JP4531606B2 - 画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、印字用の画像データに対して画像処理を施す画像処理装置に関し、特に網点で構成されている印刷物の色変換を高品位に行うようにするための画像処理装置に関するものである。
電子写真プロセスやインクジェット方式を用いた複写機やプリンタなどの画像形成装置では、デジタル画像処理技術の進展によって、カラー画像を高画質に再現するフルカラーのデジタル複写機・複合機などが製品化されている。
これらの画像形成装置を用いて複写される原稿画像に関しては、文字、線画、写真や、これらを組み合わせたものが存在している。このため、これらの原稿において良好な再現画像を得るためには、それぞれの原稿にあった画像処理を行う必要がある。
このような状況の中での画像形成装置では、文字モード、文字/写真モード、写真モードなどの複数の操作モードが用意されており、原稿の種類に応じて操作モードが選択され、各操作モードでの画像処理が実施されることとなる。
しかしながら、各原稿に対しての操作モードの切り替えを操作者が行うような構成とすれば、操作者に対して非常に煩わしい作業が要求される。また、操作者によって不適切なモードが選択された場合などでは、その原稿にとって不適切な画像処理が行われることで著しい画像の劣化が見られることも多く、無駄な複写が行われることにもなる。
そこで、このような問題を解決するために、画像形成装置側において原稿の種別を自動的に判別する処理を行い、その判別結果に応じて画像処理を異ならせることが特許文献1および2において提案されている。
特許文献1には、入力画像データを、線画のみ、中間調画のみ、連続調画のみ、あるいは、これらの組み合わせの何れかに識別し、識別結果に応じてフィルタ処理・色補正処理・階調処理を切り替えることが開示されている。
また、特許文献2には、画像モードとして文字/写真モードあるいは写真モードが設定されている場合、原稿の光沢度を求め、その結果に応じて適切な画像モードに設定する(設定された画像モードに応じて色補正処理・γ補正処理を切り替える)ことが開示されている。
特開平8−241406号公報(公開日平成8年9月17日) 特開2000−36907号公報(公開日平成12年2月2日)
しかしながら、上記特許文献1では、特に網点領域を有する画像において、適切な画像処理が実施されないといった問題がある。この問題点について詳細に説明すれば以下の通りである。
通常、電子写真プロセスやインクジェット方式を用いた画像形成装置では、第1表色系(例えば、R(赤)G(緑)B(青))で表された入力画像データを、画像形成部での出力に適した第2表色系(例えば、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)データやCMYK(黒))のデータに変換する色変換処理が行われる。
そして、このような画像形成装置において印刷写真や印画紙写真等を印字する場合、一般的には上記画像形成装置よりも印刷写真や印画紙写真の方が色再現域が広いため、上記色変換処理の際に階調を重視した再現を行うと原稿よりも薄めの再現となる。逆に濃度や彩度を維持した再現を行うと、階調のつぶれが発生しやすくなる。特に、高線数の原稿(美術書などの高画質原稿)の場合に、画質の劣化が発生する。
また、新聞等の低線数の原稿を印字する場合、写真等の網点領域における薄い色の再現を正確に行うようにすると、新聞のように紙自体に色がついている場合には、その下地色も再現することになり文字の再現性が低下する。
このように、網点領域を有する画像では、その原稿が高線数原稿か低線数原稿かによって、画像処理において考慮すべき内容が異なるため、さらに細分した画像処理を実施することが好ましい。しかしながら、特許文献1の方法では、網点領域をさらに区分して判定することはできないため、原稿中の全ての網点領域に対して同じ処理が施されるため、原稿の種類によって画質の劣化が生じる。
また、特許文献2では、画像モードとして文字/写真モードあるいは写真モードが設定されている場合、原稿の光沢を測定することで、写真部分(すなわち網点領域)の判定をさらに細分化して行っている。しかしながら、原稿の光沢を測定して判定するためには、原稿からの正反射成分を検知するセンサや光沢度を算出する部材が必要となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、網点領域を含む画像において、原稿の種類、あるいは網点領域の線数に応じたより最適な画像処理を行い、画質の向上を図ることのできる画像処理装置を実現することにある。
本発明に係る画像処理装置は、上記課題を解決するために、第1の表色系よりなるカラー画像データを、第2の表色系よりなるカラー画像データに変換する色変換処理部を備え、上記色変換処理部は、上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数に基づいて、該色変換処理部の色変換処理内容を変更することを特徴としている。
上記の構成によれば、網点領域を有する画像データに対して、印字出力のための色変換処理(例えば、RGBからCMY,CMYからCMYK,またはRGBからCMYK等の変換)を行うにあたって、網点領域の線数に基づいて、色変換処理内容が変更される。
これにより、例えば、高線数の画像データに対しては、高濃度の領域(暗い黒、鮮やかな色)では階調のつぶれが発生しないように色再現を行い、低濃度の領域では薄い色が正確に再現されるような色再現を行う、といった高精細印刷向きの色変換処理を行うことができる。また、高線数でない画像データに対しては、文字やグラフなどが良好に再現されるように、原稿のコントラストを保つような色再現を行い、文字(または文字/印刷写真原稿)や一般的な印刷向きの色変換処理を行うことができる。すなわち、従来では考慮されていなかった線数に基づく色変換処理の切替により、原稿の種類、あるいは網点領域の線数に応じたより最適な画像処理を行い、画質の向上を図ることができる。
また、本発明に係る他の画像処理装置は、上記課題を解決するために、原稿読み取りによって得られる第1の表色系よりなるカラー画像データを、第2の表色系よりなるカラー画像データに変換する色変換処理部を備え、上記色変換処理部は、上記原稿の種別と、上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数とに基づいて、該色変換処理部の色変換処理内容を変更することを特徴としている。
上記の構成によれば、網点領域を有する読取画像データに対して、印字出力のための色変換処理を行うにあたって、原稿の種別(例えば、印刷写真モードや文字印刷写真モードなど)と網点領域の線数とに基づいて、色変換処理内容が変更される。この場合、印刷写真原稿や文字印刷写真原稿といった、網点を含む原稿に対してのみ線数識別を行うことができるため、線数(網点)の存在しない原稿に対して誤って線数を識別することが抑制され、線数(網点)の存在しない原稿に対しては線数による処理の切り替えを行わないので、画質が劣化するのを防ぐことができる。
また、例えば、高線数と判定された場合には高精細印刷向きの色変換処理を行い、低線数と判定された場合には文字や一般的な印刷向きの色変換処理を行い、中線数と判定された場合にはその原稿種別に応じて高精細印刷向きの色変換処理と文字や一般的な印刷向きの色変換処理とを切り替える、といった処理を行うことができる。
