JP2005319026A - 電気ポット - Google Patents

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Abstract

【課題】 湯の必要なタイミングや必要な温度を自動的に判定し、それに基いて湯の保温状態を適切に自動制御することにより、省エネ性と利便性の両立を図り得るようにした電気ポットを提供する。
【解決手段】 電気ポットおよび該電気ポットの周囲における予じめ設定した所定の家電製品の各々に通信手段を設け、所定の家電製品からの作動状態を示す通信データに基いて電気ポットの保温状態の制御を行うようにした。
このような構成によれば、当該電気ポットの保温状態が、その周囲に設置されている電気炊飯器等の家電製品の作動状態に応じて適切に制御されるようになる。
その結果、予定された食事時間には、電気炊飯器の方ではご飯が炊き上がって直ぐに美味しい食べられるような状態になっている一方、電気ポット側では所定の温度のお湯が沸いていて、美味しいお茶が飲めるような状態を手軽に実現することができる。
【選択図】 図5

Description

本願発明は、通信機能を備えた電気ポットに関するものである。
電気ポットは、湯沸しおよび高い保温機能を備え、いつでも手軽に湯を使うことができ、湯が足りなくなったら、水を注ぎ足せばよい。また用途に応じて、保温温度を選ぶこともできるので、非常に便利である。
ただ保温時にもヒータに通電したままになるので、電気代がかかるのが欠点である。
そこで、最近では、例えば内容器を魔法瓶構造にしたり、断熱材を用いて保温効果をアップし、可能な限りヒータへの通電量を小さくしたり、光センサーやタイマーを使用して、夜間や外出時など湯を使わない時間帯には、保温温度を下げるといった構成も採用されるようになっている。
一方、最近は電気ポット周辺の各種家庭用電気製品(以下、単に家電製品という)の多くにマイクロプロセッサが搭載されるようになり、その多機能化が進んでいる。また、パーソナルコンピュータを中心とする通信技術の進展に伴って、パーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンという)と家電製品とを相互に接続してデータ交換を行うことも実用化されつつある。例えば電子レンジ(マイクロ波加熱調理器)のような比較的高機能の調理用家電製品においては、そのようなネットワークを介してレシピを取得するといったコンピュータ通信技術の応用が提案され、一部の製品では実用化されている。
このような状況の下にあって、電気ポットのような比較的機能が限られた家電製品においても家庭内でのネットワーク化が検討され、例えば電気炊飯器と電気ポットの各々に相互に通信可能な通信手段を設け、電気ポット側の残湯量検知情報を電気炊飯器側の液晶表示部に表示するとともに、残湯量が少なく、給水が必要な場合には同電気炊飯器側の音声アラーム手段等を使って給水警告を出すようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
このような構成によれば、ユーザーは、電気炊飯器の炊飯開始又は炊飯予約設定操作を行ったときに、電気ポットの保温中の残湯量をその場で知ることができ、食事時に必要なお湯を予じめ再沸とう又は給水、湯沸しすることによって準備して置くことができる。
しかも、それを電気ポット側の湯量計を見るまでもなく、電気炊飯器側の炊飯操作のみで知ることができるので便利である。
特開2001−333859号公報(第1−6頁、図1−10)
以上のような状況の下にあって、例えば電気ポットに求められている機能条件を考えると、次のような条件があげられる。
(1) 必要な時に、必要な温度の湯を、必要な量だけ自動的に確保できるようにすること
例えば1日の内の食事を行う時間には、電気炊飯器の方ではご飯が炊き上がって直ぐに美味しい食べられるような状態になっている一方、電気ポット側では、それに対応して自動的に所定の温度のお湯が沸いて、お茶が飲めるような状態になっているのが望ましい。
しかし、電気炊飯器側ではタイマー予約炊飯により美味しくご飯が炊き上がったので、いざ食事を始めようとしたが、電気ポットの方にお湯が無いか、または残りが少なくなっていてお茶が飲めない。あるいは通電が切られていて、お湯がないということもある。
そのような場合、あらためて電気ポットに給水、通電し、新たに湯沸しを行ってお湯が沸くのを待たねばならない不便がある。この問題に対して、上記特許文献1の場合には、一応炊飯予約時に対応することができ、予じめ給水、湯沸しを行って所望の量の湯を保温しておくことができる。
しかし、該保温は、一般に60〜70℃の低温の省エネモードでの保温となり、いざ食事ということになっても、温度は60〜70℃のままであり、省エネ性能は実現されても、再沸とうが必要であるなど利便性に欠ける。
したがって、必要な時に、必要な温度の湯を、必要な量だけ自動的に確保できるようにはなっていない。
(2) 必要な時に必要な温度の湯を必要な量だけ確保できるようにするという条件(利便性)をクリアしながら、しかも保温時における省エネ性能を、より一層高くすること
上述のように、電気ポットは湯沸しおよび高い保温機能を備え、いつでも手軽に湯を使うことができ、用途に応じて、最適な保温温度を選ぶこともできるので、便利である。そして、その場合において上記(1)の条件をクリアできるようにすると、その利便性は非常に高くなる。
