JP2008074651A - 微粒子合成用バーナー - Google Patents

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Abstract

【課題】気相反応合成法により均一な組成の金属ガラスを合成するための微粒子合成用バーナーを提供する。
【解決手段】微粒子原料ガス、燃焼ガスおよび燃焼支燃ガスを反応させ微粒子集合体を合成するためのバーナーであって、該バーナーは、バーナー中央から外側に向かって吹き出し口として、微粒子原料ガスおよび燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼支燃ガス吹き出し口とをこの順に同心状に備え、それぞれの吹き出し口の形状は短軸と長軸との比が20以上の楕円形であり、燃焼ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼支燃ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低いことを特徴とする微粒子合成用バーナー。
【選択図】図7

Description

本発明は、燃焼火炎中に微粒子を形成する微粒子原料ガスを混合し、微粒子原料ガスを加熱分解する方法により微粒子を作成する微粒子合成用バーナー形状に関する。
高純度のシリカガラスは、各種分析用セルや半導体製造部材として広く用いられている。高純度のシリカガラスを製造する方法としては、以下の方法がよく知られている。シリコンの塩化物や有機金属化合物を水素バーナー中に混入し、火炎中で加水分解し生成される数ナノメートルから10μm程度の大きさの微粒子を加熱した出発部材上に堆積させ、その後、熱処理によりシリカガラスを形成する方法である(特許文献1)。
高純度のシリカガラスの微粒子を合成するためのバーナーとしては特許文献1にも記載されているように、一般的に同心円状のバーナーが用いられている。
一方、Ti、Ge、B、Pをドープした金属ドープシリカガラスはスパッタリング用ターゲット材や低膨張ガラス基材として用いられている。また、希土類をドープした金属ドープシリカガラスでは蛍光体やレーザ発振体も開発されている。これらの金属ドープシリカガラスには金属元素の均一ドーピングが求められる。
金属ドープシリカガラスの製造方法としては、以下の方法を用いることができる。前記の高純度シリカの製造方法と同様、シリコンの塩化物や有機金属化合物をドープする金属の塩化物や有機金属化合物と共にそれぞれ蒸気形態に転化させて混合し、水素火炎中で加熱分解することで金属ドープシリカ微粒子を形成する。次いで、金属ドープシリカ微粒子を加熱出発部材上に堆積させる。その後堆積物を熱処理することにより高純度の金属ドープシリカガラスを形成する。
しかし、例えばシリカ、チタニアの塩化物などの種類の異なる微粒子原料ガスを水素火炎中で加水分解して合成を行う場合、微粒子原料ガスの水素火炎中での分解反応速度は一般に微粒子原料ガスの種類により異なる。このため、火炎が出発部材堆積面に達するまでの時間(以下、反応時間とする)と温度履歴が堆積物全体で均一でないと、堆積面上の組成分布を均一にできない。
特許文献2には、シリカガラスを合成するための同心円状のバーナーが提案されている。大口径の金属ドープシリカ微粒子の合成の場合、金属ドープシリカガラスを合成するために大口径の加熱出発部材に微粒子を堆積させる必要がある。したがって、特許文献2のバーナーを大口径の金属ドープシリカ微粒子の合成に使用した場合、出発部材とバーナー火炎との距離が一定ではないため出発部材堆積面上に温度分布がつきやすく、反応時間が出発部材堆積面でばらつくため金属成分を均一にドープすることができない。
特許文献3には、同心円状のバーナーを横に並べる構造のバーナーが提案されている。しかし、この構造であっても大口径の出発部材上に微粒子を堆積させる場合、火炎が出発部材堆積面に達するまでの時間のばらつきが完全には改善されず、金属成分を均一にドープすることはできない。
また、微粒子堆積のための出発部材加熱を微粒子合成用のバーナーで同時に行う場合、シリカ単独系のガラスであっても特許文献1、2、3のバーナーでは出発部材とバーナー火炎の距離が一定ではないため出発部材上に温度分布が発生し、クリストバライトなどの結晶が部分的に析出することがあり好ましくない。
