JP2008069180A - 殺菌消毒剤 - Google Patents

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Yukitoshi Kubota
行俊 久保田
Yoshifumi Takao
嘉文 高尾
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Abstract

【課題】電気分解処理によって得られたアルカリイオン水を含むものでありながら、pH値の経時的な劣化が少なく、従って長期にわたって保湿性、洗浄性などのアルカリイオン水に由来する各種効能が安定に発揮される殺菌消毒剤を提供する。
【解決手段】この殺菌消毒剤は、珪素体含有物が溶解された原料水に対して電気分解処理を施したときに、陰極側に生成される珪素体含有のアルカリイオン水を含む。この珪素体含有のアルカリイオン水は、pH値11以上、13.0以下のアルカリ性を示す。JIS
K 0101に準じて特定される化粧料に含まれる珪素体の総量は20mg/L以上、300mg/L以下である。
【選択図】なし

Description

本発明は、原料水を電気分解処理したときに陰極側に生成されるアルカリイオン水を含む殺菌消毒剤に関する。
従来例の一つに、例えば特許文献1がある。そこでは、三室型の電解槽を用いて純水を電気分解して得られたアルカリイオン水で、化粧料をつくっている。このアルカリイオン水は、生成時におけるpHが10.5〜12.5であり、且つORPが−700〜−900mV(vs.Ag/AgCl)となっており、それを含む化粧料は、シミ、ソバカスや老化等の肌のトラブルの防止または回復に効果を発揮する。
特許文献2では、複数段階のバッチ式の電気分解処理により得られた電解液を化粧料の原料水としている。この従来例によれば、バッチ式の電気分解処理を繰り返して行うことにより、水素結合に基づく水の分子塊(クラスター)を小さくして、皮膚に対する成分浸透と保持力の改良を図っている。
特許文献3では、化粧料成分と海洋深層水とを含有する原料水に対して電気分解処理を行い、陰極側に得られた弱塩基性ミネラル水を化粧料としている。この化粧料は、皮膚又は毛髪の保湿性を高める効果がある。
特開2002−348208号公報 特開平11−269022号公報 特開2001−278735号公報
上記各特許文献より、電気分解処理により得られるアルカリイオン水は、それ自身で保湿性などの各種効能を備えており、肌液や保湿剤などの各種化粧料として好適に使用できることがわかる。但し、この種の電気分解処理によって得られたアルカリイオン水は、数時間〜数日でpH値が劣化して中性化しやすく、長期にわたって安定した効能が得られない点に不利があった。
この発明の目的は、電気分解処理によって得られたアルカリイオン水を含むものでありながら、pH値の経時的な劣化が少なく、従って長期にわたって保湿性、洗浄性などのアルカリイオン水に由来する各種効能が安定に発揮される化粧料を提供することにある。
本発明は珪素体含有物が溶解された原料水に対して電気分解処理を施した際に、陰極側に生産される珪素体含有のアルカリイオン水と、アルコールとを配合してなる殺菌消毒剤である。この殺菌消毒剤は、pH11以上、13以下のアルカリ性を示すものであり、JIS K 0101に従って特定される殺菌消毒剤に含まれるイオン状シリカと溶存及びコロイド状シリカの合計量で規定される珪素体の総量が、20mg/L以上、300mg/L以下の範囲に設定されており、しかも殺菌消毒剤に含まれるイオン状シリカの総量が、6mg/L以上、100mg/L以下の範囲に設定されていることを特徴とする。殺菌消毒剤におけるアルコールの配合量は50〜80重量%の範囲にあることが望ましい。
本発明における珪素体含有物とは、タルク、マイカ、カオリンなどの所謂粘土鉱物のほか、珊瑚、貝殻などの生物由来の天然系物質を挙げることができる。タルクの組成は、含水珪酸マグネシウム(Mg3 Si410(OH)2 )で表され、通常微細な結晶の緻密塊または葉状粗晶の集合塊をなしている。マイカは、成分的に多くの種類があるカリ雲母に属する白雲母で、その化学式は一般的にKAl2 (Si3 Al)O10(OH)2 で表される。カオリンは含有珪酸アルミニウム(Al2 SiO5 (OH)4 )であり、結晶度の高いものは規則正しい六角状を示すが、結晶度の低いものは微細な不整板状である。珊瑚、貝殻なども珪素を含有しているため、本発明における珪素体含有物として適用でき、これらは細かく粉砕してから原料水に溶解させる。