また、本発明に係るさらに他の画像処理装置は、上記課題を解決するために、第1の表色系よりなるカラー画像データを、第2の表色系よりなるカラー画像データに変換する色変換処理部を備え、上記色変換処理部は、上記第1の表色系よりなるカラー画像データに対して少なくとも網点領域に属するか否かを表す領域識別結果と、上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数とに基づいて、該色変換処理部の色変換処理内容を変更することを特徴としている。
また、上記画像処理装置は、上記第1の表色系よりなるカラー画像データに対して、網点領域に属すると判断された領域に対してのみ、上記網点線数に基づいての色変換処理内容の変更を実施する構成とすることができる。
上記の構成によれば、網点領域を有する画像データに対して、印字出力のための色変換処理を行うにあたって、該画像データの領域識別結果と網点領域の線数とに基づいて、色変換処理内容が変更される。この場合、網点領域に対してのみ線数認識を行うことにより、網点領域以外の領域に対して誤って線数を識別することが抑制され、網点領域が存在しない原稿に対しては線数による処理の切り替えを行わないので、画質が劣化するのを防ぐことができる。
また、例えば、網点領域に属すると判断された領域に対してのみ、上記網点線数に基づいての色変換処理を切り替えることで、1ページ中で複数の線数を使った印刷原稿や、異なる出力方法の原稿を貼り合わせたもの(例えば、レーザプリンタで出力した画像に印刷物(印刷写真)を貼ったもの、あるいは、複数の印刷写真を貼りあわせたスクラップブック)などのように一枚の原稿中に複数の線数が存在する原稿に対して、原稿中の分離された領域ごとに良好な色再現が得られる。
また、上記画像処理装置では、上記色変換処理部は、RGB信号よりなるカラー画像データに対して色補正処理を行い、CMY信号よりなるカラー画像データに変換する構成とすることができる。
また、上記画像処理装置では、上記色変換処理部は、CMY信号よりなるカラー画像データに対して黒生成下色除去処理を行い、CMYK信号よりなるカラー画像データに変換する構成とすることができる。
本発明に係る画像処理装置は、以上のように、第1の表色系よりなるカラー画像データを、第2の表色系よりなるカラー画像データに変換する色変換処理部を備え、上記色変換処理部は、上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数に基づいて、該色変換処理部の色変換処理内容を変更する構成である。
それゆえ、従来では考慮されていなかった線数に基づく色変換処理の切替により、原稿の種類、あるいは網点領域の線数に応じたより最適な画像処理を行い、画質の向上を図ることができるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図13に基づいて説明すると以下の通りである。先ずは、本実施の形態に係る画像処理装置を適用する画像形成装置の概略構成を、図2を参照して説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、図1に示すように、カラー画像入力装置10、画像処理装置20、およびカラー画像出力装置40、および操作パネル50から構成されている。操作パネル50は、画像形成装置(例えば、デジタル複写機)の動作モードを設定する設定ボタンやテンキー、液晶ディスプレイなどで構成される表示部より構成されるものである。
カラー画像入力装置10は、例えばスキャナ部より構成されており、原稿からの反射光像をRGB(R:赤・G:緑・B:青)アナログ信号としてCCD(Charge Coupled Device)にて読み取るものである。
カラー画像出力装置40は、画像処理装置20にて所定の画像処理が行われた画像データを入力され、その画像データを印字出力する装置である。
画像処理装置20は、A/D(アナログ/デジタル)変換部21、シェーディング補正部22、網点線数認識部23、入力階調補正部24、領域分離処理部25、色補正部26、黒生成下色除去部27、空間フィルタ処理部28、出力階調補正部29、および階調再現処理部30からなっている。
A/D変換部21は、カラー画像入力装置10にて読み取られた原稿のアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。
シェーディング補正部22は、カラー画像入力装置10の照明系・結像系・撮像系で生じる各種歪みを取り除くためのシェーディング補正を行うものである。また、各種の歪みが取り除かれたRGB信号(RGBの反射率信号)に対して、カラーバランスを整えると同時に、濃度信号などカラー画像処理装置に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換する処理を施す。
網点線数認識部23は、原稿に対する網点線数の算出を行うものである。網点線数認識部23での算出結果は、網点線数識別信号として、色補正部26、黒生成下色除去部27、および空間フィルタ処理部28へ出力される。
入力階調補正部24は、下地領域濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を施こすものである。
領域分離処理部25は、入力階調補正部24から送られてくるRGB信号より、入力画像中の各画素を少なくとも文字領域、網点領域、写真領域の何れかに分離する。この領域分離処理部25は、その分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を生成し、色補正部26、黒生成下色除去部27、空間フィルタ処理部28、および階調再現処理部30へと出力する。
色補正部26は、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く色補正処理を行うものである。
黒生成下色除去部27は、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成処理を行う一方、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する下色除去処理を行うものである。そして、これらの処理(黒生成処理・下色除去処理)の結果、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
空間フィルタ処理部28は、デジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって、出力画像のボヤケや粒状性劣化を防ぐものである。
出力階調補正部29は、濃度信号等の信号を、カラー画像出力装置40の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行うものである。
階調再現処理部30は、最終的に画像を画素に分割してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成処理)を行うものである。
なお、上記領域分離処理部25において、黒文字や場合によっては色文字として抽出された画像領域は、黒文字あるいは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部28における鮮鋭度強調処理での高域周波数の強調量が大きくされる。同時に、階調再現処理部30での中間調生成処理において、高周波数再現に適した高解像のスクリーンでの二値化又は多値化処理が選択される。
