JP2008072460A - 半導体装置およびインピーダンス調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インピーダンスを調整するための回路を小面積にするとともに高速なインピーダンス調整が可能な出力バッファ回路を備えた半導体装置を提供する。
【解決手段】インピーダンス測定回路5において、出力バッファ回路を構成する複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じ基準トランジスタのインピーダンス値を測定する。インピーダンスコード発生回路10は、インピーダンス測定回路5からの測定結果に基づいて基準トランジスタのインピーダンス値に対応するインピーダンスコードを出力バッファコード生成回路15に出力する。出力バッファコード生成回路15は、インピーダンスコードに基づいて目標となるインピーダンスとなるように演算処理して出力バッファ回路1のインピーダンスを調整する出力バッファコードを生成する。
【選択図】図1
【解決手段】インピーダンス測定回路5において、出力バッファ回路を構成する複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じ基準トランジスタのインピーダンス値を測定する。インピーダンスコード発生回路10は、インピーダンス測定回路5からの測定結果に基づいて基準トランジスタのインピーダンス値に対応するインピーダンスコードを出力バッファコード生成回路15に出力する。出力バッファコード生成回路15は、インピーダンスコードに基づいて目標となるインピーダンスとなるように演算処理して出力バッファ回路1のインピーダンスを調整する出力バッファコードを生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、インピーダンスを調整するインピーダンス調整方法およびインピーダンスを調整することが可能な出力バッファ回路を備えた半導体装置に関する。
近年、半導体装置の動作速度が高速化しており、複数の半導体装置間で信号の送受信を行なうために信号線を伝搬する信号も高速化してきている。高速なデータ転送を実行するためには伝送系のインピーダンス整合をとり反射による転送波形の歪み等を抑える必要がある。これらの整合を達成するために出力バッファ回路のインピーダンスを伝送系のインピーダンスに対して調整可能なように可変インピーダンスの出力バッファ回路が従来より採用されてきた(特許文献1〜5)。
さらに、出力バッファ回路のインピーダンスは、プロセス条件等のばらつきあるいは温度あるいは電源電圧の変化等によっても変化するため規格値からずれてしまう場合がありその場合においても出力バッファ回路のインピーダンスの制御が重要となってくる。
たとえば、特開2001−94048号公報(特許文献1)においては、出力バッファ回路に対するインピーダンス調整を行なうことが可能な出力インピーダンス制御回路を備えた半導体装置が示されている。
当該特許文献1の図6においては外部抵抗RQを用いた定電流発生回路により定電流IZQが生成される。そして、U/Dカウンタ224によりダミーバッファ回路Ndmを構成するNMOSトランジスタのオンする数を制御する。また同様にU/Dカウンタ225によりダミーバッファ回路Pdmを構成するPMOSトランジスタのオンする数を制御する。PMOSトランジスタP2とダミーバッファ回路Ndmのインピーダンスが釣り合う出力データD0〜Dn−1をオペアンプOP2により判定する。同様にNMOSトランジスタN2とダミーバッファ回路Pdmのインピーダンスが釣り合う出力データU0〜Um−1をオペアンプOP3により判定する。出力データD0〜Dn−1,U0〜Um−1を出力バッファ回路に与え出力バッファ回路のインピーダンスを制御する。PMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2とのインピーダンスは外部抵抗RQにより変更できるので出力バッファ回路のインピーダンスを外部抵抗RQにより任意に設定することが可能である。
また、特開平8−65123号公報(特許文献2)には、可変インピーダンス出力バッファが示されている。当該特許文献2の図3においてはトランジスタQ2〜Q5をそれぞれ導通/非導通させて外部抵抗R4とインピーダンスが釣り合う制御信号zqbit0b〜zqbit3bの組み合わせを調べる。制御信号zqbit0b〜zqbit3bは、トランジスタQ7〜Q10も制御している。トランジスタQ2〜Q5はそれぞれトランジスタQ7〜Q10の1/4の幅を持っている。したがって、外部抵抗R4を変更することによりトランジスタQ1〜Q5のトータルのインピーダンスを変更することができ、それと比例関係にあるトランジスタQ6〜Q10のトータルのインピーダンスを設定することができる。
特開2001−94048号公報
特開平8−65123号公報
特開2005−229177号公報
特開2005−39549号公報
特開2002−152032号公報
しかしながら、上述した特許文献1においてダミーバッファ回路Ndm,Pdmは、出力バッファ回路を構成するトランジスタと同様の構成に設定される。この点で、出力バッファ回路は、チップ外部と直接接続されるため回路を構成するトランジスタは、サージ対策の制約により比較的大きなトランジスタサイズが必要である。したがって、ダミーバッファ回路と出力バッファ回路の面積は同程度の面積となるため出力バッファ回路のインピーダンスを調整する回路の面積が大きくなるという問題がある。
また、特許文献2に従う構成においては、インピーダンスの調整のために電位を判定するノードvzqrefが外部抵抗に接続されるために負荷が大きくなるためインピーダンス調整動作が低速になるという問題がある。他の特許文献3〜5に示される内容についても上記と同様の問題がある。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであってインピーダンスを調整するための回路(以下、インピーダンス調整回路)を小面積にするとともに高速なインピーダンス調整が可能な出力バッファ回路を備えた半導体装置およびインピーダンス調整方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、各々が並列に出力端子と接続され、出力バッファコードによりインピーダンス制御される複数のトランジスタを有する出力バッファ回路と、出力バッファ回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整回路とを備える。インピーダンス調整回路は、出力バッファ回路のインピーダンス値を所望のインピーダンス値に設定するために出力バッファコードを生成する出力バッファコード生成回路と、出力バッファ回路を構成する複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じトランジスタ群に対応して設けられる、同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するためのインピーダンス測定回路と、インピーダンス測定回路の測定結果に基づいて出力バッファコードを生成するための基準となる基準トランジスタ部のインピーダンス値に対応するインピーダンスコードを生成して出力バッファ生成回路に出力するためのインピーダンスコード発生回路とを含む。
本発明に係る別の半導体装置は、半導体記憶装置を制御するための制御回路と、制御回路の指示に応答して制御信号を半導体記憶装置に出力するための出力バッファ回路と、出力バッファ回路のインピーダンス値を調整するためのインピーダンス調整回路とを備える。出力バッファ回路は、各々が並列に出力端子と接続され、出力バッファコードによりインピーダンス制御される複数のトランジスタを有し、インピーダンス調整回路は、出力バッファ回路のインピーダンス値を所望のインピーダンス値に設定するために出力バッファコードを生成する出力バッファコード生成回路と、出力バッファ回路を構成する複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じトランジスタ群に対応して設けられる、同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するためのインピーダンス測定回路と、インピーダンス測定回路の測定結果に基づいて出力バッファコードを生成するための基準となる基準トランジスタ部のインピーダンス値に対応するインピーダンスコードを生成して出力バッファ生成回路に出力するためのインピーダンスコード発生回路とを含む。インピーダンス調整回路は、制御信号の出力に同期して出力バッファ回路のインピーダンス値を調整する。
本発明に係るさらに別の半導体装置は、各々が並列に出力端子と接続される複数のトランジスタを有する出力バッファ回路と、出力バッファ回路を構成する複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じトランジスタ群に対応して設けられる、同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するためのインピーダンス測定回路とを含む。
本発明に係るインピーダンス調整方法は、各々が並列に出力端子と接続され、出力バッファコードによりインピーダンス制御される複数のトランジスタを有する出力バッファ回路と、出力バッファ回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整回路とを備え、インピーダンス調整回路は、出力バッファ回路を構成する複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じトランジスタ群に対応して設けられる、同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するためのインピーダンス測定回路と、インピーダンス測定回路の測定結果に基づいて出力バッファ回路のインピーダンス値を所望のインピーダンス値となるように出力バッファコードを生成するコード生成回路とを含み、インピーダンス測定回路は、各々が第1の電圧と結合された基準トランジスタ部と接続ノードを介して接続されるとともに、互いに並列に設けられ、指示に応答して第2の電圧と接続されて定電流が流れるように動作する複数の定電流部と、接続ノードに生成される電圧と基準電圧とを比較して比較結果を出力する比較器とを含む、半導体装置における出力バッファ回路のインピーダンス調整方法であって、インピーダンス測定回路の比較器において、基準トランジスタ部のインピーダンス値に従って流れる電流と複数の定電流源を選択的に駆動する個数に応じた電流とを比較し、コード生成回路において、比較器から出力される比較結果に基づいて基準トランジスタ部のインピーダンス値に対応するインピーダンスコードを生成し、基準トランジスタ部のインピーダンス値に対応するインピーダンスコードに基づいて出力バッファ回路が所望のインピーダンス値となるように出力バッファ回路に含まれる複数のトランジスタを選択的に駆動する個数を算出し、算出結果に基づいて出力バッファ回路に含まれる対応する個数のトランジスタが駆動される出力バッファコードを生成する。
本発明に係る半導体装置は、複数のトランジスタを有する出力バッファ回路と、出力バッファ回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整回路とを備え、インピーダンス調整回路は、出力バッファ回路を構成する複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じトランジスタ群に対応して設けられる、同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するためのインピーダンス測定回路を含む。すなわち、インピーダンス調整回路は、基準トランジスタのインピーダンス値を測定し、その結果に基づいて出力バッファ回路のインピーダンス値を調整する構成であるためインピーダンス調整回路を小面積にすることができる。
また、本発明に係るインピーダンス調整方法は、半導体装置内部において基準トランジスタのインピーダンス値を測定し、測定結果に基づいて出力バッファ回路のインピーダンス値を調整する出力バッファコードを生成するため、外部抵抗を用いてインピーダンス調整を実行する従来の方式よりも高速なインピーダンス調整を実行することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に従うインピーダンスの調整が可能な出力バッファ回路1を備えた半導体装置の概略ブロック図である。
図1は、本発明の実施の形態1に従うインピーダンスの調整が可能な出力バッファ回路1を備えた半導体装置の概略ブロック図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態1に従う半導体装置は、出力バッファ回路1と、インピーダンスを調整するためのインピーダンス調整回路としてインピーダンス測定回路5と、インピーダンス測定回路5の測定結果に基づいてインピーダンスコードを生成するインピーダンスコード発生回路10と、インピーダンスコード発生回路10のインピーダンスコードに基づいて出力バッファ回路1のインピーダンス値を所望のインピーダンス値に設定する出力バッファコードを生成するための出力バッファコード生成回路15とを備える。
インピーダンスコード発生回路10は、制御信号MSTARTの入力に応答してインピーダンス測定回路5に対して制御信号/ENPL,ENNL,/ENPS,ENNSを出力するとともにインピーダンス測定回路5から出力される制御信号RESPL,RESNL,RESPS,RESNSに基づいてインピーダンスコードCPL0〜CPL5,/CNL0〜/CNL5,CPS0〜CPS5,/CNS0〜/CNS5を生成する。具体的には、後述する基準トランジスタ部のインピーダンス値を示すコードをそれぞれ生成する。
インピーダンスコードCPL0〜CPL5,/CNL0〜/CNL5,CPS0〜CPS5,/CNS0〜/CNS5の生成については後述する。
そして、インピーダンスコード発生回路10は、生成されたインピーダンスコードCPL0〜CPL5,/CNL0〜/CNL5,CPS0〜CPS5,/CNS0〜/CNS5を出力バッファ回路15に出力する。
