JP2008073171A - 電気湯沸し器 - Google Patents

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Abstract

【課題】照度と操作の両面からユーザの使い勝手を向上させる。
【解決手段】制御手段14Aは、第2省エネ処理により通常保温モードから省エネ保温モードに移行する場合、スイッチ11a、11b、11cの操作による操作検出手段からの入力信号に基づいて、省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させるのみならず、照度検出手段13で一定時間、閾値以上の照度を検出することによっても省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気湯沸し器、特に、省エネ保温機能に特徴を有する電気湯沸し器に関するものである。
従来、電気湯沸し器として、光センサで検出される光量が所定値以下となることにより、所定の保温温度より低い第2の保温温度を保持し、所定値以上となることにより、通常の湯沸かし及び所定の保温温度を保持する機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の電気湯沸し器として、所定時間以上何らの操作がなされない場合には、その保温制御モードを、保温温度設定手段の保温温度設定状態に関係なく、所定の省エネ保温モードに移行させるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−139715号公報 特開2003−190017号公報
しかしながら、前者の電気湯沸し器では、照射された光量のみに基づいて保温モードを通常保温モード又は省エネ保温モードとすることができるだけである。
一方、後者の電気湯沸し器では、吐出操作等の操作の有無によって保温モードを通常保温モード又は省エネ保温モードとすることができるに過ぎない。
したがって、両電気湯沸し器の機能を単純に組み合わせただけでは、それぞれの機能を別個独立して作用させる構成が得られるだけである。
そこで、本発明は、照度と操作の両面からユーザの使い勝手を向上させることのできる機能を備えた電気湯沸し器を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、電気湯沸し器を、
内容器に収容した液体を、通常保温モードと、該通常保温モードよりも加熱量を小さくする省エネ保温モードとで加熱する加熱手段と、
照度を検出する照度検出手段と、
各種スイッチが操作されることによる入力信号の有無を検出する操作検出手段と、
前記照度検出手段で検出される照度が予め設定した閾値よりも小さい場合、第1設定時間が経過することにより、通常保温モードから省エネ保温モードに移行させる第1省エネ処理手段と、
前記操作検出手段で検出される各種スイッチからの入力信号がなくて、第2設定時間が経過することにより、通常保温モードから省エネ保温モードに移行させる第2省エネ処理手段と、
前記第2省エネ処理により通常保温モードから省エネ保温モードに移行する場合、前記操作検出手段からの入力信号に基づいて、省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させるのみならず、前記照度検出手段で一定時間、前記閾値以上の照度を検出することによっても省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる通常保温復帰手段と、
を備えた構成としたものである。
この構成により、第2省エネ処理手段により省エネ保温モードに移行した場合であっても、スイッチ操作だけでなく、照度レベルの変化によっても通常保温モードに復帰させることができる。
前記第1省エネ処理手段は、前記第1省エネ処理の実行中であって、通常保温モードから省エネ保温モードに移行する前に、前記操作検出手段により各種スイッチからの入力信号が検出されれば、前記1省エネ処理の設定時間をリセットするのが好ましい。
前記通常保温復帰手段は、前記操作検出手段からの入力信号に基づいて、省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる場合、通常保温モードでの通常保温温度に比べて目標復帰温度を高く設定するのが好ましい。
この構成により、加熱手段からの熱影響を受けやすい位置に温度検出手段を設ける場合であって、加熱手段による加熱により省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる場合であっても、的確に湯温を把握して通常保温温度に復帰させることができる。
前記通常保温復帰手段は、前記加熱手段による加熱量を、前記照度検出手段で一定時間、前記閾値以上の照度を検出することにより省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる場合に比べて大きくし、前記加熱量に応じて前記目標復帰温度を変更するのが好ましい。
