JP2008066895A - 画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録剤の消費量を抑制し、かつ画質の劣化を抑制することができる画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。
【解決手段】 修正領域処理部18は、画像データにおいて、領域分離処理部15からの領域識別信号が、下地領域から文字領域に切り替わる位置、および文字領域から下地領域に切り替わる位置を、下地領域と文字領域との境界として検出し、下地領域に連なり、かつ文字領域の周縁部のうち、下地領域に接する部分に重なる修正領域を設定し、修正領域には、下地領域を形成するために用いられる現像剤によって表現可能な色を表す色情報を付加して、画像データを生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2色以上の記録剤を用いて記録媒体に画像を形成可能なカラーコピー機などの画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
第1の従来の技術では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)およびK(ブラック)の4色の記録剤によって記録するデジタルカラー記録装置において、3色の濃度データに基づきドット展開した3色データと印刷ドットの位置情報に基づき、黒を含む4色印刷データを生成して画像を形成している(たとえば特許文献1参照)。C,M,Yの3色を重ねた黒を、単色の黒(K)に置き換えるときには、その半分程度は単色の黒とし、残りの半分はC,M,Yの3色重ねた黒に置き換えている。
また第2の従来の技術では、電子写真方式の画像形成装置において、黒で描かれた文字と下絵との境界に、記録媒体の色が文字の輪郭に沿って見えることを防止するために、下絵がない文字部分の描画には、純Blackを用い、下絵に黒文字を重なる部分には、下絵とそこに重ねる文字に同一条件の描画処理を行って、C(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロ)から成るプロセスBlackを用いて画像を形成している(たとえば特許文献2参照)。
特開昭62−154971号公報 特開2004−34636号公報
第1の従来の技術では、C、M、YおよびKのそれぞれの記録剤によって形成される画像の位置ずれが生じた場合、Kの記録剤によって形成される黒色の画像のまわりには両者がずれた領域に、C、M、Yの現像剤を重ね合わせて形成される黒色の画像が形成され、この画像は背景の有無に関わらず形成されるので、背景の無い部分、すなわち周囲に記録剤によって画像が形成されない部分では画質が劣化してしまう。
第2の従来の技術では、下絵に黒文字を重なる部分には、C、MおよびYから成るプロセスBlackを用いて画像を形成するので、記録剤が多く消費されてしまい、また1つの黒文字であっても純Blackによって形成される部分と、プロセスBlackによって形成される部分とが混在するので、画質が劣化するという問題がある。
したがって本発明の目的は、記録剤の消費量を抑制し、かつ画質の劣化を抑制することができる画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
本発明は、画像データに基づいて、2色以上の記録剤を用いて記録媒体に画像を形成可能な画像形成装置であって、
前記画像データが表す画像のうち、予め定める色を表す第1色情報が付加され、前記現像剤のうち予め定める1色の記録剤のみを用いて形成すべき第1領域と、前記予め定める色とは異なる色を表す第2色情報が付加され、前記第1領域に隣接して設けられ、かつ第1領域を形成する現像剤とは異なる現像剤を用いて形成すべき第2領域とを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第2領域に連なり、かつ前記第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に重なる第3領域を設定し、この第3領域に前記第1および第2領域を形成するために用いられる現像剤によって表現可能な色を表す第3色情報を付加する領域調整手段と、
前記第1〜第3領域にそれぞれ付加された第1〜第3色情報が表す色に対応する記録剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを含むことを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、前記検出手段は、
前記第1領域として、文字および記号を含むキャラクタを表す文字領域を検出し、
前記第2領域として、前記文字領域の背景となる下地領域を検出し、
前記領域調整手段は、第3色情報が表す色を第2色情報が表す色と同色とすることを特徴とする。
また本発明は、前記検出手段は、第1領域として、前記文字領域のうち黒色の領域を検出することを特徴とする。
また本発明は、前記検出手段は、前記画像データにおける各画素の明度および彩度に基づいて、第1および第2領域を検出することを特徴とする。
また本発明は、前記領域調整手段は、画像データが表す画像において、前記画像形成手段が記録媒体に画像を形成するときの主走査方向に対応する方向で、第1領域と第2領域との境界から第1領域側の予め定める範囲を第3領域に含めることを特徴とする。
また本発明は、前記領域調整手段は、画像データが表す画像において、前記画像形成手段が記録媒体に画像を形成するときの副走査方向に対応する方向で、第1領域と第2領域との境界から第1領域側の予め定める範囲を第3領域に含めることを特徴とする。
また本発明は、前記予め定める範囲を表す範囲情報を記憶する記憶手段を有し、
前記領域調整手段は、記憶手段に記憶される範囲情報に応じて前記第3領域を設定することを特徴とする。
また本発明は、予め定める情報を入力する入力手段と、
入力手段から入力される予め定める情報に応答して、前記記憶手段に記憶される範囲情報を変更する範囲変更手段とを含むことを特徴とする。
また本発明は、前記領域調整手段は、前記予め定める範囲を、前記境界から200μm以下に選ぶことを特徴とする。
また本発明は、画像データに基づいて、2色以上の記録剤を用いて記録媒体に画像を形成可能な画像形成方法であって、
前記画像データが表す画像のうち、予め定める色を表す第1色情報が付加され、前記現像剤のうち予め定める1色の記録剤のみを用いて形成すべき第1領域と、前記予め定める色とは異なる色を表す第2色情報が付加され、前記第1領域に隣接して設けられ、かつ第1領域を形成する現像剤とは異なる現像剤を用いて形成すべき第2領域とを検出し、
この検出結果に基づいて、前記第2領域に連なり、かつ前記第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に一部分が重なる第3領域を設定し、この第3領域に前記第1および第2領域を形成するために用いられる現像剤によって表される色を表す第3色情報を付加し、
前記第1〜第3領域にそれぞれ付加された第1〜第3色情報が表す色に対応する記録剤を用いて記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成方法である。
また本発明は、コンピュータを、画像データに基づいて、2色以上の記録剤を用いて記録媒体に画像を形成可能な画像形成装置として機能させるプログラムであって、
コンピュータを、
前記画像データが表す画像のうち、予め定める色を表す第1色情報が付加され、前記現像剤のうち予め定める1色の記録剤のみを用いて形成すべき第1領域と、前記予め定める色とは異なる色を表す第2色情報が付加され、前記第1領域に隣接して設けられ、かつ第1領域を形成する現像剤とは異なる現像剤を用いて形成すべき第2領域とを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第2領域に連なり、かつ前記第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に一部分が重なる第3領域を設定し、この第3領域に前記第1および第2領域を形成するために用いられる現像剤によって表される色を表す第3色情報を付加する領域調整手段と、
前記第1〜第3領域にそれぞれ付加された第1〜第3色情報が表す色に対応する記録剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
また本発明は、前記プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体である。
本発明によれば、画像データが表す画像のうち、第1領域には、予め定める色を表す第1色情報が付加され、第2領域には、予め定める色とは異なる色を表す第2色情報が付加される。第1領域は、2色以上の現像剤のうち、予め定める1色の現像剤のみを用いて形成されるべき領域である。第2領域は、2色以上の現像剤のうち、第1領域を形成する現像剤とは異なる現像剤を用いて形成されるべき領域である。このような第1領域によって形成される画像(以下第1画像という)と、第2領域によって形成される画像(以下第2画像という)とは、互いに異なる現像剤によって形成されるので、第1画像と第2画像とが、記録媒体上でずれてしまうと、本来であれば第1画像と第2画像とが相互に隣接する部分が離間してしまい、記録媒体が露出してしまう。本発明では、領域調整手段が、第2領域に連なり、かつ第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に重なる第3領域を設定し、第3領域には、第1および第2領域を形成するために用いられる現像剤によって表現可能な色を表す第3色情報が付加される。これによって、記録媒体に画像を形成したときに、各記録剤のそれぞれによって形成される画像が相対的にずれてしまい、第1画像と第2画像とが離間してしまっても、第3領域によって形成される画像(以下第3画像という)が存在するので、第1画像と第2画像とが本来接触すべき部分において、記録体媒体が露出してしまうことが防止され、画質の劣化を抑制することができる。
また第3領域は、第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に重なるので、第3領域によって形成される画像に用いられる現像剤の消費量を抑制することができる。
また本発明によれば、第1領域は、文字および記号を含むキャラクタを表す文字領域であり、第2領域は、文字領域の背景となる下地領域であり、また第3領域は、下地領域と同じ色によって表されるので、記録媒体に形成された画像において、第3領域を設けてもキャラクタの大きさは変わらない。したがって、形成された画像において文字および記号が読みづらくなることを抑制することができる。
また本発明によれば、検出手段は第1領域として、前記文字領域のうち黒色の領域を検出する。白色の記録媒体に画像を形成したとき、黒色で形成される領域の周縁に白色の記録媒体が露出すると、コントラストが大きいので画質の劣化が顕著になってしまうが、本発明では、白色の記録媒体に画像を形成する場合で、かつ文字領域のうち黒色で形成される領域が存在しても、画質の劣化を抑制することができる。
