JP2008072325A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷エンジンの出力濃度特性の変化またはばらつきを吸収することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】入力階調データを供給されて当該入力階調データに対応する出力濃度の画像を形成する画像形成装置において,入力階調データを画像再生データに変換する階調変換ユニットと,画像再生データに基づいて画像を形成する印刷エンジンとを有する。印刷エンジンは,画像再生データの最小再生値から最大再生値に対応する最小出力濃度から最大出力濃度の画像を形成することができる。そして,階調変換ユニットは,入力階調データを,最小再生値から最大再生値より小さい初期最大再生値までの範囲の画像再生データに変換する初期変換特性を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は,印刷エンジンを有する画像形成装置に関し,特に,印刷エンジンの出力濃度特性を適正に保つことができる画像形成装置に関する。
プリンタ,複写機,ファクシミリなどの画像形成装置は,画像を再生する印刷エンジンと,入力階調データを印刷エンジンに対応した画像形成のための画像再生データに変換する画像処理ユニットとを有する。印刷エンジンが電子写真技術による場合は,画像再生データにより制御されるレーザ光やLED光により潜像が形成され,潜像にトナーなどの色材を付着して現像され,印刷紙に現像画像が転写され,定着される。また,印刷エンジンがインクジェット技術による場合は,画像再生データに基づいてインクの吐出が制御され,印刷紙に画像が形成される。
画像処理ユニットは,印刷エンジンの出力濃度特性が理想的な特性,例えば入力階調値に対してリニアな出力濃度を有する特性になるように,入力階調データを所定の変換特性にしたがって画像再生データに変換する。
特許文献1には,画像処理ユニットに階調補正のための階調変換手段を設けて,印刷エンジンの出力濃度特性の環境に基づく変化や経時変化に基づいて,適時階調補正テーブルを生成し,その階調補正テーブルに基づいて階調変換を行うことが記載されている。
また,特許文献2には,画像処理ユニット内のハーフトーン処理ユニットに拡散ガンマテーブルを設け,キャリブレーション処理時に,印刷エンジン特性から求めた補正ガンマテーブルに基づいて,拡散ガンマテーブルにおける代表ガンマテーブルの出力階調値を補正し,補正代表ガンマテーブルから補正拡散ガンマテーブルを生成することが記載されている。
上記の特許文献1,2は,いずれも,印刷エンジンの出力濃度特性の変化を検出し,その特性変化に対応して階調変換特性を補正し,理想的な出力濃度特性が維持されるようにしている。
特開2000−56525号公報 特開2006−33402号公報
従来の濃度補正によれば,入力階調データに対して出力濃度が理想的な特性,例えばリニアな特性になるように,階調変換特性を補正する。したがって,印刷エンジンの最大出力濃度が常に一定であることを前提にして,中間階調値に対する出力濃度が理想的な特性に維持されるように構成される。
しかしながら,従来は,入力階調データの最大値に対して,印刷エンジンが生成可能な最大出力濃度に対応するように,階調変換特性が設定されているので,生成可能な最大出力濃度に変化,たとえば濃度上昇または減少,が生じると,出力画像の濃度に変化が生じる。
カラー印刷において,CMYそれぞれの最大出力濃度は,画像の色味を決定する要素である。そのため,全色の最大出力濃度が同時に高くなったり,低くなったりした場合は,色のバランスは崩れることはなく,全体的な見栄えが濃くなったり薄くなったりする程度,つまり色相変化がなく,彩度と明度の変化が生じるだけである。
しかし,CMYのうち1色,または2色のみについて最大出力濃度の変化が生じると,青味が強くなったり赤味が強くなったりと,色味の変化が生じ,色相,彩度,明度の全てが変化する。さらに,印刷エンジンが生成可能な最大出力濃度が低下した場合は,入力階調データの最大値に対する出力濃度が低下し,修正することができない。
上記の問題は,印刷エンジン間の特性ばらつきに起因して生成可能な最大出力濃度がばらつく場合にも同様に発生する問題である。近年において,コストダウンに伴って印刷エンジン間の特性ばらつきの問題が注目されており,エンジン間の最大出力濃度のばらつきに起因する問題を解決することが要請されている。
そこで,本発明の目的は,印刷エンジンの出力濃度特性の変化またはばらつきを吸収することができる画像形成装置を提供することにある。
また,本発明の別の目的は,印刷エンジンの最大出力濃度特性の変化またはばらつきを吸収することができる画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,入力階調データを供給されて当該入力階調データに対応する出力濃度の画像を形成する画像形成装置において,入力階調データを画像再生データに変換する階調変換ユニットと,画像再生データに基づいて画像を形成する印刷エンジンとを有する。印刷エンジンは,画像再生データの最小再生値から最大再生値に対応する最小出力濃度から最大出力濃度の画像を形成することができる。そして,階調変換ユニットは,入力階調データを,最小再生値から最大再生値より小さい初期最大再生値までの範囲の画像再生データに変換する初期変換特性を有する。つまり,階調変換ユニットの初期変換特性によれば,画像再生データの最大値を,印刷エンジンが出力可能な最大出力濃度に対応する最大再生値ではなく,それより低い初期最大再生値にしておく。そして,印刷エンジンの出力濃度特性の変動またはばらつきに応じて,初期最大再生値を増加または減少させた修正変換特性に,初期変換特性を修正する。
上記の第1の側面によれば,階調変換ユニットの初期変換特性による出力が最小再生値から初期最大再生値までの画像再生データに設定されているので,印刷エンジンの出力濃度が低下した場合には,初期最大再生値より高い修正最大再生値に変更でき,また,出力濃度が上昇した場合には,初期最大再生値より低い修正最大再生値に変更できるので,印刷エンジンの見かけ上の出力濃度特性を一定に保つことができる。