しかし、保温中にもヒータへの通電を継続することが必要なので、その分余計な電気代がかかる。
本願発明は、上記(1)の問題が当該電気ポットと電気炊飯器等所定の関係にある家電製品の作動状態によって規定される特徴があることに鑑み、当該電気ポット周囲の所定家電製品の作動情報を利用して、当該電気ポットの湯の必要なタイミングや必要な温度を自動的に判定し、それに基いて湯の保温状態を適切に自動制御することにより、一層の省エネ性向上と一層の利便性向上の両立を図り得るようにした電気ポットを提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、電気ポットおよび該電気ポットの周囲における予じめ設定した所定の家電製品の各々に通信手段を設け、所定の家電製品からの作動状態を示す通信データに基いて保温状態の制御を行うようにしたことを特徴としている。
このような構成によれば、当該電気ポットの保温状態が、その周囲に設置されている各種家電製品の内の予じめ定められた所定の家電製品の作動状態に応じて適切に制御されるようになる。
したがって、例えば1日の内の食事を行う時間には、電気炊飯器の方ではご飯が炊き上がって直ぐに美味しい食べられるような状態になっている一方、電気ポット側では所定の温度のお湯が沸いていて、美味しいお茶が飲めるような状態を手軽に実現することができる。
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段の構成において、予じめ設定されている所定の家電製品が、その作動状態において家人が居ることを示すタイプの家電製品であり、同家電製品からの作動状態を示す通信データがない時には、最も保温温度の低い省エネ保温モードに保温状態を切り換えるようにしたことを特徴としている。
このような構成によると、当該所定の家電製品の作動又は非作動状態から家人が居るか、居ないかを自動的に判定することができ、それに対応して自動的に通常の保温モードか、又は省エネ保温モードの何れかを的確に選択して保温制御することができるようになる。
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、上記第2の課題解決手段の構成において、予じめ設定されている所定の家電製品が複数台あり、それら複数台の家電製品の全てから作動状態を示す通信データがない時に、最も保温温度の低い省エネモードに保温状態を切り換えるようにしたことを特徴としている。
このような構成によると、家人の在宅又は不在状態を、より高精度に判定して、より的確に省エネ性と利便性の2つの機能を使い分けることができるようになる。
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、上記第3の課題解決手段の構成において、省エネ保温モードでの保温制御中、複数の家電製品の内の予じめ指定されている特定の家電製品が作動状態になったことが示されると、当該電気ポットは、通常保温モードでの目標保温温度よりも高い再沸とう温度に制御するようにしたことを特徴としている。
このように、例えば家人が留守又は就寝状態などで、一旦省エネ保温モードで保温制御を行っていたような場合にも、確実に家人の帰宅又は起床を示すような特定の家電製品、例えば電気炊飯器やテレビジョン受像機などが作動した時には、早々に湯の使用が想定されるから、速やかに湯温を高める必要がある。したがって、そのような場合には、目標温度を通常保温モードの保温温度よりも高い、例えば再沸とう温度に設定して、再沸とうさせる。
(5) 第5の課題解決手段
この発明の第5の課題解決手段は、上記第4の課題解決手段の構成において、特定の家電製品が電気炊飯器であることを特徴としている。
電気炊飯器と電気ポットは互いに異なる機能を有する独立の機器ではあるが、使用に際して互いに関連する場合が多い。
したがって、そのような電気炊飯器がタイマー作動、すなわち予定時刻の到来により炊飯動作を開始したということは、やがて所定時間後に食事が始まることを意味しており、家人が起床又は帰宅する時刻が近いことを示す。
そして、その結果、早々の湯の使用が想定されるから、速やかに湯温を高める必要があるので、上述のように目標温度を通常保温モードの保温温度よりも高くして、それに対応する。
(6) 第6の課題解決手段
この発明の第6の課題解決手段は、上記第5の課題解決手段の構成において、当該電気炊飯器には、蓋の開閉を検知する蓋開閉検知手段が設けられており、同蓋開閉検知手段により所定時間以上継続して蓋の開閉が検知されなかった時には、再び省エネ保温モードに切り換えるようにしたことを特徴としている。
一旦電気炊飯器の蓋が開かれても、その後所定時間以上蓋が開閉されないということは、すでに食事が終了して電気炊飯器が保温状態に移行したことを示すから、電気ポットの方も最も保温温度の低い省エネ保温モードに切り換えて、可能な限り消費電力の節約を図る。
以上の結果、本願発明によると、電気ポット周囲の関連する家電製品の作動情報を利用して電気ポットの保温状態を適切に制御することができる。
したがって、必要な温度の湯を必要な量だけ確保できるようにするという電気ポット本来の利便性を確保しながら、しかも保温時における省エネ性能を一層高くすることが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、先ず本願発明の電気ポットの、後に述べる各実施の形態に共通な電気ポット本体部および制御装置部の構成と作用について説明する。
