JP2008072867A - 船舶機械駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 設備コストを低減することができるとともに、船舶機械の可用性を向上することのできる船舶機械駆動システムを提供する。
【解決手段】 駆動源として電動モータ51a〜54aを有する複数の船舶機械51〜54を駆動する船舶機械駆動システムにおいて、各電動モータ51a〜54aを制御する複数のインバータ31,32と、所定の電動モータの制御に使用するインバータを複数のインバータ31,32の中から決定する制御装置20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばウインチ、ハッチ、クレーン等の船舶に設けられる機械を駆動する船舶機械駆動システムに関するものである。
従来、船舶に設けられた各種ウィンチ、ハッチ、クレーン等の機械(以下、船舶機械という)駆動する方法として油圧モータを用いていたが、油圧式には安定性、メンテナンス、騒音等の点において油固有の問題があり、近年、電動モータ及びインバータを用いた電動式の駆動方法が用いられるようになってきた。
通常、電動モータを制御するインバータは電動モータごと、すなわち船舶機械ごとに設けられているが、例えば碇泊時にはウィンドラスを駆動した後にランプウィンチを駆動するといったように、船舶機械の全てを同時に駆動することはなく、インバータが高価なこともあり、設備コストの増加が問題となっていた。
これを解決する方法として、3つのムアリングウィンチ(第1の甲板機械)及び必要駆動馬力がこれらのムアリングウィンチの必要駆動馬力以上のスターンランプウィンチ(第2の甲板機械)を含み、規定の使用条件を満たしながら運転される甲板機械群を形成するスターンランプウィンチを駆動させる方法であって、このスターンランプウィンチを、個々の出力が各ムアリングウィンチの必要駆動馬力以下である電動機を、合計出力がスターンランプウィンチの必要駆動馬力以上となる台数だけ用いるとともに、2つのムアリングウィンチの駆動に用いられる2つのインバータ盤を構成要素とし、かつ、合計出力容量がスターンランプウィンチの駆動に必要な出力容量以上であるインバータ盤群を用いて駆動させるようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
特開2004−230966号公報
しかしながら、従来のものでは、複数の船舶機械が特定のインバータを使用するため、特定のインバータ等が故障した場合、故障したインバータを使用する全ての船舶機械が駆動できなくなるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設備コストを低減することができるとともに、船舶機械の可用性を向上することのできる船舶機械駆動システムを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、駆動源として電動モータを有する複数の船舶機械を駆動する船舶機械駆動システムにおいて、各電動モータを制御する複数のインバータと、所定の電動モータの制御に使用するインバータを複数のインバータの中から決定するインバータ決定手段とを備える船舶機械駆動システムを提案する。
本発明によれば、各電動モータが複数のインバータによって制御され、所定の電動モータの制御に使用するインバータが複数のインバータの中から決定されるので、複数のインバータを複数の電動モータで共用することが可能となるとともに、一のインバータが故障した場合でも、他のインバータが所定の電動モータを制御することが可能となる。
本発明によれば、複数のインバータを複数の電動モータで共用することが可能となるとともに、一のインバータが故障した場合でも、他のインバータが所定の電動モータを制御することが可能となるから、共用することによりインバータの数を船舶機械の数よりも少なくすることができ、設備コストを低減することができるとともに、全てのインバータが使用不能にならない限り船舶機械を駆動することができ、船舶機械の可用性を向上することができる。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態を示すもので、図1は船舶機械駆動システムの概略構成図、図2は図1に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図、図3は図1に示した船舶機械駆動システムの駆動動作を示すフローチャートである。
図1に示すように、船舶機械駆動システムはコントローラ11〜14、制御装置20、インバータ31,32、コンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442、及び船舶機械51〜54から構成されている。
4つのコントローラ11〜14は、それぞれ船舶機械51〜54の近傍に設けられており、操作員が各船舶機械51〜54を操作するためのものである。本実施形態では、船舶機械51〜54に対してコントローラ11〜14を1つずつ設けるようにしたが、これに限定されず、コントローラ11〜14に加え、船舶機械51〜54から離れた場所に1つ又は複数の遠隔操作用コントローラを設け、1つの船舶機械に対して2以上のコントローラで操作可能になるようにしてもよい。
制御装置20は船舶機械駆動システムの全体を制御するためのものであり、主に電動モータ51a〜54aの制御に使用するインバータ31,32を決定して船舶機械51〜54を駆動している。
2つのインバータ31,32は、それぞれ船舶機械51〜54を駆動する電動モータ51a〜54aの回転数及びトルクを制御するためのものである。本実施形態では、4つの船舶機械51〜54に対して2つのインバータ31,32を設けるようにしたが、これに限定されず、2つ以上であればよい。
8つのコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442は、それぞれ周知の電磁接触器であり、インバータ31,32と電動モータ51a〜54aとの間の接続をそれぞれオン/オフするためのものである。