一方、領域分離処理部25により網点と判別された領域に関しては、空間フィルタ処理部28において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。同時に、階調再現処理部30での中間調生成処理では、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化又は多値化処理が行われる。また、領域分離処理部25にて写真(印画紙写真などの連続階調領域)に分離された領域に関しては、階調再現処理部30にて、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
このように、上述した各処理が施された画像データは、図示しない記憶手段に一旦記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置40に入力される。なお、上記の処理はCPU(Central Processing Unit)により行われる。なお、カラー画像出力装置40は、画像データを記録媒体(例えば紙等)上に出力するもので、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたカラー画像形成装置等を挙げることができるが、特に限定されるものではない。
上記図2に示す画像形成装置では、網点線数認識部23から出力される網点線数識別信号は、色補正部26、黒生成下色除去部27、および空間フィルタ処理部28へ出力されている。ここで、上記画像形成装置においては、網点線数認識部23での網点線数識別結果に基づいて、色補正部26、黒生成下色除去部27での処理を異ならせることを特徴としている。以下にこの特徴点について詳細に説明する。
先ずは、網点線数認識部23における網点線数の算出方法の一例を示す。但し、網点線数の算出方法については、従来、種々の方法が提案されており、画像形成装置においては、原稿の網点線数をフィルタ処理時に発生するモアレの低減に利用することが一般的に知られている。このため、本発明においては、網点線数の算出方法は特に限定されるものではない。
以下に説明する網点線数の算出方法では、注目画素を中心としたm×n画素のマスクを設定する。このマスクサイズは、周波数解析処理としてFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)を用いるため、通常はm,nの数値共に2となる値として設定される。ここでは、m=16,n=16(k=4)とする。
網点線数の算出を行う画像データに対して、図2(a)に示すように、上記マスクによってM×N(16×16)画素サイズの領域(画像のクロップ)を切り出し、切り出した領域に対してFFT処理を行う。このFFT処理により、実空間領域から周波数領域への変換が行なわれて、2次元スペクトル配置が得られる。尚、この時の変換式は下記(1)式にて一般的に与えられる。
網点線数の算出を行う画像データに対して、注目画素を移動させながら、すなわちマスクによって切り出される領域を変更しながら上記FFT処理を行い、フーリエ変換の振幅スペクトル強度を用いることによって、上記マスクごとに周波数特性が得られる。
代表的な線数に対するFFTの結果例(振幅スペクトル強度|F(u,v) |)を図3〜図5に示す。すなわち、図3(a)〜(c)は85線(単位line par inch)の網点に対するFFTの結果を示し、図4(a)〜(c)は150線の網点に対するFFTの結果を示し、図5(a)〜(c)は200線の網点に対するFFTの結果を示している。
ここで、図3(a),図4(a),図5(a)のそれぞれは、オリジナルの原稿の拡大図、すなわち、網点の拡大図を示している。図3(b),図4(b),図5(b)のそれぞれは、R(赤)プレーンの周波数特性(振幅スペクトル強度)を示している。図3(c),図4(c),図5(c)のそれぞれは、G(緑)プレーンの周波数特性(振幅スペクトル強度)を示している。そして、図3(d),図4(d),図5(d)のそれぞれは、B(青)プレーンの周波数特性(振幅スペクトル強度)を示している。
図3(b)〜(d),図4(b)〜(d),図5(b)〜(d)の各図に示す各色成分の周波数特性において、横軸はu、縦軸はvであり、振幅スペクトル強度を色の濃さの違いにより示している(各図の右端を参照)。また、上記各図は、入力ブロックに対する周波数特性を示しており、左上のu=v=0はDC成分を示しており、その他のu,v=1,…,8における係数(power)はAC成分を示している。また、左から右に向かうにつれて、あるいは上から下に向かうにつれて低周波から高周波を表し、係数の値によって対応する周波数成分が含まれている度合いを示している。
各線数における振幅スペクトル強度の集中している場所は、それぞれ低い線数に対しては左上(あるいは左または上)に近いところで、高い線数では右下(あるいは右または下)に近いところで係数が集中する。これは、線数の低い網点は低周波成分を多く含む網点によって構成されており、線数の高い網点は高周波成分を多く含む網点によって構成されていることによる。従って、網点として検出された領域の周波数特性を求め、網点に含まれる周波数成分を算出することによって線数を識別することが可能となる。
具体的には、周波数領域での周波数特性の分布状況によって線数判定を行うことができる。このため、振幅スペクトル強度を示す上記各図において、図6に示すようなエリア(エリアA〜A)の区分を行う。そして、エリア毎で係数の総和を算出し、算出された計数の総和をそのエリアに含まれる画素数で除算することによって正規化された値を用い、周波数成分のピークがどのエリア内に存在するかを判定する。
このとき、上記ピークの位置がAにある場合は低線数、上記ピークの位置がAにある場合は中線数、上記ピークの位置がAにある場合は高線数と判定する。
各線数の認識例として、以下のように設定することが可能である。すなわち、低線数(ここでは100線以下とする)の場合は、その原稿は、例えば、新聞、電話帳、チラシなどの低画質原稿と判断できる。また、高線数(ここでは200線以上とする)の場合は、その原稿は、例えば、写真集、(高級品の)カタログなどの高画質原稿と判断できる。そして、中線数(それ以外の線数)の場合は、その原稿は、一般的な印刷物と判断できる。尚、上記例では、線数識別の数を高線数、中線数、低線数の3種類としているが、2種類であっても良く、4種類以上であっても良い。
網点線数認識部23によって原稿における網点線数が認識されれば、網点線数認識部23は網点線数識別信号を色補正部26、黒生成下色除去部27、および空間フィルタ処理部28に出力する。色補正部26および黒生成下色除去部27では、この網点線数識別信号に基づいて処理内容を切り替える。次いで、この処理の切り替えについて以下に詳細に説明する。
まず、色補正部26での色補正処理の切り替え例を図7を参照して説明する。通常、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、RGB信号の入力に対して、これに対応するCMY信号をルックアップテーブル(色補正テーブル)から読み出して出力することで色補正処理を行う。このため、図7に示す色補正部26は、色補正処理部(色変換処理部)261、テーブル切替部(処理内容変更部)262、色補正テーブル(色変換処理内容)263を備えて構成されている。
