JP2008066118A - 燃料電池構成部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用期間が長期化したとしても、識別情報表示部の摩耗を抑制するのに有利な燃料電池構成部品を提供する。
【解決手段】燃料電池構成部品は、表面11をもつ燃料電池構成部品本体と、燃料電池構成部品本体に付与された識別情報表示部4とを具備する。識別情報表示部4は、燃料電池構成部品本体において表面11よりも窪んだ領域3に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明はセパレータ、膜電極接合体等の燃料電池構成部品に関する。
特許文献1は、視認性が良い外壁面に、セパレータ固有情報を示す識別符号を付した燃料電池用セパレータを開示している。このものによれば、識別符号に基づいてセパレータを識別することができる。特許文献2は、セパレータのうち外部に露出している側端面に、セルの固有情報を示すバーコードを貼り付けた燃料電池が開示されている。特許文献3,4は、焼成前のセラミックス製品にレーザビームを照射することにより識別子を形成し、その後セラミックス製品を焼成する識別子記載技術を開示している。
特開2004−179124号公報 特開2003−115319号公報 特開2003−119078号公報 特開2001−253763号公報
上記した特許文献1によれば、使用期間が長期化すると、セパレータに形成された識別符号が摩耗により次第に消失してしまうおそれがある。特許文献2においても、使用期間が長期化すると、バーコードが剥離するおそれがある。特許文献3,4についても同様である。特許文献3,4においても同様に、使用期間が長期化すると、セパレータに形成された識別符号が摩耗により次第に消失してしまうおそれがある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、使用期間が長期化したとしても、識別情報表示部の摩耗を抑制するのに有利な燃料電池構成部品を提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池構成部品は、表面をもつ燃料電池構成部品本体と、燃料電池構成部品本体に付与された識別情報表示部とを具備する燃料電池構成部品であって、識別情報表示部は、燃料電池構成部品本体において表面よりも窪んだ領域に設けられている。このため他の部材が識別情報表示部に接触することが抑制され、識別情報表示部の摩耗が抑制される。故に、長期にわたって識別情報表示部がその機能を発揮することができる。表面よりも窪んだ領域とは、窪みの底面であっても良いし、窪みの側面(底面と前記表面とを繋ぐ面)であっても良い。要するに識別情報表示部は、窪みの内部に位置していれば良い。
燃料電池構成部品本体において表面よりも窪んだ領域に、識別情報表示部が設けられている。このため使用期間が長期化したとしても、識別情報表示部の摩耗を抑制するのに有利である。
燃料電池構成部品は、表面をもつ燃料電池構成部品本体(以下、部品本体ともいう)と、部品本体に付与された識別情報表示部とを備えている。識別情報表示部は、その部品本体に関する情報を報知させるものである。具体的には、生産者情報(生産地、生産者、生産日等)、販売者情報(販売地、販売者、販売日等)、製品情報(型式、材質、仕様、商品名等、製造過程情報)が例示される。識別情報表示部は、光学的特性、磁気的特性、視覚的特性、凹および/または凸による凹凸特性のうちの少なくともひとつによる識別情報表示部である。光学的特性は、光吸収性および/または光反射性に基づく識別性である。磁気的特性は磁極、磁束密度等による識別性である。視覚的特性は人の肉眼による識別性である。識別情報表示部としては、文字、数字、記号、模様等が例示される。バーコード、QRコードが例示される。識別情報表示部の形成手段としては、印刷、機械的刻印、切削加工、レーザビーム(高エネルギ密度ビーム)の照射、インクジェット、熱による刻印、インクスタンプ、エッチング等が挙げられ、これらのうちの少なくとも一つが採用される。印刷は、凸版印刷、オフセット印刷、活字等を隆起させる隆起印刷、発泡印刷等の公知の印刷方法が例示される。
識別情報表示部は、部品本体において表面よりも窪んだ領域に設けられている。これにより部品本体の表面が摩耗したとしても、識別情報表示部の摩耗が抑制される。故に、長期にわたって識別情報表示部はその機能を発揮することができる。ここで、窪んだ領域とは、窪んだ部分の内部を形成する壁面の領域をいう。ナイフ部品本体の材質としては、特に限定されず、金属系、炭素系、樹脂系、セラミックス系、炭素−樹脂混合系、金属−樹脂混合系、セラミックス−樹脂系が例示される。部品本体の表面は、摩耗する性質を有する形態が例示される。例えば、部品本体が導電性粒子を成型したものである場合には、摩耗が発生し易い。窪んだ領域に識別情報表示部が設けられているため、表面が摩耗したとしても、識別情報表示部の摩耗は抑制される。窪んだ領域としては、有底形状でも良いし、無底形状でも良い。
