箱型収容部7bの高さは70mm、顕微鏡標本容器7全体の高さは85mmである。なお、図23に示した顕微鏡標本容器7は透明性樹脂からなっているため、収容部7bの内部に設けられた支持凸部7cや収容された標本Sを外部から観察できる。
実施例1の顕微鏡標本容器用ラック1は、図1に示す通り、底板2と、側板3と、支持板4と、中間板6からなる。
底板2は短辺側135mm、長辺側255mmの長方形の板状部材であり、両方の短辺側から側板3が立設され、中央部から中間板6が立設されている。
側板3は底辺135mm、高さ120mmの板状部材である。上部付近、詳しくは頂辺から15mmのところに幅85mm、高さ25mmの長方形で角がアール処理された形状の孔が穿設され、この孔が把持部3cとされている。
支持板4は側板3と略同サイズの板状部材であり、短辺側を側板3で、中央付近を中間板6で、高さ50mmの位置に支えられている。なお、実施例1で収容予定の顕微鏡標本容器7の収容部7bの高さが70mmであるから、支持板4は収容部7bの高さの1/2以上の高さに架設されており、顕微鏡標本容器7を安定に収納することができる。
図2に示すように支持板4には透孔4aが2列に4個づつ、計8個穿設されており、8個の顕微鏡標本容器7を収納できるようになっている。透孔4aの形状は箱型収容部7bの断面形状における転倒防止部材7dの先端を結んでできる長方形の透孔を2個、90度の角度をつけて、両方の長方形の中心を合わせて結合させた十字形状となっている。顕微鏡標本容器7の箱型収容部7bはそれぞれの長方形のなかに挿通支持されるため、結局、顕微鏡標本容器7は透孔4a内に縦及び横のいずれの向きにも収納することができる。この透孔4aの両端(図中、対向する狭くなった部分)により容器7がしっかりと挿通支持される。
図3及び図4に示す通り、段積用係合突起3aが側板3の上端部内側に1個、及び段積用係合突起3bが底板2の裏側で側壁との接合部付近に2個、横設されている。
段積用係合突起3a、3bは5mm角の角柱状であり、その長さは突起3aが85mm、突起3bが25mmとなっている。この実施例1の顕微鏡標本容器用ラック1を段積みすると、図22に示すように、上側の段積用係合突起3aは下側の2個の段積用係合突起3bの間に入り込み係合するので、上側の顕微鏡標本容器用ラック1は下側のラック1の上からずり落ちることがなくなる。
また、上記段積用係合突起3a、3bは段積みした時に側板3の内側に入り込むため、外側に出っ張ることがなく、従って、外観も良好であり、また物を引っ掛けることもないので安全である。
なお、材質は不透明な材質、透明な材質のいずれでもよいが、透明性樹脂を用いると収納されている顕微鏡標本容器7の状態が確認しやすくなり、特に顕微鏡標本容器7も透明性樹脂で形成されている場合には顕微鏡標本容器用ラック1の外側から顕微鏡標本容器7内の標本の有無や検体の種類を視認でき、作業性が向上する。
実施例2
図5乃至図9に本発明の顕微鏡標本容器用ラック1の実施例2を示す。実施例2は図24に示したような、箱型収容部7bと円形状の開口部7aを有する顕微鏡標本容器7に対し好適に使用できる顕微鏡標本容器用ラック1である。また、箱型収容部7bの高さは70mm、顕微鏡標本容器7全体の高さは85mmである。なお、図24に示した顕微鏡標本容器7は透明性樹脂からなっているため、収容部7bの内部に設けられた支持凸部7cや収容された標本を外部から観察できる。
実施例2の顕微鏡標本容器用ラック1は、図5に示す通り、底板2と、側板3と、支持板4と、中間板6からなる。なお、基本的な構成及びサイズは特に言及がない限り実施例1のものと同様である。
また、図7及び図8に示す通り、側板3の上端部内側及び底板2の裏側で側壁との接合部付近に段積用係合突起3a、3bが設けられている。この点も実施例1と同様である。
図9に示すとおり、底板2は上部板2bと下部板2cを接着剤で貼り合わせて形成したものであり、上部板2bには後述の形状の透孔及び上部板2bの長辺に沿った幅5mmのスリットが穿設されている。即ち、貼り合わせ後の底板2には上部板2bの透孔と下部板2cの表面とで形成された凹窩部2a及び上部板2bのスリットと下部板2cの表面とで形成された液溜溝2dが形成されている。また、底板2の長辺側端部の全長に渡って高さ10mmの堰止壁2eが立設されている。このため、ラック上に薬液をこぼしたとしても、薬液は液溜溝2dに溜まり、万一薬液が液溜溝2dから溢れたとしても、堰止壁2eにより堰止められるので、ラック外にこれが流出することがない。