(電気ポット本体部の構成)
図1ないし図4には、後述する本願発明の各実施の形態に共通な電気ポットの本体および要部の構成が示されている。
この電気ポットは、先ず図1および図2に示すように、貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1の上部側開口部を開閉する蓋体2と、上記内容器3を湯沸し時において加熱する加熱手段である湯沸しヒータ4Aと、上記内容器3を保温時において加熱する加熱手段である保温ヒータ4Bと、上記内容器3内の湯を外部へ給湯するための給湯通路5と、該給湯通路5の途中に設けられた実流量計測用の流量センサ80と、AC電源が接続されている状態において上記給湯通路5を介して上記内容器3内の湯を外部に送り出す電動給湯ポンプ6と、AC電源が接続されていない状態において上記給湯通路5を介して内容器3内の湯を外部に送り出すエア式の手動給湯ポンプ18とを備えて構成されている。
上記容器本体1は、外側面部を構成する合成樹脂製の筒状の外ケース7と、内側面部を構成する上記内容器3と、上記外ケース7と内容器3とを上部側で一体に結合固定する合成樹脂製の環状の肩部材8と、底面部を構成する合成樹脂製の皿状の底部材9とからなっている。
上記内容器3は、ステンレス製の有底円筒形状の内筒10と、同じくステンレス製の円筒形状の外筒11との間に真空断熱空間を設けた保温性能の高い真空二重壁構造の断熱構造体からなっており、その底部には、外周部を除いて上記内筒10の底面部のみにより構成された1枚板部3aが形成されている。該1枚板部3aは若干上方に高く突出して成形されていて、その下面側には、上記湯沸しヒータ4Aと保温ヒータ4B(例えば雲母板にワット数の異なる2組の発熱体を保持させたマイカヒータよりなる)が取り付けられている。
上記内容器3の上端部には、上記内筒10側の上端部を中心軸方向に向けて絞り加工したヒートキープ構造の小径の給水口3bが形成されている。また符号12は、上記内容器3の温度(換言すれば、内容器3内の湯の温度)を検出する湯温検出手段として作用する底センサ(湯温センサ)であり、サーミスタよりなっている。さらに、符号13は上記内容器3の満水位WL2を表示する凸状の満水位表示部である。また、WL1は低水位(1/2水位)を示している。
上記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該上板14に対して外周縁が結合された合成樹脂製の下板15とからなっており、上記肩部材8の後部に設けられたヒンジ受け16に対してヒンジピン17を介して上下方向に開閉自在且つ着脱自在に支持されている。
この蓋体2には、AC電源が接続されていない状態でも上記給湯通路5を介して外部への給湯が可能なように、手動押圧操作により圧縮作動されるエア式の手動給湯ポンプ18が配設されている。該手動給湯ポンプ18は、上記蓋体2の略中央部に形成された円筒部19内に配設されたベローズタイプのものとされており、押圧カバー20Aと押圧板20Bを介して蛇腹構造のベローズ20Cを下方に押圧操作することにより、ベローズ20C内の加圧空気20Dが空気吹込口を介して内容器3内に吹き込まれ、該加圧空気の吹き込み圧力によって内容器3内のお湯が給湯通路5を介して外部へ押し出されるようになっている。また、20Eはベローズ20Cの上方への復元バネ、15Aは下板15側のベローズ支持板である。なお、符号21a〜21dは、下方から上方に向けて相互に連通した蓋体2の蒸気排出通路、22は同蒸気排出通路21a〜21dの蒸気導出部21a側途中に配設された転倒止水弁である。
上記蓋体2における下板15の下面には、金属製の内カバー部材23が固定されており、該内カバー部材23の外周縁には、上記蓋体2の閉蓋時において上記内容器3の給水口3bの上面に圧接される耐熱ラバー製のシールパッキン24が設けられている。
上記給湯通路5の上流端側である上記内容器3の下部位置には、内容器3側湯導入筒6a、給湯ポンプ側湯吸入口6bを介して直流型の電動給湯ポンプ6が配設されており、この給湯通路5においては上記湯導入筒6aを介して湯吸入口6bより吸入された湯が当該電動給湯ポンプ6のポンピング作用により、その吐出口6cから吐出され、同給湯通路5の直管部5bを経て、上記流量センサ80内の流量検出通路を通り、転倒止水弁側連結パイプ5cから外部への湯注出口5dに導かれる。
さらに、符号35は、後述する各種スイッチ類の操作面や液晶表示部の表示面を備えた操作パネル部、51aは、図3に示すマイコン制御部60や以下に述べる各種スイッチ類38〜41,42,43、液晶表示部47、外部の家電製品との通信手段としてのネットワークアダプタ61等を備えたマイコン基板、51は、液晶表示部47の支持部材、50は、上記電動給湯ポンプ6の駆動回路や湯沸しヒータ4A、保温ヒータ4Bの加熱制御回路、安定化直流電源回路等を備えた電源基板である。
上記操作パネル部35には、給湯スイッチ38、給湯ロック解除スイッチ39、再沸騰/保温選択スイッチ40、おやすみタイマースイッチ41、定量給湯モード選択時における給湯量設定用アップダウンスイッチ42,43、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46、液晶表示部47のディスプレイ面等が設けられている。
