JP2008065969A - 符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置 - Google Patents

符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008065969A
JP2008065969A JP2007133503A JP2007133503A JP2008065969A JP 2008065969 A JP2008065969 A JP 2008065969A JP 2007133503 A JP2007133503 A JP 2007133503A JP 2007133503 A JP2007133503 A JP 2007133503A JP 2008065969 A JP2008065969 A JP 2008065969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
likelihood
decoding
encoding
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007133503A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitomo Kaneoka
利知 金岡
Toshio Ito
利雄 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2007133503A priority Critical patent/JP2008065969A/ja
Priority to US11/891,043 priority patent/US8042030B2/en
Priority to KR1020070080052A priority patent/KR100896244B1/ko
Publication of JP2008065969A publication Critical patent/JP2008065969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/03Error detection or forward error correction by redundancy in data representation, i.e. code words containing more digits than the source words
    • H03M13/05Error detection or forward error correction by redundancy in data representation, i.e. code words containing more digits than the source words using block codes, i.e. a predetermined number of check bits joined to a predetermined number of information bits
    • H03M13/11Error detection or forward error correction by redundancy in data representation, i.e. code words containing more digits than the source words using block codes, i.e. a predetermined number of check bits joined to a predetermined number of information bits using multiple parity bits
    • H03M13/1102Codes on graphs and decoding on graphs, e.g. low-density parity check [LDPC] codes
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/18Error detection or correction; Testing, e.g. of drop-outs
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/29Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes combining two or more codes or code structures, e.g. product codes, generalised product codes, concatenated codes, inner and outer codes
    • H03M13/2957Turbo codes and decoding
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/29Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes combining two or more codes or code structures, e.g. product codes, generalised product codes, concatenated codes, inner and outer codes
    • H03M13/2957Turbo codes and decoding
    • H03M13/2975Judging correct decoding, e.g. iteration stopping criteria
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/63Joint error correction and other techniques
    • H03M13/6343Error control coding in combination with techniques for partial response channels, e.g. recording

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Probability & Statistics with Applications (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)

Abstract

【課題】バーストエラーを訂正することが可能な符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置を提供する。
【解決手段】ECC復号器は、真のデータに訂正できた各データブロックの各データの情報を尤度置換器へ出力する。尤度置換器は、ECC復号器から入力された情報を元に、真のデータに訂正できた各データブロックの各データに対応する尤度L(b)の中の尤度を最大値に置き換えてLDPC復号器へ出力する。LDPC復号器は、尤度置換器により一部最大値に置き換えられた尤度からなるユーザデータをLDPCパリティを用いて復号(信頼度伝播演算)し、ユーザデータを構成する各データの尤度を求める(各データが1あるいは0のどちらの可能性が高いか再度演算する)。そして、LDPC復号器は、求めた各データの尤度を外部情報L(b)としてチャネルAPP復号器へ出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、データの誤り訂正技術に関し、特に、ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データと含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置等に関する。
近年、次世代の誤り訂正技術としてLDPC(Low-Density Parity-Check:低密度パリティ検査)符号が注目されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、LDPC符号とは、パリティ検査行列に含まれる「1」の数が少なくなるように(低密度になるように)制限された線形符号である。
LDPC符号は、パリティ検査行列に含まれる「1」の数が少なくなるように制限することで、信頼度伝播法と呼ばれる反復復号を可能にしている。また、LDPC符号は、符号長を大きくし、かつランダム性を持たせることで、従来誤り訂正に用いられていた符号(例えば、ハミング符号やリード・ソロモン符号など)を大きく上回る訂正能力を実現している。
また、誤り訂正技術として、磁気ディスク装置など記憶装置のデジタル信号処理にLDPC符号の適用が検討されている。ここで、図23を用いて、LDPC符号を適用した磁気ディスク装置の符号/復号部のデジタル信号処理について簡単に説明する。図23は、従来技術(LDPC符号を適用した磁気ディスク装置の符号/復号部のデジタル信号処理)を説明するための図である。
同図に示すように、磁気ディスク装置の符号/復号部は、符号化過程を担うECC(Error-Correcting Code)符号器およびLDPC符号器と、記録/再生過程を担うPR(Partial Response)チャネルと、復号化過程を担うチャネルAPP(A Posteriori Probability:事後確率)復号器、LDPC復号器、データ判定出力器およびECC復号器とから構成される。
まず、磁気ディスク装置の符号/復号部の処理の符号化過程について説明すると、ECC(Error-Correcting Code)符号器は、情報ビット系列uを誤り訂正符号化した符号化系列bをLDPC符号器に出力する。LDPC符号器は、ECC符号器から入力された符号化系列bをLDPC符号化し、そのデータcをPRチャネルに出力する。次に、記録/再生過程について説明すると、PRチャネルは、LDPC符号器から入力されたデータcをディスクに記録し、ディスクから再生した再生信号yをチャネルAPP復号器に出力する。
続いて、復号化過程について説明すると、チャネルAPP復号器は、PRチャネルから入力された再生信号yおよび事前情報(復号化過程の初回はない)に基づいて、データcに対する事後確率尤度L(c)を復号してLDPC復号器に出力する。LDPC復号器は、チャネルAPP復号器から入力された事後確率尤度L(c)について信頼度伝播演算を行うことにより、更新された尤度(最も信頼度が高い度合い)からなる外部情報L(c)を事前情報としてチャネルAPP復号器に出力する。復号化過程におけるここまでの動作を所定回数反復した後、LDPC復号器は事後確率尤度L(b)をデータ判定出力部に出力する。データ判定出力部は、LDPC復号器から入力された事後確率尤度L(b)を閾値判定して得た復号ビット系例bをECC復号器に出力する。ECC復号器は、データ判定出力部から入力された復号ビット系列bにシンボル訂正を行って復号情報ビット系列uを得る。
上記に記載したように、データcに対する事後確率尤度L(c)を復号してLDPC復号器に出力するが、この尤度の定義について、図24を用いて簡単に説明する。一般的に尤度は、データが“1”となる確率P(c=1|y)を“0”となる確率P(c=0|y)で除算し、対数とした対数尤度比L(c)=log{P(c=1|y)/P(c=0|y)}で得られる。すなわち、この尤度は、同図に示すように、“0”または“1”からなる各データが“0”または“1”のどちらの可能性が高いかを示す信頼度である。データが“0”である場合には、尤度は負の最大値(−∞)、データが“1”である場合には、尤度は正の最大値(+∞)を示し、データが“0”または“1”のどちらとも判定できない場合には、どちらとも判定できない状態(0)であることを示す。
また、非特許文献1では、リード・ソロモン符号とLDPC符号とを積符号に構成し、リード・ソロモン符号によって誤り訂正され確定したデータの尤度を非常に大きい値とし、LDPC復号に与え、お互いに反復する手法が開示されている。
米国特許第6895547号明細書 Nikolaos Thomos, Nikolaos V. Boulgouris, and Michael G. Strintzis, "Product Code Optimization for Determinate State LDPC Decording in Robust Image Transmission" IEEE trans. Image Process.,vol.15, No.8, pp.2113-2119, Aug. 2006
しかしながら、誤り訂正技術としてLDPC符号を磁気ディスク装置などの記憶装置に適用すると、データの傷などに由来するバーストエラーを訂正できないという問題点があった。すなわち、LDPC符号は、エラーをランダム化して情報を反復伝播することにより、誤り訂正能力を飛躍的に改善する手法であるので、LDPC復号化を実行する復号器を磁気ディスク装置などの記憶装置に適用した場合には、比較的大きなエラーであるバーストエラーからエラーを伝播(分散)させてしまう結果、エラーが誤り訂正復号器(例えば、ECC復号器)の訂正限界に達してしまい、バーストエラーを訂正できないという問題点があった。
なお、上記の問題点は、磁気ディスク装置などの記憶装置にLDPC符号を適用する場合に限られるものではなく、光ディスク等のストレージ製品や、無線LANや無線インターネット、長距離光通信などの通信分野のデジタル信号処理に適用する場合にも同様に考えられる問題点である。
また、上記の問題点は、LDPC符号と同様の機能を有するターボ符号を磁気ディスク装置などの記憶装置にLDPC符号を適用する場合等にも同様に考えられる問題点である。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、バーストエラーを訂正することが可能な符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、ユーザデータを符号化する符号化装置であって、前記ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して、第一のデータを得る第一の符号化部と、前記第一の符号化部により得られた前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データを当該第一のデータに付加して、第二のデータを得る第二の符号化部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、ユーザデータを符号化する符号化装置に適用される符号化方法であって、前記ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して、第一のデータを得る第一の符号化ステップと、前記第一の符号化ステップにより得られた前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データを当該第一のデータに付加して、第二のデータを得る第二の符号化ステップと、を含んだことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度(例えば、0あるいは1からなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度)を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データ(例えば、LDPC符号またはターボ符号を用いた符号化により生成したパリティビット)をユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データ(例えば、CRC符号やハミング符号を用いた符号化により生成したパリティビット)を第一のデータに付加して第二のデータを得るので、各符号化データを用いた復号を行う場合に、ユーザデータに生じたバーストエラーを訂正するために利用される真偽情報(誤りの有無に関する情報)を得ることができる。
また、本発明は、上記の発明において、前記第二の符号化部は、前記各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第三の符号化を用いて生成した第三の符号化データを前記第一のデータに付加して第三のデータを得ることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した符号化データ(例えば、LDPC符号またはターボ符号を用いた符号化により生成したパリティビット)をユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第三の符号化を用いて生成した第三の符号化データ(例えば、RS符号やBCH符号を用いた符号化により生成したパリティビット)を第一のデータに付加して第三のデータを得るので、各符号化データを用いた復号を行う場合に、ユーザデータに生じたバーストエラーを訂正するために利用される真偽情報(誤りの有無に関する情報)を得ることができる。
