JP2008067849A - 歩行器及び歩行器の制御方法 - Google Patents

歩行器及び歩行器の制御方法 Download PDF

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國克 高瀬
Ko Matsuoka
航 松岡
Daisuke Nakaato
大輔 中後
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Abstract

【課題】上体の力及び脚力がほとんどない利用者に対しても起立・着座支援が可能であり、且つ、利用者にとって違和感のない支援が可能である歩行器を提供する。
【解決手段】キャスター4を有する歩行器本体2と、歩行器本体2に支持された起立・着座支援部10とを備え、起立・着座支援部10は、利用者の上半身を預けることができるパッド部17を有し、パッド部17が前後方向及び上下方向に前後用減速モータM1及び上下用減速モータM2の駆動力で移動できると共に、パッド部17の傾斜が傾斜用減速モータM3の駆動力で変更できるよう構成された。
【選択図】図1

Description

本発明は、座っている利用者が起きあがる際の起立支援機能と、立っている利用者が座る際の着座支援機能とを備えた歩行器及び歩行器の制御方法に関する。
歩行器は、脚力の衰えた高齢者や負傷者が脚力を腕の力で補うことによって歩行を可能とする機器であり、福祉施設や病院などで広く使用されている。脚力の衰えの激しい高齢者や負傷者が歩行器を使って歩行する際の問題として、歩行のために座っている状態から立ちる動作や、歩行後に立っている姿勢から座る動作ができない場合がある。そこで、起立支援機能と着座支援機能を備えた歩行器が従来より種々提案されている(特許文献1〜3参照)。
特許文献1に開示された歩行器は、歩行器本体に上下方向に伸縮自在な昇降筒を有し、この昇降筒に肘載置台が固定されている。利用者が両肘を肘固定台に載せ、昇降筒を上下動させることによって起立支援・着座支援を行うものである。
特許文献2に開示された歩行器は、前傾・後傾動作ができるベース部を有し、このベース部に取っ手と体幹支持部が設けられている。利用者が取っ手を手で握持し、且つ、体幹支持部で上体を保持した上体とし、この上体でベース部を前傾させたり、後傾させたりすることによって起立支援・着座支援を行うものである。
特許文献3に開示された歩行器は、使用者が足置きに足を載せると下降する膝受けを有する。利用者は、足置きに足を乗せ、下降した膝受けで膝を支持することによって起立・着座支援を行うものである。
特開2003−102795号公報 特許第2714617号公報 特開2004−8727号公報
しかしながら、特許文献1の歩行器では、利用者が両腕のみで体重を保持する必要があるため、上体が頑健な利用者でないと使用が難しい。又、肘固定台が直線上の軌跡でしか移動せず、健常者が立ち上がったり、座ったりする際の本来の姿勢移動と異なるため、利用者にとって違和感のある支援となる。
特許文献2の歩行器では、利用者が腕力のみならず相当程度の脚力も使用することになるため、脚力が相当程度ある利用者でないと使用が困難である。
特許文献3の歩行器では、通常の歩行器と比較して起立時と着座時に単に膝を支持する膝受けを有するのみであり、相当程度の腕力と脚力がないと使用が困難である。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、上体の力及び脚力がほとんどない利用者に対しても起立・着座支援が可能であり、且つ、利用者にとって違和感のない支援が可能である歩行器及び歩行器の制御方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、キャスターを有する歩行器本体と、前記歩行器本体に支持された起立・着座支援部とを備え、前記起立・着座支援部は、利用者の上半身を預けることができるパッド部を有し、前記パッド部が前後方向及び上下方向に駆動源の駆動力で移動できると共に、前記パッド部の傾斜が駆動源の駆動力で変更できるよう構成されたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の歩行器であって、前記パッド部は、人間の背中形状であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の歩行器であって、前記パッド部の両側には、一対の脇支持部が設けられたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3記載の歩行器であって、前記起立・着座支援部は、前記歩行器本体に着脱自在に設けられたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4記載の歩行器であって、前記起立・着座支援部は、4つのリンク部材が平行四辺形状に連結された4リンク機構を有し、前記4リンク機構の一つの連結部が移動しないベース関節部として構成され、ベース関節部の対角線上に位置する自由端関節部に一端が連結されたリンク部材の他端に前記パッド部が支持されたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