JP2014191906A - ガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

ガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法およびその製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】裁断の位置決めを高精度に行う。
【解決手段】ガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法は、電解質膜の両面に電極触媒層が形成された膜電極接合体の一方の面にガス拡散層が積層された積層体シートを準備する工程と;積層体シートの電極触媒層が露出している面側から、電極触媒層の所定部位を少なくとも含む所定の範囲を撮影する工程と;前記撮影によって得られた撮影画像から所定部位を認識する工程と;前記認識された所定部位の位置に応じて、積層体シートの裁断を行う工程と、を備える。所定部位を認識する工程は、撮影画像の4つの頂点のうちの電極触媒層の中心に最も近い頂点の側から、撮影画像の隣り合う2辺の各方向に沿う撮影画像のエッジ検出をそれぞれ行い(S123,S124);前記各方向において最初に検出された各エッジに基づいて、所定部位の位置を決定する(S125)。
【選択図】図8

Description

本発明は、燃料電池用のガス拡散層付き膜電極接合体を製造する技術に関する。
一般に、燃料電池用の膜電極接合体の製造の際には、電解質膜に触媒層およびガス拡散層を積層し、裁断刃によってそのガス拡散層付きの膜電極接合体を定型に裁断することが行われている。そして、この裁断を、ガス拡散層付きの膜電極接合体の積層方向に対して垂直方向に裁断刃を移動させることで行うことが提案されている(特許文献1)。
特開2010−161039号公報
裁断刃によって裁断を行う前記従来の技術では、裁断の位置決めの際に、カメラによってガス拡散層付きの膜電極接合体を撮影し、撮影画像から裁断位置を決めることが考えられる。しかしながら、ガス拡散層付きの膜電極接合体の場合、折れ曲がって光が強く反射する部分が発生することがあり、裁断位置を誤検出することがあった。このため、裁断の位置決めを高精度に行うことができない問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態は、ガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法である。このガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法は、電解質膜の両面に電極触媒層が形成された膜電極接合体の一方の面にガス拡散層が積層された積層体シートを準備する工程と;前記積層体シートの前記電極触媒層が露出している面側から、前記電極触媒層の所定部位を少なくとも含む所定の範囲を撮影する工程と;前記撮影によって得られた撮影画像から前記所定部位を認識する工程と;前記認識された所定部位の位置に応じて、前記積層体シートの裁断を行う工程と、を備える。前記所定部位を認識する工程は、前記撮影画像の4つの頂点のうちの前記電極触媒層の中心に最も近い頂点の側から、前記撮影画像の隣り合う2辺の各方向に沿う前記撮影画像のエッジ検出をそれぞれ行い;前記各方向において最初に検出された各エッジに基づいて、前記所定部位の位置を決定する。
この形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法によれば、撮影画像において電極触媒層の外側に誤認識を引き起こす要因が含まれていたとしても、電極触媒層の所定部位を高精度に検出することができる。したがって、裁断の位置決めを高精度に行うことができる。また、この形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法によれば、精度向上のために、撮影画像のコントラストを増強する等の余分な工程をわざわざ追加する必要がないことから、構成が簡便で済む。
(2)前記形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法において、前記所定部位は、前記電極触媒層の角部である構成としてもよい。この形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法によれば、電極触媒層の角部を高精度に裁断することができる。
(3)前記形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法において、前記積層体シートは、積層方向からの平面視において、前記ガス拡散層の周縁の内側に一方の前記電極触媒層の周縁が位置し、前記ガス拡散層の周縁の外側に前記電解質膜および他方の前記電極触媒層の各周縁が位置する構成としてもよい。この形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法によれば、前記電解質膜および他方の前記電極触媒層がガス拡散層の外側で折れ曲がって、ガス拡散層の境目で光の反射が発生するような場合にも、電極触媒層の所定部位を高精度に検出することができる。したがって、裁断の位置決めをより高精度に行うことができる。