図7の構成では、色補正部26に入力されるRGB信号は、色補正処理部261が、該入力値に対応する出力値を色補正テーブル263から読み出すことによってCMY信号に変換される。ここで、色補正テーブル263にはテーブルA(色補正処理A)およびテーブルB(色補正処理B)の2種類のルックアップテーブルが含まれており、色補正処理部261が参照するテーブルを網点線数識別信号に基づいて切り替えることにより、色補正の処理内容が切り替えられるものである。
上記テーブルA(色補正テーブルA)およびテーブルB(色補正テーブルB)の切り替えは、テーブル切替部262によって行われる。すなわち、色補正部26に入力される網点線数識別信号は、テーブル切替部262によって検出され、テーブル切替部262はその検出結果に基づいて、色補正処理部261に対して参照すべきテーブルを通知する。このテーブル切替部262からの通知に基づき、色補正処理部261は、色補正処理を行うにあたって参照する(アクセスする)テーブルを切り替える。
但し本発明では、さらに多くのテーブルを切り替えてもよい。また、色補正処理においてルックアップテーブルを用いるのではなく、色補正前の入力データをマスキング方程式などの計算式によって変換し、色補正後の出力データを得るような場合には、網点線数識別信号に基づいて計算式を切り替えても良いし、計算式の係数(パラメータ)を切り替えることでも色補正処理の切り替えは可能である。
テーブルAを用いた色補正処理Aでは、高濃度の領域(暗い黒、鮮やかな色)で階調のつぶれが発生しないように、色再現を行う。また低濃度の領域では、薄い色も正確に再現されるような色再現を行う。これにより、テーブルAでは、高精細印刷向きの色補正処理が行える。
一方、テーブルBを用いた色補正処理Bでは、文字やグラフなどが良好に再現されるように、原稿のコントラストを保つような色再現を行う。これにより、テーブルBでは、文字(または文字/印刷写真原稿)や一般的な印刷向きとなる。新聞などの低線数の印刷の場合は原稿にもともと高彩度(高濃度)の出力色が存在しないため、こちらのテーブルBを用いたほうが良好に再現することができる。
次に、黒生成下色除去部27での黒生成下色除去処理の切り替え例を図8を参照して説明する。ここでは、パターンA(黒生成下色処理A)とパターンB(黒生成下色処理B)との2種類の黒生成下色除去処理を切り替え可能であるとする。尚、黒生成下色除去部27においても、色補正部26と同様にルックアップテーブルの切り替えによって処理の内容を切り替えるものであるとする。このため、図8に示す黒生成下色除去部27は、黒生成下色除去処理部(色変換処理部)271、テーブル切替部(処理内容変更部)272、黒生成下色除去テーブル(色変換処理内容)273を備えて構成されている。
図8の構成では、黒生成下色除去部27に入力されるCMY信号は、黒生成下色除去処理部271が、該入力値に対応する出力値を黒生成下色除去テーブル273から読み出すことによってCMYK信号に変換される。ここで、黒生成下色除去テーブル273にはパターンA(黒生成パターンA)に対応するテーブルおよびパターンB(黒生成パターンB)に対応するテーブルの2種類のルックアップテーブルが含まれており、黒生成下色除去処理部271が参照するテーブルを網点線数識別信号に基づいて切り替えることにより、黒生成下色除去の処理内容が切り替えられるものである。
上記パターンAおよびパターンBに対応するテーブルの切り替えは、テーブル切替部272によって行われる。すなわち、黒生成下色除去部27に入力される網点線数識別信号は、テーブル切替部272によって検出され、テーブル切替部272はその検出結果に基づいて、黒生成下色除去処理部271に対して参照すべきテーブルを通知する。このテーブル切替部272からの通知に基づき、黒生成下色除去処理部271は、黒生成下色除去処理を行うにあたって参照する(アクセスする)テーブルを切り替える。
パターンAでは、より暗くて鮮やかな色も再現できるように、下色除去量を少なめに設定する。これにより、CMYの色材の組み合わせだけでは再現できない暗くて鮮やかな色も再現できるようになるため、パターンAは高精細印刷向きの黒生成下色除去処理と言える。
一方、パターンBでは、文字の再現性の向上やしまりのあるグレー再現のため、黒生成量、下色除去量とも高めに設定する。これにより、パターンBは、文字(または文字/印刷写真原稿)や一般的な印刷向きの黒生成下色除去処理となる。
尚、黒生成下色除去処理における上記パターンAとパターンBとの切り替えは、CMY信号からCMYK信号への変換をルックアップテーブルを用いて行う場合には、上述のように該テーブルを網点線数識別信号に基づいて切り替えればよい。また、CMY信号からCMYK信号への変換を演算によって行う場合には、演算式を切り替えても良いし、黒生成量や下色除去量を決めるパラメータを網点線数識別信号に基づいて切り替えればよい。
また、上記説明の構成(図1の構成)では、網点線数識別信号に基づく色変換処理の切り替えとして、色補正部26での色補正処理と黒生成下色除去部27での黒生成下色除去処理との両方を同時に切り替えているが、それぞれの処理を独立に切替可能な構成としても良い(一方の処理のみを切り替えるものであってもよい)。すなわち、上記例における色変換処理は、色補正処理および黒生成下色除去処理の両方であっても良く、何れか一方であっても良い。
以上のように、図1に示す構成の画像処理装置20では、網点線数認識部23によって原稿における網点線数が認識され、その認識結果に基づいて色補正処理や黒生成下色除去処理などの色変換処理が切り替えられる。
具体的な例としては、網点線数認識部23は、高線数の原稿とそれ以外(中線数または低線数)の原稿とを識別し、その認識結果を網点線数識別信号として色補正部26および黒生成下色除去部27に出力する。色補正部26では、高線数の原稿に対しては、テーブルAを選択し、高濃度の領域(暗い黒、鮮やかな色)で階調のつぶれが発生しないように階調を重視した色再現を行う。また低濃度の領域では、薄い色も正確に再現されるように濃度や彩度を維持した色再現を行う。また、高線数でない原稿に対しては、テーブルBを選択し、文字やグラフなどが良好に再現されるように、原稿のコントラストを保つような色再現を行う。
また、黒生成下色除去部27では、高線数の原稿に対しては、パターンAを選択し、より暗くて鮮やかな色も再現できるように、下色除去量を少なめに設定し、高線数でない原稿に対しては、パターンBを選択し、文字の再現性の向上やしまりのあるグレー再現のため、黒生成量、下色除去量とも高めに設定する。
図1に示す画像処理装置の例では、網点線数の認識結果のみに基づいて色変換処理の切り替えを行っている。すなわち、従来のように原稿種別の判別(文字原稿、写真原稿、文字/写真原稿等の判別)に基づいて色変換処理を切り替えているものではないので、網点領域の線数のみに基づいて色変換処理が選択されることとなり、原稿に文字領域が混在しているか否かはさほど重要ではない。
これは、色変換処理を適切に切り替えることによる画質向上の効果は、一般に文字領域において小さく、網点領域において大きいものであり、網点領域の線数のみに基づいて色変換処理を選択しても本発明の効果は十分に得られることによるものである。
また、本発明の画像処理装置の変形例として、網点線数認識と原稿種別判別とを組み合わせることによって、より最適な色変換処理の選択を行うことも可能である。このような例について以下に説明する。