また本発明によれば、検出手段は、画像データにおける各画素の明度および彩度に基づいて、第1および第2領域を検出するので、第1および第2領域のいずれか一方が、必ずしも完全な純Blackである必要が無く、すなわち第1および第2領域のいずれか一方が、完全な純Blackではなくても、第1および第2領域の色が異なれば、これらの領域をそれぞれ検出することができる。したがって、様々な画像において、第1および第2領域を検出することができ、前述した第3領域の設定が可能になるので、様々な画像を形成する際に、前述した効果を得る機会を増加させることができる。
また、R(赤)、G(緑)およびB(青)にそれぞれ対応する信号から明度を算出するには、次式で表され、広く用いられているNTSC(National Television Standards
Committee)ビデオ信号方式によって求めることができる。
Y(明度)=0.299×R+0.587×G+0.114×B
彩度を算出するには、いくつかの方式があるが、たとえばR、G、Bの信号のうちの最大値と最小値との差分によって簡単に求めたものを代用することができる。
また本発明によれば、画像データにおける画像処理では、画像データを主走査方向に画素単位で順番に処理するので、第1領域および第2領域の境界を検出して、第3領域を設定するときのデータ処理の負荷を軽減することができる。
また本発明によれば、各記録剤によって形成される画像の位置ずれは、副走査方向において発生しやすいので、たとえば、副走査方向に対応する方向に、第1領域と第2領域との境界から第2領域側の予め定める範囲を第3領域に含めることによって、各記録剤によって形成される画像の位置ずれを抑制し、かつ第3領域を設けることによって生じる画質の劣化を最小限に抑えることができる。
また本発明によれば、領域調整手段は、記憶手段に記憶される範囲情報に応じて第3領域を設定するので、記憶手段に、たとえば出荷時において、画像形成装置に応じた予め最適な範囲情報を記憶させておくことによって、画質の劣化を確実に抑制することができる。
また本発明によれば、入力手段から予め定める情報を入力することによって、範囲変更手段が記憶手段に記憶される範囲情報を変更することができる。したがって、利用者が画像形成装置の使用状態に応じて、前記範囲情報を変更させることによって、画像形成装置の出荷時において抑制されてない画質の劣化、および画像形成装置の経年劣化における画質の劣化などを改善することができる。
また本発明によれば、予め定める範囲は、第1および第2領域の境界から200μm以下に選ばれる。たとえば解像度が600dpi(Dot Par Inch)の画像形成装置では、200μmは、約4ドットとなる。解像度が600dpiの画像形成装置では、第1領域に対応する画像と第2領域に対応する画像とのずれ量を4ドット以下とすることによって、第1領域に対応する画像と第2領域に対応する画像とに位置ずれが発生しても、良好な画質を保障することができる。予め定める範囲を、200μm以下とすることによって、第1領域に対応する画像と第2領域に対応する画像とに4ドットの位置ずれが発生しても、良好な画質を確実に保障することができ、また記録剤の使用量を低減することができる。
また本発明によれば、画像データが表す画像のうち、第1領域には、予め定める色を表す第1色情報が付加され、第2領域には、予め定める色とは異なる色を表す第2色情報が付加される。第1領域は、2色以上の現像剤のうち、予め定める1色の現像剤のみを用いて形成されるべき領域である。第2領域は、2色以上の現像剤のうち、第1領域を形成する現像剤とは異なる現像剤を用いて形成されるべき領域である。このような第1領域によって形成される画像(以下第1画像という)と、第2領域によって形成される画像(以下第2画像という)とは、互いに異なる現像剤によって形成されるので、第1画像と第2画像とが、記録媒体上でずれてしまうと、本来であれば第1画像と第2画像とが相互に隣接する部分が離間してしまい、記録媒体が露出してしまう。本発明では、第2領域に連なり、かつ第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に重なる第3領域を設定し、第3領域には、第1および第2領域を形成するために用いられる現像剤によって表現可能な色を表す第3色情報が付加される。これによって、記録媒体に画像を形成したときに、各記録剤のそれぞれによって形成される画像が相対的にずれてしまい、第1画像と第2画像とが離間してしまっても、第3領域によって形成される画像(以下第3画像という)が存在するので、本来第1画像と第2画像とが接触する部分において、記録体媒体が露出してしまうことが防止され、画質の劣化を抑制することができる。
また第3領域は、第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に重なるので、第3領域によって形成される画像に用いられる現像剤の消費量を抑制することができる。
また本発明によれば、前述した各機能をコンピュータによって実現させることができ、前述した画像形成装置と同様の効果を達成することができる。
また本発明によれば、コンピュータに読み取らせることによって、コンピュータに前述した各機能を実現させることができる。
図1は、本発明の実施の一形態の画像形成装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、画像形成装置1を電子写真方式のデジタルカラー複写機に適用している。本実施の形態において、画像処理装置1は、網点印刷原稿と印画紙写真原稿との中間的な性質を有する原稿を判別可能となっている。このような原稿としては、たとえば解像度の程度が低位から中位のインクジェット方式の画像形成装置によって、高い濃度のインクを使用して画像形成が行われて高い濃度の領域と低い濃度の領域とが混在するような原稿、あるいは低い濃度のインクを使用して画像形成が行われて全体的に低い濃度となった原稿などである。この種の原稿と同様の性質を有する原稿は、電子写真方式の画像形成装置によって出力された原稿にも存在する。以下、この種の原稿を特定インクジェットなど出力原稿と称する。
画像形成装置1は、カラー画像入力装置2、カラー画像処理装置3、カラー画像出力装置4および操作パネル5を備えている。カラー画像処理装置3は、A/D変換部11、シェーディング補正部12、原稿種別自動判別部13、入力階調補正部14、領域分離処理部15、色補正部16、黒生成下色除去部17、修正領域処理部18、空間フィルタ処理部19、出力階調補正部20、階調再現処理部21、記憶部22および制御部23を含んで構成される。
画像読取手段であるカラー画像入力装置2は、たとえばCCD(Charge Coupled
Device )を備えたスキャナ部(図示せず)を含んで構成され、原稿からの反射光像を、RGB(R:赤、G:緑、B:青)にそれぞれ対応し、原稿画像が記録された紙などの記録媒体からの反射光の反射率を表すアナログ信号から成る画像データとしてCCDによって読み取って、前記画像データをカラー画像処理装置3に入力する。カラー画像入力装置2からカラー画像処理装置3に与えられるアナログ信号の画像データは、ラスタライズされている。
カラー画像入力装置2によって読み取られた画像データは、カラー画像処理装置3に含まれるA/D変換部11、シェーディング補正部12、原稿種別自動判別部13、入力階調補正部14、領域分離処理部15、色補正部16、黒生成下色除去部17、修正領域処理部18、空間フィルタ処理部19、出力階調補正部20および階調再現処理部21を、この順に送られ、CMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロ、K:ブラック)のそれぞれに対応するデジタルカラー信号で表される画像データとしてカラー画像出力装置4へ出力される。
A/D(アナログ/デジタル)変換部11は、RGBにそれぞれ対応するアナログ信号の画像データをデジタル信号の画像データにそれぞれ変換する。シェーディング補正部12は、A/D変換部11から送られてきたRGBにそれぞれ対応するデジタル信号の画像データに対して、カラー画像入力装置2の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。また、シェーディング補正部12ではカラーバランスの調整を行う。
原稿種別自動判別部13では、シェーディング補正部12によって各種の歪みが取り除かれカラーバランスの調整がなされたRGBのそれぞれに対応する反射率を表すデジタル信号から成る画像データに基づいて、原稿種別の判別を行う。この原稿種別自動判別部13で生成された原稿種別を表わす原稿種別判定信号は、入力階調補正部14、色補正部16、黒生成下色除去部17、修正領域処理部18、空間フィルタ処理部19、階調再現処理部21に出力される。なお、原稿種別自動判別部13の詳細については後述する。
入力階調補正部14は、下地濃度の除去、およびコントラストなどの画質調整処理を施し、RGBのそれぞれに対応するデジタル信号から成る画像データにおけるカラーバランスを整える。シェーディング補正部12からは、RGBのそれぞれに対応する反射率を表わすデジタル信号から成る画像データが、入力階調補正部14に与えられる。入力階調補正部14は、RGBのそれぞれに対応するデジタル信号から成る画像データにおけるカラーバランスを整えるのと同時に、反射率を表すデジタル信号(反射率信号)を、画像処理装置3において扱い易い信号、ここでは濃度を表すデジタル信号(濃度信号)に変換する。入力階調補正部14は、RGBのそれぞれに対応する濃度信号から成る画像データを領域分離処理部15に与える。原稿の下地(文字などが印刷された用紙)の色はさまざまであり、わら半紙のように黄色っぽいものなどは下地の色を白として扱わないと、プリント出力時に白地部分(下地の部分)にも余分に記録剤が使われてしまう。このため、入力階調補正部14によって、下地濃度の除去を行い、すなわち下地の濃度を白色の濃度にするとともに、同時にコントラストがスケーリングされる。また、入力階調補正部14は、領域分離処理部15における後述する処理のためにも用いられている。
領域分離処理部15は、RGBのそれぞれに対応する濃度信号によって、カラー画像処理装置3に入力された画像データにおける各画素を、下地領域、写真(印画紙写真)領域、文字領域および網点領域のいずれに属するのか、またこれらがカラーなのかモノクロなのかを判定する。領域分離処理部15の領域分離処理は、後述する原稿種別自動判別部13における処理と同様であるので、その説明を省略する。本実施の形態において、領域分離とは、1枚の画像の中で文字領域であるのか写真(画像)領域であるのか網点領域であるのか、またそれらがカラーなのかモノクロなのか、などを切り分けることをさす。文字領域は、文字および記号を含むキャラクタを表す。下地領域は、文字領域、写真領域および網点領域のいずれかの背景を表す。領域分離処理部15は、分離結果に基づき、各画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、色補正部16、黒生成下色除去部17、空間フィルタ処理部19、および階調再現処理部21へと出力するとともに、入力階調補正部14から出力されたRGBのそれぞれに対応する濃度信号をそのまま後段の色補正部16に出力する。
また、領域分離処理部15において行われる色文字と黒文字の区別などでは、予め階調補正をすることによって効率的かつ高精度に区別して分離できる。したがって、前述した入力階調補正部14を設けることによって、領域分離処理部15における分離処理を効率的かつ高精度に行うことができる。