上記の目的を達成するために,本発明の第2の側面によれば,入力階調データを供給されて当該入力階調データに対応する出力濃度の画像を形成する画像形成装置において,入力階調データを画像再生データに変換する階調変換ユニットと,画像再生データに基づいて画像を形成する印刷エンジンとを有する。印刷エンジンは,画像再生データの最小再生値から最大再生値に対応する最小出力濃度から最大出力濃度の画像を形成することができる。そして,階調変換ユニットは,入力階調データを,最小再生値から最大再生値未満の初期最大再生値までの画像再生データに変換する初期変換特性を有する。しかも,印刷エンジンの出力濃度特性のばらつきを吸収するために,前記初期変換特性の初期最大再生値は,印刷エンジンが第1の出力濃度特性を有する場合は第1の初期最大再生値に,印刷エンジンが第1の出力濃度特性と異なる第2の出力濃度特性を有する場合は第1の初期最大再生値と異なる第2の初期最大再生値に設定される。このように,初期最大再生値を印刷エンジンが出力可能な最大出力濃度よりも低い出力濃度に対応する値にしておくことで,印刷エンジンの出力濃度特性がばらついても,それに対応して初期最大再生値を上下に調節することができ,印刷エンジンの特性ばらつきを吸収することができる。
上記の階調変換ユニットは,種々の構成をとることができる。たとえば,入力階調データを印刷エンジンの出力濃度特性をリニア特性や所望の特性に補正するための階調変換部に,上記の初期変換特性を設定することができる。または,入力階調データを所望のスクリーンに対応する画像再生データに変換するスクリーン処理部に,上記の初期変換特性を設定することもできる。
上記の目的を達成するために,本発明の第3の側面によれば,
入力階調データを供給され当該入力階調データに対応する出力濃度の画像を形成する画像形成装置において,
最小再生値から最大再生値までを有する画像再生データを供給され,当該画像再生データに対応する最小出力濃度から最大出力濃度までの画像を生成する印刷エンジンユニットと,
最小入力値から最大入力値までを有する前記入力階調データを,前記最小再生値から前記最大再生値より低い初期最大再生値までを有する前記画像再生データに変換する初期変換特性を有する階調変換ユニットとを有する。
上記の第3の側面における好ましい態様によれば,
前記階調変換ユニットは,前記初期変換特性を,前記入力階調データを前記最小再生値から修正最大再生値までを有する画像再生データに変換する修正変換特性に修正し,当該修正最大再生値は,前記印刷エンジンの前記画像再生データに対する出力濃度の特性に応じて前記初期最大再生値を修正した再生値である。
上記の第3の側面における好ましい態様によれば,
前記階調変換ユニットは,前記入力階調データを所定の変換特性にしたがって初段階調データに変換する初段階調変換部と,前記初段階調データを前記画像再生データに変換するスクリーン処理部とを有し,
前記初段階調変換部は,
前記初期変換特性として,最小入力値から最大入力値までを有する前記入力階調データを,最小初段値から最大初段値より低い初期最大初段値までを有する前記初段階調データに変換する特性を有し,
前記入力階調データを,前記最小初段値から,前記印刷エンジンの前記画像再生データに対する出力濃度の特性に応じて前記初期最大初段値を修正した修正最大初段値までを有する初段階調データに変換する前記修正変換特性に,前記初期変換特性を修正し,当該修正変換特性により入力階調データを変換し,
前記スクリーン処理部は,前記最小初段値から前記修正最大初段値を有する初段階調データを,前記画像再生データに変換する。
上記の第3の側面における別の好ましい態様によれば,
前記階調変換ユニットは,前記入力階調データを前記画像再生データに変換するスクリーン処理部とを有し,
前記スクリーン処理部は,前記初期変換特性として,最小入力値から最大入力値までを有する前記入力階調データを,前記最小再生値から前記初期最大再生値までを有する前記画像再生データに変換する特性を有し,前記入力階調データを前記最小再生値から前記修正最大再生値までを有する画像再生データに変換する前記修正変換特性に,前記初期変換特性を修正し,当該修正変換特性により前記入力階調データを変換する。
上記の第3の側面における好ましい態様によれば,
前記階調変換ユニットは,前記入力階調データを所定の変換特性にしたがって初段階調データに変換する初段階調変換部と,前記初段階調データを前記画像再生データに変換するスクリーン処理部とを有し,
前記スクリーン処理部は,前記初期変換特性として,最小初段値から最大初段値までを有する前記初段階調データを,前記最小再生値から前記初期最大再生値までを有する前記画像再生データに変換する特性を有し,前記初段階調データを前記最小再生値から前記修正最大再生値までを有する画像再生データに変換する前記修正変換特性に,前記初期変換特性を修正し,前記初段階調データを変換する。
上記の目的を達成するために,本発明の第4の側面によれば,
入力階調データを供給され当該入力階調データに対応する出力濃度の画像を形成する画像形成装置において,
最小再生値から最大再生値までを有する画像再生データを供給され,当該画像再生データに対応する最小出力濃度から最大出力濃度までの画像を生成する印刷エンジンユニットと,
最小入力値から最大入力値までを有する前記入力階調データを,前記最小再生値から前記最大再生値より低い初期最大再生値までを有する前記画像再生データに変換する初期変換特性を有する階調変換ユニットとを有し,
前記印刷エンジンが前記画像再生データに対して第1の出力濃度の特性を有する場合は,前記初期最大再生値が第1の初期最大再生値に設定され,前記第1の出力濃度の特性と異なる第2の出力濃度の特性を有する場合は,前記初期最大再生値が前記第1の初期最大再生値と異なる第2の初期最大再生値に設定される。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は,本実施の形態における画像形成装置の構成図である。この画像形成装置は,一例としてプリンタ装置14であり,コントローラ16に画像処理ユニット38が内蔵されている。
ホストコンピュータ10にインストールされているプリンタドライバ11が,印刷データ12をプリンタ装置14に供給する。コントローラ16のインターフェース30は印刷データ12を受信し,CPU32がプログラムメモリ34内の処理プログラムにより印刷データを解釈し,画素に展開したRGBの階調データを生成しメモリ36内に保存する。画像処理ユニット38は,この画素に対応したRGBの階調データを処理して画像再生データを生成する。画像処理ユニット38の構成は後述する。