出力バッファコード生成回路15は、制御信号MSTARTの入力に応答してインピーダンスコード発生回路10から出力された基準トランジスタ部のインピーダンス値を示すコードであるインピーダンスコードCPL0〜CPL5,/CNL0〜/CNL5,CPS0〜CPS5,/CNS0〜/CNS5に基づいて出力バッファ回路1のインピーダンス値を所望のインピーダンス値に設定するための出力バッファコードCP0〜CP4およびCN0〜CN4を生成する。
出力バッファコードCP0〜CP4,CN0〜CN4の生成については後述する。
図2は、本発明の実施の形態1に従う出力バッファ回路1の回路構成図である。
図2は、本発明の実施の形態1に従う出力バッファ回路1の回路構成図である。
図2を参照して、本発明の実施の形態1に従う出力バッファ回路1は、出力端子PADと電気的に結合される出力ノードNdと互いに並列に接続され、インピーダンスがそれぞれ異なるインバータIV1〜IV5とOR回路310〜314と、AND回路320〜324,331と、NAND回路330とを含む。
インバータIV1は、電源電圧VDDと出力ノードNdとの間に互いに並列に設けられたトランジスタP300と、P301とを含み、それぞれのゲートは、OR回路310の出力をゲートに受ける。また、インバータIV1は、出力ノードNdと接地電圧GNDとの間に互いに並列に設けられたトランジスタN300,N301とを含み、それぞれのゲートは、AND回路320の出力をゲートに受ける。
インバータIV2は、電源電圧VDDと接地電圧GNDとの間に出力ノードNdを介して直列に接続されたトランジスタP302と、N302とを含み、トランジスタP302とN302は、それぞれOR回路311およびAND回路321の出力をゲートに受ける。なお、トランジスタP300〜P302は、PチャネルMOSトランジスタでありそれぞれのトランジスタサイズは等しいものとする。また、トランジスタN300〜N302は、NチャネルMOSトランジスタであり、それぞれのトランジスタサイズは等しいものとする。
ここで、インバータIV1とIV2とのインピーダンスについてPチャネルMOSトランジスタ側について考えると、トランジスタサイズは等しいためOR回路310からの信号に応答してトランジスタP300,P301が導通して流れる電流量は、OR回路311からの信号に応答してトランジスタP302が導通して流れる電流量の2倍である。したがって、インバータIV2のトランジスタP302のインピーダンスは、インバータIV1のトランジスタP300とP301との合計の2倍に相当する。NチャネルMOSトランジスタ側についても同様である。なお、トランジスタP300のゲート長Lおよびゲート幅Wとして一例としてL=0.3μm,W=50μmとする。また、トランジスタN300のゲート長Lおよびゲート幅Wとして一例としてL=0.45μm,W=35μmとする。
インバータIV3は、電源電圧VDDと接地電圧GNDとの間に出力ノードNdを介して直列に接続されたトランジスタ部PB303,NB303とを含む。トランジスタ部PB303は、電源電圧VDDと出力ノードNdとの間に直列にそれぞれ接続されたトランジスタP303と、抵抗RP303とを含む。トランジスタP303は、OR回路312の出力をゲートに受ける。トランジスタ部NB303は、接地電圧GNDと出力ノードNdとの間に直列にそれぞれ接続されたトランジスタN303と抵抗RN303とを含む。トランジスタN303は、AND回路322の出力をゲートに受ける。
インバータIV4は、電源電圧VDDと接地電圧GNDとの間に出力ノードNdを介して直列に接続されたトランジスタ部PB304,NB304とを含む。トランジスタ部PB304は、電源電圧VDDと出力ノードNdとの間に直列にそれぞれ接続されたトランジスタP304と、抵抗RP304とを含む。トランジスタP304は、OR回路313の出力をゲートに受ける。トランジスタ部NB304は、接地電圧GNDと出力ノードNdとの間に直列にそれぞれ接続されたトランジスタN304と抵抗RN304とを含む。トランジスタN304は、AND回路323の出力をゲートに受ける。
インバータIV5は、電源電圧VDDと接地電圧GNDとの間に出力ノードNdを介して直列に接続されたトランジスタ部PB305,NB305とを含む。トランジスタ部PB305は、電源電圧VDDと出力ノードNdとの間に直列にそれぞれ接続されたトランジスタP305と、抵抗RP305とを含む。トランジスタP305は、OR回路314の出力をゲートに受ける。トランジスタ部NB305は、接地電圧GNDと出力ノードNdとの間に直列にそれぞれ接続されたトランジスタN305と抵抗RN305とを含む。トランジスタN305は、AND回路324の出力をゲートに受ける。
なお、トランジスタP303〜P305は、PチャネルMOSトランジスタでありそれぞれのトランジスタサイズはゲート長は等しく、ゲート幅は異なるものとする。具体的には、トランジスタP303のゲート幅は、トランジスタP304の2倍、トランジスタP304のゲート幅は、トランジスタP305のゲート幅の2倍に設定されているものとする。ここで、トランジスタP304として、トランジスタP305とゲート幅が同じトランジスタを2個並列に用いることも可能である。同様に、トランジスタP303として、トランジスタP305とゲート幅が同じトランジスタを4個並列に用いることも可能である。また、トランジスタN305〜N305は、NチャネルMOSトランジスタであり、それぞれのトランジスタサイズはゲート長は等しく、ゲート幅は異なるものとする。
具体的には、トランジスタN303のゲート幅は、トランジスタN304の2倍、トランジスタN304のゲート幅は、トランジスタN305の2倍に設定されているものとする。ここで、トランジスタN304として、トランジスタN305とゲート幅が同じトランジスタを2個並列に用いることも可能である。同様に、トランジスタN303として、トランジスタN305とゲート幅が同じトランジスタを4個並列に用いることも可能である。抵抗RP303〜RP305およびRN303〜RN305は、抵抗値がそれぞれ異なるものとする。具体的には、抵抗RP304は、抵抗RP303の2倍、抵抗RP305は、抵抗RP304の2倍の抵抗値に設定されているものとする。また、抵抗RN304は、抵抗RN303の2倍、抵抗RN305は、抵抗RN304の2倍の抵抗値に設定されているものとする。例えば、抵抗RP303を200Ωに設定した場合、抵抗RP304は400Ω、抵抗RP305は800Ωに設定される。また、抵抗RN303を300Ωに設定した場合、抵抗RN304は600Ω、抵抗RN305は900Ωに設定される。
したがって、トランジスタ部PB304は、トランジスタ部PB303の2倍のインピーダンス値を有し、トランジスタ部PB304に流れる電流量はトランジスタ部PB303の1/2倍に設定される。また、同様にトランジスタ部PB305は、トランジスタ部PB304の2倍のインピーダンス値を有し、トランジスタ部PB305に流れる電流量はトランジスタ部PB304の1/2倍に設定される。同様に、トランジスタ部NB304は、トランジスタ部NB303の2倍のインピーダンス値を有し、トランジスタ部NB304に流れる電流量はトランジスタ部NB303の1/2倍に設定される。また、同様にトランジスタ部NB305は、トランジスタ部NB304の2倍のインピーダンス値を有し、トランジスタ部NB305に流れる電流量はトランジスタ部NB304の1/2倍に設定される。なお、トランジスタP303のゲート長Lおよびゲート幅Wとして一例としてL=0.3μm,W=20μmとする。また、トランジスタN303のゲート長Lおよびゲート幅Wとして一例としてL=0.45μm,W=20μmとする。
また、トランジスタ部PB303のインピーダンス値は、トランジスタP302の2倍程度に設計されているものとする。
したがって、インバータIV1〜IV5は、昇順的に2倍ずつインピーダンス値が高くなるように設計されているものとする。
NAND回路330は、制御信号OEとデータ信号Dの入力とに基づいてそのNAND論理演算結果である信号IPを出力する。AND回路331は、制御信号OEとデータ信号Dの反転信号の入力とに基づいてそのAND論理演算結果である信号INを出力する。
OR回路310〜314は、入力ノードの一方に入力される信号IPと入力ノードの他方に入力される出力バッファコード生成回路15から出力される出力バッファコードCP0〜CP4の反転信号の入力を受けて、そのOR論理演算結果をそれぞれ出力する。
AND回路320〜324は、入力ノードの一方に入力される信号INと入力ノードの他方に入力される出力バッファコード生成回路15から出力される出力バッファコードCN0〜CN4の信号の入力を受けて、そのAND論理演算結果をそれぞれ出力する。
出力バッファ回路1は、制御信号OEが「H」レベルに応答して活性化され、「L」レベルである場合には非活性化状態に設定される。
たとえば、制御信号OEが「H」レベルである場合にデータ信号Dが「H」である場合には駆動信号IP,INはそれぞれ「L」レベルに設定される。一方、データ信号Dが「L」レベルである場合には駆動信号IP,INは「H」レベルに設定される。
当該構成は出力ノードNdと互いに並列に接続されたインバータIV1〜IV5を選択的に駆動してインピーダンスの調整が可能な出力バッファ回路であり、上述したようにインバータIV1に対してインバータIV2は、2倍のインピーダンス値を有する。また、インバータIV3は、インバータIV2に対して2倍のインピーダンス値を有する。また、インバータIV4は、インバータIV3に対して2倍のインピーダンス値を有する。また、インバータIV5は、インバータIV4に対して2倍のインピーダンス値を有する。
なお、インバーIV1〜IV5のトランジスタP300〜P305は、駆動信号IPと出力バッファコードCP0〜CP4に基づいて駆動される。また、インバータIV1〜IV5のトランジスタN300〜N305は、駆動信号INと出力バッファコードCN0〜CN4に基づいて駆動される。具体的には、駆動信号IPが「L」レベルである場合に、出力バッファコードCP0〜CP4が「H」レベルに設定されるに従い対応するP型のトランジスタが駆動される。同様に駆動信号INが「H」レベルである場合に出力バッファコードCN0〜CN4が「H」レベルに設定されるに従い対応するN型のトランジスタが駆動される。
図3は、本発明の実施の形態1に従うインピーダンス測定回路5に含まれる定電流発生回路100の回路構成図である。
図3を参照して、定電流発生回路100は、トランジスタP100〜P103と、N101〜N103と比較器104,105とを含む。
比較器104は、基準電圧VREFとノードNd0からの電圧との入力に基づいて比較結果をノードNd1に出力する。トランジスタP100は、電源電圧VDDとノードNd0との間に設けられ、そのゲートはノードNd1と電気的に結合される。抵抗RQは、ノードNd0と接地電圧GNDとの間に結合される。トランジスタP101は、電源電圧VDDとノードNd3との間に配置され、そのゲートはノードNd1と電気的に結合される。トランジスタN101は、ノードNd3と接地電圧GNDとの間に結合されそのゲートはノードNd3と電気的に結合される。ここで、基準電圧VREFは、1/2VDDに設定されるものとする。
比較器105は、基準電圧VREFとノードNd2からの電圧との入力に基づいて比較結果を出力する。トランジスタP102は、電源電圧VDDとノードNd2との間に配置され、そのゲートはノードNd1と電気的に結合される。トランジスタN102は、ノードNd2と接地電圧GNDとの間に配置されそのゲートは比較器105の出力信号の入力を受ける。トランジスタP103は、電源電圧VDDとノードNd4との間に配置され、そのゲートはノードNd4と電気的に結合される。トランジスタN103は、ノードNd4と接地電圧GNDとの間に配置され、そのゲートは比較器105の出力信号の入力を受ける。
ここで、この定電流発生回路100の動作について説明する。
定電流発生回路100において、比較器104は、ノードNd0が基準電圧VREFとなるようにノードNd1の電位を調整する。これに伴い、ノードNd0の電位が一定となるため抵抗RQには定電流IZQが流れる。トランジスタP100とトランジスタP101はカレントミラーを形成しており、トランジスタP101およびトランジスタN101に定電流IZQが流れるようにノードNd3には、制御電圧VNGが生成される。この制御電圧VNGがNチャネルMOSトランジスタに定電流IZQを供給する制御電圧となる。
定電流発生回路100において、比較器104は、ノードNd0が基準電圧VREFとなるようにノードNd1の電位を調整する。これに伴い、ノードNd0の電位が一定となるため抵抗RQには定電流IZQが流れる。トランジスタP100とトランジスタP101はカレントミラーを形成しており、トランジスタP101およびトランジスタN101に定電流IZQが流れるようにノードNd3には、制御電圧VNGが生成される。この制御電圧VNGがNチャネルMOSトランジスタに定電流IZQを供給する制御電圧となる。
また、トランジスタP100とトランジスタP102はカレントミラーを形成しており、トランジスタP102およびN102に定電流IZQが流れるように比較器105は、トランジスタN102,N103のゲートに与える電圧を調整する。そして、トランジスタP103およびN103に定電流IZQが流れるようにノードNd4には、制御電圧VPGが生成される。この制御電圧VPGがPチャネルMOSトランジスタに定電流IZQを供給する制御電圧となる。
この定電流生成回路100で生成された制御電圧VNG,VPGを後述するインピーダンス測定ユニットに供給することによりインピーダンス測定ユニットにおいて定電流IZQを引き込む定電流部あるいは引抜く定電流部が形成される。
なお、例えば電源電圧VDDは1.8V、基準電圧VREFは0.9Vに設定した場合、抵抗RQの抵抗値を15kΩに設定すると、定電流IZQは60μAに設定することが可能である。なお、抵抗RQの抵抗値を調整することにより定電流IZQの電流量を調整することは当然に可能である。
図4は、本発明の実施の形態1に従うインピーダンス測定ユニットを説明する図である。
図4(a),(b)には、それぞれインピーダンス測定ユニット201,202の回路構成が示されている。
図4(a)を参照して、インピーダンス測定ユニット201は、トランジスタPM201と、定電流部CUNL0〜CUNL5と、比較器220とを有する。
ここで、トランジスタPM201は、図2で説明したPチャネルMOSトランジスタであるトランジスタP300〜P302のそれぞれとトランジスタサイズが同じ基準トランジスタである。具体的には、トランジスタのゲート幅やゲート長、拡散領域のコンタクト数、拡散領域にあるコンタクトとゲートとの距離等を同じ構成とする。