4つの船舶機械51〜54は、例えばウィンドラス、ムアリングウィンチ、ランプウィンチ等の各種ウィンチ、ハッチ、又は貨物運搬用クレーン等の船舶に設けられた機械であり、それぞれ電動モータ51a〜54aを駆動源としている。本実施形態では、各船舶機械51〜54はそれぞれ1つの電動モータ51a〜54aを有するようにしたが、これに限定されず、2つ以上の電動モータを有するようにしてもよい。
図2に示すように、制御装置20は、制御部21、コントローラ制御部22、電動モータ温度入力部23、電動モータ回転数入力部24、インバータ制御部25、コンタクタ制御部26、及び表示部27から構成されている。
制御部21は、CPU及びRAM、ROM等のメモリ等を備えた周知のPLC(Programmable Logic Controler)であり、コントローラ制御部22、電動モータ温度入力部23、電動モータ回転数入力部24、インバータ制御部25、コンタクタ制御部26、及び表示部27が接続しており、入力された信号、及び自己のメモリにあらかじめ記憶されたプログラムに基づいて、制御信号を出力している。
コントローラ制御部22は、コントローラ11〜14から入力される信号を制御部21に出力するともに、制御部21から入力される制御信号をコントローラ11〜14に出力している。本実施形態においてコントローラ11〜14から入力される信号は、コントローラ11〜14の起動ボタンが押下されたときに出力する起動信号、コントローラ11〜14に備わる異常検出機能が異常なしのときに出力する正常信号、操作対象の船舶機械51〜54における電動モータ51a〜54aの回転方向を指示する正方向信号と負方向信号、及び電動モータ51a〜54aの回転数及びトルクを指示する駆動量信号である。
電動モータ温度入力部23は、各電動モータ51a〜54aに設けられ、各電動モータ51a〜54aの温度を測定するサーミスタ51a1〜54a1から入力される温度信号を制御部21に出力している。
電動モータ回転数入力部24は、各電動モータ51a〜54aに設けられ、各電動モータ51a〜54aの回転数を検出するロータリエンコーダ51a2〜54a2から入力される回転数信号を制御部21に出力している。
インバータ制御部25は、インバータ31,32から入力される信号を制御部21に出力するともに、制御部21から入力される制御信号をインバータ31,32に出力している。本実施形態においてインバータ31,32から入力される信号は、インバータ31,32の作動時に出力する通電信号、インバータ31,32に備わり、電流、電圧、電磁ブレーキ等の異常を検出する異常検出機能が異常なしのときに出力する正常信号、及びインバータ31,32に備わるブレーキ抵抗の温度を検出する温度センサがブレーキ抵抗のオーバーヒートを検出したときの過熱信号である。
コンタクタ制御部26は、コンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442から入力される信号を制御部21に出力するともに、制御部21から入力される制御信号をコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442に出力している。本実施形態においてコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442から入力される信号は、接点融着の発生を検出するためオン/オフを切り替える際に接続される補助接点により出力する入力側補助接点信号及び出力側補助接点信号である。
表示部27は、制御部21から入力される制御信号に基づいて、船舶機械駆動システムの所定箇所における異常又は警告を表示している。
図3に示すように、船舶機械駆動システムが起動すると、制御部21はコントローラ制御部22から入力される起動信号に基づいて、何れかのコントローラ11〜14が新たに起動したか否かを判定し(ステップS11)、何れかのコントローラ11〜14が新たに起動するまでステップS11の処理を行う。
ステップS11の判定の結果、何れかのコントローラ11〜14が新たに起動した場合、制御部21はコントローラ制御部22から入力される正常信号に基づいて、起動したコントローラ11〜14が正常か否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12の判定の結果、起動したコントローラ11〜14が正常である場合、制御部21は電動モータ温度入力部23から入力される温度信号に基づいて、起動したコントローラ11〜14の操作対象の船舶機械51〜54における電動モータ51a〜54aの温度が適正か否かを、自己のメモリにあらかじめ記憶された閾値と比較して判定する(ステップS13)。このように、コントローラが正常か否か、及び電動モータの温度が適正か否かを判定することにより、コントローラが使用可能か否かが検知される。
ステップS12の判定の結果、起動したコントローラ11〜14が正常でない場合、又はステップS13の判定の結果、対応する電動モータ51a〜54aの温度が適正でない場合、制御部21は起動したコントローラ11〜14の使用不能ランプを点灯させ、起動したコントローラ11〜14を使用不能にするとともに、起動したコントローラ11〜14の異常、又は対応する電動モータ51a〜54aの温度異常を表示部27に表示させ(ステップS14)、ステップS11〜S14の処理を再度行う。これにより、使用不能なコントローラの原因を表示することができ、原因となる箇所の修理、交換等の対応を迅速に行うことができる。なお、コントローラ11〜14の使用不能の原因が解消されると、制御部21は使用不能だったコントローラ11〜14の使用不能ランプを消灯させ、当該コントローラ11〜14は起動可能になる。
ステップS13の判定の結果、起動したコントローラ11〜14に対応する電動モータ51a〜54aの温度が適正である場合、制御部21は対応する電動モータ51a〜54aを制御するインバータ31,32を決定するため、自己のメモリに記憶する未選択のインバータ31,32の数(初期値は船舶機械駆動システムに設けたインバータ31,32の数)から「1」減算して、複数のインバータ31,32の中から何れかのインバータ31,32を選択する(ステップS15)。なお、インバータ31,32を選択する方法・手段は問わず、常に所定のインバータ、例えばインバータ31(又はインバータ32)であったり、ランダムであってもよい。