載の歩行器であって、前記駆動源は、前記ベース関節部を支点として一方のリンク部材を回転させる前後用減速モータと、前記ベース関節部を支点として他方のリンク部材を回転させる上下用減速モータと、前記パッド部を前記リンク機構に対して回転させる傾斜用減速モータとから構成されたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の歩行器であって、前記パッド部の前後移動は、利用者の足の接地点近傍を中心に回転させることによって行うことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7記載の歩行器であって、前記前後用減速モータ、前記上下用減速モータ及び前記傾斜用減速モータは、所望の軌跡に沿って移動するようサーボ制御されたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6〜請求項8記載の歩行器であって、前記前後用減速モータ、前記上下用減速モータ及び前記傾斜用減速モータは、逆動性の無いものであることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項6〜請求項9記載の歩行器であって、前記前後用減速モータ、前記上下用減速モータ及び前記傾斜用減速モータは、直流電源からの電流を正逆方向に選択的に切り換え可能な各駆動回路によってそれぞれ駆動されたことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項6〜10記載の歩行器であって、起立支援モードと着座支援モードを選択できる支援選択操作部を有し、前記支援選択操作部によって各モードが選択されると、前記前後用減速モータ、前記上下用減速モータ及び前記傾斜用減速モータの各駆動回路をシーケンス制御して起立支援動作と着座支援動作を選択的に行わせたことを特徴とする。
請求項12の発明は、利用者の上半身を預けることができるパッド部と、前記パッド部を前後方向に移動する前後用駆動源と、前記パッド部を上下方向に移動する上下用駆動源と、前記パッド部の傾斜方向を変更する傾斜用駆動源とを有する起立・着座支援部を備え、起立支援時には、先ず、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源を駆動してパッド部を座った利用者の上半身にあてがう位置とし、次に、前記上下用駆動源を駆動して前記パッド部を少し上方に移動して利用者が少し腰を浮かせる状態とし、次に、前後用駆動源を駆動して前記パッド部を前方に移動して利用者の重心が足接地点の真上に来るようにし、次に、前記上下用駆動源を駆動して前記パッド部を上方に移動して利用者を立ち上がらせると共に前記傾斜用駆動源を駆動して前記パッド部の前傾を緩い方向に戻すよう制御することを特徴とする。
請求項13の発明は、利用者の上半身を預けることができるパッド部と、前記パッド部を前後方向に移動する前後用駆動源と、前記パッド部を上下方向に移動する上下用駆動源と、前記パッド部の傾斜方向を変更する傾斜用駆動源と、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記易者用駆動源の駆動をそれぞれ制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記パッド部が利用者の体形・身体条件に適合した軌道に沿って移動するように各駆動源の回転角度を時間の関数として記憶し、利用者の起立支援及び着座支援の所望の軌道情報を生成する軌道生成部と、前記軌道生成部が生成する軌跡情報値が入力されると、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源に付設された各回転角度・速度検出器からのフィードバック情報を利用して前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源を軌跡情報に基づいて駆動するサーブ制御部とを備えたことを特徴する。
請求項14の発明は、利用者の上半身を預けることができるパッド部と、前記パッド部を前後方向に移動する前後用駆動源と、前記パッド部を上下方向に移動する上下用駆動源と、前記パッド部の傾斜方向を変更する傾斜用駆動源と、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記易者用駆動源の駆動をそれぞれ制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記パッド部が利用者の体形・身体条件に適合した軌道に沿って移動するように各駆動源の回転角度を時間の関数として記憶し、利用者の起立支援及び着座支援の所望の軌道情報を生成する軌道生成部と、前記軌道生成部が生成する軌跡情報値が入力されると、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源に付設された各回転角度・速度検出器からのフィードバック情報を利用して前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源を軌跡情報に基づいて駆動するサーブ制御部とを備え、前記サーボ制御部は、各駆動源に付設した前記回転角度・速度検出器からフィードバックされる回転角度・速度情報を利用して、各駆動源の回転角度を、前記軌道生成部が与える目標軌道に一致するよう制御することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、利用者がパッド部に上体を預ける姿勢となり、この姿勢の状態でパッド部が移動することによって利用者を立ち上がり姿勢や着座姿勢に移行させるため、利用者は、上体の力及び脚力をほとんど使わない。