この構成により、高速で湯温を通常保温温度に復帰させる場合であっても、的確に湯温を把握して通常保温温度を得ることができる。
前記通常保温復帰手段は、内容器内に収容される液量に応じて、前記目標復帰温度を変更するのがさらに好ましい。
この構成により、より一層的確に湯温を把握することが可能となる。
前記通常保温復帰手段は、前記操作検出手段で各種スイッチからの入力信号を検出することにより省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる場合、報知音によりユーザに報知させるようにしてもよい。
前記第1省エネ処理手段は、前記操作検出手段からの入力信号に基づいて省エネ保温モードから通常保温モードに復帰した後、再度、前記照度検出手段で検出される照度が予め設定した閾値よりも小さいために、通常保温モードから省エネ保温モードに移行する場合、設定時間を前記第1設定時間よりも長くするのが好ましい。
この構成により、暗い場所で、何度も使用される場合、頻繁に省エネ保温モードに切り替わることを防止することができる。
本発明によれば、第2省エネ処理により省エネ保温モードに移行した場合であっても、各種スイッチの操作だけでなく、照度によっても通常保温モードに復帰させることができるので、照度と操作の両面からユーザの使い勝手を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係る電気湯沸し器を示す。この電気湯沸し器は、外装体1の上方開口部に肩部材2を設け、外装体1の内部に内容器3を収容し、内容器3と外装体1の間に真空ジャケット4を配置し、外装体1の下方開口部に底部材5を装着し、肩部材2に蓋部材6を回動可能に設けて内容器3の上方開口部を開閉可能としたものである。
肩部材2は、合成樹脂材料を成形加工したもので、外装体1の上方開口部内に配設される環状部7と、外装体1の上方開口部内に嵌合され、前方で注水部の上面側を構成する外枠8とで構成されている。
外枠8の前方部には、操作表示パネル9が設けられている。操作表示パネル9は、内容器3内の液体の検出温度を表示する液晶パネル10(LCD)のほか、各種スイッチ11a、11b、11c、動作状態を示すLED12、照度を検出するための光センサ13、第1のマイコン14A等を備える。
内容器3の底面には、基板ボックス15が取り付けられ、そこには、揚水ポンプ16、加熱ヒータ17、保温ヒータ18、温度検出センサ19、基板20が設けられている。基板20には第2のマイコン14Bが実装され、各種電気回路が形成されている。
マイコン14Aは、図3に示すように、光センサ13、各種スイッチ11のほか、マイコン14Bからの信号を受け、液晶パネル10、LED12への表示を制御し、マイコン14Bに信号を出力する。マイコン14Bは、温度検出センサ19、マイコン14Aからの信号を受け、揚水ポンプ16、加熱ヒータ17、保温ヒータ18への通電制御等を行う。
次に、前記構成からなる電気湯沸し器の動作について、図4乃至図6のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、内容器3内に水を入れ、沸騰させた後、通常保温温度で保温を開始してから、通常保温モードと省エネ保温モードとの間を切替制御する場合についてのみ言及する。その他の制御については従来同様である。
まず、図4のフローチャートに示すように、沸騰後、ヒータへの通電を停止し、通常保温温度まで低下すれば、保温ヒータ18によるデューティ制御により、湯温を通常保温温度に維持して通常保温を開始する(ステップS1)。そして、タイマーを初期化(リセット)した後(ステップS2)、通常保温時間のカウントを開始する(ステップS3)。ここでは、通常保温時間を2時間としている。また、光センサ13で検出される照度、すなわち照度に応じた出力電圧を読み込む(ステップS4)。そして、読み込んだ出力電圧に基づいて照度レベルを演算する(ステップS5)。照度レベルの演算は、予め、第1のマイコン14Aに記憶させたデータテーブルに基づいて、出力電圧がいずれの領域に属するのかを求めることにより行う。
続いて、演算された照度レベル(検出照度)を、予め設定した照度レベル(省エネ切替閾値)と比較する(ステップS6)。閾値には、夜間等の暗い状態と、昼間や室内灯を点灯している場合の明るい状態とを判別可能な値を使用する。そして、検出照度が閾値よりも小さくなったと判断すれば(ステップS6:NO)、省エネタイマーをスタートさせる(ステップS7)。ここでは、省エネタイマーでの設定時間(第1設定時間)を5分としている。第1設定時間が経過する前に、スイッチ操作があれば(ステップS8:YES)、ステップS2に戻ってタイマーをリセットし、再度、カウントし直す。これにより、例えば、暗い場所で使用される場合であっても、省エネ保温モードに移行してしまうといった不具合の発生を防止することができる。また、検出照度が閾値よりも小さい状態のままで、第1設定時間が経過すれば(ステップS9:YES)、第1省エネ保温モードに移行する(ステップS10)。