色補正部16は、領域分離処理部15から与えられる領域識別信号に応じて、領域分離処理部15から与えられるRGBにそれぞれ対応する濃度信号(入力信号)を、CMYにそれぞれ対応する濃度信号(以下、CMY信号という)に変換する。RGBにそれぞれ対応する濃度信号から、CMYにそれぞれ対応する信号への変換は、色補正部16によって行われる。色補正部16では、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。また色補正部16は、領域分離処理部15から与えられる領域識別信号、および原稿種別自動判別部13から与えられる原稿種別判定信号に基づいて、色変換を行う。
色補正部16は、色変換用のルックアップテーブルを参照して、信号の変換を行う。色変換用のルックアップテーブルは、たとえば記憶部22に記憶されている。色補正部16は、たとえば、以下の(b)、もしくは(a)、(b)、(c)の処理を行う。
(a)入力信号の階調補正
(b)入力信号に対する出力信号への多次元ルックアップテーブルを用いた変換
(c)出力信号の階調補正
多次元ルックアップテーブルの次元は、入力信号の数をnとしたときn次元となり、RGBなど入力信号が3つの場合は3次元となる。
黒生成下色除去部17は、色補正部16による色補正後のCMYに対応するCMY信号から黒(K)に対応する黒信号を生成する黒生成と、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理を行う。これによって、CMY信号はCMYKの4色の信号(以下、CMYK信号という)に変換される。
黒生成下色除去部17では、黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生成を行う。このスケルトンブラックによる黒生成では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるC,M,Yのそれぞれに対応する濃度をそれぞれC,M,Yとし、出力されるC,M,Y,Kのそれぞれに対応する濃度をそれぞれC',M',Y',K'とし、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理では、以下の式(1)〜式(4)によって、CMYの3色の濃度信号がCMYKの4色の濃度信号に変換される。
K’=f{min(C,M,Y)} …(1)
C’=C−αK’ …(2)
M’=M−αK’ …(3)
Y’=Y−αK’ …(4)
黒生成下色除去部17は、文字領域のUCR率を1とする。これによって、文字領域に黒色を表す色情報が付加されているとき、記録媒体に形成される画像のうち、文字領域に対応する部分は、Kの記録剤のみによって形成される。
修正領域処理部18は、検出手段および領域調整手段である。修正領域処理部18は、領域分離処理部15から与えられる領域識別信号、および原稿種別自動判別部13から与えられる原稿種別判定信号に基づいて、黒生成下色除去部17から与えられるCMYKの4色の濃度信号で表される画像データに修正領域を設定し、修正領域に予め定める色を表す色情報を付加して、修正画像データを生成する。修正領域処理部18については、後述する。
空間フィルタ処理部19は、領域分離処理部15から与えられる領域識別信号に応じて、修正領域処理部18から与えられるCMYK信号の画像データに、予め領域ごとに設定されるデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけ、および粒状性劣化を防ぐように処理する。
階調再現処理部21は、空間フィルタ処理部19と同様に、領域分離処理部15から与えられる領域識別信号に応じて、空間フィルタ処理部19から与えられるCMYK信号の画像データに予め定める処理を施す。たとえば、領域分離処理部15によって文字領域に分離された領域に関しては、特に黒文字あるいは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部19による空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きくされ、階調再現処理部21においては、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。また、領域分離処理部15によって網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部19において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。そして、出力階調補正部20では、濃度信号などの信号をカラー画像出力装置4の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行った後、階調再現処理部21で、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)が施される。領域分離処理部15によって写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
操作パネル5は、たとえば、液晶ディスプレイなどの表示部(図示せず)と設定ボタンを含んで構成される。操作パネル5から、入力される情報は、制御部23に与えられる。制御部23は、走査パネル5から入力される情報に応じて、カラー画像入力装置2、カラー画像処理装置3、カラー画像出力装置4の動作を制御する。
記憶部22は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記録媒体、およびフラッシュメモリなどの不揮発性記録媒体を含んで構成される。階調再現処理部21から出力される画像データ、すなわち前述した各処理が施された画像データは、一旦記憶部22に記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置4に入力される。
カラー画像出力装置4は、画像形成手段であって、画像データを記録媒体(たとえば紙などシート体)に画像として出力する。カラー画像出力装置4は、2色以上の記録剤を用いて記録媒体に画像を形成可能であり、本実施の形態では、C,M,Y,Kのそれぞれの色の記録剤を用いて、記録媒体に画像を形成することができる。カラー画像出力装置4は、Cに対応する画像データについては、Cの記録剤を用いて画像を形成し、Mに対応する画像データについては、Mの記録剤を用いて画像を形成し、Yに対応する画像データについては、Yの記録剤を用いて画像を形成し、Kに対応する画像データについては、Kの記録剤を用いて画像を形成する。カラー画像出力装置4は、文字領域、下地領域および修正領域のそれぞれに付加された色情報が表す色に対応する記録剤を用いて記録媒体に画像を形成することができる。カラー画像出力装置4は、本実施の形態では電子写真方式のプリンタ装置によって実現されるが、本発明の他の実施の形態では、カラー画像出力装置4は、インクジェット方式のプリンタ装置によって実現されてもよい。カラー画像処理装置3の各部は、制御部23によって制御される。制御部23は、CPU(Central Processing
Unit)と、このCPUで実行処理される制御プログラムが記憶されている記憶媒体とを含んで構成される。CPUが前記制御プログラムを実行することによって、カラー画像入力装置2、カラー画像処理装置3およびカラー画像出力装置4を制御する。
図2は、原稿種別自動判別部13の構成を示すブロック図である。この原稿種別自動判別部13は、最小濃度値算出部31(特徴量抽出部)、最大濃度値算出部32(特徴量抽出部)、最大濃度差算出部33(特徴量抽出部)、総和濃度繁雑度算出部34(特徴量抽出部)、判定領域設定部(第1面積階調画素検出部、第2面積階調画素検出部)35、最大濃度差閾値設定部(判定基準設定部)36、総和濃度繁雑度閾値設定部(判定基準設定部)37、文字・網点判定部(第1面積階調画素検出部)38、下地・印画紙判定部39、文字・網点判定閾値設定部(判定基準設定部)40、下地・印画紙判定閾値設定部41、第2面積階調画素抽出部42、文字画素計数部43、網点画素計数部44、下地画素計数部45、印画紙画素計数部46、面積階調画素判定部(種別決定部)47、面積階調画素判定閾値設定部(種別決定部)48および原稿判定部(種別決定部)49を備えている。
最小濃度値算出部31は、複数の画素からなり、1個の注目画素を含むブロックの最小濃度値を算出する。最大濃度値算出部32は、前記ブロックの最大濃度値を算出する。最大濃度差算出部33は、最小濃度値算出部31および最大濃度値算出部32によって算出された最小濃度値および最大濃度値を用いて前記ブロックの最大濃度差を算出する。総和濃度繁雑度算出部34は、前記ブロックの隣接する画素同士の濃度差の絶対値の総和を算出する。
判定領域設定部35は、最大濃度差算出部33によって算出された最大濃度差と最大濃度差閾値設定部36から与えられる第1最大濃度差閾値THd1とを比較し、また総和濃度繁雑度算出部34によって算出された総和濃度繁雑度と総和濃度繁雑度閾値設定部37から与えられる第1総和濃度繁雑度閾値THb1とを比較することによって、前記ブロックの注目画素が下地領域・印画紙(写真)領域と文字領域・網点領域とのいずれに属するかを判定する。
さらに、判定領域設定部35は、最大濃度差算出部33によって算出された前記最大濃度差と最大濃度差閾値設定部36から与えられる第2最大濃度差閾値THd2(THd1>THd2)とを比較し、また総和濃度繁雑度算出部34によって算出された前記総和濃度繁雑度と総和濃度繁雑度閾値設定部37から与えられる第2総和濃度繁雑度閾値THb2(THb1>THb2)とを比較する。これによって、前記ブロックについて、最大濃度差が第2最大濃度差閾値THd2以上であり、かつ総和濃度繁雑度が第2総和濃度繁雑度閾値THb2以上の条件を満たすか否かを判定する。
前記第1最大濃度差閾値THd1および第1総和濃度繁雑度閾値THb1を用いた判定処理、ならびに第2最大濃度差閾値THd2および第2総和濃度繁雑度閾値THb2を用いた判定処理は、注目画素に対して順次行われる。すなわち、原稿種別自動判別部13では、1つの注目画素がいずれの領域に属するかの判定処理を最大濃度差閾値と総和濃度繁雑度閾値という2種類の閾値を用いて判定している。また、注目画素を順次シフトするのに伴い、その注目画素を含むブロックの領域も順次シフトする。これら判定処理に伴う種々の制御はCPUによって行われる。
最大濃度差閾値設定部36は、最大濃度差算出部33によって算出された最大濃度差に基づいて注目画素が下地領域・印画紙(写真)領域と文字領域・網点領域とのいずれに属するかを判定するための第1最大濃度差閾値THd1、および注目画素が第2面積階調画素であるか否かを判定するための第2最大濃度差閾値THd2(THd1>THd2)を設定する。これら第1最大濃度差閾値THd1および第2最大濃度差閾値THd2は判定領域設定部35において使用される。
総和濃度繁雑度閾値設定部37は、総和濃度繁雑度算出部34によって算出された総和濃度繁雑度に基づいて注目画素が下地領域・印画紙領域と文字領域・網点領域とのいずれに属するかを判定するための第1総和濃度繁雑度閾値THb1、および注目画素が第2面積階調画素であるか否かを判定するための第2総和濃度繁雑度閾値THb2(THb1>THbを設定する。これら第1総和濃度繁雑度閾値THb1および第2総和濃度繁雑度閾値THb2は、判定領域設定部35において使用される。