従って、上体の力及び脚力がほとんどない利用者に対しても起立・着座支援が可能である。又、パッド部を前後方向及び上下方向に移動できると共にパッド部の傾斜角度を変更できるため、健常者が立ち上がったり、座ったりする動作に近い動作によって起立・着座支援ができ、利用者にとって違和感のない支援が可能である。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、利用者は人間の背中におぶさって支援を受けているような状態となるため、安心感のある支援を提供できる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、利用者が脇の下も支えてもらった状態で支援を受けるため、更に安心感のある支援を提供できる。
請求項4の発明によれば、起立・着座支援機能がない歩行器に変更でき、又、歩行器本体の交換が容易であるため、利用者の利便性が向上する。
請求項5の発明によれば、基部に据え付けた駆動源の回転のみで4リンク機構の平行四辺形の形状を変化させることができ、それによってパッド部の上下方向及び前後方向の移動が実現できる。
請求項6の発明によれば、パッド部の上下移動、パッド部の前後移動、パッド部の傾斜角度を別個独立に移動することができるため、利用者の体形、身体条件に合わせたパッド部の移動が可能である。
請求項7の発明によれば、パッド部の前後移動が足の接地点近傍を中心とする回転となり、簡単な操作で利用者の重心が足の接地点の真上に来るようにできるため、最適な立ち姿勢に支援できる。
請求項8の発明によれば、利用者の体形、身体条件に合わせてパッド部を所望の軌跡に沿って移動させることができるため、質の高い支援が可能である。
請求項9の発明によれば、各減速モータの駆動によって任意の位置及び姿勢とされたパッド部を当該位置及び当該姿勢に保つための保持手段が必要ない。
請求項10の発明によれば、歩行器を単一の直流電源で駆動できる。
請求項11の発明によれば、利用者は支援選択操作部で支援内容を選択するだけで、パッド部が所望の軌跡に沿って移動する。従って、簡単な操作のみで利用者の身体条件に適合した支援が可能である。
請求項12の発明によれば、健常者が立ち上がったり、座ったりする動作に近い動作によって起立・着座支援ができ、利用者にとって違和感のない支援が可能である。
請求項13の発明によれば、利用者の体形、パッド部を利用者の体形・身体条件に適合するよう自由に移動させることができ、しかも、パッド部の前後移動、上下移動及び傾斜角の変更がフィードバック制御によって正確にできるため、非常に質の高い支援が可能である。
請求項14の発明によれば、利用者の体形、パッド部を利用者の体形・身体条件に適合するよう自由に移動させることができ、しかも、パッド部の前後移動、上下移動及び傾斜角の変更がフィードバック制御によって正確にできるため、非常に質の高い支援が可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の一実施の形態を示し、図1は歩行器の斜視図、図2は起立・着座支援部を取り外した歩行器の斜視図、図3は各減速モータの駆動回路図、図4〜図9はそれぞれ起立支援過程の歩行器の側面図である。
図1に示すように、歩行器1は、歩行器本体2と歩行器本体2に着脱自在に取り付けされた起立・着座支援部10とから構成されている。
歩行器本体2は、U字状に折曲された水平フレーム3と、この水平フレーム3の下面の前後左右4箇所に固定された4つのキャスター4と、前記水平フレーム3の前部より上方に立設された左右一対の立設フレーム5,5と、各立設フレーム5,5の上端部に固定され、後方の水平方向に向かってそれぞれ配置された一対の取っ手部6,6ととから構成されている。一対の取っ手部6,6の高さ位置は、利用者Uが起立し、腕を下方に垂らした際の手の位置に設定されている。
起立・着座支援部10は、水平フレーム3に沿って前方を囲むように配置された前方保護プレート11を有する。この前方保護フレーム11の両端には柱状ブロック11a,11aが固定され、この一対の柱状ブロック11a,11aと一対の立設フレーム5,5の柱状ブロック5a,5aがネジ止めによって固定されている。つまり、起立・着座支援部10は、歩行器本体2に着脱自在に設けられており、双方の柱状ブロック11a,11a,5a,5a間のネジ止めを取り外すことによって、図2に示すように起立・着座支援部10を歩行器本体2から取り外すことができる。
