JP2003119078A - セラミックス製品に対する識別子記載方法および膜調整方法 - Google Patents

セラミックス製品に対する識別子記載方法および膜調整方法

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JP2003119078A
JP2003119078A JP2001313304A JP2001313304A JP2003119078A JP 2003119078 A JP2003119078 A JP 2003119078A JP 2001313304 A JP2001313304 A JP 2001313304A JP 2001313304 A JP2001313304 A JP 2001313304A JP 2003119078 A JP2003119078 A JP 2003119078A
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Junichi Kanzaki
潤一 神前
Yoshiharu Watanabe
義治 渡邉
Yoichiro Nakajima
洋一郎 中島
Hiroshi Motomura
浩 本村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックス製品に対する識別子の記載に要
する時間を短縮できるセラミックス製品に対する識別子
記載方法を提供する。 【解決手段】 焼成前のセラミックス製品(33)に対
してレーザ加工により、前記セラミックス製品(33)
を識別するための識別子(21)を記載するステップ
と、前記識別子(21)が記載された前記セラミックス
製品(33)を焼成するステップとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス製品
の識別子記載方法および膜調整方法に関し、特に焼成前
のセラミックス製品に対してレーザを用いてバーコード
を記載する技術、およびレーザを用いてセラミックス製
品に製膜された膜調整を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミックス製品(円筒型固体電
解質型燃料電池セル)に対するロット番号の記載は、図
9または図10の方法を用いて行っている。
【0003】図9は、原料を混練後、押出し機にてチュ
ーブ状に押出してなる基体管に対し、その後各種構成材
料を成膜する前(押出し工程時)に、作業者が油性マジ
ックを用いて、基体管にロット番号(基体管番号)を記
載する方法を示している。
【0004】図10は、基体管に燃料極等の各種構成材
料を印刷により成膜した後、その基体管を焼成する前
(焼成前印刷工程時)に、燃料極導電層用スラリーの残
料およびナンバリングヘッド(文字印)を使用して、セ
ルに対してロット番号を刻印する方法を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9及び図10に示し
た方法は、人手によって行われる。よって、量産時の生
産性に問題がある。また、ロット番号の記載ミスが生じ
易い。さらに、量産時に管理を行う場合、ロット番号を
カメラで撮影するにしても、その番号認識は人手(目
視)により行うか、画像処理技術を用いての画像認識を
行わなくてはならない。
【0006】またさらに、インク等によりロット番号を
付した場合、その後の焼成工程は、約1300℃以上で
行われるため、そのインク等が蒸発してしまい、そのロ
ット番号を視認し難くなるという問題がある。
【0007】また、ロット番号を付す対象は、焼成前の
基体管(押出し成形後のセラミックス管)であるため、
強度が弱い(軟らかい)。そのため、ロット番号の記載
作業を行うに際しては、基体管のハンドリングに注意を
要する。
【0008】セラミックス製品に対するロット番号の記
載に要する時間を従来と比較して短縮できることが望ま
れている。焼成前の軟らかいセラミックス製品に対して
ロット番号を付す作業時に、ハンドリング上の問題がな
いことが望まれている。焼成後にもセラミックス製品に
記載されたロット番号を容易かつ確実に認識できること
が望まれている。製造中のセラミックス製品がどこの工
程にあるかを容易に管理できることが望まれている。生
成されたセラミックス製品の膜厚が所定の膜厚よりも厚
い場合、もしくは製膜が余計な部分まで行われた場合、
不要部分を容易に削除できることが望まれている。
【0009】なお、連続的なバーコード・マーキング・
システムに関する技術が、日本国特許第2633465
号公報に記載されている。このマーキング方法は、均一
幅バーコードで基板をマーキングする方法であって、両
端の情報セグメントを互い違いにリンクする接続セグメ