第2最大濃度差閾値THd2、第2総和濃度繁雑度閾値THb2としては、たとえば印画紙写真領域に属する画素を検出するための閾値を参考に、面積階調画素領域としての特徴を有していると判断される画素、すなわち、網点印刷で使用されている網点(第1面積階調画素)だけでなく、誤差拡散、ディザ処理または万線などによって階調再現がなされている画素(第2面積階調画素)も含めて広い範囲で面積階調画画素領域の画素を抽出できるように設定される。面積階調画素領域に属する画素としては、網点で構成された画像のほかに、規則的に密に並んだ平行線から構成される万線画像、誤差拡散によって作成される画像、画素配分法によって作成される画像、ディザ法によって作成される画像、あるいは濃度パターン法によって作成される画像など、2値または多値の面積変化によって中間調表現がなされている画像が含まれる。
文字・網点判定部38は、前記判定領域設定部35において文字・網点領域に属すると判別された画素について、その画素が文字領域と網点領域(第1面積階調画素)とのいずれに属するかを判定する。文字・網点判定閾値設定部40は、文字・網点判定部38において前記判定を行うための文字・網点判定閾値を設定する。
下地・印画紙判定部39は、前記判定領域設定部35において下地領域・印画紙領域に属すると判別された画素について、その画素が下地領域と印画紙領域(印画紙写真領域。連続階調領域)とのいずれに属するかを判定する。下地・印画紙判定閾値設定部41は、下地・印画紙判定部39において前記判定を行うための下地・印画紙判定閾値を設定する。
第2面積階調画素抽出部42は、画素抽出部(第2面積階調画素検出部)51、補正部52および画素計数部53を含んで構成される。画素抽出部51は、判定領域設定部35において、最大濃度差が第2最大濃度差閾値THd2以上であり、かつ総和濃度繁雑度が第2総和濃度繁雑度閾値THb2以上であると判定されたブロックの注目画素について、前記最大濃度差に前記文字・網点判定閾値を掛けた値と前記総和濃度繁雑度とを比較し、総和濃度繁雑度が最大濃度差×文字・網点判定閾値以上であるという条件を満たすブロックの注目画素を第2面積階調画素として抽出する。
補正部52は、判定領域設定部35において、第2最大濃度差閾値THd2および第2総和濃度繁雑度閾値THb2を用いた判定処理で文字領域・網点領域のいずれにも属さないものと判定された画素、あるいは、画素抽出部51おいて第2面積階調画素として抽出されなかった画素(対象画素)のうちから、第2面積階調画素と見なし得るものを第2階調画素として扱うように補正する。この補正の可否は前記対象画素を注目画素として、その周辺画素の判定結果を参照して判断する。
画素計数部53は、画素抽出部51および補正部52において第2面積階調画素であると判定された画素数(見なされた画素の数を含む)を計数する。
文字画素計数部43は、文字・網点判定部38において文字領域に属すると判定された画素数を計数する。
網点画素係数部44は、文字・網点判定部38において網点領域(第1面積階調画素)に属すると判定された画素数を計数する。
下地画素計数部45は、下地・印画紙判定部39において下地領域に属すると判定された画素数を計数する。
印画紙画素計数部46は、下地・印画紙判定部39において印画紙写真領域に属すると判定された画素数を計数する。なお、これら計数値は原稿画像全体についての合計値である。
網点画素判定部47は、網点画素係数部44での網点領域(第1面積階調画素)に属する画素の計数結果および第2面積階調画素抽出部42の画素計数部53での第2面積階調画素の計数結果と面積階調画素判定閾値設定部48から与えられる面積階調画素判定閾値とを比較し、原稿画像に網点(第1面積階調画素)が含まれているか否かを判定する。面積階調画素判定閾値設定部48は、網点画素判定部47において使用される面積階調画素判定閾値を設定する。
原稿判定部49は、文字画素計数部43、下地画素計数部45、印画紙画素計数部46および網点画素判定部47からの各画素数の計数結果および判定結果に基づいて、画像入力装置2によって読み取られた原稿の種別を判定する。
図3〜図6は、下地、網点、印画紙写真および文字の各領域における画素濃度の分布の例を示すグラフであり、図7は、下地、網点、印画紙写真および文字の各領域の最大濃度差と総和濃度繁雑度とを指標とした分布を示す図である。図3〜図6において、横軸は位置を表し、縦軸は濃度を表す。図7において、横軸は最大濃度差を表し、縦軸は総和濃度煩雑度を表す。図7に示す総和濃度繁雑度と最大濃度差との関係において総和濃度繁雑度が最大濃度差以下となることはなく、図7における最大濃度差=総和濃度繁雑度以下の領域は、画素が存在しない領域を示している。
下地領域は、図3に示すように、通常、濃度変化が少ないため、最大濃度差および総和濃度繁雑度ともに非常に小さくなり、図7に示す領域Aに分布している。したがって、下地・印画紙領域に属すると判別された画素であって下地・印画紙判定閾値よりも最大濃度差が小さいブロックの画素(注目画素)は、下地画素であると判別することが可能である。
印画紙写真領域は、図4に示すように、通常、滑らかな濃度変化をしており、最大濃度差および総和濃度繁雑度がともに小さく、かつ、下地領域よりも多少大きくなるため、図7に示す領域Bに分布している。したがって、下地領域・印画紙領域に属すると判別された画素であって下地・印画紙判定閾値よりも最大濃度差が大きいブロックの画素(注目画素)は、印画紙領域に属するものであると判別することが可能である。
網点領域は、図5に示すように、最大濃度差が網点によってさまざまであるものの、網点の数だけ濃度変化が存在するので、最大濃度差に対する総和濃度繁雑度の割合が大きくなる。このため、図7に示す領域Dのような分布になる。したがって、文字・網点領域に属すると判別された画素であって最大濃度差と文字・網点判定閾値との積よりも総和濃度繁雑度が大きいブロックの画素(注目画素)は、網点領域に属するものであると判別することが可能である。
文字領域は、図6に示すように、最大濃度差が大きく、それに伴い総和濃度繁雑度も大きくなるものの、網点領域よりも濃度変化が少ないため、網点領域よりも総和濃度繁雑度が小さくなる。特に、最大濃度差に対する総和濃度繁雑度の割合が小さくなるため、図7に示す領域Cのような分布になる。したがって、文字・網点領域に属すると判別された画素であって最大濃度差と文字・網点判定閾値との積よりも総和濃度繁雑度が小さいブロックの画素(注目画素)は、文字領域に属するものであると判別することが可能である。
前述したように、下地領域および印画紙写真領域は、最大濃度差および総和濃度繁雑度が文字領域および網点領域に比べて小さくなる。したがって、最大濃度差を最大濃度差閾値(第1最大濃度差閾値THd1)と比較するとともに、総和濃度繁雑度を総和濃度繁雑度閾値(第1総和濃度繁雑度閾値THb1)と比較することによって、判定領域設定部35では、注目画素が下地・印画紙領域と文字・網点領域とのいずれに属するかを判別することが可能となる。
次に、第1面積階調画素と第2面積階調画素について説明する。図8は、第1面積階調画素(網点)を含む領域における1網点(1ドット)付近の画素の濃度値を示す説明図であり、図9は第1面積階調画素を含む領域における濃度変化を示す説明図である。同様に、図10は、第2面積階調画素を含む領域における1ドット付近の画素の濃度値を示す説明図であり、図11は第2面積階調画素を含む領域における濃度変化を示す説明図である。図9および図10において、横軸は位置を表し、縦軸は濃度を表す。また、図8および図10では、ドットの濃度を0〜6の6値で表しており、「0」は最低濃度(白:地肌)であり、「5」は最大濃度である。
網点印刷で用いられる網点(第1面積階調画素)は濃淡が明確であり、印刷物に適した線数が用いられる。したがって、図8および図9に示すように、網点印刷原稿においては網点の濃度が高く網点の間隔はほぼ一定である。
一方、インクジェット方式の画像形成装置(プリンタ、複写機、複合機)によって出力された画像においては、中間調処理として誤差拡散やブルーノイズマスクが用いられることが多く、図10および図11に示すように、ドットの間隔が一定ではない。さらに、淡インクなどが使用されるのでドットの濃淡も網点印刷原稿ほど明確ではない。また、一般に普及している電子写真方式の画像形成装置で出力された画像においては、高解像度になると明確なドットが形成されにくくなり、この場合も濃淡が不明確になる。
すなわち、インクジェットプリンタまたは電子写真方式の画像形成装置で出力された原稿、(以下、インクジェットなど出力原稿と称する)の場合、網点印刷原稿の場合よりも最大濃度差および総和濃度繁雑度が小さくなる傾向がある。したがって、最大濃度差および総和濃度繁雑度に対する閾値を小さい値(第2最大濃度差閾値THd2、第2総和濃度繁雑度閾値THb2)に設定すれば、網点印刷原稿とインクジェットなど出力原稿の両方の面積階調画素(第1面積階調画素および第2面積階調画素)を抽出することが可能である。一方、前記閾値を大きい値(第1最大濃度差閾値THd1(THd1>THd2)、第1総和濃度繁雑度閾値THb1(THb1>THb2))に設定すれば、網点印刷原稿の面積階調画素(網点:第1面積階調画素)のみを抽出することが可能である。
なお、厳密なことを言えば、インクジェット方式で普通紙に出力された図表を含むオフィス文書や中低解像度のインクジェット方式の画像形成装置で出力された写真で、濃いドットを用いて画像形成が行われ、画像の濃度が全体的に薄い場合(詳細は後述)、前記図表や写真領域は網点と判断され、網点領域に対する処理を行っても画質劣化は生じない。従って、前記第1面積階調画素とは、網点印刷で用いられている網点、および、インクジェット方式または電子写真方式の画像形成装置で中間調を表現する面積階調画素のうち、前記網点と同などの特性を有する画素であるということができる。本実施の形態において、前記網点および前記特徴を有する画素を印刷網点と表現する。
図12〜図15は、原稿種別自動判別部13による原稿種別判別処理の動作を示すフローチャートである。なお、以下では、複数の画素からなり1個の注目画素を含むブロックがn×m(たとえば、n=15、m=15)画素からなるものとする。動作処理を開始すると、ステップS0からステップS1に移る。
ステップS1では、注目画素を含むn×m画素のブロックについて、最小濃度値算出部31が最小濃度値を算出して、ステップS2に移る。
ステップS2では、最大濃度値算出部32が最大濃度値を算出して、ステップS3に移る。
ステップS3では、最大濃度差算出部33が、算出された最小濃度値および最大濃度値を用いて前記ブロックにおける最大濃度差を算出して、ステップS4に移る。
ステップS4では、一方、総和濃度繁雑度算出部34では、前記ブロックにおける、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和、つまり総和濃度繁雑度を算出する。これら最大濃度差の算出処理と総和濃度繁雑度の算出処理とは順次行われてもよく、または並行して行われてもよい。ステップS4が終了すると、ステップS5に移る。
ステップS5では、判定領域設定部35が、最大濃度差値としてTHd1を設定し、総和濃度煩雑度閾値としてTHb1を設定して、ステップS6に移る。
ステップS6では、最大濃度差算出部33によって算出された最大濃度差と第1最大濃度差閾値THd1および第2最大濃度差閾値THd2とを比較し、総和濃度繁雑度算出部34によって算出された総和濃度繁雑度と第1総和濃度繁雑度閾値THb1および第2総和濃度繁雑度閾値THb2とを比較する。ステップS6において、判定領域設定部35が、最大濃度差が第1最大濃度差閾値THd1未満であり、かつ総和濃度繁雑度が第1総和濃度繁雑度閾値THb1未満であると判断すると、ステップS7に移る。
ステップS7では、前記ブロックに含まれる注目画素を下地・印画紙領域のものと判定して、ステップS8に移る。
