JP4556391B2 - 精細パターンの形成方法 - Google Patents
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Description
このフォトリソグラフィ法において、シート状のガラス板上にカラーフィルタ用フォトレジストを塗布する方法としては、上記のようにカラーフィルタ用フォトレジストをシート状のガラス板上の中央部に滴下する代わりに、スロット型塗布ヘッドによりガラス板上の全面に平面状に厚く塗布し、次に高速で回転させることによって均一な塗布膜を形成する方法もある。
なお、従来のカラーフィルタ印刷は、三色のインキの画像をブランケット胴に転写させ、さらに同画像を印刷定盤上のガラス基板に転写させて三色印刷を行うものである(例えば特許文献1参照)。
従来のカラーフィルタを形成する印刷方式において凸版に樹脂インクを供給する方式として、展色平版から凸版に転写するものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
従来のカラーフィルタを形成する印刷方式において、ダイコータにてブランケット胴にインキを供給することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
従来のカラーフィルタを形成するのにダイコータを使用して金属ローラにインキを供給し、露光現像を行う方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
従来のカラーフィルタを形成するに際して、インクジェットを使用することが提案されている(例えば、特許文献5参照)。
従来のカラーフィルタを形成するに際して、インクジェットを使用して転写を行なうようにしたものが提案されている(例えば、特許文献6参照)。
まず位置合せ精度に関して問題がある。ザンメル印刷機のように多色の版を一つのブランケットに転写して多色を同時に転写する印刷機では位置合せ精度が良好であり、その位置合せ精度は±10μm位となるが、一般的な印刷方法を応用した場合、従来の印刷機の位置合せ精度が±50μm位と粗いためにカラーフィルタを印刷するには適さない。特にカラーフィルタを印刷するにはその位置合せ精度が±3μm必要である。
そして、インキの均一供給に関しても問題がある。オフセット印刷の場合、インク着付けローラから版へ、版からブランケットへ、そしてブランケットから紙へと供給されるが、その時のインキ供給のバラツキを3%以下にする精度ではなかった。この点、ブランケットからガラス板ヘのインキの転写を100%を満足する技術が完成されているが、転写後のパターン表面が曲面になり、カラーフィルタの表面の平滑性を満足できるものではなかった。グラビア印刷のような凹版印刷の場合、ドクター等で不用部分のインキを掻き取るため凹版の中のインキの中心付近が凹んでしまい、パターンが中抜け状態で転写され、目的のパターンを作成できなかった。さらに印刷装置には、その装置及び装置回りでの生じる微小な異物を取り除く対策が施されておらず、カラーフィルタのパターンに異物が混入するなどの問題が多い。
そして、本発明において、上記平板状凹版から上記インクが転写される前の上記被印刷基材には予めブラックマトリクスが設けられていて、上記撥インクパターンは、平板状凹版が被印刷基材に密着するときに前記被印刷基材のブラックマトリクスに重なるものであり、ブラックマトリクスに重ねたときに、前記平板状凹版のインクが供給される色パターンの周りにおける撥インクパターンの端が、被印刷基材での前記インクが対応する部分の周りのブラックマトリクスの上であって該ブラックマトリクスの端より外側に位置するように設けられていることが良好である。また、上記被印刷基材はガラス板であるものとすることが可能である。また、上記平板状凹版はガラス板であるものとすることが可能である。
このカラーフィルタの製造では以下の工程が設定されている。
まず、カラーフィルタとするための被印刷基材であるガラス板に予めブラックマトリスクを設けたものを用意しておき、これを投入ロボットにより洗浄機に洗浄する。なお、ブラックマトリスクは通常のフォトリソ法を利用して作成されるものであり、樹脂ブラックフォトレジストをガラス板に塗布し、マスクを介して露光して硬化させ、現像して所定のパターンを得たものである。
洗浄機で洗浄されたガラス板は、カラーフィルタのRパターンを印刷する製造装置、同じくGパターンを印刷する製造装置、同じくBパターンを印刷する製造装置に移載ロボットを介して順次送られ、それぞれの製造装置で精細パターンをガラス板に印刷する。