網点線数認識結果と原稿種別判別結果とに基づいて色変換処理の切り替えを行うようにした画像形成装置の構成例は図9に示すようなものとなる。図9に示す画像形成装置は、カラー画像入力装置10、画像処理装置60、およびカラー画像出力装置40、および操作パネル50から構成されている。
画像処理装置60は、図1に示す画像処理装置20に対して、シェーディング補正部22と入力階調補正部24との間に原稿種別自動判別部61を備えた構成となっている。原稿種別自動判別部61は、入力された原稿画像が、文字原稿であるか、印刷写真写原稿であるか、印画紙写真であるか、あるいはそれらを組み合わせた文字/印刷写真原稿であるかなど、原稿種別の判別を行う。
また、原稿種別自動判別部61を備えた画像処理装置60では、入力階調補正部24は、原稿種類自動判別部61の判定結果を基に下地領域濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を施す。
この原稿種別自動判別部61は、原稿種別判別結果に基づき、原稿画像の種別を示す原稿種別信号を、入力階調補正部24、領域分離処理部25、色補正部26、黒生成下色除去部27、空間フィルタ処理部28、および階調再現処理部30へと出力する。
ここでは原稿種別として、印刷写真モードと文字印刷写真モードとの2種類の原稿モードを判別する場合の例を記載する(印画紙写真には線数が存在しないので切り替えを行う必要がない)。また、線数認識については、高線数、中線数、低線数の3種類の線数を認識する場合を記載する。
画像処理装置60では、原稿種別自動判別部61が出力する原稿種別信号と網点線数認識部24が出力する網点線数識別信号との組み合わせによって、色補正部2および黒生成下色除去部27での処理内容を切り替える。
具体的には、網点線数認識部24によって高線数と判定された場合には(原稿種別に係わらず)、色補正テーブルAを使用した色補正処理AとパターンAを使用した黒生成下色処理Aとが行われ、低線数と判定された場合には(原稿種別に係わらず)、色補正テーブルBを使用した色補正処理BとパターンBを使用した黒生成下色処理Bとが行われる。そして、網点線数認識部24によって中線数と判定された場合には、印刷写真モードであれば色補正処理Aと黒生成下色処理Aが、文字印刷写真モードであれば色補正処理Bと黒生成下色処理Bが行われる。この設定内容を表に示すと、以下の表1のようになる。尚、ここでの色補正処理A,Bおよび黒生成下色処理A,Bは、上述した色補正処理A,Bおよび黒生成下色処理A,Bと同じである。また、表1では、比較のために、原稿種別の判別に基づいて色変換処理を切り替える従来構成の設定(原稿種別が印刷写真モードの時は、色補正テーブルAおよび黒生成パターンAを用いて色変換処理を行い、文字印刷写真モードの時は、色補正テーブルBおよび黒生成パターンBを用いて色変換処理を行う。)についても記載している。尚、この表において、色補正テーブルA、色補正テーブルBを色A、色Bで表し、黒生成パターンA、黒生成パターンBを黒A、黒Bで表している。
表1に示すように、原稿種別が印刷写真モードであり、線数認識結果で低線数であると判別された場合、色補正テーブルBおよび黒生成パターンBを用いた処理が行われるので、従来よりも、文字やグラフが良好に再現され、グレーの再現性が向上するので画質が改善される。
原稿種別が文字印刷写真モードであり、線数認識結果で高線数であると判別された場合、色補正テーブルAおよび黒生成パターンAを用いた処理が行われるので、従来よりも、高濃度の領域(暗い黒、鮮やかな色)の階調性が向上し、また、低濃度領域の薄い色の再現性が向上するとともに、暗くて鮮やかな色も再現できるようになるので画質が改善される。
また、画像処理装置60における色変換処理をフローチャートにて示せば、図10に示すようなものとなる。すなわち、S1において原稿種別自動判別部61による原稿種別判別が行われ、S2において網点線数認識部24による網点線数認識が行われる。次に、S3では、S1における原稿種別判別結果が印刷写真である場合にはS4に移行し、S1における原稿種別判別結果が文字/印刷写真である場合にはS5に移行する。
そして、S4では、S2における網点線数認識結果に基づき、高線数または中線数であればS6へ移行し、低線数であればS8へ移行する。また、S5では、S2における網点線数認識結果に基づき、高線数であればS6へ移行し、中線数または低線数であればS8へ移行する。
S6では色補正テーブルAを用いた色補正処理が行われ、さらにS7に移行して、パターンAの黒生成処理が行われる。S8では色補正テーブルBを用いた色補正処理が行われ、さらにS9に移行して、パターンBの黒生成処理が行われる。
このような設定の場合には、例えば以下のようなメリットがある。先ず、印刷写真でかつ低線数の原稿(例:新聞の一面広告)の場合、従来の構成では階調を重視した印刷写真用処理が行われるため全体的に薄く彩度の落ちた再現が行われることになる。それに対して本構成では、全体的なコントラストや色みを保ちつつ再現することができるため、大幅に再現画質を向上させることができる。
また、文字印刷写真原稿でかつ高線数の原稿(カタログの文字と写真混在部分など)の場合、従来の構成では通常の印刷用の処理が行われるため高濃度部分で階調のつぶれが発生するおそれがある。それに対して本構成では、階調性を重視した再現が行われるため、画質を向上させることができる。
また、網点線数認識結果と原稿種別判別結果とに基づいて色変換処理の切り替えを行う場合、印刷写真原稿や文字印刷写真原稿といった、網点を含む原稿に対してのみ線数識別を行うようにすることもでき、線数(網点)の存在しない原稿に対しては線数による切り替えを行わないことにより、画質劣化を抑制できる。
尚、上記説明の構成(図9の構成)においても、原稿種別信号および網点線数識別信号に基づいて、色補正部26での色補正処理と黒生成下色除去部27での黒生成下色除去処理との両方を切り替えているが、図1の構成と同様にそれぞれの処理を独立に切替可能な構成としても良い(一方の処理のみを切り替えるものであってもよい)。
上記原稿種別自動判別部61における原稿種別判別方法としては、例えば、特開2002−232708号公報等に記載の周知の方法を用いることができ、原稿種別判別方法については特に限定されない。特開2002−232708号公報における原稿種別判別方法を簡単に説明すれば以下の(1)〜(7)の手順となる。
(1) 注目画素を含むn×mのブロックにおける最小濃度値および、最大濃度値を算出する。
(2) 算出された最小濃度値及び最大濃度値を用いて最大濃度差を算出する。
(3) 隣接する画素における濃度差の絶対値の総和である総和濃度繁雑度を算出する。
(4) 算出された最大濃度差と最大濃度差閾値との比較、及び算出された総和濃度繁雑度と総和濃度繁雑度閾値との比較を行う。ここで、最大濃度差<最大濃度差閾値、および総和濃度繁雑度<総和濃度繁雑度閾値のときは、注目画素は下地・印画紙領域と判断され、上記条件を満たさないときは、注目画素は文字・網点領域と判断される。
(5) 下地・印画紙領域と判断された画素については、最大濃度差を下地・印画紙判定閾値と比較し、最大濃度差<下地・印画紙判定閾値となる時は、下地領域と判断される。上記条件を満たさないときは、印画紙領域と判断される。
(6) 文字・網点領域と判断された画素については、総和濃度繁雑度を最大濃度差に文字・網点判定閾値を掛けた値と比較し、総和濃度繁雑度<最大濃度差に文字・網点判定閾値を掛けた値となる時は、文字領域と判断される。上記条件を満たさないときは、網点領域と判断される。
