JP3088406B2 - 椅子等の座部起動装置 - Google Patents
椅子等の座部起動装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般の椅子、車椅
子、洋式トイレ等の座部を起動する椅子等の座部起動方
法及びこの方法を実施する装置に関し、更に詳細に述べ
ると、下半身が衰弱していたり障害がある高齢者、身体
障害者等が使用するのに好適な椅子等の座部起動装置に
関するものである。
子、洋式トイレ等の座部を起動する椅子等の座部起動方
法及びこの方法を実施する装置に関し、更に詳細に述べ
ると、下半身が衰弱していたり障害がある高齢者、身体
障害者等が使用するのに好適な椅子等の座部起動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から椅子等の座部を調節する種々の
装置が提案されている。最も典型的なものは、椅子等の
座部の高さを調節する装置である(例えば、特開昭48
−82547号、特開昭59−141944号及び特表
平2−503060号公報参照)。しかし、これらの装
置は、使用者の身長に応じて座部の高さを調節する機能
を有しているにすぎない。
装置が提案されている。最も典型的なものは、椅子等の
座部の高さを調節する装置である(例えば、特開昭48
−82547号、特開昭59−141944号及び特表
平2−503060号公報参照)。しかし、これらの装
置は、使用者の身長に応じて座部の高さを調節する機能
を有しているにすぎない。
【0003】一方、単に身長に応じて座部が昇降するの
みでは、使用者が座部に安定に着座することができない
ので、これを改善するために、高さに応じて座部の傾斜
を調節することができるようにした装置が提案されてい
る(例えば、特開平1−64607号及び特開平3−2
44411号公報参照)。これらの装置は、身長に応じ
て座部の高さを調節すると、座部の傾斜が適度に調節さ
れる。
みでは、使用者が座部に安定に着座することができない
ので、これを改善するために、高さに応じて座部の傾斜
を調節することができるようにした装置が提案されてい
る(例えば、特開平1−64607号及び特開平3−2
44411号公報参照)。これらの装置は、身長に応じ
て座部の高さを調節すると、座部の傾斜が適度に調節さ
れる。
【0004】しかし、これらの装置は、身長に応じて座
部の高さを調節すると、使用者が安定して着座すること
ができる傾きを座部に付与するように機能するだけであ
り、従って、使用者がこの椅子等から起立したり、この
椅子等に着座したりする際に、使用者に大きな負担をか
けることなく起立や着座を容易にする機能を有してはい
ない。
部の高さを調節すると、使用者が安定して着座すること
ができる傾きを座部に付与するように機能するだけであ
り、従って、使用者がこの椅子等から起立したり、この
椅子等に着座したりする際に、使用者に大きな負担をか
けることなく起立や着座を容易にする機能を有してはい
ない。
【0005】通常、椅子から起立する際には、次の動作
が連続して行われる。 (1)膝を立てる。 (2)背筋を伸ばす。 (3)上体を前傾させる。 (4)膝を中心にして腰を楕円軌道を描きながら持ち上
げる。 (5)足首を中心にして膝を伸ばす。 (6)体を前傾させて座部から離れる。 また、椅子に着座する際には、この逆の動作が連続して
行われる。
が連続して行われる。 (1)膝を立てる。 (2)背筋を伸ばす。 (3)上体を前傾させる。 (4)膝を中心にして腰を楕円軌道を描きながら持ち上
げる。 (5)足首を中心にして膝を伸ばす。 (6)体を前傾させて座部から離れる。 また、椅子に着座する際には、この逆の動作が連続して
行われる。
【0006】しかし、この起立動作や着座動作は、足
腰、背筋に大きな負担をかけ、このため、特に下半身が
衰弱している高齢者や下半身に障害を有する障害者に
は、これらの動作は大きな負担となるため、これらの動
作に介護を必要とし、一方介護人にもその介護時に足
腰、背筋に大きな負担をかけ、介護人の腰痛を誘発する
虞がある。
腰、背筋に大きな負担をかけ、このため、特に下半身が
衰弱している高齢者や下半身に障害を有する障害者に
は、これらの動作は大きな負担となるため、これらの動
作に介護を必要とし、一方介護人にもその介護時に足
腰、背筋に大きな負担をかけ、介護人の腰痛を誘発する
虞がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、椅子等の使用者が椅子等から起立する動作
を介護を必要とすることなく自立で行うことができるよ
うにした椅子等の座部起動装置を提供することにある。
する課題は、椅子等の使用者が椅子等から起立する動作
を介護を必要とすることなく自立で行うことができるよ
うにした椅子等の座部起動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題解決
手段は、使用者が座る座部を有する椅子等の座部に昇降
を含む運動を起こす椅子等の座部起動装置において、座
部の昇降と傾斜との組み合わせ運動を付与する座部可動
支持手段と、この座部可動支持手段を駆動する駆動手段
とから成り、この駆動手段は、使用者が起立しようとす
るときには座部の前部の上昇運動につれて座部の後部が
前部よりも徐々に高くなって使用者の腰を持ち上げ次い
で膝を伸ばして使用者に自動起立運動を付与するように
座部可動支持手段を駆動し、且つ座部の昇降及び傾斜運
動中に座部の前部の前進運動を抑制する座部前進運動抑
制手段を更に備え、この座部前進運動抑制手段は、座部
の前部の側面又は座部の前部に接続されたリンクアーム
の前端と椅子等の側板との間に設けられたガイド手段ま
たは基端が基台に固定されピストンロッドが座部の前部
下面に枢動自在に支持された前部油圧シリンダから成っ
ていることを特徴とする椅子等の座部起動装置を提供す
ることにある。
手段は、使用者が座る座部を有する椅子等の座部に昇降
を含む運動を起こす椅子等の座部起動装置において、座
部の昇降と傾斜との組み合わせ運動を付与する座部可動
支持手段と、この座部可動支持手段を駆動する駆動手段
とから成り、この駆動手段は、使用者が起立しようとす
るときには座部の前部の上昇運動につれて座部の後部が
前部よりも徐々に高くなって使用者の腰を持ち上げ次い
で膝を伸ばして使用者に自動起立運動を付与するように
座部可動支持手段を駆動し、且つ座部の昇降及び傾斜運
動中に座部の前部の前進運動を抑制する座部前進運動抑
制手段を更に備え、この座部前進運動抑制手段は、座部
の前部の側面又は座部の前部に接続されたリンクアーム
の前端と椅子等の側板との間に設けられたガイド手段ま
たは基端が基台に固定されピストンロッドが座部の前部
下面に枢動自在に支持された前部油圧シリンダから成っ
ていることを特徴とする椅子等の座部起動装置を提供す
ることにある。
【0009】本発明の第2の課題解決手段は、第1の課
題解決手段による椅子等の座部起動装置であって、座部
可動支持手段は、座部の下方に設けられ各対毎に相互に
枢動自在に結合された2つのリンクアームを含むリンク
機構から成り、このリンク機構の2つのリンクアームの
前端は、昇降運動のみを行うように支持され、2つのリ
ンクアームの一方のリンクアームの上側後端は座部の後
部を傾斜運動しつつ昇降するように座部の後部に摺動自
在に係合され、他方のリンクアームの下側後端は水平運
動するように支持され、且つ座部の後部に摺動自在に係
合するリンクアームは、略「く」字形に屈曲して座部が
水平状態にある状態でリンクアームに係合する部分より
も後方の部分は上向きに後方に傾斜して延びていること
を特徴とする椅子等の座部起動装置を提供することにあ
る。
題解決手段による椅子等の座部起動装置であって、座部
可動支持手段は、座部の下方に設けられ各対毎に相互に
枢動自在に結合された2つのリンクアームを含むリンク
機構から成り、このリンク機構の2つのリンクアームの
前端は、昇降運動のみを行うように支持され、2つのリ
ンクアームの一方のリンクアームの上側後端は座部の後
部を傾斜運動しつつ昇降するように座部の後部に摺動自
在に係合され、他方のリンクアームの下側後端は水平運
動するように支持され、且つ座部の後部に摺動自在に係
合するリンクアームは、略「く」字形に屈曲して座部が
水平状態にある状態でリンクアームに係合する部分より
も後方の部分は上向きに後方に傾斜して延びていること
を特徴とする椅子等の座部起動装置を提供することにあ
る。
【0010】このように、座部の昇降運動と傾斜運動と
を相互に連係制御して使用者が起立しようとするときに
は座部の前部の上昇運動につれて座部の後部が前部より
も徐々に高くなって使用者の腰を持ち上げ次いで膝を伸
ばして使用者に自動起立運動を付与するように座部の上
昇運動と傾斜運動とを連係制御すると、使用者は、椅子
の座部の起動によって補助されながら椅子からの起立を
自動的に行うことができ、従って使用者の足腰や背筋に
大きな負担がかかることなく、下半身が衰弱している高
齢者や下半身に障害がある障害者でも他人の介護を必要
とすることなく、自力で起立することができる。
を相互に連係制御して使用者が起立しようとするときに
は座部の前部の上昇運動につれて座部の後部が前部より
も徐々に高くなって使用者の腰を持ち上げ次いで膝を伸
ばして使用者に自動起立運動を付与するように座部の上
昇運動と傾斜運動とを連係制御すると、使用者は、椅子
の座部の起動によって補助されながら椅子からの起立を
自動的に行うことができ、従って使用者の足腰や背筋に
大きな負担がかかることなく、下半身が衰弱している高