また、本発明は、上記の発明において、前記第一の符号化部は、前記ユーザデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して第一のデータを得ることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザデータを各ブロックに分割した後に、各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データをユーザデータに付加して第一のデータを得るので、各符号化データを用いた復号を行う場合に、ユーザデータに生じたバーストエラーの影響を一つのブロックに集中させることができる。
また、本発明は、ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データとを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置であって、前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、前記尤度復号部により復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求める第一の復号化部と、前記第一の復号化部による復号の結果、誤り無しとされた前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データとを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置に適用される復号化方法であって、前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号ステップと、前記尤度復号ステップにより復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求める第一の復号化ステップと、前記第一の復号化ステップによる復号の結果、誤り無しとされた前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換ステップと、前記尤度置換ステップにより最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化ステップと、を含んだことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザデータ、第一の符号化データ(例えば、LDPC符号またはターボ符号を用いた符号化により生成したパリティビット)および第二の符号化データ(例えば、CRC符号やハミング符号を用いた符号化により生成したパリティビット)からなる第二のデータの再生データを復号して、第二のデータを構成する各データの尤度(例えば、0あるいは1からなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度である軟情報)を求め、復号された第二のデータに含まれるデータであって、ユーザデータおよび第一の符号化データからなる第一のデータを各ブロックに分割した後に、第二の符号化データを用いた復号を行って、各ブロックの各データの真偽を求める復号の結果、誤り無しとされた各ブロックの各データの尤度を最大値に置換して(例えば、0または1、あるいはその組合せからなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度を最大値に置換する)、最大値に置換された尤度を含むユーザデータについて第一の符号化データを用いた復号を行い、ユーザデータを構成する各データの尤度を求めるので、CRC符号やハミング符号によりエラーが検出されなかったデータブロックの各データについての尤度(軟情報)を最大値に確定させて、確定させた尤度をLDPC符号またはターボ符号による復号に利用することで、LDPC符号またはターボ符号による復号化と、CRC符号やハミング符号による復号化との整合性を上手く図る(すなわち、軟情報と硬情報と上手く関連させて使う)ことができ、結果として、バーストエラーを訂正することができる。
また、本発明は、ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第三の符号化を用いて生成した第三の符号化データと含んだ第三のデータの再生データを復号する復号化装置であって、前記第三のデータの再生データの復号を行い、当該第三のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、前記尤度復号部により復号された前記第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正する第三の復号化部と、前記第三の復号化部による復号の結果、真のデータに訂正された前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザデータ、第一の符号化データ(例えば、LDPC符号またはターボ符号を用いた符号化により生成したパリティビット)および第三の符号化データ(例えば、RS符号やBCH符号を用いた符号化により生成したパリティビット)からなる第三のデータの再生データを復号して、第三のデータを構成する各データの尤度(例えば、0または1、あるいはその組合せからなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度である軟情報)を求め、復号された第三のデータに含まれるデータであって、ユーザデータおよび第一の符号化データからなる第一のデータを各ブロックに分割した後に、第三の符号化データを用いた復号を行って、復号の結果、真のデータに訂正された各ブロックの各データの尤度を最大値に置換して(例えば、0または1、あるいはその組合せからなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度を最大値に置換する)、最大値に置換された尤度を含むユーザデータについて第一の符号化データを用いた復号を行い、ユーザデータを構成する各データの尤度を求めるので、RS符号やBCH符号により真のデータに訂正されたデータブロックの各データについての尤度(軟情報)を最大値に確定させて、LDPC符号またはターボ符号による復号に利用することで、LDPC符号またはターボ符号による復号化と、RS符号やBCH符号による復号化との整合性を上手く図る(すなわち、軟情報と硬情報と上手く関連させて使う)ことができ、結果として、バーストエラーを訂正することができる。
また、本発明は、上記の発明において、前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて、所定回数または当該ユーザデータの各ブロックの各データの尤度が最大値あるいは当該各データに関する真偽の判定結果の全てが真となるまで前記第一の符号化データを用いた復号を繰り返し行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求めることを特徴とする。
本発明によれば、最大値に置換された尤度を含むユーザデータについて、所定回数またはユーザデータの各ブロックの各データの尤度が最大値あるいは当該各データに関する真偽の判定結果の全てが真となるまで第一の符号化データ(例えば、LDPC符号またはターボ符号を用いた符号化により生成したパリティビット)を用いた復号を繰り返し行い、ユーザデータを構成する各データの尤度を求めるので、処理を実行する回路規模を小さくすることができるとともに、第一の符号化データ(例えば、LDPC符号またはターボ符号を用いた符号化により生成したパリティビット)を用いた復号処理(信頼度伝播演算)の特性を生かしてユーザデータの尤度を効率的に求めることができ、バーストエラーの訂正に寄与させることができる。
また、本発明は、上記の発明において、前記尤度復号部は、前記第二の復号化部により前記第二のデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を改めて求め、前記第一の復号化部は、前記尤度復号部により前記第二のデータを構成する各データの尤度が改めて求められるたびに、当該第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求め、前記尤度置換部は、前記第一の復号化部により前記各ブロックの各データの真偽が求められるたびに、誤り無しとされた当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザデータの再生データの誤り検出、誤り検出結果に応じた尤度の置き換え、尤度の置き換え結果を利用した尤度の復号を繰り返し実行するので、誤り無しであるデータ部分の尤度を確定させつつ、尤度について反復復号を行うことができ、バーストエラーを精度良く訂正することができる。
また、本発明は、上記の発明において、前記尤度復号部は、前記第二の復号化部により前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第三のデータの再生データの復号を行い、当該第三のデータを構成する各データの尤度を改めて求め、前記第三の復号化部は、前記尤度復号部により前記第三のデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、当該第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに改めて訂正し、前記尤度置換部は、前記第三の復号化部により前記各ブロックの各データが真のデータに訂正されるたびに、真のデータに訂正された当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザデータの再生データの誤り訂正、誤り訂正結果に応じた尤度の置き換え、尤度の置き換え結果を利用した尤度の復号を繰り返し実行するので、真のデータに訂正されたデータ部分の尤度を確定させつつ、尤度について反復復号を行うことができ、バーストエラーを精度良く訂正することができる。
また、本発明は、ユーザデータを符号化する符号化装置と、当該ユーザデータ、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データ、および当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置とを備えた記憶装置であって、前記符号化装置は、前記ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して、第一のデータを得る第一の符号化部と、前記第一の符号化部により得られた前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データを当該第一のデータに付加して、第二のデータを得る第二の符号化部と、を備え、前記復号化装置は、前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、前記尤度復号部により復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求める第一の復号化部と、前記第一の復号化部による復号の結果、誤り無しとされた前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度(例えば、0あるいは1からなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度)を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データ(例えば、LDPC符号またはターボ符号を用いた符号化により生成したパリティビット)をユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データ(例えば、CRC符号やハミング符号を用いた符号化により生成したパリティビット)を第一のデータに付加して第二のデータを得る符号化装置と、第二のデータの再生データを復号して、第二のデータを構成する各データの尤度(例えば、0あるいは1からなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度)を求め、復号された第二のデータに含まれるデータであって、ユーザデータおよび第一の符号化データからなる第一のデータを各ブロックに分割した後に、第二の符号化データを用いた復号を行って、各ブロックの各データの真偽を求める復号の結果、誤り無しとされた各ブロックの各データの尤度を最大値に置換して(例えば、0あるいは1からなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度を最大値に置換する)、最大値に置換された尤度を含むユーザデータについて第一の符号化データを用いた復号を行い、ユーザデータを構成する各データの尤度を求める復号化装置とを備えるので、各符号化データを用いた復号を行う場合に、ユーザデータに生じたバーストエラーを訂正するための準備を行うことが可能であるとともに、CRC符号やハミング符号によりエラーが検出されなかったデータブロックの各データについての尤度を最大値に確定させて、LDPC符号またはターボ符号による復号に利用することができるとともに、LDPC符号またはターボ符号による符号化と、CRC符号やハミング符号による符号化との整合性を上手く図る(すなわち、軟情報と硬情報と上手く関連させて使う)ことができ、結果として、バーストエラーを訂正することができる。
本発明によれば、例えば、CRC符号やハミング符号またはRS符号やBCH符号による復号結果である硬情報(“1”または“0”のいずれかに判定することができた2値情報)に基づいて最大値に確定させた各データについての尤度を、LDPC符号またはターボ符号による復号に利用するので、LDPC符号またはターボ符号による符号化と、CRC符号やハミング符号による符号化との整合性を上手く図る(すなわち、軟情報と硬情報と上手く関連させて使う)ことができ、結果として、バーストエラーを訂正することが可能である。また、本発明に係る符号化装置および復号化装置を記憶装置に適用することで、記憶装置において発生したバーストエラーを同様に訂正することが可能である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明の実施形態として、本発明に係る符号化装置および復号化装置を磁気ディスク装置に適用する場合の実施例を説明する。
以下の実施例1では、実施例1に係る磁気ディスク装置の概要および特徴、磁気ディスク装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。
[磁気ディスク装置の概要および特徴(実施例1)]
最初に、図1を用いて、実施例1に係る磁気ディスク装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る磁気ディスク装置の概要および特徴を説明するための図である。同図に示すように、実施例1に係る磁気ディスク装置は、ディスクに記録されたユーザデータを再生した再生データ(信号)にエラーがある場合には、そのエラーを訂正することを概要とするが、データの品質劣化や傷などに由来するバーストエラーを訂正する点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について具体的に説明すると、実施例1に係る磁気ディスク装置のLDPC(Low-Density Parity-Check:低密度パリティ検査)符号器は、ユーザデータuをLDPC符号化して生成した符号化データ(LDPCパリティ)をユーザデータに付加して得たデータbをECC符号器に出力する。ECC符号器は、LDPC符号器から入力されたデータbをL個のデータブロックに分割し、各ブロックの各データをECC符号化して得た符号化データ(ECCパリティ)をデータbに付加して得たデータcを、磁気ディスク装置の記録再生系であるPR(Partial Response)チャネルに出力する。PRチャネルは、データcをディスクに記録する。
PRチャネルは、ディスクに記録されているデータcの再生データyの磁気記録再生波形をEQ(Equalizer:波形等化器)により所望のPR波形に波形等化して、チャネルAPP(A Posteriori Probability:事後確率)復号器へ出力する。チャネルAPP復号器は、PRチャネルから入力された再生データyを復号化して、再生データyを構成する各データの尤度L(c)(例えば、0または1、あるいはその組合せからなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す軟情報)を求め、ECC復号器および尤度置換器へ出力する。ここで、ECC復号器へ出力された尤度L(c)は、ECC復号器に入力されるまでに2値データc’(1および0の組み合わせで構成されるデータ)に変換され、尤度置換器へ出力された尤度L(c)は、尤度置換器に入力されるまでにECCパリティが削除されたL(b)となる。
ECC復号器は、2値データc’からECCパリティを除いたデータを、例えば、L個のデータブロックに分割した後に、各ブロックのデータに対応するECCパリティを用いてそれぞれ復号化し、各ブロックの各データの真偽(データエラーがあるか否か)を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正する。そして、ECC復号器は、各ブロックのデータについて誤りが残っているか否か判定し、誤りが無い場合には、エラー訂正後のデータ統合したデータb’を出力する。ここで、ECC復号器から出力されたデータb’からLDPCパリティが削除されてユーザデータuが得られる。