燃料電池は、高分子電解質形燃料電池であっても良いし、リン酸形燃料電池でも良いし、固体酸化物形燃料電池であっても良い。燃料電池構成部品は積層タイプの燃料電池に使用される部品であっても良いし、あるいは、チューブ型の燃料電池に使用される部品であっても良い。燃料電池構成部品としては、燃料電池スタックで使用されるセパレータ、絶縁部材、ターミナル部材、エンドプレートのうちの少なくとも一つである形態が例示される。更に、燃料電池構成部品としては膜電極接合体である形態が例示される。膜電極接合体は、燃料が供給され多孔質性および導電性をもつ燃料極と、プロトン伝導性をもつプロトン伝導膜と、酸化剤が供給され多孔質性および導電性をもつ酸化剤極とを厚み方向に順に積層して形成されている。この場合、燃料極、プロトン伝導膜、酸化剤極のうちの少なくとも一つに窪んだ領域を形成し、その窪み領域を形成する壁面に識別情報表示部を付することができる。
窪んだ領域は、構成部品本体のうち組付時に他の部材と接触する部位に設けられている形態が例示される。このような部位は他の部材と接触するため摩耗しやすい。しかし、識別情報表示部は窪んだ領域に形成されているため、識別情報表示部の摩耗は抑制される。窪んだ領域は、構成部品本体のうち組付時に視認可能な部位に設けられている形態が例示される。この場合、人が識別情報表示部を視覚的に識別し易い。
表面よりも窪んだ領域が輪郭を有する場合には、輪郭の形状自体が識別情報表示機能を示しても良い。窪んだ領域の輪郭の形状は、バーコード、QRコード、点字等に比較して、人の肉眼で容易に判別し易いためである。
窪んだ領域は、深さが異なる複数の底面をもつ形態が例示される。この場合、一般的な識別情報表示部は所定の深さの底面に設けられ、一般的な識別情報表示部よりも相対的に重要性が高い識別情報表示部は、一般的な識別情報表示部が設けられる底面よりも深さが深い底面に設けられている形態が例示される。この場合、識別情報表示機能が発揮されつつ、窪みの空間容積が抑制される。更に、窪んだ領域および/または識別情報表示部としては、識別情報表示部を読み取る方向を示唆する部位を有する形態が例示される。読み取り方向が示唆されるため、読み取り過誤が抑えられる。窪んだ領域は、識別情報表示部を区画する仕切壁部を備えている形態が例示される。この場合、窪んだ領域の投影面積が大きい場合に適する。
以下、図1および図2を参照して本発明の実施例を説明する。図1は燃料電池構成部品として機能するセパレータ1の平面図を示す。図2はセパレータ1の要部の断面図を示す。セパレータ1を構成するセパレータ本体10は、炭素系、金属系、樹脂系、炭素−樹脂系のいずれの材料でも良い。炭素系は、黒鉛等の炭素系材料を固めたものが例示される。金属系は、ステンレス鋼、金属間化合物が例示される。樹脂系は射出成形品、圧縮成形品等が例示される。樹脂系であれば、導電性樹脂であることが好ましい。炭素−樹脂系は、樹脂をバインダとして炭素系材料を固めたものが例示される。上記した材料を複合化させた材料でも良い。例えば、セパレータにおいて、流路が形成されている部分を金属系や炭素系の材料で形成し、導電性をもたない樹脂系材料で流路の周辺部を形成しても良い。
セパレータ1を構成するセパレータ本体10は、平板形状をなしている。セパレータ本体10は、平坦状の互い背向する複数(2個)の表面11と、複数(4個)側端面15とをもつ。セパレータ本体10の表面11には、厚み方向に貫通する貫通状の酸化剤入口孔20、貫通状の酸化剤出口孔21、貫通状の燃料入口孔22、貫通状の燃料出口孔23、貫通状の冷媒入口孔24、貫通状の冷媒出口孔25が形成されている。なお、酸化剤入口孔20、酸化剤出口孔21、燃料入口孔22、燃料出口孔23、冷媒入口孔24、冷媒出口孔25の位置は、図1に示す形態に限定されるものではなく、適宜選択される。
更に、セパレータ1の一方の表面11には、一方の表面流路17が形成されている。セパレータ1の他方の表面11(裏面)には、他方の表面流路18が形成されている。一方の表面流路17および他方の表面流路18は、セパレータ1において表裏の関係とされている。当該部位には活物質が流れる案内溝(図略)が形成されている。
スタックでは、セパレータ1は複数種類用意されている。即ち、一方の表面流路17及び他方の表面流路18の関係としては、次の(1)〜(3)形態が例示される。
(1)一方の表面流路17および他方の表面流路18のうちいずれかが燃料流路であり、残りが酸化剤流路である。
(2)一方の表面流路17および他方の表面流路18のうちいずれかが燃料流路であり、残りが冷媒流路である。冷媒としては冷却水が例示される。
(3)一方の表面流路17および他方の表面流路18のうちいずれかが酸化剤流路であり、残りが冷媒流路である。
図1に示すように、セパレータ本体10は平坦な表面11をもつ。表面11はセパレータ1の組付時に他のセパレータ1(他の部材)と接触する部位である。セパレータ1には、表面11よりも窪んだ領域として、表面11に対して深さh1をもつ有底形状の窪み3が形成されている。深さh1としては、セパレータ1の材質、厚み等によっても相違するが、0.01マイクロメートル以上であればよい。0.1マイクロメートル以上、1マイクロメートル以上、10マイクロメートル以上であっても良い。但し、セパレータ1の厚みを100と相対表示するとき、窪み3のサイズ、セパレータ1の材質等によっても相違するが、深さh1は80以下、60以下または30以下であることが好ましい。窪み3は、セパレータ本体10を成形型で形成するときに同時に凹状に形成しても良いし、あるいは、セパレータ本体10に対して切削加工、レーザビーム加工等で後処理で凹状に形成しても良い。窪み3は、セパレータ1の一方の表面流路17および他方の表面流路18よりも外側に形成されている。窪み3は、セパレータ1の表面11に沿った底面30と、底面30に連設されセパレータ1の厚み方向(t方向)に沿った側面33とをもつ。識別情報表示部4は、セパレータ本体10において表面11よりも窪んだ領域、つまり窪み3の底面30に設けられている。