次いで、制御部21はインバータ制御部25から入力される通電信号に基づいて、選択したインバータ31,32が未使用か否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16の判定の結果、選択したインバータ31,32が未使用である場合、制御部21はインバータ制御部25から入力される正常信号及び過熱信号に基づいて、選択されたインバータ31,32が正常か否かを判定する(ステップS17)。
ステップS17の判定の結果、選択したインバータ31,32が正常である場合、制御部21はコンタクタ制御部26から入力される入力側補助接点信号及び出力側補助接点信号に基づいて、選択したインバータ31,32と起動したコントローラ11〜14に対応する電動モータ51a〜54aとの間を接続するコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442が正常か否かを判定する(ステップS18)。このように、インバータ31,32が未使用か否か、インバータ31,32が正常か否か、及びコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442が正常か否かを判定することにより、起動したコントローラ11〜14に対応する電動モータ51a〜54aの制御に選択したインバータ31,32が使用可能か否かが検知される。
ステップS18の判定の結果、該当するコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442が正常である場合、制御部21は選択したインバータ31,32をインバータ制御部25を介して起動するとともに、コンタクタ制御部26を介して該当するコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442の接続をオンにして、起動したコントローラ11〜14に対応する電動モータ51a〜54aを制御するインバータ31,32を決定する(ステップS19)。このように、起動したコントローラ11〜14に対応する電動モータ51a〜54aの制御に使用するインバータが複数のインバータ31,32の中から決定されるので、複数のインバータを複数の電動モータで共用することが可能となるとともに、一のインバータが故障した場合でも、他のインバータが電動モータ51a〜54aを制御することが可能となる。また、選択したインバータ31,32が使用可能か否かの検知結果に基づいてインバータ31,32が決定されるので、起動したコントローラに対応する電動モータの制御に使用可能なインバータのみを決定することができる。
同時に、制御部21はコントローラ制御部22を介して起動したコントローラ11〜14の使用可能ランプを点灯させ、起動したコントローラ11〜14を使用可能にするとともに(ステップS20)、起動したコントローラ11〜14からコントローラ制御部22を介して入力される正方向信号、負方向信号、及び駆動量信号と、対応する電動モータ51a〜54aに設けられるロータリエンコーダ51a2〜54a2から電動モータ回転数入力部24を介して入力される回転数とに基づいて、ステップS19の処理で決定したインバータ31,32に制御信号を出力し、決定されたインバータ31,32は電動モータ51a〜54aを制御して船舶機械51〜54を駆動する(ステップS21)。
また、ステップS16の判定の結果、選択したインバータ31,32が未使用でない場合、ステップS17の判定の結果、選択したインバータ31,32が正常でない場合、又はステップS18の判定の結果、該当するコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442が正常でない場合、すわなち選択したインバータ31,32が使用不能の場合、制御部21は自己のメモリに記憶する未選択のインバータ31,32の数が「0」か否か、すなわち全てのインバータ31,32が使用不能か否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22の判定の結果、全てのインバータ31,32が使用不能ではない場合、すなわち使用可能か否かの判定をしていない未選択のインバータ31,32がある場合、制御部21は、ステップS15の処理において先に選択したインバータ31,32以外のインバータ31,32の中から何れかのインバータ31、32を選択して、ステップS16〜S18の処理を再度行う。
ステップS22の判定の結果、全てのインバータ31,32が使用不能である場合、制御部21は起動したコントローラ11〜14の使用不能ランプを点灯させ、起動したコントローラ11〜14を使用不能にするとともに、一部若しくは全部のインバータ31,32が使用中である旨の警告、一部若しくは全部のインバータ31,32の異常、又は該当するコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442の異常を表示部27に表示させる(ステップS23)。これにより、使用不能なコントローラ11〜14の原因を表示することができ、原因となる箇所の修理、交換等の対応を迅速に行うことができる。なお、コントローラ11〜14の使用不能の原因が解消されると、制御部21は使用不能だったコントローラ11〜14の使用不能ランプを消灯させ、当該コントローラ11〜14は起動可能になる。
ステップS20又はステップ23の処理後、制御部21は船舶機械駆動システムが停止するまでステップS11〜ステップS23の処理を繰り返し行う。
このように、本実施形態によれば、起動したコントローラ11〜14に対応する電動モータ51a〜54aの制御に使用するインバータが複数のインバータ31,32の中から決定されるので、複数のインバータを複数の電動モータで共用することが可能となるとともに、一のインバータが故障した場合でも、他のインバータが電動モータ51a〜54aを制御することが可能となるから、共用することによりインバータの数を船舶機械の数よりも少なくすることができ、設備コストを低減することができるとともに、全てのインバータが使用不能にならない限り船舶機械を駆動することができ、船舶機械の可用性を向上することができる。