(4)本発明の他の形態は、ガス拡散層付き膜電極接合体の製造装置である。このガス拡散層付き膜電極接合体の製造装置は、電解質膜の両面に電極触媒層が形成された膜電極接合体の一方の面にガス拡散層が積層された積層体シートを裁断ゾーンに搬送する積層体シート搬送部と;前記積層体シートの前記電極触媒層が露出している面側から、前記電極触媒層の所定部位を少なくとも含む所定の範囲を撮影する撮影部と;前記撮影によって得られた撮影画像から前記所定部位を認識する所定部位認識部と;前記認識された所定部位の位置に応じて、前記積層体シートの裁断を行う裁断部と;を備える。前記所定部位認識部は、前記撮影画像の4つの頂点のうちの前記電極触媒層の中心に最も近い頂点の側から、前記撮影画像の隣り合う2辺の各方向に沿う前記撮影画像のエッジ検出をそれぞれ行い;前記各方向において検出された各エッジに基づいて、前記所定部位の位置を決定する。この形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造装置は、前記形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法と同様に、裁断の位置決めを高精度に行うことができる効果を奏する。
本発明は、前記形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法やその装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、前記形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法の各工程を備える燃料電池製造方法、前記形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造装置を備える燃料電池製造装置、前記形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法の各工程をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法において用いられる積層シートを示す説明図である。 裁断工程の概容を示す説明図である。 裁断工程に用いられる裁断システムの概略構成を示す説明図である。 裁断機構部の斜視図である。 裁断機構部の動作を示す説明図である。 カメラの配設されている位置を示す説明図である。 制御装置によって実行される裁断処理ルーチンを示すフローチャートである。 裁断処理ルーチンのステップS120における角部認識処理の詳細を示すフローチャートである。 第1の撮影画像について角部認識処理によって角部がどういった手順で認識されるかを模式的に示す説明図である。 第1番目の角部についてのズレ量を示す説明図である。 従来実施形態における課題を示す説明図である。
次に、本発明の実施形態を説明する。
A.積層シートの構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法において用いられる積層シートを示す説明図である。図1(a)は積層シート10の平面図であり、図1(b)は図1(a)におけるA−A線矢視図であり、図1(c)は積層シート10の底面図である。これら図に示すように、積層シート10は、長尺状の矩形である電解質膜22を含む積層体であり、燃料電池を製造する際の材料として準備される。電解質膜22の一方側の面には、電解質膜22と同一形状および同一サイズの電極触媒層24が設けられている。この電極触媒層24は、燃料電池として構成された時に、アノード側触媒層となる。以下、電極触媒層24をアノード側触媒層24と呼ぶ。電解質膜22の他方側の面における周辺部を除く領域には、矩形のカソード側触媒層となる電極触媒層(以下、「カソード側触媒層」と呼ぶ)26が複数、設けられている。なお、複数のカソード側触媒層26は、電解質膜22の長尺方向に等間隔で配列されている。アノード側触媒層24と電解質膜22とカソード側触媒層26とから構成される積層体は、膜−電極アセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )20と呼ばれる。
電解質膜22は、固体高分子材料、例えばフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。本実施形態では、デュポン社製ナフィオン(商標名)を使用した。
アノード側触媒層24およびカソード側触媒層26は、触媒としての白金または白金と他の金属からなる合金を有する層であり、アノード(水素極)とカソード(酸素極)の役割を果たす。また、アノード側触媒層24およびカソード側触媒層26は、触媒金属を担持したカーボンブラックや、ナフィオン等の電解質等を溶媒に分散させたいわゆる触媒インクを、電解質膜22の両面にそれぞれ塗布して、乾燥させることによって形成される。