(7) 判別された画素数をカウントし、予め定められている下地領域、印画紙領域、網点領域及び文字領域に対する閾値と比較して原稿全体の種別を判定する。例えば、文字領域の比率と網点領域の比率とが、それぞれ閾値以上であれば、文字/網点原稿(文字印刷写真原稿)と判断される。尚、下地領域、印画紙領域、網点領域及び文字領域に対する上記閾値の例として、文字、網点、印画紙写真の順に検出精度が高いとすると、文字領域の比率が全画素数の30%の場合には文字原稿、網点領域の比率が全画素数の20%の場合には網点原稿(印刷写真原稿)、印画紙写真領域の比率が全画素数の10%の場合には印画紙写真原稿であると判定されるように上記閾値を設定すればよい。
原稿種別の判別のためには、原稿のプレスキャンを行ってもよく、あるいはハードディスク等の記憶手段に一旦格納された画像データを用いて行っても良い。
また、原稿種別に関しては装置が自動的に判別するものに限定されず、デジタル複写機・複合機の操作パネルに設けられている画像モード(文字モード、文字写真モード、写真モードなど)から、原稿に適した画像モードをユーザがマニュアルで選択するようにしてもよい。この場合、原稿種別判別部は、あっても無くてもどちらでも良い。また、原稿種別信号の判別はCPUによって行われる。
また、本発明の画像処理装置のさらなる変形例として、網点線数認識と領域分離処理とを組み合わせることによって、より最適な色変換処理の選択を行うことも可能である。このような例について以下に説明する。
網点線数認識結果と領域分離結果とに基づいて色変換処理の切り替えを行うようにした画像形成装置の構成例は図11に示すようなものとなる。図11に示す画像形成装置は、カラー画像入力装置10、画像処理装置60’、およびカラー画像出力装置40、および操作パネル50から構成されている。
画像処理装置60’は、図9に示す画像処理装置60に対して、シェーディング補正部22と入力階調補正部24との間に原稿種別自動判別部61を備えた構成となっている。画像処理装置60と異なる点は、原稿種別自動判別部61が、原稿種別判別結果に基づいて、網点領域を示す網点領域信号を網点線数認識部23に出力する点と、領域分離処理部25が、領域分離信号を空間フィルタ処理部28および階調再現処理部29だけでなく、色補正部26および黒生成下色除去部27にも出力する点とである。
すなわち、本画像処理装置において、線数識別に基づいて色変換処理を切り替えることが有効となるのは網点領域だけである。このため、領域識別信号に基づいて網点領域を抽出し、この網点領域に対してのみ線数の認識を行うことにより精度よく認識することができる。
網点線数認識結果と領域分離結果とを組み合わせて色変換処理の切り替えを行う場合、画像処理装置60’では、原稿種別自動判別部61からの網点領域信号に基づき網点領域と認識された領域に対して、さらに線数判定の結果によって色変換処理の切り替えを行うものとする。
具体例としては、網点かつ高線数と認識された領域に対しては、上述したテーブルAを用いた色補正処理AとパターンAを用いた黒生成下色処理Aとを行い、網点かつ低線数と認識された領域に対しては、テーブルBを用いた色補正処理BとパターンBを用いた黒生成下色処理Bとを行う。これにより高線数領域、低線数領域に対して最適な色処理が行われる。また、中線数と認識された領域には、テーブルAを用いた色補正処理AおよびパターンBを用いた黒生成下色処理B(テーブルBを用いた色補正処理BおよびパターンAを用いた黒生成下色処理Aでも可)といった高線数領域と低線数領域との中間的な処理を行うことにより、複数の線数が存在するような原稿でも処理切り替えのギャップを軽減させることができる。この時、色補正部27および黒生成下色除去部28では、領域分離処理部25からの領域識別信号および網点線数認識部23からの網点線数識別信号に基づいて、領域ごとに処理を切り替える。
これにより、例えば1ページ中で複数の線数の異なる網点を使った印刷原稿や、異なる出力方法の原稿を貼り合わせたもの(例えば、レーザプリンタで出力した画像に印刷物(印刷写真)を貼ったもの、あるいは、複数の印刷写真を貼りあわせたスクラップブック)などのように一枚の原稿中に複数の線数が存在する原稿に対して、原稿中の分離された領域ごとに良好な色再現が得られる。
また、原稿全体に対して網点線数の認識を行う場合、本来網点領域ではないベタ領域に濃淡があると、該ベタ領域が網点として誤判別され、本来存在しない筈の網点線数が認識されるといった不具合が生じる可能性がある。このような不具合に対しても、網点と判定された領域に対してのみ線数認識を行うことによって、抑制することが可能となる。
この設定内容を表に示すと、以下の表2のようになる。また、表2においても、比較のために、原稿種別の判別に基づいて色変換処理を切り替える従来構成の設定(網点領域に対して、網点の線数に関わらず、色補正テーブルAおよび黒生成パターンA、あるいは、色補正テーブルBおよび黒生成パターンBの何れかを用いて色変換処理を行う)についても記載している。
また、画像処理装置60’における色変換処理をフローチャートにて示せば、図12に示すようなものとなる。すなわち、S11において領域分離処理部25による領域分離処理の際に、網点領域とその他の領域との識別が行われ、網点領域であればS12へ、その他の領域であればS19へ移行する。
S12においては、原稿種別自動判別部61の判別結果に基づいて、網点領域に対してすでになされている網点線数認識部24による網点線数認識結果より、高線数であればS13へ、中線数であればS15へ、低線数であればS16へ移行する。S13では色補正テーブルAを用いた色補正処理が行われ、さらにS14に移行して、パターンAの黒生成下色処理が行われる。S15では色補正テーブルAを用いた色補正処理が行われ、さらにS16に移行して、パターンBの黒生成下色処理が行われる。S17では色補正テーブルBを用いた色補正処理が行われ、さらにS18に移行して、パターンBの黒生成下色処理が行われる。
S19とこれに続くS20とでは、網点領域以外のその他の領域に対して、その他領域用の色補正処理および黒生成下色処理が行われる。
また、本発明の画像処理装置は、さらに前述の原稿種別判定結果と組み合わせて、網点線数認識結果と領域分離結果と原稿種別判定結果との全てを組み合わせて色変換処理の切り替えを行っても良い。この場合、例えば、印刷写真モードの中線数領域では、上記例から、色補正処理A・黒生成処理Aに変更する等の設定が考えられる。すなわち、印刷写真モードでは、文字がほとんどない、もしくは文字の再現性がさほど重要ではないと考えられるので、網点領域の写真の階調連続性を重視した再現に変更する。
領域分離処理方法については、ある注目画素がどの領域に属するかを認識する場合、上記原稿判別処理の(1)〜(6)の方法を用い、注目画素に対して判定された結果を、領域分離結果とすることができる。また、網点線数認識部23は、図11に示すように原稿種別自動判別部61と並列に設けるのではなく、領域分離処理部25と並列に設けても良い。この場合、原稿種別自動判別部61は必ずしも必要ではなく、網点線数認識部23は領域分離処理部25からの領域識別信号に基づいて網点領域を識別し、その網点領域に対して線数認識を行うことができる。