図6に示すように、支持板4には透孔4aが2列に4個づつ、計8個穿設されており、8個の顕微鏡標本容器7を収納できるようになっている。透孔4aの形状は箱状収容部7bの断面形状である長方形を2個、90度の角度をつけて、両方の長方形の中心を合わせて結合させた十字形状となっており、顕微鏡標本容器7の箱型収納部7bは透孔4a内に縦及び横のいずれの向きにも収納することができる。
なお、上部板2bに穿設された透孔の形状、即ち凹窩部2aの形状は支持板4の透孔4aの形状と同じである。従って、顕微鏡標本容器7は透孔4aに挿通支持されるとともに、容器7の底面は凹窩部2aに抱持定置されることになり、これにより顕微鏡標本容器7は2箇所で支持されることになるため、より安定的に収納されることになる。
実施例3
図10乃至図14に本発明の顕微鏡標本容器用ラック1の実施例3を示す。実施例3は図23や図20の斜視図に示したような顕微鏡標本容器7に対し好適に使用できる顕微鏡標本容器用ラック1である。
実施例3の顕微鏡標本容器用ラック1は、図10に示す通り、底板2と、側板3と、支持板4と、下部支持板5と、中間板6からなる。なお、基本的な構成及びサイズは特に言及がない限り実施例1のものと同様である。
また、図11に示すように支持板4には透孔4aが2列に4個づつ、計8個穿設されており、8個の顕微鏡標本容器7を2方向に収納できるようになっている。さらに、図12及び図13に示す通り、側板3の上端部内側及び底板2の裏側で側壁との接合部付近に段積用係合突起3a、3bが設けられている。これらの点も実施例1と同様である。
図10で示す通り、底板2は長方形の板状部材であり、図12、図14で示す通り、長辺側端部の全長に渡って高さ10mmの堰止壁2eが立設されている。このため、ラック上に薬液をこぼしたとしても、ラック外にこれが流出することがない。
また、底板2の5mm上方に下部支持板5が架設されている。下部支持板5は底板4の約半分の大きさ、詳しくは幅約130mm、長さ約125mmの2枚の板状部材であり、支持板4の透孔4aと同形の透孔5aがそれぞれ4個づつ穿設されている。これにより顕微鏡標本容器7の箱型収納部7bは透孔4aと透孔5aの2個所で挿通支持され、特に顕微鏡標本容器用ラック1に衝撃が加えられて顕微鏡標本容器7が跳ね上がった場合でも下部支持板5から外れないため、より安定的に収納できる。
実施例4
図15乃至図19に本発明の顕微鏡標本容器用ラック1の実施例4を示す。実施例4は図23や図20の斜視図に示したような、顕微鏡標本容器7に対し好適に使用できる顕微鏡標本容器用ラック1である。
実施例4の顕微鏡標本容器用ラック1は、図15に示す通り、底板2と、側板3と、支持板4と、中間板6からなる。なお、基本的な構成及びサイズは特に言及がない限り実施例1のものと同様である。
また、図15に示すように支持板4には透孔4aが2列に4個づつ、計8個穿設されており、8個の顕微鏡標本容器7を2方向に収容できるようになっている。この点も実施例1と同様である。
図17や図19に示すとおり、底板2は上部板2bと下部板2cを貼り合わせて形成したものであり、上部板2bには箱型収容部7bを2方向に挿通支持し得る形状、即ち透孔4aと同一形状の透孔及び上部板2bの長辺に沿った幅5mmのスリットが穿設されている。即ち、貼り合わせ後の底板2には凹窩部2a及び液溜溝2dが形成されている。また、底板2の長辺側端部の全長に渡って高さ10mmの堰止壁2eが立設されている。このため、ラック上に薬液をこぼしたとしても、ラック外に流出することがない。
図18に示したとおり、側板3の上部付近、詳しくは頂辺から15mmのところに長方形を二つの半円で挟んだ形状の孔(幅85mm、高さ25mm)が穿設され、この孔が把持部3cとされている。
図17及び図18に示す通り、側板3の上端部内側及び底板2の裏側で側壁との接合部付近に段積用係合突起3a、3bが設けられている。その長さは上側の突起3aでは25mm、下側の突起3bでは85mmとなっている。この実施例4の顕微鏡標本容器用ラック1を段積みすると、下側の段積用係合突起3bは上側の2個の段積用係合突起3aの間に入り込み、これにより上側の顕微鏡標本容器用ラック1は下側のラック1の上からずり落ちることがない。
叙上のとおり、本発明の顕微鏡標本容器用ラックは、例えば、凹凸に富んだユニークな形状の顕微鏡標本容器であってもこれらの多数を安定的且つ効率的に収納することができ、且つ該容器は透孔内に挿通支持されているので極めて安定的に収納される。従って、運搬や保管の際に収納した容器が転倒しにくく、また、複数の容器を整然と収納できるので、取り違え等のトラブルが防止され、作業性や信頼性が高められる。更に、透孔を少なくとも縦横等2方向に挿通支持し得るように穿設した場合は、該容器を縦横等いずれの方向にも収納でき、さらに一旦収納された容器の向きを必要に応じて自在に変えることができるので、使い勝手が良く、特に、病院など、大量の検体を検査する場合に、頗る有用性が高いものである。
