JP2008075214A - ナノファイバーの製造方法およびナノファイバー - Google Patents

ナノファイバーの製造方法およびナノファイバー Download PDF

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Hiroyuki Yano
浩之 矢野
Norishige Seki
紀繁 関
Toshio Ishida
敏夫 石田
Takuso Himura
卓相 比村
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Abstract

【課題】セルロース系の繊維原料から、十分に微細化されたナノファイバーを効率よく製造することが可能なナノファイバーの製造方法、および、該方法により製造される、十分に微細化されたナノファイバーを提供する。
【解決手段】(a)セルロース系の繊維原料を湿式で離解した後、(b)離解された繊維原料を予備的に解繊して粗繊維化する予備解繊工程を実施し、(c)予備解繊された繊維原料を蒸煮処理した後、(d)蒸煮処理された繊維原料を微細繊維化(ミクロフィブリル化)する。
繊維原料に酵素を作用させる酵素処理工程を備える。
微細繊維化工程の前の段階で、繊維原料の脱水を行う脱水処理工程を備える。
少なくとも前記(d)の微細繊維化工程よりも前の段階で、繊維原料の脱水を行う脱水処理工程を備える。
【選択図】図11

Description

本願発明は、ナノファイバーおよびナノファイバーの製造方法に関し、詳しくは、離解工程と、予備解繊工程と、蒸煮処理工程と、微細繊維化工程との組み合わせによるナノファイバーの製造方法および該方法により製造されるナノファイバーに関する。
セルロース繊維を微小な繊維幅の微細繊維状セルロースにする方法として、例えば、繊維状セルロースの水懸濁液を少なくとも3000psiの圧力差で小径オリフィスを高速度で通過させる高圧ホモジナイザー処理の方法により、微細繊維状セルロース化する方法がある(特許文献1参照)。
この方法の場合、繊維状セルロース懸濁液に高圧をかけて細いオリフィスを数十回も通す必要があるので、処理効率が低いという問題点がある。
また、古紙(セルロース繊維)や、くず皮革(コラーゲン繊維)に水を含浸させてマスコロイダーに投入し、5〜20回繰り返し磨砕処理して脱水した後、サブミクロン単位に解繊し、微細繊維化する方法も提案されている(特許文献2参照)。
しかしながらこの方法の場合、磨砕処理が非常に多く処理効率が低いばかりでなく、砥石の削り粉が不純物として混入し、製品品質が低下するという問題点がある。
また、メディア撹拌式粉砕機で微細繊維状セルロースを得る方法も提案されている(特許文献3参照)が、繊維状セルロースを懸濁液としたものを直接に粉砕機に投入して粉砕を行っているため、微細繊維状セルロース化に要する時間が非常に長くなり、生産性が低いという問題点がある。
その他にも、微細繊維状セルロースの製造方法が提案されているが、いずれも改善の余地があるものであり、十分に微細化された繊維状セルロースをさらに効率よく製造することが可能なナノファイバーの製造が求められているのが実情である。
特開2000−17592号公報 特開平8−284090号公報 特開平6−212587号公報
本願発明は、上記課題を解決するものであり、セルロース系の繊維原料から、十分に微細化されたナノファイバーを効率よく製造することが可能なナノファイバーの製造方法、および、該方法により製造される、十分に微細化されたナノファイバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明(請求項1)のナノファイバーの製造方法は、
(a)セルロース系の繊維原料を湿式で離解する離解工程と、
(b)離解された繊維原料を予備的に解繊して粗繊維化する予備解繊工程と、
(c)予備解繊された繊維原料を蒸煮処理する蒸煮処理工程と、
(d)蒸煮処理された繊維原料をミクロフィブリル化する微細繊維化工程と
を備えていることを特徴としている。
また、請求項2のナノファイバーの製造方法は、請求項1の発明の構成において、前記(a)の離解工程、(b)の予備解繊工程、または(c)の蒸煮処理工程の後であって、前記(d)の微細繊維化工程の前の段階で、繊維原料に酵素を作用させる酵素処理工程を備えていることを特徴としている。