ステップ8では、下地・印画紙判定部39が、前記注目画素を含むブロックの前記最大濃度差と下地・印画紙判定閾値とを比較する。ステップS8において比較した結果、最大濃度差が下地・印画紙判定閾値未満であればステップS11に移り、最大濃度差が下地・印画紙判定閾値以上であればステップS12に移る。
ステップS11では、前記注目画素を下地領域のものと判定して、図13に示すステップS16に移る。ステップS12では、前記注目画素を印画紙領域のものと判定して、図13に示すステップS16に移る。
前述した、ステップS6において、前記条件を満たさないと、ステップS9に移る。ステップS9では、前記注目画素を文字・網点領域のものと判定して、ステップS10に移る。ステップS10では、文字・網点判定部38が、前記注目画素を含むブロックの前記最大濃度差に文字・網点判定閾値を掛けた値と前記総和濃度繁雑度とを比較する。ステップS10における比較の結果、総和濃度繁雑度が前記注目画素を含むブロックの前記最大濃度差に文字・網点判定閾値を掛けた値未満であれば、ステップS13に移り、総和濃度繁雑度が前記注目画素を含むブロックの前記最大濃度差に文字・網点判定閾値を掛けた値以上であれば、ステップS14に移る。
ステップS13では、前記注目画素を文字領域のものと判定して、図13に示すステップS16に移る。ステップS14では、前記注目画素を網点領域のものと判定して、図13に示すステップS16に移る。
次に、ステップS16では、原稿種別自動判別部13が、原稿画像の全ての画素について以上の判定が終了しているか否かを判定し、終了していなければS1に戻ってそれ以下の処理を繰り返し、終了していれば、ステップS17以降の処理を行う。
原稿種別自動判別部13では、前記ステップS5〜ステップS14の処理と並行して、ステップS15における第2面積階調画素抽出部42による第2面積階調画素抽出処理(S15)を行う。図8は、第2面積階調画素抽出部42による第2面積階調画素抽出処理を示すフローチャートである。
第2面積階調画素抽出処理を開始すると、ステップS151に移り、判定領域設定部35が、最大濃度差閾値としてTHd2を設定し、総和濃度煩雑度閾値としてTHb2を設定して、ステップS152に移る。
ステップS152では、最大濃度差算出部33によって算出された最大濃度差と第2最大濃度差閾値THd2とを比較し、総和濃度繁雑度算出部34によって算出された総和濃度繁雑度と第2総和濃度繁雑度閾値THb2とを比較する。
ステップS152では、最大濃度差が第2最大濃度差閾値THd2以上であり、かつ総和濃度繁雑度が第2総和濃度繁雑度閾値THb2以上であると判定すると、ステップS153に移る。
ステップS153では、第2面積階調画素抽出部42の画素抽出部51が、最大濃度差が第2最大濃度差閾値THd2以上であり、かつ総和濃度繁雑度が第2総和濃度繁雑度閾値THb2以上であると判定されたブロックについて、最大濃度差に文字・網点判定閾値を掛けた値と総和濃度繁雑度とを比較する。ステップS153において、総和濃度繁雑度が、最大濃度差に文字・網点判定閾値を掛けた値以上であると判断すると、ステップS155に移る。
ステップS155では、前記ブロックに含まれる注目画素を第2面積階調画素領域のものと判定して、図13に示すステップS16に移る。
前述したステップS152において、最大濃度差が第2最大濃度差閾値THd2未満、あるいは総和濃度繁雑度が第2総和濃度繁雑度閾値THb2未満である判定されるか、またはステップS153において総和濃度繁雑度が最大濃度差×文字・網点判定閾値よりも小さいと判定されると、ステップS154に移る。
ステップS154では、最大濃度差が第2最大濃度差閾値THd2未満、あるいは総和濃度繁雑度が第2総和濃度繁雑度閾値THb2未満である判定されたブロックの注目画素、または、総和濃度繁雑度が最大濃度差×文字・網点判定閾値未満であると判定されたブロックの注目画素について、補正部52が補正処理の候補画素とし、補正処理を適宜行う。この補正処理について、図15に示すフローチャートおよび図16を用いて以下に説明する。
図15は、図14に示すフローチャートのステップS154における補正処理を示すフローチャートである。図16は、画像データにおける画素の配列状態を示す図である。補正処理を開始すると、ステップS161に移り、先ず、図16に示すように、注目画素の左側に隣接する画素が第2面積階調画素と判定されているか否かを判定する。図16に示す画像データにおいては、左側の画素から右側の画素に処理が進行し、注目画素の左側の画素については既に処理が終了しているものとする。処理が右側の画素から左側の画素に進行する場合はその逆となる。また、処理は上側のラインから下側のラインへ進行するものとする。
ステップS161が終了すると、ステップS162に移る。ステップS162では、画素係数部53が注目画素に隣接する1つ前のラインの所定領域内に存在する第2面積階調画素と判定された画素の数を計数して、ステップS163に移る。
ステップS163では、網点画素判定部47が、ステップS162で得られた計数値と予め定めされる閾値THsとを比較する。ステップS163における比較の結果、第2面積階調画素の数が閾値THs以上であれば、ステップS164に移り、第2面積階調画素の数が閾値THs未満であれば、ステップS165に移る。
ステップS164では、注目画素についての判定結果を第2面積階調画素に変更して、補正処理を終了して、図14に示すステップS155に移る。
ステップS165では、注目画素の判定結果の変更は行わずに補正処理を終了して、図14に示すステップS155に移る。
前記1つ前のラインの所定領域は、注目画素に隣接する画素を含むように選択され、たとえば、10画素程度の領域として設定される。この所定領域は注目画素とする画素を順次シフトして行くのに応じて同方向にシフトする。なお、所定領域を10画素程度の領域とした場合、閾値THsはたとえば3に設定する。
前記のように、第2面積階調画素抽出部42では、最大濃度差と第2最大濃度差閾値とを比較し、さらに総和濃度繁雑度と第2総和濃度繁雑度閾値および最大濃度差×文字・網点判定閾値とを比較し、面積階調画素としての特徴量を有する画素を第2面積階調画素として抽出している。さらに、面積階調画素としての特徴量を有していないと判定された画素のうちから、所定領域の情報(注目画素に対する周辺画素の判定結果)に基づいて第2面積階調画素と見なし得る画素を第2面積階調画素として加算している。
なお、第2面積階調画素抽出部42が行うステップS153における判定では、ステップS10での最大濃度差×文字・網点判定閾値をそのまま用いているが、これに限定されず、異なる値を設定してもよい。たとえば、ステップS10で用いる値よりも小さい値に設定してもよい。具体的には、ステップS10で用いる値を6とした場合、ステップS153では4に設定してもよい。
次に、網点画素判定部47での判定動作について説明する。図13に示すフローチャートのステップS17では、網点画素判定部47が、網点画素係数部44による第1面積階調画素の計数値をCs1、画素計数部53による第2面積階調画素の計数値をCs2、面積階調画素判定閾値設定部48における面積階調画素判定閾値をTHsとしたときに、以下の式(5)を満たすか否かを判断する。
Cs1/Cs2>THs …(5)
ステップS17において、式(5)を満たすと判断した場合、ステップS18に移り、式(5)を満たさないと判断した場合、ステップS19に移る。
ステップS18では、原稿画像に印刷網点が含まれていると判定して、第1面積階調画素の計数値を網点の計数値として、ステップS20に移る。
ステップS19では、原稿画像に印刷網点が含まれていないと判定して、面積階調画素判定閾値THsを、たとえば0.15として、ステップS20に移る。面積階調画素判定閾値THsは、種々の画像サンプルを基に、適切な値を設定すればよい。
次に、原稿判定部49における原稿種別判別動作について詳細に説明する。図13に示すフローチャートのステップS20では、原稿判定部49が原稿種別を判別する。原稿判定部49は、網点画素判定部47において前記のように原稿画像に印刷網点が含まれているとステップS18において判定した場合に、たとえば、その原稿についてプレスキャンを行って得た画像データを用いて画素の判別を行い、判別された画素数を計数し、予め用意されている下地領域、印画紙領域、網点領域および文字領域に対する閾値と比較することによって原稿全体の種別の判定を行う。具体的には、たとえば、文字領域の比率と網点領域の比率とが、それぞれ閾値以上の場合は、文字/網点印刷原稿(文字印刷写真原稿)であると判定する。また、文字、網点、印画紙写真の順に検出精度が高くなっている場合において、たとえば、文字領域の比率が全画素数の20%以上30%未満の場合には文字原稿、網点領域の比率が全画素数の10%以上20%未満の場合には網点印刷原稿(印刷写真原稿)、印画紙写真領域の比率が全画素数の10%未満の場合には印画紙写真原稿であると判定する。
また、原稿判定部49は、網点画素判定部47において原稿画像に印刷網点が含まれていないと、ステップS19において判定した場合に、第2面積階調画素の計数値と予め定められる閾値THs2とを比較する。この比較の結果、第2面積階調画素の計数値が閾値THs2以上の場合に、原稿画像を特定インクジェットなど出力原稿のものと判定し、第2面積階調画素の計数値が閾値THs2よりも小さい場合に、原稿画像を面積階調画素領域が存在しないものと判定し、文字領域の比率、印画紙写真領域の比率に基づいて原稿種別の判別を行う。また、前記閾値THs2は、たとえば、原稿画像における第2面積階調画素領域の比率を全画素数の20%と規定したものである。
原稿判定部49は、領域を判定した後、判定した結果を出力して、ステップS22に移り、処理を終了する。
また、本実施の形態において、原稿判定部49が判別する原稿種別は、文字原稿、文字印刷写真原稿、印刷写真原稿、印画紙写真原稿、文字印画紙写真原稿、特定インクジェットなどの原稿としている。前記原稿種別は、新聞であったり、写真であったり、あるいは地図、などといった原稿の種別としてもよい。なお、原稿種別の判別は、プレスキャンを行うのではなく、ハードディスクなどの記憶手段に一旦格納された画像データを用いて行ってもよい。
以上の構成では、網点画素判定部47において、第1面積階調画素の計数結果と第2面積階調画素の計数結果との比を用いて原稿画像に印刷網点が含まれるか否かの判定を行っているが、前記比に代えて、両者を加算した結果や両者の差など、第1面積階調画素と第2面積階調画素の計数結果に対して演算処理を行った結果を用いることが可能である。
また、本実施の形態の画像処理装置1では、ステップS154として補正処理を行っているが、この補正処理は必須のものではない。補正処理を行わない場合には、前記のように算出された最大濃度差、総和濃度繁雑度に対して、第2最大濃度差閾値、第2総和濃度繁雑度閾値および最大濃度差×文字・網点判定閾値を用いて第2面積階調画素を判定する場合、第2面積階調画素を面積階調画素としての特徴量を有している画素とし、前記網点判定処理で用いる面積階調画素判定閾値設定部48の面積階調画素判定閾値をたとえば0.30と高く設定すればよい。
また、原稿種別自動判別部13が特徴量として最大濃度差、総和濃度繁雑度を用いて処理を行う方法について説明を行ったが、特徴量はこれらに限定されるのもではなく、ランレングスまたは反転回数などであっても構わない。また前述した構成では、注目画素を下地領域・印画紙(写真)領域と文字領域・網点領域に判別し、再度、文字領域と網点領域に判別する例について示したが、文字領域、網点領域、印画紙領域、下地領域に含まれるか否かをそれぞれ並列に判別処理する方法であっても構わない。また、印画紙領域と下地領域をまとめてその他領域としてもよい。すなわち、少なくとも、網点領域に含まれるか否かを判定する処理が含まれていればよい。