また、インバータ31,32が未使用か否か、インバータ31,32が正常か否か、及びコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442が正常か否かを判定することにより、起動したコントローラ11〜14に対応する電動モータ51a〜54aの制御に選択したインバータ31,32が使用可能か否かが検知され、選択したインバータ31,32が使用可能か否かの検知結果に基づいてインバータ31,32が決定されるので、起動したコントローラに対応する電動モータの制御に使用可能なインバータのみを決定することができるから、決定したインバータが使用不能であるため再度インバータを決定し直す必要がなく、船舶機械を迅速に駆動することができ、船舶機械の可用性を更に向上することができる。
図4乃至図6は本発明の第2実施形態を示すもので、図4は船舶機械駆動システムの概略構成図、図5は図4に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図、図6は図4に示した船舶機械駆動システムの駆動動作を示すフローチャートである。
第2実施形態と第1実施形態との相違点は、各電動モータにあらかじめ所定のインバータが初期設定として割り当てられており、割り当てられたインバータに基づいて電動モータの制御に使用するインバータを決定するようにしたことである。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
すなわち、図4及び図5に示すように、インバータ31,32に加え、インバータ33が設けられており、コンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442に加え、インバータ33と電動モータ51a〜54aとの間の接続をそれぞれオン/オフするコンタクタ413,423,433,443が設けられている。
また、制御部21Aのメモリには、各電動モータ51a〜54aにあらかじめ初期設定として割り当てられたインバータ31〜33が記憶されており、本実施形態では1番目の電動モータ51aにはインバータ31、2番目の電動モータ52aと4番目の電動モータ54aにはインバータ32、3番目の電動モータ53aにはインバータ33が割り当てられている。
図6に示すように、第1実施形態と同様にステップS11〜ステップS14の処理を行った後、制御部21Aは自己のメモリに記憶する未選択のインバータ31〜33の数(初期値は船舶機械駆動システムに設けたインバータ31〜33の数)から「1」減算して、起動したコントローラ11〜14に対応する電動モータ51a〜54aに割り当てられたインバータ31〜33を選択する(ステップS24)。なお、以下の説明において特に記載がない限り、新たにコントローラ14が起動し、ステップS24の処理において電動モータ54aに割り当てられたインバータ32が選択されたものとして説明する。
ステップS24の処理後、第1実施形態と同様に、制御部21Aはインバータ32が未使用か否か、インバータ32が正常か否か、及びインバータ32と電動モータ54aとの間を接続するコンタクタ442が正常か否かを判定する(ステップS16〜ステップS18)。
ステップS16〜ステップS18の判定の結果、インバータ32が未使用かつ正常、及びコンタクタ442が正常の場合、制御部21Aは選択したインバータ32をインバータ制御部25Aを介して起動するとともに、コンタクタ制御部26Aを介してコンタクタ442の接続をオンにして、起動したコントローラ12に対応する電動モータ54aを制御するインバータ32を決定する(ステップS19)。これにより、何れのコントローラ11〜14を起動した場合でも常に特定のインバータ、例えば第1のインバータ31だけが集中的に使用されるようなことはない。
その後、第1実施形態と同様に、制御部21AはステップS21及びステップS22の処理を行い、船舶機械駆動システムが停止するまでステップS11〜ステップS25の処理を繰り返し行う。
ステップS16〜ステップS18の判定の結果、インバータ32が未使用かつ正常、及びコンタクタ422が正常以外の場合、第1実施形態と同様に、制御部21Aは全てのインバータ31〜33が使用不能か否かを判定し(ステップS22)、全てのインバータ31〜33が使用不能の場合、第1実施形態と同様に、ステップS23の処理を行い、船舶機械駆動システムが停止するまでステップS11〜ステップS25の処理を繰り返し行う。
ステップS22の判定の結果、全てのインバータ31〜33が使用不能以外の場合、すなわち使用可能か否かの判定をしていない未選択のインバータ31〜33がある場合、制御部21Aは複数のインバータ31〜33における所定の順番に基づいてインバータ31〜33を選択し(ステップS25)、ステップS16〜S18の処理を再度行う。本実施形態では、所定の順番としてインバータ31、インバータ32、インバータ33、インバータ31、…の順番が制御部21Aのメモリにあらかじめ記憶されており、ステップS24の処理において選択されたインバータ32の次のインバータ33が選択され、ステップS16〜ステップS18の判定の結果、インバータ33が未使用かつ正常、及びコンタクタ423が正常の場合、ステップ19の処理において制御部21Aはインバータ33を起動するとともに、コンタクタ423の接続をオンにして、起動したコントローラ14に対応する電動モータ54aを制御するインバータ33を決定する。これにより、割り当てられたインバータが使用不能なときに、何れのコントローラ11〜14を起動した場合でも常に特定のインバータ、例えば第1のインバータ31だけが集中的に使用されるようなことはない。