上記図1、図9、および図11の構成では、画像処理装置20,60,60’の何れにおいても網点線数認識部23が含まれている。しかしながら、本発明に係る画像処理装置では、網点線数認識結果に基づいて色変換処理を切り替えることに特徴を有するものであるが、原稿に対する網点線数認識結果は外部から入力されるものであっても良く、画像処理装置自体が必ずしも網点線数認識部を備える必要はない。
例えば、画像読取装置と画像出力装置とから構成される画像形成装置において、網点線数認識部23にあたる手段が画像読取装置に含まれ、色補正部26および黒生成下色除去部27にあたる手段が画像出力装置に含まれるような場合には、画像出力装置が本発明の画像処理装置に相当する。
本発明の画像処理方法は、ソフトウエア(アプリケーションプログラム)として実現することが可能である。この場合、上述した原稿種別判別処理や線数判定処理をアプリケーション・ソフトウェアとして実現し、上記原稿種別判別結果や線数判定結果に基づく色補正処理および黒生成下色除去処理を実現するソフトウエアを組み込んだプリンタ・ドライバとしてコンピュータやプリンタに設けることができる。あるいは、原稿種別判別処理や線数判定処理とともに、これらの処理結果に基づく色補正処理・黒生成下色除去処理・空間フィルタ処理・階調再現処理をアプリケーション・ソフトウェアとして実現しても良い。
前者の例として、図13を用いて網点線数認識結果に基づく処理を以下に説明する。図13に示すように、コンピュータ100は、プリンタ・ドライバ110、通信ポートドライバ120、通信ポート130が組み込まれている。プリンタ・ドライバ110は、色変換部111、空間フィルタ処理部112、階調再現処理部113、プリンタ言語翻訳部114を有している。色変換部111は、図1等で示した色補正部26および黒生成下色除去部27と同様の処理を行うものである。また、空間フィルタ処理部112および階調再現処理部113は、空間フィルタ処理部28および階調再現処理部30と同様の処理を行うものである。
また、コンピュータ100は、プリンタ(画像出力装置)140と接続されており、プリンタ140は、コンピュータ100から出力された画像データに応じて画像出力するようになっている。
コンピュータにおいて各種のアプリケーションプログラムを実行することにより生成された画像データは、色変換部111、空間フィルタ処理部112、階調再現処理部113で上述の処理がなされる。上記処理がなされた画像データは、プリンタ言語翻訳部114にてプリンタ言語に変換され、通信ポートドライバ120、通信ポート(例えばRS232C・LAN等)130を介してプリンタ140に入力される。プリンタ140は、プリンタ機能の他に、コピー機能およびファックス機能を有するデジタル複合機であってもよい。
また、本発明はコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、網点線数の認識結果に基づいて色変換処理を行う画像処理方法を記録することもできる。この結果、網点線数の認識結果に基づいて適切な処理を施す画像処理方法を行うプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示しないメモリ、例えばROMのようなプログラムメディアであってもよく、図示しない外部記憶装置としてのプログラム読取装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。この場合、ダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、この場合、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成とし、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。
上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した画像処理方法が実行される。
なお、上記コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスクプレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置およびコンピュータの処理結果を紙に出力するプリンタより構成される。さらには、ネットワークを介してサーバーなどに接続するための通信手段としてのネットワークカードやモデムなどが備えられる。
網点領域において線数に応じた適切な色変換処理が実施でき、カラー複写機やカラープリンタ等の用途に適用できる。
本発明の実施形態を示すものであり、画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。 網点領域の線数認識処理において用いられるマスクによって切り取られる画像領域と、該領域をFFT変換して得られる2次元スペクトル配置との関係を示す図である。 図3(a)は線数85のオリジナルの原稿を示し、図3(b)〜(d)は該オリジナル原稿に対するR、G,Bプレーンのそれぞれにおける周波数特性(振幅スペクトル強度)を示す図である。 図4(a)は線数150のオリジナルの原稿を示し、図4(b)〜(d)は該オリジナル原稿に対するR、G,Bプレーンのそれぞれにおける周波数特性(振幅スペクトル強度)を示す図である。 図5(a)は線数200のオリジナルの原稿を示し、図5(b)〜(d)は該オリジナル原稿に対するR、G,Bプレーンのそれぞれにおける周波数特性(振幅スペクトル強度)を示す図である。 振幅スペクトル強度を示す図から線数判定を行う際のエリア区分を示す図である。 図1に示す画像形成装置における色補正部の構成例を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置における黒生成下色除去部の構成例を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態を示すものであり、画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。 図9に示す画像形成装置の画像変換処理の流れを示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態を示すものであり、画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。 図11に示す画像形成装置の画像変換処理の流れを示すフローチャートである。 本発明に係る画像処理装置を適用する図2とは異なる例の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
20,60,60’ 画像処理装置
23 網点線数認識部
25 領域分離処理部
26 色補正部(色変換処理部)
27 黒生成下色除去部(色変換処理部)
61 原稿種別自動判別部

Claims (10)

  1. 第1の表色系よりなるカラー画像データを、所定の色変換処理内容に基づいて第2の表色系よりなるカラー画像データに変換する色変換処理部と、
    上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数に応じて、上記色変換処理内容を変更する処理内容変更部とを備え、