原料水としては、ミネラル水、鉱泉水などを挙げることができる。精製水、蒸留水の他、水道水であってもよい。これら原料水には、導電性を改善することを目的として、食塩や天然海水塩などの補助電解質を添加することができる。天然海水塩を添加すると、それに含まれるミネラル分に由来するミネラル特性の向上が期待できる。また、センブリエキスやトウガラシチンキ、ショウキョウ(生姜)チンキ、セファランチン、ランジック酸、ニンジンエキス、カシュウエキスなどの各種の植物エキスを原料水に配合してもよい。
本発明における電気分解処理方法は、例えば1965年に薬事認可された家庭用アルカリイオン整水器や一般工業用電解水製造機を用いて行うことができる。この電気分解処理の方法は、バッチ式であるか連続式であるかを問わない。電解電圧値などの各種電解処理条件も問わない。但し、電気分解処理を複数回繰り返して行うことにより、強アルカリ性を示すアルカリイオン水を得ることができる。
珪素体含有物を溶解してなる原料水に対して、多孔質膜で陰極と陽極とを分離しながら電気分解処理を施すと、陰極側では水の還元反応により水酸化物イオンと水素とが発生する。水に含まれていたミネラル成分(陽イオン)は陰極側に引き寄せられる。珪素体含有物の一部は、イオン状シリカとなって、陰極側に引き寄せられる。植物エキスを配合した場合には、その陽イオン成分が陰極側に引き寄せられる。陰極側の液成分を静止沈殿させた上澄み液が、本発明における珪素体含有のアルカリイオン水である。
陽極側では、水素イオンと酸素が発生し、塩化物イオンが引き寄せられて酸性水ができる。尤も、酸性水は本発明の範疇ではない。なお、多孔質膜として、先のマイカなどの粘土鉱物を素材とする粘土焼物(セラミック)を適用してもよい。
以上のような電気分解処理により得られるアルカリイオン水は、電気分解条件により差があるが、概ね9〜11程度のpH値を示す。また、電気分解処理を複数回にわたって繰り返して実施することにより、pH値11以上の強アルカリのイオン水を得ることができる。
以上のようにして得られるアルカリイオン水に含まれる珪素体の総量は、そのpH値が13であるとき、300mg/L程度である。ここで珪素体の総量とは、JIS K 0101の全シリカの欄に準じて測定された値をいい、具体的には水中のシリカを全てイオン状に変えた後、モリブデン黄吸光光度法、モリブデン青吸光光度法又は重量法で測定される。それ以外に、珪素体の総量は、溶存及びコロイド状シリカの総量と、イオン状シリカの総量とを合計して求めてもよい。ここで溶存及びコロイド状シリカとは、試料をろ過したとき、ろ液に含まれるシリカをいい、その総量は、試料をろ過し、炭酸水素ナトリウムを加え、煮沸してシリカをイオン状とした後、モリブデン黄吸光光度法又はモリブデン青吸光光度法で定量して求めることができる。
イオン状シリカとは、七モリブデン酸六アンモニウムと反応して、ヘテロポリ化合物の黄色を生成するシリカをいい、その総量は、当該ヘテロポリ化合物の黄色の吸光度から求めることができる。本発明におけるアルカリイオン水には、そのpH値が13程度であるとき、100mg/L程度のイオン状シリカが存在している。
以上のような珪素体含有のアルカリイオン水は、それ自身で化粧料としての好適な効能を発揮する。具体的には、皮膚細胞には影響なく、皮膚の汚れ(皮膚あるいは皮膚の変質物、汗などの排泄物、老化した角質層(アカやフケ)など)だけを反応溶解する洗浄作用、肌をしっとりさせる保湿効果などを備えている。蕁麻疹などの発疹を緩和治癒する治療効果、アトピー性皮膚炎などの痒みを軽減する痒み軽減効果なども備えている。睡眠時に毛髪についた寝癖も、このアルカリイオン水を使えば、簡単に直すことができる。とくに、このアルカリイオン水が、経時的なpH値の劣化が殆ど無く、長期にわたって安定した効能を発揮することに着目すべきである。かくして、本発明の珪素体含有のアルカリイオン水は、それ自身で、化粧水、保湿水、化粧メイク落し、清拭水、痒み取り保湿水、くせ毛直し液、毛根部清浄剤および浴剤などとして好適に使用できる。