齢者や下半身に障害がある障害者でも他人の介護を必要
とすることなく、自力で起立することができる。
【0011】また、使用者の起立、着座時の座部の昇降
及び傾斜運動中にガイド手段又は前部油圧シリンダによ
って座部の前部の前後方向の運動が抑制されていると、
起立時に座部が前進して膝が押されることがなく、着座
時に座部が後退して使用者の尻が座部から滑り落ちるこ
とがなく、自動起立及び自動着座を安定して行うことが
できる。
及び傾斜運動中にガイド手段又は前部油圧シリンダによ
って座部の前部の前後方向の運動が抑制されていると、
起立時に座部が前進して膝が押されることがなく、着座
時に座部が後退して使用者の尻が座部から滑り落ちるこ
とがなく、自動起立及び自動着座を安定して行うことが
できる。
【0012】座部可動支持手段が座部の下方に設けられ
各対毎に相互に枢動自在に結合された2つのリンクアー
ムを含むリンク機構から成っている形態である場合に、
このリンクアームは、略「く」字形に屈曲して座部が水
平状態にある状態でリンクアームに係合する部分よりも
後方の部分は上向きに後方に傾斜して延びていると、座
部の昇降運動に対する傾斜運動の度合いを大きくするこ
とができるため、自動起立及び自動着座を迅速に行うこ
とができる上に、傾斜運動を付与するリンクアームの占
拠空間の前後方向の寸法を小さくすることができるの
で、椅子等の寸法の大型化を回避することができる。
各対毎に相互に枢動自在に結合された2つのリンクアー
ムを含むリンク機構から成っている形態である場合に、
このリンクアームは、略「く」字形に屈曲して座部が水
平状態にある状態でリンクアームに係合する部分よりも
後方の部分は上向きに後方に傾斜して延びていると、座
部の昇降運動に対する傾斜運動の度合いを大きくするこ
とができるため、自動起立及び自動着座を迅速に行うこ
とができる上に、傾斜運動を付与するリンクアームの占
拠空間の前後方向の寸法を小さくすることができるの
で、椅子等の寸法の大型化を回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に述べると、本発明の方法を実施する装置の基
本的な原理が図1乃至図6に示されている。本発明は、
典型的には、以下の本発明の実施の形態で例示的に述べ
る椅子に適用されるが、使用者が座る座部を有し、使用
者がこの座部から起立したり座部に着座したりする他の
形態のもの、例えば、車椅子、洋式便器等の他の適宜の
物品にも同様に適用することができる。
して詳細に述べると、本発明の方法を実施する装置の基
本的な原理が図1乃至図6に示されている。本発明は、
典型的には、以下の本発明の実施の形態で例示的に述べ
る椅子に適用されるが、使用者が座る座部を有し、使用
者がこの座部から起立したり座部に着座したりする他の
形態のもの、例えば、車椅子、洋式便器等の他の適宜の
物品にも同様に適用することができる。
【0014】特に、図4乃至図6に示すように、本発明
の原理は、使用者10が座る座部12を有する椅子14
について述べると、使用者10が起立しようとするとき
には座部12の上昇運動につれて座部12の後部12b
が前部12aよりも徐々に高くなって使用者10の腰1
0Aを持ち上げ次いで膝10Bを伸ばすように使用者1
0に自動起立運動を付与し、また使用者10が着座しよ
うとするときには使用者10がほぼ立ったままの状態で
上昇傾斜位置にある座部12に腰を当てた後、座部12
の下降運動につれて座部12の後部12bが前部12a
の高さに徐々に近づいて使用者10の腰10Aを下げ次
いで膝10Bを折り曲げて使用者10に自動着座運動を
付与するように座部12の昇降運動と傾斜運動とを連係
制御することにある。
の原理は、使用者10が座る座部12を有する椅子14
について述べると、使用者10が起立しようとするとき
には座部12の上昇運動につれて座部12の後部12b
が前部12aよりも徐々に高くなって使用者10の腰1
0Aを持ち上げ次いで膝10Bを伸ばすように使用者1
0に自動起立運動を付与し、また使用者10が着座しよ
うとするときには使用者10がほぼ立ったままの状態で
上昇傾斜位置にある座部12に腰を当てた後、座部12
の下降運動につれて座部12の後部12bが前部12a
の高さに徐々に近づいて使用者10の腰10Aを下げ次
いで膝10Bを折り曲げて使用者10に自動着座運動を
付与するように座部12の昇降運動と傾斜運動とを連係
制御することにある。
【0015】本発明のこの原理を具体化する装置16
は、図1乃至図3に示すように、椅子14の座部12の
昇降と傾斜との組み合わせ運動を付与する座部可動支持
手段18と、この座部可動支持手段18の昇降運動と傾
斜運動とを連係制御しつつ座部可動支持手段18を駆動
する座部駆動手段20とから成っている。
は、図1乃至図3に示すように、椅子14の座部12の
昇降と傾斜との組み合わせ運動を付与する座部可動支持
手段18と、この座部可動支持手段18の昇降運動と傾
斜運動とを連係制御しつつ座部可動支持手段18を駆動
する座部駆動手段20とから成っている。
【0016】座部可動支持手段18は、図1乃至図3の
形態では、基台22上に座部12に昇降運動と傾斜運動
とを付与するパンダグラフ状のリンク機構24から成っ
ているが、後に述べるように、流体シリンダ等の直線ア
クチュエータから成っていてもよい。また、駆動手段2
0は、本発明の原理に基づいて使用者10に自動起立運
動や自動着座運動を付与するように座部可動支持手段1
6を連係制御するが、その詳細は具体的な座部可動支持
手段18に応じてその動作と共に述べる。
形態では、基台22上に座部12に昇降運動と傾斜運動
とを付与するパンダグラフ状のリンク機構24から成っ
ているが、後に述べるように、流体シリンダ等の直線ア
クチュエータから成っていてもよい。また、駆動手段2
0は、本発明の原理に基づいて使用者10に自動起立運
動や自動着座運動を付与するように座部可動支持手段1
6を連係制御するが、その詳細は具体的な座部可動支持
手段18に応じてその動作と共に述べる。
【0017】座部可動支持手段18のリンク機構24
は、座部12の下方の両側に設けられた1対のリンク機
構部分24A、24Bから成り、各対のリンク機構部分
24A、24Bは、ピボット軸26によって相互に枢動
自在に結合された2つのリンクアーム28、30を含
む。
は、座部12の下方の両側に設けられた1対のリンク機
構部分24A、24Bから成り、各対のリンク機構部分
24A、24Bは、ピボット軸26によって相互に枢動
自在に結合された2つのリンクアーム28、30を含
む。
【0018】このリンク機構部分24A、24Bの2つ
のリンクアーム28、30のうち一方のリンクアーム2
8の前端28aは、例えば図7(A)に示すように、基
台22のブラケット32にピン34によって枢動自在に
支持され、他方のリンクアーム30の前端30aは、図
7(B)に示すように、座部12と共に昇降運動のみを
行うように座部12の前部12aのブラケット36にピ
ン38によって枢動自在に支持されている。
のリンクアーム28、30のうち一方のリンクアーム2
8の前端28aは、例えば図7(A)に示すように、基
台22のブラケット32にピン34によって枢動自在に
支持され、他方のリンクアーム30の前端30aは、図
7(B)に示すように、座部12と共に昇降運動のみを
行うように座部12の前部12aのブラケット36にピ
ン38によって枢動自在に支持されている。
【0019】また、一方のリンクアーム28の後方部分
28bは、座部12の後部12bを傾斜運動しつつ昇降
するように座部12の後部12bを摺動自在に支持し、
他方のリンクアーム30の後端30bは、水平運動する
ように基台22上に摺動自在に支持されている。図8
(A)に示すように、座部12の後部12bは、リンク
アーム28の後方部分28b上を滑らかに摺動するキャ
スタ40を有し、また図8(B)に示すように、リンク
アーム30の後端30bは、基台22上を滑らかに摺動
するキャスタ42を有する。尚、図9及び図10に示す
ように、基台22は、その左右の縁にキャスター42を
案内するガイドレール23、23’を有する。
28bは、座部12の後部12bを傾斜運動しつつ昇降
するように座部12の後部12bを摺動自在に支持し、
他方のリンクアーム30の後端30bは、水平運動する
ように基台22上に摺動自在に支持されている。図8
(A)に示すように、座部12の後部12bは、リンク
アーム28の後方部分28b上を滑らかに摺動するキャ
スタ40を有し、また図8(B)に示すように、リンク
アーム30の後端30bは、基台22上を滑らかに摺動
するキャスタ42を有する。尚、図9及び図10に示す
ように、基台22は、その左右の縁にキャスター42を
案内するガイドレール23、23’を有する。
【0020】図2及び図3から解るように、使用者10
が着座していて座部12がほぼ水平な状態では、一方の
リンクアーム28の後方部分28bは、座部12の後部
12bよりも後方に延びている。この延長後方部分28
bは、リンクアーム28の後端28cが上昇するように
駆動されると、座部12の後部12bが前部12aより
も高く持ち上がるように座部12の後部12bが摺動す
るのを許す機能を有する。尚、図1、図9及び図10に
示すように、左右の対のリンクアーム28と28の後端
間及びリンクアーム30と30の後端間は、それぞれ連
結アーム44、46によって相互に連結されている。
が着座していて座部12がほぼ水平な状態では、一方の
リンクアーム28の後方部分28bは、座部12の後部
12bよりも後方に延びている。この延長後方部分28
bは、リンクアーム28の後端28cが上昇するように
