JP2008073692A - 防眩性積層体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 透明基材上に、微粒子含有硬化樹脂層を設けてなる防眩性積層体であって、該微粒子含有硬化樹脂層が、少なくとも基材側の微粒子を含む硬化樹脂からなる第一層目と、クリア硬化樹脂からなる第二層目からなり、かつ該第一層目と第二層目の明瞭な界面が存在しない状態で一体化していることを特徴とする防眩性積層体。
【選択図】図1
Description
機能層としては反射防止層などの光学層や導電層、防汚層などがあげられる。これらの層は、微粒子含有硬化樹脂層の上、基材の下、あるいは微粒子含有硬化樹脂層積層と基材の間のいずれでも構わない。
微粒子含有硬化樹脂層の上に積層する際、機能層との密着性をあげるため、予め防眩性積層体をアルカリ処理することが好ましい。なお、本発明のような構成にしておくことでアルカリ処理を行った後でも、耐久性、密着性、防眩性が損なわれなくなるものである。
アクリル系モノマーPET30(日本化薬製)100重量部と、平均粒径2.5μmのシリカ(富士シリシア社製サイリシア430)10重量部と、光増感剤としてイルガキュア184(チバガイギー製)5重量部を、トルエン中に混合溶解し微粒子含有硬化樹脂層(2)の第一層目(2a)の樹脂液とした。アクリル系樹脂(日本化薬製PET−30)100重量部と、光増感剤としてイルガキュア184(チバガイギー製)5重量部を、トルエン中に混合溶解し微粒子含有硬化樹脂層(2)の第二層目(2b)の樹脂液とした。
基材(1)として厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルムの片面に、エクストルージョン型ダイコーターを用い、微粒子含有硬化樹脂層(2)の第一層目(2a)と微粒子含有硬化樹脂層(2)の第二層目(2b)を順次塗布し溶剤分を蒸発させて2層合計で厚さ約6μmの塗布層を形成した後、塗布層側より積算光量300mJの紫外線で硬化処理することにより防眩性積層体を作製した。得られた防眩性積層体の鉛筆硬度、密着性、耐擦傷性、Haze、界面の状態を評価した。
基材(1)として厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルムの片面に、実施例1の第一層目(2a)と同じ樹脂液を塗布し溶剤分を蒸発させて厚さ約6μmの塗布層を形成した後、塗布層側より積算光量300mJの紫外線で硬化処理することにより微粒子含有硬化樹脂層を得、防眩性積層体を作製した。得られた防眩性積層体の鉛筆硬度、密着性、耐擦傷性、Haze、界面の状態を評価した。
基材(1)として厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルムの片面に、実施例1の第一層目(2a)と同じ樹脂液を塗布し溶剤分を蒸発させて厚さ約6μmの塗布層を形成した後、酸素濃度1%雰囲気下にて塗布層側より積算光量300mJの紫外線で硬化処理することにより微粒子含有硬化樹脂層を得、防眩性積層体を作製した。得られた防眩性積層体の鉛筆硬度、密着性、耐擦傷性、Haze、界面の状態を評価した。
基材(1)として厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルムの片面に、実施例1の第一層目(2a)と同じ樹脂液を塗布し溶剤分を蒸発させて厚さ約6μmの塗布層を形成した後、酸素濃度1%雰囲気下にて塗布層側より積算光量300mJの紫外線で硬化処理することにより微粒子含有硬化樹脂層を形成し、その上に、実施例1の第二層目樹脂層の形成と同様の方法で第二層目を形成し防眩性積層体を作製した。得られた防眩性積層体の鉛筆硬度、密着性、耐擦傷性、Haze、界面の状態を評価した。
上記の実施例、比較例の評価は以下の方法で行った。
(Haze)
直読ヘイズコンピュータ(スガ試験機社製)によって測定した。
(被膜密着度)
硬化被膜層表面にカッターによって1mm×1mmのクロスハッチ(升目)を100個入れ、その上にセロハンテープ(ニチバン社製)を貼り付けた後、該セロハンテープを剥がしたときに硬化被膜がフィルム基材(1)から剥がれた升目の数を計測することで評価した。
(鉛筆硬度)
異なる硬度の鉛筆を用いて、500g荷重下での傷の有無を判定した。
(擦傷性)
#0000のスチールウールにより、ハードコート膜の表面を250gの荷重をかけながら10回摩擦し、傷の本数を目視に観察した。
(界面の状態)
走査型電子顕微鏡(日立製作所製)を用いて観察した。
(耐久性)
1)耐光性−紫外線カーボンアーク(スガ試験機株式会社製 紫外線ロングライフフェードメータFAL−5)を用いて360時間紫外線を暴露した後、その後、密着性及び外観を目視によって評価した。
2)耐湿熱性−温度60℃、湿度95%に1000時間保存した後、温度25℃及び湿度65%の環境に24時間放置した後、密着性及び外観を目視にて評価した。
これらの評価方法に基づく評価結果を表1、表2に示す。
実施例1の防眩性積層体では、アルカリ処理によるフィラー欠落は見られず、耐アルカリ性の向上が確認された。ただ、反射防止膜を形成しての耐久性試験において若干剥離が生じた。
微粒子を含む硬化樹脂層を形成し、酸素濃度1%雰囲気下にて硬化させた比較例2では、耐久性試験において反射防止膜の剥離が生じた。
また、第一層目を完全に硬化させた後に第二層目を硬化した比較例3では第一層目と第二層目の界面において一部はじきを生じ、アルカリ処理によりフィラーが欠落し外観変化を生じた。
2 微粒子含有硬化樹脂層
2a 微粒子を含む硬化樹脂からなる第一層目
2b クリア硬化樹脂からなる第二層目
2c 界面付近の相溶している部分
3 微粒子
4 エクストルージョン型ダイ
5 微粒子含有硬化樹脂液
6 クリア硬化樹脂液
7 マニホールド
8 バックアップロール
Claims (7)
- 透明基材上に、微粒子含有硬化樹脂層を設けてなる防眩性積層体であって、該微粒子含有硬化樹脂層が、少なくとも基材側の微粒子を含む硬化樹脂からなる第一層目と、クリア硬化樹脂からなる第二層目からなり、かつ該第一層目と第二層目の明瞭な界面が存在しない状態で一体化していることを特徴とする防眩性積層体。
- 前記微粒子含有硬化樹脂層中に含まれる粒子が、表面から0.1μm以上離れて存在していることを特徴とする請求項1に記載の防眩性積層体。
- 前記微粒子含有硬化樹脂層の厚さが、0.5〜10μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1または2に記載の防眩性積層体。
- さらに前記微粒子含有硬化樹脂層上に、機能層を設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防眩性積層体。
- 前記機能層を積層する際、予め前記微粒子含有硬化樹脂層がアルカリ処理されていることを特徴とする請求項4の防眩性積層体。
- 基材上に、微粒子を含む硬化樹脂からなる第一層目、クリア硬化樹脂からなる第二層目を順次塗布又は同時多層塗布し、その後活性エネルギー線照射により第一層目と第二層目を硬化させ、微粒子含有硬化樹脂層を形成することを特徴とする防眩性積層体の製造方法。
- 請求項1〜5記載の防眩性積層体を表示媒体の表面に設けてなることを特徴とする表示媒体。
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