そして、インピーダンス測定ユニット201は、トランジスタP300〜P302と同じトランジスタサイズの基準トランジスタであるトランジスタPM201のインピーダンス値を測定する。すなわち、トランジスタP302を含むトランジスタ部のインピーダンス値を測定する。
具体的には、トランジスタPM201は、電源電圧VDDとノードNd5との間に設けられ、そのゲートは制御信号/ENPLの入力を受ける。また、定電流部CUNL0〜CUNL5は、ノードNd5と接地電圧GNDとの間に互いに並列に設けられる。比較器220は、基準電圧VREFとノードNd5に生成された電圧VMPLとを比較してその比較結果を制御信号RESPLとして出力する。
定電流部CUNL0は、ノードNd5と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN210,N230を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPL0の入力を受ける。
定電流部CUNL1は、ノードNd5と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN211,N231を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPL1の入力を受ける。
定電流部CUNL2は、ノードNd5と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN212,N232を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPL2の入力を受ける。
定電流部CUNL3は、ノードNd5と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN213,N233を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPL3の入力を受ける。
定電流部CUNL4は、ノードNd5と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN214,N234を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPL4の入力を受ける。
定電流部CUNL5は、ノードNd5と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN215,N235を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPL5の入力を受ける。ここで、トランジスタN210〜N215は、全て同じサイズのNチャネルMOSトランジスタとする。また、トランジスタN230〜N235は全て同じサイズのNチャネルMOSトランジスタとする。
ここで、定電流部CUNL0は、定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×1」と表記している)。定電流部CUNL1は、定電流部CUNL0の2倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×2」と表記している)。図4(c)には、定電流部CUNL1の構成が詳細に示されており、ノードNd5と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN231とN211とが2組設けられている。そして、それぞれのゲートはインピーダンスコードCPL1と制御電圧VNGの入力を受ける。したがって、インピーダンスコードCPL1が「H」レベルである場合には、2つのトランジスタN231が導通して2倍の定電流IZQが引抜かれることになる。他の定電流部についても同様の方式に従って、定電流部CUNL2は、定電流部CUNL0の4倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×4」と表記している)。定電流部CUNL3は、定電流部CUNL0の8倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×8」と表記している)。定電流部CUNL4は、定電流部CUNL0の16倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×16」と表記している)。定電流部CUNL5は、定電流部CUNL0の32倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×32」と表記している)。
したがって、この定電流部CUNL0〜CUNL5を選択的に駆動することによりその組み合わせに従って1倍の定電流IZQから63倍の定電流IZQを選択的に引抜くことが可能である。
インピーダンス測定ユニット201の動作について説明する。
上述したように制御電圧VNGの入力を受ける定電流部CUNL0〜CUNL5は、それぞれ引抜く定電流量が異なる。そして、トランジスタPM201は、出力バッファ回路1を構成するトランジスタP300〜P302のそれぞれとトランジスタサイズが同じである基準トランジスタであり、制御信号/ENPLが入力されるのに応答してトランジスタサイズに応じた電流をノードNd5に供給しようとする。ノードNd5からは上記の定電流部CUNL0〜CUNL5が選択的にオンして、定電流部の能力に応じた定電流をノードNd5から引き抜こうとする。トランジスタPM201の電流供給能力が定電流部CUNL0〜CUNL5が引抜く電流量よりも大きい場合には、電圧VMPLは、基準電圧VREFよりも大きくなる。これにより、比較器220の比較結果である制御信号RESPLは「L」レベルに設定される。一方、トランジスタPM201の電流供給能力が定電流部CUNL0〜CUNL5が引抜く電流量以下の場合には、電圧VMPLは、基準電圧VREF以下となる。これにより、比較器220の比較結果である制御信号RESPLは「H」レベルに設定される。
上述したように制御電圧VNGの入力を受ける定電流部CUNL0〜CUNL5は、それぞれ引抜く定電流量が異なる。そして、トランジスタPM201は、出力バッファ回路1を構成するトランジスタP300〜P302のそれぞれとトランジスタサイズが同じである基準トランジスタであり、制御信号/ENPLが入力されるのに応答してトランジスタサイズに応じた電流をノードNd5に供給しようとする。ノードNd5からは上記の定電流部CUNL0〜CUNL5が選択的にオンして、定電流部の能力に応じた定電流をノードNd5から引き抜こうとする。トランジスタPM201の電流供給能力が定電流部CUNL0〜CUNL5が引抜く電流量よりも大きい場合には、電圧VMPLは、基準電圧VREFよりも大きくなる。これにより、比較器220の比較結果である制御信号RESPLは「L」レベルに設定される。一方、トランジスタPM201の電流供給能力が定電流部CUNL0〜CUNL5が引抜く電流量以下の場合には、電圧VMPLは、基準電圧VREF以下となる。これにより、比較器220の比較結果である制御信号RESPLは「H」レベルに設定される。
当該比較器220の比較結果である制御信号RESPLの論理レベルに従って定電流部CUNL0〜CUNL5がノードNd5から引抜く電流量とトランジスタPM201がノードNd5に供給する電流量とを比較して、基準トランジスタであるトランジスタPM201のインピーダンス値を測定する。具体的には、比較器220の比較結果である制御信号RESPLの論理レベルに従ってトランジスタPM201がノードNd5に供給する電流量とつり合う電流が流れるように定電流部CUNL0〜CUNL5を選択的に駆動する。そして、つり合う電流量が流れる定電流部を選択的に駆動する個数に応じたインピーダンスコードを生成する。なお、つり合う電流量とは、トランジスタPM201がノードNd5に供給する電流量と完全に一致する場合のみならず、トランジスタPM201がノードNd5に供給する電流量と近似している場合も含まれるものとする。インピーダンスコードの生成方式については後述する。
図4(b)を参照して、インピーダンス測定ユニット202は、トランジスタNM202と、定電流部CUPL0〜CUPL5と、比較器221とを有する。
ここで、トランジスタNM202は、図2で説明したNチャネルMOSトランジスタであるトランジスタN300〜N302のそれぞれとトランジスタサイズが同じ基準トランジスタである。具体的には、トランジスタのゲート幅やゲート長、拡散領域のコンタクト数、拡散領域にあるコンタクトとゲートとの距離等を同じ構成とする。
そして、インピーダンス測定ユニット202は、トランジスタN300〜N302と同じトランジスタサイズの基準トランジスタであるトランジスタNM202のインピーダンス値を測定する。すなわち、トランジスタN302を含むトランジスタ部のインピーダンス値を測定する。
具体的には、トランジスタNM202は、接地電圧GNDとノードNd6との間に設けられ、そのゲートは制御信号ENNLの入力を受ける。また、定電流部CUPL0〜CUPL5は、電源電圧VDDとノードNd6との間に互いに並列に設けられる。比較器221は、基準電圧VREFとノードNd6に生成された電圧VMNLとを比較してその比較結果を制御信号RESNLとして出力する。
定電流部CUPL0は、電源電圧VDDとノードNd6との間に直列に接続されたトランジスタP210,P230を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNL0の入力を受ける。
定電流部CUPL1は、電源電圧VDDとノードNd6との間に直列に接続されたトランジスタP211,P231を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNL1の入力を受ける。
定電流部CUPL2は、電源電圧VDDとノードNd6との間に直列に接続されたトランジスタP212,P232を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNL2の入力を受ける。
定電流部CUPL3は、電源電圧VDDとノードNd6との間に直列に接続されたトランジスタP213,P233を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNL3の入力を受ける。
定電流部CUPL4は、電源電圧VDDとノードNd6との間に直列に接続されたトランジスタP214,P234を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNL4の入力を受ける。
定電流部CUPL5は、電源電圧VDDとノードNd6との間に直列に接続されたトランジスタP215,P235を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNL5の入力を受ける。ここで、トランジスタP210〜P215は、全て同じサイズのPチャネルMOSトランジスタとする。また、トランジスタP230〜P235は全て同じサイズのPチャネルMOSトランジスタとする。
ここで、定電流部CUPL0は、定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×1」と表記している)。同様にして、定電流部CUPL1は、定電流部CUPL0の2倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×2」と表記している)。具体的な回路構成としては、図4(c)で説明したのと同様の方式に従って電源電圧VDDとノードNd6との間に直列に接続されたトランジスタP211とP231とが2組並列に設けられた構成となっているものとする。そして、それぞれのゲートは制御電圧VNGとインピーダンスコード/CNL1の入力を受ける。したがって、インピーダンスコード/CNL1が「L」レベルである場合には、2組のトランジスタP231が導通して2倍の定電流IZQが供給されることになる。他の定電流部についても同様の方式に従って、定電流部CUPL2は、定電流部CUPL0の4倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×4」と表記している)。定電流部CUPL3は、定電流部CUPL0の8倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×8」と表記している)。定電流部CUPL4は、定電流部CUPL0の16倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×16」と表記している)。定電流部CUPL5は、定電流部CUPL0の32倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×32」と表記している)。
したがって、この定電流部CUPL0〜CUPL5を選択的に駆動することによりその組み合わせに従って1倍の定電流IZQから63倍の定電流IZQを選択的に供給することが可能である。
インピーダンス測定ユニット202の動作についてもインピーダンス測定ユニット201と同様であり、当該比較器221の比較結果である制御信号RESNLの論理レベルに従って定電流部CUPL0〜CUPL5がノードNd6に供給する電流量とトランジスタNM202がノードNd6から引抜く電流量とを比較して、基準トランジスタであるトランジスタNM202のインピーダンス値を測定する。具体的には、比較器221の比較結果である制御信号RESNLの論理レベルに従ってトランジスタNM201がノードNd5から引抜く電流量とつり合う電流が供給されるように定電流部CUNL0〜CUNL5を選択的に駆動する。そして、つり合う電流量が流れる定電流部を選択的に駆動する個数に応じたインピーダンスコードを生成する。インピーダンスコードの生成方式については後述する。
図5は、本発明の実施の形態1に従う別のインピーダンス測定ユニットを説明する図である。
図5(a),(b)には、それぞれインピーダンス測定ユニット203,204の回路構成が示されている。
図5(a)を参照して、インピーダンス測定ユニット203は、トランジスタPM203と、抵抗RM203と、定電流部CUNS0〜CUNS5と、比較器222とを有する。