また、請求項3のナノファイバーの製造方法は、請求項1または2の発明の構成において、少なくとも前記(d)の微細繊維化工程よりも前の段階で、繊維原料の脱水を行う脱水処理工程を備えていることを特徴としている。
また、請求項4のナノファイバーの製造方法は、請求項3の発明の構成において、前記脱水工程が、脱水後に固形分含有割合が20〜60重量%となるように脱水を行う工程であることを特徴としている。
また、請求項5のナノファイバーの製造方法は、請求項1〜4のいずれかの発明の構成において、前記(c)の蒸煮処理工程が、繊維原料を水分の存在下に、加圧下で105〜160℃に加熱することにより行われることを特徴としている。
また、請求項6のナノファイバーの製造方法は、請求項5の発明の構成において、前記(c)の蒸煮処理工程を5〜30分間実施することを特徴としている。
また、請求項7のナノファイバーの製造方法は、請求項1〜6のいずれかの発明の構成において、前記(b)の予備解繊工程が、リファイナー、媒体撹拌ミル、振動ミル、石臼式磨砕機のいずれか1種を用いて行われることを特徴としている。
また、請求項8のナノファイバーの製造方法は、請求項2〜7のいずれかの発明の構成において、前記酵素処理工程が、セルラーゼ系酵素、キシラナーゼ系酵素、ヘミセルラーゼ系酵素の少なくとも1種を、ドライベースで繊維原料中の繊維量の0.001〜1重量%の割合で繊維原料に添加して作用させる工程であることを特徴としている。
また、請求項9のナノファイバーの製造方法は、請求項1〜8のいずれかの発明の構成において、前記(d)の微細繊維化工程が、高圧ホモジナイザー、ニーダー、多軸混練押し出し機のいずれか1つ、または2つ以上を組み合わせて用いて、繊維原料をミクロフィブリル化する工程であることを特徴としている。
また、請求項10のナノファイバーの製造方法は、請求項1〜8のいずれかの発明の構成において、前記微細繊維化処理工程が、二軸混練押し出し機を用いて、繊維原料を混練し、ミクロフィブリル化する工程であることを特徴としている。
また、本願発明(請求項11)のナノファイバーは、
請求項1〜10のいずれかのナノファイバーの製造方法により製造されたナノファイバーであって、保水率が250〜400%で、乾燥成型後の曲げ強度が130N/mm2以上、曲げヤング率が11500N/mm2以上であることを特徴としている。
本願発明(請求項1)のナノファイバーの製造方法は、(a)セルロース系の繊維原料を湿式で離解する離解工程と、(b)離解された繊維原料を予備的に解繊して粗繊維化する予備解繊工程と、(c)予備解繊された繊維原料を蒸煮処理する蒸煮処理工程と、(d)蒸煮処理された繊維原料をミクロフィブリル化する微細繊維化工程とを備えており、蒸煮処理により、セルロース系の繊維原料に含まれる、不要なリグニン、ヘミセルロースなどの、繊維を接着して微細繊維化を妨げる物質の接着力を弱めることが可能になり、ナノファイバー化をより促進させることが可能になる。
すなわち、木材をパルプ化するにあたっては、不要なリグニン、ヘミセルロースを除去することが必要であり、通常は、パルプ化の工程において、アスプルンド法などに代表される蒸煮処理が行われるが、それぞれが完全に除去されるものではなく、パルプ中にいくらかは残留する。
したがって、パルプなどの繊維原料が乾燥すると、これらが再び接着剤的な役割を果たし、繊維原料内のミクロフィブリル間を再接着する。なお、パルプなどの繊維原料は水に浸漬されると膨潤するが、この膨潤ではミクロフィブリル間の接着力は弱まらない。この接着力を弱めるためには蒸煮処理が有効であり、蒸煮処理を行うことにより、ナノファイバー化が効率よく促進される。
なお、蒸煮処理は、例えば、繊維原料を水分の存在下に、加圧下で105〜160℃に加熱することにより行われる。
蒸煮処理は、より具体的には、例えば、圧力容器内に脱水した繊維原料を投入し、圧力容器下部に水を入れ、圧力容器を外部から過熱し、所定の温度まで昇温して、圧力容器内を飽和蒸気環境にする方法などにより実施することが可能である。