次に、原稿種別の判別がなされた場合、原稿種別自動判別部13の判別結果に基づく、後段の入力階調補正部14、色補正部16、黒生成下色除去部17、修正領域処理部18、空間フィルタ処理部19および階調再現処理部21の各処理部での処理の例について説明する。
原稿種別自動判別部13において、画像データに、複数の領域が混在しないと判別された場合、入力階調補正部14、色補正部16、黒生成下色除去部17、修正領域処理部18、空間フィルタ処理部19および階調再現処理部21は、前述した処理と同様に画像データを処理する。
原稿種別自動判別部13において、画像データに、複数の領域が混在すると判別された場合はそれぞれの領域処理の中間パラメータを使用し、原稿種別判別処理で判別されなかった領域処理のパラメータは使用しないようにすればよい。具体的には、たとえば入力画像(原稿)が文字原稿であると判別された場合は、入力階調補正部14における入力階調補正処理では、ハイライトを多めに除去したり、コントラストを大きくしたりするような補正曲線を用いる。また色補正部16では、色文字に対しては彩度を重視した色補正処理を行い、黒生成下色除去部17では、黒文字に対して黒生成下色除去処理において黒生成量が多めに設定される。また、空間フィルタ処理部19では、文字に対しては、空間フィルタ処理でエッジを強調し、平滑化処理を弱くするようにフィルタ係数を設定するなどのパラメータの切り替えなどが行われる。また階調再現処理部21では、ハーフトーン処理(ディザ処理)が行われる。
原稿種別自動判別部13において、入力画像が文字印画紙写真原稿であると判別された場合は、各処理において、文字原稿処理と印画紙写真原稿処理の中間パラメータを用いた処理が行われる。文字原稿又は印画紙写真原稿のいずれを重視するかによって、入力階調補正部14における入力階調補正処理では、印画紙写真原稿処理と文字原稿処理との中間のパラメータを用いてハイライトの除去やコントラストの調整を行い、また色補正部16では、彩度の強弱や階調性のバランスが極端にならないような色補正処理を行う。また、黒生成下色除去部17における黒生成下色除去処理では、印画紙写真画像に影響が出ない程度に黒生成量の調整を行うようにすればよい。
本実施の形態において、インクジェット原稿を読み込んだ場合は以下のように判別される。
(1)普通紙などに出力されたオフィス文書(図表など)の場合
表などが線と文字だけで構成される場合は「文字原稿」として認識され印刷物などの文字原稿と同じ処理を行っても問題ない。
カラーの図などを含む場合は、図表部分が網点として認識されるため「文字印刷原稿」として認識される。網点として認識される図表部分にはモアレ抑制のための平滑化処理が行われるため粒状感抑制の効果があり問題ない。
普通紙出力のインクジェット原稿は、写真専用紙に出力されたものに比べて鮮やかではなく、くすんだ色で出力が行われる。そのため色補正処理も印刷用の色補正テーブルを用いる方が適している。
(2)高解像度のインクジェット方式の画像形成装置で写真専用紙に出力された写真
2880dpi程度の高解像度のインクジェット方式の画像形成装置によって出力された写真を、解像度600dpi程度のスキャナ(スキャナ単体あるいは、カラー複写機のスキャナでもよい)で読み取りを行ってもほとんどの画素を読み取ることができない。そのため「印画紙写真原稿」として認識される。もともと画素を読み取ることができないので粒状感は発生しないのに加え、印画紙写真と写真専用紙に出力されたインクジェット方式による写真の色再現域は近いので、印画紙写真処理を行っても問題ない。
(3)中低解像度のインクジェット方式の画像形成装置で出力された写真
1200dpi程度の低中解像度のインクジェット方式の画像形成装置によって出力された写真の場合、解像度600dpi程度で読み取りを行った場合、一部の画素を読み取ることができる。たとえば、低中解像度のインクジェット方式によって出力された原稿中の濃度が低い領域の場合、画素の密度が低い。すなわち、画素同士の距離が離れているので低解像度の画像読取装置でも画素の有無を判定できることになる。逆に濃度が上がるにつれて徐々に画素の有無を判定できなくなり、印画紙領域との判別が困難になる。この場合には以下の3パターンに分類される。
(a)濃いドットを用いて画像形成が行われ、画像の濃度が全体的に薄い(ドットの間隔が広い)場合
画像の濃度が全体的に薄い場合は、ドットがばらついており、面積階調画素数(第1および第2面積階調画素数)の計数は画像全域を対象として行われるため、「印刷写真原稿(もしくは文字印刷写真原稿)」と判定される。この場合、網点と判定された領域についてはモアレ抑制のための平滑化処理が行われる。また、全体的に薄いため印刷写真用の色補正処理を行っても問題はない。
(b)画像の濃度が全体的に濃い場合
画像の濃度が全体的に濃い場合は、ドットが密集しており、面積階調画素(第1および第2面積階調画素)と判定される領域がほとんど存在しないため、「印画紙写真原稿」として判定される。画像全体において画素の読み取りができないために粒状感は発生せず、問題はない。
(c)濃いドットを用いて画像形成が行われ、画像に薄い領域と濃い領域が混在している場合、あるいは薄いドットを用いて画像形成が行われた場合
この場合は、もともと網点(第1面積階調画素)が少ないのに加えて画像に濃い領域と薄い領域とが混在するために、画像の内容によって印刷写真原稿と判定されたり印画紙写真原稿と判定されたりする。このため判定結果が一定しない。たとえば、
1.原稿を縦置きにした場合と横置きにした場合とで結果が異なる、
2.原稿を少し編集してインクジェット方式の画像形成装置で出力し、それをスキャ
ナで読み込んで出力すると判定結果が大きく変動する、
3.第2面積階調画素については補正処理がなされるため判定結果の変動は抑えられ
るが、第1面積階調画素については判定結果が大きく変動する、
といったことが生じる。
印刷写真原稿と判定された場合、薄い領域での粒状感は発生しないが、濃い領域(暗い領域と鮮やかな領域)で階調の潰れが発生することがある。また、印画紙写真と判定された場合、濃い領域での階調のつぶれは発生しないが、薄い領域での粒状感が発生することがある。
前記現象は一般に普及している電子写真方式の画像形成装置で出力した画像に対しても同様である。
前記のように(3)−(c)の場合のみにおいて画質劣化が発生することがあるので、この場合を特定インクジェットなど出力原稿として判別することによって、インクジェット方式で出力された全ての原稿や電子写真方式で出力された原稿を良好に再現することが可能となる。
前記の特定インクジェットなど出力原稿については各部において以下のように処理する。
(領域分離処理部)
領域分離処理を行わない。あるいは、画像に網点印刷領域と印画紙領域とが存在すると判定されて処理が切り替わることによる画像劣化を防ぐため、画像全体に対して一様な処理が行われるように判定する。たとえば、画像の全領域をインクジェットプリント領域あるいは電子写真プリント領域と判定する。
(色補正部)
印画紙写真と同様、高濃度部で階調潰れが発生しないような変換を行う。この変換には、たとえば、印画紙写真用の色補正テーブルを用いてもよい。
(黒生成下色除去部)
暗部での階調の潰れが発生しないように黒生成量・下色除去量を設定する。
(空間フィルタ処理部)
低周波領域については強調処理を施し、高周波領域については平滑処理を施すフィルタを用いる。強調処理の強度は文字原稿よりも弱く、平滑処理の度合いは網点印刷写真原稿よりも弱くなるように設定する。
(階調再現処理部)
印画紙写真原稿と同じく階調性重視の階調再現処理を行う。たとえば、ディザ処理ではディザマトリクスサイズを大きくし、誤差拡散処理では拡散マトリクスを大きくするなどである。
以上の説明では、原稿種別を判別する方法について示したが、原稿種別の判別を行うのではなく、第2面積階調画素の計数値に対する第1面積階調画素の計数値が面積階調画素判定閾値以下であり、且つ第2面積階調画素の計数値が閾値THs2以上であるという特徴を有する画像であることを示す制御信号を出力し、後段の領域分離処理部15、色補正部16、黒生成下色除去処理部17、空間フィルタ処理部19および階調再現処理部21の処理を制御するようにしてもよい。
カラー画像処理装置3では、原稿種別自動判別において、すべてのインクジェットなど出力原稿(インクジェット方式や電子写真方式を用いて出力された画像)を判別するのではなく、従来の原稿モードで良好に再現することができないインクジェットなど出力原稿(特定インクジェットなど出力原稿)だけを限定的に判別することによって、認識精度を向上できるとともに画質を向上できるようになっている。また、判別方法としては、面積階調画素(面積階調画像領域を構成する画素)を判定するにあたり、2通りの閾値を採用し、網点印刷原稿のみに用いられている第1面積階調画素(網点)と網点印刷原稿とインクジェットなど出力原稿に含まれる第2面積階調画素の数を計数し、これらの結果に対して閾値処理を行うことによって特定のプリント原稿を識別している。またカラー画像処理装置3では、特定インクジェットなど出力原稿と判定された原稿に対して領域分離を行うことなく、画像全体に対して同一の処理を行うことによって、画質の劣化を防止できるようになっている。
次に、修正領域処理手段18について説明する。
図17は、修正領域処理手段18における処理を説明するための図であり、文字領域および下地領域を含む画像データを記録媒体63に画像として形成した図を示す。また図18は、修正領域処理手段18における領域補正処理を示すフローチャートである。図19は、記録媒体61に文字領域に対応する文字画像61を形成した図であり、図20は、記録媒体62に下地領域に対応する下地画像62および修正領域に対応する修正画像63を形成した図である。図21は、記録媒体61に文字領域に対応する文字画像61、下地領域に対応する下地画像62および修正領域に対応する修正画像63を形成した図である。図17,図19,図20,図21において、左右方向は、カラー画像出力装置が記録媒体63に画像を形成するときの主走査方向Xであって、上下方向は、カラー画像出力装置が記録媒体63に画像を形成するときの副走査方向Yである。本実施の形態では、文字領域には、黒色の色情報が付加されており、また文字領域のUCR率は1であるので、文字画像61は、Kの記録剤のみによって形成される。図17において文字画像61は、斜線で示し、下地画像62は、網線で示す。また下地領域には、Kを除く、CMYの色情報が付加されて、下地画像62は、CMYのいずれか1つまたは複数の現像剤によって形成される。また図19において文字画像61は、斜線で示し、図20において、下地画像62は斜線で示し、修正画像63は編み線で示す。また図21において文字画像61は斜線で示し、下地画像62は破線で示し、修正画像63は、網線で示す。また図17では、CMYKの各色に対応する画像データが表す画像、すなわち文字領域に対応する文字画像61と、下地領域に対応する下地画像62とのそれぞれに位置ずれが生じていない場合について示している。また図21では、CMYKの各色に対応する画像データが表す画像、すなわち文字領域に対応する文字画像61と、下地領域に対応する下地画像62とのそれぞれに位置ずれが生じている場合について示している。