一方、各ブロックのデータについて誤りが残っている場合には、ECC復号器は、真のデータに訂正できた各データブロックの各データの情報を尤度置換器へそれぞれ出力する。尤度置換器は、ECC復号器から真のデータに訂正できた各ブロックのデータの入力を受け付けて、真のデータに訂正できたブロックのデータに対応する尤度L(b)を最大値にそれぞれ置き換えてLDPC復号器へ出力する。
LDPC復号器は、尤度置換器により一部最大値に置き換えられた尤度からなるユーザデータをLDPCパリティを用いて復号(信頼度伝播演算)し、ユーザデータを構成する各データの尤度を求める(各データが1あるいは0のどちらの可能性が高いか再度演算する)。そして、LDPC復号器は、求めた各データの尤度を外部情報L(b)としてチャネルAPP復号器へ出力する。ここで、チャネルAPP復号器へ出力された外部情報L(b)は、チャネルAPP復号器に入力されるまでにECCパリティの代わりとなるダミー尤度が付加されたL(c)となる。
チャネルAPP復号器は、再生データyを再び復号化して再生データyを構成する各データの尤度L(c)を求める際に、LDPC復号器から入力された外部情報L(b)を事前情報として利用する。そして、チャネルAPP復号器は、再生データyを復号化して求めた尤度L(c)をECC復号器および尤度置換器へ再び出力する。このように、チャネルAPP復号器からLDPC復号器の間で尤度L(c)の復号処理が繰り返し実行され、ECC復号器あるいはLDPC復号器においてエラーが全て訂正されると、最終的に、ユーザデータuが得られる。
ここで、実施例1に係るデータエラーの訂正概念を簡単に説明すると、図2に例示するように、チャネルAPP復号器は、例えば、傷のある再生データ(信号)を復号化して得た復号データ(尤度)をECC復号器に出力する。チャネルAPP復号器から出力されたビットエラー数50の復号データは2値データに変換され、ECC復号器は、この2値データをデータブロック(例えば、ECC1〜ECC5)に分割してECCパリティを用いて復号化し、訂正能力範囲内(例えば、2バイト/ブロック)で真のデータに訂正する。そして、ECC復号器は、真のデータに訂正できたECC1〜ECC4までの情報を尤度置換器に出力し、尤度置換器は、ECC復号器により真のデータに訂正されたブロックに対応する尤度をそれぞれ最大値に置き換えた復号データをLDPC復号器に出力する。LDPC復号器は、尤度置換器から入力された復号データをLDPCパリティを用いて復号化し、仮に全てのブロックの尤度を最大値にすることができた場合には、バイトエラーが全て訂正されることとなり、ユーザデータを得ることができる。あるいは、LDPC復号器による復号化の結果、復号データ内の残りのエラーがECC復号器の訂正能力範囲内になった場合には、ECC復号器により残りのエラーが真のデータに訂正され、バイトエラーが全て訂正されることとなり、ユーザデータを得ることができる。
このようなことから、実施例1に係る磁気ディスク装置は、RS符号やBCH符号により真のデータに訂正したデータブロックの各データについての尤度を最大値に確定させて、LDPC符号またはターボ符号による復号に利用することで、LDPC符号またはターボ符号による符号化と、RS符号やBCH符号による符号化との整合性を上手く図る(すなわち、軟情報と硬情報と上手く関連させて使う)ことができ、結果として、バーストエラーを訂正することができる。また、実施例1に係る磁気ディスク装置は、ユーザデータの再生データの誤り訂正、誤り訂正結果に応じた尤度の置き換え、尤度の置き換え結果を利用した尤度の復号を繰り返し実行するので、誤り無しあるいは真のデータに訂正されたデータの尤度を確定させつつ、尤度について反復復号を行うことができ、バーストエラーを精度良く訂正することができる。
[磁気ディスク装置の構成(実施例1)]
次に、図3を用いて、実施例1に係る磁気ディスク装置の構成を説明する。図3は、実施例1に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この磁気ディスク装置1は、ホストとの間でやり取りする各種情報等に関する通信を制御するホストIF制御部2と、バッファメモリを制御するバッファ制御部3と、データの記録/再生を制御するフォーマット制御部4と、磁気ディスク装置1の主制御を行うMPU5と、制御用データや制御用プログラムを格納するメモリ6と、ヘッドIC7と、ヘッド8と、ディスク9と、VCM(ヴォイスコイルモータ)10やSPM(スピンドルモータ)11の動作を制御するサーボ制御部12と、本発明に密接に関連するリードチャネル20とから構成される。
リードチャネル20は、ホストIF制御部2から入力されたデータ(例えば、ユーザデータu)の符号化およびディスク9への記録を制御するとともに、ディスク9に記録されているユーザデータの再生および復号を制御し、符号化部30と、PRチャネル40と、チャネルAPP復号器50と、復号化部60とから構成される。
符号化部30は、ユーザデータuの符号化を行うものであり、具体的には、図4に示すように、LDPC符号器31と、ECC符号器32とを含んで構成される。
LDPC符号器31は、ユーザデータuについて、ユーザデータuを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるためのLDPC符号化を用いて生成したLDPCパリティをユーザデータuに付加したデータbをECC符号器32へ出力する。ECC符号器32は、データ分割器32aにより、LDPC符号器31から入力されたデータbをL個のデータブロックに分割し、続いて、ECC部32bにより、各ブロックの各データの真偽を求める(データエラーを検出する)とともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するためのECC符号化を用いて生成したECCパリティp〜pをデータ統合器32cへ出力する。データ統合器32cは、LDPC符号器31から入力されたデータbと、ECC部32bから入力されたECCパリティp〜pとを統合して得たデータcをPRチャネル40へ出力する。
なお、データ分割器32aは、LDPC符号器31から入力されたデータbを分割する際には、データbの先頭から一定長でL個に分割しているが、これに限定されるものではなく、擬似的にランダムな位置からデータを収集してL個に分割するようにしてもよい。また、データ統合器32cは、LDPC符号器31から入力されたデータbの後ろにECCパリティp〜pを付加しているが、これに限定されるものではなく、ECCパリティp〜pをデータb内に分散して配置するようにしてもよい。
PRチャネル40は、LDPC符号化部30から入力されたデータcをヘッド8を介してディスク9に記録する。ディスク9に記録されたデータcはヘッド8を介して再生され、その再生データ(信号)yの磁気記録再生波形をEQ(Equalizer:波形等化器)により所望のPR波形に波形等化してチャネルAPP復号器50へ出力する。
チャネルAPP復号器50は、PRチャネル40から入力された再生データyを復号化して、再生データyを構成する各データの尤度L(c)(例えば、0または1、あるいはその組合せからなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す軟情報)を求めて復号化部60へ出力する。
復号化部60は、チャネルAPP復号器50から入力された尤度L(c)の復号化を行うものであり、具体的には、図5に例示するように、データ判定出力器61と、データ分割器62と、ECC復号器63と、尤度置換器64と、LDPC復号器65と、ダミー挿入器66とから構成される。
データ判定出力器61は、チャネルAPP復号器50から入力された軟情報である尤度L(c)を構成する各データが1または0のどちらであるか仮判定を行い、その判定結果に応じて尤度L(c)を2値データc’に変換してECC復号器63に出力する。
データ分割器62は、チャネルAPP復号器50から出力された尤度L(c)がLDPC復号器65へ入力されるまでの間に、尤度L(c)からECCパリティを削除して出力するものと、ECC復号器63から出力されたデータb’からLDPCパリティを削除するものとがそれぞれ備えられる。
ECC復号器63は、データ判定出力器61から入力された2値データc’の復号を行う。具体的に説明すると、ECC復号部63のデータ分割器63aは、データ判定出力器61から入力された2値データc’をL個のデータブロックに分割した後に、各ブロックに対応するECC部63bに各データをそれぞれ送る。各ECC部63bは、ECCパリティを用いて、データ分割器63aから送られてきた各データについて誤り訂正範囲内で誤り訂正を行った後、ECCパリティを削除してエラーチェック/データ統合器63cに送る。エラーチェック/データ統合器63cは、各ECC部63bから送られてきた各ブロックのデータに誤りが残っているか否かを判定し、誤りが無い場合には、各ブロックのデータを統合したデータb’をデータ分割器62へ出力する。ここで、データ分割器62は、ECC復号器63から入力されたデータb’からLDPCパリティを削除して得られるユーザデータuを外部に出力する。一方、各ECC部63bから送られてきた各ブロックのデータに誤りが残っている場合には、真のデータに訂正できた各ブロックのデータを尤度置換器64に出力する。
尤度置換器64は、ECC復号器63から真のデータに訂正できた各ブロックのデータの入力を受け付けて、真のデータに訂正できた各ブロックのデータに対応する尤度L(b)(データ分割器62において尤度L(c)からECCパリティの削除された尤度L(b))を最大値にそれぞれ置き換えて、LDPC復号器65へ出力する。
LDPC復号器65は、尤度置換器64から入力され、一部最大値に置き換えられた尤度からなるユーザデータをLDPCパリティを用いて復号化(信頼度伝播演算)して、ユーザデータを構成する各データの尤度を求める(各データが1あるいは0のどちらの可能性が高いか再度演算する)。そして、LDPC復号器65は、求めた各データの尤度を外部情報L(b)としてダミー挿入器66を介してチャネルAPP復号器へ出力する。
ダミー挿入器66は、LDPC復号器65から入力された外部情報L(b)にECCパリティの代わりとなるダミー尤度を挿入した情報L(c)をチャネルAPP復号器50へ出力する。
なお、チャネルAPP復号器50は、再生データyを再び復号化して、再生データyを構成する各データの尤度L(c)を求める際に、ダミー挿入器66を介してLDPC復号器65から入力された外部情報L(c)を事前情報として利用する。そして、チャネルAPP復号器50は、再生データyを復号化して求めた尤度L(c)をECC復号器63および尤度置換器64へ出力する。このように、チャネルAPP復号器50からLDPC復号器65の間で尤度L(c)の復号処理が繰り返し実行され、ECC復号器63あるいはLDPC復号器65においてエラーが全て訂正されると、最終的に、ユーザデータuが得られる。
[符号化処理(実施例1)]
次に、図6を用いて、実施例1に係る磁気ディスク装置におけるデータ符号化処理を説明する。図6は、実施例1に係る符号化データフローを示す図である。
まず、LDPC符号器31は、ユーザデータuについて、ユーザデータuを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるためのLDPC符号化を用いて符号化を行い、生成したLDPCパリティをユーザデータuに付加したデータbをECC符号器32へ出力する。
続いて、ECC符号器32は、データ分割器32aにより、LDPC符号器31から入力されたデータbをL個のデータブロックに分割し、続いて、ECC部32bにより、各ブロックの各データの真偽を求める(データエラーを検出する)とともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するためのECC符号化を用いて生成したECCパリティp〜pをデータ統合器32cへ出力する。
そして、データ統合器32cは、LDPC符号器31から入力されたデータbと、ECC部32bから入力されたECCパリティp〜pとを統合してデータcを得る。
[復号化処理(実施例1)]
次に、図7を用いて、実施例1に係る磁気ディスク装置におけるデータ復号化処理を説明する。図7は、実施例1に係る復号化データフローを示す図である。
まず、データ判定出力器61は、チャネルAPP復号器50から入力された軟情報である尤度L(c)を構成する各データが1または0のどちらであるか仮判定を行い、その判定結果に応じて尤度L(c)を2値データc’に変換してECC復号器63に出力する。
次に、ECC復号器63は、データ判定出力器61から入力された2値データc’の復号を行う。具体的に説明すると、ECC復号部63のデータ分割器63aは、データ判定出力器61から入力された2値データをc’をL個のデータブロックに分割した後に、各ブロックに対応するECC部63bに各データをそれぞれ送る。各ECC部63bは、ECCパリティを用いて、データ分割器63aから送られてきた各データについて誤り訂正範囲内で誤り訂正を行った後、ECCパリティを削除してエラーチェック/データ統合器63cに送る。エラーチェック/データ統合器63cは、各ECC部63cから送られてきた各ブロックデータに誤りが残っているか否かを判定し、誤りが無い場合には、各ブロックのデータを統合したデータb’をデータ分割器62へ出力する。ここで、データ分割器62は、ECC復号器63から入力されたデータb’からLDPCパリティを削除して得られるユーザデータuを外部に出力する。一方、各ECC部63cから送られてきた各ブロックのデータに誤りが残っている場合には、真のデータに訂正できた各ブロックのデータを尤度置換器64に出力する。
尤度置換器64は、ECC復号器63から真のデータに訂正できた各ブロックのデータの入力を受け付けて、真のデータに訂正できた各ブロックの各データに対応する尤度L(b)(データ分割器62において尤度L(c)からECCパリティの削除された尤度L(b))を最大値にそれぞれ置き換えて、LDPC復号器65へ出力する。
LDPC復号器65は、尤度置換器64から入力され、一部最大値に置き換えられた尤度からなるユーザデータをLDPCパリティを用いて復号(信頼度伝播演算)し、ユーザデータを構成する各データの尤度を求める(各データが1あるいは0のどちらの可能性が高いか再度演算する)。そして、LDPC復号器65は、求めた各データの尤度を外部情報L(b)としてダミー挿入器66を介してチャネルAPP復号器50へ出力する。
そして、ダミー挿入器66は、LDPC復号器65から入力された外部情報L(b)にECCパリティの代わりとなるダミー尤度(例えば、d〜d)を付加した情報L(c)をチャネルAPP復号器50へ出力する。
なお、チャネルAPP復号器50は、再生データyを再び復号化して、再生データyを構成する各データの尤度L(c)を求める際に、LDPC復号器65から入力された外部情報L(c)を事前情報として利用する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるためのLDPC符号化を用いて生成した符号化データ(LDPCパリティ)をユーザデータに付加して得たデータを各データブロックに分割した後に、各データブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するためのECC符号化を用いて生成した符号化データ(ECCパリティ)を付加したデータを得るので、各符号化データを用いた復号を行う場合に、ユーザデータに生じたバーストエラーを訂正するために利用される真偽情報(誤りの有無に関する情報)を得ることができる。
また、実施例1によれば、ユーザデータ、LDPCパリティおよびECCパリティからなるデータの再生データを復号して、このデータを構成する各データの尤度(例えば、0または1、あるいはその組合せからなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度である軟情報)を求め、ユーザデータおよびLDPCパリティからなるデータを各ブロックに分割した後に、ECCパリティを用いた復号化を行って、真のデータに訂正された各ブロックの各データの尤度を最大値に置換して(例えば、0または1、あるいはその組合せからなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度を最大値に置換する)、最大値に置換された尤度を含むユーザデータについてLDPCパリティを用いた復号化を行い、ユーザデータを構成する各データの尤度を求めるので、ECCパリティにより真のデータに訂正されたデータブロックの各データについての尤度を最大値に確定させて、LDPCパリティによる復号化に利用することで、LDPC符号またはターボ符号による復号化と、RS符号やBCH符号による復号化との整合性を上手く図る(すなわち、軟情報と硬情報と上手く関連させて使う)ことができ、結果として、バーストエラーを訂正することができる。
また、実施例1によれば、ユーザデータの再生データの誤り訂正、誤り訂正結果に応じた尤度の置き換え、尤度の置き換え結果を利用した尤度の復号を繰り返し実行するので、真のデータに訂正されたデータ部分の尤度を確定させつつ、尤度について反復復号を行うことができ、バーストエラーを精度良く訂正することができる。