なお、本実施形態では、1番目の電動モータ51aにはインバータ31、2番目の電動モータ52aと4番目の電動モータ54aにはインバータ32、3番目の電動モータ53aにはインバータ33を割り当てるようしたが、これに限定されず、例えば各電動モータ51a〜54aの過去の稼動時間の実績に基づいてインバータ31〜33を割り当てるようにしてもよい。これにより、各インバータ31〜33の使用時間が均等になるように使用することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、各電動モータ51a〜54aに割り当てられたインバータ31〜33に基づいて、起動したコントローラ14に対応する電動モータ54aを制御するインバータ32を決定するので、何れのコントローラ11〜14を起動した場合でも常に特定のインバータ、例えば第1のインバータ31だけが集中的に使用されるようなことはないから、各インバータ31〜33をほぼ均等に使用することができ、インバータの寿命をのばすことができ、船舶機械の可用性を更に向上することができる。
また、電動モータ54aに割り当てられたインバータ32が使用不能なときに、複数のインバータ31〜33における所定の順番に基づいて、起動したコントローラ14に対応する電動モータ54aを制御するインバータ32を決定するので、割り当てられたインバータが使用不能なときに、何れのコントローラ11〜14を起動した場合でも常に特定のインバータ、例えば第1のインバータ31だけが集中的に使用されるようなことはないから、割り当てられたインバータ31〜33が使用不能なときでも各インバータ31〜33をほぼ均等に使用することができ、インバータの寿命を更にのばすことができ、船舶機械の可用性を更に向上することができる。
さらに、各電動モータ51a〜54aの過去の稼動時間の実績に基づいてインバータ31〜33を割り当てることにより、各インバータ31〜33の使用時間が均等になるように使用することが可能となるから、インバータの寿命を更にのばすことができ、船舶機械の可用性を更に向上することができる。
図7乃至図9は本発明の第3実施形態を示すもので、図7は船舶機械駆動システムの概略構成図、図8は図7に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図、図9は図7に示した船舶機械駆動システムの駆動動作を示すフローチャートである。
第3実施形態と第1実施形態との相違点は、過去に決定され使用されたインバータが記憶され、記憶されたインバータに基づいて初期設定としてインバータが選択され、選択されたインバータに基づいて電動モータの制御に使用するインバータを決定するようにしたことである。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
すなわち、図7及び図8に示すように、インバータ31,32に加え、インバータ33が設けられており、コンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442に加え、インバータ33と電動モータ51a〜54aとの間の接続をそれぞれオン/オフするコンタクタ413,423,433,443が設けられている。
また、制御部21Bにはコントローラ制御部22、電動モータ温度入力部23、電動モータ回転数入力部24、インバータ制御部25B、コンタクタ制御部26B、及び表示部27に加え、記憶部28が接続している。
記憶部28は、EEPROM等の書き換え可能な記憶素子等から構成されており、過去に使用されたインバータ31〜33を複数の使用履歴28aとして記憶しており、制御部21Bから入力される制御信号に基づいて所定の使用履歴28aを出力している。
図9に示すように、第1実施形態と同様にステップS11〜ステップS14の処理を行った後、制御部21Bは自己のメモリに記憶する未選択のインバータ31〜33の数(初期値は船舶機械駆動システムに設けたインバータ31〜33の数)から「1」減算し、記憶部28から読み込んだ使用履歴28aに基づいて初期設定としてインバータ31〜33を選択する(ステップS26)。本実施形態では、読み込んだ使用履歴28aからインバータ31〜33ごとの使用回数を算出して使用回数の最も少ないインバータ31〜33を選択する。なお、以下の説明において特に記載がない限り、新たにコントローラ11が起動し、ステップS26の処理においてインバータ33が選択されたものとして説明する。
ステップS26の処理後、第1実施形態と同様に、制御部21Bはインバータ33が未使用か否か、インバータ33が正常か否か、及びインバータ33と電動モータ51aとの間を接続するコンタクタ413が正常か否かを判定する(ステップS16〜ステップS18)。
ステップS16〜ステップS18の判定の結果、インバータ33が未使用かつ正常、及びコンタクタ413が正常の場合、制御部21Bは選択したインバータ33をインバータ制御部25Bを介して起動するとともに、コンタクタ制御部26Bを介して該当するコンタクタ413の接続をオンにし、さらに、使用履歴28aとしてインバータ33を記憶部28に記憶して、起動したコントローラ11に対応する電動モータ51aを制御するインバータ33を決定する(ステップS27)。これにより、何れのコントローラ11〜14を起動した場合でも常に特定のインバータ、例えば第1のインバータ31だけが集中的に使用されるようなことはない。
その後、第1実施形態と同様に、制御部21BはステップS21及びステップS22の処理を行い、船舶機械駆動システムが停止するまでステップS11〜ステップS28の処理を繰り返し行う。
ステップS16〜ステップS18の判定の結果、インバータ33が未使用かつ正常、及びコンタクタ413が正常以外の場合、第1実施形態と同様に、制御部21Bは全てのインバータ31〜33が使用不能か否かを判定し(ステップS22)、全てのインバータ31〜33が使用不能の場合、第1実施形態と同様に、ステップS23の処理を行い、船舶機械駆動システムが停止するまでステップS11〜ステップS28の処理を繰り返し行う。