特許文献4には、断面形状が長方形または長円形の原料ガス吹き出し口を有し、かつ原料ガス吹き出し口の外周に断面形状が長方形または長円形の燃料ガス吹き出し口を有するバーナーが提案されている。この場合、原理的に大口径出発部材に堆積させる場合でも、反応時間分布は均一となるはずである。しかし、原料ガス吹き出し口と燃料ガス吹き出し口先端部の高さが同じであるため、原料ガスより生成する微粒子が吹き出し口付近に徐々に堆積し、吹き出し口を閉塞させることが起こり長時間の安定した合成ができない。
上記のように、上記従来の技術では、大口径の均一金属ドープシリカガラスを合成することはできなかった。
特開昭53−114818号公報 特開2003−246627号公報 特開2001−199729号公報 特開平04−260616号公報
本発明は、シリカガラス、特に金属成分をドープしたシリカガラスを水素バーナーにより合成するための最適なバーナーの提供を目的とする。
本発明者らは鋭意研究を続けたところ、バーナーのガス吹き出し口の形状が吹き出し口の短軸と長軸との比がそれぞれ20以上の矩形または楕円形バーナーを使用することで出発部材表面までの燃焼ガスの火炎が出発部材堆積面に達するまでの時間が均一となり、より均一な組成のシリカガラスまたは金属ドープシリカガラスが合成できることを見出した。バーナーの着火位置と出発部材の微粒子が堆積する各部位との距離が等しいからであると推定している。かくして、本発明は以下の構成を要旨とするものである。
本発明の第1の態様では、微粒子原料ガス、燃焼ガスおよび燃焼支燃ガスを反応させ微粒子集合体を合成するためのバーナーであって、該バーナーは、バーナー中央から外側に向かって吹き出し口として、微粒子原料ガスおよび燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼支燃ガス吹き出し口とをこの順に同心状に備え、それぞれの吹き出し口の形状は短軸と長軸との比が20以上の楕円形であり、燃焼ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼支燃ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低いことを特徴とする微粒子合成用バーナーを提供する。
本発明の第2の態様では、微粒子原料ガス、燃焼ガスおよび燃焼支燃ガスを反応させ微粒子集合体を合成するためのバーナーであって、該バーナーは、バーナー中央から外側に向かって吹き出し口として、微粒子原料ガスおよび燃焼支燃ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼ガス吹き出し口とをこの順に同心状に備え、それぞれの吹き出し口の形状は短軸と長軸との比が20以上の楕円形であり、燃焼支燃ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低いことを特徴とする微粒子合成用バーナーを提供する。
本発明の第3の態様では、微粒子原料ガス、燃焼ガスおよび燃焼支燃ガスを反応させ微粒子集合体を合成するためのバーナーであって、該バーナーは、微粒子原料ガスおよび燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼支燃ガス吹き出し口とを有しており、それぞれの吹き出し口の形状は短辺と長辺との比が20以上の矩形であり、不活性ガス吹き出し口は微粒子原料ガスおよび燃焼ガス吹き出し口の長辺の両外側に、燃焼支燃ガス吹き出し口は不活性ガス吹き出し口の長辺の両外側に、順に設けられ、燃焼ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼支燃ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低いことを特徴とする微粒子合成用バーナーを提供する。
本発明の第4の態様では、微粒子原料ガス、燃焼ガスおよび燃焼支燃ガスを反応させ微粒子集合体を合成するためのバーナーであって、該バーナーは、微粒子原料ガスおよび燃焼支燃ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼ガス吹き出し口とを有しており、それぞれの吹き出し口の形状は短辺と長辺との比が20以上の矩形であり、不活性ガス吹き出し口は微粒子原料ガスおよび燃焼支燃ガス吹き出し口の長辺の両外側に、燃焼ガス吹き出し口は不活性ガス吹き出し口の長辺の両外側に、順に設けられ、燃焼支燃ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低いことを特徴とする微粒子合成用バーナーを提供する。
本発明の第5の態様では、態様3または4において、燃焼ガスと燃焼支燃ガスとの混合を防ぐための隔壁を燃焼ガス吹き出し口の短軸に沿って備えている微粒子合成用バーナーを提供する。