ここで、トランジスタPM203は、図2で説明したPチャネルMOSトランジスタであるトランジスタP303とトランジスタサイズが同じ基準トランジスタである。また、抵抗RM203は、抵抗RP303と同じ抵抗値を有している。具体的には、トランジスタのゲート幅やゲート長、拡散領域のコンタクト数、拡散領域にあるコンタクトとゲートとの距離等を同じ構成とする。
そして、インピーダンス測定ユニット203は、トランジスタP303と同じトランジスタサイズの基準トランジスタであるトランジスタPM203と抵抗RM203のインピーダンス値を測定する。すなわち、トランジスタ部PB303のインピーダンス値を測定する。
具体的には、トランジスタPM203および抵抗RM203は、電源電圧VDDとノードNd7との間に設けられ、そのゲートは制御信号/ENPSの入力を受ける。また、定電流部CUNS0〜CUNS5は、ノードNd7と接地電圧GNDとの間に互いに並列に設けられる。比較器222は、基準電圧VREFとノードNd7に生成された電圧VMPSとを比較してその比較結果を制御信号RESPSとして出力する。
定電流部CUNS0は、ノードNd7と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN220,N240を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPS0の入力を受ける。
定電流部CUNS1は、ノードNd7と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN221,N241を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPS1の入力を受ける。
定電流部CUNS2は、ノードNd7と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN222,N242を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPS2の入力を受ける。
定電流部CUNS3は、ノードNd7と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN223,N243を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPS3の入力を受ける。
定電流部CUNS4は、ノードNd7と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN224,N244を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPS4の入力を受ける。
定電流部CUNS5は、ノードNd7と接地電圧GNDとの間に直列に接続されたトランジスタN225,N245を含み、それぞれ制御電圧VNGとインピーダンスコードCPS5の入力を受ける。ここで、トランジスタN220〜N225は、全て同じサイズのNチャネルMOSトランジスタとする。また、トランジスタN240〜N245は全て同じサイズのNチャネルMOSトランジスタとする。
ここで、上述したのと同様に定電流部CUNS0は、定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×1」と表記している)。定電流部CUNS1は、定電流部CUNS0の2倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×2」と表記している)。定電流部CUNS2は、定電流部CUNS0の4倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×4」と表記している)。定電流部CUNS3は、定電流部CUNS0の8倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×8」と表記している)。定電流部CUNS4は、定電流部CUNS0の16倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×16」と表記している)。定電流部CUNS5は、定電流部CUNS0の32倍の定電流IZQを引抜く能力を有するものとする(「×32」と表記している)。
したがって、この定電流部CUNS0〜CUNS5を選択的に駆動することによりその組み合わせに従って1倍の定電流IZQから63倍の定電流IZQを選択的に引抜くことが可能である。
インピーダンス測定ユニット203の動作についてもインピーダンス測定ユニット201と同様であり、比較器222の比較結果である制御信号RESPSの論理レベルに従って定電流部CUNS0〜CUNS5がノードNd7から引抜く電流量と抵抗RM203を介してトランジスタPM203がノードNd7に供給する電流量とを比較して、基準トランジスタであるトランジスタPM203と抵抗RM203のインピーダンス値を測定する。具体的には、比較器222の比較結果である制御信号RESPSの論理レベルに従ってトランジスタPM203および抵抗RM203がノードNd7に供給する電流量とつり合う電流が流れるように定電流部CUNS0〜CUNS5を選択的に駆動する。そして、つり合う電流量が流れる定電流部を選択的に駆動する個数に応じたインピーダンスコードを生成する。インピーダンスコードの生成方式については後述する。
図5(b)を参照して、インピーダンス測定ユニット204は、トランジスタNM204と、抵抗RM204と、定電流部CUPS0〜CUPS5と、比較器223とを有する。
ここで、トランジスタNM204は、図2で説明したNチャネルMOSトランジスタであるトランジスタN303とトランジスタサイズが同じ基準トランジスタである。また、抵抗RM204は、抵抗RN303と同じ抵抗値を有している。具体的には、トランジスタのゲート幅やゲート長、拡散領域のコンタクト数、拡散領域にあるコンタクトとゲートとの距離等を同じ構成とする。
そして、インピーダンス測定ユニット204は、トランジスタN303と同じトランジスタサイズの基準トランジスタであるトランジスタNM204と抵抗RM204のインピーダンス値を測定する。すなわち、トランジスタ部NB303のインピーダンス値を測定する。
具体的には、トランジスタNM204と、抵抗RM204は、ノードNd8と接地電圧GNDとの間に設けられ、そのゲートは制御信号ENNSの入力を受ける。また、定電流部CUPS0〜CUPS5は、電源電圧VDDとノードNd8との間に互いに並列に設けられる。比較器223は、基準電圧VREFとノードNd8に生成された電圧VMNSとを比較してその比較結果を制御信号RESNSとして出力する。
定電流部CUPS0は、電源電圧VDDとノードNd8との間に直列に接続されたトランジスタP220,P240を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNS0の入力を受ける。
定電流部CUPS1は、電源電圧VDDとノードNd8との間に直列に接続されたトランジスタP221,P241を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNS1の入力を受ける。
定電流部CUPS2は、電源電圧VDDとノードNd8との間に直列に接続されたトランジスタP222,P242を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNS2の入力を受ける。
定電流部CUPS3は、電源電圧VDDとノードNd8との間に直列に接続されたトランジスタP223,P243を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNS3の入力を受ける。
定電流部CUPS4は、電源電圧VDDとノードNd8との間に直列に接続されたトランジスタP224,P244を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNS4の入力を受ける。
定電流部CUPS5は、電源電圧VDDとノードNd8との間に直列に接続されたトランジスタP225,P245を含み、それぞれ制御電圧VPGとインピーダンスコード/CNS5の入力を受ける。ここで、トランジスタP220〜P225は、全て同じサイズのPチャネルMOSトランジスタとする。また、トランジスタP240〜P245は全て同じサイズのPチャネルMOSトランジスタとする。
トランジスタNM204は、図2で説明したNチャネルMOSトランジスタであるトランジスタN303とトランジスタサイズが同じ基準トランジスタである。
ここで、定電流部CUPS0は、上述したように定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×1」と表記している)。同様にして、定電流部CUPS1は、定電流部CUPS0の2倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×2」と表記している)。定電流部CUPS2は、定電流部CUPS0の4倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×4」と表記している)。定電流部CUPS3は、定電流部CUPS0の8倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×8」と表記している)。定電流部CUPS4は、定電流部CUPS0の16倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×16」と表記している)。定電流部CUPS5は、定電流部CUPS0の32倍の定電流IZQを供給する能力を有するものとする(「×32」と表記している)。
したがって、この定電流部CUPS0〜CUPS5を選択的に駆動することによりその組み合わせに従って1倍の定電流IZQから63倍の定電流IZQを選択的に供給することが可能である。
インピーダンス測定ユニット204の動作についてもインピーダンス測定ユニット202と同様であり、当該比較器223の比較結果である制御信号RESNSの論理レベルに従って定電流部CUPS0〜CUPS5がノードNd8に供給する電流量と抵抗RM204を介してトランジスタNM204がノードNd8から引抜く電流量とを比較して、基準トランジスタであるトランジスタNM204と抵抗RM204のインピーダンス値を測定する。具体的には、比較器223の比較結果である制御信号RESNSの論理レベルに従ってトランジスタNM204および抵抗RM204がノードNd8から引抜く電流量とつり合う電流が供給されるように定電流部CUPS0〜CUPS5を選択的に駆動する。そして、つり合う電流量が流れる定電流部を選択的に駆動する個数に応じたインピーダンスコードを生成する。インピーダンスコードの生成方式については後述する。
図6は、インピーダンス測定回路5からの出力結果に基づいてインピーダンスコードを生成する方式を説明するフロー図である。
ここでは、一例としてトランジスタPM201について、インピーダンス測定ユニット201を用いてトランジスタPM201のインピーダンス値を示す6ビットのインピーダンスコードCPL0〜CPL5を生成する方式について説明する。具体的には、上述したように比較器220の比較結果である制御信号RESPLの論理レベルに従ってトランジスタPM201がノードNd5に供給する電流量とつり合う電流が流れるように定電流部CUNL0〜CUNL5を選択的に駆動する。そして、つり合う電流量が流れる定電流部を選択的に駆動する個数に応じたインピーダンスコードを生成する。そして、本実施の形態1に従うインピーダンスコードを生成する方式としては、二分探索方式に従ってインピーダンスコードを生成する(バイナリサーチ)。
他のインピーダンスコードCPS0〜CPS5,/CNL0〜/CNL5,/CNS0〜/CNS5についても同様である。なお、二分探索方式により6回の判定動作により6ビットのインピーダンスコードを生成することが可能である。
図6を参照して、まずインピーダンスコード発生回路10は、制御信号MSTARTの入力に応答してインピーダンスコードの生成を開始する(ステップS0)。
そして、インピーダンスコード発生回路10は、インピーダンスコードCPL5を「H」レベル、インピーダンスコードCPL4〜CPL0を「L」レベルに設定する(ステップS1)。そして、次のステップS2において制御信号/ENPLを「L」レベルに設定してインピーダンス測定を開始する(ステップS2)。そして、次にn=5に設定する(ステップS3)。次に、図4のインピーダンス測定ユニット201の比較器220において基準電圧VREFとノードNd5に生成される電圧VMPLとを比較し、制御信号RESPLの論理レベルを判定する(ステップS4)。
ステップS4において、制御信号RESPLが「L」レベルである場合にはステップS5に進み、インピーダンスコードCPLn−1を「H」レベルに設定してステップS7に進む。
一方、ステップS4において、制御信号RESPLが「H」レベルである場合にはインピーダンスコードCPLnを「L」レベルに設定し、インピーダンスコードCPLn−1を「H」レベルに設定してステップS7に進む。
ステップS7において、n=n−1に設定し、ステップS8に進む。
ステップS8において、n=0であるかどうかを判定し、n=0であればステップS9に進む。一方、ステップS8において、n≠0である場合には、ステップS4に戻ってステップS4で説明した判定動作を実行する。すなわち、n=0となるまでステップS4において5回判定動作を繰り返す。5回の判定動作が繰り返された後、次のステップS6に進む。
ステップS8において、n=0であるかどうかを判定し、n=0であればステップS9に進む。一方、ステップS8において、n≠0である場合には、ステップS4に戻ってステップS4で説明した判定動作を実行する。すなわち、n=0となるまでステップS4において5回判定動作を繰り返す。5回の判定動作が繰り返された後、次のステップS6に進む。
ステップS9において、図4のインピーダンス測定ユニット201の比較器220において基準電圧VREFとノードNd5に生成される電圧VMPLとを比較し、制御信号RESPLの論理レベルを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、制御信号RESPLが「L」レベルである場合にはインピーダンスコードの生成を終了する(ステップS11)。一方、ステップS9において、制御信号RESPLが「H」レベルである場合には、インピーダンスコードCPL0を「L」レベルに設定して(ステップS10)、終了する(ステップS11)。