ステップS22の判定の結果、全てのインバータ31〜33が使用不能以外の場合、すなわち使用可能か否かの判定をしていない未選択のインバータ31〜33がある場合、制御部21Bは複数のインバータ31〜33における所定の順番に基づいてインバータ31〜33を選択し(ステップS28)、ステップS16〜S18の処理を再度行う。本実施形態では、所定の順番としてインバータ33、インバータ32、インバータ31、インバータ33、…の順番が制御部21Bのメモリにあらかじめ記憶されており、ステップS26の処理において選択されたインバータ33の次のインバータ32が選択され、ステップS16〜ステップS18の判定の結果、インバータ32が未使用かつ正常、及びコンタクタ412が正常の場合、ステップ27の処理において制御部21Bはインバータ32を起動するとともに、コンタクタ412の接続をオンにし、さらに使用履歴28aとしてインバータ32を記憶部28に記憶して、起動したコントローラ11に対応する電動モータ51aを制御するインバータ32を決定する。これにより、使用履歴28aに基づいて選択したインバータが使用不能なときに、何れのコントローラ11〜14を起動した場合でも常に特定のインバータ、例えば第1のインバータ31だけが集中的に使用されるようなことはない。
なお、本実施形態では、使用履歴28aからインバータ31〜33ごとの使用回数を算出して使用回数の最も少ないインバータ31〜33を初期設定として選択するようしたが、これに限定されず、最後に使用履歴28aとして記憶されたインバータ31〜33と所定の順番とに基づいて、例えば直前に使用され、使用履歴28aとして記憶されたインバータ31に対して次のインバータであるインバータ33を選択するようにしてもよい。また、例えば駆動した船舶機械51〜54を停止してインバータ31〜33の使用を終了する際に、制御部21Bは決定して使用したインバータ31〜33とその使用時間とを使用履歴28aとして記憶部28に記憶するようにし、使用履歴28aからインバータ31〜33ごとの合計使用時間を算出して合計使用時間の最も少ないインバータ31〜33を初期設定として選択するようにしてもよい。これにより、各インバータ31〜33の使用時間が均等になるように使用することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、過去に決定され使用されたインバータ31〜33に基づいて、起動したコントローラ11に対応する電動モータ51aを制御するインバータ31〜33を決定する場合でも、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
図10乃至図12は本発明の第4実施形態を示すもので、図10は船舶機械駆動システムの概略構成図、図11は図10に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図、図12は図10に示した船舶機械駆動システムの駆動動作を示すフローチャートである。
第4実施形態と第1実施形態との相違点は、各船舶機械が互いに同時に使用されない複数のグループに分けられており、複数のグループから決定されたグループに属する電動モータの制御に使用するインバータを決定するようにしたことである。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
すなわち、図10及び図11に示すように、船舶機械51〜54に加え、電動モータ55aを有する船舶機械55が設けられており、電動モータ55aにはサーミスタ55a1及びロータリエンコーダ55a2が設けられている。また、コントローラ11〜14に加え、船舶機械55を操作するためのコントローラ15が設けられている。さらに、コンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442に加え、インバータ31,32と電動モータ55aとの間の接続をそれぞれオン/オフするコンタクタ451,452が設けられている。
船舶機械51〜55は、互いに同時に駆動されない2つのグループ50A,50Bに分けられており、グループ50Aには船舶機械51〜53が属しており、グループ50Bには船舶機械54,55が属している。
インバータ31,32とコンタクタ411,412,421,422,431,432,441,442,451,452との間には、切替スイッチ60が設けられており、制御部21Cから入力される制御信号に基づいて、インバータ31,32とグループ51Aとの間を接続可能にし(図において上側の接点に接続)、又はインバータ31,32とグループ51Bとの間を接続可能にしている(図において下側の接点に接続)。
図12に示すように、船舶機械駆動システムが起動すると、制御部21Cは、
全てのインバータ31,32が停止している状態で、例えば何れかのコントローラ11〜13が起動したときに、図1に示したように切替スイッチ60を上側の接点に接続させ、複数のグループ50A,50Bの中から制御対象となるグループ50Aを決定する(ステップS29)。なお、何れかインバータ31,32が起動しているときは、制御部21CはステップS29の処理において何も行わない。従って、例えばグループ50Aに属する船舶機械51〜53を駆動しているときにコントローラ14,15の起動ボタンが押下された場合、切替スイッチ60は切り替わらず、コントローラ14,15を起動してグループ50Bに属する船舶機械54,55を駆動することはできない。
その後、第1実施形態と同様に、制御部21CはステップS12〜ステップS23の処理を行い、船舶機械駆動システムが停止するまでステップ29及びステップS30とステップS12〜ステップS23の処理を繰り返し行う。
このように、複数のグループ50A,50Bの中から制御対象となるグループ50Aを決定し、決定されたグループ50Aに属する電動モータ51a〜53aの制御に使用するインバータを複数のインバータ31,32の中から決定することにより、設置するインバータの数を各グループに属する電動モータのうちの最大数以下にすることができる。
なお、本実施形態では、第1実施形態と同様に2つのインバータ31,32が設けられているが、これは同時に駆動する船舶機械51〜55の数、すなわち同時に制御する電動モータ51a〜55aの数だけ設けられている。これにより、設置するインバータの数を最少にすることができる。