本発明の第6の態様では、態様2または4において、燃焼ガスと燃焼支燃ガスとの混合を防ぐための隔壁を燃焼支燃ガス吹き出し口の短軸に沿って備えている微粒子合成用バーナーを提供する。
本発明の第7の態様では、態様3または4において、燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口および燃焼支燃ガス吹き出し口を略同心状に備える微粒子合成用バーナーを提供する。
本発明の第8の態様では、態様1〜7のいずれかにおいて、不活性ガス吹き出し口先端部の高さと燃焼支燃ガス吹き出し口先端部との高さの差、または不活性ガス吹き出し口先端部の高さと燃焼ガス吹き出し口先端部の高さの差の最大値をHとし、燃焼ガス吹き出し口の短軸方向の長さまたは燃焼支燃ガス吹き出し口の短軸方向の長さのいずれか短い方の長さをLとしたとき、H/Lが0.5〜25である微粒子合成用バーナーを提供する。
本発明の第9の態様では、態様1〜8のいずれかにおいて、微粒子原料ガスが2種類以上の金属化合物を含むガスの混合ガスであることを特徴とする微粒子合成用バーナーを用いた微粒子合成方法。
本発明の第10の態様では、態様1〜9のいずれかにおいて、ガス吹き出し口の短軸方向の長さの30倍以上の長さの整流部を有し、整流部下端にガス吹き出し口の短軸方向の長さの4倍以上の幅を持つガス導入部を有する微粒子合成用バーナーを提供する。
気相反応合成法によるシリカガラス、中でも金属を含有するシリカガラスの合成に本発明のバーナーを使用することで、ガス吹き出し口から微粒子堆積表面までの距離が等しいため粒子形成の反応時間分布が均一となり、より均一な組成のシリカガラスまたは金属ドープシリカガラスが合成できる。
本発明による微粒子集合体合成用バーナーは、ガス吹き出し口の短軸と長軸との比が20以上の矩形または楕円形の形状であることが好ましい。ガス吹き出し口の短軸と長軸との比が20未満の場合、同心円状のバーナーと実質的に同様の欠点を持つ。すなわち、燃焼ガスの火炎が出発部材表面に達するまでの時間が出発部材の部位毎に不均一となる。その結果均一な組成の金属ドープシリカガラスが得られない。シリカ単独系のガラスであっても、ガス吹き出し口の短軸と長軸との比が20未満の場合、出発部材とバーナー火炎の距離が一定ではないため出発部材上に温度分布が発生し、クリストバライトなどの結晶が部分的に析出することがあり好ましくない。ガス吹き出し口の短軸と長軸との比は50以上500以下であることがより好ましく、100以上300以下であることが特に好ましい。
本発明による微粒子集合体合成用バーナーは、バーナー中央の吹き出し口から微粒子原料ガスを吹き出す。バーナー中央の吹き出し口から微粒子原料ガスを吹き出すことで、微粒子原料ガスを全量火炎中に導入することが可能になり、得られたガラスの均一性が増すとともに、高収率が達成されるからである。
本発明による微粒子集合体合成用バーナーは、バーナー中央から吹き出し口を、燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼支燃ガス吹き出し口の順、或いは、燃焼支燃ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼ガス吹き出し口の順に備える。すなわち、燃焼ガス吹き出し口と燃焼支燃ガス吹き出し口の間に不活性ガス吹き出し口を備える。
燃焼ガス吹き出し口と燃焼支燃ガス吹き出し口の間に不活性ガス吹き出し口を設置しない場合、燃焼ガスがガス吹き出し口で燃焼され、燃焼ガス中に混合された微粒子原料ガスより生成した微粒子が、ガス吹き出し口にスケールとなって付着する。これにより、ガス吹き出し口が閉塞するため好ましくない。
本発明による微粒子集合体合成用バーナーは、バーナー中央に燃焼ガス吹き出し口が配置される場合、燃焼ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼支燃ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低い。また、バーナー中央に燃焼支燃ガス吹き出し口が配置される場合、燃焼支燃ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低い。すなわち、微粒子原料ガスを吹き出すバーナー中央の吹き出し口先端部の高さが少なくともいずれかの他の吹き出し口先端部の高さより低い。中央の吹き出し口が他の全ての吹き出し口より高いか、または同じである場合、燃焼ガスと燃焼支燃ガスの混合ガスが中央の吹き出し口近傍で燃焼するためガス吹き出し口が閉塞するため好ましくない。
