JP2017019326A - 船舶内負荷駆動システム - Google Patents

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久夫 光嶋
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Abstract

【課題】インバータの設置台数を抑制する。
【解決手段】軸駆動発電装置30aと、軸駆動発電装置30aから出力される電力が供給される船舶内電力系統10と、船舶内電力系統10から電力が供給される複数の負荷40a,50aと、船舶内電力系統10に対して互いに並列に接続されたインバータ群70と、インバータ群70と軸駆動発電装置30aとの間に介在し、各インバータと軸駆動発電装置30aとの間を互いに独立に接続又は遮断する第1の遮断器群81と、インバータ群70と複数の負荷40a,50aとの間に介在し、インバータ群70の各インバータと各負荷との間を互いに独立に接続又は遮断する第2の遮断器群82とを有する。第1の遮断器群81及び第2の遮断器群82は、船舶の航行時、接岸時、停泊時、離岸時の運用フェーズに応じて各インバータと、軸駆動発電装置30a及び各負荷との接続を切替える。
【選択図】図1

Description

この発明は、船舶内負荷駆動システムに関する。
船舶内には、例えば、電気推進装置及びバウスラスタ装置といった大容量の動力負荷や、荷役装置などの中小容量の動力負荷が搭載されている。この種の船舶内負荷を駆動する船舶内負荷駆動システムは、近年、エンジン又は油圧による駆動方式から、電力による駆動方式への移行(電動化)が進んでいる。
電力による駆動方式では、インバータを誘導電動機と組み合わせることで可変速の制御が可能な構成が多数採用されている。このようなインバータを含む構成は、エンジンや油圧等の駆動手段と比較して高性能であり、かつ省エネルギ効果も高いことが知られている。また、インバータを含む構成は、油圧による駆動方式のように、油の使用による環境への負荷の懸念もない、という利点も備えている。
また、インバータは、船舶内負荷に限らず、船舶内に電力を供給する軸駆動発電装置においても使用されている(特許文献1)。
特開2014−103832号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、従来の船舶内負荷駆動システムは、以下のような点について検討の余地がある。
インバータを含む構成は、インバータの設置台数の増加に伴い船舶内のスペースファクタを低下させる可能性がある。また、インバータを含む構成は、インバータを設置するための初期投資、インバータを設置した後の維持費、及び運用費が設置台数に応じて高額になる。したがって、インバータを含む構成は、インバータの設置に関する費用対効果の面において懸念事項がある。
また、船舶サイズの大型化に伴い、軸駆動発電装置の大容量化が求められている。軸駆動発電装置の大容量化は、更に多くの台数のインバータの設置を要することとなる。したがって、船舶サイズの大型化は、上述のインバータ設置に伴うスペースファクタ及び費用対効果といった懸念事項を共通の課題として含む。
すなわち、本発明者の検討によれば、従来の船舶内負荷駆動システムは、上述した懸念事項に基づき、インバータの設置台数を抑制する点について検討の余地がある。
本発明が解決しようとする課題は、インバータの設置台数を抑制し得る船舶内負荷駆動システムを提供することである。
実施形態の船舶内負荷駆動システムは、船舶内電力系統へ電力供給、あるいは、前記船舶内電力系統の電力で可変速駆動する軸駆動発電装置と、前記船舶内電力系統の電力で可変速駆動するバウスラスタ装置と、前記船舶内電力系統の電力で可変速駆動する複数の荷役装置とを有する船舶内負荷駆動システムにおいて、前記船舶内電力系統に複数のインバータを接続すると共に、それぞれのインバータの出力側に複数の遮断器を設け、この遮断器を船舶の航行時、接岸時又は離岸時、及び停泊時の運用フェーズに応じて切り替えることにより、前記複数のインバータを前記軸駆動発電装置用のインバータ、あるいは、前記バウスラスタ装置用のインバータ、あるいは、前記荷役装置用のインバータとして共用する。
この発明の一実施形態に係る船舶内負荷駆動システムの構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態における運用フェーズ毎の遮断器群の動作の一例を示す模式図である。 同実施形態における変形例に係る船舶内負荷駆動システムの構成の一例を示すブロック図である。 従来の船舶内負荷駆動システムの構成の一例を示すブロック図である。