上記のフロー図は、二分探索方式により6ビットのインピーダンスコードを生成するアルゴリズムである。二分探索方式について簡易に説明すると、トランジスタPM201が供給する電流量について、1倍の定電流IZQから63倍の定電流IZQのうちつり合う電流量を検出する場合に、検出する対象範囲を検出回数(比較回数)毎に半分ずつに範囲を絞って特定する方式である。例えば、1〜63倍の定電流IZQが対象範囲である場合には、略半分の32倍の定電流IZQを中心値として比較し、1〜32倍の定電流のグループと、33倍〜63倍の定電流のグループのいずれのグループに属するかを判定する。そして、今度は、一方のグループの対象範囲において、例えば1〜32倍の定電流のグループに属すると判定された場合には、1〜32倍の定電流IZQが対象範囲となり、略半分の16倍の定電流IZQを中心値として比較し、1〜16倍の定電流のグループと、17〜32倍の定電流のグループのいずれのグループに属するかを判定する。同様の方式に従って、対象範囲を中心値に基づいて半分ずつに絞ることによりトランジスタPM201が供給する電流量とつり合う電流量を特定する。
たとえば、トランジスタP300〜P302と同じトランジスタサイズのトランジスタPM201(基準トランジスタ)のインピーダンス値に従って定電流IZQの略29倍の電流が流れる場合の基準トランジスタのインピーダンスコードの生成について説明する。
図7は、トランジスタPM201のインピーダンスコードを生成するタイミングチャート図である。
時刻t0において、上述したようにインピーダンスコードCPL5を「H」レベルに設定する。また、インピーダンスコードCPL4−CPL0を「L」レベルに設定する。すなわち上述した二分探索方式に従って中心値を32倍の定電流IZQに設定する。そして、図7の時刻t1において、制御信号/ENPLを「L」レベルに設定する。そうすると、インピーダンスユニット201において、トランジスタPM201は、定電流IZQの略29倍の電流をノードNd5に供給しようとする。一方、定電流部CUNL5のトランジスタN235が導通し、ノードNd5から32倍の定電流IZQを引抜こうとする。ノードNd5の電圧VMPLは、基準電圧VREFよりも低い電圧レベルとなるため図7の時刻t2に示されるように比較器220の出力結果である制御信号RESPLは「H」レベルに設定される。したがって、当該比較によりトランジスタPM201が供給する電流量は、32倍の定電流IZQよりも低いことが判定される。
図6のステップS4において制御信号RESPLが「H」レベルであるため図7の時刻t3において、インピーダンスコードCPL5は「L」レベル、インピーダンスコードCPL4は「H」レベルに設定される。また、他のインピーダンスコードCPL3−CPL0は、「L」レベルを維持する。すなわち上述した二分探索方式に従って中心値を16倍の定電流IZQに設定する。そして、初期状態がn=5に設定されていたn=n−1によりn=4に設定され、図6のステップS8において、n≠0であるため再びステップS4で制御信号RESPLの判定動作が実行される。
インピーダンス測定ユニット201において、インピーダンスコードCPL5を「L」レベル、インピーダンスコードCPL4を「H」レベル、インピーダンスコードCPL3−CPL0を「L」レベルに設定すると、定電流部CUNL4のトランジスタN234が導通し、ノードNd5から16倍の定電流IZQを引抜こうとする。この場合、トランジスタPM201の電流供給能力の方が大きいためノードNd5の電圧VMPLは基準電圧VREF以上となり、図7の時刻t4において、比較器220の出力信号である制御信号RESPLは「L」レベルに設定される。したがって、当該比較によりトランジスタPM201が供給する電流量は、16倍の定電流IZQよりも大きいことが判定される。
図6のステップS4において、制御信号RESPLが「L」レベルであるためステップS5に進み、図7の時刻t5においてインピーダンスコードCPL3(n=4)が「H」レベルに設定される。すなわち上述した二分探索方式に従って中心値を24倍の定電流IZQに設定する。
そして、n=n−1によりn=3に設定され、図6のステップS8において、n≠0であるため再びステップS4で制御信号RESPLの判定動作が実行される。
インピーダンス測定ユニット201において、インピーダンスコードCPL5を「L」レベル、インピーダンスコードCPL4,CPL3を「H」レベル、インピーダンスコードCPL2−CPL0を「L」レベルに設定すると、定電流部CUNL4,CUNL3のトランジスタN234,N233が導通し、ノードNd5から24倍の定電流IZQを引抜こうとする。この場合、トランジスタPM201の電流供給能力の方が大きいためノードNd5の電圧VMPLは基準電圧VREF以上となり、図7の時刻t6において比較器220の出力信号である制御信号RESPLは「L」レベルに設定される。したがって、当該比較によりトランジスタPM201が供給する電流量は、24倍の定電流IZQよりも大きいことが判定される。
図6のステップS4において、制御信号RESPLが「L」レベルであるためステップS5に進み、図7の時刻t7においてインピーダンスコードCPL2(n=3)が「H」レベルに設定される。すなわち上述した二分探索方式に従って中心値を28倍の定電流IZQに設定する。
そして、n=n−1によりn=2に設定され、図6のステップS8において、n≠0であるため再びステップS4で制御信号RESPLの判定動作が実行される。
インピーダンス測定ユニット201において、インピーダンスコードCPL5を「L」レベル、インピーダンスコードCPL4,CPL3,CPL2を「H」レベル、インピーダンスコードCPL1−CPL0を「L」レベルに設定すると、定電流部CUNL4,CUNL3,CUNL2のトランジスタN234,N233,N222が導通し、ノードNd5から28倍の定電流IZQを引抜こうとする。この場合、トランジスタPM201の電流供給能力の方が大きいためノードNd5の電圧VMPLは基準電圧VREF以上となり、図7の時刻t8において比較器220の出力信号である制御信号RESPLは「L」レベルに設定される。したがって、当該比較によりトランジスタPM201が供給する電流量は、28倍の定電流IZQよりも大きいことが判定される。
図6のステップS4において、制御信号RESPLが「L」レベルであるためステップS5に進み、図7の時刻t9においてインピーダンスコードCPL1(n=2)が「H」レベルに設定される。すなわち上述した二分探索方式に従って中心値を30倍の定電流IZQに設定する。
そして、n=n−1によりn=1に設定され、図6のステップS8において、n≠0であるため再びステップS4で制御信号RESPLの判定動作が実行される。
インピーダンス測定ユニット201において、インピーダンスコードCPL5を「L」レベル、インピーダンスコードCPL4,CPL3,CPL2,CPL1を「H」レベル、インピーダンスコードCPL0を「L」レベルに設定すると、定電流部CUNL4,CUNL3,CUNL2,CUNL1のトランジスタN234,N233,N232,N231が導通し、ノードNd5から30倍の定電流IZQを引抜こうとする。この場合、トランジスタPM201の電流供給能力の方が小さいためノードNd5の電圧VMPLは基準電圧VREFよりも低くなり、図7の時刻t10において比較器220の出力信号である制御信号RESPLは「H」レベルに設定される。したがって、当該比較によりトランジスタPM201が供給する電流量は、30倍の定電流IZQよりも低いことが判定される。
図6のステップS4において、制御信号RESPLが「H」レベルであるためステップS6に進み、図7の時刻t11においてインピーダンスコードCPL1(n=1)が「L」レベル、インピーダンスコードCPL0(n=1)が「H」レベルに設定される。すなわち上述した二分探索方式に従って中心値を29倍の定電流IZQに設定する。
そして、n=n−1によりn=0に設定され、図6のステップS8において、n=0であるためステップS9に進み制御信号RESPLの判定動作が実行される。
インピーダンス測定ユニット201において、インピーダンスコードCPL5を「L」レベル、インピーダンスコードCPL4,CPL3,CPL2を「H」レベル、インピーダンスコードCPL1を「L」レベル、インピーダンスコードCPL0を「H」レベルに設定すると、定電流部CUNL4,CUNL3,CUNL2,CUNL0のトランジスタN234,N233,N232,N230が導通し、ノードNd5から29倍の定電流IZQを引抜こうとする。この場合、トランジスタPM201の電流供給能力と定電流部全体のノードNd5からの引抜く電流量とがつり合うためノードNd5の電圧VMPLは基準電圧VREFと等しくなり、図7の時刻t12において比較器220の出力信号である制御信号RESPLは「L」レベルに設定される。したがって、当該比較によりトランジスタPM201が供給する電流量は、28倍の定電流IZQよりも高く、29倍の定電流以下であるすなわち、トランジスタPM201は、略29倍の定電流IZQを供給することが検出される。
図6のステップS9において、制御信号RESPLが「L」レベルであるためステップS11に進み、インピーダンスコードCPL5を「L」レベル、インピーダンスコードCPL4,CPL3,CPL2を「H」レベル、インピーダンスコードCPL1を「L」レベル、インピーダンスコードCPL0を「H」レベルとして終了する。なお、図7の時刻t13においては、初期状態として制御信号/ENPLが「H」レベル、インピーダンコードCPL5を「H」レベル、インピーダンスコードCPL4−CPL0を「L」レベルとした場合が示されている。
したがって、基準トランジスタであるトランジスタPM201は、略29倍の定電流IZQを供給するインピーダンス値を有することが測定されるため、定電流部CUNL5−CUNL0に含まれるトランジスタについて駆動する個数に応じたインピーダンスコードCPL5−CPL0である「LHHHLH」が生成される。すなわち、基準トランジスタであるトランジスタPM201は、このインピーダンスコードCPL5−CPL0が「LHHHLH」の組合せに従って略29倍の定電流IZQとつり合うことが測定される。これにより、P型のトランジスタPM201のインピーダンス測定動作が完了する。
同様に、インピーダンス測定ユニット202において、トランジスタPM201と同様にN型のトランジスタNM202においても同様の判定方式に従ってインピーダンス測定を実行することにより、インピーダンスコードを生成することができる。また、図5で説明したインピーダンス測定ユニット203に示されるようにトランジスタPM203と抵抗RM203についても同様の方式に従ってインピーダンス測定を実行し、インピーダンスコードを生成することができる。
また、インピーダンス測定ユニット204に示されるようにトランジスタNM204と抵抗RM204についても同様の方式に従ってインピーダンス測定を実行し、インピーダンスコードを生成することができる。
このインピーダンス測定ユニット201〜204は、それぞれ独立の構成であるためそれぞれ並列にインピーダンス測定ならびにインピーダンスコードの生成を実行することが可能である。
そして、インピーダンスコード発生回路10はインピーダンス測定回路を用いて生成された基準トランジスタのインピーダンスコードを出力バッファコード生成回路15に出力する。
出力バッファコード生成回路15は、ターゲットインピーダンス値(目標インピーダンス値)(以下、ターゲット値とも称する)を保持しており、インピーダンスコード発生回路10から出力されるインピーダンスコードに基づいて、出力バッファ回路1のインピーダンス値がこのターゲットインピーダンス値程度となるように演算処理して出力バッファコードを生成する。
図8は、出力バッファコード生成回路15における演算処理を説明するフローチャート図である。
まず、インピーダンスコード発生回路10からインピーダンスコードCPL5−CPL0およびインピーダンスコードCPS5−CPS0がインピーダンス結果P,Qとして出力バッファコード生成回路15に与えられる。
ここでは一例として、基準トランジスタであるトランジスタPM201のインピーダンス値が定電流IZQの略29倍の電流供給能力を有することがインピーダンスコードCPL5−CPL0としてインピーダンスコード発生回路10から出力バッファコード生成回路15に与えられた場合について説明する。以下においては、基準トランジスタPM201のインピーダンス結果P(以下、単に結果Pとも称する)を「29」として説明する。また、同様にして基準トランジスタであるトランジスタPM203と抵抗RM203のインピーダンス値が定電流IZQの略14倍の電流供給能力を有することがインピーダンスコードCPS5−CPS0としてインピーダンスコード発生回路10から出力バッファコード生成回路15に与えられた場合について説明する。以下においては、基準トランジスタPM203のインピーダンス結果Q(以下、単に結果Qとも称する)を「14」として説明する。
まず、ターゲット値に基づいて基準トランジスタであるトランジスタPM201のインピーダンス値と同様のインピーダンス値を有するトランジスタP300〜P302を選択的に駆動する個数を演算し、演算結果から出力バッファコードCP1,CP0を生成する。
そして、上記演算結果後、出力バッファコードCP4−CP2を生成する。
まず、ステップS20において、ターゲット値kを設定する。
まず、ステップS20において、ターゲット値kを設定する。
そして、ターゲット値であるkから結果Pが何回引けるかを判定する(ステップS21)。判定結果に応じてトランジスタを駆動する個数に応じた出力バッファコードを生成する。
ステップS21において、ターゲット値kからPが3回引ける場合には出力バッファコードCP1,CP0をともに「H」レベルに設定する。そして、ターゲット値kからPが3回引けた場合にはk=k−P×3に設定する。これに伴い、トランジスタP300〜P302の3個のトランジスタが駆動信号IPの論理レベルに従って駆動される。
一方、ステップS21において、ターゲット値kからPが2回引ける場合には出力バッファコードCP1,CP0は「L」レベル、「H」レベルに設定する。そして、ターゲット値kからPが2回引けた場合にはk=k−P×2に設定する。これに伴い、トランジスタP300〜P302の2個のトランジスタ(P300,P301)が駆動信号IPの論理レベルに従って駆動される。