窪み3の側面33は、識別情報表示部4を形成している窪み3の底面30(壁面)から識別情報表示部4よりも遠ざかる方向に突出する突出部分として機能する。窪み3は、反応ガスや冷却水が流れる表面流路17,18と干渉しない位置に設けられている。従って窪み3は、セパレータ本体10において、反応ガスや冷却水が流れる表面流路17,18以外の領域に形成されている。従って窪み3の底面30に形成されている識別情報表示部4は、基本的には、表面流路17,18を流れる反応ガスや冷却水等の水とは接触しない。識別情報表示部4は、表面11から外方に突出しておらず、表面11よりも低い位置に形成されているため、他の部材と接触しにくい。
識別情報表示部4は、その構成部品本体に関する情報を報知させるものである。具体的には、生産者情報(生産地、生産者、生産日等)、販売者情報(販売地、販売者、販売日等)、製品情報(型式、原材料、仕様、商品名等、製造過程)が例示される。識別情報表示部4の形成手段としては、印刷、機械的刻印、切削加工、レーザビームの照射、インクジェット、熱による刻印、インクスタンプ、エッチング等のうちの少なくとも一つが挙げられる。なお、セパレータ1が加圧成形される場合には、識別情報表示部4の機械的刻印はセパレータ1の加圧成形と同時に行っても良い。
以上説明したように本実施例によれば、セパレータ本体10の表面11に形成された窪み3の底面30(窪んだ領域の壁面)に識別情報表示部4が形成されており、識別情報表示部4が窪み3の空間内に位置している。このため識別情報表示部4と他の部材との接触、衝突が抑制される。故に識別情報表示部4の摩耗が抑制される。ここで、仮にセパレータ1の表面11が摩耗したとしても、窪み3は深さh1を有するため、窪み3に形成されている識別情報表示部4の摩耗が抑制される。故に、長期にわたって識別情報表示部4はその表示機能を発揮することができる。識別情報表示部4はセパレータ1と一体的に形成されている場合には、識別テープを貼った場合と異なり、識別情報表示部4が剥離するおそれが低減される。
仮に、識別情報表示部4がセパレータ1の表面11に形成されていると、複数枚のセパレータ1が厚み方向に積層されてスタックが形成されるとき、隣接するセパレータ1によって識別情報表示部4が摩耗するおそれがある。この点本実施例によれば、複数枚のセパレータ1が厚み方向に積層されてスタックが形成されるときであっても、識別情報表示部4は窪み3の底面30に形成され窪み3の空間に配置されているため、他のセパレータ1の表面11に接触することが抑制され、識別情報表示部4の摩耗が抑制される。
更に、仮に、識別情報表示部4がセパレータ1の表面11に形成されていると、複数枚のセパレータ1が厚み方向に積層されてスタックが形成されるとき、識別情報表示部4の厚みの影響を受け、故に、隣接するセパレータ1間に隙間が生じるおそれがある。この場合、セパレータ1同士の電気的導通不良が発生するおそれがある。更に活物質の漏れも懸念される。この点本実施例によれば、セパレータ1に表面11に形成された窪み3の底面30に識別情報表示部4が形成され、識別情報表示部4が窪み3の空間内に位置しているため、複数枚のセパレータ1が厚み方向に積層されてスタックが形成されるときであっても、識別情報表示部4が他のセパレータ1の表面11に接触することが抑制される。この場合、隣接するセパレータ1の表面11同士が互いに接触するため、隣接するセパレータ1同士の電気的接触が良好となり、隣接するセパレータ1同士の電気的導通が良好となり、隣接するセパレータ1同士間からの活物質の漏れも抑えられる。
また、識別情報表示部4が窪み3の底面30に形成されているといえども、窪み3の投影面積が大きいときには、識別情報表示部4が他の部材にそれだけ接触し易くなり、摩耗するおそれがある。この点本実施例によれば、図1に示すように、貫通状の酸化剤入口孔20の長さL1、酸化剤出口孔21の長さL2、燃料入口孔22の長さL3、燃料出口孔23の長さL4、冷媒入口孔24の長さL5、冷媒出口孔25の長さL6を平均した長さをLaveとする。窪み3のサイズはLA×LB(図1参照)とされている。LAはLaveよりも小さく設定されている。LBもLaveよりも小さく設定されている。このように窪み3の底面30の投影面積が制限されているため、窪み3の底面30に形成した識別情報表示部4が他の部材に接触しにくくなり、他の部材により識別情報表示部4が摩耗することが抑制されている。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる
図3は実施例2を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。図3に示すように、複数のセパレータ1と、電気エネルギを取り出すための銅合金等の導電材料を基材とするターミナル部材110と、電気絶縁性を図る硬質樹脂を基材とする板状の絶縁部材120と、エンドプレート130とを厚み方向に積層して積層体を形成する。そして、エンドプレート130間に長尺な締結ロッド610を挿入させると共に、締結ボルト620で締結ロッド610を締結することにより、スタック100が構成されている。締結ロッド610および締結ボルト620は、スタック100を締結する締結要素を構成する。
図3に示すように、絶縁部材120はターミナル部材110とエンドプレート130との間に介在しており、エンドプレート130に対する電気絶縁性を維持する。実施例1と同様に、セパレータ1の表面11に、表面11よりも窪んだ領域として有底状の窪み3が形成されている。この窪み3の底面30にレーザビームの照射または刻印等により識別情報表示部4が設けられている。
更に図3に示すように、ターミナル部材110の表面111に、この表面111よりも窪んだ領域として有底状の窪み3Kが形成されている。この窪み3Kの底面30にレーザビームの照射または刻印等により識別情報表示部4Kが設けられている。更に絶縁部材120の表面121に、この表面121よりも窪んだ領域として有底状の窪み3Pが形成されている。この窪み3Pの底面30にレーザビームの照射または刻印等により識別情報表示部4Pが設けられている。更に図3に示すようにエンドプレート130の表面131に、この表面131よりも窪んだ領域として有底状の窪み3Mが形成されている。この窪み3Mの底面30にレーザビームの照射または刻印等により識別情報表示部4Mが設けられている。
更に本実施例において、図示しないものの、セパレータ本体10の側端面15に、側端面15よりも窪んだ領域として有底状の窪みを形成し、この窪みの底面にレーザビームの照射または刻印等により識別情報表示部を追加的に形成しても良い。更に、ターミナル部材110の側端面118に、この側端面118よりも窪んだ領域として有底状の窪みを形成し、この窪みの底面にレーザビームの照射または刻印等により識別情報表示部を追加的に形成しても良い。更にエンドプレート130の側端面138に、この側端面138よりも窪んだ領域として有底状の窪みを形成し、この窪みの底面にレーザビームの照射または刻印等により識別情報表示部を追加的に形成しても良い。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図4(A)〜図4(F)は実施例3を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。セパレータ本体10は、表面11よりも窪んだ領域として、有底形状の窪み3をもつ、窪み3は、セパレータ1の表面11に沿った底面30と、底面30に連設されセパレータ1の厚み方向に沿った側面33とをもつ。識別情報表示部4は、セパレータ本体10において表面11よりも窪んだ領域、つまり窪み3の底面30に設けられている。これによりセパレータ本体10の表面11が摩耗したとしても、識別情報表示部4の摩耗が抑制される。さらに、窪み3の輪郭35の形状は、識別情報表示機能を有する。従って図4(A)〜図4(F)に示すように、窪み3の輪郭35の形状を、四角、三角形状、六角形状、真円形状、楕円形状、菱形形状とし、更に五角形状、ハート形状等とし、それぞれの形状に、その形状特有の識別情報表示としての機能(例えばセパレータ1の概略種類別)を発揮させることもできる。肉眼で判別困難なバーコードやQRコード等と異なり、窪み3の輪郭35の形状は人の肉眼によって容易に識別できる利点をもつため、肉眼による概略的な識別に有利である。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図5は実施例4を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。識別情報表示部4が逆方向に読み取られると、識別過誤が生じるおそれがあるときがある。そこで図5に示すように、窪み3の輪郭35の形状は、肉眼または判別機で識別情報表示部4を読み取るにあたり、正しい読み取り方向(矢印)を示す。従って、識別情報表示部4について始端4wから終端4xに向けて読み取る。これにより識別情報表示部4が逆方向に読み取られると、識別過誤が生じるおそれがあるときであっても、識別過誤が回避される。
図6は実施例5を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。窪み3は、複数(2個)の窪み3m,3nを仕切る仕切壁部3kをもつ。仕切壁部3kの上端3kuは、基本的には、表面11と同じ高さとされている。仕切壁部3kが形成されているため、窪み3が大きな投影面積を有するときであっても、他の部材が窪み3の底面30の識別情報表示部4に接触しにくくなるので、識別情報表示部4の摩耗が抑制される。