以下、一実施形態について図面を用いて説明するが、その前に、従来の船舶内負荷駆動システムについて、インバータを含む構成例を述べる。
図4は、従来の実施形態に係る船舶内負荷駆動システムの構成の一例を示すブロック図である。船舶内負荷駆動システム2は、船舶内電力系統10、発電装置群20、軸駆動発電装置30、バウスラスタ装置40、荷役装置群50、及びその他の負荷61を備えている。
船舶内電力系統10は、発電装置群20及び軸駆動発電装置30から供給される電力を船舶内のバウスラスタ装置40、荷役装置群50、及びその他の負荷61に供給する。発電装置群20は、発電装置(図中“G”と表記)21a,21b,21c、及び遮断器22a,22b,22cを備えている。各発電装置21a‐21cは、ディーゼル機関等が用いられる。発電装置群20は、各発電装置21a‐21cにおいて出力される電力を、各遮断器22a‐22cを介して船舶内電力系統10に供給する。
軸駆動発電装置30は、航行中に動作し、船舶内電力系統10に電力を供給する。軸駆動発電装置30は、主機(図中“M/E”と表記)31、主機プロペラ32、軸駆動発電機(図中“SG”と表記)33、軸駆動発電装置用インバータ34、及び遮断器35を備えている。主機31は、ディーゼル機関等のエンジンであり、主機プロペラ32を駆動させる際に軸トルクを軸駆動発電機33に供給する。軸駆動発電機33は、主機31から供給される軸トルクを利用して発電し、その出力電力を軸駆動発電装置用インバータ34に送出する。軸駆動発電装置用インバータ34は、軸駆動発電機33の出力電力を船舶内電力系統10の電圧及び周波数に応じた電力に変換し、遮断器35を介して船舶内電力系統10に供給する。
バウスラスタ装置40は、船舶内電力系統10から供給される電力により主に接岸又は離岸時に動作し、船舶を横方向に移動させる推力を発生させる。バウスラスタ装置40は、バウスラスタ用モータ(図中“M”と表記)41、バウスラスタプロペラ42、バウスラスタ用インバータ43、及び遮断器44を備えている。バウスラスタ装置40は、船舶内電力系統10から遮断器44を介して供給電力を受け、バウスラスタ用インバータ43によって船舶内電力系統10から供給される電力をバウスラスタ用モータ41の速度指令信号に応じた電圧及び周波数の電力に変換し、バウスラスタ用モータ41を速度指令信号に応じた回転数で回転させ、バウスラスタプロペラ42を駆動する。
荷役装置群50は、船舶内電力系統10から供給される電力により主に停泊時に動作するウィンチ巻上げ装置等である。荷役装置群50は、荷役装置(図中“M”と表記)51a,b,c,…,nと、この荷役装置51a‐52nをそれぞれ駆動制御する荷役装置用インバータ52a,b,c,…,n、及び遮断器53a,b,c,…,nを備えている。ここで、nは、任意の数を表す。各荷役装置用インバータ52a‐52nは、船舶内電力系統10の電力を、それぞれに対応する各荷役装置51a‐51nの速度指令信号に応じた電圧及び周波数の電力に変換して、各荷役装置51a‐51nを各速度制御信号に応じた回転数で駆動する。
その他の負荷61は、船舶内電力系統10と同じ電圧及び周波数の電力で動作する複数の負荷を集約して表示したものであり、インバータを必要とせず、遮断器62を介して船舶内電力系統10からの供給電力を受け、電力を消費する船舶内負荷である。
なお、船舶内負荷駆動システム2内の各部は、軸駆動発電装置用インバータ34,バウスラスタ用インバータ43,各荷役装置用インバータ52a‐52nからの高調波に起因した船舶内電力系統10の高調波歪率を規定値以内に抑制するため、図示しないフィルタ類を備えている。
(一実施形態)
次に、本発明の一実施形態に係る船舶内負荷駆動システムの構成を図1に示すブロック図を用いて説明する。以下では、図4と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。
本実施形態は、インバータの設置台数の低減を図る観点から、従来の軸駆動発電装置30、バウスラスタ装置40、荷役装置群50に設けられているインバータ34,43,52a‐52nと遮断器35,44,53a‐53nを取り除き、それに代わるインバータ群70、すなわち、制御モードの切替えにより複数の用途に適用できる複数のインバータ71‐7nからなるインバータ群70と、この複数のインバータ71‐7nとの接続を切替えるための遮断器群80とを備えた構成となっている。