また、ステップS21において、ターゲット値kからPが1回引ける場合には出力バッファコードCP1,CP0を「H」レベル、「L」レベルに設定する。そして、ターゲット値kからPが1回引けた場合にはk=k−Pに設定する。これに伴い、トランジスタP300〜P302の1個のトランジスタ(P302)が駆動信号IPの論理レベルに従って駆動される。
また、ステップS21において、ターゲット値kからPが引けない場合には、すなわち0回である場合には出力バッファコードCP1,CP0をともに「L」レベルに設定する。そして、ターゲット値k=kに設定する。これに伴い、トランジスタP300〜P302のトランジスタは駆動されない。
すなわち、ターゲット値であるkから結果Pが何回引けるかに応じてトランジスタを駆動する個数に応じた2ビットの出力バッファコードCP1,CP0を生成する。
次に、上記演算結果後、出力バッファコードCP4−CP2を生成する。
ステップS22に進み、kから結果Qが引けるかどうかを判定する。具体的には、図6で説明した二分探索方式にしたがって選択的にトランジスタを駆動する個数に応じた出力バッファコードCP4−CP2を生成する。
ステップS22に進み、kから結果Qが引けるかどうかを判定する。具体的には、図6で説明した二分探索方式にしたがって選択的にトランジスタを駆動する個数に応じた出力バッファコードCP4−CP2を生成する。
すなわち、まず、対象範囲をkとして結果Qを中心値として、kとQとの大小関係を比較し比較結果後、対象範囲を再設定して、結果Q/2を中心値として、kとQ/2との大小関係を比較し比較結果後、再び対象範囲を再設定して、結果Q/4を中心値としてkとQ/4との大小関係を比較する。
ステップS22において、kからQが引ける場合(k≧Q)には次のステップS23に進み、出力バッファコードCP2を「H」レベルに設定する。そして、ターゲット値kからQが引けた場合にはk=k−Qに設定する。これに伴い、トランジスタP303が駆動信号IPの論理レベルに従って駆動される。そして、ステップS25に進む。
一方、ステップS22において、kからQが引けない場合(k<Q)には、出力バッファコードCP2を「L」レベルに設定する(ステップS24)。そして、ステップS25に進む。
ステップS25において、kから結果Q/2が引けるかどうかを判定する。
ステップS25において、kからQ/2が引ける場合(k≧Q/2)には次のステップS26に進み、出力バッファコードCP3を「H」レベルに設定する。そして、ターゲット値kからQ/2が引けた場合にはk=k−Q/2に設定する。これに伴い、トランジスタP304が駆動信号IPの論理レベルに従って駆動される。そして、ステップS28に進む。
ステップS25において、kからQ/2が引ける場合(k≧Q/2)には次のステップS26に進み、出力バッファコードCP3を「H」レベルに設定する。そして、ターゲット値kからQ/2が引けた場合にはk=k−Q/2に設定する。これに伴い、トランジスタP304が駆動信号IPの論理レベルに従って駆動される。そして、ステップS28に進む。
一方、ステップS25において、kからQ/2が引けない場合(k<Q/2)には、出力バッファコードCP3を「L」レベルに設定する(ステップS27)。そして、ステップS28に進む。
そして、ステップS28において、kから結果Q/4が引けるかどうかを判定する。
ステップS28において、kからQ/4が引ける場合(k≧Q/4)には次のステップS29に進み、出力バッファコードCP4を「H」レベルに設定する。そして、ターゲット値kからQ/4が引けた場合にはk=k−Q/4に設定する。これに伴い、トランジスタP305が駆動信号IPの論理レベルに従って駆動される。そして、終了する(ステップS31)。
ステップS28において、kからQ/4が引ける場合(k≧Q/4)には次のステップS29に進み、出力バッファコードCP4を「H」レベルに設定する。そして、ターゲット値kからQ/4が引けた場合にはk=k−Q/4に設定する。これに伴い、トランジスタP305が駆動信号IPの論理レベルに従って駆動される。そして、終了する(ステップS31)。
一方、ステップS28において、kからQ/4が引けない場合(k<Q/4)には、出力バッファコードCP4を「L」レベルに設定する(ステップS30)。そして、ステップS31に進み終了する。
ここで、出力バッファ回路のターゲットインピーダンス値kとして電流供給能力を定電流IZQの70倍に設定したい場合の出力バッファコードの生成について説明する。すなわちk=70をターゲットインピーダンス値として出力バッファコード生成回路15が保持しているものとする。なお、ここでは、一例として結果Pが「29」、そして、結果Qが「14」であるものとする。
ステップS21において、結果Pが「29」である場合には、k=70であるターゲット値から結果Pが2回引けるため出力バッファコード生成回路15は出力バッファコードCP1,CP0を「L」レベル、「H」レベルに設定する。そして、k=k−P×2に設定する。すなわち、k=k−P×2=12となる。
ステップS22において、結果Qが14である場合には、k=12から結果Qが引けないため出力バッファコード生成回路15は出力バッファコードCP2を「L」レベルに設定する。
ステップS25において、結果Q/2が7である場合には、k=12から結果Q/2が引けるため出力バッファコード生成回路15は、出力バッファコードCP3を「H」レベルに設定する。そして、k=k−Q/2=5に設定する。
ステップS28において、結果Q/4が3.5である場合には、k=5から結果Q/4が引けるため出力バッファコード生成回路15は、出力バッファコードCP4を「H」レベルに設定する。そして、k=k−Q/4=1.5となる。そして、終了する。
その結果、出力バッファコード生成回路15は出力バッファコードCP4−CP0を「HHLLH」に設定する。
すなわち、出力バッファコード生成回路15は、インピーダンスコードCPL5−CPL0の結果P、インピーダンスコードCPS5−CPS0の結果Qに基づいて出力バッファコードCP4−CP0を生成する。この出力バッファコードCP4−CP0を出力バッファ回路1に入力することによりターゲットインピーダンス値kの値に近いインピーダンス値に出力バッファ回路1のインピーダンス値を調整することが可能である。
上述の例においては、出力バッファコードCP4−CP0が「HHLLH」として出力バッファ回路1に入力されるためOR回路310〜314について考えると、信号IPが「L」レベルの場合にOR回路310〜314はそれぞれ「L」レベル、「H」レベル、「H」レベル、「L」レベル、「L」レベルを出力するため対応するトランジスタが導通する。具体的には、トランジスタP300,P301が導通し、トランジスタP304,P305が導通する。トランジスタP300〜P301は、基準トランジスタPM201と同じトランジスタサイズであり同じ電流供給能力(定電流IZQの29倍)を有するためトランジスタP300,P301は、定電流IZQの58倍の電流を供給するように動作する。また、トランジスタP304は、基準トランジスタPM203の1/2の電流駆動能力を有しており、トランジスタP305は、基準トランジスタPM203の1/4の電流駆動能力を有しており、抵抗RP304は、抵抗RP303の2倍の抵抗値を有し、抵抗RP305は、抵抗RP304の2倍の抵抗値を有する。したがって、上述したようにトランジスタ部PB303を流れる電流に対してトランジスタ部PB304を流れる電流は半分の電流量である。また、トランジスタ部PB304を流れる電流に対してトランジスタ部PB305を流れる電流は半分の電流量である。したがって、トランジスタ部PB303は、基準トランジスタPM203および抵抗RM203を流れる電流供給能力(定電流IZQの14倍)と同じ電流供給能力を有するため、トランジスタ部PB304は、定電流IZQの7倍の電流を供給するように動作する。また、トランジスタ部PB305は、定電流IZQの3.5倍の電流を供給するように動作する。
したがって、出力バッファ回路1のPチャネルMOSトランジスタ側の電流供給能力は、定電流IZQの68.5倍である。それゆえ、ターゲットインピーダンス値k=70の値に近いインピーダンス値に出力バッファ回路1のインピーダンス値を調整することができる。
なお、上記においては、PチャネルMOSトランジスタ側のインピーダンスを調整する場合について説明したが、NチャネルMOSトランジスタ側のインピーダンスについても同様の方式に従って出力バッファコードCN0−CN4を生成し、出力バッファ回路1をターゲットインピーダンス値の値に近いインピーダンス値に出力バッファ回路1のインピーダンス値を調整することが可能である。なお、ターゲットインピーダンス値の値は任意に変更可能であり外部から入力可能であるものとする。また、PチャネルMOSトランジスタ側と、NチャネルMOSトランジスタ側とでターゲットインピーダンス値を変更することも可能である。
本発明の実施の形態1に従う構成においては、インピーダンス測定回路5において出力バッファ回路1を構成するトランジスタのうちトランジスタP300〜P302と同じトランジスタサイズのトランジスタPM201を含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定する。また、出力バッファ回路1を構成するトランジスタのうちトランジスタP303と同じトランジスタサイズの基準トランジスタPM203と出力バッファ回路1を構成する抵抗RP303と同じ基準抵抗RM203とを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定する。同様にインピーダンス測定回路5において出力バッファ回路1を構成するトランジスタのうちトランジスタN300〜N302と同じトランジスタサイズの基準トランジスタNM202を含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定する。また、出力バッファ回路1を構成するトランジスタのうちトランジスタN303と同じトランジスタサイズの基準トランジスタNM204と出力バッファ回路1を構成する抵抗RN303と同じ基準抵抗RM204とを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定する。
なお、トランジスタP304,P305については、インピーダンス測定ユニットを用いて同じトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定してはいないが、上述したようにトランジスタP303とトランジスタP304,P305とはチャネル幅は異なるが、チャネル長は同じトランジスタに設計されている。したがって、トランジスタP303と同じトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定することができれば、トランジスタP304,P305と同じトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値はその2倍あるいは4倍になることは容易に想定される。したがって、本例においては、インピーダンス測定ユニットを用いて、トランジスタP303と同じトランジスタサイズの基準トランジスタPM203を含む基準トランジスタ部のインピーダンス値のみを測定することとしているが、トランジスタP304,P305についてもトランジスタP303と同様に基準トランジスタを用いたインピーダンス測定ユニットにより上述したのと同様の方式によりインピーダンス値を測定することも当然に可能である。
同様に、トランジスタN304,N305についても、インピーダンス測定ユニットを用いて同じトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定してはいないが、上述したようにトランジスタN303とトランジスタN304,N305とはチャネル幅は異なるが、チャネル長は同じトランジスタに設計されている。したがって、トランジスタN303と同じトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定することができれば、トランジスタN304,N305と同じトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値はその2倍あるいは4倍になることは容易に想定される。したがって、本例においては、インピーダンス測定ユニットを用いて、トランジスタN303と同じトランジスタサイズの基準トランジスタNM204を含む基準トランジスタ部のインピーダンス値のみを測定することとしているが、トランジスタN304,N305についてもトランジスタN303と同様に基準トランジスタを用いたインピーダンス測定ユニットにより上述したのと同様の方式によりインピーダンス値を測定することも当然に可能である。
すなわち、出力バッファ回路1を構成するトランジスタのうちトランジスタサイズに従ってそれぞれのトランジスタサイズのトランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンスを測定する方式である。
したがって、出力バッファ回路1を構成するトランジスタの一部と同一のサイズの基準トランジスタのインピーダンス値を測定あるいは電流駆動能力を測定することにより出力バッファ回路1のインピーダンス調整を精度よく実行することができるため高精度なインピーダンス設定を実行することができる。
図9は、本発明の実施の形態1に従う出力バッファ回路1を構成するトランジスタサイズを説明する図である。
図9(a)は、出力バッファ回路1を構成するトランジスタP300〜P302のうちの1つのトランジスタのレイアウト図である。
図9(b)は、インピーダンス測定ユニット201の定電流部CUNL0を構成するトランジスタN210およびN230のレイアウト図である。
図9(a)に示されるように外部パッドPADと接続されるトランジスタサイズは、前述したようにサージ耐圧を持つために比較的大きなトランジスタサイズとして設計する必要がある。ここでは、長さが10ミクロン(μm)の活性領域を設けた場合が示されているが、定電流部CUNL0を構成するトランジスタN210,N230の活性領域の長さLは1/10程度であるため1ミクロン(μm)程度で済む。なお、ここで、図9(a)に示されるトランジスタのゲート長は上述したように0.3μm、ゲート幅は50μmである。図9(b)に示されるトランジスタのゲート長は0.15μm、ゲート幅は2μmとして示されている。したがって、トランジスタP300〜P302の各々はかなりトランジスタサイズが大きいがトランジスタN210,N230のトランジスタサイズは極めて小さいためインピーダンス測定ユニット201のレイアウト面積はトランジスタN210,N230と同じトランジスタサイズのトランジスタの個数が増えた場合であってもさほど大きくなることはなく、小さい面積で実装可能である。