MEA20におけるアノード側触媒層24側の面には、アノード側ガス拡散層30が複数、設けられている。各アノード側ガス拡散層30は、矩形であり、アノード側触媒層24の面における周辺部を除く領域に、電解質膜22の長尺方向に等間隔で配置されている。なお、アノード側ガス拡散層30におけるアノード側触媒層24側の面には、常温での接合が可能な接着性MPL(MPL:Micro Porous Layer)が塗られている。
アノード側ガス拡散層30の表面積はカソード側触媒層26の表面積より大きく、積層方向(図1(b)のZ方向)からの平面視において、アノード側ガス拡散層30の周縁の内側にカソード側触媒層26の周縁が位置する。アノード側ガス拡散層30をアノード側ガス拡散層30よりも大きくすることで、アノード側ガス拡散層30に塗ったMPLが剥がれてチリが発生するのを防ぐごとができる。
積層シート10はMEA20にアノード側ガス拡散層30を積層したもので、この積層シート10をワークとして定型に裁断する裁断工程を、本実施形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法は含む。図2は、この裁断工程の概容を示す説明図である。図示するように、積層シート10から図中ハッチングで示した領域CAを、せん断加工により打ち抜くことにより、積層シート10を定型に裁断している。領域CAは、矩形で、カソード側触媒層26よりも大きく、かつアノード側ガス拡散層30よりも小さい領域である。裁断工程終了後の積層シート10、すなわち、打ち抜かれた半製品10CTには、続く工程によって、カソード側ガス拡散層が積層されることで、膜−電極−ガス拡散層アセンブリ(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)が完成する。
B.裁断システムの構成:
図3は、裁断工程に用いられる裁断システム100の概略構成を示す説明図である。裁断システム100は、搬入機構部110と、裁断機構部200と、搬出巻取部120と、制御装置300とを備える。搬入機構部110、裁断機構部200、および搬出巻取部120は、この順に積層シート10の搬送方向に沿って配置される。
搬入機構部110は、側面ガイド部112と対向ローラー対114とを備え、上流側から送られてきた積層シート10を裁断機構部200に搬入する。積層シート10は、カソード側触媒層26が露出している側の面を上にして配置されている。搬入機構部110は、対向ローラー対114によってニップ圧の調整を行い、搬出巻取部120による所定のピッチ単位の積層シート10の巻き取りと協同して、積層シート10を所定のピッチ単位で送る。所定のピッチ単位は、積層シート10におけるカソード側触媒層26の配列の周期間隔T(図1(a)参照)に一致する距離である。これによって、積層シート10は、周期間隔Tだけ搬送され、その後、一旦停止され、所定の時間を経て再度、周期間隔Tだけ搬送されることが繰り返される。
側面ガイド部112は、積層シート10の面方向に垂直な方向を回転軸方向とする複数のローラー対112aを備えている、各ローラーー−対112aは、積層シート10を幅方向から挟むもので、積層シート10の幅方向の位置ずれを矯正する。
裁断機構部200は、前述した搬送の停止時において、図2を用いて説明した裁断工程を行うものである。裁断機構部200の詳細については後述する。
搬出巻取部120は、積層シート10のテンションを測定するテンションローラー132と、ニップ圧が調整可能な対向ローラー対134と、フィルム巻取回収ローラー136とを備える。テンションローラー132によって測定されたシートテンションは、制御装置140に送られる。制御装置140は、そのシートテンションに基づいて、搬入機構部110における対向ローラー対114と、搬出巻取部120における対向ローラー対134とのニップ圧を調整する。これにより、両ローラー対114、134によって保持される、裁断機構部200において停止状態にある積層シート10に対して、適切な張力を掛けることが可能となる。フィルム巻取回収ローラー136は、所定のピッチ単位で積層シート10を巻き取る。
図4は裁断機構部の斜視図であり、図5は裁断機構部の動作を示す説明図である。図4に示すように、裁断機構部200は、4本のシャフト210と、シャフト210によって連結される下段テーブル220および上段テーブル230と、を備える。下段テーブル220には、x軸モーター240とy軸モーター250とを駆動源とする図示しないx−yテーブル構造を内蔵している。x軸は積層シート10の長手方向に沿った方向であり、y軸は積層シート10の幅方向に沿った方向である。x軸モーター240とy軸モーター250を駆動することにより、下段テーブル220および上段テーブル230ごと、積層シート10に対してx軸、y軸の2次元的に移動が可能となる。