具体的には、船舶内負荷駆動システム1は、船舶内電力系統10、発電装置群20、軸駆動発電装置30a、バウスラスタ装置40a、荷役装置群50a、その他の負荷61、インバータ群70、図示していないがその制御装置、及び遮断器群80を備えている。
軸駆動発電装置30aは、主機31、主機プロペラ32、及び軸駆動発電機33を備えている。軸駆動発電装置30aは、航行時の運用フェーズにおいて、主機31によって主機プロペラ32と軸駆動発電機33を駆動し、軸駆動発電機33から電力を出力する。軸駆動発電装置30aは、遮断器群80の中の第1の遮断器群81及びインバータ群70を介して船舶内電力系統10に接続され、インバータ群70を制御装置によって発電モードで制御することにより、軸駆動発電機33において発電して得られた出力電力を、インバータ群70で船舶内電力系統10の電圧及び周波数に応じた電力に変換して最終的に船舶内電力系統10に供給する。
また、軸駆動発電装置30aは、上述のように船舶内電力系統10に電力を供給するだけでなく、インバータ群70を制御装置によって電動モードで制御することにより、船舶内電力系統10の電力を軸駆動発電機33の速度指令信号に応じた電圧及び周波数の電力に変換し、軸駆動発電機33を航行時における推進加勢装置として動作させ、あるいは、非常時における電気推進装置として動作させ、主機プロペラ32を駆動する。非常時とは、例えば主機31に不具合が発生した場合等が想定される。この場合、軸駆動発電装置30aは、バウスラスタ装置40aや荷役装置群50aと同様、電動機として動作する。
バウスラスタ装置40aは、バウスラスタ用モータ41、及びバウスラスタプロペラ42を備えている。バウスラスタ装置40aは、遮断器群80の中の第2の遮断器群82の遮断器821−82n及びインバータ群70を介して船舶内電力系統10に接続され、インバータ群70を制御装置によって電動モードで制御することにより、船舶内電力系統10の電力を、バウスラスタ用モータ41の速度指令信号に応じた電圧及び周波数の電力に変換してバウスラスタ用モータ41を駆動し、これによってバウスラスタプロペラ42を駆動する。
荷役装置群50aは、複数の荷役装置51a,51b,51c,…,51nを備えている。それぞれの荷役装置51a,51b,51c,…,51nは、遮断器群80の中の第2の遮断器群82のそれぞれの遮断器831−83nと、インバータ群70のそれぞれのインバータ71‐7nを介して船舶内電力系統10に接続され、それぞれのインバータ71−7nを制御装置によって電動モードで制御することにより、船舶内電力系統10の電力を、それぞれの荷役装置51a‐51nの速度指令信号に応じた電圧及び周波数の電力に変換して、各荷役装置51a‐51nを互いに独立に駆動する。
各部の構成を詳細に説明すると、インバータ群70は、上述したように図示していない制御装置の制御モードを切替えることにより軸駆動発電装置30aから出力される電力を船舶内電力系統10の電圧及び周波数に応じた電力に変換し、船舶内電力系統10に供給する機能と、船舶内電力系統10の電力を軸駆動発電装置30a,バウスラスタ装置40a,及び荷役装置51a‐51nの各速度指令信号に応じた電圧及び周波数の電力に変換し、軸駆動発電機33、バウスラスタ用モータ41、各荷役装置51a‐51nを各速度信号に応じた回転数で駆動する機能(可変速ドライブ機能)を有する。インバータ群70は、各荷役装置51a‐51nに応じた数のインバータ71,72,73,…,7nを備えている。各インバータ71‐7nは、その一端を船舶内電力系統10に対して互いに並列に接続され、他端は、遮断器群80を介して、軸駆動発電装置30a内の軸駆動発電機33及びバウスラスタ装置40aのバウスラスタ用モータ41に対して互いに並列に接続され、各荷役装置51a‐51nに対しては、インバータ群70の各インバータ71‐7nとそれぞれ個々に接続される。すなわち、遮断器群80を切替えることにより、軸駆動発電装置30a、バウスラスタ装置40a及び船舶内電力系統10の間は、互いに並列な複数のインバータ71‐7nを介して接続され、荷役装置51a‐51n及び船舶内電力系統10の間は、それぞれの荷役装置51a‐51nに対応するインバータ71−7nを介して接続される。
遮断器群80は、上述したように第1の遮断器群81と、第2の遮断器群82とを備えている。第1の遮断器群81は、インバータ群70と軸駆動発電装置30aとの間に介在する。第2の遮断器群82は、インバータ群70と、バウスラスタ装置40a及び荷役装置群50aとの間に介在する。遮断器群80は、船舶の運用フェーズに応じて第1の遮断器群81及び第2の遮断器群82のオン及びオフを互いに独立に切替えることにより、軸駆動発電装置30a、バウスラスタ装置40a、及び荷役装置群50aと、インバータ群70との間の接続及び遮断を切替える機能を有する。