起立・着座支援部10は、前方保護プレート11にそれぞれ固定され、同軸上に駆動軸(図示せず),(図示せず)が配置された前後用減速モータM1及び前後用減速モータM2と、前後用減速モータM1の駆動軸(図示せず)に一端が固定された第1リンク部材13と、上下用減速モータM2の駆動軸(図示せず)に一端が固定された第2リンク部材14と、この第2リンク部材14の他端に一端が連結され、第1リンク部材13に平行に配置された第3リンク部材15と、この第3リンク部材15の他端に連結され、第2リンク14に平行に配置され、且つ、中間位置に第1リンク部材13の他端が連結された第4リンク部材16と、この第4リンク部材16の他端に連結されたパッド部17と、このパッド部17と第4リンク部材16との連結軸を駆動軸(図示せず)とし、パッド部16の傾斜角を可変する傾斜用減速モータM3とから構成されている。
起立・着座支援部10は、第1〜第4リンク部材13〜16からなる4本のリンク部材が平行四辺形状に連結された4リンク機構R1を有し、4リンク機構R1は互いに対向配置されたリンク部材同士が平行状態を保持しつつ移動する。そして、4リンク機構R1の一つの連結部である駆動軸(図示せず),(図示せず)が移動しないベース関節部O1として構成され、ベース関節部O1の対角線上に位置する連結部が自由端関節部O2として構成されている。この自由端関節部O2に一端が連結された第4リンク部材16の他端にパッド部17が支持されている。
起立・着座支援部10の駆動源は、上記した3個の減速モータM1,M2,M3から成り、3個の減速モータM1,M2,M3は、パッド部17の前後移動、パッド部17の上下移動、パッド部17の傾斜角度の変更をそれぞれ担当する。具体的には、前後用減速モータM1は、ベース関節部O1を支点として第1リンク部材13をA矢印方向に揺動し、これによってパッド部17が前後方向に移動する。上下用減速モータM2は、ベース関節部O1を支点として第2リンク部材14をB矢印方向に揺動し、これによってパッド部17が上下方向に移動する。傾斜用減速モータM3は、駆動軸8をC矢印方向に回転し、これによって第4リンク部材16に対するパッド部17の転角度を変更する。
又、各減速モータM1,M2,M3は、内部に減速機構を内蔵する直流モータであり、減速機構は逆動性の無い構造となっている。
パッド部17は、その後面側に人間の背中形状部17aを有し、利用者Uは人間におぶさっている状態で上半身を預けることができる。パッド部17の両側には、利用者Uが脇の下を入れることができる一対の脇支持部18,18が設けられている。パッド部17の前面には、パッド部17を抱え込むようにした状態で握持できる一対の取っ手部19,19が設けられている。
次に、上記した各減速モータM1,M2,M3の駆動回路20を説明する。図3に示すように、各駆動回路20は、同一構成であり、直流電源21のプラス側が導かれたa端子と直流電源21のマイナス側が導かれたb端子とを選択端子とする第1リレーRL1と第2リレーRL2とを有し、双方のリレーRL1,RL2の共通端子c間に減速モータM1(又はM2又はM3)が接続されている。各リレーRL1,RL2は、リレー入力がオフ状態では、図3に示すようにa端子を選択し、リレー入力がオン状態ではb端子をそれぞれ選択するようになっている。尚、抵抗R1,R2は、印加電圧を調整するための抵抗である。
つまり、リレー入力がオフ状態では、第1リレーRL1及び第2リレーRL2は、図3に示すように、共にa端子を選択するため、減速モータM1(又はM2又はM3)は停止状態である。第1リレーRL1にオン入力されると、第1リレーRL1がb端子を選択するため、減速モータM1(又はM2又はM3)にD1方向の電流が流れて正転駆動される。第2リレーRL2にオン入力されると、第2リレーRL2がb端子を選択し、減速モータM1(又はM2又はM3)にD2方向の電流が流れて逆転駆動される。
次に、座った状態の利用者Uに対し起立支援を行う場合を説明する。パッド部17を座った利用者Uに対してあてがう位置とする。利用者Uは、図4に示すように、上体を前傾させ、脇の下に一対の脇支持部18,18を挿入し、且つ、手で一対の取っ手部19,19を握持する(座り状態)。
次に、上下用減速モータM2の駆動によって第2リンク部材14を図4のE矢印方向に揺動し、パッド部17の位置を少し上方に移動する。これにより、図5に示すように、利用者Uを座っていた場所より少し腰を浮かせた状態とする(中腰状態)。
次に、前後用減速モータM1の駆動によって第1リンク部材13を図5のF矢印方向に揺動し、パッド部17の位置を前方に移動する。これによって、図6に示すように、利用者Uの重心が足接地点の真上に来るようにする(前傾状態)。
次に、上下用減速モータM2の駆動によって第2リンク部材14を図6のE矢印方向に揺動し、パッド部17の位置を上方に移動する。又、パッド部17の上昇過程に際して、傾斜用減速モータM3の駆動によってパッド部17をG矢印方向に移動し、パッド部17の前傾を緩い方向に戻す。これによって、図7に示すように、利用者Uの上体を徐々に起こしつつ利用者を立ち上がらせる(立ち状態)。
このようにして立ち上がった利用者Uは、図8に示すように、パッド部17に上体を預け、且つ、手を起立・着座支援部10の取っ手部19,19から歩行器本体2の取っ手部6,6に持ち替えて歩行を行う。つまり、利用者Uの体重を脚以外の腹・胸部及び腕で分担させて歩行を行う。