本発明の珪素体含有のアルカリイオン水が、以上のような各種効能を発揮する理由は定かでない。本発明者の推論としては、第1の洗浄作用は、アルカリイオン水に含まれる多量の水酸化物イオンが、電気的に皮膚の汚れと反応して汚れを浮かすことができることに拠ると考える。保湿効果については、電気分解処理により、水分子のクラスターが小さくなっており、皮膚に対する浸透性が向上したこと、およびミネラル分としての珪素体が、肌の弾力を向上させたことに拠る。治療効果や痒み軽減効果などは、痒みや蕁麻疹部位は電気的にプラス過剰となっており、そこに本発明のアルカリイオン水を使用すると、当該アルカリイオン水のマイナス電位で電気的に痒み部位等を中和できることに拠る。
pH値が安定するのは以下の理由に拠ると考える。すなわち、陰極の周辺で発生するH+ イオンが、水分子(H2 О)の酸素分子の酸素分子の外殻に取り付いて、安定したヒドロニウムイオン(H3 О+ )となり、これが珪酸に強固に保持されることによって、共存しているОH- イオンが安定化し、その結果、非常に高いpH値であっても劣化し難くなる。
珪素体含有のアルカリイオン水のみ、あるいは当該アルカリイオン水を精製水等で希釈して化粧料をつくる場合には、そのpH値は、11〜13程度であることが望ましい。pH値が11を下回ると、アルカリイオン水に含まれる水酸化物イオン量が少なくなり、当該アルカリイオンに由来する各種効能が良好に得られない。また、JIS K 0101に従って特定される化粧料に含まれる珪素体の総量が20mg/L以上、300mg/L以下(イオン状シリカの総量は、6mg/L以上、100mg/L以下)であることが望ましい。珪素体の総量が20mg/L以上を下回った場合、或いはイオン状シリカの総量が6mg/Lを下回ると、pH値の経時的な劣化が大きくなる不都合がある。
また本発明においては、珪素体含有のアルカリイオン水にアルコールなどの各種薬剤を添加して、これを化粧料とすることができる。このときの化粧料の具体例としては、先の化粧水、保湿水、化粧メイク落し、清拭水、痒み取り保湿水、くせ毛直し液、毛根部清浄剤、育毛剤、浴剤などに加えて、殺菌消毒液を挙げることができる。この殺菌消毒液によれば、アルカリイオン水の還元作用により、皮膚上に存在する菌の細胞壁を溶解させた状態で、アルコールの殺菌消毒作用が発揮されるので、今までアルコール単独では死滅させることができなかった芽胞菌に対しても、良好な殺菌消毒作用が得られる利点がある。化粧水等の場合には、清涼感の向上と、他の薬剤の溶剤としてアルコールが配合される。殺菌消毒液の場合には、安定化二酸化塩素水、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、ポビドンヨードなどから選択される1種または2種以上の公知の消毒剤を、1重量%以下の配合割合で添加することができる。アルコールを配合することにより、経時的なpH値の劣化をよく抑えることができることも、本発明者等は実験により確認している。
アルコール配合の化粧料の場合には、そのpH値は、11以上であることが望まれる。また、JIS K 0101に従って特定される化粧料に含まれる珪素体の総量が20mg/L以上、300mg/L以下(イオン状シリカの総量は、6mg/L以上、100mg/L以下)であることが望まれ、その理由は、先の珪素体含有のアルカリイオン水のみ、あるいは当該アルカリイオン水を精製水等で希釈してなる化粧料の場合と同等である。狭義の化粧料(化粧水、保湿水、化粧メイク落し、清拭水、痒み取り保湿水、くせ毛直し液、毛根部清浄剤、育毛剤、浴剤など)の場合には、アルコールの配合量は、10〜20重量%であることが望ましい。殺菌消毒液の場合には、アルコールの配合量は、50〜80重量%であることが望ましい。
(第1実施形態)
この第1実施形態では、化粧水、保湿水、メイク落し化粧水、痒み緩和保湿水、くせ毛直し水、頭髪毛根部洗浄水として、以下の実施例1〜4の4種の化粧料を作成した。
実施例1:珪素体含有物としての粘土鉱物の他に、天然海水塩をミネラル水に溶解し、これに対して複数回電気分解処理を施してpH12.5(試作短時間後)のアルカリイオン水(以下、このアルカリイオン水をAとする)を得て、これを実施例1に係る化粧料とした。実施例1に係る化粧料、すなわちアルカリイオン水AをJIS K 0101に基づいて測定した結果は表1のごとくであった。なお、この水質試験は大阪市立工業試験所に依頼した。