下段テーブル220には下段側裁断刃222が設けられており、上段テーブル230には上段側裁断刃232が設けられている。下段側裁断刃222と上段側裁断刃232とは対向している。下段側裁断刃222は、矩形の枠状をなし、図5に示すように、その外周縁を裁断刃222aとする。上段側裁断刃232は、下段側裁断刃222がその裁断刃222aの外周壁に沿って摺動するよう矩形の枠状をなし、内周壁232aを裁断刃222aの裁断案内面とする。裁断機構部200は、下段側裁断刃222をシリンダー224により、上段側裁断刃232をシリンダー234(図4)により、それぞれ個別に上下動させる。この上下の裁断刃の上下動により、裁断機構部200は、停止状態の積層シート10を矩形形状、即ちMEAの製品形状(製品寸法)に裁断する。この裁断は、前述した図2の裁断に相当する。
下段側裁断刃222と上段側裁断刃232の上下動する領域を、ここでは、裁断ゾーンCzと呼ぶ。搬入機構部110および搬出巻取部120の動作により、積層シート10は所定のピッチ単位で、順次、裁断ゾーンCzに搬入され、裁断機構部200によって裁断される。
また、裁断機構部200は、裁断後のMEAを装置外に排出するローダー250(図5)を備えるほか、カメラ261,262,263,264(図4)を有する。図5に示すように、ローダー250は、上下の裁断刃の間の裁断ゾーンCzに対して進退可能に構成され、その下面にフィルム吸着部を複数備える。そして、このローダー250は、進退駆動とエアーの吸引・放出により、裁断済みのMEAを吸着して裁断ゾーンCzから取り出し、そのMEA、詳しくは、アノード側ガス拡散層30を備えたMEAとしての半製品MEGAを、後段のMEGA作製工程に提供する。
カメラ261〜264は、固体撮像素子(CCD/Charge Coupled Device)を用いて構成され、裁断ゾーンCzに搬入されて停止状態にある積層シート10を撮影する。各カメラ261〜264は、カラー撮影を行う。なお、カラー撮影に換えて、白黒撮影を行うものとしてもよい。各カメラ261〜264は、図示しない連結部材によって上段テーブル230に固定された状態で配設されている。
図6は、カメラ261〜264の配設されている位置を示す説明図である。図6(a)は平面図であり、図6(b)は図6(a)におけるB方向矢視図である。カメラ261〜264は、積層シート10の上側に設けられており、積層シート10が備えるカソード側触媒層26の四隅に対応づけて配置されている。すなわち、それぞれのカメラ261〜264は、積層シート10のカソード側触媒層26の四隅(四方の角部)のうちの対応する角部26a〜26dが撮像視野Vp1〜Vp4に入るように配設されている。換言すれば、第1のカメラ261は、カソード側触媒層26の搬送方向の右前の角部26aが撮像視野Vp1に入るように配設されている。第2のカメラ262は、カソード側触媒層26の搬送方向の左前の角部26bが撮像視野Vp2に入るように配設されている。第3のカメラ263は、カソード側触媒層26の搬送方向の左後の角部26cが撮像視野Vp3に入るように配設されている。第4のカメラ264は、カソード側触媒層26の搬送方向の右後の角部26dが撮像視野Vp4に入るように配設されている。より詳しくは、下段テーブル220および上段テーブル230がx軸、y軸の2次元における原点位置にあるときに、それぞれの撮像視野Vp1〜Vp4の中心に各角部26a〜26dが位置するように、カメラ261〜264の配設位置が設計されている。また、撮像視野Vp1〜Vp4は矩形であるが、その矩形の隣り合う2辺の両方向はx軸方向とy軸方向となっている。
制御装置300は、内部にCPU、RAM、ROMを備えるマイクロコンピュータとして構成されており、図示しない各種スイッチやセンサー、およびカメラ264からの出力を受信し、既述した各ローラーの回転速度を調整制御するほか、搬入機構部110と搬出巻取部120とによる積層シート10のピッチ単位での搬入搬送や排出搬送、並びに、裁断機構部200による積層シート10の裁断を行う。すなわち、制御装置300は、図示するように、機能として実現する要素として、搬送部310、撮影部320、所定部位認識部330、裁断部340を備え、これら各部310〜340を機能的に働かせることで、積層シート10の裁断を行う。この裁断を行う裁断処理について、以下に詳述する。
C.裁断処理の詳細:
図7は、制御装置300によって実行される裁断処理ルーチンを示すフローチャートである。この裁断処理ルーチンは、搬入機構部110および搬出巻取部120の動作によって、積層シート10が所定のピッチ単位で搬送した後に停止状態となったときに、実行開始される。処理が開始されると、制御装置300は、まず、4台のカメラ261〜264を用いて、積層シート10が備えるカソード側触媒層26の四隅を撮影する処理を行う(ステップS110)。なお、この撮影の際には、4台のカメラ261〜264が設置されている上段テーブル230は、x軸、y軸の2次元における原点位置に戻されている。これによって、各カメラ261〜264は、カメラ261〜264毎に規定された原点位置に戻されて、撮影がなされることになる。