ここで、利用者Uの身体状況や疲労度によりそれらの分担割合を調整できる。つまり、脚と腹・胸部の間の荷重の分担は、パッド部17の設定高さにより調整できる。胸部(脇の下)と腹部の荷重分担は、パッド部17の傾斜角度によって調整できる。又、利用者Uの上体は、腹部と胸(脇の下)でパッド部17に固定されるので、両手はフリーの状態にすることができる。
また、図9に示すように、利用者Uは、パッド部17を使用しないで、歩行器本体2の取っ手部6,6を手で掴んだ状態で歩行を行うこともできる。つまり、通常の歩行器のように体重を脚以外の腕にのみ分担させて歩行を行う。この場合には、図9に示すように、パッド部17が邪魔にならないように前方に収縮させた状態とすることが好ましい。
立ち上がった状態の利用者Uに対し着座支援を行う場合には、上記起立支援とほぼ逆の手順で行えば良い。
上記した起立・着座支援動作にあって、図4の座り状態、図5の中腰状態、図6の前傾状態、図7の立ち状態のパッド部17の前後・上下位置及び傾斜位置、つまり、各減速モータM1,M2,M3の回転位置をサーボ機構を用いて任意の位置に設定して制御するようにしても良い。このようにサーボ制御すれば、利用者Uの身体条件に合わせた支援が可能である。
以上、この実施の形態によれば、利用者Uがパッド部17に上体を預ける姿勢となり、この姿勢の上体でパッド部17が移動することによって利用者Uを立ち上がり姿勢や着座姿勢に移行させるため、利用者Uは、上体の力及び脚力をほとんど使わない。従って、上体の力及び脚力がほとんどない利用者に対しても起立・着座支援が可能である。又、パッド部17を前後方向及び上下方向に移動できると共にパッド部17の傾斜角度を変更できるため、健常者が立ち上がったり、座ったりする動作に近い動作によって起立・着座支援ができ、利用者にとって違和感のない支援が可能である。
この実施の形態では、パッド部17は、人間の背中形状部17aを有する。従って、利用者Uは人間の背中におぶさって支援を受けているような状態となるため、安心感のある支援を提供できる。
この実施の形態では、パッド部17の両側には、利用者Uが脇の下を入れることができる一対の脇支持部18,18が設けられている。従って、利用者Uは脇の下を支えてもらっている状態で支援を受けるため、更に安心感のある支援を提供できる。
この実施の形態では、起立・着座支援部10は、歩行器本体2に着脱自在に設けられている。従って、図2に示すように、起立・着座支援機能がない歩行器に変更でき、又、歩行器本体2の交換が可能であるため、利用者Uの利便性が向上する。
この実施の形態では、起立・着座支援部10は、4つのリンク部材13〜16が平行四辺形状に連結された4リンク機構R1を有し、4リンク機構R1の一つの連結部が移動しないベース関節部O1として構成され、ベース関節部O1の対角線上に位置する自由端関節部O2に一端が連結された第4リンク部材16の他端にパッド部17が支持されている。従って、4リンク機構R1の平行四辺形の形状を変化させることによってパッド部17の上下方向及び前後方向の移動が実現できる。
この実施の形態では、駆動源は、ベース関節部O1を支点として第1リンク部材13を回転させる前後用減速モータM1と、ベース関節部O1を支点として第2リンク部材14を回転させる上下用減速モータM2と、パッド部17をリンク機構R1に対して回転させる傾斜用減速モータM3とから構成されている。従って、パッド部17の上下移動、パッド部17の前後移動、パッド部17の傾斜角度を別個独立に移動することができるため、利用者Uの体形、身体条件に合わせたパッド部17の移動が可能である。
この実施の形態では、パッド部17の前後移動は、利用者Uの足の接地点近傍を中心に回転させることによって行うようになっている。従って、簡単な操作で利用者Uの重心が足の接地点の真上に来るようにできるため、最適な立ち姿勢に支援できる。
この実施の形態にあって、前後用減速モータM1、上下用減速モータM2及び傾斜用減速モータM3は、所望の軌跡に沿って移動させるべくサーボ制御することができる。このようにサーボ制御すれば、利用者の体形、身体条件に合わせてパッド部17を所望の軌跡に沿って移動させることができるため、質の高い支援が可能である。
この実施の形態では、前後用減速モータM1、上下用減速モータM2及び傾斜用減速モータM3は、逆動性の無い構造である。従って、各減速モータM1,M2,M3の駆動によって任意の位置及び姿勢とされたパッド部17を、当該位置及び当該姿勢に保つための保持手段が必要ない。
この実施の形態では、前後用減速モータM1、上下用減速モータM2及び傾斜用減速モータM3は、直流電源21からの電流を正逆方向に選択的に切り換え可能な各駆動回路20によってそれぞれ駆動されている。従って、歩行器1を直流電源21で駆動できる。
以上の実施の形態において、起立・着座支援の操作は、利用者Uが3つの減速モータM1,M2,M3の各リレーRL1,RL2のオンオフによって行うことができる。この操作は、介助者が行っても良い。
図10及び図11は上記実施の形態に係る歩行器の制御方法の第1変形例を示し、この第1変形例では歩行器の起立・着座支援部をシーケンス制御によって行う。