Figure 2008069180
比較例1として、珪素体を多量に含んでいることで知られるミネラル水「成羽の水」の水質を表2に示す。水質データは、メーカーデータによる。
Figure 2008069180
表1および表2より、本実施例に係る化粧料を構成するアルカリイオン水Aが、一般的なミネラル水に比べて、珪素体を多量((イオン状シリカ)+(溶存及びコロイド状シリカ)=230mg/L)に含んでいることがわかる。
この実施例1に係る化粧料を、21名のモニターに化粧水、保湿水、メイク落し化粧水、痒み緩和保湿水、くせ毛直し水、頭髪毛根部洗浄水などとして1ヶ月間使用してもらい、その効能についてアンケートに答えてもらった。その結果を表3に示す。
Figure 2008069180
表3より、実施例1に係る珪素体含有のアルカリイオン水Aからなる化粧料が、皮膚への水分の浸透性に優れており、化粧水および保湿水として好適なものであることがわかる。この化粧料は、アルコールなどを一切含まないものでありながら、清涼感(さわやかさ)があり、この点でも化粧水および保湿水として有用である。界面活性剤を一切含まないものでありながら、汚れや角質などがよく取れ、化粧水やメイク落し、頭皮毛根洗浄水としても好適に使用できる。痒み緩和保湿水としても好適であることがわかる。さらに、くせ毛直し効果も備えていることがわかる。また、12以上の高いpH値を持つものでありながら、皮膚刺激に関する苦情が一切なく、この点でも人体皮膚に使用される各種化粧料として、不都合無く使用できることが確認された。
以下の方法により、実施例2〜4に係る化粧料を得た。
実施例2:実施例1に係るアルカリイオン水(A)50%(重量%:以下も同様)と精製水50%とを混合して実施例2に係る化粧料を得た。この化粧料のpH値は12.4(作成直後)であり、化粧料に含まれる珪素体の総量は、115mg/Lであり、イオン状シリカの総量は、75mg/Lであった。
実施例3:実施例1に係るアルカリイオン水(A)33%と精製水67%とを混合して実施例3に係る化粧料を得た。この化粧料のpH値は12.3(試作短時間後)であった。
実施例4:実施例1に係るアルカリイオン水(A)10%と精製水90%とを混合して実施例4に係る化粧料を得た。この化粧料のpH値は11.7(試作短時間後)であった。この化粧料に含まれる珪素体の総量は、23mg/Lであり、イオン状シリカの総量は、8mg/Lであった。
これら実施例2〜4に係る化粧料についても、実施例1と同様に、モニターしてもらった。その結果、実施例1の場合と略同様の結果を得ることができた。以上の第1実施形態より、珪素体含有のアルカリイオン水自身が、化粧水や保湿水等の化粧料として、きわめて好適であることが確認できた。
なお、実施例1〜4とは別に、比較品としてpH値10.5程度の化粧料(珪素体の総量:2.3mg、イオン状シリカの総量:0.8mg)を実施例1に係るアルカリイオン水(A)を精製水で希釈して作成し、実施例1と同様の方法でモニターしてもらった。しかし、実施例1〜4ほどの良好な結果は得られなかった。
以上の実施例1〜4および比較品のモニター結果より、珪素体含有のアルカリイオン水のみ、あるいは当該アルカリイオン水を精製水等で希釈して化粧料を作成した場合には、そのpH値は11〜13の範囲にあることが、化粧料として好適であることがわかる。また、珪素体含有のアルカリイオン水のみ、あるいは当該アルカリイオン水を精製水等で希釈して化粧料を作成した場合には、当該化粧料に含まれる珪素体の総量は、20mg/L以上、300mg/L以下、イオン状シリカの総量は、6mg/L以上、100mg/L以下であることが好適であることが確認できた。
(第2実施形態)
以下に示す方法で、実施例5〜7に係るアルコール配合の化粧料を得た。
実施例5:実施例1に係るアルカリイオン水(A)(90%)と、無水エタノール(10%)とを混合して、実施例5に係る化粧料を作成した。この化粧料の作成直後のpH値は12.7であった。
実施例6:実施例1に係るアルカリイオン水(A)(80%)と、無水エタノール(20%)とを混合して、実施例6に係る化粧料を作成した。この化粧料の作成直後のpH値は12.6であった。