また、蒸煮処理は、上述のような方法に限らず、過熱蒸気を利用して処理を行うことも可能である。
また、蒸煮処理は、上記(d)の繊維原料をミクロフィブリル化する微細繊維化工程と同時に実施するように構成することも可能である。その場合、製造工程を簡略化して、より効率よくナノファイバーを製造することが可能になる。
また、請求項2のナノファイバーの製造方法のように、請求項1の発明の構成において、(a)の離解工程、(b)の予備解繊工程、または(c)の蒸煮処理工程の後であって、(d)の微細繊維化工程の前の段階で、繊維原料に酵素を作用させる酵素処理工程を実施することにより、セルロース繊維の非晶領域を選択的に切断したり、繊維原料中の、ミクロフィブリル間の接着剤的役割を果たしているキシログルカン、ヘミセルロース成分を選択的に切断したりする効果を得ることが可能になり、繊維原料のナノファイバー化(ミクロフィブリル化)をより促進させることができる。
また、請求項3のナノファイバーの製造方法のように、請求項1または2の発明の構成において、少なくとも(d)の微細繊維化工程よりも前の段階で、繊維原料の脱水を行う脱水処理工程を備えている場合、例えば、微細繊維化工程において、二軸混練押し出し機を用いてミクロフィブリル化を行う場合に、脱水処理により、二軸混練押し出し機による混練処理(ミクロフィブリル化)に好適な固形分濃度にまで水分を除去することが可能になり、本願発明を実効あらしめることができる。
すなわち、脱水処理を行うことにより、微細繊維化処理を実施する方法(設備)の種類に応じた固形分濃度とすることが可能になり、ナノファイバー化(ミクロフィブリル化)をより促進させることができる。
ただし、高圧ホモジナイザーを用いて微細繊維化処理を行う場合、固形分濃度が低い方が好ましいので、その場合には、特に脱水処理を行うことなく(場合によっては注水処理して固形分濃度を調製した後)、微細繊維化処理を行うことができる。
また、請求項4のナノファイバーの製造方法のように、請求項3の発明の構成において、脱水処理工程で、固形分含有割合が20〜60重量%となるように脱水を行うようにした場合、得られるナノファイバーを効率よく整形して、所望の形状の成形体を得ることができる。
また、請求項5のナノファイバーの製造方法のように、請求項1〜4のいずれかの発明の構成において、蒸煮処理工程を、繊維原料を水分の存在下に、加圧下で105〜160℃に加熱することにより実施するようにした場合、繊維原料に含まれるリグニンやヘミセルロースなどの接着力を弱めて、繊維原料のナノファイバー化をより確実に促進させることができる。
なお、蒸煮温度を105〜160℃としたのは、蒸煮処理の温度条件が105℃を下回ると、繊維原料に含まれるリグニンやヘミセルロースなどの接着力を弱める効果が不十分になり、また、蒸煮温度が160℃を超えるとセルロースの熱変成・分解が始まり、好ましくないことによる。
なお、蒸煮処理は、より好ましくは、120〜150℃で行う。
また、請求項6のナノファイバーの製造方法のように、請求項5の発明の構成において、蒸煮処理工程を5〜30分間実施することにより、十分な蒸煮効果を得ることができる。なお、蒸煮処理時間が5分未満になると、蒸煮効果が不十分になり、30分を超えると熱変成・分解のおそれが生じるため、好ましくない。
また、請求項7のナノファイバーの製造方法のように、請求項1〜6のいずれかの発明の構成において、予備解繊工程を、リファイナー、媒体撹拌ミル、振動ミル、石臼式磨砕機のいずれか1種を用いて行うようにした場合、予備解繊をより確実に行うことが可能になり、本願発明をより実効あらしめることができる。
なお、リファイナーは溝を有した金属製のプレートを回転させて繊維原料を予備的に解繊するものである。
なお、予備解繊に用いられる設備は上記の設備に限られるものではなく、上記以外の設備を用いて行うことも可能である。
また、請求項8のナノファイバーの製造方法のように、請求項2〜7のいずれかの発明の構成において、酵素処理工程で、セルラーゼ系酵素、キシラナーゼ系酵素、ヘミセルラーゼ系酵素の少なくとも1種を、ドライベースで繊維原料中の繊維量の0.001〜1重量%の割合で繊維原料に添加して作用させることにより、ナノファイバー化(ミクロフィブリル化)をより促進させることができる。