    上記色変換処理部は、RGB信号よりなるカラー画像データに対して色補正処理を行い、CMY信号よりなるカラー画像データに変換する際に、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、高濃度の領域で階調のつぶれが発生しないように階調を重視した色再現を行い、高線数ではないと認識された原稿に対しては、原稿のコントラストを保つような色再現を行い、かつ、CMY信号よりなるカラー画像データに対して黒生成下色除去処理を行い、CMYK信号よりなるカラー画像データに変換する際に、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、下色除去量を少なめに設定し、高線数ではないと認識された原稿に対しては、黒生成量、下色除去量とも高めに設定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 原稿読み取りによって得られる第1の表色系よりなるカラー画像データを、第2の表色系よりなるカラー画像データに変換する色変換処理部を備え、
    上記色変換処理部は、上記原稿の種別と、上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数とに基づいて、RGB信号よりなるカラー画像データに対して色補正処理を行い、CMY信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、高濃度の領域で階調のつぶれが発生しないように階調を重視した色再現を行い、高線数ではないと認識された原稿に対しては、原稿のコントラストを保つような色再現を行い、かつ、CMY信号よりなるカラー画像データに対して黒生成下色除去処理を行い、CMYK信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、下色除去量を少なめに設定し、高線数ではないと認識された原稿に対しては、黒生成量、下色除去量とも高めに設定することを特徴とする画像処理装置。
  3. 第1の表色系よりなるカラー画像データを、第2の表色系よりなるカラー画像データに変換する色変換処理部を備え、
    上記色変換処理部は、上記第1の表色系よりなるカラー画像データに対して少なくとも網点領域に属するか否かを表す領域識別結果と、上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数とに基づいて、RGB信号よりなるカラー画像データに対して色補正処理を行い、CMY信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、高濃度の領域で階調のつぶれが発生しないように階調を重視した色再現を行い、高線数ではないと認識された原稿に対しては、原稿のコントラストを保つような色再現を行い、かつ、CMY信号よりなるカラー画像データに対して黒生成下色除去処理を行い、CMYK信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、下色除去量を少なめに設定し、高線数ではないと認識された原稿に対しては、黒生成量、下色除去量とも高めに設定することを特徴とする画像処理装置。
  4. 上記色変換処理部は、上記第1の表色系よりなるカラー画像データに対して、網点領域に属すると判断された領域に対してのみ、上記網点線数に基づいての色変換処理内容の変更を実施することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 上記請求項1ないしの何れかに記載の画像処理装置と、
    上記画像処理装置によって画像処理が施されたカラー画像データを印字出力する画像出力装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 第1の表色系よりなるカラー画像データを、第2の表色系よりなるカラー画像データに色変換する画像処理方法において、
    上記色変換は、上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数に基づいて、RGB信号よりなるカラー画像データに対して色補正処理を行い、CMY信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、高濃度の領域で階調のつぶれが発生しないように階調を重視した色再現を行い、高線数ではないと認識された原稿に対しては、原稿のコントラストを保つような色再現を行い、かつ、CMY信号よりなるカラー画像データに対して黒生成下色除去処理を行い、CMYK信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、下色除去量を少なめに設定し、高線数ではないと認識された原稿に対しては、黒生成量、下色除去量とも高めに設定することを特徴とする画像処理方法。
  7. 原稿読み取りによって得られる第1の表色系よりなるカラー画像データを、第2の表色系よりなるカラー画像データに色変換する画像処理方法において、
    上記色変換は、上記原稿の種別と、上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数とに基づいて、RGB信号よりなるカラー画像データに対して色補正処理を行い、CMY信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、高濃度の領域で階調のつぶれが発生しないように階調を重視した色再現を行い、高線数ではないと認識された原稿に対しては、原稿のコントラストを保つような色再現を行い、かつ、CMY信号よりなるカラー画像データに対して黒生成下色除去処理を行い、CMYK信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、下色除去量を少なめに設定し、高線数ではないと認識された原稿に対しては、黒生成量、下色除去量とも高めに設定することを特徴とする画像処理方法。
  8. 第1の表色系よりなるカラー画像データを、第2の表色系よりなるカラー画像データに色変換する画像処理方法において、
    上記色変換は、上記第1の表色系よりなるカラー画像データに対して少なくとも網点領域に属するか否かを表す領域識別結果と、上記第1の表色系よりなるカラー画像データから認識される網点線数とに基づいて、RGB信号よりなるカラー画像データに対して色補正処理を行い、CMY信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、高濃度の領域で階調のつぶれが発生しないように階調を重視した色再現を行い、高線数ではないと認識された原稿に対しては、原稿のコントラストを保つような色再現を行い、かつ、CMY信号よりなるカラー画像データに対して黒生成下色除去処理を行い、CMYK信号よりなるカラー画像データに変換する際には、上記網点線数により高線数と認識された原稿に対しては、下色除去量を少なめに設定し、高線数ではないと認識された原稿に対しては、黒生成量、下色除去量とも高めに設定することを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータを、上記請求項1ないしの何れかに記載の画像処理装置を構成する各機能部として作用させるための画像処理プログラム。
  10. 請求項に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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