そして,画像再生データがパルス幅変調ユニット40により印刷エンジン20のレーザ駆動信号のパルス幅データに変調され,印刷エンジンユニット20に転送される。印刷エンジン20では,メカニカル制御部22がエンジンユニット24を制御し,エンジンユニット24内では,転送されたパルス幅データに基づいて図示しない露光ユニットのレーザを駆動して潜像が形成され,色材であるCMYKのトナーが潜像に付着されて現像され,記録紙に転写され定着される。その結果,記録紙に画像が形成される。
さらに,印刷エンジンユニット20は,エンジンユニット24により生成されたパッチ画像の出力濃度を測定するパッチセンサ26を有し,パッチセンサ26が測定したパッチ画像の出力濃度データがメカ制御部22に出力され,コントローラ16のCPU32に転送される。コントローラ16では,このパッチセンサの出力濃度データから印刷エンジンの出力濃度特性を取得し,最適な出力濃度が得られるように画像処理ユニット38の変換特性などを設定する。
図1は,レーザ方式の電子写真方式によるプリンタの例であり,画像処理ユニット38は電子写真方式で主に使用されるAMスクリーンによるハーフトーン処理で画像再生データを生成し,その画像再生データが印刷エンジンに転送され,画像再生データに基づいて画素にドットが形成される。プリンタがインクジェット方式であるときには,画像処理ユニット38は,FMスクリーンや,FMスクリーンと誤差拡散処理の組み合わせなどのスクリーン処理で画像再生データを生成し,その画像再生データに基づき印刷エンジンがドットを形成する。
図2は,本実施の形態における画像処理ユニットの構成図である。画像処理ユニット38は,RGBの階調データをCMYKの階調データに変換する色変換ユニット382と,CMYKの階調データC0,M0,Y0,K0から所定の変換特性により画像再生データC2,M2,Y2,K2を生成する階調変換ユニット383とを有する。この階調変換ユニット383は,所定の特性で階調変換する初段階調変換部384と,階調変換された階調データを画像再生データに変換するスクリーン処理部386とを有する。
色変換ユニット382は,RGB色空間からCMYK色空間への変換テーブルLUT1を参照して,各8ビットのRGBの階調データを各8ビットのCMYKの階調データC0,M0,Y0,K0に色変換する。初段階調変換部384は,例えばエンジンユニット24の特性に対応する変換特性γ0を有する階調変換テーブルLUT2を参照して,各8ビットのCMYKの階調データC0,M0,Y0,K0を,各8ビットのCMYKの階調データC1,M1,Y1,K1に変換する。そして,スクリーン処理部386は,スクリーンに対応した変換テーブルγ1,γ2,γ3を有するスクリーンテーブルLUT3を参照して,各8ビットのCMYKの階調データC1,M1,Y1,K1を,1ビットまたは数ビットの画像再生データC2,M2,Y2,K2に変換する。図中には,3つの変換テーブルと網点を構成する十文字に配列された5つの画素PXとの関係が示されている。
画像処理ユニットは,様々な構成をとる。例えば,初段階調変換部384による変換特性をスクリーン処理部386の階調変換テーブルLUT3内に含ませて,初段階調変換部384とその階調変換テーブルLUT2をなくすこともできる。また,印刷エンジン20の出力濃度特性に応じて,階調変換テーブルLUT2ではなくスクリーンテーブルLUT3を修正することもできる。いずれの構成をとるとしても,階調変換ユニット383は,色変換された入力階調データC0,M0,Y0,K0を所定の変換特性に基づいて画像再生データC2,M2,Y2,K2に変換する機能を有する。この場合の所定の変換特性は,図2のテーブルLUT2とLUT3とによる変換特性を意味する。したがって,階調変換ユニット383による階調変換特性は,テーブルLUT2またはLUT3のいずれかを修正することで修正可能である。
図3は,階調変換特性の補正方法について説明する図である。第1象限には階調変換ユニット382の入力階調データC0,M0,Y0,K0に対応した印刷エンジン20の出力濃度特性曲線130が示されている。このエンジンの出力濃度特性は,下に凸のノンリニアな特性を有する。そこで,入力階調データの階調値に対して,理想的なリニアな特性132を得られるように入力階調データを補正する必要がある。
そこで,第4象限に示される補正テーブル134によって入力階調INを補正し,その補正入力CINに対して画像再生データを生成する。この補正テーブル134は,特性曲線130とは逆に上に凸の特性を有し,入力階調INがこの補正テーブル134で補正されると補正入力CINは入力階調INよりも大きい値になる。
第3象限は補正入力CINを第2象限の横軸に移動するための折り返し線136を有する。つまり,第3,4象限の縦軸の補正入力CINと第2象限の横軸の補正入力CINとは同じ値である。
最後に,第2象限には特性曲線130と左右対称の特性曲線130Rが示され,補正入力CINからこの特性曲線130Rに対応する出力濃度COUTが再生されれば,入力階調INから得られる出力濃度COUTを理想的なリニア特性132の出力濃度に一致させることができる。
上記の補正テーブル134は,次のようにして求められる。まず,入力画像データとして所定の階調値のパッチ画像データを生成する。このパッチ画像データは,白(階調値0)〜ベタ(階調値255)までを所定の階調刻みの階調値を有する複数のパッチパターンデータからなる。そして,このパッチパターンデータから画像再生データに変換し,印刷エンジン20がその画像再生データで画像を形成し,形成された画像の各階調のパッチパターン濃度をパッチセンサで測定して,印刷エンジンの出力濃度特性曲線130を検出する。このようにして検出した出力濃度特性曲線130に対して,理想的なリニア特性が得られるように,補正テーブル134が求められる。この補正テーブル134に基づいて,階調変換ユニット383内の階調変換テーブルLUT2またはLUT3が修正される。
経時変化により印刷エンジンの出力濃度特性が変化しても,上記の方法により補正テーブルを求め,それに基づいて,階調変換ユニットの階調変換テーブルを修正することで,経時変化によらずに理想的な出力濃度特性を保持することができる。