すなわち、セルラーゼ系酵素は、セルロース繊維の非晶領域を選択的に切断する機能があり、キシラナーゼ系酵素およびヘミセルラーゼ系酵素は、繊維原料中の、ミクロフィブリル間の接着剤的役割を果たしているキシログルカン、ヘミセルロース成分を選択的に切断したりする機能があり、これらの機能を発揮させることにより、繊維原料のナノファイバー化(ミクロフィブリル化)をより促進させることができる。
なお、酵素の添加量は、繊維量に対して0.001重量%〜1重量%の範囲とすることが好ましく、0.001〜0.1重量%の範囲とすることがより好ましい。
本願発明において、酵素の添加量を0.001〜1重量%の範囲としたのは、酵素の添加量が0.001重量%を下回ると酵素処理の効果が不十分になり、1重量%を超えて添加しても、添加量の増大に見合う効果の向上が認められないことによる。
なお、酵素処理に用いられる酵素は上記の酵素に限られるものではなく、上記以外の酵素を用いて行うことも可能である。
また、請求項9のナノファイバーの製造方法のように、請求項1〜8のいずれかの発明の構成において、微細繊維化工程を、高圧ホモジナイザー、ニーダー、多軸混練押し出し機のいずれか1つまたは2つ以上を組み合わせて用いることにより実施するようにした場合、繊維原料のナノファイバー化(ミクロフィブリル化)をより促進させることができる。
なお、微細繊維化工程に用いられる設備は上記の設備に限られるものではなく、上記以外の設備を用いて行うことも可能である。
また、請求項10のナノファイバーの製造方法のように、請求項1〜8のいずれかの発明の構成において、微細繊維化工程で、二軸混練押し出し機を用いることにより、繊維原料を効率よく、押し出し混練することが可能になり、ミクロフィブリル化することにより、繊維原料を効率よく分散させ、ナノファイバー化をより促進させることができる。
なお、混練押し出し機には、一軸混練押し出し機、二軸以上の多軸混練押し出し機があるが、多軸混練押し出し機を用いた場合、繊維原料の分散性、ナノファイバー化の程度をさらに向上させることができる。そして、その中でも、二軸混練押し出し機は、汎用の熱可塑性樹脂の混合、可塑化、押し出し成形などの用途に使用されるものであり、本願発明のナノファイバーの製造方法における微細繊維化工程で用いる混練押し出し機としても適している。
なお、二軸混練押し出し機は、比較的容易に密閉系とすることが可能であり、微細繊維化工程にこの二軸混練押し出し機を用いることにより、繊維原料を水分の存在下に、例えば、加圧下で105〜160℃に加熱することにより行われる蒸煮処理工程と、微細繊維化工程とを、二軸混練押し出し機において同時に、かつ、効率よく実施することができる。
なお、二軸混練押し出し機を構成する二本のスクリューの回転方向は異方向、同方向のどちらでもよい。
また、二軸混練押し出し機を構成する二本のスクリューの噛み合いは、完全噛み合い型、不完全噛み合い型、非噛み合い型があるが、微細繊維化工程(ナノファイバー化)に用いるものとしては、完全噛み合い型が好ましい。
スクリュー長さとスクリュー直径の比(スクリュー長さ/スクリュー直径)は20〜150であればよい。具体的な二軸混練押し出し機としては、テクノベル社製「KZW」、日本製鋼所製「TEX」、東芝機械社製「TEM」、コペリオン社製「ZSK」などを用いることができる。
また、混練時の温度には特別の制約はないが、通常10〜160℃で行うことが可能であり、特に好ましい温度は20〜140℃である。
また、本願発明(請求項11)のナノファイバーは、請求項1〜10のいずれかのナノファイバーの製造方法により製造されたものであり、保水率が250〜400%で、乾燥成型後の曲げ強度が130N/mm2以上、曲げヤング率が11500N/mm2以上である。
このような要件を備えたナノファイバーは、上述の本願発明のナノファイバーの製造方法により効率よく製造することが可能である。また、このような特性を備えたナノファイバーは、種々の成形体の原料として用いることが可能であり、本願発明のナノファイバーを用いることにより、強度の大きい成形体を提供することができる。
以下に本願発明の実施例を示して、本願発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施例1]