各カメラ261〜264が原点位置にある場合、ステップS110の処理によって得られる各カメラ261〜264の撮影画像は、その中心にカソード側触媒層26の四隅の各角部26a〜26dを含むことになる。しかしながら、実際は、搬送によって積層シート10は平面方向において横ずれしたりすることから、撮影画像における角部26a〜26dの位置は、撮影画像の中心位置からずれる。そこで、ステップS120によって、各カメラ261〜264の撮影画像から各角部26a〜26dを認識し、ステップS130によって、各角部26a〜26dの撮影画像の中心位置からのズレ量を算出する処理を行う。
図8は、裁断処理ルーチンのステップS120における角部認識処理の詳細を示すフローチャートである。角部認識処理に処理が移行すると、制御装置300は、まず、各カメラ261〜264から撮影画像Pc1〜Pc4を取得する(ステップS121)。各撮影画像Pc1〜Pc4は、図6(a)に示した各カメラ261〜264の撮像視野Vp1〜Vp4にそれぞれ対応したものである。
次いで、制御装置300は、変数iに値1をセットし(ステップS122)、i番目の撮影画像Pciについて、4つの頂点のうちのカソード側触媒層26の中心に最も近い頂点の側から、x軸方向に沿ったエッジ検出を行う(ステップS123)。続いて、i番目の撮影画像Pciについて、4つの頂点のうちのカソード側触媒層26の中心に最も近い頂点の側から、y軸方向に沿ったエッジ検出を行う(ステップS124)。
図9は、角部認識処理によって角部がどういった手順で認識されるかを模式的に示す説明図である。図9(a)には、第1のカメラ261によって撮影された第1の撮影画像Pc1の一例が示されている。この第1の撮影画像Pc1には、カソード側触媒層26の搬送方向の右前の角部26aの周囲が写されている。図中のハッチの領域がカソード側触媒層26の一部分である。第1の撮影画像Pc1の場合、カソード側触媒層26の右前の角部26aを写した画像であることから、画像領域の4つの頂点のうちのカソード側触媒層26の中心に最も近い頂点は、図9(b)に示すように、図中の左上の頂点OP(x=0,y=0)となる。この頂点OPから+y方向に微小距離だけ離れた位置を始点として、x軸方向に沿ったエッジ検出が、ステップS123によって行われる。詳しくは、前記始点から、x軸方向の両側の向きのうちの一方側の向き、詳しくは頂点OPの側から遠ざかる側の向きである+x方向に向けてエッジ検出を行う。
図中では、太い矢印線によって、エッジ検出が順に行われることを示している。エッジ検出は、画像のコントラストからエッジ(縁)を求めるものである。詳しくは、注目画素を中心とする縦方向に3画素、横方向に3画素の3×3の領域に対して、水平方向ソーベル(Sobel)フィルタFT1を用いたフィルタ演算処理を実行することによって、エッジ検出がなされる。ステップS123では、注目画素を前記始点である左端から+x方向に向けて移動(走査)することによって、エッジ検出を行う。なお、エッジ検出は、ソーベルフィルタに換えて、Prewittフィルタ、Robertsフィルタなど種々のエッジ検出用フィルタによって行う構成としてもよい。また、エッジ検出用フィルタによるものではなく、隣接する画素値を取り出してコントラスト差を求める等の他の手法によって、エッジを検出する構成としてもよい。
エッジ検出の結果、図9(c)に示すように、エッジが検出される。ここでは、最初にエッジが検出された位置を、x軸方向のエッジ部分であると決定して、そのエッジ部分を通過するy軸方向のラインをX軸方向エッジラインEL1として記憶する。なお、x軸方向の1ライン、すなわち左端である前記始点から右端まで注目画素を移動してエッジ検出を行っても、エッジが検出されなかった場合には、フィルタをかけるラインを、+y方向に1段下げて、再度、エッジ検出を左端から右端まで、頂点OPの側から頂点OPから遠ざかる側に向かって行う。この繰り返しによって、最初にエッジが検出されるまでエッジ検出の処理を行う。
さらに、図8のステップS124によって、図9(d)に示すように、前述したカソード側触媒層26の中心に最も近い頂点OPの側から、y軸方向に沿ったエッジ検出が行われる。y軸方向に沿ったエッジ検出は、前述した図9(b)に示した始点と同一の始点から、y軸方向の両側の向きのうちの一方側の向き、詳しくは頂点OPの側から遠ざかる側の向きである+y方向に向けてエッジ検出を行う。なお、前記の始点は、x軸方向に沿ったエッジ検出と同一の始点としたが、これに換えて、頂点OPから+x方向に微小距離だけ離れた位置としてもよい。要は、y軸方向に沿ったエッジ検出の始点は、頂点OPの側の所定の点であれば、いずれの点としてもよい。エッジ検出の手法は、垂直方向ソーベル(Sobel)フィルタFT2を用いたフィルタ演算処理を実行することによって行う。なお、エッジ検出は、ソーベルフィルタに換えて、Prewittフィルタ、Robertsフィルタなど種々のエッジ検出用フィルタによって行う構成としてもよい。また、エッジ検出用フィルタによるものではなく、他の手法によってエッジを検出する構成としてもよい。