また、上記の実施例1では、チャネルAPP復号器50からLDPC復号器65の間で尤度の復号処理を繰り返し実行する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、LDPC復号器65で所定回数またはユーザデータの各ブロックの各データの尤度が最大値あるいは当該各データに関する真偽の判定結果(LDPCパリティ検査による判定結果)の全てが真となるまで尤度の復号処理を繰り返し実行するようにしてもよい。
このようなことから、処理を実行する回路規模を小さくすることができるとともに、LDPCパリティを用いた復号処理(信頼度伝播演算)の特性を生かしてユーザデータの尤度を効率的に求めることができ、バーストエラーの訂正に寄与させることができる。また、LDPCパリティ検査による判定結果の全てのデータが真となる場合には、LDPC復号処理を実行する装置からユーザデータをそのまま出力することもできる。
ところで、上記の実施例1では、ECC復号器63において訂正能力範囲内で真のデータに訂正するためのECC符号化を用いる場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、データの真偽を求める(データエラーを検出する)ためのCRC符号化を用いるようにしてもよい。以下の実施例2では、実施例2に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部および復号化部の構成を説明する。
[符号化部の構成(実施例2)]
まず、図8を用いて、実施例2に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を説明する。図8は、実施例2に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を示すブロック図である。なお、実施例2に係る符号化部は、実施例1に係る符号化部と基本的には同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
すなわち、符号化部30のCRC符号器34は、データ分割器34aにより、LDPC符号器31から入力されたデータbをL個のデータブロックに分割し、続いて、CRC部34bにより、各ブロックの各データの真偽を求めるためのCRC符号化を用いて生成したCRCパリティp〜pをデータ統合器34cへ出力する。
次に、図9を用いて、実施例2に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を説明する。図9は、実施例2に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。なお、実施例2に係る復号化部は、実施例1に係る復号化部と基本的には同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
すなわち、復号化部60のCRC復号器67は、CRC符号を用いて、データ判定出力器61から入力された2値データc’の復号を行う。具体的に説明すると、CRC復号部67のデータ分割器67aは、データ判定出力器61から入力された2値データをc’をL個のデータブロックに分割した後に、各ブロックに対応するCRC部67bに各データをそれぞれ送る。各CRC部67bは、CRCパリティを用いて、データ分割器67aから送られてきた各データの真偽を求めた後、CRCパリティを削除してエラーチェック/データ統合器67cに送る。エラーチェック/データ統合器67cは、各CRC部67cから送られてきた各ブロックのデータに誤りが残っているか否かを判定し、誤りが無い場合には、各ブロックのデータを統合したデータb’をデータ分割器62へ出力する。ここで、データ分割器62は、CRC復号器67から入力されたデータb’からCRCパリティを削除して得られるユーザデータuを外部に出力する。一方、各CRC部67bから送られてきた各ブロックのデータに誤りが残っている場合には、誤りが検出されなかった各ブロックのデータを尤度置換器64に出力する。
尤度置換器64は、CRC復号器67から誤りを検出しなかった各ブロックのデータの入力を受け付けて、誤りを検出しなかった各ブロックのデータに対応する尤度L(b)(データ分割器62において尤度L(c)からCRCパリティの削除された尤度L(b))を最大値にそれぞれ置き換えて、LDPC復号器65へ出力する。
その他、実施例2に係る磁気ディスク装置の各部、各器の処理機能は、上述した実施例1に係る磁気ディスク装置と同様である。
[実施例2の効果]
このようなことから、実施例2によれば、ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるためのLDPC符号化を用いて生成した符号化データ(LDPCパリティ)をユーザデータに付加して得たデータを各データブロックに分割した後に、各データブロック内の各データの真偽を求めるためのCRC符号化を用いて生成した符号化データ(CRCパリティ)を付加したデータを得るので、各符号化データを用いた復号を行う場合に、ユーザデータに生じたバーストエラーを訂正するために利用される真偽情報(誤りの有無に関する情報)を得ることができる。
また、実施例2によれば、ユーザデータ、LDPCパリティおよびCRCパリティからなるデータの再生データを復号して、このデータを構成する各データの尤度(例えば、0または1、あるいはその組合せからなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度である軟情報)を求め、ユーザデータおよびLDPCパリティからなるデータを各ブロックに分割した後に、CRCパリティを用いた復号化を行って、誤りを検出しなかった各ブロックの各データの尤度を最大値に置換して(例えば、0または1、あるいはその組合せからなる各データが0または1のどちらの可能性が高いかを示す信頼度を最大値に置換する)、最大値に置換された尤度を含むユーザデータについてLDPCパリティを用いた復号化を行い、ユーザデータを構成する各データの尤度を求めるので、CRCパリティにより誤りが検出されなかったデータブロックの各データについての尤度を最大値に確定させて、LDPCパリティによる復号化に利用することで、LDPC符号またはターボ符号による復号化と、CRC符号やハミング符号による復号化との整合性を上手く図る(すなわち、軟情報と硬情報と上手く関連させて使う)ことができ、結果として、バーストエラーを訂正することができる。
また、実施例2によれば、ユーザデータの再生データの誤り検出、誤り検出結果に応じた尤度の置き換え、尤度の置き換え結果を利用した尤度の復号を繰り返し実行するので、誤り無しであるデータ部分の尤度を確定させつつ、尤度について反復復号を行うことができ、バーストエラーを精度良く訂正することができる。
ところで、上記の実施例1では、チャネルAPP復号器50からLDPC復号器65の間で尤度の復号処理を繰り返し実行する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ECC復号器63からLDPC復号器65の間で尤度の復号処理を繰り返し実行するようにしてもよい。そこで、以下の実施例3では、実施例3に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を説明する。
[復号化部の構成(実施例3)]
図10を用いて、実施例3に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を説明する。図10は、実施例3に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。なお、実施例3に係る復号化部は、実施例1に係る復号化部と基本的には同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
すなわち、チャネルAPP復号器50から出力される尤度L(c)は、データ分割器62により尤度L(b)とECCパリティ尤度とに分割される。LDPC復号器65は、尤度置換器64から尤度の入力を受け付けて、事後確率尤度L(b)を出力する。ECCパリティ挿入器69は、尤度L(b)にECCパリティ尤度を挿入し、尤度L(c)を出力する。チャネルAPP復号器50からLDPC復号器65の間で初回の尤度の復号処理が終わると、スイッチ部68は、スイッチを切替えてチャネルAPP復号器50との接続を断ち、ECC復号器63からLDPC復号器65の間で尤度の復号処理を繰り返し実行する。なお、復号処理は、予め規定した所定回数実行するようにしてもよいし、ユーザデータの各ブロックの各データの尤度が最大値あるいは当該各データに関する真偽の判定結果(LDPCパリティ検査による判定結果)の全てが真となるまで(つまり、エラーが全訂正されるまで)実行するようにしてもよい。
その他、実施例3に係る磁気ディスク装置の各部、各器の処理機能は、上述した実施例1に係る磁気ディスク装置と同様である。
このようなことから、尤度の復号処理を実行する回路規模を小さくすることができるとともに、“1”あるいは“0”からなる各データが“1”または“0”のどちらの可能性が高いかを示す信頼度である尤度(軟情報)と、“1”または“0”のいずれかに判定された2値情報(硬情報)とを上手く関連させて利用することで、バーストエラーを効率的に訂正することができる。
なお、上記の実施例3では、ECC復号器63からLDPC復号器65の間で尤度の復号処理を繰り返し実行する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記の実施例2で説明したデータの真偽を求める(誤りを検出する)CRC復号器67からLDPC復号器65の間で尤度の復号処理を繰り返し実行するようにしてもよい。
ところで、上記の実施例1では、ユーザデータuをLDPC符号化して生成したLDPCパリティをユーザデータに付加して得たデータbをL個のデータブロックに分割し、各ブロックの各データをECC符号化して得たECCパリティをデータbに付加して得たデータcについて復号処理を行う場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ECC符号化した後にLDPC符号化して生成したデータについて復号処理を実行するようにしてもよい。そこで、以下の実施例4では、実施例4に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部および復号化部の構成を説明する。
[符号化部の構成(実施例4)]
まず、図11を用いて、実施例4に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を説明する。図11は、実施例4に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を示すブロック図である。実施例4に係る符号化部の構成は、実施例1に係る符号化部と基本的に同様の構成であるが、以下に説明するように回路内の処理の順序が異なる。
まず、ECC符号器32は、データ分割器32aにより、ユーザデータuをL個のデータブロックに分割し、続いて、ECC部32bにより、各ブロックの各データの真偽を求める(データエラーを検出する)とともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するためのECC符号化を用いて生成したECCパリティp〜pをデータ統合器33へ出力する。
次に、データ統合器32cは、ユーザデータuと、ECC部32bから入力されたECCパリティp〜pとを統合して得たデータbをLDPC符号器31へ出力する。
LDPC符号器31は、データbについて、ユーザデータuを構成する各データの尤度を求めるためのLDPC符号化を用いて生成したLDPCパリティをデータbに付加したデータcをPRチャネル40へ出力する。
[復号化装置の構成(実施例4)]
次に、図12を用いて、実施例4に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を説明する。図12は、実施例4に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。実施例4に係る復号化部の構成は、実施例1に係る復号化部と基本的に同様の構成であるが、以下に説明するように回路内の処理の順序が異なる。
LDPC復号器65は、チャネルAPP復号器50により再生データyが復号された初回の尤度が尤度置換器64を介して入力されると、初回の尤度L(c)をLDPCパリティを用いて復号化し、その復号データL(b)をデータ判定出力器61へ出力する。データ判定出力器61は、LDPC復号器65から入力された復号データL(b)をデータb’に変換してECC復号器63へ出力する。
ECC復号器63は、データ判定出力器61から入力された2値データb’の復号を行う。具体的に説明すると、ECC復号部63のデータ分割器63aは、データ判定出力器61から入力されたデータb’をL個のデータブロックに分割した後に、各ブロックに対応するECC部63bに各データをそれぞれ送る。各ECC部63bは、ECCパリティを用いて、データ分割器63aから送られてきた各データについて誤り訂正範囲内で誤り訂正を行った後、ECCパリティを削除してエラーチェック/データ統合器63cに送る。エラーチェック/データ統合器63cは、各ECC部63bから送られてきた各ブロックのデータに誤りが残っているか否かを判定し、誤りが無い場合には、各ブロックのデータを統合したユーザデータuを外部へ出力する。一方、各ECC部63bから送られてきた各ブロックのデータに誤りが残っている場合には、真のデータに訂正できた各ブロックのデータを尤度置換器64に出力する。
尤度置換器64は、ECC復号器63から真のデータに訂正できた各ブロックのデータの入力を受け付けて、真のデータに訂正できた各ブロックのデータに対応する尤度L(c)の中の尤度を最大値にそれぞれ置き換えて、LDPC復号器65へ出力する。LDPC復号器65は、尤度置換器64から入力され、一部最大値に置き換えられた尤度からなるユーザデータをLDPCパリティを用いて復号化(信頼度伝播演算)して、ユーザデータを構成する各データの尤度を求める。そして、LDPC復号器65は、求めた各データの尤度を外部情報L(c)としてチャネルAPP復号器50へ出力する。
[実施例4の効果]
ユーザデータの再生データの誤り訂正、誤り訂正結果に応じた尤度の置き換え、尤度の置き換え結果を利用した尤度の復号を繰り返し実行するので、ユーザデータについてECCパリティを生成した後に、ECCパリティおよびユーザデータからなるデータについてLDPCパリティを生成して、ユーザデータ、ECCパリティおよびLDPCパリティを含んで構成されたデータの尤度を復号する場合にも、例えば、ECCパリティで真のデータに訂正されたデータの尤度を確定させることができる場合には、尤度について反復復号を行うことで、バーストエラーを訂正できる可能性を持つことができる。
なお、上記の実施例において磁気ディスク装置に適用する場合を説明した符号化部および復号化部は、光ディスク等のストレージ製品や、無線LANや無線インターネット、長距離光通信などの通信分野のデジタル信号処理にも同様に適用することができる。
また、上記の実施例において磁気ディスク装置の符号化部および復号化部に適用する場合を説明したLDPC符号は、同様の機能を有するターボ符号を適用するようにしてもよい。
ところで、上記の実施例1では、ユーザデータuをLDPC符号化して生成したLDPCパリティをユーザデータに付加して得たデータbをL個のデータブロックに分割し、各ブロックのデータをそれぞれECC符号化して得たECCパリティをデータbにさらに付加して生成したデータcについて復号処理を行う場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、LDPC符号化において、ユーザデータuをM個のデータブロックに分割し、各ブロックのデータをそれぞれLDPC符号化して得たLDPCパリティをユーザデータuに付加して生成したデータbをさらにL個のデータブロックに分割し、各ブロックのデータをそれぞれECC符号化して得たECCパリティをデータbに付加して生成したデータcについて復号処理を実行するようにしてもよい。そこで、以下では、実施例5に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部および復号化部の構成を説明する。
[符号化部の構成(実施例5)]
まず、図13および図14を用いて、実施例5に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を説明する。図13は、実施例5に係るLDPC符号器の構成を示すブロック図であり、図14は、実施例5に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を示すブロック図である。実施例5に係る符号化部の構成は、実施例1に係る符号化部の構成と基本的に同様の構成であるが、LDPC符号器の構成が異なり(図13参照)、以下に説明するように、回路内の処理の順序が異なる。