最後の精細パターンを印刷した後、移載ロボットを介してガラス板が現像機に送られて現像を行ない、カラーフィルタが得られる、現像によって得られたカラーフィルタは受取りロボットによって現像機から取り出し、カラーフィルタの製造の工程が終了する。
この製造装置1を概略的に説明すれば、図1における製造装置1のインクジェット噴射位置(イ)にて、可撓性平板状凹版を支持した金属枠2が仮位置決めステージ3に置かれてからバキューム孔付定盤5により持ち上げられ、その状態で金属枠2の可撓性平板状凹版に対して下方からインキング手段である前記インクジェット装置4により精細パターンにしてインクが噴射される。そして乾燥位置(ロ)を経て、インキが付与された可撓性平板状凹版を支持する金属枠2がプレス胴6の下に移載され(押圧圧着位置(ハ))、X・Y・θ制御定盤7の上に配置された被印刷基材であるガラス板に前記可撓性平板状凹版を密着させるようにしている。
そして、被印刷基材のガラス板が可撓性基材に密着した状態で金属枠2が紫外線硬化装置8に移載されて露光を行ない(紫外線硬化位置(ニ))、この後に金属枠2が剥離胴9下に移載され(可撓性平板状凹版剥離位置(ホ))、ガラス板を可撓性平板状凹版剥離台10に位置させてこのガラス板から可撓性平板状凹版を剥離し、精細パターンのインクをガラス板に転写するようにしている。
R用の版としてガラス板からなる可撓性平板状凹版11が用いられる。そして図2に示すようにこの可撓性平板状凹版11は、スクリーン印刷版用のスクリーン(紗)からなるシート状の支持体12を上記金属枠2に張り、その支持体12に固定され、金属枠2自体が固定されていても可撓性平板状凹版11の僅かな上下が支持体12の変形により許容され、また、支持体12とともにこの可撓性平板状凹版11が撓むことができるようにしている。
撥インクパターン15は、Rストライプパターンの隔壁としてパターニングしており、被印刷基材のガラス板16のブラックマトリクス17のストライプ方向のパターンと重なる時に、少なくとも3μmはブラックマトリクス17のパターンがはみ出るように形成し(図10)、位置合わせの許容誤差内であれば、カラーフィルタに白ヌケなどを生じさせないようにしている。
また、撥インクパターン15は、ブラックマトリクス17のストライプと直交方向のパターンと重なる部分は、少なくともブラックマトリクス17のストライプと直交方向のパターンの端から4μmはブラックマトリクス17のパターンが重なるように形成し(図11)、ブラックマトリクス17のストライプと直交方向のパターン上には、撥インクパターン13はブラックマトリクス17のストライプと直交方向のパターンの端から4μmより内側には形成されていなく余分のR顔料インク18がストライプと直交方向に流れ、他の色傾城に漏れ出さないことになる。そして、R顔料インキがブラックマトリクス17上であるので、後述する紫外線露光時には、ガラス板16側からの紫外線に対しても硬化しないので、位置合わせの許容誤差内であれば、余分のR顔料インク18がはみ出すことがない。
(R、インクジェット噴射位置)
まず、可撓性平板状凹版11を取り付けた金属枠2を仮位置決めステージ3にセットし、仮位置決めする。仮位置決めステージ3の図示しない細孔の低圧空気吹き出孔から低圧空気を可撓性平板状凹版11に吹きかける。これによってエアークッションのように可撓性平板状凹版11の下に空気層を形成して浮かす。そして、可撓性平板状凹版11が浮いている状態で、仮位置決めステージ3を上昇させて、可撓性平板状凹版11の背面をX・Y・θ制御のできるバキューム孔付定盤3に固定させる。バキューム孔付定盤3の固定は吸引によるもので、可撓性平板状凹版11を含めた金属枠2全体が支持される。この時点までの可撓性平板状凹版11の状態を断面として図4に示す。
バキューム孔付定盤3側に固定された可撓性平板状凹版11の下方からインクジェット装置4を使用してR顔料インク18を所定の位置に噴射し、可撓性平板状凹版11に対してRストライプパターンの形成を行う(図5参照)。
インクジェット装置4にはCCDカメラが設置してあり、図2では図上、左から右に移動し、可撓性平板状凹版11の位置合わせマークを読み込むようにしている。そして、マークを読み込んだ位置情報を基にして、バキューム孔付定盤5がX・Y・θ制御により所定の位置にセットされる。インクジェット装置4が右から左に稼動し、バキューム孔付定盤5とインクジェット装置4の位置が合っていることを確認する。確認後、インクジェット装置4が行き来四回する。顔料インクの噴射は予めコンピュータに登録されているRストライプパターンに応じて動作する。