ントを有する蛇紋パターンが得られるように該基板をマ
ーキングするステップを含んでいる。
【0010】また、バーコードを形成したセラミック部
材に関する技術が日本国特許第3127166号公報に
記載されている。そのバーコードを形成したセラミック
部材は、耐熱性、耐酸性の優れたバーコードを付与した
セラミック部材を得ようとするものであり、セラミック
焼結体の片面の一部に、無機系着色材を塗布し、これを
溶融、拡散した拡散層の深さが5〜100μmで、かつ
これが母材となる異なる結晶組織であることを特徴とし
ている。
【0011】また、特開平08−55525号公報に
は、コンクリート系パネルの製品乗せ台及び製造識別子
記載方法に関する技術が開示されている。その技術は、
高温高圧蒸気処理缶内における養生処理に耐え得る製品
乗せ台を提供し、合わせてパネルの製造識別子記載方法
を提供することを目的とし、乗せ台1に耐熱性、耐水性
を有し且つ乗せ台の認識番号と対応するバーコードを記
載したセラミックスプレートを取り付ける。従って、乗
せ台を蒸気処理缶内に搬入して蒸気処理を行ってもセラ
ミックスプレートが損傷することがない。切断工程、養
生工程、仕上げ工程にバーコードを読み取るバーコード
リーダーを設ける。切断工程でロット番号と乗せ台の認
識番号を一致させて管理コンピュータに記録し、以後の
工程ではセラミックスプレートの認識情報を読み取って
管理コンピュータと通信することで処理条件を設定す
る。同時に乗せ台の使用履歴を管理コンピュータによっ
て蓄積する。
【0012】また、日本国特許第3015609号公報
には、セラミックラベルに関する技術が知られている。
その技術は、コンクリートや、塗料、油等が付着した場
合であっても、情報の読取りを可能としたセラミックラ
ベルを提供することを目的とし、セラミックラベルは、
セラミック製の基板と、基板の表面に印字されたバーコ
ードパターンと、基板の表面に接着剤により接合された
透明性樹脂シートとで構成されている。
【0013】また、特開平08−252111号公報に
は、次の半導体ウェーハポリッシング用セラミックプレ
ートに関する技術が記載されている。その技術は、バー
コード印刷面の汚損、破損により、バーコード読取不能
となっても、プレート全体を廃棄、交換する必要がない
半導体ウェーハポリッシング用セラミックプレートを提
供することを目的とし、プレート本体の表面に長方形の
浅い凹部を設け、その開口部を凹部内側に向けて傾斜し
たものとし、バーコードを印刷したバーコード版を耐
蝕、耐熱性に富み透明な樹脂からなる被覆体で被覆して
なるバーコード担持板を、前記被覆体周縁部に形成した
複数の突起の弾性に抗しながら、前記凹部に嵌入させて
なり、バーコード担持板は着脱自在としてあるから、プ
レートの使用後においてプレート本体から離脱させるこ
とができ、バーコード担持板の装着部に酸、アルカリ溶
液が残留することはない。
【0014】また、特開平07−129700号公報に
は、バーコードによる情報管理システムに関する技術が
記載されている。その技術は、周囲に突起物を有するセ
ラミック体の裏面に耐久性のあるJANシンボルのバー
コードを転写し、焼成して印字し、該バーコードにより
セラミック体商品のみならず、それに搭載する物品に対
しても流通情報管理を行うことを目的とし、剥離材を塗
布した面に黒色系の絵具を用いてスクリーン印刷せしめ
たバーコード部分を非平面をなすセラミック体の裏面に
熱転写し、該バーコードの形状、寸法を損なうことなく
焼成して、長期間使用に耐えるように形成せしめ、かつ
該バーコードに関する商品情報を予めコンピュータにイ
ンプットしておいて、バーコードリーダにより商品及び
搭載する物品に関する流通情報の管理を行い得るシステ
ム構成としたものである。
【0015】本発明の目的は、セラミックス製品に対す
る識別子の記載に要する時間を短縮できるセラミックス
製品に対する識別子記載方法を提供することである。本
発明の他の目的は、焼成前の軟らかいセラミックス製品
に対して識別子を付す作業時に、ハンドリング上の問題
がないセラミックス製品に対する識別子記載方法を提供
することである。本発明の更に他の目的は、焼成後にも
セラミックス製品に記載された識別子を容易かつ確実に
認識できるセラミックス製品に対する識別子記載方法を
提供することである。本発明の更に他の目的は、製造中
のセラミックス製品がどこの工程にあるかを容易に管理
できることができるセラミックス製品に対する識別子記
載方法を提供することである。本発明の更に他の目的
は、生成されたセラミックス製品の膜厚が所定の膜厚よ
りも厚い場合、もしくは製膜が余計な部分まで行われた
場合、不要部分を容易に削除できることができるセラミ