本発明による微粒子集合体合成用バーナーは、吹き出し口が同心状に配置されていない場合は、燃焼ガスと燃焼支燃ガスとの混合を防ぐための隔壁をバーナー中央の吹き出し口の短軸に沿って有する。
本発明による微粒子集合体合成用バーナーの材質は、SUS308、SUS309、SUS309S、SUS309Cb、SUS310、SUS310S、SUS310Cb、SUS310Mo等の耐熱用オーステナイト系ステンレス鋼、またはFe基耐熱合金、Co基耐熱合金若しくはNi基耐熱合金等の超耐熱合金、または石英ガラス、またはCr、Nb、Mo若しくはWと高融点金属との合金であることが好ましい。
図1〜7はそれぞれ本発明による微粒子集合体合成用バーナーの一例の概略図である。尚、各図において、バーナーのガス吹き出し口の短軸と長軸との比を20以上にして図示することが困難であるため、短軸と長軸との比を20以下にして図示している。
図1〜5では、バーナーの中央から燃焼ガス吹き出し口22、不活性ガス吹き出し口21、23、燃焼支燃ガス吹き出し口20、24の順に配置されている。各吹き出し口の長短辺はそれぞれ平行になるように配置されている。
本発明による微粒子集合体合成用バーナーでは、微粒子原料ガスを吹き出す中央の吹き出し口先端部の高さが少なくともいずれかの他の吹き出し口先端部の高さより低い。
微粒子原料ガスを吹き出す中央の吹き出し口先端部の高さが少なくともいずれかの他の吹き出し口先端部の高さより低い構造を有する場合は、例えば図1〜7のような構造となる。
図1〜5の各図において、燃焼ガスと燃焼支燃ガスとの混合を防ぐための隔壁50が、燃焼ガス吹き出し口13の短軸に沿って設けられている。隔壁50により、バーナー外側に配置された燃焼支燃ガス吹き出し口短軸付近から中央の燃焼ガス吹き出し口短軸付近へのガスの流入を防ぐことができる。このため、燃焼ガスと燃焼支燃ガスとが混合して燃焼ガスが燃焼し、燃焼ガス中に混合された微粒子原料ガスより生成した微粒子が、ガス吹き出し口にスケールとなって付着することを防ぐことができる。
隔壁50の高さは1mm〜50mmであることが好ましい。2mm〜40mmであることがより好ましい。隔壁の幅は1mm〜50mmであることが好ましい。1mm〜30mmであることがより好ましい。
隔壁の高さが1mm未満では実質的に効果がなく、また、隔壁の高さが高い場合には特に制限はないが、50mm未満が作製容易であり現実的である。隔壁の幅は、1mm未満では実質的に効果がなく、また、隔壁の幅が広い場合には特に制限はないが、50mm未満が作製容易であり現実的である。
微粒子原料ガスを吹き出す中央の吹き出し口先端部の高さが他の全ての吹き出し口先端部の高さより低くない場合、例えば図9〜12のような構造となる。これらの構造の場合、燃焼ガスと燃焼支燃ガスの混合ガスが中央の吹き出し口近傍で燃焼するためガス吹き出し口が微粒子原料により閉塞する。
図1〜6では、燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口および燃焼支燃ガス吹き出し口は矩形をしており、図1〜5ではそれぞれ平行に並列配置されているが、本発明による微粒子集合体合成用バーナーでは、図6のように同心状に配置されてもよい。
本発明において、同心状とは、吹き出し口の形状が矩形の場合は各吹き出し口の辺が平行であり、各吹き出し口の対角線の交点が一致することを意味する。
図7は、吹き出し口が楕円形の場合の本発明の一態様のバーナーを示す。図7では、燃焼ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口の先端部の高さおよび燃焼支燃ガス吹き出し口の先端部の高さより低くなっている。吹き出し口が楕円形の場合、燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口および燃焼支燃ガス吹き出し口は同心状に配置されていることが好ましい。
図6または7では、図1〜5と同様にバーナーの中央から燃焼ガス吹き出し口27、不活性ガス吹き出し口28、燃焼支燃ガス吹き出し口29の順に配置されている。
不活性ガスの流量は燃焼ガスの流量の3%〜100%であることが好ましい。不活性ガスの流量が燃焼ガスの流量の3%未満の場合、不活性ガスの効果が得られないため好ましくない。100%を超えた場合、燃焼が不安定になるため好ましくない。より好ましくは10%〜70%である。