黒生成下色除去部17から画像データが与えられると、ステップa0からステップa1に移る。ステップa1では、修正領域処理手段18は、画像データが表す画像のうち、予め定める色を表す第1色情報が付加され、現像剤のうち予め定める1色の記録剤のみを用いて形成すべき第1領域と、予め定める色とは異なる色を表す第2色情報が付加され、第1領域に隣接して設けられ、かつ第1領域を形成する現像剤とは異なる現像剤を用いて形成すべき第2領域とを検出する。本実施の形態において第1領域は、文字領域であり、第2領域は、文字領域の背景となる下地領域である。修正領域処理部18には、画像データが、前記主走査方向Xに対応するライン毎に、主走査方向Xの一方から他方に対応する方向に1画素ずつ与えられ、これを前記副走査方向Yに対応する方向において繰り返して与えられる。修正領域処理部18では、画像データにおいて、領域分離処理部15からの領域識別信号が、下地領域から文字領域に切り替わる位置、および文字領域から下地領域に切り替わる位置を、下地領域と文字領域との境界として検出する。
次にステップa2に移り、修正領域処理部18は、下地領域と文字領域との境界の検出結果に基づいて、第2領域である下地領域に連なり、かつ第1領域である文字領域の周縁部のうち、第2領域に接する部分に重なる第3領域(以下、第3領域を、修正領域という)を設定する。ステップa2が終了すると、ステップa3に移る。
ステップa3では、修正領域処理部18が、修正領域に、下地領域を形成するために用いられる現像剤によって表現可能な色を表す色情報を付加して、画像データを生成する。本実施の形態では、第3色情報が表す色を第2色情報が表す色と同色とする、すなわち修正領域の色を、下地領域と同じ色にする。ステップa3が終了すると、ステップa4に移り処理を終了する。
修正領域処理部18は、以上の処理によって、黒生成下地除去部17から与えられるCMYK信号に、修正領域の色情報が付加されたCMYK信号を生成する。
図17において、下地画像62に連なり、仮想線で示す部分が修正領域に対応する修正画像64を示している。図17に示すように、文字画像61と、下地画像62とのそれぞれに位置ずれが生じていない場合では、修正画像63は、文字画像61の周縁部65に重なる。このように修正画像63と文字画像61とが重なったとしても、文字画像61と下地画像62との間で、記録媒体63が露出する場合と比較して、画質が劣化を抑制することができる。また本実施の形態では、文字領域は、黒色で表される黒領域であり、文字画像61は黒色であるので、修正画像63と重なっても文字が読みづらくなってしまうことはない。
図21に示すように、文字画像61と、下地画像62とのそれぞれに位置ずれが生じている場合では、文字画像61と、下地画像62との間で、修正画像63が露出する。このように文字画像61と、下地画像62との間で修正画像63が露出することによって、文字画像61と、下地画像62との間で記録媒体63が露出することが防止され、文字画像61と、下地画像62との間で記録媒体63が露出することによって、発生する画質の劣化を抑制することができる。特に、記録媒体63の色が白色であるときには、本発明の効果が顕著に現れる。
また修正領域は、下地領域と同じ色によって表されるので、記録媒体に形成された画像において、修正画像64を形成しても文字画像61の大きさは変わらない。したがって、形成された画像において文字および記号が読みづらくなることを抑制することができる。
修正領域処理部18は、画像データが表す画像において、カラー画像出力装置4が記録媒体に画像を形成するときの主走査方向Xおよび副走査方向Yにそれぞれ対応する方向で、文字領域と下地領域との境界から文字領域側の予め定める範囲を修正領域に含める。これによって、主走査方向Xおよび副走査方向Yのいずれに、C,M,Y,Kの記録剤によって形成されるそれぞれの画像が相対的にずれたとしても、文字画像61と下地画像62との間で、記録媒体63の表面が露出することが防止される。修正画像63は、下地画像62の角部に臨む領域66にも形成される。これは下地領域の角部では、45度の斜め方向で文字領域と下地領域との境界から文字領域側の予め定める範囲を修正領域に含めるように処理すればよい。前記領域66にも、修正画像63が形成されるので、主走査方向Xおよび副走査方向Yの両方にC,M,Y,Kの記録剤によって形成されるそれぞれの画像が相対的にずれたとしても、文字画像61と下地画像62との間で、記録媒体63の表面が露出することが防止される。
修正領域処理部18は、文字領域と下地領域との境界から、文字領域側に、予め定める範囲を、修正領域に設定する。したがって、修正画像63は、文字画像61と下地画像62との境界から、文字画像61が形成される側に、予め定める範囲Tに形成される。修正領域は、境界から文字領域側に、50μm以上200μm以下に選ばれ、したがって前記予め定める範囲Tは、50μm以上200μm以下に選ばれる。本実施の形態では、予め定める範囲は、画素数によって決定され、前記境界から文字領域側にn1画素の範囲に選ばれる。たとえば600dpiの解像度のカラー画像出力装置4では、200μmは、約5ドットとなる。したがって、前記画素の数n1は、1≦n1≦5に選ばれる。
図22は、位置ずれ量と画質の評点を表すグラフを折れ線近似したグラフである。位置ずれ量と画質の評点を表すグラフは、参考文献(電子写真学会編、「続 電子写真とその応用」、コロナ社、1996年11月、p210 図1.145 レジストレーション精度と画質の評点)に記載されている。図22において、横軸はドットの位置ずれ量(μm)を表し、縦軸は画質の評点を表す。画質の評点は100点満点で表される。位置ずれ量と画質の評点を表すグラフ65を折れ線66で近似すると、折れ線66の変極点67における位置ずれ量は、約200μmになる。200μmは、解像度が600dpiのカラー画像出力装置で、約4ドットとなる。ドットの位置ずれ量が200μm以下の範囲であっても、画質が急激に低下することが分かる。予め定める範囲を200μm以下とすることによって、解像度が600dpiのカラー画像出力装置で、ドットの位置ずれ量が200μm以下の範囲で発生したときであっても、文字画像61と下地画像62との間で記録媒体63が見えないようにすることができる。
図23は、空間周波数と識別階調数との関係を示すグラフである。空間周波数は、単位長さ(1mm)あたりの、ラインの数を表す。ここでライン幅とピッチ幅は等しい。識別階調数は、人間の目で識別可能な階調数を表す。ドットの位置ずれ量が200μmであると、空間周波数は約3Lp/mmとなる。空間周波数が3Lp/mmのときの識別階調数は100を超えており、人間の目では識別しやすいものとなる。ドットの位置ずれ量が200μm以下になると、ずれ量が小さくなるほど識別階調数が減少し、すなわち人間の目で識別しにくくなる。
また、カラー画像出力装置4によって発生するドットの位置ずれ量、すなわち文字画像61と下地画像62との相対的な位置ずれ量は、最大でも200μm程度である。したがって、本実施の形態の画像形成装置1では、カラー画像出力装置4の組み立て精度のばらつき、および経年劣化によって、CMYK信号の画像データのドットの位置ずれが発生しても、修正画像64によって記録媒体63が露出することが防止されるので、画質の劣化を抑制することができる。
記憶部22は、前述した予め定める範囲を表す範囲情報が記憶される。修正領域処理部18は、記憶部22に記憶される範囲情報に応じて、修正領域を設定する。すなわち、記憶部22に記憶されている範囲情報が表す予め定める範囲を、修正領域に設定する。記憶部22に、たとえば出荷時において、画像形成装置に応じた予め最適な範囲情報を記憶させておくことによって、画質の劣化を確実に抑制することができる。
制御部23は、記憶部22に記憶される範囲情報を変更する範囲変更部として機能する。制御部23は、操作パネル5から入力される予め定める情報に応答して、記憶部22に記憶される範囲情報を変更することができる。したがって、利用者が画像形成装置1の使用状態に応じて、前記範囲情報を変更させることによって、画像形成装置1の出荷時において抑制されてない画像の位置ずれによる画質の劣化、および画像形成装置1の経年劣化において発生する画像の位置ずれによる画質の劣化などを改善することができる。
また修正領域は、文字領域の周縁部のうち、下地領域に接する部分に設けられるので、修正領域によって形成される修正画像64に用いられる現像剤の消費量を抑制することができる。
本発明の他の実施の形態では、画像データが表す画像において、カラー画像出力装置4が記録媒体に画像を形成するときの主走査方向Xまたは副走査方向Yに対応する方向で、文字領域と下地領域との境界から文字領域側の予め定める範囲を修正領域に含める構成としてもよい。画像データが表す画像において、カラー画像出力装置4が記録媒体に画像を形成するときの主走査方向Xに対応する方向で、文字領域と下地領域との境界から文字領域側の予め定める範囲を修正領域に含める構成とすると、画像データにおける画像処理では、画像データを主走査方向に画素単位で順番に処理するので、文字領域および下地領域の境界を検出して、修正領域を設定するときのデータ処理の負荷を軽減することができる。
また画像データが表す画像において、カラー画像出力装置4が記録媒体に画像を形成するときの副走査方向Yに対応する方向で、文字領域と下地領域との境界から文字領域側の予め定める範囲を修正領域に含める構成とすると、各記録剤によって形成される画像の位置ずれは、副走査方向において発生しやすいので、各記録剤によって形成される画像の位置ずれを抑制することができるとともに、修正領域を設けることによって生じる画質の劣化を最小限に抑えることができる。
また本発明の他の実施の形態では、修正領域処理部18が、第1領域として、前記文字領域のうち黒色の領域を検出してもよい。原稿画像において文字は、黒色で描かれることが多く、また黒色の領域では、Kの記録剤のみで画像を形成することが多いので、黒色の領域では、その周りの領域との間に隙間が発生しやすい。白色の記録媒体に画像を形成したとき、黒色で形成される第1領域の周縁に白色の記録媒体が露出すると、コントラストが大きいので画質の劣化が顕著になってしまうが、本発明では、白色の記録媒体に画像を形成する場合で、かつ文字領域のうち黒色で形成される領域が存在しても、画質の劣化を抑制することができる。
本発明の他の実施の形態において、検出手段は、画像データにおける各画素の明度および彩度に基づいて、第1領域および第2領域を検出してもよい。検出手段は、画像データにおける各画素の明度および彩度に基づいて、第1および第2領域を検出するので、第1および第2領域のいずれか一方が、必ずしも完全な純Blackである必要が無く、すなわち第1および第2領域のいずれか一方が、完全な純Blackではなくても、第1および第2領域の色が異なれば、これらの領域をそれぞれ検出することができる。したがって、様々な画像において、第1および第2領域を検出することができ、前述した第3領域の設定が可能になるので、様々な画像を形成する際に、前述した効果を得る機会を増加させることができる。
また、R(赤)、G(緑)およびB(青)にそれぞれ対応する信号から明度を算出するには、次式で表され、広く用いられているNTSC(National Television Standards
Committee)ビデオ信号方式によって求めることができる。
Y(明度)=0.299×R+0.587×G+0.114×B
彩度を算出するには、いくつかの方式があるが、たとえばR、G、Bの信号のうちの最大値と最小値との差分によって簡単に求めたものを代用することができる。