図7は実施例6を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。セパレータ本体10は、表面11よりも窪んだ領域として、有底形状の窪み3をもつ、窪み3は、セパレータ1の表面11に沿った底面30と、底面30に連設されセパレータ1の厚み方向に沿った側面33とをもつ。識別情報表示部4は、セパレータ本体10において表面11よりも窪んだ領域、つまり窪み3の底面30に設けられている。さらに、透明性が高い透明樹脂が窪み3に埋め込まれて透明層5が形成されている。透明層5を透視することにより、底面30の識別情報表示部4を知ることができる。透明層5により窪み3の識別情報表示部4に対する保護性が高まり、識別情報表示部4が損傷することが一層防止される。なお、透明層5の表面5cはセパレータ1の表面11よりも低く設定されている。このように透明層5の表面5cがセパレータ1の表面11よりも底面30側に退避しているため、透明層5の表面5cの損傷が抑制される。更に、切欠となる窪み3の空間の少なくとも一部を透明層5で埋めるため、セパレータ1の強度向上にも貢献できる。なお、透明層5の表面5cの高さ位置をセパレータ1の表面11の高さ位置と同一とし、透明層5の表面5cとセパレータ1の表面11とを面一状態としても良い。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図8は実施例7を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。セパレータ本体10の表面11よりも窪んだ領域として、有底形状の窪み3が表面11に形成されている。窪み3は、表面11に沿った第1底面30fと、第1底面30fに連設されセパレータ1の厚み方向(t方向)に沿った第1側面33fと、第1底面30fよりも深さが浅く設定された表面11に沿った第2底面30sと、第2底面30sに連設されセパレータ1の厚み方向に沿った第2側面33sとをもつ。識別情報表示部4(4f,4s)は、セパレータ本体10において、窪み3の第1底面30fに形成されているほかに、第2底面30sにも形成されている。深さが深い第1底面30fは、他の部材と接触する頻度が第2底面30sよりも相対的に少ない。このため、深さが深い第1底面30fは、重要性が相対的に高く優先度が高い識別情報表示部4f(摩耗しては困る識別情報表示)を形成する。これに対して、深さが相対的に浅い第2底面30sは、他の部材と接触する頻度が相対的に高い。このため深さが相対的に浅い第2底面30sには、重要性が相対的に低い一般的な識別情報表示部4sを形成する。このように識別情報表示部4の重要性および/または優先度に応じて、窪み3の深さを変更する。この場合、必要情報量を確保しつつ、窪み3の空間容積をできだけ小さくできる。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図9は実施例8を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。窪み3は、表面11に沿った底面30と、底面30に連設されセパレータ1の厚み方向に沿った側面33Bとをもつ。側面33Bは、底面30の端30eoから表面11に向かうに連れて上昇傾斜している。識別情報表示部4は、セパレータ本体10において、窪み3の底面30に形成されているほかに、窪み3の側面33Bにも形成されている。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図10は実施例9を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。セパレータ本体10は、表面11よりも窪んだ領域として窪み3Cをもつ。窪み3Cは無底状をなしており、セパレータ本体10の厚み方向(t方向)に沿って貫通しており、貫通孔を形成する孔側面33Cとをもつ。孔側面33Cは、内部から表面11に向かうに連れて円錐状に拡開傾斜している拡開面33Eをもつ。識別情報表示部4は、セパレータ本体10において表面11よりも窪んだ領域、つまり窪み3Cの側面33Cの拡開面33Eに設けられている。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図11および図12は実施例10を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。膜電極接合体6は、多孔質性および導電性をもつ燃料極60と、プロトン伝導性をもつポリマーで形成された高分子型のプロトン伝導膜63と、多孔質性および導電性をもつ酸化剤極64とを厚み方向に順に積層して形成されている。燃料極60は、燃料側ガス拡散層61と、プロトン伝導膜63に対面する燃料側触媒層62とで形成されている。酸化剤極64は、プロトン伝導膜63に対面する酸化剤側触媒層65と、酸化剤側ガス拡散層66とで形成されている。プロトン伝導膜63の外縁部63wは、燃料側ガス拡散層61の外縁部61w、燃料側触媒層62の外縁部62w、酸化剤側触媒層65の外縁部65w、酸化剤側ガス拡散層66の外縁部66wよりも外方に突出しており、発電領域に対面しない。図12に示すように、セパレータ本体10は、表面11よりも窪んだ領域として貫通孔状をなす窪み3Fをもつ。窪み3Fは、セパレータ本体10の厚み方向に沿って貫通しており、貫通孔を形成する孔側面33Fとをもつ。