駆動されると、座部12の後部12bが前部12aより
も高く持ち上がるように座部12の後部12bが摺動す
るのを許す機能を有する。尚、図1、図9及び図10に
示すように、左右の対のリンクアーム28と28の後端
間及びリンクアーム30と30の後端間は、それぞれ連
結アーム44、46によって相互に連結されている。
【0021】リンク機構24のリンクアーム28は、図
2の形態では、直線状であるが、図3の形態では、略
「く」の字形に屈曲している。従って、図3の形態で
は、リンクアーム28は、座部12が水平状態にある状
態でこのリンクアーム28に係合する部分よりも後方の
アーム部分は上向きに後方に傾斜して延びていることに
なる。このリンクアーム28の傾斜している後方部分2
8bは、図2の直線状のリンクアーム28を用いる場合
よりも、座部12の上昇距離に対する傾斜の度合いが大
きくなるので有利であり、これは後に動作説明を共に詳
細に述べる。
2の形態では、直線状であるが、図3の形態では、略
「く」の字形に屈曲している。従って、図3の形態で
は、リンクアーム28は、座部12が水平状態にある状
態でこのリンクアーム28に係合する部分よりも後方の
アーム部分は上向きに後方に傾斜して延びていることに
なる。このリンクアーム28の傾斜している後方部分2
8bは、図2の直線状のリンクアーム28を用いる場合
よりも、座部12の上昇距離に対する傾斜の度合いが大
きくなるので有利であり、これは後に動作説明を共に詳
細に述べる。
【0022】座部駆動手段20は、図9及び図10に示
すように、リンク機構22のリンクアーム28、30を
駆動して座部に本発明の原理に基づく組み合わせ運動を
付与する駆動源48を含み、図9の形態では、駆動源4
8は、電動モータ50とその駆動系統52とから成る電
気駆動源48Aであり、また図10の形態では、駆動源
48は、油圧シリンダ54とその駆動系統56とから成
る流体駆動源48Bである。後に述べるように、駆動源
48は、連結アーム44を水平に進退する形態であり、
図9及び図10では、図面が複雑になるのを避けるた
め、リンクアーム28、30が省略されていて基台22
のガイドレール23、23’と連結アーム44とピボッ
ト軸26のみが示されている。
すように、リンク機構22のリンクアーム28、30を
駆動して座部に本発明の原理に基づく組み合わせ運動を
付与する駆動源48を含み、図9の形態では、駆動源4
8は、電動モータ50とその駆動系統52とから成る電
気駆動源48Aであり、また図10の形態では、駆動源
48は、油圧シリンダ54とその駆動系統56とから成
る流体駆動源48Bである。後に述べるように、駆動源
48は、連結アーム44を水平に進退する形態であり、
図9及び図10では、図面が複雑になるのを避けるた
め、リンクアーム28、30が省略されていて基台22
のガイドレール23、23’と連結アーム44とピボッ
ト軸26のみが示されている。
【0023】電気駆動源48Aは、図示の形態では、2
つの電動モータ50を有し、これらの電動モータ50
は、連結アーム44に取付けられた螺環58に螺合する
螺桿60に接続され、従って電動モータ50が正回転す
ると、螺桿60を正回転して連結アーム44を前進運動
し、電動モータ50が逆回転すると、螺桿60も逆回転
して連結アーム44を後退運動する。
つの電動モータ50を有し、これらの電動モータ50
は、連結アーム44に取付けられた螺環58に螺合する
螺桿60に接続され、従って電動モータ50が正回転す
ると、螺桿60を正回転して連結アーム44を前進運動
し、電動モータ50が逆回転すると、螺桿60も逆回転
して連結アーム44を後退運動する。
【0024】電気駆動源48Aの駆動系統52は、例え
ば、手動スイッチ62A又はフートスイッチ62Bの形
態のスイッチ62と2つの電気モータ50を同期回転し
その回転速度を制御するコントローラ64とかとから成
っている。スイッチ62は、起立側と着座側とで相互に
逆向きに操作される切り替え型スイッチであり、その操
作方向に応じて電気モータ50を正逆回転する。
ば、手動スイッチ62A又はフートスイッチ62Bの形
態のスイッチ62と2つの電気モータ50を同期回転し
その回転速度を制御するコントローラ64とかとから成
っている。スイッチ62は、起立側と着座側とで相互に
逆向きに操作される切り替え型スイッチであり、その操
作方向に応じて電気モータ50を正逆回転する。
【0025】流体駆動源48Bの油圧シリンダ54のピ
ストンロッド54aは、連結アーム44に接続され、油
圧シリンダ54が伸長すると、連結アーム44は前進運
動し、逆に油圧シリンダ54が収縮すると、連結アーム
44は後退運動する。
ストンロッド54aは、連結アーム44に接続され、油
圧シリンダ54が伸長すると、連結アーム44は前進運
動し、逆に油圧シリンダ54が収縮すると、連結アーム
44は後退運動する。
【0026】流体駆動源48Bの駆動系統56は、電気
モータ66によって駆動されるコンプレッサ68によっ
て油圧シリンダ54の油圧を吸排する油圧回路70を含
み、更に、同様に、手動スイッチ72A又はフートスイ
ッチ72Bの形態のスイッチ72と電動モータ66の回
転速度等を制御するコントローラ74とから成ってい
る。スイッチ72は、同様に、起立側と着座側とで相互
に逆向きに操作される切り替え型スイッチであり、その
操作方向に応じて油圧回路70を切り替えて油圧シリン
ダ54を伸縮する。尚、電動モータ66は常に同じ方向
に回転する。
モータ66によって駆動されるコンプレッサ68によっ
て油圧シリンダ54の油圧を吸排する油圧回路70を含
み、更に、同様に、手動スイッチ72A又はフートスイ
ッチ72Bの形態のスイッチ72と電動モータ66の回
転速度等を制御するコントローラ74とから成ってい
る。スイッチ72は、同様に、起立側と着座側とで相互
に逆向きに操作される切り替え型スイッチであり、その
操作方向に応じて油圧回路70を切り替えて油圧シリン
ダ54を伸縮する。尚、電動モータ66は常に同じ方向
に回転する。
【0027】図9の電気駆動源48Aのスイッチ62が
起立側又は着座側に切り替えられると、電動モータ50
は、この切り替えによって正回転又は逆回転してリンク
機構24を起立側に上昇傾斜したり、着座側に下降傾斜
したりするようになっている。一方、流体駆動源48B
のスイッチ72も、起立側又は着座側に切り替えられる
ようになっているが、この場合には、先に述べたよう
に、電動モータ66の回転方向は同じであり、油圧回路
70は、このスイッチ72の切り替えによって流体(油
圧)の流れ方向が逆転するようになっている。即ち、ス
イッチ72が起立側に閉じられると、油圧回路70は、
油圧シリンダ54が伸長するように油圧が供給され、ま
たスイッチ72が着座側に切り替えられると、油圧回路
70は、油圧シリンダ54が収縮するように油圧が供給
される。
起立側又は着座側に切り替えられると、電動モータ50
は、この切り替えによって正回転又は逆回転してリンク
機構24を起立側に上昇傾斜したり、着座側に下降傾斜
したりするようになっている。一方、流体駆動源48B
のスイッチ72も、起立側又は着座側に切り替えられる
ようになっているが、この場合には、先に述べたよう
に、電動モータ66の回転方向は同じであり、油圧回路
70は、このスイッチ72の切り替えによって流体(油
圧)の流れ方向が逆転するようになっている。即ち、ス
イッチ72が起立側に閉じられると、油圧回路70は、
油圧シリンダ54が伸長するように油圧が供給され、ま
たスイッチ72が着座側に切り替えられると、油圧回路
70は、油圧シリンダ54が収縮するように油圧が供給
される。
【0028】本発明の座部起動装置16は、座部可動支
持手段18による座部12の昇降及び傾斜運動中に座部
12の前部12aが前進運動するのを抑制する座部前進
運動抑制手段76を更に備えている。この座部前進運動
抑制手段76は、図示の形態では、図11に示すよう
に、座部12の前部12aに接続されたリンクアーム3
0の前端30aと椅子の側板フレーム78との間に設け
られたガイド手段80から成っている。
持手段18による座部12の昇降及び傾斜運動中に座部
12の前部12aが前進運動するのを抑制する座部前進
運動抑制手段76を更に備えている。この座部前進運動
抑制手段76は、図示の形態では、図11に示すよう
に、座部12の前部12aに接続されたリンクアーム3
0の前端30aと椅子の側板フレーム78との間に設け
られたガイド手段80から成っている。
【0029】このガイド手段80は、図11(A)及び
図11(B)に示すように、リンクアーム30の前端に
取付けられて側方に突出するガイドボール82と側板フ
レーム78に設けられガイドボール82が摺動自在に係
入する案内溝84とから成っている。案内溝84は、リ
ンクアーム30の前端30aが昇降する範囲にわたって
形成され、この案内溝84の上端と下端(いずれも図示
せず)とはリンクアーム30の前端30aの昇降範囲を
規制する。
図11(B)に示すように、リンクアーム30の前端に
取付けられて側方に突出するガイドボール82と側板フ
レーム78に設けられガイドボール82が摺動自在に係
入する案内溝84とから成っている。案内溝84は、リ
ンクアーム30の前端30aが昇降する範囲にわたって
形成され、この案内溝84の上端と下端(いずれも図示
せず)とはリンクアーム30の前端30aの昇降範囲を
規制する。
【0030】次に、本発明の座部起動装置16を備えた
椅子14の動作を図4乃至図6を参照して述べる。尚、
図4乃至図6では、座部可動支持手段18が図3の形態
である場合を示しており、座部駆動手段20は図9の電