図4は,印刷エンジンの出力濃度特性の変動またはばらつきに起因する問題を示す図である。図中,入力階調とは印刷エンジンに入力される階調値を,出力濃度とは印刷エンジンにより出力される画像の濃度を意味し,(a)カラー3色のCMYの最大出力濃度が同時に低くなった場合の色空間50Aと,(b)カラー3色のうちM(マゼンタ)の最大出力濃度のみが低くなった場合の色空間50Bとが示されている。
(a)の場合,(a−1)のように定常状態では入力階調に対してエンジンの出力濃度はリニアな特性を有し,3色CMYの出力濃度は所定の関係に維持されている。この定常状態の色空間50Aが実線で示されている。それに対して経時変化や環境による変化またはエンジン間の特性ばらつきで,(a−2)のように3色CMYの出力濃度が全て同様に低下したとすると,色空間50Aの破線で示されるように,CMYの全ての最大出力濃度が同様に低下する。この場合は,色のバランスは崩れることがなく,全体的な見栄えが薄くなる。つまり,色相変化はなく,彩度と明度が変化する。
一方で,(b)の場合は,(b−1)の定常状態から(b−2)のようにマゼンタMの出力濃度のみが低下し,その最大出力濃度も低下した例である。この場合は,色空間50Bは,定常状態を示す実線から経時変化時を示す破線に変化する。つまり,マゼンタの出力濃度のみが低下する。この場合は,赤近辺の色合いは黄味が強くなり,青近辺の色合いは青味が強くなる。つまり,彩度と明度に加えて色相も変化し,視覚的には大きな差が感じられることになる。
(b)のように特性が変化している場合または特性がばらついている場合は,シアンCとイエローYについても出力濃度を低下させるように前述の補正テーブルにより修正することは可能である。しかし,そのような方法では,色相の変化をなくすことはできるが,全体的に薄くなり彩度と明度の変化を避けることはできない。
図5は,本実施の形態における印刷エンジンの色再現範囲を示す図である。図5には,定常状態または初期状態の色再現範囲が示されている。左側が印刷エンジンへの入力階調(画像再生データの階調値)と出力濃度との関係を示す出力濃度特性を示し,右側が色再現範囲を示す。右側の色再現範囲では,CMYの3つの軸の中心が最小濃度,外側がより大きい濃度に対応する。
右側の色再現範囲において,印刷エンジンが出力可能な最大出力濃度をOUTMaxとすると,本実施の形態では,初期設定される初期最大出力濃度OUTDefが,出力可能な最大出力濃度OUTMaxの約90%になるように,階調変換ユニットの初期変換特性が設定される。つまり,右側の色再現範囲に示される実線OUTMaxが印刷エンジンの最大能力を示すとすると,破線OUTDefのように初期設定することで,経時変化やエンジン間のばらつきがあっても,拡大調整範囲Erngまで初期最大出力濃度OUTDefを増大修正することできる。
それに伴って,左側の出力濃度特性では,実線が印刷エンジンが出力可能な最大出力濃度に基づく特性であるのに対して,本実施の形態では,初期値として,破線で示すように最大出力濃度の約90%を初期最大出力濃度とする特性に設定される。具体的には,印刷エンジンが出力可能なマゼンタの最大出力濃度が1.5,紙白濃度が0.1の場合,初期最大出力濃度はその90%の1.36(=(1.5-0.1)*90/100+0.1)に設定される。具体的には,画像再生データの最大値が90%に低くなるように階調変換ユニットの階調変換特性が設定される。
以上のように,本実施の形態では,印刷エンジンが出力できる最大の色再現範囲を使用することはせず,その90%の色再現範囲を使用するように初期設定される。その結果,印刷エンジンの特性の経時変化またはエンジン間のばらつきにより,いずれかの色の最大出力濃度が低下または増加しても,初期設定された約90%の色再現範囲(図中破線)を拡大または縮小することで,実際に出力される出力濃度を一定にまたは同等に保つことができる。
図6は,本実施の形態における印刷エンジンの色再現範囲の調整を示す図である。この例では,マゼンタの最大出力濃度OUTMaxが1.6に増大した例である。その結果,90%に設定された初期最大出力濃度OUTDefも1.45に増大する。そこで,修正最大出力濃度OUTcorを元の1.36にするために,階調変換ユニットが出力する画像再生データの最大値が最大再生値の84%(=(1.36-0.1)/(1.6-0.1)*100)になるように階調変換特性が修正される。その結果,印刷エンジンの色再現範囲は図5の範囲と同じにされる。
図7は,本実施の形態における印刷エンジンの色再現範囲の調整を示す図である。この例では,逆に,マゼンタの最大出力濃度OUTMaxが1.4に減少した例である。その結果,90%に設定された初期最大出力濃度OUTDefも1.27に減少する。そこで,修正最大出力濃度OUTcorを元の1.36にするために,階調変換ユニットが出力する画像再生データの最大値が最大再生値の97%(=(1.36-0.1)/(1.4-0.1)*100)になるように階調変換特性が修正される。その結果,印刷エンジンの色再現範囲は図5の範囲と同じにされる。
図7は,印刷エンジンの出力濃度が薄くなった場合の調整方法を示している。初期最大出力濃度OUTDefを能力一杯の最大出力濃度OUTMaxよりも低く設定しておくことで,たとえ印刷エンジンの能力が低下して最大出力濃度が低下しても,初期最大出力濃度を増加するように修正することで,修正最大出力濃度OUTcorを所望の最大出力濃度に保つことができる。
この手法を利用することで,印刷エンジンが経時変化や環境に依存して変化した場合には,その変化を吸収することができ,印刷エンジン間の特性ばらつきにより所望の特性と異なっていても,特性ばらつきを吸収することができる。また,1色でも出力濃度特性が変動またはばらついても,彩度や明度を低下させることなく色バランスを一定に保つことができる。