このように顔料インクの盛りを確実にするためにインクジェット装置4による吹き付けが複数回行われる。なお、従来技術では、隔壁が低いと顔料インクがはみ出してしまうが、本実施例では、下方向から噴射するので、はみ出すことがない。
R顔料インクの噴射が終了した後、図示しない印刷版移載装置で金属枠2をつかむとともに、バキューム孔付定盤5の吸引バキュームを解除し、金属枠2を乾燥位置(ロ)まで移動させる。
可撓性平板状凹版11に吹き付けられたR顔料インク18は溶剤が揮発すると体積が小さくなる(図6参照)。しかし、この時、R顔料インク18は溶剤が揮発した後でもプレス変形する紫外線硬化レジストであるため、柔らかい状態である。乾燥位置を経た金属枠2は平板状凹版圧着手段が構成されている次の押圧圧着位置へと移動する。
(R、押圧圧着位置)
押圧圧着位置にあるX・Y・θ制御定盤7は上下できる機構であり、下降した位置で、ガラス板16を所定の位置にセットして吸引バキュームで固定する。溶剤が揮発し乾燥した後の可撓性平板状凹版11がプレス胴6の下まで移動してから、この可撓性平板状凹版11を支持している金属枠2が固定される。
X・Y・θ制御定盤7を上昇させ、可撓性平板状凹版1とX・Y・θ制御定盤7に固定されたガラス板16とが接しない距離まで上昇接近させる。このとき可撓性平板状凹版11とガラス板16の間に、低圧空気吹き込みノズル19で低圧空気を吹き込むことにより、空気薄膜層を設けて密着させない。さらに、X・Y・θ制御定盤7の中にCCDカメラが設けられていて、このCCDカメラで、可撓性平板状凹版11のマークとガラス板16のマークとを読み取り位置合わせする。そして、位置合わせをした後で、プレス胴6で左から順次押圧密着する。この時、左側の低圧空気吹き込みノズル19の低圧空気は止める。図6に押圧密着する前の状態の可撓性平板状凹版11とガラス板16とを断面で示した。
撥インクパターン15とブラックマトリクス17とが接し押圧されることにより、R顔料インク18はブラックマトリクス17の間に隙間なく押し込まれるともに膜厚が均一になる。これにより、従来柔らかいレジストでの、プレスした時の弊害であった膜厚のバラツキという問題が解決される。
R顔料インク18の膜厚が均一になった状態で、印刷版移載装置で金属枠2をつかむ。そして、X・Y・θ制御定盤7の吸引バキューム孔から空気を吹いて、可撓性平板状凹版11とガラス板16を密着させた状態で、紫外線硬化位置まで移動させる。
(R、紫外線硬化位置)
紫外線露光装置8には、ブラック額縁20の半分より内側が切り取ってあるRパターン形成用の金属製マスクがセットされていて、ガラス板16のブラックマトリクスと前記金属製マスクの位置合わせをして密着させ、ガラス16側から紫外線露光を行ってRストライプパターンのR顔料インクを硬化させる。そして、印刷版移載装置で金属枠2をつかむ。可撓性平板状凹版11とガラス板16を密着させた状態で転写手段が構成されている可撓性平板状凹版剥離台位置へ移動させる。
(R、可撓性平板状凹版剥離位置)
可撓性平板状凹版11は剥離胴9の下となるように移送されてきていて、可撓性平板状凹版11を剥離胴9で押さえ付けることができるように可撓性平板状凹版11に密着したガラス板16が可撓性平板状凹版剥離台10に位置する。そして剥離胴9で押さえながら金属枠13の一辺側(図上、右側)を持ち上げて端から順次ガラス板16から可撓性平板状凹版11を剥離する(図7参照)。この時、可撓性平板状凹版11は反るように撓んで、金属枠2が持ち上げられている側からガラス板16との間が徐々に剥離していき、精細パターンとしたR顔料インクがガラス板16上に転写され、ガラス板16上でR顔料インクによるRストライプパターンでの精細パターンが形成される。このときのガラス板16を断面で図8に示し、図12でその平面を示した。なお、図12と後述の図19、図26では説明を容易にするため、ブラックマトリクスと重なる部分での各インクは図示していない。
剥離後、可撓性印刷板剥離台10を下降させ、ガラス板6を吸引バキュームから解除し、Rパターンの製造装置からGパターンの製造装置へと移載ロボットによりガラス板16を移載する。
この工程で用いる可撓性平板状凹版11は、図18に示すように、カラーフィルタのRとGのストライプパターン対応部分以外の部分に撥インクパターン15が設けられ、既にガラス板16に形成されているRストライプパターンに対応するようにして、そして新たに形成するGストライプパターンを得る上での隔壁としてパターニングしてある。