気駆動源48Aの形態である場合を例にとって動作説明
する。先ず、図4に示すように、使用者10が座部12
に着座している状態から起立しようとする際に、スイッ
チ62を起立側に閉じる。この場合、手動スイッチ62
Aを閉じてもよいし、フートスイッチ62Bを閉じても
よい。
椅子14の動作を図4乃至図6を参照して述べる。尚、
図4乃至図6では、座部可動支持手段18が図3の形態
である場合を示しており、座部駆動手段20は図9の電
気駆動源48Aの形態である場合を例にとって動作説明
する。先ず、図4に示すように、使用者10が座部12
に着座している状態から起立しようとする際に、スイッ
チ62を起立側に閉じる。この場合、手動スイッチ62
Aを閉じてもよいし、フートスイッチ62Bを閉じても
よい。
【0031】スイッチ62を起立側に閉じると、電動モ
ータ50は正方向に同期回転し、これに伴って左右の螺
桿60が正方向に同期回転するので、螺桿60に螺合し
ている螺環58が図9の右方に前進し、連結アーム46
を介してリンクアーム30の後端30bを前進する。従
って、1対のリンク機構24のリンクアーム28、30
のピボット軸26が徐々に上昇しつつリンクアーム28
の前端28aとリンクアーム30の後端との間隔が徐々
に狭まる。
ータ50は正方向に同期回転し、これに伴って左右の螺
桿60が正方向に同期回転するので、螺桿60に螺合し
ている螺環58が図9の右方に前進し、連結アーム46
を介してリンクアーム30の後端30bを前進する。従
って、1対のリンク機構24のリンクアーム28、30
のピボット軸26が徐々に上昇しつつリンクアーム28
の前端28aとリンクアーム30の後端との間隔が徐々
に狭まる。
【0032】このようにして、パンタグラフ状のリンク
機構24のリンクアーム28、30の上端、即ちリンク
アーム28の後端28cとリンクアーム30の前端30
aとが上昇する。一方、座部12の前部12aはリンク
アーム30の前端に枢支され、また座部12の後部12
bはリンクアーム28の後方部分28bにキャスタ40
を介して摺動自在に支持されているので、座部12はそ
の前部12aが徐々に上昇しつつ後部12bがリンクア
ーム28、30間の間隔が小さくなるにつれて前部12
aよりも更に大きく上昇し、座部12に前方に向けて下
向きの傾斜運動が付与される。
機構24のリンクアーム28、30の上端、即ちリンク
アーム28の後端28cとリンクアーム30の前端30
aとが上昇する。一方、座部12の前部12aはリンク
アーム30の前端に枢支され、また座部12の後部12
bはリンクアーム28の後方部分28bにキャスタ40
を介して摺動自在に支持されているので、座部12はそ
の前部12aが徐々に上昇しつつ後部12bがリンクア
ーム28、30間の間隔が小さくなるにつれて前部12
aよりも更に大きく上昇し、座部12に前方に向けて下
向きの傾斜運動が付与される。
【0033】従って、座部12は、図5及び図6に示す
ように、上昇運動と前部が下向きとなる傾斜運動との組
み合わせの運動を受ける。この運動は、使用者10に自
動起立作用を付与するが、この作用を使用者10の体の
動きと関連して以下に更に詳細に述べる。
ように、上昇運動と前部が下向きとなる傾斜運動との組
み合わせの運動を受ける。この運動は、使用者10に自
動起立作用を付与するが、この作用を使用者10の体の
動きと関連して以下に更に詳細に述べる。
【0034】図4に示す着座位置から座部12が徐々に
上昇しつつその後部12bが前部12aよりも高くなる
ように傾斜すると、先ず、図5に示すように、使用者1
0は、前屈みになりながら腰10Aが持ち上げられる。
座部12の上昇運動と傾斜運動とが更に進行すると、使
用者10の腰10Aが膝10Bよりも上昇して膝10B
が着座時の直角の状態から徐々に大きな角度となるよう
に伸ばされる。
上昇しつつその後部12bが前部12aよりも高くなる
ように傾斜すると、先ず、図5に示すように、使用者1
0は、前屈みになりながら腰10Aが持ち上げられる。
座部12の上昇運動と傾斜運動とが更に進行すると、使
用者10の腰10Aが膝10Bよりも上昇して膝10B
が着座時の直角の状態から徐々に大きな角度となるよう
に伸ばされる。
【0035】使用者10の体重が足裏にかかるまで膝が
伸ばされると、使用者10は腰10Aや膝10Bに大き
な負担をかけることなく、自立して座部12から離れる
ように起立することができる。即ち、座部12の上昇運
動と前方下向きの傾斜運動との組み合わせは、使用者1
0の腰10Aの上昇につれて膝10Bを立てつつ上体を
前傾させる(図5参照)。座部12が更に傾斜しながら
上昇すると、膝10Bを中心にして腰10Aが楕円軌道
を描きながら持ち上げられ、足首10Dを中心にして膝
10Bを伸ばす(図6参照)。使用者10は、この状態
から背筋10Cを伸ばしつつ上体を前傾させて座部12
から離れて起立することができる。
伸ばされると、使用者10は腰10Aや膝10Bに大き
な負担をかけることなく、自立して座部12から離れる
ように起立することができる。即ち、座部12の上昇運
動と前方下向きの傾斜運動との組み合わせは、使用者1
0の腰10Aの上昇につれて膝10Bを立てつつ上体を
前傾させる(図5参照)。座部12が更に傾斜しながら
上昇すると、膝10Bを中心にして腰10Aが楕円軌道
を描きながら持ち上げられ、足首10Dを中心にして膝
10Bを伸ばす(図6参照)。使用者10は、この状態
から背筋10Cを伸ばしつつ上体を前傾させて座部12
から離れて起立することができる。
【0036】座部12が最終起立位置に達すると、電動
モータ50は自動的に停止し、この座部12は最終起立
位置に維持される。従って、使用者10が次に着座する
ことができる状態に待機している。
モータ50は自動的に停止し、この座部12は最終起立
位置に維持される。従って、使用者10が次に着座する
ことができる状態に待機している。
【0037】次に、使用者10が着座しようとするとき
には、座部12は使用者10が座部12から離れて起立
する際の位置(最終起立位置)のままであり、使用者1
0は立ったままの状態で座部12に腰をあてがった後、
スイッチ62を着座側に閉じる。スイッチ62が閉じる
と、今度は、電動モータ50は逆回転し、螺桿60に螺
合している螺環58が図9の左方に後退し、連結アーム
46を介してリンクアーム30の後端30bを後退す
る。従って、1対のリンク機構24のリンクアーム2
8、30のピボット軸26が徐々に下降しつつリンクア
ーム28の前端28aとリンクアーム30の後端との間
隔が徐々に広まる。
には、座部12は使用者10が座部12から離れて起立
する際の位置(最終起立位置)のままであり、使用者1
0は立ったままの状態で座部12に腰をあてがった後、
スイッチ62を着座側に閉じる。スイッチ62が閉じる
と、今度は、電動モータ50は逆回転し、螺桿60に螺
合している螺環58が図9の左方に後退し、連結アーム
46を介してリンクアーム30の後端30bを後退す
る。従って、1対のリンク機構24のリンクアーム2
8、30のピボット軸26が徐々に下降しつつリンクア
ーム28の前端28aとリンクアーム30の後端との間
隔が徐々に広まる。
【0038】このようにして、パンタグラフ状のリンク
機構24のリンクアーム28、30の上端、即ちリンク
アーム28の後端28cとリンクアーム30の前端30
aとが下降する。従って、座部12は、リンクアーム2
8の後方部分28bの下降につれてその傾斜に沿って下
方に摺動するので、後部12bは前部12aよりも大き
く下降し、座部12が水平状態になるように戻りながら
下降する。
機構24のリンクアーム28、30の上端、即ちリンク
アーム28の後端28cとリンクアーム30の前端30
aとが下降する。従って、座部12は、リンクアーム2
8の後方部分28bの下降につれてその傾斜に沿って下
方に摺動するので、後部12bは前部12aよりも大き
く下降し、座部12が水平状態になるように戻りながら
下降する。
【0039】従って、座部12は、図5及び図6とは逆
に、下降運動と前後がほぼ同じ高さとなる傾斜戻り運動
との組み合わせの運動を受ける。この運動は、使用者1
0に自動着座作用を付与し、これは自動起立作用の逆と
なり、腰が下がると共に膝を曲げ体重が徐々に足を介し
た床上から腰10Aを介した座部12上に移って自動的
に着座することができる。
に、下降運動と前後がほぼ同じ高さとなる傾斜戻り運動
との組み合わせの運動を受ける。この運動は、使用者1
0に自動着座作用を付与し、これは自動起立作用の逆と
なり、腰が下がると共に膝を曲げ体重が徐々に足を介し
た床上から腰10Aを介した座部12上に移って自動的
に着座することができる。
【0040】注目すべきことであるが、図3の形態の座
部起動装置16は、リンクアーム28の後方部分28b
が後方に向けて上方に傾斜して延びているので、リンク
アーム28の後方部分28bが上昇すると、図2の形態
の装置のように後方部分28bが水平に延びている場合
に比べて後方部分12bに係合している座部12の後部
12bが上昇する割合が大きく、従って自動起立作用が
一層効率的に行われることである。
部起動装置16は、リンクアーム28の後方部分28b
が後方に向けて上方に傾斜して延びているので、リンク
アーム28の後方部分28bが上昇すると、図2の形態
の装置のように後方部分28bが水平に延びている場合
に比べて後方部分12bに係合している座部12の後部
12bが上昇する割合が大きく、従って自動起立作用が
一層効率的に行われることである。
【0041】尚、上記の動作説明では、着座動作も椅子