すなわち、図14に示すように、LDPC符号器は、データ分割器により、ユーザデータuをM個のデータブロックに分割し、LDPCパリティ生成部により、各ブロックのデータの真偽をそれぞれ求める(データエラーを検出する)とともに、尤度を求めるためのLDPC符号化を用いて生成したLDPCパリティq〜qをデータ統合器へ出力する。次に、データ統合器は、ユーザデータuと、LDPCパリティ生成部から入力された各LDPCパリティq〜qとを統合して得たデータb(LDPC符号化データ)をECC符号器へ出力する。
ECC符号器は、データ分割器により、データbをL個のデータブロックに分割し、ECC部により、各ブロックのデータの真偽をそれぞれ求める(データエラーを検出する)とともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するためのECC符号化を用いて生成したECCパリティp〜pをデータ統合器に出力する。次に、データ統合器は、データbと、ECC部から入力されたECCパリティp〜pとを統合して得たデータc(記録データ)をPRチャネルへ出力する。
ここで、図15を用いて、実施例5に係る符号器により生成されるデータ(データc)のデータ構造を説明する。図15は、実施例5に係るデータ構造を示す図である。実施例5に係る符号器により生成されるデータのデータ構造は、LDPCブロックとECCブロックとが互いに水平、垂直にそれぞれパリティを持つ積符号構造となる。この積符号構造について符号化手順を元に以下に具体的に説明する。
まず、LDPC符号器のデータ分割器は、ユーザデータをデータビット順1、2、3、・・・でKビットごとにM個に分割し、LDPC符号器のLDPC符号化部は、Kビットを一つのデータブロックとしてLDPCパリティq〜qを生成する。次に、LDPC符号器のデータ統合部は、ユーザデータと、各LDPCパリティq〜qとを統合して得たデータb(LDPC符号化データ)をECC符号器へ出力する。ここで、データbには、KビットのデータブロックごとにLDPCパリティq〜qがそれぞれ付加される。ユーザデータはデータビット順1、2、3、・・・、N、・・・、2N、・・・、MNのように送出される。
続いて、ECC符号器のデータ分割器は、LDPC符号器から入力されたデータbをmビットごとにL個のデータブロックに分割してECC部に送出する。例えば、ECCパリティpを生成するブロックでは、データビット1〜m、mL+1〜mL+m、・・・というようになる。ここで、「m」は、例えば、ECC部としてリード・ソロモン符号を用いた場合、用いるガロア体GF(2)によって決まる長さである。ECC符号器のデータ統合器は、ECC部により生成されたECCパリティp〜pをデータbの後に統合してデータcを生成する。このようにして、データcは、図15に示すように、LDPCブロックとECCブロックとが互いに水平、垂直にそれぞれパリティを持つ積符号構造となる。
なお、実施例5に係るデータ構造は、LDPCブロックとECCブロックとが互いに水平、垂直にそれぞれパリティを持つ積符号構造としているが、これに限定されるものではなく、逆に、LDPCブロックとECCブロックとが互いに垂直、水平にそれぞれパリティを持つ構造となるようにそれぞれのデータ分割器により分割して、データ統合器によりデータを配置してもよい。
[復号化部の構成(実施例5)]
次に、図16を用いて、実施例5に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を説明する。図16は、実施例5に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。実施例5に係る復号化部の構成は、実施例1に係る復号化部の構成と基本的に同様の構成であるが、以下に説明するように、回路内の処理の順序が異なる。
すなわち、LDPC復号器は、データ分割器により尤度置換器から入力される尤度データを、例えば、M個のブロックに分割し、一部最大値に置き換えられた尤度からなるデータをLDPC復号部によりLDPCパリティを用いて復号(信頼度伝播演算)して、各データの尤度(外部情報あるいは事後確率尤度)をデータ統合器へ出力する。LDPC復号器は、求めた各データの尤度をチャネルAPP復号器へ出力する場合には、外部情報L(b)としてECCパリティ/ダミー挿入器に出力する。また、LDPC復号器は、チャネルAPP復号器との接続を断ち、ECC復号器とLDPC復号器との間で尤度の復号処理を繰り返し実行する場合には、チャネルAPP復号器との接続を断つようにスイッチ部を切り替えて、求めた各データの尤度を事後確率尤度L(b)としてECCパリティ/ダミー挿入器に出力する。なお、復号化部が実行する復号処理に応じて、スイッチ部の切替は滞りなく実行される。
ECCパリティ/ダミー挿入器は、LDPC復号器から外部情報L(b)を受け付けた場合には、ECCパリティの代わりにダミー尤度を付加した尤度L(c)をチャネルAPP復号器に出力する。また、ECCパリティ/ダミー挿入器は、LDPC復号器から事後確率尤度L(b)を受け付けた場合には、ECCパリティを付加した尤度L(c)をECC復号器に出力する。
なお、実施例5に係る磁気ディスクのその他の各部、各器の処理機能は、上述してきた実施例に係る磁気ディスク装置と同様である。
[実施例5による効果]
上述してきたように、実施例5によれば、LDPCデータブロックを複数に分割することから、バーストエラーの影響を一つのブロックに集中させることができる。また、“0”または“1”からなる各データが“0”または“1”のどちらの可能性が高いかを示す信頼度である尤度(軟情報)と、“0”または“1”のどちらかに判定された2値情報(硬情報)とを上手く関連させて利用することで、バーストエラーを効率的に訂正することができる。
また、実施例5では、ECC復号器とLDPC復号器との間で尤度の復号処理を繰り返し実行する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記の実施例2において説明したデータの真偽を求める(誤りを検出する)CRC復号器とLDPC復号器との間で尤度の復号処理を繰り返し実行するようにしてもよい。
上記の実施例5では、ユーザデータuをM個のデータブロックに分割し、各ブロックのデータをそれぞれLDPC符号化して得たLDPCパリティをユーザデータuに付加して生成したデータbをさらにL個のデータブロックに分割し、各ブロックのデータをそれぞれECC符号化して得たECCパリティをデータbに付加して生成したデータcについて復号処理を実行する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ECC符号化した後にLDPC符号化して生成したデータについて復号処理を実行するようにしてもよい。そこで、以下では、実施例6に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部および復号化部の構成を説明する。
[符号化部の構成(実施例6)]
まず、図17を用いて、実施例6に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を説明する。図17は、実施例6に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を示すブロック図である。実施例6に係る符号化部の構成は、実施例1に係る符号化部の構成と基本的に同様の構成であるが、以下に説明するように、回路内の処理の順序が異なる。
すなわち、ECC符号器は、データ分割器によりユーザデータuをL個のデータブロックに分割し、続いて、ECC部により、各ブロックの各データの真偽を求める(データエラーを検出する)とともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するためのECC符号化を用いて生成したECCパリティp〜pをデータ統合器へ出力する。データ統合器は、ユーザデータuと、ECC部から入力されたECCパリティp〜pとを統合して得たデータbをLDPC符号器へ出力する。
LDPC符号器は、データ分割器によりデータbをM個のデータブロックに分割し、続いて、LDPCパリティ生成部により、各ブロックのデータの真偽をそれぞれ求める(データエラーを検出する)とともに、尤度を求めるためのLDPC符号化を用いて生成したLDPCパリティq〜qをデータ統合器へ出力する。次に、データ統合器は、データbと、LDPCパリティ生成部から入力された各LDPCパリティq〜qとを統合して得たデータc(記録データ)をPRチャネルへ出力する。
[復号化部の構成(実施例6)]
次に、図18を用いて、実施例6に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を説明する。図18は、実施例6に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。実施例6に係る復号化部の構成は、実施例1に係る符号化部の構成と基本的に同様の構成であるが、以下に説明するように、回路内の処理の順序が異なる。
すなわち、LDPC復号器は、チャネルAPP復号器により再生データyが復号された尤度L(c)がデータ分割器、および尤度置換器を介して入力されると、データ分割器によりM個のデータブロックに分割した後、LDPCパリティを用いてそれぞれ復号化し、データ統合器によりM個のデータブロックを再び統合して、外部情報L(c)をチャネルAPP復号器へ出力する。このようにして、チャネルAPP復号器との間で復号処理を繰り返し実行した後、LDPC復号器は、スイッチ制御部によりスイッチ部1が切り替えてチャネルAPP復号器との接続を断ち、スイッチ部2が切り替えてECC復号器との接続を確立した後、ECC復号器との間で尤度の復号処理を繰り返し実行する。ここで、LDPC復号器は、ECCとの間で尤度の復号処理を繰り返し実行する場合には、上記の実施例で説明したように、ECC復号器に事後確率尤度L(c)を出力する。ECC復号処理の詳細は、上記の実施例と同様であるので、詳細な説明は省略する。
なお、復号処理は、予め設定した所定の回数を実行するようにしてもよいし、ユーザデータの各ブロックのデータの尤度が最大値となるまで、あるいは各データの真偽判定結果が全て真となるまで(つまり、エラーが全て訂正されるまで)実行するようにしてもよい。
なお、実施例5に係る磁気ディスクのその他の各部、各器の処理機能は、上述してきた実施例に係る磁気ディスク装置と同様である。
[実施例6による効果]
上述してきたように、実施例6によれば、尤度の復号処理を実行するための磁気ディスクの回路規模を小さくすることができる。また、“0”または“1”からなる各データが“0”または“1”のどちらの可能性が高いかを示す信頼度である尤度(軟情報)と、“0”または“1”のどちらかに判定された2値情報(硬情報)とを上手く関連させて利用することで、バーストエラーを効率的に訂正することができる。
また、上記の実施例6では、チャネルAPP復号器とLDPC復号器の間で復号処理を繰り返し実行した後、ECC復号器とLDPC復号器との間で尤度の復号処理を繰り返し実行する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、まず、ECC復号器とLDPC復号器との間で尤度の復号処理を繰り返し実行した後、チャネルAPP復号器とLDPC復号器の間で復号処理を繰り返し実行するようにしてもよい。さらに、チャネルAPP復号器とLDPC復号器との間で実行される復号処理、およびLDPC復号器とECC復号器との間で実行される復号処理の実行順序を交互に入れ替えるなど、適宜自由に設定するようにしてもよい。
また、上記の実施例6では、ECC復号器とLDPC復号器との間で尤度の復号処理を繰り返し実行する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記の実施例2において説明したデータの真偽を求める(誤りを検出する)CRC復号器とLDPC復号器との間で尤度の復号処理を繰り返し実行するようにしてもよい。
なお、スイッチ制御部は、任意のタイミングでスイッチ部1およびスイッチ部2を切替制御できるものとし、チャネルAPP復号器とLDPC復号器との間で実行される復号処理、およびLDPC復号器とECC復号器との間で実行される復号処理の実行順序を滞りなく切り替えることができる。
上記の実施例1において、エラーチェック/データ統合器63cは、各ECC部63bから送られてきた各ブロックのデータに誤りが残っているか否かを判定し、誤りが無い場合には、各ブロックのデータを統合したデータb’をデータ分割器62へ出力する一方で、各ECC部63bから送られてきた各ブロックのデータに誤りが残っている場合には、真のデータに訂正できた各ブロックのデータを尤度置換器64に出力する。そして、尤度置換器64は、ECC復号器63から真のデータに訂正できた各ブロックのデータの入力を受け付けて、真のデータに訂正できた各ブロックのデータに対応する尤度L(b)(データ分割器62において尤度L(c)からECCパリティの削除された尤度L(b))を最大値にそれぞれ置き換えて、LDPC復号器65へ出力する場合を説明した。そこで、以下では、実施例7として、エラーチェック/データ統合器および尤度置換器について、より詳細に説明する。
まず、図19を用いて、エラーチェック/データ統合器の具体的な構成を説明する。図19は、磁気ディスクに適用されるエラーチェック/データ統合器の構成を示すブロック図である。同図に示すように、エラーチェック/データ統合器は、エラーチェック部およびデータ統合器を含んで構成される。
エラーチェック部は、各ECC部から、誤り訂正範囲内において誤り訂正が可能であったか否かを判定する訂正可否情報(「コレクト(訂正可)」、「アンコレクト(訂正不可)」)、およびECCパリティを除去した誤り訂正後のデータ(訂正範囲を超える誤りがある場合は入力データそのもの)の入力を受け付ける。そして、エラーチェック部は、各ECC部から受け付けた訂正可否情報および訂正後のデータについてエラー判定を行い、訂正可否情報が「アンコレクト」である場合には、復号されたデータ部に対応するビット位置にエラーフラグ“e”(復号ビットが誤りの可能性を持つフラグ情報)を挿入したエラーフラグ列、および復号されたデータ部の復号データ列をデータ統合器に出力する。一方、エラーチェック部は、訂正可否情報が「コレクト」である場合には、エラーフラグ“0”(復号ビットが誤りの可能性を持たないフラグ情報)を挿入したエラーフラグ列、および復号データ列をデータ統合部に出力する。データ統合器は、エラーチェック部から入力されたエラー判定結果であるエラーフラグ列および復号データ列をそれぞれ統合して、データ分割器あるいは尤度置換器へ出力する。
次に、図20を用いて、尤度置換器の具体的な構成を説明する。図20は、磁気ディスクに適用される尤度置換器の構成を示すブロック図である。同図に示すように、尤度置換器は、セレクタ1およびセレクタ2を含んで構成される。
そして、尤度置換器は、データ統合器からエラーフラグ列および復号データ列の入力を受け付けると、エラーフラグ列の情報に従ってセレクタ1を切り替え、ビットごとに尤度の取得先を選択する。具体的には、エラーフラグ列のフラグが“e”である時には、入力尤度列から尤度を取得し、エラーフラグ列のフラグが“0”である時には、セレクタ2から尤度を取得する。また、尤度置換器は、復号データ列に従ってセレクタ2を切り替え、ビットごとに取得する尤度値を選択する。具体的には、復号データ列のデータが“0”である場合には、“−(最大尤度値)”を取得し、復号データ列のデータが“1”である場合には、“+(最大尤度値)”を取得する。このようにして、エラーフラグ列および復号データ列に従って取得した尤度をLDPC復号器へ出力する。
[実施例7による効果]
上述してきたように、実施例7によれば、エラーチェック/データ統合器および尤度置換器では、少ない情報量でエラー位置とデータとを得ることができるので、復号処理を実行する回路規模を小さくすることができるとともに、高速な処理を実現することができる。
上記の実施例1において、LDPC復号器65は、尤度置換器64から入力され、一部最大値に置き換えられた尤度からなるユーザデータをLDPCパリティを用いて復号化(信頼度伝播演算)して、ユーザデータを構成する各データの尤度を求める(各データが1あるいは0のどちらの可能性が高いか再度演算する)。そして、LDPC復号器65は、求めた各データの尤度を外部情報L(b)としてダミー挿入器66を介してチャネルAPP復号器へ出力する場合を説明した。そこで、以下では、実施例8として、上記の実施例に係るLDPC復号器について、より具体的に説明する。
まず、図21を用いて、LDPC復号器の具体的な構成を説明する。図21は、磁気ディスクに適用されるLDPC復号器の構成を示すブロック図である。LDPC復号器は、信頼度演算伝播部と、セレクタ1を備える外部情報生成部と、セレクタ2とから構成される。
そして、LDPC復号器に入力された入力尤度列は、信頼度演算伝播部および外部情報生成部にそれぞれ入力される。信頼度演算伝播部は、例えば、SumProductアルゴリズムや、Min−sumアルゴリズムを用いて、LDPCパリティ検査規則に従った信頼度伝播演算を行う。
ここで、図22を用いて、信頼度伝播演算部において実行される信頼度伝播演算の概要を説明する。図22は、信頼度伝播演算部において実行される信頼度伝播演算の概要を示す図である。なお、同図は、タナーグラフ表現を用いて簡易的に表現したものである。