ここで,いくつかの用語の定義のために,図5,6,7の最大濃度の調整を説明する。まず,印刷エンジン20は,最小再生値から最大再生値までを有する画像再生データに対して,最小出力濃度から最大出力濃度までの画像を生成する。そして,画像処理ユニット383は,最小入力値から最大入力値までを有する入力階調データC0,M0,Y0,K0を,最小値から最大値までの画像再生データに変換する。ただし,画像再生データの最大値は,印刷エンジンが出力可能な最大出力濃度に対応する最大再生値ではなく,最大再生値より低い初期最大再生値に初期設定される。つまり,階調変換ユニットは入力階調データを最小再生値から初期最大再生値までの画像再生データに変換する初期変換特性に設定される。そして,経時変化やばらつきなどにより印刷エンジンが出力可能な最大出力濃度が変化またはばらついていたら,印刷エンジンの出力濃度特性に応じて,初期最大再生値を修正し,階調変換ユニットの階調変換特性が,入力階調データを最小再生値から修正最大再生値までの画像再生データに変換する修正変換特性に修正される。
図8は,本実施の形態における画像形成装置の初期変換特性の設定方法を示すフローチャート図である。最初に,最小再生値から最大再生値までの画像再生データに基づいて印刷エンジンにより画像を出力する(S10)。そして,出力画像の出力濃度を測定する(S12)。最後に,画像形成装置の階調変換ユニットの初期変換特性を,印刷エンジンが出力可能な最大出力濃度のたとえば90%に対応する再生値を初期最大再生値に設定する(S14)。つまり,初期変換特性は,入力階調データを最小再生値から初期最大再生値の画像再生データに変換する特性に設定される。
上記の90%は一例であり,出力可能な最大出力濃度よりも低い所望の出力濃度が設定最大出力濃度になるように,それに対応する再生値を初期最大再生値に設定すればよい。たとえば,印刷エンジンの出力濃度特性にばらつきがあり,つまり最大能力に対する最大出力濃度にばらつきがある場合,最大出力濃度のばらつきにかかわらず,所望の出力濃度に対応する再生値を測定結果から検出し,その再生値を初期最大再生値にする。これにより,印刷エンジンの特性にばらつきがあっても,全ての画像形成装置を,最小入力値から最大入力値までを有する入力階調データに対して同じ最小出力濃度から最大出力濃度までの画像濃度を出力する出力濃度特性にそろえることができる。具体的には,階調変換ユニットの初期変換特性の初期最大再生値は,印刷エンジンが第1の出力濃度特性を有する場合は第1の初期最大再生値に,印刷エンジンが第1の出力濃度特性と異なる第2の出力濃度特性を有する場合は第1の初期最大再生値と異なる第2の初期最大再生値に設定される。つまり,初期変換特性による出力再生値は,最小再生値から第1の初期最大再生値までの第1の範囲,または最小再生値から第2の初期最大再生値までの第2の範囲に設定される。
上記した図8の初期変換特性の設定により,階調変換ユニットの変換テーブルの初期設定が行われる。
図9は,本実施の形態における変換特性の補正方法を示すフローチャート図である。画像形成装置の電源投入時などに変換特性を補正するキャリブレーション処理が実行される。まず,図3で説明したように出力濃度特性がリニアな特性に保たれるようにするために,印刷エンジンが所定のパッチ画像を形成し,内蔵のパッチセンサがパッチ画像の出力濃度を測定し,センサ出力値が正規化され,正規化センサ値から変換された紙上濃度値によりエンジン特性が検出される(S20)。そして,そのエンジン特性に基づいて,図3の方法で補正テーブルが生成される(S22)。そして,初期設定されている変換テーブルが,補正テーブルにしたがって補正され,修正変換テーブルが新たに設定される(S28)。
一方,本実施の形態では,印刷エンジンの画像出力特性の一つとして,最大出力濃度の変化またはばらつきを検出して,変換テーブルの補正に反映する。一般に,印刷エンジンに内蔵されるパッチセンサは,低コスト化の要請から,出力濃度のリニア特性を検出するには向いているが,出力濃度の絶対値を検出するには向いていない。そこで,本実施の形態では,画像形成装置によりパッチ画像を出力し(S24),その出力パッチ画像の最大出力濃度を測色器により測定し,その出力値を画像形成装置に入力する(S26)。そして,この最大出力濃度が最初に設定した所望値からずれている場合は,所望値に対応する画像再生データの再生値が最大再生値になるように修正する(S28)。
図8,図9に示した初期設定と補正は,カラー画像を形成するCMYの3色についてそれぞれ行われる。CMY全ての出力濃度特性を同じに設定し,同じに維持することで,色相,彩度,明度の全てを均一にすることができる。
図10は,本実施の形態における画像処理ユニット内の階調変換ユニットの構成例を示す図である。図2と同様に,階調変換ユニット383が初段階調変換部384とスクリーン処理部386とで構成されている。そして,初段階調変換部384が変換テーブルLUT2を参照して入力階調データC0,M0,Y0,K0を初段階調データC1,M1,Y1,K1に変換する。また,スクリーン処理部386が,この初段階調データを画像再生データC2,M2,Y2,K2に変換する。そして,変換テーブルLUT2の初期設定変換テーブルLUT2dが,あらかじめ初期変換特性γ0iに設定され,電源投入時などの所定のキャリブレーションタイミングで,変換テーブルLUT2が初期変換特性γ0iを補正した修正変換特性γ0cに設定される。
図11は,初段階調変換部の変換テーブルを説明する図である。初期設定変換テーブルLUT2dは,横軸の入力階調データの最小入力値から最大入力値を,縦軸の初段階調データの最小初段値から最大初段値Omaxよりも低い初期最大初段値Omaxiまでの値に変換する初期変換特性γ0iに初期設定される。そして,印刷エンジンの出力濃度が低い場合または低下した場合は,修正変換テーブルLUT2c1に修正される。つまり,修正変換テーブルLUT2c1は,横軸の入力階調データの最小入力値から最大入力値までの値を,縦軸の初段階調データの最小初段値から初期最大初段値Omaiよりも高い修正最大初段値Omaxcに変換する修正変換特性γ0c1に変更設定される。逆に,印刷エンジンの出力濃度が高い場合または上昇した場合は,修正変換テーブルLUT2c2に修正される。つまり,修正変換テーブルLUT2c2は,横軸の入力階調データの最小入力値から最大入力値までの値を,縦軸の初段階調データの最小初段値から初期最大初段値Omaiよりも低い修正最大初段値Omaxcに変換する修正変換特性γ0c2に変更設定される。
このように,パッチセンサから検出したリニア性の変化またはばらつきと,測色器で測定した最大出力濃度の変化またはばらつきとが,初段階調変換部384の変換テーブルLUT2で修正される。