上記液晶表示部47には、例えば時刻/時間/湯温/作動状態等兼用表示部47a、保温設定温度表示部47b、まほうびん保温表示部47cが設けられており、各種の便利な情報表示がなされるようになっている。
この電動給湯型の電気ポットは、例えば上記給湯スイッチ38を押し続ける限り、連続的に上記電動給湯ポンプ6を駆動して湯を注出できる連続給湯モードと、給湯スイッチ38を押し続けても、予めアップダウンスイッチ42,43で設定した所定量の湯を注出すると上記電動給湯ポンプ6が停止する定量給湯モードとの2種の給湯モードを備えて構成されている。
そして、それに使用される流量センサ80は、例えば回転支軸81の外周に筒状のハブを介して螺旋状の回転スクリュー羽根82を遊嵌し、それらを給湯通路5の直管部5bの上端に嵌合筒83を介して嵌合固定して構成されている。
(制御回路部の構成)
次に図3および図4は、上記構成の電気ポット本体における制御回路部の構成を示すブロック図である。
先ず図3中、符号53は例えば平滑コンデンサおよび電源ICよりなり、マイコン制御部60および加熱制御部54、ポンプ電源部55等に直流電源を供給する直流安定化電源部、また54は湯沸しヒータ4Aおよび保温ヒータ4BのON,OFF制御用の加熱制御部、4A,4Bは上述した湯沸しヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bよりなる加熱手段、38〜43は上述の給湯スイッチ他のスイッチ、6は上述の直流型の電動給湯ポンプである。
上記湯沸しヒータ4Aは、例えば上記マイコン制御部60から、上記加熱制御部54に湯沸しヒータON信号が出力されると、例えば図示しないトランジスタを介して電源リレーを作動させ、それに対応して電源スイッチがONになることにより、駆動される。
また、上記保温ヒータ4Bは、上記マイコン制御部60から、上記加熱制御部54に保温ヒータON信号が出力されると、例えば図示しないトランジスタがONになることにより、トライアックを駆動させて駆動される。
また、上記マイコン制御部60には、例えば液晶表示部47、再沸騰表示用LED44、保温動作表示用LED45、給湯ロック解除表示用LED46等の各種LED表示部や給湯スイッチ38、再沸騰/保温選択スイッチ40、給湯ロック解除スイッチ39、おやすみタイマースイッチ41等の各種操作部や底センサ(サーミスタ)12、流量センサ80などの各種センサー部、当該ユーザーの家庭内において上述した電気ポットを取り巻く各種家電製品A〜Fとの作動情報の送受信(少なくとも作動情報の入力)を行うインターフエイス機能を有したネットワークアダプタ61等が、各々図示しない入出力ポートを介して接続されている。
この場合、上記家電製品A〜Fは、例えばAがタイマー予約可能な電気炊飯器、Bがテレビジョン、Cがルームエアコン、Dが電子レンジ、Eがクッキングプレート等の電磁調理器、Fがパソコンであり、それぞれ上記電気ポットの家庭内サーバーとしてのネットワークアダプタ61に対応した同様のネットワークアダプタを有しており、ワイヤレスで相互に作動情報その他の情報の送受信を行うことができるようになっている。
そして、その作動情報を入力するにあたっては、例えば必要に応じて、上記各家電製品A〜Fの内、その制御目的に応じた特定の適切な家電製品、例えば電気炊飯器Aが指定製品として選択される。この選択は、例えば相互のネットワークアダプタを通じて呼び出しコマンド信号を送信することによって容易に実現することができる。
そして、以上の電気ポットでは、湯沸し時には上記湯沸しヒータ4Aを使用して高加熱出力で速やかに沸とう状態まで加熱した後に、ブザー音による沸とう報知(湯沸し完了報知)を行って、湯沸しヒータ4AをOFFにし、その後、保温工程に移行する。
そして、同保温工程では、上記底センサ(湯温センサ)12により検出された実際の湯温Tが上記保温選択スイッチ40およびマイコン制御部60を中心とする保温温度設定手段によって設定された高温保温温度98℃、通常保温温度90℃、省エネ保温モードの保温温度70℃の各々に対応した温度になると、上記液晶表示部47の湯温表示部に対応する湯温を表示する。
これらの湯温は、以下に述べるように、上述した特定の家電製品A〜Fの動作などとの関係で、以下の各実施の形態に示すように適切に制御される。
(最良の実施の形態1に係る電気炊飯器の動作と連動した保温制御)
先ず、図5のフローチャートおよび図6のタイムチャートは、上述のように構成された電気ポット本体を使用してなされる本願発明の最良の実施の形態1に係る電気ポットの電気炊飯器のタイマー炊飯動作との関係における省エネ保温制御の内容を示すフローチャートである。
本実施の形態は、上述した(1)の問題が当該電気ポットと所定の関係にある周囲の家電製品の作動状態によって規定される問題であることに鑑み、当該電気ポット周囲の所定家電製品の作動情報を利用し、当該電気ポットの湯の必要なタイミングや必要な温度を判定し、それに基いて湯の保温状態を適切に制御することにより、ユーザーが要求する省エネ性と利便性の両立を図り得るようにしたことを特徴とするものである。