信頼度伝播演算部において、信頼度伝播演算は以下に説明するように実行される。すなわち、図22に示すように、LDPCパリティ検査規則(ビットノードとチェックノード間の接続規則に相当)に従って、入力された入力尤度列の情報がビットノードからチェックノードに送られ、チェックノードにおいてチェック演算が行われる。そして、チェック演算された情報は、チェックノードから再びビットノードへ返送され、ビットノードにおいてビット演算が行われることにより尤度が更新される。また、入力尤度値が±最大尤度値(つまり、尤度置換器64により置き換えられた尤度値)であるデータについては、尤度の更新を行わない(つまり、チェックノードから送られた情報によるビット演算を行わない)。このようにすることで、信頼度伝播による誤った尤度の更新を避けることが可能となる。
そして、信頼度伝播演算部は、上述した信頼度伝播演算により入力尤度値の尤度を更新して得られる事後確率尤度を外部情報生成部およびセレクタ2へ出力する。
外部情報生成部は、信頼度伝播演算による尤度の更新量を出力するために、事後確率尤度から入力尤度を差し引いた外部情報をセレクタ1に出力する。セレクタ1は、入力尤度値が±最大尤度値(つまり、尤度置換器64により置き換えられた尤度値)であるどうか判定し、入力尤度値が±最大尤度値である場合(判定結果が正である場合)には、入力尤度列をセレクタ2に出力する。一方、入力尤度値が±最大尤度値ではない場合(判定結果が偽である場合)には、外部情報をセレクタ2に出力する。
セレクタ2は、セレクタ1から入力された入力尤度列または外部情報をチャネルAPP復号器への事前情報として出力する場合には、入力尤度列または外部情報を外部情報L(b)として出力し、チャネルAPP復号器以外に出力する場合(例えば、ECC復号器に戻す場合)には、事後確率尤度L(b)として出力する。
[実施例8による効果]
上述してきたように、実施例8によれば、尤度置換器64により置き換えられた±最大尤度値を外部情報L(b)に保持するので、チャネルAPP復号器においてより確からしい復号を行うことができる結果、より高品位の尤度が求めることできる。また、チャネルAPP復号器とLDPC復号器との間の復号処理の繰り返し回数を削減することができるとともに、復号処理を実行する回路規模を小さくすることができ、さらには、高速な処理を実現することができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[装置構成等]
図3に示した磁気ディスク装置1の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、リードチャネル20を構成する符号化部30、PRチャネル40、チャネルAPP復号器50および復号化部60を各々分散させるなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、磁気ディスク装置1にて行なわれる各処理機能(符号化処理および復号化処理)は、その全部または任意の一部について、MPU5、あるいはCPUが、予め用意したプログラムをメモリ6などに読み出して解析実行することにより、各種プロセスが起動されて実現され得る。
(付記1)ユーザデータを符号化する符号化装置であって、
前記ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して、第一のデータを得る第一の符号化部と、
前記第一の符号化部により得られた前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データを当該第一のデータに付加して、第二のデータを得る第二の符号化部と、
を備えたことを特徴とする符号化装置。
(付記2)前記第二の符号化部は、前記各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第三の符号化を用いて生成した第三の符号化データを前記第一のデータに付加して第三のデータを得ることを特徴とする付記1に記載の符号化装置。
(付記3)ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データとを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置であって、
前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、
前記尤度復号部により復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求める第一の復号化部と、
前記第一の復号化部による復号の結果、誤り無しとされた前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、
前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化部と、
を備えたことを特徴とする復号化装置。
(付記4)ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第三の符号化を用いて生成した第三の符号化データとを含んだ第三のデータの再生データを復号する復号化装置であって、
前記第三のデータの再生データの復号を行い、当該第三のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、
前記尤度復号部により復号された前記第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正する第三の復号化部と、
前記第三の復号化部による復号の結果、真のデータに訂正された前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、
前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化部と、
を備えたことを特徴とする復号化装置。
(付記5)前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて、所定回数または当該ユーザデータの各ブロックの各データの尤度が最大値あるいは当該各データに関する真偽の判定結果の全てが真となるまで前記第一の符号化データを用いた復号を繰り返し行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求めることを特徴とする付記3または4に記載の復号化装置。
(付記6)前記尤度復号部は、前記第二の復号化部により前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を改めて求め、
前記第一の復号化部は、前記尤度復号部により前記第二のデータを構成する各データの尤度が改めて求められるたびに、当該第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求め、
前記尤度置換部は、前記第一の復号化部により前記各ブロックの各データの真偽が求められるたびに、誤り無しとされた当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする付記3に記載の復号化装置。
(付記7)前記尤度復号部は、前記第二の復号化部により前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第三のデータの再生データの復号を行い、当該第三のデータを構成する各データの尤度を改めて求め、
前記第三の復号化部は、前記尤度復号部により前記第三のデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、当該第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに改めて訂正し、
前記尤度置換部は、前記第三の復号化部により前記各ブロックの各データが真のデータに訂正されるたびに、真のデータに訂正された当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする付記4に記載の復号化装置。
(付記8)前記第一の復号化部は、前記第二の復号化部により前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求め、
前記尤度置換部は、前記第一の復号化部により前記各ブロックの各データの真偽が求められるたびに、誤り無しとされた当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする付記3に記載の復号化装置。
(付記9)前記第三の復号化部は、前記第二の復号化部により前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、当該第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに改めて訂正し、
前記尤度置換部は、前記第三の復号化部により前記各ブロックの各データが真のデータに訂正されるたびに、真のデータに訂正された当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする付記4に記載の復号化装置。
(付記10)ユーザデータと、当該ユーザデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データと、当該第一の符号化データを前記ユーザデータに付加して得た第一のデータを構成する各データの尤度を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データとを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置であって、
前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、
前記尤度復号部により復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータについて前記第二の符号化データを用いた復号を行い、当該第一のデータを構成する各データの尤度を求める第一の復号化部と、
前記第一の復号化部により復号された前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第一の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正する第二の復号化部と、
前記第二の復号化部による復号の結果、真のデータに訂正された前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、
を備え、
前記尤度復号部は、前記第一の復号化部により前記第一のデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を改めて求め、
前記第一の復号化部は、前記尤度復号部により前記第二のデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第一のデータを構成する各データの尤度を求め、
前記第二の復号化部は、前記第一の復号化部により前記第一のデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、当該第一の復号化部により復号された第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該第一の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正し、
前記尤度置換部は、前記第二の復号化部により前記各ブロックの各データが真のデータに訂正されるたびに、当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換することを特徴とする復号化装置。
(付記11)ユーザデータを符号化する符号化装置に適用される符号化方法であって、
前記ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して、第一のデータを得る第一の符号化ステップと、
前記第一の符号化ステップにより得られた前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データを当該第一のデータに付加して、第二のデータを得る第二の符号化ステップと、
を含んだことを特徴とする符号化方法。
(付記12)前記第二の符号化ステップは、前記各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第三の符号化を用いて生成した第三の符号化データを前記第一のデータに付加して第三のデータを得ることを特徴とする付記11に記載の符号化方法。
(付記13)ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データとを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置に適用される復号化方法であって、
前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号ステップと、
前記尤度復号ステップにより復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求める第一の復号化ステップと、
前記第一の復号化ステップによる復号の結果、誤り無しとされた前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換ステップと、
前記尤度置換ステップにより最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化ステップと、
を含んだことを特徴とする復号化方法。
(付記14)ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第三の符号化を用いて生成した第三の符号化データと含んだ第三のデータの再生データを復号する復号化装置に適用される復号化方法であって、
前記第三のデータの再生データの復号を行い、当該第三のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号ステップと、
前記尤度復号ステップにより復号された前記第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正する第三の復号化ステップと、
前記第三の復号化ステップによる復号の結果、真のデータに訂正された前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換ステップと、
前記尤度置換ステップにより最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化ステップと、
を含んだことを特徴とする復号化方法。
(付記15)前記第二の復号化ステップは、前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて、所定回数または当該ユーザデータの各ブロックの各データの尤度が最大値あるいは当該各データに関する真偽の判定結果の全てが真となるまで前記第一の符号化データを用いた復号を繰り返し行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求めることを特徴とする付記13または14に記載の復号化方法。
(付記16)前記尤度復号ステップは、前記第二の復号化ステップにより前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を改めて求め、
前記第一の復号化ステップは、前記尤度復号ステップにより前記第二のデータを構成する各データの尤度が改めて求められるたびに、当該第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求め、
前記尤度置換ステップは、前記第一の復号化ステップにより前記各ブロックの各データの真偽が求められるたびに、誤り無しとされた当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
前記第二の復号化ステップは、前記尤度置換ステップにより前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする付記13に記載の復号化方法。
(付記17)前記尤度復号ステップは、前記第二の復号化ステップにより前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第三のデータの再生データの復号を行い、当該第三のデータを構成する各データの尤度を改めて求め、
前記第三の復号化ステップは、前記尤度復号ステップにより前記第三のデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、当該第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに改めて訂正し、
前記尤度置換ステップは、前記第三の復号化ステップにより前記各ブロックの各データが真のデータに訂正されるたびに、真のデータに訂正された当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