図1〜図7ではバーナー中央から燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼支燃ガス吹き出し口の順に配置しているが、ガスの供給方法は、バーナーの中心部分に燃焼ガスおよび微粒子原料ガスを流しバーナーの外周部分に燃焼支燃ガスを流す方法、またはバーナーの中心部分に燃焼支燃ガスおよび微粒子原料ガスを流しバーナーの外周部分に燃焼ガスを流す方法、のいずれの方法を採用してもよい。
いずれの方法を採用した場合でも、微粒子原料ガスを吹き出す中央の吹き出し口先端部の高さを少なくともいずれかの他の吹き出し口先端部の高さより低くし、段差を設けることが好ましい。
この段差により燃焼ガスの燃焼位置が、微粒子原料ガス吹き出し口より上部に移動する。このため、微粒子原料ガスより生成する微粒子がスケールとなりガス吹き出し口を閉塞させることが抑制される。微粒子原料ガスを吹き出す中央の吹き出し口先端部の高さは、いずれかの他の吹き出し口先端部の高さより低ければ、不活性ガス吹き出し口先端部と同じ高さに設置してもよいし、最外側に設置されたガス吹き出し口先端部と同じ高さに設置してもよいし、最外側に設置されたガス吹き出し口先端部と不活性ガス吹き出し口先端部の間の高さに設置してもよい。ただし、微粒子原料ガスを吹き出す中央の吹き出し口先端部は、不活性ガス吹き出し口先端部と同じ高さに設置するのが、よりスケールの付着が抑制される点で好ましい。
不活性ガス吹き出し口先端部の高さと燃焼支燃ガス吹き出し口先端部との高さの差、または不活性ガス吹き出し口先端部の高さと燃焼ガス吹き出し口先端部の高さの差の最大値をHとし、燃焼ガスの短軸方向の長さまたは中心位置にあるガス吹き出し口の短軸方向の長さのいずれか短い方の長さをLとしたとき、H/Lが0.5〜25であることが好ましい。
H/Lが0.5以下の場合、火炎の移動距離がスケールを抑止するためには十分ではない。H/Lが25を超えた場合、段差部が長すぎるため中心バーナーより吐き出した燃焼ガスまたは燃焼支燃ガスが不活性ガス中に拡散混合し、外周部吹き出し口で燃焼ガスまたは燃焼支燃ガスで直ちに燃焼してしまいスケールの付着を抑止できない。H/Lは1〜20であることが更に好ましく、2〜10であることが特に好ましい。
このような長軸短軸の長さが大きく異なるバーナーに均一にガスを流すためには、断面形状が一定の整流部を設けることが好ましい。整流部の長さは、ガス吹き出し口の短軸方向の長さの30倍以上とすることが好ましく、40倍以上300倍以下であることがより好ましく、50倍以上100倍以下であることが特に好ましい。
図13は図1に記した態様のバーナーの短軸に平行な断面線A−A´での断面図である。燃焼支燃ガス整流部40、44、不活性ガス整流部41、43、燃焼ガスおよび微粒子原料ガス整流部42を備えている。また、図13では燃焼支燃ガス導入部1、5、不活性ガス導入部2、4、燃焼ガスおよび微粒子原料ガス導入部3を備えている。各整流部はガス導入部と吹き出し口を繋いでおり、吹き出し口と同じ形状の断面形状を有している。
燃焼支燃ガス整流部40、44の長さ、不活性ガス整流部41、43の長さ、燃焼ガスおよび微粒子原料ガス整流部42の長さはそれぞれ図13における、L1〜L5として図示している。図13において不活性ガス吹き出し口先端部の高さと燃焼支燃ガス吹き出し口先端部との高さの差がHとなる。
それぞれのガス導入部の幅は、図13において、W1〜W5として図示している。整流部下端にガス吹き出し口の短軸方向の長さの4倍以上の幅を持つガス導入部を有する構造であれば、長軸方向にガスを均一に導入することが可能であり更に好ましい。
ガス導入部の幅はガス吹き出し口の短軸方向の長さの4倍以上30倍以下であることがより好ましく、5倍以上10倍以下であることが特に好ましい。
燃焼ガスとしては、水素、メタンなどの炭化水素ガス、メタノール、エタノールなどのアルコールなどを使用することができる。
燃焼支燃ガスとしては、酸素含有するガスであればいかなるガスも使用することができる。
不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素などを使用することができる。
微粒子原料ガスとしては以下のガスまたはこれらの混合ガスが挙げられる。
Si源としては、SiCl、SiHCl、SiHCl、SiHClなどの塩化物、SiF、SiHF、SiHなどのフッ化物、SiBr、SiHBrなどの臭化物、SiIなどのヨウ化物といったハロゲン化ケイ素化合物、またRSi(OR)4−n(ここにRは炭素数1〜4のアルキル基、nは0〜3の整数)で示されるアルコキシシランが挙げられる。
Ti前駆体としては、TiCl、TiBrなどのハロゲン化チタン化合物、またRTi(OR)4−n(ここにRは炭素数1〜4のアルキル基、nは0〜3の整数)で示されるアルコキシチタンが挙げられる。