y軸方向に沿ったエッジ検出の結果、図9(e)に示すように、エッジが検出される。最初にエッジが検出された位置を、y軸方向のエッジ部分であると決定して、そのエッジ部分を通過するx軸方向のラインをy軸方向エッジラインEL2として記憶する。なお、y軸方向の1ライン分、注目画素を移動してエッジ検出を行っても、エッジが検出されなかった場合には、フィルタをかけるラインを、+x方向に微小距離だけずらして、再度、エッジ検出を、頂点OPの側から頂点OPから遠ざかる側に向かって行う。この繰り返しによって、エッジの検出を行う。
図8に戻り、制御装置300は、ステップS124の実行後、ステップS123によって求められたx軸方向エッジラインEL1と、ステップS124によって求められたy軸方向エッジラインEL2との交点を、変数iで特定されるi番目の角部と決定する(ステップS125)。この結果、図9(e)に示すように、第1の撮影画像Pc1から第1番目の角部CN1が検出される。
続いて、制御装置300は、変数iを値1だけインクリメントし(ステップS126)、インクリメント後の変数iが値4を上回るか否かを判定する(ステップS127)。ここで、値4を上回っていないと判定されると、制御装置300は、ステップS123に処理を戻して、ステップS123からステップS127までの処理を再度、実行する。ステップS123からステップS125までの処理を変数iが値4を上回るまで繰り返すことによって、各カメラ262〜264の撮影画像Pc2〜Pc4から第2番目から第4番目までの角部がそれぞれ検出される。
変数iが値2であるときの第2の撮影画像Pc2についての角部認識処理は、次のように行われる。第2の撮影画像Pc2には、カソード側触媒層26の搬送方向の左前の角部26b(図6(a)参照)の周囲が写されている。第2の撮影画像Pc2の場合、カソード側触媒層26の中心に最も近い頂点は、図6(a)における破線矩形(Vp2)の左下の頂点となり、この左下の頂点の側からx方向の+側の向きに向かってエッジ検出がなされる。また、この左下の頂点の側からy方向の−側の向きに向かってエッジ検出がなされる。そして、両エッジ検出によって最初に見つかったエッジから定まる両エッジラインに基づいて、第2番目の角部が検出される。
変数iが値3であるときの第3の撮影画像Pc3についての角部認識処理は、次のように行われる。第3の撮影画像Pc3には、カソード側触媒層26の搬送方向の左後の角部26c(図6(a)参照)の周囲が写されている。第3の撮影画像Pc3の場合、カソード側触媒層26の中心に最も近い頂点は、図6(a)における破線矩形(Vp3)の右下の頂点となり、この右下の頂点の側からx方向の−側の向きに向かってエッジ検出がなされる。また、この右下の頂点の側からy方向の−側の向きに向かってエッジ検出がなされる。そして、両エッジ検出によって最初に見つかったエッジから定まる両エッジラインに基づいて、第3番目の角部が検出される。
変数iが値4であるときの第4の撮影画像Pc4についての角部認識処理は、次のように行われる。第4の撮影画像Pc4には、カソード側触媒層26の搬送方向の右後の角部26d(図6(a)参照)の周囲が写されている。第4の撮影画像Pc4の場合、カソード側触媒層26の中心に最も近い頂点は、図6(a)における破線矩形(Vp4)の右上の頂点となり、この右上の頂点の側からx方向の−側の向きに向かってエッジ検出がなされる。また、この右上の頂点の側からy方向の+側の向きに向かってエッジ検出がなされる。そして、両エッジ検出によって最初に見つかったエッジから定まる両エッジラインに基づいて、第4番目の角部が検出される。
図8に戻って、ステップS127で変数iが値4を上回っていると判定された場合には、「リターン」に抜けて、角部認識処理を一旦終了する。続いて図7のステップS130以下の処理が行われる。ステップS130では、角部認識処理により検出された第1番目から第4番目までの角部CN1〜CN4毎に、各撮影画像Pc1〜Pc4の中心位置からのズレ量を算出する。図10は、第1番目の角部CN1についてのズレ量Dを示す説明図である。図示するように、第1の撮影画像P1の中心位置Oからのズレ量は、x軸方向のズレ成分Dxとy軸方向のズレ成分Dyとによって表される。
ステップS130の実行後、制御装置300は、ステップS140に処理を移す。ステップS140では、それぞれの角部CN1〜CN4についてのズレ量Dを求め、これらのズレ量から積層シート10のズレ量を求める。積層シート10のズレ量は、X軸方向のズレ量とY軸方向のズレ量とによって規定する。さらにステップS140では、制御装置300は、X軸方向のズレ量とY軸方向のズレ量とを矯正するためのX軸指示量とY軸指示量を、両ズレ量に基づいて算出する。その後、制御装置300は、X軸指示量とY軸指示量に基づいて、下段テーブル220に備えられるx−yテーブルを駆動する(ステップS150)。その後、上段側裁断刃232を下降し、下段側裁断刃222を上昇して、積層シート10を図2で既述した通り裁断する(ステップS160)。この結果、ガス拡散層付きMEAが製造される。