図10に示すように、歩行器は、支援選択操作部30と、この支援選択操作部30の出力が導かれる制御部31と、この制御部31によって制御される3つの駆動回路20,20,20と、この各駆動回路20によって駆動される前後用減速モータ(前後用駆動源)M1、上下用減速モータ(上下用駆動源)M2及び傾斜用減速モータ(傾斜用駆動源)M3と、各減速モータM1,M2,M3に付設された7つのリミットスイッチ32−1,32−2,33−1,33−2,33−3,34−1,34−2とを備えている。
支援選択操作部30は、歩行器の利用者が容易に操作できる位置に設けられている。支援選択操作部30は、スタンドアップボタン30aとシットダウンボタン30aを有する。スタンドアップボタン30aを押下することによって起立支援モードを選択できる。シットダウンボタン30bを押下することによって着座支援モードを選択できる。
制御部31は、図11に示す姿勢情報に基づいて3つの駆動回路20,20,20を制御する。図11の姿勢情報は、利用者の支援姿勢を座り状態(図4参照)、中腰状態(図5参照)、前傾状態(図6参照)、立ち状態(図7参照)に区分し、それぞれの状態に対応する各減速モータM1,M2,M3の駆動軸の回転角θ11〜θ32の情報である。これらの数値は、各利用者の身体条件によって定まるパラメータである。制御部31の制御内容は、下記に詳説する。
各駆動回路20は、上記した実施の形態のもの(図3参照)と同一構成であり、制御回路31からの第1リレーRL1と第2リレーRL2へのオン・オフ入力制御によって制御される。
各リミットスイッチ32−1,32−2,33−1,33−2,33−3,34−1,34−2は、各減速モータ20の駆動軸の回転角が上記した数値θ11〜θ32となると、「0」から「1」に変化し、この出力情報S11〜S32が制御部31に出力される。
次に、制御部31の制御内容を説明する。制御部31は、各駆動回路20の第1リレーRL1及び第2リレーRL2を次の論理式に従って制御することによって起立・着座支援動作を実行する。
前後用減速モータM1については、RL1=(−S12)∩S22∩Sta、RL2=S11∩(−S22)∩Sitの論理式で制御する。
上下用減速モータM2については、RL1={(−S12)∩(−S22)∩Sta}∪{S12∩S22∩(−S23)∩Sta}、RL2={(−S11)∩S21∩Sit}∪{S12∩S22∩Sit}の論理式で制御する。
傾斜用減速モータM3については、RL1=S12∩(−S32)∩Sta、RL2=S31∩Sitの論理式で制御する。
ここで、「∩」は論理積、「∪」は論理和であり、(−S)は「S」の否定であり、第1リレーRL1、第2リレーRL2が「1」のときにオン信号を出力することを意味する。Sta、Sitはスタンドアップボタン30a、シットダウンボタン30bが押下されたときに「1」となる。
スタンドアップボタン30aが押下されて起立支援モードが選択された場合を例に具体的に説明する。座り状態(S11〜S32=0)でスタンドアップボタン30aが押下されると(Sta=1)、上下用減速モータM2用の駆動回路20の第1リレーRL1がオンとなり、中腰状態(S22=0)となったところでオフとなる。ここで、前後用減速モータM1用の駆動回路20の第1リレーRL1がオンになり、前傾状態(S12=0)でオフとなる。ここで、再び上下用減速モータM2の駆動回路20の第1リレーRL1がオンとなり、立ち状態(−S23=0)でオフとなる。前傾状態では、同時に傾斜用モータM3用の駆動回路20の第1リレーRL1がオンとなり、立ち状態(−S32=0)でオフとなる。以上により、起立・着座支援部は、θ12、θ23、θ32の立ち状態に達する。尚、シットダウンボタン30bが押下されて着座支援モードが選択された場合には、Sit=1として各減速モータM1,M2,M3をシーケンス制御する。
以上説明したように、第1変形例では、起立支援モードと着座支援モードに選択できる支援選択操作部30を有し、支援選択操作部30によって各モードを選択すると、前後用減速モータM1、上下用減速モータM2及び傾斜用減速モータM3の各駆動回路20をシーケンス制御して起立支援動作と着座支援動作を選択的に行わせる。従って、利用者は支援選択操作部30で支援内容を選択するだけで、パッド部を所望の軌跡に沿って移動する。従って、簡単な操作のみで利用者の身体条件に適合した支援が可能である。
図12は上記実施の形態に係わる歩行器の歩行方法の第2変形例を示す。この第2変形例では歩行器の起立・着座支援部を高精度のサーボ制御で行う。つまり、上記実施の形態では減速モータのオンオフ制御を基本としているが、この実施の形態では利用者の体形、身体条件に合わせてパッド部を更に高い精度で所望の軌道に沿って移動させるものである。以下、説明する。
図12に示すように、歩行器は、支援選択操作部40と、この支援選択操作部40の出力が導かれる制御部50と、制御部50によって駆動制御される前後用減速モータ(前後用駆動源)M1、上下用減速モータ(上下用駆動源)M2及び傾斜用減速モータ(傾斜用駆動源)M3とを備えている。
支援選択操作部40は、前記第1変形例と同様に、スタンドアップボタン40aとシットダウンボタン40aを有する。スタンドアップボタン40aを押下することによって起立支援モードを選択できる。シットダウンボタン40bを押下することによって着座支援モードを選択できる。