前記第二の復号化ステップは、前記尤度置換ステップにより前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする付記14に記載の復号化方法。
(付記18)前記第一の復号化ステップは、前記第二の復号化ステップにより前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求め、
前記尤度置換ステップは、前記第一の復号化ステップにより前記各ブロックの各データの真偽が求められるたびに、誤り無しとされた当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
前記第二の復号化ステップは、前記尤度置換ステップにより前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする付記13に記載の復号化方法。
(付記19)前記第三の復号化ステップは、前記第二の復号化ステップにより前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、当該第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに改めて訂正し、
前記尤度置換ステップは、前記第三の復号化ステップにより前記各ブロックの各データが真のデータに訂正されるたびに、真のデータに訂正された当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
前記第二の復号化ステップは、前記尤度置換ステップにより前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする付記14に記載の復号化方法。
(付記20)ユーザデータを符号化する符号化装置と、当該ユーザデータ、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データ、および当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置とを備えた記憶装置であって、
前記符号化装置は、
前記ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して、第一のデータを得る第一の符号化部と、
前記第一の符号化部により得られた前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データを当該第一のデータに付加して、第二のデータを得る第二の符号化部と、
を備え、
前記復号化装置は、
前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、
前記尤度復号部により復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求める第一の復号化部と、
前記第一の復号化部による復号の結果、誤り無しとされた前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、
前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化部と、
を備えたことを特徴とする記憶装置。
(付記21)前記第一の符号化部は、前記ユーザデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して第一のデータを得ることを特徴とする付記1に記載の符号化装置。
(付記22)前記第一の符号化ステップは、前記ユーザデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して第一のデータを得ることを特徴とする付記11に記載の符号化方法。
以上のように、本発明に係る符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置は、データの誤り訂正技術に有用であり、特に、データの傷などに由来するバーストエラーを訂正することに適する。
実施例1に係る磁気ディスク装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例1に係るデータエラーの訂正概念を示す図である。 実施例1に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。 実施例1に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を示すブロック図である。 実施例1に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。 実施例1に係る符号化データフローを示す図である。 実施例1に係る復号化データフローを示す図である。 実施例2に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を示すブロック図である。 実施例2に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。 実施例3に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。 実施例4に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を示すブロック図である。 実施例4に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。 実施例5に係る磁気ディスク装置に適用されるLDPC符号器の構成を示すブロック図である。 実施例5に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を示すブロック図である。 実施例5に係るデータ構造を示す図である。 実施例5に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。 実施例6に係る磁気ディスク装置に適用される符号化部の構成を示すブロック図である。 実施例6に係る磁気ディスク装置に適用される復号化部の構成を示すブロック図である。 実施例7に係る磁気ディスクに適用されるエラーチェック/データ統合器の構成を示すブロック図である。 実施例7に係る磁気ディスクに適用される尤度置換器の構成を示すブロック図である。 実施例8に係る磁気ディスクに適用されるLDPC復号器の構成を示すブロック図である。 実施例8に係る信頼度伝播演算部において実行される信頼度伝播演算の概要を示す図である。 従来技術を説明するための図である。 尤度を説明するための図である。
符号の説明
1 磁気ディスク装置
2 ホストIF制御部
3 バッファ制御部
4 フォーマット制御部
5 MPU
6 メモリ
7 ヘッドIC
8 ヘッド
9 ディスク
10 VCM
11 SPM
12 サーボ制御部
20 リードチャネル
30 符号化部
31 LDPC符号器
32 ECC符号器
32a データ分割器
32b ECC部
32c データ統合器
34 CRC符号器
34a データ分割器
34b CRC部
34c データ統合器
40 PRチャネル
50 チャネルAPP復号器
60 復号化部
61 データ判定出力器
62 データ分割器
63 ECC復号器
63a データ分割器
63b ECC部
63c エラーチェック/データ統合器
64 尤度置換器
65 LDPC復号器
66 ダミー挿入器
67 CRC復号器
67a データ分割器
67b CRC部
67c エラーチェック/データ統合器
68 スイッチ部
69 ECCパリティ挿入器

Claims (11)

  1. ユーザデータを符号化する符号化装置であって、
    前記ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して、第一のデータを得る第一の符号化部と、
    前記第一の符号化部により得られた前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データを当該第一のデータに付加して、第二のデータを得る第二の符号化部と、
    を備えたことを特徴とする符号化装置。
  2. 前記第二の符号化部は、前記各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第三の符号化を用いて生成した第三の符号化データを前記第一のデータに付加して第三のデータを得ることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記第一の符号化部は、前記ユーザデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して第一のデータを得ることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  4. ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データとを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置であって、
    前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、
    前記尤度復号部により復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求める第一の復号化部と、
    前記第一の復号化部による復号の結果、誤り無しとされた前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、
    前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化部と、
    を備えたことを特徴とする復号化装置。
  5. ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正するための第三の符号化を用いて生成した第三の符号化データとを含んだ第三のデータの再生データを復号する復号化装置であって、
    前記第三のデータの再生データの復号を行い、当該第三のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、
    前記尤度復号部により復号された前記第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに訂正する第三の復号化部と、
    前記第三の復号化部による復号の結果、真のデータに訂正された前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、
    前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化部と、
    を備えたことを特徴とする復号化装置。
  6. 前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて、所定回数、または当該ユーザデータの各ブロックの各データの尤度が最大値あるいは当該各データに関する真偽の判定結果の全てが真となるまで前記第一の符号化データを用いた復号を繰り返し行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求めることを特徴とする請求項4または5に記載の復号化装置。
  7. 前記尤度復号部は、前記第二の復号化部により前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を改めて求め、
    前記第一の復号化部は、前記尤度復号部により前記第二のデータを構成する各データの尤度が改めて求められるたびに、当該第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求め、
    前記尤度置換部は、前記第一の復号化部により前記各ブロックの各データの真偽が求められるたびに、誤り無しとされた当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
    前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする請求項4に記載の復号化装置。
  8. 前記尤度復号部は、前記第二の復号化部により前記ユーザデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、前記第三のデータの再生データの復号を行い、当該第三のデータを構成する各データの尤度を改めて求め、
    前記第三の復号化部は、前記尤度復号部により前記第三のデータを構成する各データの尤度が求められるたびに、当該第三のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第三の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を改めて求めるとともに、訂正能力範囲内で真のデータに改めて訂正し、
    前記尤度置換部は、前記第三の復号化部により前記各ブロックの各データが真のデータに訂正されるたびに、真のデータに訂正された当該各ブロックの各データの尤度を最大値に置換し、
    前記第二の復号化部は、前記尤度置換部により前記各ブロックの各データの尤度が最大値に置換されるたびに、前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を改めて求めることを特徴とする請求項5に記載の復号化装置。
  9. ユーザデータを符号化する符号化装置と、当該ユーザデータ、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データ、および当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置とを備えた記憶装置であって、
    前記符号化装置は、
    前記ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して、第一のデータを得る第一の符号化部と、
    前記第一の符号化部により得られた前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データを当該第一のデータに付加して、第二のデータを得る第二の符号化部と、
    を備え、
    前記復号化装置は、
    前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号部と、
    前記尤度復号部により復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求める第一の復号化部と、
    前記第一の復号化部による復号の結果、誤り無しとされた前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換部と、
    前記尤度置換部により最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化部と、
    を備えたことを特徴とする記憶装置。
  10. ユーザデータを符号化する符号化装置に適用される符号化方法であって、
    前記ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成した第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して、第一のデータを得る第一の符号化ステップと、
    前記第一の符号化部により得られた前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成した第二の符号化データを当該第一のデータに付加して、第二のデータを得る第二の符号化ステップと、
    を含んだことを特徴とする符号化方法。
  11. ユーザデータと、当該ユーザデータを構成する各データの真偽を求めるとともに、尤度を求めるための第一の符号化を用いて生成された第一の符号化データと、当該第一の符号化データを当該ユーザデータに付加して得た第一のデータを各ブロックに分割した後に、当該各ブロック内の各データの真偽を求めるための第二の符号化を用いて生成された第二の符号化データとを含んだ第二のデータの再生データを復号する復号化装置に適用される復号化方法であって、
    前記第二のデータの再生データの復号を行い、当該第二のデータを構成する各データの尤度を求める尤度復号ステップと、
    前記尤度復号ステップにより復号された前記第二のデータに含まれる前記第一のデータを各ブロックに分割した後に、前記第二の符号化データを用いた復号を行って、当該各ブロックの各データの真偽を求める第一の復号化ステップと、
    前記第一の復号化ステップによる復号の結果、誤り無しとされた前記各ブロックの各データの尤度を最大値に置換する尤度置換ステップと、
    前記尤度置換ステップにより最大値に置換された尤度を含む前記ユーザデータについて前記第一の符号化データを用いた復号を行い、前記ユーザデータを構成する各データの尤度を求める第二の復号化ステップと、
    を含んだことを特徴とする復号化方法。