検出手段(領域分離処理部15、修正領域処理部18)は、R、G、B(またはY(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン))にそれぞれ対応する信号から明度、彩度を算出し、明度および彩度のヒストグラムをそれぞれ作成して、その頻度がピークとなる明度および彩度を抽出し、前記頻度がピークとなる明度が7より大きく、かつ、前記頻度がピークとなる彩度が2未満(値は、JIS(日本工業規格)のZ8721に準拠)のものを下地と判定する。
前述した画像形成装置1は、コンピュータに読み取り可能なプログラムを実行させることによって実現されてもよい。前記プログラムを実行することによって、前述した修正領域処理を含む画像形成方法を実現することができる。またコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、前記したプログラムを記録してもよい。これによって、修正領域処理を含む画像形成方法を行うプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。プログラムを記録する記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるためのメモリ、たとえばROM(
Read Only Memory)のようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また、外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいは、いずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
ここで、前記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM(Compact Disk−ROM)/MO(Magneto Optical Disk)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクのディスク系、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、本実施の形態においては、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
前記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置によって読み取られることで前述した画像処理方法が実行される。
コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることによって前記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRT(
Cathode Ray Tube)ディスプレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置およびコンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタより構成される。さらには、ネットワークを介してサーバーなどに接続するための通信手段としてのネットワークカードやモデムなどが備えられる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施の一形態の画像形成装置1の構成を示すブロック図である。 原稿種別自動判別部13の構成を示すブロック図である。 下地領域における画素濃度の分布の例を示すグラフである。 網点領域における画素濃度の分布の例を示すグラフである。 印画紙写真領域における画素濃度の分布の例を示すグラフである。 文字領域における画素濃度の分布の例を示すグラフである。 下地、網点、印画紙写真および文字の各領域の最大濃度差と総和濃度繁雑度とを指標とした分布を示す図である。 第1面積階調画素(網点)を含む領域における1網点(1ドット)付近の画素の濃度値を示す説明図である。 第1面積階調画素を含む領域における濃度変化を示す説明図である。 第2面積階調画素を含む領域における1ドット付近の画素の濃度値を示す説明図である。 第2面積階調画素を含む領域における濃度変化を示す説明図である。 原稿種別自動判別部13による原稿種別判別処理の動作を示すフローチャートである。 原稿種別自動判別部13による原稿種別判別処理の動作を示すフローチャートである。 原稿種別自動判別部13による原稿種別判別処理の動作を示すフローチャートである。 原稿種別自動判別部13による原稿種別判別処理の動作を示すフローチャートである。 画像データにおける画素の配列状態を示す図である。 修正領域処理手段18における処理を説明するための図である。 修正領域処理手段18における領域補正処理を示すフローチャートである。 記録媒体61に文字領域に対応する文字画像61を形成した図である。 記録媒体62に下地領域に対応する下地画像62および修正領域に対応する修正画像63を形成した図である。
記録媒体61に文字領域に対応する文字画像61、下地領域に対応する下地画像62および修正領域に対応する修正画像63を形成した図である。 位置ずれ量と画質の評点を表すグラフを折れ線近似したグラフである。 空間周波数と識別階調数との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 カラー画像入力装置
3 カラー画像処理装置
4 カラー画像出力装置
5 操作パネル
15 領域分離処理部
18 修正領域処理部
22 記憶部
23 制御部

Claims (12)

  1. 画像データに基づいて、2色以上の記録剤を用いて記録媒体に画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記画像データが表す画像のうち、予め定める色を表す第1色情報が付加され、前記現像剤のうち予め定める1色の記録剤のみを用いて形成すべき第1領域と、前記予め定める色とは異なる色を表す第2色情報が付加され、前記第1領域に隣接して設けられ、かつ第1領域を形成する現像剤とは異なる現像剤を用いて形成すべき第2領域とを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第2領域に連なり、かつ前記第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に重なる第3領域を設定し、この第3領域に前記第1および第2領域を形成するために用いられる現像剤によって表現可能な色を表す第3色情報を付加する領域調整手段と、
    前記第1〜第3領域にそれぞれ付加された第1〜第3色情報が表す色に対応する記録剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検出手段は、
    前記第1領域として、文字および記号を含むキャラクタを表す文字領域を検出し、
    前記第2領域として、前記文字領域の背景となる下地領域を検出し、
    前記領域調整手段は、第3色情報が表す色を第2色情報が表す色と同色とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記検出手段は、第1領域として、前記文字領域のうち黒色の領域を検出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記検出手段は、前記画像データにおける各画素の明度および彩度に基づいて、第1および第2領域を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記領域調整手段は、画像データが表す画像において、前記画像形成手段が記録媒体に画像を形成するときの主走査方向に対応する方向で、第1領域と第2領域との境界から第1領域側の予め定める範囲を第3領域に含めることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記領域調整手段は、画像データが表す画像において、前記画像形成手段が記録媒体に画像を形成するときの副走査方向に対応する方向で、第1領域と第2領域との境界から第1領域側の予め定める範囲を第3領域に含めることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. 前記予め定める範囲を表す範囲情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記領域調整手段は、記憶手段に記憶される範囲情報に応じて前記第3領域を設定することを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
  8. 予め定める情報を入力する入力手段と、
    入力手段から入力される予め定める情報に応答して、前記記憶手段に記憶される範囲情報を変更する範囲変更手段とを含むことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記領域調整手段は、前記予め定める範囲を、前記境界から200μm以下に選ぶことを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
  10. 画像データに基づいて、2色以上の記録剤を用いて記録媒体に画像を形成可能な画像形成方法であって、
    前記画像データが表す画像のうち、予め定める色を表す第1色情報が付加され、前記現像剤のうち予め定める1色の記録剤のみを用いて形成すべき第1領域と、前記予め定める色とは異なる色を表す第2色情報が付加され、前記第1領域に隣接して設けられ、かつ第1領域を形成する現像剤とは異なる現像剤を用いて形成すべき第2領域とを検出し、
    この検出結果に基づいて、前記第2領域に連なり、かつ前記第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に一部分が重なる第3領域を設定し、この第3領域に前記第1および第2領域を形成するために用いられる現像剤によって表される色を表す第3色情報を付加し、
    前記第1〜第3領域にそれぞれ付加された第1〜第3色情報が表す色に対応する記録剤を用いて記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  11. コンピュータを、画像データに基づいて、2色以上の記録剤を用いて記録媒体に画像を形成可能な画像形成装置として機能させるプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記画像データが表す画像のうち、予め定める色を表す第1色情報が付加され、前記現像剤のうち予め定める1色の記録剤のみを用いて形成すべき第1領域と、前記予め定める色とは異なる色を表す第2色情報が付加され、前記第1領域に隣接して設けられ、かつ第1領域を形成する現像剤とは異なる現像剤を用いて形成すべき第2領域とを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第2領域に連なり、かつ前記第1領域の周縁部のうち第2領域に接する部分に一部分が重なる第3領域を設定し、この第3領域に前記第1および第2領域を形成するために用いられる現像剤によって表される色を表す第3色情報を付加する領域調整手段と、
    前記第1〜第3領域にそれぞれ付加された第1〜第3色情報が表す色に対応する記録剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 前記プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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