そして、そのために本実施の形態では、上述した複数台の家電製品A〜Fの内、その作動状態において家人(ユーザー)が家に居ること、そして、食事に関連してお湯が必要なタイミングを的確に示すタイプの家電製品の一例として、例えば電気炊飯器Aが選ばれている。
この電気炊飯器Aには、例えば電気的又は機械的な蓋の開閉検知手段が設けられており、応答性良く蓋の開閉が検知されるようになっている。
なお、電気的な蓋開閉検知手段には、例えば保温温度の急激な低下をパラメータとしてマイコン判定するようなものも含まれる。
同制御では、例えば図5のフローチャートに示されるように、先ずステップS1において、上記指定された電気炊飯器Aからの作動情報を読み込み、同電気炊飯器Aが炊飯動作を開始したか否かを判定する。そして、YESの場合には家人(ユーザー)の起床が近いと判断してステップS2に進み、上述した設定保温温度を、70℃の省エネ保温モード(図6の(f)〜(a)領域)から、通常保温温度90℃よりも温度の高い再沸とう温度98℃に設定して加熱制御を行う(図6の(a)〜(b)領域参照)。
一方、それに続いてステップS3で、電気炊飯器Aの蓋の閉検知後所定時間(3時間)の経過をカウントする蓋開閉タイマーの現在までのカウント値をリセットして、新たな経過時間のカウントを開始させる。そして、その後、ステップS4に進む。
他方、ステップS1でNOの電気炊飯器Aが炊飯動作を開始していない場合には、ステップS2,S3をジャンプしてステップS4に進む。
ステップS4では、上記炊飯が開始されて所定の時間が経過して炊飯が完了し、食事のために一旦蓋の開放があった後、食事の終了により再び蓋が閉められてから所定の時間(3時間)が経過したか否かを判定する。そして、その判定結果がYESの時、つまり炊飯完了後、一旦蓋が開かれて食事が行われ、その後再び蓋が閉じられて3時間が経過したような場合(図6の(c)〜(e)の(e)時点参照)には、家人(ユーザー)が外出したもの(不在中)と判断して、ステップS5に進んで上述した設定保温温度の温度が最も低い70℃の「省エネ保温モード」に制御することによって、可及的に電力消費量の節減を図る。
他方、ステップS4の判定でNOの上記蓋を閉めた後所定時間(3時間)が経過していない時(図6の(c)〜(e)領域)には、さらにステップS6に進んで、上記蓋を閉めた後少なくとも1時間が経過しているか否かを判定する。そして、その結果、YESの時は家人(ユーザー)が家に居り、食事の終わった頃(図6の(c)時点)と考えられることから、お茶やコーヒーを飲む可能性もあると判断して、ステップS7に進み、上述した設定保温温度を通常保温温度90℃に低く設定して保温を行なう(図6の(d)〜(e)領域)。
また、一方ステップS6の判定でNOの蓋を閉めた後1時間も経過していない時は、今まさに食事中であると判断して、上記最も高い高温保温温度98℃での保温制御を継続する。 上述の電気炊飯器Aの動作は、食事に際して家人(ユーザー)がお湯を必要とするタイミングや望む温度を間接的に表わす。
したがって、その作動状態を電気ポットの保温状態の制御情報として入力すると、1日の内の食事を行う時間には、電気炊飯器の方ではタイマーによりご飯が炊き上がって美味しい食べられるような状態になる一方、電気ポット側では所望の温度のお湯が沸いていて、美味しいお茶が飲めるような状態を手軽に実現することができる。
しかも、それでいながら省エネ性と利便性の両立を図ることができる。
(変形例1)
上述のように、一種の家庭内サーバーを利用して無線等により各家電製品との通信が出来るようにするとともに、複数段階の保温温度を有して、使う可能性の高い時間帯は高め(例えば98℃)にしたり、使う可能性が低い時間帯は低め(例えば70℃)にするようにすると、省エネ性能と利便性の両立を図ることができる。
それと同様のことは、さらにネットワークからの時刻情報及びユーザーの使用状況(湯沸しや吐出動作)の情報を蓄積し、それを平均化してユーザーの通常の生活パターンを予測し、例えば食事時間帯などの使う可能性が高い場合は98℃の高温保温、食事時間以外の日中時等は90℃程度の中温保温、睡眠時等の使う可能性が低い場合は70℃程度の低温保温に制御することによっても実現することができる。
(変形例2)
さらに、上述のような家庭内ネットワークを利用した電気ポットの機能として、例えば静電式やフォトダイオード式等で水量検知を行うタイプの電気ポットにおいて、食事中や食後にお茶等を飲むことを想定し、炊飯ジャーでの炊飯量に相当する飲料用の湯量を確保できるようにすることが考えられる。
その場合、上記電気炊飯器の合数判定工程で判定した合数データを無線により入力し、電気ポットの残湯量と比較し、残湯量が少ない場合に、給水を要求する報知を行うようにする。
炊飯量と必要残湯量の設定は、予じめマイコンのプログラムに組込んでも良いし、設定ボタンを操作部に設けて使用者が設定しても構わない。
例としては、ユーザーがお茶やコーヒー等で使う湯量を、例えば1合あたり200mL必要と設定してあるとして、炊飯を開始した電気炊飯器での合数判定が5合の場合、無線通信で電気ポットがそのデータを入力し、5倍の1L以上の水量があるかどうかを判断して、残量がそれ以上に無い場合には、ユーザーに対し、LEDやブザーで給水要求を報知する。
(最良の実施の形態2に係るテレビジョンおよびルームエアコンの動作と連動した保温制御)