14の座部12の下降運動と傾斜戻り運動との助けを受
けて行うようにしたが、起立動作のみを座部12の上昇
傾斜運動の助けを受けながら行い、着座は、椅子14の
座部12をほぼ水平な下降位置にある通常の椅子と同様
の動作で行ってもよい。
14の座部12の下降運動と傾斜戻り運動との助けを受
けて行うようにしたが、起立動作のみを座部12の上昇
傾斜運動の助けを受けながら行い、着座は、椅子14の
座部12をほぼ水平な下降位置にある通常の椅子と同様
の動作で行ってもよい。
【0042】本発明の装置の具体例を述べると、図2に
おいて、座部12が図4の実線で示す最終着座位置にあ
る際に、リンクアーム28の前端28aの固定枢支位置
をAとし、リンクアーム30の後端30bの当初の位置
をBとし、その前進位置をB’とし、またリンクアーム
28に座部12の後部12bが載っている当初の位置を
Cとし、その上昇位置をC’とし、リンクアーム30の
前端30aの当初の位置をDとし、その上昇位置をD’
とする。
おいて、座部12が図4の実線で示す最終着座位置にあ
る際に、リンクアーム28の前端28aの固定枢支位置
をAとし、リンクアーム30の後端30bの当初の位置
をBとし、その前進位置をB’とし、またリンクアーム
28に座部12の後部12bが載っている当初の位置を
Cとし、その上昇位置をC’とし、リンクアーム30の
前端30aの当初の位置をDとし、その上昇位置をD’
とする。
【0043】着座時のリンク機構24の高さとなるAD
間の距離L1を40cm、AB間の距離L2を60cm
とすると、リンクアーム30の後端30bが位置Bから
リンクアーム28の前端28a、即ち点Aに向けて20
cm前進して位置B’となると、リンクアーム30の前
端30aは、位置Dから位置D’で20cm上昇する。
一方、リンクアーム28が座部12に係合している位置
Cは、位置C’へ40cm以上上昇する。このため、使
用者の腰は、足元から80cm以上持ち上げられること
になり、使用者は自力で起立し易い状態となる。
間の距離L1を40cm、AB間の距離L2を60cm
とすると、リンクアーム30の後端30bが位置Bから
リンクアーム28の前端28a、即ち点Aに向けて20
cm前進して位置B’となると、リンクアーム30の前
端30aは、位置Dから位置D’で20cm上昇する。
一方、リンクアーム28が座部12に係合している位置
Cは、位置C’へ40cm以上上昇する。このため、使
用者の腰は、足元から80cm以上持ち上げられること
になり、使用者は自力で起立し易い状態となる。
【0044】次に、図3において、A、B、C、D及び
C’、D’を図2と同じ位置を表しているものとし、着
座時のAD間の距離L1を40cm、AB間の距離L2
を60cmとすると、リンクアーム30の後端30bが
位置Bからリンクアーム28の前端28a、即ち点Aに
向けて10cm前進して位置B’となると、リンクアー
ム30の前端30aは、位置Dから位置D’で12cm
上昇する。一方、リンクアーム28が座部12に係合し
ている位置Cは、位置C’へ30cm以上上昇する。こ
のため、使用者の腰は、足元から70cm以上持ち上げ
られることになり、使用者は同様に自力で起立し易い状
態となる。
C’、D’を図2と同じ位置を表しているものとし、着
座時のAD間の距離L1を40cm、AB間の距離L2
を60cmとすると、リンクアーム30の後端30bが
位置Bからリンクアーム28の前端28a、即ち点Aに
向けて10cm前進して位置B’となると、リンクアー
ム30の前端30aは、位置Dから位置D’で12cm
上昇する。一方、リンクアーム28が座部12に係合し
ている位置Cは、位置C’へ30cm以上上昇する。こ
のため、使用者の腰は、足元から70cm以上持ち上げ
られることになり、使用者は同様に自力で起立し易い状
態となる。
【0045】次に、図6において、A、B、C、D及び
C’、D’を図2及びず3と同じ位置を表しているもの
とし、着座時のAD間の距離L1を30cm、AB間の
距離L2を50cmとすると、リンクアーム30の後端
30bが位置Bからリンクアーム28の前端28a、即
ち点Aに向けて10cm前進して位置B’となると、リ
ンクアーム30の前端30aは、位置Dから位置D’で
12cm上昇する。一方、リンクアーム28が座部12
に係合している位置Cは、位置C’へ30cm以上上昇
する。このため、使用者の腰は、足元から60cm以上
持ち上げられることになり、使用者は自力で起立し易い
状態となる。
C’、D’を図2及びず3と同じ位置を表しているもの
とし、着座時のAD間の距離L1を30cm、AB間の
距離L2を50cmとすると、リンクアーム30の後端
30bが位置Bからリンクアーム28の前端28a、即
ち点Aに向けて10cm前進して位置B’となると、リ
ンクアーム30の前端30aは、位置Dから位置D’で
12cm上昇する。一方、リンクアーム28が座部12
に係合している位置Cは、位置C’へ30cm以上上昇
する。このため、使用者の腰は、足元から60cm以上
持ち上げられることになり、使用者は自力で起立し易い
状態となる。
【0046】注目すべきことは、本発明の座部起動装置
16は、座部12が昇降傾斜運動して使用者10に自動
起立作用及び自動着座作用を付与する際に、座部12の
前端は、昇降運動するのみであって座部12の傾斜運動
によって前進運動が付加されることがないことである。
これは、既に述べた座部前進運動抑制手段76であるリ
ンクアーム30の前端のガイド手段80によって行われ
る。この座部12の前部12aの前進運動抑制は、自動
起立時には座部12の前部12aの前進によって使用者
10の自動起立運動に反する膝10Bを折り曲げるよう
に膝10Bを押す動きを防止する機能を有する。また、
自動起立時に座部12の前進運動がないことは自動着座
時に座部12が後退運動することもなく、これは、自動
着座時に座部12の前部12aが後退して使用者10の
腰10Aが座部12から滑り落ちるのを防止する機能を
も付与する。
16は、座部12が昇降傾斜運動して使用者10に自動
起立作用及び自動着座作用を付与する際に、座部12の
前端は、昇降運動するのみであって座部12の傾斜運動
によって前進運動が付加されることがないことである。
これは、既に述べた座部前進運動抑制手段76であるリ
ンクアーム30の前端のガイド手段80によって行われ
る。この座部12の前部12aの前進運動抑制は、自動
起立時には座部12の前部12aの前進によって使用者
10の自動起立運動に反する膝10Bを折り曲げるよう
に膝10Bを押す動きを防止する機能を有する。また、
自動起立時に座部12の前進運動がないことは自動着座
時に座部12が後退運動することもなく、これは、自動
着座時に座部12の前部12aが後退して使用者10の
腰10Aが座部12から滑り落ちるのを防止する機能を
も付与する。
【0047】本発明の他の実施の形態が図12及び図1
3に示されており、この実施の形態では、椅子14は、
座部12に自由に角度調節することができる背当て86
を有し、また図1乃至図11の実施の形態の側板フレー
ム78に代えて椅子本体のまわりに箱状フレーム88を
有し、その前半部の上縁88aが腕支持用アーム90を
兼ねているのが示されている。従って、使用者が起立す
る際に、使用者は腕支持用アーム90に手をあてがいな
がら一層容易に起立することができる。また、背当て8
6は、特に図13(C)に示すように、座部12の後端
付近に設けられた長孔12cに係入する係合輪92を含
み、従って背当て86は、座部12の上昇傾斜運動につ
れて一緒に前方に傾くことなくほぼ垂直状態を維持した
ままにすることができる(図13(A)及び図13
(B)参照)。尚、起立動作時に箱状の側板フレーム7
8と座部12との間にできる隙間は、蛇腹状の部材で覆
うことができる。尚、図13(C)において符号94
は、背当て86の背面に設けられた緩衝パッドであり、
この緩衝パッド94は、箱状フレーム88の背面に衝合
して背当て86を受け止めている。
3に示されており、この実施の形態では、椅子14は、
座部12に自由に角度調節することができる背当て86
を有し、また図1乃至図11の実施の形態の側板フレー
ム78に代えて椅子本体のまわりに箱状フレーム88を
有し、その前半部の上縁88aが腕支持用アーム90を
兼ねているのが示されている。従って、使用者が起立す
る際に、使用者は腕支持用アーム90に手をあてがいな
がら一層容易に起立することができる。また、背当て8
6は、特に図13(C)に示すように、座部12の後端
付近に設けられた長孔12cに係入する係合輪92を含
み、従って背当て86は、座部12の上昇傾斜運動につ
れて一緒に前方に傾くことなくほぼ垂直状態を維持した
ままにすることができる(図13(A)及び図13
(B)参照)。尚、起立動作時に箱状の側板フレーム7
8と座部12との間にできる隙間は、蛇腹状の部材で覆
うことができる。尚、図13(C)において符号94
は、背当て86の背面に設けられた緩衝パッドであり、
この緩衝パッド94は、箱状フレーム88の背面に衝合
して背当て86を受け止めている。
【0048】本発明の更に他の実施の形態が図14乃至
図16に示されており、この実施の形態では、座部可動
支持手段18は、油圧シリンダ100A、102Aの形
態の前後の直線アクチュエータ100、102から成
り、前部油圧シリンダ100Aは、基端100aが基台
22に固定され、ピストンロッド100bの上端には横
桿104Aが一体に設けられ、この横桿104Aは、座
部12の前部下面のブラケット(図示しないが、図16
の後に述べる座部12の後部のブラケット106’と同