図12は,初段階調変換部の変換テーブルの他の例を示す図である。変換テーブルLUT2−1は,図11で示した初期変換特性γ0iと修正変換特性γ0cと同じであり,入力階調値が低い領域と高い領域における出力階調値の傾きが,中間領域における傾きよりも小さいS字特性で,これにより印刷エンジンの出力濃度のノンリニア特性をリニア特性に修正する機能を有する。変換テーブルLUT2−2は,背景除去の機能を有する変換特性を有し,入力階調値が低い領域では出力階調値がゼロに変換される。そして,印刷エンジンの出力濃度が高くばらついたまたは高く変化した場合に,初期変換特性γ10iが修正変換特性γ10cに修正される。
変換テーブルLUT2−3は,黒字強調の機能を有する変換特性を有し,入力階調値が高い領域では出力階調値が最大に変換される。そして,印刷エンジンの出力濃度が高くばらついたまたは高く変化した場合に,初期変換特性γ12iが修正変換特性γ12cに修正される。変換テーブルLUT2−4は,背景除去と黒字強調の両方の機能を有する変換特性を有する。この場合も,印刷エンジンの出力濃度が高くばらついたまたは高く変化した場合に,初期変換特性γ14iが修正変換特性γ14cに修正される。
以上のように,変換テーブルLUT2は様々な変換特性により様々な機能を有するが,いずれの変換特性を有する場合も,最大出力値よりも低い値に初期設定,変更設定することで,印刷エンジンの特性ばらつきや経時変化に対応して出力濃度が低下しても,出力濃度特性を一定にまたは同じにすることができる。
図13は,本実施の形態における画像処理ユニット内の階調変換ユニットの別の構成例を示す図である。図2と同様に,階調変換ユニット383が初段階調変換部384とスクリーン処理部386とで構成されている。そして,初段階調変換部384が変換テーブルLUT2を参照して入力階調データC0,M0,Y0,K0を初段階調データC1,M1,Y1,K1に変換する。また,スクリーン処理部386が,この初段階調データを画像再生データC2,M2,Y2,K2に変換する。そして,変換テーブルLUT3の初期設定変換テーブルLUT3dが,あらかじめ初期変換特性に設定され,所定のキャリブレーションタイミングで,変換テーブルLUT3が初期変換特性を補正した修正変換特性に設定される。つまり,スクリーン処理部386の変換特性に,本実施の形態の初期変換特性と修正変換特性とが適用される。
図13において,初段階調変換部384が設けられない構成でもよい。その場合,初段階調変換部384で階調変換すべき特性は,スクリーン処理部386のスクリーンテーブルLUT3に含めることができる。
図14は,スクリーン処理部の変換テーブルを説明する図である。初期設定変換テーブルLUT3dは,横軸の入力階調データ(初段階調データ)の最小入力値から最大入力値を,縦軸の画像再生データの最小再生値から最大再生値Omaxよりも低い初期最大再生値Omaxiまでの値に変換する初期変換特性γ1i,γ2i,γ3iに初期設定される。スクリーン処理の場合は,図13中に示した5個の画素からなる網点の面積により濃淡度を表現する画像再生データを生成するので,この例では3つの変換テーブルγ1,γ2,γ3を有する。そして,これらの変換テーブル全体から求められる変換特性が,前述の初期変換特性に設定される。
そして,印刷エンジンの出力濃度が低い場合または低下した場合は,修正変換テーブルLUT3c1に修正される。つまり,修正変換テーブルLUT3c1は,横軸の入力階調データの最小入力値から最大入力値までの値を,縦軸の画像再生データの最小再生値から初期最大再生値Omaiよりも高い修正最大再生値Omaxcに変換する修正変換特性に変更設定される。具体的には,入力階調に対応する出力階調をより高くした破線の変換テーブルγ1c,γ2c,γ3cに修正される。逆に,印刷エンジンの出力濃度が高い場合または上昇した場合は,修正変換テーブルLUT3c2に修正される。つまり,修正変換テーブルLUT3c2は,横軸の入力階調データの最小入力値から最大入力値までの値を,縦軸の画像再生データの最小再生値から初期最大再生値Omaiよりも低い修正最大再生値Omaxcに変換する修正変換特性に変更設定される。具体的には,入力階調に対応する出力階調をより低くした破線の変換テーブルγ1c,γ2c,γ3cに修正される。
図15は,本実施の形態におけるコンポジットグレイパッチ画像の例を示す図である。上記の階調変換ユニットの初期変換特性や修正変換特性の設定には,実際に印刷エンジンが出力したパッチ画像の出力濃度を測色器で測定し,その測定結果にしたがって行った。しかし,測色器を備えていないユーザにも簡単に変換特性の修正を行うことができるようにするのが望ましい。そこで,本実施の形態の画像形成装置は,図15に示したコンポジットグレイパッチ画像を出力する機能を有する。具体的には,図1のプログラムメモリ34内に,このコンポジットグレイパッチ画像を出力するプログラムまたは画像データが格納されている。そして,ユーザは,このコンポジットグレイパッチ画像を出力し,目視に基づいて所望のグレイバランスのパッチ画像を選択し,そのパッチ画像情報を画像形成装置に入力する。この入力された選択パッチ画像に基づいて,画像形成装置のコントローラ16が,画像処理ユニット38内の階調変換ユニット383の階調変換特性を初期設定または修正設定する。
目視による場合は,最大出力濃度の変化を判別することは極めて困難である。そこで,中濃度領域のグレイバランスが最適となるように最大出力濃度の調整を行う。グレイバランスの見栄えが常に一定であれば色空間内の色相のずれも小さくなり,結果として色空間内の官能的な見栄えも初期状態に近くなる。また,1つの印刷エンジンで調整したグレイバランスの結果に他の印刷エンジンのグレイバランスを合わせることで,両者の官能的な見栄えを同等にし,印刷エンジン間のばらつきを吸収することができる。
図15の例では,画像再生データの設定される最大再生値を,初期最大再生値(デフォルト値)を中心に±2段階で設定した場合の30%濃度のコンポジットグレイパッチ画像である。初期最大再生値が可能な最大再生値の90%とすると,±2は,80%,85%,95%,100%に設定される。CMYの最大再生値の設定値が初期値と±2の値を有するので,パッチ画像の数は,5の3乗=125個になる。