膜電極接合体6は二枚のセパレータ1により挟持される。プロトン伝導膜63の外縁部63wは、セパレータ1の貫通孔状の窪み3Fに対面する対面部分68をもつ。対面部分68の表面には、燃料電池に関する情報を報知する識別情報表示部4が印刷等により形成されている。このように識別情報表示部4が窪み3Fの内部に形成されている。セパレータ1の貫通孔状の窪み3Fから矢印WA方向に識別情報表示部4を視認することができる。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図13は実施例11を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。セパレータ1には貫通孔400が形成されている。この貫通孔400は、貫通状の酸化剤入口孔、貫通状の酸化剤出口孔、貫通状の燃料入口孔、貫通状の燃料出口孔、貫通状の冷媒入口孔、貫通状の冷媒出口孔のいずれかを形成する。セパレータ1の表面11において、貫通孔400を包囲するように窪み3Hが形成されている。窪み3Hは底面30Hと側面33Hとをもつ。燃料電池に関する情報を報知する識別情報表示部4が底面30Hに形成されている。このように識別情報表示部4が窪み3Hの内部に形成されている。窪み3Hは貫通孔400の全周を包囲しているが、貫通孔400の周囲の一部のみを外側から包囲していても良い。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図14(A)(B)は実施例12を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。セパレータ1の表面の一つである側端面15に、側端面15よりも深さh2で窪んだ領域として有底状の窪み3Xが形成されている。この窪み3Xは、底面30と、互いに対向する側面33と、側方に開放する第1開口38と、表面11において開口する第2開口39とをもつ。識別情報表示部4は、セパレータ1の窪み3Xにおいて表面11よりも窪んだ領域、つまり窪み3Xの底面30に設けられている。
図3に示すように、複数のセパレータ1が厚み方向に積層されてスタックが形成される。この場合、窪み3Xはセパレータ1の側端面15に形成されているため、窪み3Xは側方に開放されている。このため、セパレータ1がスタックとして組み付けられた状態において、窪み3Xの底面30に形成されている識別情報表示部4を使用者は矢印WC方向(側方)から容易に視認することができる。仮に窪み3が他の部材で覆われていたとしても、他の部材をスタックから取り外せば、窪み3Xの底面30に形成されている識別情報表示部4を使用者は容易に視認することができる。
更に、各セパレータ1について同じ位置に窪み3Xが形成されているため、窪み3Xは、複数のセパレータ1を厚み方向に積層させる場合において、セパレータ1の位置決めとして機能することが期待できる。また、セパレータ1の側端面15に形成した窪み3Xに識別情報表示部4を付した後に、窪み3Xを透明な樹脂層で埋めても良い。なお、識別情報表示部4を形成する部位としては、窪み3Xの底面30に限定されず、窪み3Xの底面30と共に、あるいは、窪み3Xの底面30とは別に窪み3Xの側面33に形成しても良い。本例においても、図示はしないものの、セパレータ本体10の表面11に窪みを形成し、窪みの底面に第2の識別情報表示部を追加的に付しても良い。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図15は実施例13を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。セパレータ1は一方の表面流路17および他方の表面流路18を表裏の関係で備えている。一方の表面流路17は、燃料流路、酸化剤流路、冷媒流路のうちのいずれかを形成する。他方の表面流路18は、燃料流路、酸化剤流路、冷媒流路のうちの残りのいずれかを形成する。一方の表面流路17の流路底面171および/または他方の表面流路18の流路底面181には、有底状の窪み3Yが形成されている。窪み3Yは底面30および側面33をもつ。底面30は、一方の表面流路17および/または他方の表面流路18の流路底面171,181よりも深く設定されている。窪み3Yの底面30には識別情報表示部4が付されている。必要に応じて、識別情報表示部4が付されているこの場合、窪み3Yの底面30の深さぶん、反応ガスや水(凝縮された場合)等の流体が識別情報表示部4に触れにくくなるため、識別情報表示部4の摩耗が防止される。窪み3Yの空間に透明樹脂を埋設して透明層5を形成しても良い。窪み3Yの空間を透明層5で埋める場合には、透明層5によりセパレータ1の強度向上に貢献できる。仮に、窪みを形成せずに表面流路に識別情報表示部が付されている場合には、長期的にみれば、反応ガスや水(凝縮された場合)等の流体によって識別情報表示部が摩耗されるおそれがある。この意味において、有底状の窪み3Yは有効である。なお他の実施例で採用されている特有の構造は、本実施例にも適用することもできる。