第1省エネ保温モードでは、図5のフローチャートに示すように、第1省エネ保温温度で温度制御する(ステップS21)。ここで、第1省エネ保温温度は、前記通常保温温度よりも低温で、保温ヒータ18による通電量をより低い値(あるいは「0」)とする。但し、真空ジャケット4による保温のみとし、保温ヒータ18による加熱を停止することも可能である。また、第1省エネ保温モードでは、光センサ13で検出される照度を読み込み(ステップS22)、照度レベルを演算する(ステップS23)。そして、照度レベルが閾値(通常切替閾値:前記省エネ切替閾値よりも大きい値)を超えた状態で(ステップS24:YES)、予め設定した時間(第3設定時間)が経過すれば(ステップS25)、前記ステップS1に戻って通常保温モードに復帰させ、加熱ヒータ17への通電を開始して湯温を上昇させた後、保温ヒータ18による加熱に切り替える。ここでは、第3設定時間を5分としている。また、照度レベルが通常切替閾値を超えていなくても、いずれかのスイッチ11、11b又は11cが操作されることによっても(ステップS26)、同様にして通常保温モードに復帰させる。
このように、第1省エネ保温モード、すなわち照度レベルに基づいて移行するモードであっても、スイッチ操作に基づいて通常保温モードに復帰させるようにしたので、ユーザが夜中に給湯する場合であっても、所望の湯温で吐出させることが可能となる。この場合、通常保温温度に復帰するまで給湯スイッチ11aの操作によっても給湯できないようにしてもよい。また、その際、給湯スイッチ11aが操作されることにより、その旨を報知させることも可能である。
スイッチ操作によって通常保温モードに復帰させる場合、温度制御する際の目標復帰温度には、通常保温温度よりも高い温度を使用する。すなわち、温度制御では、内容器3の底面側に設けた温度検出センサ19での検出温度によって行うが、この温度検出センサ19は加熱ヒータ17の近傍に設けられ、少なからず熱影響を受ける。このため、実際の湯温に比べて検出温度が高くなる傾向にある。そこで、加熱ヒータ17による加熱を開始してから、実際の湯温が通常保温温度に到達する温度変化に対する検出温度の変化を、予め実験により求める。そして、実際の湯温が通常保温温度に到達した時点での検出温度を目標復帰温度とする。
また、スイッチ操作により通常保温モードに復帰させる場合、ユーザは早急に湯温を通常保温温度に復帰させることを希望するものと思われる。そこで、加熱ヒータ17への通電量を、照度レベルの変化に基づいて復帰させる場合に比べて大きくし、内容器3内の液体に供給する熱量を増大させる。これに伴い、実際の湯温と、検出温度とのズレ量も大きくなる。この場合、加熱ヒータ17への通電量の違いに応じて、実際の湯温と検出温度との変化の関係を示すデータを、データテーブルとしてそれぞれ記憶しておけばよい。
さらに、検出温度と実際の湯温とがずれる傾向は、湯量が多ければ多い程強い。そこで、湯量の違いに応じて、実際の湯温と検出温度との変化の関係を示すデータを、データテーブルとしてそれぞれ記憶しておけばよい。なお、湯量は、圧力センサや音波センサ(水面位置を音波で検出するもの)等、従来公知のセンサで検出するようにすればよい。
また、前記ステップS6で、照度レベルが閾値を超えている場合であっても(ステップS6:NO)、いずれのスイッチ11a、11b又は11cも操作されることなく(ステップS11:NO)、前記ステップS2でカウントを開始した通常保温時間が第2設定時間である2時間を経過すれば(ステップS12)、第2省エネ保温モードに移行する(ステップS13)。
第2省エネ保温モードでは、図6のフローチャートに示すように、第2省エネ保温温度で温度制御する(ステップS31)。ここで、第2省エネ保温温度は、前記第1省エネ保温温度と同じとすればよい。そして、光センサ13で検出される照度を読み込み(ステップS32)、照度レベルを演算する(ステップS33)。その後、照度レベルが閾値以下となった状態で(ステップS34:NO)、予め設定した時間(第4設定時間:ここでは5分)が経過すれば(ステップS35)、第2省エネ保温モードから第1省エネ保温モードに移行する。つまり、周囲が明るいままでも、スイッチ操作がなくて第2省エネ保温モードに移行した場合、スイッチ操作によってのみ通常保温に復帰させる。また、周囲が明るい状態で、スイッチ操作がなくて第2省エネ保温モードに移行した後、周囲が暗くなって第1省エネ保温モードに移行すれば、スイッチ操作若しくは周囲が明るくなることにより通常保温に復帰させる(ステップS36)。また、ステップS15で照度レベルが閾値を超えることがなくても、いずれかのスイッチ11、11b又は11cが操作されれば、通常保温モードに復帰させる(ステップS36)。ここでも、スイッチ操作により通常保温モードに復帰させるようにした理由は、前記ステップS13の場合と同じである。