ックス製品に対する膜調整方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用する番号・符号を用いて、[課題を解決す
るための手段]を説明する。これらの番号・符号は、
[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記
載との対応関係を明らかにするために付加されたもので
あるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技
術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0017】本発明のセラミックス製品に対する識別子
記載方法は、焼成前のセラミックス製品(33)に対し
てレーザ加工により、前記セラミックス製品(33)を
識別するための識別子(21)を記載するステップと、
前記識別子(21)が記載された前記セラミックス製品
(33)を焼成するステップとを備えている。
【0018】本発明のセラミックス製品に対する識別子
記載方法において、前記識別子(21)は、前記レーザ
加工により生成されるバーコードである。
【0019】本発明のセラミックス製品に対する識別子
記載方法において、前記焼成するときの温度は、130
0℃以上である。
【0020】本発明のセラミックス製品に対する識別子
記載方法において、更に、前記セラミックス製品(3
3)に膜を製膜するステップと、前記製膜された膜の不
要部分をレーザ加工により削除するステップとを備えて
いる。
【0021】本発明のセラミックス製品に対する識別子
記載方法において、前記焼成するステップは、前記前記
セラミックス製品(33)に前記膜を製膜するステップ
の後に実施され、前記製膜された膜の不要部分をレーザ
加工により削除するステップは、前記焼成するステップ
の後に実施される。
【0022】本発明のセラミックス製品に対する識別子
記載方法において、前記セラミックス製品(33)は、
円筒型固体電解質型燃料電池セルの基体管である。
【0023】本発明のセラミックス製品に対する膜調整
方法は、セラミックス製品(33)に膜を製膜するステ
ップと、前記製膜された膜の不要部分をレーザ加工によ
り削除するステップとを備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明によ
るセラミックス製品の識別子記載方法に関する実施の形
態を以下に説明する。
【0025】(第1の実施形態)本実施形態のセラミッ
クス製品のバーコード記載方法は、円筒型固体電解質型
燃料電池の燃料電池セルに対して適用される。
【0026】燃料電池セルの構造を図5に示す。図5に
示すように、燃料電池セルは基体管33、燃料極51、
電解質52、インタコネクタ53、空気極54から構成
されている。
【0027】次に、図6を参照して、図5に示した燃料
電池セルの製造方法について述べる。
【0028】この製造方法は、印刷法によるものであ
る。まず、基体管押出工程30では、原料31として、
酸化カルシウム(CaO)を固溶したカルシウム安定化
ジルコニア(CSZ)、有機バイダ−、及び有機溶剤を
用いる。これらの原料31は、押出し機32の中で混ぜ
合わされ、スラリーとなる。スラリーは、押出し機32
から円筒状の基体管33として押し出される。
【0029】押出し機32から押し出された基体管33
の円筒中空部には、中子34が挿入される。中子34の
挿入された基体管33は、その肉厚が周方向に均一にな
るように成型された後、乾燥される。
【0030】乾燥後、中子34の挿入された基体管33
は、図1に示すレーザ加工機10にセットされる。
【0031】図1は、基体管33にレーザ加工を施すレ
ーザ加工機10を示す斜視図である。図2は、レーザ加
工機10によるレーザ加工により、基体管33に対し
て、ロット番号が付与されるときの状態を拡大して示す
斜視図である。
【0032】図1に示すように、レーザ加工機10に
は、押出し機32から円筒状に押し出され成型・乾燥さ
れた基体管33に中子34が挿入されたものがセットさ
れている。基体管33の両端部のそれぞれから中子34
の一部(以下、突出部という)34aが突出している。
【0033】レーザ加工機10は、ワーク駆動用モータ
11と、従動ローラ12と、ワーク昇降用シリンダ13
と、ベッド部14と、レーザマーカ15と、レーザマー
カ取付台16と、CCDカメラ17と、カメラ取付台1
8とを備えている。
【0034】基体管33に挿入された中子34の突出部
34aは、ワーク駆動用モータ11と、従動ローラ12
により支持されている。基体管33の両端部のそれぞれ
から突出した突出部34aは、一対の従動ローラ12、
12の間に載置されている。一対の従動ローラ12、1
2は、ワーク昇降用シリンダ13によって上下方向(Z
方向)に移動自在とされている。