様の構造)に枢動自在に支持されている。後部油圧シリ
ンダ102Aは、図14に示すように、ピストンロッド
102bが座部12の前方に向くように傾斜して配置さ
れ、図16に示すように、その基端102aが基台22
にブラケット106にピボット軸108によって枢支さ
れ、ピストンロッド102bが座部12のブラケット1
06’に枢支されている。従って、座部12は、油圧シ
リンダ100A、102Aの伸縮によって自動起立運動
及び自動着座運動を行うように昇降傾斜する。
図16に示されており、この実施の形態では、座部可動
支持手段18は、油圧シリンダ100A、102Aの形
態の前後の直線アクチュエータ100、102から成
り、前部油圧シリンダ100Aは、基端100aが基台
22に固定され、ピストンロッド100bの上端には横
桿104Aが一体に設けられ、この横桿104Aは、座
部12の前部下面のブラケット(図示しないが、図16
の後に述べる座部12の後部のブラケット106’と同
様の構造)に枢動自在に支持されている。後部油圧シリ
ンダ102Aは、図14に示すように、ピストンロッド
102bが座部12の前方に向くように傾斜して配置さ
れ、図16に示すように、その基端102aが基台22
にブラケット106にピボット軸108によって枢支さ
れ、ピストンロッド102bが座部12のブラケット1
06’に枢支されている。従って、座部12は、油圧シ
リンダ100A、102Aの伸縮によって自動起立運動
及び自動着座運動を行うように昇降傾斜する。
【0049】この実施の形態の駆動手段20は、電気モ
ータ112によって駆動されるコンプレッサ114によ
って油圧シリンダ100A、102Aの油圧をそれぞれ
吸排する油圧回路116、118を含み、更に、手動ス
イッチ120A又はフートスイッチ120Bの形態のス
イッチ120と油圧回路116、118の圧力を制御す
るコントローラ122から成っている。スイッチ120
は、同様に、起立側と着座側とで相互に逆向きに操作さ
れ、その操作方向に応じて油圧回路116、118の吸
排を切り替えて油圧シリンダ100A、102Aを伸縮
する。コントローラ122は、油圧シリンダ100Aよ
りも102Aの方が大きく伸長して座部12に傾斜を付
けるために油圧回路116、118を制御する機能を有
する。
ータ112によって駆動されるコンプレッサ114によ
って油圧シリンダ100A、102Aの油圧をそれぞれ
吸排する油圧回路116、118を含み、更に、手動ス
イッチ120A又はフートスイッチ120Bの形態のス
イッチ120と油圧回路116、118の圧力を制御す
るコントローラ122から成っている。スイッチ120
は、同様に、起立側と着座側とで相互に逆向きに操作さ
れ、その操作方向に応じて油圧回路116、118の吸
排を切り替えて油圧シリンダ100A、102Aを伸縮
する。コントローラ122は、油圧シリンダ100Aよ
りも102Aの方が大きく伸長して座部12に傾斜を付
けるために油圧回路116、118を制御する機能を有
する。
【0050】この形態の椅子14は、油圧シリンダ10
0A、102Aの伸縮のみで座部12に昇降運動と傾斜
運動とによる自動起立作用と自動着座作用とを付与す
る。前部油圧シリンダ100は、座部12の前部12a
に昇降運動のみを付与し、後部油圧シリンダ102は、
座部12の後部12bに斜め上昇運動を付与し、従っ
て、座部12は、全体的に上昇しながら後部12bが前
部12aよりも高く上昇して使用者10の腰10Aを自
動的に持ち上げつつ次第に体重を足元に移すのを許す。
0A、102Aの伸縮のみで座部12に昇降運動と傾斜
運動とによる自動起立作用と自動着座作用とを付与す
る。前部油圧シリンダ100は、座部12の前部12a
に昇降運動のみを付与し、後部油圧シリンダ102は、
座部12の後部12bに斜め上昇運動を付与し、従っ
て、座部12は、全体的に上昇しながら後部12bが前
部12aよりも高く上昇して使用者10の腰10Aを自
動的に持ち上げつつ次第に体重を足元に移すのを許す。
【0051】この実施の形態の椅子14は、座部12が
前進運動をするのを抑制する機能を前部油圧シリンダ1
00Aが行っている。即ち、この前部油圧シリンダ10
0Aは、その基端100aが基台22に固定され、その
ピストンロッド100bは直線的に昇降するのみである
ため、座部12の前部12aは前進運動することができ
ない。
前進運動をするのを抑制する機能を前部油圧シリンダ1
00Aが行っている。即ち、この前部油圧シリンダ10
0Aは、その基端100aが基台22に固定され、その
ピストンロッド100bは直線的に昇降するのみである
ため、座部12の前部12aは前進運動することができ
ない。
【0052】本発明の椅子14は、座部12の昇降傾斜
運動によって使用者に自動起立作用と自動着座作用とを
付与するが、使用者10の身長等に応じてその高さを調
節することができる高さ調節手段を備えていることが好
ましい。
運動によって使用者に自動起立作用と自動着座作用とを
付与するが、使用者10の身長等に応じてその高さを調
節することができる高さ調節手段を備えていることが好
ましい。
【0053】この高さ調節手段124は、図17の形態
では、例えば、図12の形態の如き箱状フレーム88の
下に着脱自在又は固定的に取付けることができる脚台1
26からなっている。脚台126を箱状フレーム88の
下に取り付ける手段は、ボルト・ナット、接着その他適
宜とすることができる。
では、例えば、図12の形態の如き箱状フレーム88の
下に着脱自在又は固定的に取付けることができる脚台1
26からなっている。脚台126を箱状フレーム88の
下に取り付ける手段は、ボルト・ナット、接着その他適
宜とすることができる。
【0054】他の形態の高さ調節手段124は、図18
乃至図20に示されており、この高さ調節手段124
は、多段の取付孔128aを有するU字形のアーム状フ
レーム128から成っている。このフレーム128は、
椅子本体の左右の側板フレーム78の外側面に取付孔1
28aを貫通するねじ129等で取り付けられる。
乃至図20に示されており、この高さ調節手段124
は、多段の取付孔128aを有するU字形のアーム状フ
レーム128から成っている。このフレーム128は、
椅子本体の左右の側板フレーム78の外側面に取付孔1
28aを貫通するねじ129等で取り付けられる。
【0055】図18に示すように、アーム状フレーム1
28の側板フレーム78の下面から最も小さい突出量で
突出するように取り付けられると、座部12の高さは、
最も低く、また最も大きい突出量で突出するように取り
付けられると、座部12は最も高くなる。従って、この
アーム状フレーム128が側板フレーム78の下面から
突出する量を調節するように取付位置を設定することに
よって使用者の伸長等に応じて座部12の高さを適宜設
定することができる。なお、図19において符号136
は、座部12が上昇して側板フレーム78の切り欠き部
78aから露出する座部12の下方部分を隠蔽する保護
カバーである。
28の側板フレーム78の下面から最も小さい突出量で
突出するように取り付けられると、座部12の高さは、
最も低く、また最も大きい突出量で突出するように取り
付けられると、座部12は最も高くなる。従って、この
アーム状フレーム128が側板フレーム78の下面から
突出する量を調節するように取付位置を設定することに
よって使用者の伸長等に応じて座部12の高さを適宜設
定することができる。なお、図19において符号136
は、座部12が上昇して側板フレーム78の切り欠き部
78aから露出する座部12の下方部分を隠蔽する保護
カバーである。
【0056】一方、椅子14は、図18及び図20に示
すように、アーム状フレーム128に対応して同様に多
段の取付孔130aを有する逆U字状のアーム状フレー
ム130を備えており、このアーム状フレーム130
は、同様に側板フレーム78にねじで取り付けられる。
このアーム状フレーム130は、図示のように、側板フ
レーム78の前半部切り欠き部78aから突出する部分
で腕支持用アーム132を形成している。
すように、アーム状フレーム128に対応して同様に多
段の取付孔130aを有する逆U字状のアーム状フレー
ム130を備えており、このアーム状フレーム130
は、同様に側板フレーム78にねじで取り付けられる。
このアーム状フレーム130は、図示のように、側板フ
レーム78の前半部切り欠き部78aから突出する部分
で腕支持用アーム132を形成している。
【0057】図18に示すように、アーム状フレーム1
30の側板フレーム78の切り欠き部78aから最も小
さい突出量で突出するように取り付けられると、腕支持
用アーム132の高さは、最も低く、また最も大きい突
出量で突出するように取り付けられると、腕支持用アー
ム132は最も高くなる。従って、このアーム状フレー
ム130が側板フレーム78の切り欠き部78aから突
出する量を調節するように取付位置を設定することによ
って使用者の身長等に応じて腕支持用アーム132の高
さを適宜設定することができる。
30の側板フレーム78の切り欠き部78aから最も小
さい突出量で突出するように取り付けられると、腕支持
用アーム132の高さは、最も低く、また最も大きい突
出量で突出するように取り付けられると、腕支持用アー
ム132は最も高くなる。従って、このアーム状フレー
ム130が側板フレーム78の切り欠き部78aから突
出する量を調節するように取付位置を設定することによ
って使用者の身長等に応じて腕支持用アーム132の高
さを適宜設定することができる。
【0058】図17の形態では、手動スイッチ62A