このGストライプパターンを得るための可撓性平板状凹版11の撥インクパターン15も、上述したRストライプパターンを得るための可撓性平板状凹版11に設けた撥インクパターン15と同じように、ブラックマトリクス17のストライプ方向のパターンと重なる時に少なくとも3μmはブラックマトリクス17のパターンがはみ出るように形成され、また、ブラックマトリクス17のストライプと直交方向のパターンと重なる部分は、少なくともブラックマトリクス17のストライプと直交方向のパターンの端から4μmはブラックマトリクス17のパターンが重なるように形成してある。このようにすることによって、余分のG顔料インク21がストライプと直交方向に流れ、他の色傾城に漏れ出でない。さらにブラックマトリクス17上であり、ガラス板16側からの紫外線に対しても硬'化しないものとしているので、位置合わせの許容誤差内であれば、余分のG顔料インク21がはみ出すことがなく、現像時に除去されるようにしている。加えて、例えG顔料インクがはみ出してRストライプパターン上に乗るようなことがあっても、露光時に紫外線をこのRストライプパターンが遮断するので硬化せず、現像時に除去されるようになる。
(G、インクジェット噴射位置)
インクジェット噴射位置において仮位置決めステージ3とバキューム孔付定盤5との動作はRパターン用製造装置のものと同じである。バキューム孔付定盤3に固定させる金属枠2に位置しているインク付与前の可撓性平板状凹版11を図14に示した。
Gパターンの製造装置でのインクジェット装置4は、予めコンピュータに登録されているGストライプパターンに応じて動作するものであり、可撓性平板状凹版11のGパターンに対応した部分にG顔料インク21を噴射して盛った状態を図14に示した。
乾燥位置でのG顔料インク21の変化(体積縮小)もR顔料インクの場合と同じである。
(G、押圧圧着位置)
押圧圧着位置にあるX・Y・θ制御定盤7には既にRパターンが形成されたガラス板16が配され、位置合せした状態で、即ち、ガラス板16のGパターン形成部分と可撓性平板状凹版11のG顔料インク21の塗布部分とを対応させて押圧圧着を行なう(図15参照)。
(G、紫外線硬化位置)
Gパターン用の製造装置1における紫外線露光装置8には、ブラック額縁20の半分より内側が切り取ってあるGパターン形成用の金属製マスクがセットされていて、ガラス板16のブラックマトリクスと前記金属製マスクの位置合わせをして密着させ、ガラス16側から紫外線露光を行ってGストライプパターンのG顔料インクを硬化させるようにしている。
(G、可撓性平板状凹版剥離位置)
可撓性平板状凹版剥離位置では、Rパターンの製造装置1の場合と同一の作業を行われ(図16)、ガラス板16上でG顔料インクによるGストライプパターンでの精細パターンが形成される。このときのガラス板16を断面で図17に示し、その平面を図19に示した。
剥離後、Gパターンの製造装置からBパターンの製造装置へと移載ロボットによりガラス板16を移載する。
この工程で用いる可撓性平板状凹版11は、図25に示すように、カラーフィルタのRとGとBのストライプパターン対応部分以外の部分に撥インクパターン15が設けられ、既にガラス板16に形成されているRストライプパターンとGストライプパターンとに対応するようにして、そして新たに形成するBストライプパターンを得る上での隔壁としてパターニングしてある。
このBストライプパターンを得るための可撓性平板状凹版11の撥インクパターン15も、上述したR、Gストライプパターンを得るための可撓性平板状凹版11に設けた撥インクパターン15と同じように、ブラックマトリクス17のストライプ方向のパターンと重なる時に少なくとも3μmはブラックマトリクス17のパターンがはみ出るように形成され、また、ブラックマトリクス17のストライプと直交方向のパターンと重なる部分は、少なくともブラックマトリクス17のストライプと直交方向のパターンの端から4μmはブラックマトリクス17のパターンが重なるように形成してある。
このようにすることによって、余分のB顔料インク21がストライプと直交方向に流れ、他の色領域に漏れ出でない。さらにブラックマトリクス17上であり、ガラス板16側からの紫外線に対しても硬'化しないものとしているので、位置合わせの許容誤差内であれば、余分のB顔料インク21がはみ出すことがない。加えて、例えB顔料インクがはみ出してR、Gストライプパターン上に乗るようなことがあっても、露光時に紫外線をこのR、Gストライプパターンが遮断するので硬化せず、現像時に除去されるようになる。
