JP5242649B2 - 判定帰還型等化器 - Google Patents
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最初に、図11〜図13を参照しながら、比較例に係る判定帰還型等化器について説明する。
これまで比較例について説明してきたが、以下、第1の実施形態について説明する。
LLR評価部15は、検出したビットについて、そのビットを特定するインデックス(ビットインデックス)と、そのビットが伝送されていたシンボルを特定するインデックス(シンボルインデックス)とを出力する。
これら第一及び第二の方法によれば、信頼度が低いとされたビットがマッピングされていたI,Q軸のどちらかの軸と、その軸に対するFBタップの寄与度を考慮して、ソフトレプリカ信号のI軸、Q軸信号の減衰率を決定することができる。
第五の方法として、上記で求めたシンボルインデックスm−kで伝送されたビットのうち、LLR評価部15で信頼度が低いとされたビットと同一のIQ軸にマッピングされているビットに対しては、1−|fk||cos(θk)|を計算した後に、これを量子化し、例えば1、1/2、1/4、1/8、…、0などハードウェア実現が容易な係数のうちで、当該量子化値に近い係数を、LLR減衰量として用い、LLR評価部15で信頼度が低いとされたビットと異なるIQ軸にマッピングされているビットに対しては、1−|fk||sin(θk)|を計算した後に、これを量子化し、例えば1、1/2、1/4、1/8、…、0などハードウェア実現が容易な係数のうちで、当該量子化値に近い係数を、LLR減衰量として用いる。
ステップS4において、SR生成部14は、LLRからソフトレプリカ信号を生成する。例えば、図13のSR生成部204と同様にしてソフトレプリカ信号を生成しても良い。
以下、第2の実施形態について説明する。
|Li(m;n)|<Lth,att
そして、|Li(m;n)|<Lth,attであれば、ステップS3に進み、そうでなければ、ステップS3をスキップして、ステップS4に進む(図中の32参照)。
Li′(m;n)=g(m・log2(R)+n)Li(m;n)
したがって、本実施形態においては、SR生成部14は、1回目のDFE巡回(i=1)では、L1(m;n)=L(m;n)を参照してソフトレプリカ信号を生成し、2回目以降のDFE巡回(i=2,…,Nit)では、|Li(m;n)|<Lth,attが成立する場合に、Li′(m;n)=g(m・log2(R)+n)Li(m;n)を参照してソフトレプリカ信号を生成し、|Li(m;n)|<Lth,attが成立しない場合に、L1(m;n)=L(m;n)を参照してソフトレプリカ信号を生成することになる。
また、記録媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
さらに、本実施形態における記録媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記録媒体も含まれる。
また、記録媒体は1つに限られず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も、本実施形態における記録媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構成であってもよい。
また、本実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本実施形態における機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
Claims (15)
- ビットの対数尤度比に基づくソフトレプリカ信号をフィードバックフィルタで帰還させる判定帰還型等化器であって、
複数のシンボルに対する判定帰還巡回を繰り返し実行可能にするための入力信号を保持する記憶装置と、
前記記憶装置より読み出された入力信号から前記フィードバックフィルタの出力を差し引いて得られる信号をもとに、複数のビットの対数尤度比を計算する対数尤度比計算部と、
前記対数尤度比の絶対値をもとに複数のビットの信頼度を評価し、信頼度が低いと評価されたビットが伝送されたシンボルを特定するシンボルインデックスを少なくとも出力する対数尤度比評価部と、
出力された前記シンボルインデックスにより特定されるシンボルに対して前記フィードバックフィルタを介して影響を及ぼしたシンボルの全部又は一部のビットに対する対数尤度比減衰量を計算して次回の判定帰還巡回のために保持する減衰量計算部と、
当該回の判定帰還巡回において前記対数尤度比計算部により計算された前記対数尤度比を、前回の判定帰還巡回において前記減衰量計算部により計算された前記対数尤度比減衰量に従って減衰する対数尤度比減衰部とを具備することを特徴とする判定帰還型等化器。 - 前記対数尤度比減衰部は、前記対数尤度比計算部により計算された前記対数尤度比の絶対値が所定の閾値未満の場合に、その対数尤度比に対して前回の判定帰還巡回において計算された前記対数尤度比減衰量を乗算することを特徴とする請求項1に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、出力された前記シンボルインデックスを起点として、前記フィードバックフィルタのタップが存在する過去の全てのシンボルインデックスを、前記対数尤度比減衰量を計算する対象として求めることを特徴とする請求項1または2に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、出力された前記シンボルインデックスを起点として、前記フィードバックフィルタのタップが存在する過去のシンボルインデックスのうち、そのタップ係数の絶対値の大きいものから順に予め定められた上限数までのものを、前記対数尤度比減衰量を計算する対象として求めることを特徴とする請求項1または2に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、出力された前記シンボルインデックスを起点として、前記フィードバックフィルタのタップが存在する過去のシンボルインデックスのうち、そのタップ係数の絶対値が閾値よりも大きいものを、前記対数尤度比減衰量を計算する対象として求めることを特徴とする請求項1または2に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、出力された前記シンボルインデックスを起点として、前記フィードバックフィルタのタップが存在する過去のシンボルインデックスのうち、その遅延時間が小さいものから順に予め定められた上限数までのものを、前記対数尤度比減衰量を計算する対象として求めることを特徴とする請求項1または2に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、出力された前記シンボルインデックスを起点として、前記フィードバックフィルタのタップが存在する過去のシンボルインデックスのうち、その遅延時間が閾値よりも小さいものを、前記対数尤度比減衰量を計算する対象として求めることを特徴とする請求項1または2に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、求められた前記過去のシンボルインデックスにより特定されるシンボルで伝送されたビットに対して、前記フィードバックフィルタのタップ係数によらず所定の対数尤度比減衰量を計算することを特徴とする請求項3ないし7のいずれか1項に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、求められた前記過去のシンボルインデックスにより特定されるシンボルで伝送されたビットのうち、前記対数尤度比評価部により信頼度が低いと評価されたビットと同一のIQ軸にマッピングされているビット、及び、前記対数尤度比評価部により信頼度が低いと評価されたビットと異なるIQ軸にマッピングされているビットに対して、それぞれ、前記フィードバックフィルタのタップ係数によらず所定の対数尤度比減衰量を計算することを特徴とする請求項3ないし7のいずれか1項に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、求められた前記過去のシンボルインデックスにより特定されるシンボルで伝送されたビットに対して、前記フィードバックフィルタのタップ係数又はこれを量子化した値をもとに所定の対数尤度比減衰量を計算することを特徴とする請求項3ないし7のいずれか1項に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、求められた前記過去のシンボルインデックスにより特定されるシンボルで伝送されたビットのうち、前記対数尤度比評価部により信頼度が低いと評価されたビットと同一のIQ軸にマッピングされているビット、及び、前記対数尤度比評価部により信頼度が低いと評価されたビットと異なるIQ軸にマッピングされているビットに対して、それぞれ、前記フィードバックフィルタのタップ係数又はこれを量子化した値をもとに所定の対数尤度比減衰量を計算することを特徴とする請求項3ないし7のいずれか1項に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、同一ビットが重複して前記対数尤度比減衰量を計算する対象となっている場合には、そのビットに対する対数尤度比減衰量として、そのビットに対して計算される複数の対数尤度比減衰量の積を採用することを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1項に記載の判定帰還型等化器。
- 前記減衰量計算部は、同一ビットが重複して前記対数尤度比減衰量を計算する対象となっている場合には、そのビットに対する対数尤度比減衰量として、そのビットに対して計算される複数の対数尤度比減衰量のうちの最小値を採用することを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1項に記載の判定帰還型等化器。
- 前記対数尤度比評価部は、前記対数尤度比計算部により計算された前記対数尤度比の絶対値が所定の閾値未満になった場合に、そのビットの信頼度が低いと評価することを特徴とする請求項1または2に記載の判定帰還型等化器。
- 前記対数尤度比評価部は、前記対数尤度比計算部により計算された前記対数尤度比の絶対値が、その判定帰還巡回で計算された対数尤度比の絶対値の移動平均値未満になった場合に、そのビットの信頼度が低いと評価することを特徴とする請求項1または2に記載の判定帰還型等化器。
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