実施例7:実施例1に係るアルカリイオン水(A)(10%)と、無水エタノール(10%)と、精製水(80%)とを混合して、実施例7に係る化粧料を作成した。この化粧料の作成直後のpH値は12.0であった。
これら実施例5〜7の化粧料についても、実施例1の場合と同様に、モニターしてもらった。その結果、実施例1の場合と略同様の結果を得ることができ、従って、第2実施形態に係る珪素体含有のアルカリイオン水にアルコールを配合してなる化粧料が、化粧水等として好適に使用できることが確認された。
(第3実施形態)
以下に示す方法で、実施例8に係るアルコール配合の殺菌消毒液を得た。
実施例8:実施例1に係る珪素体含有のアルカリイオン水(A)(30%)と、無水エタノール(70%)とを混合して、実施例8に係る殺菌消毒液を作成した。この殺菌消毒液の作成直後のpH値は12.5であった。
本実施例に係る殺菌消毒液を、シャーレ内で培養させた芽胞菌(枯草菌)に対してスプレー塗布したのち、菌検出試験を行った。その結果、数分後には芽胞菌の99%以上が死滅していることが確認された。以上より、本実施例に係る殺菌消毒液が、今までアルコール単独では死滅させることができなかった芽胞菌に対しても、良好な殺菌消毒作用を発揮することが確認できた。
(第4実施形態)
以下に示す方法で、実施例9および10に係る海洋深層水配合の化粧料を得た。
実施例9:実施例1に係る珪素体含有のアルカリイオン水(A)(50%)と、高知県室戸沖で取水された海洋深層水を脱塩処理したもの(50%)とを混合して、実施例9に係る化粧料を作成した。この化粧料のpH値は11.7であった。
実施例10:実施例1の係る珪素体含有のアルカリイオン水(A)(10%)と、高知県室戸沖で取水された海洋深層水を脱塩処理したもの(90%)とを混合して、実施例10に係る化粧料を作成した。この化粧料のpH値は11.2であった。
これら実施例9および10に係る化粧料についても、実施例1と同様に、モニターしてもらった。その結果、実施例1の場合と略同様の結果を得ることができ、従って、この第3実施形態に係る珪素体含有のアルカリイオン水に海洋深層水を配合してなる化粧料が、第1実施形態の場合と同様に、化粧水等として好適に使用できることが確認された。
(第5実施形態)
以下に示す方法で、実施例11に係る化粧料を得た。
実施例11:珪素体含有物としての粘土鉱物の他に、食塩、ヨモギ乾燥抽出エキス、および鉱泉水を溶解した水を電気分解処理し、陰極側に得られたアルカリイオン水を実施例11に係る化粧料とした。この化粧料のpH値は、11.6であった。
この実施例11に係る化粧料を、18名のモニターに化粧水、保湿水、メイク落し化粧水、痒み緩和保湿水などとして1ヶ月使用してもらった。また、比較例2として、一般的なローションを1ヶ月間使用してもらった。モニター結果を表4に示す。
Figure 2008069180
表4より、実施例11に係る化粧料が、一般的なローションに比べて、潤い感に優れ、化粧水および保湿水として好適なものであることがわかる。界面活性剤を一切含まないものでありながら、汚れや角質などがよく取れ、化粧水やメイク落し化粧水としても好適に使用できる。痒みを除く効果や、蕁麻疹やニキビを治癒する効果に優れ、痒み緩和保湿水としてとくに好適であることがわかる。
(第6実施形態)
以下に示す方法で、実施例12および実施例13に係る増粘剤配合の化粧料を得た。
実施例12:実施例1に係るアルカリイオン水(A)(99.85%)と、増粘剤としてのカルボキシルビニールポリマー(和光純薬(株)製、ハイビスワコー)(0.15%)とを混合して、実施例12に係る化粧料を作成した。この化粧料は、医療心電計、低周波治療器などの通電性向上用の電極ジェル剤であり、粘度は、1000mPa・sであった。作成1ヵ月後のpH値は9.5であった。
実施例13:実施例1に係るアルカリイオン水(A)(99.70%)と、増粘剤としてのカルボキシルビニールポリマー(和光純薬(株)製、ハイビスワコー104)(0.30%)とを混合して、実施例13に係る化粧料を作成した。この化粧料は、頭皮や頭髪の清浄・保湿・痒み防止剤であり、粘度は54400mPa・sであった。作成1ヵ月後のpH値は7.5であった。
(第7実施形態)