【0035】ワーク駆動用モータ11は、突出部34a
と接触した状態で回転することにより従動ローラ12と
協働して、基体管33を周方向に回転させる(その回転
方向を符号R1で示す)。
【0036】ベッド部14は、基体管33の長手方向
(X方向)に延在するように設けられている。ベッド部
14には、ベッド部14上をX方向に移動自在なレーザ
マーカ取付台16が設けられている。レーザマーカ取付
台16には、レーザマーカ取付台16に対してY方向に
移動自在にレーザマーカ15が取り付けられている。
【0037】レーザマーカ15は、基体管33に対して
レーザ光15aを照射してレーザ加工を行い、基体管3
3の表面の一部を彫ることにより、基体管33の表面に
ロット番号を記載する。ロット番号は、バーコードで表
されることができる。
【0038】レーザ加工により基体管33に対して記載
するものは、このロット番号に代えて、数値であること
ができる(以下では、ロット番号を例にとって説明す
る)。このロット番号または数値は、各基体管33を識
別するためのものである。
【0039】カメラ取付台18は、基体管33の配設位
置よりも下方位置に、基体管33の長手方向(X方向)
に延在するように設けられている。CCDカメラ17
は、カメラ取付台18上をX方向に移動自在に設けられ
ている。CCDカメラ17は、基体管33のレーザ加工
状況を撮影可能に設けられている。
【0040】図2に示すように、レーザマーカ15は、
基体管33に対してレーザ光15aを照射することによ
り基体管33の表面を掘ってロット番号21を記載す
る。このように、レーザで基体管33の表面を掘る方法
を採っているので、焼成時に1300℃程度の高温下の
状況に置かれた後であっても、そのロット番号21をバ
ーコードリーダ(図示せず)で読み取ることが可能であ
る。
【0041】焼成時に基体管33が収縮した後であって
も、その収縮率に限らずバーコードリーダによるロット
番号21の読み取りは可能である。バーコードリーダ
は、基体管33の表面の凹凸(凹凸は焼成後にも必ず残
る)を読み取るからである。レーザ加工でロット番号2
1を記載する方法は、インク等のように焼成時に蒸発す
ることが無く、ラベルのように剥離することがない点で
優れている。
【0042】図2に示すように、ロット番号21は、基
体管33の周方向に沿って記載される。基体管33を周
方向にワーク駆動用モータ11で回転駆動しながら、レ
ーザ光15aを照射することにより、ロット番号21
が、基体管33の周方向に沿って記載される。
【0043】図7に示すように、基体管33に記載され
たロット番号21と、工程番号22とが、パーソナルコ
ンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置のデ
ータベースDBに格納される。工程番号22は、そのロ
ット番号21が付された基体管33が図6の燃料電池セ
ルの製造工程中のうちのどの工程にあるかを表す。上記
情報処理装置には、ロット番号21を読み取る上記バー
コードリーダが接続されている。
【0044】データベースDBの工程番号22におい
て、例えば、工程(1)が「燃料極、電解質、インタコ
ネクタのスクリーン印刷工程35(図6参照)」に対応
し、工程(2)が「一体焼結工程42」に対応し、工程
(3)が「空気極のスクリーン印刷工程45」に対応
し、工程(4)が「空気極焼結工程47」に対応してい
るとする。この場合、図7ではロット番号21が「B」
の製品(基体管33)は、その時点で「一体焼結工程4
2」が行われていることが示されている。
【0045】上記のように、基体管33は、レーザ加工
機10によりロット番号21が記載された後、図6に示
すように、スクリーン印刷法により燃料極、電解質、イ
ンタコネクタがその順で転写される(符号35参照)。
スクリーン印刷は、基体管33へ転写する対象となる材
料をペースト状にしたものをメッシュ37などの開口部
からスキージで押し出し、基体管33に転写することに
より行う。
【0046】さらに、燃料極、電解質、インタコネクタ
の転写された基体管33を焼成することにより、一体焼
結を行う(符号42参照)。その後、空気極のスクリー
ン印刷を行い(符号45参照)、さらに焼成することに
よって空気極焼結を行う(符号47参照)。
【0047】基体管33に記載されたロット番号21に
よる製品管理は、図8に示す動作により行われる。各基
体管33が図6の各工程を進む毎に、各基体管33に記
載されたロット番号21が、バーコードリーダにより読
み取られる(ステップSA1)。そのバーコードリーダ
は、各工程が実施される場所毎に置かれていることがで
きる。
【0048】その読み取られたロット番号21は、その
各工程を識別するための工程番号22と共に上記情報処