なお、ここでは、トランジスタP300〜P302のうちの1つのトランジスタのレイアウトとトランジスタN210,N230のレイアウトについて説明したが、トランジスタN300〜N302のうちの1つのトランジスタのレイアウトに関しては、上述したようにゲート長は0.45μm、ゲート幅は35μmである。また、トランジスタP210,P230のトランジスタのゲート長は0.15μmおよびゲート幅は4μmである。したがって、同様にトランジスタN300〜N302の各々はかなりトランジスタサイズが大きいがトランジスタP210,P230のトランジスタサイズは極めて小さいためインピーダンス測定ユニット202のレイアウト面積はトランジスタP210,P230と同じトランジスタサイズのトランジスタの個数が増えた場合であってもさほど大きくなることはなく、小さい面積で実装可能である。
それゆえ、出力バッファ回路1を実装するには、外部バッドPADと接続されるトランジスタが複数個設けられるため比較的大きな回路面積が必要となる。特に出力バッファ回路1のインピーダンス調整の精度を上げるすなわち出力バッファコードのビット数を上げることによりトランジスタの個数も増加するため回路面積もトランジスタの個数に従って増加することになる。例えば、図2の構成において、同様の方式に従ってインバータIV1の2倍の電流を駆動するトランジスタを設ける場合、トランジスタP300およびN300と同じサイズのトランジスタを4個ずつ並列に設ける必要があり、回路規模がさらに大きくなる。
それゆえ、同じ回路構成のダミーの出力バッファ回路を設ける場合には出力インピーダンスを調整する回路として大規模の占有面積が必要となるが、本発明の実施の形態1の如く出力バッファ回路を構成するトランジスタのうち一部の基準トランジスタのみのインピーダンス測定を実行する構成とすることにより回路面積を縮小してインピーダンスを調整する回路を実現することができる。
また、インピーダンス測定回路5において、インピーダンス測定回路5で流れる定電流IZQを定電流生成回路100の抵抗RQの抵抗値を調整することによって調整可能であるため定電流IZQを非常に小さい値に設定することによりインピーダンス測定回路5の消費電力を低減し、全体として低消費電力化を図ることができる。
また、上述したように外部抵抗を付加してインピーダンス測定を実行するのではなくインピーダンス測定回路5において基準トランジスタの電流駆動能力を測定する方式であるためインピーダンス測定のための電位判定ノードたとえばノードNd5〜Nd8に大きな負荷が付加されることがないため高速な比較動作が可能であり高速なインピーダンス調整が可能である。
なお、本実施の形態1の図1の構成においては、インピーダンスコード発生回路10と出力バッファコード生成回路15とをそれぞれ別に設けた構成としたが、インピーダンスコード発生回路10と出力バッファコード生成回路15とを1つのコード生成回路として、インピーダンス測定回路5のインピーダンスコードを出力するとともにその結果に基づいて出力バッファコードを出力バッファ回路1に出力する構成とすることも当然に可能である。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2に従う半導体装置1000の概略ブロック図である。
図10は、本発明の実施の形態2に従う半導体装置1000の概略ブロック図である。
本発明の実施の形態2に従う半導体装置1000は、メモリ(DRAM(Dyanamic Random Access Memory))1001と接続され、半導体装置1000に含まれる制御回路20から各種制御信号がDRAM1001に出力される場合について説明する。
図10を参照して、本発明の実施の形態2に従う半導体装置1000は、DRAM1001に対して各種制御信号を出力する制御回路20と、制御回路20からの出力信号をそれぞれDRAM1001に対して出力する出力バッファ回路1,1#と、出力バッファ回路1,1#にそれぞれ対応して設けられ、出力バッファ回路1,1#のインピーダンスを調整するためのインピーダンス調整回路を備える。出力バッファ回路1,1#のインピーダンス調整回路は、インピーダンス測定回路5,5#と、インピーダンスコード発生回路10,10#と、出力バッファコード生成回路15,15#とを含む。出力バッファ回路1、インピーダンス測定回路5、インピーダンスコード発生回路10および出力バッファコード生成回路15については実施の形態1で説明したのと同様である。また、出力バッファ回路1#、インピーダンス測定回路5#、インピーダンスコード発生回路10#および出力バッファコード生成回路15#についても実施の形態1で説明した構成と同様である。
すなわち、出力バッファ回路1,1#に対してそれぞれインピーダンス調整回路が設けられた構成であり、出力バッファ回路1は、データ信号DをDRAM1001に出力し、出力バッファ回路1#は、制御信号AUTOREFをDRAM1001に対して出力する。制御回路20は、クロック信号CLKに同期してオートリフレッシュコマンドとして制御信号AUTOREFを所定のタイミングで生成して出力バッファ回路1#を介して出力する。DRAM1001は、制御信号AUTOREFの入力に従ってDRAM1001内部において図示しないリフレッシュ動作を実行する回路を用いてリフレッシュ動作を実行するものとする。なお、ここで、制御信号AUTOREFは、単一の信号である必要は無く、複数の出力バッファ1#を用いた信号の組み合わせでオートリフレッシュコマンドとして用いることも可能である。
図11は、本発明の実施の形態2に従う出力バッファ回路のインピーダンスを調整するタイミングチャート図である。
図11に示されるように、時刻T1においてクロック信号CLKに同期してオートリフレッシュコマンドとして制御信号AUTOREFが出力バッファ回路1#を介して制御回路20からDRAM1001に出力された場合、制御回路20は、制御信号AUTOREFの出力に同期して制御信号MSTARTをインピーダンス調整回路に出力する。
上述したように制御信号MSTARTの入力に応答して、インピーダンス測定回路5およびインピーダンスコード発生回路10を用いてインピーダンスコードが生成され、出力バッファコード生成回路15により出力バッファコードが生成されて出力バッファ回路1のインピーダンスが調整される。同様にインピーダンス測定回路5#およびインピーダンスコード発生回路10#を用いてインピーダンスコードが生成され、出力バッファコード生成回路15#により出力バッファコードが生成されて出力バッファ回路1#のインピーダンスが調整される。
DRAM1001がオートリフレッシュコマンドを受けてリフレッシュ動作を実行している間においてはDRAM1001は、一定期間コマンドを受付ける状態ではないのでその間に半導体装置1000の出力バッファ回路のインピーダンス調整を実行する。
したがって、出力バッファ回路のインピーダンスを半導体装置1000の動作中に調整することができるため半導体装置1000の動作時に発生する温度変化や電源電圧変動によるインピーダンス変動にも対応することができる。また、DRAM1001のリフレッシュ動作を実行する期間においてインピーダンス調整を実行するためインピーダンス調整時間を新たに設ける必要がなく効率的なインピーダンス調整を実行することができる。
(実施の形態3)
上記の実施の形態2においては、DRAM1001に対してオートリフレッシュコマンドとして制御信号AUTOREFを制御部20が出力した際に制御信号MSTARTも出力して、インピーダンスコードの生成と出力バッファコードの生成をともに実行する方式について説明した。
上記の実施の形態2においては、DRAM1001に対してオートリフレッシュコマンドとして制御信号AUTOREFを制御部20が出力した際に制御信号MSTARTも出力して、インピーダンスコードの生成と出力バッファコードの生成をともに実行する方式について説明した。
一方、出力バッファ回路1,1#において、インピーダンス調整を実行するためには上述したようにインピーダンス測定とインピーダンス測定に基づくインピーダンスコードの生成およびインピーダンスコードに基づく出力バッファコードの生成が必要であるためインピーダンス調整を実行するためにはある程度の期間が必要となる。
インピーダンス測定やインピーダンス測定に基づくインピーダンスコードの生成およびインピーダンスコードに基づく出力バッファコードの生成時間を考慮した場合、1回のリフレッシュ動作期間よりも長くなる可能性もある。したがって、当該場合においては、インピーダンス測定やインピーダンス測定に基づくインピーダンスコードの生成と、出力バッファコードの生成とを分離して、実行することも可能である。例えば、上記の実施の形態においては、制御信号MSTARTがインピーダンスコード発生回路および出力バッファコード生成回路にともに入力される構成について説明したが、インピーダンスコード発生回路および出力バッファコード生成回路に入力される制御信号を例えば制御信号MSTART1,MSTART2に分離し、制御信号MSTART1の入力に応答してインピーダンス測定およびインピーダンスコードの生成が実行され、制御信号MSTART2の入力に応答して出力バッファコードの生成および出力バッファ回路のインピーダンス調整を実行する方式とすることも可能である。
図12は、本発明の実施の形態3に従う出力バッファ回路のインピーダンスを調整するタイミングチャート図である。
図12を参照して、ここでは、時刻T3において、クロック信号CLKに同期してオートリフレッシュコマンドとして制御信号AUTOREFが出力バッファ回路1#を介して制御回路20からDRAM1001に出力された場合、制御回路20は、制御信号MSTART1をインピーダンス調整回路に出力し、インピーダンス測定とインピーダンスコードの生成を実行する(インピーダンスコード設定)。
そして、次の時刻T4において、クロック信号CLKに同期してオートリフレッシュコマンドとして制御信号AUTOREFが出力バッファ回路1#を介して制御回路20からDRAM1001に出力された場合、制御回路20は、制御信号MSTART2をインピーダンス調整回路に出力し、インピーダンスコードに基づいて出力バッファコードの生成および出力バッファ回路のインピーダンスの調整を実行する(出力バッファコード設定)。
また、制御信号MSTART1をインピーダンスコード発生回路10に出力して、並列に次のタイミングで用いるインピーダンス測定とインピーダンスコードの生成を実行する。
本発明の実施の形態3に従う方式においては、インピーダンス調整動作を複数のオートリフレッシュ期間にそれぞれ分けて分割して実行することによりリフレッシュ期間に合わせてインピーダンス調整を実行することができる。また、次のタイミングで用いるインピーダンス測定とインピーダンスコードの生成を出力バッファコード設定と並列に実行することによりインピーダンス調整動作を効率的に実行することができる。
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4に従う半導体装置1000♯を説明する概略ブロック図である。
図13は、本発明の実施の形態4に従う半導体装置1000♯を説明する概略ブロック図である。
図10の半導体装置1000と比較して、出力バッファコード生成回路15a,15#aが出力バッファコードを生成して、インピーダンス調整を終了した後に制御回路20に対して制御信号MDONEを出力する点が異なる。また、上記の実施の形態2および3においては、出力バッファ回路1#は、制御信号AUTOREFを出力する場合について説明したが本例においては制御信号/CSを出力するものとする。なお、DRAM1001は、制御回路20からの制御信号/CS,/RAS,/CAS等の入力を受けて動作し、半導体装置1000#からDRAM1001に対してコマンドが発行される際に制御回路20は、制御信号/CSを「L」レベルに設定するものとする。その他の点は同様であるのでその詳細な説明は繰返さない。
図14は、本発明の実施の形態4に従う出力バッファ回路のインピーダンスを調整するタイミングチャート図である。
図14を参照して、時刻T5においてクロック信号CLKに同期して制御信号/CSが「L」レベルに設定されるに従い制御回路20は、1クロックサイクル後の時刻T7において制御信号MSTARTを「H」レベルに設定する。制御信号/CSは、時刻T6において「H」レベルに設定され、時刻T8においてはクロック信号CLKに同期して制御信号/CSが再び「L」レベルに設定された場合が示されている。すなわち、制御信号/CSが「L」レベルに設定されるに伴いDRAM1001に対してコマンドが発行されている。制御回路20は、時刻T8から1クロックサイクル後の時刻T10において制御信号MSTARTを再び「H」レベルに設定する。この時、時刻T8において、時刻T7に始まったインピーダンス調整動作は中断されるとともに、改めて最初からインピーダンス調整動作を開始する。時刻T10以降、制御信号/CSは「H」レベルの状態を維持しているためインピーダンスコード設定は中断されずに上述したインピーダンスコード設定と出力バッファコード設定が実行される。そして、時刻T11において出力バッファコードが生成されて出力バッファ回路のインピーダンス調整を終了した後に制御信号MDONE(「H」レベル)が出力バッファ生成回路15a,15#aから制御回路20に対して出力される。
これにより制御回路20は、出力バッファ回路1,1#のインピーダンス調整が完了したことを確認することが可能であり、次のタイミングたとえば本例においては時刻T12において制御信号MSTARTを「H」レベルに設定して出力することにより再び出力バッファ回路1,1#のインピーダンス調整を実行することが可能である。
すなわち、制御信号/CSが「L」レベルではない半導体装置1000#からDRAM1001に対してコマンドが発行されていない期間にインピーダンス調整が実行されるためインピーダンス調整時間を新たに設ける必要がなく効率的なインピーダンス調整を実行することができる。また、出力バッファ回路のインピーダンスを半導体装置1000#の動作中に調整することができるため半導体装置1000#の動作時に発生する温度変化や電源電圧変動によるインピーダンス変動にも対応することができる。