以下、図11を参照しつつ、離解工程、予備解繊工程(リファイナー処理工程)、脱水工程、蒸煮処理工程、および二軸混練押し出し機を用いた微細繊維化工程を備えた実施例1のナノファイバーの製造方法について説明する。
(1)繊維原料(パルプ)としてトイレットペーパーを用い、この繊維原料と水とを重量比で、水:繊維原料=97:3の割合で離解した(図11:STEP1)。
(2)それから、リファイナー処理10回の条件で予備解繊を行った(図11:STEP2)。
(3)その後、予備解繊した繊維原料を、遠心分離機にて固形分濃度30重量%にまで脱水する脱水処理を行った(図11:STEP3)。
(4)次に、脱水した繊維原料を、オートクレーブに投入し、加圧下に、140℃で5分間保持して蒸煮処理を施した(図11:STEP4)。
(5)それから、常温にまで冷却した繊維原料を、二軸混練押し出し機((株)テクノベル製 KZW15TW)を用いて、下記の条件でミクロフィブリル化し、微細繊維(ナノファイバー)を得た(図11:STEP5)。
<二軸押し出し機の条件>
(a)スクリュー直径:15mm
(b)スクリュー長さ/スクリュー直径比:45
(c)スクリューの噛み合い型:完全噛み合い型
(d)スクリュー回転数:300rpm
<特性の評価>
上述の方法により得られたこのナノファイバーをマイクロスコープ((株)キーエンス製 VHX−1000)により撮影した。得られたマイクロスコープ写真を図1に示す。
また、上述の方法により得られたこのナノファイバーを、電界放出形走査電子顕微鏡(FE−SEM)(日本電子(株)製、電界放出形走査電子顕微鏡「JSM−6700F」)により撮影した。得られた顕微鏡写真(FE−SEM写真)を図2に示す。
さらに、比較のため、原料パルプをマイクロスコープ((株)キーエンス製 VHX−1000)により撮影したマイクロスコープ写真を図3に示す。また、原料パルプを電界放出形走査電子顕微鏡(FE−SEM)により撮影した顕微鏡写真(FE−SEM写真)を図4に示す。
また、この実施例1で得られたナノファイバーを所定量採取し、板状に成形・乾燥したシートの曲げ強度、曲げヤング率、比重を測定した。
さらに、この実施例1で得られたナノファイバーを固形分濃度が0.5重量%になるまで水に希釈した水溶液を遠心分離機にて、1000G、15分間の条件で脱水した後、乾燥させ、その重量差から保水率を測定した。
その結果は以下の通りであった。
曲げ強度 :155N/mm2
曲げヤング率:12500N/mm2
比重 :1.5
保水率 :306%
[実施例2]
以下、図12を参照しつつ、離解工程、予備解繊工程(リファイナー処理工程)、脱水工程、蒸煮処理工程、酵素処理工程、脱水工程、および二軸混練押し出し機を用いた微細繊維化工程を備えた実施例2のナノファイバーの製造方法について説明する。
(1)繊維原料(パルプ)としてトイレットペーパーを用い、この繊維原料と水とを重量比で、水:繊維原料=97:3の割合で離解した(図12:STEP1)。
(2)それから、リファイナー処理10回の条件で予備解繊を行った(図12:STEP2)。
(3)その後、予備解繊した繊維原料を、遠心分離機にて固形分濃度30重量%にまで脱水する脱水処理を行った(図12:STEP3)。
(4)次に、脱水した繊維原料を、オートクレーブに投入し、加圧下に、140℃で5分間保持して蒸煮処理を施した(図12:STEP4)。
(5)再度固形分濃度が3重量%になるように水を添加した後、酵素を作用させる酵素処理を行った(図12:STEP5)。
酵素処理に使用した酵素は、セルラーゼ系酵素のエンドグルカナーゼ(ノボザイムズジャパン(株)製、Novozym476)で、酵素の濃度は繊維量に対し0.01重量%とした。
酵素処理は撹拌しながら行い、処理時間は15時間とした。
(6)酵素処理の終了後、酵素失活処理(100℃、15min)を施し、遠心分離機にて固形分濃度30重量%まで脱水した(図12:STEP6)。
(7)それから、酵素処理後に脱水した繊維原料を、上記実施例1の場合と同じ二軸混練押し出し機を用い、同じ条件にてミクロフィブリル化して、ナノファイバーを得た(図12:STEP7)。