理装置に送信されて、データベースDBに格納される
(ステップSA2)。
【0049】基体管33が図6の各工程を進む毎に、そ
の基体管33に付与される工程番号22は更新される
が、上記情報処理装置は、タイマを内蔵しており、時間
情報と共に工程番号22の更新履歴(いつの時点でどの
工程が行われたか)を保存する。
【0050】基体管33がある時点でどの工程が実施さ
れているかは、データベースDBを参照すれば分かるた
め、中央管理が容易である。
【0051】以上述べたように、本実施形態では、「ロ
ット番号21をレーザ加工機10で記載する工程」は、
基体管押出工程30および成型・乾燥工程の次に行われ
る。これに代えて、「ロット番号21をレーザ加工機1
0で記載する工程」は、「燃料極、電解質、およびイン
タコネクタのスクリーン印刷工程35」の次に、行われ
ることができる(一体焼結工程42の前に)。
【0052】さらに、本実施形態では、円筒型固体電解
質型燃料電池セルの基体管33の焼成前製品に対して、
レーザ加工によりロット番号21を記載する方法につい
て説明した。本発明は、円筒型固体電解質型燃料電池セ
ルの基体管33に代えて、広く一般的に円筒型セラミッ
クス製品の焼成前製品に対して、レーザ加工によりロッ
ト番号または数値を記載することができる。
【0053】以上述べたように、第1実施形態によれ
ば、人の手によってではなく、レーザを用いてバーコー
ドを記載する。したがって、セラミックス製品へのロッ
ト番号の記載に要する時間を、従来と比較して短縮する
ことができる。また、レーザを用いて記載されたバーコ
ードは、バーコードリーダ等の機械によって容易かつ確
実に読み取ることが可能である。したがって、生成中の
セラミックス製品がどこの工程にあるのかを、バーコー
ドによって管理することが可能となる。
【0054】(第2の実施形態)本実施形態は、セラミ
ックス製品に対する膜厚調整方法の一実施形態であり、
図2に示したレーザ加工機10を用い、スクリーン印刷
後の燃料電池セルに対する膜厚加工(図3)及び/また
は端部切断・端部加工(図4)を行う。
【0055】レーザ加工機10のレーザ15aの強度を
変えることにより、表面を薄く削ることも可能であり、
例えば製膜後の膜厚検査で所定の膜厚より厚く製膜した
場合、あるいは、余分なところまで製膜した場合には、
レーザ15aにより所定の膜厚および領域まで、表面お
よび/または端部を削ることができる。さらに、製品自
体の全長切断、端部切断にも使用可能である。
【0056】印刷技術を駆使して製膜する場合、焼成後
の収縮率の次第では、印刷技術では製膜できない場合が
ある。この場合、印刷前にCCDカメラ17にて所定の
位置を確認後、全面に印刷を行う。その次に、CCDカ
メラ17で認識した位置をベースにレーザ15aを用い
て不要な箇所を削り取ることが可能である。
【0057】図3および図4に示すように、「燃料極、
電解質、インタコネクタの一体焼結42」を行った後、
または「空気極焼結47」を行った後に、CCDカメラ
17を用いて各膜間または各燃料電池セル(基体管3
3)の収縮率の違いに起因する余分な膜厚等を確認した
上で、燃料電池セル(基体管33)に対する膜厚加工及
び/または端部切断・端部加工を行う。
【0058】CCDカメラ17を用いてのレーザ加工に
よる切断や加工は、人手による切断や加工に比べて、製
品精度が向上する。
【0059】第2実施形態によれば、生成中のセラミッ
クス製品に対する製膜が余分な箇所まで行われた場合で
も、レーザによる膜調整が可能となる。また、焼成によ
る収縮率が各燃料電池セル(基体管33)によって異な
った場合でも、その収縮率の違いによる膜厚等の差をレ
ーザによって調整することが可能である。
【0060】なお、上記第1実施形態および上記第2実
施形態は、両者を併せて適用することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明のセラミックス製品に対する識別
子記載方法によれば、セラミックス製品に対する識別子
の記載に要する時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のセラミックス製品に対する識
別子記載方法の一実施形態のセラミックス製品のバーコ
ード記載方法を実施するためのレーザ加工機を示す斜視
図である。
【図2】図2は、本実施形態において、レーザ加工によ
りロット番号が基体管に記載される状態を拡大して示す
斜視図である。
【図3】図3は、本発明のセラミックス製品に対する膜
厚調整方法の一実施形態において、レーザ加工により基
体管に製膜された膜厚が調整される状態を拡大して示す
斜視図である。
【図4】図4は、本実施形態において、レーザ加工によ
り基体管の端部を切断・加工する状態を拡大して示す斜