以下に示す方法で、育毛剤として実施例14および15に係る化粧料を作成した。
実施例14:実施例1に係るアルカリイオン水(A)(89.8%)と、カルボキシルビニールポリマー(0.1%)と、無水エタノール(10%)と、酢酸dl−α−トコフェロール(ビタミンE:0.1%)とを混合して、実施例14に係る化粧料(育毛剤)を作成した。
実施例15:実施例1に係るアルカリイオン水(A)(50.0%)と、酢酸dl−α−トコフェロール(ビタミンE:0.1%)と、グリチルリチン酸ジカニウム(抗炎症作用:0.1%)と、ニンジンエキス(細胞賦活作用:0.1%)、ショウキョウチンキ(血行促進作用:0.1%)、センブリエキス(0.1%)無水エタノール(10%)、L−メントール(香料、清涼剤:0.05%)、アルギン酸ナトリウム(水溶性高分子育毛剤:0.1%)、カルボキシルビニールポリマー(水溶性高分子:0.1%)、ジプロピレングリコール(保湿剤:2%)、精製水(37.25%)とを混合して、本実施例に係る化粧料(育毛剤)を作成した。
比較例4:上述の実施例15に係る化粧料において、アルカリイオン水(A)の全てを精製水に代えて、比較例4に係る化粧料を作成した。すなわち、精製水の配合割合を87.25%として、化粧料を作成した。
25名のモニターに、実施例15および比較例4に係る化粧料を使って、毛根部の汚れや皮脂分などの拭き取り清浄テストを行ってもらった。モニター結果を表5に示す。なお、各化粧料はウエットティッシュに含浸させた形態として、頭髪右部分を実施例15に係る化粧料を含浸するウエットティッシュで、頭髪左部分を比較例4に係る化粧料を含浸するウエットティッシュで拭いてもらった。
Figure 2008069180
表5より、実施例15に係る化粧料を使えば、毛根部の汚れや皮脂分がよく取れることがわかる。育毛発毛効果についてはテスト中であるが、本実施例に係る化粧料を使えば、毛根部を清潔にすることができることより、新陳代謝がよくなることははっきりしており、育毛剤も添加されていることから、よい結果が得られるものと確信する。
次に、実施例1〜15および比較例3、4に係る化粧料のpH値の製造直後、または製造1ヵ月後〜1年後の経時変化を調べた。各化粧料は、常温で室内にて保存した。その結果を表6および表7に示す。
Figure 2008069180
Figure 2008069180
表6および表7より、本実施例1〜15に係る化粧料は、製造時または1ヶ月後のpH値は7.5〜12.5であった。数ヵ月後にはpH値は若干低下したものの、1年程度経過してもpH値にほとんど変化は見られなかった。従って、本実施例に係る化粧料が、電気分解処理によって得られたアルカリイオン水を含むものでありながら、pH値の経時的な劣化が少なく、長期にわたって、保湿性、洗浄性などのアルカリイオン水に由来する各種効能が安定に発揮されるものであることが確認できた。

Claims (2)

  1. 珪素体含有物が溶解された原料水に対して電気分解処理を施した際に、陰極側に生産される珪素体含有のアルカリイオン水と、アルコールとを配合してなる殺菌消毒剤であって、
    この殺菌消毒剤は、pH11以上、13以下のアルカリ性を示すものであり、
    JIS K 0101に従って特定される殺菌消毒剤に含まれるイオン状シリカと溶存及びコロイド状シリカの合計量で規定される珪素体の総量が、20mg/L以上、300mg/L以下の範囲に設定されており、しかも殺菌消毒剤に含まれるイオン状シリカの総量が、6mg/L以上、100mg/L以下の範囲に設定されていることを特徴とする殺菌消毒剤。
  2. 殺菌消毒剤におけるアルコールの配合量が50〜80重量%の範囲にある請求項1記載の殺菌消毒剤。
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Citations (3)

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JPH05279203A (ja) * 1992-03-31 1993-10-26 Taiyo Kagaku Co Ltd 海草抽出物の殺菌法
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