次に、図5のフローチャートおよび図8のタイムチャートは、前述のように構成された電気ポット本体を使用してなされる本願発明の最良の実施の形態2に係る電気ポットのテレビジョンおよびルームエアコンの動作との関係における省エネ保温制御の内容を示すフローチャートである。
本実施の形態も、やはり前述した(1)の問題が当該電気ポットと所定の関係にある周囲の家電製品の作動状態によって規定される問題であることに鑑み、当該電気ポット周囲の所定家電製品の作動情報を利用し、当該電気ポットの湯の必要なタイミングや必要な温度を判定し、それに基いて湯の保温状態を適切に制御することにより、ユーザーが要求する省エネ性と利便性の両立を図り得るようにしたことを特徴とするものである。
そして、そのために本実施の形態では、上述した複数台の家電製品A〜Fの内、その作動状態において家人(ユーザー)が家に居ること、そしてお湯が必要なタイミングを的確に示すタイプの家電製品の一例として、例えばテレビジョンBとルームエアコンCが選ばれている。
同制御では、例えば図7のフローチャートに示されるように、先ずステップS1において、上記指定されたテレビジョンBおよびルームエアコンCからの作動情報を読み込み、それらの電源又はリモコンスイッチが各々ON操作されたか否かを判定する。そして、YES(ON)の場合には家人(ユーザー)が起床又は帰宅したと判定して、予測される朝食又は昼食/夕食に対応してステップS2に進み、上述した電気ポットの設定保温温度を通常保温温度90℃よりも高い再沸とう温度98℃に設定して加熱制御を行う(図6の(a)〜(b)領域を参照)。
次にステップSで、当該テレビジョンBおよびルームエアコンCのOFF状態の継続時間(3時間)を基準として家人(ユーザー)が就寝中又は留守になったことを判定するOFFタイマーの現カウント値をリセットして、新たな経過時間のカウントを開始させる。そして、その後、ステップS4に進む。
他方、ステップS1でNOのテレビジョンBおよびルームエアコンCがONされていない、まだ家人(ユーザー)が就寝中か又は外出中であると判断される場合には、ステップS2,S3をジャンプしてステップS4に進む。
そして、ステップS4では、例えば食事等が終了してテレビジョンBおよびルームエアコンCがOFF(図8の(c)点)された後、所定の時間(3時間)が経過したか否かを判定する。そして、その判定結果がYESの時、つまり一旦テレビジョンBやルームエアコンCがOFFされて保温温度が通常保温温度に維持された後、所定時間(3時間)が経過したような場合(図8の(d)〜(e)領域の(e)の時点参照)には、家人(ユーザー)が就寝又は外出したものであると判断して、ステップS5に進んで上述した設定保温温度の内の保温温度が最も低い70℃の「省エネ保温モード」に制御することによって、可及的に電力消費量の節減を図る(図8の(e)〜(f),(f)〜(a)の領域)。
他方、ステップS4の判定でNOの上記家人(ユーザー)の外出を示す所定時間(3時間)が経過していない時(図6の(d)〜(e)間内の領域)には、家人(ユーザー)が家に居り、食事が終わってくつろいでいる頃と考えられることから、お茶やコーヒーを飲む可能性もあると判断して、そのまま通常保温温度90℃に設定して保温を継続する。
このように、日本の家庭では、一般に起床時や外出からの帰宅時には、テレビジョンBやルームエアコンCをつける。そして、やがて食事が始まる。したがって、それらのON,OFF動作は、上述の電気炊飯器Aの場合と同様に、家人(ユーザー)がお湯を必要とするタイミングや望む温度を間接的に表わす。
したがって、それらのON,OFF状態を電気ポットの保温状態の制御情報として入力すると、上述の実施の形態の場合と全く同様に例えは1日の内の食事を行う時間には、電気炊飯器の方ではタイマーによりご飯が炊き上がって美味しい食べられるような状態になる一方、電気ポット側では所望の温度のお湯が沸いていて、美味しいお茶が飲めるような状態を手軽に実現することができる。
しかも、それでいながら省エネ性と利便性の両立を図ることができる。
(最良の実施の形態3に係る家庭内サーバーからの情報を利用した保温制御)
次に、図9のフローチャートは、前述のように構成された電気ポット本体と家庭内サーバーを使用してなされる本願発明の最良の実施の形態3に係る電気ポットの省エネ保温制御の内容を示すフローチャートである。
最近では、家庭内サーバーによる各種家電製品の集中コントロール技術が進歩してきている。
そして家人(ユーザー)が、在宅中か、外出中か、就寝中かの情報も、同サーバーから電気ポットに伝えることができる。
そこで、例えば図9のフローチャートに示すように、同サーバーからの情報をもとにユーザーの外出中および就寝中の場合を判定し(ステップS1,S2)、それぞれYESの時は電気ポットの保温温度を60℃と通常の保温温度90℃より低くするか、あるいは保温を停止するなどの制御を行わせる(ステップS4)。また、一方NOの在宅中になった時は、98℃に設定して再沸とうを行う(ステップS3)。
そして、それぞれステップS5〜S7で、各保温温度となるように、ヒータのON,OFF制御を継続する。そして、さらに在宅中として在宅設定がなされているか否かを判定し、その結果が、NOの時は、50℃以下か否かによって沸とう又は上述の制御の何れかを行う。