視図である。
【図5】図5は、本発明のセラミックス製品に対する識
別子記載方法および膜厚調整方法の一実施形態が適用さ
れる円筒型固体電解質型燃料電池セルの構造を示す側断
面図である。
【図6】図6は、本発明のセラミックス製品に対する識
別子記載方法および膜厚調整方法の一実施形態が適用さ
れる円筒型固体電解質型燃料電池セルの製造方法である
印刷法(焼結型)を説明するための図である。
【図7】図7は、本発明のセラミックス製品に対する識
別子記載方法の一実施形態において用いられるデータベ
ースを示す図である。
【図8】図8は、本発明のセラミックス製品に対する識
別子記載方法の一実施形態の動作の一部を示すフローチ
ャート図である。
【図9】図9は、従来のセラミックス製品に対する識別
子記載方法の一例を示す斜視図である。
【図10】図10は、従来のセラミックス製品に対する
識別子記載方法の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 レーザ加工機 11 ワーク駆動用モータ 12 従動ローラ 13 ワーク昇降用シリンダ 14 ベッド部 15 レーザマーカ 15a レーザ光 16 レーザマーカ取付台 17 CCDカメラ 18 カメラ取付台 21 ロット番号 22 工程番号 30 基体管押出工程 31 原料 32 押出し機 33 基体管 34 中子 34a 突出部 35 燃料極、電解質、インタコネクタのスクリーン印
刷工程 37 メッシュ 42 一体焼結工程 45 空気極のスクリーン印刷工程 47 空気極の焼結工程 51 燃料極 52 電解質 53 インタコネクタ 54 空気極 DB データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 洋一郎 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 本村 浩 長崎県長崎市旭町23番23号 不動設計株式 会社内 Fターム(参考) 4G030 AA08 AA17 BA03 CA07 GA19 GA21 4G055 AA08 BA74 5H026 AA06 BB00 BB01 CV02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成前のセラミックス製品に対してレー
    ザ加工により、前記セラミックス製品を識別するための
    識別子を記載するステップと、 前記識別子が記載された前記セラミックス製品を焼成す
    るステップとを備えたセラミックス製品に対する識別子
    記載方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセラミックス製品に対す
    る識別子記載方法において、 前記識別子は、前記レーザ加工により生成されるバーコ
    ードであるセラミックス製品に対する識別子記載方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のセラミックス
    製品に対する識別子記載方法において、 前記焼成するときの温度は、1300℃以上であるセラ
    ミックス製品に対する識別子記載方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    セラミックス製品に対する識別子記載方法において、 更に、 前記セラミックス製品に膜を製膜するステップと、 前記製膜された膜の不要部分をレーザ加工により削除す
    るステップとを備えたセラミックス製品に対する識別子
    記載方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のセラミックス製品に対す
    る識別子記載方法において、 前記焼成するステップは、前記セラミックス製品に前記
    膜を製膜するステップの後に実施され、 前記製膜された膜の不要部分をレーザ加工により削除す
    るステップは、前記焼成するステップの後に実施される
    セラミックス製品に対する識別子記載方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    セラミックス製品に対する識別子記載方法において、 前記セラミックス製品は、円筒型固体電解質型燃料電池
    セルの基体管であるセラミックス製品に対する識別子記
    載方法。
  7. 【請求項7】 セラミックス製品に膜を製膜するステッ
    プと、 前記製膜された膜の不要部分をレーザ加工により削除す
    るステップと、 を備えたセラミックス製品に対する膜調整方法。
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