Si前駆体およびTi前駆体としては、シリコンチタンダブルアルコキシドなどのSiとTiの化合物を使用することもできる。
Sn前駆体としては、SnCl、SnBrなどのハロゲン化スズ化合物、またRSn(OR)4−n(ここにRは炭素数1〜4のアルキル基、nは0〜3の整数)で示されるアルコキシスズが挙げられる。また、Si前駆体およびSn前駆体として、シリコンスズダブルアルコキシドなどのSiとSnの化合物を使用することもできる。Snを含有させるためのガラス形成原料として、塩素やフッ素を含む化合物を用いると、最終的に得られるガラスにも塩素やフッ素を含有させることができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明する。但し、本発明はこれに限定されない。尚、例1、3が実施例であり、例2が比較例である。
[例1]
短軸方向の長さLが0.75mm、長軸方向の長さLが70mmの5つのガス吹き出し口20、21、22、23、24を平行に配置した図1バーナーを使用し、この内中心部の3つのガス吹き出し口11、12、13を外縁部の2つのガス吹き出し口20、24より5mm低くした図1のバーナーを用いてチタンドープシリカガラスの合成を行った。燃焼ガスおよび微粒子原料ガス吹き出し口22からのバーナーの隔壁の高さhは5mmである。
燃焼ガスと微粒子原料ガスは、燃焼ガスとして水素3L/min、 微粒子原料ガスとして四塩化珪素1.4g/minおよび四塩化チタン0.08g/minの混合ガスを燃焼ガスおよび微粒子原料ガス導入部3より導入し、燃焼ガスおよび微粒子原料ガス整流部12により整流した後、燃焼ガスおよび微粒子原料ガス吹き出し口22より噴射した。
不活性ガスは不活性ガス導入部2、4より窒素をそれぞれ1.5L/min導入し、不活性ガス整流部7、9により整流した後、ガス吹き出し口12、14より噴射した。
燃焼支燃ガスは燃焼支燃ガス導入部1、5より酸素をそれぞれ3L/min導入し、燃焼支燃ガス整流部10、14により整流した後、燃焼支燃ガス吹き出し口20、24より噴射した。
各ガスのガス導入部の幅を10mm、またガス整流部の長さは100mmとした。噴射したガスに火炎を形成し、火炎中で合成した微粒子を、バーナー上に設置した石英ロット上に堆積させφ80mmの円柱状の微粒子集合体を作成した。
作成した微粒子集合体を1500℃で5時間熱処理をし、微粒子を互いに融着させφ35mmの円柱状のガラス体を作成した。次いで、φ35mm、厚さ6mmの円盤状に輪切りし蛍光X線解析装置を用いてガラス体中のチタン濃度を5mm間隔で7点測定した。切り出した円盤内のチタン濃度の平均値は6.0wt%であり、最大―最小濃度差は0.2wt%であった。
上記のように本発明の微粒子合成用バーナーを用いると金属ドープシリカガラスを作成する場合の金属組成の均一性を向上することができる。
[例2]
図12のような外径18mmの同心円バーナーを用いて、中心部分の燃焼ガスおよび微粒子原料ガス吹き出し口30より燃焼ガスとして水素を3L/min、 微粒子原料ガスとして四塩化珪素1.4g/minと四塩化チタン0.08g/minとを、噴射した。
燃焼ガスおよび微粒子原料ガス吹き出し口30の内径はφ8mm、不活性ガス吹き出し口31の内径はφ9mm、外径はφ11mm、ガス吹き出し口32の内径はφ12mm、外径はφ14mmとした。
中心部分の外周に設置した不活性ガス吹き出し口31より不活性ガスとして窒素を3L/min噴射した。
更に外周のガス吹き出し口32より燃焼支燃ガスとして酸素を6L/min噴射した。
火炎中で合成した微粒子を、バーナー上に設置した石英ロット上に堆積させφ75mmの円柱状の微粒子集合体を作成した。
作成した微粒子集合体を1500℃で5時間熱処理をし、微粒子を互いに融着させφ33mmの円柱状のガラス体を作成した。次いで、φ33mm、厚さ6mmの円盤状に輪切りし、例1と同じ方法で集合体中のチタン濃度を測定した。切り出した円盤内のチタン濃度の平均値は7.5wt%であり、最大―最小濃度差は0.6wt%であった。
[例3]
ガス吹き出し口の段差について火炎シミュレーションを行い、効果を検討した。バーナーモデルとして、長軸方向の長さを無限大とする2次元シミュレーションモデルを用いた。モデルの概念図を図14に示す。中心に、短軸方向の幅が2.5mmである燃焼ガス吹き出し口42を設定した。燃焼ガス吹き出し口42の両脇に距離6.25mmの位置に幅が2.5mmである不活性ガス吹き出し口41、43を設定した。更に不活性ガス吹き出し口41、43の両脇に距離1.25mmの位置に幅が3.75mmである燃焼支燃ガス吹き出し口40、44を設定した。それぞれの吹き出し口の整流部の長さは吹き出し口の短軸方向の幅の30倍とした。燃焼ガス吹き出し口42と不活性ガス吹き出し口41、43は同じ高さに設定し、燃焼支燃ガス吹き出し口40、44は燃焼ガス吹き出し口42および不活性ガス吹き出し口41、43よりH(mm)高い位置に設定した。シミュレーションに使用するガスは、燃焼ガスとして水素を、不活性ガスとして窒素を、燃焼支燃ガスとして酸素を使用した。