(B、インクジェット噴射位置)
インクジェット噴射位置において仮位置決めステージ3とバキューム孔付定盤5との動作はR、Gパターン用製造装置のものと同じである。バキューム孔付定盤3に固定させる金属枠2に位置しているインク付与前の可撓性平板状凹版11を図20に示した。
Bパターンの製造装置でのインクジェット装置4は、予めコンピュータに登録されているBストライプパターンに応じて動作するものであり、可撓性平板状凹版11のBパターンに対応した部分にB顔料インク22を噴射して盛った状態を図21に示した。
乾燥位置でのB顔料インク21の変化(体積縮小)もR、G顔料インクの場合と同じである。
(B、押圧圧着位置)
押圧圧着位置にあるX・Y・θ制御定盤7には既にRパターン、Gパターンが形成されたガラス板16が配され、位置合せした状態で、即ち、ガラス板16のBパターン形成部分と可撓性平板状凹版11のB顔料インク22の塗布部分とを対応させて押圧圧着を行なう(図22参照)。
(B、紫外線硬化位置)
Bパターン用の製造装置1における紫外線露光装置8には、ブラック額縁20の半分より内側が切り取ってあるBパターン形成用の金属製マスクがセットされていて、ガラス板16のブラックマトリクスと前記金属製マスクの位置合わせをして密着させ、ガラス板16側から紫外線露光を行ってBストライプパターンのB顔料インクを硬化させるようにしている。
(G、可撓性平板状凹版剥離位置)
可撓性平板状凹版剥離位置では、R、Gパターンの製造装置1の場合と同一の作業を行われ、ガラス板16上でB顔料インクによるBストライプパターンでの精細パターンが形成される。このときのガラス板16を断面で図24に示し、その平面を図26に示した。
剥離後、Bパターンの製造装置から移載ロボットによりガラス板16を現像機へと移載する。
なお、上記各製造装置においては、顔料インクの塗布状態を観察する手段を有していて、可撓性平板状凹版において顔料インクの塗布量が不十分な場所には、後からその塗布量の不十分な部分に顔料インクを塗布できるようにしている。
可撓性平板状凹版と被印刷基材とを共に同一のガラス板としているため、熱膨張率の差違がなく、位置合せして重ね合わせすれば可撓性平板状凹版に設けた顔料インクとガラス板側のパターンを設ける部分とが適正に対応する。これによって押圧して密着させれば、R顔料インクの転写によるRのストライプパターン、G顔料インクの転写によるGのストライプパターン、B顔料インクの転写によるBのストライプパターンそれぞれがガラス板の適正位置に形成され、正確な精細パターンを有するカラーフィルタが得られる。
なお、可撓性平板状凹版はガラス板に限定されるものではなく、その場合に被印刷基材との熱膨張率の差が、1.5×10-6/℃以内であることが望ましい。
2…金属枠
4…インクジェット装置
12…支持体(スクリーン)
15…撥インクパターン
16…ガラス板
17…ブラックマトリクス
18…R顔料インク
21…G顔料インク
22…B顔料インク
Claims (4)
- カラーフィルタの色パターンである精細パターンにしてインクが施された可撓性の平板状凹版を被印刷基材に密着して、平板状凹版から前記インクを被印刷基材に転写して被印刷基材に精細パターンを形成するにあたり、前記平板状凹版は、金属枠に張られたスクリーン印刷用のスクリーンからなるシート状の支持体に固定されていて、該平板状凹版の色パターンに対応する部分以外の部分はフッ素樹脂でパターニングして撥インクパターンとして設けられていて、この平板状凹版と被印刷基材との熱膨張率の差を1.5×10−6/℃以内としたことを特徴とする精細パターンの形成方法。
- 上記平板状凹版から上記インクが転写される前の上記被印刷基材には予めブラックマトリクスが設けられていて、上記撥インクパターンは、平板状凹版が被印刷基材に密着するときに前記被印刷基材のブラックマトリクスに重なるものであり、ブラックマトリクスに重ねたときに、前記平板状凹版のインクが供給される色パターンの周りにおける撥インクパターンの端が、被印刷基材での前記インクが対応する部分の周りのブラックマトリクスの上であって該ブラックマトリクスの端より外側に位置するように設けられている請求項1に記載の精細パターンの形成方法。
- 上記被印刷基材はガラス板である請求項1または2に記載の精細パターンの形成方法。
- 上記平板状凹版はガラス板である請求項1から3の何れか一項に記載の精細パターンの形成方法。
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