ステップS160の実行後、裁断済みのガス拡散層付きMEAを吸着して裁断ゾーンCz(図5)から取り出し、そのガス拡散層付きMEA、詳しくは、アノード側ガス拡散層30を備えたMEAとしての半製品MEGAを、後段のMEGA作製工程に提供する(ステップS170)。ステップS160の実行後、「リターン」に抜けてこの裁断処理ルーチンを一旦終了する。
前記構成の裁断処理ルーチンにおけるステップS110の処理が図3における撮影部320に相当し、ステップS120の処理(すなわち図8の処理)が図3における所定部位認識部330に相当し、ステップS130からS160までの処理が図3における裁断部340に相当する。「所定部位」とは角部26a〜26dである。
D.実施形態効果:
以上のように構成された本実施形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法によれば、角部認識処理によって、各カメラ262〜264の撮影画像Pc2〜Pc4からカソード側触媒層26の角部26a〜26dを高精度に検出することができる。したがって、裁断の位置決めを高精度に行うことができるという効果を奏する。また、この実施形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法によれば、精度向上のために、撮影画像のコントラストを増強する等の余分な工程をわざわざ追加する必要がないことから、構成が簡便で済む。
図11は、従来実施形態における課題を示す説明図である。図11(a)は前記実施形態と同じ積層シート10を撮影した撮影画像PcXであり、図11(b)は積層シート10の縦断面図である。図11(c)は従来実施形態で用いるパターンマッチング用のパターンPTの図である。積層シート10は、図11(b)に示すように、積層方向からの平面視において、アノード側ガス拡散層30の周縁の内側にカソード側触媒層26の周縁が位置し、アノード側ガス拡散層30の周縁の外側に電解質膜22およびアノード側触媒層24の各周縁が位置する構成である。各部の色は、カソード側触媒層26、アノード側触媒層24、およびアノード側ガス拡散層30が黒色に対して、電解質膜22は透明である。このため、図11(a)の撮影画像PcXから、カソード側触媒層26の角部を認識することは、アノード側触媒層24が電解質膜22越しに透けて見える、黒地に黒色の境目を判定することになる。
これに対して、図11(b)に示すように、電解質膜22およびアノード側触媒層24の部分が垂れてアノード側ガス拡散層30との境で折れ曲がった場合には、折れ曲がり部分CVで光が強く反射する。このため、図11(a)に示すように、折れ曲がり部分CVに対応した領域PCVでコントラスト差が大きくなる。従来実施形態では、図11(c)に示すようなパターンを用いて撮影画像に対してパターンマッチングすることによってエッジ検出を行っていたが、前記折れ曲がりが発生した場合、図11(a)に示すように、本来、MP1の位置でマッチングしたと判定すべきところを、コントラスト差が大きいMP2の位置でマッチングしたと判定してしまうことになる。このため、カソード側触媒層26の角部を高精度に検出することができなかった。
これに対して、前記実施形態では、撮影画像Pc1〜Pc4の4つの頂点のうちのカソード側触媒層26の中心に最も近い頂点の側から、x軸方向に沿ったエッジ検出およびy軸方向に沿ったエッジ検出を行っていることから、カソード側触媒層26の外側でコントラスト差が大きくなったとしてもその影響を受けることがない。というのも、折れ曲がり部分CVがカソード側触媒層26の内側で発生することがないために、カソード側触媒層26の中心に最も近い頂点の側から、x軸方向に沿ったエッジ検出およびy軸方向に沿ったエッジ検出によって最初に検出されたエッジを採用することで、折れ曲がり部分CVの影響を受けることなく、角部を高精度に検出することができる。したがって、本実施形態のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法によれば、従来実施形態に比べて、カソード側触媒層26の角部26a〜26dを高精度に検出することができる。なお、従来、認識精度を向上するために、撮影画像のコントラストを増強する等の余分な工程を行なうことも考え得るが、こうした余分な工程を本実施形態では必要としない。
E.変形形態:
・変形形態1:
前記実施形態および各変形形態では、膜電極接合体の製造方法において裁断するワークは、MEA20にアノード側ガス拡散層30を積層したものとしたが、これに換えて、MEAにカソード側ガス拡散層を積層したものとしてもよい。また、アノード側ガス拡散層におけるアノード側触媒層側の面にはMPLを塗った構成としたが、これに換えて、MPLを塗らない構成としてもよい。
・変形形態2:
前記実施形態および各変形形態では、上段側裁断刃232を下降し、下段側裁断刃222を上昇して裁断を行うようにしていたが、これに換えて、上段側裁断刃232と下段側裁断刃222のいずれか一方だけを下降もしくは上昇する構成としてもよい。また、前記実施形態および各変形形態のように上型と下型によって裁断する構成に換えて、一枚の切断刃によって裁断する構成等、他の裁断器具を用いて裁断する構成としてもよい。
・変形形態3:
前記実施形態および各変形形態では、電極触媒層としてのカソード側触媒層26の角部を裁断のための所定部位として認識する構成としたが、これに換えて、MEAにカソード側ガス拡散層を積層した積層シートにおけるアノード側触媒層の角部を認識する構成としてもよい。また、電極触媒層の角部に限る必要もなく、電極触媒層の一辺を所定部位としてもよい。
・変形形態4:
前記実施形態および各変形形態では、燃料電池に固体高分子型燃料電池を用いたが、リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、固体酸化物形燃料電池等、種々の燃料電池に本発明を適用してもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…積層シート
10CT…半製品
22…電解質膜
24…アノード側触媒層
26…カソード側触媒層
26a,26b,26c,26d…角部
30…アノード側ガス拡散層
100…裁断システム
110…搬入機構部
112…側面ガイド部
112a…ローラー対
114…対向ローラー対
120…搬出巻取部
132…テンションローラー
134…対向ローラー対
136…フィルム巻取回収ローラー
140…制御装置
200…裁断機構部
210…シャフト
220…下段テーブル
222…下段側裁断刃
222a…裁断刃
224…シリンダー
230…上段テーブル
232…上段側裁断刃
232a…内周壁
234…シリンダー
250…ローダー
261,262,263,264…カメラ
300…制御装置
310…搬送部
320…撮影部
330…所定部位認識部
340…裁断部
Pc1,Pc2,Pc3,Pc4…撮影画像
Vp1,Vp2,Vp3,Vp4…撮像視野

Claims (4)

  1. ガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法であって、
    電解質膜の両面に電極触媒層が形成された膜電極接合体の一方の面にガス拡散層が積層された積層体シートを準備する工程と、
    前記積層体シートの前記電極触媒層が露出している面側から、前記電極触媒層の所定部位を少なくとも含む所定の範囲を撮影する工程と、
    前記撮影によって得られた撮影画像から前記所定部位を認識する工程と、
    前記認識された所定部位の位置に応じて、前記積層体シートの裁断を行う工程と、
    を備え、
    前記所定部位を認識する工程は、
    前記撮影画像の4つの頂点のうちの前記電極触媒層の中心に最も近い頂点の側から、前記撮影画像の隣り合う2辺の各方向に沿う前記撮影画像のエッジ検出をそれぞれ行い、
    前記各方向において最初に検出された各エッジに基づいて、前記所定部位の位置を決定する、ガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法。
  2. 請求項1に記載のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法であって、
    前記所定部位は、前記電極触媒層の角部である、ガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法であって、
    前記積層体シートは、積層方向からの平面視において、前記ガス拡散層の周縁の内側に一方の前記電極触媒層の周縁が位置し、前記ガス拡散層の周縁の外側に前記電解質膜および他方の前記電極触媒層の各周縁が位置する構成である、ガス拡散層付き膜電極接合体の製造方法。
  4. ガス拡散層付き膜電極接合体の製造装置であって、
    電解質膜の両面に電極触媒層が形成された膜電極接合体の一方の面にガス拡散層が積層された積層体シートを裁断ゾーンに搬送する積層体シート搬送部と、
    前記積層体シートの前記電極触媒層が露出している面側から、前記電極触媒層の所定部位を少なくとも含む所定の範囲を撮影する撮影部と、
    前記撮影によって得られた撮影画像から前記所定部位を認識する所定部位認識部と、
    前記認識された所定部位の位置に応じて、前記積層体シートの裁断を行う裁断部と、
    を備え、
    前記所定部位認識部は、
    前記撮影画像の4つの頂点のうちの前記電極触媒層の中心に最も近い頂点の側から、前記撮影画像の隣り合う2辺の各方向に沿う前記撮影画像のエッジ検出をそれぞれ行い、
    前記各方向において検出された各エッジに基づいて、前記所定部位の位置を決定する、ガス拡散層付き膜電極接合体の製造装置。
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