前記いずれの省エネ保温モードから通常保温モードに復帰した場合であっても、照度レベルが閾値よりも小さくなることにより、再度、省エネ保温モードに移行する場合、前記第1設定時間は、当初設定した時間よりも長くするようにしてもよい。前記実施形態では、当初5分であったが、2回目であれば、20分とすることにより、頻繁に省エネ保温モードに移行することを防止し、ユーザの使用形態に合わせた適切な温度管理が実現できる。
本実施形態に係る電気湯沸し器の斜視図である。 本実施形態に係る電気湯沸し器の断面図である。 本実施形態に係る電気湯沸し器のブロック図である。 本実施形態に係る電気湯沸し器の通常保温モードと省エネ保温モードの切替制御を示すフローチャートである。 図4の第1省エネ保温モードを示すフローチャートである。 図4の第2省エネ保温モードを示すフローチャートである。
符号の説明
1…外装体
2…肩部材
3…内容器
4…真空ジャケット
5…底部材
6…蓋部材
7…環状部
8…外枠
9…操作表示パネル
10…液晶パネル
11a、11b、11c…スイッチ
12…LED
13…光センサ
14A、14B…マイコン
15…基板ボックス
16…揚水ポンプ
17…加熱ヒータ
18…保温ヒータ
19…温度検出センサ
20…基板

Claims (7)

  1. 内容器に収容した液体を、通常保温モードと、該通常保温モードよりも加熱量を小さくする省エネ保温モードとで加熱する加熱手段と、
    照度を検出する照度検出手段と、
    各種スイッチが操作されることによる入力信号の有無を検出する操作検出手段と、
    前記照度検出手段で検出される照度が予め設定した閾値よりも小さい場合、第1設定時間が経過することにより、通常保温モードから省エネ保温モードに移行させる第1省エネ処理手段と、
    前記操作検出手段で検出される各種スイッチからの入力信号がなくて、第2設定時間が経過することにより、通常保温モードから省エネ保温モードに移行させる第2省エネ処理手段と、
    前記第2省エネ処理により通常保温モードから省エネ保温モードに移行する場合、前記操作検出手段からの入力信号に基づいて、省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させるのみならず、前記照度検出手段で一定時間、前記閾値以上の照度を検出することによっても省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる通常保温復帰手段と、
    を備えたことを特徴とする電気湯沸し器。
  2. 前記第1省エネ処理手段は、前記第1省エネ処理の実行中であって、通常保温モードから省エネ保温モードに移行する前に、前記操作検出手段により各種スイッチからの入力信号が検出されれば、前記第1設定時間をリセットすることを特徴とする請求項1に記載の電気湯沸し器。
  3. 前記通常保温復帰手段は、前記操作検出手段からの入力信号に基づいて、省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる場合、通常保温モードでの通常保温温度に比べて目標復帰温度を高く設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気湯沸し器。
  4. 前記通常保温復帰手段は、前記加熱手段による加熱量を、前記照度検出手段で一定時間、前記閾値以上の照度を検出することにより省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる場合に比べて大きくし、前記加熱量に応じて前記目標復帰温度を変更することを特徴とする請求項3に記載の電気湯沸し器。
  5. 前記通常保温復帰手段は、前記内容器内に収容される液量に応じて、前記目標復帰温度を変更することを特徴とする請求項3又は4に記載の電気湯沸し器。
  6. 前記通常保温復帰手段は、前記操作検出手段で各種スイッチからの入力信号を検出することにより省エネ保温モードから通常保温モードに復帰させる場合、報知音によりユーザに報知させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電気湯沸し器。
  7. 前記第1省エネ処理手段は、前記操作検出手段からの入力信号に基づいて省エネ保温モードから通常保温モードに復帰した後、再度、前記照度検出手段で検出される照度が予め設定した閾値よりも小さいために、通常保温モードから省エネ保温モードに移行する場合、設定時間を前記第1設定時間よりも長くすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電気湯沸し器。
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