このように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、複数のグループ50A,50Bの中から制御対象となるグループ50Aを決定し、決定されたグループ50Aに属する電動モータ51a〜53aの制御に使用するインバータを複数のインバータ31,32の中から決定することにより、設置するインバータの数を各グループに属する電動モータのうちの最大数以下にすることができるから、設備コストを更に低減することができる。
また、インバータ31,32が同時に制御する電動モータ51a〜55aの数だけ設けられているので、設置するインバータの数を最少にすることができるから、設備コストを更に低減することができる。
図13及び図14は本発明の第5実施形態を示すもので、図13は船舶機械駆動システムの概略構成図、図14は図13に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図である。
第5実施形態と第1実施形態との相違点は、インバータと電動モータとを直接に接続可能にしたことである。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
すなわち、図13に示すように、各インバータ31,32及び各電動モータ51a〜54aには端子31a,32a,51a3〜54a3が設けられており、操作員が任意に端子31a,32a及び端子51a3〜54a3にケーブルプラグを挿入することで、インバータ31,32と電動モータ51a〜54aとの間が直接に接続可能になっている。
図14に示すように、制御装置20Dは、制御部21D、コントローラ制御部22D、電動モータ温度入力部23、電動モータ回転数入力部24、インバータ制御部25D、コンタクタ制御部26、及び表示部27に加え、バイパス部29から構成されている。
本実施形態において、インバータ制御部25Dにはインバータ31,32から通電信号、正常信号、及び過熱信号に加え、インバータ31,32と電動モータ51a〜54aとの間が端子31a,32a及び端子51a3〜54a3によって接続されたときに出力する直接接続信号が入力されており、制御部21Dはインバータ制御部25Dから直接接続信号が入力されると、端子31a,32a及び端子51a3〜54a3によってインバータ31,32と接続された電動モータ51a〜54aに対応するコントローラ11〜14からコントローラ制御部22Dに入力される信号を、図において破線で示すようにバイパス部29に出力させる。
バイパス部29は、コントローラ制御部22Dから入力される信号に基づいて端子によって電動モータと接続されたインバータを駆動する制御信号を、図において破線で示すようにインバータ制御部25Dに出力する。これにより、制御部21Dを介することなく船舶機械51〜54を駆動することができる。(請求項11)
このように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、インバータ31,32と電動モータ51a〜54aとを直接に接続し、コントローラ11〜14から入力された信号に基づいてバイパス部29がインバータ31,32を駆動するので、制御部21Dを介することなく船舶機械51〜54を駆動することができるから、制御部が故障した場合でも船舶機械を駆動することができ、船舶機械の可用性を更に向上することができる。
図15は本発明の第6実施形態を示すもので、同図は船舶機械駆動システムにおける制御装置の制御系構成を示すブロック図である。
第6実施形態と第1実施形態との相違点は、ウィンドラスの巻き上げ時に電動モータの回転数を数分の1以下に減少させるようにしたことである。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
すなわち、図15に示すように、制御装置20Eは、制御部21E、コントローラ制御部22E、電動モータ温度入力部23、電動モータ回転数入力部24、インバータ制御部25E、コンタクタ制御部26、及び表示部27に加え、演算部30から構成されており、制御部21Eにはコントローラ制御部22E、電動モータ温度入力部23、電動モータ回転数入力部24、インバータ制御部25E、コンタクタ制御部26、及び表示部27に加え、演算部30及び近接センサ61が接続している。
コントローラ制御部22Eはコントローラ11〜14から入力される信号のうち駆動量信号を演算部30に出力しており、演算部30はそのまま制御信号としてインバータ制御部25Eに出力している。
近接センサ61は船舶機械駆動システムを備える船舶の船体に設けらており、船舶機械であるウィンドラスが駆動する碇が所定距離、例えば15メートル以下に近づくと、碇を検知して近接信号を制御部21Eに出力している。
制御部21Eは近接センサ61から近接信号が入力されると図において破線で示すように演算部30に制御信号を出力し、演算部30はコントローラ制御部22Eから入力される駆動量信号を所定数分の1、例えば3分の1に減少してインバータ制御部25Eに出力する。これにより、例えば最大1500回転の電動モータの回転数が500回転以下になり、船舶機械の動作を遅くすることができる。
本実施形態では、近接信号が入力されると駆動量信号を所定数分の1以下にするようにしたが、これに限定されず、例えば距離センサを設けて距離信号を出力し、距離信号に応じて段階的に駆動量信号を減少させるようにしてもよい。また、ウィンドラスが駆動する碇が所定距離以下に近づく場合に限定されず、ランプウィンチが開閉するランプドアが所定距離以下に近づいたときにランプウィンチを駆動する電動モータの回転数を減少させるようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、ウィンドラスが駆動する碇が所定距離以下に近づいたときに、ウィンドラスを駆動する電動モータの回転数を3分の1以下に減少させるので、例えば最大1500回転の電動モータの回転数が500回転以下になり、船舶機械の動作を遅くすることができるから、例えば急速な動作により碇が船体に衝突して船舶機械であるウィンドラスが故障する危険を防止することができ、船舶機械の可用性を更に向上することができる。