軸駆動発電装置30a及び船舶内電力系統10の間は、各インバータ71‐7nと軸駆動発電装置30aとの間の接続を互いに独立に接続又は遮断する第1の遮断器群81を介して接続されている。第1の遮断器群81は、遮断器811,812,813,…,81nを備えている。第1の遮断器群81は、各遮断器811‐81nのオン及びオフを互いに独立に切替えることにより、軸駆動発電装置30aと、インバータ群70との間を互いに独立に接続又は遮断する機能を有する。具体的には、遮断器811は、軸駆動発電装置30aとインバータ71との接続及び遮断を切替える。同様に、各遮断器812‐81nは、それぞれ軸駆動発電装置30aと各インバータ72‐7nとの間の接続及び遮断を切替える。
バウスラスタ装置40a及び船舶内電力系統10の間は、各インバータ71‐7nとバウスラスタ装置40aとの間の接続を互いに独立に接続又は遮断する第2の遮断器群82の中の遮断器821,822,823,…,82nを介して接続されている。すなわち、第2の遮断器群82は、遮断器821,822,823,…,82nと、遮断器831,832,833,…,83nとを備えている。第2の遮断器群82の中の各遮断器821‐82nは、各遮断器821‐82nのオン及びオフを互いに独立に切替えることにより、バウスラスタ装置40aと、インバータ群70との間を互いに独立に接続又は遮断する機能を有する。具体的には、遮断器821は、バウスラスタ装置40aとインバータ71との間の接続及び遮断を切替える。同様に、各遮断器822‐82nは、それぞれバウスラスタ装置40aと各インバータ72‐7nとの接続及び遮断を切替える。
また、荷役装置群50aの各荷役装置51a‐51n及び船舶内電力系統10の間は、それぞれの各荷役装置51a‐51nに対応するインバータ群70のインバータ71‐7nが、それぞれ1対1に互いに独立に接続又は遮断するように第2の遮断器群82の中の遮断器831‐83nを介して接続されている。すなわち、第2の遮断器群82の中の各遮断器831‐83nは、各遮断器831‐83nのオン及びオフを互いに独立に切替えることにより、各荷役装置51a‐51nと、それに対応するインバータ群70のインバータ71‐7nが互いに独立に接続又は遮断する機能を有する。具体的には、遮断器831は、荷役装置51aとインバータ71との接続及び遮断を切替える。同様に、各遮断器832‐83nは、それぞれ対応する各荷役装置51b‐51nと各インバータ72‐7nとの間の接続及び遮断を切替える。
このような遮断器群80は、図示しない切替え入力部を介し、船員等の操作に応じた制御信号により、軸駆動発電装置30a、バウスラスタ装置40a、及び荷役装置群50aとインバータ群70との間の接続及び遮断を切替えられ、その制御部は、PLC(Programmable Logic Controller)回路等を使って実現できる。
次に、以上のように構成された船舶内負荷駆動システム1の動作について、図2に示す運用フェーズに照らし合わせた遮断器群80の動作を説明する。ここで、運用フェーズは、航行時、接岸時又は離岸時、及び停泊時の3つに区分できる。
(A)航行時
まず、航行時の運用フェーズAにおける遮断器群80の動作は、次のようになる。
第1の遮断器群81内の各遮断器811‐81nは、接続状態で、インバータ群70と軸駆動発電装置30aとの間を接続する。この時、バウスラスタ装置40a及び荷役装置群50aは、インバータ群70とは遮断されていて動作しない。
インバータ群70は、軸駆動発電装置30aから出力される電力を船舶内電力系統10の電圧及び周波数に応じた電力に変換し、変換した電力を船舶内電力系統10に出力する。船舶内電力系統10は、受けた電力をその他の負荷61に給電する。
また、航行時の推進加勢時又は非常時における電気推進時においては、軸駆動発電装置30aは、電動機負荷として動作する。この場合も、第1の遮断器群81内の各遮断器811‐81nは接続状態であり、インバータ群70は、船舶内電力系統10の電力を軸駆動発電機33の速度指令信号に応じた電圧及び周波数の電力に変換して軸駆動発電機33を駆動し、主機プロペラ32を駆動させる。
(B)接岸時又は離岸時
次に、接岸時又は離岸時の運用フェーズBにおける遮断器群80の動作は、次のようになる。