(72A又は120Aも同様)は、図21に示すよう
に、左右の腕支持用アーム90にそれぞれ設けられた2
つのスイッチ部分62Ar、62Al(72Ar、72
Al又は120Ar、120Al)から成り、これらの
左右のスイッチ部分は相互に並列に接続されていていず
れかのスイッチ部分が閉じられると、座部駆動手段20
が動作するようになっている。
(72A又は120Aも同様)は、図21に示すよう
に、左右の腕支持用アーム90にそれぞれ設けられた2
つのスイッチ部分62Ar、62Al(72Ar、72
Al又は120Ar、120Al)から成り、これらの
左右のスイッチ部分は相互に並列に接続されていていず
れかのスイッチ部分が閉じられると、座部駆動手段20
が動作するようになっている。
【0059】図18の形態では、手動スイッチ62A
(72A又は120A)の外に、起立側と着座側とに切
り替える切り替えスイッチ134を別途に有し、この切
り替えスイッチ134は、図22に示すように、各手動
スイッチに直列に接続されている。従って、この形態で
は、各手動スイッチは、起立側と着座側とに切り替える
必要はなく、単なる開閉式のものでよい。
(72A又は120A)の外に、起立側と着座側とに切
り替える切り替えスイッチ134を別途に有し、この切
り替えスイッチ134は、図22に示すように、各手動
スイッチに直列に接続されている。従って、この形態で
は、各手動スイッチは、起立側と着座側とに切り替える
必要はなく、単なる開閉式のものでよい。
【0060】尚、上記実施の形態では、座部12は、リ
ンク機構又は油圧シリンダによって昇降自在で傾斜自在
に支持されているが、それ以外の任意の支持手段によっ
て支持することができる。例えば、前後で独立している
ベローズから成り、前後のべローズの伸縮量を可変しつ
つ座部12を支持することができる。また、座部12の
前部12aは、既に述べたように、前進後退運動を抑制
するようにしつつ昇降傾斜運動するのが好ましいが、自
動起立及び自動着座時に、膝10Bに干渉することがな
い程度に若干前進後退運動することを排除するものでは
ない。しかし、実際には座部12の昇降及び傾斜運動
は、腰を持ち上げて上半身を前屈みするので、この傾斜
運動に基づく前進後退運動を座部12に直接伝達する
と、座部12の前進後退運動は大きくなり、膝10Bに
干渉する虞があり、傾斜運動に基づく前進後退運動のす
べてを座部12に伝達することは避けるのが好ましい。
ンク機構又は油圧シリンダによって昇降自在で傾斜自在
に支持されているが、それ以外の任意の支持手段によっ
て支持することができる。例えば、前後で独立している
ベローズから成り、前後のべローズの伸縮量を可変しつ
つ座部12を支持することができる。また、座部12の
前部12aは、既に述べたように、前進後退運動を抑制
するようにしつつ昇降傾斜運動するのが好ましいが、自
動起立及び自動着座時に、膝10Bに干渉することがな
い程度に若干前進後退運動することを排除するものでは
ない。しかし、実際には座部12の昇降及び傾斜運動
は、腰を持ち上げて上半身を前屈みするので、この傾斜
運動に基づく前進後退運動を座部12に直接伝達する
と、座部12の前進後退運動は大きくなり、膝10Bに
干渉する虞があり、傾斜運動に基づく前進後退運動のす
べてを座部12に伝達することは避けるのが好ましい。
【0061】また、高さ調節手段124は、上記の実施
の形態とは異なって、基台22の下方に設けられて基台
22を水平状態に維持しながら昇降運動する他の適宜の
形態とすることができる。
の形態とは異なって、基台22の下方に設けられて基台
22を水平状態に維持しながら昇降運動する他の適宜の
形態とすることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、座部の
昇降運動と傾斜運動とを相互に連係制御して使用者が起
立しようとするときには座部の上昇運動につれて座部の
後部が前部よりも徐々に高くなって使用者の腰を持ち上
げ次いで膝を伸ばして使用者に自動起立運動を付与する
ように座部の上昇運動と傾斜運動とを連係制御するの
で、使用者は、椅子の座部の起動によって補助されなが
ら椅子からの起立を自動的に行うことができ、従って使
用者の足腰や背筋に大きな負担がかかることなく、下半
身が衰弱している高齢者や下半身に障害がある障害者で
も他人の介護を必要とすることなく、自力で起立するこ
とができる。
昇降運動と傾斜運動とを相互に連係制御して使用者が起
立しようとするときには座部の上昇運動につれて座部の
後部が前部よりも徐々に高くなって使用者の腰を持ち上
げ次いで膝を伸ばして使用者に自動起立運動を付与する
ように座部の上昇運動と傾斜運動とを連係制御するの
で、使用者は、椅子の座部の起動によって補助されなが
ら椅子からの起立を自動的に行うことができ、従って使
用者の足腰や背筋に大きな負担がかかることなく、下半
身が衰弱している高齢者や下半身に障害がある障害者で
も他人の介護を必要とすることなく、自力で起立するこ
とができる。
【0063】特に、使用者の起立、着座時の座部の昇降
及び傾斜運動中にガイド手段又は前部油圧シリンダによ
って座部の前部の前後方向の運動が抑制されているの
で、起立時に座部が前進して膝が押されることがなく、
着座時に座部が後退して使用者の尻が座部から滑り落ち
ることがなく、自動起立及び自動着座を安定して行うこ
とができる。
及び傾斜運動中にガイド手段又は前部油圧シリンダによ
って座部の前部の前後方向の運動が抑制されているの
で、起立時に座部が前進して膝が押されることがなく、
着座時に座部が後退して使用者の尻が座部から滑り落ち
ることがなく、自動起立及び自動着座を安定して行うこ
とができる。
【0064】座部がその下方に設けられ各対毎に相互に
枢動自在に結合された2つのリンクアームを含むリンク
機構によって支持されている場合に、このリンクアーム
は、略「く」字形に屈曲して座部が水平状態にある状態
でリンクアームに係合する部分よりも後方の部分は上向
きに後方に傾斜して延びていると、座部の昇降運動に対
する傾斜運動の度合いを大きくすることができるため、
自動起立及び自動着座を迅速に行うことができる上に、
傾斜運動を付与するリンクアームの占拠空間の前後方向
の寸法を小さくすることができるので、椅子等の寸法の
大型化を回避することができる。
枢動自在に結合された2つのリンクアームを含むリンク
機構によって支持されている場合に、このリンクアーム
は、略「く」字形に屈曲して座部が水平状態にある状態
でリンクアームに係合する部分よりも後方の部分は上向
きに後方に傾斜して延びていると、座部の昇降運動に対
する傾斜運動の度合いを大きくすることができるため、
自動起立及び自動着座を迅速に行うことができる上に、
傾斜運動を付与するリンクアームの占拠空間の前後方向
の寸法を小さくすることができるので、椅子等の寸法の
大型化を回避することができる。
【図1】本発明に係わる座部起動装置を備えた椅子の概
略正面図である。
略正面図である。
【図2】本発明の原理に基づく座部起動装置の1つの形
態によるスケルトンの側面図である。
態によるスケルトンの側面図である。
【図3】本発明の原理に基づく座部起動装置の他の形態
によるスケルトンの側面図である。
によるスケルトンの側面図である。
【図4】図3の形態による座部起動装置を有する椅子の
着座状態のスケルトンの側面図である。
着座状態のスケルトンの側面図である。
【図5】図3の形態による座部起動装置の自動起立動作
の第1の段階のスケルトンの側面図である。
の第1の段階のスケルトンの側面図である。
【図6】図3の形態のよる座部起動装置の自動起立動作
の第2の段階のスケルトンの側面図である。
の第2の段階のスケルトンの側面図である。
【図7】図2又は図3の形態による座部起動装置のリン
クアームの前端の支持状態を示し、同図(A)は前端が
下方となるリンクアームの前端が基台に支持されている
状態の正面図、同図(B)は前端が上方となるリンクア
ームの前端に座部が支持されている状態の正面図であ
る。
クアームの前端の支持状態を示し、同図(A)は前端が
下方となるリンクアームの前端が基台に支持されている
状態の正面図、同図(B)は前端が上方となるリンクア
ームの前端に座部が支持されている状態の正面図であ
る。
【図8】図2又は図3の形態による座部起動装置のリン
クアームの後端の支持状態を示し、同図(A)は後端が
上方となるリンクアームの後端に座部が支持されている
状態の正面図、同図(B)は後端が下方となるリンクア
ームの前端と座部との連結状態の正面図である。
クアームの後端の支持状態を示し、同図(A)は後端が
上方となるリンクアームの後端に座部が支持されている
状態の正面図、同図(B)は後端が下方となるリンクア
ームの前端と座部との連結状態の正面図である。
【図9】図2又は図3の形態による座部起動装置に用い
られる座部駆動手段の1つの形態の概略系統図である。
られる座部駆動手段の1つの形態の概略系統図である。
【図10】図2又は図3の形態による座部起動装置に用
いられる座部駆動手段の他の形態の概略系統図である。
いられる座部駆動手段の他の形態の概略系統図である。
【図11】図2又は図3の形態による座部起動装置に用
いられる座部前進運動抑制手段の1つの形態の拡大断面
図である。
いられる座部前進運動抑制手段の1つの形態の拡大断面
図である。
【図12】図2又は図3の形態による座部起動装置を備
えた好ましい椅子の外観を示し、同図(A)は着座状態
の斜視図、同図(B)は起立状態の斜視図であるが、い
ずれの状態も使用者は省略されている。
えた好ましい椅子の外観を示し、同図(A)は着座状態