ガスの流量比は燃焼ガス(水素)、不活性ガス(窒素)、燃焼支燃ガス(酸素)がそれぞれ3.0m/s、0.4m/s、2.0m/sになるようにした。また、Hを変えた場合の水素ガス吹き出し口から着火点の高さを計算により求めた。着火点高さは、本実施例では燃焼ガス吹き出し口42からフレーム下端位置までの距離を意味する。結果を表1に示す。表1では、着火点高さは燃焼ガス吹き出し口42から着火点までの距離のことを意味し、燃焼支燃ガス吹き出し口位置と燃焼ガス吹き出し口位置との高さの差Hとの比で表示している。
Figure 2008074651
H/Lがゼロの場合、着火点高さはゼロとなり着火位置は水素ガス吹き出し口となるため、吹き出し口でのスケール形成は避けられない。これに対してH/Lを2.5とすると着火点高さはHの3倍上方になるため、ガス吹き出し口へのスケール付着はほとんど起こらない。H/Lを大きくしていくに従い、着火点高さ/Hは1に近くなり着火点位置は燃焼支燃ガス吹き出し口の位置に近づいていく。H/Lを25にした場合、着火点はほぼ燃焼支燃ガス吹き出し口の位置となり燃焼支燃ガス吹き出し口にスケールが付着すると考えられる。
本発明の微粒子合成用バーナーはシリカガラス、中でも金属を含有するシリカガラスの気相反応合成法で使用される。
中央吹き出し口先端部の高さが他の吹き出し口の少なくともいずれか一つの吹き出し口先端部の高さより低い構造である本発明のバーナーの一例 中央吹き出し口先端部の高さが他の吹き出し口の少なくともいずれか一つの吹き出し口先端部の高さより低い構造である本発明のバーナーの一例 中央吹き出し口先端部の高さが他の吹き出し口の少なくともいずれか一つの吹き出し口先端部の高さより低い構造である本発明のバーナーの一例 中央吹き出し口先端部の高さが他の吹き出し口の少なくともいずれか一つの吹き出し口先端部の高さより低い構造である本発明のバーナーの一例 中央吹き出し口先端部の高さが他の吹き出し口の少なくともいずれか一つの吹き出し口先端部の高さより低い構造である本発明のバーナーの一例 各吹き出し口が矩形で、同心状に配置された場合の本発明のバーナーの一例 各吹き出し口が楕円形で、同心状に配置された場合の本発明のバーナーの一例 中央の吹き出し口先端部の高さが他の全て吹き出し口先端部の高さより低くない構造を有するバーナーの一例 中央の吹き出し口先端部の高さが他の全て吹き出し口先端部の高さより低くない構造を有するバーナーの一例 中央の吹き出し口先端部の高さが他の全て吹き出し口先端部の高さより低くない構造を有するバーナーの一例 中央の吹き出し口先端部の高さが他の全て吹き出し口先端部の高さより低くない構造を有するバーナーの一例 実施例2に用いた同心円バーナー 図1のバーナーの断面図 2次元バーナーシミュレーションモデル概念図
符号の説明
1:燃焼支燃ガス導入部
2:不活性ガス導入部
3:燃焼ガスおよび微粒子原料ガス導入部
4:不活性ガス導入部
5:燃焼支燃ガス導入部
10:燃焼支燃ガス整流部
11:不活性ガス整流部
12:燃焼ガスおよび微粒子原料ガス整流部
13:不活性ガス整流部
14:燃焼支燃ガス整流部
20:燃焼支燃ガス吹き出し口
21:不活性ガス吹き出し口
22:燃焼ガスおよび微粒子原料ガス吹き出し口
23:不活性ガス吹き出し口
24:燃焼支燃ガス吹き出し口
27:同心状に配置されたバーナーの燃焼ガスおよび微粒子原料ガス吹き出し口
28:同心状に配置されたバーナーの不活性ガス吹き出し口
29:同心状に配置されたバーナーの燃焼支燃ガス吹き出し口
30:同心円バーナーの燃焼ガスおよび微粒子原料ガス吹き出し口
31:同心円バーナーの不活性ガス吹き出し口
32:同心円バーナーの燃焼支燃ガス吹き出し口
40:2次元モデルの燃焼支燃ガス吹き出し口
41:2次元モデルの不活性ガス吹き出し口
42:2次元モデルの燃焼ガス吹き出し口
43:2次元モデルの不活性ガス吹き出し口
44:2次元モデルの燃焼支燃ガス吹き出し口
50:隔壁

Claims (10)

  1. 微粒子原料ガス、燃焼ガスおよび燃焼支燃ガスを反応させ微粒子集合体を合成するためのバーナーであって、