なお、本例においては制御信号/CSが「L」レベルに設定された後の1クロックサイクル後にコマンドの出力が終了したものとして制御信号MSTARTを「H」レベルに設定してインピーダンス調整を実行する方式としたが、これに限られず数クロックサイクル数後に制御信号MSTARTを「H」レベルに設定することも当然に可能である。
なお、本例においては、出力バッファコード生成回路15a,15a#から出力バッファコードを生成して出力バッファ回路1,1#のインピーダンス調整を実行した場合に制御信号MDONEを出力する方式について説明したが、インピーダンスコード発生回路10,10#がインピーダンスコードを生成した場合に制御信号MDONEを制御回路20に出力する方式とすることも可能である。
(実施の形態5)
図15は、本発明の実施の形態5に従うインピーダンスの調整が可能な出力バッファ回路1を備えた半導体装置の回路ブロック図である。
図15は、本発明の実施の形態5に従うインピーダンスの調整が可能な出力バッファ回路1を備えた半導体装置の回路ブロック図である。
図15を参照して、本発明の実施の形態5に従う半導体装置は、図1で説明した構成と比較して出力バッファコード生成回路から出力される出力バッファコードを平均化して出力する出力バッファコード平均化回路17をさらに備えた点で異なる。その他の点は同様であるのでその詳細な説明は繰返さない。なお、図15において示される出力バッファコード生成回路15から出力される出力バッファコードCPA0〜CPA4,CNA0〜CNA4は1回のインピーダンス測定結果に基づいて生成された出力バッファコードを示すものとして表記したものであり上記で説明した出力バッファコードと同様である。
図16は、本発明の実施の形態5に従う出力バッファコード平均化回路を説明する概略図である。
図16(a)を参照して、本発明の実施の形態5に従う出力バッファコード平均化回路は、複数のレジスタRG1〜RG3と、平均化回路18とを含む。
図16(b)は、複数のレジスタRG1〜RG3を動作させるシフト制御信号SFTを生成する信号生成回路19を説明する図である。信号生成回路19は、制御信号MSTARTの入力に応答してシフト制御信号SFTを出力する。
図16(a)を参照して、複数段のレジスタRG1〜RG3はそれぞれ直列に接続され、出力バッファコードCPA0〜CPA4をシフト制御信号SFTの入力に同期して後段のレジスタに出力する構成となっている。具体的には、シフト制御信号SFTの入力に同期して第1段のレジスタRG1に1回目の出力バッファコードCPA0〜CPA4が格納され、そして、次のシフト制御信号SFTの入力に同期して第1段のレジスタRG1に格納されていた出力バッファコードCPA0〜CPA4が次段の第2段のレジスタRG2に格納される。また、第1段のレジスタRG1には2回目の出力バッファコード生成回路15から出力された次の出力バッファコードが格納される。そして、同様にしてさらに次のシフト制御信号SFTの入力に同期して第2段のレジスタRG2に格納された出力バッファコードが第3段のレジスタRG3に格納され、第2、第1段のレジスタRG2,RG1に2回目、3回目の出力バッファコードが格納される。これら複数回の出力バッファコードをレジスタRG1〜RG3において格納して平均化回路18で平均化する。そして、平均化回路18は、出力バッファコードCP0〜CP4として出力バッファ回路1に出力する。これに伴い、複数回のインピーダンス測定において生成された出力バッファコードを平均化することが可能であり、1回のインピーダンス測定の際に生じた電源変動等のノイズの影響を緩和することができるためノイズ耐性を高くすることができる。なお、ここでは、出力バッファコードCP0〜CP4について説明したが出力バッファコードCN0〜CN4についても同様である。
なお、本例においては、3段のレジスタ回路を設けた構成について説明したがこれに限られずさらに複数のレジスタ回路を設けることも当然に可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1# 出力バッファ回路、5,5# インピーダンス測定回路、10,10# インピーダンスコード発生回路、15,15#,15a,15a# 出力バッファコード生成回路、17 出力バッファコード平均化回路、19 信号生成回路、20 制御回路、100 定電流発生回路、201〜204 インピーダンス測定ユニット、1000 半導体装置、1001 DRAM。
Claims (14)
- 各々が並列に出力端子と接続され、出力バッファコードによりインピーダンス制御される複数のトランジスタを有する出力バッファ回路と、
前記出力バッファ回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整回路とを備え、
前記インピーダンス調整回路は、
前記出力バッファ回路のインピーダンス値を所望のインピーダンス値に設定するために前記出力バッファコードを生成する出力バッファコード生成回路と、
前記出力バッファ回路を構成する前記複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じトランジスタ群に対応して設けられる、同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するためのインピーダンス測定回路と、
前記インピーダンス測定回路の測定結果に基づいて前記出力バッファコードを生成するための基準となる前記基準トランジスタ部のインピーダンス値に対応するインピーダンスコードを生成して前記出力バッファ生成回路に出力するためのインピーダンスコード発生回路とを含む、半導体装置。 - 前記インピーダンス測定回路は、
各々が第1の電圧と結合された前記基準トランジスタ部と接続ノードを介して接続されるとともに、互いに並列に設けられ、指示に応答して第2の電圧と接続されて定電流が流れるように動作する複数の定電流部と、
前記接続ノードに生成される電圧と基準電圧とを比較して比較結果を出力する比較器とを含み、
前記インピーダンスコード発生回路は、前記比較器から出力される比較結果に基づいて前記基準トランジスタ部のインピーダンス値に従って流れる電流とつり合う電流が流れるように前記複数の定電流源を選択的に駆動する個数に応じたインピーダンスコードを生成する、請求項1記載の半導体装置。 - 前記複数の定電流部は、前記比較器から出力される比較結果に基づいて二分探索方式に従って選択的に駆動される、請求項2記載の半導体装置。
- 前記出力バッファ回路は、P型およびN型のMOSトランジスタで構成される複数のトランジスタ対を有し、
前記インピーダンス測定回路は、P型およびN型のMOSトランジスタのインピーダンス値をそれぞれ測定するための第1および第2のインピーダンス測定ユニットを含む、請求項1記載の半導体装置。 - 前記出力バッファ回路は、前記複数のトランジスタのうちの1つと前記出力端子との間に設けられた少なくとも1つの抵抗素子をさらに有し、
前記インピーダンス測定回路の前記基準トランジスタ部は、前記複数のトランジスタのうちの1つと同じトランジスタサイズの前記基準トランジスタと前記抵抗素子と同じ抵抗値の基準抵抗とを含む、請求項1記載の半導体装置。 - 前記出力バッファ回路を構成する前記複数のトランジスタは、トランジスタサイズが異なる複数のトランジスタ群に分けられ、
前記インピーダンス測定回路は、前記複数のトランジスタ群にそれぞれ対応して設けられ、各々が対応するトランジスタ群に含まれる同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンスを測定するための複数のインピーダンス測定ユニットを含み、
前記複数のインピーダンス測定ユニットにおいて、各々の基準トランジスタ部のインピーダンス値は並列に測定される、請求項1記載の半導体装置。 - 前記出力バッファコード生成回路と、前記出力バッファ回路との間に設けられ、前記出力バッファコード生成回路から複数回出力される前記出力バッファコードを平均化して前記出力バッファ回路に出力する平均化回路をさらに備える、請求項1記載の半導体装置。
- 半導体記憶装置を制御するための制御回路と、
前記制御回路の指示に応答して制御信号を前記半導体記憶装置に出力するための出力バッファ回路と、
前記出力バッファ回路のインピーダンス値を調整するためのインピーダンス調整回路とを備え、
前記出力バッファ回路は、各々が並列に出力端子と接続され、出力バッファコードによりインピーダンス制御される複数のトランジスタを有し、
前記インピーダンス調整回路は、
前記出力バッファ回路のインピーダンス値を所望のインピーダンス値に設定するために前記出力バッファコードを生成する出力バッファコード生成回路と、
前記出力バッファ回路を構成する前記複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じトランジスタ群に対応して設けられる、同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するためのインピーダンス測定回路と、
前記インピーダンス測定回路の測定結果に基づいて前記出力バッファコードを生成するための基準となる前記基準トランジスタ部のインピーダンス値に対応するインピーダンスコードを生成して前記出力バッファ生成回路に出力するためのインピーダンスコード発生回路とを含み、
前記インピーダンス調整回路は、前記制御信号の出力に同期して前記出力バッファ回路のインピーダンス値を調整する、半導体装置。 - 前記半導体記憶装置は、外部からのリフレッシュコマンド信号の入力に応答してリフレッシュ動作を実行し、
前記制御回路は、前記制御信号として前記リフレッシュコマンド信号を前記出力バッファ回路から出力し、
前記インピーダンス調整回路は、前記リフレッシュコマンド信号の出力に同期して前記出力バッファ回路のインピーダンス値を調整する、請求項8記載の半導体装置。 - 前記インピーダンス調整回路は、前記制御回路からの第1の指示に応答して、前記インピーダンス測定回路において前記基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するとともに、前記インピーダンスコード発生回路は、前記インピーダンス測定回路の測定結果に基づいて前記インピーダンスコードを生成し、
前記インピーダンス調整回路は、前記制御回路からの第2の指示に応答して、前記出力バッファコード生成回路は、前記インピーダンスコード発生回路からの前記インピーダンスコードに基づいて前記出力バッファコードを生成し、
前記制御回路は、前記リフレッシュコマンド信号の出力に同期して前記インピーダンス調整回路に前記第1の指示を出力し、次の前記リフレッシュコマンド信号の出力に同期して前記インピーダンス調整回路に前記第2の指示を出力する、請求項9記載の半導体装置。 - 前記インピーダンス調整回路は、前記出力バッファ回路のインピーダンス値を調整した後に前記制御回路に前記出力バッファ回路のインピーダンス値の調整が完了したことを示す信号を出力する、請求項9記載の半導体装置。
- 各々が並列に出力端子と接続される複数のトランジスタを有する出力バッファ回路と、
前記出力バッファ回路を構成する前記複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じトランジスタ群に対応して設けられる、同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するためのインピーダンス測定回路とを含む、半導体装置。 - 前記インピーダンス測定回路は、
各々が第1の電圧と結合された前記基準トランジスタ部と接続ノードを介して接続されるとともに、互いに並列に設けられ、指示に応答して第2の電圧と接続されて定電流が流れるように動作する複数の定電流部と、
前記接続ノードに生成される電圧と基準電圧とを比較して比較結果を出力する比較器とを含み、
前記基準トランジスタ部のインピーダンス値は、前記基準トランジスタ部のインピーダンス値に従って流れる電流と前記複数の定電流源を選択的に駆動して流れる電流とに基づいて前記比較器から出力される比較結果に基づいて測定される、請求項12記載の半導体装置。 - 各々が並列に出力端子と接続され、出力バッファコードによりインピーダンス制御される複数のトランジスタを有する出力バッファ回路と、前記出力バッファ回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整回路とを備え、前記インピーダンス調整回路は、
前記出力バッファ回路を構成する前記複数のトランジスタのうちトランジスタサイズが同じトランジスタ群に対応して設けられる、同一のトランジスタサイズの基準トランジスタを含む基準トランジスタ部のインピーダンス値を測定するためのインピーダンス測定回路と、前記インピーダンス測定回路の測定結果に基づいて前記出力バッファ回路のインピーダンス値を所望のインピーダンス値となるように前記出力バッファコードを生成するコード生成回路とを含み、前記インピーダンス測定回路は、各々が第1の電圧と結合された前記基準トランジスタ部と接続ノードを介して接続されるとともに、互いに並列に設けられ、指示に応答して第2の電圧と接続されて定電流が流れるように動作する複数の定電流部と、前記接続ノードに生成される電圧と基準電圧とを比較して比較結果を出力する比較器とを含む、半導体装置における前記出力バッファ回路のインピーダンス調整方法であって、
前記インピーダンス測定回路の前記比較器において、前記基準トランジスタ部のインピーダンス値に従って流れる電流と前記複数の定電流源を選択的に駆動する個数に応じた電流とを比較し、
前記コード生成回路において、前記比較器から出力される比較結果に基づいて前記基準トランジスタ部のインピーダンス値に対応するインピーダンスコードを生成し、
前記基準トランジスタ部のインピーダンス値に対応するインピーダンスコードに基づいて前記出力バッファ回路が前記所望のインピーダンス値となるように前記出力バッファ回路に含まれる前記複数のトランジスタを選択的に駆動する個数を算出し、
算出結果に基づいて前記出力バッファ回路に含まれる対応する個数のトランジスタが駆動される前記出力バッファコードを生成する、インピーダンス調整方法。
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