図16は実施例14を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。膜電極接合体6は燃料電池構成部品本体として機能するものである。膜電極接合体6は多孔質性および導電性をもつ燃料極60と、プロトン伝導性(イオン伝導性)をもつプロトン伝導膜63(イオン伝導膜)と、多孔質性および導電性をもつ酸化剤極64とを厚み方向に順に積層して形成されている。燃料極60は、カーボン繊維等の導電繊維の集積体を撥水性をもつバインダで固めた燃料側ガス拡散層61と、プロトン伝導膜63に対面する燃料側触媒層62とで形成されている。酸化剤極64は、カーボン繊維等の導電繊維の集積体を撥水性をもつバインダで固めた酸化剤側ガス拡散層66と、プロトン伝導膜63に対面する酸化剤側触媒層65とで形成されている。
プロトン伝導膜63としては、炭化フッ素系のポリマー(例えばパーフルオロスルホン酸樹脂)で形成しても良いし、炭化水素系のポリマーで形成しても良い。プロトン伝導膜63の厚みは、材質にもよるが20〜200マイクロメートル程度である。図16に示すように、プロトン伝導膜63の外縁部63wは、燃料側ガス拡散層61の外縁部61w、燃料側触媒層62の外縁部62w、酸化剤側触媒層65の外縁部65w、酸化剤側ガス拡散層66の外縁部66wよりも、面方向に沿った外方に突出している。燃料側ガス拡散層61および酸化剤側ガス拡散層66は、カーボン繊維等の導電性繊維の集積体でペーパー状またはクロス状に形成されている。導電性繊維は、撥水性をもつフッ素樹脂等のバインダで互いに接合されている。
燃料側ガス拡散層61は互いに背向する表面611をもつ。酸化剤側ガス拡散層66は互いに背向する表面661をもつ。燃料側ガス拡散層61の厚みとしては100〜300マイクロメートルが例示される。酸化剤側ガス拡散層66の厚みとしては100〜300マイクロメートルが例示される。
燃料側ガス拡散層61の表面611には、表面611よりも窪んだ窪み3がプレス等の加圧成形により形成されている。酸化剤側ガス拡散層66の表面661には、表面661よりも窪んだ窪み3がプレス等の加圧成形により形成されている。窪み3は、深さをもつ底面30と、厚み方向に沿った側面33とをもつ。識別情報表示部4が窪み3の底面30に形成されている。識別情報表示部4は、燃料側ガス拡散層61、酸化剤側ガス拡散層66および/または膜電極接合体6に関する情報を報知する。具体的には、生産者情報(生産地、生産者、生産日等)、膜電極接合体6に関する販売者情報(販売地、販売者、販売日等)、製品情報(型式、原材料、仕様、商品名等、製造過程)が例示される。識別情報表示部4の形成手段としては、印刷、機械的刻印、レーザビームの照射、インクジェット、熱による刻印、インクスタンプ等のうちの少なくとも一つが挙げられる。このように識別情報表示部4は、燃料側ガス拡散層61の表面611および酸化剤側ガス拡散層66の表面661に形成された窪み3の底面に形成されている。スタックが組み付けられるため、膜電極接合体6がこれの厚み方向に加圧される。このようなときであっても、膜識別情報表示部4が摩耗することが抑制される。
また、図16に示すように、プロトン伝導膜63のうち発電反応に寄与する部分は、燃料側ガス拡散層61および酸化剤側ガス拡散層66に対面する領域SBである。プロトン伝導膜63の外縁部63wは、燃料側ガス拡散層61および酸化剤側ガス拡散層66に対面しない領域であるため、基本的には発電反応に寄与しない。このようにプロトン伝導膜63のうち発電に寄与しない外縁部63wに、有底形状をなす窪み3Zが形成されているため、発電反応に損なわない。即ち、外縁部63wの表面63woよりも窪んだ窪み3Zがプレス等の加圧成形により形成されている。
窪み3Zは、深さをもつ平坦な底面30をもつ。プロトン伝導膜63および/または膜電極接合体6に関する情報を報知する識別情報表示部4Zが、窪み3Zの底面30に形成されている。識別情報表示部4Zを形成する手段としては、印刷、機械的刻印、レーザビームの照射、インクジェット、熱による刻印、インクスタンプ等のうちの少なくとも一つが例示される。識別情報表示部4Zがプロトン伝導膜63の外縁部63wの表面63woの上に直接的に形成されている場合に比較して、識別情報表示部4Zが他の部材に接触する頻度が低減されるため、識別情報表示部4Zの摩耗が抑制される。
図17は実施例15を示す。膜電極接合体6Aはチューブ型であり、多孔質性および導電性をもつ電極600をもつ。電極600の外周面となる表面601よりも窪んだ窪み603が形成されている。窪み603の底面604に識別情報表示部4が形成されている。
なお、本発明によれば、識別情報表示部の周辺に突起を設けても、上記と同様な効果が期待される。要要するに、燃料電池構成部品のうち、識別情報表示部が設けられている面に、他の部材が接するように設けられている場合において、識別情報表示部に対して相対的に突出する部分は、当該他の部材と接触するものの、識別情報表示部は当該他の部材と直接接触しないような構成であれば良い。
その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態および実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施可能である。ある実施例で採用されている特有の構造は、他の実施例にも適用することもできる。
上記した記載から次の技術的思想も把握される。