<特性の評価>
上述の方法により得られたこのナノファイバーを、上記実施例1の場合と同じマイクロスコープを用いて撮影した。得られたマイクロスコープ写真を図5に示す。
また、上述の方法により得られたこのナノファイバーを、上記実施例1の場合と同じ電界放出形走査電子顕微鏡を用いて撮影した。得られた顕微鏡写真(FE−SEM写真)を図6に示す。
また、この実施例2で得られたナノファイバーを所定量採取し、板状に成形・乾燥したシートの曲げ強度、曲げヤング率、比重を測定した。
さらに、この実施例2で得られたナノファイバーを固形分濃度が0.5重量%になるまで水に希釈した水溶液を遠心分離機にて、1000G、15分間の条件で脱水した後、乾燥させ、その重量差から保水率を測定した。
その結果は以下の通りであった。
曲げ強度 :155N/mm2
曲げヤング率:12800N/mm2
比重 :1.5
保水率 :309%
[比較例1]
以下、図13を参照しつつ、離解工程、酵素処理工程、脱水処理工程、および二軸混練押し出し機を用いた微細繊維化工程を備えた比較例1のナノファイバーの製造方法について説明する。
(1)繊維原料(パルプ)としてトイレットペーパーを用い、この繊維原料と水とを重量比で、水:繊維原料=97:3の割合で離解した(図13:STEP1)。
(2)それから、リファイナー処理による予備解繊および蒸煮を行わず、固形分濃度が3重量%になるような条件で、酵素処理を行った(図13:STEP2)。
酵素処理に使用した酵素は、セルラーゼ系酵素のエンドグルカナーゼ(ノボザイムズジャパン(株)製、Novozym476)で、酵素の濃度は繊維量に対し0.01重量%とした。
酵素処理は撹拌しながら行い、処理時間は15時間とした。
(3)酵素処理の終了後、酵素失活処理(100℃、15min)を施し、遠心分離機にて固形分濃度30重量%まで脱水した(図13:STEP3)。
(4)それから、上述のようにして酵素処理後に脱水した繊維原料を、上記実施例1の場合と同じ二軸混練押し出し機を用い、同じ条件でミクロフィブリル化して、ナノファイバーを得た(図13:STEP4)。
<特性の評価>
上述の方法により得られたこのナノファイバーを、上記実施例1の場合と同じマイクロスコープを用いて撮影した。得られたマイクロスコープ写真を図7に示す。
また、上述の方法により得られたこのナノファイバーを、上記実施例1の場合と同じ電界放出形走査電子顕微鏡を用いて撮影した。得られた顕微鏡写真(FE−SEM写真)を図8に示す。
また、この比較例1で得られたナノファイバーを所定量採取し、板状に成形・乾燥したシートの曲げ強度、曲げヤング率、比重を測定した。
さらに、この比較例1で得られたナノファイバーを固形分濃度が0.5重量%になるまで水に希釈した水溶液を遠心分離機にて、1000G、15分間の条件で脱水した後、乾燥させ、その重量差から保水率を測定した。
その結果は以下の通りであった。
曲げ強度 :125N/mm2
曲げヤング率:11500N/mm2
比重 :1.5
保水率 :300%
[比較例2]
以下、図14を参照しつつ、離解工程、予備解繊工程(リファイナー処理工程)、脱水工程、および二軸混練押し出し機を用いた微細繊維化工程を備えた比較例2のナノファイバーの製造方法について説明する。
(1)繊維原料(パルプ)としてトイレットペーパーを用い、この繊維原料と水とを重量比で、水:繊維原料=97:3の割合で離解した(図14:STEP1)。
(2)それから、リファイナー処理10回の条件で予備解繊を行った(図14:STEP2)。
(3)その後、予備解繊した繊維原料を、遠心分離機にて固形分濃度30重量%にまで脱水する脱水処理を行った(図14:STEP3)。
(4)脱水した繊維原料を、上記実施例1の場合と同じ二軸混練押し出し機を用い、同じ条件でミクロフィブリル化して、ナノファイバーを得た(図14:STEP4)。
<特性の評価>
上述の方法により得られたこのナノファイバーを、上記実施例1の場合と同じマイクロスコープを用いて撮影した。得られたマイクロスコープ写真を図9に示す。
また、上述の方法により得られたこのナノファイバーを、上記実施例1の場合と同じ電界放出形走査電子顕微鏡を用いて撮影した。得られた顕微鏡写真(FE−SEM写真)を図10に示す。