JP2007133503A 2006-08-09 2007-05-18 符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置 Pending JP2008065969A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007133503A JP2008065969A (ja) 2006-08-09 2007-05-18 符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置
US11/891,043 US8042030B2 (en) 2006-08-09 2007-08-08 Encoding apparatus, decoding apparatus, encoding method, decoding method, and storage device
KR1020070080052A KR100896244B1 (ko) 2006-08-09 2007-08-09 부호화 장치, 복호화 장치, 부호화 방법, 복호화 방법, 및기억 장치

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006217444 2006-08-09
JP2007133503A JP2008065969A (ja) 2006-08-09 2007-05-18 符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008065969A true JP2008065969A (ja) 2008-03-21

Family

ID=39052254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007133503A Pending JP2008065969A (ja) 2006-08-09 2007-05-18 符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8042030B2 (ja)
JP (1) JP2008065969A (ja)
KR (1) KR100896244B1 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009181656A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Fujitsu Ltd 符号化装置、復号化装置、符号化・復号化装置及び記録再生装置
WO2010001502A1 (ja) * 2008-06-30 2010-01-07 国立大学法人愛媛大学 復号化装置、垂直磁気記録再生装置、受信装置、および、復号化方法
JP2010098741A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Fujitsu Ltd 送信データ生成装置及び受信機
JP2011065599A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Toshiba Corp メモリシステムおよびメモリシステムの制御方法
WO2011059166A1 (ko) * 2009-11-13 2011-05-19 한국전자통신연구원 통신 시스템에서 데이터 수신 장치 및 방법
KR101144816B1 (ko) * 2009-11-13 2012-05-14 한국전자통신연구원 통신 시스템에서 데이터 수신 장치 및 방법
JP2012230734A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Toshiba Corp 符号化・復号化装置、データ記憶装置、及び方法
JP2013080548A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Lsi Corp パリティ共有データ処理のためのシステム及び方法
JP2013520900A (ja) * 2010-02-26 2013-06-06 ソニー株式会社 インクリメンタルな冗長性を提供するエンコーダ及びエンコーディング方法
KR20130077962A (ko) * 2011-12-30 2013-07-10 삼성전자주식회사 저장 장치로부터 데이터를 읽는 읽기 방법, 에러 정정 장치, 그리고 에러 정정 코드 디코더를 포함하는 저장 시스템
JPWO2013161196A1 (ja) * 2012-04-27 2015-12-21 日本電気株式会社 マッハツェンダ型光変調器、光送受信システム、及びマッハツェンダ型光変調器の制御方法
JP2016509420A (ja) * 2013-01-21 2016-03-24 マイクロン テクノロジー, インク. 分類コードを使用したソフトデータの判定
US11003528B2 (en) 2017-09-20 2021-05-11 Toshiba Memory Corporation Memory system including an error correction function

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8464126B2 (en) * 2007-08-21 2013-06-11 The Governors Of The University Of Alberta Hybrid message decoders for LDPC codes
JP4946844B2 (ja) * 2007-12-13 2012-06-06 ソニー株式会社 記録再生装置および記録再生方法
JP2009271956A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Toshiba Corp データ復号装置,データ再生装置,およびデータ復号方法
EP2504769B1 (en) * 2009-11-30 2016-06-15 LSI Corporation Memory read-channel with signal processing on general purpose processor
JP5242649B2 (ja) * 2010-09-09 2013-07-24 株式会社東芝 判定帰還型等化器
JP5275423B2 (ja) * 2011-08-29 2013-08-28 株式会社東芝 ビット変換装置、及びビット変換方法
JP2014027432A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Toshiba Corp 復号装置、記憶装置、および復号方法
US9319179B1 (en) * 2013-04-09 2016-04-19 Marvell International Ltd. Methods and apparatus for generating expanded code words to support error correction in a data communication system
JP2019057752A (ja) 2017-09-19 2019-04-11 東芝メモリ株式会社 メモリシステム
US10922026B2 (en) * 2018-11-01 2021-02-16 Fungible, Inc. Data processing unit having hardware-based range encoding and decoding

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005166089A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Toshiba Corp ディスク記憶装置、データ再生装置及びデータ再生方法
JP2006060296A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Kddi Corp 連接符号システムおよび連接符号処理方法、復号装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4324276B2 (ja) * 1998-06-03 2009-09-02 株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズ 磁気ディスク誤り訂正方法及び装置
US6895547B2 (en) * 2001-07-11 2005-05-17 International Business Machines Corporation Method and apparatus for low density parity check encoding of data
US20050240856A1 (en) * 2004-04-06 2005-10-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Hologram recording and reproducing apparatus and hologram reproducing apparatus
JP4188870B2 (ja) 2004-04-06 2008-12-03 三星電子株式会社 ホログラム媒体記録再生装置およびホログラム媒体再生装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005166089A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Toshiba Corp ディスク記憶装置、データ再生装置及びデータ再生方法
JP2006060296A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Kddi Corp 連接符号システムおよび連接符号処理方法、復号装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009181656A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Fujitsu Ltd 符号化装置、復号化装置、符号化・復号化装置及び記録再生装置
JP5628670B2 (ja) * 2008-06-30 2014-11-19 国立大学法人愛媛大学 復号化装置、垂直磁気記録再生装置、受信装置、および、復号化方法
WO2010001502A1 (ja) * 2008-06-30 2010-01-07 国立大学法人愛媛大学 復号化装置、垂直磁気記録再生装置、受信装置、および、復号化方法
JP2010098741A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Fujitsu Ltd 送信データ生成装置及び受信機
JP2011065599A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Toshiba Corp メモリシステムおよびメモリシステムの制御方法
CN102024501A (zh) * 2009-09-18 2011-04-20 株式会社东芝 存储器系统以及对存储器系统的控制方法
US8448050B2 (en) 2009-09-18 2013-05-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory system and control method for the same
WO2011059166A1 (ko) * 2009-11-13 2011-05-19 한국전자통신연구원 통신 시스템에서 데이터 수신 장치 및 방법
KR101144816B1 (ko) * 2009-11-13 2012-05-14 한국전자통신연구원 통신 시스템에서 데이터 수신 장치 및 방법
JP2013520900A (ja) * 2010-02-26 2013-06-06 ソニー株式会社 インクリメンタルな冗長性を提供するエンコーダ及びエンコーディング方法
JP2012230734A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Toshiba Corp 符号化・復号化装置、データ記憶装置、及び方法
JP2013080548A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Lsi Corp パリティ共有データ処理のためのシステム及び方法
JP2013141219A (ja) * 2011-12-30 2013-07-18 Samsung Electronics Co Ltd 格納装置からのデータ読出し方法、エラー訂正装置、及びエラー訂正コードデコーダーを含む格納システム
KR20130077962A (ko) * 2011-12-30 2013-07-10 삼성전자주식회사 저장 장치로부터 데이터를 읽는 읽기 방법, 에러 정정 장치, 그리고 에러 정정 코드 디코더를 포함하는 저장 시스템
KR101968746B1 (ko) * 2011-12-30 2019-04-15 삼성전자주식회사 저장 장치로부터 데이터를 읽는 읽기 방법, 에러 정정 장치, 그리고 에러 정정 코드 디코더를 포함하는 저장 시스템
JPWO2013161196A1 (ja) * 2012-04-27 2015-12-21 日本電気株式会社 マッハツェンダ型光変調器、光送受信システム、及びマッハツェンダ型光変調器の制御方法
JP2016509420A (ja) * 2013-01-21 2016-03-24 マイクロン テクノロジー, インク. 分類コードを使用したソフトデータの判定
US11003528B2 (en) 2017-09-20 2021-05-11 Toshiba Memory Corporation Memory system including an error correction function

Also Published As

Publication number Publication date
KR100896244B1 (ko) 2009-05-08
KR20080013828A (ko) 2008-02-13
US20080040651A1 (en) 2008-02-14
US8042030B2 (en) 2011-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008065969A (ja) 符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法および記憶装置
JP5007676B2 (ja) 符号化装置、復号化装置、符号化・復号化装置及び記録再生装置
TWI604698B (zh) 具有錯誤校正處置之低密度同位檢查解碼器
US8255763B1 (en) Error correction system using an iterative product code
JP5432367B2 (ja) 書込み検証を使用した符号のエラーフロア軽減
JP4833173B2 (ja) 復号化器、符号化・復号化装置及び記録再生装置
JP2007087529A (ja) 信号復号装置、信号復号方法、および記憶システム
JP2009506474A (ja) ソフト復号化方法及び装置、エラー訂正方法及び装置、ソフト出力方法及び装置
CN103514061B (zh) 用于错误校正的装置和方法
JP2008148334A (ja) 積符号のための同時行/列シンドロームジェネレータ
JP2005093038A (ja) 記録再生装置および記録再生回路
JP2007087530A (ja) 信号復号方法、信号復号装置および信号記憶システム
JP2008176911A (ja) ホログラフィック記憶のための連結コード
JP2012515410A (ja) 蓄積装置テストに関するldpcコードのエラー訂正能力調節
US20090276685A1 (en) Data decoding apparatus, magnetic disk apparatus, and data decoding method
JP2014022848A (ja) 誤り訂正符号の符号化方法及び復号方法
JP4011583B2 (ja) データ記録再生システム及び方法
JP2009295237A (ja) 復号化装置、復号化方法および記録再生装置
JP4088133B2 (ja) リードチャネル復号器、リードチャネル復号方法およびリードチャネル復号プログラム
JP4294407B2 (ja) 信号処理方法及び信号処理回路
JP2010152960A (ja) エラー訂正回路及び記憶装置
JP3537722B2 (ja) 記録再生装置
JP4224818B2 (ja) 符号化方法及び符号化装置並びに復号方法及び復号装置
US9246519B2 (en) Test pattern optimization for LDPC based flawscan
JP3551879B2 (ja) 誤り訂正装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120306