    該バーナーは、バーナー中央から外側に向かって吹き出し口として、微粒子原料ガスおよび燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼支燃ガス吹き出し口とをこの順に同心状に備え、
    それぞれの吹き出し口の形状は短軸と長軸との比が20以上の楕円形であり、
    燃焼ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼支燃ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低いことを特徴とする微粒子合成用バーナー。
  2. 微粒子原料ガス、燃焼ガスおよび燃焼支燃ガスを反応させ微粒子集合体を合成するためのバーナーであって、
    該バーナーは、バーナー中央から外側に向かって吹き出し口として、微粒子原料ガスおよび燃焼支燃ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼ガス吹き出し口とをこの順に同心状に備え、
    それぞれの吹き出し口の形状は短軸と長軸との比が20以上の楕円形であり、
    燃焼支燃ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低いことを特徴とする微粒子合成用バーナー。
  3. 微粒子原料ガス、燃焼ガスおよび燃焼支燃ガスを反応させ微粒子集合体を合成するためのバーナーであって、
    該バーナーは、微粒子原料ガスおよび燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼支燃ガス吹き出し口とを有しており、
    それぞれの吹き出し口の形状は短辺と長辺との比が20以上の矩形であり、
    不活性ガス吹き出し口は微粒子原料ガスおよび燃焼ガス吹き出し口の長辺の両外側に、燃焼支燃ガス吹き出し口は不活性ガス吹き出し口の長辺の両外側に、順に設けられ、
    燃焼ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼支燃ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低いことを特徴とする微粒子合成用バーナー。
  4. 微粒子原料ガス、燃焼ガスおよび燃焼支燃ガスを反応させ微粒子集合体を合成するためのバーナーであって、
    該バーナーは、微粒子原料ガスおよび燃焼支燃ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口、燃焼ガス吹き出し口とを有しており、
    それぞれの吹き出し口の形状は短辺と長辺との比が20以上の矩形であり、
    不活性ガス吹き出し口は微粒子原料ガスおよび燃焼支燃ガス吹き出し口の長辺の両外側に、燃焼ガス吹き出し口は不活性ガス吹き出し口の長辺の両外側に、順に設けられ、
    燃焼支燃ガス吹き出し口先端部の高さが不活性ガス吹き出し口または燃焼ガス吹き出し口の少なくともいずれか一方の吹き出し口先端部の高さより低いことを特徴とする微粒子合成用バーナー。
  5. 燃焼ガスと燃焼支燃ガスとの混合を防ぐための隔壁を燃焼ガス吹き出し口の短軸に沿って備えている請求項3または4に記載の微粒子合成用バーナー。
  6. 燃焼ガスと燃焼支燃ガスとの混合を防ぐための隔壁を燃焼支燃ガス吹き出し口の短軸に沿って備えている請求項2または4記載の微粒子合成用バーナー。
  7. 燃焼ガス吹き出し口、不活性ガス吹き出し口および燃焼支燃ガス吹き出し口を略同心状に備える請求項3または4記載の微粒子合成用バーナー。
  8. 不活性ガス吹き出し口先端部の高さと燃焼支燃ガス吹き出し口先端部との高さの差、または不活性ガス吹き出し口先端部の高さと燃焼ガス吹き出し口先端部の高さの差の最大値をHとし、燃焼ガス吹き出し口の短軸方向の長さまたは燃焼支燃ガス吹き出し口の短軸方向の長さのいずれか短い方の長さをLとしたとき、H/Lが0.5〜25である請求項1〜7のいずれかに記載の微粒子合成用バーナー。
  9. 微粒子原料ガスが2種類以上の金属化合物を含むガスの混合ガスであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の微粒子合成用バーナーを用いた微粒子合成方法。
  10. ガス吹き出し口の短軸方向の長さの30倍以上の長さの整流部を有し、整流部下端にガス吹き出し口の短軸方向の長さの4倍以上の幅を持つガス導入部を有する請求項1〜9のいずれかに記載の微粒子合成用バーナー。
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