実施例1の斜視図である。 実施例1の平面図である。 実施例1の正面図である。 実施例1の側面図である。 実施例2の斜視図である。 実施例2の平面図である。 実施例2の正面図である。 実施例2の側面図である。 実施例2のA−A線断面図である。 実施例3の斜視図である。 実施例3の平面図である。 実施例3の正面図である。 実施例3の側面図である。 実施例3のB−B線断面図である。 実施例4の斜視図である。 実施例4の平面図である。 実施例4の正面図である。 実施例4の側面図である。 実施例4のC−C線断面図である。 本発明のラックの使用方法を示す説明図である。 本発明のラックの使用方法を示す説明図である。 本発明のラックの段積み方法を示す説明図である。 顕微鏡標本容器の一例を示す正面図及び側面図である。 顕微鏡標本容器の他の例を示す正面図及び側面図である。 従来の顕微鏡標本容器の説明図である。 従来の顕微鏡標本容器の説明図である。 従来の顕微鏡標本容器の説明図である。
符号の説明
1 顕微鏡標本容器用ラック
2 底板
2a 凹窩部
2b 上部板
2c 下部板
2d 液溜溝
2e 堰止壁
3 側板
3a 上側の段積用係合突起
3b 下側の段積用係合突起
3c 把持部
4 支持板
4a 透孔
5 下部支持板
5a 透孔
6 中間板
7 顕微鏡標本容器
7a 円形状開口部
7b 箱型収容部
7c 支持凸部
7d 転倒防止部材
S 標本

Claims (13)

  1. 顕微鏡標本を収容した平面視長方形の箱型収容部を有する容器(以下、顕微鏡標本容器と記す)を収納するためのラックであって、
    底板と、該底板の対向する2辺から立設された側板と、該側板に架設された支持板とからなり、
    前記支持板には前記箱状収容部を挿通支持し得る透孔が複数個穿設されていることを特徴とする顕微鏡標本容器用ラック。
  2. 透孔が箱状収容部を少なくとも縦及び横の方向に挿通支持し得る透孔であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  3. 支持板が箱状収容部の高さの少なくとも1/2の高さに架設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  4. 底板に箱状収容部を抱持定置し得る凹窩部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  5. 底板が、箱状収容部を挿通支持し得る透孔が穿設された上部板と、該透孔が穿設されていない下部板とを重ね合わせてなり、前記上部板の透孔と下部板の表面とにより箱状収容部を抱持定置し得る凹窩部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  6. 底板の3〜10mm上方に、箱状収容部を挿通支持し得る透孔を穿設した下部支持板が架設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  7. 底板に液溜溝が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  8. 底板に堰止壁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  9. 側板の上端部内側及び底板の裏側に段積用係合突起が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  10. 側板の上部付近に把持部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  11. 透明性樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  12. 顕微鏡標本容器が、円形状の開口部と箱型収容部を有する容器本体と、該開口部に螺着する蓋体からなる顕微鏡観察標本を収納する樹脂製の容器であって、前記箱型収容部の長辺内側面に支持凸部が列設されているものであることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の顕微鏡標本容器用ラック。
  13. 箱型収容部の長辺外面に転倒防止部材が設けられていることを特徴とする請求項12に記載の顕微鏡標本容器用ラック。
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