これらの結果、当該電気ポット周囲の所定家電製品のひとつである家庭内サーバーの情報を利用し、当該電気ポットの湯の必要なタイミングや必要な温度を判定し、それに基いて湯の保温状態、保温温度を適切に制御することができ、ユーザーが要求する省エネ性と利便性の両立を図ることができる。
(最良の実施の形態4に係る携帯電話と連動した保温制御)
次に、図10のフローチャートは、前述のように構成された電気ポット本体と携帯電話を使用してなされる本願発明の最良の実施の形態4に係る電気ポットの省エネ保温制御の内容を示すフローチャートである。
ところで、上述のように、家人(ユーザー)の生活パターンを規定する所定の家電製品の動作情報に基いて、電気ポットの省エネモードを含む保温制御パターンをコントロールするようにしたものの場合、その保温パターンそのものが家電製品側の動作パターンによって規制されるが、家人(ユーザー)によっては毎日の生活パターンが一定ではなく、電気ポットの保温パターンをその日によって変更したいという人もいる。
この実施の形態は、そのような要求に応じるために、先ず電気ポット側には、当該ユーザーの基本となる1日の生活パターンに対応した24時間分の保温パターン(保温温度制御パターン)を記憶させて置き、特にユーザーが変更を希望しない場合には、このパターンでの保温温度の制御が行われる。
これに対し、その日の都合により、帰宅時間が真夜中になるとか、通常よりも相当に早くなるなど、生活パターンの大幅な変更が生じる時は、例えば図10のフローチャートに示すように、携帯電話を使用して、電気ポット側に記憶させてある上記保温制御パターンのデータを読み出し(ステップS11,S12、ステップS1〜S3)、携帯電話側で、その保温温度と対応する時間帯を変更修正する(ステップS13)。
そして、同修正データを電気ポット側に返信する(ステップS14)。すると、それに対して電気ポットは、同修正データを受信すると(ステップS4)、受信状態を判定し(ステップS5)、受信良好(OK)の場合は同修正データを新しくメモリしてセットし(ステップS7)、携帯電話側に変更完了通知を送信する(ステップS8)。
そして、ユーザーが、それを確認すると(ステップS15)、電気ポットは、同新たな保温パターンでの保温温度の制御を実行する(ステップS9)。
他方、修正データの受信が適正になされなかった時(NG)は、受信前の基本データでの保温制御がなされる。
この結果、ユーザーの複雑な生活パターンに対応した、より正確で最適な自動省エネ制御が可能となる。もちろんユーザーの好みにより連続保温か、自動省エネ保温かを外部から選択することもできる。
なお、上記携帯電話は、パソコンに代えることもできる。
(その他の最良の実施の形態)
本願発明は、以上の各最良の実施の形態の他にも、その技術思想の本質を活用した次のような種々の実施の形態の実現が可能である。
(1) 例えば図4のように、予じめ設定されている所定の家電製品A〜Fとが複数台あり、それら複数台の家電製品A〜Fの全てから作動状態を示す通信データがない時に、初めて最も保温温度の低い省エネモード(70℃)に保温状態を切り換えるようにすることもできる。
このような構成によると、家人(ユーザー)の在宅又は不在状態を、複数の製品の作動は情報から、より高精度に判定して、より的確に省エネ性と利便性の2つの機能を使い分けることができるようになる。
(2) 上記(1)のように複数台の家電製品A〜Fの作動情報の全てを利用する場合、それら各情報に予じめ何らかの評価を与えて置き、例えば就寝時刻や起床時刻、睡眠時間の相違、食事メニューや好みの相違(電気炊飯器より電子レンジの使用が多い)など、ユーザー固有の生活パターンにあった保温制御を行う。
それによって、より合理的かつ効率的な保温制御(利便性+省エネ性)を実現する。
そのようにした場合において、例えば複数の家電製品からのON,OFF情報により各ユーザー固有の睡眠時間帯を想定し、想定した睡眠時間帯に応じた省エネ制御を行うのも効果的である。
(3) また、以上の最良の実施の形態1中において、例えば電気炊飯器のタイマーセット中は、省エネ保温を行う。また同電気炊飯器の炊飯時の合数判定に応じて、電気ポットの給水判定量を変更する。また例えば部屋の蛍光灯が所定時間以上の時間点灯していることを検知すると、省エネ保温モードの温度よりも高い温度で保温する。さらに、また例えば風呂の湯沸しを検知すると、ユーザーが帰宅したとして省エネ保温は行わないようにするなど、各種の制御形態の追加変更が可能である。
(4) なお、本願発明の狙いのひとつとして、省エネ性能の向上があるが、それには電力料金そのものの考慮も必要である。
そのために、例えば本願発明のように、タイマー機能をもたせた電気ポットをマイコン制御部60でコントロールし、各電力会社とユーザーが契約している電力プランの割り引き時間を同マイコン制御部60に認識させた上で、最も電力料金の安い時間帯で加熱制御を行うようにする。
例えば、或る電力会社の「おトクなナイト8」プランであれば、23:00〜7:00までが他の時間帯の電灯単価に比べて70%割り引きになっている。
その場合、電気ポットの湯沸しタイマーを8:00にセットして湯沸しする場合、通常なら7:30頃ヒータがONとなるが、それでは割り引き時間外である為に高くつく。そこで6:00にヒータをONにすると、遅くても割り引き時間内である7:00までには沸とうするので、7:00〜8:00までの保温電力を含めても結局割安となる。
このような操作が可能な電気ポット制御手段を設け、タイマー設定できる家電ネットワークシステムを形成する。