また、この比較例2で得られたナノファイバーを所定量採取し、板状に成形・乾燥したシートの曲げ強度、曲げヤング率、比重を測定した。
さらに、この比較例2で得られたナノファイバーを固形分濃度が0.5重量%になるまで水に希釈した水溶液を遠心分離機にて、1000G、15分間の条件で脱水した後、乾燥させ、その重量差から保水率を測定した。
その結果は以下の通りであった。
曲げ強度 :110N/mm2
曲げヤング率:9700N/mm2
比重 :1.35
保水率 :250%
<評価>
上記の結果を表1にまとめて示す。
以下に、図1〜10および表1から、上記実施例1,2、および比較例1,2の方法で製造した各ナノファイバー(試料)について検討を行う。
各試料のマイクロスコープ写真を示す図1(実施例1),図3(原料)、図5(実施例2)、図7(比較例1)、図9(比較例2)より、実施例1(図1)、実施例2(図5)の試料は、微細繊維化が非常に進んでおり、十分にナノファイバー化されている様子が確認できる。
これに対し、比較例1(図7)、比較例2(図9)の試料の場合、十分に微細繊維化されていない繊維が多いことがわかる。
また、各試料について電界放出形走査電子顕微鏡を用いて撮影したFE−SEM写真を示す図2(実施例1)、図4(原料)、図6(実施例2),図8(比較例1)、図10(比較例2)より、実施例1(図2)、実施例2(図6)の試料は、均一に微細繊維化が非常に進んでおり、十分にナノファイバー化されていることがわかる。
しかしながら、比較例1(図8),比較例2(図10)の試料の場合、十分に微細繊維化されていない繊維が相当に残存しており、上記実施例1および2の試料のほうが、比較例1および2の試料よりも微細繊維化がよく進行していることがわかる。
また、表1より、曲げ強度、曲げヤング率などの特性は、実施例1および2の試料のほうが比較例1および2よりも良好であり、また、比重および保水率についても、実施例1および2の試料が、比較例1および2の試料を数値的に上回っていることがわかる。
以上の結果より、本願発明によれば、セルロース系の繊維原料から、十分に微細化された、従来の方法により製造されるものよりも特性の良好なナノファイバーが得られることがわかる。
なお、上記実施例1では、離解処理、予備解繊処理(リファイナー処理)、脱水処理、蒸煮処理、二軸混練ナノファイバー化処理の各工程を備えた方法を示し、上記実施例2では、さらに酵素処理の工程を備えた方法を示したが、各工程の組み合わせ、実施順序などに関しては、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることができる。
また、上記の実施例および比較例では、微細繊維化工程において、二軸混練押し出し機を用いて混練するようにしているが、小径オリフィスを通過させる高圧ホモジナイザーを用いる方法など、公知の種々の方法を適用することも可能である。
本願発明は、その他の点においても上記実施例に限定されるものではなく、繊維原料の種類、離解工程、予備解繊工程、蒸煮処理工程、脱水工程、酵素処理工程、微細繊維化工程などの具体的な実施方法、実施条件など関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることができる。
上述のように、本願発明のナノファイバーの製造方法によれば、セルロース系の繊維原料から、十分に微細化されたナノファイバーを効率よく製造することが可能になる。
したがって、本願発明は、ナノファイバーおよびその製造に関する技術分野に広く適用することが可能である。
本願発明の実施例1にかかる方法により製造したナノファイバーのマイクロスコープ写真を示す図である。 本願発明の実施例1にかかる方法により製造したナノファイバーの電界放出形走査電子顕微鏡による顕微鏡写真(FE−SEM写真)を示す図である。 本願発明の実施例1において用いた繊維原料(原料パルプ)のマイクロスコープ写真を示す図である。 本願発明の実施例1において用いた繊維原料(原料パルプ)の電界放出形走査電子顕微鏡による顕微鏡写真(FE−SEM写真)を示す図である。 本願発明の実施例2にかかる方法により製造したナノファイバーのマイクロスコープ写真を示す図である。 