また,30%濃度のコンポジットグレイパッチが,CMY各色の階調値がC=36,M=28,Y=32とすると,各色の階調の設定値は図15の表に示されるように設定される。125個のパッチ画像には,それぞれ各色の最大再生値の設定値−2,−1,0,+1,+2が示されている。これから明らかなとおり,パッチ画像グループG−2,G−1,G0,G+1,G+2が,イエローYの設定値−2,−1,0,+1,+2に対応し,各グループ内で,矢印で示したマゼンタ軸とシアン軸の方向に,マゼンタMまたはシアンCの設定値が変更されている。そして,各パッチ画像グループの背景色には,初期値に対応する設定値C=0,M=0,Y=0の時(階調値C=32,M=25,Y=30)の30%出力濃度のパッチ画像(画像番号62のパッチ画像)にされ,各設定値の組み合わせのグレイパッチ画像が初期設定値のグレイパッチ画像と比較できるようになっている。
ユーザは,125のパッチ画像から最適なパッチ画像を選択し,そのパッチ画像情報(番号)を画像形成装置に入力する。この選択されたパッチ画像の設定値に対応して,CMYそれぞれの修正変換テーブルの最大出力値が設定され,それに対応して変換テーブルの変換特性が修正される。例えば,コンポジットグレイパッチ画像の赤みが強く変化またはばらついている場合は,初期設定値のパッチ画像62に対してマゼンタ軸M+に沿ったパッチ画像57,52が選択される。そして,その後はその選択されたパッチ画像の設定値に基づき修正変換テーブルの最大出力値が設定される。
図16は,本実施の形態におけるコンポジットグレイパッチ画像の別の例を示す図である。この例は,図15の125パッチ画像のうち,同等の色バランスのパッチ画像を間引いて選択した37パッチ画像からなる。各色の最大再生値の設定値の変化は,3つの軸C+,M+,Y+に沿って生じている。設定値がC=+2,M=+2,Y=+1のパッチ画像(図15の番号99)は,C=0,M=0,Y=−1のパッチ画像(図15の番号37)とほぼ同等の色バランスを持つので,このような同等の色バランスを有する場合は,代表して設定値がC=0,M=0,Y=−1のパッチ画像(図15の番号37,図16の番号3)を選択する。これにより,37パッチ画像に減らすことができる。背景が初期値のパッチ画像の色にされていることは,図15と同じである。
上記のように,図15または図16のグレイバランスパッチ画像を出力し,それを目視で所望のパッチ画像を選択し,その選択されたパッチ画像の最大再生値に基づいて,修正階調変換特性が生成される。または,初期階調変換特性が調整される。
図9の変換特性の補正(または初期調整)では,パッチセンサからの出力濃度特性と,最大出力濃度についての測色器の測定値または目視パッチ画像の選択値とに基づいて,初期階調特性を修正または調整した。しかし,パッチセンサの出力値が出力濃度の絶対値に対応する高精度のものであれば,パッチセンサ出力から最大出力濃度の測定値を得ることができる。その場合は,パッチセンサ出力から,リニア特性の修正または調整に加えて最大出力濃度の修正または調整も行うことができる。
図17は,画像の濃度センサの特性図である。横軸がセンサ出力値であり,実線の縦軸がセンサ出力値を正規化して得られた紙上出力濃度0〜255であり,破線の縦軸がセンサ出力に対応する紙上出力濃度の絶対値0〜2.0である。実線60が正規化した場合の特性曲線で,破線62が正規化しない場合の特性曲線である。このように,センサ出力値を正規化することで,センサ出力値のリニア性を検出することができる。しかし,高精度のセンサであれば,破線の特性曲線62の高濃度領域での飽和特性62Sが,よりリニアな特性になるので,センサ出力から最大出力濃度の変動を検出することができる。その場合は,図9の工程S24,S26は不要になる。
以上のとおり,本実施の形態によれば,階調変換ユニットの変換特性を,印刷エンジンが出力可能な最大出力濃度に対応する画像再生データの最大再生値よりも低い初期最大再生値から最小再生値までの出力範囲に初期設定するので,経時変化により印刷エンジンの出力濃度特性の上下いずれへの変動も修正して初期状態を保つことができる。また,印刷エンジンの出力濃度特性に上下いずれの方向にばらつきがあってもそれを吸収するように初期設定を行うことができる。よって,印刷エンジン間のばらつきを吸収して,画像形成装置の出力濃度特性を均一に調整することができる。
本実施の形態における画像形成装置の構成図である。 本実施の形態における画像処理ユニットの構成図である。 階調変換特性の補正方法について説明する図である。 印刷エンジンの出力濃度特性の変動またはばらつきに起因する問題を示す図である。 本実施の形態における印刷エンジンの色再現範囲を示す図である。 本実施の形態における印刷エンジンの色再現範囲の調整を示す図である。 本実施の形態における印刷エンジンの色再現範囲の調整を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の初期変換特性の設定方法を示すフローチャート図である。 本実施の形態における変換特性の補正方法を示すフローチャート図である。 本実施の形態における画像処理ユニット内の階調変換ユニットの構成例を示す図である。 初段階調変換部の変換テーブルを説明する図である。 初段階調変換部の変換テーブルの他の例を示す図である。 本実施の形態における画像処理ユニット内の階調変換ユニットの別の構成例を示す図である。 スクリーン処理部の変換テーブルを説明する図である。 本実施の形態におけるコンポジットグレイパッチ画像の例を示す図である。 本実施の形態におけるコンポジットグレイパッチ画像の別の例を示す図である。 画像の濃度センサの特性図である。
符号の説明
383:階調変換ユニット 384:初段階調変換部
386:スクリーン処理部 LUT2:階調変換テーブル
LUT2d:初期階調変換テーブル
C0.M0.Y0.K0:入力階調データ
C2,M2,Y2,K2:画像再生データ

Claims (10)

  1. 入力階調データを供給され当該入力階調データに対応する出力濃度の画像を形成する画像形成装置において,
    最小再生値から最大再生値までを有する画像再生データを供給され,当該画像再生データに対応する最小出力濃度から最大出力濃度までの画像を生成する印刷エンジンユニットと,