制御部50は、パッド部が利用者の体形・身体条件に適合した軌道に沿って移動するように各減速モータM1,M2,M3の回転角度を時間の関数として記憶し、利用者の起立支援及び着座支援の所望の軌道情報を生成する軌道生成部41と、この軌道生成部41が生成する角度目標値が入力され、前後用減速モータM1、上下用減速モータM2及び傾斜用減速モータM3に付設された3つの回転角度・速度検出器43,44,45からのフィードバック情報によって前後用減速モータM1、上下用減速モータM2及び傾斜用減速モータM3の駆動を制御するサーボ制御部42,42,42とから構成されている。
そして、支援選択操作部40のスタンドアップボタン40aが押下されると、軌道生成部41は回転角度の目標軌道を時間の関数として各サーボ制御部42,42,42に出力する。支援選択操作部40のシットダウンボタン40bが押下されると、軌道生成部41は、回転角度の目標軌道を時間的に逆向きとした時間の関数として各サーボ制御部42,42,42に出力する。
各サーボ制御部42,42,42は、減速モータM1,M2,M3に付設した回転角度・速度検出器43,44,45からフィードバックされる回転角度・速度情報を利用して、各減速モータM1,M2,M3の回転角度を、軌道生成部41が与える目標軌道に一致するよう制御する。
この第2変形例によれば、利用者の体形、パッド部を利用者の体形・身体条件に適合するよう自由に移動させることができ、しかも、パッド部の前後移動、上下移動及び傾斜角の変更がフィードバック制御によって正確にできるため、非常に質の高い支援が可能である。
本発明の一実施形態を示し、歩行器の斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、起立・着座支援部を取り外した歩行器の斜視図である。 本発明の一実施の形態を示し、各減速モータの駆動回路図である。 本発明の一実施の形態を示し、起立支援過程中の座り状態の側面図である。 本発明の一実施の形態を示し、起立支援過程中の中腰状態の側面図である。 本発明の一実施の形態を示し、起立支援過程中の前傾状態の側面図である。 本発明の一実施の形態を示し、起立支援過程中の立ち状態の側面図である。 本発明の一実施の形態を示し、起立支援部を使った歩行状態の側面図である。 本発明の一実施の形態を示し、歩行器本体を使った歩行状態の側面図である。 歩行器の制御方法の第1変形例を示し、歩行器の概略回路ブロック図である。 歩行器の制御方法の第1変形例を示し、支援時の利用者の姿勢と各減速モータの回転角度との対応関係を示す図である。 歩行器の制御方法の第2変形例を示し、歩行器の概略回路ブロック図である。
符号の説明
1 歩行器
2 歩行器本体
4 キャスター
10 起立・着座支援部
13 第1リンク部材
14 第2リンク部材
15 第3リンク部材
16 第4リンク部材
17 パッド部
17a 背中形状部
18 脇支持部
21 直流電源
30 支援選択操作部
41 軌道生成部
42 サーボ制御部
43,44,45 回転角度・速度検出器
50 制御部
R1 4リンク機構
M1 前後用減速モータ(駆動源、前後用駆動源)
M2 上下用減速モータ(駆動源、上下用駆動源)
M3 傾斜用減速モータ(駆動源、傾斜用駆動源)
O1 ベース関節部
O2 自由端関節部
U 利用者

Claims (14)

  1. キャスターを有する歩行器本体と、前記歩行器本体に支持された起立・着座支援部とを備え、
    前記起立・着座支援部は、利用者の上半身を預けることができるパッド部を有し、前記パッド部が前後方向及び上下方向に駆動源の駆動力で移動できると共に、前記パッド部の傾斜が駆動源の駆動力で変更できるよう構成されたことを特徴とする歩行器。
  2. 請求項1記載の歩行器であって、
    前記パッド部は、人間の背中形状であることを特徴とする歩行器。
  3. 請求項1又は請求項2記載の歩行器であって、
    前記パッド部の両側には、一対の脇支持部が設けられたことを特徴とする歩行器。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の歩行器であって、
    前記起立・着座支援部は、前記歩行器本体に着脱自在に設けられたことを特徴とする歩行器。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の歩行器であって、
    前記起立・着座支援部は、4つのリンク部材が平行四辺形状に連結された4リンク機構を有し、前記4リンク機構の一つの連結部が移動しないベース関節部として構成され、ベース関節部の対角線上に位置する自由端関節部に一端が連結されたリンク部材の他端に前記パッド部が支持されたことを特徴とする歩行器。
  6. 請求項5記載の歩行器であって、
    前記駆動源は、前記ベース関節部を支点として一方のリンク部材を回転させる前後用減速モータと、前記ベース関節部を支点として他方のリンク部材を回転させる上下用減速モータと、前記パッド部を前記リンク機構に対して回転させる傾斜用減速モータとから構成されたことを特徴とする歩行器。
  7. 請求項6記載の歩行器であって、
    前記パッド部の前後移動は、利用者の足の接地点近傍を中心に回転させることによって行うことを特徴とする歩行器。
  8. 請求項6記載の歩行器であって、