接岸時又は離岸時では、船体を横に移動させる必要があるために、バウスラスタ装置40aを用いて船に横方向の推進力を与える。
そのため、図2内のフェーズBのように、第2の遮断器群82の中の各遮断器821‐82nは、インバータ群70とバウスラスタ装置40aとの間を接続する。この時、軸駆動発電装置30a及び荷役装置群50aは、動作させない。したがって、第1の遮断器群81内の各遮断器811‐81n及び第2の遮断器群82内の各遮断器831‐83nは、インバータ群70と軸駆動発電装置30a及び荷役装置群50aとの間の接続を遮断している。
インバータ群70は、船舶内電力系統10の電力をバウスラスタ用モータ41の速度指令信号に応じた電圧及び周波数の電力に変換し、変換した電力をバウスラスタ用モータ41に出力する。これによりバウスラスタ用モータ41は、速度指令信号に応じた回転数で回転し、バウスラスタプロペラ42を駆動させる。
(C)停泊時
さらに、停泊時の運用フェーズCにおける遮断器群80の動作は、次のようになる。
停泊時では、船体の推進や横への移動は必要なく、船体の係留等に使用されるウィンチ装置をはじめ、多くの荷役装置を必要に応じて駆動させる。
そのため、図2内のフェーズCのように、第2の遮断器群82内の各遮断器831‐83nは、必要に応じて操作され、それに対応するインバータ71‐7nと荷役装置51a‐51nとの間を接続する。この時、軸駆動発電装置30a及びバウスラスタ装置40aは、動作させない。したがって、第1の遮断器群81内の各遮断器811‐81n及び第2の遮断器群82内の各遮断器821‐82nは、インバータ群70と軸駆動発電装置30a及びバウスラスタ装置40aとの間の接続を遮断する。ここで、第2の遮断器群82内の各遮断器831‐83nは、駆動が必要とされる荷役装置に応じて操作され、当該荷役装置のみが、それに対応するインバータと接続されるように接続を切替える。
これにより、駆動を必要とする荷役装置に対応するインバータに船舶内電力系統10から電力が供給され、当該インバータは、当該荷役装置の速度指令信号に応じた電圧及び周波数の電力に変換し、当該荷役装置を駆動させる。
上述したように、一実施形態によれば、第1の遮断器群81は、並列接続した各々インバータ71‐7nと軸駆動発電装置30aとの間を互いに独立に接続又は遮断する。第2の遮断器群82の中の各遮断器821‐82nは、並列接続した各々インバータ71‐7nとバウスラスタ装置40aとの間を互いに独立に接続又は遮断する。第2の遮断器群82の中の各遮断器831‐83nは、それぞれ1対1に対応するインバータ71‐7nと、荷役装置51a‐51nとの間を互いに独立に接続又は遮断する。第1の遮断器群81及び第2の遮断器群82は、運用フェーズに応じて、インバータ群70の各々インバータと、船舶内電力系統10、軸駆動発電装置30a、バウスラスタ装置40a、及び荷役装置群50aの荷役装置51a‐51nとの接続を切替えるようにしている。これにより、船舶内に設置されるインバータ群70は、軸駆動発電装置30aが必要とするインバータの用途と、バウスラスタ装置40a及び荷役装置群50aが必要とするインバータの用途とを兼ねることができる。したがって、本実施形態によれば、船舶内におけるインバータの設置台数を低減することができる。
また、複数のインバータを並列に接続することにより、1台のインバータでは対応できない大きさの電力の入出力が想定される軸駆動発電装置30aやバウスラスタ装置40aにも対応できる。したがって、軸駆動発電装置30a、バウスラスタ装置40a、及び荷役装置群50aがそれぞれ必要とする電力に応じたインバータの容量を考慮しつつ、最適な数のインバータを設計することができる。これにより、船舶内におけるインバータの設置台数を低減することができる。
このように本実施形態は、インバータの設置台数が低減できるので、船舶内のスペースファクタ低下を抑制すると共に、維持及び運用のコスト増加を抑制することができる。また、インバータの設置台数の低減に応じて船舶内の設備機器の搭載重量が減少し、船舶航行時の燃費効率も向上するので、船舶航行時の環境への負荷も抑制することができる。
なお、本発明の一実施形態を説明したが、一実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、軸駆動発電機33及びバウスラスタ用モータ41は、巻き線が多巻きの構造を備えていてもよい。これにより、軸駆動発電機33及びバウスラスタ用モータ41は、複数の出力線を備えることができ、図3に示すように、軸駆動発電機33は、各出力線毎に各遮断器811−81nと接続し、バウスラスタ用モータ41は、各出力線毎に各遮断器821−82nと接続する構成が考えられる。