の斜視図、同図(B)は起立状態の斜視図であるが、い
ずれの状態も使用者は省略されている。
【図13】図2又は図3の形態による座部起動装置に背
当て調節手段を有する椅子を示し、同図(A)はその着
座状態のスケルトンの側面図、同図(B)はその起立状
態のスケルトンの側面図、同図(C)は背当て調節手段
を説明する拡大側面図である。
当て調節手段を有する椅子を示し、同図(A)はその着
座状態のスケルトンの側面図、同図(B)はその起立状
態のスケルトンの側面図、同図(C)は背当て調節手段
を説明する拡大側面図である。
【図14】本発明の他の形態によるに座部起動装置の概
略側面図である。
略側面図である。
【図15】図14の形態によるに座部起動装置の駆動系
統図である。
統図である。
【図16】図14及び図15の形態によるに座部起動装
置に用いられる後部支持部の拡大正面図である。
置に用いられる後部支持部の拡大正面図である。
【図17】本発明の座部起動装置に1つの形態の高さ調
節手段を付加した椅子の斜視図である。
節手段を付加した椅子の斜視図である。
【図18】本発明の座部起動装置に他の形態の高さ調節
手段を付加した椅子の斜視図である。
手段を付加した椅子の斜視図である。
【図19】図18の椅子の内部構造のスケルトンの側面
図である。
図である。
【図20】図18に用いられる高さ調節手段の変形例の
斜視図である。
斜視図である。
【図21】切替え型手動スイッチの変形例の系統図であ
る。
る。
【図22】非切り替え型手動スイッチに切り替えスイッ
チを組み合わせた座部駆動手段のスイッチ回路の例の系
統図である。
チを組み合わせた座部駆動手段のスイッチ回路の例の系
統図である。
10 使用者 10A 腰 10B 膝 10C 背筋 10D 足首 12 座部 12a 前部 12b 後部 12c 長孔 14 椅子 16 座部起動装置 18 座部可動支持手段 20 駆動手段 22 基台 23 ガイドレール 23’ ガイドレール 24 パンタグラフ状のリンク機構 24A 対の一方のリンク機構 24B 対の他方のリンク機構 26 ピボット軸 28 リンクアーム 28a リンクアーム28の前端 28b リンクアーム28の後方部分 28c リンクアーム28の後端 30 リンクアーム 30a リンクアーム30の前端 30b リンクアーム30の後端 32 ブラケット 34 ピン 36 ブラケット 38 ピン 40 キャスタ 42 キャスタ 44 連結アーム 46 連結アーム 48 駆動源 48A 電気駆動源 48B 流体駆動源 50 電動モータ 52 電動駆動系統 54 油圧シリンダ 54a ピストンロッド 56 油圧駆動系統 58 螺環 60 螺桿 62 スイッチ 62A 手動スイッチ 62Ar 右側スイッチ部分 62l 左側スイッチ部分 62B フートスイッチ 64 コントローラ 66 電気モータ 68 コンプレッサ 70 油圧回路 72 スイッチ 72A 手動スイッチ 72Ar 右側スイッチ部分 72Al 左側スイッチ部分 72B フートスイッチ 74 コントローラ 76 座部前進運動抑制手段 78 側板フレーム 78a 切り欠き部 80 ガイド手段 82 ガイドボール 84 案内溝 86 背当て 88 箱状フレーム 88a 上縁 90 腕支持用アーム 92 係合輪 94 緩衝パッド 100 直線アクチュエータ 100A 油圧シリンダ 100a 油圧シリンダ100Aの基端 100b 油圧シリンダ100Aのピストンロッド 102 直線アクチュエータ 102A 油圧シリンダ 102a 油圧シリンダ102Aの基端 102b 油圧シリンダ102Aのピストンロッド 104A 横桿 104B 横桿 106 ブラケット 106’ ブラケット 108 ピボット軸 112 電気モータ 114 コンプレッサ 116 油圧回路 118 油圧回路 120 スイッチ 120A 手動スイッチ 120Ar 右側スイッチ部分 120Al 左側スイッチ部分 120B フートスイッチ 122 コントローラ 124 高さ調節手段 126 脚台 128 アーム状フレーム 128a 取付孔 129 ねじ 130 アーム状フレーム 130a 取付孔 132 腕支持用アーム 134 切り替えスイッチ 136 保護カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 5/00 A47C 3/20
Claims (2)
- 【請求項1】 使用者が座る座部を有する椅子等の前記
座部に昇降を含む運動を起こす椅子等の座部起動装置に
おいて、前記座部の昇降と傾斜との組み合わせ運動を付
与するように前記座部を支持する座部可動支持手段と、
前記座部可動支持手段を駆動する駆動手段とから成り、
前記駆動手段は、前記使用者が起立しようとするときに
は前記座部の前部の上昇運動につれて前記座部の後部が
前部よりも徐々に高くなって前記使用者の腰を持ち上げ
次いで膝を伸ばして前記使用者に自動起立運動を付与す
るように前記座部可動支持手段を駆動し、且つ前記座部
の昇降及び傾斜運動中に前記座部の前部の前進運動を抑
制する座部前進運動抑制手段を更に備え、前記座部前進
運動抑制手段は、前記座部の前部の側面又は前記座部の
前部に接続されたリンクアームの前端と前記椅子等の側
板との間に設けられたガイド手段または基端が基台に固
定されピストンロッドが前記座部の前部下面に枢動自在
に支持された前部油圧シリンダから成っていることを特
徴とする椅子等の座部起動装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の椅子等の座部起動装置
であって、前記座部可動支持手段は、前記座部の下方に
設けられ各対毎に相互に枢動自在に結合された2つのリ
ンクアームを含むリンク機構から成り、前記リンク機構
の2つのリンクアームのうち一方のリンクアームの前端
は、基台に枢支され、他方のリンクアームの前端は、前
記座部と共に昇降運動するように支持され、前記一方の
リンクアームの後方部分は前記座部の後部を傾斜運動し
つつ昇降するように前記座部の後部に摺動自在に係合さ
れ、他方のリンクアームの下側後端は水平運動するよう
に支持され、且つ前記座部の後部に摺動自在に係合する
リンクアームは、略「く」字形に屈曲して前記座部が水
平状態にある状態で前記リンクアームに係合する部分よ
りも後方の部分は上向きに後方に傾斜して延びているこ
とを特徴とする椅子等の座部起動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11024979A JP3088406B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 椅子等の座部起動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11024979A JP3088406B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 椅子等の座部起動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000217865A JP2000217865A (ja) | 2000-08-08 |
JP3088406B2 true JP3088406B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=12153109
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JP11024979A Expired - Fee Related JP3088406B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 椅子等の座部起動装置 |
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JP (1) | JP3088406B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012213434A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Kyb Co Ltd | 起立補助装置 |
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-
1999
- 1999-02-02 JP JP11024979A patent/JP3088406B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011087611A (ja) * | 2009-10-20 | 2011-05-06 | Kyb Co Ltd | 起立援助椅子 |
JP2012213434A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Kyb Co Ltd | 起立補助装置 |
DE102022132925A1 (de) | 2022-12-12 | 2024-06-13 | Ford Global Technologies Llc | Geländeranordnung für eine Ladeplattform eines Nutzfahrzeugs |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000217865A (ja) | 2000-08-08 |
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