なお、本発明の構成は、前述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
船舶機械駆動システムの概略構成図 図1に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図 図1に示した船舶機械駆動システムの駆動動作を示すフローチャート 船舶機械駆動システムの概略構成図 図4に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図 図4に示した船舶機械駆動システムの駆動動作を示すフローチャート 船舶機械駆動システムの概略構成図 図7に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図 図7に示した船舶機械駆動システムの駆動動作を示すフローチャート 船舶機械駆動システムの概略構成図 図10に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図 図10に示した船舶機械駆動システムの駆動動作を示すフローチャート 船舶機械駆動システムの概略構成図 図13に示した制御装置の制御系構成を示すブロック図 船舶機械駆動システムにおける制御装置の制御系構成を示すブロック図
符号の説明
20,20A,20B,20C,20D,20E…制御装置、21,21A,21B,21C,21D,21E…制御部、28…記憶部、29…バイパス部、30…演算部、31,32,33…インバータ、31a,32a,51a3,52a3,53a3,54a3…端子、51,52,53,54,55…船舶機械、51a,52a,53a,54a,55a…電動モータ。

Claims (12)

  1. 駆動源として電動モータを有する複数の船舶機械を駆動する船舶機械駆動システムにおいて、
    各電動モータを制御する複数のインバータと、
    所定の電動モータの制御に使用するインバータを複数のインバータの中から決定するインバータ決定手段とを備える
    ことを特徴とする船舶機械駆動システム。
  2. 各インバータが所定の電動モータの制御に使用可能か否かを検知する使用可否検知手段を備え、
    インバータ決定手段が、所定の電動モータの制御に使用するインバータを使用可否検知手段の検知結果に基づいて決定する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の船舶機械制御システム。
  3. 前記各電動モータに所定のインバータが初期設定として割り当てられており、
    インバータ決定手段が、所定の電動モータの制御に使用するインバータを該電動モータに割り当てられたインバータに基づいて決定する割当決定手段を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶機械駆動システム。
  4. 前記所定の電動モータに割り当てられたインバータが使用不能なときに、該電動モータの制御に使用するインバータを複数のインバータにおける所定の順番に基づいて決定する手段を割当決定手段が有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の船舶機械駆動システム。
  5. 前記所定のインバータを、各電動モータの過去の稼働時間の実績に基づいて各電動モータに割り当てる
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の船舶機械駆動システム。
  6. 前記インバータ決定手段により決定されたインバータを記憶する記憶手段を備え、
    記憶手段により記憶されたインバータに基づいて初期設定としてインバータを選択し、選択したインバータに基づいて所定の電動モータの制御に使用するインバータを決定する記憶決定手段をインバータ決定手段が有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶機械駆動システム。
  7. 前記所定の電動モータの制御に使用するインバータを、選択したインバータと複数のインバータにおける所定の順番とに基づいて決定する手段を記憶決定手段が有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の船舶機械駆動システム。
  8. 前記インバータ決定手段により決定されたインバータと該インバータの使用時間とを記憶する手段を記憶手段が有し、
    記憶手段により記憶されたインバータの使用時間に基づいて初期設定としてインバータを選択し、選択したインバータに基づいて所定の電動モータの制御に使用するインバータを決定する手段を記憶決定手段が有する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の船舶機械駆動システム。
  9. 前記各電動モータが、互いに同時に使用されない複数のグループに分けられており、
    複数のグループの中から制御対象となるグループを決定するグループ決定手段を備え、
    インバータ決定手段が、グループ決定手段により決定されたグループに属する所定の電動モータの制御に使用するインバータを複数のインバータの中から決定する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の船舶機械駆動システム。
  10. 前記複数のインバータが、電動モータの制御に同時に使用される最大数だけ設けられる
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の船舶機械駆動システム。
  11. 所定のインバータと所定の電動モータとを直接に接続可能な手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の船舶機械駆動システム。
  12. 前記所定の電動モータの回転数を所定数分の1以下に減少させる手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の船舶機械駆動システム。
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