また、例えば、荷役装置群50a内の各荷役装置51a‐51nに対して、インバータ群70内の複数のインバータが並列に接続されていてもよい。これにより、荷役装置群50a及び船舶内電力系統10の間のいずれかの接続(遮断器等)や、いずれかのインバータに不良が生じた場合にも、他のインバータ及び他の接続を介して各荷役装置51a‐51nを駆動させることができる。
このように、一実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。各実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,2…船舶内負荷駆動システム、10…船舶内電力系統、20…発電装置群、21a,21b,21c…発電装置、30,30a…軸駆動発電装置、31…主機、32…主機プロペラ、33…軸駆動発電機、34…軸駆動発電装置用インバータ、40,40a…バウスラスタ装置、41…バウスラスタ用モータ、42…バウスラスタプロペラ、43…バウスラスタ用インバータ、50,50a…荷役装置群、51a,51b,51c,51n…荷役装置、52a,52b,52c,52n…荷役装置用インバータ、61…その他の負荷、70…インバータ群、71,72,73,7n…インバータ、80…遮断器群、81…第1の遮断器群、82…第2の遮断器群、22a,22b,22c,35,44,53a,53b,53c,53n,62,811,812,813,81n,821,822,823,82n,831,832,833,83n…遮断器。
実施形態の船舶内負荷駆動システムは、船舶内電力系統へ電力供給、あるいは、上記船舶内電力系統の電力で可変速駆動する軸駆動発電装置と、上記船舶内電力系統の電力で可変速駆動するバウスラスタ装置と、上記船舶内電力系統の電力でそれぞれ互いに独立して可変速駆動する複数の荷役装置とを有する船舶内負荷駆動システムにおいて、上記船舶内電力系統に複数のインバータを接続すると共に、それぞれのインバータの出力側に複数の遮断器を設け、この遮断器を船舶の航行時、接岸時又は離岸時、及び停泊時の運用フェーズに応じて切り替えることにより、上記複数のインバータを、上記軸駆動発電装置用のインバータ、あるいは、上記バウスラスタ装置用のインバータ、あるいは、上記複数の荷役装置をそれぞれ互いに独立して制御するインバータとして共用し、さらに、上記複数のインバータにより、1台または複数台の電動機を駆動する。

Claims (3)

  1. 船舶内電力系統へ電力供給、あるいは、前記船舶内電力系統の電力で可変速駆動する軸駆動発電装置と、
    前記船舶内電力系統の電力で可変速駆動するバウスラスタ装置と、
    前記船舶内電力系統の電力でそれぞれ互いに独立して可変速駆動する複数の荷役装置とを有する船舶内負荷駆動システムにおいて、
    前記船舶内電力系統に複数のインバータを接続すると共に、それぞれのインバータの出力側に複数の遮断器を設け、この複数の遮断器を船舶の航行時、接岸時又は離岸時、及び停泊時の運用フェーズに応じて切替えることにより、前記複数のインバータを、前記軸駆動発電装置用のインバータ、あるいは、前記バウスラスタ装置用のインバータ、あるいは、前記複数の荷役装置をそれぞれ互いに独立して制御するインバータとして共用する
    ことを特徴とする船舶内負荷駆動システム。
  2. 前記運用フェーズが航行時の場合、前記複数の遮断器を切替えて、前記複数のインバータを介して前記軸駆動発電装置及び前記船舶内電力系統の間を接続し、
    前記運用フェーズが接岸時又は離岸時の場合、前記複数の遮断器を切替えて、前記複数のインバータを介して前記バウスラスタ装置及び前記船舶内電力系統の間を接続し、
    前記運用フェーズが停泊時の場合、前記複数の遮断器を切替えて、前記複数のそれぞれのインバータを介して前記それぞれの荷役装置及び前記船舶内電力系統の間を接続する
    ことを特徴とする請求項1に記載の船舶内負荷駆動システム。
  3. 前記各インバータの制御モードを前記運用フェーズに応じて発電モード又は電動モードに切替えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の船舶内負荷駆動システム。
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