    最小入力値から最大入力値までを有する前記入力階調データを,前記最小再生値から前記最大再生値より低い初期最大再生値までを有する前記画像再生データに変換する初期変換特性を有する階調変換ユニットとを有する画像形成装置。
  2. 請求項1において,
    前記階調変換ユニットは,前記初期変換特性を,前記入力階調データを前記最小再生値から修正最大再生値までを有する画像再生データに変換する修正変換特性に修正し,当該修正最大再生値は,前記印刷エンジンの前記画像再生データに対する出力濃度の特性に応じて前記初期最大再生値を修正した再生値であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2において,
    前記階調変換ユニットは,
    前記入力階調データを所定の変換特性にしたがって初段階調データに変換する初段階調変換部と,
    前記初段階調データを前記画像再生データに変換するスクリーン処理部とを有し,
    前記初段階調変換部は,
    前記初期変換特性として,最小入力値から最大入力値までを有する前記入力階調データを,最小初段値から最大初段値より低い初期最大初段値までを有する前記初段階調データに変換する特性を有し,
    前記入力階調データを,前記最小初段値から,前記印刷エンジンの前記画像再生データに対する出力濃度の特性に応じて前記初期最大初段値を修正した修正最大初段値までを有する初段階調データに変換する前記修正変換特性に,前記初期変換特性を修正し,当該修正変換特性により入力階調データを変換し,
    前記スクリーン処理部は,前記最小初段値から前記修正最大初段値を有する初段階調データを,前記画像再生データに変換することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2において,
    前記階調変換ユニットは,前記入力階調データを前記画像再生データに変換するスクリーン処理部とを有し,
    前記スクリーン処理部は,前記初期変換特性として,最小入力値から最大入力値までを有する前記入力階調データを,前記最小再生値から前記初期最大再生値までを有する前記画像再生データに変換する特性を有し,前記入力階調データを前記最小再生値から前記修正最大再生値までを有する画像再生データに変換する前記修正変換特性に,前記初期変換特性を修正し,当該修正変換特性により前記入力階調データを変換することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2において,
    前記階調変換ユニットは,
    前記入力階調データを所定の変換特性にしたがって初段階調データに変換する初段階調変換部と,
    前記初段階調データを前記画像再生データに変換するスクリーン処理部とを有し,
    前記スクリーン処理部は,前記初期変換特性として,最小初段値から最大初段値までを有する前記初段階調データを,前記最小再生値から前記初期最大再生値までを有する前記画像再生データに変換する特性を有し,前記初段階調データを前記最小再生値から前記修正最大再生値までを有する画像再生データに変換する前記修正変換特性に,前記初期変換特性を修正し,前記初段階調データを変換することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2において,
    前記印刷エンジンユニットは,前記画像再生データの最小再生値から最大再生値までの間の値に対応して生成された校正パッチ画像の濃度を測定する濃度測定手段を有し,
    前記濃度測定手段が測定した出力濃度に基づいて,前記印刷エンジンの出力濃度の特性が求められることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2において,
    複数の色について,前記画像再生データの最大値を,前記初期最大再生値と,当該初期最大再生値より大きい第1の再生値と,それより小さい第2の再生値とのいずれかにそれぞれ設定した状態で,前記複数色を組み合わせて混合した複数のコンポジットパッチ画像を出力するコンポジットパッチ画像出力手段を有し,
    前記コンポジットパッチ画像の選択入力に基づいて,当該選択されたコンポジットパッチ画像に対応する最大値を前記修正最大再生値として設定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 入力階調データを供給され当該入力階調データに対応する出力濃度の画像を形成する画像形成装置において,
    最小再生値から最大再生値までを有する画像再生データを供給され,当該画像再生データに対応する最小出力濃度から最大出力濃度までの画像を生成する印刷エンジンユニットと,
    最小入力値から最大入力値までを有する前記入力階調データを,前記最小再生値から前記最大再生値より低い初期最大再生値までを有する前記画像再生データに変換する初期変換特性を有する階調変換ユニットとを有し,
    前記印刷エンジンが前記画像再生データに対して第1の出力濃度の特性を有する場合は,前記初期最大再生値が第1の初期最大再生値に設定され,前記第1の出力濃度の特性と異なる第2の出力濃度の特性を有する場合は,前記初期最大再生値が前記第1の初期最大再生値と異なる第2の初期最大再生値に設定されることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8において,
    前記第1及び第2の出力濃度の特性が,それぞれ第1及び第2の最大出力濃度を有し,前記第1及び第2の初期最大再生値は,当該第1及び第2の最大出力濃度に応じた値に設定され,当該第1及び第2の初期最大再生値に対応する出力濃度がほぼ同じになるように設定されることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8において,
    前記階調変換ユニットは,前記初期変換特性を,前記入力階調データを前記最小再生値から修正最大再生値までを有する画像再生データに変換する修正変換特性に修正し,当該修正最大再生値は,前記印刷エンジンの前記画像再生データに対する出力濃度の特性に応じて前記初期最大再生値を修正した再生値であることを特徴とする画像形成装置。
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