    前記前後用減速モータ、前記上下用減速モータ及び前記傾斜用減速モータは、所望の軌跡に沿って移動するようサーボ制御されたことを特徴とする歩行器。
  9. 請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載の歩行器であって、
    前記前後用減速モータ、前記上下用減速モータ及び前記傾斜用減速モータは、逆動性の無いものであることを特徴とする歩行器。
  10. 請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載の歩行器であって、
    前記前後用減速モータ、前記上下用減速モータ及び前記傾斜用減速モータは、直流電源からの電流を正逆方向に選択的に切り換え可能な各駆動回路によってそれぞれ駆動されたことを特徴とする歩行器。
  11. 請求項6〜10のいずれか一項に記載のいずれか一項にの歩行器であって、
    起立支援モードと着座支援モードを選択できる支援選択操作部を有し、前記支援選択操作部によって各モードが選択されると、前記前後用減速モータ、前記上下用減速モータ及び前記傾斜用減速モータの各駆動回路をシーケンス制御して起立支援動作と着座支援動作を選択的に行わせたことを特徴とする歩行器。
  12. 利用者の上半身を預けることができるパッド部と、前記パッド部を前後方向に移動する前後用駆動源と、前記パッド部を上下方向に移動する上下用駆動源と、前記パッド部の傾斜方向を変更する傾斜用駆動源と、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記易者用駆動源の駆動をそれぞれ制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、起立支援モード時には、先ず、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源を駆動してパッド部を座った利用者の上半身にあてがう位置とし、次に、前記上下用駆動源を駆動して前記パッド部を少し上方に移動して利用者が少し腰を浮かせる状態とし、次に、前後用駆動源を駆動して前記パッド部を前方に移動して利用者の重心が足接地点の真上に来るようにし、次に、前記上下用駆動源を駆動して前記パッド部を上方に移動して利用者を立ち上がらせると共に前記傾斜用駆動源を駆動して前記パッド部の前傾を緩い方向に戻すよう制御し、
    着座支援モード時には、前記した起立支援時とほぼ逆の動作となるよう制御することを特徴とする歩行器の制御方法。
  13. 利用者の上半身を預けることができるパッド部と、前記パッド部を前後方向に移動する前後用駆動源と、前記パッド部を上下方向に移動する上下用駆動源と、前記パッド部の傾斜方向を変更する傾斜用駆動源と、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記易者用駆動源の駆動をそれぞれ制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記パッド部が利用者の体形・身体条件に適合した軌道に沿って移動するように各駆動源の回転角度を時間の関数として記憶し、利用者の起立支援及び着座支援の所望の軌道情報を生成する軌道生成部と、前記軌道生成部が生成する軌跡情報値が入力されると、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源に付設された各回転角度・速度検出器からのフィードバック情報を利用して前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源を軌跡情報に基づいて駆動するサーブ制御部とを備えたことを特徴する歩行器。
  14. 利用者の上半身を預けることができるパッド部と、前記パッド部を前後方向に移動する前後用駆動源と、前記パッド部を上下方向に移動する上下用駆動源と、前記パッド部の傾斜方向を変更する傾斜用駆動源と、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記易者用駆動源の駆動をそれぞれ制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記パッド部が利用者の体形・身体条件に適合した軌道に沿って移動するように各駆動源の回転角度を時間の関数として記憶し、利用者の起立支援及び着座支援の所望の軌道情報を生成する軌道生成部と、前記軌道生成部が生成する軌跡情報値が入力されると、前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源に付設された各回転角度・速度検出器からのフィードバック情報を利用して前記前後用駆動源、前記上下用駆動源及び前記傾斜用駆動源を軌跡情報に基づいて駆動するサーブ制御部とを備え、
    前記サーボ制御部は、各駆動源に付設した前記回転角度・速度検出器からフィードバックされる回転角度・速度情報を利用して、各駆動源の回転角度を、前記軌道生成部が与える目標軌道に一致するよう制御することを特徴とする歩行器の制御方法。
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