本願発明の実施例2にかかる方法により製造したナノファイバーの電界放出形走査電子顕微鏡による顕微鏡写真(FE−SEM写真)を示す図である。 比較例1にかかる方法により製造したナノファイバーのマイクロスコープ写真を示す図である。 比較例1にかかる方法により製造したナノファイバーの電界放出形走査電子顕微鏡による顕微鏡写真(FE−SEM写真)を示す図である。 比較例2にかかる方法により製造したナノファイバーのマイクロスコープ写真を示す図である。 比較例2にかかる方法により製造したナノファイバーの電界放出形走査電子顕微鏡による顕微鏡写真(FE−SEM写真)を示す図である。 本願発明の実施例1のナノファイバーの製造工程を示すフローチャートである。 本願発明の実施例2のナノファイバーの製造工程を示すフローチャートである。 比較例1のナノファイバーの製造工程を示すフローチャートである。 比較例2のナノファイバーの製造工程を示すフローチャートである。

Claims (11)

  1. (a)セルロース系の繊維原料を湿式で離解する離解工程と、
    (b)離解された繊維原料を予備的に解繊して粗繊維化する予備解繊工程と、
    (c)予備解繊された繊維原料を蒸煮処理する蒸煮処理工程と、
    (d)蒸煮処理された繊維原料をミクロフィブリル化する微細繊維化工程と
    を備えていることを特徴とするナノファイバーの製造方法。
  2. 前記(a)の離解工程、(b)の予備解繊工程、または(c)の蒸煮処理工程の後であって、前記(d)の微細繊維化工程の前の段階で、繊維原料に酵素を作用させる酵素処理工程を備えていることを特徴とする請求項1記載のナノファイバーの製造方法。
  3. 少なくとも前記(d)の微細繊維化工程よりも前の段階で、繊維原料の脱水を行う脱水処理工程を備えていることを特徴とする請求項1または2記載のナノファイバーの製造方法。
  4. 前記脱水処理工程が、脱水後に固形分含有割合が20〜60重量%となるように脱水を行う工程であることを特徴とする請求項3記載のナノファイバーの製造方法。
  5. 前記(c)の蒸煮処理工程が、繊維原料を水分の存在下に、加圧下で105〜160℃に加熱することにより行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のナノファイバーの製造方法。
  6. 前記(c)の蒸煮処理工程を5〜30分間実施することを特徴とする請求項5記載のナノファイバーの製造方法。
  7. 前記(b)の予備解繊工程が、リファイナー、媒体撹拌ミル、振動ミル、石臼式磨砕機のいずれか1種を用いて行われることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のナノファイバーの製造方法。
  8. 前記酵素処理工程が、セルラーゼ系酵素、キシラナーゼ系酵素、ヘミセルラーゼ系酵素の少なくとも1種を、ドライベースで繊維原料中の繊維量の0.001〜1重量%の割合で繊維原料に添加して作用させる工程であることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載のナノファイバーの製造方法。
  9. 前記(d)の微細繊維化工程が、高圧ホモジナイザー、ニーダー、多軸混練押し出し機のいずれか1つ、または2つ以上を組み合わせて用いて、繊維原料をミクロフィブリル化する工程であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のナノファイバーの製造方法。
  10. 前記(d)の微細繊維化工程が、二軸混練押し出し機を用いて、繊維原料を混練し、ミクロフィブリル化する工程であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のナノファイバーの製造方法。
  11. 請求項1〜10のいずれかのナノファイバーの製造方法により製造された、保水率が250〜400%で、乾燥成型後の曲げ強度が130N/mm2以上、曲げヤング率が11500N/mm2以上であることを特徴とするナノファイバー。
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