(付記項1)表面をもつ燃料電池構成部品本体と、前記燃料電池構成部品本体に付与された識別情報表示部とを具備する燃料電池構成部品であって、前記識別情報表示部は、前記燃料電池構成部品本体に設けられており、識別情報表示部を形成している壁面から前記識別情報表示部よりも遠ざかる方向に突出すると共に前記識別情報表示部と他部材との接触を抑える突出部分を備えていることを特徴とする燃料電池構成部品。
本発明は例えば車両用、定置用、電気機器用、電子機器用、携帯用の燃料電池システムに利用することができる。
実施例1に係り、セパレータを模式的に示す平面図である。 実施例1に係り、セパレータの窪み付近を模式的に示す断面図である。 実施例2に係り、スタックを模式的に示す側面図である。 実施例3に係り、セパレータの窪み付近を模式的に示す平面図である。 実施例4に係り、セパレータを模式的に示す平面図である。 実施例5に係り、セパレータの窪み付近を模式的に示す断面図である。 実施例6に係り、セパレータの窪み付近を模式的に示す断面図である。 実施例7に係り、セパレータの窪み付近を模式的に示す断面図である。 実施例8に係り、セパレータの窪み付近を模式的に示す断面図である。 実施例9に係り、セパレータの窪み付近を模式的に示す断面図である。 実施例10に係り、膜電極接合体の断面図である。 実施例10に係り、セパレータで挟持されている膜電極接合体の拡大断面図である。 実施例11に係り、セパレータの窪み付近を模式的に示す断面図である。 実施例12に係り、(A)はセパレータを模式的に示す平面図であり、(B)はセパレータを模式的に示す側面図である。 実施例13に係り、セパレータを模式的に示す平面図である。 実施例14に係り、膜電極接合体の拡大断面図である。 実施例15に係り、チューブ型の膜電極接合体をもつスタックの要部の斜視図である。
符号の説明
図中、3は窪み(窪んだ領域)、30は底面、33は側面、6は膜電極接合体(燃料電池構成部品)、60は燃料極、61は燃料側ガス拡散層、62は燃料側触媒層、63はプロトン伝導膜、64は酸化剤極、65は酸化剤側触媒層、66は酸化剤側ガス拡散層、1はセパレータ(燃料電池構成部品)、110はターミナル部材(燃料電池構成部品)、120は絶縁部材(燃料電池構成部品)、130はエンドプレート(燃料電池構成部品)を示す。

Claims (12)

  1. 表面をもつ燃料電池構成部品本体と、前記燃料電池構成部品本体に付与された識別情報表示部とを具備する燃料電池構成部品であって、
    前記識別情報表示部は、前記燃料電池構成部品本体において前記表面よりも窪んだ領域に設けられている燃料電池構成部品。
  2. 請求項1において、前記燃料電池構成部品本体の表面は、摩耗する性質を有する燃料電池構成部品。
  3. 請求項1または2において、前記窪んだ領域は、前記燃料電池構成部品本体のうち組付時に他の部材と対面する部位に設けられていることを特徴とする燃料電池構成部品。
  4. 請求項1または2において、前記窪んだ領域は、前記燃料電池構成部品本体のうち組付時に視認可能な部位に設けられている燃料電池構成部品。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項において、前記識別情報表示部は、光学的特性、磁気的特性、視覚的特性、凹および/または凸による凹凸特性のうちの少なくともひとつによる識別情報表示機能をもつ燃料電池構成部品。
  6. 請求項1〜5のうちの一項において、前記燃料電池構成部品は、燃料電池スタックで使用されるセパレータ、絶縁部材、ターミナル部材、エンドプレートのうちの少なくとも一つである燃料電池構成部品。
  7. 請求項1〜5のうちの一項において、前記燃料電池構成部品は膜電極接合体であり、前記膜電極接合体は、燃料が供給され多孔質性および導電性をもつ燃料極と、プロトン伝導性をもつプロトン伝導膜と、酸化剤が供給され多孔質性および導電性をもつ酸化剤極とを厚み方向に順に積層して形成されており、
    且つ、前記燃料極、前記プロトン伝導膜および前記酸化剤極のうちの少なくとも一方は、前記窪んだ領域をもち、前記窪んだ領域に前記識別情報表示部をもつ燃料電池構成部品。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか一項において、前記表面よりも窪んだ領域の輪郭の形状は、識別情報表示機能を有する燃料電池構成部品。
  9. 請求項1〜8のうちのいずれか一項において、前記識別情報表示部を覆う透明層が前記窪んだ領域に埋設されている燃料電池構成部品。
  10. 請求項1〜9のうちのいずれか一項において、前記窪んだ領域は、深さが異なる複数の底面をもち、一般的な識別情報表示部は所定の深さの底面に設けられ、一般的な識別情報表示部よりも重要性が高い識別情報表示部は、一般的な識別情報表示部が設けられる底面よりも深さが深い底面に設けられている燃料電池構成部品。
  11. 請求項1〜10のうちのいずれか一項において、前記窪んだ領域および/または前記識別情報表示部は、前記識別情報表示部を読み取る方向を示唆する部位を有する燃料電池構成部品。
  12. 請求項1〜11のうちのいずれか一項において、前記窪んだ領域は、前記識別情報表示部を区画する仕切壁部を備えている燃料電池構成部品。
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