その結果、電力プランを入力するだけで割安な運転を選択できる。
(5) また、電力料金の削減に関連して、例えば家庭内サーバーを備えた家電ネットワークシステムを利用して、家庭内全体の総消費電力の動きを読み取り、全体の消費電力量が少ない時は、不在中か睡眠中等のような状態と判断して、電気ポットの保温モードを魔法瓶保温や通電OFF、また60℃〜70℃の省エネモードに下げることにより、可能な限り保温中の電力をカットして、省エネ性能の向上を図ることができる。
また、このように日々の総消費電力量の動きを記憶することにより、帰宅や起床時(総電力量の上昇時)の30分前に再湯沸しを行うことにより、日々電気ポットを使用する中で、不便なく省エネを行うことができる。
(6) 上述した実施の形態1の電気炊飯器に関し、そのタイマー炊飯予約は、毎日行うのが通常である。
このような予約を、例えば1週間単位で朝昼晩の3食分セット出来るようにして、炊飯器−端末器−テレビジョンとネットワーク接続する。そして、洗米後、内鍋を本体にセットした時に、炊飯器本体又はテレビジョンにより、音声コールで炊飯時間を再確認する。
もし、予約と異なる時間をセットする場合は、新たにその時だけ割り込み信号によりタイマーセットが出来るようにする。
このようにすると、毎日の予約セットの手間が省ける。
(7) 上記のように就寝中は、60〜70℃程度の省エネ保温モードに制御される。一方、一般に電気ポットは、タイマー予約による湯沸しを行なっていない。
したがって、朝、目が覚めて起きてから電気ポットの再沸とうボタンを押しに行くと再沸とうまでに相当の時間がかかる。
そこで、電気ポットに信号を送って、朝、目覚ましが鳴ると同時に再沸とうスイッチが入るようにすれば、いちいち待たなくても丁度いい位に湯が出来ている状態となる。そのような構成の採用も可能である。
(8) また、同様の趣旨で外出先から帰宅した時にも、改めて電気ポットのスイッチ(電源)を入れる必要がある。
そこで、例えば電気ポットの省エネモード動作中において外出先などから急きょ帰宅する際や、急の来客などで帰宅時にお湯がほしい時には、所定のインターフェースを介して携帯電話などによりインターネット回線を通じて、再沸とう、タイマーセットの指示を行うことができるようにする。
本願発明の各最良の実施の形態に共通な電気ポット本体部分の構成を示す右側方から見た中央縦断面図である。 同電気ポット本体部分の平面図である。 同電気ポット本体部分の制御ブロック回路図である。 同制御ブロック図の内の要部の拡大図である。 本願発明の最良の実施の形態1に係る省エネ保温制御の内容を示すフローチャートである。 図5のフローチャートに対応したタイムチャートである。 本願発明の最良の実施の形態2に係る省エネ保温制御の内容を示すフローチャートである。 図7のフローチャートに対応したタイムチャートである。 本願発明の最良の実施の形態3に係る省エネ保温制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の最良の実施の形態4に係る省エネ保温制御の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4Aは湯沸しヒータ、4Bは保温ヒータ、5は給湯通路、6は電動給湯ポンプ、7は外ケース、10内筒、11は外筒、12は底センサ、18は手動給湯ポンプ、47は液晶表示部、47bは保温設定温度表示部、60はマイコン制御部、61はネットワークアダプタ、80は流量センサ、A〜Fは家電製品である。

Claims (6)

  1. 電気ポットおよび該電気ポットの周囲における予じめ設定した所定の家電製品の各々に通信手段を設け、所定の家電製品からの作動状態を示す通信データに基いて保温状態の制御を行うようにしたことを特徴とする電気ポット。
  2. 予じめ設定されている所定の家電製品が、その作動状態において家人が居ることを示すタイプの家電製品であり、同家電製品からの作動状態を示す通信データがない時には、最も保温温度の低い省エネ保温モードに保温状態を切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電気ポット。
  3. 予じめ設定されている所定の家電製品が複数台あり、それら複数台の家電製品の全てから作動状態を示す通信データがない時に、最も保温温度の低い省エネモードに保温状態を切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気ポット。
  4. 省エネ保温モードでの保温制御中、複数の家電製品の内の予じめ指定されている特定の家電製品が作動状態になったことが示されると、当該電気ポットは、通常保温モードでの保温温度よりも高い再沸とう温度に制御するようにしたことを特徴とする請求項3記載の電気ポット。
  5. 特定の家電製品が電気炊飯器であることを特徴とする請求項4記載の電気ポット。
  6. 当該電気炊飯器には、蓋の開閉を検知する蓋開閉検知手段が設けられており、同蓋開閉検知手段により所定時間以上継続して蓋の開閉が検知されなかった時には、再び省エネ保温モードに切り換えるようにしたことを特徴とする請求項5記載の電気ポット。
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